JP2000204108A - 光硬化性樹脂組成物 - Google Patents

光硬化性樹脂組成物

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JP2000204108A
JP2000204108A JP11006012A JP601299A JP2000204108A JP 2000204108 A JP2000204108 A JP 2000204108A JP 11006012 A JP11006012 A JP 11006012A JP 601299 A JP601299 A JP 601299A JP 2000204108 A JP2000204108 A JP 2000204108A
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compound
resin composition
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glycol
cyclic
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JP11006012A
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Hitomi Nomiyama
ひとみ 野見山
Yuichi Takehata
雄一 竹端
Takayoshi Tanabe
隆喜 田辺
Takashi Ukaji
孝志 宇加地
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JSR Corp
Japan Fine Coatings Co Ltd
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JSR Corp
Japan Fine Coatings Co Ltd
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G59/00Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule; Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups
    • C08G59/18Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing
    • C08G59/68Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing characterised by the catalysts used

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)カチオン重合性有機化合物、
(B)カチオン性光重合開始剤、(C)1分子中に2個
以上の水酸基を有するポリオールおよび(D)有機錫化
合物を含有する光硬化性樹脂組成物の提供。 【効果】 本発明の光硬化性樹脂組成物は、優れた耐湿
熱性を有しているので、光ディスクの製造に於いて従来
の接着剤と比較して極めて有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光硬化性樹脂組成
物に関し、特に光ディスク等の製造において接着剤とし
て有用な組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、文字、音声、画像等の情報の高品
質化に伴ない記録媒体の大容量化が求められ、高密度記
録媒体の開発が進められている。このような高密度記録
媒体の一種に、DVD(デジタル・ビデオ・ディスク)
と呼ばれる光ディスクがある。このDVDは従来のCD
(コンパクトディスク)と同程度の大きさを有しなが
ら、CDより多くの情報を記録することができる。現
在、DVD作製は、少なくとも一枚のプラスチック基板
に金属をスパッタリング法により蒸着させて記録層を形
成し、接着剤を用いて各媒体の記録層同士または記録層
と基板を張り合わせる、いわゆる貼り合わせ方式が主流
である。上記の接着剤としては、従来、ホットメルト
型、粘着シート型あるいはラジカル重合性の紫外線硬化
型のものが使用されていたが、ホットメルト型は生産性
と耐熱性が劣り、粘着シート型は耐熱性と耐久性が劣る
問題がある。ラジカル重合性の紫外線硬化型の接着剤は
良好な生産性、耐熱性および耐久性を有し有用である
が、紫外線を透過しない記録層同士を貼り合わせる事が
できない欠点を有している。そこで、例えば特開平7−
126577号には2枚のディスク基板の貼り合わせ面
に、液状のカチオン重合性の紫外線硬化型接着剤層を形
成し、エネルギー線を照射した後に、貼り合わせて、圧
着・固化する光ディスク製造方法が提案されている。こ
のようなカチオン重合性の紫外線硬化型接着剤層は、紫
外線を透過しない記録層同士を貼り合わせる事ができ、
生産性、耐熱性も良好な技術として検討が進められてい
る。しかし、このようなカチオン重合性の紫外線硬化型
接着剤を使用した場合、高温多湿の環境下においては、
記録層に腐蝕が発生し耐久性に劣る場合があるという欠
点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、従来技術の問題点を克服し、得られる硬化物が
高温多湿の環境下でも高い接着性を示し、かつ記録層の
金属を腐蝕しにくいディスク用接着剤として有用な光硬
