JP2000202047A - 荷電粒子ビ―ム照射方法及び装置 - Google Patents

荷電粒子ビ―ム照射方法及び装置

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JP2000202047A
JP2000202047A JP11006085A JP608599A JP2000202047A JP 2000202047 A JP2000202047 A JP 2000202047A JP 11006085 A JP11006085 A JP 11006085A JP 608599 A JP608599 A JP 608599A JP 2000202047 A JP2000202047 A JP 2000202047A
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irradiation
charged particle
particle beam
target
energy
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Hiroshi Akiyama
秋山  浩
Kazuo Hiramoto
和夫 平本
Koji Matsuda
浩二 松田
Hiroyuki Suzuki
啓之 鈴木
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】荷電粒子ビームを照射する方向を変えたときで
も、患部(標的)に対して正確に荷電粒子ビームを照射
することができる荷電粒子ビーム照射方法及び装置を提
供することにある。 【解決手段】シンクロトロン1から出射された荷電粒子
ビームを、回転照射装置2により照射対象の内部にある
標的に対して複数の方向から照射する場合において、回
転照射装置2により標的に対する荷電粒子ビームの照射
の方向を変更するときに、シンクロトロン1において荷
電粒子ビームのエネルギーを照射対象における標的の深
さ位置に応じて変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子ビームを
照射対象の内部にある標的に対して複数の方向から照射
する荷電粒子ビーム照射方法及び装置に係り、特に荷電
粒子ビームを照射する方向を変えたときでも標的に対し
て正確に荷電粒子ビームを照射することができる荷電粒
子ビーム照射方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】荷電粒子ビーム(以下、ビームという)
を照射対象の内部にある標的に照射する代表的な例とし
ては、患者の体内にあるがん細胞(以下、患部という)
にビームを照射する場合が挙げられる。なお、この場
合、照射対象が患者に相当し、標的が患部に相当する。
【0003】ビームを患者体内に位置する患部に対して
照射する場合、ビームが患部に達するまでに通過する正
常な部位にもビームは照射される。ビームが多量に照射
されると正常な部位の細胞が破壊されてしまうため、正
常な部位へのビームの照射線量はできるだけ低くするこ
とが望まれている。
【0004】正常な部位へのビームの照射線量を低下さ
せる照射方法として、回転照射装置を用いた照射方法が
知られている。この照射方法によれば、患部を中心に患
部の周りを回転可能な回転照射装置により、患部に対し
て複数の方向からビームを照射することができる。複数
の方向からビームを照射することにより、ビームが照射
される正常な部位の範囲は広がるが、正常な部位に照射
される線量を広範囲に分散させることにより、正常な部
位における照射線量を低下させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のよう
に、ビームを複数の方向から照射するときには、ほとん
どの場合、ビームを照射する方向(以下、照射方向とい
う)を変更すると体表からの患部の深さ方向の位置が変
化してしまう。すなわち、どの方向からでも体表からの
深さ位置が等しいという患部は実際にはほとんどなく、
照射方向を変更すると体表からの患部の深さ位置は変化
する。
【0006】このように照射方向を変更すると体表から
の患部の深さ位置が変化するため、照射方向を変更した
ときに、変更前と同様のビームでは患部に対して正確に
ビームを照射することができない。従来技術ではこの問
題について何ら考慮されていなかった。
【0007】本発明の目的は、荷電粒子ビームを照射す
る方向を変えたときでも、患部(標的)に対して正確に
