JP2000204209A - ブチルゴムの硬化 - Google Patents

ブチルゴムの硬化

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JP2000204209A JP11358999A JP35899999A JP2000204209A JP 2000204209 A JP2000204209 A JP 2000204209A JP 11358999 A JP11358999 A JP 11358999A JP 35899999 A JP35899999 A JP 35899999A JP 2000204209 A JP2000204209 A JP 2000204209A
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butyl rubber
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formaldehyde resin
phenol
halogen
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William Hopkins
ウイリアム・ホプキンス
Hellens Carl Walter Von
カール・ワルター・フオン・ヘレンス
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L23/02Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
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    • C08L23/20Homopolymers or copolymers of hydrocarbons having four or more carbon atoms having four to nine carbon atoms
    • C08L23/22Copolymers of isobutene; Butyl rubber ; Homo- or copolymers of other iso-olefins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブチルゴムの硬化。 【解決手段】 ジメチレンエーテルブリッジとメチレン
ブリッジのモル比が約2.5:1未満であるようにジメ
チレンエーテルブリッジとメチレンブリッジを有する多
環状フェノール−ホルムアルデヒド樹脂を用いて硬化さ
せたブチルゴム調合物は向上した熱老化特性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明はブチルゴム(butyl ru
bber)の硬化に関する。
【0002】
【発明の背景】ブチルゴムの商業的製造はイソブチレン
と少量のイソプレンを共重合させることで行われてい
る。未硬化状態のブチルゴムは典型的な可塑性ゴム(p
lastic gum)特性を有する弱い材料であり、
それは明確な弾性限界(elatic limit)を
持たない、即ちそれに引張り応力をゆっくりかけるとそ
れは破壊を起こすことなくほとんど無限に伸びそしてそ
の応力を取り除いた後に弾性回復を実質的に全く示さな
い。他方、加硫を受けさせたか或は硬化させたブチルゴ
ムは強い非可塑性材料であり、これは弾性限界を持つば
かりでなく、数百パーセントの如く大きく伸びた後にそ
れの元の長さに実質的に戻る能力を有する。
【0003】ブチルゴムの架橋または加硫は典型的に下
記の基本的な3方法の1つを用いて行われる。それらは
(1)促進硫黄加硫(accelerated sul
fur vulcanization)、(2)ジオキ
シムおよび関連したジニトロソ化合物を用いた架橋、お
よび(3)フェノール−ホルムアルデヒド(レゾール)
樹脂による硬化である。本発明は後者の硬化方法に関す
る。
【0004】一般的に用いられる硬化剤には、フェノー
ル類、そしてフェノールとホルムアルデヒドが塩基の存
在下で縮合することで生じるフェノール−ホルムアルデ
ヒド樹脂が含まれる。典型的な作用剤には2,6−ジヒ
ドロキシメチル−4−アルキルフェノール類およびそれ
の多環状縮合重合体が含まれる。その例が米国特許第
2,701,895号(1955年2月15日、これは
引用することによって本明細書に組み入れられる)に与
