JP2000203805A - 酸素製造装置及び酸素製造方法 - Google Patents

酸素製造装置及び酸素製造方法

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JP2000203805A
JP2000203805A JP11007376A JP737699A JP2000203805A JP 2000203805 A JP2000203805 A JP 2000203805A JP 11007376 A JP11007376 A JP 11007376A JP 737699 A JP737699 A JP 737699A JP 2000203805 A JP2000203805 A JP 2000203805A
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oxygen
electrode
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solid electrolyte
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JP11007376A
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English (en)
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Masanori Nishiura
雅則 西浦
Fusayuki Nanjo
房幸 南條
Koichi Takenobu
弘一 武信
Hitoshi Miyamoto
均 宮本
Yasushi Nakajima
靖史 中嶋
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸素を効率よく製造することができる酸素製
造装置を提供する。 【解決手段】 酸素イオン透過性を有する固体電解質1
1の両面に酸素含有ガスを供給する酸素供給電極12と
酸素を発生させる酸素発生電極13とを各々設けて酸素
発生用の酸素発生膜14を形成し、上記両電極12,1
3を短絡させ、一方の酸素供給電極12の表面に高温の
酸素含有ガス(空気)15を高圧で導入することによ
り、他方の酸素発生電極13の表面から固体電解質11
中を透過した酸素イオン(O2-)を純酸素(O2 )16
として取り出すものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素を効率よく製
造することができる酸素製造装置及び酸素製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、酸素を大量に製造装置として、例えば深冷分離法、
PSA法、高分子膜方法等が提案されている。
【0003】これらの従来の酸素製造装置においては以
下のような問題がある。 深冷分離法は、冷却、断熱膨張液化分離により、酸
素を製造しているが、他のPSA法、高分子膜方法等に
比べて製造コストが高いという問題がある。
【0004】 また、PSA法はゼオライトによる酸
素吸着法により酸素を製造しているが、純度が90%で
あり、製造効率が低いという問題がある。
【0005】 さらに、高分子膜方法は高分子膜のO
2 分子の選択透過により酸素を製造しているが、製造コ
ストはPSA法より低いが純度が30〜40%程度とP
SA法より低く、問題である。
【0006】以上述べた問題に鑑み、本発明は低コスト
でしかも純度の高い酸素を効率よく製造することができ
る酸素製造装置及び酸素製造方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の[請求項1]の発明は、酸素イオン透過性を有する
固体電解質の両面に、酸素含有ガスを供給する酸素供給
電極と、酸素を発生させる酸素発生電極を各々設けて酸
素発生膜を構成してなり、上記両電極を短絡させ、一方
の酸素供給電極面に高温の酸素含有ガスを高圧で導入す
ることにより、他方の酸素発生電極面から酸素を取り出
すことを特徴とする。
【0008】[請求項2]の発明は、請求項1におい
て、上記酸素供給電極に供給する酸素含有ガスの圧力が
少なくとも4気圧以上であることを特徴とする。
【0009】[請求項3]の発明は、酸素イオン透過性
を有する固体電解質の両面に、酸素含有ガスを供給する
酸素供給電極と、酸素を発生させる酸素発生電極を各々
設け、上記両電極に電力を印加し、一方の酸素供給電極
面に高温の酸素含有ガスを低圧で導入することにより、
他方の酸素発生電極面から酸素を取り出すことを特徴と
する。
【0010】[請求項4]の発明は、請求項1又は3に
おいて、両面に酸素電極を形成した酸素イオン透過性の
酸素発生膜と、該酸素イオン透過性の酸素発生膜を挟む
インターコネクタと、上記酸素イオン透過性の酸素発生
膜の四周を囲むシール材とを具備してなることを特徴と
する。
【0011】[請求項5]の発明は、請求項1又は3に
おいて、酸素供給電極へ供給する酸素含有ガスの温度が
700℃以上であることを特徴とする。
【0012】[請求項6]の発明は、請求項1又は3に
おいて、酸素発生膜の四辺のうちの一辺のほぼ全長にわ
たり酸素含有ガスの導入口を設け、さらに対辺のほぼ全
長にわたり酸素含有ガス排出口を設け、且つ酸素含有ガ
スの流れ方向と同一方向に酸素発生電極から発生した酸
素を取り出す酸素取出口を設けたことを特徴とする。
【0013】[請求項7]の発明は、請求項6におい
て、酸素取り出し口を天方向、空気含有ガスの導入口が
地方向に位置するように、上記インターコネクタと上記
酸素発生膜とを積層、配置したことを特徴とする。
【0014】[請求項8]の発明は、請求項1又は3に
おいて、上記酸素発生膜の固体電解質がイットリア安定
化ジルコニア[(Y2 3 x (ZrO2 1-x ]であ
ることを特徴とする。
【0015】[請求項9]の発明は、請求項1又は3に
おいて、上記酸素供給電極及び酸素発生電極が共にラン
タンストロンチウムマンガナイト[La1-y Sry Mn
3]であることを特徴とする。
【0016】[請求項10]の発明は、請求項1又は3
において、上記酸素供給電極がランタンストロンチウム
マンガナイト[La1-y Sry MnO3 ]であり、酸素
発生電極がプラセオジウムストロンチウムマンガナイト
[Pr1-y Sry MnO3 ]であることを特徴とする。
【0017】[請求項11]の発明は、請求項1又は3
において、上記酸素供給電極がプラセオジウムストロン
チウムマンガナイト[Pr1-y Sry MnO3 ]であ
り、酸素発生電極がランタンストロンチウムマンガナイ
ト[La1-y Sry MnO3 ]であることを特徴とす
る。
【0018】[請求項12]の発明は、請求項11にお
いて、上記インタコネクタがランタンストロンチウムク
ロライド[LaSrx'Cr1-x'3 ]であることを特徴
とする。
【0019】[請求項13]の発明は、請求項1又は3
