JP2011055084A - 撮像装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な処理で貼り合わせ画像が生成可能な撮像装置及び電子機器等を提供すること。
【解決手段】撮像装置は、被写体を結像する光学系と、光学系により結像した被写体像を撮像する撮像素子と、撮像素子の撮像により得られた撮像情報の読み出しを制御する読み出し制御部と、撮像装置の並進移動情報及び回転移動情報の少なくとも一方であるモーション情報を取得するモーション情報取得部と、を含む。読み出し制御部は、モーション情報に基づいて、今回のフレーム画像領域F2と前回のフレーム画像領域F1との重なり領域R12を検出し、検出された重なり領域を除いた画像領域FN2の撮像情報を撮像素子から読み出す。
【選択図】 図2

Description

本発明は、撮像装置及び電子機器等に関する。
パノラマ画像の撮影手法として、被写体を複数のフレームで撮像し、撮像された複数のフレーム画像を貼り合わせてパノラマ画像(貼り合わせ画像)を生成する手法がある。この画像の貼り合わせ処理においては、高度な画像処理技術が必要となる。そのため、画像処理の効率が悪く、高価な画像処理エンジンが必要となるという課題がある。
例えば、パノラマ画像の生成手法として相関処理を用いた手法がある。この手法では、パターンマッチングや動きベクトルによるフレーム画像間の相関処理を行って、フレーム画像間の重なり領域(重複領域)を検出する。しかしながら、この手法では、相関処理のための画像処理エンジンの負荷が大きくなってしまう。
また、パノラマ画像の生成手法として特許文献1に開示される手法がある。この手法では、角速度センサでカメラ(撮像装置)の回転移動を検出し、加速度センサでカメラの並進移動を検出する。そして、検出結果によりフレーム画像間の移動量を算出して重なり領域を予測し、その予測に基づいて複数の画像を張り合わせてパノラマ画像を生成する。しかしながら、この手法では、撮像素子の撮像情報をフレーム毎に全画素読み出す必要があり、撮像情報の読み出しに時間がかかってしまう。そのため、カメラの移動が速い場合に画像が欠陥してしまう可能性がある。
特許3817302号公報
本発明の幾つかの態様によれば、簡素な処理で貼り合わせ画像が生成可能な撮像装置及び電子機器等を提供できる。
本発明の一態様は、被写体を結像する光学系と、前記光学系により結像した被写体像を撮像する撮像素子と、前記撮像素子の撮像により得られた撮像情報の読み出しを制御する読み出し制御部と、撮像装置の並進移動情報及び回転移動情報の少なくとも一方であるモーション情報を取得するモーション情報取得部と、を含み、前記読み出し制御部は、前記モーション情報に基づいて、今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出し、検出された前記重なり領域を除いた画像領域の撮像情報を前記撮像素子から読み出す撮像装置に関係する。
本発明の一態様によれば、撮像装置のモーション情報が取得され、そのモーション情報に基づいて、今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域が検出され、検出された重なり領域を除いた画像領域の撮像情報が撮像素子から読み出される。これにより、簡素な画像処理で貼り合わせ画像を生成することが可能になる。
また、本発明の一態様では、前記読み出し制御部は、今回のフレーム画像領域である第i(iは自然数)のフレーム画像領域と第i−1のフレーム画像領域以前の過去のフレーム画像領域との重なり領域を、前記モーション情報に基づいて検出し、検出された前記重なり領域を除いた画像領域の撮像情報を前記撮像素子から読み出してもよい。
このようにすれば、前回よりも前のフレーム画像領域との重なり領域をさらに検出し、その重なり領域を除いた画像領域の撮像情報を読み出すことができる。これにより、さらに処理データ量を削減し、画像処理の負荷を低減できる。
また、本発明の一態様では、前記モーション情報取得部は、前記撮像素子により連続して撮像動作が行われる場合に、前記モーション情報として、前回の撮像動作から今回の撮像動作までの撮像装置の並進移動情報及び回転移動情報の少なくとも一方を取得し、前記読み出し制御部は、前記モーション情報に基づいて、前回のフレーム画像領域に対する今回のフレーム画像領域の移動量を求め、求めた移動量に基づいて今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出してもよい。
このようにすれば、前回の撮像動作から今回の撮像動作までの撮像装置のモーション情報が取得されることで、そのモーション情報に基づいて、今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出できる。
また、本発明の一態様では、前記被写体までの距離情報を取得する距離情報取得部を含み、前記読み出し制御部は、前記距離情報と前記モーション情報に基づいて、今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出してもよい。
このようにすれば、撮像装置から被写体までの距離が変化した場合であっても、取得された距離情報に基づいて今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出できる。
また、本発明の一態様では、前記読み出し制御部は、前記光学系の焦点距離情報と前記モーション情報に基づいて、今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出してもよい。
このようにすれば、撮像装置の焦点距離が変化した場合であっても、取得された焦点距離情報に基づいて今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出できる。
また、本発明の一態様では、貼り合わせ画像を生成する画像処理部を含み、前記画像処理部は、前記読み出し制御部により読み出された撮像情報に基づく複数のフレーム画像を、前記モーション情報に基づいて貼り合わせる処理を行って、パノラマ画像を生成してもよい。
このようにすれば、モーション情報に基づいてフレーム画像を貼り合わせることで、簡素な画像処理でパノラマ画像を生成できる。これにより、ハードウェアの構成を簡素化等が実現できる。
また、本発明の一態様では、前記読み出し制御部は、仮想座標系における前回のフレーム画像領域の基準点の座標を、前記モーション情報に基づいて座標変換し、前記仮想座標系における今回のフレーム画像領域の基準点の座標を求め、求めた基準点の座標に基づいて今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出してもよい。
このようにすれば、撮像装置のモーション情報に基づいて、仮想パノラマ座標系におけるフレーム画像領域の基準点の座標変換を行うことができる。そして、その座標変換によりフレーム画像領域の基準点の座標を求めることで、今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出できる。
また、本発明の一態様では、前記読み出し制御部は、前記撮像素子により連続して撮像動作が行われる場合に、前記撮像動作により得られる最初のフレーム画像である第1のフレーム画像を基準として前記仮想座標系を設定してもよい。
このようにすれば、最初の撮像動作において仮想座標系を設定し、設定した仮想座標系においてフレーム画像領域を順次座標変換することで、フレーム画像領域の重なり領域を検出できる。
