JP2000202611A - 密閉型溶解鋳造装置 - Google Patents
密閉型溶解鋳造装置Info
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- JP2000202611A JP2000202611A JP11008375A JP837599A JP2000202611A JP 2000202611 A JP2000202611 A JP 2000202611A JP 11008375 A JP11008375 A JP 11008375A JP 837599 A JP837599 A JP 837599A JP 2000202611 A JP2000202611 A JP 2000202611A
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- furnace
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- melting furnace
- melting
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- Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 密閉炉における技術の現状を打開し、全体と
して設備が巨大なものにならず、従って設備費を抑えて
設置することができ、加圧、真空またはコントロールさ
れた雰囲気での操業が任意にでき、運転の時間が節約で
き、費用もかからない溶解−鋳造の一貫装置を提供する
こと。 【解決手段】 所定の内部圧力に耐える有底筒型の容器
(11)内に、耐火物の内張り(12)を施すととも
に、誘導加熱のためのコイル(13)を設けた炉本体
(1)と、この炉本体を上記圧力に耐えて気密に密閉す
ることができ、炉内に雰囲気ガスを導入するためのガス
流路を有する蓋体(2)とからなる誘導溶解炉に、この
溶解炉の上部空間において連絡し、そこから横方向に伸
びる、気密で上記圧力に耐える構造の鋳型(3)を炉本
体に着脱可能に取り付け、溶解炉および鋳型を一体にし
て傾動させるための傾動装置(6)をそなえ、溶解炉内
で製造した溶湯(9)を溶解炉の上部空間から鋳型内へ
移注可能に構成する。
して設備が巨大なものにならず、従って設備費を抑えて
設置することができ、加圧、真空またはコントロールさ
れた雰囲気での操業が任意にでき、運転の時間が節約で
き、費用もかからない溶解−鋳造の一貫装置を提供する
こと。 【解決手段】 所定の内部圧力に耐える有底筒型の容器
(11)内に、耐火物の内張り(12)を施すととも
に、誘導加熱のためのコイル(13)を設けた炉本体
(1)と、この炉本体を上記圧力に耐えて気密に密閉す
ることができ、炉内に雰囲気ガスを導入するためのガス
流路を有する蓋体(2)とからなる誘導溶解炉に、この
溶解炉の上部空間において連絡し、そこから横方向に伸
びる、気密で上記圧力に耐える構造の鋳型(3)を炉本
体に着脱可能に取り付け、溶解炉および鋳型を一体にし
て傾動させるための傾動装置(6)をそなえ、溶解炉内
で製造した溶湯(9)を溶解炉の上部空間から鋳型内へ
移注可能に構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉型の溶解鋳造
装置に関する。本発明の装置は、たとえば高窒素鋼の製
造のために窒素ガス雰囲気で加圧下に操業する精錬−鋳
造の一貫装置として好適である。
装置に関する。本発明の装置は、たとえば高窒素鋼の製
造のために窒素ガス雰囲気で加圧下に操業する精錬−鋳
造の一貫装置として好適である。
【0002】
【従来の技術】特殊鋼をはじめとする種々の金属の精錬
において、雰囲気を特定のガスでコントロールし、また
は加圧下もしくは真空下に操業し、雰囲気を維持したま
ま鋳造してインゴットを得るための設備として、従来、
図1および図2に示すように、誘導加熱を行なう溶解精
錬炉(1)と、それにより製造した溶湯(4)を鋳造す
る鋳型(2)の両方を、あわせて一つの容器(3)に包
み込んだ密閉炉が使用されてきた。
において、雰囲気を特定のガスでコントロールし、また
は加圧下もしくは真空下に操業し、雰囲気を維持したま
ま鋳造してインゴットを得るための設備として、従来、
図1および図2に示すように、誘導加熱を行なう溶解精
錬炉(1)と、それにより製造した溶湯(4)を鋳造す
る鋳型(2)の両方を、あわせて一つの容器(3)に包
み込んだ密閉炉が使用されてきた。
【0003】この種の密閉炉では、容器(3)は巨大な
ものになるから、十分な耐圧力を確保しようとすれば、
設備費が嵩む。ガスを置換したり、排気または加圧した
りする空間の容積が大きいから、所望の条件を実現する
までに時間がかかるし、費用も無視できない。
ものになるから、十分な耐圧力を確保しようとすれば、
設備費が嵩む。ガスを置換したり、排気または加圧した
りする空間の容積が大きいから、所望の条件を実現する
までに時間がかかるし、費用も無視できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、密閉
炉における技術の現状を打開し、全体として設備が巨大
なものにならず、従って設備費を抑えて設置することが
