JP2000194010A - 液晶表示装置、その製造方法及び成膜装置 - Google Patents

液晶表示装置、その製造方法及び成膜装置

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JP2000194010A
JP2000194010A JP37141998A JP37141998A JP2000194010A JP 2000194010 A JP2000194010 A JP 2000194010A JP 37141998 A JP37141998 A JP 37141998A JP 37141998 A JP37141998 A JP 37141998A JP 2000194010 A JP2000194010 A JP 2000194010A
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JP
Japan
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film
flexible film
rigid substrate
liquid crystal
substrate
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JP37141998A
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English (en)
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Shingo Kataoka
真吾 片岡
Hideaki Tsuda
英昭 津田
Yoshiro Koike
善郎 小池
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方の基板に屈曲性を有する膜を使用したア
クティブマトリクス型液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 剛性基板の主表面上に、第1のバスライ
ンと第2のバスラインが形成されている。第1のバスラ
インと第2のバスラインとの交差個所に対応して画素電
極とスイッチング素子が設けられている。剛性基板の主
表面に対向し、剛性基板からある間隔を隔てて屈曲性膜
が配置されている。屈曲性膜の、剛性基板に対向する対
向面上に透明材料からなる共通電極が形成されている。
剛性基板と屈曲性膜との間に液晶材料が充填されてい
る。共通電極の表面に接するように、補助配線が配置さ
れている。補助配線は、共通電極の抵抗率よりも低い抵
抗率を有する導電材料で形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置、そ
の製造方法及び成膜装置に関し、特に一方の基板が剛性
基板であり、他方の基板が屈曲性を有する膜である液晶
表示装置、その製造方法及び成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は種々の分野で利用されて
いるが、特にノート型パーソナルコンピュータや携帯情
報端末といったモバイル用途への利用が拡大している。
モバイル用途向けの液晶表示装置には、薄型化、軽量化
が望まれる。デスクトップ型の液晶表示装置は、通常、
一対のガラス基板と、その間に充填された液晶材料を含
んで構成される。その全体の重量の大部分がガラス基板
で占められ、その厚さはガラス基板の厚さに依存する。
【0003】薄型かつ軽量化を推し進めるために、ガラ
ス基板の代わりに屈曲性を有するフィルムを用いる技術
が知られている。しかし、フィルム上に薄膜トランジス
タ等の能動素子を形成することが困難であるため、この
技術をアクティブマトリクス型の液晶表示装置に適用す
ることは困難である。
【0004】ガラス基板上に能動素子を形成し、その対
向基板として薄いフィルムを用いる技術が提案されてい
る(例えば、特開昭61−4071号公報、特開平4−
204631号公報、特開平6−95159号公報、特
開平6−301018号公報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一対の基板のうち一方
を薄いフィルムとすることにより、薄型軽量化を図るこ
とができる。通常の液晶表示装置の場合、フィルム上に
インジウム錫オキサイド(ITO)等の透明導電膜を形
成する。しかし、ガラス基板上に形成する場合に比べて
低温で成膜しなければならない。
【0006】低温で成膜したITO膜は、面抵抗が大き
く、かつ可視光領域における光透過率が低いという特性
を有する。例えば、パッシブ型液晶表示装置用として市
販されている透明導電膜(厚さ700〜800nm)付
きフィルムの面抵抗は約200Ω/□であり、波長40
0nmの光に対する透過率は約70%である。これに対
し、一般のアクティブマトリクス型カラー液晶表示装置
の共通電極の面抵抗は50Ω/□以下であり、可視光領
域の光に対する透過率は75%以上である。このため、
市販の透明導電膜付きフィルムをアクティブマトリクス
型液晶表示装置に適用することは困難である。
【0007】また、一方の基板に屈曲性を有する膜を使
用すると、その膜の縁が剥がれやすく、十分な信頼性、
耐久性を得ることが困難である。
【0008】本発明の目的は、一方の基板に屈曲性を有
する膜を使用したアクティブマトリクス型液晶表示装置
を提供することである。
【0009】本発明の他の目的は、一方の基板に屈曲性
を有する膜を使用し、信頼性及び耐久性を高めた液晶表
示装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、主表面を有する剛性基板と、前記剛性基板の主表面
上に形成され、第1の方向に延在する複数の第1のバス
ラインと、前記剛性基板の主表面上に形成され、前記第
1の方向と交差する第2の方向に延在する複数の第2の
バスラインと、前記剛性基板の主表面上に、前記第1の
バスラインと第2のバスラインとの交差個所に対応して
設けられた画素電極と、前記剛性基板の主表面上に設け
られ、前記画素電極と、それに対応する前記第1のバス
ラインとを接続し、当該画素電極に対応する前記第2の
バスラインに印可される信号によって導通状態を制御さ
れるスイッチング素子と、前記剛性基板の主表面に対向