また、本発明の一態様では、前記被写体までの距離情報を取得する距離情報取得部を含み、前記距離情報取得部は、前記第1のフレーム画像に対応する距離情報を取得し、取得された距離情報からの変化分を前記モーション情報により取得して第2のフレーム画像以降のフレーム画像に対応する距離情報を取得し、前記読み出し制御部は、前記距離情報取得部により取得された距離情報から前回のフレーム画像領域に対する今回のフレーム画像領域の拡大率または縮小率を求め、求めた前記拡大率または縮小率に基づいて仮想座標系における前回のフレーム画像の基準点の座標を座標変換し、前記仮想座標系における今回のフレーム画像の基準点の座標を求め、求めた基準点の座標に基づいて今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出してもよい。
このようにすれば、距離情報に基づいて重なり領域を検出できる。すなわち、最初のフレーム画像に対応する距離情報からの変化分をモーション情報により取得することで、第2のフレーム画像以降に対応する距離情報を取得できる。そして、その距離からフレーム画像領域の拡大率または縮小率を求め、その拡大率または縮小率に基づいてフレーム画像領域の基準点の座標変換を行うことで、フレーム画像領域の重なり領域を検出できる。
また、本発明の一態様では、表示部を制御する表示制御部を含み、前記表示制御部は、前記仮想座標系に対応する表示領域を前記表示部に表示し、前記撮像素子により連続して撮像動作が行われる場合に、前記撮像動作により得られたフレーム画像を前記表示領域の対応する領域に順次表示してもよい。
このようにすれば、撮像動作により得られたフレーム画像が表示領域の対応する領域に順次表示されることで、例えば撮影者が表示部を見ながら容易に貼り合わせ画像を完成させることができる。
また、本発明の一態様では、前記光学系の焦点距離を制御する焦点距離制御部を含み、前記焦点距離制御部は、前記撮像素子により連続して撮像動作が行われる場合に、注目被写体が撮像される撮像動作において、前記注目被写体が第1の解像度で撮像されるように前記焦点距離を第1の焦点距離に調整し、背景が撮像される撮像動作において、前記背景が前記第1の解像度より低い第2の解像度で撮像されるように前記焦点距離を前記第1の焦点距離より短い第2の焦点距離に調整してもよい。
このようにすれば、背景よりも注目被写体を高解像度に撮像し、注目被写体よりも背景を広い画角で撮影できる。これにより、注目被写体を鮮明に撮像し、背景の撮像を素早く終了できる。
本実施形態の撮像装置の動作説明図。 読み出し制御の動作説明図。 読み出し制御の動作説明図。 本実施形態の撮像装置の構成例。 モーション情報とフレーム画像領域の並進移動との対応関係についての説明図。 モーション情報とフレーム画像領域の回転移動との対応関係についての説明図。 並進移動と回転移動のアフィン変換の説明図。 並進移動と回転移動のアフィン変換の説明図。 並進移動と回転移動のアフィン変換の説明図。 距離情報とフレーム画像領域の拡大縮小との対応関係についての説明図。 焦点距離情報とフレーム画像領域の拡大縮小との対応関係についての説明図。 拡大縮小のアフィン変換の説明図。 距離情報と重なり領域の関係についての説明図。 本実施形態の表示制御の具体例。 本実施形態の焦点距離制御の具体例。 本実施形態の撮像装置のハードウェア構成例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.構成例
本実施形態では、例えば撮像装置により撮像された複数のフレーム画像を貼り合わせてパノラマ画像等の貼り合わせ画像を生成する。このように、複数のフレーム画像を貼り合わせてパノラマ画像等を生成する場合、画像処理等の負荷が大きくなるという課題がある。例えば、図1に示すように、撮影者が撮像装置100(カメラ)を動かしながら被写体を連続的に撮像(撮影)し、撮像しようとする領域VP(以下適宜、仮想平面VPと記載する)を網羅することでパノラマ画像が取得される。このとき、連続する撮像によりフレーム画像F1、F2が取得されたとする。このF1、F2を貼り合わせる処理において、例えばパターンマッチングの手法を用いて重なり領域R12(重複領域)を検出すると、相関処理等により画像処理の負荷が増大してしまう。
そこで、本実施形態では、撮像装置のモーション情報を用いて、フレーム画像の重なり領域を除いた画像を取得し、取得した画像を貼り合わせる。例えば、図2に示すように、フレーム画像F1が撮像され、F1との重なり領域R12を含むフレーム画像F2が撮像される。この重なり領域R12は、撮像装置のモーション情報により仮想平面(領域)VPにおけるフレーム画像F2の位置を特定することで求められる。そして、撮像装置100の撮像素子からは、フレーム画像F2のうちの重なり領域R12を除いた画像FN2(太線で示す領域の画像)の撮像情報(画素値)が読み出される。そして、仮想平面VPにおけるフレーム画像F1、F2の位置に基づいてF1、FN2の貼り合わせを行う。
また、図3に示すように、フレーム画像F3との重なり領域R34だけでなく、それ以前のフレーム画像F2との重なり領域R24を含むフレーム画像F4が撮像されたとする。この場合、撮像素子からは、F4のうちの重なり領域R24、R34を除いた画像FN4(太線で示す領域の画像)の撮像情報が読み出される。そして同様に、読み出された画像が貼り合わされる。
このように本実施形態では、撮像素子から読み出す情報量を減らすことで、画像処理の処理量を削減できる。また、モーション情報を用いて画像を貼り合わせることで、パターンマッチングの手法等と比べて簡素な画像処理でパノラマ画像を生成できる。
図4に、このような本実施形態の手法を実現する撮像装置の構成例を示す。この撮像装置は、撮像部20、処理部30、操作部60、記憶部70、制御部80、表示部90、情報記憶媒体98を含む。なお、これらの構成要素の一部(例えば操作部、制御部、表示部等)を省略したり、他の構成要素を追加したりするなどの種々の変形実施が可能である。
図4では、撮像装置としてデジタルカメラを想定している。但し本実施形態はデジタルカメラに限定されず、例えば、デジタルビデオカメラ、携帯電話機、携帯情報端末、携帯型ゲーム機、防犯カメラ等の種々の撮像装置(広義には、電子機器)に適用できる。
撮像部20(画像取得部)は、画像処理の対象となる画像を取得するためのものである。具体的には、撮像部20は、光学系22、撮像素子24、フォーカス制御部26、焦点距離制御部28を含む。なお、これらの構成要素の一部(例えば、フォーカス制御部、焦点距離制御部)を省略したり、他の構成要素を追加したりするなどの種々の変形実施が可能である。
光学系22(光学手段、結像光学系)は、被写体の像を結像させるためのものであり、レンズ等の光学素子により構成できる。撮像素子24(撮像手段、光電変換素子)は、光学系22により結像された被写体像(イメージ)を撮像するための素子である。撮像素子24は、例えばCMOSイメージセンサ等のイメージセンサ(光電変換素子)により構成でき、被写体像を光電変換して撮像情報を出力する。フォーカス制御部26(オートフォーカス制御部、フォーカス駆動部)は、被写体像のピント調整を行うためのものである。例えば、撮像素子24により得られた画像から焦点位置を検出し、光学系22を駆動してピント調整することで実現される。焦点距離制御部28(ズーム制御部)は、光学系22の焦点距離を調整するためのものであり、例えば光学系を駆動してズームやワイドなどの画角調整を行う。
処理部30(画像処理装置)は、本実施形態の種々の処理を行うものである。その機能は、例えば画像処理用ICや、各種プロセッサ(CPU)とソフトウェアとの組み合わせなどにより実現できる。処理部30は、撮像情報の読み出し制御や、読み出し制御により得られた画像を貼り合わせる処理などを行う。
