JP2000204081A - スルホンアミド誘導体、その製造法及び用途 - Google Patents

スルホンアミド誘導体、その製造法及び用途

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JP2000204081A
JP2000204081A JP11027053A JP2705399A JP2000204081A JP 2000204081 A JP2000204081 A JP 2000204081A JP 11027053 A JP11027053 A JP 11027053A JP 2705399 A JP2705399 A JP 2705399A JP 2000204081 A JP2000204081 A JP 2000204081A
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Hiroyuki Tawada
紘之 多和田
Fumio Ito
文雄 伊藤
Hiroshi Sakano
浩 坂野
Zenichi Terashita
善一 寺下
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】活性化血液凝固第X因子阻害作用を有するスル
ホンアミド誘導体を提供する。 【解決手段】式 【化1】 〔式中、R1はそれぞれ置換されていてもよい、炭化水
素基または複素環基を、環Aはさらに置換されていても
よい二価の含窒素複素環基を、X’は置換されていても
よいアルキレン鎖を、Yは置換されていてもよい二価の
環状基を、Xは結合手または置換されていてもよいアル
キレン鎖を、Zは(1)置換されていてもよいアミノ
基、(2)置換されていてもよいイミドイル基または
(3)置換されていてもよい含窒素複素環基を示す。〕
で表される化合物またはその塩。 【効果】上記化合物は、活性化血液凝固第X因子阻害作
用を有し、抗血液凝固剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は活性化血液凝固第X
因子(FXa)を阻害して抗凝固作用を有する、医薬と
して有用な新規スルホンアミド誘導体、その製造方法及
び用途に関する。
【0002】
【従来の技術】心筋梗塞、脳血栓症等の予防及び治療に
は血栓の形成を抑制することが重要であり、血栓抑制剤
として抗トロンビン剤、血小板凝集阻害剤等の研究開発
が種々行われている。しかしながら、血小板凝集阻害剤
はもちろん、抗トロンビン剤も抗凝固作用と共に血小板
の凝集を抑制することから、これらの薬剤は出血傾向を
示す副作用を有し、その安全性に問題が認められる。一
方、FXa阻害剤は特異的に凝固因子のみを阻害し、抗
凝固剤として用いられる。これまで、FXa阻害作用を
有する化合物が、例えば特開平7−112970号、特
開平5−208946号、WO 96/16940、 W
O 96/40679及びWO 96/10022等に開
示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記FXa阻害作用を
有する化合物は、FXa阻害作用が十分でなく、また、
経口投与で十分な活性は示さないため、医薬として実用
上満足な結果が得られているとは言えない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、FXaに特異
的な阻害作用を有し、かつ経口投与で有効であり、血栓
又は梗塞に基づく疾病の予防又は治療に安全な医薬とし
て有用な新規スルホンアミド誘導体を提供するものであ
る。本発明者らは、種々鋭意研究を重ねた結果、A環上
にオキソ基を有しかつ末端に置換されていてもよいアミ
ノ基、置換されていてもよいイミドイル基又は置換され
ていてもよい含窒素複素環基を有することに化学構造上
の特異性がある、式
【化13】 〔式中、R1はそれぞれ置換されていてもよい、炭化水
素基または複素環基を、環Aはさらに置換されていても
よい二価の含窒素複素環基を、X’は結合手または置換
されていてもよいアルキレン鎖を、Yは置換されていて
もよい二価の環状基を、Xは結合手または置換されてい
てもよいアルキレン鎖を、Zは(1)置換されていても
よいアミノ基、(2)置換されていてもよいイミドイル
基または(3)置換されていてもよい含窒素複素環基を
示す。〕で表される化合物(以下、化合物(I)と略称
することがある。)又はその塩を初めて合成し、かつこ
の化合物がその特異的な化学構造に基づいて予想外にも
優れたFXa阻害活性を有し、血栓又は梗塞に基づく疾
患の予防治療薬の医薬として安全に経口投与できること
を見い出し、これらに基づいて本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は(1)化合物(I)ま
たはその塩、(2)化合物(I)またはその塩のプロド
ラッグ。(3)R1が置換されていてもよい炭化水素基
である前記(1)記載の化合物、(4)R1が置換され
ていてもよい複素環基である前記(1)記載の化合物、
(5)R1がハロゲン原子またはC2-4アルケニルで置換
されていてもよいアリール基である前記(1)記載の化
合物、(6)R1がハロゲン原子で置換されていてもよ
いベンゾピラニル基である前記(1)記載の化合物、
(7)環Aが
【化14】 〔式中、nは1又は2を、mは2又は3を示す。〕で表
される基である前記(1)記載の化合物、(8)X’が
置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていて
もよいカルバモイル基、シアノ基、水酸基およびエステ
ル化されていてもよいカルボキシル基から選ばれた1な
いし3個の置換基で置換されていてもよいアルキレン鎖
である前記(1)記載の化合物、(9)Yが置換されて
いてもよい二価の環状炭化水素基であり、Zが置換され
ていてもよいアミノ基または置換されていてもよいイミ
ドイル基である前記(1)記載の化合物、(10)Yが
置換されていてもよい二価の複素環基である前記(1)
記載の化合物、(11)Yが置換されていてもよい二価
の複素環基であり、Zが置換されていてもよい含窒素複
素環基である前記(1)記載の化合物、(12)Yが置
換されていてもよいフェニレンである前記(1)記載の
化合物、(13)Yが置換されていてもよいピペリジン
残基である前記(1)記載の化合物、(14)Zが置換
されていてもよいアミジノ基である前記(1)記載の化
合物、(15)Zが置換されていてもよい含窒素複素環
基である前記(1)記載の化合物、(16)1-(4-アミ
ジノベンジル)-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-
2-ピペラジノン、1-(4-アミジノベンジル)-4-(7-クロロ
-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-2-ピペラジノン、4-
(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[1-(4-ピリジ
ル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラジノン、4-(7-
クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-1-[1-(4-ピリ
ジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラジノン、1-[1
-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-4-(4-ビニル
ベンゼンスルホニル)-2-ピペラジノン、4-(6-クロロナ
フタレン-2-スルホニル)-1-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピリジ
ル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラジノン、4-(7-
クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-1-[4-ヒドロキ
シ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラ
ジノンおよび1-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピリジル)ピペリジ
ン-4-イルメチル]-4-(4-ビニルベンゼンスルホニル)-2-
ピペラジノンからなる群から選ばれた化合物またはその
塩、(17)前記(16)記載の化合物またはその塩の
プロドラッグ、(18)前記(1)記載の化合物、その
プロドラッグまたはそれらの塩を含有することを特徴と
する医薬組成物、(19)抗血液凝固剤である前記(1
8)記載の組成物、(20)活性化血液凝固第X因子阻
害剤である前記(18)記載の組成物、(21)心筋梗
塞、脳血栓症または深部静脈血栓症の予防・治療剤であ
る前記(18)記載の組成物、
【0006】(22)式 R1SO2Q (II)〔式
中、Qはハロゲン原子を、他の記号は前記(1)記載と
同意義を示す。〕で表される化合物(II)又はその塩
と式
【化15】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物(III)又はその塩とを反応させること
により、前記(1)記載の化合物又はその塩を製造する
か;式
【化16】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物(IV)又はその塩と式 Q1−X’−Y
−X−Z (V)〔式中、Q1はハロゲン原子又は式
2−SO2−O− (式中、R2はハロゲン原子で置換
されていてもよい低級アルキル基又は置換基を有してい
てもよいフェニル基を示す)で表される基を、他の記号
は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表される化合物
(V)又はその塩とを反応させることにより、前記
(1)記載の化合物(I)又はその塩を製造するか;式
【化17】 〔式中、X2およびX4はそれぞれ置換基を有していても
よいアルキレン鎖を、X3は結合手または置換基を有し
ていてもよいアルキレン鎖を、R3は水素原子又は置換
基を有していてもよい炭化水素基を、Q2はハロゲン原
子又は式 R4−SO2−O− (式中、R4はハロゲン
原子で置換されていてもよい低級アルキル基又は置換基
を有していてもよいフェニル基を示す)で表される基
を、他の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物(X)又はその塩を閉環反応に付すことに
より、式
【化18】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物(Ia)又はその塩を製造するか;式
【化19】 〔式中、X5は置換基を有していてもよいアルキレン鎖
を、X6は結合手または置換基を有していてもよいアル
キレン鎖を、R5は 低級アルキル基を、他の記号は前記
(1)記載と同意義を示す。〕で表される化合物(XI
II)又はその塩を閉環反応に付し、所望により、還元
反応に付すことにより、式
【化20】 〔式中、破線と実線の組み合わせは一重結合又は二重結
合を示し、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表され
る化合物(Ib)又はその塩を製造するか;式
【化21】 〔式中、X2は置換基を有していてもよいアルキレン鎖
を、他の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物(VI)又はその塩と式 R3−(C=O)
−X3−Y−X−Z (VII)〔式中、X3は結合手ま
たは置換基を有していてもよいアルキレン鎖を、R3
水素原子又は置換基を有していてもよい炭化水素基を、
他の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表され
る化合物(VII)又はその塩とを還元的アミノ化反応
に付して、式
【化22】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物(VIII)又はその塩を製造し、さらに式 Q2
4−COOH (IX)〔式中、X4は置換基を有して
いてもよいアルキレン鎖を、Q2はハロゲン原子又は式
4−SO2−O− (式中、R4はハロゲン原子で置換
されていてもよい低級アルキル基又は置換基を有してい
てもよいフェニル基を示す)で表される基を、他の記号
は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(IX)又
はその塩又はその反応性誘導体と反応させて、式
【化23】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物(X)又はその塩を製造し、これを閉環反応に付すこ
とにより、式
【化24】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物(Ia)又はその塩を製造するか;式
【化25】 〔式中、X5は置換基を有していてもよいアルキレン鎖
を、他の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物(XI)又はその塩又はその反応性誘導体
と式 Z−X−Y−X6−NHCH2CH(OR5)2 (X
II)〔式中、X6は結合手または置換基を有していて
もよいアルキレン鎖を、R5は 低級アルキル基を、他の
記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表される化
合物(XII)又はその塩とを反応させて、式
【化26】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物(XIII)又はその塩を製造し、これを酸で閉環さ
せて式
【化27】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物(XIV)又はその塩を製造し、所望により、二重結
合を還元することにより、(Ib)又はその塩を製造す
るか;式
【化28】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物(XX)又はその塩と式 Z−X7−Q
3〔式中、X7は結合手または置換されていてもよいアル
キレン鎖を、Q3はハロゲン原子又は式 R6−SO2
O− (式中、R6はハロゲン原子で置換されていても
よい低級アルキル基又は置換基を有していてもよいフェ
ニル基を示す)で表される基を、他の記号は前記(1)
記載と同意義を示す。〕で表される化合物(XXI)又
はその塩とを反応させることにより、前記(1)記載の
化合物又はその塩を製造するか;式
【化29】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物(XXII)又はその塩と式 R7OH
〔式中、R7は低級アルキル基を示す。〕で表される化
合物(XXIII)又はその塩とを反応させ、得られる
【化30】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物(XXIV)又はその塩とアミン類とを反応させるこ
とにより、式
【化31】 〔式中、Z’は置換されていてもよいアミジノ基を、他
の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(X
XV)又はその塩を製造することからなる前記(1)記
載の化合物又はその塩の製造方法等に関するものであ
る。
【0007】前記式中、R1は置換されていてもよい炭
化水素基または置換されていてもよい複素環基を示す。
1で示される「置換されていてもよい炭化水素基」の
炭化水素基としては、例えば脂肪族鎖式炭化水素基、脂
環式炭化水素基及びアリール基等が挙げられ、中でもア
リール基等が好ましい。炭化水素基の例としての「脂肪
族鎖式炭化水素基」としては、例えばアルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基等の直鎖状又は分枝鎖状の脂肪
族炭化水素基が挙げられる。ここで、アルキル基として
は、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、1
−メチルプロピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、1,
1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−
ジメチルブチル、3,3−ジメチルプロピル、2−エチ
ルブチル、nヘプチル、1−メチルヘプチル、1−エチ
ルヘキシル、n−オクチル、1−メチルヘプチル、ノニ
ル等のC1-10アルキル基(好ましくはC1-6アルキル
等)等が挙げられる。アルケニル基としては、例えばビ
ニル、アリル、イソプロペニル、2−メチルアリル、1
−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテ
ニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−エチル−1−
ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2
−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペ
ンテニル、4−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニ
ル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニ
ル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル等のC2-6アルケ
ニル基等が挙げられる。アルキニル基としては、例えば
エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチ
ニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、
2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1
−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−
ヘキシニル、5−ヘキシニル等のC2-6アルキニル基が
挙げられる。
【0008】炭化水素基の例としての「脂環式炭化水素
基」としては、例えばシクロアルキル基、シクロアルケ
ニル基、シクロアルカジエニル基等の飽和又は不飽和の
脂環式炭化水素基が挙げられる。ここで、「シクロアル
キル基」としては、例えばシクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル、シクロオクチル、シクロノニル等のC3-9シクロア
ルキル等が挙げられる。「シクロアルケニル基」として
は、例えば2−シクロペンテン−1−イル、3−シクロ
ペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イル、
3−シクロヘキセン−1−イル、1−シクロブテン−1
−イル、1−シクロペンテン−1−イル等のC3-6シク
ロアルケニル基等が挙げられる。「シクロアルカジエニ
ル基」としては、例えば2,4−シクロペンタジエン−
1−イル、2,4−シクロヘキサジエン−1−イル、2,
5−シクロヘキサジエン−1−イル等のC4-6シクロア
ルカジエニル基等が挙げられる。炭化水素基の例として
の「アリール基」としては、単環式又は縮合多環式芳香
族炭化水素基が挙げられ、例えばフェニル、ナフチル、
アントリル、フェナントリル、アセナフチレニル等のC
6-14アリール基等が好ましく、中でもフェニル、1−ナ
フチル、2−ナフチル等が特に好ましい。
【0009】R1で示される「置換されていてもよい複
素環基」の複素環基としては、例えば、環系を構成する
原子(環原子)として、酸素原子、硫黄原子及び窒素原
子等から選ばれたヘテロ原子1ないし3種(好ましくは
1ないし2種)を少なくとも1個(好ましくは1ないし
4個、さらに好ましくは1ないし2個)含む芳香族複素
環基、飽和あるいは不飽和の非芳香族複素環基(脂肪族
複素環基)等が挙げられる。「芳香族複素環基」として
は、芳香族単環式複素環基(例えばフリル、チエニル、
ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリ
ル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,
2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリ
ル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,
3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,
3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,
2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリ
ダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル
等)などの5ないし6員の芳香族単環式複素環基及び芳
香族縮合複素環基(例えばベンゾフラニル、イソベンゾ
フラニル、ベンゾ〔〕チエニル、インドリル、イソイ
ンドリル、1H−インダゾリル、ベンズインダゾリル、
ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリ
ル、ベンゾチアゾリル、ベンゾピラニル、1,2−ベン
ゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリ
ル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノ
キサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニ
ル、ブテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、
β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、
フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、
フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニ
ル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,
2−〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−〕ピリジ
ル、イミダゾ〔1,2−〕ピリジル、イミダゾ〔1,5
〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−〕ピリダジニ
ル、イミダゾ〔1,2−〕ピリミジニル、1,2,4−
トリアゾロ〔4,3−〕ピリジル、1,2,4−トリア
ゾロ〔4,3−〕ピリダジニル等)などの8〜12員
の芳香族縮合複素環基(好ましくは、前記した5ないし
6員の芳香族単環式複素環基がベンゼン環と縮合した複
素環または前記した5ないし6員の芳香族単環式複素環
基の同一または異なった複素環2個が縮合した複素環、
より好ましくは前記した5ないし6員の芳香族単環式複
素環基がベンゼン環と縮合した複素環、とりわけ好まし
くはベンゾフラニル、ベンゾピラニルなど)などが挙げ
られる。「非芳香族複素環基」としては、例えばオキシ
ラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピ
ロリジニル、テトラヒドロフリル、チオラニル、ピペリ
ジル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモル
ホリニル、ピペラジニル等の3〜8員(好ましくは5〜
6員)の飽和あるいは不飽和(好ましくは飽和)の非芳
香族複素環基(脂肪族複素環基)など、あるいは1,2,
3,4−テトラヒドロキノリル、1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリルなどのように前記した芳香族単環式複
素環基又は芳香族縮合複素環基の一部又は全部の二重結
合が飽和した非芳香族複素環基などが挙げられる。R1
で示される「置換されていてもよい炭化水素基」および
「置換されていてもよい複素環基」の置換基としては、
例えば置換されていてもよいアルキル基、置換されてい
てもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニ
ル基、置換されていてもよいアリール基、置換されてい
てもよいシクロアルキル基もしくはシクロアルケニル
基、置換されていてもよい複素環基、置換されていても
よいアミノ基、置換されていてもよいイミドイル基(例
えば、式−C(U’)=N−U[式中、UおよびU’は
それぞれ水素原子又は置換基を示す(Uは好ましくは水
素原子を示す)]で表される基など)、置換されていて
もよいアミジノ基(例えば、式−C(NT’T’’)=
N−T[式中、T,T’およびT’’はそれぞれ水素原
子又は置換基を示す(Tは好ましくは水素原子を示
す)]で表される基など)、置換されていてもよい水酸
基、置換されていてもよいチオール基、エステル化され
ていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカ
ルバモイル基、置換されていてもよいチオカルバモイル
基、置換されていてもよいスルファモイル基、ハロゲン
原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等、好ましく
は塩素、臭素等)、シアノ基、ニトロ基、スルホン酸由
来のアシル基、カルボン酸由来のアシル基等が挙げら
れ、これらの任意の置換基は置換可能な位置に1ないし
5個(好ましくは1ないし3個)置換していてもよい。
また、R1で示される「置換されていてもよい炭化水素
基」および「置換されていてもよい複素環基」は、オキ
ソ基を有していてもよく、例えば、R1がベンゾピラニ
ルである場合、R1はベンゾ−α−ピロニル、ベンゾ−
γ−ピロニルなどを形成していてもよい。
【0010】置換基としての「置換されていてもよいア
リール基」におけるアリール基としては、例えばフェニ
ル、ナフチル、アントリル、フェナントリル、アセナフ
チレニル等のC6-14アリール基等が挙げられる。ここ
で、アリール基の置換基としては、低級アルコキシ基
(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ等のC1-6
ルコキシ基等)、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、
臭素、ヨウ素等)、低級アルキル基(例えばメチル、エ
チル、プロピル等のC1-6アルキル基等)、低級アルケ
ニル基(例えばビニル、アリル等のC2-6アルケニル基
等)、低級アルキニル基(例えばエチニル、プロパルギ
ル等のC2-6アルキニル基等)、置換されていてもよい
アミノ基、置換されていてもよい水酸基、シアノ基、置
換されていてもよいアミジノ基等が挙げられ、これらの
任意の置換基は置換可能な位置に1ないし3個置換して
いてもよい。置換基としての「置換されていてもよいア
ミノ基」、「置換されていてもよい水酸基」、および
「置換されていてもよいアミジノ基」としては、R1
示される「置換されていてもよい炭化水素基」および
「置換されていてもよい複素環基」が有していてもよい
置換基としての「置換されていてもよいアミノ基」、
「置換されていてもよい水酸基」、および「置換されて
いてもよいアミジノ基」と同様なものが挙げられる。置
換基としての「置換されていてもよいシクロアルキル
基」におけるシクロアルキル基としては、例えばシクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、シクロヘプチル等のC3-7シクロアルキル基等が
挙げられる。ここで、シクロアルキル基の置換基として
は、前記した「置換されていてもよいアリール基」にお
ける置換基と同様な数の同様なものが挙げられる。置換
基としての「置換されていてもよいシクロアルケニル
基」におけるシクロアルケニル基としては、例えばシク
ロプロぺニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シ
クロヘキセニル等のC3-6シクロアルケニル基等が挙げ
られる。ここで、置換されていてもよいシクロアルケニ
ル基の置換基としては、前記した「置換されていてもよ
いアリール基」における置換基と同様な数の同様なもの
が挙げられる。置換基としての「置換されていてもよい
アルキル基」におけるアルキル基としては、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペ
ンチル、イソペンチル、ネオペンチル、1−メチルプロ
ピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、1,1−ジメチル
ブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチ
ル、3,3−ジメチルプロピル等のC1-6アルキル等が挙
げられる。ここで、アルキル基の置換基としては、前記
した「置換されていてもよいアリール基」における置換
基と同様な数の同様なものが挙げられる。置換基として
の「置換されていてもよいアルケニル基」におけるアル
ケニル基としては、例えばビニル、アリル、イソプロペ
ニル、2−メチルアリル、1−プロペニル、2−メチル
−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−
ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、2−メチル−2
−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−ペンテニ
ル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニ
ル、4−メチル−3−ペンテニル、1−ヘキセニル、2
−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−
ヘキセニル等のC2-6アルケニル基等が挙げられる。こ
こで、アルケニル基の置換基としては、前記した「置換
されていてもよいアリール基」における置換基と同様な
数の同様なものが挙げられる。置換基としての「置換さ
れていてもよいアルキニル基」におけるアルキニル基と
しては、例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピ
ニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1
−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−
ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘ
キシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル等のC2-6
アルキニル基が挙げられる。ここで、アルキニル基の置
換基としては、前記した「置換されていてもよいアリー
ル基」における置換基と同様な数の同様なものが挙げら
れる。
【0011】置換基としての「置換されていてもよい複
素環基」における複素環基としては、環系を構成する原
子(環原子)として、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子
等から選ばれたヘテロ原子1ないし3種(好ましくは1
ないし2種)を少なくとも1個(好ましくは1ないし4
個、さらに好ましくは1ないし2個)含む芳香族複素環
基、飽和あるいは不飽和の非芳香族複素環基(脂肪族複
素環基)等が挙げられる。「芳香族複素環基」として
は、芳香族単環式複素環基(例えばフリル、チエニル、
ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリ
ル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,
2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリ
ル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,
3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,
3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,
2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリ
ダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル
等)などの5ないし6員の芳香族単環式複素環基及び芳
香族縮合複素環基(例えばベンゾフラニル、イソベンゾ
フラニル、ベンゾ〔〕チエニル、インドリル、イソイ
ンドリル、1H−インダゾリル、ベンズインダゾリル、
ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリ
ル、ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリ
ル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリ
ル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フ
タラジニル、ナフチリジニル、プリニル、ブテリジニ
ル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニ
ル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニ
ル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイ
ニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フェナトロ
リニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−〕ピリダ
ジニル、ピラゾロ〔1,5−〕ピリジル、イミダゾ
〔1,2−〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−〕ピリジ
ル、イミダゾ〔1,2−〕ピリダジニル、イミダゾ
〔1,2−〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ
〔4,3−〕ピリジル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3
〕ピリダジニル等)などの8〜12員の芳香族縮合
複素環基(好ましくは、前記した5ないし6員の芳香族
単環式複素環基がベンゼン環と縮合した複素環または前
記した5ないし6員の芳香族単環式複素環基の同一また
は異なった複素環2個が縮合した複素環)などが挙げら
れる。「非芳香族複素環基」としては、例えばオキシラ
ニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロ
リジニル、テトラヒドロフリル、チオラニル、ピペリジ
ル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホ
リニル、ピペラジニル等の3〜8員(好ましくは5〜6
員)の飽和あるいは不飽和(好ましくは飽和)の非芳香
族複素環基(脂肪族複素環基)など、あるいは1,2,
3,4−テトラヒドロキノリル、1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリルなどのように前記した芳香族単環式複
素環基又は芳香族縮合複素環基の一部又は全部の二重結
合が飽和した非芳香族複素環基などが挙げられる。
【0012】置換基としての「置換されていてもよい複
素環基」が有していてもよい置換基としては、低級アル
キル基(例えばメチル、エチル、プロピル等のC1-6
ルキル基等)、低級アルケニル基(例えばビニル、アリ
ル等のC2-6アルケニル基等)、低級アルキニル基(例
えばエチニル、プロパルギル等のC2-6アルキニル基
等)、アシル基(例えばホルミル、アセチル、プロピオ
ニル、ピバロイル等のC1-6アルカノイル、ベンゾイル
等)、置換されていてもよいアミノ基、置換されていて
もよい水酸基、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭
素、ヨウ素等、好ましくは塩素、臭素等)、置換されて
いてもよいイミドイル基、置換されていてもよいアミジ
ノ基等が挙げられる。置換基としての「置換されていて
もよい複素環基」が有していてもよい「置換されていて
もよいアミノ基」、「置換されていてもよい水酸基」、
「置換されていてもよいイミドイル基」、および「置換
されていてもよいアミジノ基」としては、R1で示され
る「置換されていてもよい炭化水素基」および「置換さ
れていてもよい複素環基」が有していてもよい置換基と
しての「置換されていてもよいアミノ基」、「置換され
ていてもよい水酸基」、「置換されていてもよいイミド
イル基」、および「置換されていてもよいアミジノ基」
と同様なものが挙げられる。R1で示される「置換され
ていてもよい炭化水素基」および「置換されていてもよ
い複素環基」が有していてもよい置換基としての「置換
されていてもよいアミノ基」、「置換されていてもよい
イミドイル基」、「置換されていてもよいアミジノ
基」、「置換されていてもよい水酸基」及び「置換され
ていてもよいチオール基」における置換基としては、例
えば低級アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、
ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキル基等)、アシル
基(C1-6アルカノイル(例えばホルミル、アセチル、
プロピオニル、ピバロイル等)、ベンゾイル等)、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ−カルボニル
(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ト
リフルオロメトキシカルボニル、2,2,2−トリフル
オロエトキシカルボニル、トリクロロメトキシカルボニ
ル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル等)
等)、複素環基(R1で示される「置換されていてもよ
い複素環基」における「複素環基」と同様なもの、好ま
しくはピリジル、さらに好ましくは4−ピリジルなど)
等が挙げられるが、置換基としての「置換されていても
よいアミノ基」における「アミノ基」は、置換されてい
てもよいイミドイル基(例えば、C1-6アルキルイミド
イル、C1-6アルカノイルイミドイル(例、ホルミルイ
ミドイルなど)、アミジノ等)、1〜2個のC1-6アル
キルで置換されていてもよいアミノ基などで置換されて
いてもよく、また、2個の置換基が窒素原子と一緒にな
って環状アミノ基を形成する場合もあり、この様な場合
の環状アミノ基としては、例えば1−アゼチジニル、1
−ピロリジニル、ピペリジノ、チオモルホリノ、モルホ
リノ、1−ピペラジニル及び4位に低級アルキル基(例
えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキ
ル基等)、アラルキル基(例えばベンジル、フェネチル
等のC7-10アラルキル基等)、アリール基(例えばフェ
ニル、1−ナフチル、2−ナフチル等のC6-10アリール
基等)等を有していてもよい1−ピペラジニル、1−ピ
ロリル、1−イミダゾリル等の3〜8員(好ましくは5
〜6員)の環状アミノなどが挙げられる。
【0013】「置換されていてもよいカルバモイル基」
としては、無置換のカルバモイルの他、N−モノ置換カ
ルバモイル基及びN,N−ジ置換カルバモイル基が挙げ
られる。「N−モノ置換カルバモイル基」は窒素原子上
に1個の置換基を有するカルバモイル基を意味し、該置
換基としては、例えば低級アルキル基(例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキ
ル基等)、低級アルケニル基(例えばビニル、アリル、
イソプロペニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、
ヘキセニル等のC2-6アルケニル基等)、シクロアルキ
ル基(例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル等のC3-6シクロアルキル基
等)、アリール基(例えばフェニル、1−ナフチル、2
−ナフチル等のC6-10アリール基等)、アラルキル基
(例えばベンジル、フェネチル等のC7-10アラルキル
基、好ましくはフェニル−C1-4アルキル基等)、アリ
ールアルケニル基(例えば、シンナミル等のC8-10アリ
ールアルケニル基、好ましくはフェニル−C2-4アルケ
ニル基等)、複素環基(例えば前記したR1で示される
「置換されていてもよい炭化水素基」における置換基と
しての「複素環基」と同様のもの等)等が挙げられる。
該低級アルキル基、低級アルケニル基、シクロアルキル
基、アリール基、アラルキル基、アリールアルケニル
基、複素環基は置換基を有していてもよく、その置換基
としては、例えば水酸基、置換されていてもよいアミノ
基[該アミノ基は、例えば低級アルキル基(例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アル
キル基等)、アシル基(例えばホルミル、アセチル、プ
ロピオニル、ピバロイル等のC1-6アルカノイル、ベン
ゾイル等)、カルボキシル基、C1-6−アルコキシ−カ
ルボニル基等の1又は2個を置換基として有していても
よい。]、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、
ヨウ素等)、ニトロ基、シアノ基、1ないし5個のハロ
ゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)で置
換されていてもよい低級アルキル基、1ないし5個のハ
ロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)で
置換されていてもよい低級アルコキシ基等が挙げられ
る。該低級アルキル基としては、例えばメチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル等のC1-6アルキル基等が挙げられ、特にメチル、エ
チル等が好ましい。該低級アルコキシ基としては、例え
ばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキ
シ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、ter
t−ブトキシ等のC1-6アルコキシ基等が挙げられ、特に
メトキシ、エトキシ等が好ましい。また、これらの置換
基は、同一又は異なって1又は2ないし3個(好ましく
は1又は2個)置換しているのが好ましい。
【0014】「N,N−ジ置換カルバモイル基」は、窒
素原子上に2個の置換基を有するカルバモイル基を意味
し、該置換基の一方の例としては上記した「N−モノ置
換カルバモイル基」における置換基と同様のものが挙げ
られ、他方の例としては、例えば低級アルキル基(例え
ばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキル基
等)、C3-6シクロアルキル基(例えばシクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル
等)、C7-10アラルキル基(例えばベンジル、フェネチ
ル等、好ましくはフェニル−C1-4アルキル基等)等が
挙げられる。また、2個の置換基が窒素原子と一緒にな
って環状アミノ基を形成する場合もあり、この様な場合
の環状アミノカルバモイル基としては、例えば1−アゼ
チジニルカルボニル、1−ピロリジニルカルボニル、ピ
ペリジノカルボニル、モルホリノカルボニル、1−ピペ
ラジニルカルボニル及び4位に低級アルキル基(例えば
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t
−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキル基
等)、アラルキル基(例えばベンジル、フェネチル等の
7-10アラルキル基等)、アリール基(例えばフェニ
ル、1−ナフチル、2−ナフチル等のC6-10アリール基
等)等を有していてもよい1−ピペラジニルカルボニル
等の3〜8員(好ましくは5〜6員)の環状アミノ−カ
ルボニルなどが挙げられる。「置換されていてもよいチ
オカルバモイル基」および「置換されていてもよいスル
ファモイル基」の置換基としては、前記した「置換され
ていてもよいカルバモイル基」の置換基と同様のものが
挙げられる。
【0015】エステル化されていてもよいカルボキシル
基としては遊離のカルボキシル基の他、例えば低級アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ア
ラルキルオキシカルボニル基等が挙げられる。「低級ア
ルコキシカルボニル基」としては、例えばメトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、
イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソ
ブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert
−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、イ
ソペンチルオキシカルボニル、ネオペンチルオキシカル
ボニル等のC1-6アルコキシ−カルボニル基等が挙げら
れ、中でもメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、
プロポキシカルボニル等のC1-3アルコキシ−カルボニ
ル基等が好ましい。「アリールオキシカルボニル基」と
しては、例えばフェノキシカルボニル、1−ナフトキシ
カルボニル、2−ナフトキシカルボニル等のC7-12アリ
ールオキシ−カルボニル基等が好ましい。「アラルキル
オキシカルボニル基」としては、例えばベンジルオキシ
カルボニル、フェネチルオキシカルボニル等のC7-10
ラルキルオキシ−カルボニル基等(好ましくは、C6-10
アリール−C1-4アルコキシ−カルボニルなど)が好ま
しい。該「アリールオキシカルボニル基」、「アラルキ
ルオキシカルボニル基」は置換基を有していてもよく、
その置換基としては、前記したN−モノ置換カルバモイ
ル基の置換基の例としてのアリール基、アラルキル基の
置換基として挙げたものと同様のものが同様な数用いら
れる。置換基としての「スルホン酸由来のアシル基」と
しては、前記した「N−モノ置換カルバモイル基」が窒
素原子上に1個有する置換基とスルホニルとが結合した
ものなどが挙げられるが、好ましくは、メタンスルホニ
ル、エタンスルホニル等のC1-6アルキルスルホニル等
のアシルが挙げられる。置換基としての「カルボン酸由
来のアシル基」としては、水素原子又は前記した「N−
モノ置換カルバモイル基」が窒素原子上に1個有する置
換基とカルボニルとが結合したものなどが挙げられる
が、好ましくは、ホルミル、アセチル、プロピオニル、
ピバロイル等のC1-6アルカノイル、ベンゾイル等のア
シルが挙げられる。R1としては、置換されていてもよ
い炭化水素基が好ましく、なかでも、ハロゲン原子また
はC2-4アルケニルで置換されていてもよいアリール基
(好ましくは、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル
等のC6-14アリール基等)が好ましい。また、R1とし
ては、置換されていてもよい複素環基が好ましく、なか
でも、ハロゲン原子で置換されていてもよい複素環基
(好ましくは、ベンゾフラニル基、ベンゾピラニル基
等、さらに好ましくはベンゾピラニル基)が好ましい。
【0016】前記式中、環Aはさらに置換されていても
よい二価の含窒素複素環基を示す。すなわち、置換基と
して明示された1つのオキソ基以外に任意の置換基を置
換可能な位置に有していてもよい二価の含窒素複素環基
を示す。該オキソ基の置換位置は、置換可能な位置であ
れば何れでもよいが、式−X'−Y−X−Zで表される
基が結合する窒素原子に隣接した炭素原子上に置換する
のが好ましい。環Aで示される「さらに置換されていて
もよい二価の含窒素複素環基」における「二価の含窒素
複素環基」としては、環系を構成する原子(環原子)と
して、炭素原子以外に窒素原子を少なくとも2個含み、
さらに酸素原子及び硫黄原子等から選ばれたヘテロ原子
を1ないし3個含んでいてもよい二価の6ないし8員含
窒素複素環基(好ましくは、炭素原子と少なくとも2個
の窒素原子とから構成される二価の6ないし8員含窒素
複素環基)にオキソ基が置換可能な位置に結合した基な
どが挙げられる。「二価の6ないし8員含窒素複素環
基」としては、例えばピペラジンジイル(ピペラジン−
1,4−ジイルなど)、テトラヒドロピラジンジイル、
トリアザシクロヘキサンジイル、テトラアザシクロヘキ
サンジイル、テトラヒドロトリアジンジイル等の窒素原
子を2ないし4個含む二価の6員含窒素複素環基、例え
ばホモピペラジンジイル(ホモピペラジン−1,4−ジ
イルなど)、2,3―デヒドロホモピペラジンジイル等
の窒素原子を2ないし4個含む二価の7員含窒素複素環
基、例えば1,4−ジアザシクロオクタンジイル(1,
4−ジアザシクロオクタン−1,4−ジイルなど)、
1,5−ジアザシクロオクタンジイル(1,5−ジアザ
シクロオクタン−1,5−ジイルなど)等の窒素原子を
2ないし4個含む二価の8員含窒素複素環基等が挙げら
れる。これらの「二価の含窒素複素環基」は、置換可能
な位置にオキソ基を有するが、なかでも、式−X'−Y
−X−Zで表される基が結合する窒素原子に隣接した炭
素原子上にオキソ基を有する「二価の6ないし8員含窒
素環状アミド基」であることが好ましく、「二価の6な
いし8員含窒素環状アミド基」の具体例としては、例え
ば、2−オキソピペラジン−1,4−ジイル、2−オキ
ソ−1,2,3,4−テトラヒドロピラジン−1,4−ジ
イル、2−オキソホモピペラジン−1,4−ジイル、5
−オキソホモピペラジン−1,4−ジイル、2−オキソ
−1,4−ジアザシクロオクタン−1,4−ジイル、5
−オキソ−1,4−ジアザシクロオクタン−1,4−ジ
イル、2−オキソ−1,5−ジアザシクロオクタン−
1,5−ジイル、5−オキソ―2,3―デヒドロホモピ
ペラジン−1,4−ジイル、3−オキソ−1,2,4−ト
リアザシクロヘキサン−1,4−ジイル、3−オキソ−
1,2,3,4−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジイン
−1,4−ジイル、6−オキソ−1,2,4−トリアザシ
クロヘキサン−1,4−ジイル、3−オキソ−1,2,4,
5−テトラアザシクロヘキサン−1,4−ジイル等が挙
げられる。
【0017】環Aで示される「さらに置換されていても
よい二価の含窒素複素環基」における「二価の含窒素複
素環基」の置換基としては、1つのオキソ基以外に、例
えば置換されていてもよい水酸基、置換されていてもよ
いメルカプト基、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、
臭素、ヨウ素等)、ニトロ基、シアノ基、オキソ基、置
換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよい低
級アルキル基、置換されていてもよい低級アルキリデン
基、置換されていてもよい低級アラルキリデン基、1な
いし5個のハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、
ヨウ素等)で置換されていてもよい低級アルコキシ基、
エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換され
ていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいチ
オカルバモイル基、置換されていてもよいスルファモイ
ル基等が挙げられ、これらの任意の置換基は置換可能な
位置に1ないし3個(好ましくは1ないし2個)置換し
ていてもよい。ここで、「置換されていてもよいアミノ
基」の置換基としては、1〜2個の置換されていてもよ
いアルキル基、置換されていてもよいカルバモイル基、
置換されていてもよいチオカルバモイル基、置換されて
いてもよいスルファモイル基、エステル化されていても
よいカルボキシル基、スルホン酸由来のアシル基、カル
ボン酸由来のアシル基等が挙げられ、「置換されていて
もよいアルキル基」、「置換されていてもよいカルバモ
イル基」、「置換されていてもよいチオカルバモイル
基」、「置換されていてもよいスルファモイル基」、
「エステル化されていてもよいカルボキシル基」、「ス
ルホン酸由来のアシル基」および「カルボン酸由来のア
シル基」としては、前記したR1で示される「置換され
ていてもよい炭化水素基」の置換基としての「置換され
ていてもよいアルキル基」、「置換されていてもよいカ
ルバモイル基」、「置換されていてもよいチオカルバモ
イル基」、「置換されていてもよいスルファモイル
基」、「エステル化されていてもよいカルボキシル
基」、「スルホン酸由来のアシル基」および「カルボン
酸由来のアシル基」と同様のものが挙げられるが、「置
換されていてもよいアミノ基」の好ましい例としては、
(1)メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル
等の低級(C1-6)アルキル基、(2)モノまたはジ−
低級(C1-6)アルキルカルバモイル基、(3)メタン
スルホニル、エタンスルホニル等のC1-6アルキルスル
ホニル、(4)ホルミル、アセチル、プロピオニル、ピ
バロイル等のC1-6アルカノイルおよび(5)ベンゾイ
ルから選ばれる置換基を1〜2個有していてもよいアミ
ノ等が挙げられる。「置換されていてもよい低級アルキ
ル基」における低級アルキル基としては、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル等のC1-6
アルキル基等が挙げられ、特にメチル、エチル等が好ま
しい。その置換基としては、例えばハロゲン原子(例え
ばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、アミノ基、カルボ
キシル基、水酸基、C6-10アリール、C6-10アリールオ
キシ、C6-10アリール−C1-4アルコキシ等が挙げら
れ、これらの任意の置換基は置換可能な位置に1ないし
5個(好ましくは1又は2個)置換していてもよい。
「置換されていてもよい低級アルキリデン基」として
は、例えばメチリデン、エチリデン等のC1-6アルキリ
デン等が挙げられ、その置換基としては、例えばハロゲ
ン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、アミ
ノ基、カルボキシル基、水酸基等が挙げられ、これらの
任意の置換基は置換可能な位置に1ないし5個(好まし
くは1又は2個)置換していてもよい。「置換されてい
てもよい低級アラルキリデン基」としては、例えばベン
ジリデン等のC6-10アリール−C1-4アルキリデン等が
挙げられ、その置換基としては、例えばハロゲン原子
(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、アミノ基、
カルボキシル基、水酸基等が挙げられ、これらの任意の
置換基は置換可能な位置に1ないし5個(好ましくは1
又は2個)置換していてもよい。「ハロゲン原子で置換
されていてもよい低級アルコキシ基」における低級アル
コキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、n−プ
ロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキ
シ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ等のC1-6アルコキ
シ基等が挙げられ、特にメトキシ、エトキシ等が好まし
い。「エステル化されていてもよいカルボキシル基」と
しては、前記したR1で示される「置換されていてもよ
い炭化水素基」の置換基としてのエステル化されていて
もよいカルボキシル基と同様のものが挙げられる。「置
換されていてもよいカルバモイル基」、「置換されてい
てもよいチオカルバモイル基」および「置換されていて
もよいスルファモイル基」としては、前記したR1で示
される「置換されていてもよい炭化水素基」の置換基と
しての置換されていてもよいカルバモイル基、置換され
ていてもよいチオカルバモイル基および置換されていて
もよいスルファモイル基と同様のものが挙げられる。環
Aで示される「二価の含窒素複素環基」が有していても
よい置換基としての「置換されていてもよい水酸基」お
よび「置換されていてもよいメルカプト基」において、
「水酸基」および「メルカプト基」が有していてもよい
置換基としては、置換されていてもよい低級アルキル
基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換
されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよ
いチオカルバモイル基、置換されていてもよいスルファ
モイル基、スルホン酸由来のアシル基、カルボン酸由来
のアシル基などが挙げられる。該低級アルキル基として
は、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキル基等が挙
げられ、該低級アルキル基が有していてもよい置換基と
しては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素等)、置換されていてもよいアリール基[例え
ば、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
等)、低級アルキル基(例、メチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6
アルキル基等)、低級アルコキシ基(例、メトキシ、エ
トキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキ
シ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ等
のC1-6アルコキシ基等)などでそれぞれ置換されてい
てもよいフェニルまたはナフチル]、置換されていても
よい水酸基(例、前記したR1で示される「置換されて
いてもよい炭化水素基」の置換基としての置換されてい
てもよい水酸基と同様のものなど)、置換されていても
よいチオール基(例、前記したR1で示される「置換さ
れていてもよい炭化水素基」の置換基としての置換され
ていてもよいチオール基と同様のものなど)、置換され
ていてもよいアミノ基(例、前記したR1で示される
「置換されていてもよい炭化水素基」の置換基としての
置換されていてもよいアミノ基と同様のものなど)、エ
ステル化されていてもよいカルボキシル基(例、前記し
たR1で示される「置換されていてもよい炭化水素基」
の置換基としてのエステル化されていてもよいカルボキ
シル基と同様のものなど)などが挙げられる。また、
「置換されていてもよいメルカプト基」において、硫黄
原子は酸化されていてもよく、例えば、S(O)k[kは
0ないし2の整数を示す]で表される構造を有していて
もよい。環Aで示される「二価の含窒素複素環基」が有
していてもよい置換基としての「置換されていてもよい
水酸基」および「置換されていてもよいメルカプト基」
において、「水酸基」および「メルカプト基」が有して
いてもよい置換基としての「エステル化されていてもよ
いカルボキシル基」、「置換されていてもよいカルバモ
イル基」、「置換されていてもよいチオカルバモイル
基」、「置換されていてもよいスルファモイル基」、
「スルホン酸由来のアシル基」および「カルボン酸由来
のアシル基」としては、前記したR1で示される「置換
されていてもよい炭化水素基」の置換基としての「エス
テル化されていてもよいカルボキシル基」、「置換され
ていてもよいカルバモイル基」、「置換されていてもよ
いチオカルバモイル基」、「置換されていてもよいスル
ファモイル基」、「スルホン酸由来のアシル基」および
「カルボン酸由来のアシル基」と同様のものなどが挙げ
られる。
【0018】A環としては、例えば式
【化32】 〔式中、nは1又は2を、mは2又は3を示す。〕で表
される基等が好ましい。前記式中、mとしては2が好ま
しく、nとしては1が好ましい。A環としては2−オキ
ソピペラジン−1,4−ジイルが最も好ましい。
【0019】前記式中、Yは置換されていてもよい二価
の環状基を示す。Yで示される「置換されていてもよい
二価の環状基」の置換基としては、前記したA環で示さ
れる「二価の含窒素複素環基」の置換基と同様のものが
用いられる。Yで示される「二価の環状基」が有してい
てもよい置換基としては、置換されていてもよい水酸基
が好ましく、なかでも、水酸基、C1-6アルカノイルオ
キシ(例、アセトキシなど)が好ましく、Yが二価の飽
和含窒素複素環基(特に、ピペリジン−1,4−ジイ
ル)である場合の置換位置としては、X’と結合する炭
素原子上であることが好ましい。Yで示される「置換さ
れていてもよい二価の環状基」の「二価の環状基」とし
ては、二価の環状炭化水素基又は二価の複素環基(好ま
しくは二価の複素環基)などが挙げられる。Yで示され
る「置換されていてもよい二価の環状基」の「二価の環
状基」としての「二価の炭化水素基」としては、飽和ま
たは不飽和の環状の二価の炭化水素基が挙げられる。こ
こで、飽和の環状の二価の炭化水素基としては、シクロ
アルキル基(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、
シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シ
クロオクチル、シクロノニル等のC3-9シクロアルキ
ル、好ましくは、C5-7シクロアルキル、さらに好まし
くはシクロヘキシル等)等の任意の位置(好ましくは、
異なる炭素原子、さらに好ましくは、最も離れた位置の
炭素原子)の水素原子を1個取り除いた基(例えば、C
5-7シクロアルキレン、好ましくは、1,4−シクロヘ
キシレンなど)が挙げられる。ここで、不飽和の環状の
二価の炭化水素基としては、シクロアルケニル基(例え
ば、2−シクロペンテン−1−イル、3−シクロペンテ
ン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イル、3−シ
クロヘキセン−1−イル、1−シクロブテン−1−イ
ル、1−シクロペンテン−1−イル等のC3-6シクロア
ルケニル基等)、シクロアルカジエニル基(例えば、
2,4−シクロペンタジエン−1−イル、2,4−シクロ
ヘキサジエン−1−イル、2,5−シクロヘキサジエン
−1−イル等のC4-6シクロアルカジエニル基等)、ア
リール基(例えば、フェニル、ナフチル等のC6-10アリ
ール基等、好ましくは、フェニル)等の任意の位置(好
ましくは、異なる炭素原子、さらに好ましくは、最も離
れた位置の炭素原子)の水素原子を1個取り除いた基が
挙げられ、なかでも、フェニレンが好ましく、とりわ
け、1,4−フェニレンが好ましい。該「二価の炭化水
素基」としては、C5-7シクロアルキレン(好ましく
は、1,4−シクロヘキシレンなど)、フェニレン(好
ましくは、1,4−フェニレンなど)などが好ましい。
Yで示される「置換されていてもよい二価の環状基」の
「二価の環状基」としての「二価の複素環基」として
は、環系を構成する原子(環原子)として、炭素原子以
外に酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選ばれたヘテ
ロ原子1ないし3種(好ましくは1ないし2種)を少な
くとも1個(好ましくは1ないし3個、さらに好ましく
は1ないし2個)含む5ないし6員の二価の芳香族複素
環基、飽和あるいは不飽和の非芳香族複素環基(脂肪族
複素環基)等が挙げられる。「二価の芳香族複素環基」
としては、例えばフラン、チオフェン、ピロール、オキ
サゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾ
ール、イミダゾール、ピラゾール、1,2,3−オキサジ
アゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,5−オ
キサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,2,
3−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,
2,5−チアジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、
1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール等の
5員芳香族複素環、及び例えばピリジン、ピリダジン、
ピリミジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリア
ジン等の6員芳香族複素環等の相違する2個の環原子か
ら2個の水素原子を除いて得られる二価の基等が挙げら
れる。「二価の非芳香族複素環基」としては、例えばピ
ロリジン、テトラヒドロフラン、ピペリジン、テトラヒ
ドロピラン、モルホリン、チオモルホリン、ピペラジン
等の5〜6員の飽和あるいは不飽和(好ましくは飽和)
の非芳香族複素環基(脂肪族複素環基)などが挙げられ
る。Yとしては、置換されていてもよいフェニレン、置
換されていてもよいピペリジンなどが好ましい。また、
Yで示される「置換されていてもよい二価の環状基」の
「二価の環状基」が二価の環状炭化水素基である場合、
Zは置換されていてもよいアミノ基または置換されてい
てもよいイミドイル基であることが好ましく、Yで示さ
れる「置換されていてもよい二価の環状基」の「二価の
環状基」が二価の複素環基である場合、Zは置換されて
いてもよい含窒素複素環基であることが好ましい。
【0020】前記式中、XおよびX’は結合手または置
換されていてもよいアルキレン鎖を示す。XおよびX’
で示される「置換されていてもよいアルキレン鎖」にお
ける「アルキレン鎖」としては、例えばメチレン、エチ
レン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン等の直鎖状低
級(C1-6)アルキレン等が挙げられ、中でもメチレ
ン、エチレン等のC1-4アルキレン等が好ましい。「ア
ルキレン鎖」の置換基としては、置換されていてもよい
低級アルキル基〔前記した環Aで示される「さらに置換
されていてもよい二価の含窒素複素環基」の置換基とし
ての「置換されていてもよい低級アルキル基」と同様の
ものなど、好ましくは、低級アルキル基(例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル等のC1-6
アルキル等)〕、置換されていてもよいカルバモイル
基、〔前記した環Aで示される「さらに置換されていて
もよい二価の含窒素複素環基」の置換基としての「置換
されていてもよいカルバモイル基」と同様のものなど、
好ましくは、カルバモイル基、N−モノ低級(C1-6
アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級(C1-6)アル
キルカルバモイル基等〕、シアノ基、ハロゲン原子(例
えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、水酸基、エステ
ル化されていてもよいカルボキシル基(前記したR1
示される「置換されていてもよい炭化水素基」の置換基
としての「エステル化されていてもよいカルボキシル
基」と同様のものが挙げられる)等が挙げられ、これら
任意の置換基は置換可能な位置に1ないし3個置換して
いてもよい。Zは(1)置換されていてもよいアミノ
基、(2)置換されていてもよいイミドイル基または
(3)置換されていてもよい含窒素複素環基を示す。Z
で示される「置換されていてもよいアミノ基」における
置換基としては、前記したR1で示される「置換されて
いてもよい炭化水素基」および「置換されていてもよい
複素環基」と同様のものが挙げられるが、2個の置換基
が窒素原子と一緒になって環状アミノ基を形成する場合
もあり、この様な場合の環状アミノ基としては、例えば
1−アゼチジニル、1−ピロリジニル、ピペリジノ、モ
ルホリノ、1−ピペラジニル及び4位に低級アルキル基
(例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アル
キル基等)、アラルキル基(例えばベンジル、フェネチ
ル等のC7-10アラルキル基等)、アリール基(例えばフ
ェニル、1−ナフチル、2−ナフチル等のC6-10アリー
ル基等)等を有していてもよい1−ピペラジニル等の3
〜8員(好ましくは5〜6員)の環状アミノなどが挙げ
られ、かかる環状アミノ基は、前記したR1で示される
「置換されていてもよい炭化水素基」における置換基と
同様のものを同様な数有していてもよい。また、Zで示
される「置換されていてもよい炭化水素基で置換された
アミノ基」における置換基としての「置換されていても
よい炭化水素基」がα位に「置換されていてもよいイミ
ノ基」を含む場合、Zで示される「置換されていてもよ
いアミノ基」は、後述のZで示される「置換されていて
もイミドイル基」で置換されたアミノ基を形成するが、
例えば、式−N(R’’)−C(R’)=N−R[式
中、R’’は水素原子又は置換されていてもよい炭化水