において、上記酸素発生膜の片面に設けた酸素含有ガス
供給電極の粒径が他方の面の酸素取り出し電極より粗粒
であることを特徴とする。
【0020】[請求項14]の発明は、請求項1又は3
において、上記酸素発生膜がその略全面的に凹凸部を形
成してなり、その片面に酸素含有ガス供給電極と、かつ
他方の面に酸素取り出し電極とを形成してなる固体電解
質であることを特徴とする。
【0021】[請求項15]の発明は、請求項1又は3
において、上記酸素発生膜の片面に設けた酸素含有ガス
供給電極の粒径が電解質膜近傍側では微細であることを
特徴とする。
【0022】[請求項16]の発明は、請求項1又は3
において、上記酸素発生膜の片面に設けた酸素含有ガス
供給電極の粒径が他方の面の酸素取り出し電極より粗粒
であることを特徴とする。
【0023】[請求項17]の発明は、請求項1又は3
において、矩形平板状の固体電解質の片面に酸素含有ガ
ス供給電極をかつ他方の面に酸素取り出し電極とを形成
した酸素発生膜と、この酸素発生膜を挟み、該酸素発生
膜の一面に酸素含有ガスを供給及び発生した酸素を取り
出す様に裏表にガス流路用の溝を形成し、かつ四周はガ
スの導入口および排出口を除き、酸素発生膜を支持し、
かつガスを封止し得るように、表面を平滑とした支持枠
部を設けたインターコネクタを具備したことを特徴とす
る。
【0024】[請求項18]の発明は、請求項1又は3
において、円筒状に焼結された支持管と、該支持管の表
面に所定間隔をもって形成してなる酸素発生電極と、該
酸素発生電極の外表面に軸方向に沿ってインタコネクタ
を介して外周面を被覆する固体電解質と、上記インタコ
ネクタと固体電解質の外表面を被覆する酸素供給電極と
を具備したことを特徴とする。
【0025】[請求項19]の発明は、請求項1又は3
において、円筒状に焼結された酸素発生電極と、該酸素
発生電極の外表面に軸方向に沿って取付けられる中間接
続子と、該中間接続子を挟んで上記酸素発生電極の外周
面を被覆する固体電解質と、上記中間接続子と間隔を有
して上記固体電解質の外表面を被覆する酸素供給電極と
を具備したことを特徴とする。
【0026】[請求項20]の酸素製造方法の発明は、
酸素イオン透過性を有する固体電解質の両面に、酸素含
有ガスを供給する酸素供給電極と、酸素を発生させる酸
素発生電極を各々設けて酸素発生膜を構成し、上記両電
極を短絡させ、一方の酸素供給電極面に高温の酸素含有
ガスを高圧で導入し、他方の酸素発生電極面から酸素を
取り出すことを特徴とする。
【0027】[請求項21]の酸素製造方法の発明は、
酸素イオン透過性を有する固体電解質の両面に、酸素含
有ガスを供給する酸素供給電極と、酸素を発生させる酸
素発生電極を各々設け、上記両電極に電力を印加し、一
方の酸素供給電極面に高温の酸素含有ガスを低圧で導入
し、他方の酸素発生電極面から酸素を取り出すことを特
徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0029】本発明の酸素製造装置は大別して2種類の
酸素製造方法がある。図1は、本発明の第1の形式にか
かる実施の形態に係る酸素製造装置の概略図であり、短
絡・分圧差型酸素発生装置にかかるものである。本発明
の第1の形式にかかる酸素製造方法は、酸素イオン透過
性を有する固体電解質の両面に、酸素含有ガスを供給す
る酸素供給電極と、酸素を発生させる酸素発生電極を各
々設けて酸素発生膜を構成し、上記両電極を短絡させ、
一方の酸素供給電極面に高温の酸素含有ガスを高圧で導
入し、他方の酸素発生電極面から酸素を取り出し、効率
的に純酸素(O2 )を得る方法である。
【0030】図2は、本発明の第2の形式にかかる実施
の形態に係る酸素製造装置の概略図であり、外部・電圧
供給型酸素発生装置にかかるものである。本発明の第2
の形式にかかる酸素製造方法は、酸素イオン透過性を有
する固体電解質の両面に、酸素含有ガスを供給する酸素
供給電極と、酸素を発生させる酸素発生電極を各々設
け、上記両電極に電力を印加し、一方の酸素供給電極面
に高温の酸素含有ガスを低圧で導入し、他方の酸素発生
電極面から酸素を取り出し、効率的に純酸素(O2 )を
得る方法である。
【0031】第1形式にかかる酸素製造方法を実施する
装置は、図1に示すように、酸素イオン透過性を有する
固体電解質11の両面に酸素含有ガスを供給する酸素供
給電極12と酸素を発生させる酸素発生電極13とを各
々設けて酸素発生用の酸素発生膜14を形成し、上記両
電極12,13を短絡させ、一方の酸素供給電極12の
表面に高温の酸素含有ガス(空気)15を高圧で導入す
ることにより、他方の酸素発生電極13の表面から固体
電解質11中を透過した酸素イオン(O2-)を純酸素
(O2 )16として取り出すものである。この製造装置
は、電極12,13を短絡させ、酸素供給電極12側に
高圧の酸素含有ガス(空気)15を供給することで、純
酸素(O2 )16を取り出すようにしたものであり、電
源は一切不要であり、無電源で酸素を製造することがで
きる。
【0032】上記酸素供給電極12に供給する酸素含有
ガス15の圧力は、酸素発生効率から少なくとも4気圧
以上の高圧とすることが好ましく、20気圧程度の加圧
空気を高温することにより高効率で純酸素を得ることが
でき、特に好ましい。なお、取り出しは純酸素を吸引す
ることにより行うようにしている。
【0033】第2形式にかかる酸素製造方法を実施する
装置は、図2に示すように、酸素イオン透過性を有する
固体電解質11の両面に酸素電極12,13を設けて酸
素発生膜14を形成してなり、上記両電極12,13の
間に電源17を設け、一方の酸素供給電極12の表面に
高温の酸素含有ガス15を低圧で導入することにより、
他方の酸素発生電極13の表面から固体電解質11中を
透過した酸素イオンの酸素を高圧で取り出すようにした
ものである。
【0034】この製造装置は、電極12,13に電圧を
印加させ、酸素供給電極12側に低圧の酸素含有ガス
(空気)15を供給することで、純酸素(O2 )16を
取り出すようにしたものであり、上述した第1の形式と
は異なり、電源17が必要となるが、高圧で空気を供給
することなく、酸素を製造することができる。
【0035】上記酸素製造装置を有する酸素製造装置モ
ジュールについて、図3を参照して説明する。図3に示
すように、酸素製造装置モジュールは、水平方向に配し
た隔壁21によって内部を上下2室に区分けしてなる断
熱性のモジュール本体22と、上記モジュール本体22
の下部室23内に設けられ、高温の空気を供給する空気
供給電極と酸素を発生する酸素発生電極とをその両面に
配した酸素発生膜を、起立した状態で複数列設してなる
スタック24と、上記モジュール本体22の上部室26
内に設けられ、スタックの上記空気供給室(図示せず)
へ供給する空気27を高温(700℃〜1000℃近
傍)まで加温する熱交換器28とからなり、高温の供給
空気25を供給することにより純酸素(O2 )29を発
生させてなるものである。また、反応に寄与しなかった
