JP2000202726A - ディファレンシャルギヤの組付方法及び組付装置 - Google Patents

ディファレンシャルギヤの組付方法及び組付装置

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JP2000202726A
JP2000202726A JP736899A JP736899A JP2000202726A JP 2000202726 A JP2000202726 A JP 2000202726A JP 736899 A JP736899 A JP 736899A JP 736899 A JP736899 A JP 736899A JP 2000202726 A JP2000202726 A JP 2000202726A
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gear
differential case
pair
differential
gears
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Osami Okamoto
修美 岡本
Koji Tange
宏司 丹下
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/38Constructional details
    • F16H2048/382Methods for manufacturing differential gearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/06Differential gearings with gears having orbital motion
    • F16H48/08Differential gearings with gears having orbital motion comprising bevel gears

Abstract

(57)【要約】 【課題】サイドギヤの組み付けミスを防止して、再起動
までに必要とされる作業工数を低減し、ラインストップ
時間を低減する。 【解決手段】一方のサイドギヤ用通孔D11からデフケ
ースD1の内部へ向かってガイドピン13を前進させる
とともに、窓部D2から一対のサイドギヤD3をそれぞ
れ挿入し、ガイドピン13にサイドギヤD3を挿入しな
がらデフケース内のそれぞれの正規位置に装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディファレンシャ
ルケース(以下、デフケースともいう)内に一対のサイ
ドギヤ,一対のピニオンギヤ及びピニオンメートシャフ
トを組み付けるディファレンシャルギヤの組付方法及び
組付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のデフケースの組付方法として
は、たとえば特開平6−254,732号公報に開示さ
れたものが知られているが、ダミーシャフトを挿入する
ためのハンド構造や、サイドギヤにスプライン軸を挿入
して回転させる機構が複雑になり、コストアップや故障
増加の問題があった。
【0003】そこで本願出願人は、特開平9−7436
7号公報記載のデフケースの組付方法および装置を先に
提案した。この組み付け方法は、デフケースの窓部から
一対のサイドギヤをそれぞれ挿入してデフケース内の正
規位置に装着したのち、同じく窓部から一対のピニオン
ギヤをそれぞれ挿入してサイドギヤに噛み合わせ、この
状態でサイドギヤの回転軸を中心にして、一対のピニオ
ンギヤをデフケース内の正規位置まで同期回転させ、最
後に一対のピニオンギヤにピニオンメートシャフトを挿
入するものである。これにより、ダミーシャフトを用い
なくとも組付けを行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サイド
ギヤの軸径とデフケースの孔径とのクリアランスが小さ
い場合に上記組み付け方法を用いると、組み付け口元
(図4(B)および(C)に「Z」にて示す。)で噛み
込みが生じ、ラインストップとなるおそれが大きい。
【0005】本発明は、サイドギヤの組み付けミスを防
止して、再起動までに必要とされる作業工数を低減し、
ラインストップ時間を低減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、第1の観点による請求項1記載のディファレ
ンシャルギヤの組付方法は、対面する位置に一対の窓部
が形成されるとともに他の対面する位置に一対のサイド
ギヤ用通孔が形成されたデフケース内に、一対のサイド
ギヤ,一対のピニオンギヤ及びピニオンメートシャフト
を組み付けるディファレンシャルギヤの組付方法におい
て、前記一方のサイドギヤ用通孔から当該デフケースの
内部へ向かってガイドピンを前進させるとともに、前記
それぞれの窓部から前記一対のサイドギヤをそれぞれ挿
入し、前記ガイドピンに前記サイドギヤを挿入しながら
前記デフケース内のそれぞれの正規位置に装着する工程
