JP2000206473A - 光送信器 - Google Patents

光送信器

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JP2000206473A
JP2000206473A JP11005882A JP588299A JP2000206473A JP 2000206473 A JP2000206473 A JP 2000206473A JP 11005882 A JP11005882 A JP 11005882A JP 588299 A JP588299 A JP 588299A JP 2000206473 A JP2000206473 A JP 2000206473A
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signal
modulator
intensity
laser module
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JP11005882A
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Atsuya Hotta
厚也 堀田
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NEC Corp
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力電力の一定制御と高精度な波長制御を同
時に実現し、小型化を図る光送信器を提供する。 【解決手段】 バイアス電流の一定制御が行われた送信
光源20から出力された光信号は、第1の光変調器21
によってデータ信号変調が行われる。このデータ信号変
調が行われた光信号は第2の光変調器22に入力され
る。一方、制御信号発生器25によって、送信光源20
から出力される光出力信号の光出力電力が監視されてい
る。第2の光変調器22は、この制御信号発生器25に
よって生成された制御信号26によって出力電圧が一定
になるように制御されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光送信器に係わり、
詳細には波長分割多重伝送システムに適用される光送信
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば光加入者系システムでは、
各加入者宅まで光ファイバを敷設して、異なる波長の光
信号をそれぞれ異なる複数チャンネルの伝送信号として
同時に伝送する波長分割多重(Wavelength Division Mu
ltiplex:以下、WDMと略す。)方式により、高速お
よび広帯域の通信を可能とする。このような光通信シス
テムでは、通信技術や光デバイス技術の進歩により、伝
送距離および通信容量の拡大が要求されている。そこ
で、このようなWDM伝送方式を用いた光通信システム
では、光送信器に光アンプを設け、この光アンプによっ
て各波長成分ごとに光送信信号の出力電力を一定に制御
するようにしている。これにより、各波長成分の光信号
の信号対雑音比(Signal-to-Noise Ratio:SNR)の
最適化を図っている。一方、高速長距離伝送を行うため
に、このような光アンプによる強い光を減衰の少ない光
ファイバに伝送させると、波長分散や非線形光学効果に
より信号波形のひずみが発生し、これを無視できなくな
っている。このような種々の問題の解決を図る光通信シ
ステムにおける光送信器について、いくつか提案されて
いる。
【0003】図9は従来提案された光送信器の構成要部
の概要を表わしたものである。このように光送信器は、
送信光源10を備えており、この送信光源10からの光
信号は強度変調器11と位相変調器12を通過して出力
される。またこの光送信器は、送信信号発生器13と、
スペクトル拡散用信号発生器14とを備えている。送信
信号発生器13によって生成された送信信号は、強度変
調器11に入力されている。スペクトル拡散用信号発生
器14によって生成された信号は、位相変調器12に入
力されている。したがって、送信光源10からの光信号
は、送信信号発生器13によって生成された送信信号に
したがって強度変調される。すなわち外部変調される。