素基を示し、Rは水素原子、置換されていてもよい水酸
基、置換されていてもよい炭化水素基又はカルボン酸由
来のアシル基を示し、R’は水素原子、置換されていて
もよい炭化水素基、カルボン酸由来のアシル基、置換さ
れていてもよいアミノ基、置換されていてもよいメルカ
プト基又は置換されていてもよい水酸基を示す]で表さ
れる基なども、Zで示される「置換されていてもよいア
ミノ基」に含まれる。また、「置換されていてもよいイ
ミドイル基」において、R’がメルカプト基又は水酸基
を示し、Rが水素原子を示す場合、該「置換されていて
もよいイミドイル基」はそれぞれ式 −C(=O)−N
2又は−C(=S)−NH2で表される基を示していて
もよい。前記式中、R、R’およびR’’で示される
「置換されていてもよい炭化水素基」としては、前記し
たR1で示される「置換されていてもよい炭化水素基」
と同様のものが挙げられ、RおよびR’で示される「カ
ルボン酸由来のアシル基」としては、前記したR1で示
される「置換されていてもよい炭化水素基」が有してい
てもよい置換基としての「カルボン酸由来のアシル基」
と同様のものが挙げられ、R’で示される「置換されて
いてもよい水酸基」としては、前記したR1で示される
「置換されていてもよい炭化水素基」が有していてもよ
い置換基としての「置換されていてもよい水酸基」と同
様のものが挙げられ、R’で示される「置換されていて
もよいアミノ基」としては、前記したR1で示される
「置換されていてもよい炭化水素基」が有していてもよ
い置換基としての「置換されていてもよいアミノ基」と
同様のものあるいは前記したR1で示される「置換され
ていてもよい炭化水素基」を1〜2個有していてもよい
アミノ基などが挙げられる。式(I)で表される化合物
において、Rがカルボン酸由来のアシル基である化合物
は、Rが水素原子である化合物のプロドラッグとして有
用である。Rで示される「カルボン酸由来のアシル基」
としては、例えば、前記したR1で示される「置換され
ていてもよい炭化水素基」が有していてもよい置換基と
しての「カルボン酸由来のアシル基」と同様のものが挙
げられるが、Rで示される「カルボン酸由来のアシル
基」は、例えば、式−COOR'''〔式中、R'''は置換
されていてもよい炭化水素基を示す〕で表される基など
のようにエステル化されていてもよいカルボキシル基な
どでであってもよい。R'''で示される「置換されてい
てもよい炭化水素基」としては、例えば、前記したR1
で示される「置換されていてもよい炭化水素基」と同様
のものが挙げられる。R'''で示される「置換されてい
てもよい炭化水素基」における「炭化水素基」の好まし
い例としては、例えば、C1-6アルキル、C2-6アルケニ
ル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、C6-10
リール−C1-4アルキルなどが挙げられる。該「炭化水
素基」が有していてもよい置換基としては、例えば、前
記したR1で示される「置換されていてもよい炭化水素
基」が有していてもよい置換基と同様な数の同様のもの
が挙げられる。式−COOR'''で表される基として
は、なかでも、C1-6アルコキシ−カルボニル基(例、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプロポ
キシカルボニルなど)、C1-6アルカノイルオキシ−C
1-6アルコキシ−カルボニル基(例、ピバロイルオキシ
メトキシカルボニル、1−(アセトキシ)エトキシカルボ
ニル、アセトキシ−tert−ブトキシカルボニルなど)、
1-6アルコキシ−カルボニルオキシ−C1-6アルコキシ
−カルボニル基(例、エトキシカルボニルオキシメトキ
シカルボニルなど)、5−C1-4アルキル−2−オキソ
−ジオキソレン−4−イル−C1-6アルコキシ−カルボ
ニル基(例、5−メチル−2−オキソ−ジオキソレン−
4−イルメトキシカルボニルなど)などが挙げられる。
Zで示される「置換されていてもよいアミノ基」とし
て、より具体的には、例えばアミノ基、C6-10アリール
基(好ましくは、フェニル)等でさらに置換されていて
もよいモノ−又はジ−低級(C1-6)アルキルアミノ基
(例えばメチルアミノ、エチルアミノ、ベンジルメチル
アミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジイソブチ
ルアミノ、ジイソプロピルアミノ、N−エチル−t−ブ
チルアミノ、ベンジルメチルアミノ等)、式−N
(R’’)−C(R’)=N−R[式中、R’’は水素
原子又は置換されていてもよい炭化水素基(好ましく
は、水素原子又は低級(C1-6)アルキル基)を示し、
Rは水素原子、置換されていてもよい水酸基、置換され
ていてもよい炭化水素基又はカルボン酸由来のアシル基
(好ましくは、水素原子又はカルボン酸由来のアシル
基)を示し、R’は水素原子、置換されていてもよい炭
化水素基、置換されていてもよいアミノ基、置換されて
いてもよいメルカプト基又は置換されていてもよい水酸
基(好ましくは、水素原子、低級(C1-6)アルキル
基、アミノ基又はモノ−又はジ−低級(C1-6)アルキ
ルアミノ基)を示す]で表される基(例えば、グアニジ
ノ基、ホルムイミドイルアミノ基、アセトイミドイルア
ミノ基など)、5〜6員の環状アミノ基(例えば、ピペ
リジノ基など)等が用いられる。Zで示される「置換さ
れていてもよいイミドイル基」としては、例えば、式−
C(R’)=N−R[式中の記号は前記と同意義を示す]
で表される基等が挙げられる。ここで、R’が置換され
ていてもよいアミノ基(好ましくは、アミノ、メチルア
ミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、ヒドラジノ、ピペリジノ、ピペラ
ジノ、モルホリノ、チオモルホリノなど)を示す場合、
Zで示される「置換されていてもよいイミドイル基」
は、置換されていてもよいアミジノ基を形成する。この
ような置換されていてもよいアミジノ基の具体例として
は、1〜2個の低級(C1-6)アルキル基、低級
(C1-6)アルカノイル基、ベンゾイル基などで置換さ
れていてもよいアミジノ基(例えば、アミジノ、N−メ
チルアミジノ、N−エチルアミジノ、N−プロピルアミ
ジノ、N,N'−ジメチルアミジノ、N,N'−ジエチルア
ミジノ、N−メチル−N'−ジエチルアミジノ、N−ホ
ルミルアミジノ、N−アセチルアミジノ等)などが挙げ
られる。上記式中、R’’の好ましい例としては、水
素、低級アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル等のC1−6ア
ルキル基)などが挙げられ、Rの好ましい例としては、
水素、低級アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル等のC1−6ア
ルキル基)、アシル基(例えばホルミル、アセチル、プ
ロピオニル、ピバロイル等のC1-6アルカノイル;ベン
ゾイル;例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニ
ル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル等の
1-8アルコキシカルボニル等;例えば、ベンジルオキ
シカルボニル、フェネチルオキシカルボニル等のC7-10
アラルキルオキシカルボニル等)、水酸基などが挙げら
れ、R’の好ましい例としては、水素、低級アルキル基
(例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル等のC1-6アルキル基)、置換されて
いてもよいアミノ基(例えば、1〜2個の同一または異
なった低級アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル等のC1-6アル
キル基)またはアシル基(例えばホルミル、アセチル、
プロピオニル、ピバロイル等のC1-6アルカノイル、ベ
ンゾイル等)で置換されていてもよいアミノ基、ヒドラ
ジノ基、5〜6員の環状アミノ基(例えば、ピペリジ
ノ、チオモルホリノ、モルホリノ、ピペラジノなど)な
ど)、水酸基、低級アルコキシ基(例えばメトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソ
ブトキシ等のC1-6アルコキシ基)などが挙げられる。
上記式中、R’’およびRとしては、水素が好ましい。
上記式中、R’としては、水素、低級アルキル基または
置換されていてもよいアミノ基が好ましく、なかでも、
低級アルキル基または置換されていてもよいアミノ基が
好ましく、とりわけ、置換されていてもよいアミノ基
(好ましくは、C1-4アルキルで置換されていてもよい
アミノなど)が好ましい。
【0021】Zで示される「置換されていてもよい含窒
素複素環基」における「含窒素複素環基」としては、環
系を構成する原子(環原子)として、炭素原子以外に窒
素原子を少なくとも1個(好ましくは1ないし3個)含
み、さらに酸素原子及び硫黄原子等から選ばれたヘテロ
原子を1ないし3個含んでいてもよい芳香族含窒素複素
環基及び飽和あるいは不飽和の非芳香族含窒素複素環基
(脂肪族複素環基)が挙げられる。「芳香族含窒素複素
環基」としては、例えばピロリル、オキサゾリル、イソ
オキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾ
リル(1H−イミダゾール−1−イル、1H−イミダゾ
ール−4−イル等)、ピラゾリル、1,2,3−オキサジ
アゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オ
キサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリ
ル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾ
リル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリ
ル(1,2,4−トリアゾリル−1−イル、1,2,4−ト
リアゾリル−4−イル等)、テトラゾリル、ピリジル
(2−、3−又は4−ピリジル)、ピリダジニル、ピリ
ミジニル、ピラジニル、トリアジニル等の芳香族単環式
含窒素複素環基およびそのN−オキシド体等が挙げら
れ、なかでも、5〜6員の芳香族単環式含窒素複素環基
が好ましく、とりわけ、イミダゾリル、ピリジルなどが
好ましい。「非芳香族含窒素複素環基」としては、上記
した「芳香族含窒素複素環基」の部分還元体(例、イミ
ダゾリニル、テトラヒドロピリミジニルなど)の他、例
えばアゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジル(2−、
3−又は4−ピペリジル)、モルホリニル、チオモルホ
リニル、ピペラジニル(1−ピペラジニル等)、ホモピ
ペラジニル等が挙げられ、なかでも、5〜6員の非芳香
族単環式含窒素複素環基が好ましい。Zで示される「含
窒素複素環基」の置換基としては、前記したR1で示さ
れる「複素環基」の置換基と同様のものが用いられる。
また、含窒素複素環基を構成する窒素原子は、酸化され
ていてもよい。Zとしてはアミジノ基または置換されて
いてもよい含窒素複素環基等が好ましく、とりわけ置換
されていてもよい芳香族含窒素複素環基等が好ましい。
化合物(I)としては、1-(4-アミジノベンジル)-4-(6-
クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン、1-
(4-アミジノベンジル)-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3
-スルホニル)-2-ピペラジノン、4-(6-クロロナフタレン
-2-スルホニル)-1-[1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イル
メチル]-2-ピペラジノン、4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラ
ン-3-スルホニル)-1-[1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イ
ルメチル]-2-ピペラジノン、1-[1-(4-ピリジル)ピペリ
ジン-4-イルメチル]-4-(4-ビニルベンゼンスルホニル)-
2-ピペラジノン、4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニ
ル)-1-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イ
ルメチル]-2-ピペラジノン、4-(7-クロロ-2H-ベンゾピ
ラン-3-スルホニル)-1-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピリジル)
ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラジノン、1-[4-ヒド
ロキシ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-4-(4
-ビニルベンゼンスルホニル)-2-ピペラジノンまたはこ
れらの塩などがとりわけ好ましく用いられる。化合物
(I)のプロドラッグは、生体内における生理条件下で
酵素や胃酸等による反応により化合物(I)に変換する
化合物、すなわち酵素的に酸化、還元、加水分解等を起
こして化合物(I)に変化する化合物、胃酸等により加
水分解などを起こして化合物(I)に変化する化合物を
いう。化合物(I)のプロドラッグとしては、化合物
(I)のアミノ基がアシル化、アルキル化、りん酸化さ
れた化合物(例えば、化合物(I)のアミノ基がエイコ
サノイル化、アラニル化、ペンチルアミノカルボニル
化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン
−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロフラ
ニル化、ピロリジルメチル化、ピバロイルオキシメチル
化、tert−ブチル化された化合物など)、化合物
(I)の水酸基がアシル化、アルキル化、りん酸化、ほ
う酸化された化合物(例えば、化合物(I)の水酸基が
アセチル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロ
イル化、サクシニル化、フマリル化、アラニル化、ジメ
チルアミノメチルカルボニル化された化合物など)、あ
るいは、化合物(I)のカルボキシル基がエステル化、
アミド化された化合物(例えば、化合物(I)のカルボ
キシル基がエチルエステル化、フェニルエステル化、カ
ルボキシメチルエステル化、ジメチルアミノメチルエス
テル化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキシ
カルボニルオキシエチルエステル化、フタリジルエステ
ル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレ
ン−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキ
シカルボニルエチルエステル化、メチルアミド化された
化合物など)等が挙げられる。これらの化合物は自体公
知の方法によって化合物(I)から製造することができ
る。また化合物(I)のプロドラッグは、広川書店19
90年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から
198頁に記載されているような、生理的条件で化合物
(I)に変化するものであってもよい。
【0022】化合物(I)の塩としては、薬理学的に許
容しうる塩等が挙げられ、例えば酢酸、乳酸、コハク
酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、グルコン酸、アス
コルビン酸、安息香酸、メタンスルホン酸、p−トルエ
ンスルホン酸、ケイ皮酸、フマル酸、ホスホン酸、塩
酸、硝酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、スルファミン
酸、硫酸等の酸との酸付加塩、例えばナトリウム、カリ
ウム、マグネシウム、カルシウム等の金属塩、例えばト
リメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリ
ン、N−メチルピロリジン、N−メチルピペリジン、N
−メチルモルホリン等の有機塩等が挙げられる。
【0023】化合物(I)又はその塩は、例えば、以下
の方法で製造することができる。以下の反応式に記載さ
れた各化合物は、反応を阻害しないのであれば、塩を形
成していてもよく、かかる塩としては、化合物(I)の
塩と同様なものが挙げられる。方法A 式 R1SO2Q (II)〔式中、Qはハロゲン原子
を、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物(II)又はその塩と式
【化33】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物(III)又はその塩とを反応させることによって化合
物(I)を製造することができる。前記式(II)中、Q
はハロゲン原子を示す。Qで示されるハロゲン原子とし
ては、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられ
る。本法は化合物(II)又はその塩を化合物(III)又
はその塩と反応させることにより行われ、化合物(II)
又は(III)の塩としては、前記した化合物(I)と酸付
加塩を形成する酸との酸付加塩が挙げられる。
【0024】本反応は一般に溶媒中で行われ、反応を阻
害しない溶媒が適宜選択される。このような溶媒として
は、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノール、ブタノール、tert−ブタノール等のア
ルコール類、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、
ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジイ
ソプロピルエーテル、エチレングリコール−ジメチルエ
ーテル等のエーテル類、例えばギ酸エチル、酢酸エチ
ル、酢酸n−ブチル等のエステル類、例えばジクロロメ
タン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエチレ
ン、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素
類、例えばn−ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化
水素類、例えばホルムアミド、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、
例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン等のケトン類、例えばアセトニトリル、プロピ
オニトリル等のニトリル類等のほか、ジメチルスルホキ
シド、スルホラン、ヘキサメチルホスホルアミド、水等
が単独又は混合溶媒として用いられる。本反応は必要に
より塩基の存在下に行ってもよく、そのような塩基とし
ては、例えば水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化
ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素
ナトリウム等の無機塩基、例えばトリエチルアミン、ト
リ(n−プロピル)アミン、トリ(n−ブチル)アミ
ン、ジイソプロピルエチルアミン、シクロヘキシルジメ
チルアミン、ピリジン、ルチジン、γ−コリジン、N,
N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メ
チルピロリジン、N−メチルモルホリン等の3級アミン
が用いられる。反応は化合物(III)1モルに対して化
合物(II)を約1ないし約5モル、好ましくは約1ない
し約3モルを用いる。反応温度は約−80℃ないし約1
00℃、好ましくは約−50℃ないし約80℃である。
反応時間は化合物(II)又は(III)の種類、溶媒の種
類、反応温度等により異なるが、通常約1分ないし約7
2時間、好ましくは約15分ないし約24時間である。
【0025】方法B
【化34】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物(IV)又はその塩と式Q1−X’−Y−X−Z
(V)〔式中、Q1はハロゲン原子又は式 R2−SO2
−O− (式中、R2はハロゲン原子で置換されていて
もよい低級アルキル基又は置換基を有していてもよいフ
ェニル基を示す)で表される基を、他の記号は前記と同
意義を示す。〕で表される化合物(V)又はその塩とを
反応させることによって化合物(I)又はその塩を製造
することができる。本法は化合物(IV)と化合物(V)
とを反応させることにより行われる。前記式(V)中、
1で示されるハロゲン原子としては、例えば塩素、臭
素、ヨウ素等が挙げられる。前記式中、R2で示される
ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基と
しては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペ
ンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシ
ル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、
3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル等のC1-6
ルキル基が挙げられ、中でもメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル等のC1-4アル
キル基が好ましい。 R2で示されるハロゲン原子(例え
ばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)で置換された低級ア
ルキル基としては、例えばトリクロロメチル、トリフル
オロメチル等が挙げられる。R2で示されるフェニル基
の置換基としては、例えば低級アルキル基(前記したR
2で示される低級アルキル基と同様のもの)、低級アル
コキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ、ブトキシ等のC1-6アルコキシ基)、ハ
ロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、
ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基等が用いられる。
【0026】本法は化合物(IV)と化合物(V)を反
応させることにより行われる。この反応は一般に溶媒中
で行われ、反応を阻害しない溶媒が適宜選択される。こ
のような溶媒としては例えばメタノール、エタノール、
プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、tert−
ブタノール等のアルコール類、例えばジオキサン、テト
ラヒドロフラン、ジエチルエーテル、tert−ブチルメチ
ルエーテル、ジイソプロピルエーテル、エチレングリコ
ール−ジメチルエーテル等のエーテル類、例えばギ酸エ
チル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル類、例
えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、トリ
クレン、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水
素類、例えばn−ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭
化水素類、例えばホルムアミド、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド
類、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン等のケトン類、例えばアセトニトリル、プ
ロピオニトリル等のニトリル類等のほか、ジメチルスル
ホキシド、スルホラン、ヘキサメチルホスホルアミド、
水等が単独又は混合溶媒として用いられる。
【0027】また本反応は塩基の存在下に行ってもよ
く、そのような塩基としては、例えば水素化カリウム、
水素化ナトリウム等の水素化アルカリ金属類、例えばリ
チウムエトキシド、リチウム−tert−ブトキシド、ナト
リウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カルボキシ
ル−tert−ブトキシド等の炭素数1ないし6の金属アル
コキシド類、例えば水酸化リチウム、水酸化カリウム、
水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸水素ナトリウム等の無機塩基、例えばトリエチルアミ
ン、トリ(n−プロピル)アミン、トリ(n−ブチル)
アミン、ジイソプロピルエチルアミン、シクロヘキシル
ジメチルアミン、ピリジン、ルチジン、γ−コリジン、
N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N
−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン等の3級ア
ミンが用いられる。反応は化合物(IV)1モルに対し
て化合物(V)を約1ないし約100モル、好ましくは
約1ないし約50モルを用いる。反応温度は約−30℃
ないし約250℃、好ましくは約−10℃ないし約20
0℃である。反応時間は化合物(IV)又は(V)の種
類、溶媒の種類、反応温度等により異なるが、通常約1
分ないし約72時間、好ましくは約15分ないし約24
時間である。
【0028】方法C
【化35】 〔式中、X2は置換基を有していてもよいアルキレン鎖
を、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物(VI)又はその塩と式R3−(C=O)−X3−Y−X
−Z (VII)〔式中、X3は置換基を有していても
よいアルキレン鎖を、R3は水素原子又は置換基を有し
ていてもよい炭化水素基を、他の記号は前記と同意義を
示す。〕で表される化合物(VII)又はその塩とを還
元的アミノ化反応に付して、式
【化36】 [式中の記号は前記と同意義を示す。]で表わされる化
合物(VIII)を製造する。前記式(VII)中、R3
示される置換基を有していてもよい炭化水素基の定義
は、R1で示された定義がそのまま当てはめられる。X2
およびX3で示される置換基を有していてもよいアルキ
レン鎖における置換としては、R1で示された置換基の
定義がそのまま当てはめられる。本還元アルキル化反応
に用いられる還元剤としては、水素化リチウムアルミニ
ウム、水素化トリメトキシリチウムアルミニウム、水素
化トリ−tert−ブトキシリチウムアルミニウム、水素化
アルミニウムナトリウム、水素化トリエトキシアルミニ
ウムナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化トリ
メトキシホウ素ナトリウム、水素化シアン化ホウ素ナト
リウム、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム、水素
化ホウ素リチウム、水素化シアノ化ホウ素リチウム、水
素化トリエチルホウ素リチウム等の金属水素錯化合物が
好ましく用いられる。また触媒を用いた接触還元法を用
いてもよい。かかる触媒としては、パラジウムブラッ
ク、パラジウム炭素、パラジウム−シリカゲル、パラジ
ウム−硫酸バリウム等のパラジウム触媒、酸化白金、白
金炭素、白金黒等の白金触媒、ロジウム炭素、ロジウム
アルミナ等のロジウム触媒、酸化ルテニウム、ルテニウ
ム炭素等のルテニウム触媒、ラネーニッケル等を用い水
素雰囲気下に反応が行われる。触媒の使用量は化合物
(VI)1モルに対して約0.0001〜約2モル、好ま
しくは約0.001〜約1モルである。また本接触還元
反応は一般に常圧で行われるが、必要により加圧下に行
ってもよい。かかる圧力としては通常約1〜約150気
圧、好ましくは約1〜約100気圧である。この反応は
一般に溶媒中で行われ、反応を阻害しない溶媒が適宜選
択される。このような溶媒としては例えばメタノール、
エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノ
ール、tert−ブタノール等のアルコール類、例えばジオ
キサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、tert
−ブチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、エ
チレングリコール−ジメチルエーテル等のエーテル類、
例えばギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエ
ステル類、例えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩
化炭素、トリクレン、1,2−ジクロロエタン等のハロ
ゲン化炭化水素類、例えばn−ヘキサン、ベンゼン、ト
ルエン等の炭化水素類、例えばホルムアミド、N,N−
ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド
等のアミド類のほか、ジメチルスルホキシド、スルホラ
ン、ヘキサメチルホスホルアミド等が単独又は混合溶媒
として用いられる。また本反応は必要により酸の存在下
に行ってもよく、そのような酸としては、塩酸、臭化水
素酸、硫酸、リン酸、過塩素酸等の鉱酸類、メタンスル
ホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トル
エンスルホン酸、カンファースルホン酸等のスルホン酸
類、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等の有機酸が用いられ
る。これら酸の使用量は化合物(VI)1モルに対して約
0.01〜約20モル、好ましくは約0.1〜約10モル
である。反応は化合物(VI)1モルに対して化合物(VI
I)約1〜約2モル用いて行われる。反応温度は約−3
0°〜約150℃、好ましくは約−10°〜約120℃
である。反応時間は化合物(VI)および(VII)の種
類、溶媒の種類、反応温度により異なるが、通常約10
分間〜約72時間、好ましくは約15分間〜約48時間
である。
【0029】化合物(VIII)はさらに、式 Q2−X4−COOH (IX) 〔式中、X4は置換基を有していてもよいアルキレン鎖
を、Q2はハロゲン原子又は式 R4−SO2−O−
(式中、R4はハロゲン原子で置換されていてもよい低
級アルキル基又は置換基を有していてもよいフェニル基
を示す)で表される基を、他の記号は前記と同意義を示
す。〕で表わされる化合物(IX)と反応させて、式
【化37】 [式中の記号は前記と同意義を示す。]で表わされる化
合物(X)を製造する。前記式中、Q2はハロゲン原子又
はR4−SO2−O−を示す。Q2で示されるハロゲン原
子としては、例えば塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられ
る。R4はハロゲン原子で置換されていてもよい低級ア
ルキル基又は置換基を有していてもよいフェニル基を示
す。R4で示される低級アルキル基としては、例えばメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソ
ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル等が挙げられ、なか
でもメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル
などが好ましい。ハロゲン原子としてはフッ素、塩素、
臭素、ヨウ素等が挙げられ、これらハロゲン原子は、任
意の位置に1〜9個、好ましくは1〜5個置換していて
もよい。置換基を有していてもよいフェニル基の置換基
としては、例えば低級アルキル(例、メチル、エチル、
プロピル、ブチルなどのC1-6アルキル基)、低級アル
コキシ基(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブト
キシなどのC1-6アルコキシ基)、ハロゲン原子(例、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ基、シアノ
基、カルボキシ基などが挙げられる。本法は化合物(VI
II)又はその塩と遊離酸(IX)又はその塩(無機塩、有
機塩等)あるいはその反応性誘導体(例えば酸ハライ
ド、酸アジド、酸無水物、混合酸無水物、活性アミド、
活性エステル、活性チオエステル等)とを反応させるこ
とにより行われる。化合物(VIII)の塩としては、前記
した化合物(I)と酸付加塩を形成する酸として述べた
ものとの酸付加塩が挙げられる。化合物(IX)に用いら
れる無機塩としてはアルカリ金属塩(例えばナトリウム
塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(例えばカル
シウム塩等)等が、有機塩としては例えばトリメチルア
ミン塩、トリエチルアミン塩、tert−ブチルジメチルア
ミン塩、ジベンジルメチルアミン塩、ベンジルジメチル
アミン塩、N,N−ジメチルアニリン塩、ピリジン塩、
キノリン塩等が用いられる。また酸ハライドとしては例
えば酸クロライド、酸ブロマイド等が、混合酸無水物と
してはモノC1-4アルキル炭酸混合酸無水物(例えば遊
離酸(IX)とモノメチル炭酸、モノエチル炭酸、モノイ
ソプロピル炭酸、モノイソブチル炭酸、モノtert−ブチ
ル炭酸、モノベンジル炭酸、モノ(p−ニトロベンジ
ル)炭酸、モノアリル炭酸等との混合酸無水物)、C
1-6脂肪族カルボン酸混合酸無水物(例えば遊離酸(I
X)と酢酸、シアノ酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪
酸、吉草酸、イソ吉草酸、ピバル酸、トリフルオロ酢
酸、トリクロロ酢酸、アセト酢酸等との混合酸無水
物)、C7-11芳香族カルボン酸混合酸無水物(例えば遊
離酸(IX)と安息香酸、p−トルイル酸、p−クロロ安
息香酸等との混合酸無水物)、有機スルホン酸混合酸無
水物(例えばメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等との混合
酸無水物)等が、活性アミドとしては含窒素複素環化合
物とのアミド(例えば遊離酸(IX)とピラゾール、イミ
ダゾール、ベンゾトリアゾール等との酸アミドで、これ
らの含窒素複素環化合物はC1-6アルキル(例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル等)、C1-6アルコキ
シ(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロ
ポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ等)、ハロゲン原子
(例えばフッ素、塩素、臭素等)、オキソ、チオキソ、
1-6アルキルチオ(例えばメチルチオ、エチルチオ、
プロピルチオ、ブチルチオ等)等で置換されていてもよ
い)等が挙げられる。活性エステルとしては、例えば有
機リン酸エステル(例えばジエトキシリン酸エステル、
ジフェノキシリン酸エステル等)のほかp−ニトロフェ
ニルエステル、2,4−ジニトロフェニルエステル、シ
アノメチルエステル、ペンタクロロフェニルエステル、
N−ヒドロキシサクシンイミドエステル、N−ヒドロキ
シフタルイミドエステル、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾールエステル、6−クロロ−1−ヒドロキシベンゾト
リアゾールエステル、1−ヒドロキシ−1H−2−ピリ
ドンエステル等が挙げられる。活性チオエステルとして
は芳香族複素環チオール化合物〔これらの複素環はC
1-6アルキル(例えばメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル等)、C1-6アルコキシ(例えばメトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、tert−
ブトキシ等)、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭
素等)、C1-6アルキルチオ(例えばメチルチオ、エチ
ルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ等)等で置換されて
いてもよい〕とのエステル〔例えば2−ピリジルチオー
ルエステル、2−ベンゾチアゾリルチオールエステル〕
等が挙げられる。本反応は一般に溶媒中で行われ、必要
により塩基又は縮合剤(例えばカルボジイミド類(DC
C、WSC、DIC等)、りん酸誘導体(例えばシアノりん酸
ジエチル、DPPA、BOP-Cl等)等)の存在下に行われる。
このような溶媒、塩基としては、前記した方法Aで述べ
た溶媒、塩基がそのまま用いられる。反応は化合物(VI
II)1モルに対して化合物(IX)約1ないし約5モル、
好ましくは約1ないし約2モルである。反応温度は約−
50℃ないし約150℃、好ましくは約−20℃ないし
約10℃である。反応時間は化合物(VIII)又は(IX)
の種類、溶媒及び塩基の種類、反応温度等により異なる
が、通常約1分間ないし約100時間、好ましくは約1
5分間ないし約48時間である。化合物(X)は閉環反
応に付すことにより式
【化38】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物(Ia)又はその塩を製造することができる。本閉環
反応は通常塩基の存在下に行われる。そのような塩基と
しては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム、な
どの水素化アルカリ金属、例えば水酸化リチウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金
属、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなどの水酸
化アルカリ土類金属、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムな
どの炭酸アルカリ金属、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウムなどの炭酸水素アルカリ金属などの無機塩基、
例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン、ピリジン、ピコリン、N−メチル
ピロリジン、N−メチルモルホリン、1,5−ジアザビ
シクロ[4.3.0]ノン−5−エン、1,4−ジアザビ
シクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]−7−ウンデセンなどの有機塩基、メチル
リチウム、n−ブチロリチウム、sec−ブチロリチウ
ム、tert−ブチロリチウムなどのリチウム塩、リチウム
ジイソプロピルアミド等のリチウムアミド類が好んで用
いられる。本反応は一般に溶媒中で行われる。このよう
な溶媒としては、前記した方法Aで述べた溶媒がそのま
ま用いられる。反応は化合物(I)1モルに対して塩基
約1〜約100モル、好ましくは約1〜約20モルが用
いられるが、場合によっては塩基を溶媒として用いても
よい。反応温度は約−100℃〜約200℃、好ましく
は約−78℃〜約150℃である。反応時間は化合物
(X)、塩基又は溶媒の種類、反応温度等により異なる
が、通常約1分間〜約200時間、好ましくは約5分間
〜約100時間である。
【0030】方法D
【化39】 〔式中、X5は置換基を有していてもよいアルキレン鎖
を、他の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物(XI)又はその反応性誘導体と、式 Z−X−Y−X6−NHCH2CH(OR5)2 (XII) 〔式中、X6は置換基を有していてもよいアルキレン鎖
を、R5は低級アルキル基を、他の記号は前記と同意義
を示す。〕で表わされる化合物(XII)又はその塩とを
反応させて、式
【化40】 [式中の記号は前記と同意義を示す。]で表わされる化
合物(XIII)を製造する。前記式中、X5、X6で示され
る置換基を有していてもよいアルキレン鎖における置換
基としては、R1における置換基を有していてもよい炭
化水素基で説明された置換基がそのまま当てはめられ
る。R5で示される低級アルキル基としては、例えばメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソ
ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル等が挙げられ、なか
でもメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル
などが好ましい。本反応における反応性誘導体、反応条
件、反応溶媒、反応時間等は方法Cにおける化合物(VI
II)と化合物(IX)との反応で説明された反応性誘導体
や反応条件等又はそれに準ずる方法によって行われる。
化合物(XIII)は閉環反応に付して式
【化41】 [式中の記号は前記と同意義を示す。]で表わされる化
合物(XIV)に変換する。本閉環反応は通常酸の存在下
に行われる。このような酸触媒としては、例えばギ酸、
酢酸、プロピオン酸、安息香酸等のカルボン酸類、例え
ばメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、カンファース
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸等
のスルホン酸類、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸等の無
機酸類が挙げられる。またポリリン酸、ポリリン酸エス
テル等を用いても良いが、場合によってはルイス酸が用
いられることもある。このようなルイス酸としては、塩
化スズ、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化チタニウ
ム、臭化スズ、臭化亜鉛、臭化アルミニウム、臭化チタ
ニウムが用いられる他、フッ化ボロン等も用いられる。
反応は一般に溶媒中で行われ、反応を阻害しない溶媒が
適宜選択される。このような溶媒としては、方法Aで説
明した溶媒がそのまま当てはめられる。反応は化合物
(XIV)1モルに対し酸を約0.001モル〜約100モ
ル、場合によっては酸を溶媒として用いてもよい。反応
温度は約−50℃〜約200℃、好ましくは約−30℃
〜約150℃である。反応時間は化合物(XIV)又は酸
の種類、溶媒の種類、反応温度等によって異なるが、通
常約10分間〜約48時間、好ましくは約20分間〜約
24時間である。化合物(XVI)は、所望により二重結
合を還元して式
【化42】 〔式中、破線と実線の組み合わせは一重結合又は二重結
合を示し、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表され
る化合物(Ib)又はその塩を製造する。本還元反応に
用いられる還元剤としては、金属と酸、例えば金属とし
ては、亜鉛、スズ、鉄等、また酸としてはギ酸、酢酸、
プロピオン酸等のカルボン酸類、塩酸、臭化水素酸、硫
酸、リン酸等の無機酸等が用いられる他、方法Cで述べ
た還元法又はそれに準ずる方法が用いられるが、その他
に、反応を阻害しない限りいかなる還元法を用いてもよ
い。反応は一般に溶媒中で行われ、反応を阻害しない溶
媒が適宜選択される。このような溶媒としては、方法C
で説明した溶媒がそのまま当てはめられる。反応は化合
物(XIV)1モルに対して、還元剤約0.1モル〜約10
0モルである。反応温度は約−30〜約150℃、好ま
しくは約−10℃〜約120℃である。反応時間は化合
物(XIV)、還元剤の種類、溶媒の種類、反応温度等に
より異なるが、通常約10分間〜約72時間、好ましく
は約15分間〜約48時間である。方法E
【化43】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物(XX)又はその塩と式 Z−X7−Q3〔式中、X7
は結合手または置換されていてもよいアルキレン鎖を、
3はハロゲン原子又は式 R6−SO2−O− (式
中、R6はハロゲン原子で置換されていてもよい低級ア
ルキル基又は置換基を有していてもよいフェニル基を示
す)で表される基を、他の記号は前記と同意義を示
す。〕で表される化合物(XXI)又はその塩とを反応
させて、化合物(I)を製造することができる。前記式
中、X7で示される置換されていてもよいアルキレン鎖
における置換基としては、R1における置換基を有して
いてもよい炭化水素基で説明された置換基がそのまま当
てはめられる。前記式中、Q3で示されるハロゲン原子
としては、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。R6
ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基又
は置換基を有していてもよいフェニル基を示す。R6
示される低級アルキル基としては、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、
ネオペンチル、ヘキシル等が挙げられ、なかでもメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルなどが好
ましい。ハロゲン原子としてはフッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素等が挙げられ、これらハロゲン原子は、任意の位置
に1〜9個、好ましくは1〜5個置換していてもよい。
置換基を有していてもよいフェニル基の置換基として
は、例えば低級アルキル(例、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチルなどのC1-6アルキル基)、低級アルコキシ
基(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシな
どのC1-6アルコキシ基)、ハロゲン原子(例、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ基、シアノ基、
カルボキシ基などが挙げられる。本法は化合物(XX)
又はその塩と化合物(XXI)又はその塩とを反応させ
ることにより、化合物(I)を製造する。本反応は通常
塩基の存在下に行われる。そのような塩基としては、例
えば水素化ナトリウム、水素化カリウム、などの水素化
アルカリ金属、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金属、水酸化
マグネシウム、水酸化カルシウムなどの水酸化アルカリ
土類金属、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸ア
ルカリ金属、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムな
どの炭酸水素アルカリ金属などの無機塩基、例えばトリ
メチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチ
ルアミン、ピリジン、ピコリン、N−メチルピロリジ
ン、N−メチルモルホリン、1,5−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノン−5−エン、1,4−ジアザビシクロ
[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]−7−ウンデセンなどの有機塩基、メチルリチ
ウム、n−ブチロリチウム、sec−ブチロリチウム、ter
t−ブチロリチウムなどのリチウム塩、リチウムジイソ
プロピルアミド等のリチウムアミド類が好んで用いられ
る。本反応は一般に溶媒中で行われる。このような溶媒
としては、前記した方法Aで述べた溶媒がそのまま用い
られる。反応は化合物(XX)1モルに対して化合物
(XXI)約0.8〜10モル、好ましくは約0.9〜
5モル、塩基約1〜約100モル、好ましくは約1〜約
20モルが用いられる。反応温度は約−10℃〜約25
0℃、好ましくは約−5℃〜約200℃である。反応時
間は化合物(XX)、化合物(XXI)、塩基又は溶媒の種
類、反応温度等により異なるが、通常約1分間〜約20
0時間、好ましくは約5分間〜約100時間である本反
応は、場合によって金属触媒を用いることによって反応
を促進させることができる。かかる金属触媒としては、
例えばパラジウム化合物〔例、パラジウムアセテート、
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、塩化
ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビ
ス(トリエチルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベン
ジリデンアセトン)ジパラジウム-2,2'-ビス(ジフェニル
ホスフィノ)-1,1'-ビナフチルなど〕、ニッケル化合物
〔例、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、
塩化ビス(トリエチルホスフィン)ニッケル、塩化ビス
(トリフェニルホスフィン)ニッケルなど〕、ロジウム化
合物〔例、塩化トリ(トリフェニルホスフィン)ロジウム
など〕などが用いられるが、なかでも、パラジウム化合
物が好ましい。これらの触媒の使用量は化合物(XX)1モ
ルに対して約1〜0.000001モル、好ましくは約
0.1〜0.00001モルである。また、本反応は封
管中で行ってもよい。方法F (化合物(I)において、Zが置換されていてもよいアミ
ジノ基である化合物の製造) 式
【化44】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物(XXII)又はその塩と式 R7OH〔式中、R7
低級アルキル基を示す。〕で表される化合物(XXII
I)又はその塩とを反応させて、式
【化45】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物(XXIV)又はその塩を製造し、次いで化合物(X
XIV)又はその塩をアミン類と反応させて、式
【化46】 〔式中、Z’は置換されていてもよいアミジノ基を、他
の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(X
XV)又はその塩を製造する。前記式中、R7で示され
る低級アルキル基としては、例えばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル等のC1-4アルキル基などが挙げら
れる。化合物(XXII)と化合物(XXIII)との
反応は、通常溶媒中で行われる。このような溶媒として
は、前記した方法Aで述べた溶媒がそのまま用いられる
が、化合物(XXIII)をそのまま溶媒として用いて
もよい。本反応は、通常酸(例、塩酸、臭化水素酸、硫
酸、リン酸等の無機酸、メタンスルホン酸、トルエンス
ルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、酢酸、トリ
フルオロ酢酸等の有機酸など)および塩基(例、カリウ
ムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエト
キシド、カリウム-tert-ブトキシドなど)の存在下に行
われる。これらの酸および塩基の使用量は触媒量(約
0.001モル)から大過剰用いられることもある。反
応温度は約−50℃〜約150℃、好ましくは約−20
℃〜約100℃である。反応時間は化合物(XXII)、
酸,塩基の種類又は溶媒の種類によって異なるが、通常
約30分間〜約240時間、好ましくは約1時間〜約1
20時間である。化合物(XXIV)はアミン類(例、アン
モニア;メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン
などの一級アミン;ジメチルアミン、ジエチルアミン、
メチルエチルアミン、ジ-n-プロピルアミン、ピロリジ
ン、ピペリジン、モルホリン、ピペラジン、1−メチル
ピペラジンなどの二級アミン;アニリン、N−メチルア
ニリンなどの芳香族アミンなど)と反応させて化合物
(XXV)を製造する。本反応は、通常溶媒中で行わ
れ、このような溶媒としては、反応を妨げない限り、如
何なる溶媒を用いてもよいが、前記した方法Aで述べた
溶媒が好ましく用いられる。また、アミン類をそのまま
溶媒として用いてもよい。反応温度は通常約−20℃〜
約200℃、好ましくは約−10℃〜約150℃であ
る。反応時間は化合物(XXIV)、アミン、溶媒の種類及
び反応温度によって異なるが、通常約30分間〜約24
0時間、好ましくは約1時間〜約120時間である。ま
た、本反応は必要に応じて封管中で行ってもよい。上述
の製造方法AないしFにおいて用いられた原料化合物
(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、
(VII)、(IX)、(XI)、(XII)、(X
X)および(XXII)は自体公知の方法又はそれに準
ずる方法によって製造することができる。 a)化合物(II)の製造法 i)
【化47】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕 本法は化合物(XV)又はその塩(無機塩、有機塩等)
をハロゲン化することにより行われる。化合物(XV)
に用いられる無機塩としては例えば、アルカリ金属塩
(例えばナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類
金属塩(例えばカルシウム塩等)が、有機塩としては例
えば、トリアルキルアミン塩(例えばトリメチルアミン
塩、トリエチルアミン塩、tert−ブチルジメチルアミン
塩、ジイソプロピルエチルアミン塩等)、芳香族第3級
アミン塩(例えばN,N−ジメチルアミン塩、ピリジン
塩、キノリン塩等)が用いられる。またハロゲン化剤と
しては、例えば三塩化リン、三臭化リン、五塩化リン、
ホスホリルクロリド、ホスホリルブロミド、チオニルク
ロリド、チオニルブロミド等が用いられる。反応は化合
物(XV)とハロゲン化剤を無溶媒で反応させてもよい
が、必要により溶媒を用いてもよい。このような溶媒と
しては、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエ
タン等のエーテル類、例えばジクロルメタン、クロロホ
ルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素、例えばベン
ゼン、トルエン、クロルベンゼン等の芳香族炭化水素、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド等のアミド類が単独又は混合溶媒として用いられ
る。反応は化合物(XV)1モルに対して、ハロゲン化
剤約1ないし約100モル、好ましくは約1ないし約5
0モルである。反応温度は約−30℃ないし約250
℃、好ましくは約−20℃ないし約200℃である。反
応時間は化合物(XV)又はハロゲン化剤の種類、溶媒
の種類、反応温度によって異なるが、通常約1分ないし
約72時間、好ましくは約10分ないし約24時間であ
る。
【0031】ii)
【化48】 〔式中、L1は水素原子又は脱離基を、その他の記号は
前記と同意義を示す。〕 本法は化合物(XVI)に水の存在下、塩素又は臭素を
反応させて化合物(II)を製造する方法である。L1
示される脱離基としては、例えば−CN、−SO3N
a、−C(=NH)NH2等が用いられる。反応は通常溶媒
中で行われ、前記した方法Cで用いた溶媒が好んで用い
られる。反応は化合物(XVI)1モルに対して塩素又
は臭素約1ないし約100モル、好ましくは約1ないし
約30モルである。反応温度は約−50℃ないし約18
0℃、好ましくは約−30℃ないし約120℃である。
化合物(II)で示された、スルホニルクロリド又はスル
ホニルブロミドの製造法は公知の方法が多数知られてお
り、前記 i)又はii)で示した以外にも公知の方法又は
それに準ずる方法によっても化合物(II)を製造するこ
とができる。
【0032】b)化合物(III)の製造法
【化49】 〔式中、L2は窒素原子の保護基を、他の記号は前記と
同意義を示す。〕 前記式(XVII)及び(XVIII)中、L2で示さ
れる保護基としては、例えばホルミル基、C1-6アルキ
ル−カルボニル基(例えばアセチル、エチルカルボニル
等)、ベンジル基、tert−ブチルオキシカルボニル基、
ベンジルオキシカルボニル基、アリルオキシカルボニル
基、フェニルカルボニル基、C1-6アルキルオキシ−カ
ルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカ
ルボニル等)、C7-10アラルキル−カルボニル基(例え
ばベンジルカルボニル等)、トリチル基、等が用いられ
る。これらの基は1ないし3個のハロゲン原子(例えば
フッ素、塩素、臭素等)、ニトロ基等で置換されていて
もよい。本法ではまず化合物(XVII)と化合物
(V)又はその反応性誘導体を反応させて化合物(XV
III)を製造する。本反応における諸条件は方法Bに
おいて述べた条件がそのまま当てはめられる。このよう
にして製造した化合物(XVIII)は、保護基を除去
することにより化合物(III)が製造できる。これらの
保護基の除去方法としては、自体公知又はこれに準じる
方法が用いられ、例えば酸、塩基、還元、紫外光、酢酸
パラジウム等を使用する方法等が用いられる。
【0033】c)化合物(IV)の製造法
【化50】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕 本法は化合物(II)と化合物(XIX)との反応によっ
て化合物(IV)を製造する。本反応は方法Aで述べた
方法がそのまま当てはめられる。
【0034】化合物(V)、(VI)、(VII)、
(IX)、(XI)および(XII)は自体公知の方法
又はそれに準ずる方法によって製造することができる。
前記本発明の各反応によって化合物が遊離の状態で得ら
れる場合には、常法に従って塩に変換してもよく、また
塩として得られる場合には、常法に従って遊離体又はそ
の他の塩に変換することもできる。このようにして得ら
れる化合物(I)は、反応混合物から自体公知の手段、
例えば抽出、濃縮、中和、濾過、再結晶、カラムクロマ
トグラフィー、薄層クロマトグラフィー等の手段を用い
ることによって、単離、精製することができる。化合物
(I)の塩は、それ自体公知の手段に従い、例えば化合
物(I)に無機酸又は有機酸を加えることによって製造
することができる。化合物(I)に立体異性体が存在し
うる場合、これら個々の異性体及びそれら混合物のいず
れも当然本発明の範囲に包含されるものであり、所望に
よりこれらの異性体を個別に製造することもできる。ま
た、化合物(I)又はその塩は水和物であってもよく、
水和物及び非水和物のいずれも本発明の範囲に包含され
るものである。
【0035】本発明の化合物(I)又はその塩は、低毒
性で安全であり、FXaを阻害し、抗凝固作用を有する
ので、動物とりわけ哺乳動物(例えばヒト、サル、ネ
コ、ブタ、ウマ、ウシ、マウス、ラット、モルモット、
イヌ、ウサギ等)に対して、例えば次のような疾患の予
防又は治療に有用であり、中でも心房細動による脳梗
塞、深部静脈血栓症等の予防又は治療に使用することが
好ましい。 脳:心房細動による脳梗塞、急性虚血性脳卒中、急性期
脳血栓症、くも膜下出血後の脳血管攣縮、アルツハイマ
ー病、一過性脳虚血発作(TIA)、混合痴呆、脳血管性
/多発梗塞痴呆、 心臓:急性心筋梗塞、心筋梗塞後遺症、不安定狭心症、
狭心症、ステント留置又はPTCA(経皮的冠動脈内血
管形成術)施行及びアテレクトミー等冠動脈インターベ
ンション後の血管再閉塞及び狭窄、 末梢:深部静脈血栓症、末梢血管疾患、成人性呼吸促迫
症候群、慢性腎疾患(例えば糖尿病性腎症、慢性糸球体
腎炎、IgA腎症等)、糖尿病性の循環障害、疼痛、神
経障害、 その他:透析による血小板減少、大手術時の血小板減
少、動脈硬化、癌転移、全身性炎症反応症候群(SIR
S)又は膵炎及び癌患者で発症する汎種性血管内凝固症
候群(DIC)、移植時の拒絶反応、移植時の臓器保護
又は機能改善、ショック又はDICの進行によって生じ
る各種臓器不全(例えば肺不全、肝不全、腎不全、心不
全等)
【0036】本発明の化合物(I)又はその塩はそのま
まあるいは薬理学的に許容される担体を配合し、経口的
又は非経口的に投与することができる。化合物(I)又
はその塩を含有する本発明の製剤は、経口投与する場合
の剤形としては、例えば錠剤(糖衣錠、フィルムコーテ
ィング錠を含む)、丸剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤
(ソフトカプセル剤を含む)、シロップ剤、乳剤、懸濁
剤等が挙げられ、また、非経口投与する場合の剤形とし
ては、例えば注射剤、注入剤、点滴剤、坐剤等が挙げら
れる。本発明製剤中の化合物(I)又はその塩の含有量
は、製剤の形態に応じて相違するが、通常、製剤全体に
対して2ないし85重量%、好ましくは5ないし70重
量%である。
【0037】化合物(I)又はその塩を上記の剤形に製
造する方法としては、当該分野で一般的に用いられてい
る公知の製造方法を適用することができる。また、上記
の剤形に製造する場合には、必要に応じて、その剤形に
製する際に製剤分野において通常用いられる賦形剤、結
合剤、崩壊剤、滑沢剤、甘味剤、界面活性剤、懸濁化
剤、乳化剤等を適宜、適量含有させて製造することがで
きる。例えば、化合物(I)又はその塩を錠剤に製する
場合には、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤等を含有さ
せて製造することができ、丸剤及び顆粒剤に製する場合
には、賦形剤、結合剤、崩壊剤等を含有させて製造する
ことができる。また、散剤及びカプセル剤に製する場合
には賦形剤等を、シロップ剤に製する場合には甘味剤等
を、乳剤又は懸濁剤に製する場合には懸濁化剤、界面活
性剤、乳化剤等を含有させて製造することができる。
【0038】賦形剤の例としては、乳糖、白糖、ブドウ
糖、でんぷん、蔗糖、微結晶セルロース、カンゾウ末、
マンニトール、炭酸水素ナトリウム、リン酸カルシウ
ム、硫酸カルシウム等が挙げられる。結合剤の例として
は、5ないし10重量%デンプンのり液、10ないし2
0重量%アラビアゴム液又はゼラチン液、1ないし5重
量%トラガント液、カルボキシメチルセルロース液、ア
ルギン酸ナトリウム液、グリセリン等が挙げられる。崩
壊剤の例としては、でんぷん、炭酸カルシウム等が挙げ
られる。滑沢剤の例としては、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、精製タル
ク等が挙げられる。甘味剤の例としては、ブドウ糖、果
糖、転化糖、ソルビトール、キシリトール、グリセリ
ン、単シロップ等が挙げられる。界面活性剤の例として
は、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリソルベート80、ソ
ルビタンモノ脂肪酸エステル、ステアリン酸ポリオキシ
ル40等が挙げられる。懸濁化剤の例としては、アラビ
アゴム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセル
ロースナトリウム、メチルセルロース、ベントナイト等
が挙げられる。乳化剤の例としては、アラビアゴム、ト
ラガント、ゼラチン、ポリソルベート80等が挙げられ
る。更に、化合物(I)又はその塩を上記の剤形に製造
する場合には、所望により、精製分野において通常用い
られる着色剤、保存剤、芳香剤、矯味剤、安定剤、粘稠
剤等を適量、適量添加することができる。
【0039】化合物(I)又はその塩を含有する本発明
の製剤は、安定かつ低毒性で安全に使用することができ
る。その1日の投与量は患者の状態や体重、化合物の種
類、投与経路等によって異なるが、例えば血栓症の患者
に経口投与する場合には、成人(体重約60kg)1日当
りの投与量は有効成分(化合物(I)又はその塩)とし
て約1ないし1000mg、好ましくは約3ないし300
mg、さら好ましくは約10ないし200mgであり、これ
らを1回または2ないし3回に分けて投与することがで
きる。本発明の化合物(I)又はその塩を非経口的に投
与する場合は、通常、液剤(例えば注射剤)の形で投与
する。その1回投与量は投与対象、対象臓器、症状、投
与方法などによっても異なるが、例えば注射剤の形にし
て、通常体重1kgあたり約0.01mg〜約100m
g、好ましくは約0.01〜約50mg、より好ましく
は約0.01〜約20mgを静脈注射により投与するの
が好都合である。注射剤としては、静脈注射剤のほか、
皮下注射剤、皮内注射剤、筋肉注射剤、点滴注射剤など
が含まれ、また持続性製剤としては、イオントフォレシ
ス経皮剤などが含まれる。かかる注射剤は自体公知の方
法、すなわち、本発明の化合物(I)又はその塩を無菌
の水性液もしくは油性液に溶解、懸濁または乳化するこ
とによって調製される。注射用の水性液としては生理食
塩水、ブドウ糖やその他の補助薬を含む等張液(例え
ば、D−ソルビトール、D−マンニトール、塩化ナトリ
ウムなど)などがあげられ、適当な溶解補助剤、例えば
アルコール(例えばエタノール)、ポリアルコール(例
えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル)、非イオン性界面活性剤(例えばポリソルベート8
0、HCO−50)などと併用してもよい。油性液とし
ては、ゴマ油、大豆油などがあげられ、溶解補助剤とし
て安息香酸ベンジル、ベンジルアルコールなどと併用し
てもよい。また、緩衝剤(例えば、リン酸緩衝液、酢酸
ナトリウム緩衝液)、無痛化剤(例えば、塩化ベンザル
コニウム、塩酸プロカインなど)、安定剤(例えば、ヒ
ト血清アルブミン、ポリエチレングリコールなど)、保
存剤(例えば、ベンジルアルコール、フェノールなど)
などと配合してもよい。調製された注射液は、通常、ア
ンプルに充填される。本発明の製剤は、適宜、血栓溶解
剤(例えばTPA、ヘパリン、ウロキナーゼ等)、アル
ツハイマー治療薬(例えばアバン、カラン等)、コレス
テロール治療薬(例えばシンバスタチン、プラバスタチ
ン等のHMG−CoA還元酵素阻害薬等)、TG低下薬
(例えばクロフィブラート等)、AII拮抗薬(例えば
ブロプレス等)、抗血小板薬(例えばアスピリン等)、
Ca拮抗薬(例えばカルスロット、アムロジピン等)等
と併用して、あるいはこれらの医薬成分を適量配合して
使用することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明はさらに下記の参考例、実
施例、製剤例及び実験例で詳しく説明されるが、これら
の例は単なる実例であって本発明を限定するものではな
く、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させても
よい。参考例、実施例のカラムクロマトグラフィーにお
ける溶出はTLC(Thin Layer Chromatography,薄
層クロマトグラフィー)による観察下に行なわれた。T
LC観察においては、TLCプレートとしてメルク(M
erck)社製の60F254を、展開溶媒としてはカラム
クロマトグラフィーで溶出溶媒として用いられた溶媒
を、検出法としてUV検出器を採用した。カラム用シリ
カゲルは同じくメルク社製のキーゼルゲル60(70な
いし230メッシュ)を用いた。NMRスペクトルは内
部又は外部基準としてテトラメチルシランを用いてGem
ini 200型スペクトロメーターで測定し、全δ値を p
pm で示した。IRスペクトルは島津FTZR−820
0型スペクトロメーターで測定した。混合溶媒において
()内に示した数値は各溶媒の容量混合比である。また
溶液における%は溶液100ml中のg数を表わす。また
参考例、実施例中の記号は次のような意味である。 s :シングレット(singlet) d :ダブレット(doublet) t :トリプレット(triplet) q :クワルテット(quartet) quint :クウィンテット(quintet) ABq :AB型クワルテット(AB type quartet) dd :ダブル ダブレット(double doublet) m :マルチプレット(multiplet) br :ブロード(broad) brs :ブロード シングレット(broad singlet) J :カップリング定数(coupling constant) WSC :水溶性カルボジイミド THF :テトラヒドロフラン DMF :ジメチルホルムアミド DMSO:ジメチルスルホキシド Fmoc:9-フルオレニルメトキシカルボニル HOBt:1−ヒドロキシベンズトリアゾール DBU :1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン
【0041】
【実施例】参考例14-(ナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン 2-ピペラジノン (3.00 g) をTHF (30 ml)、DMF (30 ml)
に溶解し、トリエチルアミン (5.02 ml) を加えた。氷
冷下、ナフタレン-2-スルホニルクロリド (8.16 g) のT
HF (30 ml) 溶液を滴下し、室温で一晩撹拌した。反応
液を減圧濃縮し、残留物を炭酸水素ナトリウム水溶液、
水、エタノールで順次洗浄し、淡茶色結晶の表題化合物
(7.15 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.33-3.50 (4H, m), 3.79 (2H,
s), 6.05 (1H, brs), 7.63-7.80 (3H, m), 7.90-8.07
(3H, m), 8.38 (1H, s). IR (KBr): 1680, 1651, 1342, 1323, 1165 cm-1.