を有することを特徴とする。
【0007】この請求項1記載の発明では、一対のサイ
ドギヤをデフケースの正規位置に装着する際にガイドピ
ンに当該サイドギヤを挿入しながら行うので、サイドギ
ヤとデフケースとを正確に位置出しすることができ、サ
イドギヤとデフケースとの噛み込みが防止できる。
【0008】この場合、特に限定されないが、請求項2
記載のディファレンシャルギヤの組付方法では、前記サ
イドギヤの装着工程の後に、前記それぞれの窓部から前
記一対のピニオンギヤをそれぞれ挿入して前記一対のサ
イドギヤに噛み合わせ、前記一対のサイドギヤの回転軸
を中心に、前記一対のピニオンギヤを前記デフケース内
のそれぞれの正規位置まで同期回転させる工程と、前記
それぞれの正規位置まで移動した前記一対のピニオンギ
ヤにピニオンメートシャフトを挿入する工程とをさらに
有することを特徴とする。
【0009】この請求項2記載の発明では、一対のサイ
ドギヤをデフケースのそれぞれの正規位置に装着したの
ち、それぞれの窓部から一対のピニオンギヤをそれぞれ
挿入して一対のサイドギヤに噛み合わせ、一対のサイド
ギヤの回転軸を中心に、一対のピニオンギヤをデフケー
ス内のそれぞれの正規位置まで同期回転させる。すなわ
ち、サイドギヤを回転させるのではなく、ピニオンギヤ
を同期回転させるので、ダミーシャフトを挿入する機構
とサイドギヤを回転させる機構が不要となり、装置構造
が簡素となる。その結果、故障頻度を低下させることが
できると共にコストダウンを図ることができる。
【0010】上記発明においては特に限定されないが、
請求項3記載のディファレンシャルギヤの組付方法は、
前記ガイドピンは、前記サイドギヤ用通孔および前記サ
イドギヤの通孔に対して、径方向に所定の自由度を有す
ることを特徴とする。
【0011】ガイドピンをサイドギヤ用通孔およびサイ
ドギヤの通孔に対して所定のクリアランスを有するよう
に若干緩めに設定しておくことで、サイドギヤのガイド
ピンへの挿入動作にさほどの精度が必要なくなり、挿入
ミスによるラインストップを防止することができる。
【0012】また、上記発明においては特に限定されな
いが、請求項4記載のディファレンシャルギヤの組付方
法は、前記ガイドピンにサイドギヤを挿入しながらデフ
ケース内のそれぞれの正規位置に装着する際に、実質的
に前記デフケースに対して、振動を付与することを特徴
とする。
【0013】サイドギヤとデフケースとの組付位置が僅
かにずれていても、フローティング状態のサイドギヤに
対して相対的に振動を付与することで、円滑にサイドギ
ヤを装着することができる。
【0014】この場合、特に限定はされないが、請求項
5記載のディファレンシャルギヤの組付方法では、少な
くとも前記デフケースに対して振動を付与する際に、当
該デフケースを非固定状態とすることを特徴とする。
【0015】デフケースもフローティング状態としてお
くことで、印加された振動による組付がよりスムーズと
なる。
【0016】(2)こうしたディファレンシャルギヤの
組付方法は、請求項6記載のディファレンシャルギヤの
組付装置により実施することができる。すなわち、上記
目的は、デフケース内に組み付けられる一対のサイドギ
ヤ及び一対のピニオンギヤを把持可能なハンドを有する
産業用ロボットと、前記デフケースの対面する位置に形
成された一対のサイドギヤ用通孔の一方から当該デフケ
ースの内部へ向かって前進および後退するガイドピンを
駆動するガイドピン駆動部と、前記ガイドピンを前記一
方のサイドギヤ用通孔から前記デフケースの内部へ向か
って前進させ、前記デフケースの対面する位置に形成さ
れた一対の窓部から前記一対のサイドギヤを前記デフケ
ース内にそれぞれ挿入し、前記ガイドピンに前記サイド
ギヤを挿入しながら前記デフケース内のそれぞれの正規
位置に装着する動作指令を前記産業用ロボットおよび前
記ガイドピン駆動部へ出力する制御手段と、を備えたこ
とを特徴とするディファレンシャルギヤの組付装置によ
っても達成することができる。
【0017】この請求項6記載の発明では、制御手段か
ら産業用ロボットおよびガイドピン駆動部へ動作指令を
出力し、一対のサイドギヤをデフケースの正規位置に装
着する際にガイドピンに当該サイドギヤを挿入しながら
行うので、サイドギヤとデフケースとを正確に位置出し
することができ、サイドギヤとデフケースとの噛み込み
が防止できる。
【0018】上記請求項6記載の発明においては特に限
定されないが、請求項7記載のディファレンシャルギヤ
の組付装置は、前記制御手段は、前記サイドギヤをデフ
ケース内の正規位置に装着したのち、前記産業用ロボッ
トのそれぞれのハンドで前記一対のピニオンギヤをそれ
ぞれ把持し、前記それぞれの窓部から当該一対のピニオ
ンギヤを前記デフケース内にそれぞれ挿入して前記サイ
ドギヤに噛み合わせ、前記サイドギヤの回転軸を中心に
前記一対のハンドを同期回転させて前記一対のピニオン
ギヤを前記デフケース内のそれぞれの正規位置に組み付
ける動作指令を出力することを特徴とする。
【0019】この請求項7記載の発明では、一対のサイ
ドギヤをデフケースのそれぞれの正規位置に装着したの
