JP2000197883A - 複数貯水設備対応型の水質監視システム - Google Patents

複数貯水設備対応型の水質監視システム

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JP2000197883A
JP2000197883A JP11001611A JP161199A JP2000197883A JP 2000197883 A JP2000197883 A JP 2000197883A JP 11001611 A JP11001611 A JP 11001611A JP 161199 A JP161199 A JP 161199A JP 2000197883 A JP2000197883 A JP 2000197883A
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water
water storage
free chlorine
concentration
monitoring system
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JP11001611A
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English (en)
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Naochika Miura
直躬 三浦
Seiichiro Maekawa
誠一郎 前川
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Miura Engineering International Co Ltd
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Miura Engineering International Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】複数の貯水槽を有する貯水設備に於けるその水
中の遊離塩素濃度の測定調整を単基の残塩検知部(セン
サー)で選択的に順次検出測定し、その測定データによ
り複数の貯水槽の水中の遊離塩素濃度を自動的に調整出
来るようにシステムのコンパクト化、管理制御整備点検
の簡素化を図るようにする。 【解決手段】三基の貯水槽1,1´ ,1´´の貯水
2,2´ ,2´´からのサンプル水導出通路4,4´
をモーター駆動式の三方バルブ18,18´ ,18´
´を介し単基の残塩検知部7´ に選択的に順次導出
し、センサー本体8により水中の遊離塩素濃度を検出測
定し、制御値により、薬注ポンプを自動ON/OFFし
て貯水槽1,1´ ,1´´の水中の遊離塩素濃度を設
定値に調整し、水中の最適の遊離塩素濃度を保持するこ
とができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】一本のセンサーとマイコンによる
プログラム制御により、複数の貯水設備の水中の遊離塩
素濃度を表示し、且つ、別置の塩素剤注入ポンプを制御
することにより、貯槽の遊離塩素濃度を適切に維持、コ
ントロールする複数貯水設備の水質監視システムの技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く各種の貯水設備、例えば、浄
水場の二次処理槽やビルの屋上等に設置されている貯水
槽やプールにあっては当該貯水槽の水中の遊離塩素濃度
を所定の濃度に保持することが強く求められ、又、法規
制的にも厳しく定められて所定の滅菌処理等を行う技術
の施行が一般的に行われている。
【0003】而して、通常上記各種の設備における貯水
槽の水中の遊離塩素濃度が所定の濃度に保持されている
か否かを監視するシステムが一般的に用いられて、該貯
水の水中の遊離塩素濃度が所定の濃度に対し、不足して
いる場合には塩素剤(次亜塩素酸ソーダ等)を対応する
貯水設備に添加供給して、当該貯水設備の貯水の水中の
遊離塩素濃度を所定に保持するようにしている。
【0004】ところで、貯水設備は、通常単基の場合も
あるが、複数系統の態様もあり、例えば、当該貯水設備
がプール施設の場合にプールが図11に示すように幼児
用、一般用、競泳用等のプール1,1´ ,1´´と三
系統ある場合に、各系統のプール1,1´ ,1´´の
