JP2000204915A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置

Info

Publication number
JP2000204915A
JP2000204915A JP535999A JP535999A JP2000204915A JP 2000204915 A JP2000204915 A JP 2000204915A JP 535999 A JP535999 A JP 535999A JP 535999 A JP535999 A JP 535999A JP 2000204915 A JP2000204915 A JP 2000204915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camshaft
valve
intake
gear
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP535999A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Einaga
秀男 永長
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP535999A priority Critical patent/JP2000204915A/ja
Publication of JP2000204915A publication Critical patent/JP2000204915A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】装置の複雑化や大型化を招くことなくバルブ特
性を変更することのできる内燃機関の可変動弁装置を提
供する。 【解決手段】可変動弁装置は、クランクシャフトの回転
に基づき吸気カムシャフトの軸線を中心に矢印B方向に
回転する遊星ギヤ26を備える。遊星ギヤ26は、リン
グギヤ58の内歯58aと噛み合うとともに、吸気カム
シャフトと一体回転するドライブプレート27に連結ピ
ン55及びガイドブロック56と連結される。そして、
吸気カムシャフトの軸線を中心とする遊星ギヤ26の回
転により同シャフトが自身の軸線を中心に回転し、遊星
ギヤ26の自身の軸線を中心とする回転により吸気カム
シャフトの回転速度が速くなったり遅くなったりする。
このカムシャフトの回転速度が変化する時期は、遊星ギ
ヤ26及び吸気カムシャフトの周りを囲うように設けら
れたリングギヤ58を周方向について変位させることに
よって行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カムシャフトの回
転速度を変化させることで内燃機関のバルブ特性を可変
とする内燃機関の可変動弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車載用エンジン等の内燃機関にあ
っては、出力の向上やエミッションの低減等を意図し
て、吸気バルブや排気バルブの開閉特性を適宜に変更す
ることが行われる。このようにバルブ特性を変更する装
置としては、例えば特開平8−170511号公報に記
載された可変動弁装置が知られている。この可変装置を
図10に示す。
【0003】同図に示されるように、可変動弁装置は、
例えば吸気バルブを開閉させるカム71が設けられたカ
ムシャフト72と、カムシャフト72の端部に固定され
たドライブプレート73と、ドライブプレート73と対
向し且つカムシャフト72と同軸上に位置するプーリ7
4とを備えている。
【0004】このプーリ74は、内燃機関の出力軸であ
るクランクシャフトからの回転がベルト等を介して伝達
されることにより、カムシャフト72の軸線を中心に回
転する。また、プーリ74において、カムシャフト72
の軸線から離れた位置には、遊星ギヤ75が自身の軸線
を中心として回転可能に支持されている。遊星ギヤ75
において、同ギヤ75の軸線から離れた位置には、ドラ
イブプレート73に向かって突出するピン76が設けら
れている。このピン76は、ドライブプレート73にお
けるプーリ74と対向する面に形成されてカムシャフト
72の径方向へ延びる溝77内に挿入されている。
【0005】また、可変動弁装置は、プーリ74の中心
を貫通してカムシャフト72と同軸上に位置する支持軸
78を備えている。プーリ74は支持軸78に対して回
転可能となっている。支持軸78において、プーリ74
とドライブプレート73との間に位置する端部には、上
記遊星ギヤ75と噛み合うギヤ79が設けられており、
その端部と反対側の端部にはステップモータ等に連結さ
れたベルト80が掛けられている。
【0006】そして、クランクシャフトの回転に伴いプ
ーリ74がカムシャフト72の軸線を中心に回転する
と、遊星ギヤ75が自身の軸線を中心に回転しながらギ
ヤ79の周りを回転する。遊星ギヤ75がギヤ79の周
りを回転することにより、その回転がピン76を介して
ドライブプレート73に伝達されてカムシャフト72が
回転するようになる。カムシャフト72が回転すると、
カム71により内燃機関の吸気バルブが開閉する。
【0007】また、遊星ギヤ75が自身の軸線を中心に
回転するため、上記ピン76も遊星ギヤ75の軸線を中
心に回転するようになる。このようにピン76が回転す
る際、ピン76がカムシャフト72の回転方向へ変位す
るときには同カムシャフト72の回転速度が速くなり、
ピン76がカムシャフト72の回転方向と逆方向へ変位
するときには同カムシャフト72の回転速度が遅くな
る。
【0008】カムシャフト72の回転速度が速くなった