ち、それぞれの窓部から一対のピニオンギヤをそれぞれ
挿入して一対のサイドギヤに噛み合わせ、一対のサイド
ギヤの回転軸を中心に、一対のピニオンギヤをデフケー
ス内のそれぞれの正規位置まで同期回転させる。すなわ
ち、サイドギヤを回転させるのではなく、ピニオンギヤ
を同期回転させるので、ダミーシャフトを挿入する機構
とサイドギヤを回転させる機構が不要となり、装置構造
が簡素となる。その結果、故障頻度を低下させることが
できると共にコストダウンを図ることができる。
【0020】また、請求項7記載の発明において、一対
の産業用ロボットから構成すれば、一対のピニオンギヤ
を同期回転させる操作はきわめて簡単に実現できる。し
かも、この操作は、サイドギヤの回転軸に対称なデフケ
ースに対してピニオンギヤを同期回転させる操作である
ため、一対のロボットの基本座標と教示上座標とを設定
することで、一方のロボットを教示すると、他方のロボ
ットは、この教示内容をソフトウェア上で対称変換する
だけで教示することができ、教示操作も著しく簡単にな
る。このように一方のロボットの教示内容を他方のロボ
ットに変換教示することにより、それぞれを教示する場
合に比較して、動作精度が向上し、組付誤差を抑制する
ことができる。
【0021】本発明のディファレンシャルギヤの組付装
置において、ハンドの構造は特に限定されないが、請求
項8記載のディファレンシャルギヤの組付装置は、前記
一方のサイドギヤをデフケースの正規位置へ装着するハ
ンドは、前記サイドギヤを載置可能な平板状とされ、当
該平板部に前記ガイドピンが挿通可能な切欠き部が形成
されていることを特徴とする。
【0022】この請求項8記載のディファレンシャルギ
ヤの組付装置では、サイドギヤを載置可能であってガイ
ドピンが挿通可能な構造であるため、サイドギヤの傾き
が防止され、円滑に組み付けることができる。
【0023】また、請求項9記載のディファレンシャル
ギヤの組付装置は、前記ガイドピンの外径は、前記サイ
ドギヤ用通孔および前記サイドギヤの通孔のそれぞれの
内径に対して、所定の隙間寸法だけ小さいことを特徴と
する。
【0024】ガイドピンをサイドギヤ用通孔およびサイ
ドギヤの通孔に対して所定のクリアランスを有するよう
に若干緩めに設定しておくことで、サイドギヤのガイド
ピンへの挿入動作にさほどの精度が必要なくなり、挿入
ミスによるラインストップを防止することができる。
【0025】
【発明の効果】請求項1および6記載の発明によれば、
一対のサイドギヤをデフケースの正規位置に装着する際
にガイドピンに当該サイドギヤを挿入しながら行うの
で、サイドギヤとデフケースとを正確に位置出しするこ
とができ、サイドギヤとデフケースとの噛み込みが防止
できる。
【0026】これに加えて、請求項2および7記載の発
明によれば、サイドギヤを回転させるのではなくピニオ
ンギヤを同期回転させるので、ダミーシャフトを挿入す
る機構とサイドギヤを回転させる機構が不要となり、装
置構造が簡素となる。その結果、故障頻度を低下させる
ことができると共に、装置等設備のコストダウンを図る
ことができる。
【0027】また、請求項3および8記載の発明によれ
ば、ガイドピンをサイドギヤ用通孔およびサイドギヤの
通孔に対して所定のクリアランスを有するように若干緩
めに設定しておくので、サイドギヤのガイドピンへの挿
入動作にさほどの精度が必要なくなり、挿入ミスによる
ラインストップを防止することができる。
【0028】請求項4および5記載の発明によれば、サ
イドギヤとデフケースとの組付位置が僅かにずれていて
も、フローティング状態のサイドギヤに対して相対的に
振動を付与することで、円滑にサイドギヤを装着するこ
とができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。まず、本実施形態の組付対象となる
ディファレンシャルギヤの構造について説明する。図1
2は本実施形態の組付対象となるディファレンシャルギ
ヤを示す分解斜視図、図13は図12のA−A線に沿う
断面図、図14は図13のB−B線に沿う断面図であ
る。
【0030】本実施形態の組付対象となるディファレン
シャルギヤDは、主として、デフケースD1、一対のサ
イドギヤD3,D3、一対のピニオンギヤD4,D4及
びピニオンメートシャフトD5から構成されており、そ
の他にサイドギヤD3及びピニオンギヤD4とデフケー
スD1との間に介装されるスラストワッシャD6を有し
ている。
【0031】図13及び図14に示すように、デフケー
スD1には、その対面する位置に一対の窓部D2,D2
が形成され、この窓部D2からサイドギヤD3、ピニオ
ンギヤD4及びスラストワッシャD6が挿入されて、デ
フケースD1内に組み付けられるようになっている。ま
た、このデフケースD1には、左右の車輪軸がそれぞれ
接続される通孔D11,D11(本発明のサイドギヤ用
通孔に相当する。)が形成され、この通孔D11にサイ
ドギヤD3がそれぞれ装着される。
【0032】さらに、これら一対のサイドギヤD3,D
3に噛み合うように、一対のピニオンギヤD4,D4が
デフケースD1内に設けられ、デフケースD1を貫通し