操作部60は、電子カメラを例にとれば、シャッター、各種操作ボタン、各種ダイアルなどにより実現されるものである。あるいは、タッチパネルディスプレイにより操作部60の機能を実現してもよい。
記憶部70は、処理部30や制御部80のワーク領域となるものであり、画像データ等の各種データを記憶する。記憶部70の機能は、RAMやHDD(ハードディスクドライブ)などにより実現できる。
制御部80(制御装置)は、撮像装置全体の制御処理を行うものであり、各種ASICやマイクロコンピュータなどのプロセッサにより実現できる。
表示部90(画像出力部)は、画像処理後の画像を表示するためのものであり、例えば電子カメラが備える表示部などにより実現できる。表示部は、例えば液晶パネルや有機ELパネル等の電気光学パネルにより実現されるものであり、スルー画像等のフレーム画像や、パノラマ画像を表示する。
情報記憶媒体98(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、メモリーカード、HDD、光ディスク(CD、DVD)、あるいはROM等のメモリなどにより実現できる。処理部30や制御部80は、情報記憶媒体98に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。すなわち情報記憶媒体98には、本実施形態の各部としてコンピュータ(操作部、処理部、記憶部、出力部を備える装置)を機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶される。
処理部30は、読み出し制御部32、モーション情報取得部36、距離情報取得部42、画像処理部44、表示制御部46、焦点距離情報取得部48を含む。なお、これらの構成要素の一部(例えば、距離情報取得部、表示制御部、焦点距離情報取得部等)を省略したり、他の構成要素を追加したりするなどの種々の変形実施が可能である。
読み出し制御部32は、撮像素子24による撮像により得られた撮像情報の読み出しを制御する。撮像素子24から読み出された撮像情報は、貼り合わせ処理のために画像処理部44に出力される。
撮像情報は、撮像素子24の各画素の画素値(例えば輝度値)であり、被写体像を撮像することで得られた画素値である。例えばCMOSイメージセンサの場合、読み出し対象の画素からアナログの信号(例えば電圧信号)が読み出される。読み出された信号は、図示しないAFE(アナログフロントエンド回路、A/D変換回路)により画素値のデータ(画像データ)に変換される。そして、その画素値のデータが撮像情報として画像処理部44に出力される。
読み出し制御部32は、モーション情報に基づいて、今回のフレーム画像領域(フレーム、フレーム画像)と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出し、検出された重なり領域を除いた画像領域の撮像情報を読み出す(撮像情報の読み出しを制御する)。
例えば、前述の図2に示すように、仮想座標系(x,y)(仮想パノラマ座標系)において、今回のフレーム画像F2の領域と前回のフレーム画像F1の領域との重なり領域R12を検出する。そして、撮像素子24により得られたF2に対応する撮像情報のうち、新たに撮影された画像FN2の領域に対応する画素の撮像情報を読み出し、すでに撮影された重なり領域R12に対応する画素の撮像情報は読み出さない。なお以下では、画像F1、F2、FN2等の領域を、適宜、フレーム画像領域F1、F2、画像領域FN2等と記載する。
より具体的には、読み出し制御部32は、今回のフレーム画像領域である第i(iは自然数)のフレーム画像領域(例えば図3に示すF4)と第i−1のフレーム画像領域以前の過去のフレーム画像領域(例えば図3に示すF1〜F3)との重なり領域を、モーション情報に基づいて検出する。
フレーム画像領域は、仮想座標系(x,y)における画像領域(例えば矩形領域)であり、撮像により得られたフレーム画像(撮像画像)に対応する画像領域である。今回のフレーム画像領域、前回のフレーム画像領域は、それぞれ今回の撮像動作、前回の撮像動作により得られたフレーム画像に対応する。このとき、パノラマ画像を撮影するための連続した撮像動作(一連の撮像動作、順次撮像動作)が行われる場合に、前回の撮像動作は、今回の撮像動作よりも前に行われた撮像動作である。また、過去のフレーム画像領域は、連続する撮像動作の最初の撮像動作(第1の撮像動作)から今回の撮像動作までの撮像動作により得られたフレーム画像に対応する。
前述の図1に示すように、仮想座標系(x,y)は仮想平面VP(仮想パノラマ平面)における座標系であり、フレーム画像領域の重なり領域を検出するために設定されるものである。この仮想平面VPは、貼り合わせ画像(モザイク合成画像)を撮影するために、撮影者が撮影を想定した平面である。すなわち、撮像装置100から被写体までの距離をS(例えば、単位は[m]:メートル)とすれば、仮想平面VPは、撮像装置100から距離Sに設定される仮想的な平面である。フレーム画像領域は、この仮想平面VPにおける撮像装置100の画角(撮像領域、撮像エリア)に対応する。
読み出し制御部32は、撮像装置100の並進移動情報(並進運動情報、平行移動情報、並進移動ベクトル)及び回転移動情報(回転角度情報、回転運動情報)の少なくとも一方であるモーション情報に基づいて、重なり領域を検出する。
具体的には、読み出し制御部32は、仮想座標系における前回のフレーム画像領域の基準点の座標を、モーション情報に基づいて座標変換し、仮想座標系における今回のフレーム画像の基準点の座標を求める。そして、求めた基準点の座標に基づいて今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出する。
フレーム画像領域の基準点(複数の基準点)は、フレーム画像領域の領域内に設定される。例えば、前述の図2に示すように、フレーム画像領域が矩形の画像領域である場合、フレーム画像領域F1の基準点としてF1の頂点A1、B1、C1、D1が設定される。そして、モーション情報をパラータとして含む変換行列(行列)を求め、求めた変換行列により基準点A1、B1、C1、D1の座標変換(アフィン変換)を行う。この座標変換により、フレーム画像領域F2の基準点A2、B2、C2、D2の座標が求められる。これらの基準点の座標からF1、F2の各辺の交点を求めることで、F1とF2の重なり領域R12を検出する。
なお、読み出し制御部32は、座標変換処理部34を含む。そして、座標変換処理部34が、上記の変換行列を求める処理や、フレーム画像領域の基準点の座標変換を行う。また、座標変換処理部34は、過去のフレーム画像領域の基準点の座標を記憶してもよい。そして、読み出し制御部32は、記憶された過去のフレーム画像領域の基準点の座標に基づいて、今回のフレーム画像領域との重なり領域を検出してもよい。
モーション情報取得部36は、撮像装置100の並進移動情報及び回転移動情報の少なくとも一方をモーション情報として取得(検出)する。すなわち、並進移動情報と回転移動情報のいずれか一方または両方を取得する。具体的には、モーション情報として、前回の撮像動作から今回の撮像動作までの撮像装置の並進移動情報(並進移動量)や回転移動情報(回転移動量)を取得する。