このように外部変調された変調送信信号は、さらに位相
変調器12でスペクトル拡散用信号発生器14によって
生成された信号にしたがって、位相変調される。
【0004】このように図9に示した光送信器では、波
長分散による波形劣化を低減させるため、光通信システ
ムにおける光送信器で外部変調方式により光信号の強度
変調を行うことで、チャーピングと呼ばれる光信号のス
ペクトルの広がりを抑えている。さらに、強度変調され
た光送信信号の位相を変調することにより、光スペクト
ルが拡大し、非線形光学効果の1つである誘導ブリュア
ン散乱をも抑えるようにしている。
【0005】このような光送信器に関する技術は、例え
ば特開平5−289125号公報「光送信装置、光伝送
装置および光変調器」に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年の光通信システム
では、伝送距離の長距離化と伝送容量の拡大が要求され
ている。したがって光通信システムにおける光送信器と
しては、送信信号の出力電力の最適化を図るべく、従来
のWDM方式の光アンプを用いた光送信器のように各光
送信信号の出力電力を一定に制御するようにしている。
ところが、伝送容量の拡大にともない、隣接する波長成
分との間隔が狭くなり、各信号の波長変動許容範囲が小
さくなっているため、高精度の波長制御が必要である。
また光アンプは、その増幅部における消費電力が非常に
大きく、小型化に不向きであるという欠点があり、光送
信器の大型化を招く。
【0007】また、従来の光送信器では送信光源のバイ
アス電流を制御することによって、送信信号の出力電力
を一定にしようとすると、バイアス電流の変動がそのま
ま出力波長変動が生じてしまうため、一定のバイアス電
流により送信光源から出力された光出力信号の強度を制
御するようにしている。しかしながら、送信光源の経時
劣化などによって光出力電力の変動が生じた場合、光送
信器の光出力電力も変化してしまうという問題がある。
【0008】このように従来の光送信器では、出力電力
の一定制御と高精度な波長制御を同時に実現することが
できなかった。特開平9−289125号公報にはこれ
らの制御を同時に実現する技術については開示も示唆も
されていない。
【0009】そこで本発明の目的は、出力電力の一定制
御と高精度な波長制御を同時に実現し、小型化を図る光
送信器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)光信号を送信データで強度変調する第1の光
変調手段と、(ロ)光信号の強度を検出する光信号強度
検出手段と、(ハ)第1の光変調手段によって強度変調
された変調光信号の光損失量を変更する第2の光変調器
と、(ニ)光信号強度検出手段で検出された光強度に基
づいてこの第2の光変調器によって変調される出力信号
光の光電力が所定値になるように光損失量を変更する光
変調変更手段とを光送信器に具備させる。
【0011】すなわち請求項1記載の発明では、第1の
光変調手段によって光信号を送信データで強度変調する
とともに、光信号強度検出手段でこの光信号の強度を検
出するようにした。そして、第2の光変調器では、第1
の光変調手段で強度変調された変調光信号の光損失量を
変更することによって変調するようにした。光変調変更
手段では、光信号強度検出手段で検出された光強度に基
づいて、第2の光変調器で変調される出力信号光の光電
力が所定値になるように光損失量を変更するようにし
た。これにより、従来のように光アンプのような駆動部
が不要となるため、消費電力が小さく、かつ小型化が可
能な光送信器を提供することができるようになる。
【0012】請求項2記載の発明では、(イ)一定値の
電流を生成する電流生成手段と、(ロ)この電流生成手
段によって生成された一定電流をバイアス電流として光
信号を生成するレーザモジュールと、(ハ)このレーザ
モジュールによって生成された光信号を送信データで強
度変調する第1の光変調手段と、(ニ)レーザモジュー
ルによって生成された光信号の強度を検出する光信号強
度検出手段と、(ホ)印加される電圧の電圧値に応じて
第1の光変調手段によって強度変調された変調光信号の
光損失量を変更する第2の光変調器と、(ヘ)光信号強
度検出手段で検出された光強度に対応してこの第2の光
