JP2000201296A - 画像合成装置及び画像合成方法 - Google Patents

画像合成装置及び画像合成方法

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JP2000201296A
JP2000201296A JP193799A JP193799A JP2000201296A JP 2000201296 A JP2000201296 A JP 2000201296A JP 193799 A JP193799 A JP 193799A JP 193799 A JP193799 A JP 193799A JP 2000201296 A JP2000201296 A JP 2000201296A
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JP193799A
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Masako Asamura
まさ子 浅村
Hiroaki Sugiura
博明 杉浦
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影された被写体上の複数の被撮影領域の画
像から単一の視点で見た場合のように不自然さを感じさ
せることのない良好な広角画像を合成する。 【解決手段】 カメラ1a,1b,1cの撮像素子デバ
イスと被写体13上の複数の被撮影領域13a,13
b,13cとの位置関係を示す位置情報信号を発生する
位置情報発生回路5と、カメラ1a,1b,1cから出
力される画像信号に対応する撮像素子デバイスの画素の
位置を特定する画面アドレスを発生するアドレス発生回
路6と、このアドレス発生回路6から出力された画面ア
ドレスを位置情報信号に基づいて合成後の広角画像のア
ドレスに変換するアドレス変換回路7とを有し、カメラ
1a,1b,1cにより被写体13上の複数の被撮影領
域13a,13b,13cを撮影することによって得ら
れた複数の画像から1枚の広角画像を合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、撮像装置により
撮影された被写体上の複数の被撮影領域についての画像
から1枚の広角画像を合成する画像合成装置及び画像合
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は、例えば、特開平5−1812
14号公報に開示された従来の広角画像撮影装置(カメ
ラ)の構成を示す図である。この装置においては、1コ
マ目の撮影で、被写体の左側の部分からの画像光L1
プリズム101及び撮影レンズ102を通してフィルム
104上に結像させる。次に、プリズム101を軸線1
06を中心にして180°回転させて2コマ目の撮影を
行う。2コマ目の撮影では、被写体の右側の部分からの
画像光L2をプリズム101及び撮影レンズ102を通
してフィルム104上に結像させる。このようにして被
写体の異なる部分の画像を合成することによって、画面
横方向に広角な画像を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようなプリズムの回転により得られた広角画像におい
ては、被写体が十分遠方にありカメラと被写体との距離
が画角によらず一定と見なすことができるとき以外の場
合、例えば、被写体が平面でカメラとの距離が近い場合
に、合成後の広角画像の左右の領域で遠近感に違いが生
じ、また、合成点付近の画像が不自然になるという問題
点があった。さらに、カメラが被写体面に対して角度を
持って設置されている場合、即ち、被写体面がカメラの
光軸に対して垂直でない場合にも、合成点付近の画像が
不自然になるという問題点があった。
【0004】そこで、この発明は上記したような従来技
術の課題を解決するためになされるものであり、その目
的とするところは、カメラにより被写体上の複数の被撮
影領域を撮影して得られた画像から単一の視点で見た場
合と同様な不自然さを感じさせることのない良好な広角
画像を合成することができる画像合成装置及び画像合成
方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像合成装置
は、1台或いは複数台の撮像手段により被写体上の複数
の被撮影領域を撮影することによって得られた複数の画
像から1枚の広角画像を合成する装置であって、上記撮
像手段と被写体上の複数の被撮影領域との位置関係を示
す位置情報信号を発生する位置情報発生手段と、上記撮
像手段から出力される画像信号に対応する上記撮像手段
の画素の位置を特定する画面アドレスを発生するアドレ
ス発生手段と、上記アドレス発生手段から出力される画
面アドレスを、上記位置情報発生手段から出力される位
置情報信号に基づいて、合成後の広角画像のアドレスに
変換するアドレス変換手段とを有することを特徴として
いる。
【0006】また、請求項2の画像合成装置は、上記請
求項1の装置であって、上記位置情報発生手段から出力
される位置情報信号が、上記撮像手段の被写体からの高
さ及び上記撮像手段から被写体までの距離のうちのいず
れか一方を示す情報と、上記撮像手段の光軸が水平面と
なす角度を示す情報と、上記撮像手段により撮影される
被写体上の被撮影領域の数を示す情報と、上記撮像手段
と被写体の中心点とを結ぶ中央線と上記撮像手段の光軸
とのなす振れ角を示す情報とのうちいずれかを含む信号
であることを特徴としている。
【0007】また、請求項3の画像合成装置は、上記請
求項1又は2のいずれかの装置であって、上記アドレス
変換手段が、上記アドレス発生手段から出力される画面
アドレスを、上記位置情報発生手段から出力される位置
情報信号に基づいて、被写体の被撮影領域上のアドレス
に変換する第1の演算手段を有することを特徴としてい
る。
【0008】また、請求項4の画像合成装置は、上記請
求項3の装置であって、上記アドレス変換手段が、上記
第1の演算手段により変換された被写体の被撮影領域上
のアドレスを、被写体上の被撮影領域の全てを単一の視
点から撮影できる仮想上の撮像手段の画面アドレスに変
換する第2の演算手段を有することを特徴としている。
【0009】また、請求項5の画像合成装置は、上記請
求項1又は2のいずれかの装置であって、上記アドレス
変換手段が、被写体上の被撮影領域の全てを単一の視点
から撮影できる仮想上の撮像手段の画面アドレスと同等
の画面アドレスを生成するように、上記アドレス発生手
段から出力される画面アドレスの縦方向のアドレスのみ
を、上記位置情報発生手段から出力される位置情報信号
に基づいて、合成後の広角画像のアドレスに変換するこ
とを特徴としている。
【0010】また、請求項6の画像合成装置は、上記請
求項1,2,5のいずれか一つの装置であって、上記ア
ドレス変換手段が、上記アドレス発生手段から出力され
る画面アドレスの縦方向のアドレスに乗じられる演算係
数を、上記アドレス発生手段から出力される画面アドレ
スの横方向のアドレスと上記位置情報発生手段から出力
される位置情報信号とに基づいて算出する係数演算手段
と、上記係数演算手段により得られた演算係数を上記画
面アドレスの縦方向のアドレスに乗ずる乗算手段と、上
記アドレス発生手段から出力される画面アドレスの横方
向のアドレスと、上記乗算手段から出力される画面アド
レスの縦方向のアドレスと、上記位置情報発生手段から
出力される位置情報信号とに基づいて1枚の広角画像の
データを生成する合成画像アドレス生成手段とを有する
ことを特徴としている。
【0011】また、請求項7の画像合成装置は、上記請
求項1,2,5のいずれか一つの装置であって、上記ア
ドレス変換手段が、上記アドレス発生手段から出力され
る画面アドレスを表記する座標系を設定し、この設定さ
れる座標系により表記される画面アドレスを出力する座
標変換手段と、上記座標変換手段から出力される画面ア
ドレスの縦方向のアドレスに乗じられる演算係数を、上
記座標変換手段から出力される画面アドレスの横方向の
アドレスと上記位置情報発生手段から出力される位置情
報信号とに基づいて算出する係数演算手段と、上記係数
演算手段により得られた演算係数を上記座標変換手段か
ら出力される画面アドレスの縦方向のアドレスに乗ずる
乗算手段と、上記座標変換手段から出力される画面アド
レスの横方向のアドレスと、上記乗算手段から出力され
る画面アドレスの縦方向のアドレスと、上記位置情報発
生手段から出力される位置情報信号とに基づいて1枚の
広角画像のデータを生成する合成画像アドレス生成手段
とを有することを特徴としている。
【0012】また、請求項8の画像合成装置は、上記請
求項7の装置であって、上記撮像手段の振れ角をθと
し、θ≠0の条件で撮影が行われたときには、上記係数
演算手段が出力する演算係数をrとし、上記撮像手段か
ら被写体までの距離をh2とし、被写体の中心点に対応
する上記撮像手段上の点を通る横方向のx軸が被写体上
の被撮影領域の上記中心点側の境界線に対応する上記撮
像手段上の領域の境界線と交差する点を座標系の原点と
し、被写体上での画像の中心点に相当する点から上記座
標系の原点に相当する点までの横軸方向の距離をXp0
し、上記座標系における点の原点からのx軸方向の距離
をXpとし、所定の定数をCnとして、下記の式 r={(h2cosθ+Xp0sinθ)×Cn}/(h2cosθ+Xp0sinθ−Xpsinθ) … により演算係数rを求めるとともに、θ=0の条件で撮
影したときには、演算係数rを所定値に設定することを
特徴としている。
【0013】また、請求項9の画像合成装置は、上記請
求項7の装置であって、上記撮像手段の振れ角をθと
し、θ≠0の条件で撮影したときには、上記係数演算手
段が出力する演算係数をr0とし、上記撮像手段から被
写体までの距離をh2とし、撮影される被写体上の被撮
影領域に対応する上記撮像手段上の領域の中心位置を座
標系の原点とし、被写体上での上記原点に対応する点か
ら横軸方向の画像の境界線に対応する点までの距離をX
p0とし、上記座標系における点の原点からx軸方向の距
離をXp′とし、所定の定数をCnとしたときに、下記の
式 r0={(h2cosθ+Xp0sinθ)×Cn}/(h2cosθ+Xp′sinθ) … により演算係数r0を求めるとともに、θ=0の条件で
撮影したときには、演算係数r0を所定値に設定するこ
とを特徴としている。
【0014】また、請求項10の画像合成方法は、1台
或いは複数台の撮像手段により被写体上の複数の被撮影
領域を撮影することによって得られた複数の画像から1
枚の広角画像を合成する方法であって、(ア) 撮像手
段と被写体上の複数の被撮影領域との位置関係を示す位
置情報を設定し、(イ) 上記撮像手段から出力される
画像信号に対応する撮像手段の画素の位置を特定する画
面アドレスを発生し、(ウ) この画面アドレスを、上
記位置情報に基づいて、合成後の広角画像のアドレスに
変換することを特徴としている。
【0015】また、請求項11の画像合成方法は、上記
請求項10の方法であって、上記位置情報が、撮像手段
の被写体からの高さ及び撮像手段から被写体までの距離
のうちのいずれか一方を示す情報と、撮像手段の光軸が
水平面となす角度を示す情報と、撮像手段により撮影さ
れる被写体上の被撮影領域の数を示す情報と、撮像手段