貯水2,2´ ,2´´の水中の遊離塩素濃度を監視す
るシステムとしては各系統のプール1,1´ ,1´´
ごとに監視システム3,3´ ,3´´を配置し、各監
視システム3,3´ ,3´´にあっては、各プール
1,1´ ,1´´から貯水2,2´ ,2´´を通路4
を介し、ポンプ5により濾過機6をバイパスさせて残塩
検知部(センサー)7にサンプル水として導出し、該残
塩検知部(センサー)7に設けたセンサー本体8によ
り、該残塩検知部(センサー)7に導出されたサンプル
水の水中の遊離塩素濃度を検出し、変換器9により検出
信号を変換し、変換信号を滅菌機10に送信して塩素等
の塩素剤タンク11から当該塩素剤をポンプ12により
プール1,1´ ,1´´に注入するプロセスを経て上
述プロセスをサイクル裡に行ってプール1,1´ ,1
´´の貯水2,2´ ,2´´の水中の遊離塩素濃度を
所定に保持するようにしていた。
【0005】而して、上記変換器9においては図12に
示す様に、残塩検知部(センサー)7のセンサー本体8
から検出されたサンプル水の遊離塩素濃度が電気的に検
出された電気信号はリード線13と専用ケーブル14を
介し、変換部15に送信され、場合によっては該リード
線13と専用ケーブル14との間に中継ボックス16が
介装されている態様もあるが、センサー本体8から検出
されたサンプル水の遊離塩素濃度の電気信号は、図示態
様では変換部15においてリレー式の比較素子群17に
よるハード構成によるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、当該図
11,図12に示すような在来態様の貯水設備の水質監
視システム3,3´ ,3´´は、単基の貯水設備(プ
ール)1,1´ ,1´´に個別に系統毎に配設されて
いるために当該図11に示す様に三系統等の複数系統の
態様によっては、変換器9毎に測定信号を増幅して滅菌
機10の薬注ポンプ12の出力を行ったり、又、監視モ
ニターの指示信号等の出力を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、当該貯水
設備1,1´ ,1´´等が3系統や4系統等の複数系
統あるような態様の場合には、監視システム3,3´
,3´´を各系統ごとに個別に別設せねばならず、
又、モニターも各個に設ける必要があり、設備的にシス
テムが大がかりになる欠点があり、それらの管理や調整
整備等のメンテナンスが煩瑣である難点があり、又、コ
スト的にも、高くつき、結果的にこれらの管理操作が著
しく面倒である不利点があった。
【0008】尚、図11に示すような在来態様にあって
は、各貯水設備1,1´ ,1´´の遊離塩素濃度の測
定に供されたサンプル水は排水13として適宜に排出さ
れて、省資源的に無駄となるマイナス点があった。
【0009】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく複数系統の貯水設備の貯水に対する水中の遊離塩
素濃度監視システムの問題点を解決すべき技術的課題と
し、個別の貯水設備の水中の遊離塩素濃度に対する検
出、測定の能力を維持しながらその機能をアップし、精
度の高い機能であってコンパクトであり、かつコスト的
に安価にすることができ、保健衛生上の点においても充
分応えることが出来るようにして、各種産業における水
質測定技術利用分野に益する優れた複数貯水設備の水質
監視システムを提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】複数の貯水設備からサン
プル水を導出し一本のセンサーによりそれらの水中の遊
離塩素濃度を検出測定しその測定データによりコンピュ
ーターを介して薬注ポンプを自動制御して塩素剤を対応
する貯水設備に供給し、各貯水設備の貯水の水中の遊離
塩素濃度を所定に保持するようにする複数貯水設備の水
質監視システムであって、一本の水中の遊離塩素濃度検
出センサーとデータディスプレイ装置が、コンピュータ
ーを装備する制御部に配設され、而して上記複数の貯水
設備から上記水中の遊離塩素濃度検出センサーに対する
サンプル水導出通路に介装された切換えバルブと上記各
貯水設備に対する薬注ポンプのON,OFF制御機構が
上記制御部に併設されていることを基幹とし、而して上
記データディスプレイ装置の操作手段がタッチパネルで
行なえるようにし、又上記水中の遊離塩素濃度検出セン