【0042】参考例21-(4-シアノベンジル)-4-(ナフタレン-2-スルホニル)-2
-ピペラジノン 4-(ナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン (290 m
g) をTHF (8 ml)、 DMF (2 ml) に溶解し、0℃で水素化
ナトリウム (60 % in oil, 40 mg) を加えた。20分間
撹拌した後、4-シアノベンジルクロリド (182 mg) を加
え、室温で一晩攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残留物
に水を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄し、乾燥(MgSO4)後濃縮して、残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン : 酢酸エチ
ル = 1 : 2)に付し、無色結晶の表題化合物 (220 mg)
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.30-3.42 (4H, m), 3.89 (2H,
s), 4.58 (2H, s), 7.24 (2H, d, J=8.5Hz), 7.53 (2H,
d, J=8.5Hz), 7.68-7.80 (3H, m), 7.92-8.04 (3H,
m), 8.38 (1H, d, J=1.6Hz). IR (KBr): 2228, 1649, 1346, 1171 cm-1.
【0043】参考例34-(tert-ブトキシカルボニル)-2-ピペラジノン 2-ピペラジノン (3.00 g) とアセトニトリル (50 ml)
の混合物に二炭酸ジ-tert-ブチル (7.20 g) を滴下し、
室温で2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、析出
した結晶をエーテルで洗浄し、無色結晶の表題化合物
(4.77 g) を得た。1H-NMR (CDCl3) δ: 1.48 (9H, s),
3.33-3.43 (2H, m), 3.64 (2H, t, J=5.3Hz), 4.09 (2
H, s), 6.40-6.70 (1H, br). IR (KBr): 1696, 1667, 1400, 1341, 1130 cm-1.
【0044】参考例44-(tert-ブトキシカルボニル)-1-(4-シアノベンジル)-2
-ピペラジノン 参考例2と同様の方法で、4-(tert-ブトキシカルボニ
ル)-2-ピペラジノンと4-シアノベンジルクロリドを用い
て無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.47 (9H, s), 3.28 (2H, t, J=5.
2Hz), 3.63 (2H, t, J=5.5Hz), 4.18 (2H, s), 4.66 (2
H, s), 7.37 (2H, d, J=8.0Hz), 7.64 (2H, d, J=8.0H
z). IR (KBr): 2224, 1690, 1651, 1424, 1341, 1246 cm-1.
【0045】参考例51-(4-シアノベンジル)-2-ピペラジノン塩酸塩 4-(tert-ブトキシカルボニル)-1-(4-シアノベンジル)-2
-ピペラジノン (1.10 g)に4規定塩酸酢酸エチル溶液
(20 ml) を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を濃縮
し、残渣にエタノールを加え結晶化させ、無色結晶の表
題化合物 (812 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.35-3.55 (4H, m), 3.81 (2H,
s), 4.67 (2H, s), 7.51(2H, d, J=8.2Hz), 7.82 (2H,
d, J=8.2Hz), 9.75 (2H, brs). IR (KBr): 2928, 2238, 1657, 1491, 1414, 1350 cm-1.
【0046】参考例64-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(4-シアノベ
ンジル)-2-ピペラジノン 1-(4-シアノベンジル)-2-ピペラジノン塩酸塩 (201 m
g)、6-クロロナフタレン-2-スルホニルクロリド (205 m
g)、炭酸ナトリウム (254 mg)、酢酸エチル (10 ml)、
水 (5 ml) の混合物を室温で2時間攪拌した。有機層を
分液し、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO4)後濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘ
キサン : 酢酸エチル = 1 : 2) に付し、淡桃色結晶の
表題化合物 (239mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.37 (4H, s), 3.87 (2H, s), 4.5
9 (2H, s), 7.28 (2H, d, J=7.9Hz), 7.57 (2H, d, J=
7.9Hz), 7.58-7.66 (1H, m), 7.78 (1H, dd, J=8.5, 1.
9Hz), 7.90-7.98 (3H, m), 8.35 (1H, d, J=1.4Hz). IR (KBr): 2232, 1651, 1346, 1167, 698 cm-1.
【0047】参考例74-(tert-ブトキシカルボニル)-1-(3-シアノベンジル)-2
-ピペラジノン 参考例2と同様の方法で、4-(tert-ブトキシカルボニ
ル)-2-ピペラジノンと3-シアノベンジルクロリドを用い
て無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.47 (9H, s), 3.28 (2H, t, J=5.
4Hz), 3.64 (2H, t, J=5.4Hz), 4.18 (2H, s), 4.64 (2
H, s), 7.42-7.68 (4H, m). IR (KBr): 2230, 1705, 1653, 1420, 1342, 1240 cm-1.
【0048】参考例81-(3-シアノベンジル)-2-ピペラジノン塩酸塩 参考例5と同様の方法で、4-(tert-ブトキシカルボニ
ル)-1-(3-シアノベンジル)-2-ピペラジノンを用いて無
色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.37-3.57 (4H, m), 3.81 (2H,
s), 4.65 (2H, s), 7.52-7.80 (4H, m), 9.85 (2H, br
s). IR (KBr): 2926, 2230, 1659, 1497, 1429, 1354, 693
cm-1.
【0049】参考例94-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(3-シアノベ
ンジル)-2-ピペラジノン 参考例6と同様の方法で、1-(3-シアノベンジル)-2-ピ
ペラジノン塩酸塩と 6-クロロナフタレン-2-スルホニル
クロリドを用いて淡桃色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.37 (4H, s), 3.86 (2H, s), 4.5
6 (2H, s), 7.38-7.49 (3H, m), 7.52-7.65 (2H, m),
7.78 (1H, dd, J=8.8, 1.8Hz), 7.90-7.98 (3H, m), 8.
35 (1H, s). IR (KBr): 2230, 1647, 1350, 1165, 963, 698 cm-1.
【0050】参考例104-(tert-ブトキシカルボニル)-1-(trans-4-シアノシク
ロヘキサン-1-イルメチル)-2-ピペラジノン 参考例2と同様の方法で、4-(tert-ブトキシカルボニ
ル)-2-ピペラジノンと trans-4-シアノ-1-メタンスルホ
ニルオキシメチルシクロヘキサンを用いて無色結晶の表
題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.98-1.07 (2H, m), 1.47 (9H,
s), 1.42-1.86 (5H, m), 2.06-2.22 (2H, m), 2.32-2.4
9 (1H, m), 3.24-3.37 (4H, m), 3.64 (2H, t, J=5.4H
z), 4.08 (2H, s). IR (KBr): 2238, 1678, 1647, 1426, 1289, 1171 cm-1.
【0051】参考例114-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(trans-4-シ
アノシクロヘキサン-1-イルメチル)-2-ピペラジノン 4-(tert-ブトキシカルボニル)-1-(trans-4-シアノシク
ロヘキサン-1-イルメチル)-2-ピペラジノン (386 mg)
に4規定塩酸酢酸エチル溶液 (20 ml) を加え、室温で
2時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣に 6-クロロナ
フタレン-2-スルホニルクロリド (313 mg)、炭酸ナトリ
ウム (318 mg)、酢酸エチル (10 ml)、水 (10ml) を加
え、室温で2時間攪拌した。有機層を分液し、飽和食塩
水で洗浄、乾燥(MgSO4)後濃縮した。残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン : 酢酸エチ
ル = 1 : 2) に付し、無色結晶の表題化合物 (574 mg)
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.85-1.10 (2H, m), 1.37-1.77 (5
H, m), 2.00-2.15 (2H,m), 2.26-2.44 (1H, m), 3.20
(2H, d, J=7.0Hz), 3.39 (4H, s), 3.76 (2H, s), 7.60
(1H, dd, J=8.8, 2.0Hz), 7.79 (1H, dd, J=8.6, 1.8H
z), 7.89-7.98 (3H, m), 8.34 (1H, s). IR (KBr): 2242, 1655, 1451, 1341, 1163, 700 cm-1.
【0052】参考例124-(tert-ブトキシカルボニル)-1-(5-シアノ-2-チエニル
メチル)-2-ピペラジノン 参考例2と同様の方法で、4-(tert-ブトキシカルボニ
ル)-2-ピペラジノンと5-シアノ-2-チエニルメチルブロ
ミドを用いて無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.47 (9H, s), 3.38 (2H, t, J=5.
4Hz), 3.65 (2H, t, J=5.4Hz), 4.14 (2H, s), 4.74 (2
H, s), 7.02 (1H, d, J=3.8Hz), 7.50 (1H, d, J=3.8H
z). IR (KBr): 2218, 1703, 1649, 1425, 1337, 1186 cm-1.
【0053】参考例134-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(5-シアノ-2-
チエニルメチル)-2-ピペラジノン 参考例11と同様の方法で、4-(tert-ブトキシカルボニ
ル)-1-(5-シアノ-2-チエニルメチル)-2-ピペラジノンを
用いて無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.35-3.50 (4H, m), 3.84 (2H,
s), 4.66 (2H, s), 6.93 (1H, d, J=3.9Hz), 7.42 (1H,
d, J=3.9Hz), 7.61 (1H, dd, J=8.9, 1.9Hz), 7.77 (1
H, dd, J=8.8, 1.8Hz), 7.89-7.97 (3H, m), 8.35 (1H,
s). IR (KBr): 2218, 1663, 1346, 1165, 959, 694 cm-1.
【0054】参考例144-ベンジルオキシカルボニル-2-ピペラジノン 2-ピペラジノン (10 g)、クロロ炭酸ベンジル (20.5
g)、炭酸ナトリウム (31.8g)、酢酸エチル (200 ml)、
水 (200 ml) の混合物を室温で2時間攪拌した。有機層
を分液し、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO4)後濃縮し
て得られた結晶をろ取、酢酸エチル−エーテルで洗浄、
乾燥して無色結晶の表題化合物 (18.5 g) を得た1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.35-3.47 (2H, m), 3.71 (2H, t,
J=5.4Hz), 4.17 (2H, s), 6.22-6.42 (1H, br), 7.37
(5H, s). IR (KBr): 1711, 1663, 1412, 1337, 1287 cm-1.
【0055】参考例154-ベンジルオキシカルボニル-1-(4-ブロモベンジル)-2-
ピペラジノン 参考例2と同様の方法で、4-ベンジルオキシカルボニル
-2-ピペラジノンと4-ブロモベンジルブロミドを用いて
無色油状の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.26 (2H, t, J=5.4Hz), 3.67 (2
H, t, J=5.4Hz), 4.23 (2H, s), 4.56 (2H, s), 5.15
(2H, s), 7.14 (2H, d, J=8.2Hz), 7.35 (5H, s),7.46
(2H, d, J=8.2Hz). IR (KBr): 1705, 1651, 1489, 1427, 1233, 1124 cm-1.
【0056】参考例164-ベンジルオキシカルボニル-1-[4-(4-ピリジル)ベンジ
ル]-2-ピペラジノン 4-ベンジルオキシカルボニル-1-(4-ブロモベンジル)-2-
ピペラジノン (807 mg)、4-ピリジルホウ酸 (244 mg)、
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム (69 m
g)、2M炭酸ナトリウム水溶液 (2 ml)、トルエン (8 m
l)、エタノール (2 ml) の混合物を一晩加熱還流した。
放冷後、反応液に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で
洗浄し、乾燥(MgSO4)後濃縮した。残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル) に付し、無
色結晶の表題化合物 (283 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.32 (2H, t, J=5.1Hz), 3.70 (2
H, t, J=5.3Hz), 4.27 (2H, s), 4.68 (2H, s), 5.16
(2H, s), 7.36 (5H, s), 7.38 (2H, d, J=8.7Hz),7.49
(2H, d, J=6.1Hz), 7.62 (2H, d, J=8.7Hz), 8.67 (2H,
d, J=6.1Hz). IR (KBr): 1705, 1688, 1644, 1431, 1292, 1244 cm-1.
【0057】参考例174-ベンジルオキシカルボニル-1-[4-(tert-ブトキシカル
ボニルアミノ)ベンジル]-2-ピペラジノン 参考例2と同様の方法で、4-ベンジルオキシカルボニル
-2-ピペラジノンと4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)
ベンジルブロミドを用いて淡黄色アモルファス状の表題
化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.51 (9H, s), 3.23 (2H, t, J=5.
2Hz), 3.63 (2H, t, J=5.3Hz), 4.22 (2H, s), 4.55 (2
H, s), 5.15 (2H, s), 7.10-7.40 (10H, m). IR (KBr): 1707, 1655, 1530, 1235, 1163 cm-1.
【0058】参考例181-[4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ベンジル]-4-(6
-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン 4-ベンジルオキシカルボニル-1-[4-(tert-ブトキシカル
ボニルアミノ)ベンジル]-2-ピペラジノン (401 mg) を
エタノール (15 ml) に溶解し、10%パラジウム炭素 (1
60 mg) を加え、水素気流下4時間激しく攪拌した。触
媒を除去した後、溶媒を減圧留去して得られた残留物に
6-クロロナフタレン-2-スルホニルクロリド(261 mg)、
炭酸ナトリウム (212 mg)、酢酸エチル (20 ml)、水 (2
0 ml) を加え、室温で3時間攪拌した。有機層を分液
し、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO4)後濃縮した。残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチ
ル :メタノール = 10 : 1) に付して淡桃色結晶の表題
化合物 (340 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.51 (9H, s), 3.29 (4H, m), 3.8
4 (2H, s), 4.47 (2H, s), 6.45 (1H, s), 7.07 (2H,
d, J=8.6Hz), 7.25 (2H, d, J=8.6Hz), 7.60 (1H,dd, J
=8.8, 2.0Hz), 7.76 (1H, dd, J=8.7, 1.9Hz), 7.88-7.
97 (3H, m), 8.33(1H, d, J=1.4Hz). IR (KBr): 1699, 1644, 1534, 1346, 1337, 1240, 1163
cm-1.
【0059】参考例191-(4-アミノベンジル)-4-(6-クロロナフタレン-2-スル
ホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 1-[4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ベンジル]-4-(6
-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン (53
0 mg) に4規定塩酸酢酸エチル溶液 (10 ml) とメタノ
−ル (2 ml) を加え、室温で 3時間攪拌した。反応液
を濃縮し得られた結晶をろ取、酢酸エチル−エーテルで
洗浄、乾燥して表題化合物 (457 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.22-3.45 (4H, m), 3.76 (2H,
s), 4.47 (2H, s), 7.21(4H, s), 7.73 (1H, dd, J=8.
7, 2.1Hz), 7.87 (1H, dd, J=8.7, 1.9Hz), 8.18(1H,
d, J=8.6Hz), 8.24-8.33 (2H, m), 8.59 (1H, d, J=1.8
Hz). IR (KBr): 2934, 1651, 1493, 1348, 1337, 1161, 700
cm-1.
【0060】参考例204-ベンジルオキシカルボニル-1-[2-(1-tert-ブトキシカ
ルボニル-4-ピペリジル)エチル]-2-ピペラジノン 参考例2と同様の方法で、4-ベンジルオキシカルボニル
-2-ピペラジノンと 1-tert-ブトキシカルボニル-4-(2-
メタンスルホニルオキシエチル)ピペリジンを用いて油
状の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.00-1.25 (2H, m), 1.45 (9H,
s), 1.30-1.58 (3H, m), 1.58-1.70 (2H, m), 2.56-2.7
8 (2H, m), 3.33 (2H, t, J=5.2Hz), 3.38-3.50 (2H,
m), 3.71 (2H, t, J=5.3Hz), 3.97-4.20 (2H, m), 4.14
(2H, s), 5.15 (2H,s), 7.26 (5H, s). IR (KBr): 1694, 1657, 1426, 1236, 1163 cm-1.
【0061】参考例211-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-4-ピペリジル)エチ
ル]-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジ
ノン 参考例18と同様の方法で、4-ベンジルオキシカルボニ
ル-1-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-4-ピペリジル)エ
チル]-2-ピペラジノンを用いて淡桃色結晶の表題化合物
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.93-1.20 (2H, m), 1.26-1.44 (3
H, m), 1.44 (9H, s), 1.55-1.70 (2H, m), 2.54-2.64
(2H, m), 3.30-3.42 (2H, m), 3.39 (4H, s), 3.76 (2
H, s), 3.94-4.16 (2H, m), 7.61 (1H, dd, J=8.8, 2.0
Hz), 7.79 (1H, dd, J=8.9, 1.7Hz), 7.90-7.98 (3H,
m), 8.36 (1H, s). IR (KBr): 1690, 1649, 1418, 1339, 1167, 968, 700 c
m-1.
【0062】参考例224-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[2-(4-ピペリ
ジル)エチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 参考例19と同様の方法で、1-[2-(1-tert-ブトキシカ
ルボニル-4-ピペリジル)エチル]-4-(6-クロロナフタレ
ン-2-スルホニル)-2-ピペラジノンを用いて無色結晶の
表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.00-1.50 (5H, m), 1.60-1.80
(2H, m), 2.60-2.88 (2H, m), 3.20-3.43 (8H, m), 3.6
6 (2H, s), 7.74 (1H, dd, J=8.7, 2.1Hz), 7.89(1H, d
d, J=8.8, 1.8Hz), 8.18 (1H, d, J=8.8Hz), 8.24-8.33
(2H, m), 8.59(1H, s). IR (KBr): 2936, 1651, 1345, 1163, 700 cm-1.
【0063】参考例234-ベンジルオキシカルボニル-1-[(1-tert-ブトキシカル
ボニル-4-ピペリジル)メチル]-2-ピペラジノン 参考例2と同様の方法で、4-ベンジルオキシカルボニル
-2-ピペラジノンと 1-tert-ブトキシカルボニル-4-メタ
ンスルホニルオキシメチルピペリジンを用いて油状の表
題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.04-1.41 (2H, m), 1.45 (9H,
s), 1.52-1.68 (2H, m), 1.70-2.03 (1H, m), 2.57-2.7
7 (2H, m), 3.20-3.38 (2H, m), 3.36 (2H, t, J=5.3H
z), 3.72 (2H, t, J=5.4Hz), 4.02-4.20 (2H, m), 4.16
(2H, s), 5.16 (2H,s), 7.36 (5H, s). IR (KBr): 1695, 1661, 1424, 1235, 1167 cm-1.
【0064】参考例241-[(1-tert-ブトキシカルボニル-4-ピペリジル)メチル]
-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノ
参考例18と同様の方法で、4-ベンジルオキシカルボニ
ル-1-[(1-tert-ブトキシカルボニル-4-ピペリジル)メチ
ル]-2-ピペラジノンを用いて無色結晶の表題化合物を得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.98-1.21 (2H, m), 1.43 (9H,
s), 1.38-1.58 (2H, m), 1.60-1.97 (1H, m), 2.50-2.7
0 (2H, m), 3.10-3.34 (2H, m), 3.34-3.48 (4H, m),
3.78 (2H, s), 3.95-4.16 (2H, m), 7.61 (1H, dd, J=
9.0, 2.0Hz), 7.80 (1H, dd, J=8.6, 1.8Hz), 7.90-7.9
8 (3H, m), 7.36 (1H, s). IR (KBr): 1678, 1657, 1350, 1167 cm-1.
【0065】参考例254-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(4-ピペリジ
ルメチル)-2-ピペラジノン塩酸塩 参考例19と同様の方法で、1-[(1-tert-ブトキシカル
ボニル-4-ピペリジル)メチル]-4-(6-クロロナフタレン-
2-スルホニル)-2-ピペラジノンを用いて無色結晶の表題
化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.10-1.36 (2H, m), 1.48-1.65
(2H, m), 1.68-1.95 (1H, m), 2.57-2.82 (2H, m), 3.0
6-3.23 (4H, m), 3.36 (4H, s), 3.67 (2H, s),7.72 (1
H, dd, J=8.8, 2.2Hz), 7.88 (1H, dd, J=8.7, 1.9Hz),
8.18 (1H, d, J=8.8Hz), 8.22-8.32 (2H, m), 8.58 (1
H, s), 8.43-8.95 (2H, br). IR (KBr): 2924, 1649, 1345, 1173, 961, 702 cm-1.
【0066】参考例264-ベンジルオキシカルボニル-1,2,3,4-テトラヒドロピ
ラジン-2-オン N-ベンジルオキシカルボニルグリシン (10.5 g)、2,2-
ジエトキシエチルアミン(7.33 g) のアセトニトリル (5
0 ml) 溶液に、WSC 塩酸塩 (10.5 g) を氷冷下加え室温
で2時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣に酢酸エチル
と希塩酸を加え、有機層を分液した。飽和重曹水、飽和
食塩水で順次洗浄し、乾燥(MgSO4)後濃縮した。残留
物にp-トルエンスルホン酸 (951 mg)、トルエン (150 m
l) を加え、30分間加熱還流した。放冷後、反応液に酢
酸エチルを加え、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、乾
燥(MgSO4)後濃縮した。得られた結晶をろ取しエーテ
ルで洗浄、乾燥して無色結晶の表題化合物 (7.37 g) を
得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.30 (2H, s), 5.22 (2H, s), 5.5
0-5.68 (1H, m), 6.29-6.48 (1H, m), 7.38 (5H, s),
7.50-8.00 (1H, br). IR (KBr): 1698, 1649, 1410, 1321, 1107, 957, 760 c
m-1.
【0067】参考例274-ベンジルオキシカルボニル-1-[trans-4-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)シクロヘキサン-1-イルメチル]1,
2,3,4-テトラヒドロピラジン-2-オン trans-4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキ
サン-1-イルメタノール (803 mg) とメタンスルホニル
クロリド (0.298 ml) とから調整した trans-4-(tert-
ブトキシカルボニルアミノ)-1-メタンスルホニルオキシ
シクロヘキサンを、4-ベンジルオキシカルボニル-1,2,
3,4-テトラヒドロピラジン-2-オン (813 mg)のDMF (30
ml) 溶液に加えた。炭酸カリウム (967 mg)、ヨウ化カ
リウム (291 mg) を加え、60℃で一日、100℃で一日攪
拌した。反応液を減圧濃縮し、残留物に水を加え酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、乾燥
(MgSO4)後濃縮して、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン : 酢酸エチル = 1 : 1)に
付し、アモルファス状の表題化合物 (422 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.97-1.14 (4H, m), 1.43 (9H,
s), 1.54-1.88 (3H, m), 1.90-2.10 (2H, m), 3.26-3.5
0 (1H, m), 3.31 (2H, d, J=7.0Hz), 4.30 (2H, s), 4.
26-4.44 (1H, m), 5.21 (2H, s), 5.36-5.58 (1H, m),
6.26-6.47 (1H, m),7.36 (5H, s). IR (KBr): 1709, 1686, 1402, 1171 cm-1.
【0068】参考例281-[trans-4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘ
キサン-1-イルメチル]-4-(6-クロロナフタレン-2-スル
ホニル)-2-ピペラジノン 参考例18と同様の方法で、4-ベンジルオキシカルボニ
ル-1-[trans-4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シク
ロヘキサン-1-イルメチル]-1,2,3,4-テトラヒドロピラ
ジン-2-オンを用いて無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.85-1.13 (4H, m), 1.43 (9H,
s), 1.48-1.70 (3H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 3.16 (2
H, d, J=7.0Hz), 3.20-3.46 (5H, m), 3.77 (2H, s),
4.24-4.40 (1H, m), 7.60 (1H, dd, J=8.9, 1.9Hz), 7.
79 (1H, dd, J=8.8, 1.8Hz), 7.89-7.98 (3H, m), 8.35
(1H, s). IR (KBr): 1678, 1644, 1508, 1346, 1159 cm-1.
【0069】参考例291-(trans-4-アミノシクロヘキサン-1-イルメチル)-4-(6
-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン塩酸
参考例19と同様の方法で、1-[trans-4-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)シクロヘキサン-1-イルメチル]-4-
(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノンを
用いて無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.75-1.05 (2H, m), 1.05-1.34
(2H, m), 1.35-1.63 (3H, m), 1.78-1.94 (2H, m), 2.7
0-3.00 (1H,m), 3.08 (2H, d, J=6.4Hz), 3.38-3.42 (4
H, m), 3.65 (2H, s), 7.72 (1H, dd, J=8.7, 2.1Hz),
7.88 (1H, dd, J=8.8, 1.8Hz), 7.86-8.02 (3H, m), 8.
18 (1H, d, J=8.8Hz), 8.22-8.32 (2H, m), 8.58 (1H,
s). IR (KBr): 2934, 1649, 1345, 1163, 700 cm-1.
【0070】参考例302,2-ジメトキシエチル[4-(1H-イミダゾール-1-イル)ベ
ンジル]アミン 2,2-ジメトキシエチルアミン (526 mg) と 4-(1H-イミ
ダゾール-1-イル)ベンズアルデヒド (861 mg) のメタノ
ール (25 ml) 溶液に酢酸 (600 mg) を加え室温で1時
間撹拌した。つづいて氷冷下トリアセトキシホウ素化ナ
トリウム (1.59 g) を加え室温で3時間撹拌した。反応
液を濃縮し、残渣に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加
えジクロロメタンで抽出し、乾燥後濃縮して無色油状物
の表題化合物 (1.21 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.76 (2H, d, J=5.6Hz), 3.39 (6
H, s), 3.86 (2H, s), 4.50 (1H,t, J=5.6Hz), 7.20 (1
H, s), 7.27 (1H, s), 7.34 (2H, d, J=8.8Hz), 7.45
(2H, d, J=8.8Hz), 7.84 (1H, s).
【0071】実施例11-(4-アミジノベンジル)-4-(ナフタレン-2-スルホニル)
-2-ピペラジノン塩酸塩 1-(4-シアノベンジル)-4-(ナフタレン-2-スルホニル)-2
-ピペラジノン (405 mg)にエタノール(1 ml)、4規定塩
酸/ジオキサン溶液 (7 ml)を加え、室温で一晩攪拌し
た。溶媒を濃縮後、12%アンモニアメタノ−ル溶液 (5
ml) を加え、室温で4日間撹拌した。溶媒を濃縮後、CH
P20カラムクロマトグラフィー(水:アセトニトリル:
1規定塩酸=70:30:1)にて精製し、無色アモルファス
状の表題化合物 (207 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.20-3.60 (4H, m), 3.81 (2H,
s), 4.57 (2H, s), 7.35(2H, d, J=8.3Hz), 7.65-7.90
(5H, m), 8.05-8.28 (3H, m), 8.54 (1H, s), 9.14 (2
H, brs), 9.33 (2H, brs). IR (KBr): 3058, 1676, 1647, 1493, 1346, 1163 cm-1.
【0072】実施例21-(4-アミジノベンジル)-4-(6-クロロナフタレン-2-ス
ルホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(4-シアノベ
ンジル)-2-ピペラジノン(220 mg) のジオキサン/エタ
ノ−ル(9/1)溶液 (10 ml)に氷冷下塩化水素ガスを
2分間吹き込み、室温で一晩放置した。溶媒を濃縮後、
15%アンモニアエタノ−ル溶液 (5 ml) を加え、60℃
で2時間撹拌した。溶媒を濃縮後、CHP20カラムクロマ
トグラフィー(水:アセトニトリル:1規定塩酸=70:3
0:1)にて精製し、エタノール−酢酸エチルから結晶化
させて無色結晶の表題化合物 (173mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.20-3.50 (4H, m), 3.81 (2H,
s), 4.56 (2H, s), 7.35(2H, d, J=8.4Hz), 7.68 (2H,
d, J=8.4Hz), 7.74 (1H, dd, J=9.0, 2.2Hz), 7.89 (1
H, dd, J=8.6, 1.8Hz), 8.18 (1H, d, J=8.6Hz), 8.24-
8.32 (2H, m), 8.59 (1H, s), 9.02 (2H, brs), 9.30
(2H, brs). IR (KBr): 3052, 1678, 1636, 1493, 1352, 1163, 698
cm-1.
【0073】実施例31-(3-アミジノベンジル)-4-(6-クロロナフタレン-2-ス
ルホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例2と同様の方法で、4-(6-クロロナフタレン-2-ス
ルホニル)-1-(4-シアノベンジル)-2-ピペラジノンのか
わりに 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(3-シ
アノベンジル)-2-ピペラジノンを用いて、無色結晶の表
題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.30-3.50 (4H, m), 3.79 (2H,
s), 4.54 (2H, s), 7.47(2H, d, J=5.0Hz), 7.62 (1H,
s), 7.64-7.71 (1H, m), 7.74 (1H, dd, J=8.8, 2.2H
z), 7.89 (1H, dd, J=8.8, 1.8Hz), 8.18 (1H, d, J=8.
8Hz), 8.25-8.33(2H, m), 8.60 (1H, s), 9.16 (2H, br
s), 9.38 (2H, brs). IR (KBr): 3144, 1682, 1645, 1352, 1171, 774, 694 c
m-1.
【0074】実施例41-(trans-4-アミジノシクロヘキサン-1-イルメチル)-4-
(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン塩
酸塩 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(trans-4-シ
アノシクロヘキサン-1-イルメチル)-2-ピペラジノン (3
12 mg) に 28%塩酸ジオキサン/エタノ−ル(9/1)
溶液 (10 ml) を加え室温で6時間放置した。溶媒を濃
縮後、15%アンモニアエタノ−ル溶液 (10 ml) を加え
一晩攪拌した。溶媒を濃縮後、CHP20カラムクロマトグ
ラフィー(水:アセトニトリル:1規定塩酸=70:30:
1)にて精製し、無色アモルファス状の表題化合物 (350
mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.70-0.95 (2H, m), 1.25-1.75
(7H, m), 2.20-2.39 (1H, m), 3.08 (2H, d, J=6.6Hz),
3.3-3.4 (4H, m), 3.70 (2H, s), 7.72 (1H, dd, J=8.
8, 2.2Hz), 7.89 (1H, dd, J=8.8, 1.8Hz), 8.19 (1H,
d, J=8.8Hz), 8.23-8.32 (2H, m), 8.60 (3H, brs), 8.
78 (2H, brs). IR (KBr): 3077, 1682, 1644, 1346, 1163, 698 cm-1.
【0075】実施例51-(5-アミジノ-2-チエニルメチル)-4-(6-クロロナフタ
レン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例4と同様の方法で、4-(6-クロロナフタレン-2-ス
ルホニル)-1-(trans-4-シアノシクロヘキサン-1-イルメ
チル)-2-ピペラジノンのかわりに 4-(6-クロロナフタレ
ン-2-スルホニル)-1-(5-シアノ-2-チエニルメチル)-2-
ピペラジノンを用いて、無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.39 (4H, s), 3.75 (2H, s),
4.68 (2H, s), 7.18 (1H,d, J=3.8Hz), 7.73 (1H, dd,
J=8.8, 1.2Hz), 7.83-7.90 (2H, m), 8.15 (1H,d, J=8.
8Hz), 8.21-8.30 (2H, m), 8.57 (1H, s), 8.95 (2H, b
rs), 9.26 (2H,brs). IR (KBr): 3005, 1659, 1636, 1499, 1350, 1167, 696
cm-1.
【0076】実施例64-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-(N-メチル
アミジノ)ベンジル]-2-ピペラジノン塩酸塩 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(4-シアノベ
ンジル)-2-ピペラジノン(440 mg) に 28%塩酸ジオキサ
ン/エタノ−ル(9/1)溶液 (10 ml) を加え室温で
一晩放置した。溶媒を濃縮後、40%メチルアミンメタノ
−ル溶液 (10 ml)を加え7時間攪拌した。溶媒を濃縮
後、CHP20カラムクロマトグラフィー(水:アセトニト
リル:1規定塩酸=70:30:1)にて精製し、淡黄色アモ
ルファス状の表題化合物 (173 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.02 (3H, d,
J=4.6Hz), 3.20−3.55 (4H,
m), 3.84 (2H,s), 4.55 (2
H, s), 7.31 (2H, d, J=8.2
Hz), 7.65 (2H, d, J=8.2H
z), 7.73 (1H, dd, J=8.8,
2.0Hz), 7.88 (1H, dd, J=
8.6, 1.8Hz), 8.19 (1H, d,
J=8.8Hz), 8.24−8.32 (2H,
m), 8.60 (1H, s), 9.05
(1H, brs), 9.51 (1H, br
s), 9.96(1H, d, J=1.6Hz).
【0077】実施例74−(6−クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-(モ
ルホリノイミノメチル)ベンジル]-2-ピペラジノン塩酸
4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(4-シアノベ
ンジル)-2-ピペラジノン(440 mg) に 28%塩酸ジオキサ
ン/エタノ−ル(9/1)溶液 (10 ml) を加え室温で
5時間放置した。溶媒を濃縮後、10%モルホリンエタノ
ール溶液 (10 ml)を加え3日間攪拌した。溶媒を濃縮
後、CHP20カラムクロマトグラフィー(水:アセトニト
リル:1規定塩酸=70:30:1)にて精製し、無色アモル
ファス状の表題化合物 (427 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.20-3.50 (6H, m), 3.55-3.68
(2H, m), 3.70-3.95 (6H, m), 7.35 (2H, d, J=8.3H
z), 7.47 (2H, d, J=8.3Hz), 7.74 (1H, dd, J=8.7, 2.
1Hz), 7.89 (1H, dd, J=8.7, 1.7Hz), 8.19 (1H, d, J=
8.8Hz), 8.25-8.32(2H, m), 8.60 (1H, s), 9.40 (1H,
brs), 9.53 (1H, brs). IR (KBr): 3021, 1655, 1613, 1346, 1163, 1115, 698
cm-1.
【0078】実施例81-[4-(N-アミノアミジノ)ベンジル]-4-(6-クロロナフタ
レン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(4-シアノベ
ンジル)-2-ピペラジノン(220 mg) に 28%塩酸ジオキサ
ン/エタノ−ル(9/1)溶液 (10 ml) を加え室温で
7時間放置した。溶媒を濃縮後、包水ヒドラジン (125
mg) のエタノール(10 ml) 溶液を加え一晩攪拌した。溶
媒を濃縮後、CHP20カラムクロマトグラフィー(水:ア
セトニトリル:1規定塩酸=70:30:1)、続いてLH20
(メタノール)にて精製し、無色アモルファス状の表題
化合物 (100 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.20-3.60 (4H, m), 3.82 (2H,
s), 4.57 (2H, s), 7.36(2H, d, J=8.3Hz), 7.63 (2H,
d, J=8.3Hz), 7.76 (1H, dd, J=8.8, 2.1Hz), 7.91 (1
H, dd, J=8.8, 1.8Hz), 8.21 (1H, d, J=8.8Hz), 8.28-
8.34 (2H, m), 8.62 (1H, s). IR (KBr): 3065, 1647, 1346, 1163, 698 cm-1.
【0079】実施例94-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-(N-ヒドロ
キシアミジノ)ベンジル]-2-ピペラジノン 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(4-シアノベ
ンジル)-2-ピペラジノン(440 mg)、ヒドロキシルアミン
塩酸塩 (347 mg)、炭酸水素ナトリウム (420 mg)、80%
エタノール (30 ml) の混合物を2時間加熱還流した。
エタノールを留去し、析出した結晶を水、エタノール、
酢酸エチルで洗浄後乾燥して無色結晶の表題化合物 (35
3 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.20-3.45 (4H, m), 3.77 (2H,
s), 4.47 (2H, s), 5.72(2H, s), 7.14 (2H, d, J=8.3H
z), 7.57 (2H, d, J=8.3Hz), 7.71 (1H, dd, J=8.9, 2.
1Hz), 7.86 (1H, dd, J=8.7, 1.9Hz), 8.20-8.30 (2H,
m), 8.57 (1H, s), 9.60 (1H, s). IR (KBr): 3243, 1634, 1348, 1171, 696 cm-1.
【0080】実施例101-[4-(N-アセトイミドイルアミノ)ベンジル]-4-(6-クロ
ロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 1-(4-アミノベンジル)-4-(6-クロロナフタレン-2-スル
ホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 (233 mg) のメタノ−ル
(20 ml) 溶液にエチルアセトイミダ−ト塩酸塩(618 m
g)、トリエチルアミン (0.836 ml) を加え室温で一晩攪
拌した。溶媒を濃縮後、CHP20カラムクロマトグラフィ
ー(水:アセトニトリル:1規定塩酸=70:30:1)にて
精製し、淡黄色アモルファス状の表題化合物 (134 mg)
を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.33 (3H, s),
3.20−3.60 (4H, m), 3.79
(2H, s), 4.51(2H, s), 7.1
5 (2H, d, J=8.6Hz), 7.26
(2H, d, J=8.6Hz), 7.73 (1
H, dd, J=8.8, 2.2Hz), 7.8
8 (1H, dd, J=8.8, 1.8Hz),
8.18 (1H, d, J=8.8Hz),
8.25−8.31 (2H, m), 8.47
(1H, brs), 8.59 (1H, s),
9.50 (1H, brs). IR (KBr): 3044, 1632, 134
8, 1161, 696, 583 cm−1
【0081】実施例111−[2−(1−アミジノ-4-ピペリジル)エチル]-4-(6
-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[2-(4-ピペリ
ジル)エチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 (118 mg) のメタ
ノ−ル (10 ml) 溶液に S-メチルイソチオウレア1/2硫
酸塩 (315 mg)、28%ナトリウムメトキシドメタノール
溶液 (482 mg) を加え室温で3日間攪拌した。溶媒を濃
縮後、CHP20カラムクロマトグラフィー(水:アセトニ
トリル:1規定塩酸=70:30:1)、続いてLH20(メタノ
ール)にて精製し、無色アモルファス状の表題化合物
(66 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.80-1.50 (5H, m), 1.55-1.72
(2H, m), 2.77-2.95 (2H, m), 3.17-3.50 (6H, m), 3.6
7 (2H, s), 3.70-3.84 (2H, m), 7.37 (4H, brs), 7.73
(1H, dd, J=8.9, 2.1Hz), 7.89 (1H, dd, J=8.6, 1.8H
z), 8.18 (1H, d,J=8.9Hz), 8.24-8.33 (2H, m), 8.59
(1H, s). IR (KBr): 3152, 1649, 1346, 1163 cm-1.
【0082】実施例121-[(1-アセトイミドイル-4-ピペリジル)メチル]-4-(6-
クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン 実施例10と同様の方法で、1-(4-アミノベンジル)-4-
(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン塩
酸塩のかわりに 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)
-1-(4-ピペリジルメチル)-2-ピペラジノン塩酸塩を用い
て、無色アモルファス状の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.00−1.25 (2
H, m), 1.41−1.68 (2H, m),
1.75−2.02 (1H, m), 2.22
(3H, s), 2.84−3.12(2H,
m), 3.15 (2H, d, J=7.4H
z), 3.37 (4H, brs), 3.68
(2H, s), 3.68−3.83 (1H,
m), 3.95−4.10 (1H, m), 7.
74 (1H, dd, J=8.8, 2.2H
z), 7.89 (1H, dd, J=8.8,
1.8Hz), 8.19 (1H, d, J=8.
8Hz), 8.25−8.33 (2H, m),
8.60 (1H, s), 8.61 (1H, b
rs), 9.19 (1H, brs). IR (KBr): 3067, 1642, 134
6, 1163, 698 cm−1
【0083】実施例131−[(1−アミジノ-4-ピペリジル)メチル]-4-(6-ク
ロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(4-ピペリジ
ルメチル)-2-ピペラジノン塩酸塩 (230 mg) のDMF (10
ml) 溶液に S-メチルイソチオウレア1/2硫酸塩 (348 m
g)、トリエチルアミン (0.418 ml)、水 (2 ml) を加え
50℃で一晩攪拌した。S-メチルイソチオウレア1/2硫
酸塩 (348 mg)、トリエチルアミン (0.418 ml) を追加
し50℃で更に一晩攪拌した。溶媒を濃縮後、CHP20カ
ラムクロマトグラフィー(水:アセトニトリル:1規定
塩酸=70:30:1)にて精製し、無色アモルファス状の表
題化合物 (160 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.90-1.15 (2H, m), 1.43-1.60
(2H, m), 1.70-1.92 (1H, m), 2.76-2.94 (2H, m), 3.1
4 (2H, d, J=7.4Hz), 3.37 (4H, brs), 3.67 (2H, s),
3.69-3.84 (2H, m), 7.37 (4H, brs), 7.73 (1H, dd, J
=8.8, 2.2Hz), 7.89 (1H, dd, J=8.8, 1.8Hz), 8.19 (1
H, d, J=8.8Hz), 8.24-8.33 (2H, m), 8.60 (1H, s). IR (KBr): 3098, 1638, 1613, 1352, 1171, 696 cm-1.
【0084】実施例141-[trans-4-(N-アセトイミドイルアミノ)シクロヘキサ
ン-1-イルメチル]-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニ
ル)-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例10と同様の方法で、1-(4-アミノベンジル)-4-
(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン塩
酸塩のかわりに 1-(trans-4-アミノシクロヘキサン-1-
イルメチル)-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-
ピペラジノン塩酸塩を用いて、淡黄色アモルファス状の
表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.77-1.23 (4H, m), 1.37-1.57
(3H, m), 1.66-1.81 (2H, m), 2.12 (3H, s), 3.08 (2
H, d, J=7.0Hz), 3.30-3.45 (5H, m), 3.69 (2H,s), 7.
73 (1H, dd, J=8.8, 2.2Hz), 7.89 (1H, dd, J=8.6, 1.
8Hz), 8.18 (1H,d, J=8.8Hz), 8.24-8.33 (2H, m), 8.6
0 (2H, brs), 9.07 (1H, brs), 9.34 (1H, d, J=7.8H
z). IR (KBr): 3058, 1640, 1346, 1163, 698 cm-1.
【0085】実施例154-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[1-(4-ピリジ
ル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン 4-(ベンジルオキシカルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ
ピラジン-2-オン (3.48 g) をTHF (100 ml)、 DMF (100
ml) に溶解し、室温で油性水素化ナトリウム (270 mg)
を加えた。30分間撹拌した後、1-(4-ピリジル)-4-メチ
ルスルホニルオキシメチルピペリジン (2.70 g) を加
え、60℃で5時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残留
物にエーテルを加え希塩酸で抽出した。抽出水溶液を水
酸化ナトリウム水溶液で中和した後、10%炭酸ナトリウ
ム水を加え酢酸エチル-THFで抽出し、抽出液を飽和食塩
水で洗浄、乾燥(MgSO4)後濃縮した。残留物をエタノ
ール (100 ml) に溶解し、10%パラジウム炭素 (1.00
g) を加え、水素気流下3時間激しく攪拌した。触媒を
除去し、溶媒を減圧留去した。残留物に炭酸カリウム
(1.38 g)、酢酸エチル (30 ml)、水 (30 ml) を加えた
後、氷冷下で 6-クロロナフタレン-2-スルホニルクロリ
ド (2.61 g) のTHF (30 ml) 溶液を滴下した。室温で1
時間攪拌した後有機層を分液し、飽和食塩水で洗浄、乾
燥(MgSO4)後濃縮した。得られた残渣をエタノールか
ら結晶化して、無色結晶の表題化合物 (1.80 g) を得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.13-1.37 (2H, m), 1.52-1.70 (2
H, m), 1.78-2.02 (1H,m), 2.67-2.83 (2H, m), 3.24
(2H, d, J=7.2Hz), 3.43 (4H, s), 3.73-3.88 (2H, m),
3.80 (2H, s), 6.60 (2H, d, J=6.5Hz), 7.62 (1H, d
d, J=8.8, 1.8Hz),7.81 (1H, dd, J=8.8, 1.8Hz), 7.92
-7.99 (3H, m), 8.24 (2H, d, J=6.5Hz),8.36 (1H, s). IR (KBr): 1655, 1599, 1345, 1159, 696, 586 cm-1.
【0086】実施例164-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[1-(4-ピリジ
ル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例15で得られた 4-(6-クロロナフタレン-2-スル
ホニル)-1-[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピ
ペラジノン (500 mg) にエタノール、4規定塩酸酢酸エ
チル溶液を加え溶解させた後、減圧濃縮した。残渣をエ
タノールから結晶化して無色結晶の表題化合物 (414 m
g) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.90-1.17 (2H, m), 1.46-1.62
(2H, m), 1.82-2.03 (1H, m), 2.90-3.10 (2H, m), 3.0
9 (2H, d, J=7.4Hz), 3.37 (4H, s), 3.69 (2H,s), 4.0
0-4.17 (2H, m), 7.12 (2H, d, J=7.8Hz), 7.74 (1H, d
d, J=8.6, 2.0Hz), 7.89 (1H, dd, J=8.5, 1.7Hz), 8.1
3-8.32 (5H, m), 8.60 (1H, s). IR (KBr): 2575, 1647, 1545, 1346, 1167 cm-1.