変調器によって変調された出力信号光の光電力が一定に
なるように印加電圧の電圧値を変更する光変調変更手段
とを光送信器に具備させる。
【0013】すなわち請求項2記載の発明では、電流生
成手段で一定値の電流を生成するようにし、レーザモジ
ュールにこれをバイアス電流として光信号を生成するよ
うにした。そして、第1の光変調手段でこの光信号を送
信データで強度変調するようにするとともに、光信号強
度検出手段でこの光信号の強度を検出するようにした。
そして、第2の光変調器では、印加される電圧の電圧値
に応じて第1の光変調手段によって強度変調された変調
光信号の光損質量を変更するようにしている。これを光
変調変更手段では、光信号強度検出手段によって検出さ
れた光強度に対応して第2の光変調器によって変調され
る出力信号光の光電力が一定になるように、第2の光変
調器に印加する電圧値を変更するようにした。これによ
り、従来の光アンプのような駆動部が不要なため、消費
電力も小さく、かつ集積化に向いている。さらに、レー
ザモジュールからら発光される出力波長の安定化のため
にバイアス電流を一定に制御している場合でも、光送信
器から出力される光信号の光出力電力を一定に保つこと
が非常に簡素な構成で行うことができる。したがって、
波長の高精度な制御も可能となり、例えば狭帯波長分割
多重(Narrow Band-Wavelentgh Division Multiplex:
以下、NB−WDMと略す。)システム等の光波ネット
ワークシステムで安定な光伝送を行う光送信器を提供す
ることができるようになる。
【0014】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
光送信器で、レーザモジュールおよび第1の光変調手段
および第2の光変調器の表面温度を一定にする温度制御
手段を備えることを特徴としている。
【0015】すなわち請求項3記載の発明では、レーザ
モジュールおよび第1の光変調手段および第2の光変調
器を温度制御手段でそれぞれの表面温度を一定にするよ
うにしたので、それぞれの動作温度を一定に保つことが
でき、安定した動作を保証することができるようにな
り、出力電力の一定制御の際にも高精度な制御を容易に
行うことができるようになる。
【0016】請求項4記載の発明では、請求項2または
請求項3記載の光送信器で、第1の光変調手段と第2の
光変調器は同じ半導体型光変調器であることを特徴とし
ている。
【0017】すなわち請求項4記載の発明では、第1の
光変調手段と第2の光変調器を同じ半導体型光変調器と
したので、さらに集積化が容易となり光送信器の小型化
を測ることができる。
【0018】請求項5記載の発明では、請求項2〜請求
項4記載の光送信器で、レーザモジュールによって生成
された光信号は1.55μm帯の光信号であることを特
徴としている。
【0019】すなわち請求項5記載の発明では、レーザ
モジュールによって生成される光信号を1.55μm帯
とすることにより、従来のWDMシステムに容易に適用
することが可能となる。
【0020】請求項6記載の発明では、請求項2〜請求
項5記載の光送信器で、レーザモジュールと第1および
第2の光変調器とは同一チップ内に集積化されているこ
とを特徴としている。
【0021】すなわち請求項6記載の発明では、レーザ
モジュールを例えば半導体レーザで構成するなどするこ
とにより、同一チップ内に集積化することができるよう
になり、装置の小型化と低コスト化に貢献することがで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】
【0023】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0024】図1は本発明の一実施例における光送信器
の原理的な構成の概要を表わしたものである。本実施例
における光送信器は、送信光源20によって出力された
光信号は、順に第1および第2の光変調器21、22を
経て外部に出力される。送信光源20は、レーザダイオ
ードを備えており、一定制御されたバイアス電流が供給
されている。第1および第2の光変調器21、22は、
半導体型光変調器であり、直列に並べて配置することが
できるようになっている。またこの光送信器は、データ
信号発生器23を有している。このデータ信号発生器2