サーからの測定済み水を対応する貯水設備に還流するよ
うにされているようにもし、又、上記制御部のタッチパ
ネルの履歴機能(計測値、薬注ポンプのON,OFF、
警報等の記録)を活用することができるようにされてい
るようにもし、又、上記制御部にオプション機構として
シリアル通信によるデータ管理が可能であるようにした
技術的手段を講じたものである。
【0011】
【作用】上述構成において、スイミングプールやビルの
屋上貯水槽等複数系統の貯水設備の貯水の水質監視を行
うに際し、当該水質監視システムのコンピュータに入力
されているソフトのプログラムにより所定系統の貯水設
備からのサンプル水導出通路に介装した切り換えバルブ
を選択し、残塩検知部(センサー)に配設された一本の
センサー本体により当該サンプル水の水中の遊離塩素濃
度がポーラログラフ法等の方式により検出され、所定の
計測時間による水中の遊離塩素濃度が検出され、その検
出計測値が制御値よりも低い場合には次亜塩素酸ソーダ
等の塩素剤を供給タンクからコンピューターにより薬注
ポンプを介し対応する貯水設備に供給し、高い場合には
供給を停止する。
【0012】そして、当該、計測データが制御盤コンピ
ューターにあらかじめ、入力されていた最小限の設定値
よりも低い場合もしくは、最大値よりも高い場合には、
塩素剤注入装置のトラブル等とみなし、異常事態と判断
し所定のプログラムにより、異常警報を発して、所定の
対応処理をうながす。
【0013】又、このようにして、各系統の貯水設備の
サンプル水の水中の遊離塩素濃度が測定されて、塩素剤
が所定に対応する貯水設備に注入されて貯水設備の水中
の遊離塩素濃度が所定に維持されるようになると、コン
ピューターに組み込まれていたプログラムにより当該設
備に対する監視から、次段の系統貯水設備に対する監視
へ移行して上述同様の水中の遊離塩素濃度検出測定が行
われ、所定数の複数の貯水設備に対する、水質監視シス
テムが単基の検知部であっても在来同様に水質測定の能
力を有し、且つ、機能上の補強を行い、高機能でコンパ
クトでコスト的にも安価であるようにし、貯水のサンプ
ル水検出データを電子データとして取り込み、マイコン
の利用により、これをソフトで対応させ、しかも、省ス
ペースで制御部本体の基板化を図り、コンパクト化が図
れ、省スペースを可能とし、又、測定機能として、リア
ルタイムの通信機能も装備可能であるようにし、ディス
プレイはタッチ式のグラフィックパネルとし、計器の設
定、校正をより簡単に行なえ、且つ、豊富な履歴機能を
活用し、マイクロプリンタ対応により、表形式や、グラ
フ形式のビジュアルな記録表示方法が可能となり、残塩
測定データは勿論のことpHの測定データも記録され一
基の残塩検知部(センサー)で複数の貯水設備の水質の
監視が確実に行えるようにしたものである。
【0014】
【発明が実施しようとする形態】次にこの出願の発明の
実施しようとする形態を実施例の態様として、図1乃至
図10に従って説明すれば以下の通りである。尚、第1
1図,第12図と同一態様部分は同一符号を用いて説明
するものとする。
【0015】図1に示す実施例は貯水設備としての三系
統の複数のスイミングプールに対する単基の残塩検知部
(センサー)による態様である。
【0016】当該図1に示す実施例は図11に示す特性
と同じ様に同一施設プラントにおける三系統の幼児用,
一般練習用,競泳用等の第一面,第二面,第三面のスイ
ミングプール1,1´ ,1´´の貯水2,2´ ,2´
´の水中の遊離塩素濃度(残塩濃度)を常時監視する
に、単一検知部で選択的にあるいは順次に個別のスイミ
ングプール1,1´ ,1´´に塩素剤を添加して、所
定の水中の遊離塩素濃度に調整することができるように
した態様であり、各スイミングプール1,1´,1´´
からは各サンプル水導出通路4がポンプ5により、濾過
機器をバイパスして各々モーター19により駆動される
三方バルブ18,18´ ,18´´により単基の水中
の遊離塩素濃度検出装置としての残塩検知部(センサ
ー)7´に接続されて各スイミングプール1,1´ ,
1´´の貯水2,2´ ,2´´の水中の遊離塩素濃度
が該残塩制御盤7´ に設けられている一本のセンサー
本体8により検出され制御部9´ に電気的にその検出
データを入力し、該制御部9´ では後述するごとくそ
の検出データに従って各対応するスイミングプール1,
1´ ,1´´に対する塩素剤タンク11から薬注ポン