えられている。
【0005】硬化は、上記フェノール類または樹脂が有
するメチロール基と未硬化ゴムが反応を起こして架橋し
た構造物が生じることを通して起こる。そのようなブチ
ルゴムの硬化機構は提案されている[例えばR.P.L
attimer他、Rubber Chemicstr
y 7 Technology、62巻、107−12
3頁(1988)(引用することによって本明細書に組
み入れられる)を参照]。
【0006】硬化させたブチルゴムは数多くの用途を有
し、それの1つはタイヤ硬化用ブラダー(tire−c
uring bladders)である。タイヤ硬化用
ブラダーは膨張性でアニュラートロイダル(annul
ar toroidal)形態を有する。この硬化用ブ
ラダーは、タイヤ成形中に生タイヤケーシング(raw
tire casing)内に補助として配置され、
タイヤの成形は、成形用プレス(moulding p
ress)(この中でタイヤに加硫を受けさせる)内に
配置した上記タイヤケーシングに内部熱および圧力をか
けることによって行われる。この目的で上記ブラダーを
圧力(この圧力で上記ブラダーを膨張させる)下の加熱
用流動媒体、通常は蒸気で膨張させ、それによって上記
タイヤケーシングを加硫用鋳型に押し付けて密に適合さ
せる。加硫が終了した時点で上記硬化用ブラダーをタイ
ヤから取り外して、それに別の生タイヤを挿入して硬化
操作を繰り返す。このように、このブラダーは数サイク
ルに渡って繰り返し用いられる。
【0007】フェノール−ホルムアルデヒド樹脂で硬化
させたブチルゴムが高温、例えばタイヤ硬化過程中に到
達する温度、例えば160℃を越える温度にさらされる
と、結果として、このブチルゴムは堅くなるか或は老化
を起こす。その結果として、ブチルゴムがそのような用
途で示す寿命は制限される。
【0008】
【発明の要約】本発明は、1つの面において、ジメチレ
ンエーテルブリッジ(bridges)とメチレンブリ
ッジを有する多環状フェノール−ホルムアルデヒド樹脂
とハロゲン含有化合物と未硬化ブチルゴムを含んで成る
調合物を提供し、ここでは、上記ジメチレンエーテルブ
リッジとメチレンブリッジのモル比が約2.5:1未満
になるようにしそして上記多環状フェノール−ホルムア
ルデヒド樹脂とブチルゴムの比率を1:10未満にす
る。場合により、また、上記調合物に充填材、加工油、
滑剤、および本分野の技術者に公知の他の所望材料を含
めることも可能である。
【0009】別の面において、本発明は、この上に記述
した調合物を調合する方法を提供し、この方法に、未硬
化ブチルゴムとハロゲン含有化合物と上記多環状フェノ
ール−ホルムアルデヒド樹脂をこの多環状フェノール−
ホルムアルデヒド樹脂とブチルゴムの比率が1:10未
満になるように混合することを含める。
【0010】別の面において、本発明は、上記調合物を
用いて製造した軟質加硫ゴムを提供する。この加硫ゴム
は好適にはタイヤ硬化用ブラダーの形態である。本発明
の加硫ゴムは上記目的で以前に用いられていた加硫ゴム
に比べて向上した老化特性を示す。硬化用ブラダーの配
合は例えば上述した米国特許第2,701,895号な
どに記述されている。温度が約150℃以上、しばしば
160℃以上の加圧蒸気がタイヤ成形過程中のブラダー
に注入されることから、硬化用ブラダーは繰り返しかか
る熱および圧力にさらされる。本発明の加硫ゴムは向上
した老化特性を示すことでそのような繰り返しかかる熱
および圧力に他の公知加硫ゴムよりも良好に耐え得るこ
とから、これはそのような用途および同様な用途で用い
るに適切である。現在入手可能な市販の硬化用ブラダー
の寿命は約400サイクルである、即ちそれの特性がそ
れを廃棄すべきほど悪化する前に使用できる回数は約4
00回である。本発明の調合物から生じさせた加硫ゴム
は上記寿命が少なくとも約10%以上向上しており(即
ち回数が約440回以上になり)、ある場合には、向上
度合が約30%以上または50%以上にさえなる。
【0011】さらなる面において、本発明は、上記加硫
ゴムの製造方法を提供し、この方法に、上記調合物を所
望の任意形状およびサイズに変換しそしてそれに加硫を
高温、好適には125から250℃、より好適には15
0から200℃の範囲で受けさせることを含める。
【0012】さらなる面において、本発明は、この上に
記述した調合物をタイヤ硬化用ブラダー調合物として用
いることを提供する。
【0013】
【発明の詳細な記述】本発明は、エーテル橋渡しのレベ