し、該剛性基板からある間隔を隔てて配置された屈曲性
を有する屈曲性膜と、前記屈曲性膜の、前記剛性基板に
対向する対向面上に形成された透明材料からなる共通電
極と、前記剛性基板と前記屈曲性膜との間に充填され、
前記画素電極と前記共通電極との間に発生する基板法線
方向の電界成分によって液晶分子の向きを変化させる液
晶材料と、前記共通電極の表面に接するように配置さ
れ、該共通電極の抵抗率よりも低い抵抗率を有する導電
材料で形成された補助配線とを有する液晶表示装置が提
供される。
【0011】共通電極に接するように補助配線が配置さ
れているため、共通電極自体のシート抵抗を比較的高く
設定しても、その実効的なシート抵抗を低くすることが
できる。このため、共通電極を薄くし、光透過率を高め
ることが可能になる。
【0012】本発明の他の観点によると、主表面を有す
る剛性基板と、前記剛性基板の主表面上に形成され、第
1の方向に延在する複数の第1のバスラインと、前記剛
性基板の主表面上に形成され、前記第1の方向と交差す
る第2の方向に延在する複数の第2のバスラインと、前
記剛性基板の主表面上に、前記第1のバスラインと第2
のバスラインとの交差個所に対応して設けられた画素電
極と、前記剛性基板の主表面上に設けられ、前記画素電
極と、それに対応する前記第1のバスラインとを接続
し、当該画素電極に対応する前記第2のバスラインに印
可される信号によって導通状態を制御されるスイッチン
グ素子と、前記剛性基板の主表面上に設けられ、前記主
表面の面内方向に関して前記画素電極からある間隔を隔
てて配置された対向電極と、前記対向電極に対向電圧を
印可する第3のバスラインと、前記剛性基板の主表面に
対向し、該剛性基板からある間隔を隔てて配置された屈
曲性を有する屈曲性膜と、前記屈曲性膜の表面上に形成
された透明導電膜と、前記剛性基板と前記屈曲性膜との
間に充填され、前記画素電極と前記対向電極との間に発
生する面内方向の電界成分によって液晶分子の向きを変
化させる液晶材料とを有する液晶表示装置が提供され
る。
【0013】屈曲性膜上に透明導電膜が形成されている
ため、帯電を防止することができる。これにより、帯電
に起因する液晶分子の配向の乱れ等が防止される。
【0014】本発明のさらに他の観点によると、主表面
を有する剛性基板と、前記剛性基板の主表面に対向し、
該主表面からある間隔を隔てて配置され、屈曲性を有す
る屈曲性膜と、面内方向に分布する複数の画素を画定
し、前記屈曲性膜と前記剛性基板との間の空間に、画素
単位で電界を発生させる電極と、前記屈曲性膜を、その
外周部において前記剛性基板に接着し、前記屈曲性膜と
剛性基板との間に閉じた間隙を形成するシール部材と、
前記間隙内に充填された液晶材料と、前記シール部材よ
りも外側に配置され、前記屈曲性膜の端面を覆い、前記
剛性基板の表面まで達する補強部材とを有する液晶表示
装置が提供される。
【0015】補強部材が、屈曲性膜の外周部近傍を保護
する。このため、物理的な力による屈曲性膜の剥がれを
防止することができる。
【0016】本発明のさらに他の観点によると、主表面
を有する剛性基板と、前記剛性基板の主表面に対向し、
該主表面からある間隔を隔てて配置され、屈曲性を有す
る屈曲性膜であって、基板法線方向から見たとき、該屈
曲性膜の外周が前記剛性基板の外周よりも内側に位置す
る前記屈曲性膜と、面内に分布する複数の画素を画定
し、前記屈曲性膜と前記剛性基板との間の空間に、画素
単位で電界を発生させる電極と、前記屈曲性膜を、その
外周部において前記剛性基板に接着し、前記屈曲性膜と
剛性基板との間に閉じた間隙を形成するシール部材と、
前記間隙内に充填された液晶材料と、前記シール部材及
び前記屈曲性膜の外周よりもさらに外側に配置され、前
記剛性基板に固定された補強部材であって、前記剛性基
板の主表面から該補強部材の上面までの高さが、前記剛
性基板の主表面から前記屈曲性基板の上面までの高さよ
りも高い前記補強部材とを有する液晶表示装置が提供さ
れる。
【0017】補強部材が、屈曲性膜の外周部近傍を保護
する。このため、物理的な力による屈曲性膜の剥がれを
防止することができる。
【0018】本発明のさらに他の観点によると、ロール
から繰り出された屈曲性膜を搬送する搬送路と、前記搬
送路を搬送される屈曲性膜の表面上に透明導電膜を成膜
する第1の成膜手段と、前記搬送路を搬送される屈曲性
膜上に形成された透明導電膜上に、配向膜を成膜する第
2の成膜手段とを有する成膜装置が提供される。
【0019】本発明のさらに他の観点によると、ロール
に巻かれた帯状屈曲性膜を繰り出す工程と、前記ロール
から繰り出された帯状屈曲性膜の表面上に透明導電膜を
形成する工程と、前記透明導電膜の形成された帯状屈曲
性膜に、前記透明導電膜に対向するように、アクティブ
マトリクス基板を、該屈曲性膜と該アクティブマトリク
ス基板との間に間隙を画定するように接着する工程と、
前記アクティブマトリクス基板の接着された帯状屈曲性
膜を、該アクティブマトリクス基板との接着部よりも外
側で切断する工程とを有する液晶表示装置の製造方法が
提供される。
【0020】帯状の屈曲性膜をロールから繰り出し、搬
送しながら成膜を行うことにより、製造工程の簡略化を
図ることが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1(A)は、本発明の第1の実
施例による薄膜トランジスタ(TFT)を用いたアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置のTFT基板の平面図を
示す。
【0022】ガラス基板の表面上に、行方向に延在する
複数のゲートバスライン1が配置され、列方向に延在す
る複数のドレインバスライン2が配置されている。ゲー
トバスライン1とドレインバスライン2とは、その交差
箇所において絶縁膜によって相互に絶縁されている。ゲ
ートバスライン1とドレインバスライン2との交差箇所
に対応して、相互に隣り合う2本のゲートバスラインと
2本のドレインバスラインとに囲まれた領域内に画素電
極3が配置されている。
【0023】各画素電極3は、TFT4を介して対応す
るドレインバスライン2に接続されている。画素電極3
は、例えばインジウム錫オキサイド(ITO)により形
成される。TFT4は、ドレイン電極4D、ソース電極
4S、及びチャネル領域4Cを含んで構成される。ドレ
イン領域4Dは、対応するドレインバスライン2に接続