具体的には、モーション情報取得部36は、3次元のモーション情報を取得する。図1に示すように、撮像装置100の存在する空間の座標系(直交座標系)を(X,Y,Z)とする。この座標系において、例えば、X軸、Y軸、Z軸に沿った方向(第1、第2、第3の方向に沿った方向)に、それぞれ距離DX、DY、DZ(例えば、単位は[m]:メートル)の並進移動(並進運動)が行われる。あるいは、X軸、Y軸、Z軸に沿った方向を回転軸として、それぞれ回転角DθX、DθY、DθZ(例えば、単位はラジアン)の回転移動(回転運動)が行われる。そして、これらの距離や回転角に対応する情報がモーション情報として取得される。なお、本実施形態では、上記のモーション情報DX、DY、DZ、DθX、DθY、DθZのうちの一部が取得されてもよく、全部が取得されてもよい。
より具体的には、モーション情報取得部36は、モーション情報検出部38を含み、記憶部70は、モーション情報記憶部72を含む。
モーション情報検出部38(モーションセンサ)は、撮像装置の並進移動及び回転移動の少なくとも一方を検出(センシング)する。そして、撮像装置の位置情報(座標情報)及び角度情報(回転角度情報)の少なくとも一方を取得する。例えば、モーション情報検出部38は、加速度センサ、角速度センサにより構成される。そして、加速度センサが並進移動を検出し、加速度センサの出力値を積分(時間積分)することで位置情報が取得される。また、角速度センサが回転移動を検出し、角速度センサの出力値を積分(時間積分)することで角度情報が取得される。
モーション情報記憶部72は、モーション情報検出部38により取得された情報を記憶する。記憶される情報は、各撮像動作(各フレーム、各撮像タイミング)において取得された位置情報(座標データ)及び角度情報(角度データ)の少なくとも一方である。
そして、モーション情報取得部36は、今回の撮像動作における位置情報をモーション情報検出部38から取得し、前回の撮像動作における位置情報をモーション情報記憶部72から取得する。モーション情報取得部36は、これらの位置情報の差分値をもとめることで、前回の撮像動作から今回の撮像動作までの撮像装置の並進移動情報を取得する。同様に、モーション情報取得部36は、角度情報の差分値を求めることで、前回の撮像動作から今回の撮像動作までの撮像装置の回転移動情報を取得してもよい。
ここで、読み出し制御部32は、過去のフレーム画像領域との重なり領域の検出を、モーション情報記憶部72に記憶された情報に基づいて検出してもよい。すなわち、過去のフレーム画像領域の基準点の座標を、記憶された情報から求めてもよい。あるいは、座標変換処理部34が、過去のフレーム画像領域の基準点の座標を記憶しておいてもよい。なお、本実施形態では、移動情報、距離情報、焦点距離情報の一部に基づいて重なり領域が検出されてもよく、全部に基づいて重なり領域が検出されてもよい。
なお、本実施形態では、モーション情報検出部38が省略されてもよく、モーション情報記憶部72が省略されてもよい。例えば、モーション情報検出部38が省略され、他の手法によりモーション情報が取得されてもよい。また、本実施形態では、モーション情報記憶部72が、各撮像動作におけるモーション情報を記憶してもよい。
距離情報取得部42は、被写体までの距離情報(測距情報)を取得(測距)する。例えば、フォーカス制御部26からのフォーカス情報(例えば、フォーカスレンズの駆動量)や、焦点距離制御部28からの焦点距離情報(例えば、ズームレンズの駆動量)により距離情報を求める。あるいは、操作部60を介して撮影距離の情報が入力されてもよい。
焦点距離情報取得部48は、光学系22の焦点距離情報を取得する。例えば、焦点距離制御部28から焦点距離情報を取得する。
読み出し制御部32は、上記の距離情報や焦点距離情報に基づいてフレーム画像領域の重なり領域を検出する。すなわち、距離情報や焦点距離情報をパラメータとして含む変換行列を求め、その変換行列によりフレーム画像領域の基準点の座標変換を行う。なお、本実施形態では、モーション情報、距離情報、焦点距離情報の一部に基づいて重なり領域が検出されてもよく、全部に基づいて重なり領域が検出されてもよい。
画像処理部44は、撮像により得られた複数のフレーム画像を貼り合わせる処理(モザイク合成、パノラマ画像の生成)を行う。具体的には、モーション情報により仮想座標系におけるフレーム画像領域の座標が求められ、貼り合わせ画像において、その座標に対応する位置にフレーム画像が合成される。
例えば、画像処理部44は、パノラマ画像に対応するアドレス空間をもつVRAMを含む。このアドレス空間は、仮想座標系(x,y)に対応するアドレスにより構成される。そして、フレーム画像領域に対応するアドレスに対して撮像情報により得られた画素値を書き込むことで、フレーム画像の貼り合わせが行われる。なお、本実施形態では、距離情報、焦点距離情報に基づいて貼り合わせ処理が行われてもよい。また、本実施形態では、フレーム画像領域の重なり領域の一部(例えば境界部分)についても撮像情報が読み出されてもよい。そして、その一部を用いてパターンマッチングを行うことで貼り合わせの精度を向上させてもよい。
表示制御部46は、仮想座標系に対応する表示領域を表示部90に表示する制御を行う。表示領域は、例えばパノラマ画像に対応する表示領域であり、例えば矩形の表示領域である。なお、表示制御部46の機能は、制御部80により実現されてもよい。
2.本実施形態の手法
2.1.フレーム画像領域の並進移動、回転移動
図5、図6を用いて、カメラ(撮像装置)のモーション情報とフレーム画像領域の並進移動、回転移動との対応関係について説明する。なお、以下では、モーション情報を加速度センサと角速度センサにより検出する場合を例に説明する。但し本実施形態では、他の手法によりモーション情報を取得してもよい。
図5に、フレーム画像領域の並進移動(並進移動量)との対応関係について示す。図5に示すように、仮想パノラマ座標系(仮想座標系)の原点O(基準座標)は、パノラマ撮影開始の第1のフレーム(撮像期間、撮像タイミング)におけるカメラの光軸と、仮想パノラマ平面との交点に設定される。そして、原点Oで直交するx軸、y軸が設定される。例えば、x軸は水平線と平行な座標軸であり、y軸は水平線に垂直な座標軸である。但し本実施形態では、原点OはF1の領域内の他の点に設定されてもよい。
カメラの座標系(X,Y)の原点O(0,0)は、第1のフレームにおけるカメラの基準点に設定される。例えば、カメラの基準点は、イメージャ(撮像素子)の撮像面と光軸との交点である。X軸、Y軸は、x軸、y軸に平行に設定される。
例えば、第1〜第3のフレームにおいて、カメラ100が座標(X1,Y1)から(X2,Y2)、(X2,Y2)から(X3,Y3)に移動したとする。(X1,Y1)は、例えば(0,0)に設定される。そうすると、加速度センサの出力値により、第1、第2のフレーム間の並進運動量(DX1,DY1)=(X2−X1,Y2−Y1)と、第2、第3のフレーム間の並進運動量(DX2,DY2)=(X3−X2,Y3−Y2)が求められる。
フレーム画像領域F1〜F3の座標を、例えば各領域の中心点(対角線の交点)(x1,y1)〜(x3,y3)で表す。(x1,y1)は、例えば(0,0)に設定される。そうすると、カメラ100の並進運動に対応して、F2はF1に対して(Dx1,Dy1)=(x2−x1,y2−y1)=(DX1,DY1)だけ並進移動する。F3はF2に対して(Dx2,Dy2)=(x3−x2,y3−y2)=(DX2,DY2)だけ並進移動する。
図6に、フレーム画像領域の回転角度(回転移動量)との対応関係について示す。カメラ座標系のZ軸は、カメラ100の光軸と平行であり、仮想パノラマ座標系の平面に垂直であるものとする。そうすると、カメラ100の光軸周りの回転角度(回転移動情報)は、Z軸周りの回転角度により表される。