て設けられたピニオンメートシャフトD5で互いに連結
されている。なお、図13における「D12」は、デフ
ケースD1に開設されたピニオンメートシャフト通孔で
ある。
【0033】こうしたディファレンシャルギヤDは、本
発明のディファレンシャルギヤの組付装置を用い、本発
明のディファレンシャルギヤの組付方法により組み付け
ることができる。
【0034】図1は本発明のディファレンシャルギヤの
組付装置の実施形態を示す全体正面図、図2(A)は本
発明に係る右側ハンドの実施形態を示す平面図、図2
(B)は同じく正面図、図3(A)は本発明に係る左側
ハンドの実施形態を示す平面図、図3(B)は同じく正
面図である。
【0035】また、図4(A)〜(F)及び図5(G)
〜(K)は本発明のディファレンシャルギヤの組付方法
を説明するための断面図、図6は図4(A)の詳細断面
図、図7は図4(B)の詳細断面図、図8は図4(C)
の詳細断面図、図9(A)は図4(D)の詳細横断面
図、図9(B)は同じく縦断面図、図10(A)は図4
(E)及び(F)の詳細横断面図、図10(B)は同じ
く縦断面図、図11(A)〜(C)は図4(F)及び図
5(G)の詳細横断面図である。
【0036】図1に示すように、本実施形態のディファ
レンシャルギヤの組付装置は、デフケースD1を位置決
めする位置決め治具11、サイドギヤD3を組み付ける
際の振動付加用シリンダ14(図4(B)参照)、ガイ
ドピン13およびその駆動部13D、これらが載置され
た基台10、当該基台10に設けられたダミーシャフト
挿入機20、ピニオンメートシャフト挿入機30、及び
基台10の左右両側に設置された産業用ロボットRR,
LRとからなる。
【0037】なお、図1において、基台10に向かって
右側のロボットRを右側ロボットRR、左側のロボット
Rを左側ロボットLRと便宜的に称するが、教示内容が
左右対称である点及びハンドHの構成が一部相違する点
を除けば、基本的な機能は同じである。
【0038】図示する一対の産業用ロボットRR,LR
はマニプレータ形多関節ロボットであるが、本発明では
特に限定されず、他の産業用ロボットを用いることもで
きる。この産業用ロボットRのアーム先端には、図2お
よび図3に示すハンドHがそれぞれ設けられており、図
2に示す右側ロボットRRのハンドHは、デフケースD
1を把持する機能を備えたデフケース把持ハンド1H、
サイドギヤD3を把持する機能を備えたサイドギヤ把持
ハンド2H及びピニオンギヤD4を把持する機能を備え
たピニオンギヤ把持ハンド3Hからなる。
【0039】図2に示す右側ハンドHは、アーム先端が
固定されるベースプレートH1を有し、このベースプレ
ートH1の下部に、シリンダ1H2により開閉可能なチ
ャック1H1を有するデフケース把持ハンド1Hが設け
られている。このチャック1H1の開閉動作により、上
側通孔D11部分でデフケースD1を把持及び開放する
ことができる。
【0040】また、ベースプレートH1の右側には、サ
イドギヤ把持ハンド2Hが設けられ、サイドギヤD3の
頂面を載置できる平板部2H1が固定されている。一
方、シリンダ2H4のロッドに設けられたクランプピン
2H2がサイドギヤD3の歯元に、ガイド2H3が歯部
に対して進退移動可能に設けられている。これにより、
平板部2H1でサイドギヤD3の頂面を載置し、クラン
プピン2H2及びガイド2H3を前進させることにより
サイドギヤD3を把持することができるようになってい
る。
【0041】また、ベースプレートH1の左側には、ピ
ニオンギヤ把持ハンド3Hが設けられており、その根本
にガイド3H2が取り付けられたピン3H1が固定され
ている。このピン3H1はピニオンギヤD4の軸孔D4
1の側面に当接し、一方、ガイド3H2はピニオンギヤ
D4の底面に当接する。ピニオンギヤD4の把持は、こ
のピン3H1と、ベースプレートH1に設けられたクラ
ンプ3H3によって行われる。クランプ3H3は、シリ
ンダ3H4によって2つのストッパ3H5,3H6間を
回動可能に設けられており、クランプ3H3の先端はピ
ニオンギヤD4の歯元D42に対して開閉することとな
る。すなわち、ピニオンギヤD4は、ピン3H1とクラ
ンプ3H3とガイド3H2とによって位置決めされた状
態で把持されることになるが、ピン3H1は軸孔D41
の側面に当接するので、ピニオンギヤD4はピン3H1
の軸芯からオフセットした位置でハンド3Hに把持され
る。これにより、後述するデフケースD1とハンド3H
との干渉が回避されることになる。
【0042】ちなみに、図3に示す左側ロボットLRの
ハンドHは、右側ロボットRRのデフケース把持ハンド
1Hに代えて、ピニオンメートシャフトを把持する機能
を備えたピニオンメートシャフト把持ハンドを有し、ま
たサイドギヤD3の把持機構が相違している。すなわ
ち、左側ハンドHのサイドギヤ把持ハンド2Hでは、サ
イドギヤD3の軸孔D31の側面に引っかかるクランプ
2H1を有している。一方、シリンダ2H4のロッドに
設けられたクランプピン2H2がサイドギヤD3の歯元
に、ガイド2H3が歯部に対して進退移動可能に設けら