され、ソース領域4Sは、コンタクトホール22を介し
て画素電極3に接続されている。ドレイン電極4D及び
ソース電極4Sは、共にドレインバスライン2と同一層
内に、同一材料で形成される。活性領域4Cは例えばア
モルファスシリコンで形成される。ゲートバスライン1
が、対応するTFT4のゲート電極を兼ねる。
【0024】図1(B)は、第1の実施例による液晶表
示装置の対向基板の平面図を示す。対向基板は、屈曲性
を有する屈曲性膜を含んで構成される。屈曲性膜の対向
面上に、格子状に補助配線7が形成されている。補助配
線7は、基板法線方向から見たとき、TFT基板側のゲ
ートバスライン1及びドレインバスライン2に重なるよ
うに配置されている。補助配線7は、例えばクロム(C
r)で形成される。
【0025】図2(A)は、図1(A)の一点鎖線A2
−A2における断面図を示す。ガラス基板19の表面上
に、ゲートバスライン1が形成されている。ゲートバス
ライン1は、例えばスパッタリングによりAlもしくは
Cr膜を成膜した後、AlもしくはCr膜をパターニン
グすることにより形成される。
【0026】ガラス基板19の上に、ゲートバスライン
1を覆うようにSiNからなる厚さ約400nmのゲー
ト絶縁膜20が形成されている。ゲート絶縁膜20は、
例えばプラズマ励起型化学気相成長(PE−CVD)に
より形成される。
【0027】ゲート絶縁膜20の表面上に、ゲートバス
ライン1を跨ぐように、厚さ20nmのノンドープのア
モルファスSi膜6が形成されている。アモルファスS
i膜6の表面の、ゲートバスライン1の上方の領域に、
SiNもしくはSiO2からなる厚さ150nmのチャ
ネル保護膜5が形成されている。チャネル保護膜5の両
側の、アモルファスSi膜6の表面上に、それぞれドレ
イン電極4D及びソース電極4Sが形成されている。ド
レイン電極4D及びソース電極4Sは、厚さ60nmの
+型アモルファスSi層とAlもしくはCrからなる
厚さ200nmの金属層との積層構造を有する。
【0028】以下、アモルファスSi膜6からドレイン
電極4D及びソース電極4Sまでの形成方法を説明す
る。
【0029】まず、ゲート絶縁膜20の上に、PE−C
VDにより厚さ20nmのノンドープのアモルファスS
i膜を形成する。このアモルファスSi膜の上に、PE
−CVDにより厚さ150nmのSiN膜もしくはSi
2膜を形成する。このSiN膜もしくはSiO2膜をパ
ターニングしてチャネル保護膜5を残す。
【0030】チャネル保護膜5を覆うように、基板の全
面上にPE−CVDにより厚さ60nmのn+型アモル
ファスSi層を形成する。このn+型アモルファスSi
層の上に、スパッタリングによりAlもしくはCrから
なる厚さ200nmの金属層を形成する。n+型アモル
ファスSi層、金属層、及びノンドープのアモルファス
Si層をパターニングし、アモルファスSi膜6、ドレ
イン電極4D、及びソース電極4Sを残す。このとき、
チャネル保護膜5でエッチングが停止し、その下にチャ
ネル領域4Cが残る。
【0031】ドレイン電極4D、ソース電極4S、チャ
ネル保護膜5を覆うように、ゲート絶縁膜20の上に、
SiNもしくはSiO2からなる厚さ400nmの保護
絶縁膜21が形成されている。保護絶縁膜21は、CV
Dまたはスパッタリングにより形成される。
【0032】保護絶縁膜21の上に、ITOからなる厚
さ100nmの画素電極3が形成されている。画素電極
3は、保護絶縁膜21に形成されたコンタクトホール2
2を介してソース電極4Sに接続されている。画素電極
3は、スパッタリングによりITO膜を堆積した後、こ
のITO膜をパターニングすることにより形成される。
画素電極3及び保護絶縁膜21を覆うように配向膜8が
形成されている。
【0033】図2(B)は、図1(A)及び(B)の一
点鎖線B2−B2における断面図を示す。ガラス基板1
9の表面上にゲート絶縁膜20が形成されている。ゲー
ト絶縁膜20の表面上に、ドレインバスライン2が形成
されている。ドレインバスライン2は、図2(A)のド
レイン電極4Dの形成と同時に形成される。ドレイン電
極4Dの下にアモルファスシリコン膜6が残っているの
と同様に、ドレインバスライン2の下にも、アモルファ
スシリコン膜6が残っている。
【0034】ドレインバスライン2を覆うように、ゲー
ト絶縁膜20の上に保護絶縁膜21が形成されている。
保護絶縁膜21の上に、画素電極3が形成されている。
保護絶縁膜21及び画素電極3を配向膜8が覆う。
【0035】ガラス基板19に、ある間隔を隔てて対向
するように、屈曲性膜30が配置されている。屈曲性膜
30の厚さは例えば300μm以下であり、容易に屈曲
する。屈曲性膜30として、例えばポリカーボネートや
ポリエーテルスルフォン等を基材とし、ガスバリア層、
電極密着層等を積層したものを用いることができる。透
明電極付きの屈曲性膜として、例えば藤森工業製のAM
OREX7015C、住友ベークライト製のFST−5
351等を用いることができる。屈曲性膜30の対向面
上に、補助配線7が形成されている。補助配線7は、屈
曲性膜30の表面上にCr膜を蒸着したのち、このCr
膜をパターニングすることにより形成される。
【0036】補助配線7を覆うように、屈曲性膜30の
対向面上に、ITOからなる透明電極31が形成されて
いる。透明電極31は、可視光領域における光透過率が
75%以上になるような膜厚とされている。透明電極3
1の対向面上に、配向膜32が形成されている。配向膜
32は、屈曲性膜30の耐熱性等による制約のため、可
溶性ポリイミドからなる配向膜材料を用いることが好ま
しい。例えば、日本合成ゴム製のLALS−3046を
用いることができる。配向膜8と32との間に、液晶材
料35が充填されている。
【0037】第1の実施例による液晶表示装置では、T
FT基板がガラス基板(剛性基板)を含んで構成され、
他方の基板が屈曲性膜を基材としている。このため、両
方の基板をガラス基板で構成する場合に比べて、薄型化
及び軽量化を図ることができる。
【0038】図2(B)に示す透明電極31の、可視光
領域における光透過率は75%以上である。このため、
両方の基板をガラス基板で構成する場合と同様の透過率
が実現され、高い表示品質を確保することができる。屈
曲性膜上に形成する透明電極を薄くしてその光透過率を
高めると、シート抵抗が増加する。第1の実施例では、