空気は排空気30として上記熱交換器28で熱交換がな
された後、外部へ排出している。
【0036】ここで、図3のモジュール装置において、
図1に示した第1の形式の酸素製造装置をスタック化し
た場合では、外部電源は不要であるが電極12,13を
短絡31させる必要がある。一方、図2に示した第2の
形式の酸素製造装置をスタック化した場合では、外部に
電源32を配置することが必要となる。なお、下部室
(スタック室)23には外部から還元ガス(N2 ガス,
不活性ガス等)33を導入することで、集電部材の酸化
を防止するようにしている。
【0037】ここで、図4に上記スタック24の一例を
示す。図4では上記スタック24が、酸素発生膜14を
起立した状態でインタコネクタを交互に介して少量(例
えば5段)列設してなるセル41を構成し、該セル41
の上下両端部分には、その下方(地側)から高温の供給
空気25を供給する空気供給室42と、その上方(天
側)から排空気30を排出する空気排出室(マニホール
ド)43並びに発生した純酸素29を取り出す酸素取出
室(マニホールド)44とが各々配され、サブスタック
45を構成している。このようなサブスタック45は、
これらを接続する集電部材(図示せず)を用いて、複数
列(例えば10列:45−1〜45−10)連結してな
る貨車状横置スタック46を構成している。
【0038】また、貨車状横置スタック46の両端部に
位置するサブスタック45−1,45−10には、集電
棒47を具えた集電板48が各々設けられており、これ
らにより集電している。
【0039】なお、本実施の形態では、下部側に設けた
空気供給室42は長手方向に設けた溝によりガス供給室
を共通にして部材の共用化並びに構成部品の低減化を図
ることとしてもよいが、本発明はこれに限定されること
はなく、個々のサブスタック毎に空気を個別に供給する
ようにしてもよい。
【0040】上記モジュールを用いた酸素製造例を以下
に示す。短絡作動の場合の酸素装置では、入力側酸素供
給電極へ供給する空気の圧力を20気圧以上とし、出力
側の酸素取り出し圧力を1気圧とする場合、酸素生産量
は0.42kg/hm2 (0.3Nm3 /hm2 )であっ
た。この場合には、消費電力は零であり、電気がなくと
も高温の空気を高圧で供給することにより、純酸素を得
ることができる。
【0041】ここで、本発明で高温とは700〜100
0℃であり、特に好ましくは700〜900℃で運転す
ることがよい。また、運転により発熱するので温度の自
己保持が可能となり、700℃近傍であっても酸素の取
り出しは可能となる。
【0042】また、外部電力を用いた場合の酸素装置で
は、入力側酸素供給電極へ供給する空気の圧力を1気圧
とした場合、酸素生産量は13kg/h(9.4Nm3
h)であった。このときの消費電力は9kW(0.69kWh/
kg,0.96kWh/Nm3) であった。この場合には、電力は必要
となるが、高圧で空気を供給することなく、99%の純
酸素を得ることができる。
【0043】次に、上記酸素製造装置スタックの空気
室、排空気室、酸素取出室の配置について説明する。
【0044】第1のスタックに設ける空気室、排空気室
及び酸素取出室の配置例を図5に示す。図5に示す平板
型の酸素製造装置スタックは、図4に示すスタックと同
様のものであり、両面に酸素含有ガスを供給する酸素供
給電極と酸素を発生させる酸素発生電極を各々設けてな
る酸素発生膜51の四辺のうちの一辺(底辺)のほぼ全
長にわたり酸素供給電極へ酸素含有ガスである空気52
を供給する空気供給室53を設け、さらに対辺のほぼ全
長にわたり反応に寄与しなかった排出空気54を排出す
る空気排出口55を設け、且つ酸素含有ガス52の流れ
方向と同一方向に酸素発生電極から発生した純酸素(O
2 )を取り出す酸素取出口56を設けたものである。
【0045】第2のスタックに設ける空気室、排空気室
及び酸素取出室の配置例を図6に示す。図6に示す平板
型の酸素製造装置スタックは、酸素発生膜51の四辺の
うちの一辺のほぼ全長にわたり空気供給室53を設け、
さらに対辺のほぼ全長にわたり排空気54の空気排出口
55を設け、且つ上記空気52の流れ方向と直交する方
向に酸素発生電極から発生した純酸素を取り出す酸素取
出口56を設けたものである。
【0046】第3のスタックに設ける空気室、排空気室
及び酸素取出室の配置例を図7に示す。図7に示す平板
型の酸素製造装置スタックは、酸素発生膜51の四辺の
うちのほぼ略1/2の長さの開口を有する空気供給室5
3を設け、さらに対辺の上記空気供給室53と点対象の
位置に、ほぼ略1/2の長さの開口を有する排空気54
の空気排出口55を設け、且つ空気の流れと略直交する
方向に酸素発生電極から発生した純酸素を取り出す酸素
取出口56を設けたものである。
【0047】第4のスタックに設ける空気室、排空気室
及び酸素取出室の配置例を図8に示す。図8に示す平板
型の酸素製造装置スタックは、酸素発生膜51の四辺の
うちの一辺のほぼ略1/2の長さの開口を有する空気供
給室53を設け、さらに対辺の上記空気供給室53と点
対象の位置に、ほぼ略1/2の長さの開口を有する排空
気54の空気排出口55を設け、且つ該空気排出口55
と線対象の位置に酸素発生電極から発生した純酸素を空
気供給方向と逆方向に取り出す酸素取出口56を設けた
ものである。
【0048】第5のスタックに設ける空気室、排空気室
及び酸素取出室の配置例を図9に示す。図8に示す平板
型の酸素製造装置スタックは、酸素発生膜51の四辺の
うちの一辺のほぼ略1/2の長さの開口を有する空気供
給室53を設け、さらに対辺の上記空気供給室53と点
対象の位置に、ほぼ略1/2の長さの開口を有する排空
気54の空気排出口55を設け、且つ空気供給ガスの流
れ方向と同一方向から酸素発生電極から発生した純酸素
を取り出す酸素取出口56を設けたものである。
【0049】上記スタック構造において、図5に示す第
1の構成のものが空気の流れ及び取り出す酸素の流れに
逆らうことがないので、特に好ましいものとなる。第1
の構成のスタックは温度分布が徐々に下方から上方に向
かって高くなり、セルに発生する応力が低くなり、好ま
しい。
【0050】次に、本発明の酸素製造装置を構成する材
料について説明する。本発明の構成材料は、第1の酸素
製造装置と第2の酸素製造装置とでは基本的に相違はな
いので、構成材料についてはまとめて説明する。
【0051】本発明にかかる酸素製造装置は、図1に示
すように、酸素イオン透過性を有する固体電解質11の
両面に、酸素含有ガスを供給する酸素供給電極12と、
酸素を発生させる酸素発生電極13を各々設けて酸素発
生膜14を構成してなるものであり、以下のような材料
から構成してなるものである。
【0052】本発明にかかる上記固体電解質11は、酸
素イオンを伝導する性質を有するジルコニア等のセラミ
ックスであれば特に限定されるものではない。本発明で
好ましい固体電解質の材料としては、例えばZrO2
2 3 系材料、ZrO2 −CeO2 系材料、ZrO2