化性樹脂組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、以下に示す特定の光硬化型樹脂組成物により
前記課題を解決できることを見いだした。すなわち、本
発明は、(A)カチオン重合性有機化合物、(B)カチ
オン性光重合開始剤、(C)1分子中に2個以上の水酸
基を有するポリオールおよび(D)有機錫化合物を含有
する光硬化性樹脂組成物を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の光硬化性樹脂組成物を構
成する(A)カチオン重合性有機化合物〔以下「(A)
成分」ともいう。〕は、カチオン性光重合開始剤の存在
下で光照射することにより重合反応や架橋反応を起こす
有機化合物であり、例えばエポキシ化合物、オキセタン
化合物、オキソラン化合物等の環状エーテル化合物;チ
イラン化合物、チエタン化合物等の環状チオエーテル化
合物;環状アセタール化合物;環状ラクトン化合物;ビ
ニルエーテル化合物;エポキシ化合物とラクトンとの反
応生成物であるスピロオルソエステル化合物;エチレン
性不飽和化合物などを挙げることができる。
【0006】(A)成分として使用することのできる環
状エーテル化合物のうち、エポキシ化合物としては、例
えばビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェ
ノールFジグリシジルエーテル、ビスフェノールSジグ
リシジルエーテル、臭素化ビスフェノールAジグリシジ
ルエーテル、臭素化ビスフェノールFジグリシジルエー
テル、臭素化ビスフェノールSジグリシジルエーテル、
エポキシノボラック樹脂、水添ビスフェノールAジグリ
シジルエーテル、水添ビスフェノールFジグリシジルエ
ーテル、水添ビスフェノールSジグリシジルエーテル、
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3′,4′−
エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、2−(3,
4−エポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−3,4
−エポキシ)シクロヘキサン−メタ−ジオキサン、ビス
(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペー
ト、ビニルシクロヘキセンオキサイド、4−ビニルエポ
キシシクロヘキサン、ビス(3,4−エポキシ−6−メ
チルシクロヘキシルメチル)アジペート、3,4−エポ
キシ−6−メチルシクロヘキシル−3′,4′−エポキ
シ−6′−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、メ
チレンビス(3,4−エポキシシクロヘキサン)、ジシ
クロペンタジエンジエポキサイド、エチレングリコール
のジ(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)エーテ
ル、エチレンビス(3,4−エポキシシクロヘキサンカ
ルボキシレート)、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジオ
クチル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチル
ヘキシル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテ
ル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、
グリセリントリグリシジルエーテル、トリメチロールプ
ロパントリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコー
ルジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジ
グリシジルエーテル類;エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、グリセリンなどの脂肪族多価アルコール
に1種または2種以上のアルキレンオキサイドを付加す
ることにより得られるポリエーテルポリオールのポリグ
リシジルエーテル類;脂肪族長鎖二塩基酸のジグリシジ
ルエステル類;脂肪族高級アルコールのモノグリシジル
エーテル類;フェノール、クレゾール、ブチルフェノー
ルまたはこれらにアルキレンオキサイドを付加して得ら
れるポリエーテルアルコールのモノグリシジルエーテル
類;高級脂肪酸のグリシジルエステル類;エポキシ化大
豆油;エポキシステアリン酸ブチル;エポキシステアリ
ン酸オクチル;エポキシ化アマニ油;エポキシ化ポリブ
タジエンなどを例示することができる。(A)成分とし
て使用することのできる他の環状エーテル化合物として
は、トリメチレンオキシド、3,3−ジメチルオキセタ
ン、3,3−ジクロロメチルオキセタン、3−エチル−
3−フェノキシメチルオキセタン、ビス(3−エチル−
3−メチルオキシ)ブタンなどのオキセタン化合物;テ
トラヒドロフラン、2,3−ジメチルテトラヒドロフラ
ンなどのオキソラン化合物が挙げられる。
【0007】(A)成分として使用することのできる環
状チオエーテル化合物としては、エチレンスルフィド、
1,2−プロピレンスルフィド、チオエピクロロヒドリ
ンなどのチイラン化合物;3,3−ジメチルチエタンな
どのチエタン化合物等が挙げられる。環状アセタール化