3によって生成されたデータ信号24は、第1の光変調
器21に入力されている。さらに光送信器は、制御信号
発生器25を有している。この制御信号発生器25は、
送信光源20の光出力電力の監視結果が入力されるよう
になっており、この監視結果に応じた制御信号26を第
2の光変調器22に対して出力することができるように
なっている。第1および第2の光変調器21、22は、
それぞれ印加されるデータ信号24および制御信号26
の電圧値に応じて、変調器内での光損失量を変更できる
ようになっているため、データ信号24および制御信号
26によって光変調器の出力信号の変調を行うことがで
きる。
【0025】このようにバイアス電流の一定制御が行わ
れた送信光源20から出力された光信号は、第1の光変
調器21によってデータ信号変調が行われる。このデー
タ信号変調が行われた光信号は第2の光変調器22に入
力される。一方、制御信号発生器25によって、送信光
源20から出力される光出力信号の光出力電力が監視さ
れている。第2の光変調器22は、この制御信号発生器
25によって生成された制御信号26によって出力電圧
が一定になるように制御されている。
【0026】以下では、このような本実施例における光
送信器の構成要部についてさらに具体的に説明する。
【0027】図2は本実施例における光送信器の構成要
部の概要を表わしたものである。この光送信器30は、
レーザモジュール31を備えており、バイアス電流制御
部32によって生成される一定のレーザモジュールバイ
アス電流33によって内部のレーザーダイオードから光
信号34を出力する。レーザモジュール31によって出
力された光信号34は、第1の光変調器35に入力され
る。第1の光変調器35には、データ信号変調駆動部3
6によって生成されたデータ信号変調駆動信号37が入
力されている。この第1の光変調器35は、半導体型光
変調器であり、入力されるデータ信号変調駆動信号37
の電圧値により、内部における光損失量を変更すること
ができるようになっている。このような第1の光変調器
35としては、近年、光通信システムで注目されている
電界吸収型光外部変調器(Electro Absorption 変調
器:以下、EA変調器と略す。)がある。このEA変調
器の採用により、光源となるレーザダイオードとしての
半導体レーザとの集積化が可能となり、さらにその量産
化による低コスト化を実現する。データ信号変調駆動部
36は、外部の図示しないデータ信号発生部からデータ
信号38が入力されており、第1の光変調器35ではレ
ーザモジュール31から出力された光信号34がこのデ
ータ信号による強度変調が行われている。第1の光変調
器35によって強度変調された第1の変調信号39は、
第2の光変調器40に入力される。第2の光変調器40
には、光出力電力制御部41によって生成された光出力
電力制御信号42が入力されている。この第2の光変調
器40も、半導体型光変調器であり、入力される光出力
電力制御信号42の電圧値により、内部における光損失
量を変更することができるようになっている。このよう
な第2の光変調器40としては、第1の光変調器35と
同じEA変調器がある。このEA変調器の採用により、
光源となる半導体レーザとの集積化が可能となり、さら
にその量産化による低コスト化を実現する。
【0028】光出力電力制御部41は、レーザモジュー
ル31からレーザダイオード出力電力モニタ信号43が
入力される。光出力電力制御部41は、このレーザダイ
オード出力電力モニタ信号43の変動に追随して第2の
光変調器40から出力される光出力信号44の光出力電
力が一定になるように光出力電力制御信号42を生成す
る。レーザモジュール31から出力されるレーザダイオ
ード出力電力モニタ信号43は、レーザモジュール内で
レーザダイオードより出力されたモニタ光の強度に応じ
て発生されたモニタ電流である。
【0029】さらに本実施例における光送信器30は、
温度制御部45を備えている。温度制御部45は、レー
ザモジュール31、第1の光変調器35および第2の光
変調器40の表面温度が一定になるように制御できるよ
うになっている。これにより、レーザモジュール31内
のレーザダイオード、半導体型の第1および第2の光変
調器35、40の動作温度を一定にすることができる。
このような温度制御部45には、レーザモジュール31