−CaO系材料、ZrO2 −MgO系材料、Bi2 3
系材料を挙げることができる。本発明では特に好ましく
は、ZrO2 −Y2 3 系材料のなかでもイットリア安
定化ジルコニア[(Y2 3 x (ZrO2 1-x ]で
あることが好ましい。ここで、xは0.1〜0.99の範囲
であり、酸素透過性及び耐久性の関係から0.95とする
のが特に好ましい。
【0053】本発明にかかる上記酸素電極12,13
は、酸素を供給又は発生するランタン系、プラセオジウ
ム系のマンガナイトであれば特に限定されるものではな
い。本発明で好ましい酸素電極の材料としては、例えば
La−Sr−Mn−O系材料、La−Ca−Mn−O系
材料、Pr−Sr−Mn−O系材料を挙げることができ
る。
【0054】本発明では特に、下記の4種類の組み合わ
せにより酸素電極を形成することが好ましい。 a) 酸素供給電極12,酸素供発生極13がともに、
ランタンストロンチウムマンガナイト[La1-y Sry
MnO3 :LSM]である、LSM系−LSM系の組み
合わせ。 b) 酸素供給電極12がランタンストロンチウムマン
ガナイト[La1-y Sry MnO3 :LSM]であり、
酸素発生電極がプラセオジウムストロンチウムマンガナ
イト[Pr1-y Sry MnO3 :PSM]である、LS
M系−PSM系の組み合わせ。 c) 酸素供給電極12,酸素供発生極13がともに、
プラセオジウムストロンチ ウムマンガナイト[Pr
1-y Sry MnO3 :PSM]である、PSM系−PS
M系の組み合わせ。 d) 酸素供給電極12がプラセオジウムストロンチウ
ムマンガナイト[Pr 1-y Sry MnO3 :PSM]で
あり、酸素発生電極がランタンストロンチウムマンガナ
イト[La1-y Sry MnO3 :LSM]である、PS
M系−LSM系の組み合わせ。
【0055】酸素発生膜14を接続して多段スタックを
構成する場合にはインタコネクタが必要となるが、この
インタコネクタとしては、例えばLa−Mg−Cr−O
系材料、La−Sr−Cr−O系材料、La−Sr−C
r−Ti−O系材料、La−Sr−Cr−Ti−Al−
O系材料、La−Sr−Cr−Ti−Co−O系材料、
を挙げることができる。本発明では特にインタコネクタ
としては、ランタンストロンチウムクロライド[LaS
x'Cr1-x'3 ]を例示することができる。なお、本
発明では還元雰囲気とならないので、高温運転時におけ
るインタコネクタの膨張がなく、材料の選定が任意とな
る。
【0056】酸素供給電極12,酸素供発生極13の電
極の構造は特に限定されるものではないが、好ましくは
酸素発生膜14である固体電解質11の両面に設けられ
る電極の粒径が同一粒径(2〜10μm)とするのがよ
い。また、固体電解質11の表面近傍側を粒径が細かな
細径(2μm以下、好ましくは1μm以下、特に好まし
くは0.4μm以下とするのがよい。)の薄膜電極層と
し、その外側に粗粒(2〜10μm)の厚膜電極層との
2層構造とするようにしてもよい。これは、表面側に細
径の電極層とするのは、反応面積を増大させるためであ
る。また、固体電解質と電極面との剥離を防止するため
にも細かなものとするの好適である。さらに、細径層の
外側を粗粒とするのは、空気の通過性を向上させるため
である。
【0057】この電極の形成は公知の製造方法を用いる
ことができ、本発明においては何等限定されるものでは
ないが、スラリー法及び溶射法等を挙げることができ
る。溶射法としては、例えばアセチレン溶射法(TS
法)、プラズマ溶射法(APS法)、減圧プラズマ溶射
法(VPS法)等を例示することができる。上記二層と
する場合には、固体電解質に接する層をプラズマ溶射
法、減圧プラズマ溶射法、CVD法、EVDメッキ法等
の緻密な膜が得られる施工法を用い、その後はアセチレ
ン溶射、スラリー法等のポーラスな膜が得られる施工法
を用いるようにすればよい。
【0058】上記アセチレン溶射法では、原料粉末の粒
径を5〜90μmとし、溶射距離は100〜200mm
とし、ガス条件をC2 2 (アセチレン)/O
2 (O2 )とすることで、1パス当たりの膜厚を5〜5
0μmとすることができる。上記プラズマ溶射法では、
原料粉末の粒径を5〜90μmとし、溶射距離は50〜
150mmとし、ガス条件をAr(アルゴンン)/H2
(水素)とし、電圧/エネルギー条件を400〜800
A/40〜80kWとすることで、1パス当たりの膜厚
は1〜50μmとすることができる。上記減圧プラズマ
溶射法では、原料粉末の粒径を5〜40μmとし、圧力
を50〜500mbarとし、ガス条件をAr(アルゴ
ンン)/H2 (水素)とし、電圧/エネルギー条件を4
00〜800A/40〜80kWとすることで、1パス
当たりの膜厚は1〜20μmとすることができる。上記
スラリー法では、原料粉末の粒径を0.5〜10μmと
し、原料粉末,溶剤,分散剤,結合剤等を適宜配合し、
スラリー塗布をし、乾燥後、脱脂して焼成(大気中11
00〜1500℃)することで膜を得ることができる。
【0059】さらに、固体電解質の近傍において、固体
電解質の材料(例えばYSZ)と酸素電極の材料とを混
合して、コーティングし、その後固体電解質の材料の割
合を徐々に下げるようにして、アンカー効果により電極
膜の強度安定性を増大させるようにすることもできる。
また、固体電解質の表面を弗酸処理して表面に凹凸面を
形成し、その後電極層をコーティングするようにしても
よい。この場合には電極膜の付着力が向上し、アンカー
効果により、電極膜の強度的安定性が増大する。上記固
体電解質の表面の凹凸面の形成には、化学的腐蝕方法の
他に、例えば研削処理、ブラスト処理等の機械的な方法
により、粗面化させるようにしてもよい。
【0060】具体的には、以下の方法により固体電解質
11の表面に電極12,13を形成するようにしてい
る。以下に上記アンカー効果を奏する酸素発生膜の一例
を図10に示す。図10(A)は酸素発生膜の要部断面
図であり、図10(B)はその要部拡大図である。図1
0に示すように、厚さ200μmのYSZの固体電解質
61の両側にはSrをドープした粒径2μm以下のLa
MnO3 の細径粒子の粉末62スラリーを塗布し、焼成
して膜厚が0.3μmの緻密層である薄膜電極層63a,
64aを形成すると共に、さらに、粒径5μmの同種材
料の粗粒粒子の粉末65をスラリー法にて塗布し、焼成
して膜厚が50μmのポーラス層である厚膜電極63
b,64bとを形成し、酸素発生膜66とした。
【0061】図11はこのように形成された反応界面の
説明図である。図11に示すように、固体電解質61を
透過してきた酸素イオンO2-は三相界面11(A)に示
すA部分で電子を放出し、酸素(O2 )となる。この三
相界面の面積は、粒径を小さくする程大きくなる。しか
し、粒径を小さくすると取り出す酸素の取り出し量が低
下することとなるので、界面近傍のみの薄膜電極63
a,64aを細径粒子62の電極材料を用い、厚膜電極
63b,64bについては比較的大きな粗粒粒子65を
