JP2000193850A - 光ファイバ連結装置及び光ファイバ連結方法 - Google Patents

光ファイバ連結装置及び光ファイバ連結方法

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JP2000193850A
JP2000193850A JP10368001A JP36800198A JP2000193850A JP 2000193850 A JP2000193850 A JP 2000193850A JP 10368001 A JP10368001 A JP 10368001A JP 36800198 A JP36800198 A JP 36800198A JP 2000193850 A JP2000193850 A JP 2000193850A
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optical
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Kazuyoshi Horie
和由 堀江
Kuninori Shino
邦宣 篠
Kenichi Okubo
賢一 大久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学的なクロストークを防止して、一芯双方
向方式により光通信を行うことができる。 【解決手段】 光ファイバ連結器1は、光ファイバ10
1,102のコアの屈折率と略同等の屈折率を有する屈
折率整合部材2と、2本の光ファイバ101,102の
端面101a,102aの間に屈折率整合部材2を介在
させて各端面101a,102aを当該屈折率整合部材
2に接触させた状態で連結する第1の連結部材3及び第
2の連結部材4からなる光ファイバ連結部5とを備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを直列
につなぐ光ファイバ連結装置及び光ファイバ連結方法に
関し、詳しくは、光ファイバネットワークの構築の際の
光ファイバ同士の連結に好適な光ファイバ連結装置及び
光ファイバ連結方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを利用してデジタル信号等を
送信する、いわゆる光通信による光ファイバネットワー
クがある。例えば、光ファイバネットワークでは、家庭
電気製品や情報機器などを相互に接続することが可能と
なっている。
【0003】従来より光ファイバはガラスから形成され
ていたが、プラスチック光ファイバ(POF)の出現によ
り、光ファイバネットワークを安価に家庭やオフィス内
に構築することができるようになった。このように光フ
ァイバネットワークの構築が安価になされることは、家
庭電気製品の高度利用分野における新規事業の創出につ
ながる。
【0004】光ファイバを利用して信号を伝送する方法
には、二本の光ファイバを使用して行う二芯方式の双方
向光通信と、一本の光ファイバを使用して行う双方向光
通信とがある。
【0005】二芯方式の双方向光通信では、一本の光フ
ァイバを送信用に用い、もう一本の光ファイバを受信用
に用いる。一方、一芯方式の双方向光通信は、一本の光
ファイバを使用して信号の送受信を行うので、上述した
二芯方式の場合と比べて、ネットワークを構築した際の
光ファイバのコストを半分にすることができる。また、
二芯方式の場合には、送信用の光ファイバと受信用の光
ファイバとに区別されるために、光送受信装置と光ファ
イバとの連結には方向性が生じることになる。
【0006】そして、光ファイバは、光送受信装置が備
える光ファイバ接続部に接続される。二芯方式が採用さ
れた光送受信装置の光ファイバ接続部は、光信号を送信
する送信側接続部及び光信号を受信する受信側接続部の
ふたつに分かれている。したがって、光信号の送受信を
行う場合には、各光ファイバを通る光信号の流れの向き
は、必ず一方通行となる。つまり、第1の光送受信装置
と第2の光送受信装置との間で光通信を行う光ファイバ
ネットワークにおいては、第1の光送受信装置の送信側
接続部と第2の光送受信装置の受信側接続部を光ファイ
バにより接続する必要がある。同様に、第1の光送受信
装置の受信側接続部は、第2の光送受信装置の送信側接