合物としては、トリオキサン、1,3−ジオキソラン、
1,3,6−トリオキサンシクロオクタンなどが挙げら
れる。環状ラクトン化合物としては、β−プロピオラク
トン、ε−カプロラクトンなどが挙げられる。ビニルエ
ーテル化合物としては、エチレングリコールジビニルエ
ーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、ト
リメチロールプロパントリビニルエーテルなどが挙げら
れる。エチレン性不飽和化合物としては、ビニルシクロ
ヘキサン、イソブチレン、ポリブタジエンなどが挙げら
れる。
【0008】これらのカチオン重合性有機化合物のうち
エポキシ化合物、特にビスフェノールAジグリシジルエ
ーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、水添
ビスフェノールAジグリシジルエーテル、水添ビスフェ
ノールFジグリシジルエーテル、3,4−エポキシシク
ロヘキシルメチル−3′,4′−エポキシシクロヘキサ
ンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキシシクロヘ
キシルメチル)アジペート、1,4−ブタンジオールジ
グリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリ
シジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、
トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ネオ
ペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレ
ングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレング
リコールジグリシジルエーテルが好ましい。
【0009】(A)成分として好適に使用できるカチオ
ン重合性有機化合物の市販品としてはUVR−610
0、UVR−6105、UVR−6110、UVR−6
128、UVR−6200、UVR−6216(以上、
ユニオンカーバイド社製)、セロキサイド2021、セ
ロキサイド2021P、セロキサイド2081、セロキ
サイド2083、セロキサイド2085、セロキサイド
2000、セロキサイド3000、グリシドール、AO
EX24、サイクロマーA200、サイクロマーM10
0、エポリードGT−300、エポリードGT−30
1、エポリードGT−302、エポリードGT−40
0、エポリード401、エポリード403(以上、ダイ
セル化学工業(株)製)、エピコート828、エピコー
ト812、エピコート1031、エピコート872、エ
ピコートCT508(以上、油化シェル(株)製)、K
RM−2100、KRM−2110、KRM−219
9、KRM−2400、KRM−2410、KRM−2
408、KRM−2490、KRM−2200、KRM
−2720、KRM−2750(以上、旭電化工業
(株)製)、Rapi−Cure DVE−3、CHV
E、PEPC(以上、ISP社製)、VECTOMER
2010、2020、4010、4020(以上、ア
ライドシグナル社製)などを挙げることができる。
【0010】上記のカチオン重合性化合物は、1種単独
でまたは2種以上を組み合わせて(A)成分を構成する
ことができる。本発明の光硬化性樹脂組成物における成
分(A)のカチオン重合性化合物の含有量は30〜96
重量%が好ましく、40〜94重量%がより好ましく、
40〜90重量%が特に好ましい。また成分(A)は、
成分(A)と成分(C)の合計の重量を100重量部と
して、60〜97重量部が好ましく、60〜95重量部
がより好ましく、70〜90重量部が特に好ましい。
【0011】本発明の光硬化性樹脂組成物に用いられる
(B)カチオン性光重合開始剤〔以下「(B)成分」と
もいう。〕は、光などのエネルギー線を受けることによ
って、前記(A)成分のカチオン重合を開始させる物質
を放出することができる化合物であり、特に好ましい化
合物として、下記一般式(1)で表される構造を有する
オニウム塩を挙げることができる。このオニウム塩は、
光を受けることによりルイス酸を放出する化合物であ
る。
【0012】
【化1】 〔R1 a2 b3 c4 dW〕+m〔MXn+m-m (1)
【0013】〔式中、カチオンはオニウムイオンであ
り、WはS、Se、Te、P、As、Sb、Bi、O、
I、Br、Clまたは−N≡Nであり、R1 、R2 、R
3 およびR4 は同一または異なる有機基であり、a、
b、cおよびdは各々0〜3の整数であって、(a+b
+c+d)はWの価数に等しい。Mはハロゲン化物錯体
〔MXn+m〕の中心原子を構成する金属またはメタロイ
ドであり、例えばB、P、As、Sb、Fe、Sn、B
i、Al、Ca、In、Ti、Zn、Sc、V、Cr、
Mn、Coなどである。Xは、例えばF、Cl、Brな
どのハロゲン原子であり、mはハロゲン化物錯体イオン
の正味の電荷であり、nはMの原子価である。〕
【0014】上記一般式(1)中における陰イオン(M
n+m)の具体例としては、テトラフルオロボレート
(BF4 -)、ヘキサフルオロホスフェート(PF6 -)、
ヘキサフルオロアンチモネート(SbF6 -)、ヘキサフ
ルオロアルセネート(AsF6 -)、ヘキサクロロアンチ
モネート(SbCl6 -)などが挙げられる。
【0015】また、一般式〔MXn(OH)-〕で表され