から内部に温度検出素子によって検出された第1の温度
モニタ信号46が入力され、この第1の温度モニタ信号
46の大きさに応じた第1のペルチェ駆動電流47を出
力する。また温度制御部45は、第1の光変調器35か
らは第2のモニタ信号48が入力され、この第2のモニ
タ信号48に応じた第2のペルチェ駆動電流49を出力
する。さらに温度制御部45は、第2の光変調器40か
らは第3のモニタ信号50が入力され、この第3のモニ
タ信号50に応じた第3のペルチェ駆動電流51を出力
する。
【0030】以下では、図2に示した光送信器30の構
成要部であるレーザモジュール31、第1の光変調器3
5、第2の光変調器40および温度制御部45について
詳細に説明する。
【0031】図3は図2に示したレーザモジュール31
の構成要部の概要を表わしたものである。ただし、図2
に示す光送信器の構成図と同一部分には同一符号を付し
ている。本実施例におけるレーザモジュール31は、
1.55μm帯の光波長の光信号を発光するレーザダイ
オード(Laser Diode:以下、LDと略す。)52と、
LD52からのモニタ光53を受光しこの受光パワーに
応じたモニタ電流を発生させる光出力電力モニタ54と
を備えている。LD52は、バイアス電流制御部32に
よって生成された一定のレーザモジュールバイアス電流
33の電流値に応じた光出力電力の光信号34を送出す
る。LD52からは、光信号34の一部がモニタ光とし
て光出力電力モニタ54に入力されている。光出力電力
モニタ54は光受光素子を備えており、これに入力され
たモニタ光の強度に応じたモニタ電流が、レーザダイオ
ード出力電力モニタ信号43として光出力電力制御部4
1に対して出力される。
【0032】さらにレーザモジュール31には、温度検
出素子55と、ペルチェ素子56とを備えている。温度
検出素子55は、LD52の表面温度を検出することが
できるようになっており、その検出した表面温度に対応
した第1の温度モニタ信号46を出力する。一方、ペル
チェ素子56は入力される第1のペルチェ駆動電流47
の大きさにより、ペルチェ効果で自在に熱の発生あるい
は吸収を行うことでLD52の表面温度を変更できるよ
うになっている。
【0033】このようなレーザモジュール31は、表面
温度が一定に保たれたLD52からレーザモジュールバ
イアス電流33の電流値に応じた光出力電力の光信号3
4を送出する。一方、光信号34の光出力電力はそのモ
ニタ光を受光する光出力電力モニタ54に入力され、こ
こで生成されたモニタ電流がレーザダイオード出力電力
モニタ信号43として出力される。
【0034】図4は図2に示した第1の光変調器35の
構成要部の概要を表わしたものである。ただし、図2に
示す光送信器の構成図と同一部分には同一符号を付して
いる。本実施例における第1の光変調器35は、第1の
光変調素子57を備えている。この第1の光変調素子5
7としては、上述したEA変調器がある。このEA変調
器は、集積化が容易であるため、レーザモジュール31
のLD52として半導体レーザを用いることによって、
光送信器の小型化に貢献することができる。このような
第1の光変調素子57では、光信号34が入力され、デ
ータ信号変調駆動信号37によりデータ信号変調され、
第1の変調信号39として出力する。また、第1の光変
調器35は、温度検出素子58と、ペルチェ素子59と
を備えている。温度検出素子58は、第1の光変調素子
57の表面温度を検出することができるようになってお
り、その検出した表面温度に対応した第2の温度モニタ
信号48を出力する。一方、ペルチェ素子59は入力さ
れる第2のペルチェ駆動電流49の大きさにより、ペル
チェ効果で自在に熱の発生あるいは吸収を行うことで第
1の光変調素子57の表面温度を変更できるようになっ
ている。
【0035】このように第1の光変調素子35は、表面
温度が一定に保たれ、データ信号変調駆動信号37によ
ってデータ信号変調された第1の変調信号39が出力さ
れる。
【0036】図5は図2に示した第2の光変調器40の
構成要部の概要を表わしたものである。ただし、図2に
示す光送信器の構成図と同一部分には同一符号を付して
いる。本実施例における第2の光変調器40は、第2の
光変調素子60を備えている。この第2の光変調素子6
