JP2000204603A - 作業量管理システム - Google Patents

作業量管理システム

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JP2000204603A
JP2000204603A JP11010836A JP1083699A JP2000204603A JP 2000204603 A JP2000204603 A JP 2000204603A JP 11010836 A JP11010836 A JP 11010836A JP 1083699 A JP1083699 A JP 1083699A JP 2000204603 A JP2000204603 A JP 2000204603A
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management
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hydraulic
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JP11010836A
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English (en)
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Toru Kurenuma
榑沼  透
Yoshinori Furuno
義紀 古野
Takao Kurosawa
隆雄 黒澤
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全ての揚土船における作業量を管理するこ
と。 【解決手段】 揚土船上に油圧ショベルと加工装置を備
え、運搬船によって搬入された被加工物を油圧ショベル
によって掬い加工装置に投入する作業を計測して、全体
の作業量を管理する作業量管理システムにおいて、少な
くとも1隻以上の揚土船2a,2b,2cと、前記それ
ぞれの揚土船に設置された少なくとも1台以上の油圧シ
ョベルと、前記それぞれの油圧ショベルに設けられそれ
ぞれの油圧ショベルの作業量を計測する作業量計測手段
と、前記それぞれの揚土船に設けられ、前記それぞれの
作業量計測手段によって計測された作業量を収集し管理
する第1の管理手段25a,25b,25cと、前記そ
れぞれの第1の管理手段からの作業量を収集し、前記そ
れぞれの第1の管理手段に指示を出力する第2の管理手
段40,42とから構成されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業量管理システ
ムに係わり、特に、1隻以上の揚土船のそれぞれに設け
られた1台以上の油圧ショベルによって計測された作業
量により、個々の油圧ショベルおよび揚土船の作業量を
管理するとともに、全体の作業量を管理することのでき
る作業量管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図2に、揚土船上で稼働する油圧ショベ
ルの作業形態の一例を示す。
【0003】同図において、海上で作業をする揚土船2
は、2台の油圧ショベル1a、1bと、油圧ショベル1
a、1bによって土砂等の被加工物が投入されるホッパ
4等の加工装置と、投入された土砂を圧送する圧送ポン
プ5とから構成されている。揚土船2には土砂を運んで
きたバージ船3が横付けされ、油圧ショベル1aと油圧
ショベル1bとは交互にバージ船3から土砂を掬い上
げ、旋回してホッパ4に投入する。ホッパ4に所定量の
土砂が投入されると、ホッパ4中のセメント(固化材)
と混合され、圧送ホンプ5によって図示されていない埋
め立て予定地等に圧送される。
【0004】この時、ホッパ4に投入される土砂量に対
して適正な量の固化材をホッパ4に投入するためには、
土砂量の計算が必要である。従来、油圧ショベル1a,
1bによってバージ船3から掬ってホッパ4に投入され
た土砂量は、揚土船2上に設けられる管理部所6にいる
管理者の目視によって測定され、ホッパ4に投入すべき
固化材の量を決めていた。また、油圧ショベル1a,1
bによってホッパ4に投入した土砂量や、土砂を掬って
ホッパ4への投入に要する作業時間等の作業量は、同じ
く管理部所6の管理者が所定の用紙に書き込む等して記
録していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の管理者
による複数台の油圧ショベルの作業量を監視する方法で
は、揚土船上の管理者は少なくとも2台以上の油圧ショ
ベルを同時に目視で管理する必要があり、管理者にとっ
て作業負担が大きいという問題があった。
【0006】また、上記の埋め立て工事のように、工事
全体の進捗度等を知るために、個々の揚土船における作
業量を管理するだけでなく、各揚土船から作業量データ
を収集し、各揚土船の作業量を全体として把握し管理す
る必要がある。
【0007】本発明の目的は、油圧ショベルが交互にバ
ージ船から掬ってホッパに投入した土砂量や作業時間等
の作業量を揚土船に設けた管理部所の1つの装置を使っ
てモニタすることを可能にするとともに、全体の作業量
を管理するために、各揚土船から収集した作業量に基づ
いて全体の作業量を把握することのできる作業量管理シ
ステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、次のような手段を採用した。
【0009】揚土船上に油圧ショベルと加工装置を備
え、運搬船によって搬入された被加工物を油圧ショベル
によって掬い加工装置に投入する作業を計測して、全体
の作業量を管理する作業量管理システムにおいて、少な
くとも1隻以上の揚土船と、前記それぞれの揚土船に設
置された少なくとも1台以上の油圧ショベルと、前記そ
れぞれの油圧ショベルに設けられそれぞれの油圧ショベ
ルの作業量を計測する作業量計測手段と、前記それぞれ
の揚土船に設けられ、前記それぞれの作業量計測手段に
よって計測された作業量を収集し管理する第1の管理手
段と、前記それぞれの第1の管理手段からの作業量を収
集し、前記それぞれの第1の管理手段に指示を出力する
第2の管理手段とから構成されることを特徴とする。
【0010】また、請求項1に記載の作業量管理システ
ムにおいて、前記第2の管理手段は、前記揚土船のいず
れかに設置されていることを特徴とする。
【0011】また、揚土船上に油圧ショベルと加工装置
を備え、運搬船によって搬入された被加工物を油圧ショ