り遅くなったりする時期は、ステップモータ等の駆動に
よりギヤ79を所定角度回転させることによって調整さ
れる。即ち、ギヤ79を所定角度回転させると、その回
転の分だけカムシャフト72の回転に対するピン76の
相対回転位相が変化し、カムシャフト72の回転速度が
速くなったり遅くなったりする時期が調整される。
【0009】こうした調整を行うことで内燃機関におけ
る吸気バルブのバルブ特性が変更される。従って、内燃
機関の運転状態に応じて上記のように吸気バルブのバル
ブ特性を変更することで、運転状態に応じた最適なバル
ブ特性で内燃機関の運転を行うことができ、内燃機関の
燃費向上やエミッション低減を図ることができるように
なる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このようにギヤ79を
所定角度回転させることで、吸気バルブのバルブ特性を
変更することができるようにはなる。しかしながら、ギ
ヤ79とステップモータとを遊星ギヤ75等と干渉させ
ることなく駆動連結するには、ギヤ79と繋がる支持軸
78がプーリ74を貫通した状態で、同支持軸78の端
部にベルト80を掛けなければならない。従って、上記
公報の可変動弁装置においては、支持軸78の分だけ同
装置の構成が複雑化且つ大型化してしまう。
【0011】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、装置の複雑化や大型化を招
くことなくバルブ特性を変更することのできる内燃機関
の可変動弁装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、内燃機関のバルブを開閉
させるカムを備えたカムシャフトと、前記カムシャフト
と同軸上に設けられて同カムシャフトと一体回転するド
ライブプレートと、前記カムシャフトと同軸上に設けら
れて同カムシャフトと別々に回転可能な駆動部材と、前
記駆動部材における前記カムシャフトの軸線から離れた
位置に自身の軸線を中心として回転可能に支持される遊
星ギヤと、前記遊星ギヤにおける自身の軸線から離れた
位置にて前記ドライブプレートと前記遊星ギヤとの連結
を行う連結手段とを備え、前記駆動部材の回転に伴い前
記遊星ギヤを前記カムシャフトの軸線を中心に回転させ
ることで同カムシャフトを回転させ、前記遊星ギヤを自
身の軸線を中心に回転させることで前記カムシャフトの
回転速度を変化させる内燃機関の可変動弁装置におい
て、前記遊星ギヤ及び前記クランクシャフトの周りを囲
うようにリングギヤを設け、そのリングギヤを前記クラ
ンクシャフトの軸線を中心に回転可能に支持するととも
に、同リングギヤの内周面に前記遊星ギヤと噛み合う内
歯を形成し、前記リングギヤを周方向について変位させ
る変位手段を設けた。
【0013】同構成によれば、遊星ギヤ及びカムシャフ
トの周りを囲うように設けられたリングギヤの内歯が遊
星ギヤと噛み合い、変位手段によってリングギヤを周方
向へ変位させることにより、カムシャフトの回転速度が
速くなったり遅くなったりする時期が調整され、内燃機
関のバルブ特性が変更されるようになる。そのため、バ
ルブ特性の変更のために、従来のような支持軸を設ける
必要がなく同支持軸による装置の複雑化及び大型化が防
止される。従って、装置の複雑化や大型化を招くことな
くバルブ特性を変更することができるようになる。
【0014】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記変位手段は、前記リングギヤの外周
面に接触して同ギヤを変位させるものとした。同構成に
よれば、リングギヤの変位が同ギヤの外周面に接触する
変位手段によって行われるため、従来のような支持軸に
よる装置の複雑化及び大型化が的確に防止されるように
なる。
【0015】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明において、前記ドライブプレートは前記カム
シャフトの端部に設けられ、前記駆動部材は前記ドライ
ブプレートよりもカムシャフトの長手方向中央寄りの位
置に設けられ、前記遊星ギヤ及び前記リングギヤは前記
ドライブプレートと前記駆動部材との間に設けられるも
のとした。
【0016】同構成によれば、カムシャフトにおけるド
ライブプレート側の端部に、バルブタイミング可変機構
など他の機構を取り付けることができるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を直列四気筒の自動
車用エンジンに適用した一実施形態を図1〜図9に従っ
て説明する。
【0018】図1に示すように、エンジン11のシリン
ダブロック11aには、各気筒毎に合計四つのピストン
12(図1には一つのみ図示)が往復移動可能に設けら
れている。このピストン12は、コンロッド13を介し
てエンジン11の出力軸であるクランクシャフト14に
連結されている。そして、ピストン12の往復移動は、
コンロッド13によってクランクシャフト14の回転へ
と変換されるようになっている。
【0019】上記シリンダブロック11aの上端に設け
られたシリンダヘッド15と上記ピストン12との間に
は燃焼室16が設けられている。この燃焼室16にはシ
リンダヘッド15に設けられた吸気ポート17及び排気
ポート18が連通し、吸気ポート17及び排気ポート1
8には吸気通路32及び排気通路33が連通している。
それら吸気ポート17及び排気ポート18には、それぞ
れ吸気バルブ19及び排気バルブ20が設けられてい
る。
【0020】また、シリンダヘッド15には、上記吸気
バルブ19及び排気バルブ20を開閉駆動するための吸