例えば、カメラ100が回転移動して、第1〜第3のフレームにおいてZ軸周りの角度がθZ1〜θZ3になったとする。ここでθZ1は、例えば0に設定される。そうすると、角速度センサの出力値により、第1、第2のフレーム間の回転角度DθZ1=θZ2−θZ1(回転移動量)と、第2、第3のフレーム間の回転角度DθZ2=θZ3−θZ2が求められる。
第1〜第3のフレームにおいて、フレーム画像領域F1〜F3の光軸周りの角度をθ1〜θ3とする。ここでθ1は、例えば0に設定される。そうすると、カメラ100の回転角度に対応して、F2はF1に対して光軸(基準点)を中心(回転軸)として回転角度Dθ1=θ2−θ1=DθZ1だけ回転移動する。F3はF2に対して光軸を中心として回転角度Dθ2=θ3−θ2=DθZ2だけ回転移動する。
なお、カメラ100がX軸またはY軸周りに回転した場合、フレーム画像領域は並進移動する。例えば、カメラ100のX軸周り、Y軸周りの回転運動をDθX、DθYで表すと、フレーム画像領域はDy=S×sinDθX、Dx=S×sinDθYだけ並進移動する。ここでSは、カメラ100から仮想パノラマ座標系(被写体)までの距離である。
本実施形態では、被写体までの距離を測距する測距手段により測距情報(距離情報)が取得され、レンズとイメージャ間の焦点距離を制御することで焦点距離情報が取得される。図10等で後述のように、これらの情報によりフレーム画像領域の大きさが決定される。また、撮影する画像サイズ(画素数)は、例えばイメージャの画素数や操作部からの操作情報により設定される。この画像サイズにより、フレーム画像領域に対応する画素数が設定される。そのため、これらの測距情報、焦点距離情報、画像サイズと、上記のモーション情報を用いることで、撮影画像(フレーム画像、撮像素子)の各画素に対する仮想パノラマ座標系における座標を算出できる。本実施形態では、この座標の算出を仮想パノラマ座標系におけるアフィン変換により行う。
2.2.並進移動、回転移動のアフィン変換
図7〜図9を用いて、仮想パノラマ座標系における並進移動、回転移動のアフィン変換(座標変換)について説明する。以下では、第1、第2のフレーム間のアフィン変換を例に説明するが、他のフレーム間のアフィン変換についても同様である。なお、本実施形態では、アフィン変換以外の座標変換により仮想パノラマ座標系における座標変換が行われてもよい。
図7に示すように、フレーム画像領域F1の頂点の座標をA(x1,y1)〜D(x4,y4)とし、F1と光軸の交点の座標をO(x0,y0)とする。また、フレーム画像領域F2の頂点の座標をA”(x1”,y1”)〜D”(x4”,y4”)とし、F2と光軸の交点の座標をE”(x0”,y0”)、とする。
また、加速度センサから検出した並進運動量により、フレーム画像領域の並進移動が、+X軸方向へDx1=a、+Y軸方向へDy1=−bであったとする。また、角速度センサから検出した回転角度により、フレーム画像領域の回転角度が、光軸との交点E”を中心として反時計回りに角度Dθ1=θであったとする。
このとき、図8に示すように、原点Oを中心として反時計回りに各点A〜Dを角度θだけ回転させるとする。そうすると、回転後の各点A’(x1’,y1’)〜D’(x4’,y4’)の座標は、下式(1)に示す行列式により求められる。なお、nは整数であり、下式(1)においてn=1〜4である。
Figure 2011055084
並進移動後のF2の各点A”〜D”、E”の座標は、下式(2)に示す行列式によりA’〜D’、Oを並進移動することにより求められる。下式(2)においてn=0〜4である。
Figure 2011055084
フレーム画像領域F1、F2の重なり領域R12は、F1の辺とF2の辺との交点を求めることで求められる。具体的には、F1の隣り合う点(基準点、頂点)を結んでできる直線4本A−B,B−C,C−D,D−Aの方程式を求める。例えば、AとBを結んでできる直線は、下式(3)により求められる。B−C,C−D,D−Aについても同様に求められる。
Figure 2011055084
同様に、F2の隣り合う点を結んでできる直線4本A”−B”,B”−C”,C”−D”、D”−A”を求める。例えば、A”とB”を結んでできる直線は、下式(4)により求められる。B”−C”,C”−D”、D”−A”についても同様に求められる。
Figure 2011055084
そして、これらの直線の交点を求めることで、F1の直線4本×F2の直線4本の合計16通りの交点の座標を求められる。求めた16通りの交点の座標のうち、F1及びF2上にあるものをF1、F2の各辺の交点とする。例えば、A−BとA”−B”の場合、上式(3)、(4)の連立方程式により求めた交点の座標が、x1≦x≦x2、y1≦y≦y2(または、x1”≦x≦x2”、y1”≦y≦y2”)の条件を満たせば、辺の交点とする。なお、傾きが等しい直線同士については平行となり交わることは無いため、計算が行われなくてもよい。
前述の図7の場合、B−CとC”−D”の交点の座標、A−BとC”−D”の交点の座標が求められ、これらの交点と頂点Bにより重なり領域R12が特定される。そして、このR12(または、F2からR12を除いた領域)とイメージャの画素のアドレスとを対応させることで、撮像情報を読み出す領域が設定される。
ここで、上述のように、パノラマ画像の撮影において、イメージャの全画素の撮像情報を読み出し、パターンマッチング等により画像を貼り合わせる手法がある。しかしながら、この手法では、処理データ量が多く、高度な画像処理が必要であるという課題がある。
この点、本実施形態によれば、DX1、DY1、DθZ1等のカメラのモーション情報が取得され、そのモーション情報に基づいて今回のフレーム画像領域F2と前回のフレーム画像領域F1との重なり領域R12が検出され、そのR12をF1から除いた画像領域の撮像情報が読み出される。
これにより、簡素な画像処理でパノラマ画像を生成できる。すなわち、フレーム間の画像において、重畳している部分の画像領域を読み出さないため、処理データ量を削減し、処理時間を短縮できる。さらに、処理データ量が削減されたことで消費電力を抑制することもできる。
また、本実施形態では、読み出された撮像情報に基づく複数のフレーム画像として、F1、F2のフレーム画像が得られる。そして、これらのフレーム画像が、モーション情報に基づいて求められた基準点A〜D、A”〜D”の座標を用いて貼り合わされ、パノラマ画像が生成される。
このようにすれば、相関処理等の高度な処理と比べて、簡素な画像処理でパノラマ画像を生成できる。これにより、ハードウェアの構成を簡素化できる。
また、連続する撮像によりF1〜F4のフレーム画像が得られた場合に、今回のフレーム画像領域F4と過去のフレーム画像領域F3〜F1との重なり領域が検出され、その重なり領域をF4から除いた画像領域の撮像情報がイメージャから読み出される。
このようにすれば、撮像情報を読み出す領域をさらに小さくできるため、より処理データ量を削減し、処理時間を短縮できる。
具体的には、本実施形態では、前回から今回の撮像動作までのモーション情報として、並進運動量DX1、DY1、回転角度DθZ1が取得される。そして、F1に対するF2の移動量Dx1=DX1=a、Dy1=DY1=−b、Dθ1=DθZ1=θが求められ、その移動量に基づいてR12が検出される。
このようにすれば、モーション情報に基づいてR12を検出できる。すなわち、撮像動作間のカメラのモーション情報からフレーム画像領域間の移動量を求め、その移動量によりR12を検出できる。
より具体的には、仮想パノラマ座標系におけるF1の基準点A〜Dの座標が、モーション情報Dx1=a、Dy1=−b、Dθ1=θに基づいてアフィン変換され、仮想パノラマ座標系におけるF2の基準点A”〜D”の座標が求められる。そして、A〜D、A”〜D”の座標により各辺の交点が求められることでR12が検出される。