と被写体の中心点とを結ぶ中央線と撮像手段の光軸との
なす振れ角を示す情報とのうちいずれかを含むことを特
徴としている。
【0016】また、請求項12の画像合成方法は、上記
請求項10又は11のいずれかの方法であって、上記工
程(ウ)において、画面アドレスを、上記位置情報信号
に基づいて、被写体の被撮影領域上のアドレスに変換す
ることを特徴としている。
【0017】また、請求項13の画像合成方法は、上記
請求項10又は11のいずれかの方法であって、上記工
程(ウ)において、画面アドレスを、上記位置情報信号
に基づいて、被写体の被撮影領域上のアドレスに変換
し、この変換された被写体の被撮影領域上のアドレス
を、被写体上の被撮影領域の全てを単一の視点から撮影
できる仮想上の撮像手段の画面アドレスに変換すること
を特徴としている。
【0018】また、請求項14の画像合成方法は、上記
請求項10又は11のいずれかの方法であって、上記工
程(ウ)において、被写体上の被撮影領域の全てを単一
の視点から撮影できる仮想上の撮像手段の画面アドレス
と同等の画面アドレスを生成するように、画面アドレス
の縦方向のアドレスのみを、上記位置情報に基づいて、
合成後の広角画像のアドレスに変換することを特徴とし
ている。
【0019】また、請求項15の画像合成方法は、上記
請求項10,11,14のいずれか一つの方法であっ
て、上記工程(ウ)において、画面アドレスの縦方向の
アドレスに乗じられる演算係数を、画面アドレスの横方
向のアドレスと上記位置情報とに基づいて算出し、上記
演算係数を画面アドレスの縦方向のアドレスに乗じ、画
面アドレスの横方向のアドレスと、上記演算係数を乗じ
られた画面アドレスの縦方向のアドレスと、上記位置情
報とに基づいて1枚の広角画像のデータを生成すること
を特徴としている。
【0020】また、請求項16の画像合成方法は、上記
請求項10,11,14のいずれか一つの方法であっ
て、上記工程(ウ)において、画面アドレスを表記する
座標系を設定し、この設定される座標系で表記される画
面アドレスを出力し、上記座標系で表記される画面アド
レスの縦方向のアドレスに乗じられる演算係数を、上記
座標系で表記される画面アドレスの横方向のアドレスと
上記位置情報とに基づいて算出し、上記演算係数を上記
座標系で表記される画面アドレスの縦方向のアドレスに
乗じ、上記座標系で表記される画面アドレスの横方向の
アドレスと、上記演算係数が乗じられた画面アドレスの
縦方向のアドレスと、上記位置情報とに基づいて1枚の
広角画像のデータを生成することを特徴としている。
【0021】また、請求項17の画像合成方法は、上記
請求項16の方法であって、上記工程(ウ)において、
上記撮像手段の振れ角をθとし、θ≠0の条件で撮影が
行われたときには、上記演算係数をrとし、撮像手段か
ら被写体までの距離をh2とし、被写体の中心点に対応
する撮像手段上の点を通る横方向のx軸が被写体上の被
撮影領域の上記中心点側の境界線に対応する撮像手段上
の領域の境界線と交差する点を座標系の原点とし、被写
体上での画像の中心点に相当する点から上記座標系の原
点に相当する点までの横軸方向の距離をXp0とし、上記
座標系における点の原点からのx軸方向の距離をXp
し、所定の定数をCnとして、下記の式 r={(h2cosθ+Xp0sinθ)×Cn}/(h2cosθ+Xp0sinθ−Xpsinθ) … により演算係数rを求めるとともに、θ=0の条件で撮
影したときには、演算係数rを所定値に設定することを
特徴としている。
【0022】また、請求項18の画像合成方法は、上記
請求項16の方法であって、上記工程(ウ)において、
上記撮像手段の振れ角をθとし、θ≠0の条件で撮影し
たときには、上記演算係数をr0とし、撮像手段から被
写体までの距離をh2とし、撮影される被写体上の被撮
影領域に対応する撮像手段上の領域の中心位置を座標系
の原点とし、被写体上での上記原点に対応する点から横
軸方向の画像の境界線に対応する点までの距離をXp0
し、上記座標系における点の原点からx軸方向の距離を
p′とし、所定の定数をCnとしたときに、下記の式 r0={(h2cosθ+Xp0sinθ)×Cn}/(h2cosθ+Xp′sinθ) … により演算係数r0を求めるとともに、θ=0の条件で
撮影したときには、演算係数r0を所定値に設定するこ
とを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて具体的に説明する。
【0024】実施の形態1 図1は、この発明の実施の形態1による画像合成装置の
構成の一例を示すブロック図である。また、図2は、実
施の形態1における撮像装置(カメラ)と被写体(ここ
では、地平面、即ち、水平面に平行な地面である。)と
の位置関係を模式的に示す斜視図であり、図3は、実施
の形態1におけるカメラと被写体との位置関係を模式的
に示す平面図であり、図4(a)及び(b)はそれぞ
れ、カメラの垂直画角を示す側面図及びカメラの水平画
角を示す平面図である。尚、以下の説明では、異なる方
向を向く3台のカメラにより被写体を見下ろして撮影し
て得られた3枚の画像から広角画像を合成する場合につ
いて説明するが、本発明は被写体を見下ろす場合に限定
されず、被写体を見上げて撮影する場合のように他の方
向を撮影する場合にも適用できる。
【0025】図において、1a,1b,及び1cはそれ
ぞれ、水平面110(図2及び図4(a)に示す。)に
対して等しい俯角φ(図2及び図4(a)に示す。)を
持つように設置されたCCD等の撮像素子デバイスを有
する第1のカメラ、第2のカメラ、及び第3のカメラで
ある。第1のカメラ1aは、その光軸12aを中央線
(即ち、被写体13上の中心点14と第1のカメラ1a
の撮像素子デバイス(より厳密には、撮像素子デバイス
に画像を結像させるレンズの主点)とを結ぶ直線)に一
致させるように設置されており、被写体13上の中央の
被撮影領域を撮影する(図3)。第2のカメラ1bは、
その光軸12bを中央線より左側(被写体13に向かっ
て左側)に所定の角度(振れ角)θだけ振らせるように
設置されており、被写体13上の左側の被撮影領域を撮
影する(図3)。第3のカメラ1cは、その光軸12c
を中央線より右側(被写体13に向かって右側)に所定
の角度(振れ角)θだけ振らせるように設置されてお
り、被写体13上の右側の被撮影領域を撮影する(図
3)。
【0026】また、図1において、2は、3台のカメラ
1a,1b,1cを同期して駆動させる同期駆動回路で
あり、3a,3b,3cはそれぞれ、カメラ1a,1
b,1cから出力されるアナログの映像信号をディジタ
ル信号に変換するA/D変換器であり、4a,4b,4
cはそれぞれ、ローパスフィルタ(以下「LPF」と記
す)である。また、図1において、5は、カメラ1a,
1b,1cの台数N、各カメラ1a,1b,1cの振れ
角θ、及び各カメラ1a,1b,1cと被写体13上の
被撮影領域との位置関係を示す位置情報信号を発生する
カメラ位置情報発生回路である。また、図1において、
6は、カメラ1a,1b,1cから出力される画像信号
に対応するカメラ1a,1b,1cの撮像素子デバイス
上の画素のアドレス(以下「画面アドレス」と記す。)
を発生するアドレス発生回路であり、7は、アドレス発
生回路6から出力される撮像素子デバイス上の画面アド
レスを、位置情報発生回路5から出力される位置情報信
号に基づいて、1枚の広角画像上のアドレスに変換する
アドレス変換回路である。また、図1において、8は、
映像信号選択回路であり、9は、ランダムアクセスメモ
リ(以下「RAM」と記す)であり、10は、D/A変
換器であり、11は、出力端子である。
【0027】図5は、被写体を地平面とし、水平面から
等しい俯角を持って設置されている3台のカメラのそれ
ぞれにより撮影された地平面上の被撮影領域の一例を示
す図である。また、図6は、図5に示される被写体上の
被撮影領域が各カメラの撮像素子デバイス上に結像され
る様子を示す図である。
【0028】図5において、13aは、中央に設置され
た第1のカメラ1aにより撮影された被写体13上の被
撮影領域であり、13bは、中央線から所定の振れ角θ
だけ左側に振れて設置された第2のカメラ1bにより撮
影された被写体13上の被撮影領域であり、13cは、
中央線から所定の振れ角θだけ右側に振れて設置された
第3のカメラ1cにより撮影された被撮影領域を示して
いる。また、図5において、被撮影領域13a,13
b,13c中の点a1,b1,c1,d1は、第1のカメラ
1aによる被写体13上の被撮影領域13aの四隅を示
し、点a2,b2,a1,b1は、第2のカメラ1bによる
被写体13上の被撮影領域13bの四隅を示し、破線l
1,m1,n1,l2,m2及び破線p1,q1,s1,t1
被写体13上に格子状に描かれた直線を示す。
【0029】また、図6において、15aは、第1のカ
メラ1aで撮影された被撮影領域13a及びこの被撮影
領域13a内の格子状の直線が第1のカメラ1aの撮像
素子デバイス上に結像される様子を示したものであり、
15bは、第2のカメラ1bで撮影される被撮影領域1
3b及びこの被撮影領域13b内の格子状の直線が第2
のカメラ1bの撮像素子デバイス上に結像される様子を
示したものであり、15cは、第3のカメラ1cで撮影
される被撮影領域13c及びこの被撮影領域13c内の
格子状の直線が第3のカメラ1cの撮像素子デバイス上
に結像される様子を示したものである。図5に示される
被撮影領域13aの四隅の点a1,b1,c1,d1が、図
6に示される撮像素子デバイス上の四隅の点A1,B1
1,D1に結像され、図5に示される被撮影領域13b
の四隅の点a2,b2,b1,a1が、図6に示される撮像
素子デバイス上の四隅の点A2,B2,B1,A1に結像さ
れ、図6のように変形されることとなる。また、図6に
おける破線L1,M1,L2,M2及び破線P1,Q1
1,T1はそれぞれ、図5における破線l1,m1
2,m2及び破線p1,q1,s1,t1に対応している。
【0030】次に、実施の形態1の画像合成装置の動作
(即ち、実施の形態1による画像合成方法)について説
明する。先ず、カメラ1a,1b,1cは、同期駆動回
路2により同じ位相で駆動される。また、同期駆動回路
2は、撮像素子駆動クロック、水平同期信号、及び垂直
同期信号を出力する。カメラ1a,1b,1cから出力
される映像信号はそれぞれ、A/D変換器3a,3b,
3cにより1画素毎のディジタル信号に変換され、以後
の処理で折り返しノイズが出ないようにLPF4a,4
b,4cで帯域を制限される。
【0031】カメラ位置情報発生回路5は、カメラ1
a,1b,1cの台数N、各カメラ1a,1b,1cの
振れ角θ、及び各カメラ1a,1b,1cと被写体13
上の被撮影領域13a,13b,13cとの位置関係等
を示す位置情報信号を発生する。カメラ位置情報発生回
路5では、例えば、使用するカメラ1a,1b,1cの
台数N(=3)、カメラ1a,1b,1cの被写体13
からの高さH、カメラ1a,1b,1cの俯角φ、各カ
メラ1a,1b,1cの振れ角θの値を設定し、これら
の値を示す信号を発生して出力する。図1に示されるよ
うに3台のカメラ1a,1b,1cを使用する場合は、
カメラ位置情報発生回路5は、第1のカメラ1aの振れ
角θ=0とし、中央線より被写体13に向かって左側方