続部と光ファイバで接続する必要がある。このように、
二芯方式を採用した場合には、光ファイバを各接続部に
対応させて接続しなければならなく、使い勝手の上で優
れているとは言えない。
【0007】一方、一芯方式の双方向光通信の場合に
は、上述のような方向性は生じないので、第1の光送受
信装置、第2の光送受信装置の光ファイバ接続部への光
ファイバの接続は容易とされ、使い勝手が良い。
【0008】以上のように、一芯方式の双方向光通信
は、光ファイバの使用量を少なくすることができること
や光ファイバの接続が容易であることから、近年注目さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一芯方式の
双方向光通信には、いわゆるクロストークの問題が存在
する。
【0010】光ファイバにより接続されている光送受信
装置からの光信号に自分が送出した光信号が混入してし
まうという問題がクロストークの問題である。この原因
のひとつに、他の光ファイバと連結されている光ファイ
バの遠端部などで自分の送信光が反射して、遠端反射光
となり、自分の受光部に入射するというメカニズムがあ
る。光ファイバの遠端部での反射はいわゆるフレネル反
射と呼ばれるものであり、屈折率の異なる界面で光が反
射する性質による。
【0011】一般的に、光ファイバには損失があり、光
信号が光ファイバで伝送されると、光信号の振幅が減少
する。すなわち、光ファイバ伝送により光量の損失が発
生する。したがって、光ファイバが長い場合には、遠端
部で反射した光も自己の受光部に戻るときには、光ファ
イバの損失により微少な光量となり、光学的なクロスト
ークの影響は小さい。しかし、光ファイバが短い場合に
は、光ファイバ伝送による光量の損失が少なくなるの
で、受光部での遠端反射光のクロストークへの影響が大
きくなる。
【0012】特に、図12に示すように、第1の光送受
信装置201と第2の光送受信装置202が、長さの短
い光ファイバ203と長い光ファイバ204をつなぎ合
わせて光通信を行う場合において、遠端反射が大きな問
題になる。本例では、光ファイバ203,204が連結
器205によりつなぎあわされた状態になる例を示して
おり、着脱自在とされる第1の連結部材206と第2の
連結部材207からなる連結器205を利用することに
より、光ファイバの203の端面近傍に第1の連結部材
206を装着し、光ファイバ204の端面近傍に第2の
連結部材207を装着し、この第1の連結部材206と
第2の連結部材207を接続することで、光ファイバ2
03の端面と光ファイバ204の端面を接合状態にする
ことができる。
【0013】図13を用いて、光ファイバ203,20
4が接合部208で接合された際の、当該光ファイバ2
03,204により伝送される光信号の振幅の減衰につ
いて説明する。
【0014】図13中(A)に示すように、第1の光送
受信装置201から送信光Sが出射されるものの、光フ
ァイバの端面の接合部208で反射されて、遠端反射光
FXとして、当該第1の光送受信装置201に入射され
る。例えば、第1の光送受信装置201には、遠端反射
光FXが振幅BFXとして入射される。
【0015】他方、第1の光送受信装置201は、図1
3中(B)に示すように、光ファイバ203,204を
介して第2の光送受信装置202から送られてきた受信
光Dを、振幅BDとして受光する。
【0016】ここで、図13中(A)及び(B)に示す
矢印Aは、その方向に光ファイバの損失が発生すること
を示している。
【0017】例えば、遠端反射光FXの振幅BFXと受
信光Dの振幅BDが近い場合には、第1の光送受信装置
201は、遠端反射光FXと第2の光送受信装置202
から送られてきた受信光Dとの区別がつかなくなり、上
述したクロストークの問題が生じてしまう。
【0018】また、当然、これら光信号や遠端反射光の
振幅は光ファイバの長さや連結する光ファイバの本数、
光送受信装置の発光強度などにも依存する。このような
ことから、様々な長さを持つ光ファイバ同士から構成さ
れる光ファイバネットワークでは、一芯双方向の方式を
採用する光送受信装置にとって、これは大きな問題であ
る。
【0019】また、接合部208でフレネル反射を防止
する従来の技術として、図14に示すように、光ファイ
バ213の端面213aと光ファイバ214の端面21