このようにすれば、モーション情報を仮想パノラマ座標系におけるフレーム画像領域の変換に置き換えることができる。そして、そのフレーム画像領域の変換をアフィン変換により表し、そのアフィン変換により座標変換を行うことで、変換後のフレーム画像領域の頂点の座標を求めることができる。
本実施形態では、連続して撮像動作が行われる場合に、最初のフレーム画像である第1のフレーム画像を基準として仮想パノラマ座標系が設定される。これは、例えば、フレーム画像領域F1の領域内に仮想パノラマ座標系の原点O(0,0)が設定され、F1の回転角度がθ1=0に設定されることに対応する。あるいは、後述するように、最初のフレームにおいて被写体距離S(カメラから仮想パノラマ座標系までの距離)が測距されることに対応する。
このようにすれば、パノラマ撮影の撮影開始時に仮想パノラマ座標系を設定し、設定された仮想パノラマ座標系においてフレーム画像領域を順次アフィン変換することで、重なり領域を検出できる。
なお、上記においては、今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域について説明した。但し、本実施形態では、今回のフレーム画像領域とそれ以前の過去のフレーム画像領域との重なり領域が検出されてもよい。
2.3.フレーム画像領域の拡大、縮小
図10を用いて、被写体距離(距離情報)とフレーム画像領域の拡大、縮小との関係について説明する。なお、以下ではフレーム画像領域F1からF2への変換を例に説明するが、他のフレーム画像領域間の変換についても同様である。
図10に示すように、A点で撮影した撮影範囲をフレーム画像領域F1、B点で撮影した撮影範囲をフレーム画像領域F2とする。このとき、カメラ100を持つ高さは変えず(X,Y座標は変えず)、Z=Z1のA点からZ=Z2のB点へ後退移動したとする。そうすると、加速度センサにより並進移動量DZ1=Z2−Z1が取得される。A点における被写体距離Sは測距部により測距されているため、B点における被写体距離S’はS’=S+DZ1により取得される。
A点とB点で同じ焦点距離であるとすると、A点とB点で画角は変わらない。また、イメージャの有効画像サイズ(対角D’、水平H’、垂直V’)は変わらないとする。このとき、F1の撮影水平範囲H1、撮影垂直範囲V1、F2の撮影水平範囲H2、撮影垂直範囲V2は、下式(5)、(6)により求められる。
Figure 2011055084
Figure 2011055084
上式(5)、(6)より、被写体距離によるフレーム画像領域の座標の拡大及び縮小の関係は、下式(7)により表される。
Figure 2011055084
ここで、上記f、D’、H’、V’の単位は、例えば[mm]:ミリメートルであり、S1、S2、H1、V1、H2、V2の単位は、例えば[m]:メートルである。
なお、図10では、カメラ100が後退移動され、撮影領域が拡大(S’/S>1)される場合について説明した。但し、本実施形態では、カメラ100が前進移動され、撮影領域が縮小(S’/S<1)されてもよい。
図11を用いて、焦点距離情報とフレーム画像領域の拡大、縮小との関係について説明する。被写体距離Sと、イメージャの有効画像サイズは変わらないものとする。焦点距離fで撮影した撮影範囲をフレーム画像領域F1、焦点距離f’で撮影した撮影範囲をフレーム画像領域F2とする。そうすると、焦点距離が変わったことで画角が変わるため、F1の撮影水平範囲H1、撮影垂直範囲V1、F2の撮影水平範囲H2、撮影垂直範囲V2は、下式(8)、(9)により求められる。
Figure 2011055084
Figure 2011055084
上式(8)、(9)より、焦点距離によるフレーム画像領域の座標の拡大及び縮小の関係は、下式(10)により表される。なお、下式(10)において、f/f’>1の場合には拡大であり、f/f’<1の場合には縮小である。
Figure 2011055084
2.4.拡大、縮小のアフィン変換
図12に示すように、F1の頂点の座標をA(x1,y1)〜D(x4,y4)とし、F2の頂点の座標をA’(x1’,y1’)〜D’(x4’,y4’)とする。上式(7)、(10)より、被写体距離及び焦点距離の変更によるアフィン変換は、下式(11)に示す行列式で表される。なお、下式(11)において、n=1〜4である。
Figure 2011055084
上式(11)のアフィン変換は、光軸を中心とした拡大縮小の座標変換である。f/f’×S’/S>1の場合は拡大変換であり、0<f/f’×S’/S<1の場合は縮小変換である。
ここで、並進移動、回転移動、拡大縮小によるアフィン変換をまとめると、上式(1)、(2)、(11)より、下式(12)に示す行列式で表される。下式(12)において、(xn,yn)は変化前の座標であり、(xn’,yn’)は変換後の座標である。3次元目の1は、計算の便宜上加えたものである。
Figure 2011055084
上式(12)において、演算順序は拡大縮小変換、回転移動変換、並進移動変換である。拡大縮小変換、回転移動変換については、パノラマ画像を撮影する間、変換の基準(中心点、基準点)を一定にする。例えば、最初のフレーム画像領域F1の変換において、対角線の交点を変換の基準にした場合、F2以降の各フレーム画像領域の変換においても対角線の交点を変換の基準とする。
上記のように、本実施形態によれば、被写体距離Sが取得され、その被写体距離Sとモーション情報DZ1、Dx=DX1、Dy=DY1、θ=DθZ1に基づいて、今回のフレーム画像領域F1と前回のフレーム画像領域F2との重なり領域が検出される。
このようにすれば、カメラが前進後退することでフレーム間で被写体距離が変化し、その被写体距離の変化によりフレーム画像領域が拡大縮小した場合であっても、拡大縮小に応じて重なり領域を検出できる。
具体的には、撮影時の最初のフレーム画像の被写体距離Sが取得され、その被写体距離Sからの変化分がモーション情報DZ1により取得され、第2のフレーム画像の被写体距離S’=S+DZ1が取得される。そして、その被写体距離S、S’からF1に対するF2の拡大率または縮小率S’/Sが求められ、そのS’/Sに基づいてF1の点A〜Dの座標がアフィン変換される。このアフィン変換により、F2の点A’〜D’の座標が求められ、点A〜D、点A’〜D’の座標に基づいてF1とF2の重なり領域が検出される。
このようにすれば、被写体距離とモーション情報に基づいて、第2のフレーム画像以降の被写体距離を取得できる。これにより、被写体距離に応じた拡大縮小変換を行うことで、今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出できる。
また、本実施形態によれば、光学系の焦点距離fとモーション情報DZ1、Dx=DX1、Dy=DY1、θ=DθZ1に基づいて、F1とF2との重なり領域が検出されてもよい。
このようにすれば、ズーム等により焦点距離が変化することでフレーム間で画角が変化し、その画角の変化によりフレーム画像領域が拡大縮小した場合であっても、拡大縮小に応じて重なり領域を検出できる。
2.5.距離情報と重なり領域の関係
図13を用いて、距離情報と重なり領域の関係について説明する。図13に示すように、カメラ100を持っている高さは同じとしてA点からB点へa(例えば、単位は[m]:メートル)だけ平行移動(X軸方向へ並進移動)したとする。