向を正(+)とし、右側方向を負(−)とし、第2のカ
メラ1bの振れ角θ=+θ1とし、第3のカメラ1cの
振れ角θ=−θ1とし、これらの各値を示す信号を出力
する。このように、第2のカメラ1bと第3のカメラ1
cの振れ角が、左右対称であって、同じ値である場合に
は、カメラ位置情報発生回路5は、振れ角θ1の値を示
す信号と、第2のカメラ1bが正方向に振れていること
を示す信号と、第3のカメラ1cが負方向に振れている
ことを示す信号とを出力してもよい。
【0032】アドレス発生回路6は、カメラ1a,1
b,1cの撮像素子デバイスから出力される画像信号に
対応する撮像素子デバイスの画素の位置を特定する画面
アドレス(x,y)を発生する。即ち、アドレス発生回
路6は、同期駆動回路2からの撮像素子駆動クロック、
水平同期信号、及び垂直同期信号、並びに、カメラ位置
情報発生回路5からの出力のうちカメラの台数を示す信
号Nをもとに、画面の走査順に撮像素子デバイス上の水
平方向(「横方向」又は「x軸方向」とも記す。)のア
ドレスがxとなり、垂直方向(「縦方向」又は「y軸方
向」とも記す。)のアドレスがyとなる点のアドレス
(x,y)と、撮像素子駆動クロック毎に第1のカメラ
1a、第2のカメラ1b、及び第3のカメラ1cからの
出力である映像信号を切り換えるためのカメラ選択信号
fとを発生する。ここで、カメラ選択信号fは、例え
ば、カメラの台数が3台の場合には、第1のカメラ1a
からの映像信号を選択するときにはf=‘0’、第2の
カメラ1bからの映像信号を選択するときには、f=
‘1’、第3のカメラ1cからの映像信号を選択すると
きにはf=‘2’となる信号とする。尚、このカメラ選
択信号fは上記信号に限るものではなく、映像信号選択
回路8に、使用するカメラ1a,1b,1cの台数に応
じて各カメラ1a,1b,1cからの信号を選択し切り
換えさせる信号であれば、他の信号であってもよい。
【0033】アドレス変換回路7は、アドレス発生回路
6から出力される画面アドレス(x,y)を、位置情報
発生回路5から出力されるカメラ位置情報信号に基づい
て、合成後の広角画像のアドレスに変換する。即ち、ア
ドレス変換回路7には、アドレス発生回路6から出力さ
れる撮像素子デバイス上の画面アドレス(x,y)とカ
メラ選択信号fとが入力され、また、カメラ位置情報発
生回路5からのカメラ位置情報信号も入力される。アド
レス変換回路7は、画面アドレス(x,y)とカメラ選
択信号fとカメラ位置情報信号とに基づいて、カメラ1
a,1b,1cの撮像素子デバイス上の画面アドレス
(x,y)を合成後の広角画像のアドレスに変換して、
RAM9に映像信号を書き込むためのアドレスを出力す
る。
【0034】被写体13上の被撮影領域13a,13
b,13c上の1点がカメラ1a,1b,1cの撮像素
子デバイス上のどの画素に結像されるかは、撮像素子デ
バイス上の点とレンズの主点を結ぶ直線が被写体13上
の点と交わる点であるので、カメラ1a,1b,1cの
被写体13からの高さH(或いは距離)、カメラ1a,
1b,1cの俯角φ(仰角の場合もある。)、カメラ1
a,1b,1cの振れ角θ、カメラ1a,1b,1cの
レンズの焦点距離、及び撮像素子デバイスの大きさから
求めることができる。したがって、アドレス変換回路7
では、予め使用する各カメラ1a,1b,1cのレンズ
の焦点距離、撮像素子デバイスの大きさを設定してお
き、カメラ位置情報発生回路5からのカメラ位置情報と
してカメラの台数N(=3)、カメラ1a,1b,1c
の被写体13からの高さH、カメラ1a,1b,1cの
俯角φ、各カメラ1a,1b,1cの振れ角θを示す信
号とカメラ選択信号fが送られているので、上記の信号
に基づき各カメラ1a,1b,1cの撮像素子デバイス
上の画面アドレス(x,y)に対応する被撮影領域13
a,13b,13c上の点のアドレス(X,Y)を求め
ることができる。
【0035】図7は、図1に示されるアドレス変換回路
の構成の一例を示すブロック図である。図7に示される
ように、実施の形態1のアドレス変換回路7は、第1の
演算回路20を有しており、この演算回路20は、カメ
ラ位置情報発生回路5からの出力(N,θ,φ,H等)
とアドレス発生回路6からのカメラ選択信号fとに基づ
いて、各カメラ1a,1b,1cの撮像素子デバイス上
の画面アドレス(x,y)に対応する被写体13の被撮
影領域13a,13b,13c上の点のアドレス(X,
Y)を演算する。
【0036】次に、実施の形態1の画像合成装置の動作
をより詳細に説明する。アドレス発生回路6からの各カ
メラ1a,1b,1cの撮像素子デバイス上における画
面アドレス(x,y)は演算回路20に入力される。演
算回路20には、使用するカメラ1a,1b,1cのレ
ンズの焦点距離及び撮像素子デバイスの大きさに関する
情報が設定されており、また、カメラ位置情報発生回路
5から各カメラ1a,1b,1cの位置情報を示す信号
が入力され、演算回路20は、これらの情報及びカメラ
選択信号fに基づいて、各カメラ1a,1b,1cの撮
像素子デバイス上における画面アドレス(x,y)に対
応する被写体13上の被撮影領域13a,13b,13
c上の点のアドレス(X,Y)を演算し、RAM9への
映像信号の書き込みアドレスとなるデータを出力する。
【0037】言い換えれば、演算回路20では使用する
カメラ1a,1b,1cのレンズの焦点距離、撮像素子
デバイスの大きさが予め設定され、カメラ選択信号fが
カメラ1aからの映像信号を選択することを示す場合
は、カメラ位置情報発生回路5からの信号より第1のカ
メラ1aの振れ角θ=0であるので、第1のカメラ1a
の被写体13からの高さH、第1のカメラ1aの俯角φ
より、レンズの主点から、レンズの光軸が被写体13と
交わる点までの距離hを、h=H/sinφから得ること
ができる。第1のカメラ1aの撮像素子デバイス上の1
点である画面アドレス(x1,y1)に結像する被写体1
3の被撮影領域13a上の点であるアドレス(X1
1)は、距離hとカメラ1aの高さH、カメラ1aの
俯角φ、及びレンズの焦点距離、撮像素子デバイスの大
きさに基づいて求めることができる。
【0038】カメラ選択信号fが第2のカメラ1bから
の映像信号を選択することを示す場合は、カメラ位置情
報発生回路5からの信号による第2のカメラ1bの振れ
角θ=+θ1であるので、第2のカメラ1bの被写体1
3からの高さH、第2のカメラ1bの俯角φより、上記
と同様に、レンズの主点から、レンズの光軸が被写体1
3と交わる点までの距離h2はh2=H/(sinφ・cos
θ)として得られる。第2のカメラ2bの撮像素子デバ
イス上の1点である画面アドレス(x2,y2)に結像す
る被写体13の被撮影領域13b上の点であるアドレス
(X2,Y2)は、距離h2とカメラ1bの高さH、カメ
ラ1bの俯角φ、及びレンズの焦点距離、撮像素子デバ
イスの大きさに基づいて求めることができる。
【0039】カメラ選択信号fが第3のカメラ1cから
の映像信号を選択することを示す場合は、第3のカメラ
1cの振れ角θ=−θ1であるので、上記第2のカメラ
1bの場合と同様に、第3のカメラ2cの撮像素子デバ
イス上の1点である画面アドレス(x3,y3)に結像す
る被写体13の被撮影領域13c上の点であるアドレス
(X3,Y3)は、距離h2とカメラ1cの高さH、カメ
ラ1cの俯角φ、及びレンズの焦点距離、撮像素子デバ
イスの大きさに基づいて求めることができる。
【0040】以上のように、演算回路20は、各カメラ
1a,1b,1cの撮像素子デバイス上の全画素に対応
する被写体13の被撮影領域13a,13b,13c上
の点を求め、得られたアドレス(X1,Y1)、(X2
2)、及び(X3,Y3)のすべて或いは一部の領域が
モニターの画面上に表示できるように、各点のアドレス
を適当な大きさに縮小して、RAM9への映像信号の書
き込みアドレスとなるデータを求める。求められたデー
タは、演算回路20から出力され、アドレス変換回路7
から出力される。
【0041】一方、LPF4a,4b,4cからの出力
であるカメラ1a,1b,1cからの映像信号は、映像
信号選択回路8に入力され、アドレス発生回路6からの
カメラ選択信号fに従って1クロック毎に、即ち、1画
素毎に交互にRAM9へと出力される。つまり、カメラ
選択信号f=‘0’の場合は第1のカメラ1aからの映
像信号が、f=‘1’の場合は第2のカメラ1bからの
映像信号が、f=‘2’の場合は第3のカメラ1cから
の映像信号がRAM9へと出力される。
【0042】そして、アドレス変換回路7からは、各カ
メラ1a,1b,1cの撮像素子デバイス上における画
面アドレス(x,y)に対応する変換後のアドレス
(X,Y)が出力されており、このアドレス変換回路7
からの出力は、RAM9への書き込みアドレスとして用
いられる。このようにして映像信号選択回路8からの映
像信号はRAM9上の指定されるアドレス(X,Y)、
即ち、アドレス変換回路7から出力された変換後のアド
レスに書き込まれる。RAM9に書込まれた画像データ
は、走査順に順次読み出されD/A変換器10によりア
ナログ信号に変換された後、出力端子11よりディスプ
レイやレコーダ等に出力される。したがって、アドレス
変換回路7によりカメラ位置情報発生回路5からのカメ
ラの位置情報に基づき、各カメラ1a,1b,1cにお
ける撮像素子デバイス上の全画素が被写体13の被撮影
領域13a,13b,13c上の点になるようアドレス
を変換することによって、ディスプレイ等の表示装置に
は、例えば、図8に示すように、被写体13上の格子状
の模様が、表示画像においても格子状の模様として写し
出されることとなる。尚、図8において、18は、ディ
スプレイの枠である。また、表示装置の画面の大きさ、
形状等によっては、表示データの一部のみを切り出して
表示させてもよく、例えば、図8における破線枠19内
の領域のみをディスプレイの枠18の大きさに拡大して
表示させてもよい。
【0043】以上説明したように、実施の形態1の画像
合成装置及び画像合成方法によれば、3台のカメラによ
り3枚の画像を得て画像を合成する際、カメラ位置情報
発生回路5からの出力であるカメラの台数N、カメラの
被写体からの高さH(或いは距離h)、カメラの俯角
φ、カメラの振れ角θに基づき、アドレス変換回路7に
おいて、撮像素子デバイス上の画面アドレス(x,y)
に対応する被撮影領域13a,13b,13c上の点の
アドレス(X,Y)を求めることによって画像合成を行
っているので、被写体とカメラとの位置関係に左右され
ることなく、被写体上の複数の被撮影領域を撮影して得
られた画像を単一の視点で見た場合と同じように、不自
然さを感じさせることのない良好な広角画像を得ること
ができる。
【0044】尚、実施の形態1においては、3台のカメ
ラにより3枚の画像を得て画像を合成し、広角画像を得
る場合の構成を示しているが、カメラの台数は3台には
限定されず、2台又は4台以上であってもよい。また、
カメラを2台とした場合には、2台のカメラの振れ角、
カメラの被写体からの高さ、カメラの俯角の値を示す信
号に基づいて画像を合成すればよい。ここで、カメラの
台数が奇数台の場合は、中央を撮影するカメラの振れ角
θを0とし、左右方向を撮影するカメラが左右対称に所
定の角度の振れ角を持つように設置すればよく、また、