用いて、酸素の取り出しを可能としている。なお、厚膜
電極63b,64bの材料においても、平均粒子径が比
較的揃っている粒度を調整したものを用いるのが好まし
い。これは、粒子径にバラツキがあると、大径の粒子に
細径の粒子が埋まり込み、ガスの移動が良好におこなわ
れなくなるからである。また、薄膜電極は図10に示す
ように、一粒子分の厚みであってもよい。
【0062】図12に、この薄膜層のアンカー効果を示
す特性図を示す。図面において、縦軸は無次元化電流密
度であり、横軸は電極粒子と固体電解質との密着度を示
す。図12より、粒径を小さくすることで、性能が向上
する。特に、固体電解質11の表面近傍側を粒径を1μ
m以下、特に好ましくは0.4μm以下とするのがよいこ
とが判明した。
【0063】上記アンカー効果を奏する酸素発生膜の他
の一例を図13に示す。図13(A)酸素発生膜の要部
断面図であり、図13(B)はその要部拡大図である。
図12に示すように、厚さ200μmのYSZの固体電
解質61の両側には、凹凸面を予め形成しており、この
凹凸面67にSrをドープした粒径2μm以下のLaM
nO3 の細径粒子の粉末62スラリーを塗布し、焼成し
て膜厚が0.3μmの緻密層である薄膜電極層63a,6
4aを形成すると共に、さらに、粒径5μmの同種材料
の粗粒粒子の粉末65をスラリー法にて塗布し、焼成し
て膜厚が50μmのポーラス層である厚膜電極63b,
64bとを形成し、酸素発生膜68とした。
【0064】次に、酸素発生装置のセル構造について説
明する。酸素発生装置は平板型の酸素発生装置の他に、
円筒型の酸素発生装置があり、本発明では何等限定され
ず、いずれの構造のものでもよい。
【0065】平板型の酸素発生装置のセル構造について
説明する。なお、以下に説明するセル構造は積層構造を
例にしているが、本発明では積層構造に限定されるもの
ではなく、セルを起き上がらせて列設してなる上述した
図4に示したようなセル構造にも適用できることはいう
までもない。
【0066】第1の平板型の酸素発生装置のセル構造を
図14に示す。図14に示す平板型の酸素製造装置セル
構造は、酸素イオン透過性を有する固体電解質71の両
面に、酸素含有ガスを供給する酸素供給電極72と、酸
素を発生させる酸素発生電極73を各々設けてなる酸素
発生膜74と、酸素供給電極72側に設けた波形の酸素
供給極側支持層75と、上記酸素供給極側支持層75と
直交して設けられ酸素発生電極73側に設けた波形の酸
素供給極側支持層76を介して支持されるインタコネク
タ層77とから単セル80を構成してなるものである。
上記インタコネクタ層77は酸素発生電極73と酸素供
給電極72とがインタコネクタ材79を挟むようにして
構成してなるものである。上記構成の単セル80をイン
タコネクタ層77を介して複数積層することによりスタ
ックを形成している。
【0067】上記モジュールでは支持層75,76によ
り積層しているが、多数のセルを積層する場合及びシー
ル性を向上させる場合には、図15のセル構造とすれば
よい。
【0068】第2の平板型の酸素発生装置のセル構造を
図15に示す。図15に示す平板型の酸素製造装置セル
構造は、酸素イオン透過性を有する固体電解質71の両
面に、酸素含有ガスを供給する酸素供給電極72と、酸
素を発生させる酸素発生電極73を各々設けてなる酸素
発生膜74と、酸素供給電極72側に設けた波形の酸素
供給極側支持層75と、上記酸素供給極側支持層75と
直交して設けられ酸素発生電極73側に設けた波形の酸
素供給極側支持層76とを設けて単セル80を構成して
なり、インタコネクタ層81を介して複数積層すること
によりスタックを形成している。上記支持層75,76
の両側には波型と直交する方向に沿って両側にシール膜
82を有した支持棒83が配設されており、上方からシ
ール面圧荷重を付加して密着性を向上させている。上記
シール膜82には無機繊維ファイバが配されており、シ
ール性を向上させている。
【0069】第3の平板型の酸素発生装置のセル構造を
図16に示す。図16に示す平板型の酸素製造装置セル
構造は、酸素イオン透過性を有する固体電解質71の両
面に、酸素含有ガスを供給する酸素供給電極72と、酸
素を発生させる酸素発生電極73を各々設けてなる酸素
発生膜74と、酸素供給電極72側に開口を有する溝8
4を形成したインタコネクタ85と、上記溝82と直交
する方向で、酸素発生電極73側に開口を有する溝84
を形成したインタコネクタ85とから構成している。本
実施の形態では、波形の支持層を用いることなく、イン
タコネクタ85に溝84を形成することで、空気の供給
或いは酸素の取り出しが可能となり、第2の平板型の酸
素製造装置よりも部品点数を少なくすることができる。
【0070】第4の平板型の酸素発生装置のセル構造を
図17に示す。図18は図17のA−A線断面図であ
る。図17に示す平板型の酸素製造装置セル構造は、酸
素イオン透過性を有する固体電解質71の前面に略前面
に凹凸が形成した固体電解質91と、この固体電解質9
1の両面に酸素含有ガスを供給する酸素供給電極92
と、酸素を発生させる酸素発生電極93を各々設けて酸
素発生膜94を形成してなる。上記酸素発生膜94は、
ガスの通過する導入口および排出口の部分を除いて周囲
がシール材95で囲まれており、インターコネクタ96
を用いて各膜毎に挟まれて空気供給流路96と酸素取り
出し通路97を形成してセルを構成し、このセルを1単
位として複数積層又は列設して、複数のセルを構成して
なる。
【0071】本実施の形態では、図18に示すように、
凸ディンプル部98側の表面側を酸素発生電極92、凹
ディンプル99部の裏面側を酸素供給電極93としてい
る。また、図中Pはディンプル部の1/2 ピッチであり、
Dはディンプル部の直径及びHはディンプル部の高さを
各々の示す。
【0072】このセルに酸素を含有したガスを供給する
供給室と、排空気を排出する排空気室、並びに発生した
酸素を取り出す酸素取出室とを設けたものが、図7に示
す変形直交流形式のサブスタックとなる。
【0073】上記ディンプル形状の酸素発生膜からなる
酸素製造装置は上述した第1〜第3のように波板又は溝
等により規制されて直交流形式又は並列流形式のサブス
タックしか形成することができないが、空気の流れが溝
等に規制されることがないので、図5〜9に示すいずれ
の形式のサブスタックを構成することができ、空気の供
給及び排空気の排出並びに純酸素の取出口を任意に設定
することができる。
【0074】本発明の酸素製造装置は平板型の形式に限
定されるものではなく、円筒形式のものにも適用が可能
である。以下、円筒型の酸素発生装置についての一例を
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0075】第1の円筒型の酸素発生装置の構造を図1
9に示す。図19(A)は発生装置の斜視図、(B)は
その断面図である。図19に示すように、円筒型の支持
管100の外周には所定間隔に形成された酸素発生電極