荷電粒子ビームを照射することができる荷電粒子ビーム
照射方法及び装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の特徴は、照射対象の内部にある標的に対して複数の
方向から荷電粒子ビームを照射する荷電粒子ビーム照射
方法において、前記標的に対する荷電粒子ビームの照射
の方向を変更するときに、荷電粒子ビームのエネルギー
を変更することことにある。
【0009】本発明によれば、標的に対して複数の方向
から荷電粒子ビームを照射するため、照射対象において
荷電粒子ビームが標的に到達するまでに照射されてしま
う標的以外の部分の照射線量を分散させることができ、
また、標的に対する荷電粒子ビームの照射方向を変更す
るときに荷電粒子ビームのエネルギーを変更するため、
標的に対する荷電粒子ビームの照射方向を変更したこと
による照射対象表面からの標的の位置の変化に対応する
ことができ、標的を正確に照射することができる。
【0010】具体的な例として患者体内に位置する患部
に荷電粒子ビームを照射する場合について説明すると、
患部に対して複数の方向から荷電粒子ビームを照射する
ため、荷電粒子ビームが患部に到達するまでに照射され
てしまう正常な部位における照射線量を分散させること
ができ、また、患部に対する荷電粒子ビームの照射方向
を変更するときに荷電粒子ビームのエネルギーを変更す
るため、荷電粒子ビームの照射方向を変更したことによ
る患部の深さ方向の位置の変化に対応することができ、
患部を正確に照射することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
例を詳細に説明する。
【0012】(実施例1)図1は、本発明の好適な一実
施例である荷電粒子ビーム照射装置を示す。本実施例の
荷電粒子ビーム照射装置は、シンクロトロン1で加速し
た荷電粒子ビーム(以下、ビームという)を回転照射装
置2から出力して患者の患部にビームを照射するもので
あり、回転照射装置2は回転軸を中心に回転することに
よって複数の方向から患部にビームを照射可能である。
【0013】図1において、まず治療計画装置5が、C
T装置(図示せず)により患者の患部を撮影した画像か
ら、患者体内における患部の位置及び患部の3次元形状
を求め、求めた位置及び3次元形状に基づいて、患部に
ビームを照射する方向(以下、照射方向という)と照射
線量の目標値を決定する。なお、本実施例では、図2に
示すように照射方向A及び照射方向Bの2方向から患部
にビームを照射する。更に治療計画装置5は、照射方向
Aの基準位置からの傾斜角度φA,照射方向Aにおける
患部の下部形状,患部の水平方向形状,患部の深さ位
置、及び患部の厚みを求めると共に、照射方向Bの基準
位置からの傾斜角度φB,照射方向Bにおける患部の下
部形状,患部の水平方向形状,患部の深さ位置、及び患
部の厚みを求める。なお、ここでいう患部の水平方向形
状とは、ビームの進行方向に対して垂直な方向における
患部の形状であり、患部の深さ位置とは、体表から患部
下部までの最長距離である。
【0014】治療計画装置5によって求められた患部の
厚みに応じて、照射方向A,B各々に対してリッジフィ
ルタ204A,204Bが作製される。また、求められ
た患部の下部形状に応じて、照射方向A,B各々に対し
てボーラス206A,206Bが作製され、更に、患部
の水平方向形状に応じてコリメータ207A,207B
が作製される。作製されたリッジフィルタ204A,2
04Bは回転テーブル204Cに設置され、ボーラス2
06A,206Bとコリメータ207A,207Bは回転テ
ーブル206Cに設置される。治療計画装置5は、制御
装置3に対して、照射方向A,Bの基準位置からの傾斜
角度φA,φB,照射方向A,Bに対応した患部の深さ
位置及び照射線量の目標値を出力する。
【0015】制御装置3は、治療計画装置5から入力さ
れた患部の深さ位置に基づいて、照射方向Aから患部に
照射するビームのエネルギーEA、及び照射方向Bから
患部に照射するビームのエネルギーEBを決定する。ま
た、シンクロトロン1においてビームをエネルギーE
A,EBまで加速するために必要とされる、偏向電磁石
12,四極電磁石13,高周波加速空胴15の各々に供
給する電流値のパターン、及びエネルギーEA,EBの
ビームを出射するために必要とされる、高周波印加装置
11,六極電磁石14に供給する電流値を計算する。計
算された各電流値は、各装置毎にエネルギーEA,EB
に対応させて制御装置3に記憶され、加速時や出射時に