透明電極31に接して補助配線7を配置することによ
り、シート抵抗の低減を図っている。
【0039】透明電極31と補助配線7とを合わせたシ
ート抵抗が50Ω/□以下となるように、透明電極31
の膜厚、補助配線7の幅及び厚さを設定することが好ま
しい。また、補助配線7は、基板法線方向から見たと
き、ゲートバスライン1及びドレインバスライン2に重
なるように配置されている。このため、補助配線7によ
る開口率の低下が防止される。
【0040】図3(A)は、第1の実施例による液晶表
示装置の補助配線7の他の構成例を示す。図3(A)に
示す補助配線7aは、格子状のパターンを有する。図1
(B)に示す補助配線7は、TFT基板側のバスライン
と重なる格子状のパターンであったが、図3(A)に示
す補助配線7aのパターンは、TFT基板側のバスライ
ンとは特別な関係を持たない。例えば、配線幅10μ
m、ピッチ5mmの格子状パターンである。
【0041】所望のシート抵抗を得られるのであれば、
図3(A)に示すように、パターンのピッチを画素ピッ
チより長くしてもよい。また、補助配線7aが十分細
く、液晶画面を目視したときに、その存在を認識できな
い程度である場合には、補助配線7aをTFT基板側の
バスラインに重ねる必要はない。
【0042】図3(B)は、第1の実施例による液晶表
示装置の補助配線7のさらに他の構成例を示す。図3
(B)に示す補助配線7bは、縞状のパターンを有す
る。所望のシート抵抗を得られるのであれば、補助配線
を格子状にする必要はなく、図3(B)に示すような縞
状のパターンとしてもよい。
【0043】図3(B)に示すような縞状パターンの補
助配線7bを含む透明電極のシート抵抗を4探針法で測
定する場合、各探針を行方向に配列させて測定したシー
ト抵抗と列方向に配列させて測定したシート抵抗とは異
なる。このような場合、いずれか小さい方のシート抵抗
が50Ω/□以下となるようにすればよい。
【0044】図4(A)は、第2の実施例による面内ス
イッチングモードの液晶表示装置の平面図を示す。ガラ
ス基板の表面上に、行方向(図4(A)においては横方
向)に延在する複数のゲートバスライン40とコモンバ
スライン41が配置されている。ゲートバスライン40
とコモンバスライン41とは、列方向に交互に配置され
ている。さらに、列方向に延在する複数のドレインバス
ライン42が配置されている。
【0045】ゲートバスライン40とドレインバスライ
ン42との交差箇所の各々に対応して画素電極45が配
置されている。画素電極45は櫛歯型パターンを有し、
コモンバスライン41から分岐する櫛歯型のコモン電極
46と噛合っている。画素電極45は、TFT47を介
して、対応するドレインバスライン42に接続されてい
る。TFT47のゲート電極は、対応するゲートバスラ
イン40に接続されている。
【0046】図4(B)は、図4(A)の一点鎖線B4
−B4における断面図を示す。ガラス基板50の表面上
に、画素電極45及びコモン電極46が形成されてい
る。画素電極45及びコモン電極46は、例えばCr層
とn+型シリコン層との2層で構成される。画素電極4
5及びコモン電極46を覆うように、ガラス基板50の
上に保護絶縁膜51が形成されている。保護絶縁膜51
は、SiO2またはSiN等で形成される。保護絶縁膜
51の表面を配向膜52が覆う。
【0047】ガラス基板50から配向膜52までの形成
方法は、例えば特開平10−170939号公報に詳し
く説明されている。
【0048】ガラス基板50に、ある間隔を隔てて対向
するように、屈曲性膜60が配置されている。屈曲性膜
60の対向面上に配向膜61が形成されている。屈曲性
膜60の非対向面上には、ITOからなる透明導電膜6
2が形成されている。配向膜52と61との間の空間
に、液晶材料63が充填されている。
【0049】第2の実施例による液晶表示装置は面内ス
イッチングモードであるため、原理的には、屈曲性膜6
0側に電極を設ける必要はない。しかし、屈曲性膜60
側に透明導電膜62を設けない場合には、屈曲性膜60
が帯電し、良好な配向及びスイッチング特性を得ること
ができなかった。第2の実施例のように、屈曲性膜60
の非対向面上に透明電極62を設けることにより、帯電
を防止することができる。
【0050】第2の実施例による液晶表示装置も、第1
の実施例の場合と同様に、一方の基板に屈曲性膜を用い
ている。このため、薄型化、軽量化を図ることが可能に
なる。
【0051】第2の実施例で用いた透明導電膜62は、
可視光領域における光透過率が75%以上のものであ
る。このように光透過率の比較的大きな透明導電膜を屈
曲性膜上に形成すると、そのシート抵抗が大きくなる。
第1の実施例では、シート抵抗の増加を防止するため
に、補助配線を形成した。第2の実施例では、透明導電
膜62を配置する目的が帯電防止であり、その内部を動
作電流が流れない。このため、シート抵抗の比較的大き
な膜を用いることが可能である。例えば、シート抵抗が
200Ω/□以上のものを用いてもよい。
【0052】図4(B)では、透明導電膜62を屈曲性
膜60の非対向面上に配置したが、屈曲性膜60と配向
膜61との間に配置してもよい。
【0053】図5は、第3の実施例による液晶表示装置
の断面図を示す。TFT基板70と対向基板71とが、
ある間隔を隔てて平行に配置されている。TFT基板7
0は、例えば図2(A)に示すTFTが形成された基板
であり、ガラス基板(剛性基板)を含んで構成される。
対向基板71は、例えば図2(B)に示す屈曲性膜30
から配向膜32までの積層基板である。
【0054】対向基板71は、その外周近傍の領域にお
いてシール部材73によりTFT基板70に固着されて
いる。TFT基板70と対向基板71との間の空間内に
液晶材料72が充填されている。シール部材73は、液
晶材料72が充填された空間を密閉する。
【0055】液晶材料72が充填された空間内に、多数
の接着性スペーサ74が導入されている。接着性スペー
サ74は、TFT基板70と対向基板71の双方の対向
面に接着されている。接着性スペーサ74として、例え
ば早川ゴム株式会社製のハヤビーズL−22R等を用い
ることができる。対向基板71を屈曲性膜で構成する
と、TFT基板70と対向基板71との間の間隔の厚さ
が不安定になりやすい。接着性スペーサ74を導入する
ことにより、TFT基板70と対向基板71との間隔を
一定に保つことができる。