101、インタコネクタ102、固体電解質103及び
酸素供給電極104が順次積層して横縞型のセルを構成
したものである。このような装置に、空気105を供給
することにより、内部の酸素発生電極101から純酸素
が発生する。
【0076】第2の円筒型の酸素発生装置のセル構造を
図20に示す。図19の円筒型の酸素発生装置のセル構
造は、支持管の周囲に複数の層を形成するので、手間が
かかる。第2のセル構造は上記支持管の機能を酸素発生
電極で共用させるようにしている。図20に示すよう
に、本実施の形態にかかるセル構造は、厚肉円筒型の酸
素発生電極111の外周に、固体電解質112及び酸素
供給電極113を順次積層すると共に、中間接続子11
4の設置に必要な最低限の幅の溝116を軸方向にエッ
チング若しくは機械加工し、その後中間接続子114,
中間接続子115を順次形成して縦縞型のセルを構成し
たものである。このような装置に、空気118を供給す
ることにより、内部の酸素発生電極111から純酸素が
発生する。
【0077】上述した第1及び第2の実施の形態では、
外部に空気を供給することで内部から純酸素を得るよう
にしているが、本発明ではこれに限定されるものではな
く、酸素供給電極と酸素発生電極の配置を逆にして、外
周から酸素を取り出すようにしてもよい。
【0078】以上のように、本発明によれば大容量の純
度99%の純酸素を低コストで製造することができる。
なお、現在実用されている酸素製造装置では深冷分離法
では大量製造が可能であるが、製造コストが本発明と比
べて2倍以上と高くなり、低コスト化が容易であり、し
かもコンパクトな酸素発生装置を提供することができる
ので、本発明の優位性がある。また、短絡法によれば外
部電力からの電力の供給することなしに、高温と高圧空
気の供給により、純酸素を提供することができる。
【0079】本発明により製造された酸素は、例えば廃
棄物焼却灰の溶融炉、ガラス溶融炉、セラミックス焼成
炉、鍛造加熱炉、電気炉の高温度燃焼用に供給する酸素
に用いて、好適である。また、高温度燃焼用、NOx対
策及びCO2 回収用のCO2回収ガスタービンへの供給
酸素に用いて好適である。また、この他にも例えば石炭
ガス化炉、活性汚泥処理(水処理)、発芽,発酵、燃料
電池に用いる酸素並びに深冷分離法の前処理の酸素供給
として用いることができる。さらに、航空機客室用の空
気製造、潜水艦・潜水船の空調用、医療用の純酸素並び
にオゾン製造装置の製造効率化に本発明による純酸素を
適用することができる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、[請求項1]の発
明によれば、酸素イオン透過性を有する固体電解質の両
面に、酸素含有ガスを供給する酸素供給電極と、酸素を
発生させる酸素発生電極を各々設けて酸素発生膜を構成
してなり、上記両電極を短絡させ、一方の酸素供給電極
面に高温の酸素含有ガスを高圧で導入することにより、
他方の酸素発生電極面から酸素を取り出すので、電源を
供給することなく酸素含有ガスである空気から純酸素を
効率よく製造することができる。
【0081】[請求項2]の発明によれば、請求項1に
おいて、上記酸素供給電極に供給する酸素含有ガスの圧
力が少なくとも4気圧以上とすることで、効率よく酸素
を製造することができる。
【0082】[請求項3]の発明によれば、酸素イオン
透過性を有する固体電解質の両面に、酸素含有ガスを供
給する酸素供給電極と、酸素を発生させる酸素発生電極
を各々設け、上記両電極に電力を印加し、一方の酸素供
給電極面に高温の酸素含有ガスを低圧で導入することに
より、他方の酸素発生電極面から酸素を取り出すので、
高圧の空気を供給することなく、少量の電源で空気から
純酸素を効率よく製造することができる。
【0083】[請求項4]の発明によれば、請求項1又
は3において、両面に酸素電極を形成した酸素イオン透
過性の酸素発生膜と、該酸素イオン透過性の酸素発生膜
を挟むインターコネクタと、上記酸素イオン透過性の酸
素発生膜の四周を囲むシール材とを具備してなるので、
純酸素の純度が向上する。
【0084】[請求項5]の発明によれば、請求項1又
は3において、酸素供給電極へ供給する酸素含有ガスの
温度が700℃以上であるので、酸素製造量が増大す
る。
【0085】[請求項6]の発明によれば、請求項1又
は3において、酸素発生膜の四辺のうちの一辺のほぼ全
長にわたり酸素含有ガスの導入口を設け、さらに対辺の
ほぼ全長にわたり酸素含有ガス排出口を設け、且つ酸素
含有ガスの流れ方向と同一方向に酸素発生電極から発生
した酸素を取り出す酸素取出口を設けたので、酸素含有
ガスの供給と並行して酸素が発生し、取り出し効率が向
上する。また、コンパクトに製造することができる。
【0086】[請求項7]の発明によれば、請求項6に
おいて、酸素取り出し口を天方向、空気含有ガスの導入
口が地方向に位置するように、上記インターコネクタと
上記酸素発生膜とを積層、配置したので、供給する酸素
含有ガスが上昇流となり、セルの温度分布が出口側にい
くに従って高くなり、セルに発生する応力が緩和され
る。
【0087】[請求項8]の発明によれば、請求項1又
は3において、上記酸素発生膜の固体電解質がイットリ
ア安定化ジルコニア[(Y2 3 x (Zr
2 1-x ]とすることにより、酸素発生効率がよい。
【0088】[請求項9]の発明によれば、請求項1又
は3において、上記酸素供給電極及び酸素発生電極が共
にランタンストロンチウムマンガナイト[La1-y Sr
y MnO3 ]とすることにより、酸素発生効率がよい。
【0089】[請求項10]の発明によれば、請求項1
又は3において、上記酸素供給電極がランタンストロン
チウムマンガナイト[La1-y Sry MnO3 ]であ
り、酸素発生電極がプラセオジウムストロンチウムマン
ガナイト[Pr1-y Sry MnO3 ]とすることによ
り、酸素発生効率がよい。
【0090】[請求項11]の発明によれば、請求項1
又は3において、上記酸素供給電極がプラセオジウムス
トロンチウムマンガナイト[Pr1-y Sry MnO3
であり、酸素発生電極がランタンストロンチウムマンガ
ナイト[La1-y Sry MnO3 ]とすることにより、
酸素発生効率がよい。
【0091】[請求項12]の発明によれば、請求項1
1において、上記インタコネクタがランタンストロンチ
ウムクロライド[LaSrx'Cr1-x'3 ]とすること
により、酸素発生効率がよい。
【0092】[請求項13]の発明によれば、請求項1
又は3において、上記酸素発生膜の片面に設けた酸素含
有ガス供給電極の粒径が他方の面の酸素取り出し電極よ
り粗粒とすることにより、酸素発生効率がよい。
【0093】[請求項14]の発明によれば、請求項1
又は3において、上記酸素発生膜がその略全面的に凹凸
部を形成してなり、その片面に酸素含有ガス供給電極
と、かつ他方の面に酸素取り出し電極とを形成してなる
固体電解質であるので、酸素発生セルのコンパクト化が
図られ、しかも酸素含有ガスの供給が任意となり、セル