4aを精度良く、丸く研磨して、コア同士を突き合わせ
る方法がある。
【0020】この方法では、連結器215により、光フ
ァイバ213,214の端面213aと端面214aを
接合している。具体的には、光ファイバ213の端面2
13aの近傍に第1の連結部材216を装着し、光ファ
イバ214の端面214aの近傍に第2の連結部材21
7を装着し、略環状に形成された嵌合部材218に各連
結部材216,217を嵌合させることにより、光ファ
イバ213と光ファイバ214を連結させている。
【0021】しかし、この方法では、端面の精度を出す
必要があるので製造コストが高くなってしまうという欠
点がある。また、光ファイバ213と光ファイバ214
との間に空気の層が入ると意味が無くなり、これら光フ
ァイバ213,214に振動が加わると端面213a,
214a同士がこすれて傷が発生してしまう問題があ
る。例えば、こすれて傷が発生してしまうと、最悪の場
合には、信号光の伝送ができなくなってしまう。
【0022】図15には、光学接着剤222を用いて遠
端反射防止して光ファイバを接続する方法を示してい
る。この方法では、光ファイバ223の端面223aの
近傍に第1の連結部材226を装着し、光ファイバ22
4の端面224aの近傍に第2の連結部材217を装着
して、これら連結部材226,227を、環状に形成さ
れた嵌合部材228に嵌合させている。そして、光ファ
イバ223の端面223aと光ファイバ224の端面2
24aを当該光ファイバ223,224のコア223
b,224bの屈折率に近い光学接着剤228により接
着している。このようにすることで、遠端部からの反射
を防止することはできるが、光ファイバ同士を接着させ
ているため、これらの光ファイバを再び取り外すことが
難しいという問題がある。なお、石英製光ファイバ22
3,224のコア223b,224bの直径は約5μm
であり、クラッド層223c,224cを含めた直径は
約125μmである。
【0023】そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて
なされたものであり、光学的なクロストークを防止し
て、一芯双方向方式により光通信を行うことができる光
ファイバ連結装置及び光ファイバ連結方法を提供するこ
とを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ファイバ
連結装置は、上述の課題を解決するために、光ファイバ
のコアの屈折率と略同等の屈折率を有する屈折率整合手
段と、2本の光ファイバの端面の間に屈折率整合手段を
介在させて各端面を屈折率整合手段に接触させた状態で
連結する光ファイバ連結手段とを備える。
【0025】このような構成を有する光ファイバ連結装
置は、光ファイバ連結手段により、2本の光ファイバの
端面の間に屈折率整合手段を介在させて各端面を屈折率
整合手段に接触させた状態で連結する。
【0026】すなわち、光ファイバ連結装置は、端面
を、屈折率整合手段に接触させて当該光ファイバを連結
した状態にする。
【0027】また、本発明に係る光ファイバ連結方法
は、上述の課題を解決するために、2本の光ファイバの
端面の間に光ファイバのコアの屈折率と略同等の屈折率
を有する屈折率整合手段を介在させて、各端面を当該屈
折率整合手段に接触させた状態で連結する。
【0028】すなわち、光ファイバ連結方法は、端面
を、屈折率整合手段に接触させて当該光ファイバを連結
した状態にする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態に
ついて図面を用いて詳しく説明する。なお、以下に述べ
る実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技
術的に好ましい種々の限定が付されているが、特に本発
明を限定する旨の記載がない限り、本発明の実施の形態
に限定されるものではない。
【0030】本実施の形態である光ファイバ連結装器
は、光回路に接続されている2本の光ファイバを直列に
つなぐものに適用したものである。この光ファイバ連結
器により連結される光ファイバは例えばプラスチック材
を使用して形成された、いわゆるプラスチック光ファイ
バである。
【0031】図1及び図2に示すように、光ファイバ連