プ12を介し所定の塩素剤を添加投入するように、該薬
注ポンプ12に対し、制御部9´ からリードケーブル
20が電気的に接続されて所定に制御することができる
ようにされている。
【0017】そして、図1に示す様に、三系統の各スイ
ミングプール1,1´ ,1´´の各貯水2,2´ ,2
´´には次述する如く制御部9´ に設置されているコ
ンピューターのプログラムにより三方バルブ18,18
´ ,18´´のモーター19,19´,19´´を選
択的に作動し、単基の残塩検知部(センサー)7´であ
っても選択的にスイミングプール1,1´ ,1´´の
貯水2,2´ ,2´´の水中の遊離塩素濃度を検出
し、モニターの制御値により薬注ポンプを自動ON/O
FFして、所定の水中の遊離塩素濃度に保持することが
できるようにされている。
【0018】尚、当該実施例においては三系統のスイミ
ングプール1,l´ ,1´´の態様を示すが、この出
願の発明にあっては理論的には、複数系統の貯水設備、
即ち、スイミングプールが四系統以上であっても適応が
可能である。尚、実際上の施設プラントにおいては、せ
いぜい四系統までのスイミングプールであり、五系統以
上のスイミングプールが設けられている施設プラントが
ほとんどないために、例示として、三系統のスイミング
プール1,l´ ,1´´の態様としたのである。
【0019】尚、二系統のスイミングプールに対しても
適応可能であることは勿論のことである。
【0020】而して、センサー本体8の態様は無試薬式
遊離塩素計による測定方法であって振動式微小電極によ
るポーラログラフ法によるものであり、電極洗浄方式と
しては、ビーズ洗浄方式を用いるものである。
【0021】又、校正方法は、Oートリジン比色法等の
分析値に指示を合せる方式をとる。
【0022】而して、上記残塩検知部7´ のハードの
構成は図2の(イ)の正面図、(ロ)の側面図、(ハ)
背面図に示す通りである。
【0023】而して、当該図2に示す様に、監視モニタ
ー部20と残塩検知部21は一体的に合体されコンパク
トなスマートな外観形状にされている。
【0024】而して、監視モニター部20に於ては、図
3に示す様に、操作盤22内に電源スイッチ23、ドッ
トプリンタ方式の記録プリンタ24、ディスプレイ装置
としてのタッチ式のグラフィックパネル25が配設さ
れ、これらの銘板26が併設されている。
【0025】そして、該操作盤22内に設けられている
コンピューターの制御基盤は図4に示す様な、機能配列
にされており、入出力インターフェースより濾過器制御
盤内のポンプ12の回路に接続され、アナログ出力はオ
プション機能として、中央等への外部出力が可能となっ
ている。
【0026】又、該操作板22の三系統制御の回路図は
図5、図6に示す通りであり、プリント基板27の左側
には、第一端子群TB1 28が、又、下側には、第2端
子群TB2 29が配設ているが、図7には、当該3系統
の制御の回路系統が示されており、当該図7に示す回路
系統図に於いて、表示ランプ23に対する電源表示スイ
ッチ23´ が設けられている。
【0027】而して、図2に戻って、残塩検知部7´
の構造について詳述すると、各機器類はポール型スタン
ド30によりベース31に一体的に植立して配設され、
頂部には監視モニター部20が配設され、該ポール型ス
タンド30に沿って長さの大、中、小の機内配管32,
32´ ,32´´が併設され、それぞれ連結管33に
より、相互に接続されており、該機内配管32,32´
,32´´の上部には前記モーター19によって駆動
される三方バルブ18,18´ ,18´´を有して各
スイミングプール1,1´ ,1´´の貯水2,2´ ,
2´´のサンプル水を選択的に導入し、連結管33を介
し第一の機内配管32の減圧弁34を通りポール型スタ
ンド30の中途部に設けたブラケット35に設けたセン
サー本体8にホース型の通路36を介し接続され、スイ
ミングプール1,1´ ,1´´の貯水2,2´ ,2´
´の水中の遊離塩素濃度を振動式微少電極によるポーラ
ログラフ法により検出測定するようにされている。
【0028】而して各機内配管32,32´ ,32´
´の上段に設けられている前記モーター19より駆動さ
れる三方バルブ18,18´ ,18´´は各スイミン
グプール1,1´ ,1´´の貯水2,2´ ,2´´の
サンプル水を導出するばかりでなく、該各三方バルブ1
8,18´ ,18´´の切換えにより図1に示すよう