の温度分布が緩和される。
【0094】[請求項15]の発明によれば、請求項1
又は3において、上記酸素発生膜の片面に設けた酸素含
有ガス供給電極の粒径が電解質膜近傍側では微細である
ので、密着性が向上し、強固な酸素発生膜となる。
【0095】[請求項16]の発明によれば、請求項1
又は3において、上記酸素発生膜の片面に設けた酸素含
有ガス供給電極の粒径が他方の面の酸素取り出し電極よ
り粗粒であるので、酸素含有ガスの供給が容易となる。
【0096】[請求項16]の発明によれば、請求項1
又は3において、矩形平板状の固体電解質の片面に酸素
含有ガス供給電極をかつ他方の面に酸素取り出し電極と
を形成した酸素発生膜と、この酸素発生膜を挟み、該酸
素発生膜の一面に酸素含有ガスを供給及び発生した酸素
を取り出す様に裏表にガス流路用の溝を形成し、かつ四
周はガスの導入口および排出口を除き、酸素発生膜を支
持し、かつガスを封止し得るように、表面を平滑とした
支持枠部を設けたインターコネクタを具備したので、純
度の高い酸素を効率よく製造することができる。
【0097】[請求項18]の発明によれば、請求項1
又は3において、円筒状に焼結された支持管と、該支持
管の表面に所定間隔をもって形成してなる酸素発生電極
と、該酸素発生電極の外表面に軸方向に沿ってインタコ
ネクタを介して外周面を被覆する固体電解質と、上記イ
ンタコネクタと固体電解質の外表面を被覆する酸素供給
電極とを具備したので、酸素を効率よく製造することが
できる。
【0098】[請求項19]の発明によれば、請求項1
又は3において、円筒状に焼結された酸素発生電極と、
該酸素発生電極の外表面に軸方向に沿って取付けられる
中間接続子と、該中間接続子を挟んで上記酸素発生電極
の外周面を被覆する固体電解質と、上記中間接続子と間
隔を有して上記固体電解質の外表面を被覆する酸素供給
電極とを具備したので、酸素を効率よく製造することが
できる。
【0099】[請求項20]の酸素製造方法の発明によ
れば、酸素イオン透過性を有する固体電解質の両面に、
酸素含有ガスを供給する酸素供給電極と、酸素を発生さ
せる酸素発生電極を各々設けて酸素発生膜を構成し、上
記両電極を短絡させ、一方の酸素供給電極面に高温の酸
素含有ガスを高圧で導入し、他方の酸素発生電極面から
酸素を取り出すので、電源を供給することなく酸素含有
ガスである空気から純酸素を効率よく製造することがで
きる。
【0100】[請求項21]の酸素製造方法の発明によ
れば、酸素イオン透過性を有する固体電解質の両面に、
酸素含有ガスを供給する酸素供給電極と、酸素を発生さ
せる酸素発生電極を各々設け、上記両電極に電力を印加
し、一方の酸素供給電極面に高温の酸素含有ガスを低圧
で導入し、他方の酸素発生電極面から酸素を取り出すの
で、高圧の空気を供給することなく、少量の電源で空気
から純酸素を効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1の形式の酸素製造装
置の概略図である。
【図2】本発明の実施の形態の第2の形式の酸素製造装
置の概略図である。
【図3】本発明の実施の形態の酸素製造装置モジュール
の概略図である。
【図4】本発明の実施の形態の酸素製造装置スタックの
斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態の空気供給及び酸素の取出
を説明する酸素製造装置スタックの構造図である。
【図6】本発明の実施の形態の空気供給及び酸素の取出
を説明する酸素製造装置スタックの構造図である。
【図7】本発明の実施の形態の空気供給及び酸素の取出
を説明する酸素製造装置スタックの構造図である。
【図8】本発明の実施の形態の空気供給及び酸素の取出
を説明する酸素製造装置スタックの構造図である。
【図9】本発明の実施の形態の空気供給及び酸素の取出
を説明する酸素製造装置スタックの構造図である。
【図10】本発明の実施の形態の酸素製造膜の構造図で
ある。
【図11】本発明の実施の形態の酸素製造膜の構造図で
ある。
【図12】本発明の実施の形態の酸素製造膜のアンカー
効果を示す特性図である。
【図13】本発明の実施の形態の酸素製造膜の構造図で
ある。
【図14】本発明の実施の形態の酸素製造膜装置のセル
構造図である。
【図15】本発明の実施の形態の酸素製造膜装置のセル
構造図である。
【図16】本発明の実施の形態の酸素製造膜装置のセル
構造図である。
【図17】本発明の実施の形態のディンプル形状の酸素
製造膜装置のセル構造図である。
【図18】図17のA−A線断面図である。
【図19】本発明の実施の形態の円筒型酸素製造膜装置
のセル構造図である。
【図20】本発明の実施の形態の円筒型酸素製造膜装置
のセル構造図である。
【符号の説明】
11 固体電解質 12 酸素供給電極 13 酸素発生電極 14 酸素発生膜 15 酸素含有ガス(空気) 16 純酸素(O2 ) 17 電源 21 隔壁 22 モジュール本体 23 下部室 24 スタック 25 供給空気 26 上部室 27 空気 28 熱交換器 29 純酸素(O2 ) 30 排空気
フロントページの続き (72)発明者 武信 弘一 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 宮本 均 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 中嶋 靖史 兵庫県神戸市兵庫区和田宮通七丁目1番14 号 西菱エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4G042 BA29 BA31 BA39 BB02

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素イオン透過性を有する固体電解質の
    両面に、酸素含有ガスを供給する酸素供給電極と、酸素
    を発生させる酸素発生電極を各々設けて酸素発生膜を構
    成してなり、 上記両電極を短絡させ、一方の酸素供給電極面に高温の
    酸素含有ガスを高圧で導入することにより、他方の酸素
    発生電極面から酸素を取り出すことを特徴とする酸素製
    造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記酸素供給電極に供給する酸素含有ガスの圧力が少な
    くとも4気圧以上であることを特徴とする酸素製造装
    置。
  3. 【請求項3】 酸素イオン透過性を有する固体電解質の
    両面に、酸素含有ガスを供給する酸素供給電極と、酸素
    を発生させる酸素発生電極を各々設け、 上記両電極に電力を印加し、一方の酸素供給電極面に高
    温の酸素含有ガスを低圧で導入することにより、他方の
    酸素発生電極面から酸素を取り出すことを特徴とする酸
    素製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は3において、 両面に酸素電極を形成した酸素イオン透過性の酸素発生