る陰イオンを有するオニウム塩を使用することができ
る。さらに、過塩素酸イオン(ClO4 -)、トリフルオ
ロメタンスルフォン酸イオン(CF3SO3 -)、フルオ
ロスルフォン酸イオン(FSO3 -)、トルエンスルフォ
ン酸イオン、トリニトロベンゼンスルフォン酸陰イオ
ン、トリニトロトルエンスルフォン酸陰イオンなどの他
の陰イオンを有するオニウム塩を使用することもでき
る。
【0016】このようなオニウム塩のうち、(B)成分
として特に有効なオニウム塩は芳香族オニウム塩であ
る。中でも、特開昭50−151996号公報、特開昭
50−158680号公報などに記載の芳香族ハロニウ
ム塩、特開昭50−151997号公報、特開昭52−
30899号公報、特開昭56−55420号公報、特
開昭55−125105号公報などに記載のVIA族芳
香族オニウム塩、特開昭50−158698号公報など
に記載のVA族芳香族オニウム塩、特開昭56−842
8号公報、特開昭56−149402号公報、特開昭5
7−192429号公報などに記載のオキソスルホキソ
ニウム塩、特開昭49−17040号公報などに記載の
芳香族ジアゾニウム塩、米国特許第4,139,655
号明細書に記載のチオビリリウム塩などが好ましい。ま
た、鉄/アレン錯体、アルミニウム錯体/光分解ケイ素
化合物系開始剤なども挙げることができる。
【0017】(B)成分として好適に使用できるカチオ
ン性光重合開始剤の市販品としては、UVI−695
0、UVI−6970、UVI−6974、UVI−6
990(以上、ユニオンカーバイド社製)、アデカオプ
トマーSP−150、SP−151、SP−170、S
P−171(以上、旭電化工業(株)製)、Irgac
ure 261(以上、チバスペシャルティケミカルズ
(株)製)、CI−2481、CI−2624、CI−
2639、CI−2064(以上、日本曹達(株)
製)、CD−1010、CD−1011、CD−101
2(以上、サートマー社製)、DTS−102、DTS
−103、NAT−103、NDS−103、TPS−
103、MDS−103、MPI−103、BBI−1
03(以上、みどり化学(株)製)などを挙げることが
できる。これらのうち、UVI−6970、UVI−6
974、アデカオプトマーSP−170、SP−17
1、CD−1012、MPI−103は、これらを含有
してなる樹脂組成物に高い硬化感度を発現させることが
できることから特に好ましい。
【0018】上記のカチオン性光重合開始剤は、1種単
独でまたは2種以上を組み合わせて(B)成分を構成す
ることができる。本発明の光硬化性樹脂組成物における
(B)成分の含有割合は、0.1〜20重量%が好まし
く、より好ましくは0.5〜15重量%、更に好ましく
は1〜10重量%である。0.1重量%未満では硬化が
不十分となる。
【0019】本発明の光硬化性樹脂組成物に用いられる
(C)ポリオール〔以下「(C)成分」ともいう。〕
は、樹脂組成物の光硬化性、機械的特性を向上させるた
めに配合される成分であり、1分子中に2個以上、好ま
しくは3〜6個の水酸基を有する化合物である。
【0020】かかる(C)成分としては、ポリエーテル
ポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネー
トポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、分子中
に2個以上の水酸基を有する脂肪族炭化水素、分子中に
2個以上の水酸基を有する脂環式炭化水素、分子中に2
個以上の水酸基を有する不飽和炭化水素等が用いられ
る。これらのポリオールは単独で用いることも、2種類
以上併用することもできる。
【0021】上記ポリエーテルポリオールとしては、脂
肪族ポリエーテルポリオール、脂環式ポリエーテルポリ
オール、芳香族ポリエーテルポリオール、を挙げること
ができる。
【0022】ここで、脂肪族ポリエーテルポリオールと
しては、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリヘ
キサメチレングリコール、ポリヘプタメチレングリコー
ル、ポリデカメチレングリコール、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール、トリメチロールプロパ
ン、およびトリメチロールプロパンのエチレンオキサイ
ド付加トリオール、トリメチロールプロパンのプロピレ
ンオキサイド付加トリオール、トリメチロールプロパン
のエチレンオキサイドとプロピレンオキサイド付加トリ
オール、ペンタエリスリトールのエチレンオキサイド付
加テトラオール、ジペンタエリスリトールのエチレンオ
キサイド付加ヘキサオール等のアルキレンオキサイド付
加ポリオール等の多価アルコール、あるいは2種類以上
のイオン重合性環状化合物を開環重合させて得られるポ
リエーテルポリオール等が挙げられる。
【0023】なお、イオン重合性環状化合物としては、
例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブテン
−1−オキシド、イソブテンオキシド、3,3−ビスク
ロロメチルオキセタン、テトラヒドロフラン、2−メチ
ルテトラヒドロフラン、ジオキサン、トリオキサン、テ
トラオキサン、シクロヘキセンオキシド、スチレンオキ
シド、エピクロルヒドリン、グリシジルエーテル、アリ
ルグリシジルエーテル、アリルグリシジルカーボネー
ト、ブタジエンモノオキシド、イソプレンモノオキシ
ド、ビニルオキセタン、ビニルテトラヒドロフラン、ビ