撮影距離S(距離情報)で撮影した時の、A点とB点における撮影範囲を求める。A点における撮影範囲をフレーム画像領域F1とし、B点における撮影範囲をフレーム画像領域F2とする。焦点距離はf固定とし、画角は変わらないものとする。イメージャの有効画像サイズ(対角D’、水平H’、垂直V’)も変わらないものとする。このとき、A点とB点における水平撮影範囲H、垂直撮影範囲Vは、下式(13)により同様に求められる。
Figure 2011055084
距離aの並進移動であることから、F1とF2の重なり領域R12の水平範囲H、垂直範囲Vは、下式(14)により求められる。
Figure 2011055084
同様に、撮影距離S’で撮影した時の、A点とB点における撮影範囲を求める。A点における撮影範囲をフレーム画像領域F1’とし、B点における撮影範囲をフレーム画像領域F2’とする。このとき、A点とB点における水平撮影範囲H、垂直撮影範囲Vは、下式(15)により同様に求められる。
Figure 2011055084
F1’とF2’の重なり領域R12’の水平範囲H、垂直範囲Vは、下式(16)により求められる。
Figure 2011055084
ここで、上式(14)と(16)を比較すると、カメラ100から被写体までの距離S、S’によって撮影範囲が変わるため、重なり領域の範囲も変わってしまうことが分かる。例えば、S’>Sの場合、撮影距離Sにおける重なり領域の水平範囲よりも撮影距離S’における重なり領域の水平範囲の方が大きくなる。そのため、カメラ100の撮影距離を取得することで、その撮影距離に基づいて重なり領域を検出できる。
2.6.仮想座標系の表示
図14に、本実施形態の表示制御の具体例を示す。図14に示すカメラ100は、表示部200、パノラマ撮影ボタン220、シャッターボタン230を含む。
例えば、パノラマ撮影ボタン220が押されてパノラマ撮影が指示されると、表示部200に表示領域210が表示される。表示領域210は、例えば矩形の表示領域であり、撮影者が撮影しようとするパノラマ画像の撮影領域に対応するものである。その後シャッターボタン230が押されるとパノラマ画像の撮影が開始され、フレーム画像が順次撮影される。そして、撮影されたフレーム画像が表示領域210に順次表示される。例えば、図14に示すように、フレーム画像P1〜P4が表示される。表示される位置は、P1〜P4の仮想パノラマ座標系におけるフレーム画像領域に対応している。
本実施形態によれば、撮影されたフレーム画像が表示領域210に順次表示されることで、撮影者が表示部200を見ながら容易にパノラマ画像を完成させることができる。
2.7.焦点距離の調整
図15に、本実施形態の焦点距離制御の具体例を示す。例えば、パノラマ画像の被写体として人を含み、その人の顔を注目被写体Objとする。注目被写体Objは、撮影者が鮮明に撮影しようとする被写体である。
本実施形態では、注目被写体Objを高解像度(第1の解像度)で撮影し、Obj以外の背景を低解像度(第2の解像度)で撮影する。例えば、撮影開始時の最初の撮像動作ではズーム撮影(望遠、第1の焦点距離)によりObjが撮影され、フレーム画像領域F1の範囲が撮影される。第2の撮像動作以降ではワイド撮影(広角、第2の焦点距離)により背景が撮影され、フレーム画像領域F2、F3、・・の範囲が撮影される。フレーム画像の撮影画素数が同じであれば、F1の方が高解像度に撮像される。あるいは、本実施形態では、顔認識処理が行われてもよく、撮影範囲内に注目被写体Objの顔があると認識された場合にズーム撮影が行われ、顔が認識されない場合にワイド撮影が行われてもよい。
本実施形態によれば、撮影者が重視する被写体をズーム撮影により高解像度に撮影し、重視しない部分の撮影をワイド撮影により素早く終了できる。顔認識処理を用いた場合には、最初のフレームで注目被写体を画角に納める等の操作を省略でき、複数の注目被写体にも容易に対応できる。
3.ハードウェア構成例
図16に、本実施形態の撮像装置のハードウェア構成例を示す。この撮像装置は、撮像部300、焦点距離入手部310、読み出し制御部320、撮影距離設定部330、画像処理部340、距離情報入手部350、カメラ移動情報認識部360、モーション情報記憶部370、モーション情報検出部380、撮像装置制御部390、画像記録部392、表示部394、電源部396を含む。なお、これらの構成要素の一部(例えば、撮影距離設定部、表示部)が省略されたり、他の構成要素が追加されたりする等の種々の変形実施が可能である。
撮像部300は、レンズ302、イメージセンサ304を含む。撮像部300は、図示しない絞りを含んでもよい。レンズ302は、ズームレンズ、フォーカスレンズなどにより構成される。
焦点距離入手部310は、例えばズーム制御部により構成され、撮像装置制御部390からの制御情報によりズームレンズ、フォーカスレンズの制御を行なう。また、制御により調整された焦点距離の情報を、読み出し制御部320に出力(フィードバック)する。
距離情報入手部350は、例えばオートフォーカス制御部により構成され、ピント調整により撮像装置から撮影範囲までの距離情報を取得する。取得した距離情報を読み出し制御部320に出力する。撮影距離設定部330(撮影距離定義部)は、例えばダイアル等の操作部により構成され、ダイアル操作により距離情報を設定する。本実施形態では、距離情報入手部350と撮影距離設定部330のいずれにより距離情報が取得されてもよく、いずれか一方の構成要素が省略されてもよい。
モーション情報検出部380(モーションセンサ)は、加速度センサ382、角速度センサ384を含み、これらのセンサにより撮像装置の並進移動や回転移動を検出する。モーション情報記憶部370(モーションセンサ記憶部)は、全フレームにおける撮像装置のモーションセンサの検出値(出力値)を記憶する。カメラ移動情報認識部360は、今回のモーションセンサの検出値と、モーション情報記憶部370に記憶された前回のモーションセンサの検出値との差分値により、撮像装置の移動方向と移動距離と回転方向と回転角度(モーション情報)を算出する。
読み出し制御部320は、焦点距離情報、距離情報、モーション情報をパラメータとして、今回撮像したフレーム画像領域と前回撮像したフレーム画像領域の座標を算出する。そして、それぞれのフレーム間において重複した領域を除いた領域をイメージセンサ304から読み出す。
画像処理部340は、イメージセンサ304からの画像信号(画像データ)に対して適切な画像処理を行う。例えば、読み出されたフレーム画像を貼り合わせてパノラマ画像を生成する。処理された画像信号は、撮像装置制御部390と距離情報入手部350へ送られる。なお、フレーム画像の貼り合わせは、読み出し制御部320により行われてもよい。
撮像装置制御部390(制御部)は、オートフォーカス制御、ズームレンズ駆動制御、絞り調整などの制御(統括)を行う。表示部394は、一般的なビューファインダにより構成され、画像情報や、その他の撮影情報が表示される。画像記録部392は、メモリに撮像画像を記憶したり、光学ディスクに撮像画像を記録したりする。電源部396は、撮像装置の各構成要素に電源を供給する。
その他、図示しない電源ボタン、シャッターボタン、または各種設定用の操作系を含んでもよい。
なお、本実施形態では、イメージセンサ304が撮像した撮像情報を、図示しないフレームバッファメモリに一旦記憶してから読み出してもよい。この場合、読み出し制御部320は、それぞれのフレーム間において重複した領域を除いた領域の画像情報を、イメージセンサ304からではなく、フレームバッファメモリのアドレスを制御してフレームバッファメモリから読み出すことになる。このフレームバッファメモリは、複数枚(複数のフレーム)の画像情報が記録可能な容量を有していることが望ましい。ここで、フレームバッファメモリは撮像部300に含まれてもよく、撮像部300と画像処理部340との間に配置されてもよい。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語(貼り合わせ画像、撮像装置、仮想座標系、距離情報、座標変換等)と共に記載された用語(パノラマ画像、カメラ、仮想パノラマ座標系、撮影距離、アフィン変換等)は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また撮像部、処理部、撮像装置、電子機器等の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定に限定されず、種々の変形実施が可能である。