    膜と、該酸素イオン透過性の酸素発生膜を挟むインター
    コネクタと、上記酸素イオン透過性の酸素発生膜の四周
    を囲むシール材とを具備してなることを特徴とする酸素
    製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は3において、 酸素供給電極へ供給する酸素含有ガスの温度が700℃
    以上であることを特徴とする酸素製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は3において、 酸素発生膜の四辺のうちの一辺のほぼ全長にわたり酸素
    含有ガスの導入口を設け、さらに対辺のほぼ全長にわた
    り酸素含有ガス排出口を設け、且つ酸素含有ガスの流れ
    方向と同一方向に酸素発生電極から発生した酸素を取り
    出す酸素取出口を設けたことを特徴とする平板型の酸素
    製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 酸素取り出し口を天方向、空気含有ガスの導入口が地方
    向に位置するように、上記インターコネクタと上記酸素
    発生膜とを積層、配置したことを特徴とする平板型の酸
    素製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項1又は3において、 上記酸素発生膜の固体電解質がイットリア安定化ジルコ
    ニア[(Y2 3 x(ZrO2 1-x ]であることを
    特徴とする酸素製造装置。
  9. 【請求項9】 請求項1又は3において、 上記酸素供給電極及び酸素発生電極が共にランタンスト
    ロンチウムマンガナイト[La1-y Sry MnO3 ]で
    あることを特徴とする酸素製造装置。
  10. 【請求項10】 請求項1又は3において、 上記酸素供給電極がランタンストロンチウムマンガナイ
    ト[La1-y Sry MnO3 ]であり、酸素発生電極が
    プラセオジウムストロンチウムマンガナイト[Pr1-y
    Sry MnO3 ]であることを特徴とする酸素製造装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項1又は3において、 上記酸素供給電極がプラセオジウムストロンチウムマン
    ガナイト[Pr1-y Sry MnO3 ]であり、酸素発生
    電極がランタンストロンチウムマンガナイト[La1-y
    Sry MnO3 ]であることを特徴とする酸素製造装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 上記インタコネクタがランタンストロンチウムクロライ
    ド[LaSrx'Cr1- x'3 ]であることを特徴とする
    酸素製造装置。
  13. 【請求項13】 請求項1又は3において、 上記酸素発生膜の片面に設けた酸素含有ガス供給電極の
    粒径が他方の面の酸素取り出し電極より粗粒であること
    を特徴とする平板型の酸素製造装置。
  14. 【請求項14】 請求項1又は3において、 上記酸素発生膜がその略全面的に凹凸部を形成してな
    り、その片面に酸素含有ガス供給電極と、かつ他方の面
    に酸素取り出し電極とを形成してなる固体電解質である
    ことを特徴とする平板型の酸素製造装置。
  15. 【請求項15】 請求項1又は3において、 上記酸素発生膜の片面に設けた酸素含有ガス供給電極の
    粒径が電解質膜近傍側では微細であることを特徴とする
    平板型の酸素製造装置。
  16. 【請求項16】 請求項1又は3において、 上記酸素発生膜の片面に設けた酸素含有ガス供給電極の
    粒径が他方の面の酸素取り出し電極より粗粒であること
    を特徴とする平板型の酸素製造装置。
  17. 【請求項17】 請求項1又は3において、 矩形平板状の固体電解質の片面に酸素含有ガス供給電極
    をかつ他方の面に酸素取り出し電極とを形成した酸素発
    生膜と、 この酸素発生膜を挟み、該酸素発生膜の一面に酸素含有
    ガスを供給及び発生した酸素を取り出す様に裏表にガス
    流路用の溝を形成し、かつ四周はガスの導入口および排
    出口を除き、酸素発生膜を支持し、かつガスを封止し得
    るように、表面を平滑とした支持枠部を設けたインター
    コネクタを具備したことを特徴とする平板型の酸素製造
    装置。
  18. 【請求項18】 請求項1又は3において、 円筒状に焼結された支持管と、該支持管の表面に所定間
    隔をもって形成してなる酸素発生電極と、該酸素発生電
    極の外表面に軸方向に沿ってインタコネクタを介して外
    周面を被覆する固体電解質と、上記インタコネクタと固
    体電解質の外表面を被覆する酸素供給電極とを具備した
    ことを特徴とする円筒型の酸素製造装置。
  19. 【請求項19】 請求項1又は3において、 円筒状に焼結された酸素発生電極と、該酸素発生電極の
    外表面に軸方向に沿って取付けられる中間接続子と、該
    中間接続子を挟んで上記酸素発生電極の外周面を被覆す
    る固体電解質と、上記中間接続子と間隔を有して上記固
    体電解質の外表面を被覆する酸素供給電極とを具備した
    ことを特徴とする円筒型の酸素製造装置。
  20. 【請求項20】 酸素イオン透過性を有する固体電解質
    の両面に、酸素含有ガスを供給する酸素供給電極と、酸
    素を発生させる酸素発生電極を各々設けて酸素発生膜を
    構成し、上記両電極を短絡させ、一方の酸素供給電極面
    に高温の酸素含有ガスを高圧で導入し、他方の酸素発生
    電極面から酸素を取り出すことを特徴とする酸素製造方
    法。
  21. 【請求項21】 酸素イオン透過性を有する固体電解質
    の両面に、酸素含有ガスを供給する酸素供給電極と、酸
    素を発生させる酸素発生電極を各々設け、上記両電極に
    電力を印加し、一方の酸素供給電極面に高温の酸素含有
    ガスを低圧で導入し、他方の酸素発生電極面から酸素を
    取り出すことを特徴とする酸素製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002154803A (ja) * 2000-11-15 2002-05-28 Toyota Motor Corp 水素ガス生成装置
KR100364584B1 (ko) * 2000-08-08 2002-12-12 이흥섭 기체분리막을 이용한 산소공급장치
JP2008150260A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Canon Machinery Inc 酸素ポンプ

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