ニルシクロヘキセンオキシド、フェニルグリシジルエー
テル、ブチルグリシジルエーテル、安息香酸グリシジル
エステル等の環状エーテル類が挙げられる。上記二種類
以上のイオン重合性環状化合物の具体的な組み合わせと
しては、テトラヒドロフランとエチレンオキシド、テト
ラヒドロフランとプロピレンオキシド、テトラヒドロフ
ランと2−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロフ
ランと3−メチルテトラヒドロフラン、エチレンオキシ
ドとプロピレンオキシド、ブテン−1−オキシドとエチ
レンオキシド、テトラヒドロフランとブテン−1−オキ
シドとエチレンオキシド等を挙げることができる。
【0024】また、上記イオン重合性環状化合物と、β
−プロピオラクトン、グリコール酸ラクチド等の環状ラ
クトン酸、あるいはジメチルシクロポリシロキサン類と
を開環共重合させたポリエーテルポリオールを使用する
こともできる。
【0025】脂環式ポリエーテルポリオールとしては、
例えば水添ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加
ジオール、水添ビスフェノールFのアルキレンオキシド
付加ジオール、1,4−シクロヘキサンジオールのアル
キレンオキシド付加ジオール等が挙げられる。
【0026】芳香族ポリエーテルポリオールとしては、
例えばビスフェノールAのアルキレンオキシド付加ジオ
ール、ビスフェノールFのアルキレンオキシド付加ジオ
ール、ハイドロキノンのアルキレンオキシド付加ジオー
ル、ナフトハイドロキノンのアルキレンオキシド付加ジ
オール、アントラハイドロキノンのアルキレンオキシド
付加ジオール等が挙げられる。
【0027】上記ポリエーテルポリオールの市販品とし
ては、例えば脂肪族ポリエーテルポリオールとしては、
PTMG650、PTMG1000、PTMG2000
(以上、三菱化学(株)製)、PPG1000、EXC
ENOL1020、EXCENOL2020、EXCE
NOL3020、EXCENOL4020(以上、旭硝
子(株)製)、PEG1000、ユニセーフDC110
0、ユニセーフDC1800、ユニセーフDCB110
0、ユニセーフDCB1800(以上、日本油脂(株)
製)、PPTG1000、PPTG2000、PPTG
4000、PTG400、PTG650、PTG200
0、PTG3000、PTGL1000、PTGL20
00(以上、保土谷化学工業(株)製)、Z−3001
−4、Z−3001−5、PBG2000、PBG20
00B(以上、第一工業製薬(株)製)、TMP30、
PNT4グリコール、EDA P4、 EDA P8
(以上、日本乳化剤(株)製)、クオドロール(旭電化
(株)製)、トーンポリオール0200、トーンポリオ
ール0221、トーンポリオール0301、トーンポリ
オール0310、トーンポリオール2201、トーンポ
リオール2221(以上、ユニオンカーバイド社製)が
挙げられる。芳香族ポリエーテルポリオールとしてはユ
ニオールDA400、DA700、DA1000、DB
400(以上、日本油脂(株)製)等を挙げることがで
きる。
【0028】また、(C)成分として用いることのでき
るポリエステルポリオールは、多価アルコールと多塩基
酸とを反応させて得られる。ここで、多価アルコールと
しては、エチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタ
ンジオール、1,8−オクタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4
−シクロヘキサンジメタノール、1,2−ビス(ヒドロ
キシエチル)シクロヘキサン、2,2−ジエチル−1,
3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタン
ジオール、1,9−ノナンジオール、2−メチル−1,
8−オクタンジオール、グリセリン、トリメチロールプ
ロパン、トリメチロールプロパンのエチレンオキシド付
加体、トリメチロールプロパンのプロピレンオキシド付
加体、トリメチロールプロパンのエチレンオキシドとプ
ロピレンオキシドの付加体、ソルビトール、ペンタエリ
スリトール、ジペンタエリスリトール、アルキレンオキ
シド付加ポリオール〔例えば、TMP30、PNT4グ
リコール、EDA P4、 EDA P8(以上、日本
乳化剤(株)製)、クオドロール(旭電化(株)製)、
トーンポリオール0200、トーンポリオール022
1、トーンポリオール0301、トーンポリオール03
10、トーンポリオール2201、トーンポリオール2
221(以上、ユニオンカーバイド社製)〕等が挙げら
れる。また、多塩基酸としては、例えばフタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマル酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、等を挙げることができる。これら
のポリエステルポリオールの市販品としては、クラポー
ルP1010、クラポールP2010、PMIPA、P
KA−A、PKA−A2、PNA−2000(以上、
(株)クラレ製)等を使用することができる。
【0029】また、(C)成分として用いることのでき
るポリカーボネートポリオールとしては、例えば式
(2)で示されるポリカーボネートジオールが挙げられ
る。
【0030】
【化2】 HO−(R5−OCOO)l−R6−OH (2)