【0056】図6(A)は、第4の実施例による液晶表
示装置の断面図を示す。TFT基板70と対向基板71
とが対向配置されている。基板法線方向から見たとき、
対向基板71の外周の一部(図6(A)の左端)が、T
FT基板70の外周にほぼ重なる。また、対向基板71
の外周の他の部分(図6(A)の右端)においては、T
FT基板70の周辺部が対向基板71の外周の外側に張
り出している。この張り出した部分には、TFT基板7
0の表面上に形成されたバスラインを外部の駆動回路に
接続するための端子等が配置される。
【0057】TFT基板70は、図5に示す第3の実施
例の場合と同様にガラス基板(剛性基板)を含んで構成
される。対向基板71は、例えば図2(B)に示す屈曲
性膜30から配向膜32までの積層膜、または図4
(B)に示す透明導電膜62から配向膜61までの積層
膜である。図6(A)では、屈曲性膜71A、透明導電
膜71B、配向膜71Cがこの順番に積層された場合を
示している。
【0058】対向基板71が、その外周近傍領域におい
てシール部材73によりTFT基板70に固着されてい
る。シール部材73として、例えばスリーボンド社製の
封止材30Y−195Bを用いることができる。TFT
基板70と対向基板71との間に、液晶材料72が充填
されている。
【0059】TFT基板70の非対向面上に偏光膜80
が配置され、対向基板71の非対向面上に偏光膜81が
配置されている。偏光膜80と81とは、相互に偏光軸
が直交するクロスニコル配置とされている。
【0060】透明導電膜71Bは、屈曲性膜71Aの対
向面の全領域上に形成されている。配向膜71Cは、透
明導電膜71Bの対向面のうち、その周辺領域を除いた
領域上に形成されている。シール部材73は、配向膜7
1Cの外周よりも外側の領域において透明導電膜71B
に直接固着している。すなわち、配向膜71Cは、透明
電極71Cの表面のうちシール部材73に接する領域に
は形成されていない。これにより、シール部材73の密
着性を高めることができる。
【0061】補強部材82が、屈曲性膜71Aの端面か
ら、シール部材73の側面を経由してTFT基板70の
表面の一部までを覆う。補強部材82として、例えばポ
リイミド樹脂を用いることができる。補強部材82は、
有機溶媒に溶解させた流動性を有する樹脂を所定の領域
に塗布した後、固化させることにより形成することがで
きる。
【0062】屈曲性膜71Aは、通常、基材層、ガスバ
リア層、保護層、電極密着層等を含む積層構造を有す
る。屈曲性膜71Aの端面が露出していると、端面から
各層の層間に水分等が侵入し、剥がれや亀裂が生じやす
くなる。図6(A)に示すように、屈曲性膜71Aの端
面を補強部材82で被覆しておくことにより、屈曲性膜
71A内への水分等の侵入を防止することができる。
【0063】第4の実施例による液晶表示層を、温度7
0℃の環境下に100時間放置したところ、剥がれや亀
裂等の発生は生じなかった。これに対し、補強部材82
を設けない液晶表示装置を作製し、同様の放置試験を行
ったところ、亀裂や曇りが発生し、表示ムラが観測され
た。
【0064】また、対向基板71の外周部がシール部材
73よりも外側まで突出していると、この突出部が他の
部材に引っ掛かり、物理的な力による剥がれ生ずるおそ
れがある。第6の実施例では、補強部材82が対向基板
71の端面からTFT基板70の表面の一部までを覆っ
ている。このため、物理的な力による剥がれを防止する
ことができる。
【0065】図6(B)に示すように、補強部材82
が、偏光膜81の非対向面の表面のうち外周近傍の領域
までを覆うようにしてもよい。補強部材82が偏光膜8
1の表面の一部までを覆うことにより、機械的強度を増
すことができる。また、図6(B)に示すように、偏光
膜81の全面を、補強部材82で覆ってもよい。この場
合、偏光膜82の表面上の補強部材82は、反射防止膜
として働く。
【0066】図6(D)は、第4の実施例の他の変形例
を示す。基板法線方向から見たとき、偏光膜81の外周
がTFT基板70の外周よりも内側に位置し、対向基板
71の外周が偏光膜81の外周よりも内側に位置する。
補強部材82が、対向基板71の外周及びシール部材7
3よりも外側の領域において、偏光膜81の対向面から
対向基板71の端面及びシール部材73の側面を経由し
てTFT基板70の対向面までを覆う。
【0067】この場合、偏光膜81の庇状に張り出した
部分の下方の空間を補強部材82が埋め込む構成とな
る。このため、一時的に流動性を呈する樹脂を庇状張り
出し部の下方に注入し、固化させる方法を用い、再現性
よく補強部材82を形成することができる。
【0068】図7は、第5の実施例による液晶表示装置
の断面図を示す。基本的な構成は図6(A)に示す第4
の実施例の液晶表示装置と同様であるため、ここでは図
6(A)の液晶表示装置との相違点に着目して説明す
る。
【0069】図6(A)の液晶表示装置においては、対
向基板71の外周が、シール部材73よりも外側まで突
出していた。図7に示す第5の実施例の場合には、シー
ル部材73の最外周の側面が対向基板71の外周よりも
外側に位置している。すなわち、基板法線方向から見た
とき、対向基板71の外周がシール部材73に重なる。
第5の実施例による液晶表示装置は、対向基板71をT
FT基板70に貼り合わせた後、外周部近傍部分を切り
落とすことにより作製することができる。
【0070】第5の実施例では、対向基板71の外周部
がシール部材73よりも外側に張り出していない。この
ため、物理的な力による剥がれを防止することができ
る。
【0071】図8は、第6の実施例による液晶表示装置
の断面図を示す。ガラス基板上に形成した多結晶シリコ
ン膜を用いてTFTを形成すると、アモルファスシリコ
ン膜を用いる場合に比べて電界効果移動度の高いTFT
を得ることができる。このため、液晶表示装置の駆動回
路を、ガラス基板上に形成することが可能になる。
【0072】図8に示すように、TFT基板70の対向
面内に、画像表示領域85と周辺回路領域86が画定さ
れている。周辺回路領域86は画像表示領域85の外側
に配置されている。周辺回路領域86上には、駆動回路
が形成されている。その他の構成は、図6(D)に示す
第4の実施例の変形例による液晶表示装置の構成と同様
である。
【0073】周辺回路領域86の上に、シール部材73