れている。これにより、クランプ2H1でサイドギヤD
3の軸孔D31の側面を引っかけ、クランプピン2H2
及びガイド2H3を前進させることによりサイドギヤD
3を把持することができるようになっている。
【0043】一方、基台10には、デフケースD1の通
孔D11およびサイドギヤの軸孔D31に挿通されるガ
イドピン13およびこのガイドピン13を昇降させるガ
イドピン駆動部13Dが設けられており、このガイドピ
ン13の外径は、通孔D11および軸孔31の内径に比
べて所定のクリアランスを有するように形成されてい
る。さらに、基台10には、図4(B)に示す振動付加
用シリンダ14が設けられており、サイドギヤD3をデ
フケースD1の正規位置に装着する際に、基台10を介
してデフケースD1に振動を付加する。なお、本実施形
態ではサイドギヤD3およびデフケースD1に相対的な
振動を印加するためにシリンダ14を用いたが、本発明
はこれにのみ限定されず、他の手段を用いて振動を付加
することもできる。
【0044】また、基台10には、ダミーシャフト挿入
機20とピニオンメートシャフト挿入機30とがさらに
設けられており、ピニオンギヤD4を正規位置まで組み
付けたのち、これら一対のピニオンギヤD4,D4にピ
ニオンメートシャフトD5を挿入して組み付ける。
【0045】ダミーシャフト挿入機20は、先端がテー
パ状に形成されたダミーシャフト21と、このダミーシ
ャフト21を回転させるモータ22と、ダミーシャフト
21をデフケースD1に対して進退移動させるスライダ
23とを有し、モータ22でダミーシャフト21を回転
させながらスライダ23でデフケースD1に対して前進
させ、デフケースD1のピニオンメートシャフト通孔D
12と一対のピニオンギヤD4の軸孔D41との芯合わ
せを行う。
【0046】ピニオンメートシャフト挿入機30は、先
端にピニオンメートシャフトD5がセットされるシャフ
ト31と、このシャフト31をデフケースD1に対して
進退移動させるスライダ32とを有しており、シャフト
31の先端にピニオンメートシャフトD5をセットした
のち、このピニオンメートシャフトD5の先端を上述し
たダミーシャフト21の先端に押し当て、ダミーシャフ
ト21を後退させながらピニオンメートシャフトD5を
前進させることにより、軸芯が出されたデフケースD1
のピニオンメートシャフト通孔D12及びピニオンギヤ
D4の軸孔D41に対してピニオンメートシャフトD5
が円滑に挿入されることになる。
【0047】次に、組付方法について説明する。上述し
たディファレンシャルギヤDにおいて、ピニオンギヤD
4は窓部D2からデフケースD1内に挿入されるが、ピ
ニオンメートシャフトD5が挿入される当該ピニオンギ
ヤD4の正規の組付位置は、窓部D2からサイドギヤD
3の回転方向に90゜位相した位置にある。また、その
構造上、サイドギヤD3を先に組み付ける必要があるた
め、最初にサイドギヤD3を窓部D2からデフケースD
1内に挿入して組み付け、次いで、ピニオンギヤD4を
窓部D2からデフケースD1内に挿入したのち、サイド
ギヤD3と噛み合わせたまま正規位置まで回転させる必
要がある。このため、本実施形態では以下の工程を経て
ディファレンシャルギヤの組み付けが行われる。
【0048】まず、図4(A)に示すように、右側の産
業用ロボットRRを用いてデフケースD1を把持し、基
台10の位置決め治具11上に載置して位置決めする。
このとき、デフケース把持ハンド1Hのチャック1H1
は、図6(A)に示すようにデフケースD1の上側通孔
D11を引っかけることにより当該デフケースD1を把
持し、位置決め治具11上に載置して位置決めしたのち
は、図6(B)に示すように、チャック1H1を閉じて
通孔D11から引き抜くことにより、デフケースD1の
位置決め治具11上への載置が完了する。なお、位置決
め治具11上に載置されたデフケースD1は、図外のク
ランプにより固定されるが、現時点では非固定状態とし
ておき、ピニオンギヤD4を組み付けたのち固定され
る。
【0049】このとき、同図に示すようにガイドピン駆
動部13Dを駆動してガイドピン13をデフケースD1
内に前進させる。
【0050】次に、デフケースD1に開設された窓部D
2を利用してサイドギヤD3を正規位置へ組み付ける。
すなわち、まず図4(B)及び図7に示すように、左側
ロボットLRのサイドギヤ把持ハンド2Hでサイドギヤ
D3を把持して、左側の窓部D2からデフケースD1内
へ挿入し、ガイドピン13に挿入しながら下側の通孔D
11へ組み付ける。このとき、サイドギヤD3をガイド
ピン13に挿入したらハンド2Hの把持を解除し、振動
付加用シリンダ14を作動させてデフケースD1に振動
を印加する。これにより、サイドギヤD3は、ガイドピ
ン13に沿って徐々に通孔D11へ装着されることにな
る。
【0051】この後、図4(C)及び図8に示すよう
に、右側ロボットRRのサイドギヤ把持ハンド2Hで他
方のサイドギヤD3を把持して、右側の窓部D2からデ
フケースD1内へ挿入し、ここでガイドピン13をさら
に上昇させることによりサイドギヤD3に当該ガイドピ