【0087】実施例174-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-(1H-イミ
ダゾール-1-イル)ベンジル]-2-ピペラジノン N-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)エチレンジアミ
ン塩酸塩 (321 mg) と 4-(1H-イミダゾール-1-イル)ベ
ンズアルデヒド (172 mg) のメタノール (10 ml)溶液に
酢酸 (300 mg) を加え室温で1時間撹拌した。つづいて
氷冷下トリアセトキシ水素化ホウ素化ナトリウム (318
mg) を加え室温で5時間撹拌した。反応液を濃縮し、残
渣を酢酸エチルに溶解させ重曹水、食塩水で洗浄し、乾
燥した溶液に、トリエチルアミン (700 mg) を加え、つ
づいて塩化クロロアセチル (300 mg) を加え室温で30
分撹拌した。反応液を重曹水、食塩水で洗浄し、乾燥後
濃縮して得られた残渣を DMF (20 ml) に溶解させ、炭
酸カリウム (150 mg) を加えて90℃で2時間撹拌し
た。反応液を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルに溶解
させ水、食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮してカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル)にて精製し、酢酸エチルか
ら再結晶して無色結晶の表題化合物 (177 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.37 (4H, s), 3.87 (2H, s), 4.5
8 (2H, s), 7.20 (1H, s), 7.24 (1H, s), 7.29 (4H,
s), 7.60 (1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.74-7.83 (2H,
m), 7.89-7.97 (3H, m), 8.35 (1H, s). IR (KBr): 1665, 1520, 1487, 1337, 1165 cm-1.
【0088】実施例184-[(E)-2-(4-クロロフェニル)エテニルスルホニル)-1-
[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン
塩酸塩 実施例15と同様の方法で 6-クロロナフタレン-2-スル
ホニルクロリドのかわりに (E)-2-(4-クロロフェニル)
エテニルスルホニルクロリドを用いて得られた 4-[(E)-
2-(4-クロロフェニル)エテニルスルホニル)-1-[1-(4-ピ
リジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノンに、エタ
ノール、4規定塩酸酢酸エチル溶液を加え溶解させた。
減圧濃縮して得られた残渣をエーテルで処理し、無色ア
モルファス状の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.02-1.25 (2H, m), 1.62-1.78
(2H, m), 1.95-2.18 (1H, m), 2.99-3.18 (2H, m), 3.2
4 (2H, d, J=7.2Hz), 3.45 (4H, s), 3.79 (2H,s), 4.0
8-4.24 (2H, m), 7.15 (2H, d, J=7.6Hz), 7.44 (1H,
d, J=15.6Hz), 7.52 (1H, d, J=15.6Hz), 7.55 (2H, d,
J=8.6Hz), 7.82 (2H, d, J=8.6Hz), 8.20(2H, d, J=7.
6Hz). IR (KBr): 2930, 1644, 1547, 1346, 1155 cm-1.
【0089】実施例191-[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-4-(4-ビニル
フェニルスルホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例15と同様の方法で6-クロロナフタレン-2-スル
ホニルクロリドのかわりに 4-ビニルフェニルスルホニ
ルクロリドを用いて得られた 1-[1-(4-ピリジル)-4-ピ
ペリジルメチル]-4-(4-ビニルフェニルスルホニル)-2-
ピペラジノンに、エタノール、4規定塩酸酢酸エチル溶
液を加え溶解させた。減圧濃縮して得られた残渣をエタ
ノールから結晶化して無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.97-1.20 (2H, m), 1.52-1.68
(2H, m), 1.85-2.09 (1H, m), 2.98-3.15 (2H, m), 3.1
7 (2H, d, J=7.2Hz), 3.35 (4H, s), 3.62 (2H,s), 4.0
8-4.26 (2H, m), 5.51 (1H, d, J=11.0Hz), 6.08 (1H,
d, J=17.6Hz), 6.88 (1H, dd, J=17.6, 11.0Hz), 7.15
(2H, d, J=7.6Hz), 7.73-7.84 (4H, m), 8.20 (2H, d,
J=7.6Hz). IR (KBr): 2917, 1651, 1530, 1345, 1161 cm-1.
【0090】参考例314-ベンジルオキシカルボニル-1-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピ
リジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-オキソ-1,2,3,4-
テトラヒドロピラジン 4-ヒドロキシピペリジン (30 g)、4-クロロピリジン塩
酸塩 (45 g)、炭酸水素ナトリウム (60 g) およびイソ
アミルアルコール (300 ml) の混合物を60時間還流さ
せた。反応液を冷却後不溶物をろ過で除き、ろ液を濃縮
して得られた結晶をエーテルで洗浄後乾燥して 4-ヒド
ロキシ-1-(4-ピリジル)ピペリジン (18 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.61 (2H, m), 1.96 (2H, m), 3.1
1 (2H, m), 3.72 (2H, m), 3.95 (1H, m), 6.66 (2H,
d, J=6.6Hz), 8.23 (2H, d, J=6.6Hz). ピリジニウムクロロクロメート (24.1 g) および酢酸ナ
トリウム (18.3 g) のジクロロメタン (500 ml) 懸濁液
に 4-ヒドロキシピペリジン (9.7 g) を少しずつ加え室
温で5時間撹拌した。反応液に1規定水酸化ナトリウム
水溶液を加えて不溶物を溶解させ、分液後水層からジク
ロロメタンで抽出し、合わせたジクロロメタン溶液を食
塩水で洗浄後、乾燥、濃縮してトルエンより結晶化させ
て無色結晶の 1-(4-ピリジル)-4-ピペリジノン (9.0 g)
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.57 (4H, t, J=6.0Hz), 3.75 (4
H, t, J=6.0Hz), 6.72 (2H, d, J=6.2Hz), 8.33 (2H,
d, J=6.2Hz). 水素化ナトリウム油性 (2.35 g) のジメチルスルホキシ
ド (100 ml) 懸濁液に氷冷下ヨウ化トリメチルスルホキ
ソニウム (13.5 g) を少しずつ加え室温で30分間撹拌
し均一溶液を得た。反応液に 1-(4-ピリジル)-4-ピペリ
ジノン (9.0 g)のジメチルスルホキシド (20 ml) 溶液
を氷冷下滴下し室温で2時間撹拌した。次いで反応液に
4-ベンジルオキシカルボニル-2-オキソ-1,2,3,4-テト
ラヒドロピラジン (11.8 g)、カリウム t-ブトキシド
(1.7 g) および t-ブタノール (200 ml) を加え80℃
で15時間撹拌した。反応液を濃縮し残渣に水を加えて
ジクロロメタンで抽出し、食塩水で洗浄後、乾燥、濃縮
して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ジクロロメタン:10%アンモニア水含有メタノー
ル=20:1)にて精製して無色アモルファス状の表題
化合物 (6.93 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-1.70 (4H, m), 3.31 (2H,
m), 3.56 (2H, s), 3.67 (2H, m), 4.36 (2H, s), 5.22
(2H, s), 5.59 (1H, m), 6.39 (1H, m), 6.66 (2H, d,
J=6.6Hz), 7.38 (5H, s), 8.23 (2H, d, J=6.6Hz).
【0091】参考例321-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-2-ピペラジノン塩酸塩 4-ベンジルオキシカルボニル-1-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピ
リジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-オキソ-1,2,3,4-
テトラヒドロピラジン (6.93 g) のメタノール (100 m
l) 溶液に4規定塩酸酢酸エチル溶液 (4 ml)、10%パ
ラジウム炭素 (2.0g) を加え水素雰囲気下室温で15時
間撹拌した。ろ過により触媒を除去し、ろ液を濃縮後減
圧下乾燥して無色シロップ状の表題化合物 (5.39 g) を
得た。1 H-NMR (CDCl3 + CD3OD) δ: 1.55-1.90 (4H, m), 3.00
-3.65 (10H, m), 3.91 (2H, m), 6.60 (2H, d, J=7.6H
z), 8.09 (2H, d, J=7.6Hz).
【0092】実施例204-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-ヒドロキ
シ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラ
ジノン 1-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-2-ピペラジノン塩酸塩 (1.0 g)、トリエチルアミ
ン (928 mg) のジクロロメタン (30 ml) 混合溶液に、6
-クロロナフタレン-2-スルホニルクロリド (800 mg) を
少しづつ加え室温で1時間撹拌した。反応液を水酸化ナ
トリウム水溶液、食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮して得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジク
ロロメタン:10%アンモニア水含有メタノール=1
0:1)にて精製して無色固体の表題化合物 (1.32 g)
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.40-1.65 (4H, m), 3.26 (2H,
m), 3.39 (2H, s), 3.41 (2H, m), 3.52-3.68 (4H, m),
3.85 (2H, s), 6.62 (2H, d, J=6.6Hz), 7.62 (1H, d
d, J=2.0, 8.8Hz), 7.80 (1H, dd, J=1.4, 8.8Hz), 7.9
0-7.98 (3H, m), 8.19 (2H, d, J=6.6Hz), 8.37 (1H,
s). IR (KBr): 1651, 1601, 1346, 1165 cm-1.
【0093】実施例214-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-ヒドロキ
シ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラ
ジノン塩酸塩 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-ヒドロキ
シ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラ
ジノン (500 mg) の酢酸エチル (30 ml) 溶液に、4規
定塩酸酢酸エチル溶液 (0.5 ml) を加えて生じた沈澱物
をろ取し、酢酸エチルで洗浄後乾燥して無色固体の表題
化合物 (433 mg) を得た。
【0094】実施例224-(6-ブロモナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-ヒドロキ
シ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イル]-2-ピペラジノン 実施例20と同様に 1-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピリジル)
ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 (127
mg) と 6-ブロモナフタレン-2-スルホニルクロリド (1
19 mg) より無色固体の表題化合物 (110 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.40-1.75 (4H, m), 3.18-3.80 (1
0H, m), 3.85 (2H, s),6.62 (2H, d, J=6.8Hz), 7.75
(1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 7.79 (1H, dd, J=1.8,8.8H
z), 7.88 (1H, d, J=8.8Hz), 7.94 (1H, d, J=8.8Hz),
8.14 (1H, s), 8.19 (2H, d, J=6.8Hz), 8.35 (1H, s). IR (KBr): 1651, 1601, 1514, 1346, 1165 cm-1.
【0095】実施例231-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-4-(4-ビニルベンゼンスルホニル)-2-ピペラジノ
実施例20と同様に 1-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピリジル)
ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 (750
mg) と 4-ビニルベンゼンスルホニルクロリド (512 m
g) より無色固体の表題化合物 (714 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.45-1.65 (4H, m), 3.20-3.40 (4
H, m), 3.40 (2H, s), 3.50-3.70 (4H, m), 3.79 (2H,
s), 5.50 (1H, d, J=11.0Hz), 5.93 (1H, d, J=17.6H
z), 6.64 (2H, d, J=6.6Hz), 6.78 (1H, dd, J=11.0, 1
7.6Hz), 7.59 (2H,d, J=8.6Hz), 7.76 (2H, d, J=8.6H
z), 8.22 (2H, d, J=6.6Hz).
【0096】実施例241-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-4-(4-ビニルベンゼンスルホニル)-2-ピペラジノ
ン塩酸塩 実施例21と同様に 1-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピリジル)
ピペリジン-4-イルメチル]-4-(4-ビニルベンゼンスルホ
ニル)-2-ピペラジノン (710 mg) を塩酸で処理して無色
固体の表題化合物 (670 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.46 (4H, m), 3.20-3.45 (6H,
m), 3.56 (2H, m), 3.62(2H, s), 3.88 (2H, m), 4.87
(1H, s), 5.49 (1H, d, J=10.6Hz), 6.07 (1H,d, J=17.
6Hz), 6.87 (1H, dd, J=10.6, 17.6Hz), 7.12 (2H, d,
J=7.4Hz), 7.77(4H, s), 8.17 (2H, d, J=7.4Hz).
【0097】実施例254-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-1-[4-ヒ
ドロキシ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-
ピペラジノン 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ヒドロキシピペリ
ジン-4-イルメチル]-2-ピペラジノン (1.0 g) およびト
リエチルアミン (991 mg) のジクロロメタン (30ml) 溶
液に、氷冷下 7-クロロ-4H-4-オキソベンゾピラン-3-ス
ルホニルクロリド(900 mg) を少しづつ加え室温で1時
間撹拌した。反応液を水、食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮
して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル)にて精製し、メタノールより結晶化さ
せて無色結晶の 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ヒ
ドロキシピペリジン-4-イルメチル]-4-(7-クロロ-4H-4-
オキソベンゾピラン-3-スルホニル)-2-ピペラジノン (4
00 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.45 (9H, s), 1.40-1.65 (4H,
m), 3.12 (2H, m), 3.43 (2H, m), 3.57 (2H, m), 3.70
-3.90 (4H,m), 4.06 (2H, s), 7.50 (1H, dd, J=1.8,
8.4Hz), 7.60 (1H, d, J=1.8Hz), 8.16 (1H, d, J=8.4H
z), 8.67 (1H, s). 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ヒドロキシピペリ
ジン-4-イルメチル]-4-(7-クロロ-4H-4-オキソベンゾピ
ラン-3-スルホニル)-2-ピペラジノン (400 mg) のメタ
ノール/THF (1:1, 20 ml) 溶液に氷冷下水素化ホウ
素ナトリウム (41 mg) を加え室温で1時間撹拌した。
反応液を濃縮し残渣に水および硫酸水素カリウム水溶液
を加えた後酢酸エチルで抽出し、重曹水、食塩水で洗浄
後硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を濃縮して得られた
残渣をジクロロメタン (20 ml) に溶解させ、トリエチ
ルアミン (292 mg) を加え、つづいて0℃にて塩化メタ
ンスルホニル (100 mg) を加え室温で30分撹拌した。
反応液を重曹水、クエン酸水溶液、食塩水で洗浄し、乾
燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル)にて精製して無色固体の 1-
[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ヒドロキシピペリジ
ン-4-イルメチル]-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-ス
ルホニル)-2-ピペラジノン (150 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.45 (9H, s), 1.40-1.70 (4H,
m), 3.15 (2H, m), 3.35-3.70 (6H, m), 3.86 (2H, m),
3.94 (2H, s), 4.89 (2H, s), 6.93 (1H, d, J=1.8H
z), 7.00 (1H, dd, J=1.8, 8.0Hz), 7.14 (1H, d, J=8.
0Hz), 7.29 (1H, s).IR (KBr): 3400, 1682, 1659, 142
7, 1366, 1348, 1159 cm-1. 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ヒドロキシピペリ
ジン-4-イルメチル]-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-
スルホニル)-2-ピペラジノン (150 mg) に4規定塩酸酢
酸エチル溶液 (8 ml) およびメタノール (4 ml) 加え室
温で30分撹拌した。反応液を濃縮し得られた残渣に 4
-クロロピリジン塩酸塩 (81 mg)、トリエチルアミン
(81 mg) およびエタノール (20 ml) を加え封管中15
0℃で15時間反応させた。反応液を濃縮し残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:1
0%アンモニア水含有メタノール=10:1)にて精製
して無色固体の表題化合物 (63 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-1.75 (4H, m), 3.22-3.39
(2H, m), 3.46 (2H, s),3.52-3.73 (6H, m), 3.96 (2H,
s), 4.89 (2H, d, J=1.2Hz), 6.65 (2H, d, J=6.5Hz),
6.94 (1H, d, J=2.0Hz), 7.01 (1H, dd, J=2.0, 8.2H
z), 7.15 (1H, d,J=8.2Hz), 7.30 (1H, brs), 8.24 (2
H, d, J=6.5Hz).
【0098】実施例261-[4-アセトキシ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラ
ジノン 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-ヒドロキ
シ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラ
ジノン (800 mg) のジクロロメタン (30 ml) 溶液にト
リエチルアミン (785 mg)、無水酢酸 (476 mg) を加え
20時間還流させた。反応液を重曹水、食塩水で洗浄
し、乾燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ジクロロメタン:10%アンモニア
水含有メタノール=20:1)にて精製し、エーテルよ
り結晶化させて無色結晶の表題化合物 (800 mg) を得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.70 (2H, m), 2.06 (3H, s), 2.2
1 (2H, m), 3.02 (2H, m), 3.39 (2H, m), 3.49 (2H,
m), 3.61 (2H, m), 3.83 (2H, s), 3.94 (2H, s),6.65
(2H, d, J=6.2Hz), 7.62 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 7.8
0 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 7.90-8.00 (3H, m), 8.25
(2H, d, J=6.2Hz), 8.36 (1H, s). IR (KBr): 1732, 1651, 1597, 1348, 1223, 1163 cm-1.
【0099】実施例271-[4-アセトキシ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-4-(4-ビニルベンゼンスルホニル)-2-ピペラジノ
実施例26と同様に 1-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピリジル)
ピペリジン-4-イルメチル]-4-(4-ビニルベンゼンスルホ
ニル)-2-ピペラジノン (780 mg) をアセチル化して無色
結晶の表題化合物 (696 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.81 (2H, m), 2.11 (3H, s), 2.3
4 (2H, m), 3.20-3.40 (4H, m), 3.52 (2H, m), 3.75
(2H, s), 3.78 (2H, m), 3.97 (2H, s), 5.49 (1H, d,
J=11.0Hz), 5.92 (1H, d, J=17.6Hz), 6.77 (2H, d, J=
7.0Hz), 6.78 (1H,dd, J=11.0, 17.6Hz), 7.59 (2H, d,
J=8.4Hz), 7.75 (2H, d, J=8.4Hz), 8.19(2H, d, J=7.
0Hz). IR (KBr): 1732, 1651, 1645, 1549, 1348, 1223, 1165
cm-1.
【0100】実施例281-[4-アセトキシ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-2-
ピペラジノン 実施例26と同様に 4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-
スルホニル)-1-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピリジル)ピペリジ
ン-4-イルメチル]-2-ピペラジノン (467 mg) をアセチ
ル化して無色結晶の表題化合物 (327 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.70-1.88 (2H, m), 2.08 (3H,
s), 2.25-2.39 (2H, m), 3.01-3.18 (2H, m), 3.55 (4
H, s), 3.60-3.76 (2H, m), 3.94 (2H, s), 4.03 (2H,
s), 4.90 (2H, d, J=1.2Hz), 6.68 (2H, brd, J=4.4H
z), 6.93 (1H, d, J=2.0Hz), 7.01 (1H, dd, J=2.0, 8.
1Hz), 7.15 (1H, d, J=8.1Hz), 7.29 (1H, brs), 8.26
(2H, br).
【0101】参考例334-(tert-ブトキシカルボニル)-1-[4-(1H-イミダゾール-
1-イル)ベンジル]-2-ピペラジノン N-(tert-ブトキシカルボニル)エチレンジアミン (5.0
g) と 4-(1H-イミダゾール-1-イル)ベンズアルデヒド
(5.35 g) のメタノール (10 ml) 溶液に酢酸 (300mg)
を加え室温で1時間撹拌した。つづいて氷冷下トリアセ
トキシホウ素化ナトリウム (318 mg) を加え室温で5時
間撹拌した。反応液を濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解
させ水で抽出した。水層を水酸化ナトリウム水溶液でア
ルカリ性にしてジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後ろ過により乾燥剤を除去した溶液に、ト
リエチルアミン (6.3 g) を加え、つづいて0℃にて塩
化クロロアセチル (3.53 g) を加え室温で30分撹拌し
た。反応液を重曹水、食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮して
得られた残渣を DMF (100 ml) に溶解させ、油性水素化
ナトリウム (1.50 g) を加えて室温で3時間撹拌した。
反応液を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルに溶解させ
水、食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮してカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル)にて精製して無色アモルファス
状の表題化合物(5.3 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.47 (9H, s), 3.31 (2H, t, J=5.
3Hz), 3.63 (2H, t, J=5.3Hz), 4.18 (2H, s), 4.66 (2
H, s), 7.21 (1H, t, J=1.2Hz), 7.27 (1H, t, J=1.2H
z), 7.38 (4H, s), 7.85 (1H, t, J=1.2Hz).
【0102】参考例341-[4-(1H-イミダゾール-1-イル)ベンジル]-2-ピペラジ
ノン二塩酸塩 4-(tert-ブトキシカルボニル)-1-[4-(1H-イミダゾール-
1-イル)ベンジル]-2-ピペラジノン (1.5 g) のメタノー
ル (10 ml) 溶液に4規定塩酸酢酸エチル溶液 (50 ml)
を加え室温で1時間撹拌した。反応液を濃縮した残渣を
酢酸エチルで粉末化させ、濾取、乾燥して吸湿性無色固
体の表題化合物 (1.12 g) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.58 (2H, m), 3.83 (2H, s),
4.10 (1H, s), 4.31 (1H,s), 4.70 (2H, s), 7.59 (2H,
d, J=8.4Hz), 7.80 (2H, d, J=8.4Hz), 7.90 (1H, t,
J=1.2Hz), 8.31 (1H, dt, J=1.2, 9.2Hz), 9.83 (1H, d
t, J=1.2, 9.6Hz), 9.97 (2H, brs).
【0103】参考例351-(1-アセチル-4-メトキシカルボニルピペリジン-4-イ
ルメチル)-2-ピペラジノン 1-アセチル-4-シアノイソニペコチン酸メチル (3.95
g)、ラネーニッケル (3 g)、濃アンモニア水 (15 ml)
およびメタノール (100 ml) の混合物を5気圧の水素雰
囲気下で2時間撹拌した。触媒をろ去して反応液を濃縮
することにより水色油状物の 1-アセチル-4-アミノメチ
ルイソニペコチン酸メチルを得た。得られた1-アセチル
-4-アミノメチルイソニペコチン酸メチルと N-(2,2-ジ
エトキシエチル)-Z-グリシン (6.12 g) のアセトニトリ
ル (100 ml) 溶液にWSC (6.12 g) を加えて室温で15
時間撹拌した。反応液を濃縮して得られた残渣に、酢酸
エチルおよび水を加えて分配させ、有機層を水、重曹
水、クエン酸水溶液、食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮し
た。得られた残渣をトルエン (100 ml) に溶解させ、p-
トルエンスルホン酸水和物 (164 mg) を加えて100℃
で30分撹拌した。反応液を飽和重曹水、食塩水で洗浄
し、乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=50:
1)にて精製して無色油状物の 1-(1-アセチル-4-メト
キシカルボニルピペリジン-4-イルメチル)-4-ベンジル
オキシカルボニル-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピラ
ジン (2.4 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.46 (2H, m), 2.07 (3H, s), 2.1
7 (2H, m), 2.67 (1H, m), 3.13 (1H, m), 3.57 (1H,
m), 3.70 (2H, m), 3.73 (3H, s), 4.29 (2H, s),4.40
(1H, m), 5.21 (2H, m), 5.35 (1H, m), 6.34 (1H, m),
7.38 (5H, s).IR (KBr): 1715, 1688, 1644, 1447, 14
22, 1402, 1229 cm-1. 1-(1-アセチル-4-メトキシカルボニルピペリジン-4-イ
ルメチル)-4-ベンジルオキシカルボニル-2-オキソ-1,2,
3,4-テトラヒドロピラジン (2.4 g) および10%パラ
ジウム炭素 (500 mg) のメタノール (100 ml) 溶液を室
温で15時間水素雰囲気下撹拌させた。触媒をろ去後反
応液を濃縮して無色油状物の表題化合物 (1.40 g) を得
た。
【0104】参考例364-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(4-メトキシ
カルボニルピペリジン-4-イルメチル)-2-ピペラジノン
塩酸塩 1-(1-アセチル-4-メトキシカルボニルピペリジン-4-イ
ルメチル)-2-ピペラジノン (850 mg) およびトリエチル
アミン (435 mg) のジクロロメタン (50 ml) に溶液
に、6-クロロナフタレン-2-スルホニルクロリド (750 m
g) を加え室温で30分間撹拌した。反応液をジクロロ
メタンで希釈し、水、重曹水、食塩水で洗浄し、乾燥後
濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:メタノール=30:1)にて精
製して無色固体の 1-(1-アセチル-4-メトキシカルボニ
ルピペリジン-4-イルメチル)-4-(6-クロロナフタレン-2
-スルホニル)-2-ピペラジノン (1.11 g) を得た。1-(1-
アセチル-4-メトキシカルボニルピペリジン-4-イルメチ
ル)-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジ
ノン (1.25 g) のメタノール (30 ml) 溶液に濃塩酸 (1
5 ml) を加え5時間還流させた。反応液を濃縮して得ら
れた残渣に、酢酸エチル (50 ml) および飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液 (50 ml) を加え、二炭酸ジ-tert-ブ
チル (700 mg) を加えて室温で30分間撹拌した。有機
層を分離し、水、食塩水で洗浄後、乾燥、濃縮して得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=1:2)にて精製して無色固体の 1
-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メトキシカルボニル
ピペリジン-4-イルメチル]-4-(6-クロロナフタレン-2-
スルホニル)-2-ピペラジノン (887 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.37 (2H, m), 1.42 (9H, s), 1.9
8 (2H, m), 2.74 (2H, m), 3.35 (4H, s), 3.49 (2H,
m), 3.69 (3H, s), 3.76 (2H, s), 3.87 (2H, m),7.60
(1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 7.77 (1H, dd, J=1.8, 8.8H
z), 7.90-8.00 (3H, m), 8.33 (1H, s). 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メトキシカルボニ
ルピペリジン-4-イルメチル]-4-(6-クロロナフタレン-2
-スルホニル)-2-ピペラジノン (500 mg)、4規定塩酸酢
酸エチル溶液 (15 ml) およびメタノール (5 ml) を加
え室温で30分間撹拌した。反応液を濃縮して無色固体
の表題化合物 (457 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.55 (2H, m), 1.90 (2H, m),
2.63 (2H, m), 3.10 (2H,m), 3.20-3.40 (4H, m), 3.44
(2H, s), 3.61 (3H, s), 3.70 (2H, s), 7.74 (1H, d
d, J=1.8, 8.8Hz), 7.87 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 8.1
9 (1H, d, J=8.8Hz), 8.25-8.32 (2H, m), 8.50 (2H, b
rs), 8.58 (1H, s).
【0105】参考例371-(1-アセチル-4-メトキシカルボニルピペリジン-4-イ
ルメチル)-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニ
ル)-2-ピペラジノン 1-(1-アセチル-4-メトキシカルボニルピペリジン-4-イ
ルメチル)-2-ピペラジノン (850 mg) およびジイソプロ
ピルエチルアミン (555 mg) のジクロロメタン (15 ml)
溶液に、0℃で 7-クロロ-4-オキソ-4H-ベンゾピラン-
3-スルホニルクロリド (960 mg) のジクロロメタン (5
ml) 溶液をゆっくりと滴下し、その後0℃で30分間撹
拌した。反応液をジクロロメタンで希釈し、水、クエン
酸水溶液、重曹水、食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:メタノール=10:1)にて精製して淡
黄色固体の 1-(1-アセチル-4-メトキシカルボニルピペ
リジン-4-イルメチル)-4-(7-クロロ-4-オキソ-4H-ベン
ゾピラン-3-スルホニル)-2-ピペラジノン (1.10 g) を
得た。得られた 1-(1-アセチル-4-メトキシカルボニル
ピペリジン-4-イルメチル)-4-(7-クロロ-4-オキソ-4H-
ベンゾピラン-3-スルホニル)-2-ピペラジノン (1.10 g)
のメタノール (20 ml) 溶液に、水素化ホウ素ナトリウ
ム (116 mg) を加えて室温で1時間撹拌した。反応液を
濃縮して得られた残渣にクエン酸水溶液を加え、酢酸エ
チルで抽出し、食塩水で洗浄後乾燥して濃縮した。得ら
れた残渣をジクロロメタン (20 ml) に溶解させ、トリ
エチルアミン (1.23 g) および塩化メタンスルホニル
(420 mg) を加えた後室温で1時間撹拌した。反応液を
ジクロロメタンで希釈し、クエン酸水溶液、食塩水で洗
浄し、乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=2
0:1)にて精製して無色固体の表題化合物 (790 mg)
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50 (2H, m), 2.06 (3H, s), 2.1
5 (2H, m), 2.67 (1H, m), 3.13 (1H, m), 3.30-3.80
(7H, m), 3.75 (3H, s), 3.89 (2H, s), 4.37 (1H, m),
4.88 (2H, s), 6.93 (1H, d, J=1.8Hz), 7.00 (1H, d
d, J=1.8, 8.2Hz),7.14 (1H, d, J=8.2Hz), 7.27 (1H,
s). IR (KBr): 1726, 1644, 1634, 1601, 1485, 1451, 134
8, 1325, 1161 cm-1.
【0106】参考例381-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メトキシカルボニ
ルピペリジン-4-イルメチル]-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピ
ラン-3-スルホニル)-2-ピペラジノン 1-(1-アセチル-4-メトキシカルボニルピペリジン-4-イ
ルメチル)-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニ
ル)-2-ピペラジノン (790 mg) のメタノール (30 ml)
溶液に濃塩酸 (15 ml) を加え5時間還流させた。反応
液を濃縮して得られた残渣に、酢酸エチル (30 ml) お
よび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (30 ml) を加え、
二炭酸ジ-tert-ブチル (500 mg) を加えて室温で30分
間撹拌した。有機層を分離し、水、食塩水で洗浄後、乾
燥、濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)にて精製
して無色固体の表題化合物 (260 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.44 (9H, s), 1.30-1.60 (2H,
m), 2.08 (2H, m), 2.79 (2H, m), 3.35-3.65 (6H, m),
3.73 (3H, s), 3.89 (2H, s), 3.92 (2H, m), 4.88 (2
H, s), 6.93 (1H, d, J=1.8Hz), 6.99 (1H, dd, J=1.8,
8.2Hz), 7.14 (1H,d, J=8.2Hz), 7.27 (1H, s). IR (KBr): 1730, 1682, 1660, 1427, 1161 cm-1.
【0107】参考例394-(5-ブロモ-2-チオフェンスルホニル)-1-[1-(tert-ブ
トキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラ
ジノン 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-2-ピペラジノン (500 mg) の酢酸エチル (15 ml)
および重曹水 (10 ml) 溶液に、0℃で 5-ブロモ-2-チ
オフェンスルホニルクロリド (440 mg) を加え室温で3
0分間撹拌した。有機層を分離し、食塩水で洗浄した
後、乾燥、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:3)
にて精製して無色固体の表題化合物 (430 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.17 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.4
0-1.65 (2H, m), 1.83 (1H, m), 2.65 (2H, m), 3.26
(2H, m), 3.38 (2H, m), 3.47 (2H, m), 3.78 (2H, s),
4.10 (2H, m), 7.17 (1H, d, J=4.0Hz), 7.36 (1H, d,
J=4.0Hz). IR (KBr): 1686, 1659, 1427, 1402, 1366, 1242, 1165
cm-1.
【0108】参考例404-[4-(1H-イミダゾ−ル-1-イルメチル)ベンゼンスルホ
ニル]-1-(ピペリジン-4-イルメチル)-2-ピペラジノン二
塩酸塩 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-2-ピペラジノン (500 mg) の酢酸エチル (15 ml)
および重曹水 (10 ml) 溶液に、0℃で 4-(ブロモメチ
ル)ベンゼンスルホニルクロリド (453 mg) を加え室温
で30分間撹拌した。有機層を分離し、食塩水で洗浄し
た後、乾燥、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:
3)にて精製して無色結晶の4-[4-(ブロモメチル)ベン
ゼンスルホニル]-1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペ
リジン-4-イルメチル]-2-ピペラジノン (437 mg) を得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.16 (2H, m), 1.44 (9H, s), 1.4
0-1.60 (2H, m), 1.80 (1H, m), 2.64 (2H, m), 3.23
(2H, d, J=5.4Hz), 3.34 (2H, m), 3.42 (2H, m),3.72
(2H, s), 4.08 (2H, m), 4.51 (2H, s), 7.60 (2H, d,
J=8.4Hz), 7.78 (2H, d, J=8.4Hz). IR (KBr): 1684, 1659, 1427, 1350, 1242, 1169 cm-1. 4-[4-(ブロモメチル)ベンゼンスルホニル]-1-[1-(tert-
ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペ
ラジノン (430 mg)、炭酸カリウム (112 mg)、イミダゾ
ール (83 mg) およびDMF (15 ml) の混合物を70℃
で1時間撹拌した。反応液を濃縮して得られた残渣に水
を加え酢酸エチルで抽出し、水、重曹水、食塩水で洗浄
した後、乾燥、濃縮した。得られた残渣を酢酸エチル/
ヘキサンより再結晶して無色結晶の4-[4-(1H-イミダゾ
−ル-1-イルメチル)ベンゼンスルホニル]-1-[1-(tert-
ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペ
ラジノン (421 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.16 (2H, m), 1.44 (9H, s), 1.4
0-1.90 (3H, m), 2.64 (2H, m), 3.22 (2H, m), 3.32
(2H, m), 3.42 (2H, m), 3.69 (2H, s), 4.08 (2H, m),
5.24 (2H, s), 6.93 (1H, s), 7.16 (1H, s), 7.30 (2
H, d, J=8.4Hz), 7.59 (1H, s), 7.78 (2H, d, J=8.4H
z). IR (KBr): 1686, 1661, 1427, 1348, 1242, 1167 cm-1. 4-[4-(1H-イミダゾ−ル-1-イルメチル)ベンゼンスルホ
ニル]-1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-
イルメチル]-2-ピペラジノン (420 mg) に4規定塩酸酢
酸エチル溶液 (15 ml) およびメタノール (4 ml) を加
え室温で30分間撹拌した。反応液を濃縮してアモルフ
ァス状の表題化合物 (442 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.28 (2H, m), 1.61 (2H, m),
1.84 (1H, m), 2.73 (2H,m), 3.00-3.70 (10H, m), 5.6
0 (2H, s), 7.67 (2H, d, J=8.2Hz), 7.75 (1H,s), 7.8
4 (1H, s), 8.80 (1H, brs), 9.02 (1H, brs), 9.39 (1
H, s). IR (KBr): 3335, 2951, 1640, 1348, 1169 cm-1.
【0109】実施例294-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-(1H-イミ
ダゾール-1-イル)ベンジル]-1,2,3,4-テトラヒドロピラ
ジン-2-オン 1)Fmoc-グリシン (300 mg)、HOBt (192 mg) の DMF
(20 ml) 溶液に WSC (240mg) を加え室温で10分間撹拌
後、2,2-ジメトキシエチル[4-(1H-イミダゾール-1-イ
ル)ベンジル]アミン (261 mg) の DMF (2 ml) 溶液を加
え室温で2時間撹拌した。反応液を濃縮し、残渣を酢酸
エチルに溶解させ重曹水、食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮
した。得られた残渣をジクロロメタン (10 ml) に溶解
させ、ピペリジン (2 ml) を加え室温で10分間撹拌し
た。反応液を濃縮し、残渣をジクロロメタン (10 ml)
に溶解させ、トリエチルアミン (202 mg) および 6-ク
ロロナフタレン-2-スルホニルクロリド(261 mg) を加え
室温で1時間撹拌した。反応液を濃縮してカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル)にて精製して無色結晶の N
-(2,2-ジメトキシエチル)-N-[4-(1Hイミダゾール-1-イ
ル)ベンジル]- Nα-(6-クロロナフタレン-2-スルホニ
ル)グリシンアミドを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.17 (3/5x2H, d, J=4.8Hz), 3.24
(3/5x6H, s), 3.31 (2/5x6H, s), 3.37 (2/5x2H, d, J
=5.0Hz), 3.82 (2/5x2H, s), 4.02 (3/5x2H, s),4.18
(3/5x1H, t, J=4.8Hz), 4.36 (2/5x1H, t, J=5.0Hz),
4.50 (2/5x2H, s),4.57 (3/5x2H, s), 5.83 (1H, brs),
6.94-7.29 (6H, m), 7.49 (2/5x1H, dd,J=2.0, 8.8H
z), 7.58 (3/5x1H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 7.78-7.98 (5
H, m), 8.33(2/5x1H, s), 8.45 (3/5x1H, s). 2)上で得られた N-(2,2-ジメトキシエチル)-N-[4-(1H
イミダゾール-1-イル)ベンジル] Nα-(6-クロロナフタ
レン-2-スルホニル)グリシンアミドのジクロロエタン
(20 ml) 溶液に p-トルエンスルホン酸 (230 mg) を加
え30分間還流させた。反応液を濃縮し、残渣を酢酸エチ
ルに溶解させ水、食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮してカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル)にて精製し、ジク
ロロメタン/エーテルから再結晶して無色結晶の表題化
合物 (144 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 4.28 (2H, s), 4.51 (2H, s), 5.66
(1H, d, J=5.6Hz), 6.30 (1H, d, J=5.6Hz), 6.89 (2
H, d, J=8.4Hz), 6.98 (2H, d, J=8.4Hz), 7.17 (1H,
s), 7.22 (1H, s), 7.57 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 7.7
4-7.96 (5H, m), 8.36 (1H, s). IR (KBr): 1682, 1524, 1352, 1167, 706 cm-1.
【0110】実施例304-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-(1H-イミ
ダゾール-1-イル)ベンジル]-2-ピペラジノン 4-(tert-ブトキシカルボニル)-1-[4-(1H-イミダゾール-
1-イル)ベンジル]-2-ピペラジノン (5.3 g) にトリフル
オロ酢酸 (40 ml) を加え室温で1時間放置した。反応
液を濃縮し、残渣をジクロロメタン (50 ml) に溶解さ
せ、トリエチルアミン (9.01 g) および 6-クロロナフ
タレン-2-スルホニルクロリド (4.0 g) を加え室温で1
時間撹拌した。反応液を分液し有機層を食塩水で洗浄
し、乾燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル)にて精製し、酢酸エチ
ルから再結晶して無色結晶の表題化合物 (4.93 g) を得
た。
【0111】実施例314-(6-ブロモナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-(1H-イミ
ダゾール-1-イル)ベンジル]-2-ピペラジノン 1-[4-(1H-イミダゾール-1-イル)ベンジル]-2-ピペラジ
ノン二塩酸塩 (200 mg)の酢酸エチル (10 ml) 、重曹水
(10 ml) 溶液に 6-ブロモナフタレン-2-スルホニルク
ロリド (186 mg) を加え室温で1時間撹拌した。反応液
を分液し有機層を食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮して得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル)にて精製して無色結晶の表題化合物 (104 mg)
を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 3.37 (4H, s),
3.87 (2H, s), 4.58 (2H,
s), 7.21 (1H, s), 7.24 (1
H, t, J=1.2Hz), 7.29 (4H,
s), 7.73 (1H, dd, J=1.8,
8.8Hz), 7.78−7.95 (4H,
m), 8.11 (1H, s), 8.34 (1
H, s). IR (KBr): 1653, 1524, 134
6, 1165 cm−1
【0112】実施例324−(6−フルオロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-(1
H-イミダゾール-1-イル)ベンジル]-2-ピペラジノン 実施例31と同様に1-[4-(1H-イミダゾール-1-イル)ベ
ンジル]-2-ピペラジノン二塩酸塩 (200 mg) と 6-フル
オロナフタレン-2-スルホニルクロリド (150 mg)より無
色結晶の表題化合物 (86 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 3.38 (4H, s), 3.86 (2H, s), 4.59
(2H, s), 7.21 (1H, t,J=0.8Hz), 7.24 (1H, t, J=1.2
Hz), 7.30 (4H, s), 7.45 (1H, dt, J=2.6, 8.8Hz), 7.
55 (1H, dd, J=2.2, 8.6Hz), 7.74-7.84 (2H, m), 7.96
(1H, d, J=8.6Hz), 8.01 (1H, dd, J=5.4, 8.8Hz), 8.
38 (1H, s). IR (KBr): 1653, 1524, 1348, 1163 cm-1.
【0113】実施例334-(6-メチルフタレン-2-スルホニル)-1-[4-(1H-イミダ
ゾール-1-イル)ベンジル]-2-ピペラジノン 実施例31と同様に1-[4-(1H-イミダゾール-1-イル)ベ
ンジル]-2-ピペラジノン二塩酸塩 (200 mg) と 6-メチ
ルナフタレン-2-スルホニルクロリド (147 mg) より無
色結晶の表題化合物 (59 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.57 (3H, s), 3.36 (4H, s), 3.87
(2H, s), 4.57 (2H, s), 7.20 (1H, s), 7.23 (1H,
s), 7.26 (4H, s), 7.48 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz),7.68
-7.75 (2H, m), 7.80 (1H, s), 7.88 (1H, d, J=8.8H
z), 7.90 (1H, d, J=8.8Hz), 8.32 (1H, s). IR (KBr): 1651, 1524, 1346, 1163 cm-1.
【0114】実施例344-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-(2-メチル
-1H-イミダゾール-1-イル)ベンジル]-2-ピペラジノン N-(tert-ブトキシカルボニル)エチレンジアミン (431 m
g) と 4-(2-メチル-1H-イミタ゛ソ゛ール-1-イル)ベンズアルデヒ
ド (500 mg) のジクロロメタン (10 ml)溶液に酢酸 (32
3 mg) を加え室温で1時間撹拌した。つづいて氷冷下ト
リアセトキシホウ素化ナトリウム (855 mg) を加え室温
で15時間撹拌した。反応液を濃縮し、残渣を酢酸エチ
ルに溶解させ水で抽出した。水層を水酸化ナトリウム水
溶液でアルカリ性にしてジクロロメタンで抽出し、硫酸
ナトリウムで乾燥した後ろ過により乾燥剤を除去した溶
液に、トリエチルアミン (543 mg) を加え、つづいて0
℃にて塩化クロロアセチル (455 mg) を加え室温で30
分撹拌した。反応液を重曹水、食塩水で洗浄し、乾燥後
濃縮して得られた残渣を DMF (15 ml) に溶解させ、油
性水素化ナトリウム (129 mg) を加えて室温で3時間撹
拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルに
溶解させ水、食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮してカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル)にて精製して4-(tert-
ブトキシカルボニル)-1-[4-(2-メチル-1H-イミダゾール
-1-イル)ベンジル]-2-ピペラジノンを得た。得られた4-
(tert-ブトキシカルボニル)-1-[4-(2-メチル-1H-イミダ
ゾール-1-イル)ベンジル]-2-ピペラジノンにトリフルオ
ロ酢酸 (8 ml) を加え室温で1時間撹拌し濃縮した。得
られた残渣をジクロロメタン (20 ml) に溶解させ、ト
リエチルアミン (1.58 g) つづいて6-クロロナフタレン
-2-スルホニルクロリド (700 mg) を加え室温で1時間
撹拌した。反応液を分液し有機層を食塩水で洗浄し、乾
燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル)にて精製して無色結晶の表題
化合物 (70 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.34 (3H, s), 3.40 (4H, s), 3.87
(2H, s), 4.60 (2H, s), 6.95 (1H, d, J=1.4Hz), 7.0
2 (1H, d, J=1.4Hz), 7.20 (2H, d, J=8.8Hz), 7.29 (2
H, d, J=8.8Hz), 7.60 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 7.79
(1H, dd, J=1.8,8.8Hz), 7.90-7.98 (3H, m), 8.35 (1
H, s).
【0115】実施例 351-(1-アセトイミドイル-4-メトキシカルボニルピペリジ
ン-4-イルメチル)-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニ
ル)-2-ピペラジノン塩酸塩 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(4-メトキシ
カルボニルピペリジン-4-イルメチル)-2-ピペラジノン
塩酸塩 (100 mg)、トリエチルアミン (294 mg) のメタ
ノール (15 ml) 溶液にエチルアセトイミダート (240 m
g) を加え室温で15時間撹拌した。反応液を濃縮し残
渣をジクロロメタンに溶解させ、1規定水酸化ナトリウ
ム水溶液で洗浄し、乾燥後濃縮した。得られた残渣を酢
酸エチルに溶解させ、塩酸酢酸エチル溶液添加にて生じ
た塩酸塩をろ取、乾燥して無色固体の表題化合物 (129
mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.51 (2H, m), 1.91 (2H, m),
2.20 (3H, s), 3.00 (2H,m), 3.20-3.40 (4H, m), 3.44
(2H, s), 3.60 (3H, s), 3.69 (2H, s), 3.79 (2H,
m), 7.75 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 7.88 (1H, dd, J=
1.8, 8.8Hz), 8.20 (1H, d, J=8.8Hz), 8.25-8.33 (2H,
m), 8.58 (1H, s), 9.04 (2H, brs).
【0116】実施例364-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-メトキシ
カルボニル-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-
2-ピペラジノン塩酸塩 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(4-メトキシ
カルボニルピペリジン-4-イルメチル)-2-ピペラジノン
塩酸塩 (237 mg)、クロロピリジン塩酸塩 (89 mg)、ト
リエチルアミン (200 mg) のエタノール (20 ml) 溶液
を封管中150℃で15時間反応させた。反応液を濃縮
して得られた残渣をジクロロメタンに溶解させ、1規定
水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し乾燥後濃縮した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジク
ロロメタン:10%アンモニア水含有メタノール=2
0:1)にて精製して無色固体の 4-(6-クロロナフタレ
ン-2-スルホニル)-1-[4-メトキシカルボニル-1-(4-ピリ
ジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラジノン (180
mg) を得た 。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.51 (2H, m), 2.10 (2H, m), 2.8
4 (2H, m), 3.37 (4H, s), 3.52 (2H, s), 3.67 (2H,
m), 3.71 (3H, s), 3.79 (2H, s), 6.58 (2H, d,J=6.6H
z), 7.61 (1H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 7.79 (1H, dd, J=
1.8, 8.0Hz), 7.90-8.00 (3H, m), 8.23 (2H, d, J=6.6
Hz), 8.35 (1H, s). IR (KBr): 1728, 1661, 1595, 1348, 1165 cm-1. 得られた 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-
メトキシカルボニル-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イル
メチル]-2-ピペラジノン (180 mg) を塩酸酢酸エチル溶
液にて塩酸塩として無色固体の表題化合物 (150 mg) を
得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.45 (2H, m), 1.93 (2H, m),
3.06 (2H, m), 3.20-3.50(6H, ), 3.61 (3H, s), 3.70
(2H, s), 3.98 (2H, m), 7.12 (2H, d, J=7.4Hz), 7.75
(1H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 7.88 (1H, dd, J=1.8, 8.8H
z), 8.16-8.34 (5H, m), 8.59 (1H, s).
【0117】実施例374-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-1-[4-メ
トキシカルボニル-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-2-ピペラジノン 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メトキシカルボニ
ルピペリジン-4-イルメチル]-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピ
ラン-3-スルホニル)-2-ピペラジノン (260 mg)、4規定
塩酸酢酸エチル溶液 (10 ml) およびメタノール (4 ml)
を加え室温で30分間撹拌した。反応液を濃縮して無
色固体の4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-
1-(4-メトキシカルボニルピペリジン-4-イルメチル)-2-
ピペラジノン塩酸塩 (228 mg) を得た。4-(7-クロロ-2H
-ベンゾピラン-3-スルホニル)-1-(4-メトキシカルボニ
ルピペリジン-4-イルメチル)-2-ピペラジノン塩酸塩 (2
28 mg)、クロロピリジン塩酸塩 (80 mg) 、トリエチル
アミン (225 mg) のエタノール (14 ml) 溶液を封管中
150℃で15時間反応させた。反応液を濃縮して得ら
れた残渣をジクロロメタンに溶解させ、1規定水酸化ナ
トリウム水溶液で洗浄し乾燥後濃縮した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタ
ン:10%アンモニア水含有メタノール=20:1)に
て精製して無色固体の表題化合物 (126 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.60 (2H, m),
2.20 (2H, m), 2.91 (2H,
m), 3.37−3.56 (4H, m), 3.
60 (2H, s), 3.64−3.80 (4
H, m), 3.75 (3H, s), 3.90
(2H, s), 4.89 (2H, s),
6.62 (2H, d, J=6.6Hz), 6.
93 (1H, d, J=1.8Hz), 7.00
(1H, dd, J=1.8, 8.0Hz),
7.14 (1H, d, J=8.0Hz), 7.
27 (1H, s), 8.25 (2H, d,
J=6.6Hz). IR (KBr): 1728, 1661, 159
7, 1348, 1159 cm−1
【0118】実施例384−(6−クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-ヒド
ロキシメチル-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチ
ル]-2-ピペラジノン 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-メトキシ
カルボニル-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-
2-ピペラジノン (95 mg) のテトラヒドロフラン(20 ml)
溶液に水素化ホウ素リチウム (89 mg) を加え室温で1
5時間撹拌した。反応液に1規定塩酸 (0.1 ml) を加え
た後濃縮して得られた残渣をジクロロメタンに溶解さ
せ、1規定水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し乾燥後濃縮
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ジクロロメタン:10%アンモニア水含有メタノ
ール=20:1)にて精製して無色固体の表題化合物
(32 mg) を得た 。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.47-1.75 (4H, m), 2.60-3.00 (4
H, m), 3.20-3.60 (6H,m), 3.65 (2H, s), 3.84 (2H,
t, J=4.8Hz), 6.59 (2H, d, J=6.6Hz), 7.58 (1H, dd,
J=1.8, 8.8Hz), 7.80 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 7.86-
7.96 (3H, m), 8.04 (2H, d, J=6.6Hz), 8.35 (1H, s). IR (KBr): 1634, 1534, 1333, 1157, 1105 cm-1.
【0119】実施例394-{[4-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニル)-2-オキソ-1
-ピペラジニル]メチル}-1-(4-ピリジル)イソニペコチン
4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-メトキシ
カルボニル-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-
2-ピペラジノン (200 mg) の酢酸 (4 ml) 溶液に6規定
塩酸 (2 ml) を加え8時間還流させた。反応液を濃縮し
残渣を CHP カラムクロマトグラフィー(20%アセト
ニトリル/水)にて精製して無色結晶の表題化合物 (16
3 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.52 (2H, m), 2.02 (2H, m),
2.95-3.15 (4H, m), 3.41(2H, m), 3.50-3.77 (6H, m),
7.04 (2H, d, J=7.2Hz), 7.63 (1H, dd, J=2.2,8.8H
z), 7.82 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 7.96-8.18 (5H,
m), 8.44 (1H, s).IR (KBr): 1647, 1593, 1541, 1387,
1337, 1155 cm-1.
【0120】実施例40N,N-ジメチル 4-{[4-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニ
ル)-2-オキソ-1-ピペラジニル]メチル}-1-(4-ピリジル)
イソニペコタミド 4-{[4-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニル)-2-オキソ-1
-ピペラジニル]メチル}-1-(4-ピリジル)イソニペコチン
酸 (100 mg)、ジメチルアミン塩酸塩 (23 mg)、HOBt (4
2 mg)、ジイソプロピルエチルアミン (48 mg) の DMF
(10 ml) 溶液に WSC (71 mg) を加え室温で15時間撹
拌させた。反応液を濃縮し残渣に1規定水酸化ナトリウ
ム水溶液を加えジクロロメタンで抽出し、乾燥後濃縮し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ジクロロメタン:10%アンモニア水含有メタノー
ル=20:1)にて精製して無色固体の表題化合物 (45
mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.80-2.20 (4H, m), 2.80 (3H,
s), 3.04 (3H, s), 3.20-3.45 (6H, m), 3.60-3.80 (4
H, m), 4.32 (2H, s), 6.67 (2H, d, J=6.6Hz), 7.54
(1H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 7.80-7.98 (4H, m), 8.26 (2
H, d, J=6.6Hz), 8.38(1H, s). IR (KBr): 1736, 1663, 1597, 1510, 1337, 1155 cm-1.