0としては、第1の光変調器35と同様のEA変調器が
ある。これにより、第1の変調信号39は、光出力電力
制御信号42が入力される第2の光変調素子42でデー
タ信号変調され、光出力信号44として出力される。ま
た、第2の光変調器40は、温度検出素子61と、ペル
チェ素子62とを備えている。温度検出素子61は、第
2の光変調素子60の表面温度を検出することができる
ようになっており、その検出した表面温度に対応した第
3の温度モニタ信号50を出力する。一方、ペルチェ素
子62は入力される第3のペルチェ駆動電流51の大き
さにより、ペルチェ効果で自在に熱の発生あるいは吸収
を行うことで第2の光変調素子60の表面温度を変更で
きるようになっている。
【0037】図6はこのような第2の光変調素子60の
構成の概要を表わしたものである。この第2の光変調素
子60には、第1の変調信号39が入力されている。こ
の第1の変調信号39の光信号電力は、Pinであるとす
る。そして、第2の光変調素子60は、第1の変調信号
39を光出力電力制御信号42でデータ信号変調し、光
出力信号44として出力する。この光出力信号44の光
信号電力を、Poutであるとする。ここで、光出力電力
制御信号42の電圧値をCとすると、第2の光変調素子
60はこの電圧値Cの大きさに応じて、第1の変調信号
39の光信号電力であるPinから光出力信号44の光信
号電力であるPoutを減算した第2の光変調素子60に
おける内部損失PLを変更させていることになる。
【0038】図7は図6に示した第2の光変調素子60
の動作特性の概要を表わしたものである。縦軸は、光出
力信号44の光信号電力で、単位がミリワット([m
W])である。横軸は、光出力電力制御信号42の電圧
値Cであり、単位がボルト([V])である。このよう
に、第2の光変調素子60は光出力電力制御信号42が
“0”のとき、最大電力の光出力信号44を出力するこ
とができる。そして、光出力電力制御信号42を負電圧
として、その絶対値を大きくすればするほど、内部損失
PLの大きさが大きくなる。これにより光出力信号44
の光信号電力を減少させることができる。
【0039】このように第2の光変調素子40も、表面
温度が一定に保たれ、光出力電力制御信号42によって
変調された光出力信号44が出力される。
【0040】図8は図2に示した温度制御部45の構成
要部の概要を表わしたものである。ただし、図2に示す
光送信器の構成図と同一部分には同一符号を付してい
る。本実施例における温度制御部45は、温度設定回路
63と、ペルチェ駆動回路64とを備えている。温度設
定回路63は、レーザモジュール31、第1の光変調器
35および第2の光変調器40それぞれの温度検出素子
55、58、61によって各部で検出された表面温度に
対応した第1〜第3の温度モニタ信号46、48、50
が入力されている。そして、温度設定回路63は入力さ
れた各温度モニタ信号を参照して、各部の表面温度が一
定になるようにペルチェ駆動回路64に対して制御信号
65を出力する。これを受けたペルチェ駆動回路64
は、対応するペルチェ素子を制御するために、第1〜第
3のペルチェ駆動信号47、49、51を出力する。
【0041】このような構成の光送信器では、レーザモ
ジュール31は、バイアス電流制御部32によって一定
制御されたレーザモジュールバイアス電流33が供給さ
れ、所定の光信号電力の光信号34を発光する。この光
信号34は、半導体型光変調器である第1の光変調器3
7でデータ信号変調駆動部36から供給されたデータ信
号変調駆動信号37によりデータ信号変調され、第1の
変調信号39として第2の光変調器40に供給される。
第2の光変調器40には、レーザモジュール31で発光
した光信号44の光出力電力をモニタした光出力電力制
御部41から光出力電力制御信号42が入力されてい
る。光出力電力制御部41は、レーザモジュール31の
モニタ光の変動を検出し、これが変動したときにこれを
補償して光出力電力44の光出力電力が変動しないよう
に、第2の光変調器40を制御する。したがって、第2
の光変調器40には、まず光出力電力制御部41から予
め設定された光出力電力になるように光出力電力制御信
号42が供給されている。そして、レーザモジュール3
1内のLD52の経時変化などで光信号34の光信号電