及び補強部材82が配置されている。シール部材73及
び補強部材82は、遮光性の材料で形成されている。対
向基板71側からバックライトが照射される場合、シー
ル部材73及び補強部材82によりバックライトが遮ら
れ、周辺回路領域86に入射しない。これにより、周辺
回路領域86内に形成されたTFTの、光照射に起因す
るオフ電流の増加を抑制することができる。
【0074】図9(A)は、第7の実施例による液晶表
示装置の断面図を示す。TFT基板70、対向基板7
1、シール部材73、及び液晶材料72が、図6(A)
に示す第4の実施例の場合と同様に配置されている。
【0075】TFT基板70の外周と対向基板71の外
周とが揃っている部分(図9(A)の左端)の、TFT
基板70の端面に、補強部材88Aが取り付けられてい
る。補強部材88Aは、TFT基板70の対向面よりも
上方に突出している。その上面の高さは、対向基板71
の上面の高さに等しいか、またはこれよりも高い。
【0076】TFT基板70の外周部が対向基板71の
外周から張り出している部分(図9(A)の右端)にお
いては、補強部材88BがTFT基板70の対向面上に
取り付けられている。対向面から補強部材88Bの上面
までの高さは、対向基板71の上面までの高さよりも高
いか、または等しい。補強部材88A及び88Bの内側
の側面は、対向基板71の端面に接するか、または近接
する。
【0077】補強部材88A及び88Bは、対向基板7
1の外周部を物理的な力から保護することができる程度
の剛性を有する材料、例えばゴム等で形成されている。
なお、補強部材88A及び88Bは、対向基板71の基
材層となる屈曲性膜の剛性よりも高い剛性を有する材料
で形成することが好ましい。補強部材88A及び88B
が対向基板71の外周近傍を保護するため、物理的な力
による対向基板71の剥がれを防止することができる。
【0078】図9(B)に示すように、補強部材89A
及び89Bが対向基板71の非対向面の外周近傍領域上
までを覆うようにしてもよい。さらに、TFT基板70
の非対向面の外周近傍領域上までを覆うようにしてもよ
い。このような構成とすることにより、保護効果をより
高めることができる。
【0079】図10(A)は、第8の実施例による液晶
表示装置の平面図を示し、図10(B)は、図10
(A)の一点鎖線B10−B10における断面図を示
す。
【0080】図10(A)に示すように、対向基板71
の外周がTFT基板70の外周よりも内側に位置する。
対向基板71の外周を取り囲むように、補強部材90が
配置されている。補強部材90は、図9(A)に示す補
強部材88A及び88Bと同様の材料で形成される。
【0081】図10(B)に示すように、対向基板71
がシール部材73によってTFT基板70に接着されて
いる。補強部材90は、TFT基板70の対向面上に接
着されている。TFT基板70の対向面から補強部材9
0の上面までの高さは、対向基板71の上面までの高さ
と等しいか、これよりも高い。このため、物理的な力に
よる対向基板71の剥がれを防止することができる。ま
た、補強部材90が対向基板71の外周を取り囲んでい
るため、対向基板71の総ての縁が保護される。
【0082】図11は、第9の実施例による液晶表示装
置の断面図を示す。TFT基板70、対向基板71、液
晶材料72、シール部材73、補強部材82、偏光膜8
0及び81の構成は、図6(A)に示す第4の実施例の
場合と同様である。対向基板71の非対向面に対向する
ようにバックライト93が配置されている。これらの各
構成部分が、筐体92内に収納されている。
【0083】筐体92に、TFT基板70にほぼ平行に
配置された窓93が形成されている。窓93を通して、
TFT基板70側から映像を見ることができる。剛性の
高いTFT基板70を外側に配置することにより、外部
からの衝撃に対する耐性を高めることができる。
【0084】図12は、第10の実施例による液晶表示
装置の断面図を示す。剛性の高いガラス基板19と屈曲
性を有する屈曲性膜30とが、相互にある間隔を隔てて
対向配置されている。ガラス基板19の対向面上に複数
のTFT94が形成されている。各TFT94に対応し
て、ガラス基板19の対向面上にカラーフィルタ95が
形成されている。カラーフィルタ95の各々の上に、画
素電極3が形成されている。各画素電極3は、対応する
TFT94に接続されている。画素電極3を配向膜8が
覆う。屈曲性膜30の対向面上に配向膜32が形成され
ている。配向膜8と32との間に、液晶材料72が充填
されている。屈曲性膜の表面上にカラーフィルタを形成
することは困難であるため、このように、カラーフィル
タ95を、剛性の高いガラス基板19側に配置すること
が好ましい。
【0085】図13は、上記第1〜第10の実施例で用
いた屈曲性膜上に透明導電膜及び配向膜を成膜するため
の成膜装置の概略図を示す。帯状の屈曲成膜120がロ
ール100に巻きつけられている。ロール100から繰
り出された屈曲成膜120が搬送路101上を搬送され
る。搬送路101に沿って、洗浄装置102、透明導電
膜成膜装置103、配向膜成膜装置108、加熱装置1
11、及びラビング装置112が順番に配置されてい
る。
【0086】洗浄装置102は、帯状屈曲成膜120を
洗浄する。透明導電膜成膜装置103は、原料供給ノズ
ル104及び複数のロール105を含んで構成される。
原料供給ノズル104から供給された原料が複数のロー
ル105により所望の膜状に成形され、帯状屈曲性膜1
20の表面上に印刷される。
【0087】配向膜成膜装置108も、透明導電膜成膜
装置103と同様に、原料供給ノズル109及び複数の
ロール110を含んで構成される。配向膜成膜装置10
8により、透明導電膜の所定の領域上に配向膜が印刷さ
れる。成膜された配向膜は、加熱装置111によりキュ
アされる。ラビング装置112が配向膜をラビングす
る。ラビングされた後、帯状屈曲成膜120にTFT基
板121が接着される。TFT基板121が接着された
後、帯状屈曲成膜120を、TFT基板121との接着
部よりも外側で切断する。
【0088】このように、帯状の屈曲性膜120を搬送
しながら、順次成膜を行うことにより、製造工程を簡略
化することができる。
【0089】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0090】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、屈曲性