【0121】実施例41N-メチル 4-{[4-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニル)-2
-オキソ-1-ピペラジニル]メチル}-1-(4-ピリジル)イソ
ニペコタミド 実施例40と同様にして、4-{[4-(6-クロロ-2-ナフタレ
ンスルホニル)-2-オキソ-1-ピペラジニル]メチル}-1-(4
-ピリジル)イソニペコチン酸 (125 mg)、メチルアミン
塩酸塩 (31 mg) より無色固体の表題化合物 (48 mg) を
得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.90-2.25 (4H, m), 2.88 (3H, d,
J=4.2Hz), 3.35-3.50 (8H, m), 3.74 (2H, s), 3.76
(2H, m), 6.70 (2H, d, J=6.6Hz), 7.55 (1H, br), 7.6
0 (1H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 7.79 (1H, dd, J=1.8, 8.8
Hz), 7.90-7.98 (3H, m), 8.27 (2H, d, J=6.6Hz), 8.3
9 (1H, s). IR (KBr): 1732, 1651, 1597, 1543, 1337, 1159 cm-1.
【0122】実施例424-{[4-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニル)-2-オキソ-1
-ピペラジニル]メチル}-1-(4-ピリジル)イソニペコタミ
実施例40と同様にして、4-{[4-(6-クロロ-2-ナフタレ
ンスルホニル)-2-オキソ-1-ピペラジニル]メチル}-1-(4
-ピリジル)イソニペコチン酸 (125 mg)、塩化アンモニ
ウム (37 mg) より無色固体の表題化合物 (45 mg) を得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.90-2.20 (4H, m), 3.20-3.80 (1
0H, m), 3.79 (2H, s),5.67 (1H, brs), 6.57 (2H, d,
J=6.6Hz), 7.57 (1H, brs), 7.59 (1H, dd, J=1.8, 8.8
Hz), 7.80 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 7.88-7.98 (3H,
m), 8.25 (2H, d,J=6.6Hz), 8.40 (1H, s). IR (KBr): 3364, 3185, 1730, 1690, 1597, 1514, 134
8, 1248, 1161 cm-1.
【0123】実施例434-{4-[4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-オキソ
-1-ピペラジニルメチル]-4-ヒドロキシ-1-ピペリジニ
ル}-1-ピリジニウムオレート 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-ヒドロキ
シ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラ
ジノン (100 mg) のジクロロメタン (15 ml) 溶液に m-
クロロ過安息香酸 (48 mg) を加え室温で15時間撹拌
した。反応液をジクロロメタンで希釈し、1規定水酸化
ナトリウム水溶液で洗浄し乾燥後濃縮した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメ
タン:10%アンモニア水含有メタノール=20:1)
にて精製して無色固体の表題化合物 (30 mg) を得た 。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.40−1.70 (4H,
m), 3.18−3.65 (10H, m),
3.84 (2H, s),6.62 (2H, d,
J=7.6Hz), 7.62 (1H, dd,
J=1.8, 8.8Hz), 7.80 (1H,
dd, J=1.8,8.8Hz), 7.86−8.
00 (5H, m), 8.37 (1H, s). IR (KBr): 1651, 1505, 134
6, 1165 cm−1
【0124】実施例444−{4−[4−(6−クロロナフタレン-2-スルホニ
ル)-2-オキソ-1-ピペラジニルメチル]-4-メトキシカル
ボニル-1-ピペリジニル}-1-ピリジニウムオレート 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-メトキシ
カルボニル-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-
2-ピペラジノン (100 mg) のジクロロメタン (15ml) 溶
液に m-クロロ過安息香酸 (62 mg) を加え室温で15時
間撹拌した。反応液をジクロロメタンで希釈し、1規定
水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し乾燥後濃縮した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジク
ロロメタン:10%アンモニア水含有メタノール=2
0:1)にて精製して無色固体の表題化合物 (26 mg)
を得た 。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.55 (2H, m), 2.11 (2H, m), 2.8
9 (2H, m), 3.74 (4H, s), 3.55 (2H, s), 3.57 (2H,
m), 3.73 (3H, s), 3.79 (2H, s), 6.59 (2H, d,J=7.8H
z), 7.61 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 7.79 (1H, dd, J=
1.8, 8.8Hz), 7.90-8.00 (5H, m), 8.35 (1H, s). IR (KBr): 1728, 1661, 1495, 1346, 1165 cm-1.
【0125】実施例454-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-{[1-(4-ピリ
ジル)-4-ピペリジニル]シアノメチル}-2-ピペラジノン N-(tert-ブトキシカルボニル)イソニペコチンアルデヒ
ド (1.59 g)、N-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)エ
チレンジアミン塩酸塩 (2.0 g) 、亜硫酸水素ナトリウ
ム (1.94 g) のエタノール (15 ml) 懸濁液に、シアン
化カリウム (609 mg) の水 (6 ml) 溶液を加えて50℃
で20時間撹拌した。反応液を濃縮して得られた残渣に
ジクロロメタンと水を加え、不溶物をろ去し、分離した
有機層を食塩水で洗浄し乾燥後濃縮した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢
酸エチル=1:1)にて精製して無色シロップ状の N-
{[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペリジニル]シア
ノメチル}-N'-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)エチ
レンジアミン (710 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.47 (9H,
s), 1.60-1.85 (3H, m), 2.53-2.80 (3H, m), 2.90-3.2
0 (3H, m), 3.24 (1H, d, J=6.2Hz), 4.18 (2H, m), 4.
94 (1H, m), 7.58 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 7.80-7.95
(4H, m), 8.43 (1H, s). N-{[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペリジニル]シ
アノメチル}-N'-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)エ
チレンジアミン (652 mg) およびトリエチルアミン (26
0 mg) のジクロロメタン (20 ml) 溶液に塩化クロロア
セチル (175 mg)を加え室温で30分間撹拌した。つづ
いて反応液に DBU (400 mg) を加えて室温で1時間撹拌
した。反応液をジクロロメタンで希釈し、10%クエン
酸水溶液で洗浄し乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=1:1)にて精製して無色結晶の 1-{[1-(tert-ブ
トキシカルボニル)-4-ピペリジニル]シアノメチル}-4-
(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン
(512 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.05-1.40 (2H, m), 1.44 (9H,
s), 1.91 (2H, m), 2.64 (2H, m), 3.28 (1H, m), 3.40
-3.80 (5H, m), 4.00-4.30 (3H, m), 5.33 (1H, d,J=1
0.2Hz), 7.62 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 7.79 (1H, dd,
J=1.8, 8.8Hz), 7.90-8.00 (3H, m), 8.36 (1H, s). IR (KBr): 2251, 1682, 1427, 1348, 1167 cm-1. 1-{[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペリジニル]シ
アノメチル}-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-
ピペラジノン (512 mg) に4規定塩酸酢酸エチル溶液
(10 ml) およびメタノール (10 ml) を加え室温で30
分間撹拌した。反応液を濃縮して無色結晶の 4-(6-クロ
ロナフタレン-2-スルホニル)-1-[(4-ピペリジニル)シア
ノメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 (430 mg) を得た。4-
(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[(4-ピペリジニ
ル)シアノメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 (430 mg)、ク
ロロピリジン塩酸塩 (169 mg) 、トリエチルアミン (45
2 mg) のエタノール (26 ml) 溶液を封管中150℃で
15時間反応させた。反応液を濃縮して得られた残渣を
ジクロロメタンに溶解させ、1規定水酸化ナトリウム水
溶液で洗浄し乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:10%
アンモニア水含有メタノール=20:1)にて精製して
無色固体の表題化合物 (37 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.27 (2H, m), 1.50 (2H, m), 2.0
3 (1H, m), 2.73 (1H, m), 2.87 (1H, m), 3.26 (1H,
m), 3.26 (1H, m), 3.40-4.00 (6H, m), 4.11 (1H, d,
J=16.8Hz), 5.35 (1H, d, J=10.2Hz), 6.63 (2H, d, J=
6.6Hz), 7.63 (1H,dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.80 (1H, dd,
J=2.0, 8.8Hz), 7.90-8.00 (3H, m), 8.27(2H, d, J=6.
6Hz), 8.37 (1H, s). IR (KBr): 1667, 1595, 1346, 1165 cm-1.
【0126】実施例464-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[1-[4-(1H-イ
ミダゾール-1-イル)フェニル]エチル]-2-ピペラジノン 1-[4-(1H-イミダゾール-1-イル)フェニル]エタノール
(280 mg) のジクロロメタン (6 ml) 溶液に塩化チオニ
ル (1 ml) を加えて室温で30分間撹拌し、反応液を濃
縮して 1-(1-クロロエチル)-4-(1H-イミダゾール-1-イ
ル)ベンゼンを得た。4-(tert-ブトキシカルボニル)-2-
ピペラジノン (300 mg) のDMF (20 ml) 溶液に水素
化ナトリウム, 油性 (57 mg) を加えて室温で30分間
撹拌し、次いで上で得られた 1-(1-クロロエチル)-4-(1
H-イミダゾール-1-イル)ベンゼンを加えて室温で15時
間撹拌した。反応液を濃縮して、残渣に酢酸エチルおよ
び水を加えて分配させ、有機層を水、食塩水で洗浄し、
乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル)にて精製して無色アモル
ファス状の 4-(tert-ブトキシカルボニル)-1-[1-[4-(1H
-イミダゾール-1-イル)フェニル]エチル]-2-ピペラジノ
ンを得た。4-(tert-ブトキシカルボニル)-1-[1-[4-(1H-
イミダゾール-1-イル)フェニル]エチル]-2-ピペラジノ
ンにトリフルオロ酢酸 (10 ml) を加え室温で30分間
撹拌し、反応液を濃縮した。得られた残渣をジクロロメ
タン (15 ml) に溶解させ、トリエチルアミン (700 mg)
および 6-クロロナフタレン-2-スルホニルクロリド(40
0 mg) を加え室温で1時間撹拌した。反応液を濃縮し
て、残渣に酢酸エチルおよび水を加えて分配させ、有機
層を水、重曹水、食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル)にて精製して無色固体の表題化合物 (99 mg)
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.49 (3H, d, J=7.4Hz), 2.90-3.1
5 (2H, m), 3.25-3.55 (2H, m), 3.76 (1H, d, J=16.8H
z), 3.99 (1H, d, J=16.8Hz), 6.02 (1H, q, J=7.4Hz),
7.21 (1H, s), 7.24 (1H, s), 7.30 (4H, s), 7.60 (1
H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 7.78 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz),
7.82 (1H, s), 7.88-7.98 (3H, m), 8.33(1H, s).
【0127】実施例474-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-(1H-1,2,4
-トリアゾール-1-イル)ベンジル]-2-ピペラジノン 実施例46と同様にして、1-[4-(1H-イミダゾール-1-イ
ル)フェニル]エタノールのかわりに 4-(1H-1,2,4-トリ
アゾール-1-イル)ベンジルアルコールを用いて無色固体
の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.37 (4H, s), 3.87 (2H, s), 4.5
9 (2H, s), 7.31 (2H, d, J=8.6Hz), 7.53-7.64 (3H,
m), 7.78 (1H, dd, J=1.8, 8.6Hz), 7.88-7.97 (3H,
m), 8.10 (1H, s), 8.34 (1H, s), 8.52 (1H, s). IR (KBr): 1651, 1522, 1493, 1346, 1279, 1165 cm-1.
【0128】実施例484-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[trans-4-(4H
-1,2,4-トリアゾール-4-イル)シクロヘキシルメチル]-2
-ピペラジノン トラネキサム酸メチル塩酸塩 (2.07 g)、 N-(2,2-ジエ
トキシエチル)-Z-グリシン (3.13 g) および HOBt (1.5
3 g) のアセトニトリル (40 ml) 溶液にWSC (2.29 g)
を加えて室温で15時間撹拌した。反応液を濃縮して得
られた残渣に、酢酸エチルおよび水を加えて分配させ、
有機層を水、重曹水、クエン酸水溶液、食塩水で洗浄
し、乾燥後濃縮した。得られた残渣をトルエン (30 ml)
に溶解させ、p-トルエンスルホン酸水和物 (190 mg)
を加えて100℃で20分撹拌した。反応液を飽和重曹
水、食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=2:1)にて精製して無色油状物の 1-(trans-
4-メトキシカルボニルシクロヘキシルメチル)-4-ベンジ
ルオキシカルボニル-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピ
ラジン (2.0 g) を得た。1-(trans-4-メトキシカルボニ
ルシクロヘキシルメチル)-4-ベンジルオキシカルボニル
-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピラジン (2.0 g) お
よび10%パラジウム炭素 (400 mg) のメタノール (80
ml) 溶液を室温で15時間水素雰囲気下撹拌させた。
触媒をろ去後反応液を濃縮して無色油状物の 1-(trans-
4-メトキシカルボニルシクロヘキシルメチル)-2-ピペラ
ジノンを得た。得られた 1-(trans-4-メトキシカルボニ
ルシクロヘキシルメチル)-2-ピペラジノンに酢酸エチル
(20ml) および重曹水 (20 ml) を加え、次いで 6-クロ
ロ-2-ナフタレンスルホニルクロリド (1.5 g) を加えた
後室温で5時間撹拌した。有機層を分離し、水、食塩水
で洗浄し、乾燥後濃縮した。得られた残渣を酢酸エチル
から結晶化させて無色結晶の 4-(6-クロロ-2-ナフタレ
ンスルホニル)-1-(trans-4-メトキシカルボニルシクロ
ヘキシルメチル)-2-ピペラジノン (1.4 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.97 (2H, m), 1.30 (2H, m), 1.3
5-1.70 (3H, m), 1.92 (2H, m), 2.19 (1H, m), 3.19
(2H, d, J=7.0Hz), 3.39 (4H, s), 3.65 (3H, s),3.78
(2H, s), 7.60 (1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.79 (1H, d
d, J=1.8, 8.8Hz),7.90-7.97 (3H, m), 8.35 (1H, s). 4-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニル)-1-(trans-4-メ
トキシカルボニルシクロヘキシルメチル)-2-ピペラジノ
ン (1.33 g) のメタノール (10 ml) およびTHF (30
ml) 溶液に1規定水酸化ナトリウム水溶液 (10 ml) を
加え室温で2時間撹拌した。反応液を濃縮して残渣を水
に溶解させ、1規定塩酸 (10 ml) を加え生じた沈殿物
をろ取し、水で洗浄後乾燥、濃縮して 4-(6-クロロ-2-
ナフタレンスルホニル)-1-(trans-4-カルボキシシクロ
ヘキシルメチル)-2-ピペラジノン (1.22 g) を得た。得
られた 4-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニル)-1-(tran
s-4-カルボキシシクロヘキシルメチル)-2-ピペラジノン
(1.0 g) をDMF (25 ml)に懸濁させ、アジ化ジフェ
ニルホスホリル (651 mg) およびトリエチルアミン (32
6 mg) を加え室温で3時間撹拌した。反応液を濃縮し、
残渣に酢酸エチルを加え、水で洗浄後乾燥、濃縮した。
得られた残渣にトルエン (25 ml) を加え3時間還流さ
せた。つづいてピリジン (1 ml) およびt-ブタノール
(10 ml) を加えさらに3時間還流させた。反応液を濃縮
し、残渣に酢酸エチルを加え、水で洗浄後乾燥、濃縮し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル:ジクロロメタン= 2:
1:1)にて精製して無色結晶の 1-[trans-4-(tert-ブ
トキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルメチル]-4-(6-
クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン (265
mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.90-1.10 (4H, m), 1.43 (9H,
s), 1.50-1.70 (3H, m), 1.97 (2H, m), 3.16 (2H, d,
J=7.0Hz), 3.37 (1H, m), 3.39 (4H, s), 3.77 (2H,
s), 4.86 (1H, d, J=6.4Hz), 7.60 (1H, dd, J=2.2, 8.
8Hz), 7.79 (1H, dd,J=1.8, 8.8Hz), 7.90-7.98 (3H,
m), 8.35 (1H, s). 1-[trans-4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘ
キシルメチル]-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-
2-ピペラジノン (265 mg) に4規定塩酸酢酸エチル溶液
(10 ml) およびメタノール (10 ml) を加え室温で30
分間撹拌した。反応液を濃縮して粗結晶の 1-[trans-4-
アミノシクロヘキシルメチル]-4-(6-クロロナフタレン-
2-スルホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩を得た。得られた
1-[trans-4-アミノシクロヘキシルメチル]-4-(6-クロ
ロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩、
N,N-ジメチルホルムアミドアジン二塩酸塩 (106 mg) お
よびピリジン (10 ml) の混合物を115℃で4日間撹
拌した。反応液を濃縮して得られた残渣をジクロロメタ
ンに溶解させ、水、食塩水で洗浄し乾燥後濃縮した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジ
クロロメタン:10%アンモニア水含有メタノール=1
0:1)にて精製して無色固体の表題化合物(101 mg)
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.22 (2H, m), 1.50-1.90 (5H,
m), 2.17 (2H, m), 3.27 (2H, d, J=6.8Hz), 3.42 (4H,
s), 3.72 (2H, s), 3.98 (1H, m), 7.61 (1H, dd,J=1.
8, 8.8Hz), 7.80 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 7.90-8.00
(3H, m), 8.17 (2H, s), 8.35 (1H, s). IR (KBr): 1651, 1495, 1456, 1346, 1184, 1165 cm-1.
【0129】実施例494-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニル)-1-(4-チオウレ
イドベンジル)-2-ピペラジノン 4-(tert-ブトキシカルボニル)-2-ピペラジノン (600 m
g) のDMF (9 ml) 溶液に、水素化ナトリウム, 油性
(120 mg) を加え室温で1時間撹拌した。次いで 4-ニト
ロベンジルブロミド (648 mg) のTHF (5 ml) 溶液を
0℃で滴下し、その後30分間撹拌した。反応液を水で
希釈し、酢酸エチルで抽出して、水、食塩水で洗浄し、
乾燥後濃縮した。得られた残渣をジイソプロピルエーテ
ルから結晶化させて無色結晶の4-(tert-ブトキシカルボ
ニル)-1-(4-ニトロベンジル)-2-ピペラジノン (755 mg)
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.47 (9H, s), 3.30 (2H, m), 3.6
4 (2H, m), 4.19 (2H, s), 4.71 (2H, s), 7.44 (2H,
d, J=8.6Hz), 8.21 (2H, d, J=8.6Hz). 4-(tert-ブトキシカルボニル)-1-(4-ニトロベンジル)-2
-ピペラジノン (335 mg)に4規定塩酸酢酸エチル溶液
(10 ml) を加え室温で30分間撹拌した。反応液を濃縮
して得られた残渣におよび酢酸エチル (10 ml) および
重曹水 (10 ml) を加え、次いで 6-クロロ-2-ナフタレ
ンスルホニルクロリド (522 mg) を加えた後室温で1時
間撹拌した。有機層を分離し、水、食塩水で洗浄し、乾
燥後濃縮した。得られた残渣をジイソプロピルエーテル
から結晶化させて無色結晶の 4-(6-クロロ-2-ナフタレ
ンスルホニル)-1-(4-ニトロベンジル)-2-ピペラジノン
(870 mg) を得た。4-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニ
ル)-1-(4-ニトロベンジル)-2-ピペラジノン(800 mg)、
10%パラジウム炭素 (240 mg)、メタノール (4 ml)
およびTHF(16 ml) の混合物を水素雰囲気下に室温で
原料が消失するまで撹拌した。触媒をろ去し、溶媒を濃
縮して無色固体のの 1-(4-アミノベンジル)-4-(6-クロ
ロ-2-ナフタレンスルホニル)-2-ピペラジノンを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.29 (4H, s), 3.81 (2H, s), 4.4
1 (2H, s), 6.63 (2H, d, J=8.4Hz), 6.95 (2H, d, J=
8.4Hz), 7.60 (1H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 7.76 (1H, dd,
J=1.8, 8.8Hz), 7.90-8.03 (3H, m), 8.34 (1H, s). 得られた 1-(4-アミノベンジル)-4-(6-クロロ-2-ナフタ
レンスルホニル)-2-ピペラジノンをアセトン (8 ml) お
よびTHF (8 ml) に溶解させ、ベンゾイルイソシアネ
ート (300 mg) を加えて室温で1時間撹拌した。次いで
1規定水酸化ナトリウム水溶液 (2 ml) を加えさらに室
温で1時間撹拌した。反応液を濃縮し得られた残渣に含
水エタノールを加え生じた結晶をろ取し、エタノール、
エーテルで洗浄して無色結晶の表題化合物 (922 mg) を
得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.10-3.45 (4H, m), 3.76 (2H,
s), 4.42 (2H, s), 7.08(2H, d, J=8.2Hz), 7.29 (2H,
d, J=8.2Hz), 7.40 (2H, br), 8.17 (1H, d, J=8.8Hz),
8.20-8.35 (2H, m), 8.39 (1H, s), 8.66 (1H, s).
【0130】実施例501-[4-(2-アミノイミダゾール-1-イル)ベンジル]-4-(6-
クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン塩酸
4-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニル)-1-(4-チオウレ
イドベンジル)-2-ピペラジノン (520 mg) のDMF (5
ml) 溶液に、ヨウ化メチル (1 ml) を加えて室温で3日
間撹拌した。反応液を濃縮し、残渣に 2,2-ジメトキシ
エチルアミン (335mg) およびエタノール (4 ml) を加
えた後24時間還流させた。反応液を濃縮して得られた
残渣にエタノール (2 ml) および濃塩酸 (6 ml) を加え
50℃で1時間撹拌した。反応液を濃縮して得られた残
渣にジクロロメタン (2 ml) およびトリエチルアミン
(6 ml) を加え、次いで二炭酸ジ-tert-ブチル (335 mg)
を加え室温で1時間撹拌した。ジクロロメタンで希釈
し、食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタ
ン:10%アンモニア水含有メタノール= 50:1→
20:1)にて精製して無色固体の 1-{4-[1-(tert-ブ
トキシカルボニル)-2-イミダゾリルアミノ]ベンジル}-4
-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニル)-2-ピペラジノン
(104 mg) および無色アモルファス状の 1-[4-(2-アミノ
イミダゾール-1-イル)ベンジル]-4-(6-クロロナフタレ
ン-2-スルホニル)-2-ピペラジノンの (159 mg) を得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.41 (4H, s),
3.49 (2H, s), 3.86 (2H,
s), 4.59 (2H, s), 6.64 (1
H, d, J=2.2Hz), 6.76 (1H,
d, J=2.2Hz), 7.33 (4H,
s), 7.60 (1H,dd, J=1.8,
8.8Hz), 7.79 (1H, dd, J=
1.8, 8.8Hz), 7.90−8.00 (3
H, m), 8.36(1H, s). 得られた 1−[4−(2−アミノイミダゾール-1-イ
ル)ベンジル]-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2
-ピペラジノン (159 mg) を塩酸酢酸エチル溶液にて塩
酸塩として無色固体の表題化合物 (91 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.33 (4H, m), 3.81 (2H, s),
4.54 (2H, s), 6.95 (1H,d, J=2.2Hz), 7.00-7.08 (3H,
m), 7.28 (2H, d, J=8.8Hz), 7.34 (2H, d, J=8.8Hz),
7.73 (1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.89 (1H, dd, J=1.8,
8.8Hz), 8.15-8.33 (3H, m), 8.60 (1H, s). IR (KBr): 3077, 1655, 1346, 1163 cm-1.
【0131】実施例511-[4-(2-イミダゾリルアミノ)ベンジル]-4-(6-クロロナ
フタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン 実施例50で得られた 1-{4-[1-(tert-ブトキシカルボ
ニル)-2-イミダゾリルアミノ]ベンジル}-4-(6-クロロ-2
-ナフタレンスルホニル)-2-ピペラジノン1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.63 (9H, s), 3.28 (4H, s), 3.8
4 (2H, s), 4.48 (2H, s), 6.67 (1H, d, J=1.8Hz), 6.
92 (1H, d, J=1.8Hz), 7.08 (2H, d, J=8.4Hz),7.48-7.
62 (2H, m), 7.76 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 7.86-7.96
(3H, m), 8.32(1H, s), 9.01 (1H, s). 1-{4-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-2-イミダゾリルア
ミノ]ベンジル}-4-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニル)
-2-ピペラジノン (104 g) に4規定塩酸酢酸エチル溶液
(6 ml) およびメタノール (4 ml) を加え室温で3時間
撹拌した。反応液を濃縮して得られた残渣に1規定水酸
化ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出し、
乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ジクロロメタン:10%アンモニア水含有メタ
ノール= 20:1)にて精製して無色結晶の表題化合
物 (36 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3 + CD3OD) δ: 3.32 (4H,
s), 3.82 (2H, s), 4.45 (2
H, s), 6.72 (2H, s), 7.06
(4H, s), 7.60 (1H, dd, J
=1.8, 8.8Hz), 7.77 (1H, d
d, J=1.8, 8.8Hz), 7.88−8.
00 (3H, m), 8.34 (1H, s). IR (KBr): 3231, 1640, 157
6, 1514, 1341, 1163 cm−1
【0132】実施例524−(6−クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-(4H-
1,2,4-トリアゾール-4-イル)ベンジル]-2-ピペラジノン 1-(4-アミノベンジル)-4-(6-クロロナフタレン-2-スル
ホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 (150 mg)、N,N-ジメチ
ルホルムアミドアジン二塩酸塩 (85 mg) およびピリジ
ン (10 ml) の混合物を15時間還流させた。反応液を
濃縮して得られた残渣をジクロロメタンに溶解させ、
水、食塩水で洗浄し乾燥後濃縮した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタ
ノール=10:1)にて精製して無色固体の表題化合物
(109 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.39 (4H, s), 3.86 (2H, s), 4.6
1 (2H, s), 7.31 (2H, d, J=8.8Hz), 7.38 (2H, d, J=
8.8Hz), 7.61 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 7.79 (1H, dd,
J=1.8, 8.8Hz), 7.90-7.98 (3H, m), 8.36 (1H, s),
8.44 (2H, s). IR (KBr): 1651, 1528, 1495, 1346, 1165 cm-1.
【0133】実施例534-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-1-[1-(4-
ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラジノン塩
酸塩 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-2-ピペラジノン (5.0 g) およびトリエチルアミ
ン (6.792 g) のジクロロメタン (80 ml) 溶液に、0℃
で 2-クロロエタンスルホニルクロリド (4.11 g) のジ
クロロメタン (20 ml) 溶液を滴下し、その後0℃で3
0分間撹拌した。反応液をジクロロメタンで希釈し、
水、クエン酸水溶液、重曹水、食塩水で洗浄し、乾燥後
濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル)にて精製して無色アモルファス
状の 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イ
ルメチル]-4-ビニルスルホニル-2-ピペラジノン (3.99
g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.20 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.6
0 (2H, m), 1.85 (1H, m), 2.67 (2H, m), 3.30 (2H, b
r), 3.46 (4H, s), 3.83 (2H, s), 4.10 (2H, m), 6.15
(2H, d, J=1.0, 8.8Hz), 6.34 (1H, dd, J=1.0, 16.4H
z), 6.46 (1H, dd, J=8.8, 16.4Hz). IR (KBr): 1686, 1659, 1427, 1348, 1161 cm-1. 得られた 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-
4-イルメチル]-4-ビニルスルホニル-2-ピペラジノン
(3.99 g) および 4-クロロサリチルアルデヒド (1.61
g) の tert-ブタノール (35 ml) 溶液に、t-ブトキシ
カリウム (446 mg) を加えて4日間還流させた。反応液
を濃縮して得られた残渣を酢酸エチル/水で分配し、有
機層を食塩水で洗浄して乾燥後濃縮した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢
酸エチル=1:4)にて精製して無色固体の 1-[1-(ter
t-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメチル]-4-(7
-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-2-ピペラジノ
ン (1.856 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.19 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.5
9 (2H, m), 1.86 (1H, m), 2.66 (2H, m), 3.29 (2H, b
r), 3.40-3.60 (4H, m), 3.89 (2H, s), 4.10 (2H, m),
4.88 (2H, d, J=1.0Hz), 6.93 (1H, d, J=1.8Hz), 7.0
0 (1H, dd, J=1.8, 8.0Hz), 7.14 (1H, d, J=8.0Hz),
7.28 (1H, s). IR (KBr): 1686, 1659, 1426, 1348, 1163 cm-1. 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-2-
ピペラジノン (1.856 g) に4規定塩酸酢酸エチル溶液
(40 ml) およびメタノール (25 ml) を加え室温で30
分間撹拌した。反応液を濃縮して無色結晶の 4-(7-クロ
ロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-1-(ピペリジン-4-
イルメチル)-2-ピペラジノン塩酸塩 (1.618 g) を得
た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.32 (2H, m), 1.70 (2H, m),
1.91 (1H, m), 2.78 (2H,m), 3.15-3.60 (8H, m), 3.77
(2H, s), 4.98 (2H, d, J=0.8Hz), 7.06 (1H, d, J=1.
8Hz), 7.11 (1H, dd, J=1.8, 8.0Hz), 7.48 (1H, d, J=
8.0Hz), 7.50 (1H, s), 8.42 (1H, brs), 8.69 (1H, br
s). IR (KBr): 2944, 1649, 1601, 1348, 1165 cm-1. 4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-1-(ピペ
リジン-4-イルメチル)-2-ピペラジノン塩酸塩 (1.4
g)、クロロピリジン塩酸塩 (1.02 g) を重曹水に加え、
ジクロロメタンで2回抽出し、乾燥後濃縮した。残渣に
イソアミルアルコール(50 ml) を加え130℃で15時
間反応させた。反応液を濃縮して得られた残渣をジクロ
ロメタンに溶解させ、1規定水酸化ナトリウム水溶液で
洗浄し乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:10%アンモ
ニア水含有メタノール=20:1)にて精製して無色固
体の 4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-1-
[1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラジ
ノン (608 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.31 (2H, m), 1.72 (2H, m), 1.9
8 (1H, m), 2.82 (2H, m), 3.32 (2H, d, J=7.2Hz), 3.
40-3.60 (4H, m), 3.87 (2H, m), 3.91 (2H, s),4.89
(2H, s), 6.63 (2H, d, J=6.4Hz), 6.93 (1H, d, J=1.8
Hz), 7.00 (1H, dd, J=1.8, 8.4Hz), 7.14 (1H, d, J=
8.0Hz), 7.29 (1H, s), 8.24 (2H, d, J=6.4Hz). 得られた 4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)
-1-[1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペ
ラジノン (608 mg) を塩酸酢酸エチル溶液にて塩酸塩と
して無色固体の表題化合物 (480 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.18 (2H, m), 1.72 (2H, m),
2.09 (1H, m), 3.11 (2H,m), 3.24 (2H, d, J=6.6Hz),
3.35-3.60 (4H, m), 3.78 (2H, s), 4.19 (2H, m), 4.9
9 (2H, s), 7.05-7.20 (4H, m), 7.48 (1H, d, J=8.0H
z), 7.50 (1H, s),8.18 (2H, m). IR (KBr): 3023, 1645, 1599, 1547, 1348, 1159 cm-1.
【0134】実施例541-(1-アセトイミドイルピペリジン-4-イルメチル)-4-(7
-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-2-ピペラジノ
ン塩酸塩 実施例10と同様の方法で、4-(7-クロロ-2H-ベンゾピ
ラン-3-スルホニル)-1-(ピペリジン-4-イルメチル)-2-
ピペラジノン塩酸塩を用いて無色固体の表題化合物を得
た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.20 (2H, m), 1.69 (2H, m),
1.99 (1H, m), 2.25 (3H,s), 3.06 (2H, m), 3.25 (2H,
d, J=7.4Hz), 3.42 (2H, m), 3.50 (2H, m), 3.78 (2
H, s), 3.96 (2H, m), 4.98 (2H, s), 7.07 (1H, d, J=
2.2Hz), 7.11 (1H,dd, J=2.2, 8.0Hz), 7.48 (1H, d, J
=8.0Hz), 7.50 (1H, s), 8.91 (2H, brs). IR (KBr): 3069, 1640, 1601, 1333, 1157 cm-1.
【0135】実施例554-(5-クロロベンゾフラン-2-スルホニル)-1-[1-(4-ピリ
ジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-2-ピペラジノン (2.5 g) とトリエチルアミン
(1.7 g) のジクロロメタン (35 ml) 溶液に、0℃でク
ロロメタンスルホニルクロリド (1.26 g) のジクロロメ
タン (2 ml) 溶液を加え室温で30分間撹拌した。反応
液を水、10%クエン酸水溶液、食塩水で洗浄した後、
乾燥、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル)にて精製して無色シロッ
プ状の 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-
イルメチル]-4-(クロロメタンスルホニル)-2-ピペラジ
ノン (2.47 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.20 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.6
0 (2H, m), 1.90 (1H, m), 2.69 (2H, m), 3.32 (2H,
m), 3.46 (2H, m), 3.75 (2H, m), 4.00-4.20 (4H, m),
4.58 (2H, s). IR (KBr): 1682, 1651, 1427, 1354, 1167 cm-1. 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-4-(クロロメタンスルホニル)-2-ピペラジノン
(2.47 g)、5-クロロサリチルアルデヒド (917 mg)、炭
酸カリウム (810 mg) およびDMF (30 ml) の混合物を1
00℃で2日間撹拌した。反応液を濃縮して得られた残
渣に水を加え酢酸エチルで抽出し、水、食塩水で洗浄し
た後、乾燥、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:
4)にて精製して無色固体の 1-[1-(tert-ブトキシカル
ボニル)ピペリジン-4-イルメチル]-4-(5-クロロベンゾ
フラン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン (272 mg) を得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.14 (2H, m), 1.44 (9H, s), 1.5
8 (2H, m), 1.78 (1H, m), 2.60 (2H, m), 3.24 (2H,
m), 3.44 (2H, m), 3.61 (2H, m), 3.99 (2H, s),4.07
(2H, m), 7.39 (1H, d, J=0.8Hz), 7.45 (1H, dd, J=1.
8, 8.4Hz), 7.51(1H, d, J=8.4Hz), 7.69 (1H, dd, J=
0.8, 1.8Hz). IR (KBr): 1682, 1661, 1427, 1368, 1165 cm-1. 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-4-(5-クロロベンゾフラン-2-スルホニル)-2-ピペ
ラジノン (270 mg) に4規定塩酸酢酸エチル溶液(8 ml)
およびメタノール (2 ml) を加え室温で30分間撹拌
した。反応液を濃縮して 4-(5-クロロベンゾフラン-2-
スルホニル)-1-(ピペリジン-4-イルメチル)-2-ピペラジ
ノン塩酸塩 (229 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.24 (2H, m), 1.59 (2H, m),
1.83 (1H, m), 2.70 (2H,m), 3.05-3.40 (6H, m), 3.57
(2H, m), 3.86 (2H, s), 7.59 (1H, dd, J=1.2,8.4H
z), 7.74 (1H, s), 7.81 (1H, d, J=8.4Hz), 7.91 (1H,
d, J=1.2Hz), 8.31 (1H, brs), 8.62 (1H, brs). 4-(5-クロロベンゾフラン-2-スルホニル)-1-(ピペリジ
ン-4-イルメチル)-2-ピペラジノン塩酸塩 (215 mg) と
クロロピリジン塩酸塩 (144 mg) を重曹水に加え、ジク
ロロメタンで2回抽出し、乾燥後濃縮した。残渣にイソ
アミルアルコール (15 ml) を加え130℃で15時間
反応させた。反応液を濃縮して得られた残渣をジクロロ
メタンに溶解させ、1規定水酸化ナトリウム水溶液で洗
浄し乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ジクロロメタン:10%アンモニ
ア水含有メタノール= 15:1)にて精製して無色固
体の 4-(5-クロロベンゾフラン-2-スルホニル)-1-[1-(4
-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラジノン
(87 mg) を得た。次いで塩酸処理して塩酸塩にして無色
固体の表題化合物 (80 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.08 (2H, m), 1.58 (2H, m),
1.96 (1H, m), 3.02 (2H,m), 3.17 (2H, d, J=7.4Hz),
3.30 (2H, m), 3.60 (2H, m), 3.88 (2H, s), 4.11 (2
H, m), 7.13 (2H, d, J=7.6Hz), 7.61 (1H, dd, J=2.2,
8.8Hz), 7.74 (1H, s), 7.82 (1H, d, J=8.8Hz), 7.93
(1H, d, J=2.2Hz), 8.18 (2H, d, J=7.6Hz).
【0136】実施例564-[5-(4-クロロフェニル)-2-チオフェンスルホニル]-1-
-[1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラ
ジノン 4-(5-ブロモ-2-チオフェンスルホニル)-1-[1-(tert-ブ
トキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラ
ジノン (115 mg)、4-クロロフェニルボロン酸 (52mg)
およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(25 mg)、2M炭酸ナトリウム水溶液 (0.25 ml) および
ジメトキシエタン (10 ml) の混合物を15時間還流さ
せた。反応液を濃縮して得られた残渣に重曹水を加え、
酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄後、乾燥、濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=1:3)にて精製して無色固体の 1
-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメチ
ル]-4-[5-(4-クロロフェニル)-2-チオフェンスルホニ
ル]-2-ピペラジノン (113 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.16 (2H, m), 1.44 (9H, s), 1.6
3 (2H, m), 1.83 (1H, m), 2.64 (2H, m), 3.26 (2H, b
r), 3.40 (2H, m), 3.46 (2H, m), 3.82 (2H, s), 4.07
(2H, m), 7.31 (1H, d, J=4.2Hz), 7.41 (2H, d, J=8.
8Hz), 7.53 (2H,d, J=8.8Hz), 7.56 (1H, d, J=4.2Hz). IR (KBr): 1682, 1661, 1489, 1429, 1366, 1242, 1165
cm-1. 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-4-[5-(4-クロロフェニル)-2-チオフェンスルホニ
ル]-2-ピペラジノン (115 mg) に4規定塩酸酢酸エチル
溶液 (10 ml) およびメタノール (4 ml) を加え室温で
30分間撹拌した。反応液を濃縮して粗結晶の 4-[5-(4
-クロロフェニル)-2-チオフェンスルホニル]-1-(ピペリ
ジン-4-イルメチル)-2-ピペラジノン塩酸塩を得た。得
られた 4-[5-(4-クロロフェニル)-2-チオフェンスルホ
ニル]-1-(ピペリジン-4-イルメチル)-2-ピペラジノン塩
酸塩とクロロピリジン塩酸塩 (85 mg) を重曹水に加
え、ジクロロメタンで2回抽出し、乾燥後濃縮した。残
渣にイソアミルアルコール (10 ml) を加え130℃で
15時間反応させた。反応液を濃縮して得られた残渣を
ジクロロメタンに溶解させ、1規定水酸化ナトリウム水
溶液で洗浄し乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:10%
アンモニア水含有メタノール= 10:1)にて精製し
て無色固体の表題化合物 (42 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.30 (2H, m), 1.70 (2H, m), 1.9
6 (1H, m), 2.82 (2H, m), 3.30 (2H, d, J=7.4Hz), 3.
38-3.55 (4H, m), 3.85 (2H, s), 3.87 (2H, m),6.62
(2H, d, J=6.0Hz), 7.32 (1H, d, J=4.0Hz), 7.43 (2H,
d, J=8.8Hz), 7.54 (2H, d, J=8.8Hz), 7.57 (1H, d,
J=4.0Hz), 8.22 (2H, d, J=6.0Hz). IR (KBr): 1651, 1595, 1489, 1431, 1352, 1163 cm-1.
【0137】実施例571-[1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-4-(5-ビ
ニルチオフェン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 4-(5-ブロモ-2-チオフェンスルホニル)-1-[1-(tert-ブ
トキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラ
ジノン (200 mg)、ビニルトリブチルすず (365 mg)、塩
化リチウム (50 mg)、テトラキストリフェニルホスフィ
ンパラジウム (50mg) およびジオキサン (15 ml) の混
合物を2時間還流させた。反応液を濃縮して得られた残
渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=1:2)にて精製して無色固体の 1-
[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメチ
ル]-4-(5-ビニル-2-チオフェンスルホニル)-2-ピペラジ
ノン (209 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.15 (2H, m), 1.44 (9H, s), 1.5
6 (2H, m), 1.84 (1H, m), 2.64 (2H, m), 3.25 (2H,
m), 3.38 (2H, m), 3.43 (2H, m), 3.79 (2H, s),4.08
(2H, m), 5.38 (1H, d, J=11.0Hz), 5.73 (1H, d, J=1
7.6Hz), 6.78 (1H,dd, J=11.0, 17.6Hz), 7.01 (1H, d,
J=4.2Hz), 7.45 (1H, d, J=4.2Hz).IR (KBr): 1682, 1
661, 1427, 1366, 1242, 1165 cm-1. 実施例56と同様の方法で、1-[1-(tert-ブトキシカル
ボニル)ピペリジン-4-イルメチル]-4-[5-(4-クロロフェ
ニル)-2-チオフェンスルホニル]-2-ピペラジノンの換わ
りに、1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-
イルメチル]-4-(5-ビニル-2-チオフェンスルホニル)-2-
ピペラジノンを用いてフリー体を合成し、次いで塩酸処
理して塩酸塩にして無色固体の表題化合物 (9 mg) を得
た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.08 (2H, m),
1.64 (2H, m), 1.99 (1H,
m), 3.00−3.65(8H, m), 3.6
7 (2H, s), 4.17 (2H, m),
5.42 (1H, d, J=11.0Hz),
5.83 (1H,d, J=17.6Hz), 6.
97 (1H, dd, J=11.0, 17.6H
z), 7.16 (2H, d, J=7.6H
z), 7.33(1H, d, J=4.2Hz),
7.66 (1H, d, J=4.2Hz),
8.18 (2H, m).
【0138】実施例581−(1−アセトイミドイルピペリジン-4-イルメチル)
-4-(6-クロロ-3,4-ジヒドロナフタレン-2-スルホニル)-
2-ピペラジノン塩酸塩 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-2-ピペラジノン (50 mg) の酢酸エチル (10 ml)
および重曹水 (10 ml) 溶液に、0℃で 6-クロロ-3,4-
ジヒドロナフタレン-2-スルホニルクロリド (40 mg) を
加え室温で30分間撹拌した。有機層を分離し、食塩水
で洗浄した後、乾燥、濃縮した。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=1:4)にて精製して無色ワックス状の 1-[1-(tert-
ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメチル]-4-(6-
クロロ-3,4-ジヒドロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペ
ラジノン (48 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.17 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.6
0 (2H, m), 1.86 (1H, m), 2.50-2.75 (4H, m), 2.94
(2H, m), 3.28 (2H, m), 3.40-3.60 (4H, m), 3.86 (2
H, s), 4.08 (2H, m), 7.14-7.27 (3H, m), 7.34 (1H,
s). IR (KBr): 1682, 1661, 1427, 1366, 1346, 1315, 1161
cm-1. 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-4-(6-クロロ-3,4-ジヒドロナフタレン-2-スルホ
ニル)-2-ピペラジノン (43 mg) に4規定塩酸酢酸エチ
ル溶液 (6 ml) を加え室温で30分間撹拌した。反応液
を濃縮して粗結晶の4-(6-クロロ-3,4-ジヒドロナフタレ
ン-2-スルホニル)-1-(ピペリジン-4-イルメチル)-2-ピ
ペラジノン塩酸塩を得た。得られた 4-(6-クロロ-3,4-
ジヒドロナフタレン-2-スルホニル)-1-(ピペリジン-4-
イルメチル)-2-ピペラジノン塩酸塩、トリエチルアミン
(125 mg) のメタノール (10 ml) 溶液にエチルアセト
イミダート (101 mg) を加え室温で15時間撹拌した。
反応液を濃縮し残渣をジクロロメタンに溶解させ、1規
定水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥後濃縮した。
得られた残渣を酢酸エチルに溶解させ、塩酸酢酸エチル
溶液添加にて生じた塩酸塩をろ取、乾燥して無色固体の
表題化合物 (26 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.19 (2H, m), 1.68 (2H, m),
2.00 (1H, m), 2.24 (3H,s), 2.55 (2H, m), 2.88-3.55
(10H, m), 3.73 (2H, s), 3.85 (1H, m), 4.05 (1H,
m), 7.30-7.53 (4H, m), 8.61 (1H, brs), 9.19 (1H, b
rs).
【0139】実施例594-(6-クロロ-3,4-ジヒドロナフタレン-2-スルホニル)-1
-[1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラ
ジノン 実施例15と同様の方法で、6-クロロナフタレン-2-ス
ルホニルクロリドのかわりに6-クロロ-3,4-ジヒドロナ
フタレン-2-スルホニルクロリドを用いて無色固体の表
題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.30 (2H, m), 1.73 (2H, m), 1.9
7 (1H, m), 2.60 (2H, m), 2.83 (2H, m), 2.95 (2H,
m), 3.32 (2H, d, J=7.4Hz), 3.40-3.60 (4H, m),3.80-
3.95 (4H, m), 6.63 (2H, d, J=6.0Hz), 7.14-7.27 (3
H, m), 7.35 (1H,s), 8.24 (2H, d, J=6.0Hz). IR (KBr): 1651, 1597, 1345, 1155 cm-1.
【0140】実施例604-(6-ブロモナフタレン-2-スルホニル)-1-[1-(4-ピリジ
ル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例15と同様の方法で、6-クロロナフタレン-2-ス
ルホクロリドのかわりに6-ブロモナフタレン-2-スルホ
クロリドを用いて無色固体の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.04 (2H, m), 1.50 (2H, m),
1.91 (1H, m), 2.96 (2H,m), 3.09 (2H, d, J=7.4Hz),
3.34 (4H, s), 3.70 (2H, s), 4.04 (2H, m), 7.09 (2
H, d, J=7.4Hz), 7.80-7.95 (2H, m), 8.14-8.25 (4H,
m), 8.45 (1H, s),8.60 (1H, s).
【0141】実施例614-(6-フルオロナフタレン-2-スルホニル)-1-[1-(4-ピリ
ジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例15と同様の方法で、6-クロロナフタレン-2-ス
ルホクロリドのかわりに6-フルオロナフタレン-2-スル
ホクロリドを用いて無色固体の表題化合物を得た。1H-N
MR (DMSO-d6) δ: 1.05 (2H, m), 1.55 (2H, m), 1.91
(1H, m), 3.00 (2H,m), 3.09 (2H, d, J=7.4Hz), 3.34
(4H, s), 3.68 (2H, s), 4.10 (2H, m), 7.12 (2H, d,
J=7.6Hz), 7.66 (1H, dt, J=2.8, 8.8Hz), 7.80-8.00
(2H, m), 8.15-8.23 (3H, m), 8.36 (1H, dd, J=5.4,
8.8Hz), 8.61 (1H, s).
【0142】実施例624-(6-メチルナフタレン-2-スルホニル)-1-[1-(4-ピリジ
ル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピペラジノン 実施例15と同様の方法で、6-クロロナフタレン-2-ス
ルホクロリドのかわりに6-メチルナフタレン-2-スルホ
クロリドを用いて無色固体の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (2H, m), 1.59 (2H, m), 1.8
8 (1H, m), 2.58 (3H, s), 2.73 (2H, m), 3.23 (2H,
d, J=7.2Hz), 3.41 (4H, s), 3.78 (2H, m), 3.81(2H,
s), 6.59 (2H, d, J=6.6Hz), 7.50 (1H, dd, J=1.8, 8.
6Hz), 7.70-7.78(2H, m), 7.90 (1H, d, J=8.0Hz), 7.9
2 (1H, d, J=8.6Hz), 8.23 (2H, d, J=6.6Hz), 8.34 (1
H, brs). IR (KBr): 1651, 1597, 1345, 1163 cm-1.
【0143】実施例631-(1-アセトイミドイル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イ
ルメチル)-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピ
ペラジノン塩酸塩 実施例10と同様の方法で、4-(6-クロロナフタレン-2-
スルホニル)-1-(4-ヒドロキシピペリジン-4-イルメチ
ル)-2-ピペラジノン塩酸塩を用いて無色固体の表題化合
物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.30-1.60 (4H, m), 2.21 (3H,
s), 3.10-3.50 (6H, m),3.56 (2H, m), 3.69 (2H, s),
3.81 (2H, m), 4.91 (1H, brs), 7.74 (1H, dd,J=1.8,
8.8Hz), 7.89 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 8.19 (1H, d,
J=8.8Hz), 8.27(1H, s), 8.29 (1H, d, J=8.8Hz), 8.60
(2H, s), 9.17 (1H, brs).
【0144】実施例641-[1-アセトイミドイル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イ
ルメチル]-4-(7-ブロモ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニ
ル)ピペラジン-2-オン塩酸塩 実施例10と同様の方法で、1-(4-アミノベンジル)-4-
(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン塩
酸塩のかわりに 4-(7-ブロモ-2H-ベンゾピラン-3-スル
ホニル)-1-(4-ヒドロキシピペリジン-4-イルメチル)-2-
ピペラジノン塩酸塩を用いて、無色結晶の表題化合物を
得た。 1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.50-1.70 (4H, m), 2.45 (3H,
s), 2.82-3.10 (4H, m),3.24-3.64 (6H, m), 3.80 (2H,
s), 4.99 (2H, s), 7.20 (1H, d, J=1.8Hz), 7.41 (1
H, d, J=8.2Hz), 7.48 (1H, s), 8.56 (1H, br s), 9.1
2 (1H, br s). IR (KBr): 3350, 2978, 1647, 1595, 1561, 1495, 148
1, 1416 cm-1.
【0145】実施例651-[1-アセトイミドイル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イ
ルメチル]-4-(7-クロロ-6-フルオロ-2H-ベンゾピラン-3
-スルホニル)ピペラジン-2-オン塩酸塩 実施例10と同様の方法で、1-(4-アミノベンジル)-4-
(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン塩
酸塩のかわりに 4-(7-クロロ-6-フルオロ-2H-ベンゾピ
ラン-3-スルホニル)-1-(4-ヒドロキシピペリジン-4-イ
ルメチル)-2-ピペラジノン塩酸塩を用いて、無色結晶の
表題化合物を得た。 1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.50-1.70 (4H, m), 2.25 (3H,
s), 2.80-3.02 (4H, m),3.34-3.70 (6H, m), 3.81 (2H,
s), 4.99 (2H, s), 7.26 (1H, d, J=6.2Hz), 7.47 (1
H, s), 7.59 (1H, d, J=9.0Hz), 8.52-8.70 (1H, br),
9.12-9.25 (1H, br). IR (KBr): 3320, 2677, 2492, 1668, 1634, 1574, 148
3, 1418 cm-1.