ン13を挿通させながら、上側の通孔D11へ組み付け
る。下側の通孔D11に組み付けられるサイドギヤD3
はガイドピン13に沿ってその自重および印加された振
動で通孔D11に組み付けられ、上側のサイドギヤD3
はサイドギヤ把持ハンド2Hに把持された状態でガイド
ピン13に沿って印加された振動により上側の通孔D1
1に装着される。
【0052】さらに、図4(D)及び図9(A)(B)
に示すように、左側ロボットLRのピニオンギヤ把持ハ
ンド3HでピニオンギヤD4を把持して左側の窓部D2
からデフケースD1内へ挿入し、右側ロボットRRで上
側のサイドギヤD3を把持したまま、両サイドギヤD
3,D3へ噛み合わせる。左側ロボットLRがピニオン
ギヤD4の把持を継続すると、上側のサイドギヤD3は
正規位置に保持できるので、右側ロボットRRのサイド
ギヤ把持ハンド3Hはそれまで把持していた上側のサイ
ドギヤD3を放し、図4(E)及び図10に示すよう
に、他方のピニオンギヤD4を把持して右側の窓部D2
からデフケースD1内へ挿入し、両サイドギヤD3,D
3に噛み合わせる。ここで、振動付加用シリンダ14の
駆動を停止するとともに、ガイドピン13を後退させ
る。
【0053】ピニオンメートシャフトD5が挿入される
ピニオンギヤD4の正規の組付位置は、この位置からサ
イドギヤD3の回転方向に90゜位相した位置であるの
で、図4(F)に示すように、両ロボットRR,LRの
ピニオンギヤ把持ハンド3Hで両ピニオンギヤD4,D
4を把持したまま、ハンドを同期回転させる。このと
き、本実施形態では、ピニオンギヤ把持ハンド3Hとデ
フケースD1の窓部D2との干渉を避けるため、図11
(A)〜(B)に示すように、ピニオンギヤD4を把持
した状態でピニオンギヤ把持ハンド3HとデフケースD
1の窓部D2とが干渉しない位置、すなわち当初の組付
位置から約45゜位相させた位置までは、ピニオンギヤ
D4を把持したままロボットRR,LRのハンドを同期
回転させる。この場合、本実施形態のピニオンギヤ把持
ハンド3Hはピン3H1の軸芯からオフセットした位置
でピニオンギヤD4を把持しているので、可能な限り正
規位置まで回転させることができる。
【0054】そして、ピニオンギヤ把持ハンド3Hとデ
フケースD1の窓部D2とが干渉する手前の位置で、ピ
ニオンギヤD4を放し、ピニオンギヤD4の軸孔D41
からピン3H1を抜く。図11(B)に示すように、こ
の位置では、ピニオンギヤD4は窓部D2を通過してデ
フケースD1の球面座D13に到達しているので、ピニ
オンギヤ把持ハンド3Hを放しても、ピニオンギヤD4
が脱落するおそれはない。
【0055】次いで、図11(C)に示すように、ピン
3H1又はガイド3H2を利用してピニオンギヤD4の
歯部を押しながら、当該ピニオンギヤD4を残りの45
゜同期回転させる。
【0056】なお、図11(A)〜(C)は、右側ロボ
ットRRのみを便宜的に示しているが、サイドギヤD3
の回転軸Oを中心に、左側ロボットLRも他方のピニオ
ンギヤD4を把持しながら同期回転する。
【0057】この工程において、左右ロボットRR,L
Rは、サイドギヤD3の回転軸Oを中心として対称に動
作するので、実際の教示作業は一方のロボットのみ行
い、他方のロボットに対しては、この教示内容をソフト
ウェア上で座標変換することにより行うことができる。
【0058】すなわち、図11において、右側ロボット
RRに(A)から(C)に至る動作を実際に教示したの
ち、これにより得られたx−y平面の動作座標データ
を、サイドギヤD3の回転軸Oを中心とした点対称変換
し、このx−y平面上で変換されたデータを左側ロボッ
トLRの教示データとして当該ロボットLRの制御部に
入力する。これにより、実際の教示作業で生じる動作誤
差を最小限とすることができ、ピニオンギヤの組付精度
をより向上させることができる。
【0059】以上の工程により、サイドギヤD3,D3
とピニオンギヤD4,D4とがそれぞれ正規位置に組み
付けられるが、次にピニオンギヤD4,D4にピニオン
メートシャフトD5を挿入する。すなわち、図5(H)
に示すように、図1のダミーシャフト挿入機20にてダ
ミーシャフト21を回転させながら前進させ、一方のピ
ニオンメートシャフト通孔D12から一方のピニオンギ
ヤD4の軸孔D41に通し、さらに他方のピニオンギヤ
D4の軸孔D41と他方のピニオンメートシャフト通孔
D12に挿通させる。
【0060】このとき、ダミーシャフト21の先端はテ
ーパ状に形成されており、しかも回転しながら前進する
ので、両通孔D12,D12とピニオンギヤの軸孔D4
1,D41とが芯ズレしていても、これを簡単に修正す
ることができる。
【0061】これと相前後して、左側ロボットLRでピ
ニオンメートシャフトD5を把持し、図1のピニオンメ
ートシャフト挿入機30のシャフト31の先端にセット
する。そして、デフケースD1を貫通したダミーシャフ
ト21の先端に、シャフト31の先端にセットされたピ
ニオンメートシャフトD5の先端を押し当て、図5
(I)に示すように、シャフト31によりピニオンメー
トシャフトD5を前進させながら、ダミーシャフト21