電源18或いは電源19に出力される。
【0016】本実施例の荷電粒子ビーム照射装置では、
まず照射方向Aから患部に対してビームを照射する。最
初に、制御装置3からモータ21に傾斜角度φAが出力
され、モータ21はガントリー22を傾斜角度φAまで
回転する。よって、回転照射装置2は照射方向Aから患
部にビームを照射できる位置に移動される。また、制御
装置3は、回転テーブル204C,206Cの各々に対
して、リッジフィルタ204A,ボーラス206A、及
びコリメータ207Aをビームの軌道上に配置するよう
に指示を送る。指示を受けた回転テーブル204C,2
06Cは、リッジフィルタ204A,ボーラス206
A、及びコリメータ207Aがビームの軌道上に配置さ
れるように回転する。
【0017】図3は、回転テーブル206Cと、回転テ
ーブル206Cに設置されたボーラス206A,206
B及びコリメータ207A,207Bを示す。図3に示
されるように、回転テーブル206Cの回転軸とビーム
の軌道とはずれており、回転テーブル206Cが回転す
ることにより、ボーラス206A及びコリメータ207A
と、ボーラス206B及びコリメータ207Bとをビー
ムの軌道上に配置することができる。なお、回転テーブ
ル204Cも回転テーブル206Cと同様の構成となっ
ている。
【0018】次に、制御装置3は前段加速器4に出射指
令を出力する。前段加速器4は、制御装置3からの出射
指令に従って低エネルギーのビームを出射する。前段加
速器4から出射されたビームは、ビーム輸送系を介して
シンクロトロン1の入射器16に導かれ、入射器16に
よりシンクロトロン1に入射される。
【0019】シンクロトロン1は、ビームに高周波の磁
場及び電場(以下、高周波電磁場という)を印加するこ
とによりビームのベータトロン振動振幅を増加させる高
周波印加装置11,ビームの軌道を曲げる偏向電磁石1
2,ビームのベータトロン振動を制御する四極電磁石1
3,ビーム出射時の共鳴を励起するための六極電磁石1
4,ビームにエネルギーを与える、すなわちビームを加
速する高周波加速空胴15,ビームをシンクロトロン1
に入射する入射器16、及びビームをシンクロトロン1
から出射する出射用デフレクター17により構成され
る。これらの機器のうち、六極電磁石14,高周波印加
装置11及び出射用デフレクター17は、ビームを出射
する過程でのみ使用する。
【0020】制御装置3は、エネルギーEAに対応づけ
て記憶されている偏向電磁石12に供給する電流値のパ
ターンに基づいて、偏向電磁石12に供給する電流の値
を電源18に指示する。電源18は制御装置3から指示
された値の電流を偏向電磁石12に供給する。偏向電磁
石12は電源18より供給された電流に応じて磁場を発
生する。なお、偏向電磁石12に供給される電流の値
は、シンクロトロン1内を周回するビームのエネルギー
に応じて変化するように設定されている。また、図1で
は、電源18から1つの偏向電磁石12にのみ電流が供
給されているように示しているが、その他の偏向電磁石
12にも同じ電流が供給される(後述する四極電磁石1
3及び六極電磁石14も同様)。入射器16によりシン
クロトロン1に入射されたビームは、偏向電磁石12に
より軌道が曲げられることによりシンクロトロン1内を
周回する。
【0021】四極電磁石13には、水平方向にビームを
収束させて垂直方向にビームを発散させるようにビーム
の軌道勾配をかえる四極電磁石と、水平方向にビームを
発散させて垂直方向にビームを収束させるようにビーム
の軌道勾配をかえる四極電磁石とがある。この四極電磁
石13にも偏向電磁石12と同様に電源18から電流が
供給されるが、この電流値は制御装置3が記憶している
エネルギーEAに対する電流値のパターンに基づいて決
められている。このような四極電磁石13により、ビー
ムはシンクロトロン1内をベータトロン振動をしながら
周回し、そのベータトロン振動の振動数は、四極電磁石
13の励磁量により制御される。入射,加速の過程でビ
ームを安定に周回させるには、シンクロトロン1におけ
る1周あたりのベータトロン振動数(以下、チューンと
いう)を共鳴が生じない値にしておく必要があり、特に
次数の低い共鳴を起こすチューンから離しておく必要が
ある。本実施例では水平方向チューンνxが1.75 、
垂直方向チューンνyが1.25 になるように四極電磁
石13の励磁量を制御装置3及び電源18により制御す
る。
【0022】この状態でビームはシンクロトロン1内を
安定に周回するが、その過程で高周波加速空胴15から