でき、加圧、真空またはコントロールされた雰囲気での
操業が任意にでき、運転の時間が節約でき、費用もかか
らない溶解−鋳造の一貫装置を提供することにある。
炉における技術の現状を打開し、全体として設備が巨大
なものにならず、従って設備費を抑えて設置することが
でき、加圧、真空またはコントロールされた雰囲気での
操業が任意にでき、運転の時間が節約でき、費用もかか
らない溶解−鋳造の一貫装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の密閉型溶解鋳造
装置は、図3に全体の外観を示し、図4およびに図5に
内部の構造を示すように、所定の内部圧力に耐える有底
筒型の容器(11)内に、耐火物の内張り(12)を施
すとともに、誘導加熱のためのコイル(2)を設けた炉
本体(1)と、この炉本体を上記圧力に耐えて気密に密
閉することができ、炉内に雰囲気ガスを導入するための
ガス流路(図示してない)を有する蓋体(2)とからなる
誘導溶解炉に、この溶解炉の上部空間において連絡し、
そこから横方向に伸びる、気密で上記圧力に耐える構造
の鋳型(4)を炉本体に着脱可能に取り付け、溶解炉お
よび鋳型を一体にして傾動させるための傾動装置(6)
をそなえ、溶解炉内で製造した溶湯(9)を溶解炉の上
部空間から鋳型内へ移注可能に構成した装置である。
装置は、図3に全体の外観を示し、図4およびに図5に
内部の構造を示すように、所定の内部圧力に耐える有底
筒型の容器(11)内に、耐火物の内張り(12)を施
すとともに、誘導加熱のためのコイル(2)を設けた炉
本体(1)と、この炉本体を上記圧力に耐えて気密に密
閉することができ、炉内に雰囲気ガスを導入するための
ガス流路(図示してない)を有する蓋体(2)とからなる
誘導溶解炉に、この溶解炉の上部空間において連絡し、
そこから横方向に伸びる、気密で上記圧力に耐える構造
の鋳型(4)を炉本体に着脱可能に取り付け、溶解炉お
よび鋳型を一体にして傾動させるための傾動装置(6)
をそなえ、溶解炉内で製造した溶湯(9)を溶解炉の上
部空間から鋳型内へ移注可能に構成した装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】溶解炉の蓋体(2)には、図5に
示すような、覗き窓(31)、測温・ゲージポート(3
2)およびサンプリングチャンバー(33)を備え、炉
内とサンプリングチャンバーとの間を開閉するバルブ
(34)を有するヘッド(3)を設けるとよい。バルブ
(34)は、サンプリングチャンバー(33)を炉内か
ら切り離し、また天窓を閉めた状態で炉内と接続して共
通の雰囲気にする、切り替えに使用する。内部の加圧ま
たは真空の解放を容易にするために、蓋体および鋳型に
リークバルブ(35)を設けるとよい。
示すような、覗き窓(31)、測温・ゲージポート(3
2)およびサンプリングチャンバー(33)を備え、炉
内とサンプリングチャンバーとの間を開閉するバルブ
(34)を有するヘッド(3)を設けるとよい。バルブ
(34)は、サンプリングチャンバー(33)を炉内か
ら切り離し、また天窓を閉めた状態で炉内と接続して共
通の雰囲気にする、切り替えに使用する。内部の加圧ま
たは真空の解放を容易にするために、蓋体および鋳型に
リークバルブ(35)を設けるとよい。
【0007】鋳型(4)は、上下に分割可能であって、
鋳造後、ケースを分割してインゴットを取り出すことが
できるように構成することが便宜である。
鋳造後、ケースを分割してインゴットを取り出すことが
できるように構成することが便宜である。
【0008】溶解炉と鋳型との連結には任意の手法を採
用できるが、図6に示すような構造が推奨できる。すな
わち、炉本体の上部または蓋体(図示した例では炉本体
の上部)から溶湯の注出口(7)を横方向に突き出して
設け、その外側を鋳型上部の連絡口(8)が包んで、注
出口と連絡口との間を耐熱性のO−リング(81)でシ
ールした構造である。
用できるが、図6に示すような構造が推奨できる。すな
わち、炉本体の上部または蓋体(図示した例では炉本体
の上部)から溶湯の注出口(7)を横方向に突き出して
設け、その外側を鋳型上部の連絡口(8)が包んで、注
出口と連絡口との間を耐熱性のO−リング(81)でシ
ールした構造である。
【0009】
【発明の効果】本発明の密閉型溶解鋳造装置は、従来の
密閉炉と異なって、溶解炉および鋳型の内部以外に密閉
すべき余分な空間がないから、装置全体をきわめてコン
パクトに建設することができる。このことは、とりわけ
加圧下の精錬−鋳造のために装置の耐圧力を確保する観
点から有利である。建屋内の空間も少なくて済む。装置
の建設費は、このようにして低廉になる。
密閉炉と異なって、溶解炉および鋳型の内部以外に密閉
すべき余分な空間がないから、装置全体をきわめてコン
パクトに建設することができる。このことは、とりわけ
加圧下の精錬−鋳造のために装置の耐圧力を確保する観
点から有利である。建屋内の空間も少なくて済む。装置
の建設費は、このようにして低廉になる。
【0010】操業は、いうまでもなく、真空下、加圧
下、また特定のガス雰囲気下が任意に選択できる。ガス
の置換、排気または加圧を要する空間が最小限であるこ
とは、そのための付帯設備の容量が最低限のもので足り