ルが低いフェノール−ホルムアルデヒド樹脂を少ない量
で用いてブチルゴムを硬化させると向上した特性を示す
樹脂硬化(resin−cured)ブチルゴムが得ら
れることを予想外に見い出したことに関する。そのよう
な向上した特性には、高温老化特性が向上すること、硬
化速度が速くなること、そして応力/歪み特性が良好に
なることが含まれ得る。本発明は、上記樹脂と未硬化ブ
チルゴムとハロゲン含有化合物を含みそして場合により
充填材および加工油も含んでいてもよい調合物を提供す
ることにある。
【0014】フェノールとホルムアルデヒドを塩基の存
在下で縮合させることを通して、塩基触媒使用(bas
e−catalysed)フェノール−ホルムアルデヒ
ド樹脂を生じさせる。この反応の結果としてフェノール
−アルコールが生成し、これが次に縮合反応を起こして
多環状のフェノールが生じ得る。多環状フェノール−ホ
ルムアルデヒド樹脂の例を以下に挙げる:
【0015】
【化1】
【0016】示すように、フェノール部分はR’で橋渡
しされている。このような橋渡し部分R’は同一または
異なっていてもよく、メチレン(−CH2−)またはジ
メチレンエーテル(−CH2−O−CH2)のいずれかで
あり得る。整数nは0から10、好適には0から5の値
を取り得る。整数nの値は上記樹脂が固体であるに充分
なほど高いのが好ましい。基Rはアルキル、シクロアル
キル、シクロアルキルアルキル、アリールまたはアラル
キル基である。これが含有する炭素原子数は約12以下
であり得る。好適なR基は、含有する炭素原子数が8以
下のアルキル基、特にメチル、t−ブチルおよびt−オ
クチル基である[さらなる例にに関しては米国特許第
2,701,895号を参照のこと]。
【0017】本出願者は、エーテルによる橋渡しのレベ
ルが低いフェノール−ホルムアルデヒド樹脂を用いた硬
化を受けさせると向上した特性を有する樹脂硬化ブチル
ゴムが得られることに注目した。本発明に従い、上記フ
ェノール−ホルムアルデヒド樹脂中のジメチレンエーテ
ルブリッジとメチレンブリッジのモル比が約2.5:1
未満、好適には約1.7:1未満、最も好適には約1:
1未満になるようにする。本発明で使用可能な適切なフ
ェノール−ホルムアルデヒド樹脂の例には、商標HRJ
−10518(Schenectady Intern
ational)の下で入手可能な樹脂が含まれ、この
樹脂が有するジメチレンエーテルブリッジとメチレンブ
リッジのモル比は約0.65:1である。本ブチルゴム
調合物に含める上記フェノール−ホルムアルデヒド樹脂
の量を未硬化ブチルゴム95重量部に対して約9.5部
未満、好適には約9部未満、より好適には約8部未満に
すべきである。このフェノール−ホルムアルデヒド樹脂
の量を未硬化ブチルゴム95重量部に対して約3部以
上、好適には約4部以上、より好適には約5部以上にす
べきである。好適な調合物ではフェノール−ホルムアル
デヒド樹脂を未硬化ブチルゴム95部当たり7部用い
る。
【0018】ブチルゴム組成物では、この組成物が架
橋、即ち硬化し得るようにジエンモノマー、通常はイソ
プレンを少量用いる必要がある。ブチルゴムのグレード
は、それのイソプレン含有量とムーニー粘度(分子量に
関係)で区別可能である。本発明で用いるに有用な未硬
化ブチルゴムの例は、イソプレンを約0.5モル%から
約10モル%用いたブチルゴムであり得、好適なブチル
ゴムにはイソプレンを約0.5から約2.5モル%、よ
り好適にはイソプレンを約0.9から約2.1モル%含
める。イソプレンを約1.4から約1.6モル%用いた
ブチルゴムを特に挙げる。いくつかの適切なブチルゴム
が示すムーニー粘度は約25から70、好適には約30
から約63(RPML 1+8@125℃)である。
【0019】本調合物にハロゲンを存在させる必要があ
る。ハロゲン含有化合物の例には有機化合物、例えばペ
ンダント型塩素原子を有するオレフィン含有重合体、例
えばポリクロロプレンなどが含まれ、これはBaypr
en(Bayer)、Butachlor(Dista
gul)およびNeoprene(Du Pont)な
どの如き商標の下で入手可能である。それを本調合物に
存在させる量は、未硬化ブチルゴム約95部に対して好
適には約1から約10重量部、より好適には約4から約
6重量部の範囲、最も好適には約5重量部である。別法
として、塩素含有塩、例えば塩化第一錫などをハロゲン
含有化合物として用いることも可能である。この必要な