【0031】(式中、R5 およびR6 はC2〜20のア
ルキレン基、(ポリ)エチレングリコール残基、(ポ
リ)プロピレングリコール残基、(ポリ)テトラメチレ
ングリコール残基を示し、lは1〜30の整数である) R5 およびR6 の具体例としては、1,4−ブタンジオ
ール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール、1、7−ヘプタンジオール、1,8
−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリ
コール、テトラプロピレングリコール等の残基が挙げら
れる。) 該ポリカーボネートポリオールとしては、市販品とし
て、DN−980、DN−981、DN−982、DN
−983(以上、日本ポリウレタン工業(株)製)、P
C−8000(PPG社製)、PNOC1000、PN
OC2000、PMC100、PMC2000(以上、
(株)クラレ製)プラクセル CD−205、CD−2
08、CD−210、CD−220、CD−205P
L、CD−208PL、CD−210PL、CD−22
0PL、CD−205HL、CD−208HL、CD−
210HL、CD−220HL、CD−210T、CD
−221T(以上、ダイセル化学工業(株)製)等を使
用することができる。
【0032】上記ポリカプロラクトンポリオールとして
は、εーカプロラクトンを例えば、エチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ポリプロピレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール、1,2−ポリブチ
レングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペン
チルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、1,4−ブタンジオール等のジオールに付加反応さ
せて得られるポリカプロラクトンジオールが挙げられ
る。これらの市販品としては、プラクセル 205、2
05AL、212、212AL、220、220AL、
(以上、ダイセル化学工業(株)製)等を使用すること
ができる。
【0033】(C)成分として用いられる分子中に2個
以上の水酸基を有する脂肪族炭化水素としては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプ
タンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノ
ナンジオール、ネオペンチルグリコール、2,2−ジエ
チル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5
−ペンタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジ
オール、ヒドロキシ末端水添ポリブタジエン、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、
ソルビトール等が挙げられる。
【0034】(C)成分として用いられる分子中に2個
以上の水酸基を有する脂環式炭化水素としては、例えば
1,4−シクロヘキサンジオール、4−シクロヘキサン
ジメタノール、1,2−ビス(ヒドロキシエチル)シク
ロヘキサン、ジシクロペンタジエンのジメチロール化合
物、トリシクロデカンジメタノール等が挙げられる。
【0035】(C)成分として用いられる分子中に2個
以上の水酸基を有する不飽和炭化水素としては、例えば
ヒドロキシ末端ポリブタジエン、ヒドロキシ末端ポリイ
ソプレン等が挙げられる。
【0036】さらにまた、(C)成分として用いること
のできる上記以外のポリオールとしては、例えばβ−メ
チル−δ−バレロラクトンジオール、ひまし油変性ジオ
ール、ポリジメチルシロキサンの末端ジオール化合物、
ポリジメチルシロキサンカルビトール変性ジオール等が
挙げられる。
【0037】上記のポリオールは、1種単独でまたは2
種以上を組み合わせて(C)成分を構成することができ
る。本発明の光硬化性樹脂組成物における(C)成分の
含有割合は、3〜40重量%が好ましく、より好ましく
は5〜30重量%、特に好ましくは7〜30重量%であ
る。(C)成分の含有割合が過小である場合には、得ら
れる樹脂組成物の光硬化性の向上効果を十分に図ること
ができない。
【0038】本発明の光硬化性樹脂組成物は、(D)有
機錫化合物〔以下「(D)成分」ともいう。〕を含有す
ることを必須とする。(D)成分は、カチオン重合性触
媒から発生する余剰のイオン性物質を捕捉し、光ディス
クの記録層の金属の腐食を抑制する効果がある。
【0039】(D)成分として使用できる有機錫化合物
としては、ジ−n−ブチル錫ジラウレート[(C49
2Sn[OCO(CH210CH32]、ジ−n−オクチ
ル錫ジラウレート[(C8172Sn[OCO(C
210CH32]、ジ−n−ブチル錫ジアセテート
[(C492Sn(OCOCH32]等のジアルキル
錫ジ脂肪酸塩;ジ−n−ブチル錫ジ脂肪酸塩オキシド
[[(C492Sn(OCOR7)]2O](ここでR
7 はアルキル基を示す)等のジアルキル錫ジ脂肪酸塩オ
キシド;モノ−n−ブチル錫トリ脂肪酸塩[C49Sn
(OCOR83](ここでR8 はアルキル基を示す)等
のアルキル錫トリ脂肪酸塩;ジ−n−ブチル錫ビスアル
キルマレート[(C492Sn(OCOCH=CHC