結器1は、光ファイバ101,102のコアの屈折率と
略同等の屈折率を有する屈折率整合部材2と、2本の光
ファイバ101,102の端面101a,102aの間
に屈折率整合部材2を介在させて各端面101a,10
2aを当該屈折率整合部材2に接触させた状態で連結す
る第1の連結部材3及び第2の連結部材4からなる光フ
ァイバ連結部5とを備えている。
【0032】第1の連結部材3は、光ファイバ101に
装着されるとともに、第2の連結部材4に嵌合するよう
な形状とされ、具体的には、光ファイバ101の端面1
01aの近傍に装着される結合部11と、第2の連結部
材4に嵌合されるフランジ状突出部12とから構成され
ている。
【0033】結合部11は、略円管形状とされ、その内
径が光ファイバ101の外径と略同一とされている。結
合部11の先端側の外周部には、フランジ状突出部12
が設けられている。
【0034】フランジ状突出部12は、第2の連結部材
4に嵌合されるように、結合部11の外周部から突出さ
れた形状とされている。具体的には、フランジ状突出部
12は、結合部11の外周部から突出されて、略平板の
円盤形状に形成され、結合部11に一体的に形成されて
いる。
【0035】そして、フランジ状突出部12の外周縁
は、第2の連結部材4と係合される係合部12aとされ
ている。このフランジ状突出部12の外周縁は、例え
ば、略凸トーラス面形状に形成されている。
【0036】このような構成を有する第1の連結部材3
は、光ファイバ101の端面101aの近傍に装着され
ている。具体的には、第1の連結部材3は、端面11a
を、光ファイバ101の端面101aより若干後退させ
て、すなわち、図3に示すように、光ファイバ101の
端面101aが突出されるように、当該端面101aの
近傍に装着されている。
【0037】第2の連結部材4は、光ファイバ102が
装着されるとともに、第1の連結部材3が嵌合されるよ
うな形状とされ、具体的には、光ファイバ102の端面
102aの近傍に装着される結合部13と、第1の連結
部材3のフランジ状突出部12が嵌合されるフランジ状
嵌合部14とから構成されている。
【0038】結合部13は、略円管形状とされ、その内
径が光ファイバ101の外径と略同一とされている。こ
の結合部13の先端側の外周部には、フランジ状嵌合部
14が設けられている。また、結合部13には、屈折率
整合部材2が取り付けられる取り付け部13aが設けら
れている。取り付け部13aは、結合部13の端面の内
周縁部分に段差状に形成されている。
【0039】フランジ状嵌合部14は、第1の連結部材
3が嵌合されるような形状とされている。具体的には、
フランジ状嵌合部14は、外周部に第1の連結部材3の
フランジ状突出部12と係合する係合部14aが設けら
れて、結合部13に一体的に形成されている。
【0040】係合部14aは、略平板の円盤形状からな
る側壁部14bの外周部に、当該側壁部14bに対して
略垂直とされて、前方に突出して形成されている。この
係合部14aの内周側には、フランジ状突出部12の係
合部12aと係合する溝部14cが形成されている。例
えば、溝部14aは、略凹トーラス面形状に形成されて
いる。
【0041】例えば、上述したように、第1の連結部材
3の係合部12aを略凸トーラス面形状とし、第2の連
結部材4の溝部14aを略凹トーラス面形状とすること
により、第1の連結部材3と第2の連結部材4の着脱が
容易になされるようになる。
【0042】屈折率整合部材2は、略円盤状に形成され
ている。この屈折率整合部材2は、光ファイバ101,
102のコアの屈折率と略同等の屈折率を有した弾性体
として形成されている。具体的には、屈折率整合部材2
は、シリコーンにより形成されている。
【0043】そして、屈折率整合部材2の第1の面2a
は、第2の連結部材4に装着された光ファイバ102の
端面102aが接合される面とされ、また、第2の面2
bは、第1の面2aに対向される面であって、第1の連
結部材3と第2の連結部材4が接続された状態におい
て、光ファイバ101の端面101aが接合される面と
される。この屈折率整合部材2は、結合部13の取り付
け部13aに取り付けられている。
【0044】以上のように構成された光ファイバ連結器
1は、第1の連結部材3と第2の連結部材4を接続する