力が変動すると、第2の光変調器40から出力される光
出力信号44の光出力信号電力も変動する。そこで、こ
の光出力信号44の光出力信号電力が変動前の値に戻る
ように、光出力電力制御部41は光出力電力制御信号4
2の電圧値を変更して第2の光変調器40に供給する。
【0042】これまで説明したように本実施例における
光送信器では、光変調器を2つ直列に配置し、一方をデ
ータ信号変調、他方を光出力電力の一定制御を行ってい
る。従来の光アンプを用いた光送信器では、その駆動部
の消費電力が非常に大きく、かつ規模も大きい。これに
対して光変調器は、特に光アンプのような駆動部が不要
なため、消費電力も小さく、かつ集積化に向いている。
さらに、LDから発光される出力波長の安定化のために
LDのバイアス電流を一定に制御している場合でも、光
送信器から出力される光信号の光出力電力を一定に保つ
ことが非常に簡素な構成で可能とすることができる。し
たがって、波長の高精度な制御も可能となり、例えばN
B−WDMシステム等の光波ネットワークシステムで安
定な光伝送を行う光送信器を提供することができる。
【0043】なお本実施例における光送信器では、第1
および第2の光変調器として半導体型光変調器を2つ直
列に配置するものとして説明したがこれに限定されるも
のではない。たとえば、直接変調されたLDと第2の光
変調器との組み合わせで合っても良い。また、第1の光
変調器の代わりにDCドリフトフリーや低電圧駆動が可
能なLN(Lithium Niobate)変調器を用いることも可
能である。さらに、第1の光変調器の代わりに光アンプ
を用いていも良い。いずれにしろ、モニタ光の強度に応
じて、半導体型光変調器の第2の光変調器により出力電
力の一定制御ができれば良い。一方、第1および第2の
光変調器を同一構造とすることで、集積化によるメリッ
トが大きい。
【0044】なお本実施例における光送信器では、1.
55μm帯の光信号を用いるものとして説明したが、こ
れに限定されるものではない。1.55μm帯の光信号
を用いることによって、従来のWDMシステムに適用で
き、さらに1.55μm帯のデバイスが数多く開発され
ていることから、第2の光変調器への適用による装置の
小型化と低コスト化に貢献することができる。
【0045】なお本実施例では、第2の光変調素子につ
いてのみ説明したが、第1の光変調素子の動作特性につ
いても同様である。
【0046】また半導体型光変調集積光源素子に組み込
むことで、光源と光変調器とを同一素子内に形成でき、
集積化による光送信器、通信システムの小型化を図るこ
とができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、従来のように光アンプのような駆動部が不要
となるため、消費電力が小さく、かつ小型化が可能な光
送信器を提供することができるようになる。
【0048】また請求項2記載の発明によれば、従来の
光アンプのような駆動部が不要なため、消費電力も小さ
く、かつ集積化に向いている。さらに、レーザモジュー
ルからら発光される出力波長の安定化のためにバイアス
電流を一定に制御している場合でも、光送信器から出力
される光信号の光出力電力を一定に保つことが非常に簡
素な構成で行うことができる。したがって、波長の高精
度な制御も可能となり、例えばNB−WDMシステム等
の光波ネットワークシステムで安定な光伝送を行う光送
信器を提供することができるようになる。
【0049】さらに請求項3記載の発明によれば、レー
ザモジュールおよび第1の光変調手段および第2の光変
調器を温度制御手段でそれぞれの表面温度を一定にする
ようにしたので、それぞれの動作温度を一定に保つこと
ができ、安定した動作を保証することができるようにな
り、出力電力の一定制御の際にも高精度な制御を容易に
行うことができるようになる。
【0050】さらにまた請求項4記載の発明によれば、
第1の光変調手段と第2の光変調器を同じ半導体型光変
調器としたので、さらに集積化が容易となり光送信器の
小型化を測ることができる。
【0051】さらに請求項5記載の発明によれば、レー
ザモジュールによって生成される光信号を1.55μm
帯とすることにより、従来のWDMシステムに容易に適
用することが可能となる。
【0052】さらに請求項6記載の発明によれば、レー