カメラの台数が偶数台の場合は、各カメラが左右対称に
所定の角度の振れ角を持って設置すればよい。
【0045】また、実施の形態1においては、カメラ位
置情報発生回路5においてカメラの台数、各カメラの振
れ角及び被写体との位置関係等のカメラ位置情報を示す
信号を発生する際に、使用するカメラの台数N、カメラ
の被写体からの高さH、カメラの俯角φ、各カメラの振
れ角θの値を設定し、その値を示す信号を発生して出力
しているが、カメラの被写体からの高さHに代えて、カ
メラと被写体との距離を発生させてもよい。さらにま
た、カメラの俯角φに代えて、90°から俯角φを差し
引いた角度(90°−φ)、即ち、カメラの光軸と被写
体面(地平面)に対して垂直な面との角度を発生させて
もよい。
【0046】実施の形態2 図9は、この発明の実施の形態2による画像合成装置の
構成の一例を示すブロック図である。実施の形態2の画
像合成装置及び画像合成方法は、カメラのレンズの主点
を通る軸線を中心にして回転できる1台のカメラにより
複数方向の画像を撮影し、この撮影により得られた複数
の画像を合成する点のみが、3台の固定カメラにより複
数方向の画像を撮影し、この撮影により得られた複数の
画像を合成する実施の形態1の画像合成装置及び画像合
成方法と相違する。したがって、以下の説明において
は、実施の形態1の説明に用いた図2から図8までをも
参照する。
【0047】図9において、31は、レンズ及びCCD
等の撮像素子デバイスとを有するカメラであり、32
は、カメラ31のレンズの主点位置であり、33は、合
成する画像の枚数N、カメラ31の振れ角θ、及びカメ
ラ31と被写体13上の被撮影領域13a,13b,1
3cとの位置関係等のカメラ位置情報を示す信号を発生
するカメラ位置情報発生回路であり、34は、主点位置
32を中心としてカメラ31を回転駆動させるカメラ回
転駆動回路であり、35は、カメラ31の撮像素子デバ
イスを駆動する撮像素子駆動回路である。また、36
は、カメラ31から出力される映像信号をディジタル信
号に変換するA/D変換器であり、37は、LPFであ
る。さらに、38は、カメラ31から出力される画像信
号に対応するカメラ31の撮像素子デバイス上の画素の
画面アドレス(x,y)を発生するアドレス発生回路で
あり、39は、アドレス発生回路38から出力される撮
像素子デバイス上の画面アドレス(x,y)を、カメラ
位置情報発生回路33から出力される位置情報信号に基
づいて、1枚の広角画像上のアドレス(X,Y)に変換
するアドレス変換回路であり、41は、D/A変換器で
あり、42は、出力端子である。
【0048】次に、実施の形態2による画像合成装置及
び画像合成方法の動作について説明する。カメラ31
は、カメラ回転駆動回路34からの駆動信号によりカメ
ラ31の底面に直交しかつレンズの主点32を通る軸を
中心として回転駆動される。カメラ位置情報発生回路3
3は、撮影する画像の枚数(即ち、被写体13上の被撮
影領域の数)N、カメラの振れ角θ、及びカメラ31と
被写体13との位置関係等のカメラ位置情報を示す信号
を発生する。即ち、画像の枚数N、カメラの被写体から
の高さH、カメラの俯角φ、各撮影する方向の振れ角θ
の値を設定し、その値を示す信号を発生して出力する。
例えば、実施の形態1の場合と同様に、3方向の画像か
ら広角画像を合成する場合は、カメラ位置情報発生回路
33は、画像枚数N=3とし、振れ角θ=0の中心線か
ら被写体に向かって左側方向を正(+)とし、右側方向
を負(−)とし、振れ角θ=+θ1及び−θ1であると
し、これらの各値を示す信号を出力する。
【0049】ここで、撮影する画像が奇数枚の場合は、
中央を撮影した画像と左右方向を撮影する画像を得るこ
ととなり、振れ角θ=0の場合と、左右対称に所定の角
度の振れ角θを持って撮影を行って画像を得る。一方、
撮影する画像が偶数枚の場合は、左右対称に所定の角度
の振れ角θを持って撮影を行い画像を得る。尚、左右の
方向を撮影する際には、振れ角θを設定し、カメラ回転
駆動回路34によって正方向と負方向のそれぞれに角度
θだけカメラを回転させればよい。
【0050】カメラ回転駆動回路34は、カメラ位置情
報発生回路33からのカメラ位置情報を示す信号のうち
カメラ31の振れ角θ、撮影する画像の枚数Nに応じ
て、カメラ31を回転駆動するとともに、カメラ31が
所定の撮影位置にあるとき、その位置を示す位置選択信
号gを出力する。例えば、3枚の画像を撮影する場合、
振れ角θ=0で光軸が中央線と一致して中央の領域を撮
影する位置では、位置選択信号g=‘0’として、中央
線から所定の角度θ1の振れ角で左側に振れて左側の被
撮影領域を撮影する位置では位置選択信号g=‘1’と
し、振れ角θ1で右側に振れて右側の被撮影領域を撮影
する位置では位置選択信号g=‘2’とする。尚、この
位置選択信号gは上記信号に限るものではなく、撮影す
る位置に応じて撮影位置を判別し選択できる信号であれ
ば、他の信号であってもよい。
【0051】したがって、カメラ31が、上記実施の形
態1の場合と同様の俯角φ及び高さHを持って設置され
ている場合には、振れ角θ=0で中央を撮影する被撮影
領域は図5に示される領域13aとなり、カメラ回転駆
動回路34により中央より左へ振れ角θ1回転して撮影
する左側の被撮影領域は図5に示される領域13bとな
り、中央より右へ振れ角θ1回転して撮影する右側の被
撮影領域は図5に示される領域13cとなる。これらの
被撮影領域13a,13b,13cは、上記実施の形態
1の場合と同様に、図6に示されるように、撮像素子デ
バイス上に結像される。尚、実施の形態2においては、
カメラ31の回転駆動によりカメラ31の光軸が被写体
13上の被撮影領域13a,13b,13c内に描く軌跡
は直線となる。
【0052】カメラ31の撮像素子デバイスは撮像素子
駆動回路35により駆動され、映像信号を出力する。ま
た、撮像素子駆動回路35は、撮像素子駆動クロック、
水平同期信号、及び垂直同期信号を出力する。カメラ3
1から出力された映像信号は、A/D変換器36により
1画素毎のディジタル信号に変換され、以後の処理で折
り返しノイズが出ないようにLPF37で帯域を制限さ
れる。
【0053】アドレス発生回路38は、撮像素子駆動回
路35からの撮像素子駆動クロック、水平同期信号、及
び垂直同期信号に基づいて、画面の走査順に撮像素子デ
バイス上の水平方向のアドレスx、垂直方向のアドレス
yとなる点の画面アドレス(x,y)を発生する。アド
レス変換回路39は、アドレス発生回路38から出力さ
れた撮像素子デバイス上の画面アドレス(x,y)、カ
メラ位置情報発生回路33から出力されたカメラ位置情
報を示す信号、及びカメラ回転駆動回路34からの位置
選択信号gに基づいて、カメラ31の撮像素子デバイス
上の画面アドレス(x,y)を合成後の広角画像のアド
レス(X,Y)に変換して、RAM40に映像信号を書
き込むためのアドレスを出力する。
【0054】ここで、アドレス変換回路39での動作に
おいて、カメラ31の撮像素子デバイス上の1点(x,
y)に結像する被写体の被撮影領域上の点(X,Y)
は、実施の形態1の場合と同様に求めることができる。
例えば、カメラ位置情報発生回路33からはカメラ位置
情報を示す信号として、カメラの被写体からの高さH、
カメラの俯角φ、画像枚数N、振れ角θを示す信号が送
られ来るので、カメラ回転駆動回路34からのカメラ3
1の撮影位置を示す位置選択信号gを撮影する方向の選
択信号として、実施の形態1における図7のアドレス変
換回路7と同様の動作によって、撮像素子デバイス上の
画面アドレス(x,y)を変換して、RAM40に映像
信号を書き込むための合成画像のアドレス(X,Y)を
出力することができる。
【0055】アドレス変換回路39からは、それぞれの
撮影方向で撮影した画像の画面アドレスに対応するデー
タが出力されており、このアドレス変換回路40からの
出力はRAM40への書き込みアドレスとして用いられ
る。具体的に言えば、LPF37から出力される映像信
号は、アドレス変換回路40からの出力に基づいて指定
されたRAM40上のアドレスに書き込まれる。RAM
40からは、画像データが、走査順に順次読み出され、
D/A変換器41でアナログ信号に変換された後、出力
端子42よりディスプレイやレコーダ等に出力される。
したがって、アドレス変換回路39によりカメラ位置情
報発生回路33からのカメラの位置情報に基づき、各カ
メラにおける撮像素子デバイス上の全画素を被撮影領域
上の点になるようアドレスを変換することで、ディスプ
レイ等の表示装置には、上記実施の形態1の場合と同様
に、例えば、図5に示されるような被写体13上の格子
状の模様がそのまま格子状の模様として表示される。
尚、図5は表示装置における表示の一例であり、表示装
置の画面の大きさ、形状等により表示データの一部を切
り出して表示してもよい。
【0056】以上説明したように、実施の形態2の画像
合成装置及び画像合成方法によれば、1台のカメラによ
り3枚の画像を得て画像を合成する際、カメラ位置情報
発生回路33からの出力であるカメラの台数N、カメラ
の被写体からの高さH(或いは距離h)、カメラの俯角
φ、カメラの振れ角θに基づき、アドレス変換回路39
において、撮像素子デバイス上の画面アドレス(x,
y)に対応する被撮影領域13a,13b,13c上の
点のアドレス(X,Y)を求めることによって画像合成
を行っているので、被写体とカメラとの位置関係に左右
されることなく、被写体上の複数の被撮影領域を撮影し
て得られた画像を単一の視点で見た場合と同じように、
不自然さを感じさせることのない良好な広角画像を得る
ことができる。
【0057】尚、実施の形態2においては、1台のカメ
ラにより3枚の画像を得て画像を合成し、広角画像を得
る場合の構成を示しているが、撮影する画像の枚数は、
3枚には限定されず、2枚又は4枚以上であってもよ
い。また、撮影枚数を2枚とした場合には、それぞれの
振れ角、カメラの被写体からの高さ、カメラの俯角の値
を示す信号に基づいて画像を合成すればよい。ここで、
カメラの台数が奇数台の場合は、中央を撮影するカメラ
の振れ角θは0であり、左右方向を撮影するカメラが左
右対称に所定の角度の振れ角を持って設置され、カメラ
の台数が偶数台の場合は、各カメラが左右対称に所定の
角度の振れ角を持って設置されることとなる。
【0058】また、実施の形態2においては、カメラ位
置情報発生回路33においてカメラの台数、各カメラの
振れ角及び被写体との位置関係等のカメラ位置情報を示
す信号を発生する際に、使用するカメラの台数N、カメ
ラの被写体からの高さH、カメラの俯角φ、各カメラの
振れ角θの値を設定し、その値を示す信号を発生して出
力しているが、カメラの被写体からの高さHに代えて、
カメラと被写体との距離を発生させてもよい。さらにま
た、カメラの俯角φに代えて、90°から俯角φを差し
引いた角度(90°−φ)、即ち、カメラの光軸と被写
体面(地平面)に対して垂直な面とのなす角度を発生さ
せてもよい。
【0059】尚、実施の形態2において、上記以外の点
は、上記実施の形態1と同一である。
【0060】実施の形態3 図10は、この発明の実施の実施3による画像合成装置
のアドレス変換回路の構成を示すブロック図である。実
施の形態3の画像合成装置は、実施の形態1におけるア