膜の上に形成された透明導電膜の表面に接するように補
助配線が配置される。このため、透明導電膜の実効的な
シート抵抗を低減することができる。透明導電膜自体の
シート抵抗を比較的高く設定できるため、透明導電膜を
薄くすることが可能になる。透明導電膜を薄くすること
により、光透過率を向上させることができる。
【0091】また、本発明によれば、面内スイッチング
モードの液晶表示装置の対向基板を屈曲性膜で構成す
る。この屈曲性膜上に透明導電膜を形成することによ
り、帯電を防止し、表示品質の向上を図ることができ
る。
【0092】また、本発明によれば、液晶表示装置の一
方の基板を剛性の高い基板で構成し、他方を、屈曲性を
有する膜で構成する。この屈曲性を有する膜の外周部を
補強部材で補強することにより、物理的な力による剥が
れを防止することができる。また、屈曲性を有する膜が
積層構造を有する場合、その端面を補強部材で被覆する
ことにより、端面から各層の間に水分等が侵入すること
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による液晶表示装置の平面図であ
る。
【図2】第1の実施例による液晶表示装置の断面図であ
る。
【図3】第1の実施例による液晶表示装置の補助配線の
他の構成例を示す平面図である。
【図4】第2の実施例による液晶表示装置の平面図及び
断面図である。
【図5】第3の実施例による液晶表示装置の断面図であ
る。
【図6】第4の実施例及びその変形例による液晶表示装
置の断面図である。
【図7】第5の実施例による液晶表示装置の断面図であ
る。
【図8】第6の実施例による液晶表示装置の断面図であ
る。
【図9】第7の実施例及びその変形例による液晶表示装
置の断面図である。
【図10】第8の実施例による液晶表示装置の平面図及
び断面図である。
【図11】第9の実施例による液晶表示装置の断面図で
ある。
【図12】第10の実施例による液晶表示装置の断面図
である。
【図13】実施例による成膜装置の概略図である。
【符号の説明】
1 ゲートバスライン 2 ドレインバスライン 3 画素電極 4 TFT 5 チャネル保護膜 7 補助配線 8、32 配向膜 19 ガラス基板 20 ゲート絶縁膜 21 保護絶縁膜 22 コンタクトホール 30 屈曲性膜 31 透明電極 35 液晶材料 40 ゲートバスライン 41 コモンバスライン 42 ドレインバスライン 45 画素電極 46 コモン電極 47 TFT 50 ガラス基板 51 保護絶縁膜 52、61 配向膜 60 屈曲性膜 62 透明導電膜 70 TFT基板 71 対向基板 72 液晶材料 73 シール部材 74 接着性スペーサ 80、81 偏光膜 82 補強部材 85 画像表示領域 86 周辺回路領域 88A、88B、89A、89B、90 補強部材 92 筐体 93 バックライト 94 TFT 95 カラーフィルタ 100、105、110 ロール 101 搬送路 102 洗浄装置 103 透明導電膜成膜装置 104、109 原料供給ノズル 108 配向膜成膜装置 111 加熱装置 112 ラビング装置 120 帯状屈曲性膜 121 TFT基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 善郎 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2H088 EA03 FA10 FA16 FA18 FA29 GA02 HA02 HA08 JA04 JA28 MA20 2H090 JB03 JC07 JC12 JC18 JD14 KA04 KA18 LA04 2H092 HA04 JA26 JA29 JA35 JA38 JA39 JA42 JA43 JA44 JB13 JB23 JB27 JB32 JB33 JB36 JB38 JB52 JB56 JB63 JB68 KA05 KA07 KA12 KA16 KA18 KB14 MA05 MA08 MA14 MA15 MA16 MA18 MA19 MA20 MA27 MA37 MA41 NA01 NA17 NA25 NA28 PA06 PA08 PA09 QA06

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主表面を有する剛性基板と、 前記剛性基板の主表面上に形成され、第1の方向に延在
    する複数の第1のバスラインと、 前記剛性基板の主表面上に形成され、前記第1の方向と
    交差する第2の方向に延在する複数の第2のバスライン
    と、 前記剛性基板の主表面上に、前記第1のバスラインと第
    2のバスラインとの交差個所に対応して設けられた画素
    電極と、 前記剛性基板の主表面上に設けられ、前記画素電極と、
    それに対応する前記第1のバスラインとを接続し、当該
    画素電極に対応する前記第2のバスラインに印可される
    信号によって導通状態を制御されるスイッチング素子
    と、 前記剛性基板の主表面に対向し、該剛性基板からある間
    隔を隔てて配置された屈曲性を有する屈曲性膜と、 前記屈曲性膜の、前記剛性基板に対向する対向面上に形
    成された透明材料からなる共通電極と、 前記剛性基板と前記屈曲性膜との間に充填され、前記画
    素電極と前記共通電極との間に発生する基板法線方向の
    電界成分によって液晶分子の向きを変化させる液晶材料
    と、 前記共通電極の表面に接するように配置され、該共通電
    極の抵抗率よりも低い抵抗率を有する導電材料で形成さ
    れた補助配線とを有する液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記補助配線が、前記共通電極の全面に
    網目状もしくは縞状に配置されている請求項1に記載の
    液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記剛性基板の法線方向から見たとき、
    前記補助配線が前記第1及び第2のバスラインに重なる
    ように配置されている請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 主表面を有する剛性基板と、 前記剛性基板の主表面上に形成され、第1の方向に延在