【0146】実施例664-(7-ブロモ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-1-[4-ヒ
ドロキシ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]ピ
ペラジン-2-オン塩酸塩 実施例25と同様の方法で、7-クロロ-4H-4-オキソベン
ゾピラン-3-スルホニルクロリドのかわりに7-ブロモ-4H
-4-オキソベンゾピラン-3-スルホニルクロリドを用い
て、無色結晶の表題化合物を得た。 1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.50-1.70 (4H, m), 3.27-3.64
(8H, m), 3.80 (2H, s),3.90-4.03 (2H, m), 4.99 (2H,
s), 7.17 (2H, d, J=6.4Hz), 7.21 (1H, d, J=1.8Hz),
7.26 (1H, dd, J=8.0, 1.8Hz), 7.41 (1H, d, J=8.0H
z), 7.48 (1H, s),8.20 (2H, d, J=6.4Hz), 13.20-13.4
0 (1H, br). IR (KBr): 3350, 3069, 2928, 1645, 1595, 1549, 148
1, 1456, 1416 cm-1.
【0147】実施例674-(7-クロロ-6-フルオロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニ
ル)-1-[1-(4-ピリジル)-4-ヒドロキシピペリジン-4-イ
ルメチル]ピペラジン-2-オン塩酸塩 実施例25と同様の方法で、7-クロロ-4H-4-オキソベン
ゾピラン-3-スルホニルクロリドのかわりに7-クロロ-6-
フルオロ-4H-4-オキソベンゾピラン-3-スルホニルクロ
リドを用いて、無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.58-1.65 (4H, m), 3.37-3.64
(8H, m), 3.80 (2H, s),3.90-4.09 (2H, m), 4.99 (2H,
s), 7.22 (2H, d, J=6.6Hz), 7.27 (1H, d, J=6.8Hz),
7.47 (1H, s), 7.59 (1H, d, J=9.4Hz), 8.20 (2H, d,
J=6.6Hz), 13.25-13.51 (1H, br). IR (KBr): 3320, 3196, 2934, 1645, 1549, 1485, 1418
cm-1.
【0148】実施例684-(7-クロロ-4-ヒドロキシクマリン-3-スルホニル)-1-
[1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]ピペラジン-
2-オン 1)7-クロロ-4-ヒドロキシクマリン(4.10 g)の1,4-
ジオキサン懸濁液中にクロロスルホン酸(2.8 ml)を滴
下し、室温で終夜撹拌した。析出物を瀘取し、ジオキサ
ン及びジイソプロピルエーテルで洗浄の後、乾燥して無
色結晶の7-クロロ-4-ヒドロキシクマリン-3-スルホン酸
(3.62 g)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:7.44 (1H, dd, J=8.4, 2.0Hz),
7.57 (1H, d, J=2.0Hz),7.87 (1H, d, J=8.4Hz), 13.90
-14.30 (1H, br). IR (KBr): 3085, 1740, 1713, 1634, 1605, 1559, 149
1, 1447 cm-1. 2)塩化チオニル(13 ml)に7-クロロ-4-ヒドロキシク
マリン-3-スルホン酸(3.55 g)を加え、2時間加熱還
流した。減圧下に反応液を濃縮し、残渣をトルエンから
再結晶して7-クロロ-4-ヒドロキシクマリン-3-スルホニ
ルクロリド(2.44g)を得た。 3)1-[1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]ピペ
ラジン-2-オン (274 mg)およびジイソプロピルエチルア
ミン (388 mg) のジクロロメタン (5 ml) 溶液に、氷冷
下 7-クロロ-4-ヒドロキシクマリン-3-スルホニルクロ
リド(325 mg) のジクロロメタン (15 ml) 懸濁液を滴下
し、室温で終夜撹拌した。反応液を0.5規定塩酸および
飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮して得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:メタノー
ル/ジクロロメタン=1/3)にて精製し、酢酸エチル
とエタノールの混液より結晶化させて無色結晶の表題化
合物(0.108 g)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.02-1.12 (2H, m), 1.58-1.70
(2H, m), 1.80-2.05 (1H,br), 2.82-2.86 (2H, m), 3.1
9 (2H, d, J=8.2Hz), 3.27-3.47 (4H, m), 3.86(2H,
s), 3.95-4.03 (2H, m), 6.97 (2H, d, J=6.8Hz), 7.23
(1H, dd, J=8.2,2.0Hz), 7.28 (1H, d, J=2.0Hz), 7.8
1 (1H, d, J=8.2Hz), 8.16 (2H, d, J=6.8Hz). IR (KBr): 2928, 1682, 1645, 1605, 1549, 1497, 145
1, 1424 cm-1.
【0149】実施例694-(7-クロロ-4-ヒドロキシクマリン-3-スルホニル)-1-
[4-(1-イミダゾリル)ベンジル]ピペラジン-2-オン 実施例68と同様の方法で、1-[1-(4-ピリジル)ピペリ
ジン-4-イルメチル]ピペラジン-2-オンのかわりに1-[4-
(1-イミダゾリル)ベンジル]ピペラジン-2-オンを用い
て、無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:3.18-3.47 (4H, s), 3.96 (2H,
s), 4.56 (2H, s), 7.19(1H, dd, J=8.4, 1.8Hz), 7.26
(1H, d, J=1.8Hz), 7.32-7.80 (3H, m), 7.55 (2H, d,
J=8.8Hz), 7.77-7.84 (2H, m), 8.60 (1H, s). IR (KBr): 3412, 1645, 1605, 1560, 1541, 1524, 149
7, 1424 cm-1.
【0150】実施例704-(7-クロロクマリン-3-スルホニル)-1-[4-(1-イミダゾ
リル)ベンジル]ピペラジン-2-オン 1)1-[4-(1-イミダゾリル)ベンジル]ピペラジン-2-オ
ン (586 mg) 及びジイソプロピルエチルアミン (388 m
g) のジクロロメタン (10 ml) 溶液に、氷冷下クロロス
ルホニル酢酸メチル (380 mg) のジクロロメタン (10 m
l) 溶液を滴下し、室温で終夜撹拌した。反応液を0.5規
定塩酸および飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮して得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液:メタノール/ジクロロメタン=1/10)にて精製す
ることにより無色油状物の1-[4-(1-イミダゾリル)ベン
ジル]-4-メトキシカルボニルメチルスルホニル-2-オキ
ソピペラジン(0.170 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.38-3.43 (2H, m), 3.61-3.66 (2
H, m), 3.80 (2H, s), 4.08 (2H, s), 4.14 (2H, s),
7.20 (1H, s), 7.30 (1H, s), 7.40 (4H, s), 7.87 (1
H, s). IR (KBr): 3119, 2928, 1746, 1651, 1615, 1522, 148
9, 1435 cm-1. 2)1-[4-(1-イミダゾリル)ベンジル]-4-メトキシカル
ボニルメチルスルホニル-2-オキソピペラジン(0.164
g)、4-クロロサリチルアルデヒド(66 mg)及びピペリ
ジン(11 mg)をエタノール(5 ml)に加え、3時間加
熱還流した。室温まで冷却し、析出物を瀘取し、エタノ
ールで洗浄の後、乾燥して無色結晶の表題化合物(166
mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.39-3.44 (2H, m), 3.78-3.83 (2
H, m), 4.08 (2H, s), 4.65 (2H, s), 7.23 (1H, s),
7.28 (1H, s), 7.38-7.42 (6H, m), 7.61 (1H, d,J=9.0
Hz), 7.87 (1H, s), 8.53 (1H, s). IR (KBr): 2919, 1755, 1746, 1644, 1603, 1553, 152
4, 1487, 1422 cm-1.
【0151】実施例714-(7-クロロクマリン-3-スルホニル)-1-[1-(4-ピリジ
ル)ピペリジン-4-イルメチル]ピペラジン-2-オン 実施例70と同様の方法で、1-[4-(1-イミダゾリル)ベ
ンジル]ピペラジン-2-オンのかわりに1-[1-(4-ピリジ
ル)ピペリジン-4-イルメチル]ピペラジン-2-オンを用い
て、無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.21-1.41 (2H, m), 1.71-2.15 (3
H, m), 2.79-2.90 (2H,m), 3.32 (2H, d, J=7.2Hz), 3.
46-3.52 (2H, m), 3.78-3.93 (4H, m), 3.98 (2H, s),
6.64 (2H, d, J=6.4Hz), 7.38-7.44 (2H, m), 7.62 (1
H, d, J=8.0Hz),8.24 (2H, d, J=6.4Hz), 8.54 (1H,
s). IR (KBr): 2928, 2855, 1744, 1647, 1603, 1547, 151
0, 1501 cm-1.
【0152】実施例723-[4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-オキソピ
ペラジン-1-イル]-3-[1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イ
ル]プロピオン酸メチル 1)1-ベンジルオキシカルボニル-4-ピペリジンアルデ
ヒド(10.70 g)及びトリフェニルホスホラニリデン酢
酸メチル(14.38 g)のトルエン(100 ml)溶液を2時
間加熱還流した。室温まで冷却した後、減圧下に反応液
を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液:酢酸エチル/ヘキサン=1/3)にて精製
し、酢酸エチルとエタノールの混液より結晶化させて無
色結晶の3-(1-ベンジルオキシカルボニルピペリジン-4-
イル)アクリル酸メチル(8.78 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.32-1.47 (2H, m), 1.72-1.78 (2
H, m), 2.25-2.37 (1H,m), 2.78-2.91 (2H, m), 3.74
(3H, s), 4.17-4.24 (2H, m), 5.13 (2H, s), 5.81 (1
H, dd, J=16.0, 1.6Hz), 6.90 (1H, dd, J=16.0, 6.6H
z), 7.30-7.38 (5H,m). IR (KBr): 2948, 2855, 1730, 1698, 1653, 1497, 147
0, 1435 cm-1. 2)3-(1-ベンジルオキシカルボニルピペリジン-4-イ
ル)アクリル酸メチル(5.55 g)及び4-(tert-ブトキシ
カルボニル)-2-ピペラジノン (3.66 g) のテトラヒドロ
フラン(50 ml)溶液にカリウムtert-ブトキシド (0.56
g) を加え、窒素雰囲気下室温で3日間撹拌した。反応
液を酢酸エチル(50 ml)で希釈し、0.5規定塩酸および
飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮して得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:アセトン
/ヘキサン=1/2)にて精製することにより無色アモ
ルファス状の3-(1-ベンジルオキシカルボニルピペリジ
ン-4-イル)-3-[4-(tert-ブトキシカルボニル)-2-オキソ
ピペラジン-1-イル]プロピオン酸メチル(5.51 g)を得
た。 3)3-(1-ベンジルオキシカルボニルピペリジン-4-イ
ル)-3-[4-(tert-ブトキシカルボニル)-2-オキソピペラ
ジン-1-イル]プロピオン酸メチル(4.78 g)の酢酸エチ
ル(15 ml)溶液に4規定塩酸酢酸エチル溶液 (15 ml)
を加え室温で4時間撹拌した。反応液を濃縮し得られた
残渣を水で希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
で塩基性とした。ジクロロメタン抽出液を、飽和食塩水
で洗浄し、乾燥後濃縮することにより、淡黄色アモルフ
ァス状の3-(1-ベンジルオキシカルボニルピペリジン-4-
イル)-3-(2-オキソピペラジン-1-イル)プロピオン酸メ
チル(2.34 g)を得た。 4)3-(1-ベンジルオキシカルボニルピペリジン-4-イ
ル)-3-(2-オキソピペラジン-1-イル)プロピオン酸メチ
ル(1.01 g)及びトリエチルアミン(0.51 g)のジクロ
ロメタン (10 ml) 溶液に、氷冷下 6-クロロナフタレン
-2-スルホニルクロリド (0.78 g)を加え、室温で6時間
撹拌した。反応液を0.05規定炭酸水素ナトリウム水溶液
及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮して得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:アセ
トン/ヘキサン=1/3)にて精製することにより無色
アモルファス状の3-(1-ベンジルオキシカルボニルピペ
リジン-4-イル)-3-[4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニ
ル)-2-オキソピペラジン-1-イル]プロピオン酸メチル
(1.21 g)を得た。 5)3-(1-ベンジルオキシカルボニルピペリジン-4-イ
ル)-3-[4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-オキ
ソピペラジン-1-イル]プロピオン酸メチル(628 mg)、
トリエチルシラン(465 mg)、トリエチルアミン(30 m
g)及び塩化パラジウム(18 mg)の混合物を窒素雰囲気
下で3時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した
後、メタノール(10 ml)を加え室温で30分間撹拌し
た。不溶物を瀘去し、瀘液を濃縮し得られた残渣に4-ク
ロロピリジン塩酸塩 (221 mg)、トリエチルアミン (405
mg) およびエタノール (15 ml) を加え封管中150℃
で15時間反応させた。反応液を濃縮し残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:10%
アンモニア水含有メタノール=20:1)にて精製し、
エタノールとジエチルエーテルの混液から結晶化して無
色結晶の表題化合物 (115 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.13-1.29 (2H, m), 1.41-1.50 (1
H, m), 1.68-1.75 (1H,m), 1.90-2.15 (1H, br), 2.57-
2.84 (4H, m), 3.34-3.48 (4H, m), 3.57 (3H,s), 3.64
-3.94 (5H, m), 6.58 (2H, d, J=6.6Hz), 7.69-7.80 (2
H, m), 7.95-8.06 (3H, m), 8.25 (2H, d, J=6.6Hz),
8.39 (1H, d, J=0.8Hz). IR (KBr): 2944, 1732, 1651, 1595, 1539, 1514, 150
6, 1487, 1456, 1435 cm-1.
【0153】実施例731-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピリミジニル)ピペリジン-4-イ
ルメチル]-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)ピペ
ラジン-2-オン 1)1,4-ジオキサ-8-アザスピロ[4,5]デカン (9.02 g)
及びジイソプロピルエチルアミン (9.77 g) のエタノー
ル(30 ml)溶液に4,6-ジクロロピリミジン(9.88 g)
を加え、室温で1時間撹拌した。反応液を濃縮後、ジク
ロロメタン(150 ml)で希釈し、0.3規定水酸化ナトリ
ウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮して得
られた残渣をジエチルエーテルから結晶化して無色結晶
の8-(6-クロロピリミジン-4-イル)-1,4-ジオキサ-8-ア
ザスピロ[4,5]デカン (15.84 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.72-1.78 (4H, m), 3.73-3.79 (4
H, m), 4.01 (4H, s), 6.54 (1H, d, J=0.8Hz), 8.37
(1H, d, J=0.8Hz). 2)8-(6-クロロピリミジン-4-イル)-1,4-ジオキサ-8-
アザスピロ[4,5]デカン(12.79 g)のアセトン(50 ml)
溶液に4規定塩酸(50 ml)を加え、50℃で1時間加
熱した。減圧下にアセトンを除去し、残留物を2規定水
酸化ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮して得ら
れた残渣をジエチルエーテルから結晶化して無色結晶の
1-(6-クロロピリミジン-4-イル)ピペリジン-4-オン (1
0.09 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.28 (4H, t, J=6.2Hz), 3.98 (4
H, t, J=6.2Hz), 6.61 (1H, d, J=1.0Hz), 8.45 (1H,
d, J=1.0Hz). 3)トリメチルスルホキソニウムヨ−ジド(10.56 g)
のジメチルスルホキシド(50 ml)溶液に60%油性水素化
ナトリウム(1.84)を加え、室温で1時間撹拌した。氷
冷下に1-(6-クロロピリミジン-4-イル)ピペリジン-4-オ
ン (8.50 g)を加え、室温で3時間撹拌した。反応液を
氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩
水で洗浄し、乾燥後濃縮して得られた残渣をジエチルエ
ーテルから結晶化して無色結晶の6-(6-クロロピリミジ
ン-4-イル)-1-オキサ-6-アザスピロ[2,5]オクタン(5.67
g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.47-1.58 (2H, m), 1.86-2.01 (2
H, m), 2.76 (2H, s), 3.54-3.68 (2H, m), 4.00-4.11
(2H, m), 6.56 (1H, d, J=1.0Hz), 8.38 (1H, d,J=1.0H
z). 4)6-(6-クロロピリミジン-4-イル)-1-オキサ-6-アザ
スピロ[2,5]オクタン (4.00 g)及び4-(tert-ブトキシカ
ルボニル)-2-ピペラジノン (3.38 g) のtert-ブチルア
ルコール(50 ml)溶液にカリウムtert-ブトキシド (0.
57 g) を加え、80℃で終夜加熱した。反応液を濃縮
後、酢酸エチル(100 ml)で希釈し、0.5規定塩酸およ
び飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮して得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エ
チル)にて精製し、酢酸エチルとジエチルエーテルの混
液から結晶化して無色結晶の4-(tert-ブトキシカルボニ
ル)-1-[1-(6-クロロ-4-ピリミジニル)-4-ヒドロキシピ
ペリジン-4-イルメチル]ピペラジン-2-オン(5.51 g)
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.48 (9H, s), 1.51-1.75 (4H,
m), 3.32-3.48 (6H, m), 3.64-3.69 (2H, m), 4.16 (2
H, s), 4.16-4.28 (2H, m), 6.52 (1H, d, J=0.6Hz),
8.36 (1H, d, J=0.6Hz). IR (KBr): 3350, 2976, 2930, 1690, 1682, 1651, 157
6, 1520, 1495, 1418 cm-1. 5)4-(tert-ブトキシカルボニル)-1-[1-(6-クロロ-4-
ピリミジニル)-4-ヒドロキシピペリジン-4-イルメチル]
ピペラジン-2-オン(808 mg)をエタノール (30ml) に
溶解し、10%パラジウム炭素 (50%含水, 242 mg) を加
え、水素雰囲気下で終夜激しく攪拌した。触媒を除去
し、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出液:メタノール/酢酸エチル=
1/10)にて精製することにより無色アモルファス状
の4-(tert-ブトキシカルボニル)-1-[4-ヒドロキシ-1-(4
-ピリミジニル)ピペリジン-4-イルメチル]ピペラジン-2
-オン(527 mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.48 (9H, s), 1.50-1.75 (4H,
m), 3.30-3.4 (7H, m), 3.64-3.69 (2H, m), 4.16 (2H,
s), 4.18-4.25 (2H, m), 6.52 (1H, dd, J=6.4, 1.0H
z), 8.17 (1H, d, J=6.4Hz), 8.58 (1H, d, J=1.0Hz). 5)4-(tert-ブトキシカルボニル)-1-[4-ヒドロキシ-1-
(4-ピリミジニル)ピペリジン-4-イルメチル]ピペラジン
-2-オン(516 mg)のテトラヒドロフラン(4 ml)溶液
に4規定塩酸酢酸エチル溶液 (4 ml) を加え室温で4時
間撹拌した。反応液を濃縮し得られた残渣をテトラヒド
ロフランから結晶化して無色結晶の1-[4-ヒドロキシ-1-
(4-ピリミジニル)ピペリジン-4-イルメチル]ピペラジン
-2-オン塩酸塩(435 mg)を得た。 6)1-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピリミジニル)ピペリジン-4
-イルメチル]ピペラジン-2-オン塩酸塩(197 mg)及び
トリエチルアミン(182 mg)のジクロロメタン (10 ml)
溶液に、氷冷下 6-クロロナフタレン-2-スルホニルク
ロリド (188 mg)を加え、室温で3時間撹拌した。反応
液を0.05規定炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水
で洗浄し、乾燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液:メタノール/酢酸エ
チル=1/10)にて精製した。エタノールとジエチルエ
ーテルの混液から結晶化して無色結晶の表題化合物 (15
4 mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.40−1.62 (4H,
m), 3.22−3.30 (2H, m),
3.35−3.44 (4H,m), 3.54−3.
59 (2H, m), 3.85 (2H, s),
4.13 (2H, br d, J=13.4H
z), 6.48 (1H, d, J=7.2H
z), 7.62 (1H, dd, J=8.8,
1.8Hz), 7.80 (1H, dd, J=
8.8, 1.8Hz),7.96 (2H, d,
J=8.8Hz), 7.96 (1H, d, J=
1.8Hz), 8.16 (1H, d, J=7.
2Hz), 8.37 (1H, d, J=1.8H
z), 8.56 (1H, s). IR (KBr): 2919, 1651, 159
3, 1539, 1495, 1456, 1429
cm−1
【0154】実施例741−[1−(6−クロロピリミジン-4-イル)-4-ヒドロ
キシピペリジン-4-イルメチル]-4-(6-クロロナフタレン
-2-スルホニル)ピペラジン-2-オン 実施例73と同様の方法で、1-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピ
リミジニル)ピペリジン-4-イルメチル]ピペラジン-2-オ
ン塩酸塩のかわりに1-[1-(6-クロロピリミジン-4-イル)
-4-ヒドロキシピペリジン-4-イルメチル]ピペラジン-2-
オン塩酸塩を用いて、無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.35-1.59 (4H, m), 3.24-3.30 (2
H, m), 3.37-3.44 (4H,m), 3.53-3.58 (2H, m), 3.85
(2H, s), 3.95-4.20 (3H, br), 6.48 (1H, s), 7.63 (1
H, dd, J=8.8, 1.8Hz), 7.80 (1H, dd, J=8.8, 1.8Hz),
7.96 (2H, d, J=8.8Hz), 7.96 (1H, d, J=1.8Hz), 8.3
4 (1H, s), 8.37 (1H, d, J=1.8Hz). IR (KBr): 2926, 1645, 1580, 1526, 1495, 1456, 1424
cm-1.
【0155】実施例751-[1-(2-クロロピリミジン-4-イル)-4-ヒドロキシピペ
リジン-4-イルメチル]-4-(6-クロロナフタレン-2-スル
ホニル)ピペラジン-2-オン 実施例73と同様の方法で、1-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピ
リミジニル)ピペリジン-4-イルメチル]ピペラジン-2-オ
ン塩酸塩のかわりに1-[1-(2-クロロピリミジン-4-イル)
-4-ヒドロキシピペリジン-4-イルメチル]ピペラジン-2-
オン塩酸塩を用いて、無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.35-1.58 (4H, m), 3.24-3.58 (8
H, m), 3.85 (2H, s), 3.95-4.25 (2H, br ), 6.36 (1
H, d, J=6.2Hz), 7.62 (1H, dd, J=8.4, 1.6Hz),7.94
(1H, dd, J=8.4, 1.6Hz), 7.95 (2H, d, J=8.4Hz), 7.9
6 (1H, d, J=1.6Hz), 8.00 (1H, d, J=6.2Hz), 8.36 (1
H, d, J=1.6Hz). IR (KBr): 2928, 1651, 1590, 1537, 1495, 1456, 1429
cm-1.
【0156】実施例761-[1-(6-ベンジルアミノピリミジン-4-イル)-4-ヒドロ
キシピペリジン-4-イルメチル]-4-(6-クロロナフタレン
-2-スルホニル)ピペラジン-2-オン 実施例73と同様の方法で、1-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピ
リミジニル)ピペリジン-4-イルメチル]ピペラジン-2-オ
ン塩酸塩のかわりに1-[1-(6-ベンジルアミノピリミジン
-4-イル)-4-ヒドロキシピペリジン-4-イルメチル]ピペ
ラジン-2-オン塩酸塩を用いて、無色結晶の表題化合物
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.35-1.60 (4H, m), 3.12-3.26 (2
H, m), 3.35 (2H, s), 3.37-3.42 (2H, m), 3.52-3.57
(2H, m), 3.83 (2H, s), 3.96 (2H, br d, J=13.2Hz),
4.44 (2H, d, J=5.4Hz), 5.07 (1H, br t, J=5.4Hz),
5.39 (1H, s), 7.31-7.35 (5H, m), 7.61 (1H, dd, J=
8.8, 1.4Hz), 7.79 (1H, dd, J=8.8, 1.4Hz), 7.94 (2
H, d, J=8.4Hz), 7.95 (1H, d, J=1.4Hz), 8.15 (1H,
s), 8.35 (1H,d, J=1.4Hz). IR (KBr): 3320, 2926, 1645, 1595, 1549, 1495, 145
4, 1429 cm-1.
【0157】実施例771-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピリミジニル)ピペリジン-4-イ
ルメチル]-4-(4-ビニルベンゼンスルホニル)ピペラジン
-2-オン 実施例73と同様の方法で、6-クロロナフタレン-2-ス
ルホニルクロリドのかわりに4-ビニルベンゼンスルホニ
ルクロリドを用いて、無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.43-1.65 (4H, m), 3.25-3.39 (3
H, m), 3.40 (2H, s), 3.54-3.59 (2H, m), 3.78 (2H,
s), 4.15 (2H, br d, J=12.8Hz), 4.60-4.80 (1H, br),
5.50 (1H, d, J=11.0Hz), 5.93 (1H, d, J=16.6Hz),
6.49 (1H, dd, J=6.2, 1.0Hz), 6.78 (1H, dd, J=16.0,
11.0Hz), 7.59 (2H, d, J=8.4Hz), 7.76 (2H, d, J=8.
4Hz), 8.15 (1H, d, J=6.2Hz), 8.55 (1H, d, J=1.0H
z). IR (KBr): 3320, 2928, 1651, 1593, 1539, 1504, 149
7, 1429 cm-1.
【0158】実施例781-(1-アセトイミドイルピペリジン-4-イルメチル)-4-[4
-(1H-イミダゾ−ル-1-イルメチル)ベンゼンスルホニル]
-2-ピペラジノン二塩酸塩 実施例10と同様の方法で、4-[4-(1H-イミダゾ−ル-1-
イルメチル)ベンゼンスルホニル]-1-(ピペリジン-4-イ
ルメチル)-2-ピペラジノン塩酸塩を用いて無色固体の表
題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.13 (2H, m), 1.60 (2H, m),
1.91 (1H, m), 2.24 (3H,s), 2.90-3.40 (8H, m), 3.58
(2H, s), 3.85 (1H, m), 4.02 (1H, m), 5.43 (2H,
s), 7.22 (1H, s), 7.44 (1H, s), 7.55 (2H, d, J=8.4
Hz), 7.84 (2H, d,J=8.4Hz), 8.32 (1H, s), 8.59 (1H,
brs), 9.14 (1H, brs). IR (KBr): 3098, 1636, 1499, 1348, 1165 cm-1.
【0159】実施例794-[4-(1H-イミダゾ−ル-1-イルメチル)ベンゼンスルホ
ニル]-1-[1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-
ピペラジノン二塩酸塩 4-[4-(1H-イミダゾ−ル-1-イルメチル)ベンゼンスルホ
ニル]-1-(ピペリジン-4-イルメチル)-2-ピペラジノン二
塩酸塩 (209 mg) とクロロピリジン塩酸塩 (93 mg) を
重曹水に加え、ジクロロメタンで2回抽出し、乾燥後濃
縮した。残渣にイソアミルアルコール (10 ml) を加え
130℃で15時間反応させた。反応液を濃縮して得ら
れた残渣をジクロロメタンに溶解させ、1規定水酸化ナ
トリウム水溶液で洗浄し乾燥後濃縮した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタ
ン:10%アンモニア水含有メタノール= 7:1)に
て精製して無色固体の 4-[4-(1H-イミダゾ−ル-1-イル
メチル)ベンゼンスルホニル]-1-[1-(4-ピリジル)ピペリ
ジン-4-イルメチル]-2-ピペラジノン (102 mg) を得
た。得られた 4-[4-(1H-イミダゾ−ル-1-イルメチル)ベ
ンゼンスルホニル]-1-[1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イ
ルメチル]-2-ピペラジノンを酢酸エチル (5 ml) に溶解
させ、4規定塩酸酢酸エチル溶液を加えて生じた沈殿物
をろ取し、酢酸エチルで洗浄後乾燥して無色固体の表題
化合物 (103 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.10 (2H, m),
1.65 (2H, m), 3.00−3.50
(8H, m), 3.59(2H, s), 4.1
8 (2H, m), 5.60 (2H, s),
7.17 (2H, d, J=7.2Hz), 7.
69 (2H, d, J=8.4Hz), 7.74
(1H, t, J=1.6Hz), 7.84
(1H, t, J=1.6Hz), 7.88 (2
H, d, J=8.4Hz), 8.19 (2H,
d, J=7.2Hz), 9.38 (1H,
s).
【0160】実施例804−(6−クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-(4-
ピリジル)ベンジル]-2-ピペラジノン 4-ベンジルオキシカルボニル-1-[4-(4-ピリジル)ベンジ
ル]-2-ピペラジノン (401 mg) をエタノール (15 ml)
に溶解し、10%パラジウム炭素 (160 mg) を加え、水素
気流下4時間激しく攪拌した。触媒を除去した後、溶媒
を減圧留去して得られた残留物に 6-クロロナフタレン-
2-スルホニルクロリド (261 mg)、炭酸ナトリウム (212
mg)、酢酸エチル (20 ml)、水 (20 ml) を加え、室温
で3時間攪拌した。有機層を分液し、飽和食塩水で洗
浄、乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー (酢酸エチル:メタノール = 10 :
1) にて精製して淡桃色結晶の表題化合物 (340 mg) を
得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.37 (4H, s), 3.89 (2H, s), 4.6
0 (2H, s), 7.27 (2H, d, J=8.3Hz), 7.45 (2H, d, J=
6.2Hz), 8.53 (2H, d, J=8.3Hz), 7.60 (1H, dd,J=8.9,
1.9Hz), 7.79 (1H, dd, J=8.8, 1.8Hz), 7.88-7.98 (3
H, m), 8.36 (1H,d, J=1.6Hz), 8.66 (2H, d, J=6.2H
z). IR (KBr): 1651, 1346, 1167, 964, 696, 588 cm-1.
【0161】実施例81(S)-3-ベンジルオキシメチル-4-(6-クロロナフタレン-2
-スルホニル)-1-[4-(1H-イミダゾール-1-イル)ベンジ
ル]-2-ピペラジノン (S)-3-ベンジルオキシメチル-4-(tert-ブトキシカルボ
ニル)-1-[4-(1H-イミダゾール-1-イル)ベンジル]-2-ピ
ペラジノン (477 mg) に4規定塩酸酢酸エチル溶液(15
ml) とエタノ−ル (5 ml) を加え、室温で1時間攪拌し
た。反応液を濃縮し、残渣にTHF (15 ml)、トリエチル
アミン (0.558 ml)、N,N-ジメチルアミノピリジン(触
媒量)および 6-クロロナフタレン-2-スルホニルクロリ
ド (392 mg)を加え室温で2時間撹拌した。反応液を減
圧濃縮し、残留物に飽和炭酸水素ナトリウム水を加え酢
酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、乾
燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル)にて精製し、アモルファス状
の表題化合物 (216 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.05 (1H, dt, J=12.0, 3.0Hz),
3.18-3.35 (1H, m), 3.85-3.98 (3H, m), 4.05 (1H, d,
J=15.2Hz), 4.27 (1H, dd, J=9.5, 3.1Hz), 4.42(2H,
s), 4.66 (1H, t, J=2.6Hz), 5.01 (1H, d, J=15.2Hz),
6.98 (2H, d, J=8.6Hz), 7.12 (2H, t, J=8.6Hz), 7.1
6-7.33 (7H, m), 7.58 (1H, dd, J=8.9, 2.1Hz), 7.50
(1H, t, J=1.0Hz), 7.81-7.92 (4H, m), 8.41 (1H, s). IR (KBr): 1651, 1522, 1337, 1161, 698 cm-1.
【0162】実施例82(S)-3-ベンジル-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)
-1-[4-(1H-イミダゾール-1-イル)ベンジル]-2-ピペラジ
ノン (S)-3-ベンジル-4-(ベンジルオキシカルボニル)-1-[4-
(1H-イミダゾール-1-イル)ベンジル]-5,6-デヒドロ-2-
ピペラジノン (479 mg) のエタノール (30 ml) 溶液に1
0%パラジウム炭素 (200 mg) を加え、水素気流下1時
間激しく攪拌した。触媒を除去し、溶媒を減圧留去し
た。残留物に THF (20 ml)、トリエチルアミン(0.279 m
l)、N,N-ジメチルアミノピリジン(触媒量)および 6-
クロロナフタレン-2-スルホニルクロリド (313 mg) を
加え室温で5時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残留
物に飽和炭酸水素ナトリウム水を加え酢酸エチルで抽出
した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮して得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル)にて精製し、アモルファス状の表題化合物
(367 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.74-2.85 (1H, m), 2.97-3.30 (2
H, m), 3.30 (2H, d, J=6.0Hz), 3.63-3.77 (1H, m),
4.45 (1H, d, J=14.8Hz), 4.59 (1H, d, J=14.8Hz), 4.
74 (1H, t, J=5.3Hz), 7.07-7.25 (11H, m), 7.48-7.60
(2H, m), 7.72 (1H, d, J=8.8Hz), 7.80-7.88 (3H,
m), 8.23 (1H, s). IR (KBr): 1649, 1524, 1489, 1331, 1157, 698 cm-1.
【0163】実施例83(S)-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-(1H-
イミダゾール-1-イル)ベンジル]-3-イソプロピル-2-ピ
ペラジノン 実施例18と同様の方法で、(S)-3-ベンジル-4-(ベンジ
ルオキシカルボニル)-1-[4-(1H-イミダゾール-1-イル)
ベンジル]-5,6-デヒドロ-2-ピペラジノンのかわりに
(S)-4-(ベンジルオキシカルボニル)-1-[4-(1H-イミダゾ
ール-1-イル)ベンジル]-3-イソプロピル-5,6-デヒドロ-
2-ピペラジノンを用いて、アモルファス状の表題化合物
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.07 (3H, d, J=6.8Hz), 1.14 (3
H, d, J=6.8Hz), 2.21-2.40 (1H, m), 2.98-3.08 (2H,
m), 3.48-3.65 (1H, m), 3.76-3.90 (1H, m), 4.22-4.3
3 (2H, m), 4.42 (1H, d, J=14.8Hz), 6.90-7.11 (4H,
m), 7.18 (1H, t,J=1.3Hz), 7.23 (1H, t, J=1.1Hz),
7.57 (1H, dd, J=8.7, 2.1Hz), 7.77 (1H,t, J=1.2Hz),
7.81-7.94 (4H, m), 8.39 (1H, s). IR (KBr): 1647, 1524, 1337, 1161, 698 cm-1.
【0164】参考例41(S)-3-ベンジルオキシメチル-4-(tert-ブトキシカルボ
ニル)-1-[4-(1H-イミダゾール-1-イル)ベンジル]-2-オ
キソ-1,2,3,4-テトラヒドロピラジン N-tert-ブトキシカルボニル-O-ベンジル-L-セリン (1.4
8 g)、2,2-ジメトキシエチル[4-(1H-イミダゾール-1-イ
ル)ベンジル]アミン (1.31 g) のアセトニトリル(50 m
l) 溶液に、HOBt (842 mg)、WSC 塩酸塩 (1.05 g) を氷
冷下加え室温で2時間攪拌した。N,N-ジメチルアミノピ
リジン(触媒量)を加え、更に一晩攪拌した。反応液を
濃縮し、残渣に酢酸エチルと水を加え、有機層を分液し
た。飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル :
メタノール = 20 : 1)で精製した。得られた生成物に
p-トルエンスルホン酸 (856 mg)、トルエン (60 ml) を
加え、30分間加熱還流した。放冷後、反応液に酢酸エチ
ルを加え、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃
縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル :メタノール = 20 : 1)で精製
し、アモルファス状の表題化合物 (1.14 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.46 and 1.50 (total 9H, s), 3.
62-3.86 (1H, m), 3.90-4.07 (1H, m), 4.39-4.58 (3H,
m), 4.90-5.14 (2H, m), 5.30-5.50 (1H, m), 6.31-6.
53 (1H, m), 7.11 (2H, d, J=7.0Hz), 7.17-7.22 (2H,
m), 7.24-7.37 (7H, m), 7.76 (1H, s). IR (KBr): 1705, 1680, 1524, 1670, 1125 cm-1.
【0165】参考例42(S)-3-ベンジルオキシメチル-4-(tert-ブトキシカルボ
ニル)-1-[4-(1H-イミダゾール-1-イル)ベンジル]-2-ピ
ペラジノン (S)-3-ベンジルオキシメチル-4-(tert-ブトキシカルボ
ニル)-1-[4-(1H-イミダゾール-1-イル)ベンジル]-2-オ
キソ-1,2,3,4-テトラヒドロピラジン (1.13 g) をエタ
ノール (80 ml) に溶解し、10%パラジウム炭素 (1 g)
を加え、中圧還元装置を用いて9時間接触還元に付し
た。触媒を除去した後、溶媒を減圧留去して、無色アモ
ルファス状の表題化合物 (1.02 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.46 (9H, s), 3.08-3.23 (1H,
m), 3.30-4.35 (7H, m), 4.54 (2H, s), 4.55-4.80 (1
H, m), 5.15-5.43 (1H, m), 7.07 (2H, d, J=8.4Hz),
7.20 (2H, s), 7.26-7.40 (7H, m), 7.79 (1H, s). IR (KBr): 1698, 1655, 1524, 1414, 1167 cm-1.
【0166】参考例43(S)-3-ベンジル-4-(ベンジルオキシカルボニル)-1-[4-
(1H-イミダゾール-1-イル)ベンジル]-2-オキソ-1,2,3,4
-テトラヒドロピラジン 参考例41と同様の方法で、N-ベンジルオキシカルボニ
ル-L-フェニルアラニンと2,2-ジメトキシエチル[4-(1H-
イミダゾール-1-イル)ベンジル]アミンを用いて無色ア
モルファス状の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.91-3.10 (2H, m), 4.43-5.23 (5
H, m), 5.29-5.64 (1H,m), 6.17-6.48 (1H, m), 7.05-
7.40 (16H, m), 7.84 (1H, s). IR (KBr): 1713, 1678, 1524, 1445, 1420, 1304 cm-1.
【0167】参考例44(S)-4-(ベンジルオキシカルボニル)-1-[4-(1H-イミダゾ
ール-1-イル)ベンジル]-3-イソプロピル-2-オキソ-1,2,
3,4-テトラヒドロピラジン 参考例41と同様の方法で、N-ベンジルオキシカルボニ
ル-L-バリンと2,2-ジメトキシエチル[4-(1H-イミダゾー
ル-1-イル)ベンジル]アミンを用いて無色アモルファス
状の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.86-1.06 (6H, m), 1.90-2.20 (1
H, m), 4.48-4.84 (3H,m), 5.17-5.23 (2H, m), 5.48-
5.67 (1H, m), 6.29-6.48 (1H, m), 7.21 (1H, s), 7.2
7 (1H, s), 7.37 (9H, s), 7.85 (1H, s). IR (KBr): 1709, 1680, 1524, 1420, 1399, 1277, 1256
cm-1.
【0168】参考例454-[(E)-2-(4-クロロフェニル)エテニルスルホニル)-1-
(4-シアノベンジル)-2-ピペラジノン 参考例6と同様の方法で、6-クロロナフタレン-2-スル
ホニルクロリドのかわりに(E)-2-(4-クロロフェニル)エ
テニルスルホニルクロリドを用いて、無色結晶の表題化
合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.36-3.44 (2H, m), 3.45-3.53 (2
H, m), 3.97 (2H, s), 4.66 (2H, s), 6.64 (1H, d, J=
15.6Hz), 7.36 (2H, d, J=8.1Hz), 7.43 (4H, s), 7.50
(1H, d, J=15.6Hz), 7.62 (2H, d, J=8.1Hz).
【0169】参考例461-(4-シアノベンジル)-4-(4-ビニルベンゼンスルホニ
ル)-2-ピペラジノン 参考例6と同様の方法で、6-クロロナフタレン-2-スル
ホニルクロリドのかわりに4-ビニルベンゼンスルホニル
クロリドを用いて、無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.32 (4H, s),
3.81 (2H, s), 4.60 (2H,
s), 5.50 (1H, d, J=11.0H
z), 5.92 (1H, d, J=17.7H
z), 6.72 (1H, dd, J=17.7,
11.0Hz), 7.30(2H, d, J=
8.2Hz), 7.54−7.65 (4H,
m), 7.75 (2H, d, J=8.4H
z).
【0170】参考例474−(6−クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(5-シア
ノ-2-ピリジルメチル)-2-ピペラジノン 参考例2と同様の方法で、4-(tert-ブトキシカルボニ
ル)-2-ピペラジノンと2-クロロメチル-5-シアノピリジ
ンを用いて無色結晶の 4-(tert-ブトキシカルボニル)-1
-(5-シアノ-2-ピリジルメチル)-2-ピペラジノンを得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.48 (9H, s), 3.46-3.54 (2H,
m), 3.64-3.72 (2H, m), 4.16 (2H, s), 4.76 (2H, s),
7.46 (1H, d, J=8.2Hz), 7.95 (1H, dd, J=8.2, 2.2H
z), 8.82 (1H, d, J=2.2Hz). 参考例11と同様の方法で、4-(tert-ブトキシカルボニ
ル)-1-(5-シアノ-2-ピリジルメチル)-2-ピペラジノンを
用いて無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.38-3.47 (2H, m), 3.58-3.65 (2
H, m), 3.84 (2H, s), 4.67 (2H, s), 7.37 (1H, d, J=
8.1Hz), 7.62 (1H, dd, J=8.9, 1.9Hz), 7.79 (1H, dd,
J=8.7, 1.9Hz), 7.85-7.98 (4H, m), 8.36 (1H, s),
8.71-8.74 (1H, m).
【0171】参考例484-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(7-シアノ-2-
ナフチルメチル)-2-ピペラジノン 参考例47と同様の方法で、4-(tert-ブトキシカルボニ
ル)-2-ピペラジノンと2-ブロモメチル-7-シアノナフタ
レンを用いて無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.37 (4H, m), 3.90 (2H, s), 4.7
2 (2H, s), 7.44 (1H, dd, J=8.4, 1.6Hz), 7.56-7.65
(2H, m), 7.68 (1H, s) 7.75-7.82 (2H, m), 7.83-7.96
(4H, m), 8.15 (1H, s), 8.34 (1H, s).
【0172】参考例494-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-1-(4-シ
アノベンジル)-2-ピペラジノン 1-(4-シアノベンジル)-2-ピペラジノン塩酸塩 (3.85 g)
およびトリエチルアミン (12.5 ml)のジクロロメタン
(50 ml) 溶液に、2-クロロエタンスルホニルクロリド
(4.08 g)のジクロロメタン (10 ml) 溶液を0℃で滴下
し、その後0℃で4時間撹拌した。反応液をジクロロメ
タンで希釈し、重曹水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥(Mg
SO4)後濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル) に付し、無色結晶の 1-(4-シ
アノベンジル)-4-ビニルスルホニル-2-ピペラジノン(3.
15 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.35-3.49 (4H, m), 3.92 (2H,
s), 4.67 (2H, s), 6.15 (1H, dd, J=8.6, 1.0Hz), 6.3
4 (1H, dd, J=16.4, 1.0Hz), 6.46 (1H, dd, J=16.4,
8.6Hz), 7.38 (2H, d, J=8.7Hz), 7.66 (2H, d, J=8.7H
z). 1-(4-シアノベンジル)-4-ビニルスルホニル-2-ピペラジ
ノン (1.53 g) 、4-クロロサリチルアルデヒド (0.94
g) の tert-ブタノール (20 ml) 溶液に、tert-ブトキ
シカリウム (187 mg) を加えて4日間還流させた。反応
液を減圧濃縮した後、析出した結晶をアセトン-エタノ
ールで洗浄し、淡褐色結晶の表題化合物 (0.88 g) を得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.35-3.45 (2H, m), 3.50-3.60 (2
H, m), 3.98 (2H, s), 4.67 (2H, s), 4.87 (1H, d, J=
1.6Hz), 6.93 (1H, d, J=1.8Hz), 7.00 (1H, dd,J=8.2,
1.8Hz), 7.14 (2H, d, J=8.2Hz), 7.30 (1H, s), 7.37
(2H, d, J=8.4Hz), 7.64 (2H, d, J=8.4Hz).
【0173】参考例504-(5-クロロベンゾフラン-2-スルホニル)-1-(4-シアノ
ベンジル)-2-ピペラジノン 1-(4-シアノベンジル)-2-ピペラジノン塩酸塩 (3.78 g)
およびトリエチルアミン (6.27 ml)のジクロロメタン
(50 ml) 溶液に、クロロメタンスルホニルクロリド (2.
68 g)のジクロロメタン (10 ml) 溶液を0℃で滴下し、
その後0℃で1時間撹拌した。反応液をジクロロメタン
で希釈し、重曹水、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO4
後濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー (ヘキサン:酢酸エチル=1:2) に付し、無色結
晶の 4-クロロメチルスルホニル-1-(4-シアノベンジル)
-2-ピペラジノン (4.01 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.38 (2H, t, J=5.3Hz), 3.73 (2
H, t, J=5.3Hz), 4.20 (2H, s), 4.57 (2H, s), 4.67
(2H, s), 7.38 (1H, d, J=8.1Hz), 7.65 (1H, d, J=8.1
Hz). 4-クロロメチルスルホニル-1-(4-シアノベンジル)-2-ピ
ペラジノン (3.20 g) 、5-クロロサリチルアルデヒド
(2.29 g)、炭酸カリウム(1.48 g)、ヨウ化カリウム(1.6
2 g) および DMF(80 ml) の混合物を80℃で2日間撹
拌した。反応液を減圧濃縮した後、酢酸エチルを加え、
水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)後濃縮した。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサ
ン:酢酸エチル=1:1) に付し、無色結晶の表題化合
物 (384 mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.33-3.41 (2H, m), 3.55-3.63 (2
H, m), 4.07 (2H, s), 4.61 (2H, s), 7.30 (2H, d, J=
8.2Hz), 7.39 (1H, s), 7.47-7.49 (2H, m), 7.58 (2H,
d, J=8.2Hz), 7.68-7.72 (1H, m).
【0174】参考例514-[4-[N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-(4-ピリジル)ア
ミノメチル]ベンゼンスルホニル]-1-(4-シアノベンジ
ル)-2-ピペラジノン 4-[N-(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン (971
mg) のDMF (20 ml) 溶液に、水素化ナトリウム (200 m
g) を加え、室温で1時間半撹拌した。1-(4-シアノベン
ジル)-2-ピペラジノン塩酸塩および 4-(ブロモメチル)
ベンゼンスルホニルクロリドを用いて参考例6と同様の
方法で得た 4-[4-(ブロモメチル)ベンゼンスルホニル]-
1-(4-シアノベンジル)-2-ピペラジノン (1.79 g) のDMF
(10 ml)溶液を加え、さらに4時間撹拌した。反応液を
減圧濃縮した後、酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で
洗浄し、乾燥後濃縮した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー (酢酸エチル:メタノール=90:1
0) に付し、無色アモルファス状の表題化合物 (734 m
g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.47 (9H, s), 3.25-3.40 (4H,
m), 3.79 (2H, s), 4.61 (2H, s), 5.01 (2H, s), 7.18
(2H, d, J=6.2Hz), 7.32 (2H, d, J=8.4Hz), 7.42(2H,
d, J=8.2Hz), 7.63 (2H, d, J=8.4Hz), 7.76 (2H, d,
J=8.2Hz), 8.50 (2H, d, J=6.2Hz).
【0175】参考例521-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペリジル]-4-(6-
クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン N-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)エチレンジアミ
ン (4.51 g) と 1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペ
リドン (2.59 g) のTHF (110 ml) 溶液に酢酸 (1.48 m
l) を加え室温で30分間撹拌した。トリアセトキシ水
素化ホウ素ナトリウム(2.86 g) を加えさらに室温で5
時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、酢酸エチルを
加え、重曹水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。
残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノ
ール=9:1)にて精製し、アモルファス状の 1-(tert
-ブトキシカルボニル)-4-[N-[2-[N-(6-クロロナフタレ
ン-2-スルホニル)アミノ]エチル]アミノ]ピペリジン
(5.78 g) を得た。1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-[N-
[2-[N-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)アミノ]エチ
ル]アミノ]ピペリジン (468 mg) をTHF (10 ml) に溶解
し、0℃にて塩化クロロアセチル (136 mg) のTHF (1 m
l) 溶液を滴下し、つづいてトリエチルアミン (152 mg)
のTHF (1 ml) 溶液を加えた。0℃で2時間撹拌した
後、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン (457 m
g) のTHF (1 ml) 溶液、DMF (5 ml) を加えて室温で一
週間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、酢酸エチルを
加え、水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。残渣
をエタノールで結晶化させ、表題化合物 (366 mg) を得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.44 (9H, s), 1.40-1.56 (4H,
m), 2.64-2.83 (2H, m), 3.27-3.48 (4H, m), 3.79 (2
H, s), 4.09-4.26 (2H, m), 4.43-4.65 (2H, m), 7.61
(1H, dd, J=8.9, 1.9Hz), 7.79 (1H, dd, J=8.8, 1.8H
z), 7.90-7.97 (3H, m), 8.35 (1H, s).
【0176】参考例534-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[1-(tert-ブ
トキシカルボニル)-3-ピロリジニルメチル]-2-ピペラジ
ノン 参考例27と同様の方法で、trans-4-(1-tert-ブトキシ
カルボニルアミノ)シクロヘキサン-1-イルメタノールの
かわりに1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-3-イ
ルメタノールを用いて、淡黄緑色油状の 4-ベンジルオ
キシカルボニル-1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-3-ピ
ロリジニルメチル]-1,2,3,4-テトラヒドロピラジン-2-
オンを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.45 (9H, s), 1.50-1.70 (1H,
m), 1.85-2.08 (1H, m), 2.40-2.60 (1H, m), 2.92-3.1
5 (1H, m), 3.20-3.80 (5H, m), 4.32 (2H, s), 5.22
(2H, s), 5.40-5.58 (1H, m), 6.19-6.50 (1H, m), 7.3
8 (5H, m). 参考例18と同様の方法で、4-ベンジルオキシカルボニ
ル-1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-3-ピロリジニルメ
チル]-1,2,3,4-テトラヒドロピラジン-2-オンを用い
て、淡桃色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.45 (9H, s), 1.47-1.65 (1H,
m), 1.72-1.97 (1H, m), 2.32-2.56 (1H, m), 2.86-3.6
2 (10H, m), 3.77 (2H, s), 7.61 (1H, dd, J=8.9,1.9H
z), 7.79 (1H, dd, J=8.7, 1.7Hz), 7.91-7.98 (3H,
m), 8.36 (1H, s).
【0177】参考例544-(3-ブロモベンゼンスルホニル)-1-[1-(tert-ブトキシ
カルボニル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペリジルメチル]
-2-ピペラジノン (1.19g) 、炭酸ナトリウム (848 m
g)、酢酸エチル (40 ml)、水 (20 ml) の混合物に3-ブ
ロモベンゼンスルホニルクロリド (1.02 g)を加え、室
温で1時間攪拌した。有機層を分液し、飽和食塩水で洗
浄、乾燥後濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー (ヘキサン:酢酸エチル = 1 : 2) に付
し、無色結晶の表題化合物 (1.05 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.00−1.28 (2H,
m), 1.44 (9H, s), 1.43−
1.62 (2H, m), 1.70−1.93
(1H, m), 2.55−2.75 (2H,
m), 3.10−3.50 (6H, m), 3.