気カムシャフト21及び排気カムシャフト22が回転可
能に支持されている。これら吸気及び排気カムシャフト
21,22には、クランクシャフト14の回転がチェー
ン23を介して伝達される。そして、吸気カムシャフト
21が回転すると、吸気バルブ19が開閉駆動されて、
吸気ポート17と燃焼室16とが連通・遮断される。ま
た、排気カムシャフト22が回転すると、排気バルブ2
0が開閉駆動されて、排気ポート18と燃焼室16とが
連通・遮断される。
【0021】一方、吸気通路32の下流端には、吸気ポ
ート17内に燃料を噴射するための燃料噴射弁37が設
けられている。この燃料噴射弁37は、エンジン11の
吸気行程にて吸気通路32内の空気が燃焼室16へ吸入
されるとき、吸気ポート17内に燃料を噴射して燃料及
び空気からなる混合気を形成する。
【0022】また、シリンダヘッド15には、燃焼室1
6内に充填された混合気に対して点火を行うための点火
プラグ38が設けられている。そして、燃焼室16内の
混合気に対し点火が行われて混合気が燃焼すると、その
燃焼エネルギーによってピストン12が往復移動してク
ランクシャフト14が回転し、エンジン11が駆動され
る。燃焼室16内で燃焼した混合気は、エンジン11の
排気行程において、ピストン12の上昇により排気ガス
として排気通路33へ送り出される。
【0023】次に、上記エンジン11における吸気バル
ブ19の開閉特性を可変とする可変動弁装置について図
2を参照して説明する。図2に示すように、この可変動
弁装置は、上記吸気バルブ19(図1)の上端に当接す
るカム24が設けられた吸気カムシャフト21を備えて
いる。吸気カムシャフト21において、その端部よりも
同シャフト21の長手方向中央寄りの位置にはスプロケ
ット25が設けられている。このスプロケット25は、
吸気カムシャフト21と同軸上に位置するとともに、吸
気カムシャフト21の外周面に対して回転可能となって
いる。そして、スプロケット25は、クランクシャフト
14とチェーン23(図1)を介して連結され、同シャ
フト14の回転がチェーン23を介して伝達されること
により、吸気カムシャフト21の軸線を中心に回転す
る。
【0024】吸気カムシャフト21において、スプロケ
ット25よりも同シャフト21の端部寄りの位置には、
その端部側に向けて遊星ギヤ26、ドライブプレート2
7、及びバルブタイミング可変機構28が順次設けられ
ている。そして、スプロケット25が回転すると、その
回転が遊星ギヤ26、ドライブプレート27、及びバル
ブタイミング可変機構28を介して、吸気カムシャフト
21に伝達される。こうして吸気カムシャフト21にク
ランクシャフト14からの回転が伝達されることによ
り、吸気カムシャフト21が自身の軸線を中心に回転
し、カム24によって吸気バルブ19が開閉駆動される
ようになる。
【0025】上記バルブタイミング可変機構28は、油
圧駆動されることによってクランクシャフト14に対す
る吸気カムシャフト21の相対回転位相を変更し、吸気
バルブ19のバルブタイミングを調整するものである。
ここで、バルブタイミング可変機構28及び同機構28
を駆動するためのオイル供給構造についてについて図2
及び図3を参照して説明する。
【0026】図2に示すように、吸気カムシャフト21
等には、バルブタイミング可変機構28に対してオイル
を給排するための進角制御油路47及び遅角制御油路4
8が設けられている。これら油路47,48は、バルブ
タイミング可変機構28の内部まで延びるとともに、オ
イルコントロールバルブを介してオイルポンプ(共に図
示せず)に接続されている。このオルコントロールバル
ブは、バルブタイミング可変機構28へのオイルの供給
を進角制御油路47を介して行うか、或いは遅角制御油
路48を介して行うか選択するためのものである。
【0027】そして、進角制御油路47を介してバルブ
タイミング可変機構28へのオイル供給を行うと、同機
構28は吸気カムシャフト21がクランクシャフト14
に対して進角するようスプロケット25と吸気カムシャ
フト21との相対回転位相を変更し、吸気バルブ19の
バルブタイミングを早める。また、遅角制御油路48を
介してバルブタイミング可変機構28へのオイル供給を
行うと、同機構28は吸気カムシャフト21がクランク
シャフト14に対して遅角するようスプロケット25と
吸気カムシャフト21との相対回転位相を変更し、吸気
バルブ19のバルブタイミングを遅らせる。
【0028】このように吸気バルブ19のバルブタイミ
ングを可変とするバルブタイミング可変機構28の内部
構造を図3に示す。同図に示されるように、バルブタイ
ミング可変機構28は、断面リング状に形成されたハウ
ジング43と、ハウジング43の内側に設けられた回転
部材41とを備えている。上記ハウジング43の内周面
44aには、同ハウジング43の円心に向かって突出す
る四つの張出部45が周方向について等間隔毎に形成さ
れている。この各張出部45間にはそれぞれ溝部46が
形成されている。そして、ハウジング43は、吸気カム
シャフト21と同軸上に位置した状態で、張出部45を
貫通するボルト49によってドライブプレート27(図
2)に一体回転可に固定されている。
【0029】このドライブプレート27は、遊星ギヤ2
6を介してスプロケット25に連結されているため、ク
ランクシャフト14の回転がスプロケット25、遊星ギ
ヤ26、及びドライブプレート27を回転してハウジン
グ43に伝達されるようになる。このようにクランクシ
ャフト14の回転がハウジング43に伝達されることに
より、同ハウジング43が吸気カムシャフト21の軸線
を中心に回転する。