ベルによって掬い加工装置に投入する作業を計測して、
全体の作業量を管理する作業量管理システムにおいて、
少なくとも1隻以上の前記揚土船と、前記それぞれの揚
土船に設置された少なくとも1台以上の油圧ショベル
と、前記それぞれの油圧ショベルに設けられそれぞれの
油圧ショベルの作業量を計測する作業量計測手段と、前
記それぞれの揚土船に設けられ、前記それぞれの作業量
計測手段によって計測された作業量を収集して管理する
第1の管理手段と、前記揚土船のいずれかに設置され、
前記それぞれの第1の管理手段からの作業量を収集して
第2の管理手段に伝送するとともに、第2の管理手段か
らの指令を前記それぞれの第1の管理手段に伝送する送
受信手段と、前記揚土船外の遠隔の場所に設置され、前
記送受信手段を介して、前記それぞれの第1の管理手段
からの作業量を収集するとともに、前記それぞれの第1
の管理手段に指令を出力する第2の管理手段と、から構
成されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
から図20を用いで説明する。
【0013】図1は、本実施形態に係わる揚土船に設け
られた油圧ショベルの第1の作業量管理装置を示すブロ
ック図である。
【0014】なお、同図において、図2に示す部分と同
一部分についでは同一符号を付して説明を省略する。ま
た、本実施形態では油圧ショベルが2台の場合について
説明する。
【0015】同図において、121は第1の油圧ショベ
ル1a(1号機)のブームシリンダ12のボトム室、1
22はブームシリンダ12のロッド室、123はボトム
室121の圧油の圧力を計測する圧力センサ、124は
ロッド室122の圧油の圧力を計測する圧力センサ、1
4は油圧ショベル1aの油圧ポンプ、15は作動油タン
ク、16は油圧ポンプ14とブームシリンダ12の間に
介在するコントロール弁である。
【0016】17はバケット操作レバー、18は旋回操
作レバーであり、171はバケットをダンプ方向に操作
した時のパイロット圧力を検出する圧力スイッチ、18
1は油圧ショベル1aを左旋回に操作をした時のパイロ
ット圧を検出する圧力スイッチ、182は同じく右旋回
に操作した時のパイロット圧力を検出する圧力スイッチ
である。なお、各圧力スイッチ171,181,182
は圧力センサに代用することができる。その場合は、荷
重計測装置本体19内部に各操作レバー17,18の操
作を検出するための圧力の閾値を有し、計測した圧力と
比較して操作の有無を判断する。また、圧力スイッチや
圧力センサに限らず、旋回操作やバケットダンプ操作を
電気レバーで操作し得る場合は、電気信号を用いてもよ
い。さらに、旋回角度やバケットの回動角度を検出する
センサを取り付けてその出力を右旋回信号、左旋回信号
およびバケットダンプ信号として利用してもよい。さら
にまた、バケットシリンダのストロークを計測するスト
ロークセンサの出力をバケットダンプ信号として用いて
もよい。
【0017】19は各種の入力データに基づいてバケッ
ト13が掬った土砂を演算して計測する荷重計測装置本
体、20はブーム11の根元にあるピンの回動角度を計
測する回転角度センサ、21は後述するブーム角度の境
界角度や旋回境界時間を教示する時に用いる教示開始ボ
タン、22はブーム11のブーム境界角度を教示するた
めのブーム境界角度教示ボタン、23は旋回時間を教示
するための旋回境界時間教示ボタンである。
【0018】荷重計測装置本体19には、圧力スイッチ
182の右旋回信号S1、圧力スイッチ181の左旋回
信号S2、圧力スイッチ171のバケットダンブ信号S
3、圧力センサ123からの圧力信号S4、圧力センサ
124からの圧力信号S5、回転角度センサ20からの
角度センサ信号S6、教示開始ボタン21からの教示開
始信号S7、ブーム境界角度教示ボタン22からの教示
指令信号S8、旋回境界時間教示ボタン23からの教示
指令信号S9の各種の信号が入力され、作業判定とその
時の荷重を演算する。
【0019】荷重計測装置本体19によって計測された
荷重のデータは無線機24および同じ揚土船2上に設置
される無線機26を介して管理装置25を備える管理部
所6に伝送される。受信されたデータは土量管理装置2
7に取り込まれ、表示装置28に出力される。土量管理
装置27は、荷重計測装置本体19による土砂の量の計
測を開始するための計測開始ボタン27aと、計測を終
了するための計測終了ボタン27bと、作業を管理する
プログラムを終了するためのプログラム終了ボタン27
cとを備える。
【0020】なお、第2の油圧ショベル1b(2号機)
にも、第1の油圧ショベル1a(1号機)の荷重計測装
置本体19と同一構成の荷重計測装置本体19’が設け
られ、上記の信号S1〜S9と同様の信号S1’〜S
9’を入力し土砂を計測し、計測した荷重データを無線
機24’および揚土船上の無線機26を介して管理部所
6の管理装置25に伝送し、1号機の場合と同様に処理
される。
【0021】ここで、管理部所6における管理者による
作業は次のように行われる。
【0022】土砂を掬い出す作業を開始する時は、計測
開始ボタン27aを押す。このボタンが押されると、計
測開始信号Sが土量管理装置27に入力され無線機26
を介して油圧ショベルの1号機および2号機の荷重計測
装置本体19,19’に送られ、それぞれの油圧ショベ
ルにおいて荷重の計測が開始され、計測結果が各荷重計
測装置19,19’から土量管理装置27に送信され
る。また、管理者は作業を終了する時は、計測終了ボタ
ン27bを押す。このボタンが押されると計測終了信号
Eが土量管理装置27に入力され、無線機26を介して
荷重計測装置本体19,19’にデータの送信を中止さ
せる信号が送られる。荷重計測装置本体19,19’で
は計測が終了し、荷重データの土量管理装置27への送
信を終する。また、土量管理装置27におけるプログラ
ム処理を終了するときは、管理者はプログラム終了ボタ
ン27cを押す。このボタンが押されると、プログラム
終了信号PEが土量管理装置27に入力され、プログラ
ム処理を終了する。
【0023】図3は、図1に示す荷重計測装置本体19
の構成を示すブロック図である。
【0024】荷重計測装置本体19は主としてコンピュ
ータによって構成され、191はA/D変換器を備え各
種の信号を入力するための入力インターフェース、19
2は各種の演算を実行する中央処理ユニット(CP
U)、193は時刻信号を出力するタイマ、194は演
算処理された結果を格納するランダムアクセスメモリ
(RAM)、195はCPU192において実行される
各種の処理プログラムが格納されるリードオンリメモリ