74 (2H, s), 4.00−4.18 (2
H, m), 7.41−7.52 (1H, m),
7.70−7.82 (2H, m), 7.94
(1H, t, J=1.8Hz).
【0178】参考例551−[1−(tert−ブトキシカルボニル)-4-ピペリ
ジルメチル]-4-[4-[(E)-2-クロロエテニル]ベンゼンス
ルホニル]-2-ピペラジノン 4-[4-(ブロモメチル)ベンゼンスルホニル]-1-[1-(tert-
ブトキシカルボニル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジ
ノン (2.85 g)のDMF (30 ml) 溶液に酢酸カリウム (1.5
8 g) を加え、60℃で4時間攪拌した。反応液を減圧
濃縮した後、酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で洗浄
し、乾燥後濃縮した。得られた残渣をメタノール (50 m
l) に溶解し、 ナトリウムメトキシド(28%メタノー
ル溶液、290mg) を加え、室温で2時間攪拌した。反応
液を減圧濃縮した後、酢酸エチルを加え、水、飽和食塩
水で洗浄し、乾燥(MgSO4)後濃縮した。析出した結晶
をエーテルで洗浄し、無色結晶の 1-[1-(tert-ブトキシ
カルボニル)-4-ピペリジルメチル]-4-[4-(ヒドロキシメ
チル)ベンゼンスルホニル]-2-ピペラジノンの (2.02g)
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.95-1.20 (2H, m), 1.44 (9H,
s), 1.38-1.58 (2H, m), 1.65-1.90 (1H, m), 2.25-2.7
5 (3H, m), 3.10-3.47 (6H, m), 3.72 (2H, s), 3.95-
4.15 (2H, m), 4.82 (2H, d, J=4.8Hz), 7.57 (2H, d,
J=8.5Hz), 7.77 (2H,d, J=8.5Hz). 塩化オキサリル (0.70 ml) のジクロロメタン (60 ml)
溶液に−70℃でジメチルスルホキシド (0.85 ml) の
ジクロロメタン (10 ml) 溶液を滴下した。10分後、1
-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペリジルメチル]-
4-[4-(ヒドロキシメチル)ベンゼンスルホニル]-2-ピペ
ラジノンの (1.87 g) のジクロロメタン (20 ml) 溶液
を滴下し、−65℃前後で1時間撹拌した。トリエチル
アミン (2.79ml) を加え、−60℃から−30℃でさら
に2時間撹拌した。反応液をジクロロメタンで希釈し、
水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチ
ル) に付し、析出した結晶をエーテルで洗浄し、無色結
晶の1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペリジルメ
チル]-4-[4-ホルミルベンゼンスルホニル]-2-ピペラジ
ノン (2.02 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.00-1.30 (2H, m), 1.44 (9H,
s), 1.45-1.60 (2H, m), 1.70-1.95 (1H, m), 2.53-2.7
3 (2H, m), 3.12-3.50 (6H, m), 3.76 (2H, s), 3.98-
4.18 (2H, m), 7.98 (2H, d, J=8.5Hz), 8.10 (2H, d,
J=8.5Hz), 10.14 (1H, s). 塩化クロム(II) (737 mg) のTHF (10 ml) 懸濁液に、1-
[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペリジルメチル]-4
-[4-ホルミルベンゼンスルホニル]-2-ピペラジノン (46
6 mg) とクロロホルム (0.160 ml) のTHF (7 ml) 溶液
を加え、1時間加熱還流した。反応液に酢酸エチルを加
え、水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサ
ン:酢酸エチル = 1 : 2) に付し、無色結晶の表題化合
物 (235 m g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.97-1.30 (2H, m), 1.44 (9H,
s), 1.35-1.57 (2H, m), 1.66-1.89 (1H, m), 2.55-2.7
3 (2H, m), 3.08-3.48 (6H, m), 3.71 (2H, s), 3.99-
4.16 (2H, m), 6.82 (2H, d, J=13.8Hz), 6.90 (1H, d,
J=13.8Hz), 7.48 (2H, d, J=8.6Hz), 7.75 (2H, d, J=
8.6Hz).
【0179】参考例561-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メトキシ-4-ピペリジ
ンカルボアルデヒド 6-(tert-ブトキシカルボニル)-1-オキサ-6-アザスピロ
[2,5]オクタン (17.5 g)のメタノール (250 ml) 溶液に
p-トルエンスルホン酸水和物 (285 mg) を加え、室温で
2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮した後、酢酸エチル
を加え、重曹水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮し
た。得られた残渣を氷冷したヘキサンから結晶化させ、
無色固体の1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メトキシ-4
-ピペリジンメタノール (9.32 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.46 (9H, s), 1.30-1.87 (4H,
m), 3.05-3.23 (2H, m), 3.24 (3H, s), 3.51 (2H, d,
J=6.0Hz), 3.68-3.83 (2H, m). 塩化オキサリル (4.36 ml) のジクロロメタン (220 ml)
溶液に−70℃でジメチルスルホキシド (5.32 ml) の
ジクロロメタン (20 ml) 溶液を滴下した。30分後、1
-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メトキシ-4-ピペリジン
メタノールの (6.13 g) のジクロロメタン (60 ml) 溶
液を滴下し、−65℃前後で1時間撹拌した。トリエチ
ルアミン (17.4 ml) を加え、−60℃から0℃でさら
に2時間撹拌した。反応液を水、飽和食塩水で洗浄し、
乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー (ヘキサン:酢酸エチル=3:1) に付
し、無色固体の表題化合物 (6.32 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.46 (9H, s), 1.65-1.80 (4H,
m), 3.10-3.27 (2H, m), 3.32 (3H, s), 3.71-3.88 (2
H, m), 9.57 (1H, s).
【0180】参考例574-ベンジルオキシカルボニル-1-[1-(tert-ブトキシカル
ボニル)-4-メトキシ-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジ
ノン 1-(ベンジルオキシカルボニル)エチレンジアミン (1.94
g) と 1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メトキシ-4-ピ
ペリジンカルボアルデヒド (2.43 g) のTHF (50ml) 溶
液に酢酸 (0.572 ml) を加え室温で1時間撹拌した。ト
リアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム (2.12 g) を加え
室温でさらに4時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加
え、重曹水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。得
られた残渣を酢酸エチル (40 ml) とTHF (20 ml) に溶
解し、トリエチルアミン (2.09 ml) を加え、つづいて
0℃にて塩化クロロアセチル (0.796 ml) の酢酸エチル
(5ml) 溶液を滴下し、0℃で2時間撹拌した。反応液
に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後
濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=1:1→0:1)にて精製し、得られ
たアモルファス状物 (3.81 g) をDMF (50 ml) に溶解さ
せ、氷冷下で水素化ナトリウム (306 m g) を加えて室
温で3時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、酢酸エ
チルを加え、水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキ
サン:酢酸エチル=1:2) に付し、淡黄色シラップ状
の表題化合物(2.84 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.30-1.80 (4H, m), 1.45 (9H,
s), 3.00-3.20 (2H, m), 3.22 (3H, s), 3.35-3.90 (8
H, m), 4.18 (2H, s), 5.16 (2H, s), 7.36 (5H, m).
【0181】参考例581-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メトキシ-4-ピペリ
ジルメチル]-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-
ピペラジノン 参考例18と同様の方法で、4-ベンジルオキシカルボニ
ル-1-[(1-tert-ブトキシカルボニル-4-メトキシ-4-ピペ
リジル)メチル]-2-ピペラジノンを用いて無色結晶の表
題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25-1.70 (4H, m), 1.42 (9H,
s), 2.94-3.13 (2H, m), 3.17 (3H, s), 3.30-3.82 (8
H, m), 3.79 (2H, s), 7.60 (1H, dd, J=8.8, 2.0Hz),
7.79 (1H, dd, J=8.6, 1.8Hz), 7.90-7.98 (3H, m), 8.
35 (1H, d, J=1.8Hz).
【0182】参考例594-ベンジルオキシカルボニル-1-[1-(tert-ブトキシカル
ボニル)-4-メタンスルホニルアミノ-4-ピペリジルメチ
ル]-1,2,3,4-テトラヒドロピラジン-2-オン 4-アミノメチル-1-ベンジル-4-メタンスルホニルアミノ
ピペリジン (2.97 g) とN-(2,2-ジエトキシエチル)-Z-
グリシン (3.90 g) のアセトニトリル (50 ml)溶液にWS
C (2.30 g) を加えて室温で撹拌した。反応液を濃縮し
て得られた残渣に、酢酸エチルおよび水を加えて分配さ
せ、有機層を水、重曹水、クエン酸水溶液、食塩水で洗
浄し、乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=9
5:5)にて精製して、シラップ状の1-ベンジル-4-[N-
[N-(2,2-ジエトキシエチル)-Z-グリシル]アミノメチル]
-4-メタンスルホニルアミノピペリジン (4.44 g) を得
た 。1-ベンジル-4-[N-[N-(2,2-ジエトキシエチル)-Z-
グリシル]アミノメチル]-4-メタンスルホニルアミノピ
ペリジン (3.49 g)を1,2-ジクロロエタン (90 ml) に溶
解させ、p-トルエンスルホン酸水和物 (1.10 g) を加え
て80℃で6時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、
酢酸エチルを加え、飽和重曹水、食塩水で洗浄し、乾燥
後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル:エタノール=20:1)にて
精製してアモルファス状の 4-ベンジルオキシカルボニ
ル-1-(1-ベンジル-4-メタンスルホニルアミノ-4-ピペリ
ジルメチル)-1,2,3,4-テトラヒドロピラジン-2-オン
(2.02 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.80-1.90 (4H, m), 2.27-2.44 (2
H, m), 2.55-2.70 (2H,m), 3.05 (3H, s), 3.51 (2H,
s), 3.91 (2H, s), 4.31 (2H, s), 5.20 (2H, s), 5.87
-6.02 (1H, m), 6.31-6.49 (1H, m), 7.20-7.42 (10H,
m). 4-ベンジルオキシカルボニル-1-(1-ベンジル-4-メタン
スルホニルアミノ-4-ピペリジルメチル)-1,2,3,4-テト
ラヒドロピラジン-2-オン(1.97 g)の1,2-ジクロロエタ
ン (20 ml) 溶液にクロロ炭酸1-クロロエチル (0.432 m
l) を加え、80℃で15分間撹拌した。反応液を濃縮
して得られた残渣にメタノール (0.20 ml)を加えて80
℃で30分間撹拌した。反応液を濃縮した後、酢酸エチ
ル (20 ml)、飽和重曹水 (20 ml) 、二炭酸ジ-tert-ブ
チル (1.00 g) を加えて室温で撹拌した。有機層を分液
し、飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン:酢酸エチ
ル =1:2) に付し、アモルファス状の表題化合物 (1.
28 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.45 (9H, s), 1.70-1.93 (4H,
m), 3.07 (3H, s), 3.20-3.40 (2H, m), 3.62-3.80 (2
H, m), 3.91 (2H, brs), 4.32 (2H, s), 4.25-4.40(1H,
m), 5.21 (2H, s), 5.87-6.03 (1H, m), 6.33-6.51 (1
H, m), 7.38 (5H, m).
【0183】参考例601-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メタンスルホニル
アミノ-4-ピペリジルメチル]-4-(6-クロロナフタレン-2
-スルホニル)-2-ピペラジノン 参考例18と同様の方法で、4-ベンジルオキシカルボニ
ル-1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メタンスルホニ
ルアミノ-4-ピペリジルメチル]-1,2,3,4-テトラヒドロ
ピラジン-2-オンを用いて、アモルファス状の表題化合
物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.44 (9H, s), 1.60-1.90 (4H,
m), 3.04 (3H, s), 3.15-3.90 (12H, m), 4.35 (1H,
s), 7.60 (1H, dd, J=8.7, 2.1Hz), 7.80 (1H, dd, J=
8.8, 1.8Hz), 7.90-8.00 (3H, m), 8.36 (1H, d, J=1.6
Hz).
【0184】参考例611-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メタンスルホニル
アミノ-4-ピペリジルメチル]-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピ
ラン-3-スルホニル)-2-ピペラジノン 4-ベンジルオキシカルボニル-1-[1-(tert-ブトキシカル
ボニル)-4-メタンスルホニルアミノ-4-ピペリジルメチ
ル]-1,2,3,4-テトラヒドロピラジン-2-オン (1.20g) を
エタノール (20 ml) に溶解し、10%パラジウム炭素 (2
40 mg) を加え、水素気流下一晩激しく攪拌した。触媒
を除去した後、溶媒を減圧留去して得られた残渣をジク
ロロメタン (30 ml) に溶解させた。 N-エチルジイソプ
ロピルアミン (0.600 ml)を加えた後、 氷冷下にて7-ク
ロロ-4H-4-オキソベンゾピラン-3-スルホニルクロリド
(961 mg) のジクロロメタン (15 ml) 溶液を少しずつ加
え0℃で1時間撹拌した。反応液を重曹水、飽和食塩水
で洗浄し、乾燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)にて精製した。
得られたアモルファス状物 (1.01 g) のメタノール/TH
F (1:1, 40 ml) 溶液に氷冷下水素化ホウ素ナトリウム
(91 mg) を加え0℃で2時間撹拌した。反応液を濃縮し
残渣に水および少量の酢酸を加えた後酢酸エチルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄後乾燥した。溶媒を濃縮して得ら
れた残渣をTHF (20 ml) に溶解させ、トリエチルアミン
(1.60 ml) を加え、つづいて0℃にて塩化メタンスル
ホニル (0.267 ml) のTHF溶液 (3 ml) を加え室温で一
晩撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、5%硫酸水素
カリウム水、食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮して得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル)にて精製してアモルファス状の表題化合物 (765 m
g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.45 (9H, s), 1.68-1.90 (4H,
m), 3.06 (3H, s), 3.22-3.40 (2H, m), 3.50-3.90 (8
H, m), 3.96 (2H, s), 4.48 (1H, s), 4.89 (2H, s),
6.93 (1H, d, J=1.9Hz), 7.01 (1H, dd, J=8.1, 1.9H
z), 7.16 (1H, d, J=8.1Hz), 7.30 (1H, s).
【0185】参考例621-(tert-ブトキシカルボニル)-4-[4-(6-クロロ-2-ナフ
タレンスルホニル)-2-オキソ-1-ピペラジニルメチル]イ
ソニペコチン酸 4-アミノメチル-1-(tert-ブトキシカルボニル)イソニペ
コチン酸tert-ブチル (9.8 g) と N-(2,2-ジエトキシエ
チル)-Z-グリシン (9.76 g) のアセトニトリル (100 m
l) 溶液にWSC (6.33 g) を加えて室温で7時間撹拌し
た。反応液を濃縮して得られた残渣に、酢酸エチルおよ
び水を加えて分配させ、有機層を水、重曹水、クエン酸
水溶液、食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
酢酸エチル=1:1)にて精製して、シラップ状の1-(t
ert-ブトキシカルボニル)-4-[N-[N-(2,2-ジエトキシエ
チル)-Z-グリシル]アミノメチル]イソニペコチン酸tert
-ブチル (12.1 g) を得た 。1-(tert-ブトキシカルボニ
ル)-4-[N-[N-(2,2-ジエトキシエチル)-Z-グリシル]アミ
ノメチル]イソニペコチン酸tert-ブチル (12.0 g)をト
ルエン (180 ml) に溶解させ、p-トルエンスルホン酸水
和物 (270 mg) を加えて110℃で6時間撹拌した。反
応液に酢酸エチルを加え、飽和重曹水、食塩水で洗浄
し、乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)
にて精製しての 4-ベンジルオキシカルボニル-1-[1,4-
ビス(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペリジルメチル]-
1,2,3,4-テトラヒドロピラジン-2-オン (5.12 g) を得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.20-1.50 (2H, m), 1.44, (9H,
s), 1.46 (9H, s), 1.90-2.10 (2H, m), 2.73-2.95 (2
H, m), 3.63 (2H, br), 3.83-4.06 (2H, m), 4.30(2H,
s), 5.21 (2H, s), 5.39-5.55 (1H, m), 6.23-6.44 (1
H, m), 7.37 (5H, m). 参考例18と同様の方法で、4-ベンジルオキシカルボニ
ル-1-[1,4-ビス(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペリジ
ルメチル]-1,2,3,4-テトラヒドロピラジン-2-オン (5.1
0 g) を用いてアモルファス状の 1-[1,4-ビス(tert-ブ
トキシカルボニル)-4-ピペリジルメチル]-4-(6-クロロ
ナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン(4.21 g) を
得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25-1.50 (2H, m), 1.42 (9H,
s), 1.44 (9H, s), 1.80-2.00 (2H, m), 2.68-2.90 (2
H, m), 3.26-3.70 (6H, m), 3.77 (2H, s), 3.70-4.00
(2H, m), 7.61 (1H, dd, J=8.9, 1.9Hz), 7.78 (1H, d
d, J=8.6, 1.8Hz), 7.91-7.98 (3H, m), 8.34 (1H, d,
J=1.4Hz). 1-[1,4-ビス(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペリジル
メチル]-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペ
ラジノン (3.11 g) のトルエン (15 ml) 溶液にトリフ
ルオロ酢酸 (10 ml) を加え、室温で2時間半攪拌し
た。反応液を濃縮し、得られた残渣にTHF (20 ml) 、水
(20 ml) 、炭酸ナトリウム (1.59 g) 、二炭酸ジ-tert
-ブチル (2.18 g) を加えて室温で2時間半撹拌した。
反応液を減圧濃縮した後、水、エーテルを加え、分液し
た。水層に10%クエン酸水を加え、酸性とし、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽食塩水で洗浄し、乾燥後濃
縮した。析出した結晶をエーテルで洗浄し、無色結晶の
表題化合物 (2.26 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.20-1.50 (2H, m), 1.44 (9H,
s), 1.90-2.08 (2H, m), 2.65-2.95 (2H, m), 3.30-3.7
0 (6H, m), 3.75-4.10 (2H, m), 3.82 (2H, s), 7.58
(1H, dd, J=8.8, 2.0Hz), 7.80 (1H, dd, J=8.6, 1.6H
z), 7.86-8.00 (3H, m), 8.39 (1H, s).
【0186】参考例631-[4-ベンジルオキシカルボニルアミノ-1-(tert-ブトキ
シカルボニル)-4-ピペリジルメチル]-4-(6-クロロナフ
タレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン 1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-[4-(6-クロロ-2-ナフ
タレンスルホニル)-2-オキソ-1-ピペラジニルメチル]イ
ソニペコチン酸 (5.66 g) のトルエン (100 ml)溶液に
トリエチルアミン (1.67 ml) 、アジ化ジフェニルホス
ホリル (2.59 ml)を加え、室温で1時間、100℃で3
0分間撹拌した。反応液にベンジルアルコール (1.57 m
l) を加え、100℃でさらに一晩撹拌した。反応液を
濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製し
て、アモルファス状の表題化合物 (7.42 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.42 (9H, s), 1.35-2.00 (4H,
m), 2.77-2.95 (2H, m), 3.05-3.35 (4H, m), 3.55-3.9
0 (6H, m), 4.47 (1H, s), 5.02 (2H, s), 7.30-7.45
(5H, m), 7.60 (1H, dd, J=8.8, 1.8Hz), 7.75 (1H, d
d, J=8.8, 1.8Hz), 7.88-7.98 (3H, m), 8.32 (1H, s).
【0187】参考例642-[4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-オキソ-1-
ピペラジニル]-2-(4-シアノフェニル)酢酸メチル 4-ブロモフェニル酢酸 (2.15 g)、四塩化炭素 (2 ml)、
塩化チオニル (2.88 ml)の混合物を65℃で30分間撹
拌した。N-ブロモこはく酸イミド (2.14 g) 、四塩化炭
素 (10 ml) 、48%臭化水素酸 (2滴) を加え、80
℃で2時間撹拌した。反応液を濃縮して得られた残渣に
メタノール (20 ml) を加え、室温で2時間撹拌した。
反応液を減圧濃縮した後、酢酸エチルを加え、重曹水、
飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮し、黄色油状の2-ブロ
モ-2-(4-ブロモフェニル)酢酸メチル (2.91 g) を得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.79 (3H, s), 5.30 (1H, s), 7.4
2 (2H, d, J=8.8Hz), 7.51 (2H, d, J=8.8Hz). 1-(tert-ブトキシカルボニル)エチレンジアミン (881 m
g)、 炭酸カリウム (1.17 g) およびアセトニトリル (1
8 ml) の混合物に 2-ブロモ-2-(4-ブロモフェニル)酢酸
メチル (1.39 g) のアセトニトリル (7 ml) 溶液を加
え、室温で一晩撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、
重曹水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=1:1)にて精製し、得られた黄色シラップ状
物 (1.66 g) をTHF (20 ml) に溶解させ、トリエチルア
ミン (0.896 ml) を加え、つづいて0℃にて塩化クロロ
アセチル (0.408 ml) のTHF (5 ml) 溶液を滴下し、0
℃で20分間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、
水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)にて精製し、得られたシラップ状物 (1.83 g) をDM
F (20 ml) に溶解させ、水素化ナトリウム (160 mg) を
加えて室温で一晩撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、
酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃
縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=1:1) に付し、2-(4-ブロモ
フェニル)-2-[4-(tert-ブトキシカルボニル)-2-オキソ-
1-ピペラジニル]酢酸メチル (1.28 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.44 (9H, s), 3.16 (1H, d, J=1
5.0Hz), 3.20-3.50 (3H,m), 3.63 (1H, d, J=15.0Hz),
3.88 (3H, s), 5.37 (1H, br), 7.18 (2H, d, J=8.6H
z), 7.55 (2H, d, J=8.6Hz). 2-(4-ブロモフェニル)-2-[4-(tert-ブトキシカルボニ
ル)-2-オキソ-1-ピペラジニル]酢酸メチル (1.28 g) 、
シアン化亜鉛 (211 mg)、テトラキス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム (139 mg)、DMF (10 ml) の混合物を
80℃で6時間加熱した。放冷後、反応液に酢酸エチ
ル、水、少量のアンモニア水を加えた。有機層を分液
し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン:
酢酸エチル=1:1) にて精製し、黄色シラップ状の2-
[4-(tert-ブトキシカルボニル)-2-オキソ-1-ピペラジニ
ル]-2-(4-シアノフェニル)酢酸メチル (1.01 g) を得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.44 (9H, s), 3.13 (1H, d, J=1
5.0Hz), 3.24-3.52 (4H,m), 3.69 (1H, d, J=15.0Hz),
3.90 (3H, s), 5.31 (1H, br), 7.44 (2H, d, J=8.7H
z), 7.72 (2H, d, J=8.7Hz). 参考例11と同様の方法で、2-[4-(tert-ブトキシカル
ボニル)-2-オキソ-1-ピペラジニル]-2-(4-シアノフェニ
ル)酢酸メチル (1.01 g)を用いてアモルファス状の表題
化合物 (673 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.12 (1H, d, J=15.0Hz), 3.24-3.
48 (4H, m), 3.62 (1H,d, J=15.0Hz), 3.84 (3H, s),
6.06-6.16 (1H, m), 7.36 (2H, d, J=8.4Hz), 7.57 (1
H, dd, J=8.8, 1.8Hz), 7.67 (2H, d, J=8.4Hz), 7.85-
7.94 (4H, m), 8.40 (1H, s).
【0188】参考例654-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2,6-ピペラジン
ジオン イミノ二酢酸ジエチル (1.89 g) およびトリエチルアミ
ン (2.09 ml) のDMF (20ml)−THF (20 ml) 溶液に、6-
クロロナフタレン-2-スルホニルクロリド (2.87g) を加
え、室温で一晩撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、酢
酸エチルを加え、水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘ
キサン:酢酸エチル=2:1) にて精製し、無色結晶の
N-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)イミノ二酢酸ジ
エチル (5.99 g) を得た。1H-NMR (CDCl3) δ: 1.17 (6
H, t, J=7.2Hz), 4.08 (4H, q, J=7.2Hz), 4.26 (4H,
s), 7.55 (1H, dd, J=8.8, 2.0Hz), 7.83-7.95 (4H,
m), 8.41 (1H, s).N-(6-クロロナフタレン-2-スルホニ
ル)イミノ二酢酸ジエチル (5.99 g) をメタノール (30
ml) に溶解し、1N水酸化ナトリウム (24 ml) を加え、
室温で一晩撹拌した。 反応液を減圧濃縮した後、1N塩
酸を加え酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮して、無色結晶の
N-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)イミノ二酢酸
(2.00 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.12 (4H, s), 7.68 (1H, dd, J=
8.8, 2.2Hz), 7.88 (1H,dd, J=8.8, 1.8Hz), 8.08 (1H,
d, J=8.8Hz), 8.16-8.25 (2H, m), 8.54 (1H, s). N-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)イミノ二酢酸(35
8 mg) およびトリエチルアミン (0.153 ml) のアセトニ
トリル (10 ml) 溶液に、クロロ炭酸イソブチル(0.130
ml) を加え、0℃で30分間撹拌した。アンモニア水
(0.5 ml) を加え、さらに30分間撹拌した。1N塩酸
(10 ml) を加えて析出した結晶を水で洗浄し、淡黄色固
体の N-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)イミノ二酢
酸モノアミド (286 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.94 (2H, s), 4.12 (2H, s), 7.2
7 (1H, brs), 7.63 (1H,brs), 7.69 (1H, dd, J=8.6,
2.0Hz), 7.89 (1H, dd, J=8.6, 1.8Hz), 8.11 (1H, d,
J=8.6Hz), 8.16-8.26 (2H, m), 8.55 (1H, s). イミノ二酢酸モノアミド (286 mg) のTHF (10 ml) 溶液
に、0℃でN,N'-カルボニルジイミダゾール (114 mg)
のTHF (2 ml) 溶液を加え、6時間加熱還流した。反応
液を減圧濃縮した後、酢酸エチルを加え、水、飽和食塩
水で洗浄し、乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー (ヘキサン:酢酸エチル=1:1)
にて精製し、無色結晶の表題化合物 (175 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.16 (4H, s), 7.57-7.67 (2H,
m), 7.77 (1H, dd, J=8.8,1.8Hz), 7.91-7.90 (3H, m),
8.37 (1H, s).
【0189】参考例664-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-(4-シアノベ
ンジル)-1,4-ジアゼパン-2-オン 参考例52と同様の方法で、N-(6-クロロナフタレン-2-
スルホニル)プロピレンジアミン塩酸塩と 4-シアノベン
ズアルデヒドを用いて、無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.68-1.84 (2H, m), 3.30-3.38 (2
H, m), 3.56 (2H, t, J=5.8Hz), 4.16 (2H, s), 4.47
(2H, s), 7.22 (2H, d, J=8.4Hz), 7.52 (2H, d,J=8.4H
z ), 7.59 (1H, dd, J=8.9, 1.9Hz), 7.82 (1H, dd, J=
8.7, 1.7Hz), 7.87-7.97 (3H, m), 8.41 (1H, s).
【0190】参考例674-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペリジルメチル]
-1-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1,4-ジアゼパ
ン-5-オン 2,2-ジエトキシエチルアミン (2.66 g) 、 1-(tert-ブ
トキシカルボニル)-4-ピペリジンカルボアルデヒド (4.
27 g)、および酢酸 (1.14 ml) のTHF (100 ml)溶液を室
温で1時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナト
リウム (4.24 g) を加え室温で5時間撹拌し、さらにト
リアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム (4.24 g) を加え
一晩撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、重曹水、飽
和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。得られた黄色油状
物 (6.64 g) をアセトニトリル (120 ml) に溶解させ、
Z-β-アラニン (6.63 g) 、WSC (2.78 g) を加えて室温
で一晩撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、酢酸エチル
を加え、水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=1:2)にて精製して、淡黄色油
状物 (6.31 g) を得た。その一部 (5.53 g)をトルエン
(100 ml) に溶解させ、p-トルエンスルホン酸水和物 (9
5 mg) を加えて110℃で一晩撹拌した。反応液に酢酸
エチルを加え、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥
後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製
して、1-ベンジルオキシカルボニル-4-[1-(tert-ブトキ
シカルボニル)-4-ピペリジルメチル]-1,4,6,7-テトラヒ
ドロ-5H-1,4-ジアゼピン-5-オン (1.82 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.00-1.33 (2H, m), 1.44, (9H,
s), 1.50-1.67 (2H, m),1.67-1.95 (1H, m), 2.50-2.85
(4H, m), 3.20-3.60 (2H, m), 3.90-4.20 (4H,m), 4.9
5-5.25 (1H, m), 5.21 (2H, s), 6.35 -6.60 (1H, m),
7.38 (5H, m). 参考例18と同様の方法で、1-ベンジルオキシカルボニ
ル-4-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペリジルメチ
ル]-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-1,4-ジアゼピン-5-オン
を用いて、アモルファス状の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.95-1.80 (5H, m), 1.43 (9H,
s), 2.52-2.72 (2H, m), 2.72-2.85 (2H, m), 3.05-3.4
5 (6H, m), 3.45-3.60 (2H, m), 3.95-4.15 (2H, m),
7.59 (1H, dd, J=8.8, 2.0Hz), 7.74 (1H, dd, J=8.6,
1.8Hz), 7.87-7.96 (3H, m), 8.32 (1H, s).
【0191】実施例841-(4-アミジノベンジル)-4-[(E)-2-(4-クロロフェニル)
エテニルスルホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例4と同様の方法で、4-[(E)-2-(4-クロロフェニ
ル)エテニルスルホニル)-1-(4-シアノベンジル)-2-ピペ
ラジノンを用いて、無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.38-3.50 (4H, m), 3.90 (2H,
s), 4.65 (2H, s), 7.43-7.57 (6H, m), 7.73-7.85 (4
H, m), 9.10 (2H, brs), 9.35 (2H, brs).
【0192】実施例851-(4-アミジノベンジル)-4-(4-ビニルベンゼンスルホニ
ル)-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例4と同様の方法で、1-(4-シアノベンジル)-4-(4-
ビニルベンゼンスルホニル)-2-ピペラジノンを用いて、
無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.23-3.40 (4H, m), 3.73 (2H,
s), 4.59 (2H, s), 5.50(1H, d, J=11.1Hz), 6.07 (1H,
d, J=17.5Hz), 6.87 (1H, dd, J=17.5, 11.1Hz), 7.39
(2H, d, J=8.4Hz), 7.72-7.85 (6H, m), 9.11 (2H, br
s), 9.35 (2H, brs).
【0193】実施例861-(5-アミジノ-2-ピリジルメチル)-4-(6-クロロナフタ
レン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン二塩酸塩 実施例4と同様の方法で、4-(6-クロロナフタレン-2-ス
ルホニル)-1-(5-シアノ-2-ピリジルメチル)-2-ピペラジ
ノンを用いて、粉末状の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.46 (4H, brs), 3.77 (2H, s),
4.64 (2H, s), 7.42 (1H, d, J=8.4Hz), 7.74 (1H, d
d, J=8.9, 2.1Hz), 7.90 (1H, dd, J=8.6, 1.8Hz), 8.0
7 (1H, dd, J=8.4, 2.2Hz), 8.20 (1H, d, J=8.9Hz),
8.25-8.34 (3H, m),8.61 (1H, s), 8.83 (1H, d, J=2.2
Hz), 9.20 (2H, brs), 9.49 (2H, brs).
【0194】実施例871-(7-アミジノ-2-ナフチルメチル)-4-(6-クロロナフタ
レン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例4と同様の方法で、4-(6-クロロナフタレン-2-ス
ルホニル)-1-(7-シアノ-2-ナフチルメチル)-2-ピペラジ
ノンを用いて、無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.23-3.50 (4H, m), 3.84 (2H,
s), 4.68 (2H, s), 7.44(1H, dd, J=8.4, 1.6Hz), 7.69
-7.93 (5H, m), 8.09 (1H, dd, J=8.4Hz), 8.15(1H, d
d, J=8.8Hz), 8.20-8.31 (2H, m), 8.42 (1H, s), 8.60
(1H, s), 9.00-9.70 (4H, br).
【0195】実施例881-(4-アミジノベンジル)-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン
-3-スルホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例4と同様の方法で、4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラ
ン-3-スルホニル)-1-(4-シアノベンジル)-2-ピペラジノ
ンを用いて、無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.32-3.42 (2H, m), 3.48-3.58
(2H, m), 3.90 (2H, s),4.65 (2H, s), 4.99 (2H, s),
7.07 (1H, d, J=1.9Hz), 7.12 (1H, dd, J=8.0,1.9Hz),
7.43-7.52 (4H, m), 7.78 (2H, d, J=8.2Hz), 9.14 (2
H, brs), 9.36(2H, brs).
【0196】実施例891-(4-アミジノベンジル)-4-(5-クロロベンゾフラン-2-
スルホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例4と同様の方法で、4-(5-クロロベンゾフラン-2-
スルホニル)-1-(4-シアノベンジル)-2-ピペラジノンを
用いて、無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.26-3.40 (2H, m), 3.55-3.66
(2H, m), 3.99 (2H, s),4.58 (2H, s), 7.39 (2H, d, J
=8.4Hz), 7.60 (1H, dd, J=8.8, 2.2Hz), 7.71(2H, d,
J=8.4Hz), 7.76 (1H, d, J=0.6Hz), 7.82 (1H, d, J=8.
8Hz), 7.94 (1H, d, J=2.2Hz), 9.09 (2H, brs), 9.33
(2H, brs).
【0197】実施例901-(4-アミジノベンジル)-4-[3-(1H-イミダゾール-1-イ
ルメチル)ベンゼンスルホニル]-2-ピペラジノン二塩酸
1-(4-シアノベンジル)-2-ピペラジノン塩酸塩および 3-
(ブロモメチル)ベンゼンスルホニルクロリドを用いて参
考例6と同様の方法で得た 4-[3-(ブロモメチル)ベンゼ
ンスルホニル]-1-(4-シアノベンジル)-2-ピペラジノン
(1.21 g) とイミダゾール (613 mg) のDMF (20 ml) 溶
液を室温で一晩撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、酢
酸エチルを加え、重曹水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥
(MgSO4)後濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー (酢酸エチル:10%アンモニア水含有
メタノール=85:15) に付し、淡黄色アモルファス
状の 1-(4-シアノベンジル)-4-[3-(1H-イミダゾール-1-
イルメチル)ベンゼンスルホニル]-2-ピペラジノン (734
mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.23-3.39 (4H, m), 3.78 (2H,
s), 4.60 (2H, s), 5.23 (2H, s), 6.93 (1H, s), 7.14
(1H, s), 7.32 (2H, d, J=8.2Hz), 7.39 (1H, d,J=7.8
Hz), 7.53-7.66 (5H, m), 7.76 (1H, d, J=7.8Hz). 実施例4と同様の方法で、1-(4-シアノベンジル)-4-[3-
(1H-イミダゾール-1-イルメチル)ベンゼンスルホニル]-
2-ピペラジノンを用いて、淡黄色アモルファス状の表題
化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.20−3.40 (4
H, 3), 3.77 (2H, s), 4.56
(2H, s), 5.61(2H, s), 7.
35 (2H, d, J=8.4Hz), 7.65
−7.94 (7H, m), 8.01 (1H,
s), 9.33 (2H, brs), 9.43
(1H, s), 9.51 (2H, brs).
【0198】実施例911−(4−アミジノベンジル)-4-[4-(1H-イミダゾール-
1-イルメチル)ベンゼンスルホニル]-2-ピペラジノン二
塩酸塩 実施例90と同様の方法で、1-(4-シアノベンジル)-2-
ピペラジノン塩酸塩および 4-(ブロモメチル)ベンゼン
スルホニルクロリドを用いて、無色結晶の表題化合物を
得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.33 (4H, br), 3.73 (2H, s),
4.57 (2H, s), 5.63 (2H, s), 7.41 (2H, d, J=8.2Hz),
7.68-7.93 (8H, m), 9.28 (2H, brs), 9.42 (1H, s),
9.47 (2H, brs).
【0199】実施例921-(4-アミジノベンジル)-4-[4-[N-(4-ピリジル)アミノ
メチル]ベンゼンスルホニル]-2-ピペラジノン二塩酸塩 実施例4と同様の方法で、4-[4-[N-(tert-ブトキシカル
ボニル)-N-(4-ピリジル)アミノメチル]ベンゼンスルホ
ニル]-1-(4-シアノベンジル)-2-ピペラジノンを用い
て、淡黄色アモルファス状の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.33 (4H, br), 3.71 (2H, s),
4.57 (2H, s), 4.70 (2H, d, J=6.0Hz), 6.82-6.92 (1
H, m), 7.02-7.12 (1H, m), 7.40 (2H, d, J=8.4Hz),
7.65 (2H, d, J=8.0Hz), 7.79 (2H, d, J=8.4Hz), 7.84
(2H, d, J=8.0Hz),8.10-8.28 (2H, m), 9.17 (2H, br
s), 9.33-9.50 (3H, m).
【0200】実施例934-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-1-[4-(N-
メトキシカルボニルアミジノ)ベンジル]-2-ピペラジノ
1-(4-アミジノベンジル)-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン
-3-スルホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 (99 mg) および
トリエチルアミン (0.084 ml)のジクロロメタン(10 ml)
溶液に、クロロ炭酸メチル (0.023 g)のジクロロメタ
ン (2 ml) 溶液を0℃で滴下し、その後0℃で1時間撹
拌した。反応液をジクロロメタンで希釈し、重曹水、飽
和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO4)後濃縮した。析出した
結晶をエーテルで洗浄し、無色結晶の表題化合物 (95 m
g) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.25-3.40 (2H, m), 3.47-3.56
(2H, m), 3.62 (3H, s),3.89 (2H, s), 4.61 (2H, s),
4.97 (2H, s), 7.06 (1H, d, J=1.9Hz), 7.11 (1H, dd,
J=8.1, 1.9Hz), 7.34 (2H, d, J=8.2Hz), 7.47 (2H,
d, J=8.1Hz), 7.49 (1H, s), 7.94 (2H, d, J=8.2Hz),
9.05 (2H, br).
【0201】実施例941-[4-[N-(1-アセトキシエトキシカルボニル)アミジノ]
ベンジル]-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニ
ル)-2-ピペラジノン 1-(4-アミジノベンジル)-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン
-3-スルホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 (99 mg) 、O-(1
-アセトキシエトキシカルボニル)-4-ニトロフェノール
(54 mg)、ジイソプロピルエチルアミン (39 mg) のDM
F (5 ml) 溶液を80℃で1時間攪拌した。反応液を減
圧濃縮した後、酢酸エチルを加え、重曹水、飽和食塩水
で洗浄し、乾燥(MgSO4)後濃縮した。析出した結晶を
エーテルで洗浄し、無色結晶の表題化合物 (49 mg) を
得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.55 (3H, s), 2.08 (3H, s), 3.3
0-3.40 (2H, m), 3.45-3.55 (2H, m), 3.98 (2H, s),
4.67 (2H, s), 4.86 (2H, s), 6.35-6.70 (1H, br), 6.
91-7.03 (2H, m), 7.13 (1H, d, J=8.2Hz), 7.28 (1H,
s), 7.34 (2H, d,J=8.2Hz), 7.85 (2H, d, J=8.2Hz).
【0202】実施例954-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-1-[4-(N-
ピバロイルオキシメトキシカルボニルアミジノ)ベンジ
ル]-2-ピペラジノン 実施例94と同様の方法で O-(1-アセトキシエトキシカ
ルボニル)-4-ニトロフェノールのかわりに O-(ピバロイ
ルオキシメトキシカルボニル)-4-ニトロフェノールを用
いて無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.22 (9H, s), 3.32-3.42 (2H,
m), 3.46-3.56 (2H, m), 3.98 (2H, s), 4.67 (2H, s),
4.86 (2H, d, J=1.0Hz), 5.87 (2H, s), 6.93 (1H, d,
J=1.8Hz), 7.00 (1H, dd, J=8.0, 1.8Hz), 7.14 (1H,
d, J=8.0Hz), 7.28(1H, s), 7.34 (2H, d, J=8.5Hz),
7.86 (2H, d, J=8.5Hz).
【0203】実施例964-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-1-[4-[N-
(5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソール-4-イルメトキシ
カルボニル)アミジノ]ベンジル]-2-ピペラジノン 実施例94と同様の方法で O-(1-アセトキシエトキシカ
ルボニル)-4-ニトロフェノールのかわりに O-(5-メチル
-2-オキソ-1,3-ジオキソール-4-イルメトキシカルボニ
ル)-4-ニトロフェノールを用いて無色結晶の表題化合物
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.20 (3H, s), 3.32-3.42 (2H,
m), 3.46-3.56 (2H, m), 3.98 (2H, s), 4.67 (2H, s),
4.86 (2H, d, J=1.2Hz), 4.93 (2H, s), 6.92 (1H, d,
J=2.2Hz), 7.00 (1H, dd, J=8.0, 2.2Hz), 7.13 (1H,
d, J=8.0Hz), 7.28(1H, s), 7.34 (2H, d, J=8.4Hz),
7.85 (2H, d, J=8.4Hz).
【0204】実施例974-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[2-[1-(4-ピ
リジル)-4-ピペリジル]エチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例15と同様の方法で、1-(4-ピリジル)-4-メチル
スルホニルオキシメチルピペリジンのかわりに 1-(4-ピ
リジル)-4-[2-(メチルスルホニルオキシ)エチル]ピペリ
ジンを用いて 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1
-[2-[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジル]エチル]-2-ピペラ
ジノンを得た。次いでエタノール、4規定塩酸酢酸エチ
ル溶液を加え溶解させた後、減圧濃縮して無色結晶の表
題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.87-1.24 (4H, m), 1.30-1.60
(1H, m), 1.64-1.80 (2H, m), 2.94-3.13 (2H, m), 3.1
6-3.48 (6H, m), 3.69 (2H, s), 4.06-4.22 (2H,m), 7.
16 (2H, d, J=7.8Hz), 7.72 (1H, dd, J=8.7, 2.1Hz),
7.90 (1H, dd, J=8.6, 1.8Hz), 8.15-8.31 (5H, m), 8.
60 (1H, s).
【0205】実施例984-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[1-(4-ピリジ
ル)-4-ピペリジル]-2-ピペラジノン塩酸塩 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペリジル]-4-(6-
クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン (3.7
1 g) に4規定塩酸酢酸エチル溶液 (20 ml) およびエタ
ノール (10 ml) を加え室温で30分間撹拌した。反応
液を濃縮して無色結晶の 4-(6-クロロナフタレン-2-ス
ルホニル)-1-(4-ピペリジル)-2-ピペラジノン塩酸塩
(3.11 g) を得た。4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニ
ル)-1-(4-ピペリジル)-2-ピペラジノン塩酸塩 (800 mg)
とブロモピリジン塩酸塩 (1.05 g) を10%炭酸ナト
リウム水に加え、酢酸エチルで抽出し、乾燥後濃縮し
た。残渣にイソアミルアルコール (30 ml) を加え13
0℃で12時間反応させた。反応液を減圧濃縮した後、
10%炭酸ナトリウム水を加え、酢酸エチル-THFの混液
で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO
4)後濃縮した。得られた残渣にエタノールを加えて結
晶化させ、無色結晶の4-(6-クロロナフタレン-2-スルホ
ニル)-1-[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジル]-2-ピペラジノ
ン (289 mg) を得た。一部を塩酸処理して塩酸塩にして
無色固体の表題化合物 (185 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.50-1.67 (4H, m), 3.08-3.40
(6H, m), 3.67 (2H, s),4.20-4.60 (3H, m), 7.19 (2H,
d, J=7.8Hz), 7.74 (1H, dd, J=8.8, 2.0Hz),7.88 (1
H, dd, J=8.8, 1.8Hz), 8.15-8.33 (5H, m), 8.59 (1H,
s).
【0206】実施例994-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[1-(4-ピリジ
ル)-3-ピロリジニルメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例98と同様の方法で、1-[1-(tert-ブトキシカル
ボニル)-3-ピロリジニルメチル]-4-(6-クロロナフタレ
ン-2-スルホニル)-2-ピペラジノンを用いて、アモルフ
ァス状の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.52-1.78 (1H, m), 1.87-2.08
(1H, m), 2.38-2.64 (1H, m), 3.02-3.60 (10H, m), 3.
71 (2H, s), 6.76 (2H, br), 7.72 (1H, dd, J=8.9, 2.
1Hz), 7.91 (1H, dd, J=8.5, 1.7Hz), 8.14-8.34 (5H,
m), 8.62 (1H, s).
【0207】実施例1001-[1-アセトイミドイル-3-ピロリジニルメチル]-4-(6-
クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン塩酸
実施例10と同様の方法で、4-(6-クロロナフタレン-2-
スルホニル)-1-(3-ピロリジニルメチル)-2-ピペラジノ
ン塩酸塩を用いて、無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.50-1.70 (1H, m), 1.80-2.02
(1H, m), 2.15 and 2.20(total 3H, each s), 2.42-2.6
3 (1H, m), 2.90-3.08 (1H, m), 3.14-3.70 (9H, m),
3.67 (2H, s), 7.74 (1H, dd, J=8.7, 2.1Hz), 7.90 (1
H, dd, J=8.6, 1.8Hz), 8.16-8.34 (4H, m), 8.61 (1H,
s), 9.04-9.14 (1H, m).
【0208】実施例1014-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[1-(4-ピリジ
ル)-3-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例15と同様の方法で、1-(4-ピリジル)-4-メチル
スルホニルオキシメチルピペリジンのかわりに 1-(4-ピ
リジル)-3-メチルスルホニルオキシメチルピペリジンを
用いて 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[1-(4
-ピリジル)-3-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノンを得
た。次いでエタノール、4規定塩酸酢酸エチル溶液を加
え溶解させた後、減圧濃縮して無色アモルファス状の表
題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.00-2.00 (5H, m), 2.85-3.60
(8H, m), 3.73 (2H, s),3.80-4.07 (2H, m), 7.13 (2H,
d, J=7.8Hz), 7.74 (1H, dd, J=8.9, 1.9Hz),7.91 (1
H, dd, J=8.7, 1.7Hz), 8.13-8.34 (5H, m), 8.62 (1H,
s).
【0209】実施例1024-(4-イソプロペニルベンゼンスルホニル)-1-[1-(4-ピ
リジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 1-[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノ
ン (549 mg) およびトリエチルアミン (0.836 ml)のジ
クロロメタン (10 ml) 溶液に、4-(2-ブロモ-1-メチル
エチル)ベンゼンスルホニルクロリド (893 mg)のジクロ
ロメタン (2 ml) 溶液を0℃で滴下し、その後0℃で1
時間、室温で6時間撹拌した。反応液をジクロロメタン
で希釈し、水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)後
濃縮した。得られた残渣をエタノール (20 ml) に溶解
し、1N水酸化ナトリウム (2 ml) を加え、80℃で3
0分間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、水、飽和
食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)後濃縮した。残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー (アセトン:メタ
ノール=9:1→1:1) に付し、水洗後、無色結晶の
4-(4-イソプロペニルベンゼンスルホニル)-1-[1-(4-ピ
リジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン (155 m
g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.15-1.40 (2H, m), 1.60-2.02 (3
H, m), 2.19 (3H, s), 2.70-2.90 (2H, m), 3.26 (2H,
d, J=7.4Hz), 3.30-3.40 (2H, m), 3.40-3.50 (2H, m),
3.73 (2H, s), 3.78-3.93 (2H, m), 5.28 (1H, s), 5.
51 (1H, s), 6.62(2H, d, J=6.4Hz), 7.63 (2H, d, J=
8.5Hz), 7.75 (2H, d, J=8.5Hz), 8.24 (2H, d, J=6.4H
z). エタノール、4規定塩酸酢酸エチル溶液を加え溶解させ
た後、減圧濃縮して無色アモルファス状の表題化合物を
得た。
【0210】実施例1034-[4-[(E)-1-プロペニル]ベンゼンスルホニル]-1-[1-(4
-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン塩酸
実施例102と同様の方法で、4-(2-ブロモ-1-メチルエ
チル)ベンゼンスルホニルクロリドのかわりに4-(2-ブロ
モプロピル)ベンゼンスルホニルクロリドを用いて、無
色結晶の 4-[4-[(E)-1-プロペニル]ベンゼンスルホニ
ル]-1-[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラ
ジノン を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.14-1.40 (2H, m), 1.57-1.74 (2
H, m), 1.80-2.02 (4H,m), 2.70-2.90 (2H, m), 3.25
(2H, d, J=7.8Hz), 3.27-3.38 (2H, m), 3.38-3.50 (2
H, m), 3.73 (2H, s), 3.78-3.94 (2H, m), 6.41-6.48
(2H, m), 6.62 (2H, d, J=6.0Hz), 7.49 (2H, d, J=8.4
Hz), 7.71 (2H, d, J=8.4Hz), 8.24 (2H, d, J=6.0Hz). エタノール、4規定塩酸酢酸エチル溶液を加え溶解させ
た後、減圧濃縮して無色アモルファス状の表題化合物を
得た。
【0211】実施例1044-(4-ヨードベンゼンスルホニル)-1-[1-(4-ピリジル)-4
-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 1-[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノ
ン (549 mg) 、重曹水 (5 ml)、酢酸エチル (10 ml)、T
HF (5 ml) の混合液に、氷冷下で 4-ヨードベンゼンス
ルホニルクロリド (1.21 g) のTHF (10 ml) 溶液を滴下
した。0℃で1時間攪拌した後有機層を分液し、飽和食
塩水で洗浄、乾燥(MgSO4)後濃縮した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー (アセトン:メタノー
ル=9:1→1:1) に付し、水洗後、無色結晶の 4-
(4-ヨードベンゼンスルホニル)-1-[1-(4-ピリジル)-4-
ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン (155 mg) を得た。
一部を塩酸処理して塩酸塩にして無色結晶の表題化合物
を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.95-1.30 (2H, m), 1.50-1.75
(2H, m), 1.80-2.15 (1H, m), 2.95-3.55 (8H, m), 3.6
1 (2H, s), 4.08-4.28 (2H, m), 7.17 (2H, d, J=7.5H
z), 7.59 (2H, d, J=8.6Hz), 8.06 (2H, d, J=8.6Hz),
8.19 (2H, d, J=7.5Hz).
【0212】実施例1054-(3-ブロモベンゼンスルホニル)-1-[1-(4-ピリジル)-4
-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 1-[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノ
ン (2.74 g) およびトリエチルアミン (1.67 ml) のジ
クロロメタン (50 ml) 溶液に、3-ブロモベンゼンスル
ホニルクロリド (2.56 g) を0℃で滴下し、0℃で1時
間した。反応液をジクロロメタンで希釈し、水、飽和食
塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)後濃縮した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (アセトン:
メタノール=9:1→1:1) に付し、水洗後、無色結
晶の 4-(3-ブロモベンゼンスルホニル)-1-[1-(4-ピリジ
ル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン (1.28 g) を
得た。一部を塩酸処理して塩酸塩にして無色結晶の表題
化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.95-1.22 (2H, m), 1.51-1.72
(2H, m), 1.85-2.12 (1H, m), 2.97-3.25 (4H, m), 3.3
0-3.48 (4H, m), 3.67 (2H, s), 4.08-4.28 (2H,m), 7.