を後退させる。これにより、ピニオンメートシャフトD
5は、デフケースD1及びピニオンギヤD4の軸孔D4
1に円滑に挿入されることとなる。
【0062】最後に、図5(J)に示す如く、サイドギ
ヤD3,D3とピニオンギヤD4,D4との位相合わせ
を行ったのち、ピニオンメートシャフトD5を固定すべ
くCリングなどを挿入する。以上で、ディファレンシャ
ルギヤDの組み付けが終了するので、図5(K)に示す
ように、右側ロボットRRのデフケース把持ハンド1H
を用いて、組み付けを完了したディファレンシャルギヤ
Dを把持し、次の工程に搬出する。
【0063】このように、本実施形態のディファレンシ
ャルギヤの組付方法及び組付装置によれば、一対のサイ
ドギヤD3,D3をデフケースD1の正規位置に装着す
る際にガイドピン13に当該サイドギヤD3,D3を挿
入しながら行うので、サイドギヤD3とデフケースD1
とを正確に位置出しすることができ、サイドギヤD3と
デフケースD1との噛み込み(図4に示す「Z」部)が
防止できる。
【0064】また、サイドギヤD3を回転させるのでは
なく、ピニオンギヤD4,D4を同期回転させるので、
ダミーシャフトを挿入する機構とサイドギヤを回転させ
る機構を別途設ける必要がなくなり、装置構造が簡素と
なる。その結果、組付装置の故障頻度を低下させること
ができると共に、組付装置等設備の設備費用が廉価とな
り、コストダウンを図ることができる。
【0065】また、一対の産業用ロボットRR,LRか
ら構成されているので、一対のピニオンギヤD4,D4
を同期回転させる操作はきわめて簡単に実現できる。し
かも、一方のロボットを教示し、この教示内容をソフト
ウェア上で対称変換するだけで他方のロボットを教示で
きるので、教示操作も著しく簡単になる。この場合に
は、それぞれのロボットを別々に教示する場合に比べ、
動作精度が向上し、組付誤差が少なくなる。
【0066】さらに、本実施形態では、両ピニオンギヤ
D4,D4を同期回転させる際に、図11に示す如く工
程を2分割しているので、ピニオンギヤを脱落させるこ
となく、ハンドHとデフケースD1との干渉が回避でき
る。また、同じピニオンギヤ把持ハンド3Hでピニオン
ギヤD4を同期回転させるので、ハンドの交換時間を必
要とせず、動作時間を短縮できる。
【0067】本実施形態のピニオンギヤ把持ハンド3H
は、ピン3H1とクランプ3H3とによってピニオンギ
ヤD4を把持する構造であるため、簡単な構造で確実に
ピニオンギヤを把持できるだけでなく、ハンドの小型化
及び軽量化が実現できる。また、ピン3H1はピニオン
ギヤD4の軸孔D41の側面に当接するので、ピニオン
ギヤD4の回転軸中心からオフセットした位置で把持す
ることができ、これによりハンドHとデフケースD1と
の干渉がより回避できる。
【0068】また、産業用ロボットRR,LRのハンド
Hは、多機能ハンド1H,2H,3Hで構成されている
ので、一対のロボットRR,LRでディファレンシャル
ギヤの組立作業を全て行うことができ、工程の集約化に
よる作業時間の短縮を実現できる。
【0069】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディファレンシャルギヤの組付装置の
実施形態を示す全体正面図である。
【図2】本発明に係る右側ハンドの実施形態を示す図で
あって、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図3】本発明に係る左側ハンドの実施形態を示す図で
あって、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図4】本発明のディファレンシャルギヤの組付方法を
説明するための断面図である。
【図5】本発明のディファレンシャルギヤの組付方法を
説明するための断面図である。
【図6】本発明のディファレンシャルギヤの組付方法を
説明する図4(A)の詳細断面図である。
【図7】本発明のディファレンシャルギヤの組付方法を
説明する図4(B)の詳細断面図である。
【図8】本発明のディファレンシャルギヤの組付方法を
説明する図4(C)の詳細断面図である。
【図9】本発明のディファレンシャルギヤの組付方法を
説明する図4(D)の詳細断面図であって、(A)は横
断面図、(B)は縦断面図である。
【図10】本発明のディファレンシャルギヤの組付方法
を説明する図4(E)及び(F)の詳細断面図であっ
て、(A)は横断面図、(B)は縦断面図である。
【図11】本発明のディファレンシャルギヤの組付方法
を説明する図4(F)及び図5(G)の詳細横断面図で
ある。
【図12】ディファレンシャルギヤを示す分解斜視図で
ある。
【図13】図12のA−A線に沿う断面図である。
【図14】図13のB−B線に沿う断面図である。
【符号の説明】