(ROM)、196は管理装置25からの信号を受信し
たり、荷重のデータ等を送信する通信制御部である。
【0025】ROM195には、後に詳述する、荷重計
測装置本体19の作動を開始するスタートプログラム1
95a、油圧ショベル1aがホッパ4へ土砂を放土した
ことを検出したり、バケット内部の荷重を計算したりす
る作業検出プログラム195b、位置教示プログラム1
95c、および旋回境界時間教示プログラム193d、
計測制御プログラム195eが格納されている。
【0026】計測制御プログラム195eは、通信制御
部196でデータ要求コマンドを受信すると、データを
要求している油圧ショベルの号機が、この計測制御プロ
グラム195eに載っている油圧ショベルの号機と一致
するかを判定し、一致していれば、作業検出プログラム
195bを起動する。また、計測制御プログラム195
eでは、データ送信停止コマンドを受信すると、作業検
出プログラム195bを終了する。
【0027】作業検出プログラム195bとしては、後
で詳述するように作業検出プログラム(1)または作業
検出プログラム(2)のいずれか一方を格納して作業検
出と土量の演算を実行する。また、旋回境界時間教示プ
ログラムは195dは作業検出プログラム(1)を用い
た場合に使用される。
【0028】図4は、図1に示す土量管理装置27の構
成を示すブロック図である。
【0029】土量管理装置27はコンピュータによっで
構成され、271は計測開始ボタン27a、計測終了ボ
タン27b、およびプログラム終了ボタン27cからの
各信号S,E,PEを入力するための入力インターフェ
ース、272は各種の演算を実行する中央処理ユニット
(CPU)、273は時刻信号を出力するタイマ、27
4は演算処理の結果等が格納されるランダムアクセスメ
モリ(RAM)、275はCPU272の処理プログラ
ムが格納されているリードオンリメモリ(ROM)、2
76は土砂の荷重等のデータを加工して得られた各種の
作業量データを表示装置28に出力するための出力イン
ターフェースである。また、277は荷重計測装置本体
19,19’へ各種コマンドを送信し、土砂の荷重デー
タ等を受信する通信制御部、278は後述する作業管理
装置へ各種の作業量データを送信し、各種のコマンドを
受信する通信制御部である。なお、ROM275には、
後で詳述するスタートプログラム275a、作業量を演
算し表示装置28に作業量を表示する作業管理プログラ
ム275b、および作業量の計測を制御する計測制御プ
ログラム275cが格納されている。
【0030】図5は、荷重計測装置本体19(19’)
の演算処理時に使用され前もって設定されるブーム境界
角度αを説明するための図である。
【0031】ブーム境界角度αは、油圧ショベル1a
(1b)の水平位置から下位方向の所定角度に設定さ
れ、後述する教示処理によりブーム角度センサ20から
検出された角度センサ信号S6(S6’)に基づいて設
定される。荷重計測装置本体19(19’)は、設定さ
れたブーム境界角度αに基づいて油圧ショベル1a(1
b)がバージ船3から土砂を掬い出しホッパ4に投入す
る作業を検出する。つまり、ブーム境界角度αを上から
通過すれば、バケット13でバージ船3から掬い出しに
行く作業、ブーム境界角度αを下から通過してブーム境
界角度αを通過すれば、土砂の入ったバケット13をホ
ッパ4へ移動する作業と判断することができる。
【0032】図6は、荷重計測装置本体19(19’)
に入力する各種信号の波形の一例およびその内部で演算
処理された各種信号の波形を示す図である。
【0033】aは設定されたブーム境界角度αとブーム
角度センサ20によって検出された角度センサ信号S6
とを対比してブーム11がブーム境界角度αを横切った
ときに検出されるブーム境界角度検知信号、△Prbは
ブームシリンダ12のボトム室121の圧力とロッド室
122の差圧である。なお、差圧△Prbをブームシリ
ンダ12のボトム室121の圧力とロッド室122の差
圧に代えて、ボトム室121の圧力を用いてもよい。
【0034】なお、本実施形態では、ブーム11のブー
ム角度センサ20の出力がブーム境界角度αを通過する
とONしてブーム境界角度検知信号aを出力し、ブーム
角度センサ20の出力が再度ブーム境界を通過し、ブー
ム境界角度αより小さくなるとOFFになるように設計
されている。
【0035】また、図示するように、ブーム境界角度検
知信号aがOFFになったときはバケット13中には土
砂がない状態なので、△Prbは小さな値を示す。ま
た、再度、ブーム境界角度検知信号aが検出されたとき
は、バケット13の中には土砂が入っており△Prbが
大きな値を示す。さらに、ブーム境界角度検知信号aが
ONになると、右旋回信号S1がONして一定時間持続
する。これをホッパ4への旋回とみなすことができる。
あまりにも短い場合は誤操作であったりホッパ4への旋
回作業ではないといえる。次に、バケットダンプ信号S
3がONになると、油圧ショベル1aがホッパ4に土砂
を投入したことを示す。次に左旋回信号S2がONして
一定時間持続すると、これは、ホッパ4からバージ船3
へ旋回していることを示す。この状態ではバケット13
の中は空であるので△Prbは小さな値になる。つま
り、右旋回信号S1が検出されているときの圧力△Pr
bと左旋回信号S3が検出されているときの圧力△Pr
bの差圧△Pwが実際に土砂による圧力変化となるある
一定の差圧以上である時の境界角度検知信号がONにな
ってから最初のバケットダンプ操作直前の差圧△Prb
を取り込む。この差圧△Prbに圧力−重量変換係数を
かけることよって土砂の荷重を検出することができる。
【0036】本実施形態によれば、バケットダンプ位置
がそれほど変化せず、また姿勢が変化しないので、補正
を荷重計測時にしなくてもよいが、アーム角度センサや
バケット角度センサを用いて姿勢を求めて荷重の計算を
してもよい。
【0037】次に、荷重計測装置本体19(19’)の
位置教示プログラム195cの処理手順を図7に示すフ
ローチャートを用いて説明する。
【0038】この位置教示処理は、ブーム境界角度を教
示して荷重計測装置本体19(19’)のRAM194
に格納するために実行される。
【0039】はじめに、教示処理に先だって、油圧ショ
ベル1aのオペレータは、バージ船3からホッパ4に土
砂の掬い出し作業を開始するためエンジンを始動する
(または、専用ボタンを押す)と、図3に示すスタート
プログラム195aが実行される。このスタートプログ
ラム195aによって各種パラメータが初期化される。