ハロゲン原子、例えば塩素または臭素原子などを、本調
合物に含める他の必須材料の1つの成分として与えるこ
とも可能である(化合物を個別に添加して与えるのでは
なく)。例えば、ポリクロロプレンまたは塩化第一錫な
どの如き化合物を個別に添加するのではなく塩素化もし
くは臭素化ブチルゴムまたは塩素化もしくは臭素化多環
状フェノール−ホルムアルデヒド樹脂を用いることも可
能である。しかしながら、ハロゲン置換を受けさせてい
ないブチルゴムおよびハロゲン置換を受けさせていない
フェノール−ホルムアルデヒド樹脂を用いそしてハロゲ
ンを例えばポリクロロプレンまたは塩化第一錫の状態で
添加する方が好適である。ハロゲン含有化合物は一般に
本分野の技術者に公知であり、技術者はどのようなハロ
ゲン含有活性化剤(activator)を用いること
ができそしてその量をいかほどにするかを認識している
か、或は発明的能力の行使を全く伴わない常規実験でそ
れを容易に決定することができるであろう。
【0020】充填材を本調合物に加えることも可能であ
る。充填材の例にはタルク、炭酸カルシウム、粘土、シ
リカ、二酸化チタンおよびカーボンブラックが含まれ
る。カーボンブラックが好適であり、より好適なカーボ
ンブラックはASTM D1765に従う分類分けでN
−770からN−110の範囲であり、最も好適なカー
ボンブラックはN−351である[Maurice M
orton著「Rubber Technolog
y」、第3版、Chapman & Hall(ニュー
ヨーク、1995、69−70頁)(引用することによ
って本明細書に組み入れられる)を参照]。本調合物に
存在させる充填材の量は、未硬化ブチルゴム95部に対
して好適には約40から約80重量部、より好適には約
45から約60重量部の範囲内、最も好適には約50重
量部である。
【0021】本発明の調合物に加工油を含めることも可
能であり、適切な加工油が本分野の技術者に数多く知ら
れている。適切な加工油の例にはヒマシ油およびパラフ
ィン油が含まれる。
【0022】酸化亜鉛を活性化剤として加えることも可
能であり、それを適切にはゴム100部当たり約8部以
下、好適には約5部の量で加える。また、酸化亜鉛を本
調合物に溶解させる補助でステアリン酸を添加すること
も可能である。
【0023】この記述したブチルゴム調合物の調合は、
この上に記述したブチルゴム調合物に含める成分と場合
により追加的に望まれる他の任意材料、例えば促進剤、
増量剤、滑剤、可塑剤などをゴム産業で用いられている
便利な任意様式、例えばミルまたは内部ミキサーなどで
混合することを通して実施可能である。
【0024】本発明の調合物を所望の任意形状およびサ
イズに変換しそしてそれに加硫を高温、通常は125か
ら250℃、好適には150から200℃の範囲の温度
で受けさせることを通して、本調合物から加硫ゴムを生
じさせることができる。この加硫は一般に公知の任意様
式で加圧下の鋳型内または開放容器(オーブン内の)内
で適切な時間、通常は5分から24時間の範囲内で実施
可能であり、示した範囲内ならば使用する温度を高くす
ればするほど時間が短くなる。加硫ゴムの例にはタイヤ
硬化用ブラダー、熱材料取り扱い用コンベヤベルトおよ
び高温用途用ホースが含まれる。
【0025】別の面において、本発明は、ジメチレンエ
ーテルブリッジとメチレンブリッジを有する多環状フェ
ノール−ホルムアルデヒド樹脂とハロゲン含有化合物と
未硬化ブチルゴムを含んで成る調合物を提供し、ここで
は、上記ジメチレンエーテルブリッジとメチレンブリッ
ジのモル比が約2.5:1未満になるようにしそして上
記未硬化ブチルゴムと上記多環状フェノール−ホルムア
ルデヒド樹脂の比率を10:1未満にするが、この比率
を5:1の如く低くすることも可能である。
【0026】
【実施例】ブチルゴム調合物 2種類の異なるブチルゴム調合物を調合した。調合物A
は本発明に従う調合物であり、これはジメチレンエーテ
ルブリッジとメチレンブリッジのモル比が0.65:1
のフェノール−ホルムアルデヒド樹脂を含有する。調合
物Bは比較調合物であり、これはジメチレンエーテルブ
リッジとメチレンブリッジのモル比が2.9:1の異な
るフェノール−ホルムアルデヒド樹脂を含有する。未硬
化ブチルゴム成分に含めるイソプレンの含有量を変える
ことで、調合物AおよびBの各々に関して5実施例から
成る一連の実施例を構成させた。イソプレン含有量を下
記の1つにした:0.88、1.18、1.49、1.