に各対応するスイミングプール1,1´ ,1´´内に
戻り水としてもどされるようにもされ、又連結管33を
介し排水13として排水する排水ノズルがブラケットに
設けられている。
【0029】次に、図8に示すフローチャートに従って
三系統のスイミングプール1,1´,1´´の貯水2,
2´ ,2´´の水中の遊離塩素濃度、即ち、残留遊離
塩素濃度を検出測定し、塩素剤の添加注入や停止、或い
は、警告態様を説明すると、当該図8の左側に示すスイ
ミングプールNo1,No2,No3の順にサイクル裡
にサンプル水を順次入れ替え式に導出して残留遊離塩素
濃度を検出測定するに、前系統例えばNo1のスイミン
グプール1から導出通路4,4´ より導出し、制御部
9´ に内蔵するコンピューターのプログラムによるモ
ーター駆動式の三方バルブ18を開いて機内配管32を
通し減圧弁34を介しホース通路36を介しセンサー本
体8に導出し、制御部9´ に内蔵するコンピューター
の基板による所定の機能により無試薬式遊離塩素計によ
る振動微少電極によるポーラログラフ法センサー本体8
に於いて当該スイミングプール1のサンプル水の残塩濃
度が検出測定される。
【0030】尚、この間のモーター駆動方式の三方バル
ブ18の切り換え計測タイムは、コンピューターに入力
されているプログラムにより設定され、当該図8のフロ
ーチャートの右側に示す計測値監視回路とタッチパネル
式のグラフィックパネル25の画面に表示され、当該表
示方式についてはデジタル表示方式であり表示範囲は、
0.00〜3.33mg、温度補償範囲は、0〜40℃
であり、校正方法については、Oートリヂン比色法など
の分析値に指示を合せるようにする。
【0031】而して一定時間内に濃度が上昇しない場合
には過剰な塩素剤の供給を防止するために、異常信号が
発される。そして、サンプル水の計測データ値aが測定
されると、予じめ残塩検知部(センサー)7´ におい
て、センサー本体8´ により、計測された残塩値デー
タが測定された場合に、該計測データaが設定残塩値L
よりも小さい場合には、当該対応するスイミングプール
1の残留遊離塩素濃度が低いことになり、そこで滅菌機
のポンプ12が起動され、塩素剤が塩素タンク11より
該スイミングプール1に注入添加されて残塩濃度が上昇
するが、この測定された、残塩濃度データaが設定残留
遊離塩素濃度値よりも極端に低いLL場合には、警報積
算回路が機能し、所定時間警報積算回路が作動した場合
には塩素注入ポンプ12が故障しているか、薬液注入不
良が生じたものとみなして異常警報を発して、当該薬液
注機構部の点検をうながす。
【0032】この繰り返し積算回路が作動している間に
当該最低残塩濃度LLよりも計測データaが大きくなっ
た場合には当該積算回路をキャンセルしてセンサー本体
8の作動が再び行われて計測タイムが開始され、所定時
間三方バルブ8の開放状態が継続すると、当該サンプル
水導出のための該三方バルブ18が閉ざされて次系統の
No2のスイミングプール1´ のサンプル水を導出
し、残塩検知部(センサー)7´ に該No2のスイミ
ングプール1´ の貯水2´ のサンプル水を導出するべ
くモーター駆動方式の三方バルブ18´ を開いて上述
プロセスを反復する。
【0033】又、上述プロセスにおいて、当該スイミン
グプール1´ の貯水2´ の残留遊離塩素濃度の計測デ
ータの値aが当該図8のフローチャートの下側に示すよ
うに設定残塩濃度Hよりも高ければ、塩素剤の薬注ポン
プ12を停止するが、継続運転して、依然として計測デ
ータaが残塩濃度の高濃度の限界値HHよりも高い場合
には、警報装置が作動して、残塩濃度以上の濃度である
ことを警告し、薬注ポンプ12等の塩素剤注入機構の点
検をうながす。
【0034】このようにして、図8フローチャートの左
図に示すNo1,No2,No3の三系統のスイミング
プール1,1´ ,1´´の貯水2,2´ ,2´´の残
留遊離塩素濃度検出測定による水中の遊離塩素濃度が計
測される。
【0035】この間、制御部9´ に於けるタッチパネ
ル式のグラフィックパネル25に於ては図9、図10に
示す様に、画面表示がされ、図9にあっては、薬注ポン
プ12が薬注動作を行っている時には、図示の都合上黒
く表示され、薬注ポンプ12が停止している状態では図
10に示すように同じく図示の都合上白く表示されるよ
うにされて、各系統於ける画面表示でスイミングサンプ
ル1,1´ ,1´´の貯水2,2´ ,2´´の水中の