【0030】また、図3示す上記回転部材41は、吸気
カムシャフト21(図2)の同軸上に位置した状態で、
同部材41の中心を貫通するボルト53によって吸気カ
ムシャフト21に一体回転可能に固定されている。この
回転部材41の外周面には、各溝部46に挿入されるよ
うに外側方へ突出する四つのベーン50が、回転部材4
1の周方向に等間隔に設けられている。この各ベーン5
0が挿入された各溝部46内は、同ベーン50により進
角側油圧室51及び遅角側油圧室52に区画されてい
る。これら進角側油圧室51及び遅角側油圧室52は、
ベーン50を回転部材41の周方向両側から挟むように
位置している。そして、進角側油圧室51及び遅角側油
圧室52には、それぞれ前記進角制御油路47及び遅角
制御油路48が連通している。
【0031】この状態にあっては、互いに連結されたハ
ウジング43とドライブプレート27(図2)とが回転
部材41を介して吸気カムシャフト21と連結されるこ
ととなり、吸気カムシャフト21と上記ハウジング4
3,ドライブプレート27、及び回転部材41が一体回
転するようになる。
【0032】こうしたバルブタイミング可変機構28に
あって、進角制御油路47から進角側油圧室51へオイ
ルが供給されると、各ベーン50が図3の矢印A方向へ
相対移動することにより回転部材41が図中右方向に相
対回動し、スプロケット25(図2)に対する吸気カム
シャフト21の相対回転位相が変更される。因みに同バ
ルブタイミング可変機構28にあっては、前記チェーン
23を介して伝達されるクランクシャフト14の回転に
基づき、スプロケット25(ハウジング43)及び吸気
カムシャフト21は共に、図3中右方向に回転する。従
って、この場合、吸気カムシャフト21がクランクシャ
フト14に対して進角し、その結果、吸気バルブ19の
バルブタイミングも進角するようになる。
【0033】また、遅角制御油路48から遅角側油圧室
52へオイルが供給されると、各ベーン50が矢印Aと
逆方向へ相対移動することにより回転部材41が同中左
方向に相対回動し、スプロケット25に対する吸気カム
シャフト21の相対回転位相が上記と逆方向に変更され
る。同バルブタイミング可変機構28にあっては、この
場合、吸気カムシャフト21がクランクシャフト14に
対して遅角し、その結果、吸気バルブ19のバルブタイ
ミングも遅角するようになる。
【0034】上記のような吸気バルブ19のバルブタイ
ミング制御は例えば、・エンジン始動時やアイドル運転
時に、吸気バルブ19のバルブタイミングを最遅角状態
にしてバルブオーバラップを「0」とし、燃焼室16か
ら吸気ポート17への混合気の吹き返しを防止して始動
性向上や燃費向上を図る。
【0035】・エンジン11の運転状態が低負荷領域に
あるときには、吸気バルブ19のバルブタイミングを遅
角させることで、バルブオーバラップを少なくして燃焼
室16から吸気ポート17への混合気の吹き返しを防止
し、エンジン運転状態の安定化を図る。
【0036】・エンジン11の運転状態が中負荷域にあ
るときには、吸気バルブ19のバルブタイミングを進角
させることで、バルブオーバラップを大きくして内部E
GR率を高めるとともにポンピングロスを少なくし、燃
費及びエミッションの向上を図る。
【0037】・エンジン11の運転状態が高負荷低中速
回転域にあるときには、吸気バルブ19のバルブタイミ
ングを進角させることで、同バルブ19の閉弁時期を早
めて体積効率を向上させ、低中速トルクを向上させる。
【0038】・エンジン11の運転状態が高負荷高速回
転域にあるときには、吸気バルブ19のバルブタイミン
グを遅角させることで、同バルブ19の閉弁時期を遅ら
せて体積効率を向上させ、エンジン出力を向上させる。
等々のかたちで実行される。
【0039】次に、スプロケット25に対する遊星ギヤ
26の支持構造について図4を参照して説明する。図4
に示すように、スプロケット25には、その円心を中心
とする回転方向について等間隔毎に複数の支持ピン54
が設けられている。各支持ピン54は、スプロケット2
5を厚さ方向(図4の紙面と直交する方向)に貫通した
状態で、同スプロケット25に固定されている。また、
各支持ピン54は、それぞれ遊星ギヤ26の中心を貫通
した状態で、それらギヤ26を自身の軸線が中心となる
ように回転可能に支持している。
【0040】また、遊星ギヤ26において、自身の軸線
から離れた位置にはスプロケット25から離間する方向
に突出する連結ピン55が設けられている。この連結ピ
ン55は、立方体形状に形成されたガイドブロック56
を貫通しており、ガイドブロック56に対して回転可能
となっている。従って、遊星ギヤ26が自身の軸線を中
心に回転すると、連結ピン55及びガイドブロック56
も遊星ギヤ26の軸線を中心に回転するようになる。
【0041】上記遊星ギヤ26が取り付けられたスプロ
ケット25を吸気カムシャフト21(図2)に取り付け
た状態では、各遊星ギヤ26が吸気カムシャフト21の
軸線から離れて位置するとともに、遊星ギヤ26の軸線
と吸気カムシャフト21の軸線とが互いに平行になる。
そして、スプロケット25が吸気カムシャフト21の軸
線を中心に回転することにより、各遊星ギヤ26が吸気
カムシャフト21の周りを回転するようになる。
【0042】次に、遊星ギヤ26とドライブプレート2
7との連結構造について図5を参照して説明する。図5
に示すように、ドライブプレート27には、その円心を
中心とする回転方向について等間隔毎に複数の切欠部5
7が設けられている。これら切欠部57は、ドライブプ
レート27の外周面から同プレート27の円心に向かっ
て延びている。そして、各切欠部57には遊星ギヤ26