ことにより、各連結部材3,4に装着されている光ファ
イバ101,102の端面101a,102aを屈折率
整合部材2に接合させて、当該端面101aと端面10
2aを対向させて配置させる。これにより、屈折率整合
部材2が光ファイバ101,102の屈折率と等しい屈
折率を有していることから、光ファイバ101,102
の端面101a,102aにおけるフレネル反射を抑制
することができる。
【0045】また、光ファイバ101の端面101aが
第1の連結部材3の端面11aより突出していることに
より、第1の連結部材3と第2の連結部材4を連結し、
第2の連結部材4の係合部14aに第1の連結部材3の
係合部12aを係止させた状態において、屈折率整合部
材2の弾性力が、当該屈折率整合部材2の各面2b,2
aを光ファイバ101,102の端面101a,102
aに押し当てる方向に働く。すなわち、図3及び図4に
示すように、第1の連結部材3の端面から光ファイバ1
01の前端部101bを突出させることにより、光ファ
イバ101,102の端面101a,102aと屈折率
整合部材2の各面2b,2aとの密着性が増す。そし
て、光ファイバ連結装置1は、第1の連結部材3と第2
の連結部材4とが着脱自在とされているので、光ファイ
バ101,102の連結・取り外しを自由にすることが
できる。
【0046】このようなことから、従来と比較して、光
ファイバの端面を精度よく丸く研磨する等、加工精度が
要求されることはない。例えば、これにより、製品コス
トを下げることができる。
【0047】また、密着性を良くすることにより、屈折
率整合部材2を光ファイバ101,102の端面101
a,102aの間に介在させても、当該端面101a,
102aと屈折率整合部材2の各面との間に空気層が発
生することを防止することができる。
【0048】さらに、光ファイバの端面を接着固定して
いないことから、光ファイバ同士の連結・取り外しを自
由にできる。例えば、上述したように、第1の連結部材
3にフランジ状突出部12を設け、第2の連結部材4に
フランジ状嵌合部14を設けることにより、当該第1の
連結部材3と当該第2の連結部材4とを着脱可能にはめ
込むことが可能になる。
【0049】なお、第1の連結部材3において、少なく
ともフランジ状突出部12を、また、第2の連結部材4
において、少なくともフランジ状嵌合部14を、弾性あ
る材料により形成することとしてもよい。これにより、
第1の連結部材3と第2の連結部材4の着脱が容易にな
されるようになる。
【0050】また、フランジ状突出部12は結合部11
に一定的に形成されることに限定されることはなく、ま
た、フランジ状嵌合部14は結合部13に一体的に形成
されることに限定されることはない。すなわち、フラン
ジ状突出部12、フランジ状嵌合部14を、結合部と別
個のものとして設けてもよい。
【0051】次にこのような屈折率整合部材2を用いる
ことによる効果について具体的に説明する。一般に、光
は屈折率の異なるふたつの媒質の界面で反射する。その
ときの反射率Rは(1)式で表すことができる。
【0052】
【数1】
【0053】ここで、n1は界面に入射する前に伝搬し
ている媒質の屈折率、n2は界面を透過後に伝搬する媒
質の屈折率である。例えば、光ファイバ101の端面1
01aが何に対しても接触していない状態を示している
図1において、光ファイバ101から信号光Lを出射す
る場合には、屈折率n1が光ファイバ101のコアの屈
折率であり、屈折率n2が空気の屈折率である。例え
ば、プラスチック製の光ファイバを用いる場合、波長6
50nmの光に対して、コアの屈折率はn1=1.492程度
であることが知られている。したがって、(1)式を用
いると、反射率は3.9%になる。そしてこのとき、光フ
ァイバ101の端面で反射される反射光L1がクロスト
ークとなる。
【0054】ところが、図2に示すように、光ファイバ
101の端面101a及び光ファイバ102の端面10
2aとが屈折率整合部材2を挟むように配置した場合に
おいて、光ファイバ101から信号光Lを出射したとき
には、端面101aでの反射率は屈折率整合部材2の屈
折率をn3とすると、(2)式で表すことができる。
【0055】
【数2】
【0056】この(2)式により、屈折率整合部材2の
屈折率n3が光ファイバ101のコアの屈折率n1に近け