20 撮像部、22 光学系、24 撮像素子、26 フォーカス制御部、
28 焦点距離制御部、30 処理部、32 読み出し制御部、
34 座標変換処理部、36 モーション情報取得部、42 距離情報取得部、
44 画像処理部、46 表示制御部、48 焦点距離情報取得部、60 操作部、
70 記憶部、72 モーション情報記憶部、80 制御部、90 表示部、
98 情報記憶媒体、100 撮像装置、210 表示領域、
S 距離情報、F1 フレーム画像領域、R12 重なり領域、x,y 仮想座標系、
VP 仮想平面、DX モーション情報、A1〜D1 フレーム画像領域の基準点、
Obj 注目被写体

Claims (12)

  1. 被写体を結像する光学系と、
    前記光学系により結像した被写体像を撮像する撮像素子と、
    前記撮像素子の撮像により得られた撮像情報の読み出しを制御する読み出し制御部と、
    撮像装置の並進移動情報及び回転移動情報の少なくとも一方であるモーション情報を取得するモーション情報取得部と、
    を含み、
    前記読み出し制御部は、
    前記モーション情報に基づいて、今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出し、検出された前記重なり領域を除いた画像領域の撮像情報を前記撮像素子から読み出すことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1において、
    前記読み出し制御部は、
    今回のフレーム画像領域である第i(iは自然数)のフレーム画像領域と第i−1のフレーム画像領域以前の過去のフレーム画像領域との重なり領域を、前記モーション情報に基づいて検出し、検出された前記重なり領域を除いた画像領域の撮像情報を前記撮像素子から読み出すことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記モーション情報取得部は、
    前記撮像素子により連続して撮像動作が行われる場合に、前記モーション情報として、前回の撮像動作から今回の撮像動作までの撮像装置の並進移動情報及び回転移動情報の少なくとも一方を取得し、
    前記読み出し制御部は、
    前記モーション情報に基づいて、前回のフレーム画像領域に対する今回のフレーム画像領域の移動量を求め、求めた移動量に基づいて今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出することを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記被写体までの距離情報を取得する距離情報取得部を含み、
    前記読み出し制御部は、
    前記距離情報と前記モーション情報に基づいて、今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出することを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記読み出し制御部は、
    前記光学系の焦点距離情報と前記モーション情報に基づいて、今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出することを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    貼り合わせ画像を生成する画像処理部を含み、
    前記画像処理部は、
    前記読み出し制御部により読み出された撮像情報に基づく複数のフレーム画像を、前記モーション情報に基づいて貼り合わせる処理を行って、パノラマ画像を生成することを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記読み出し制御部は、
    仮想座標系における前回のフレーム画像領域の基準点の座標を、前記モーション情報に基づいて座標変換し、前記仮想座標系における今回のフレーム画像領域の基準点の座標を求め、求めた基準点の座標に基づいて今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出することを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項7において、
    前記読み出し制御部は、
    前記撮像素子により連続して撮像動作が行われる場合に、前記撮像動作により得られる最初のフレーム画像である第1のフレーム画像を基準として前記仮想座標系を設定することを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項8において、
    前記被写体までの距離情報を取得する距離情報取得部を含み、
    前記距離情報取得部は、
    前記第1のフレーム画像に対応する距離情報を取得し、取得された距離情報からの変化分を前記モーション情報により取得して第2のフレーム画像以降のフレーム画像に対応する距離情報を取得し、
    前記読み出し制御部は、
    前記距離情報取得部により取得された距離情報から前回のフレーム画像領域に対する今回のフレーム画像領域の拡大率または縮小率を求め、求めた前記拡大率または縮小率に基づいて仮想座標系における前回のフレーム画像領域の基準点の座標を座標変換し、前記仮想座標系における今回のフレーム画像領域の基準点の座標を求め、求めた基準点の座標に基づいて今回のフレーム画像領域と前回のフレーム画像領域との重なり領域を検出することを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項7乃至9のいずれかにおいて、
    表示部を制御する表示制御部を含み、
    前記表示制御部は、
    前記仮想座標系に対応する表示領域を前記表示部に表示し、前記撮像素子により連続して撮像動作が行われる場合に、前記撮像動作により得られたフレーム画像を前記表示領域の対応する領域に順次表示することを特徴とする撮像装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかにおいて、
    前記光学系の焦点距離を制御する焦点距離制御部を含み、
    前記焦点距離制御部は、
    前記撮像素子により連続して撮像動作が行われる場合に、注目被写体が撮像される撮像動作において、前記注目被写体が第1の解像度で撮像されるように前記焦点距離を第1の焦点距離に調整し、背景が撮像される撮像動作において、前記背景が前記第1の解像度より低い第2の解像度で撮像されるように前記焦点距離を前記第1の焦点距離より短い第2の焦点距離に調整することを特徴とする撮像装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の撮像装置を含むことを特徴とする電子機器。
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