D…ディファレンシャルギヤ D1…デフケース D11…通孔 D12…ピニオンメートシャフト通孔 D2…窓部 D3…サイドギヤ D31…軸孔(通孔) D32…歯元 D4…ピニオンギヤ D41…軸孔 D42…歯元 D5…ピニオンメートシャフト R…産業用ロボット RR…右側ロボット LR…左側ロボット H…ハンド H1…ベースプレート 1H…デフケース把持ハンド 2H…サイドギヤ把持ハンド 3H…ピニオンギヤ把持ハンド 10…基台 11…位置決め治具 13…ガイドピン 14…振動付加用シリンダ 20…ダミーシャフト挿入機 30…ピニオンメートシャフト挿入機

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対面する位置に一対の窓部が形成されると
    ともに他の対面する位置に一対のサイドギヤ用通孔が形
    成されたデフケース内に、一対のサイドギヤ,一対のピ
    ニオンギヤ及びピニオンメートシャフトを組み付けるデ
    ィファレンシャルギヤの組付方法において、 前記一方のサイドギヤ用通孔から当該デフケースの内部
    へ向かってガイドピンを前進させるとともに、前記それ
    ぞれの窓部から前記一対のサイドギヤをそれぞれ挿入
    し、前記ガイドピンに前記サイドギヤを挿入しながら前
    記デフケース内のそれぞれの正規位置に装着する工程を
    有することを特徴とするディファレンシャルギヤの組付
    方法。
  2. 【請求項2】前記サイドギヤの装着工程の後に、前記そ
    れぞれの窓部から前記一対のピニオンギヤをそれぞれ挿
    入して前記一対のサイドギヤに噛み合わせ、前記一対の
    サイドギヤの回転軸を中心に、前記一対のピニオンギヤ
    を前記デフケース内のそれぞれの正規位置まで同期回転
    させる工程と、 前記それぞれの正規位置まで移動した前記一対のピニオ
    ンギヤにピニオンメートシャフトを挿入する工程とをさ
    らに有することを特徴とする請求項1記載のディファレ
    ンシャルギヤの組付方法。
  3. 【請求項3】前記ガイドピンは、前記サイドギヤ用通孔
    および前記サイドギヤの通孔に対して、径方向に所定の
    自由度を有することを特徴とする請求項1または2記載
    のディファレンシャルギヤの組付方法。
  4. 【請求項4】前記ガイドピンにサイドギヤを挿入しなが
    らデフケース内のそれぞれの正規位置に装着する際に、
    実質的に前記デフケースに対して、振動を付与すること
    を特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のディファレ
    ンシャルギヤの組付方法。
  5. 【請求項5】少なくとも前記デフケースに対して振動を
    付与する際に、当該デフケースを非固定状態とすること
    を特徴とする請求項4記載のディファレンシャルギヤの
    組付方法。
  6. 【請求項6】デフケース内に組み付けられる一対のサイ
    ドギヤ及び一対のピニオンギヤを把持可能なハンドを有
    する産業用ロボットと、 前記デフケースの対面する位置に形成された一対のサイ
    ドギヤ用通孔の一方から当該デフケースの内部へ向かっ
    て前進および後退するガイドピンを駆動するガイドピン
    駆動部と、 前記ガイドピンを前記一方のサイドギヤ用通孔から前記
    デフケースの内部へ向かって前進させ、前記デフケース
    の対面する位置に形成された一対の窓部から前記一対の
    サイドギヤを前記デフケース内にそれぞれ挿入し、前記
    ガイドピンに前記サイドギヤを挿入しながら前記デフケ
    ース内のそれぞれの正規位置に装着する動作指令を前記
    産業用ロボットおよび前記ガイドピン駆動部へ出力する
    制御手段と、を備えたことを特徴とするディファレンシ
    ャルギヤの組付装置。
  7. 【請求項7】前記制御手段は、前記サイドギヤをデフケ
    ース内の正規位置に装着したのち、前記産業用ロボット
    のそれぞれのハンドで前記一対のピニオンギヤをそれぞ
    れ把持し、前記それぞれの窓部から当該一対のピニオン
    ギヤを前記デフケース内にそれぞれ挿入して前記サイド
    ギヤに噛み合わせ、前記サイドギヤの回転軸を中心に前
    記一対のハンドを同期回転させて前記一対のピニオンギ
    ヤを前記デフケース内のそれぞれの正規位置に組み付け
    る動作指令を出力することを特徴とする請求項6記載の
    ディファレンシャルギヤの組付装置。
  8. 【請求項8】前記一方のサイドギヤをデフケースの正規
    位置へ装着するハンドは、前記サイドギヤを載置可能な
    平板状とされ、当該平板部に前記ガイドピンが挿通可能
    な切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項6
    または7記載のディファレンシャルギヤの組付装置。
  9. 【請求項9】前記ガイドピンの外径は、前記サイドギヤ
    用通孔および前記サイドギヤの通孔のそれぞれの内径に
    対して、所定の隙間寸法だけ小さいことを特徴とする請
    求項6〜8の何れかに記載のディファレンシャルギヤの
    組付装置。
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