79および2.09モル%のイソプレン。量を重量部で
示す: A B 未硬化ブチルゴム1 95 95 ポリクロロプレン2 5 5 カーボンブラックN−351 50 50 ヒマシ油 7.5 7.5 ステアリン酸 1.5 1.5 酸化亜鉛 5 5 フェノール−ホルムアルデヒド樹脂3 7 フェノール−ホルムアルデヒド樹脂41 この未硬化ブチルゴムが含有するイソプレン単位の
量は0.88、1.18、1.49、1.79または
2.09モル%である。0.88モル%はPB100を
排他的に用いることに相当する一方、2.09モル%は
PB402を排他的に用いることに相当する。PB40
2とPB100の混合物を用いて他のモル%を生じさせ
た。PB100およびPB402はBayer In
c.から商業的に入手可能であり、それらが示すムーニ
ーはそれぞれ32.7および33.4(RPML 1+
8@125℃)である2 Baypren 210はBayer Inc.か
ら商業的に入手可能である。これは中程度の結晶度を有
するポリクロロプレンである。3 Schenectady Internation
alから商業的に入手可能なHRJ−10518を用
い、これが含有するジメチレンエーテルブリッジとメチ
レンブリッジのモル比は0.65:1であった。4 Schenectady Internation
alから商業的に入手可能なSP−1045を用い、こ
れが含有するジメチレンエーテルブリッジとメチレンブ
リッジのモル比は2.9:1であった。
【0027】本発明の調合物である調合物Aに関して試
験を実施して、本発明の調合物でない調合物Bに関して
実施した同様な試験と比較した。ブチルゴム調合物を最
初に180℃の温度にさらす結果としてゴムの加硫、即
ち硬化を起こさせる。時間をより長く(例えば6時間以
上に)すると、結果として、ゴムが老化を起こすか或は
堅くなってしまう。これは架橋の結果であり得るか或は
重合体の網状組織がある形態の望まれない化学変換を起
こす結果であり得る。
【0028】イソプレンのモル%を1.5モル%にした
時の調合物AおよびBがいろいろな歪みの時に示す応力
に対する高温(180℃)の影響を図1および表Iに示
す。全てのケースで、老化後(6時間以上)の引張り応
力は本発明の調合物である調合物Aの方がずっと小さ
い。
【0029】調合物AおよびBのイソプレン含有量を変
えて応力に対する影響を老化時間の関数として図2(調
合物A)および3(調合物B)そして表II(調合物
A)およびIII(調合物B)に示す。この2つの図を
比較することで、老化後(即ち高温で6時間以上老化さ
せた後)の応力は全てのケースで調合物Aの方が低いこ
とが分かる。
【0030】また、老化後ではなく硬化後の応力も試験
した。両方の種類の調合物に関してイソプレン含有量を
変えて応力−歪み試験を180℃で30分硬化させた後
に実施した。その結果を表IVおよび図4に示す。この
場合、未老化状態の応力は調合物Aの方が高い。
【0031】調合物AおよびBが示す初期硬化速度を図
5に示す。示すように、調合物Aが示す初期硬化速度の
方が速く、特に最初の20分間の硬化速度が速い。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】本発明の特徴および態様は以下のとおりで
ある。
【0037】1. ジメチレンエーテルブリッジとメチ
レンブリッジを有する多環状フェノール−ホルムアルデ
ヒド樹脂とハロゲン含有化合物と未硬化ブチルゴムを含
んで成る調合物であって、該ジメチレンエーテルブリッ
ジとメチレンブリッジのモル比が約2.5:1未満であ
りかつ上記多環状フェノール−ホルムアルデヒド樹脂と
未硬化ブチルゴムの比率が1:10未満である調合物。
【0038】2. 該ジメチレンエーテルブリッジとメ
チレンブリッジのモル比が約1.7:1未満である第1
項記載の調合物。
【0039】3. 該ジメチレンエーテルブリッジとメ
チレンブリッジのモル比が約0.65:1である第1項
記載の調合物。
【0040】4. 該フェノール−ホルムアルデヒド樹
脂の量が未硬化ブチルゴム95部に対して約8部未満で
ある第1項記載の調合物。
【0041】5. 該ハロゲン含有化合物がポリクロロ
プレンである第1項記載の調合物。
【0042】6. 該ブチルゴムがイソプレンを約0.