ザモジュールを例えば半導体レーザで構成するなどする
ことにより、同一チップ内に集積化することができるよ
うになり、装置の小型化と低コスト化に貢献することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における光送信器の原理的構
成の概要を示す構成図である。
【図2】本実施例における光送信器の構成の概要を示す
ブロック図である。
【図3】本実施例におけるレーザモジュールの構成要部
の概要を示すブロック図である。
【図4】本実施例における第1の光変調器の構成要部の
概要を示すブロック図である。
【図5】本実施例における第2の光変調器の構成要部の
概要を示すブロック図である。
【図6】本実施例における第2の光変調素子の構成の概
要を示す説明図である。
【図7】本実施例における第2の光変調素子の動作特性
の概要を示す説明図である。
【図8】本実施例における温度制御部の構成要部の概要
を示すブロック図である。
【図9】従来提案された光送信器の構成の概要を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
20 送信光源 21、35 第1の光変調器 22、40 第2の光変調器 23 データ信号発生器 24、38 データ信号 25 制御信号発生器 26 制御信号 30 光送信器 31 レーザモジュール 32 バイアス電流制御部 33 レーザモジュールバイアス電流 34 光信号 36 データ信号変調駆動部 37 データ信号変調駆動信号 39 第1の変調信号 41 光出力電力制御部 42 光出力電力制御信号 43 レーザダイオード出力電力モニタ信号 44 光出力信号 45 温度制御部 46 第1の温度モニタ信号 47 第1のペルチェ駆動電流 48 第2の温度モニタ信号 49 第2のペルチェ駆動電流 50 第3の温度モニタ信号 51 第3のペルチェ駆動電流

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光信号を送信データで強度変調する第1
    の光変調手段と、 前記光信号の強度を検出する光信号強度検出手段と、 前記第1の光変調手段によって強度変調された変調光信
    号の光損失量を変更する第2の光変調器と、 前記光信号強度検出手段で検出された光強度に基づいて
    この第2の光変調器によって変調される出力信号光の光
    電力が所定値になるように前記光損失量を変更する光変
    調変更手段とを具備することを特徴とする光送信器。
  2. 【請求項2】 一定値の電流を生成する電流生成手段
    と、 この電流生成手段によって生成された一定電流をバイア
    ス電流として光信号を生成するレーザモジュールと、 このレーザモジュールによって生成された光信号を送信
    データで強度変調する第1の光変調手段と、 前記レーザモジュールによって生成された光信号の強度
    を検出する光信号強度検出手段と、 印加される電圧の電圧値に応じて前記第1の光変調手段
    によって強度変調された変調光信号の光損失量を変更す
    る第2の光変調器と、 前記光信号強度検出手段で検出された光強度に対応して
    この第2の光変調器によって変調された出力信号光の光
    電力が一定になるように前記印加電圧の電圧値を変更す
    る光変調変更手段とを具備することを特徴とする光送信
    器。
  3. 【請求項3】 前記レーザモジュールおよび第1の光変
    調手段および第2の光変調器の表面温度を一定にする温
    度制御手段を備えることを特徴とする請求項2記載の光
    送信器。
  4. 【請求項4】 前記第1の光変調手段と前記第2の光変
    調器は同じ半導体型光変調器であることを特徴とする請
    求項2または請求項3記載の光送信器。
  5. 【請求項5】 前記レーザモジュールによって生成され
    た光信号は1.55μm帯の光信号であることを特徴と
    する請求項2〜請求項4記載の光送信器。
  6. 【請求項6】 前記レーザモジュールと前記第1および
    第2の光変調器とは同一チップ内に集積化されているこ
    とを特徴とする請求項2〜請求項5記載の光送信器。
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