ドレス変換回路7(図1)又は実施の形態2におけるア
ドレス変換回路39(図9)を、図10に示されるアド
レス変換回路22に置き換えたものである。従って、実
施の形態3の説明においては、図1から図9までをも参
照する。
【0061】図10に示されるように、実施の形態3の
アドレス変換回路22は、実施の形態1又は2における
アドレス変換回路7又は39における第1の演算回路と
同一の構成を有する第1の演算回路20と、この第1の
演算回路20の出力に第2の演算を施す第2の演算回路
21とを有する。
【0062】次に、図1に示す画像合成装置のアドレス
変換装置7を図10のアドレス変換回路22に置き換え
た場合の動作を説明する。アドレス発生回路6からの各
カメラの撮像素子デバイス上の画面アドレス(x,y)
は、第1の演算回路20へ入力される。第1の演算回路
20においては、使用する各カメラのレンズの焦点距
離、撮像素子デバイスの大きさが設定されており、ま
た、カメラ位置情報発生回路5からの各カメラの位置情
報を示す信号が送られ、この信号により示される値を用
いて、カメラ選択信号fに基づき、各カメラの撮像素子
デバイス上における画面アドレス(x,y)を、被写体
13の被撮影領域上の点(X,Y)に変換する。この動
作は、図4に示される演算回路20の動作と同じであ
る。
【0063】ここで、撮影を行う各カメラの水平画角を
α度、垂直画角をβ度とすると、実施の形態1の場合と
同様に、中央と左右方向における3枚の画像を合成して
得られる画像は、垂直画角はそのままとし、水平画角が
おおよそ3α度である横長画像となる。例えば、水平画
角3α度、垂直画角β度で歪みを持たないレンズを使用
した仮想カメラを、実施の形態1におけるカメラと同一
の高さ及び俯角で、中央(振れ角θ=0)に向けて設置
した場合には、図11に示されるような被写体上の領域
を撮影することとなり、図12に示されるようにカメラ
の撮像素子デバイス上に結像される。
【0064】図11において、破線l1,m1,n1
2,m2及び破線q1,s1は、実施の形態1における図
5の場合と同様に、被写体13上に格子状に描かれた直
線である。また、図12において、破線l1′,m1′,
1′,l2′,m2′及び破線q1′,s1′は、図11
における破線l1,m1,n1,l2,m2及び破線q1,s
1がそれぞれ、被写体13上の複数の被撮影領域13
a,13b,13cの全てを単一の視点から撮影できる
単一の仮想カメラの撮像素子デバイス上に結像したもの
である。この仮想カメラの撮像素子デバイス上の1点
(u,v)に結像する図11の被撮影領域上の点(U,
V)は、実施の形態1の場合と同様に、撮像素子デバイ
ス上の点とレンズの主点を結ぶ直線が被写体13と交わ
る点であるので、カメラの被写体13からの高さ(或い
は距離)、カメラの俯角、カメラの振れ角及びレンズの
焦点距離、撮像素子デバイスの大きさから求めることが
できる。
【0065】したがって、第2の演算回路21において
は、図5に示される被撮影領域13a,13b,13c
に対し、格子状の直線が一致するように仮想カメラの被
撮影領域(図11)を設定し、第1の演算回路20で得
られる被撮影領域13a,13b,13c上の点(X,
Y)に対応する水平画角3α度の仮想カメラで撮影され
る領域上の座標(U,V)を求め、この座標(U,V)
を1対1に対応する仮想カメラの撮像素子デバイス上の
アドレス(u,v)へと変換する。言い換えれば、第2
の演算回路21では第1の演算回路20からの出力であ
る被撮影領域13a,13b,13c上の点(X,Y)
を示すアドレスが入力され、また、カメラ位置情報発生
回路5からのカメラの位置情報が入力されているので、
これらに基づき、被撮影領域13a,13b,13c上
の点(X,Y)に対応する水平画角3α度の仮想カメラ
での撮像素子デバイス上の座標(u,v)を演算し出力
する。
【0066】例えば、カメラ選択信号fが中央を撮影す
るカメラ(図1の第1のカメラ1a)からの映像信号を
選択することを示す場合は、第1の演算回路20では撮
像素子デバイス上の1点(x1,y1)に結像する被写体
13の被撮影領域13a上の点(X1,Y1)が求められ
る。そして、第2の演算回路21においては、カメラ位
置情報発生回路33からの信号により、カメラの被写体
13からの高さH、カメラの俯角φ、画像枚数N=3で
あるので、被撮影領域13a上の点(X1,Y1)に対応
する水平画角3α度(=N×α度)の仮想カメラが被写
体からの高さH、カメラの俯角φで中央線上の方向を撮
影した場合の被撮影領域13a上のアドレス(U1
1)を求めて、この座標(U1,V1)を仮想カメラの
撮像素子デバイス上のアドレス(u1,v1)へと変換す
る。尚、他の方向を撮影する場合も同様の方法で変換す
ることができ、被撮影領域上の点(X,Y)に対応する
水平画角3α度の仮想カメラの撮像素子デバイス上のア
ドレス(u,v)を求めることができる。
【0067】よって、アドレス変換回路7からは、それ
ぞれの撮影方向で撮影した画像の画面アドレスに対し
て、水平画角3α度の仮想カメラを、その光軸が中央線
と一致するように設置して、中央の領域を撮影する場合
の撮像素子デバイス上のアドレス(u,v)が出力され
ており、このアドレス変換回路7からの出力により各カ
メラからの映像信号をRAM上の指定されるアドレスに
書き込む。したがって、ディスプレイ等の表示装置に
は、例えば、図12に示すような被写体13上の格子状
の模様が横方向には修正され、奥行き方向の遠近感は残
したまま写し出されることとなる。尚、図12は表示装
置での表示の一例であり、表示装置の画面の大きさ、形
状等により表示データの一部を切り出して表示してもよ
く、例えば、図12における破線25内の領域のみを表
示してもよい。
【0068】以上説明したように、実施の形態3の画像
合成装置及び画像合成方法によれば、3枚の画像を得て
画像を合成する際、カメラの台数N、カメラの被写体か
らの高さH(或いは距離h)、カメラの俯角φ、カメラ
の振れ角θに基づき、アドレス変換回路22において、
撮像素子デバイス上の画面アドレス(x,y)に対応す
る被撮影領域13a,13b,13c上の点のアドレス
(X,Y)を求め、さらに、奥行き方向の遠近感は残し
たまま横方向に変換したアドレス(u,v)を用いて画
像を合成するので、被写体とカメラとの位置関係に左右
されることなく、被写体上の複数の被撮影領域を撮影し
て得られた画像を単一の視点で見た場合と同じように、
不自然さを感じさせることのない、かつ、遠近感を感じ
させることができる良好な広角画像を得ることができ
る。
【0069】尚、実施の形態3においては、3台のカメ
ラからの画像を合成して広角画像を得る場合について説
明したが、本発明はこのような態様に限定されず、カメ
ラの台数、カメラの被写体からの高さ、カメラの俯角、
各方向での振れ角の値を示す信号が出力されており、そ
れぞれの位置における画像の画面上のアドレスを変換
し、この変換したアドレスにより各画像から合成画像を
生成する構成を採用すれば、他の構成を採用してもよ
い。また、2台のカメラから画像を得る場合は、画像枚
数N=2とし、水平画角2αの仮想カメラを想定して変
換を行い、画像を合成すればよい。また、実施の形態2
における図6に示す画像合成装置におけるように、1台
の撮像装置から3枚の画像を得て画像を合成してもよ
い。
【0070】また、実施の形態3においては、カメラ位
置情報発生回路5においてカメラの台数、各カメラの振
れ角及び被写体との位置関係等のカメラ位置情報を示す
信号を発生する際に、使用するカメラの台数N、カメラ
の被写体からの高さH、カメラの俯角φ、各カメラの振
れ角θの値を設定し、その値を示す信号を発生して出力
しているが、カメラの被写体からの高さHに代えて、カ
メラと被写体との距離を発生させてもよい。さらにま
た、カメラの俯角φに代えて、90°から俯角φを差し
引いた角度(90°−φ)、即ち、カメラの光軸と被写
体面(地平面)に対して垂直な面とのなす角度を発生さ
せてもよい。
【0071】さらに、実施の形態3においては、アドレ
ス変換回路22における第2の演算回路21による演算
を水平画角3α度の仮想カメラを同一の高さ及び俯角で
設置し、中央を撮影した場合の撮影素子デバイス上のア
ドレスに変換するように構成したが、第2の演算回路2
1による演算の際に、他の方向から撮影した場合や、カ
メラの被写体の高さを変化させた場合、水平画角を他の
値とした場合等のように、被撮影領域上の点(X,Y)
を変換してもよく、領域上の点を単一方向で1台の仮想
カメラにより撮影した場合のアドレスに変換できれば、
上記説明とは異なる演算を採用してもよい。
【0072】尚、実施の形態3において、上記以外の点
は、上記実施の形態1又は2と同一である。
【0073】実施の形態4 図13は、この発明の実施の形態4による画像合成装置
のアドレス変換回路の構成の一例を示すブロック図であ
る。実施の形態4は、アドレス変換回路の構成のみが、
上記実施の形態1又は2の画像合成装置と相違する。実
施の形態4の画像合成装置は、実施の形態1におけるア
ドレス変換回路7(図1)又は実施の形態2におけるア
ドレス変換回路39(図9)を、図13に示されるアド
レス変換回路23に置き換えたものである。以下の説明
においては、図1におけるアドレス変換回路7を、図1
3に示される実施の形態4のアドレス変換回路に置き換
えた場合について説明する。また、説明においては、実
施の形態1の説明に用いた図1から図8までをも参照す
る。
【0074】図13に示されるように、実施の形態4の
アドレス変換回路23は、アドレス発生回路6から出力
される画面アドレスを表記する所定の座標系に変換し
て、この設定された座標系により表記される画面アドレ
ス(xp,yp)を出力する座標変換回路50と、この座
標変換回路50から出力される画面アドレス(xp
p)の縦方向のアドレスypに乗じられる演算係数ky
を座標変換回路50から出力される画面アドレスの横方
向のアドレスxpとカメラ位置情報発生回路5から出力
される位置情報信号とに基づいて算出する係数演算回路
51と、この係数演算回路51により得られた演算係数
yを座標変換回路50から出力される画面アドレス
(xp,yp)の縦方向のアドレスypに乗ずる乗算回路
52と、座標変換回路50から出力される画面アドレス
(xp,yp)の横方向のアドレスxpと乗算回路52か
ら出力される画面アドレス(xp,yp′)の縦方向のア
ドレスyp′とカメラ位置情報発生回路5から出力され
る位置情報信号とに基づいて1枚の広角画像のデータを
生成する合成画像アドレス生成回路53とを有する。
【0075】次に、動作を説明する。アドレス発生回路
6から出力された各カメラの撮像素子デバイス上の画面
アドレス(x,y)は、座標変換回路50に入力され
る。座標変換回路50には、カメラ位置情報発生回路5
から、カメラの位置情報を示す信号とカメラ選択信号f
も入力されている。座標変換回路50は、各画像におけ
る画面アドレス(x,y)の座標変換を行い、その変換
したアドレス(xp,yp)を出力するとともに、変換し
たアドレス(xp,yp)の合成画像に対する位置情報t
を生成し出力する。
【0076】実施の形態1の場合と同様に3台のカメラ
から中央と左右方向における3枚の画像を得る場合は、
各カメラの撮像素子デバイス上における画像は、図6の