例えば、右旋回操作の検出フラグSrや左旋回検出フラ
グSlやバケットダンプ検出フラグBd、ブーム境界角
度αを通過したことを示す信号S4、等のフラグ情報や
S1、S2、S3等の信号の格納メモリ、ブームシリン
ダ圧力の格納メモリ等が初期化される。この時、ブーム
境界角度αや圧力−重量変換係数等は初期化されない。
【0040】次に、油圧ショベル1aの運転室内のオペ
レータが教示処理をするために教示開始ボタン21を押
すと、その信号S7は荷重計測装置本体19aに入力さ
れ、図3に示す位置教示プログラム195cが起動され
る。教示処理は図5に示すように、図示していない操作
レバーを操作してブーム12をバージ船3の方向へ下げ
ていき、バージ船3近くまでバケット13の先端が来た
ら図1に示すブーム境界教示ボタンA22を押す。図7
のステップS1において、ブーム境界角度教示ボタン2
2が押されたか否かが判断され、押されると、ステップ
S2において、その時のブーム角度センサ20によって
検出された信号S6が荷重計測装置本体19aに入力さ
れ、そのブーム角度をブーム境界角度αとして取り込み
記憶する。次いで、ステップS3において、ブーム境界
角度αが設定されたので、ブーム境界設定フラグAup
をONにして教示を終了する。
【0041】次に、荷重計測装置本体19a(19b)
に格納される作業検出プログラム195bとして、作業
検出プログラム(1)を用いた場合の処理手順を図8お
よび図9に示すフローチヤートを用いて説明する。
【0042】この作業検出プログラムは後に説明する計
測制御プログラムによって制御される。
【0043】はじめに、ステップS11において、旋回
計測時間Tswの他、後述する種々のカウント値m、i
が初期化される。次いで、ステップS12においてブー
ム境界角度検知信号aがOFFからONに変化(立ち上
がり)したかを判定する。ここではONになったタイミ
ングで、ステップS13に示すように、旋回計測時間T
swの他、カウント値m,iを初期化する。次に、ステ
ップS14において右方向の旋回操作中であるか否かを
判定する。操作中である場合は、ステップS15に示す
ように旋回計測時間Tswに計測サンブリング時間△T
sを加算する。この後、ステップS16において、予め
設定しておいた旋回境界時間Tswrefと比較する。
旋回境界時間Tswrefとは、ブーム境界角度検知信
号aがONになってから油圧ショベルが土砂を放土する
直前まで旋回している時間である。ここで、Tsw≧T
swrefである場合は、ステップS17に移行し、そ
の時の旋回通過時刻Tpassをタイマ198から取出
しRAM194に保存する。ステップS14において右
方向の旋回操作中でなかった場合は、ステップS18に
おいて左方向の旋回操作中であるか否かを判断する。こ
の時、左方向の旋回操作中である場合は、ステップS1
9に示すように旋回計測時間Tswから計測サンプリン
グ時間△Tsを引く。ステップS19の処理を設けるこ
とによって、例えば、右方向に放土位置があり右方向の
旋回途中において何等かの理由で左方向に旋回操作され
再び右方向に旋回されたた場合に、より正確な旋回計測
時間Tswを計測することができる。次に、ステップS
20において、バケットダンプ操作があるかを判断す
る。バケット操作がある場合は、ステップS21におい
てバケット操作開始時刻Tbckt(m)としてタイマ
193から読み出しRAM194に保存する。ここで、
mはバケット操作数を表し、ステップS20におけるバ
ケットダンプ操作は、例えば図6のバケットダンプ信号
S3に示すように、本来予定しているバケットダンプ操
作(m=3)以外にも、作業検出上計測すべきでないバ
ケット操作ダンプ操作(m=1,2)があり得る。次
に、ステップS22でバケットダンプ操作開始時刻Tb
ckt(m)の直前のブームシリンダ圧力(例えば、T
bckt直前の所定時間△Tの平均ブームシリンダ圧力
PRrbb)も保存した後、ステップS23でカウント
値mに1を加算する。次に、ステップS24において、
ブーム境界角度検知信号aがONからOFFに変化(立
ち下がり)したか否かを判断する。変化した場合は、ス
テップS25以降の処理を行う。ここでは、ブーム境界
角度検知信号aがOFFからONへ変化した時刻から、
ブーム境界角度検知信号aがOFFからONへ変化した
時刻までの経過時間内に発生したバケットダンプ操作が
放土のためのバケットダンプ操作であるか否かを判定す
る。まず、ステップS25においてブームシリンダ圧力
または荷重を取り込み、ステップS26においてステッ
プS20で計測された各バケット操作回数mについて、
いずれのバケット操作が放土のためのバケット操作であ
るかを検索する。ここでiは放土のためのバケットダン
プを検索するための処理に使用されるカウント数を表
し、各バケット操作回数mについて、ステップS21に
おいて保存したバケットダンブ操作開始時刻Tbckt
(m)がステップS17で保存した旋回通過時刻Tpa
ssと等しいか大きいかを判定する。小さい場合は、所
定のバケットダンプ操作とは判断されず、ステップS2
7でiに1を加算して再びステップS25からの処理を
繰り返す。ステップS26において大きいと判定された
場合は、例えば、図6のm=3の場合は、バケット13
がホッパ4上にあると判断し放土直前とみなす。そこ
で、ステップS28において、ステップS22で保存し
たバケットダンプ操作開始時刻直前の所定時間△Tの平
均ブームシリンダ圧力△PRrbbを演算し、放土毎の
バケットダンプ姿勢があまり変化しないので、圧力−重
量変換係数kをかけた値を荷重とする。また、アーム角
度センサやバケットの回転角度もしくはバケットシリン
ダのストロークセンサ等を用意し、バケット放土位置で
の姿勢を計測して荷重を計算してもよい。続いて、ステ
ップS29において通信制御部196に土砂の荷重や土
砂をホッパに投入した時間等のデータをセットする。
【0044】ここで、前記旋回境界時間(Tswre
f)を設定するために使用される旋回境界時間教示プロ
グラムによる処理手順を図10に示すフローチャートを
用いて説明する。
【0045】油圧ショベル1a,1bのオペレータによ
って教示開始ボタン21が操作されると旋回境界時間教
示プログラム195dが実行を開始する。はじめに、ス
テップS30において旋回境界時間教示ボタン23がO
Nか否かを判断する。ONの場合は、ステップS31に
おいてブーム角度がブーム境界角度αを通過した時刻か
らバケットをダンプする直前でオペレータが旋回境界時
間教示ボタン23を押されるまでの旋回時間を旋回境界
時間(Tswref)としてRAM194に保存する。