のガイドブロック56がそれぞれ挿入されている。これ
らガイドブロック56は、切欠部57の長手方向(ドラ
イブプレート27の径方向)に摺動可能となっている。
【0043】従って、スプロケット25の回転により各
遊星ギヤ26が吸気カムシャフト21(図2)の軸線を
中心に回転すると、同シャフト21の軸線を中心とする
遊星ギヤ26の回転がガイドブロック56を介してドラ
イブプレート27に伝達される。その結果、ドライブプ
レート27、バルブタイミング可変機構28、及び吸気
カムシャフト21が、同シャフト21の軸線を中心に図
5に矢印Bで示す方向に回転するようになる。
【0044】また、各遊星ギヤ26は、それらギヤ26
及び吸気カムシャフト21を囲うように設けられたリン
グギヤ58の内歯58aと噛み合っている。このリング
ギヤ58は、スプロケット25及びドライブプレート2
7が吸気カムシャフト21に取り付けられたとき、ボル
ト62によってシリンダヘッド15等に取り付けられ
る。
【0045】即ち、そのボルト62がリングギヤ58に
周方向へ延びるように形成された複数のスリット59を
貫通してシリンダヘッド15に螺入される。この状態に
あっては、リングギヤ58が吸気カムシャフト21と同
軸上に位置し、且つ同シャフト21の軸線を中心に周方
向へ変位可能に支持されることとなる。また、リングギ
ヤ58の外周面には、ステップモータ60の出力軸60
aに取り付けられたギヤ61と噛み合う外歯58bが形
成されている。
【0046】そして、遊星ギヤ26は、吸気カムシャフ
ト21の周りを回転するとき、リングギヤ58の内歯5
8aと噛み合いに基づき自身の軸線を中心に図5の矢印
C方向に回転するようにもなる。遊星ギヤ26が自身の
軸線を中心に回転すると、連結ピン55及びガイドブロ
ック56は、遊星ギヤ26の軸線を中心に回転するとと
もに、切欠部57に対してはその長手方向に相対移動す
るようになる。このように連結ピン55及びガイドブロ
ック56が回転するとき、それらによってドライブプレ
ート27や吸気カムシャフト21が図5の矢印B方向若
しくは矢印Bと逆方向に押される。
【0047】連結ピン55が実線で示す位置P1から二
点鎖線で示す位置P2へと回転するとき、連結ピン55
及びガイドブロック56はドライブプレート27や吸気
カムシャフト21の回転方向(矢印B方向)と逆方向に
所定量だけ変位した状態になる。これら連結ピン55及
びガイドブロック56の変位により、ドライブプレート
27や吸気カムシャフト21の回転速度が遅くなる。
【0048】また、連結ピン55が二点鎖線で示す位置
P2から実線で示す位置P1へと回転するとき、連結ピ
ン55及びガイドブロック56はドライブプレート27
や吸気カムシャフト21の回転方向(矢印B方向)に所
定量だけ変位した状態になる。これら連結ピン55及び
ガイドブロック56の変位により、ドライブプレート2
7や吸気カムシャフト21の回転速度が速くなる。
【0049】このように吸気カムシャフト21の回転速
度が速くなったり遅くなったりすることは、エンジン1
1の気筒数に合わせて吸気カムシャフト21の一回転当
たり四回づつ行われる。即ち、吸気カムシャフト21の
一回転当たりに同シャフト21の回転速度が変化する回
数は、上記リングギヤ58の径と上位遊星ギヤ26の径
とによって決まるが、本実施形態では遊星ギヤ26の径
がリングギヤ58の径の「1/4」に設定される。これ
により上記のように吸気カムシャフト21の一回転当た
りに四回つづ、吸気カムシャフト21の回転速度が速く
なったり遅くなったりするようになる。
【0050】また、吸気カムシャフト21の回転速度が
速くなったり遅くなったりする時期は、ステップモータ
60を駆動してギヤ61を回転させてリングギヤ58を
周方向へ変位させることによって調整される。即ち、リ
ングギヤ58を所定量だけ周方向に変位させることで、
その変位量の分だけ吸気カムシャフト21の回転に対す
る連結ピン55及びガイドブロック56の相対回転位相
が変化し、吸気カムシャフト21の回転速度が速くなっ
たり遅くなったりする時期が調整される。なお、リング
ギヤ58が周方向へ変位する際の摺接部分は、スリット
59の内面とボルト62の外周面との間のみになる。
【0051】こうした調整を行うことで吸気バルブ19
のバルブ特性が例えば図6〜図9に示すように変化す
る。なお、図6〜図9において実線はスプロケット25
の回転に対する吸気バルブ19のバルブリフト量の推移
を示すものである。
【0052】図6に示すように、吸気バルブ19の開弁
及び閉弁付近(領域a)で吸気カムシャフト21の回転
が速くなり、且つ吸気バルブ19の全開付近(領域b)
で吸気カムシャフト21の回転が遅くなると、吸気バル
ブ19のリフト量が実線で示すように推移する。この場
合、吸気バルブ19は、素早く全開付近まで開き、全開
に近い状態を比較的長時間維持した後、素早く閉弁する
ようになる。こうしたバルブ特性への調整は、例えばエ
ンジン11の出力トルクを向上させる必要のあるエンジ
ン11の低回転時に行われる。上記のように吸気バルブ
19が全開に近い状態になる時間を長くすることで、燃
焼室16内への空気の吸入を効率よく行い、エンジン1
1の出力トルクを向上させることができるようになる。
【0053】図7に示すように、吸気バルブ19の開弁
及び閉弁付近(領域a)で吸気カムシャフト21の回転
が遅くなり、且つ吸気バルブ19の全開付近(領域b)
で吸気カムシャフト21の回転が速くなると、吸気バル
ブ19のリフト量が実線で示すように推移する。この場
合、吸気バルブ19は、ゆっくりと全開付近まで開き、