17 (2H, d, J=7.2Hz), 7.59-7.70 (1H, m), 7.81-7.89
(1H, m), 7.95-8.04 (2H, m), 8.20 (2H, d, J=7.2Hz).
【0213】実施例1064-(クマリン-6-スルホニル)-1-[1-(4-ピリジル)-4-ピペ
リジルメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例105と同様の方法で、1-[1-(4-ピリジル)-4-ピ
ペリジルメチル]-2-ピペラジノンとクマリン-6-スルホ
ニルクロリドを用いて、4-(クマリン-6-スルホニル)-1-
[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.17-1.42 (2H, m), 1.62-1.78 (2
H, m), 1.80-2.09 (1H,m), 2.73-2.92 (2H, m), 3.28
(2H, d, J=7.4Hz), 3.33-3.43 (2H, m), 3.43-3.53 (2
H, m), 3.75 (2H, s), 3.80-3.95 (2H, m), 6.55-6.68
(3H, m), 7.51 (1H, d, J=8.6Hz), 7.78 (1H, d, J=9.8
Hz), 7.92 (1H, dd, J=8.6, 2.1Hz), 7.98(1H, d, J=2.
1Hz), 8.24 (2H, d, J=6.5Hz). 一部を塩酸処理して塩酸塩にして無色アモルファス状の
表題化合物を得た。
【0214】実施例1074-(7-クロロ-4H-4-オキソベンゾピラン-3-スルホニル)-
1-[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノ
ン塩酸塩 実施例105と同様の方法で、1-[1-(4-ピリジル)-4-ピ
ペリジルメチル]-2-ピペラジノンと 7-クロロ-4H-4-オ
キソベンゾピラン-3-スルホニルクロリドを用いて、粉
末状の4-(7-クロロ-4H-4-オキソベンゾピラン-3-スルホ
ニル)-1-[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペ
ラジノンを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.17-1.43 (2H, m), 1.60-2.20 (3
H, m), 2.75-2.95 (2H,m), 3.31 (2H, d, J=7.4Hz), 3.
43-3.58 (2H, m), 3.80-4.00 (4H, m), 3.99 (2H, s),
6.66 (2H, br), 7.51 (1H, dd, J=8.2, 1.8Hz), 7.62
(1H, d, J=1.8Hz), 8.17 (1H, d, J=8.2Hz), 8.19 (2H,
br), 8.67 (1H, s). 一部を塩酸処理して塩酸塩にしてアモルファス状の表題
化合物を得た。
【0215】実施例1084-[(1,1'-ビフェニル)-4-イルスルホニル]-1-[1-(4-ピ
リジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 4-(4-ヨードベンゼンスルホニル)-1-[1-(4-ピリジル)-4
-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン (216 mg)、フェニ
ルホウ酸 (98 mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム (46 mg)、1M炭酸ナトリウム水 (1.2 m
l)、ジメトキシエタン (10 ml) の混合物を2時間加熱
還流した。放冷後、反応液に酢酸エチルを加え、水、飽
和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー (アセトン:メタノ
ール=9:1→1:1) にて精製し、水洗後、無色結晶
の 4-[(1,1'-ビフェニル)-4-イルスルホニル]-1-[1-(4-
ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン (115
mg) を得た。次いでエタノール、4規定塩酸酢酸エチル
溶液を加え溶解させた後、減圧濃縮してアモルファス状
の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.95-1.20 (2H, m), 1.50-1.70
(2H, m), 1.80-2.10 (1H, m), 2.90-3.25 (4H, m), 3.3
8 (4H, brs), 3.67 (2H, s), 4.00-4.20 (2H, m), 7.09
(2H, d, J=7.5Hz), 7.46-7.61 (3H, m), 7.78-7.85 (2
H, m), 7.91 (2H,d, J=8.7Hz), 8.00 (2H, d, J=8.7H
z), 8.18 (2H, d, J=7.5Hz).
【0216】実施例1094-[(1,1'-ビフェニル)-3-イルスルホニル]-1-[1-(4-ピ
リジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例108と同様の方法で、4-(3-ブロモベンゼンス
ルホニル)-1-[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-2-
ピペラジノンとフェニルホウ酸を用いて、アモルファス
状の表題化合物を得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.90-1.
20 (2H, m), 1.45-1.68 (2H, m), 1.80-2.10 (1H, m),
2.90-3.25 (4H, m), 3.25-3.55 (4H, m), 3.71 (2H,
s), 4.03-4.23 (2H,m), 7.11 (2H, d, J=7.4Hz), 7.27-
7.61 (3H, m), 7.73-7.89 (4H, m), 7.98-8.13 (2H,
m), 8.18 (2H, d, J=7.4Hz).
【0217】実施例1104-[3'-クロロ(1,1'-ビフェニル)-3-イルスルホニル]-1-
[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン
塩酸塩 実施例108と同様の方法で、4-(3-ブロモベンゼンス
ルホニル)-1-[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-2-
ピペラジノンと3-クロロフェニルホウ酸を用いて、無色
結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.93-1.20 (2H, m), 1.50-1.70
(2H, m), 1.85-2.10 (1H, m), 2.95-3.20 (4H, m), 3.2
8-3.48 (4H, m), 3.70 (2H, s), 4.06-4.24 (2H,m), 7.
14 (2H, d, J=7.3Hz), 7.46-7.61 (2H, m), 7.70-7.80
(4H, m), 8.01-8.22 (4H, m).
【0218】実施例1114-(4-エチニルベンゼンスルホニル)-1-[1-(4-ピリジル)
-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペリジルメチル]
-2-ピペラジノンと 4-ヨードベンゼンスルホニルクロリ
ドを用いて参考例54と同様の方法で得た1-[1-(tert-
ブトキシカルボニル)-4-(4-ヨードベンゼンスルホニル)
-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン (1.13 g) のジ
エチルアミン (20 ml)−DMF (5 ml) 混合溶液に、トリ
メチルシリルアセチレン (244 mg)、塩化ビス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム (II) (69 mg)、ヨウ化銅
(2 ml)を加え、室温で5時間攪拌した。反応液を濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー (ヘキサン:アセトン=1:1) にて精製し、褐色結
晶の1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペリジルメ
チル]-4-[4-[2-(トリメチルシリル)エチニル]ベンゼン
スルホニル]-2-ピペラジノン (825 mg) を得た。1-[1-
(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペリジルメチル]-4-[4
-[2-(トリメチルシリル)エチニル]ベンゼンスルホニル]
-2-ピペラジノン (534 mg) のトルエン (10 ml) 溶液に
トリフルオロ酢酸 (5ml) を加え、1時間攪拌した。反
応液を濃縮し、得られた残渣をエタノール (20 ml) に
溶解し、1N水酸化ナトリウム (2 ml) を加え、室温で
1時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、10%炭
酸ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4
後濃縮した。析出した結晶をエタノール−エーテルで洗
浄し、褐色結晶の4-(4-エチニルベンゼンスルホニル)-1
-[4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン (450 mg) を得
た。ブロモピリジン塩酸塩 (272 mg) を10%炭酸ナト
リウム水に加え、酢酸エチルで抽出し、乾燥後濃縮し
た。残渣に 4-(4-エチニルベンゼンスルホニル)-1-[4-
ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン (289 mg) とイソア
ミルアルコール (10 ml) を加え130℃で一晩反応さ
せた。反応液を減圧濃縮した後、10%炭酸ナトリウム
水を加え、酢酸エチル−THFの混液で抽出した。抽出液
を飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー (アセトン:メタノー
ル=9:1→1:1) に付し、水洗後、析出した結晶を
アセトン−エーテルで洗浄し、粉末状の4-(4-エチニル
ベンゼンスルホニル)-1-[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジル
メチル]-2-ピペラジノン (85 mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.15-1.40 (2H, m), 1.57-1.73 (2
H, m), 1.80-2.02 (1H,m), 2.70-2.90 (2H, m), 3.26
(2H, d, J=7.4Hz), 3.34 (1H, s), 3.30-3.40 (2H, m),
3.40-3.50 (2H, m), 3.74 (2H, s), 3.80-3.94 (2H,
m), 6.63 (2H, d,J=6.0Hz), 7.67 (2H, d, J=8.5Hz),
7.77 (2H, d, J=8.5Hz), 8.24 (2H, d, J=6.0Hz). 次いで塩酸処理して塩酸塩にして粉末状の表題化合物を
得た。
【0219】実施例1124-(3-エチニルベンゼンスルホニル)-1-[1-(4-ピリジル)
-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例111と同様の方法で、1-[1-(tert-ブトキシカ
ルボニル)-4-(4-ヨードベンゼンスルホニル)-4-ピペリ
ジルメチル]-2-ピペラジノンのかわりに 4-(3-ブロモベ
ンゼンスルホニル)-1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4
-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノンを用いて、粉末状
の4-(3-エチニルベンゼンスルホニル)-1-[1-(4-ピリジ
ル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノンを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.16-1.40 (2H, m), 1.60-1.75 (2
H, m), 1.82-2.03 (1H,m), 2.72-2.90 (2H, m), 3.22-
3.50 (7H, m), 3.74 (2H, s), 3.80-3.93 (2H, m), 6.6
3 (2H, d, J=5.2Hz), 7.50-7.60 (1H, m), 7.70-7.83
(2H, m), 7.88-7.92 (1H, m), 8.23 (2H, br). 次いで塩酸処理して塩酸塩にしてアモルファス状の表題
化合物を得た。
【0220】実施例1134-[4-[(E)-2-クロロエテニル]ベンゼンスルホニル]-1-
[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン
塩酸塩 実施例98と同様の方法で、1-[1-(tert-ブトキシカル
ボニル)-4-ピペリジルメチル]-4-[4-[(E)-2-クロロエテ
ニル]ベンゼンスルホニル]-2-ピペラジノンを用いて、
アモルファス状の4-[4-[(E)-2-クロロエテニル]ベンゼ
ンスルホニル]-1-[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチ
ル]-2-ピペラジノンを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:1.15-1.42 (2H, m), 1.60-1.76 (2
H, m), 1.82-2.08 (1H, m), 2.73-2.92 (2H, m), 3.27
(2H, d, J=7.4Hz), 3.28-3.50 (4H, m), 3.73 (2H, s),
3.80-3.95 (2H, m), 6.64 (2H, d, J=4.8Hz), 6.79-6.
94 (2H, m), 7.48(2H, d, J=8.5Hz), 7.75 (2H, d, J=
8.5Hz), 8.22 (2H, br). 次いで塩酸処理して塩酸塩にしてアモルファス状の表題
化合物を得た。
【0221】実施例1144-(4-エチルベンゼンスルホニル)-1-[1-(4-ピリジル)-4
-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 1-[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-4-(4-ビニル
ベンゼンスルホニル)-2-ピペラジノン(88 mg) をエタノ
ール (10 ml) に溶解し、10%パラジウム炭素 (30 mg)
を加え、水素気流下3時間激しく攪拌した。触媒を除去
した後、溶媒を減圧留去して得られた残留物にエタノー
ル、4規定塩酸酢酸エチル溶液を加え溶解させた後、減
圧濃縮して無色アモルファス状の表題化合物 (100 mg)
を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.96-1.23 (2H, m), 1.22 (3H,
t, J=7.5Hz), 1.55-1.73(2H, m), 1.88-2.12 (1H, m),
2.73 (2H, q, J=7.5Hz), 3.00-3.23 (4H, m), 3.25-3.5
0 (4H, m), 3.57 (2H, s), 4.10-4.27 (2H, m), 7.17
(2H, d, J=7.4Hz), 7.52 (2H, d, J=8.1Hz), 7.74 (2H,
d, J=8.1Hz), 8.19 (2H, d, J=7.4Hz).
【0222】実施例1151-[1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-4-(3-ビニル
ベンゼンスルホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 4-(3-エチニルベンゼンスルホニル)-1-[1-(4-ピリジル)
-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン (40 mg) をエタ
ノール (10 ml) に溶解し、リンドラー触媒 (40mg) を
加え、水素気流下5日間激しく攪拌した。触媒を除去し
た後、溶媒を減圧留去し、析出した結晶をアセトン−エ
ーテルで洗浄した。次いで塩酸処理して塩酸塩にして無
色アモルファス状の表題化合物 (35 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.93-1.20 (2H, m), 1.50-1.70
(2H, m), 1.82-2.08 (1H, m), 2.96-3.20 (4H, m), 3.3
5 (4H, s), 3.65 (2H, s), 4.08-4.25 (2H, m),5.45 (1
H, d, J=11.0Hz), 6.04 (1H, d, J=17.6Hz), 6.90 (1H,
dd, J=17.6, 11.0Hz), 7.16 (2H, d, J=6.9Hz), 7.58-
7.78 (2H, m), 7.82-8.03 (2H, m), 8.19(2H, d, J=6.9
Hz).
【0223】実施例1161-(1-アセトイミドイル-4-ヒドロキシ-4-ピペリジルメ
チル)-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-2-
ピペラジノン塩酸塩 実施例10と同様の方法で、4-(7-クロロ-2H-ベンゾピ
ラン-3-スルホニル)-1-(4-ヒドロキシ-4-ピペリジルメ
チル)-2-ピペラジノン塩酸塩を用いて、無色アモルファ
ス状の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.45−1.75 (4
H, m), 2.25 (3H, s), 3.15
−4.40 (12H, m), 5.50 (2H,
s), 7.07 (1H, d, J=2.0H
z), 7.21 (1H, dd, J=8.1,
2.0Hz), 7.49(1H, d, J=8.1
Hz), 7.50 (1H, s), 8.67
(1H, brs), 9.24 (1H, br
s).
【0224】実施例1171−(1−アミジノ-4-ヒドロキシ-4-ピペリジルメチ
ル)-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-2-ピ
ペラジノン塩酸塩 実施例13と同様の方法で、4-(7-クロロ-2H-ベンゾピ
ラン-3-スルホニル)-1-(4-ヒドロキシ-4-ピペリジルメ
チル)-2-ピペラジノン塩酸塩を用いて、無色アモルファ
ス状の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.43-1.57 (4H, m), 3.10-3.70
(10H, m), 3.79 (2H, s), 4.99 (2H, s), 7.07 (1H, d,
J=2.2Hz), 7.12 (1H, dd, J=8.0, 2.2Hz), 7.25-7.40
(4H, m), 7.48 (1H, d, J=8.0Hz), 7.49 (1H, s).
【0225】実施例1184-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-1-[4-プ
ロピオニルオキシ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメ
チル]-2-ピペラジノン 実施例26と同様の方法で、4-(7-クロロ-2H-ベンゾピ
ラン-3-スルホニル)-1-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピリジル)-
4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノンとプロピオン酸無
水物を用いて無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.14 (3H, t, J=7.6Hz), 1.67-1.8
6 (2H, m), 2.24-2.40 (2H, m), 2.35 (2H, q, J=7.6H
z), 2.94-3.11 (2H, m), 3.53 (4H, s), 3.58-3.72 (2
H, m), 3.93 (2H, s), 4.03 (2H, s), 4.89 (2H, d, J=
1.2Hz), 6.65 (2H,d, J=6.6Hz), 6.93 (1H, d, J=2.0H
z), 7.01 (1H, dd, J=8.1, 2.0Hz), 7.15 (1H, d, J=8.
1Hz), 7.29 (1H, s), 8.28 (2H, d, J=6.6Hz).
【0226】実施例1194-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-メトキシ-
1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-2-ピペラジノン 1-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メトキシ-4-ピペリ
ジルメチル]-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-
ピペラジノン (1.15 g) に4規定塩酸酢酸エチル溶液
(10 ml) とエタノ−ル (1 ml) を加え、室温で1時間攪
拌した。反応液を濃縮し得られた結晶をろ取、酢酸エチ
ル−エタノ−ルで洗浄、乾燥して 4-(6-クロロナフタレ
ン-2-スルホニル)-1-[4-メトキシ-4-ピペリジルメチル]
-2-ピペラジノン塩酸塩 (980 mg) を得た。4-(6-クロロ
ナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-メトキシ-4-ピペリジ
ルメチル]-2-ピペラジノン塩酸塩 (488 mg)、クロロピ
リジン塩酸塩 (180 mg)、トリエチルアミン (0.558 ml)
のエタノール (10 ml) 溶液を封管中150℃で10時
間反応させた。反応液に酢酸エチルを加え、5%炭酸ナ
トリウム水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル:10%アンモニア水含有メタノール=85:
15)にて精製して、析出した結晶をエタノール−エー
テルで洗浄し、無色結晶の表題化合物 (363 mg) を得た
1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.40-1.60 (2H, m), 1.61-1.77 (2
H, m), 3.02-3.18 (2H,m), 3.20 (3H, s), 3.35-3.56
(6H, m), 3.56-3.66 (2H, m), 3.81 (2H, s), 6.59 (2
H, d, J=6.7Hz), 7.61 (1H, dd, J=9.0, 2.0Hz), 7.80
(1H, dd, J=8.8, 1.8Hz), 7.90-7.99 (3H, m), 8.23 (2
H, d, J=6.7Hz), 8.36 (1H, d, J=1.4Hz).
【0227】実施例1204-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-メタンス
ルホニルアミノ-1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-
2-ピペラジノン 実施例119と同様の方法で、1-[1-(tert-ブトキシカ
ルボニル)-4-メタンスルホニルアミノ-4-ピペリジルメ
チル]-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2-ピペラ
ジノンを用いて、無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.36-1.60 (2H, m), 1.70-1.88
(2H, m), 3.02 (3H, s),3.00-3.75 (12H, m), 6.74 (2
H, d, J=6.2Hz), 7.01 (1H, s), 7.74 (1H, d, J=8.2H
z), 7.90 (1H, d, J=8.2Hz), 8.06-8.34 (5H, m), 8.60
(1H, s).
【0228】実施例1214-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-1-[4-メ
タンスルホニルアミノ-1-(4-ピリジル)-4-ピペリジルメ
チル]-2-ピペラジノン 実施例119と同様の方法で、1-[1-(tert-ブトキシカ
ルボニル)-4-メタンスルホニルアミノ-4-ピペリジルメ
チル]-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニル)-2-
ピペラジノンを用いて、粉末状の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.50-1.73 (2H, m), 1.80-2.00
(2H, m), 3.06 (3H, s),3.11-3.75 (10H, m), 3.80 (2
H, s), 4.99 (2H, s), 6.79 (2H, d, J=6.4Hz),7.07 (1
H, d, J=2.2Hz), 7.11 (1H, brs), 7.12 (1H, dd, J=8.
0, 2.2Hz), 7.48(1H, d, J=8.0Hz), 7.49 (1H, s), 8.1
3 (2H, d, J=6.4Hz).
【0229】実施例1221-(1-アセトイミドイル-4-メタンスルホニルアミノ-4-
ピペリジルメチル)-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-ス
ルホニル)-2-ピペラジノン塩酸塩 実施例10と同様の方法で、4-(7-クロロ-2H-ベンゾピ
ラン-3-スルホニル)-1-(4-メタンスルホニルアミノ-4-
ピペリジルメチル)-2-ピペラジノン塩酸塩を用いて、無
色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.55-2.10 (4H, m), 2.25 (3H,
s), 3.08 (3H, s), 3.30-3.95 (12H, m), 4.99 (2H,
s), 7.08 (1H, d, J=2.0Hz), 7.12 (1H, dd, J=8.1, 2.
0Hz), 7.26 (1H, s), 7.49 (1H, d, J=8.1Hz), 7.50 (1
H, s), 8.59 (1H, brs), 9.18 (1H, brs).
【0230】実施例1232-[N-[4-[4-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニル)-2-オ
キソ-1-ピペラジニルメチル]-1-(4-ピリジル)イソニペ
コチル]アミノ]酢酸エチル塩酸塩 1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-[4-(6-クロロ-2-ナフ
タレンスルホニル)-2-オキソ-1-ピペラジニルメチル]イ
ソニペコチン酸 (679 mg) 、グリシンメチルエステル塩
酸塩 (188 mg) およびトリエチルアミン (0.209 ml) の
アセトニトリル (20 ml) 溶液にWSC (288 mg) を加えて
室温で一晩撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、酢酸エ
チルを加え、水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル)にて精製して、無色結晶の2-[N-[1-(t
ert-ブトキシカルボニル)-4-[4-(6-クロロ-2-ナフタレ
ンスルホニル)-2-オキソ-1-ピペラジニルメチル]イソニ
ペコチル]アミノ]酢酸メチル (574 mg) を得た。得られ
た 2-[N-[1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-[4-(6-クロ
ロ-2-ナフタレンスルホニル)-2-オキソ-1-ピペラジニル
メチル]イソニペコチル]アミノ]酢酸メチルを用いて、
実施例119と同様の方法で、2-[N-[4-[4-(6-クロロ-2
-ナフタレンスルホニル)-2-オキソ-1-ピペラジニルメチ
ル]-1-(4-ピリジル)イソニペコチル]アミノ]酢酸エチル
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.22 (3H, t, J=7.1Hz), 1.55-1.7
8 (2H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 3.00-3.18 (2H, m),
3.32-3.50 (4H, m), 3.52-3.68 (4H, m), 3.78 (2H,
s), 3.96 (2H, d, J=5.4Hz), 4.07 (2H, q, J=7.1Hz),
6.58 (2H, d, J=6.2Hz), 6.77 (1H, br), 7.61 (1H, d
d, J=8.8, 1.8Hz), 7.79 (1H, dd, J=8.7, 1.7Hz), 7.9
0-8.00 (3H, m), 8.21 (2H, d, J=6.2Hz), 8.36 (1H,
s). 次いで塩酸処理して塩酸塩にしてアモルファス状の表題
化合物を得た。
【0231】実施例1243-[N-[4-[4-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニル)-2-オ
キソ-1-ピペラジニルメチル]-1-(4-ピリジル)イソニペ
コチル]アミノ]プロピオン酸エチル 実施例123と同様の方法で、グリシンメチルエステル
塩酸塩のかわりにβ-アラニンエチルエステル塩酸塩を
用いて、無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.21 (3H, t, J=7.2Hz), 1.55-1.7
5 (2H, m), 1.90-2.05 (2H, m), 2.51 (2H, t, J=5.9H
z), 2.94-3.10 (2H, m), 3.30-3.65 (10H, m), 3.78 (2
H, s), 4.08 (2H, q, J=7.2Hz), 6.59 (2H, d, J=6.6H
z), 6.66 (1H, t, J=5.7Hz), 7.62 (1H, dd, J=8.9, 1.
9Hz), 7.79 (1H, dd, J=8.8, 1.8Hz), 7.92-8.00 (3H,
m), 8.24 (2H, d, J=6.6Hz), 8.36 (1H, d, J=1.4Hz).
【0232】実施例1254-[N-[4-[4-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニル)-2-オ
キソ-1-ピペラジニルメチル]-1-(4-ピリジル)イソニペ
コチル]アミノ]酪酸エチル 実施例123と同様の方法で、グリシンメチルエステル
塩酸塩のかわりに4-アミノ酪酸エチル塩酸塩を用いて、
無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.2Hz), 1.55-1.9
0 (4H, m), 1.92-2.10 (2H, m), 2.38 (2H, t, J=6.7H
z), 2.98-3.14 (2H, m), 3.20-3.48 (6H, m), 3.55 (2
H, s), 3.50-3.66 (2H, m), 3.77 (2H, s), 4.10 (2H,
q, J=7.2Hz), 6.60(2H, d, J=6.6Hz), 6.70 (1H, t, J=
4.9Hz), 7.61 (1H, dd, J=8.8, 2.0Hz), 7.79 (1H, dd,
J=8.6, 1.8Hz), 7.91-7.99 (3H, m), 8.24 (2H, d, J=
6.6Hz), 8.35 (1H, d, J=1.4Hz).
【0233】実施例1262-[N-[4-[4-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニル)-2-オ
キソ-1-ピペラジニルメチル]-1-(4-ピリジル)イソニペ
コチル]アミノ]酢酸 2-[N-[4-[4-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニル)-2-オ
キソ-1-ピペラジニルメチル]-1-(4-ピリジル)イソニペ
コチル]アミノ]酢酸エチル塩酸塩 (199 mg) のエタノー
ル (5 ml) 溶液に、1N水酸化ナトリウム (0.6 ml) を
加え、室温で2時間撹拌した。反応液に1N塩酸を加え
中和した後濃縮した。得られた残渣をCHP20カラムクロ
マトグラフィー(水:アセトニトリル=70:30)に
て精製し、アモルファス状の表題化合物 (156 mg) を得
た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.77-1.95
(2H, m), 2.75-2.93 (2H, m), 3.20-3.45 (6H, m), 3.4
5-3.75 (4H, m), 6.72 (2H, d, J=6.2Hz), 7.75(1H, d
d, J=8.8, 2.2Hz), 7.88 (1H, dd, J=8.8, 1.8Hz), 8.0
4-8.15 (3H, m),8.20 (1H, d, J=8.8Hz), 8.26-8.35 (2
H, m), 8.59 (1H, s).
【0234】実施例1273-[N-[4-[4-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニル)-2-オ
キソ-1-ピペラジニルメチル]-1-(4-ピリジル)イソニペ
コチル]アミノ]プロピオン酸 実施例126と同様の方法で、3-[N-[4-[4-(6-クロロ-2
-ナフタレンスルホニル)-2-オキソ-1-ピペラジニルメチ
ル]-1-(4-ピリジル)イソニペコチル]アミノ]プロピオン
酸エチルを用いて、アモルファス状の表題化合物を得
た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.20-1.42 (2H, m), 1.80-2.00
(2H, m), 2.39 (2H, t,J=6.7Hz), 2.65-2.85 (2H, m),
3.15-3.40 (8H, m), 3.50-3.70 (4H, m), 6.73(2H, d,
J=6.5Hz), 7.75 (1H, dd, J=8.8, 2.2Hz), 7.84-7.96
(2H, m), 8.10 (2H, d, J=6.5Hz), 8.20 (1H, d, J=8.8
Hz), 8.25-8.34 (2H, m), 8.59 (1H, s).
【0235】実施例1284-[N-[4-[4-(6-クロロ-2-ナフタレンスルホニル)-2-オ
キソ-1-ピペラジニルメチル]-1-(4-ピリジル)イソニペ
コチル]アミノ]酪酸 実施例126と同様の方法で、4-[N-[4-[4-(6-クロロ-2
-ナフタレンスルホニル)-2-オキソ-1-ピペラジニルメチ
ル]-1-(4-ピリジル)イソニペコチル]アミノ]酪酸エチル
を用いて、アモルファス状の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.20-1.46 (2H, m), 1.50-1.75
(2H, m), 1.80-2.05 (2H, m), 2.20 (2H, t, J=7.1Hz),
2.70-2.90 (2H, m), 2.95-3.80 (12H, m), 6.79(2H,
d, J=6.0Hz), 7.76 (1H, dd, J=8.9, 1.9Hz), 7.82-7.9
4 (2H, m), 8.12(2H, br), 8.21 (1H, d, J=8.6Hz), 8.
25-8.37 (2H, m), 8.60 (1H, s).
【0236】実施例1291-[4-ベンジルオキシカルボニルアミノ-1-(4-ピリジル)
-4-ピペリジルメチル]-4-(6-クロロナフタレン-2-スル
ホニル)-2-ピペラジノン 実施例119と同様の方法で、1-[4-ベンジルオキシカ
ルボニルアミノ-1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ピペ
リジルメチル]-4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-
2-ピペラジノンを用いて、アモルファス状の表題化合物
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.55-1.80 (2H, m), 1.80-2.05 (2
H, m), 2.85-3.05 (2H,m), 3.15-3.33 (4H, m), 3.45-
3.62 (2H, m), 3.66 (2H, s), 3.77 (2H, s), 4.60 (1
H, s), 5.04 (2H, s), 6.60 (2H, d, J=6.3Hz), 7.30-
7.45 (5H, m), 7.61(1H, dd, J=8.9, 1.9Hz), 7.76 (1
H, dd, J=8.7, 1.7Hz), 7.88-7.98 (3H, m),8.25 (2H,
d, J=6.3Hz), 8.34 (1H, s).
【0237】実施例1302-(4-アミジノフェニル)-2-[4-(6-クロロナフタレン-2-
スルホニル)-2-オキソ-1-ピペラジニル]酢酸メチル塩酸
実施例4と同様の方法で、2-[4-(6-クロロナフタレン-2
-スルホニル)-2-オキソ-1-ピペラジニル]-2-(4-シアノ
フェニル)酢酸メチルを用いて、無色結晶の表題化合物
を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.80-3.80 (10H, m), 7.45-8.05
(6H, m), 8.05-8.30 (3H, m), 8.40 (1H, s), 9.19 (2
H, brs), 9.44 (2H, brs).
【0238】実施例1314-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-(1H-イミ
ダゾール-1-イル)ベンジル]-2,6-ピペラジンジオン 4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-2,6-ピペラジン
ジオン (136 mg) 、4-(1H-イミダゾール-1-イル)ベンジ
ルアルコール (70 mg) 、トリフェニルホスフィン (157
mg) のTHF (10 ml) 溶液に、0℃でアゾジカルボン酸
ジエチル (104 mg) のTHF (2 ml) 溶液を滴下し、0℃
で2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、析出した
結晶を水、エーテルで順次洗浄し、無色結晶の 4-(6-ク
ロロナフタレン-2-スルホニル)-2,6-ピペラジンジオン
(175 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.19 (4H, s), 4.58 (2H, s), 7.1
6-7.25 (4H, m), 7.33 (2H, d, J=8.4Hz), 7.62 (1H, d
d, J=9.2, 2.2Hz), 7.73-7.82 (2H, m), 7.87-7.99 (3
H, m), 8.34 (1H, s).
【0239】実施例1321-(4-アミジノベンジル)-4-(6-クロロナフタレン-2-ス
ルホニル)-1,4-ジアゼパン-2-オン塩酸塩 実施例4と同様の方法で、4-(6-クロロナフタレン-2-ス
ルホニル)-1-(4-シアノベンジル)-1,4-ジアゼパン-2-オ
ンを用いて、無色結晶の表題化合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.64 (2H, br), 3.35-3.50 (4H,
m), 4.16 (2H, s), 4.54 (2H, s), 7.38 (2H, d, J=8.
2Hz), 7.68-7.78 (3H, m), 7.86 (1H, dd, J=8.8, 1.8H
z), 8.17 (1H, d, J=8.8Hz), 8.22-8.31 (2H, m), 8.57
(1H, s), 9.04 (2H, brs), 9.32 (2H, brs).
【0240】実施例1334-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-(1H-イミ
ダゾール-1-イル)ベンジル]-1,4-ジアゼパン-2-オン 実施例17と同様の方法で、N-(6-クロロナフタレン-2-
スルホニル)プロピレンジアミン塩酸塩と 4-(1H-イミダ
ゾール-1-イル)ベンズアルデヒドを用いて、無色結晶の
表題化合物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.65-1.80 (2H, m), 3.31-3.40 (2
H, m), 3.57 (2H, t, J=6.0Hz), 4.19 (2H, s), 4.46
(2H, s), 7.17-7.25 (6H, m), 7.59 (1H, dd, J=8.8,
2.2Hz), 7.79-7.90 (5H, m), 8.43 (1H, s).
【0241】実施例1341-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-4-[1-(4-ピリジ
ル)-4-ピペリジルメチル]-1,4-ジアゼパン-5-オン塩酸
実施例119と同様の方法で、4-[1-(tert-ブトキシカ
ルボニル)-4-ピペリジルメチル]-1-(6-クロロナフタレ
ン-2-スルホニル)-1,4-ジアゼパン-5-オンを用いて得ら
れた 1-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-4-[1-(4-
ピリジル)-4-ピペリジルメチル]-1,4-ジアゼパン-5-オ
ンを塩酸処理して塩酸塩にしてアモルファス状の表題化
合物を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.95-1.23 (2H, m), 1.55-1.75
(2H, m), 1.80-2.05 (1H, m), 2.63-2.76 (2H, m), 2.9
7-3.20 (4H, m), 3.20-3.35 (4H, m), 3.50-3.65(2H,
m), 4.05-4.25 (2H, m), 7.16 (2H, d, J=7.6Hz), 7.73
(1H, dd, J=8.9,1.9Hz), 7.83 (1H, dd, J=8.7, 1.9H
z), 8.13-8.32 (5H, m), 8.52 (1H, d, J=1.4Hz).
【0242】実施例1354-(1-アセトイミドイル-4-ピペリジルメチル)-1-(6-ク
ロロナフタレン-2-スルホニル)-1,4-ジアゼピン-5-オン
塩酸塩 実施例10と同様の方法で、1-(6-クロロナフタレン-2-
スルホニル)-4-(4-ピペリジルメチル)-1,4-ジアゼピン-
5-オン塩酸塩を用いて、アモルファス状の表題化合物を
得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.95-1.30 (2H, m), 1.53-1.73
(2H, m), 1.73-1.95 (1H, m), 2.23 (3H, s), 2.63-2.7
4 (2H, m), 2.90-3.20 (4H, m), 3.20-3.33 (4H,m), 3.
44-3.61 (2H, m), 3.70-4.10 (2H, m), 7.73 (1H, dd,
J=8.9, 2.1Hz),7.83 (1H, dd, J=8.7, 1.9Hz), 8.17 (1
H, d, J=8.8Hz), 8.23-8.30 (2H, m), 8.51 (1H, d, J=
1.4Hz), 8.59 (1H, brs), 9.17 (1H, brs).
【0243】製剤例1 本発明における一般式(I)で表される化合物またはそ
の塩を有効成分として含有するFXa阻害剤(例、深部
静脈血栓症治療剤、心原性脳梗塞治療剤など)は、例え
ば次のような処方によって製造することができる。 (1)、(2)と(3)および(4)の1/2を混和し
た後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体を
ゼラチンカプセルに封入する。
【0244】 (1)、(2)、(3)、(4)の2/3および(5)
の1/2を混和した後、顆粒化する。残りの(4)およ
び(5)をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成型する。
【0245】製剤例2 日局注射用蒸留水50mlに実施例16で得られた化合
物50mgを溶解した後、日局注射用蒸留水を加えて1
00mlとした。この溶液を滅菌条件下でろ過し、次に
この溶液1mlずつを取り、滅菌条件下、注射用バイア
ルに充填し、凍結乾燥して密閉した。
【0246】実験例1 (1)ヒト活性化血液凝固第X因子(FXa)阻害作用 実験方法:キュベットに0.145M食塩及び2mM塩
化カルシウム含有0.05Mトリス塩酸緩衝液(pH8.
3)225μl、試料(試験化合物をジメチルスルフォ
キシドに溶解)5μl及びヒトFXa(0.3unit
/ml)10μlを加えて37℃で10分間反応させた
後、基質(3mM,S−2765)10μlを添加して
37℃で10分間反応させた。次いで、50%酢酸水2
5μlを加えて反応を停止させた後、分光光度計により
405nmの吸光度の変化を測定し、FXa作用を50
%阻害する濃度(IC50)を求めた。
【0247】(2)In vitro凝固時間測定法 (2−1)外因系凝固時間(PT)測定法:PT-テストワ
コー(和光純薬)を用い、自動血液凝固時間測定装置
(STA compact,DIAGNOSTICA STAGO)により測定した。
ヒト正常血漿(新鮮ヒト血漿FFP,積水化学工業)97μ
lに薬物3μlを添加し、37℃で4分間予備加温した。上
記血漿50μlに対し、ウサギ脳由来組織トロンボプラス
チン溶液を100μl添加した後、凝固までの時間を測定し
た。薬物はジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解して使
用した。凝固時間2倍延長濃度は、薬物の代わりにDMSO
を添加したときの凝固時間をもとに算出した。
【0248】(2−2)内因系凝固時間(APTT)測定
法:STA-APTT-LT(DIAGNOSTICA STAGO)を用い、自動血
液凝固時間測定装置(STAcompact,DIAGNOSTICA STAG
O)により測定した。ヒト正常血漿(新鮮ヒト血漿FFP,
積水化学工業)97μlに薬物3μlを添加した。血漿50μl
に対し活性部分トロンボプラスチン溶液を50μl添加
し、37℃で4分間予備加温した。20 mmol/l のCaCl2溶液
50μlを添加して、凝固までの時間を測定した。薬物はD
MSOに溶解して使用した。凝固時間2倍延長濃度は、薬物
の代わりにDMSOを添加したときの凝固時間をもとに算出
した。
【0249】(2−3)トロンビン凝固時間(TT)測定
法:自動血液凝固時間測定装置(Biomatic B10,Sarste
dt)を用いて測定した。ヒト血漿由来トロンビン(Sigm
a)を蒸留水にて2.3 NIH units/mlとなるように溶解し
た。ヒト正常血漿(新鮮ヒト血漿FFP,積水化学工業)9
7μlに薬物3μlを添加し、37℃で3分間予備加温した。
上記血漿100μlに対し、トロンビン溶液200μl添加し、
凝固までの時間を測定した。薬物はDMSOに溶解して使用
した。凝固時間2倍延長濃度は、薬物の代わりにDMSOを
添加したときの凝固時間をもとに算出した。
【0250】(3)Ex vivo 凝固時間測定法(マウス) (3−1)静脈内投与:雄性ICRマウス(25 - 35g,Sl
c)を使用した。ペントバルビタール(50 mg/kg,i.
p.)麻酔下にて、尾静脈より薬物を5 ml/kgの容量で単
回投与した。投与5分後に、腹部大動脈より3.8%クエン
酸ナトリウム(チトラール,山之内製薬)1/10容にて0.
8 ml採血し、3000rpmで15分間遠心し血漿を得た。上記
血漿50μlに対し、ウサギ脳由来組織トロンボプラスチ
ン溶液を100μl添加した後、凝固までの時間を測定し
た。凝固時間はPT-テストワコー(和光純薬)を用い、
自動血液凝固時間測定装置(STA compact,DIAGNOSTICA
STAGO)により測定した。薬物は生理食塩水に溶解して
使用し、対照群には薬物の代わりに生理食塩水を投与し
た。薬物の活性は、対照群の凝固時間に対する薬物投与
群の凝固時間の比(%)で示した。 (3−2)経口投与:雄性ICRマウス(25 - 35g,Slc)
を使用した。12時間以上絶食したマウスに薬物を5 ml/k
gの容量にて強制経口投与した。投与1時間後にペントバ
ルビタール(50mg/kg,i.p.)麻酔下にて腹部大動脈よ
り採血した。薬物は0.5%メチルセルロースに懸濁して
使用し、対照群には薬物の代わりに0.5%メチルセルロ
ースを投与した。その他は、上記静脈内投与の実験と同
様に行った。
【0251】(4)In vivo抗血栓作用測定法 (4−1)ラット動静脈シャント法与:Umetsu らの方
法(Thromb. Haemostas., 39, 74-73, (1978))に準じ
た。雄性SD系ラット(体重250〜350g)を用
い、ペントバルビタール(50 mg/kg,i.p.)麻酔下に
て、左頚静脈と右頚静脈との間に、絹糸を装着したポリ
エチレンチューブの体外循環路を作成した。血液凝固を
防ぐため、予めチューブ内にヘパリン(50U/ml)を含む
生理食塩水を満たした。血液を15分間循環させ、その間
に絹糸に付着した血栓の湿重量を測定した。薬物の投与
は経口あるいは静脈内投与にて行った。経口投与の場
合、薬物は0.5%メチルセルロースに懸濁し、実験開始2
時間前に絶食下で投与(5ml/kg)した。対照群には薬物の
代わりに0.5%メチルセルロースを投与した。静脈内投
与の場合は、血液循環開始5分前に尾静脈より1ml/kgの
容量で投与した。薬物は生理食塩水に溶解して使用し、
対照群には薬物の代わりに生理食塩水を投与した。薬物
の活性は対照群の血栓湿重量に対する薬物投与群の湿重
量の比(%)で算出した。 (4−2)ラット腹部大静脈部分結紮モデル 雄性Sprague-Dawley系ラット(250-400g,日本クレア)
を使用した。腹部大静脈血栓モデルは、Finkle らの方
法(Thromb. Haemostas., 79, 431-438, 1998)を改変
して使用した。ペントバルビタール(50mg/kg,i.p.)
麻酔下にて腹部大静脈を丁寧に剥離した後、腹部大静脈
の腎静脈分岐部およびその1cm下流の所に糸をかけ、間
にある分枝をすべて結紮した。左大腿静脈よりバルーン
カテーテル(Fogarty 2F, Baxter)を挿入し、2本の糸
の間を200-300mlの空気で膨らませたバルーンで3回傷害
した。バルーンカテーテルを抜き、腎静脈分岐部にかけ
た糸を26Gの針と一緒に結んだ後、針を取り除くことで
部分結紮を作成した。30分後、もう1本の糸を結び、2本
の糸の間にできた血栓を丁寧に摘出し、血栓の湿重量を
風防付き分析天秤(BP110S,Satorius)により測定し
た。さらに、腹部大静脈より3.8%クエン酸ナトリウム
(チトラール,山之内製薬)1/10容にて2ml採血した
後、3000rpmで10分間遠心して乏血小板血漿(PPP)を得
た。薬物の投与は経口あるいは静脈内投与にて行った。
経口投与の場合、薬物は0.5%メチルセルロースに懸濁
し、実験開始2時間前に絶食下で投与(5ml/kg)した。対
照群には薬物の代わりに0.5%メチルセルロースを投与
した。静脈内投与の場合は、部分結紮開始5分前に尾静
脈より1ml/kgの容量で投与した。薬物は生理食塩水に溶
解して使用し、対照群には薬物の代わりに生理食塩水を
投与した。薬物の活性(血栓形成抑制率)は対照群の血
栓湿重量に対する薬物投与群の湿重量の比(%)で算出
した。 (4−3)ラット深部静脈血栓症(DVT)モデル 雄性SD系ラット(体重250〜350g)を用いた。
ペントバルビタール(50 mg/kg,i.p.)麻酔下にて、
左大腿静脈にポリエチレンチューブを挿入した。ポリエ
チレンチューブには、予めガイドワイヤーに接続した絹
糸(長さ5cm)を挿入し、血液凝固を防ぐため、ヘパリ
ン(50U/ml)を含む生理食塩水を満たした。ポリエチレ
ンチューブを腹部大静脈に到達するまで挿入した後、ガ
イドワイヤーを用い絹糸を腹部大静脈に静置した。30分
間静置後、尾静脈よりヘパリン(200U/kg)を静脈内投
与した。上腕動脈切断により放血した後、腹部を開腹し
て絹糸を取り出し、付着した血栓の湿重量(絹糸の重量
を含む)を測定した。薬物の投与は、絹糸静置5分前に
尾静脈より1ml/kgの容量で静脈内投与した。薬物は生理
食塩水に溶解して使用し、対照群には薬物の代わりに生
理食塩水を投与した。血栓のみの湿重量は、(絹糸に付
着した血栓の湿重量)−(ヘパリン採血した静脈血に絹
糸を浸して測定した湿重量(11.6±0.2mg))より算出
した。 実験結果 表1にIC50を示す。これより、本発明の化合物は優れた
FXa阻害作用を示すことが明らかである。
【表1】
【0252】
【発明の効果】本発明の化合物(I)またはその塩は、
優れたFXa阻害作用を有し、出血の副作用も少なく、
また経口吸収しうる抗血液凝固剤として有用であり、血
栓や梗塞に基づく各種疾病の予防・治療に有利に用いら
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/497 A61K 31/495 603 31/506 31/505 601 C07D 401/06 241 C07D 401/06 241 401/10 241 401/10 241 401/14 207 401/14 207 239 239 241 241 403/10 233 403/10 233 241 241 403/12 233 403/12 233 405/12 241 405/12 241 405/14 211 405/14 211 409/06 241 409/06 241 409/14 211 409/14 211 (72)発明者 寺下 善一 大阪府豊中市上新田4丁目16番1−604号 Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 AA05 BB03 BB04 BB05 BB06 BB08 CC34 CC36 CC41 CC76 CC79 CC92 CC94 DD10 DD12 DD23 DD25 DD34 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC48 BC54 BC60 GA02 GA04 GA07 GA08 GA12 MA01 MA04 NA14 NA15 ZA08 ZA15 ZA16 ZA36 ZA39 ZA45 ZA54 ZA66 ZA81 ZB11 ZB26 ZC01 ZC35

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 〔式中、R1はそれぞれ置換されていてもよい、炭化水
    素基または複素環基を、環Aはさらに置換されていても
    よい二価の含窒素複素環基を、X’は結合手または置換
    されていてもよいアルキレン鎖を、Yは置換されていて
    もよい二価の環状基を、Xは結合手または置換されてい
    てもよいアルキレン鎖を、Zは(1)置換されていても
    よいアミノ基、(2)置換されていてもよいイミドイル
    基または(3)置換されていてもよい含窒素複素環基を
    示す。〕で表される化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】請求項1記載の化合物またはそのプロドラ
    ッグ。
  3. 【請求項3】R1が置換されていてもよい炭化水素基で
    ある請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1が置換されていてもよい複素環基であ
    る請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1がハロゲン原子またはC2-4アルケニル
    で置換されていてもよいアリール基である請求項1記載
    の化合物。
  6. 【請求項6】R1がハロゲン原子で置換されていてもよ
    いベンゾピラニル基である請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】環Aが 【化2】 〔式中、nは1又は2を、mは2又は3を示す。〕で表
    される基である請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】X’が置換されていてもよい低級アルキル
    基、置換されていてもよいカルバモイル基、シアノ基、
    水酸基およびエステル化されていてもよいカルボキシル
    基から選ばれた1ないし3個の置換基で置換されていて
    もよいアルキレン鎖である請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】Yが置換されていてもよい二価の環状炭化
    水素基であり、Zが置換されていてもよいアミノ基また
    は置換されていてもよいイミドイル基である請求項1記
    載の化合物。
  10. 【請求項10】Yが置換されていてもよい二価の複素環
    基である請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】Yが置換されていてもよい二価の複素環
    基であり、Zが置換されていてもよい含窒素複素環基で
    ある請求項1記載の化合物。
  12. 【請求項12】Yが置換されていてもよいフェニレンで
    ある請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】Yが置換されていてもよいピペリジン残
    基である請求項1記載の化合物。
  14. 【請求項14】Zが置換されていてもよいアミジノ基で
    ある請求項1記載の化合物。
  15. 【請求項15】Zが置換されていてもよい含窒素複素環
    基である請求項1記載の化合物。
  16. 【請求項16】1-(4-アミジノベンジル)-4-(6-クロロナ
    フタレン-2-スルホニル)-2-ピペラジノン、1-(4-アミジ
    ノベンジル)-4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニ
    ル)-2-ピペラジノン、4-(6-クロロナフタレン-2-スルホ
    ニル)-1-[1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-
    ピペラジノン、4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホ
    ニル)-1-[1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-
    ピペラジノン、1-[1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメ
    チル]-4-(4-ビニルベンゼンスルホニル)-2-ピペラジノ
    ン、4-(6-クロロナフタレン-2-スルホニル)-1-[4-ヒド
    ロキシ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-2-ピ
    ペラジノン、4-(7-クロロ-2H-ベンゾピラン-3-スルホニ
    ル)-1-[4-ヒドロキシ-1-(4-ピリジル)ピペリジン-4-イ
    ルメチル]-2-ピペラジノンおよび1-[4-ヒドロキシ-1-(4
    -ピリジル)ピペリジン-4-イルメチル]-4-(4-ビニルベン
    ゼンスルホニル)-2-ピペラジノンからなる群から選ばれ
    た化合物またはその塩。
  17. 【請求項17】請求項16記載の化合物またはその塩の
    プロドラッグ。
  18. 【請求項18】請求項1記載の化合物またはその塩を含
    有することを特徴とする医薬組成物。
  19. 【請求項19】抗血液凝固剤である請求項18記載の組
    成物。
  20. 【請求項20】活性化血液凝固第X因子阻害剤である請
    求項18記載の組成物。
  21. 【請求項21】心筋梗塞、脳血栓症または深部静脈血栓
    症の予防・治療剤である請求項18記載の組成物。
  22. 【請求項22】式 R1SO2Q 〔式中、Qはハロゲン
    原子を、他の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で
    表される化合物又はその塩と式 【化3】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物又はその塩とを反応させることにより、請求
    項1記載の化合物又はその塩を製造するか;式 【化4】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物又はその塩と式 Q1−X’−Y−X−Z
    〔式中、Q1はハロゲン原子又は式 R2−SO2−O−
    (式中、R2はハロゲン原子で置換されていてもよい低
    級アルキル基又は置換基を有していてもよいフェニル基
    を示す)で表される基を、他の記号は請求項1記載と同
    意義を示す。〕で表される化合物又はその塩とを反応さ
    せることにより、請求項1記載の化合物又はその塩を製
    造するか;式 【化5】 〔式中、X2およびX4はそれぞれ置換基を有していても
    よいアルキレン鎖を、X3は結合手または置換基を有し
    ていてもよいアルキレン鎖を、R3は水素原子又は置換
    基を有していてもよい炭化水素基を、Q2はハロゲン原
    子又は式 R4−SO2−O− (式中、R4はハロゲン
    原子で置換されていてもよい低級アルキル基又は置換基
    を有していてもよいフェニル基を示す)で表される基
    を、他の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物又はその塩を閉環反応に付すことにより、式 【化6】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
    物又はその塩を製造するか;式 【化7】 〔式中、X5は置換基を有していてもよいアルキレン鎖
    を、X6は結合手または置換基を有していてもよいアル
    キレン鎖を、R5は 低級アルキル基を、他の記号は請求
    項1記載と同意義を示す。〕で表される化合物又はその
    塩を閉環反応に付し、所望により、還元反応に付すこと
    により、式 【化8】 〔式中、破線と実線の組み合わせは一重結合又は二重結
    合を示し、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表され
    る化合物又はその塩を製造するか;式 【化9】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物又はその塩と式 Z−X7−Q3〔式中、X7
    は結合手または置換されていてもよいアルキレン鎖を、
    3はハロゲン原子又は式 R6−SO2−O− (式
    中、R6はハロゲン原子で置換されていてもよい低級ア
    ルキル基又は置換基を有していてもよいフェニル基を示
    す)で表される基を、他の記号は請求項1記載と同意義
    を示す。〕で表される化合物又はその塩とを反応させる
    ことにより、請求項1記載の化合物を製造するか;式 【化10】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物又はその塩と式 R7OH〔式中、R7は低級
    アルキル基を示す。〕で表される化合物又はその塩とを
    反応させ、得られる式 【化11】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
    物又はその塩とアミン類とを反応させることにより、式 【化12】 〔式中、Z’は置換されていてもよいアミジノ基を、他
    の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物又は
    その塩を製造することからなる請求項1記載の化合物又
    はその塩の製造方法。
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