この設定法によれば、簡単な操作で旋回境界時間が自動
的の設定され、土砂を掬いだしてからホッパ4に放土す
る旋回角度が変化しても簡単に旋回境界時間を調整でき
る。
【0046】次に、荷重計測装置本体19(19’)に
格納される作業検出プログラム195bとして、作業検
出プログラム(2)を用いた場合の処理手順を図11お
よび図12に示すフローチヤートを用いて説明する。こ
の作業検出プログラムも、後に説明する計測制御プログ
ラムによって制御される。
【0047】はじめに、ステップS41において、後述
する種々のカウント値h,i,jが初期化される。
【0048】次いで、ステップS42において右旋回操
作有りか否かが判定される。ここでは、2秒間の右旋回
操作で右旋回操作をしたこととする。そのため、ステッ
プS43、ステップS44において、カウント値hがあ
らかじめ設定された値K1に達したか否かが判定され
る。ステップS45に示すように、各カウント値h毎に
ブームシリンダ14のボトム室21の圧力PRr(t
h)とロッド室22の圧力PRb(th)との差を計算
し、△PRrb(th)のデータまたは荷重のデータと
してRAM194に格納する。カウント値hが所定値K
1、即ち2秒間経過すると、S16において右旋回検出
フラグSrを1にする。
【0049】次いで、ステップS47において左旋回有
りか否かが判定される。右旋回の場合と同様に、ステッ
プS48、ステップS49において、カウント値があら
かじめ設定された値K2に達したか否かが判定される。
ステップS50に示すように、各カウント値i毎にブー
ムシリンダ14のボトム室21の圧力PLr(ti)と
ロッド室22の圧力PLb(ti)との差を計算し、△
PLrb(ti)のデータまたは荷重のデータとしてR
AM194に格納する。カウント値iが所定値K2、即
ち2秒間経過すると、S51において左旋回検出フラグ
Slを1にする。
【0050】次に、ステップS52において、バケット
操作有りか否かの判定が行われる。ステップS53、ス
テップS54において、カウント値があらかじめ設定さ
れた値K3に達したか否かが判定される。カウント値j
が所定値K3、ここではバケットダンプ動作は、比較的
速いので1秒間の操作をバケット操作ありとみなしてお
り、1秒間経過すると、S55においてバケットダンプ
操作検出フラグBdが1となる。
【0051】次に、S56において右旋回検出フラグS
rと左旋回検出フラグS1とバケットダンプ検出フラグ
Bdの全てが1であるか否かを判定する。全てのフラグ
が1であればステップS57に、そうでない場合はS4
2に戻る。
【0052】ステップS56においてYESの場合は、
ステップS57に移行し、信号の発生順番を判定する。
即ち、図6に示すような右旋回信号S1→バケットダン
プ信号S3→左旋回信号S2の順位でフラグが1になっ
た場合に図12に示すフローチャートの「A」に移行す
る。このステップS57の判定を行うことによって油圧
ショベルの土砂を掬い旋回して他の場所に移送する作業
を誤りなく検出することができる。
【0053】なお、タイマ193から読み込んだ各操作
の発生時刻がRAM194に格納されているので、それ
らを比較することで、前記信号の発生順位は容易に行わ
れる。また、発生順番が合致しない場合は、ステップS
58に進み、右旋回検出フラグSrと左旋回検出ブラグ
S1とバケットダンプ検出フラグBdの全てをゼロにす
る。また、ステップS57において、右旋回→バケット
ダンプ→左旋回の信号の発生順序を判定しているが、左
旋回→バケットダンプ→右旋回の信号の発生順序で判定
してもよい。その場合は、平均値△PLrbと平均値△
PRrbとの差を求め、この差が所定値Prefより小
さいかを判定する。
【0054】発生順位が合致した場合は、ステップS5
9において、右旋回または左旋回の操作終了時刻が境界
角度検知信号aがON中にあるかどうかを判定する。つ
まり、バケット13に土砂が入った状態で旋回している
か否かを判定できる。
【0055】ステップS59でYESの場合は、ステッ
プS60において、最初の旋回方向とは逆の方向の旋回
操作開始の後に境界角度検知信号aがOFFになったか
を判定する。
【0056】ステップS60でYESの場合はステップ
S61に進み、ステップS45において右旋回時に検出
された△PRrb(th)の平均値Σ△PRrb(t
h)/K1と、ステップS50において左旋回時に検出
された△PLrb(ti)の平均値Σ△PLrb(t
i)/K2との差を求め、この差が所定値Prefより
小さいかを判定し、この処理によりバケット13中に土
砂が入っていない状態で旋回していることを判定して除
外することができる。なお、ステップS63の処理は、
作業検出精度は多少落ちるが省略することも可能であ
る。次に、ステップS64において、バケットダンプ操
作開始時刻Tbckt直前の所定時間△Tの平均ブーム
シリンダ圧力PRrbbを求める。ステップS65にお
いて、平均ブームシリンダ圧力PRrbbに所定の圧力
−重量変換係数kを掛けてバケット13が1回当たり運
搬した土砂の荷重を求める。続いて、ステップS66に
おいて通信制御部196に土砂の荷重と土砂をホッパに
投入した時間(バケットダンプ操作開始時刻)をセット
する。なお、本実施形態では、バケットダンプ時の油圧
ショベル1の放土姿勢があまり変化しないので、補正を
土量算出時にしなくてもよいが、ブームの角度センサに
加えてアーム角度センサやバケット角度センサを用いて
姿勢を求めて荷重の計算をしてもよい。
【0057】ステップS59、ステップS60、および
ステップS63に該当しないときは、図11に示すフロ
ーチャートの「B」のステップS58に戻り、全てのフ
ラグがゼロに設定され、さらにステップS42に戻る。
また、作業検出が一巡する毎に「C」のステップS41
に戻り作業検出処理が繰り返される。
【0058】なお、ステップS59およびステップS6
0は、多少精度が落ちるもののこれらのステップの処理
を省略することもできる。
【0059】次に、土量管理装置27の計測制御プログ
ラム275cで設定するコマンドの構成について説明す
る。
【0060】図13は、土量管理装置27に設けられる
計測開始ボタン27aが押された時に生成されるデータ
要求コマンド30と、計測終了ボタン27bが押された
時に生成されるデータ送信停止コマンド31を示す図で
ある。
【0061】同図において、データ要求コマンド30
は、無線機26にコマンドの送信を指示する無線機制御
用コード301と、データを要求する油圧ショベルの号