全開に近い状態を比較的短時間で終了した後、ゆっくり
と閉弁するようになる。こうしたバルブ特性への調整
は、例えばエンジン11の中負荷領域でのポンピングロ
スを低減するため、及びバルブオーバラップを大きくし
てエミッション悪化を防止するために行われる。即ち、
上記のように吸気バルブ19の閉弁付近での吸気カムシ
ャフト21の回転速度を遅くすることで、吸気バルブ1
9の閉弁時期が遅くなってポンピングロスが低減され
る。また、上記のように吸気バルブ19の開弁付近での
吸気カムシャフト21の回転速度を遅くすることで、吸
気バルブ19の開弁時期が早くなる。その結果、バルブ
オーバラップが大きくなって燃焼室16に残留する排気
の量(いわゆる内部EGR量)が多くなり、エミッショ
ン悪化が防止される。
【0054】図8に示すように、吸気バルブ19の開弁
後から全開まで(領域c)で吸気カムシャフト21の回
転が速くなり、吸気バルブ19の全開から閉弁前まで
(領域d)で吸気カムシャフト21の回転が遅くなる
と、吸気バルブ19のリフト量が実線で示すように推移
する。この場合、吸気バルブ19は、開弁後に素早く全
開まで開き、全開に近い状態を比較的短時間維持した
後、閉弁前まではゆっくりと閉じ、閉弁直前には素早く
閉じるようになる。こうしたバルブ特性への調整は、例
えばピストン12と吸気バルブ19とが比較的接近する
ようにバルブタイミング可変機構28が駆動制御される
ようなエンジン11の運転状態のときに行われる。これ
は、上記のようなバルブ特性では、吸気バルブ19の全
開が早い時期に且つ短く行われ、これによりピストン1
2と吸気バルブ19との干渉を防止することができるた
めである。
【0055】図9に示すように、吸気バルブ19の開弁
後から全開まで(領域c)で吸気カムシャフト21の回
転が遅くなり、吸気バルブ19の全開から閉弁前まで
(領域d)で吸気カムシャフト21の回転が速くなる
と、吸気バルブ19のリフト量が実線で示すように推移
する。この場合、吸気バルブ19は、開弁後においてゆ
っくりと全開まで開き、全開に近い状態を比較的短時間
維持した後、閉弁前まで素早く閉じ、閉弁直前にはゆっ
くりと閉じるようになる。こうしたバルブ特性への調整
は、例えば吸気バルブ19の開弁に対する吸入空気量の
増加に応答遅れが生じるエンジン11の高回転時に行わ
れる。これは、上記のようなバルブ特性では、吸気バル
ブ19の開弁が早い時期に行われ、これにより吸気バル
ブ19の開弁に対する吸入空気量増加の応答遅れを少な
くして燃焼室16内での負圧発生を抑制し、ポンピング
ロスを低減させることができるためである。
【0056】以上詳述した本実施形態によれば、以下に
示す効果が得られるようになる。 (1)遊星ギヤ26及び吸気カムシャフト21の周りを
囲うように設けられたリングギヤ58の内歯58aが遊
星ギヤ26と噛み合い、リングギヤ58を周方向へ変位
させることにより、吸気カムシャフト21の回転速度が
速くなったり遅くなったりする時期が調整され、吸気バ
ルブ19のバルブ特性が変更されるようになる。従っ
て、吸気バルブ19のバルブ特性を変更するために従来
のような支持軸78(図10)を設ける必要がなく、同
支持軸78を設けることに伴う装置の複雑化や大型化を
招くことなく吸気バルブ19のバルブ特性を変更するこ
とができる。
【0057】(2)上記リングギヤ58の外周面に形成
された外歯58bは、ステップモータ60の出力軸60
aに取り付けられたギヤ61とを噛み合わされる。そし
て、リングギヤ58の周方向への変位は、ステップモー
タ60の駆動によりギヤ61を所定量だけ回転させるこ
とによって行われる。このようにリングギヤ58の周方
向への変位が、同ギヤ58の外歯58bと噛み合うギヤ
61を備えたステップモータ60によって行われるた
め、従来のような支持軸78を設けることに伴なう装置
の複雑化や大型化を的確に防止することができる。
【0058】(3)リングギヤ58を周方向に変位させ
る際の摺接部分は、スリット59の内面とボルト62の
外周面との間のみとなるため、リングギヤ58を周方向
に変位させる際の摺動抵抗を小さくすることができる。
【0059】(4)ステップモータ60の駆動によって
吸気カムシャフト21の回転速度が速くなったり遅くな
ったりする時期を調整するのに必要なのはリングギヤ5
8のみであるため、可変動弁装置を構成する部品の点数
が少なくなる。そのため、可変動弁装置の剛性を高め、
同装置を安定して動作させることができるようになる。
【0060】(5)ドライブプレート27を吸気カムシ
ャフト21の端部に設け、その端部から同シャフト21
の長手方向中央部に向かって、順次遊星ギヤ26及びス
プロケット25を設けるようにした。従って、吸気カム
シャフト21におけるドライブプレート27側の端部に
バルブタイミング可変機構28を取り付けることができ
る。そして、バルブタイミング可変機構28による吸気
バルブ19のバルブタイミング制御と、リングギヤ58
を周方向に変位させることによる吸気バルブ19のバル
ブ特性調整との両方を組み合わせて行うことで、エンジ
ン11の運転状態に応じた一層適切な吸気バルブ19の
バルブ開閉特性を得ることができるようになる。
【0061】なお、本実施形態は、例えば以下のように
変更することもできる。 ・本実施形態において、スプロケット25、遊星ギヤ2
6、及びドライブプレート27における吸気カムシャフ
ト21の軸線方向いついての配設位置を適宜変更しても
よい。
【0062】・本実施形態では、ステップモータ60の
出力軸60aとリングギヤ58との連結をギヤ61によ
って行ったが、これに代えてベルトやチェーンによって
上記連結を行ってもよい。この場合、ステップモータ6