    する複数の第1のバスラインと、 前記剛性基板の主表面上に形成され、前記第1の方向と
    交差する第2の方向に延在する複数の第2のバスライン
    と、 前記剛性基板の主表面上に、前記第1のバスラインと第
    2のバスラインとの交差個所に対応して設けられた画素
    電極と、 前記剛性基板の主表面上に設けられ、前記画素電極と、
    それに対応する前記第1のバスラインとを接続し、当該
    画素電極に対応する前記第2のバスラインに印可される
    信号によって導通状態を制御されるスイッチング素子
    と、 前記剛性基板の主表面上に設けられ、前記主表面の面内
    方向に関して前記画素電極からある間隔を隔てて配置さ
    れた対向電極と、 前記対向電極に対向電圧を印可する第3のバスライン
    と、 前記剛性基板の主表面に対向し、該剛性基板からある間
    隔を隔てて配置された屈曲性を有する屈曲性膜と、 前記屈曲性膜の表面上に形成された透明導電膜と、 前記剛性基板と前記屈曲性膜との間に充填され、前記画
    素電極と前記対向電極との間に発生する面内方向の電界
    成分によって液晶分子の向きを変化させる液晶材料とを
    有する液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記屈曲性膜の外側の面上に設
    けられた偏光膜を有し、 前記透明導電膜が、前記偏光膜を前記屈曲性膜に接着さ
    せる接着剤層を兼ねる請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 主表面を有する剛性基板と、 前記剛性基板の主表面に対向し、該主表面からある間隔
    を隔てて配置され、屈曲性を有する屈曲性膜と、 面内方向に分布する複数の画素を画定し、前記屈曲性膜
    と前記剛性基板との間の空間に、画素単位で電界を発生
    させる電極と、 前記屈曲性膜を、その外周部において前記剛性基板に接
    着し、前記屈曲性膜と剛性基板との間に閉じた間隙を形
    成するシール部材と、 前記間隙内に充填された液晶材料と、 前記シール部材よりも外側に配置され、前記屈曲性膜の
    端面を覆い、前記剛性基板の表面まで達する補強部材と
    を有する液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記補強部材が、前記屈曲性膜の非対向
    面の外周近傍領域をも覆う請求項6に記載の液晶表示装
    置。
  8. 【請求項8】 さらに、前記屈曲性膜の非対向面上に配
    置された偏光膜を有し、 前記補強部材が、前記偏光膜の表面のうち外周近傍領域
    を覆う請求項6に記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 さらに、前記屈曲性膜の対向面上に形成
    された透明電極膜であって、前記シール部材と前記屈曲
    性膜とが該透明電極膜を介して接着されている前記透明
    電極膜を有する請求項6〜8のいずれかに記載の液晶表
    示装置。
  10. 【請求項10】 さらに、前記屈曲性膜の非対向面上に
    配置された偏光膜を有し、 基板法線方向から見たとき、前記偏光膜の外周が前記剛
    性基板の外周よりも内側に位置し、前記屈曲性膜の外周
    が前記偏光膜の外周よりも内側に位置し、前記補強部材
    が、前記屈曲性膜の外周及び前記シール部材よりも外側
    の領域において、前記偏光膜の表面から前記屈曲性膜の
    端面及び前記シール部材の側面を経由して前記剛性基板
    の表面までを覆う請求項6に記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 さらに、前記剛性基板の主表面の、前
    記シール部材の配置された領域よりも外側の領域上に形
    成された駆動回路を有し、 前記補強部材が、遮光性材料で形成され、前記駆動回路
    の形成された領域を覆う請求項6に記載の液晶表示装
    置。
  12. 【請求項12】 主表面を有する剛性基板と、 前記剛性基板の主表面に対向し、該主表面からある間隔
    を隔てて配置され、屈曲性を有する屈曲性膜であって、
    基板法線方向から見たとき、該屈曲性膜の外周が前記剛
    性基板の外周よりも内側に位置する前記屈曲性膜と、 面内に分布する複数の画素を画定し、前記屈曲性膜と前
    記剛性基板との間の空間に、画素単位で電界を発生させ
    る電極と、 前記屈曲性膜を、その外周部において前記剛性基板に接
    着し、前記屈曲性膜と剛性基板との間に閉じた間隙を形
    成するシール部材と、 前記間隙内に充填された液晶材料と、 前記シール部材及び前記屈曲性膜の外周よりもさらに外
    側に配置され、前記剛性基板に固定された補強部材であ
    って、前記剛性基板の主表面から該補強部材の上面まで
    の高さが、前記剛性基板の主表面から前記屈曲性基板の
    上面までの高さよりも高い前記補強部材とを有する液晶
    表示装置。
  13. 【請求項13】 前記補強部材の剛性が、前記屈曲性膜
    の剛性よりも高い請求項12に記載の液晶表示装置。
  14. 【請求項14】 ロールから繰り出された屈曲性膜を搬
    送する搬送路と、 前記搬送路を搬送される屈曲性膜の表面上に透明導電膜
    を成膜する第1の成膜手段と、 前記搬送路を搬送される屈曲性膜上に形成された透明導
    電膜上に、配向膜を成膜する第2の成膜手段とを有する
    成膜装置。
  15. 【請求項15】 ロールに巻かれた帯状屈曲性膜を繰り
    出す工程と、 前記ロールから繰り出された帯状屈曲性膜の表面上に透
    明導電膜を形成する工程と、 前記透明導電膜の形成された帯状屈曲性膜に、前記透明
    導電膜に対向するように、アクティブマトリクス基板
    を、該屈曲性膜と該アクティブマトリクス基板との間に
    間隙を画定するように接着する工程と、 前記アクティブマトリクス基板の接着された帯状屈曲性
    膜を、該アクティブマトリクス基板との接着部よりも外
    側で切断する工程とを有する液晶表示装置の製造方法。
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