機を示す号機コード302と、データの要求を指示する
データ要求コード303と、1コマンドが終了したこと
を意味するデータ列終了コード304とから構成され
る。
【0062】また、データ送信停止コマンド31は、デ
ータ要求コマンドと同様に無線機26にコマンドの送信
を指示する無線機制御用コード311と、データの送信
停止を指示する油圧ショベルの号機を示す号機コード3
12と、データの送信の停止を指示するデータ送信停止
コード313と、データ列終Tコード314とから構成
される。
【0063】図14は、荷重計測装置本体19(1
9’)が土量管理装置27に送信する荷重データの構成
を示す図である。
【0064】同図において、荷重データは、無線機26
によってデータを受信したことを示す無線機制御用コー
ド321と、データの送信元を示す油圧ショベルの号機
コード322と、土砂の荷重や土砂がホッパ4へ投入さ
れた時間等の作業量に関するデータで構成した荷重デー
タ323と、データ列の最後であることを示すデータ列
終了コード324とから構成される。
【0065】データ要求コマンド30が、土量管理装置
27から1号機と2号機の荷重計測装置本体19,1
9’へ送信されると、コマンドを受信したそれぞれの荷
重計測装置本体19,19’は、土量管理装置27へ荷
重データ32を送信する。さらに、データ送信停止コマ
ンド31が、土量管理装置27から1号機と2号機の荷
重計測装置本体19,19’へ送信されると、コマンド
を受信したそれぞれの荷重計測装置本体19,19’は
荷重データの送信を終了する。
【0066】次に、荷重計測装置本体19aの計測制御
プログラム195eの処理手順を図15に示すフローチ
ヤートを用いて説明する。
【0067】このプログラムは、スタートプログラム1
95aが終了した後に実行される。まず、ステップS7
0において、1号機へのデータ要求コマンドを受信した
か否かを判定する。ここでは、データ要求コマンド30
の号機コード302が1号機(例えば、001〉である
かを判定する。ここで、号機コードが001でない場合
は、ステップS72に進む。号機コードが001である
場合は、ステップS71において作業検出プログラムの
起動を行う。これにより、油圧ショベル1aがホッパ4
に投入する作業と土砂の量の計測が開始される。
【0068】続いて、ステップS72ではデータ送信停
止コマンド31を受信したか否かを判定する。ここでも
コマンド内部の号機コード312が1号機を示す001
かを判定する。001でなければ次のステップS74へ
進む。号機コード312が001であれば、ステップS
73で作業検出プログラムを終了し、荷重データの送信
を停止する。
【0069】次に、ステップS74において1号機の油
圧ショベルのキースイッチがOFFであるかを判定す
る。OFFであればプログラム処理を終了し、ON中は
ステップS70からの処理を続ける。
【0070】計測制御プログラム195eは、2号機に
ついても上記と同一の処理を行う。ただし、号機コード
を001ではなく002等の他の号機コードとなる。
【0071】次に、土量管理装置27の計測制御プログ
ラム275cの処理手順を図16に示すフローチャート
を用いて説明する。
【0072】土量管理装置27のスタートプログラム2
75aにおいて、日毎の履歴やバージ船3毎の履歴等が
初期化された後、計測制御プログラム275bが起動す
る。まず、ステップS80において、管理者が土砂の量
の計測を開始する時に押す計測開始ボタンが押された時
に土量管理装置27に入力される計測開始信号SがON
であるか否かを判定する。ONでない場合は、ステップ
S82に進む。ONの場合はステップS81においてデ
ータ要求コマンドの設定と送信を行う。ここでは、図1
3に示すデータ要求コマンドを1号機用と2号機用とに
分けて作成する。1号機用のデータ要求コマンドは号機
コードを001に設定し、2号機用のデータ要求コマン
ドは号機コードを002に設定し、順番に通信制御部2
27にセットし送信する。
【0073】次に、ステップS82において通信制御部
227に1号機の荷重データを受信しているか否かを判
定する。ここでは、受信した荷重データの中の号機コー
ドが001であるかを判定し、001であれば、ステッ
プS83の作業管理プログラム275bを実行する。作
業管理プログラム275bでは、受信した1号機の荷重
データをホッパ4へ投入した土砂の量を表示装置28に
表示するとともに、日毎およびバージ船3毎の1号機の
土砂の量や投入回数を計算し履歴として記憶し、表示装
置28に表示する。また、1号機および2号機がホッパ
4に投入した土砂の時間当たりの量や日毎およびバージ
船3毎の総量や合計回数も計算し記憶して表示する。
【0074】次に、ステップ84において2号機の荷重
を通信制御部277が受信しているか否かを判定する。
ここでは、受信した荷重データの中の号機コードが00
2であるか否かを判定する。002であれば、ステップ
S83の作業管理プログラム275bを実行する。作業
管理プログラム275bでは、受信した2号機の荷重デ
ータをホッパ4へ投入した土砂の量を1号機と同じ表示
装置28に表示するともに、日毎およびバージ船3毎の
2号機がホッパ4へ投入した土砂の量や投入回数を履歴
として記憶し、表示装置28に表示する。さらに、1号
機と2号機がホッパ4に投入した土砂の時間当たりの量
や日毎およびバージ船3毎の総量や合計回数も計算し記
憶して表示装置28に表示する。
【0075】次に、ステップS85において、管理者が
土砂の量の計測を終了する時に押す計測終了ボタン27
bが押されたときに土量管理装置27に入力される計測
終了信号EがONであるか否かを判定する。ONではな
い場合は、ステップS87に進む。ONである場合はス
テップS86においてデータ送信停止コマンドの設定を
行う。ここでは、図13に示すデータ送信停止コマンド
31を1号機用と2号機用に分けて作成する。1号機用
のデータ送信停止コマンドは号機コードを001に設定
し、2号機用のデータ送信停止コマンドは号機コードを
002に設定し、順番に通信制御部227にセットして
送信する。
【0076】次に、ステップS87においてプログラム
終了信号がONか否かを判定する。ここで、ONの場合
は、ステップS88において土量管理装置27本体の電
源が自動的に切れる。また、ONでない場合は、ステッ
プS80からの処理を繰り返す。
【0077】以上のように、本実施形態では、2台の油
圧ショベル1a,1bの作業量を1台の管理装置25で
管理し、1台の表示装置28で荷重計測装置19,1
9’によって荷重計測された作業量を統合して表示する