ビームに高周波電場が印加されることにより、ビームに
エネルギーが与えられ、ビームは加速される。高周波加
速空胴15から印加される高周波電場の周波数は、周回
するビームの周波数の整数倍(n倍)に設定される。こ
の高周波加速空胴15にも、制御装置3においてエネル
ギーEAに対応づけて記憶された電流値が電源18より
供給される。ビームはこの高周波電場の周波数に同期す
るように、周回方向にn個の塊状(バンチ状)になって
シンクロトロン1内を周回する。
【0023】なお、高周波加速空胴15によりビームを
加速していくときには、偏向電磁石12及び四極電磁石
13の各々の磁場強度比を一定に保ちつつ磁場強度を増
加させる。そのことにより、偏向電磁石12では、ビー
ムのエネルギー増加による遠心力の増加と、偏向電磁石
12の磁場強度の増加による向心力増加とが釣り合い、
エネルギーが増加してもビームは同一軌道上を周回す
る。
【0024】シンクロトロン1内を周回するビームのエ
ネルギーが、エネルギーEAまで増加したら、次にシン
クロトロン1からビームを出射する。ビームを出射する
ときには、まず、高周波加速空胴15によるビームへの
エネルギーの付与を停止する。エネルギーの付与を停止
することによりビームはバンチ状から連続状ビームにな
る。次に電源18により四極電磁石13を制御して、水
平方向チューンνxを1.676 に設定する。続いて、
六極電磁石14にビームを共鳴させるための電流を電源
18より流す。六極電磁石14に流す電流は、シンクロ
トロン1内を周回中のビームのうちベータトロン振動振
幅の大きな粒子が安定限界内に納まる程度の値とし、そ
の値は予め計算により求められて、制御装置3に記憶さ
れている。次に、制御装置3からの指示により電源19
から高周波印加装置11に電流が供給され、高周波印加
装置11はビームに高周波電磁場を印加する。高周波電
磁場が印加されることによりビームの軌道勾配が変化
し、ビームのベータトロン振動振幅が増加する。ベータ
トロン振動振幅が増加して安定限界を超えたビームは、
共鳴によりベータトロン振動振幅が急激に増加する。ベ
ータトロン振動振幅が増加したビームは出射用デフレク
ター17によりシンクロトロン1から出射される。
【0025】シンクロトロン1から出射されたビーム
は、回転照射装置2に入力される。回転照射装置2にお
いて、入力されたビームは偏向電磁石23により軌道が
曲げられ、かつ四極電磁石24によってベータトロン振
動が調節されて出射ノズル20に導かれる。出射ノズル
20に導かれたビームは、まず走査電磁石201,202
の磁極間を通過する。走査電磁石201,202には位
相の90度ずれた正弦波交流電流が電源201A,20
2Aより供給されており、走査電磁石201,202の
磁極間を通過するビームは、走査電磁石201,202
が発生する磁場により偏向され、患部位置において円形
に走査される。
【0026】走査電磁石201,202を通過したビー
ムは、次に散乱体203により散乱されて、ビームの径
が拡大される。続いて、ビームはリッジフィルタ204
Aを通過する。リッジフィルタ204Aはビームのエネ
ルギーを決められた割合で減衰させ、ビームのエネルギ
ーに患部の厚さに応じた分布をもたせる。次にビームは
線量モニタ205により線量が計測される。線量モニタ
205により計測されたビームの線量は、制御装置3に
出力される。線量モニタ205を通過したビームは、ボ
ーラス206Aに入力され、ビームは患部の下部形状に
応じたエネルギー分布となる。ボーラス206Aを通過
したビームはコリメータ207Aにより患部の水平方向
形状に成形された後、患部に照射される。このようにし
てビームは患部に対して照射方向Aから照射される。
【0027】ビームを患部に照射中、制御装置3は、線
量モニタ205から入力される線量の計測値と、治療計
画装置5で決定された照射線量の目標値とを比較する。
制御装置3は、入力された線量の計測値が目標値と等し
くなった時点で、シンクロトロン1からのビームの出射
を停止するよう、電源19に停止指令を出力する。停止
指令が入力された電源19は、高周波印加装置11への
電流の出力を停止する。よって、シンクロトロン1から
のビームの出射が停止される。
【0028】以上のように、照射方向Aから目標とする
線量が照射された時点で患部に対するビームの照射は停
止し、次に照射方向Bから患部に対してビームを照射す
る。まず制御装置3からモータ21に傾斜角度φBが出
力され、モータ21はガントリー22を傾斜角度φBま
で回転する。よって、回転照射装置2は照射方向Bから