遊離塩素濃度の調整状態が確認できる。
【0036】加えて、当該図9,10於ては濾過制御盤
19´ が制御部9´ に在来態様同様に併設されている
ものである。
【0037】尚、この出願の発明にあっては、オプショ
ン的に次亜塩素酸ソーダ注入装置や記録計(監視)用
や、pH計やサンプル水の回収用の槽をつけて各対応す
るスイミングプールに還流させて節水型とすることも出
来、当該オプション的に配設して、増設機能をアップさ
せることができる。
【0038】即ち、而して、当該プールにおいては1系
統の態様ではノーマルなシステムとオプションシステム
がフル装備され、2,3系統においては残塩計と該残塩
計プラス記録計が設けられたシステムとされている。
【0039】尚、この出願の発明の実施例は上述態様に
限るものではなく、例えば、適用対象はスイミングプー
ルばかりでなく、浄水場の2次処理槽に用いたり、浄水
プラント再滅菌処理システムに用いたり、ビルの屋上等
の貯水槽から各個に亘る水処理施設等の貯水設備に用い
る等の種々の態様が採用可能である。
【0040】又、設計変更的には、上述貯水設備として
のスイミングプールを三系統としたが、4系統等にも適
応可能であり、理論的には、五系統以上の貯水設備につ
いても適応可能であることは勿論のことである
【0041】
【発明の効果】以上この出願の発明によれば、基本的に
従来態様ではスイミングプール等の貯水設備ついてその
残留遊離塩素濃度を測定し当該スイミングプール等の水
中の遊離塩素濃度を調整するに、当該貯水設備からサン
プル水を導出して残塩検知部(センサー)個々に導出水
をセンサー本体により導出して測定し、塩素等の薬注ポ
ンプを作動していためにシステムが大がかりになり、単
にイニシャルコストのみならず、ランニングコストが大
きくかかり、メンテナンスコストも高くなり、保守点検
整備等が著しく煩瑣であったものが、この出願の発明に
よれば、複数の貯水設備を単基の残塩検知部(センサ
ー)でコンピューター内蔵の制御部によりサイクル裡に
複数の当該貯水設備からサンプル水を順次選択的に導出
してその水中の遊離塩素濃度を検出測定し対応する塩素
剤を薬注ポンプを介してコントロール裡に添加調整する
ことが出来るこにより、貯水設備が理論上幾つあって
も、単基の残塩検知部(センサー)で水中の遊離塩素濃
度が調整出来ることによりシステムが大がかりになら
ず、イニシャルコストは勿論のこと、ランニングコスト
も高くならずに済み、又整備や交換等のメンテナンスも
煩瑣性が少なくて済み、制御、操作、管理がし易くなる
という優れた効果が奏される。
【0042】このように従来態様においては、複数貯水
設備における水中の遊離塩素濃度制御の場合にはセンサ
ーは複数基必要であったものが、この出願の発明では単
基で済み、余分のセンサー分のコストダウンが図れると
いうう優れた効果が奏される。
【0043】又、オプション的に次亜塩素酸ソーダの注
入タンクを装備させたり記録計(ドットプリンタ)やp
H計や電気電導率計等やサンプル水の回収装置等を、設
けることにより、更に、リモートコントロール用の通信
機能や電話回線を利用したデータ送信システムを用いる
オプション機能を設けることにより、貯水設備の構築初
期より後の将来的な用途展開が考慮された能力アップが
図れるという優れた効果が奏される。
【0044】そして、制御部における表示画面にタッチ
式のグラフィックパネルを用いたことにより表示異常警
報の表示や測定値の履歴や経歴を明確に表示することが
可能となり、記録についてはマイクロプリンタ用いるこ
とにより表形式やグラフ形式のビジュアルな表現が可能
となり、作業員の監視や操作が著しくし易くなり、操作
の能率が向上するという優れた効果が奏される。
【0045】そして、画面の表示部にて複数系統の画面
による水質管理が行えるという優れた効果が奏される。
【0046】更に、グラフィックパネルの画面表示によ
り測定データはもとよりフロー及び校正が切り換えを含
めてその操作が著しくし易くなるという優れた効果が奏
され、オプションのプリンタを組み合わせることによ
り、例えば、過去30日間の測定履歴をグラフで表示し
プリントアウト出来、以降の周期的管理の便に併せられ
るという効果もある。
【0047】更に又、監視モニター部と残塩検知部(セ
ンサー)が構造的に一体化されたためにコンパクト化が
可能になり、単に外観的にスマートであるばかりでな