ことができるので、管理者が目視で2台分の作業量を管
理することなく、1つの表示装置で2台の作業量を同時
に管理できるので管理者の負担が軽減される。
【0078】また、油圧ショベル1a,1bと管理装置
25とをケーブルで接続し計測を行うと、油圧ショベル
は360度以上旋回することが可能なためケーブルがし
ばしば切れることがあるが、本実施形態によれば、無線
機を用いてデータの通信を行っているので、安全確実に
作業量の管理ができる。
【0079】なお、本実施形態では、2台の油圧ショベ
ルの場合を例にして説明したが、3台以上の油圧ショベ
ルを用いる場合も同様に作業量の管理を行うことができ
る。
【0080】次に、複数隻の各揚土船2に設けられる各
管理装置25から作業量データを送信し、送信された作
業量データを収集して各揚土船2の作業量を監視するた
めに、各揚土船2の管理装置27に指令を出力する管理
装置について図17から図22を用いて説明する。
【0081】図17は、各揚土船2a、2b、2cに設
置された管理装置25a、25b、25cに指令を出し
て、各管理装置25a、25b、25cから作業量デー
タを収集する管理装置40の配置を示す図である。
【0082】図17(a)は、複数隻の揚土船2a、2
b、2cのいずれかに管理装置40が配置されている場
合を示す図、図17(b)は、複数隻の揚土船2a、2
b、2cの何れかに設置された送受信装置41を介して
送受信され、複数隻の揚土船2a、2b、2cから遠隔
の場所に作業量管理装置40が配置されている場合を示
す図である。
【0083】なお、これらの図には図示していないが、
管理装置40が設置される管理部所42の管理者から各
管理装置25a、25b、25cへの指示連絡は電話等
の手段を利用して各管理装置25a、25b、25cに
伝達される。
【0084】図17(a)に示す作業形態によれば、作
業場の近い揚土船2で作業を集中管理するのに適してい
る。また、図17(b)示す作業形態は、管理部所42
が揚土船2a、2b、2cから遠隔の場所にあるような
場合、各揚土船2a、2b、2cの管理装置25a、2
5b、25cと管理部所32の管理装置40と間の送受
信を、揚土船2a、2b、2cのいずれかに設けた送受
信装置41を介して行うものであり、このように構成す
ることにより、管理装置25a、25b、25cと管理
装置40間で直接送受信を行う場合に比べて、衛星通信
装置等の高価な通信手段の経費を軽減できる。
【0085】図18は、図17に示す管理装置40に設
置される作業量管理装置43の構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【0086】作業量管理装置43はコンピュータによっ
で構成され、431は受信開始信号受信終了信号、およ
びプログラム終了信号を入力するための入力インターフ
ェース、432は各種の演算を実行する中央処理ユニッ
ト(CPU)、433は時刻信号を出力するタイマ、4
34は演算処理の結果等が格納されるランダムアクセス
メモリ(RAM)、435はCPU432の処理プログ
ラムが格納されているリードオンリメモリ(ROM)、
436は受信した作業量データを図示されていない表示
装置等に出力するための出力インターフェースである。
437は土量管理装置27a、27b、27cへ各種コ
マンドを送信し、作業量データを受信する通信制御部で
ある。なお、ROM435には、後で詳述するスタート
プログラム435a、受信した作業量データを表示装置
に表示する作業管理プログラム435bが格納されてい
る。
【0087】図19は、作業量管理装置43に、受信開
始信号が入力された時に生成されるデータ要求コマンド
50と、受信終了信号が入力された時に生成されるデー
タ送信停止コマンド51を示す図である。
【0088】同図において、データ要求コマンド50
は、コマンドの送信を指示する無線機制御用コード50
1と、データを要求する土量管理装置27a、27b、
27cの装置番号を示す装置コード502と、データの
要求を指示するデータ要求コード503と、1コマンド
が終了したことを意味するデータ列終了コード504と
から構成される。
【0089】また、データ送信停止コマンド51は、デ
ータ要求コマンドと同様にコマンドの送信を指示する無
線機制御用コード511と、データの送信停止を指示す
る土量管理装置27a、27b、27cの装置コード5
12と、データの送信の停止を指示するデータ送信停止
コード513と、データ列終了コード514とから構成
される。
【0090】図20は、土量管理装置27a、27b、
27cが作業量管理装置43に送信する作業量データ5
2の構成を示す図である。
【0091】同図において、作業量データ52は、デー
タを受信したことを示す無線機制御用コード521と、
データの送信元を示す土量管理装置27a、27b、2
7cの装置コード522と、作業量に関するデータで構
成した作業量データ523と、データ列の最後であるこ
とを示すデータ列終了コード524とから構成される。
【0092】データ要求コマンド50が、作業量管理装
置43から土量管理装置27a、27b、27cへ送信
されると、コマンドを受信したそれぞれの土量管理装置
27a、27b、27cは、作業量管理装置43へ作業
量データ52を送信する。さらに、データ送信停止コマ
ンド51が、作業量管理装置43から土量管理装置27
a、27b、27cへ送信されると、コマンドを受信し
たそれぞれの土量管理装置27a、27b、27cは作
業量データの送信を終了する。
【0093】
【発明の効果】上記のごとく、本発明では、第2の管理
手段を設けることにより、各揚土船に設けられた第1の
管理手段から作業量を収集し、各第1の管理手段に指示
を出すことができるので、第2の管理手段では、各揚土
船における作業時間、時間当たりまたは1日当たりの土
量、作業の進行状況、作業の完成率、または時間当たり
または1日当たりの土量等を把握することができ、また
各揚土船に対しては、時間当たりまたは1日当たりの目
標土量、バージ船の手配、またはバージ船の到着時刻等
を指示または連絡することができ、工事の進捗を円滑に
進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる油圧ショベルの作
業量モニタ装置を示すブロック図である。
【図2】揚土船2上で稼働する油圧ショベル1a,1b
の作業形態の一例を示す図である。
【図3】荷重計測装置本体19の構成を示すブロック図
である。