れば近いほど反射率が小さくなることがわかる。例え
ば、屈折率整合部材2の材料として、波長650nmの
光に対して屈折率が1.52のシリコーンを用いて、光ファ
イバ101の端面101aを屈折率整合部材2に密着さ
せ、当該端面101aと屈折率整合部材2の面2bとの
間に空気の層をなくすことで、反射率を0.01%まで低減
させることができる。同様に、光ファイバ102の端面
102aと屈折率整合部材2とを密着させることで、端
面102aと空気の界面のフレネル反射を低減すること
ができる。フレネル反射を低減することは、クロストー
クの低減と同時に、光ファイバ101及び光ファイバ1
02との光学的な結合効率の向上につながる。
【0057】ここで、一芯双方向方式を採用する場合
に、光通信回路が必要な性能を出すための上述した
(2)式の反射率Rの条件を、図12及び図13を用い
て説明する。光通信回路で性能を十分出すために、受信
光の振幅BDと遠端反射光の振幅BFXとの比が、
(3)式に示すように、ある値OSN以上必要であると
する。
【0058】
【数3】
【0059】第1の光送受信装置201に連結された光
ファイバ203の長さをLE1、第2の光送受信装置2
02に連結された光ファイバ204の長さをLE2
し、長さLE1あたりの光ファイバ203の光の伝送損
失をd1、長さLE2あたりの光ファイバ204の光の伝
送損失をd2とする。屈折率整合部材2を用いたときの
光ファイバの反射率R(2)式を用いて、(3)式を表
すと以下の(4)式になる。
【0060】
【数4】
【0061】この(4)式を満たすような屈折率Rを有
する屈折率整合部材2を使用することにより、光通信回
路が要求する性能で、光信号による通信を行うことがで
きる。
【0062】次に、光ファイバ連結器1による効果を評
価するための測定結果を説明する。図5及び図6には、
効果を確認するための実験系を示している。
【0063】図5に示す実験系は、光ファイバ101の
端面101aは外部に臨むように開放されており、空気
に触れている状態にある。
【0064】また、図6に示す実験系は、光ファイバ連
結器1に対応して構成されたものであって、光ファイバ
101の端面101aが屈折率整合部材2に密着してい
る状態にある。そして、この図6に示す実験系では、光
ファイバ101の端面101aが接合されていない屈折
率整合部材2の背面に光吸収体124が接合されてい
る。ここで、屈折率整合部材2はシリコーンにより形成
されている。例えば、シリコーンは市販されているもの
で、屈折率が1.52、引っ張り強さが2kgf/cm2、伸びが
50%という値を持つ。ここで、引っ張り強さとはゴム
特性を表すもので、JIS K 6250の測定法に基づくもので
ある。また、伸びとは引っ張り強さ試験のときに伸びた
長さを示すものである。伸びが50%ということは、試
料の長さがはじめの50%だけ伸びたことを示す。この
ような特性を有するシリコーンから形成された屈折率整
合部材2は、光ファイバ101,102それぞれの端面
101a,102aに十分密着するために変形する柔ら
かさを持つことになる。また、光ファイバ101,10
2との取り付け、取り外しを繰り返しても、その屈折率
特性に変化は起こらない。
【0065】そして、両実験系はともに、図5及び図6
に示すように、光源であるレーザダイオード(LD)1
21と、光ファイバ101の端面101aにおいて反射
された反射光を受光素子(PD)に反射させるビームス
プリッタ(BS)122とを備えている。例えば、レー
ザダイオード121は、発振波長が650nmの光を出
射する。また、測定に用いた光ファイバ101はプラス
チックで作られており、表1に示すような特性と、図7
に示すような損失スペクトルを持っている。
【0066】
【表1】
【0067】このような実験系において、レーザダイオ
ード121からの出射光LDLは、ビームスプリッタ1
22を透過して光ファイバ101に入射させる。そし
て、光ファイバ101に入射された光は、当該光ファイ
バ101の端面101aで反射されて反射光L1とし
て、ビームスプリッタ(BS)122の反射面122a
に向かう。そして、反射光L1は、ビームスプリッタ
(BS)122の反射面122aで反射されて、受光素
子123に入射される。
【0068】図5の実験系の場合、すなわち光ファイバ