く、周辺機器との干渉性がなく、諸作業が高能率で出来
るという効果がある。
【0048】そして、検知部には無試薬式のポーラログ
ラフ方式を採用することが出来るために測定精度がグレ
ードアップ出来るという優れた効果が奏される。
【0049】又、センサー本体の洗浄には振動電極のビ
ーズ洗浄法を用いるために手間が省け、洗浄効率が向上
するという効果もある。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の1実施例の説明図であり、三系統のス
イミングプールの貯水に対する水中の遊離塩素濃度調整
システムの態様である。
【図1】当該の三系統のスイミングプールの貯水の残塩
濃度の調整態様の全体概略図である。
【図2】本体の外観図であり、(イ)はその正面図、
(ロ)はその側面図、(ハ)その背面図である。
【図3】制御盤の概略正面図である。
【図4】制御基盤のブロック配線図である。
【図5】操作盤プリント基盤の概略正面図である。
【図6】当該プリント基盤の端子群の概略図であり、
(ニ)は図5の左側の端子群の概略図であり、(ホ)は
図5の下側の端子群の概略図である。
【図7】操作盤の概略回路図である。
【図8】システムのフローチャート図である。
【図9】グラフィックパネルのフロー画面の正面図であ
り、薬液注入ポンプの薬液注入の作動状態画面図(計測
正面)である。
【図10】グラフィックパネルのフロー画面図であり、
薬液注入ポンプの非作動時の画面図である。
【図11】従来技術に基づく各個別配設の三基のスイミ
ングプール等貯水設備配列に対する水中の遊離塩素濃度
調整の各個別の動作態様模式機構図である。
【図12】同センサーと変換器の間のリード線及びケー
ブルを介しての中継ボックスを介しての接続態様の機構
図である。
【符号の説明】
図(1)による。 a ´ 制御部 1,1´ ,1´´ 貯水設備(スイミングプ
ール) 4,4´ サンプル水導出通路 8 センサー 12 本体塩素剤注入ポンプ 2,2´ ,2´´ 貯水 18,18´ ,18´´ 切換えバルブ 12´ ,12´´,12´´´ 塩素剤供給部位 25 タッチ式グラフィックパネル
(図3による H,L 設定値

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の貯水設備からサンプル水を導出し、
    それらの水中の遊離塩素濃度を検出測定しその測定デー
    タにより塩素剤を対応する貯水設備に供給し各貯水設備
    の水中の遊離塩素濃度を所定に保持するようにする複数
    貯水設備対応型の水質監視システムにおいて、一本の遊
    離塩素濃度検出センサーがコンピューターを装備する制
    御部に併設され、而してそのセンサーの検出値に基づい
    た薬注ポンプのON,OFFを自動的に行なう制御機構
    が上記制御部に併設されていることを特徴とする複数貯
    水設備の水質監視システム。
  2. 【請求項2】上記制御部の操作手段がタッチパネルであ
    ることを特徴とする請求項1記載の複数貯水設備の水質
    監視システム。
  3. 【請求項3】オプション機能としてサンプル水の回収を
    対応する貯水設備に還流するようにされていることを特
    徴とする請求項1記載の複数貯水設備の水質監視システ
    ム。
  4. 【請求項4】上記制御部がタッチパネルの履歴機能(計
    測値、薬注ポンプのON/OFF、警報の記録)を活用
    するようにされていることを特徴とする請求項1記載の
    複数貯水設備の水質監視システム。
  5. 【請求項5】上記制御部がオプション機能としてのシリ
    アル通信によるデータ管理が出来るようにされているこ
    とを特徴とする請求項1記載の複数貯水設備の水質監視
    システム。
  6. 【請求項6】上記貯水水中の遊離塩素濃度を保持するに
    際しpH値を測定し、所定に中和剤の添加を行うように
    されていることを特徴とする請求項1記載の複数貯水設
    備の水質監視システム。
  7. 【請求項7】上記データ管理の記録形式が小型プリンタ
    によるものであること、及び、データ数値の表現方式が
    表または、グラフでも行えることを特徴とする請求項1
    記載の複数貯水設備の水質監視システム。
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