15a,15b,15cのようになる。座標変換回路5
0は、図6の領域15a,15b,15cを、例えば、
図14(a)、(b)、(c)の座標系で表記されるア
ドレス(xp,yp)に座標変換する。図14(b)及び
(c)に示されるように、左側と右側に振れ角を持つ画
像においては、合成画像の中心から見て左右対称のアド
レスとなるように変換する。即ち、カメラ選択信号fが
中央を撮影する第1のカメラ1aからの出力信号である
ことを示す場合は図14(a)に示すように領域15a
の中心を原点にする座標系に座標変換する。この場合
は、カメラ位置情報発生回路5からの信号により振れ角
θ=0であるので、例えば、水平方向のアドレス
(xp)は、撮像素子デバイスの横方向の中心線(即
ち、図14(a)に示されるyp軸)において、0とし
て、中心線からの横方向への変位量で表される。尚、中
心線より右側では+、左側では−の値となるように変換
する。また、垂直方向のアドレス(yp)は、撮像素子
デバイスの縦方向の中心線(即ち、図14(a)に示さ
れるxp軸)において、0として、中心線からの縦方向
への変位量で表される。尚、中心線より上側では+、下
側では−の値となるように変換する。
【0077】カメラ選択信号fが左側を撮影する第2の
カメラ1bからの出力信号であることを示す場合は、図
14(b)に示すように座標変換する。この場合は、カ
メラ位置情報発生回路5からの信号により、振れ角θ=
+θ1であるので、水平方向のアドレス(xp)は、画像
の右端(即ち、図14(b)に示されるyp軸)が0と
なり左方向にアドレスが大きく、+の値になるよう変換
する。また、垂直方向のアドレス(yp)は、撮像素子
デバイスの縦方向の中心線(即ち、図14(b)に示さ
れるxp軸)を0とし、中心線からの縦方向への変位量
で表され、中心より上側では+、下側では−の値となる
ように変換する。
【0078】一方、カメラ選択信号fが右側を撮影する
第3のカメラ1bからの出力信号であることを示す場合
は、図14(c)に示すように座標変換する。この場合
は、カメラ位置情報発生回路5からの信号により、振れ
角θ=−θ1であるので、水平方向のアドレス(xp
は、画像の左端(即ち、図14(c)に示されるy
p軸)が0となり右方向にアドレスが大きく、+の値に
なるよう変換する。また、垂直方向のアドレス(yp
は、上記の場合と同様、撮像素子デバイスの縦方向の中
心線(即ち、図14(c)に示されるxp軸)を0と
し、中心線からの縦方向への変位量で表され、中心より
上側では+、下側では−の値となるように変換する。図
14(b)及び(c)では、合成画像の中心方向から見
て左右対称のアドレスとなっている。
【0079】また、座標変換回路50においては、各カ
メラからの画像に対応する合成画像の位置情報tを生成
し出力する。例えば、位置情報tは、カメラ選択信号f
が中央の領域を撮影する第1のカメラ1aからの出力信
号を示し、振れ角θ=0であれば、合成画像の中央の位
置を示すようにt=0、左側を撮影する第2のカメラ1
bからの出力信号を示し、振れ角θ=+θ1であれば、
合成画像に対して左側の位置を示すようにt=+1,右
側を撮影する第3のカメラ1cからの出力信号示し、振
れ角θ=−θ1であれば、合成画像に対して右側の位置
を示すようにt=−1とする。尚、位置情報tは上記の
信号に限らず、合成する際に各カメラによる画像がどの
領域を撮影しているかを示す位置情報であればよい。
【0080】座標変換回路50から出力される水平方向
のアドレスxpは、係数演算回路51及び合成画像アド
レス生成回路53へと送られ、垂直方向のアドレスyp
は乗算回路52へと送られる。係数演算回路51では、
カメラ位置情報発生回路5からのカメラの位置情報を示
す信号とカメラ選択信号fも入力されており、入力され
る水平方向アドレスxpとカメラ位置情報発生回路5か
らのカメラの位置情報で示される値に基づいて演算し、
乗算回路52において垂直方向のアドレスypと乗算を
行うための演算係数kyを求める。
【0081】乗算回路52では、係数演算回路51にお
いて得られた演算係数kyと座標変換回路50から出力
される垂直方向アドレスypの乗算を行い、合成画像の
アドレスを得るための垂直方向のアドレスyp′を求め
出力する。
【0082】ここで、係数演算回路51により、乗算回
路52において垂直方向のアドレスypと乗算を行うた
めの演算係数kyを求める演算の一例を説明する。
【0083】3台のカメラにより撮影する場合、撮影さ
れる画像は図6の15a,15b,15cのようになる
が、中央を撮影した振れ角θ=0の第1のカメラ1aに
よる画像15aは、視点を中央部にして合成画像と同一
の画角で撮影した場合の仮想画像と同様となり、左右の
方向を撮影した振れ角θ1の第2のカメラ1b及び第3
のカメラ1cによる画像15b及び15cは、視点を中
央部にした場合の仮想画像と奥行き方向の状態はほぼ同
じである。よって、振れ角θ=0で中央部を撮影する第
1のカメラ1aによる画像はそのままで、左右方向を撮
影する第2,第3のカメラ1b及び1cによる画像に対
しては、画像の縦方向のみに係数を乗算することにより
水平方向(x)に対し垂直方向(y)の比率が同じとな
るようにして、横方向の平行線を再現することができ
る。このとき、左側を撮影した画像においては、右端
(図14(b)の原点(0,0)を含む端部)を基準と
し、右側を撮影した画像においては、左端(図14
(c)の原点(0,0)を含む端部)を基準として、各
左右の撮影画像の端部と、これに繋がる中央を撮影した
画像の両端とにおいて、縦方向の比率が同一になるよう
にする。
【0084】つまり、係数演算回路51において、カメ
ラ選択信号fが左側を撮影する第2のカメラ1bからの
出力信号であることを示す場合、カメラ位置情報発生回
路5からの信号より振れ角θ=+θ1であり、カメラ選
択信号fが右側を撮影する第3のカメラ1cからの出力
信号であることを示す場合、カメラ位置情報発生回路5
からの信号より振れ角θ=−θ1であるので、左側又は
右側に振れ角を持つ画像に対して横方向の非平行な直線
(図14(b)及び(c)において原点に近づくほど間
隔を広げる複数の破線)を平行線に戻すため、カメラの
横方向の傾斜のみを考慮し、入力される水平方向のアド
レスxpとカメラ位置情報発生回路5からの信号による
カメラの被写体からの高さH、カメラの俯角φ、振れ角
θの値より演算係数kyを演算する。尚、カメラ選択信
号fが中央を撮影する第1のカメラ1aからの出力信号
であることを示す場合は、カメラ位置情報発生回路5か
らの信号より振れ角θ=0であるので、例えば、垂直方
向のアドレスypを変換しないようにky=1を出力す
る。
【0085】カメラの振れ角をθとし、θ≠0の条件で
撮影が行われたときには、係数演算回路51が出力する
演算係数をrとし、撮像素子デバイス(厳密に言えば、
レンズの主点)から被写体13までの距離をh2とし、
距離h2にある被写体13の撮影画像の中心点に対応す
る点から図14(b)及び(c)の座標系の原点に相当
する点までの距離をXp0とし、これらの座標系における
点の原点からのx軸方向の距離をXpとし、所定の定数
をCnとして、下記の式 r={(h2cosθ+Xp0sinθ)×Cn}/(h2cosθ+Xp0sinθ−Xpsinθ) … により演算係数rを求める。また、θ=0の条件で撮影
したときには、演算係数rを所定値に設定する。
【0086】ここで、h2,Xp及びXp0はカメラの被写
体からの高さ、カメラの俯角、カメラの振れ角及びレン
ズの焦点距離、撮像素子デバイスの大きさから求めるこ
とができる。よって、演算係数rは、係数演算回路51
で使用するカメラのレンズの焦点距離、撮像素子デバイ
スの大きさを設定しておき、カメラ位置情報発生回路5
からの信号におけるカメラの被写体からの高さH、カメ
ラの俯角φ、振れ角θを示す信号により演算できる。そ
して、上記得られた演算係数rより、演算係数ky=r
として、kyを出力する。例えば、振れ角θ=0の第1
のカメラ1aにおける画像に対してはky=1としてい
るので、式の定数Cn=1とすれば、xp=0でky
1となり、各左右の撮影画像と中央を撮影した画像の両
端での縦方向の比率を同一とし、水平方向(x)に対し
垂直方向(y)の比率が同じとなるようにして、横方向
の平行線を再現できる。
【0087】尚、定数Cnは、画像の枚数により合成す
る際に隣接する画像の端部における縦方向の比率を同一
にするよう決められる。また、式による圧縮率rを求
める演算は、その一例であり、左側又は右側に振れ角を
持つ画像に対して横方向の放射線状の直線を平行線に戻
すように、入力される水平方向のアドレスxpとカメラ
位置情報発生回路5からの信号によるカメラの被写体か
らの高さH、カメラの俯角φ、振れ角θより演算係数k
yを求めるのであれば、他の演算式を採用してもよい。
【0088】係数演算回路51において得られた演算係
数kyは、乗算回路52へと送られ、乗算回路52で
は、座標変換回路50から出力される垂直方向アドレス
pとkyとの乗算を行い、演算係数kyにより変換され
た垂直方向のアドレスyp′=ky×ypを出力する。
【0089】合成画像アドレス生成回路53には、座標
変換回路50からの変換した水平方向アドレスxpと乗
算回路52からの出力である変換された垂直方向のアド
レスyp′が入力され、各画像における変換後のアドレ
ス(xp,yp′)を合成画像でのアドレスへと対応さ
せ、合成画像のすべて或いは一部の領域が一画面上に表
示できるように適当な大きさに縮小し、RAM9への映
像信号の書き込みアドレスとなるデータを生成し出力す
る。
【0090】つまり、合成画像アドレス生成回路53へ
は、座標変換回路50からの位置情報tとカメラ位置情
報発生回路5からの信号も入力されており、カメラ位置
情報発生回路5からの信号から画像枚数N=3であるの
で、t=0では中央の領域を撮影する第1のカメラ1a
からの出力信号として、入力アドレス(xp,yp′)は
合成画像の中心を入力アドレスの(0,0)と一致する
ように対応させて合成画像のアドレスへ変換する。t=
+1では左側を撮影する第2のカメラ1bからの出力信
号として、合成画像の左側の位置の画像に対応するよう
に、入力アドレス(xp,yp′)を合成画像のアドレス
に変換する。同様に、t=−1では、右側を撮影する第
3のカメラ1cからの出力信号として、合成画像の右側
の位置の画像に対応するようにアドレスを変換する。よ
って、ディスプレイ等の表示装置には、例えば、図15
に示されるような被写体上の格子状の模様が奥行き方向
の遠近感を残したまま写し出される。尚、図15におい
て、54は、ディスプレイの枠である。また、図15
は、表示装置における表示の一例を示すに過ぎず、表示
装置の画面の大きさ、形状等により表示データの一部を
切り出して表示してもよく、例えば、図15における破
線枠55内の領域のみを表示させてもよい。
【0091】以上説明したように、実施の形態4の画像
合成装置及び画像合成方法によれば、カメラの台数N、
カメラの被写体からの高さH(或いは距離h)、カメラ
の俯角φ、カメラの振れ角θに基づき、アドレス変換回
路においては、撮像素子デバイス上の画面アドレスに対
応する被撮影領域13a,13b,13c上の点のアド
レスを求めているので、被写体とカメラとの位置関係に