0の出力軸60aにベルトやチェーンを掛けるためプー
リやスプロケットが取り付けられるとともに、リングギ
ヤ58の外周面にはベルトを掛けるための凹凸やチェー
ンを掛けるためのスプロケットの歯などが形成される。
【0063】・本実施形態では、バルブタイミング可変
機構28を設けたが、必ずしも同機構28を設ける必要
はない。 ・本実施形態では、本発明の可変動弁装置により吸気バ
ルブ19のバルブ特性を調整する場合について例示した
が、これに代えて本発明の可変動弁装置により排気バル
ブ20のバルブ特性を調整するようにしてもよい。
【0064】次に、以上の実施形態から把握することの
できる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以
下に記載する。 (1)内燃機関のバルブを開閉させるカムを備えたカム
シャフトと、前記カムシャフトと同軸上に設けられて同
カムシャフトと一体回転するドライブプレートと、前記
カムシャフトと同軸上に設けられて同カムシャフトと別
々に回転可能な駆動部材と、前記駆動部材における前記
カムシャフトの軸線から離れた位置に自身の軸線を中心
として回転可能に支持される遊星ギヤと、前記遊星ギヤ
における自身の軸線から離れた位置にて前記ドライブプ
レートと前記遊星ギヤとの連結を行う連結手段とを備
え、前記駆動部材の回転に伴い前記遊星ギヤを前記カム
シャフトの軸線を中心に回転させることで同カムシャフ
トを回転させ、前記遊星ギヤを自身の軸線を中心に回転
させることで前記カムシャフトの回転速度を変化させる
内燃機関の可変動弁装置において、前記ドライブプレー
トを前記カムシャフトの端部に設け、前記駆動部材を前
記ドライブプレートよりもカムシャフトの長手方向中央
寄りの位置に設け、前記遊星ギヤを前記ドライブプレー
トと前記駆動部材との間に設けたことを特徴とする可変
動弁装置。
【0065】同構成によれば、カムシャフトにおけるド
ライブプレート側の端部に、バルブタイミング可変機構
など他の機構を取り付けることができるようになる。
【0066】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、遊星ギヤ
及びカムシャフトの周りを囲うように設けられたリング
ギヤの内歯が遊星ギヤと噛み合い、変位手段によってリ
ングギヤを周方向へ変位させることにより、カムシャフ
トの回転速度が速くなったり遅くなったりする時期が調
整され、内燃機関のバルブ特性が変更されるようにな
る。そのため、バルブ特性の変更のために、従来のよう
な支持軸を設ける必要がなく同支持軸による装置の複雑
化及び大型化が防止される。従って、装置の複雑化や大
型化を招くことなくバルブ特性を変更することができ
る。
【0067】請求項2記載の発明によれば、リングギヤ
の変位が同ギヤの外周面に接触する変位手段によって行
われるため、従来のような支持軸による装置の複雑化及
び大型化を的確に防止することができる。
【0068】請求項3記載の発明によれば、カムシャフ
トにおけるドライブプレート側の端部に、バルブタイミ
ング可変機構など他の機構を取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の可変動弁装置が適用されたエンジ
ンを示す断面図。
【図2】同可変動弁装置を示す断面図。
【図3】バルブタイミング可変機構の内部構造を示す断
面図。
【図4】スプロケットに対する遊星ギヤの取付構造を示
す側面図。
【図5】遊星ギヤとドライブプレートとの連結構造、及
び遊星ギヤに対するリングギヤの噛み合い態様を示す側
面図。
【図6】スプロケットの回転に対する吸気バルブのリフ
ト量の推移を示すグラフ。
【図7】スプロケットの回転に対する吸気バルブのリフ
ト量の推移を示すグラフ。
【図8】スプロケットの回転に対する吸気バルブのリフ
ト量の推移を示すグラフ。
【図9】スプロケットの回転に対する吸気バルブのリフ
ト量の推移を示すグラフ。
【図10】可変動弁装置の従来例を示す断面図。
【符号の説明】
11…エンジン、19…吸気バルブ、20…排気バル
ブ、21…吸気カムシャフト、22…排気カムシャフ
ト、25…スプロケット、26…遊星ギヤ、27…ドラ
イブプレート、55…連結ピン、56…ガイドブロッ
ク、57…切欠部、58…リングギヤ、58a…内歯、
58b…外歯、59…スリット、60…ステップモー
タ、60a…出力軸、61…ギヤ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関のバルブを開閉させるカムを備え
    たカムシャフトと、 前記カムシャフトと同軸上に設けられて同カムシャフト
    と一体回転するドライブプレートと、 前記カムシャフトと同軸上に設けられて同カムシャフト
    と別々に回転可能な駆動部材と、 前記駆動部材における前記カムシャフトの軸線から離れ
    た位置に自身の軸線を中心として回転可能に支持される
    遊星ギヤと、 前記遊星ギヤにおける自身の軸線から離れた位置にて前
    記ドライブプレートと前記遊星ギヤとの連結を行う連結
    手段とを備え、 前記駆動部材の回転に伴い前記遊星ギヤを前記カムシャ
    フトの軸線を中心に回転させることで同カムシャフトを
    回転させ、前記遊星ギヤを自身の軸線を中心にに回転さ
    せることで前記カムシャフトの回転速度を変化させる内
    燃機関の可変動弁装置において、 前記遊星ギヤ及び前記クランクシャフトの周りを囲うよ
    うにリングギヤを設け、そのリングギヤを前記クランク
    シャフトの軸線を中心に回転可能に支持するとともに、