ることと、その運転のコストが最低限で足りることに加
えて、所望の条件に至るまでの時間が短縮できることを
も意味する。
下、また特定のガス雰囲気下が任意に選択できる。ガス
の置換、排気または加圧を要する空間が最小限であるこ
とは、そのための付帯設備の容量が最低限のもので足り
ることと、その運転のコストが最低限で足りることに加
えて、所望の条件に至るまでの時間が短縮できることを
も意味する。
【図1】 従来の密閉炉の構成を示す概念的な図であっ
て、溶解精錬中の段階の図。
て、溶解精錬中の段階の図。
【図2】 図1の密閉炉の、鋳造の段階を示す図。
【図3】 本発明の密閉型溶解鋳造装置の一例につい
て、その外観を示す側面図。
て、その外観を示す側面図。
【図4】 図3の装置の内部を示す、溶解精錬中の段階
の縦断面図。
の縦断面図。
【図5】 図4に続く、鋳造の段階を示す縦断面図。
【図6】 図3の装置におけるヘッド部分の構成を示す
拡大側面図。
拡大側面図。
【図7】 図3の装置における溶解炉と鋳型との連結方
式の一例を示す縦断面図。
式の一例を示す縦断面図。
【符号の説明】 1 溶解精錬炉(炉本体) 11 容器 12 耐火物の内張り 13 誘導コ
イル 2 蓋体 3 ヘッド 31 覗き窓 32 測温・ゲージポート 33 サンプリングチャンバー 34 バルブ 35 リークバルブ 4 鋳型 5 密閉容器 6 傾動装置 7 溶湯の注出口 8 連絡口 81 耐熱性のO−リング 9 溶湯
イル 2 蓋体 3 ヘッド 31 覗き窓 32 測温・ゲージポート 33 サンプリングチャンバー 34 バルブ 35 リークバルブ 4 鋳型 5 密閉容器 6 傾動装置 7 溶湯の注出口 8 連絡口 81 耐熱性のO−リング 9 溶湯
Claims (4)
- 【請求項1】 所定の内部圧力に耐える有底筒型の圧容
器内に、耐火物の内張りを施すとともに誘導加熱のため
のコイルを設けた炉本体と、この炉本体を上記圧力に耐
えて気密に密閉することができ、炉内に雰囲気ガスを導
入するためのガス流路を有する蓋体とからなる誘導溶解
炉に、この溶解炉の上部空間において連絡し、そこから
横方向に伸びる気密で上記圧力に耐える構造の鋳型を炉
本体に着脱可能に取り付け、溶解炉および鋳型を一体に
して傾動させるための傾動装置をそなえ、溶解炉内で製
造した溶湯を溶解炉の上部空間から鋳型内へ移注可能に
構成した密閉型溶解鋳造装置。 - 【請求項2】 溶解炉の蓋体に、覗き窓、測温ポート、
ゲージポートよびサンプリングチャンバーを備え、炉内
とサンプリングチャンバーとの間を開閉するバルブを有
するヘッドを設けた請求項1の密閉型溶解鋳造装置。 - 【請求項3】 鋳型が上下に分割可能であって、鋳造
後、ケースを分割してインゴットを取り出すことができ
るように構成した請求項1の密閉型溶解鋳造装置。 - 【請求項4】 炉本体の上部または蓋体から溶湯の注出
口を横方向に突き出して設け、その外側を鋳型上部の連
絡口が包んで、注出口と連絡口との間を耐熱性のO−リ
ングでシールして構成した請求項1の密閉型溶解鋳造装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11008375A JP2000202611A (ja) | 1999-01-14 | 1999-01-14 | 密閉型溶解鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11008375A JP2000202611A (ja) | 1999-01-14 | 1999-01-14 | 密閉型溶解鋳造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000202611A true JP2000202611A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11691496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11008375A Pending JP2000202611A (ja) | 1999-01-14 | 1999-01-14 | 密閉型溶解鋳造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000202611A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113390271A (zh) * | 2021-06-10 | 2021-09-14 | 苏雷虹 | 一种低真空中频熔铸装置 |
-
1999
- 1999-01-14 JP JP11008375A patent/JP2000202611A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113390271A (zh) * | 2021-06-10 | 2021-09-14 | 苏雷虹 | 一种低真空中频熔铸装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060509 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060919 |