患部にビームを照射できる位置に移動される。また制御
装置3は、回転テーブル204C,206C各々に、リ
ッジフィルタ204B,ボーラス206B、及びコリメ
ータ207Bをビームの軌道上に配置するように指示を
送る。指示を受けた回転テーブル204C,206C
は、リッジフィルタ204B,ボーラス206B、及び
コリメータ207Bがビームの軌道上に配置されるよう
に回転する。
【0029】次に、制御装置3は前段加速器4に出射指
令を出力する。前段加速器4は、制御装置3からの指示
に従って低エネルギーのビームを出射する。前段加速器
4から出射されたビームは、ビーム輸送系を介して入射
器16に導かれ、入射器16によりシンクロトロン1に
入射される。
【0030】制御装置3は、エネルギーEBに対応づけ
て記憶されている各装置に供給する電流値のパターンに
基づいて、偏向電磁石12,四極電磁石13,六極電磁
石14及び高周波加速空胴15に供給する電流の値を電
源18に、高周波印加装置11に供給する電流値を電源
19にそれぞれ指示する。電源18及び電源19は、制
御装置3から指示された値の電流を各装置に供給し、シ
ンクロトロン1では前段加速器4から入射されたビーム
がエネルギーEBまで加速された後、出射される。な
お、この加速及び出射の過程は、エネルギーEAの場合
と同様である。シンクロトロン1から出射されたビーム
は、傾斜角度φBまで回転された回転照射装置2に入力
され、照射ノズル20から患者の患部に対して照射され
る。この照射装置2からエネルギーEBのビームが出力
される過程も、エネルギーEAの場合と同様である。
【0031】以上説明したように、本実施例では、患部
に対して照射方向A,Bの2方向からビームを照射する
ので、正常な部位に照射される線量を分散させることが
でき、正常な部位における照射線量を低下できるととも
に、ビームの照射方向を変更する際に照射するビームの
エネルギーを体表からの患部の深さ位置に応じて変更す
るので、照射方向が変わっても患部を正確に照射するこ
とができる。
【0032】また、本実施例では、リッジフィルタ20
4A,204B,ボーラス206A,206B、及びコ
リメータ207A,207Bを、回転テーブル204
C,206Cにより交換するため、人が交換する場合と
比較して、短時間で交換を行うことができ、患者の待ち
時間を短縮することができる。また、交換の際に、誤っ
てボーラス等を落とすというような危険もない。
【0033】(実施例2)本発明の他の実施例である荷
電粒子ビーム照射装置を図4及び図5を用いて以下に説
明する。本実施例は、実施例1におけるコリメータ20
7A,207Bに代えて、多葉コリメータ207Cを用
いた荷電粒子ビーム照射装置である。本実施例の構成に
ついて、実施例1の構成と異なる箇所について説明す
る。
【0034】図4は、実施例1と構成の異なる照射ノズ
ル20のみを示す。本実施例では、図4に示すように、
ボーラスの下流側に多葉コリメータ207Cを備える。
図5は、多葉コリメータ207Cを上方から見た図であ
る。図5に示すように、多葉コリメータ207Cはビー
ムを遮断する多数の薄板207Dを有しており、この多
数の薄板207Dを横方向へ移動させることにより、ビ
ームが通過する部分を任意の形状に成形できる。
【0035】本実施例において、治療計画装置5は、照
射方向A,Bの各々における患部の水平方向形状から、
多葉コリメータ207Cの多数の薄板207Dの配置を
照射方向A,Bそれぞれに対して決定する。決定した薄
板207Dの配置は制御装置3に出力され、制御装置3
は、入力された薄板207Cの配置を照射方向A,Bに
対応づけて記憶する。
【0036】制御装置3は、照射方向Aからのビームの
照射を開始する前に、多葉コリメータ207Cに対して
照射方向Aに対応づけて記憶した薄板207Dの配置を
出力する。多葉コリメータ207Cは、入力された配置
通りに207Dを配置する。従って、多葉コリメータ2
07Cを通過したビームは、照射方向Aにおける患部の
水平方向形状に形成される。照射方向Aからの照射が終
了したら、制御装置3は、多葉コリメータ207Cに対
して照射方向Bに対応づけて記憶した薄板207Dの配置を
出力し、多葉コリメータ207Cは、入力された配置通
りに207Dを配置する。従って、多葉コリメータ20
7Cを通過したビームは、照射方向Bにおける患部の水
平方向形状に形成される。以上説明した点以外は、実施
例1と同様である。
【0037】本実施例のように、多葉コリメータを用い