【図4】土量管理装置27の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】荷重計測装置本体19(19’)の演算処理時
に使用され前もって設定されるブーム境界角度αを説明
するための図である
【図6】荷重計測装置本体19(19’)に入力する各
種信号の波形およびその内部で演算処理された各種信号
の波形を示す図である。
【図7】荷重計測装置本体19(19’)の位置教示プ
ログラム195cの処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】荷重計測装置本体19a(19b)に格納され
る作業検出プログラム195bとして、作業検出プログ
ラム(1)を用いた場合の処理手順を示すフローチヤー
トである。
【図9】荷重計測装置本体19a(19b)に格納され
る作業検出プログラム195bとして、作業検出プログ
ラム(1)を用いた場合の処理手順を示すフローチヤー
トである。
【図10】荷重計測装置本体19a(19b)に格納さ
れる旋回境界時間(Tswref)を設定するために使
用される旋回境界時間教示プログラムの処理手順を示す
フローチャートである。
【図11】荷重計測装置本体19(19’)に格納され
る作業検出プログラム195bとして、作業検出プログ
ラム(2)を用いた場合の処理手順を示すフローチヤー
トである。
【図12】荷重計測装置本体19(19’)に格納され
る作業検出プログラム195bとして、作業検出プログ
ラム(2)を用いた場合の処理手順を示すフローチヤー
トである。
【図13】土量管理装置27に接続された計測開始ボタ
ン27aが押された時に生成されるデータ要求コマンド
30と、計測終了ボタン27bが押された時に生成され
るデータ送信停止コマンド31を示す図である。
【図14】荷重計測装置本体19(19’)が土量管理
装置27に送信する荷重データ32の構成を示す図であ
る。
【図15】1号機の荷重計測装置本体19の計測制御プ
ログラム195eの処理手順を示すフローチヤートであ
る。
【図16】土量管理装置27の計測制御プログラム27
5cの処理手順を示すフローチャートである。
【図17】各揚土船2a、2b、2cに設置される管理
装置25a、25b、25cに指令を出して各管理装置
25a、25b、25cから作業量データを収集する管
理装置40の配置を示す図である。
【図18】図17に示す管理装置40に設置される作業
量管理装置43の構成を示すブロック図である。
【図19】図18に示す作業量管理装置43に、受信開
始信号が入力された時に生成されるデータ要求コマンド
50と、受信終了信号が入力された時に生成されるデー
タ送信停止コマンド51を示す図である。
【図20】土量管理装置27a、27b、27cから作
業量管理装置43に送信する作業量データ52の構成を
示す図である。
【符号の説明】
1a,1b 油圧ショベル 2,2a,2b,2c 揚土船 3 バージ船 4 ホッパ 5 圧送ポンプ 11 ブーム 12 ブームシリンダ 13 バケット 17 バケット操作レバー 18 旋回操作レバー 19,19’荷重計測装置本体 195b 作業検出プログラム 195c 位置教示プログラム 195d 旋回境界時間教示プログラム 195e 計測制御プログラム 24,24’26 無線機 25,25a,25b,25c 管理装置 27 土量管理装置 275b 作業管理プログラム 275c 計測制御プログラム 28 表示装置 40 管理装置 41 送受信装置 42 管理部所 43 作業量管理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒澤 隆雄 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB04 AB07 BA02 BA04 BA08 BB07 BB08 CA02 DA03 DA04 DB02 DB04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揚土船上に油圧ショベルと加工装置を備
    え、運搬船によって搬入された被加工物を油圧ショベル
    によって掬い加工装置に投入する作業を計測して、全体
    の作業量を管理する作業量管理システムにおいて、 少なくとも1隻以上の揚土船と、前記それぞれの揚土船
    に設置された少なくとも1台以上の油圧ショベルと、前
    記それぞれの油圧ショベルに設けられそれぞれの油圧シ
    ョベルの作業量を計測する作業量計測手段と、前記それ
    ぞれの揚土船に設けられ、前記それぞれの作業量計測手
    段によって計測された作業量を収集し管理する第1の管
    理手段と、前記それぞれの第1の管理手段からの作業量
    を収集し、前記それぞれの第1の管理手段に指示を出力
    する第2の管理手段とから構成されることを特徴とする
    作業量管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第2の管理手段は、前記揚土船のいずれかに設置さ
    れていることを特徴とする作業量管理システム。
  3. 【請求項3】 揚土船上に油圧ショベルと加工装置を備
    え、運搬船によって搬入された被加工物を油圧ショベル
    によって掬い加工装置に投入する作業を計測して、全体
    の作業量を管理する作業量管理システムにおいて、 少なくとも1隻以上の前記揚土船と、前記それぞれの揚
    土船に設置された少なくとも1台以上の油圧ショベル
    と、前記それぞれの油圧ショベルに設けられそれぞれの
    油圧ショベルの作業量を計測する作業量計測手段と、前
    記それぞれの揚土船に設けられ、前記それぞれの作業量
    計測手段によって計測された作業量を収集して管理する
    第1の管理手段と、前記揚土船のいずれかに設置され、
    前記それぞれの第1の管理手段からの作業量を収集して
    第2の管理手段に伝送するとともに、第2の管理手段か
    らの指令を前記それぞれの第1の管理手段に伝送する送
    受信手段と、前記揚土船外の遠隔の場所に設置され、前
    記送受信手段を介して、前記それぞれの第1の管理手段
    からの作業量を収集するとともに、前記それぞれの第1
    の管理手段に指令を出力する第2の管理手段と、から構
    成されていることを特徴とする作業量管理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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