    同リングギヤの内周面に前記遊星ギヤと噛み合う内歯を
    形成し、前記リングギヤを周方向について変位させる変
    位手段を設けたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装
    置。
  2. 【請求項2】前記変位手段は、前記リングギヤの外周面
    に接触して同ギヤを変位させるものである請求項1記載
    の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 【請求項3】前記ドライブプレートは前記カムシャフト
    の端部に設けられ、前記駆動部材は前記ドライブプレー
    トよりもカムシャフトの長手方向中央寄りの位置に設け
    られ、前記遊星ギヤ及び前記リングギヤは前記ドライブ
    プレートと前記駆動部材との間に設けられる請求項1又
    は2記載の内燃機関の可変動弁装置。
JP535999A 1999-01-12 1999-01-12 内燃機関の可変動弁装置 Pending JP2000204915A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP535999A JP2000204915A (ja) 1999-01-12 1999-01-12 内燃機関の可変動弁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP535999A JP2000204915A (ja) 1999-01-12 1999-01-12 内燃機関の可変動弁装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000204915A true JP2000204915A (ja) 2000-07-25

Family

ID=11608993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP535999A Pending JP2000204915A (ja) 1999-01-12 1999-01-12 内燃機関の可変動弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000204915A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006034752A1 (de) * 2004-09-29 2006-04-06 Gkn Sinter Metals Holding Gmbh Nockenwellenversteller für eine verbrennungskraftmaschine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006034752A1 (de) * 2004-09-29 2006-04-06 Gkn Sinter Metals Holding Gmbh Nockenwellenversteller für eine verbrennungskraftmaschine
US7584731B2 (en) 2004-09-29 2009-09-08 Gkn Sinter Metals Holding Gmbh Camshaft adjuster for an internal combustion engine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4305477B2 (ja) 火花点火式内燃機関
JP4873194B2 (ja) 可変動弁装置付エンジン
JP4618236B2 (ja) 予混合圧縮着火機関及びその制御方法
JP4450024B2 (ja) 火花点火式内燃機関
EP2497925B1 (en) Intake apparatus of engine
KR20100096025A (ko) 가변 밸브 기어를 구비한 내연 기관
JP2007332870A (ja) 火花点火式内燃機関
KR20100096024A (ko) 가변 밸브 기어를 구비한 내연 기관
JP2009062886A (ja) 火花点火式内燃機関のアイドリング制御装置
JP6494502B2 (ja) 内燃機関のピストンストローク調整装置
EP1954924B1 (en) Variable valve timing apparatus
JP2008019799A (ja) 火花点火式内燃機関
JP2008057349A (ja) エンジンシステム
JP2008274963A (ja) 火花点火式内燃機関
JP2009114963A (ja) 火花点火式内燃機関
JP2009114964A (ja) 火花点火式内燃機関
WO2018216292A1 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2009114962A (ja) 火花点火式内燃機関
JP3058078B2 (ja) バルブタイミング可変機構を備えた内燃機関
JPH1030413A (ja) 内燃機関のバルブ特性制御装置
JP2009046999A (ja) 火花点火式内燃機関
US8165785B2 (en) Variable valve timing apparatus and control method therefor
JP2000204915A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP3714056B2 (ja) 内燃機関のバルブ特性制御方法及び制御装置
JP3861847B2 (ja) 筒内直噴型内燃機関