OOR92](ここでR9 はアルキル基を示す)、ジ−
n−オクチル錫ビスアルキルマレート[(C8172
n(OCOCH=CHCOOR102](ここでR10
アルキル基を示す)等のジアルキル錫ビス(マレイン酸
モノエステル)塩;ジ−n−ブチル錫ビス(チオグリコ
ール酸−2−エチルヘキシルエステル)塩[(C49
2Sn(SCH2COOC8172]、ジ−n−オクチル
錫ビス(チオグリコール酸イソオクチルエステル)塩
[(C8172Sn(SCH2COOC8172]、ジ
−n−メチル錫ビス(チオグリコール酸イソオクチルエ
ステル)塩[(CH32Sn(SCH2COOC817
2]等のジアルキル錫ビス(チオグリコール酸モノエス
テル)塩などを例示することができる。
【0040】これらの有機錫化合物のうち、ジ−n−ブ
チル錫ジラウレート、ジ−n−ブチル錫ビスアルキルマ
レートが特に好ましい。
【0041】(D)成分として好適に使用できる有機錫
化合物の市販品としては、KS−1260(共同薬品
(株)製)、SCAT−1、SCAT−4L、SCAT
−8、SCAT−24、OBTACK、STANN O
NZ−72F、STANN JF−10B(三共有機合
成(株)製)などを挙げることができる。
【0042】上記の有機錫化合物は、1種単独でまたは
2種以上を組み合わせて(D)成分を構成することがで
きる。本発明の光硬化性樹脂組成物における(D)成分
の含有割合は、0.01〜5重量%が好ましく、より好
ましくは0.05〜4重量%、特に好ましくは0.1〜
3重量%である。0.01重量%未満では十分な金属腐
食抑制効果が得られず、5重量%を超えると十分な接着
性が得られない。
【0043】本発明の光硬化性樹脂組成物には、光硬化
性を損なわない範囲において、上記の必須成分〔(A)
成分〜(D)成分〕以外の成分を含有させることができ
る。かかる任意成分としては、チオキサントン、チオキ
サントンの誘導体、アントラキノン、アントラキノンの
誘導体、アントラセン、アントラセンの誘導体、ペリレ
ン、ペリレンの誘導体、ベンゾフェノン、ベンゾインイ
ソプロピルエーテルなどからなる光増感剤を挙げること
ができる。
【0044】また、本発明の光硬化性樹脂組成物には、
各種の添加剤が含有されていてもよい。かかる添加剤と
しては、エポキシ樹脂、ポリブタジエン、ポリクロロプ
レン、ポリエーテル、ポリエステル、スチレン/−ブタ
ジエンスチレンブロック共重合体、石油樹脂、キシレン
樹脂、ケトン樹脂、セルロース樹脂、フッ素系オリゴマ
ー、シリコーン系オリゴマー、ポリスルフィド系オリゴ
マーなどのポリマーないしオリゴマー、フェノチアジ
ン、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール等
の重合禁止剤や、その他重合開始助剤、レベリング剤、
濡れ性改良剤、界面活性剤、可塑剤、紫外線吸収剤、シ
ランカップリング剤、無機充填剤、樹脂粒子、顔料、染
料などを挙げることができる。
【0045】本発明の光硬化性樹脂組成物は、上記
(A)成分〜(D)成分、任意成分および各種添加剤を
均一に混合することによって製造することができる。こ
のようにして得られる光硬化性樹脂組成物の粘度(25
℃)は、50〜3,000cpsであることが好まし
く、更に好ましくは70〜1,000cpsとされる。
【0046】本発明の組成物は、通常の光硬化型樹脂組
成物の場合と同様に紫外線、可視光線、電子線などの照
射により硬化させることができる。例えば、本発明の組
成物を接着剤層の厚みが10〜100μmになるよう片
方の被着体上に塗布し、メタルハライドランプで10〜
2000mJ/cm2 照射することで硬化させる。これに
もう片方の被着体をのせることで、これらを接着するこ
とができる。
【0047】また、本発明の組成物の光硬化物は透明性
に優れることが望ましく、例えば厚さ60μmの硬化物
の600〜700nmでの光透過率が、通常90%以上
になることが望ましい。光透過率が90%未満であると
光ディスクの外観が悪化したり、ディスクに記録された
情報を読みとるための光が接着剤硬化物層で弱められる
ため読みとりに障害を生じる場合がある。したがって、
本発明の組成物を配合する場合には硬化物の光透過率が
上記範囲を満足するように各成分を配合することが望ま
しい。
【0048】本発明の組成物はポリカーボネート(P
C)やポリメタクリル酸メチル(PMMA)等のプラス
チック、金やアルミニウム等の金属、ガラス等の無機化
合物等に良好な接着力を示し、かつこれらの金属を腐食
させないので光ディスク用接着剤として好適である。
【0049】以下、本発明の実施例を説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0050】
【実施例】実施例1 (1)射硬化性塗膜形成用組成物の調製 撹拌機を備えた反応容器に、3,4−エポキシシクロヘ
キシルメチル−3′,4′−エポキシシクロヘキサンカ
ルボキシレートを60重量部(以下単に「部」と示
す)、水添ビスフェノールAジグリシジルエーテルを2
0部、ビス[4−(ジ(4−(2−ヒドロキシエチル)
フェニル)スルホニオ)−フェニルスルフィドを2部、
PO変性グリセリンを20部と、ジ−n−ブチル錫ジラ
ウレートを1部加えた後、撹拌混合して、塗膜用樹脂組
成物を調製した。これを用いて、以下の耐久性評価を行
った。 (2)耐湿熱性評価 PC基板にスパッタリングして作製したアルミニウム基
板に塗膜厚が約50μmになるようにスピンコーターに
て樹脂組成物を塗布し、光量100mJ/cm2の光を照