ても、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【0038】(実施例3)本発明の他の実施例である荷
電粒子ビーム照射装置を図6を用いて以下に説明する。
本実施例は、実施例1における回転テーブル206C
に、X線管208A及びX線用十字マーカー208Bを
設け、患者の下方にX線カメラ208Cを設けた荷電粒
子ビーム照射装置である。本実施例の構成について、実
施例1の構成と異なる箇所について説明する。
【0039】図6は、実施例1と構成の異なる照射ノズ
ル20のみを示す。ビームを照射する前に、X線管20
8A及びX線用十字マーカー208Bは、回転テーブル
206Cによりビームの中心軌道となる位置に配置される。
配置が終了したら、X線管208Aは患者に向かってX
線を照射する。その際、照射されたX線は、金属のワイ
ヤを十字形に張ってなるX線用十字マーカー208Bを
通過する。X線カメラは、X線用十字マーカー208B
及び患者を通過してきたX線を検出して患者の患部を撮
影するが、その透視像にはX線用十字マーカー208B
も撮影される。よって、このX線用十字マーカー208
Bの像に基づいて、患者の位置を調節することができ
る。
【0040】患者の位置の調整が終了したら、X線管2
08AからのX線の照射を停止するとともに、回転テー
ブル206Cを回転して線量モニタ205,ボーラス20
6A及びコリメータ207Aをビームの軌道上に配置す
る。その後、実施例1と同様にビームの照射を行う。
【0041】本実施例によれば、患者の位置合わせをす
るための装置と、ビームを照射するための装置との交換
を短時間でできるため、患者の待ち時間をより一層短縮
することができる。
【0042】(実施例4)本発明の他の実施例である荷
電粒子ビーム照射装置を図7を用いて以下に説明する。
本実施例は、実施例1における照射ノズル20に荷電粒
子ビームのエネルギーを変更可能なデグレーダ209を
設けた荷電粒子ビーム照射装置である。本実施例の構成
について、実施例1の構成と異なる箇所について説明す
る。
【0043】図7に示すように、本実施例では、回転テ
ーブル204Cと線量モニタ205の間にデグレーダ2
09を設ける。
【0044】デグレーダ209は、図に示すように、水
平方向において厚さが異なる構造物209A,209B
からなる。この構造物209A,209Bは、ビームの
エネルギーをその厚さに応じて減衰させる材料からな
り、水平方向に移動させることによりビームが通過する
位置における厚さを変えてビームのエネルギーを調節す
る。
【0045】このようなデグレーダ209を用いる場合
は、照射方向によらずシンクロトロン1から出射するビ
ームのエネルギーを一定にし、照射方向A,Bに対して
求められたビームのエネルギーEA,EBをレンジシフ
ター7の駆動装置(図示せず)に与えて、エネルギーE
A,EBに合わせて駆動装置により構造物209A,2
09Bの位置を調節する。このようにして、ビームのエ
ネルギーを変更することもできる。
【0046】本実施例によれば、シンクロトロン1から
出射するビームのエネルギーを一定にできるため、シン
クロトロン1の制御が簡単になる。
【0047】以上説明した各実施例では、照射方向を
A,Bの2方向としていたが、2方向に限られるもので
はなく、より多くの方向からビームを照射しても良い。
より多くの方向からビームを照射することにより、正常
な部位における照射線量を更に分散することができ、正
常な部位における照射線量をより低下することができ
る。なお、照射方向を増やす場合には、それに合わせて
リッジフィルタ,ボーラス,コリメータも増やす必要が
ある。
【0048】また、各実施例では、ビームを生成する加
速器としてシンクロトロン1を用いているが、ビームを
生成する加速器としてサイクロトロンや線型加速器を用
いても良い。
【0049】更に、各実施例では、ビームを患部位置で
円形に走査する場合について説明したが、他の走査方法
(例えばジグザグに走査する等)を用いても良い。
【0050】また、回転テーブル204C,206Cに
代えて、水平方向に移動可能なテーブルを用いたり、回
転照射装置2を用いる代りに、患者を乗せる治療台を回
転させ、照射装置を固定することも可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
照射対象において荷電粒子ビームが標的に到達するまで
に照射されてしまう標的以外の部分の照射線量を分散さ
せることができ、また、標的に対する荷電粒子ビームの