左右されることなく、被写体上の複数の被撮影領域を撮
影して得られた画像を単一の視点で見た場合と同じよう
に、不自然さを感じさせることのない良好な広角画像を
得ることができる。
【0092】尚、実施の形態4において、上記以外の点
は、上記実施の形態1又は2と同一である。
【0093】実施の形態5 上記実施の形態4においては、座標変換回路50におい
て画面アドレスを図14に示される座標系に変換し、係
数演算回路51において式より求めた圧縮率rにより
演算係数kyを求めるように構成しているが、実施の形
態5においては、他の座標変換を行っている。実施の形
態5においては、左側又は右側に振れ角を持つ画像に対
して横方向の非平行な直線(図16(b)及び(c)に
おいて、原点に近づくほど間隔を広げる複数の破線)を
平行線に戻すように、入力される水平方向のアドレスx
pとカメラ位置情報発生回路5からの信号によるカメラ
の被写体からの高さH、カメラの俯角φ、振れ角θより
演算係数kyを得ることもできる。尚、実施の形態5の
画像合成装置の構成は、アドレス変換回路23の係数演
算回路51の処理内容を除いて、実施の形態4の装置の
構成と同一である。従って、実施の形態5の説明におい
ては、図1から図8まで、及び図13をも参照する。
【0094】例えば、座標変換回路50は、アドレス発
生回路6が発生した、カメラの撮像素子デバイス上の画
面アドレス(x,y)を、図16(a)、(b)、
(c)に示されるアドレス(xp,yp)に座標変換す
る。図16において、各画像で垂直方向のアドレス(y
p)は、撮像素子デバイスの縦方向の中心線(即ち、図
16(a)に示されるxp軸)を0とし、中心線からの
縦方向への変位量で表され、中心より上側では+、下側
では−の値となるように変換する。水平方向のアドレス
(xp)は、左右の方向に振れ角を持つ画像に対して
は、合成画像の中心から見て左右対称のアドレスとなる
ように変換する。つまり、中央を撮影する第1のカメラ
1aからの出力信号である場合は、図14(a)と同様
に変換し、左側を撮影する第2のカメラ1bからの出力
信号である場合は、水平方向のアドレス(xp)は、撮
像素子デバイスの横方向の中心線(即ち、図14(b)
に示されるyp軸)を0とし、中心線からの横方向への
変位量で表され、中心より右側では+、左側では−の値
となるように変換する。一方、右側を撮影する第3のカ
メラ1bからの出力信号である場合は、撮像素子デバイ
スの横方向の中心線(即ち、図14(c)に示されるy
p軸)を0とし、中心線からの横方向への変位量で表さ
れ、中心より左側では+、右側では−の値となるように
変換する。
【0095】カメラの振れ角をθとし、θ≠0の条件で
撮影が行われたときには、係数演算回路51が出力する
演算係数をr0とし、撮像素子デバイス(厳密に言え
ば、レンズの主点)から被写体13までの距離をh2
し、距離h2にある被写体13の撮影画像の中心点に対
応する点から横軸方向の画像端に相当する点までの距離
をXp0とし、座標系における点の原点までのx軸方向の
距離をXp′とし、所定の定数をCnとしたときに、下記
の式 r0={(h2cosθ+Xp0sinθ)×Cn}/(h2cosθ+Xp′sinθ) … により演算係数r0を求める。また、θ=0の条件で撮
影したときには、演算係数r0を所定値に設定すること
を特徴としている。
【0096】また、h2,Xp0及びXp′は、実施の形態
4の場合と同様に、カメラの被写体からの高さ、カメラ
の俯角、カメラの振れ角及びレンズの焦点距離、撮像素
子デバイスの大きさから求めることができる。よって、
演算係数r0はカメラ位置情報発生回路5からの信号に
おけるカメラの被写体からの高さH、カメラの俯角φ、
振れ角θを示す信号により演算でき、演算係数r0
り、演算係数ky=r0として、kyを得ることができ
る。尚、式による演算は、実施の形態4における式
による演算と基準点の取り方を変更した場合に相当し、
画像内では同様の係数となり、得られる画像も図15の
ような合成画像となる。
【0097】さらに、上記実施の形態4及び5において
は、カメラの被写体からの高さ、カメラの俯角、カメラ
の振れ角を用いて演算係数kyを求めているが、撮影素
子上での水平方向のアドレスXpに相当する点と光軸と
の距離は、レンズの焦点距離、撮像素子デバイスの大き
さから求められる画角に基づき得られるので、カメラの
振れ角のみを用いて演算係数kyを得ることもできる。
【0098】例えば、式については、カメラのレンズ
の焦点距離、撮像素子デバイスの大きさから求められる
画角2α1として、アドレスXpでの光軸となす角度α′
とすれば、下記の式のように変形でき、 r={(cosθ+tanα1sinθ)×Cn}/(cosθ+tanα′sinθ) … 角度α′はアドレスXpとレンズの焦点距離、撮像素子
デバイスの大きさから求められる。また、式について
も、同様に変形できる。
【0099】尚、実施の形態5において、上記以外の点
は、上記実施の形態4と同一である。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1から18
までのいずれかの発明によれば、撮像手段と被写体との
位置関係を示す位置情報に基づいて合成画像のアドレス
を生成しているので、撮像手段と被写体との位置関係に
左右されることなく、単一の視点で見た場合のように不
自然さを感じさせることのない良好な広角画像を合成す
ることができるという効果が得られる。
【0101】また、請求項4又は13の発明によれば、
アドレス変換手段において変換された被写体の被撮影領
域上のアドレスを、被写体上の被撮影領域の全てを単一
の視点から撮影できる仮想上の撮像手段の画面アドレス
に変換しているので、立体感を感じさせることのできる
広角画像を合成することができるという効果が得られ
る。
【0102】また、請求項8又は17の発明によれば、
式を用いて合成画像の縦方向のアドレスを変換すると
いう簡単な方法により、単一の視点で見た場合のように
不自然さを感じさせることのない良好な広角画像を合成
することができるという効果が得られる。
【0103】また、請求項9又は18の発明によれば、
式を用いて合成画像の縦方向のアドレスを変換すると
う簡単な方法により、単一の視点で見た場合のように不
自然さを感じさせることのない良好な広角画像を合成す
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による画像合成装置
の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1におけるカメラと被写体との位
置関係を模式的に示す斜視図である。
【図3】 実施の形態1におけるカメラと被写体との位
置関係を模式的に示す平面図である。
【図4】 (a)及び(b)はそれぞれ、カメラの垂直
画角を示す側面図及びカメラの水平画角を示す平面図で
ある。
【図5】 実施の形態1において被写体を地平面とし、
水平面から等しい俯角を持って設置されている3台のカ
メラのそれぞれにより撮影される地平面上の被撮影領域
の一例を示す図である。
【図6】 図5に示される被撮影領域が各カメラの撮像
素子デバイス上に結像される様子を示す図である。
【図7】 実施の形態1におけるアドレス変換回路の構
成の一例を示すブロック図である。
【図8】 実施の形態1の画像合成装置又は画像合成方
法を用いて表示装置に表示される画像(格子模様)の一
例を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態2による画像合成装置
の構成の一例を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の実施3による画像合成装
置のアドレス変換回路の構成を示すブロック図である。
【図11】 実施の形態3において被写体を地平面と
し、水平画角が3α度の仮想カメラで撮影される被写体
上の領域を示す図である。
【図12】 図11に示される被撮影領域が各カメラの
撮像素子デバイス上に結像される様子を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態4の画像合成装置の
アドレス変換回路の構成の一例を示すブロック図であ
る。
【図14】 (a)、(b)、(c)は、この発明の実
施の形態4の座標変換回路により変換された画面アドレ
スを表記する座標系を示す説明図である。
【図15】 実施の形態4の画像合成装置におけるアド
レス変換回路による変換の一例を説明するための図であ
る。
【図16】 (a)、(b)、(c)は、この発明の実
施の形態5の座標変換回路により変換された画面アドレ
スを表記する座標系を示す説明図である。
【図17】 従来の広角画像撮影装置の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1a,1b,1c,31 撮像装置、 2 同期駆動回
路、 5,33 カメラ位置情報発生回路、 6,38
アドレス発生回路、 7,22,23,39アドレス
変換回路、 9,40 RAM、 20,21 演算回
路、 32レンズの主点、 34 カメラ回転駆動回
路、 35 撮像素子駆動回路、 50 座標変換回
路、 51 係数演算回路、 52 乗算回路、 53
合成画像アドレス生成回路。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1台或いは複数台の撮像手段により被写
    体上の複数の被撮影領域を撮影することによって得られ
    た複数の画像から1枚の広角画像を合成する画像合成装
    置において、 上記撮像手段と被写体上の複数の被撮影領域との位置関
    係を示す位置情報信号を発生する位置情報発生手段と、 上記撮像手段から出力される画像信号に対応する上記撮
    像手段の画素の位置を特定する画面アドレスを発生する
    アドレス発生手段と、 上記アドレス発生手段から出力される画面アドレスを、
    上記位置情報発生手段から出力される位置情報信号に基
    づいて、合成後の広角画像のアドレスに変換するアドレ
    ス変換手段とを有することを特徴とする画像合成装置。
  2. 【請求項2】 上記位置情報発生手段から出力される位
    置情報信号が、 上記撮像手段の被写体からの高さ及び上記撮像手段から
    被写体までの距離のうちのいずれか一方を示す情報と、 上記撮像手段の光軸が水平面となす角度を示す情報と、 上記撮像手段により撮影される被写体上の被撮影領域の
    数を示す情報と、 上記撮像手段と被写体の中心点とを結ぶ中央線と上記撮
    像手段の光軸とのなす振れ角を示す情報とのうちいずれ
    かを含む信号であることを特徴とする請求項1記載の画
    像合成装置。
  3. 【請求項3】 上記アドレス変換手段が、上記アドレス
    発生手段から出力される画面アドレスを、上記位置情報
    発生手段から出力される位置情報信号に基づいて、被写
    体の被撮影領域上のアドレスに変換する第1の演算手段
    を有することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに
    記載の画像合成装置。
  4. 【請求項4】 上記アドレス変換手段が、上記第1の演