5から約2.5モル%含んで成っていて約30から約6
3のムーニー粘度を示す第1項記載の調合物。
【0043】7. またカーボンブラックを充填材とし
て含み、ヒマシ油を加工油として含みかつ酸化亜鉛を活
性化剤として含む第1項記載の調合物。
【0044】8. 第1項記載の調合物を調合する方法
であって、未硬化ブチルゴムとハロゲン含有化合物と該
多環状フェノール−ホルムアルデヒド樹脂を混合するこ
とを含む方法。
【0045】9. 第1項記載の調合物の加硫で得られ
る加硫ゴム。
【0046】10. タイヤ硬化用ブラダーの形態の第
4項記載の加硫ゴム。
【0047】11. ジメチレンエーテルブリッジとメ
チレンブリッジを有する多環状フェノール−ホルムアル
デヒド樹脂とハロゲン含有化合物と未硬化ブチルゴムを
含んで成る調合物であって、該ジメチレンエーテルブリ
ッジとメチレンブリッジのモル比が約2.5:1未満で
ありかつ該未硬化ブチルゴムと上記多環状フェノール−
ホルムアルデヒド樹脂の比率が10:1未満である調合
物。
【図面の簡単な説明】
【図1】イソプレン含有量を1.5モル%にした時の本
発明に従う調合物Aおよび比較調合物Bがいろいろな伸
びの時に示す応力(MPa)を180℃の熱風老化時間
(時)に対して示すグラフである。
【図2】イソプレン含有量を変えた時の調合物Aが50
%伸びの時に示す応力に対する熱風老化の影響を示すグ
ラフである。
【図3】イソプレン含有量を変えた時の調合物Bが50
%伸びの時に示す応力に対する熱風老化の影響を示すグ
ラフである。
【図4】イソプレン含有量を変えた時の調合物Aおよび
Bがそれらを30分間硬化させた後に示す応力(MP
a)を歪み(%)に対比させて示すグラフである。
【図5】イソプレン含有量を変えた時の調合物Aおよび
Bが示すトルクを180℃における硬化時間に対比させ
て示すグラフである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジメチレンエーテルブリッジとメチレン
    ブリッジを有する多環状フェノール−ホルムアルデヒド
    樹脂とハロゲン含有化合物と未硬化ブチルゴムを含んで
    成る調合物であって、該ジメチレンエーテルブリッジと
    メチレンブリッジのモル比が約2.5:1未満でありか
    つ上記多環状フェノール−ホルムアルデヒド樹脂と未硬
    化ブチルゴムの比率が1:10未満である調合物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の調合物を調合する方法で
    あって、未硬化ブチルゴムとハロゲン含有化合物と該多
    環状フェノール−ホルムアルデヒド樹脂を混合すること
    を含む方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の調合物の加硫で得られる
    加硫ゴム。
  4. 【請求項4】 ジメチレンエーテルブリッジとメチレン
    ブリッジを有する多環状フェノール−ホルムアルデヒド
    樹脂とハロゲン含有化合物と未硬化ブチルゴムを含んで
    成る調合物であって、該ジメチレンエーテルブリッジと
    メチレンブリッジのモル比が約2.5:1未満でありか
    つ該未硬化ブチルゴムと上記多環状フェノール−ホルム
    アルデヒド樹脂の比率が10:1未満である調合物。
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