照射方向を変更したことによる照射対象表面からの標的
の位置の変化に対応することができ、標的を正確に照射
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である荷電粒子ビーム
照射装置の構成図である。
【図2】図1の実施例における患部に対する荷電粒子ビ
ームの照射方向を示す図である。
【図3】図1のボーラス206A,206B,コリメー
タ207A,207B、及び回転テーブル206Cを示
す図である。
【図4】本発明の他の実施例である荷電粒子ビーム照射
装置の照射ノズル20の構成図である。
【図5】図4の多葉コリメータ207Cの構成を示す図
である。
【図6】本発明の他の実施例である荷電粒子ビーム照射
装置の照射ノズル20の構成図である。
【図7】本発明の他の実施例である荷電粒子ビーム照射
装置のデグレーダ209を示す図である。
【符号の説明】
1…シンクロトロン、2…回転照射装置、3…制御装
置、4…前段加速器、5…治療計画装置、11…高周波
印加装置、12,23…偏向電磁石、13,24…四極
電磁石、14…六極電磁石、15…高周波加速空胴、1
6…入射器、17…出射用デフレクター、18,19,
201A,202A…電源、20…照射ノズル、21…
モータ、22…ガントリー、201,202…走査電磁
石、203…散乱体、204A,204B…リッジフィ
ルタ、204C,206C…回転テーブル、205…線
量モニタ、206A,206B…ボーラス、207A,
207B…コリメータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 浩二 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 鈴木 啓之 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 Fターム(参考) 4C082 AA01 AC02 AC04 AC05 AC06 AE03 AG02 AG12 AG13 AG42 AG52 AJ08 AN02 AP02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照射対象の内部にある標的に対して複数の
    方向から荷電粒子ビームを照射する荷電粒子ビーム照射
    方法において、 前記標的に対する荷電粒子ビームの照射の方向を変更す
    るときに、荷電粒子ビームのエネルギーを変更すること
    を特徴とする荷電粒子ビーム照射方法。
  2. 【請求項2】前記エネルギーは、前記照射対象の表面か
    ら前記標的までの距離に応じて設定されることを特徴と
    する請求項1記載の荷電粒子ビーム照射方法。
  3. 【請求項3】荷電粒子ビームを加速した後、出射する加
    速器と、加速器から出射された荷電粒子ビームを照射対
    象の内部にある標的に対して複数の方向から照射する回
    転照射装置とを備えた荷電粒子ビーム照射装置におい
    て、 前記加速器は、前記標的に対する荷電粒子ビームの照射
    の方向を変更するときに、出射する荷電粒子ビームのエ
    ネルギーを変更することを特徴とする荷電粒子ビーム照
    射装置。
  4. 【請求項4】荷電粒子ビームを加速した後、出射する加
    速器と、加速器から出射された荷電粒子ビームを照射対
    象の内部にある標的に対して複数の方向から照射する回
    転照射装置とを備えた荷電粒子ビーム照射装置におい
    て、 前記加速器から出射される荷電粒子ビームの軌道上に設
    けられ、かつ前記標的に対する荷電粒子ビームの照射の
    方向を変更したときに荷電粒子ビームのエネルギーを変
    更するデグレーダを備えることを特徴とする荷電粒子ビ
    ーム照射装置。
  5. 【請求項5】前記回転照射装置は、荷電粒子ビームの軌
    道上に設けられ複数のボーラスが配置された回転テーブ
    ルを備えることを特徴とする請求項3及び4のいずれか
    に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
  6. 【請求項6】前記回転照射装置は、荷電粒子ビームの軌
    道上に設けられ複数のコリメータが配置された回転テー
    ブルを備えることを特徴とする請求項3乃至5のいずれ
    かに記載の荷電粒子ビーム照射装置。
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