    算手段により変換された被写体の被撮影領域上のアドレ
    スを、被写体上の被撮影領域の全てを単一の視点から撮
    影できる仮想上の撮像手段の画面アドレスに変換する第
    2の演算手段を有することを特徴とする請求項3記載の
    画像合成装置。
  5. 【請求項5】 上記アドレス変換手段が、被写体上の被
    撮影領域の全てを単一の視点から撮影できる仮想上の撮
    像手段の画面アドレスと同等の画面アドレスを生成する
    ように、上記アドレス発生手段から出力される画面アド
    レスの縦方向のアドレスのみを、上記位置情報発生手段
    から出力される位置情報信号に基づいて、合成後の広角
    画像のアドレスに変換することを特徴とする請求項1又
    は2のいずれかに記載の画像合成装置。
  6. 【請求項6】 上記アドレス変換手段が、 上記アドレス発生手段から出力される画面アドレスの縦
    方向のアドレスに乗じられる演算係数を、上記アドレス
    発生手段から出力される画面アドレスの横方向のアドレ
    スと上記位置情報発生手段から出力される位置情報信号
    とに基づいて算出する係数演算手段と、 上記係数演算手段により得られた演算係数を上記画面ア
    ドレスの縦方向のアドレスに乗ずる乗算手段と、 上記アドレス発生手段から出力される画面アドレスの横
    方向のアドレスと、上記乗算手段から出力される画面ア
    ドレスの縦方向のアドレスと、上記位置情報発生手段か
    ら出力される位置情報信号とに基づいて1枚の広角画像
    のデータを生成する合成画像アドレス生成手段とを有す
    ることを特徴とする請求項1,2,5のいずれか一つに
    記載の画像合成装置。
  7. 【請求項7】 上記アドレス変換手段が、 上記アドレス発生手段から出力される画面アドレスを表
    記する座標系を設定し、この設定される座標系により表
    記される画面アドレスを出力する座標変換手段と、 上記座標変換手段から出力される画面アドレスの縦方向
    のアドレスに乗じられる演算係数を、上記座標変換手段
    から出力される画面アドレスの横方向のアドレスと上記
    位置情報発生手段から出力される位置情報信号とに基づ
    いて算出する係数演算手段と、 上記係数演算手段により得られた演算係数を上記座標変
    換手段から出力される画面アドレスの縦方向のアドレス
    に乗ずる乗算手段と、 上記座標変換手段から出力される画面アドレスの横方向
    のアドレスと、上記乗算手段から出力される画面アドレ
    スの縦方向のアドレスと、上記位置情報発生手段から出
    力される位置情報信号とに基づいて1枚の広角画像のデ
    ータを生成する合成画像アドレス生成手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項1,2,5のいずれか一つに記載
    の画像合成装置。
  8. 【請求項8】 上記撮像手段の振れ角をθとし、 θ≠0の条件で撮影が行われたときには、上記係数演算
    手段が出力する演算係数をrとし、上記撮像手段から被
    写体までの距離をh2とし、被写体の中心点に対応する
    上記撮像手段上の点を通る横方向のx軸が被写体上の被
    撮影領域の上記中心点側の境界線に対応する上記撮像手
    段上の領域の境界線と交差する点を座標系の原点とし、
    被写体上での画像の中心点に相当する点から上記座標系
    の原点に相当する点までの横軸方向の距離をXp0とし、
    上記座標系における点の原点からのx軸方向の距離をX
    pとし、所定の定数をCnとして、下記の式 r={(h2cosθ+Xp0sinθ)×Cn}/(h2cosθ+Xp0sinθ−Xpsinθ) … により演算係数rを求めるとともに、 θ=0の条件で撮影したときには、演算係数rを所定値
    に設定することを特徴とする請求項7記載の画像合成装
    置。
  9. 【請求項9】 上記撮像手段の振れ角をθとし、 θ≠0の条件で撮影したときには、上記係数演算手段が
    出力する演算係数をr 0とし、上記撮像手段から被写体
    までの距離をh2とし、撮影される被写体上の被撮影領
    域に対応する上記撮像手段上の領域の中心位置を座標系
    の原点とし、被写体上での上記原点に対応する点から横
    軸方向の画像の境界線に対応する点までの距離をXp0
    し、上記座標系における点の原点からx軸方向の距離を
    p′とし、所定の定数をCnとしたときに、下記の式 r0={(h2cosθ+Xp0sinθ)×Cn}/(h2cosθ+Xp′sinθ) … により演算係数r0を求めるとともに、 θ=0の条件で撮影したときには、演算係数r0を所定
    値に設定することを特徴とする請求項7記載の画像合成
    装置。
  10. 【請求項10】 1台或いは複数台の撮像手段により被
    写体上の複数の被撮影領域を撮影することによって得ら
    れた複数の画像から1枚の広角画像を合成する画像合成
    方法において、(ア) 撮像手段と被写体上の複数の被
    撮影領域との位置関係を示す位置情報を設定し、(イ)
    撮像手段から出力される画像信号に対応する撮像手段
    の画素の位置を特定する画面アドレスを発生し、(ウ)
    この画面アドレスを、上記位置情報に基づいて、合成
    後の広角画像のアドレスに変換することを特徴とする画
    像合成方法。
  11. 【請求項11】 上記位置情報が、 撮像手段の被写体からの高さ及び撮像手段から被写体ま
    での距離のうちのいずれか一方を示す情報と、 撮像手段の光軸が水平面となす角度を示す情報と、 撮像手段により撮影される被写体上の被撮影領域の数を
    示す情報と、 撮像手段と被写体の中心点とを結ぶ中央線と撮像手段の
    光軸とのなす振れ角を示す情報とのうちいずれかを含む
    ことを特徴とする請求項10記載の画像合成方法。
  12. 【請求項12】 上記工程(ウ)において、画面アドレ
    スを、上記位置情報に基づいて、被写体の被撮影領域上
    のアドレスに変換することを特徴とする請求項10又は
    11のいずれかに記載の画像合成方法。
  13. 【請求項13】 上記工程(ウ)において、画面アドレ
    スを、上記位置情報に基づいて、被写体の被撮影領域上
    のアドレスに変換し、この変換された被写体の被撮影領
    域上のアドレスを、被写体上の被撮影領域の全てを単一
    の視点から撮影できる仮想上の撮像手段の画面アドレス
    に変換することを特徴とする請求項10又は11のいず
    れかに記載の画像合成方法。
  14. 【請求項14】 上記工程(ウ)において、被写体上の
    被撮影領域の全てを単一の視点から撮影できる仮想上の
    撮像手段の画面アドレスと同等の画面アドレスを生成す
    るように、画面アドレスの縦方向のアドレスのみを、上
    記位置情報に基づいて、合成後の広角画像のアドレスに
    変換することを特徴とする請求項10又は11のいずれ
    かに記載の画像合成方法。
  15. 【請求項15】 上記工程(ウ)において、 画面アドレスの縦方向のアドレスに乗じられる演算係数
    を、画面アドレスの横方向のアドレスと上記位置情報と
    に基づいて算出し、 上記演算係数を画面アドレスの縦方向のアドレスに乗
    じ、 画面アドレスの横方向のアドレスと、上記演算係数を乗
    じられた画面アドレスの縦方向のアドレスと、上記位置
    情報とに基づいて1枚の広角画像のデータを生成するこ
    とを特徴とする請求項10,11,14のいずれか一つ
    に記載の画像合成方法。
  16. 【請求項16】 上記工程(ウ)において、 画面アドレスを表記する座標系を設定し、この設定され
    た座標系で表記される画面アドレスを出力し、 上記座標系で表記される画面アドレスの縦方向のアドレ
    スに乗じられる演算係数を、上記座標系で表記される画
    面アドレスの横方向のアドレスと上記位置情報とに基づ
    いて算出し、 上記演算係数を上記座標系で表記される画面アドレスの
    縦方向のアドレスに乗じ、 上記座標系で表記される画面アドレスの横方向のアドレ
    スと、上記演算係数が乗じられた画面アドレスの縦方向
    のアドレスと、上記位置情報とに基づいて1枚の広角画
    像のデータを生成することを特徴とする請求項10,1
    1,14のいずれか一つに記載の画像合成方法。
  17. 【請求項17】 上記工程(ウ)において、 上記撮像手段の振れ角をθとし、 θ≠0の条件で撮影が行われたときには、上記演算係数
    をrとし、撮像手段から被写体までの距離をh2とし、
    被写体の中心点に対応する撮像手段上の点を通る横方向
    のx軸が被写体上の被撮影領域の上記中心点側の境界線
    に対応する撮像手段上の領域の境界線と交差する点を座
    標系の原点とし、被写体上での画像の中心点に相当する
    点から上記座標系の原点に相当する点までの横軸方向の
    距離をX p0とし、上記座標系における点の原点からのx
    軸方向の距離をXpとし、所定の定数をCnとして、下記
    の式 r={(h2cosθ+Xp0sinθ)×Cn}/(h2cosθ+Xp0sinθ−Xpsinθ) … により演算係数rを求めるとともに、 θ=0の条件で撮影したときには、演算係数rを所定値
    に設定することを特徴とする請求項16記載の画像合成
    方法。
  18. 【請求項18】 上記工程(ウ)において、 上記撮像手段の振れ角をθとし、 θ≠0の条件で撮影したときには、上記演算係数をr0
    とし、撮像手段から被写体までの距離をh2とし、撮影
    される被写体上の被撮影領域に対応する撮像手段上の領
    域の中心位置を座標系の原点とし、被写体上での上記原
    点に対応する点から横軸方向の画像の境界線に対応する
    点までの距離をXp0とし、上記座標系における点の原点
    からx軸方向の距離をXp′とし、所定の定数をCnとし
    たときに、下記の式 r0={(h2cosθ+Xp0sinθ)×Cn}/(h2cosθ+Xp′sinθ) … により演算係数r0を求めるとともに、 θ=0の条件で撮影したときには、演算係数r0を所定
    値に設定することを特徴とする請求項16記載の画像合
    成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006154081A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Namco Bandai Games Inc 立体視用印刷物の製造方法、立体視用印刷物、画像生成方法及びプログラム
US7184091B2 (en) 2000-11-07 2007-02-27 Minolta Co., Ltd. Method for connecting split images and image shooting apparatus

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