射した。これに、同じくPC基板にスパッタリングして
作製したアルミニウム基板をのせて、23℃、55%R
Hで1日放置することで2枚の基板を接着した。その
後、温度80℃、相対湿度95%RHの恒温恒湿槽に放
置した。24時間および96時間放置後に、接着剤層も
しくは接着剤と基板との界面に水泡、腐食等の異常が見
られた場合を耐湿熱性不良と判定し×で表記した。ま
た、異常が見られない場合を耐湿熱性良好と判定し○で
表記した。
【0051】実施例2〜5 表1に示す組成に従い、実施例1と同様にして塗膜用樹
脂組成物を調製し、その耐湿熱性評価を行った。
【0052】表1の結果から、実施例1〜5の組成物は
いずれも、96時間放置後でも耐湿熱性良好であること
がわかった。
【0053】比較例1〜3 表1に従い、(D)成分を含まないことを除いては実施
例1と同様にして塗膜用樹脂組成物を調製し、その耐湿
熱性評価を行った。
【0054】表1の結果から、(D)成分を含有しない
比較例1〜3はいずれも、24時間放置後で耐湿熱性不
良であることがわかった。
【0055】
【表1】
【0056】〔(A)成分〕 A1: 3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−
3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート
(市販品:KRM−2110、旭電化工業(株)製) A2: 水添ビスフェノールAジグリシジルエーテル
(市販品:エポライト4000、共栄社化学(株)製) A3: ビス−(3,4−エポキシシクロヘキシル)ア
ジペート(市販品:UVR−6128、ユニオンカーバ
イド社製) A4: ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル
(市販品:エポライト1500NP、共栄社化学(株)
製) 〔(B)成分〕 B1: ビス[4- (ジ(4−(2−ヒドロキシエチ
ル)フェニル)スルホニオ)−フェニルスルフィド(市
販品:アデカオプトマーSP−170、旭電化工業
(株)製) B2: トリアリルスルフォニウムヘキサフルオロアン
チモネート塩(市販品:UVI−6974、ユニオンカ
ーバイド社製) 〔(C)成分〕 C1: PO変性グリセリン(市販品:サンニックスG
P−250、三洋化成工業(株)製) C2: ε−カプロラクトントリオール(市販品:TO
NE−0301、ユニオンカーバイド社製) 〔(D)成分〕 D1: ジ−n−ブチル錫ジラウレート(市販品:KS
−1260、共同薬品(株)製) D2: ジ−n−ブチル錫ビスアルキルマレート(市販
品:OBTACK、三共有機合成(株)製)
【0057】
【発明の効果】本発明の光硬化性樹脂組成物は、優れた
耐湿熱性を有しているので、光ディスクの製造に於いて
従来の接着剤と比較して極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C09J 4/00 C09J 4/00 11/06 11/06 163/00 163/00 167/00 167/00 171/00 171/00 181/02 181/02 (72)発明者 竹端 雄一 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 (72)発明者 田辺 隆喜 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 (72)発明者 宇加地 孝志 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 Fターム(参考) 4J011 QA01 QA33 QC05 TA04 TA10 WA01 4J031 AF29 CA06 CA67 CA69 CA83 CB07 4J040 FA011 FA061 HB10 HB42 HD42 JB08 KA13 MA10 5D121 AA07 FF03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)カチオン重合性有機化合物、
    (B)カチオン性光重合開始剤、(C)1分子中に2個
    以上の水酸基を有するポリオールおよび(D)有機錫化
    合物を含有する光硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (A)カチオン重合性有機化合物が、環
    状エーテル化合物、環状チオエーテル化合物、環状アセ
    タール化合物、環状ラクトン化合物、ビニルエーテル化
    合物、スピロオルソエステル化合物およびエチレン性不
    飽和化合物よりなる群から選ばれる1種以上である請求
    項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 (D)有機錫化合物が、ジアルキル錫ジ
    脂肪酸塩、ジアルキル錫ジ脂肪酸塩オキシド、アルキル
    錫トリ脂肪酸塩、ジアルキル錫ビス(マレイン酸モノエ
    ステル)塩およびジアルキル錫ビス(チオグリコール酸
    モノエステル)塩よりなる群から選ばれる1種以上であ
    る請求項1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 光ディスク用接着剤組成物である請求項
    1〜3のいずれか1項記載の組成物。
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