101の端面101aが空気と接している場合には、受
光素子123が受ける光量が23.8 μWであった。一
方、図6の実験系の場合、すなわち光ファイバ101の
端面101aに屈折率整合部材2を密着させている場合
には、受光素子123が受ける光量は10.7 μWとな
り、端面101aが空気と接触されている場合より減少
する結果となった。よって、図5及び図6に示すような
実験系により得た光ファイバ連結器1による効果を評価
するための測定でも、屈折率整合部材2の効果が現れて
いる結果となった。
【0069】例えば、このような光ファイバ連結器1
は、図8に示すように、ホームネットワークを構築する
場合に使用される。
【0070】家130は外部のネットワーク131と通
信ケーブル132や人工衛星133などを介して結ばれ
ている。家130のなかには、電気機器や情報機器など
が配置されている。ホームサーバ134は外部ネットー
ワーク131からの情報を蓄積するためのものである。
家庭内の機器はホームサーバ134にアクセスすること
で、いつでも素早く最新の情報をダウンロードすること
ができる。セットトップボックス140はアンテナ13
4を介して人工衛星133からの情報をデータ処理する
ためのものである。
【0071】家130の設置されている機器は、TV受像
機141、ビデオカメラ142、ビデオレコーダ14
3、プリンタ・ファクシミリ144、コンピュータ14
5、ディジタルスチルカメラ146等である。これらは
相互に接続されていて、ホームネットワークを介してそ
れぞれ互いに遠隔操作ができるようになっている。
【0072】光ファイバ連結器1は、このような複数の
電子機器等によって構成されるホームネットワークが光
ファイバによって構築される場合に使用することができ
る。この場合、ホームネットワーク機器は、例えば図9
に示すような光送受信装置22,24を介してホームネ
ットワークにつながれて、ホームネットワークを構築し
ている。
【0073】光送受信装置22,24は、機器21と機
器23との間で双方向光通信を可能にする装置であり、
光信号の伝送路として使われる。ここで、機器21,2
3は、上述したよなビデオレコーダやコンピュータ等の
電子機器や情報機器である。
【0074】例えば、電子機器等は、一般的には、筐体
21a内部に光送受信装置22を有し、筐体21aの外
側面に、他の機器23の光ファイバ102とが接続され
る接続部を有している。すなわち、筐体21a内部にお
いて光送受信装置22から筐体21aの接続部へのびる
光ファイバ101の長さに比べ、光送受信しようとする
機器23からのびる光ファイバ102の長さの方が長く
なる。光ファイバ連結器1は、この筐体21aの外側面
に配置される光ファイバの接続部に適用することができ
る。
【0075】従来は、このように光送受信装置22から
光ファイバ101の遠端部(端面101a)の距離が近
かった場合、クロストークの影響は大きくなってしまっ
ていたが、光ファイバ連結器1を用いることにより、光
ファイバ101の端面101aでの反射が防止されるた
め、光送受信装置22から光ファイバの遠端部の距離に
関係なく、クロストークを防止することができる。
【0076】光ファイバ連結器1を、このようなホーム
ネットワークにおいて使用することにより、ホームネッ
トワークを構築する電子機器等の各機器間でクロストー
クを防止して光信号の送受信を行うことができる。
【0077】なお、上述した実施の形態では、屈折率整
合部材2が光ファイバ連結器1に組み込まれた状態を示
したが、屈折率整合部材2を独立の部品とした場合で
も、本発明を構成することができる。例えば図10及び
図11に示すように、光ファイバ連結器31を、屈折率
整合部材32と、光ファイバ101,102の端面10
1a,102aを対向させて屈折率整合部材32の各側
面に接合させる第1の連結部材33、第2の連結部材3
4、及び第3の連結部材35とからなる光ファイバ連結
部36とから構成することにより、屈折率整合部材32
を着脱自在にする。ここで、屈折率整合部材32は、上
述した屈折率整合部材2と同様な材料により形成されて
いる。
【0078】この光ファイバ連結器31は、第1及び第
2の連結部材33,34を、屈折率整合部材32が取り
付けられている第3の連結部材35に嵌合することによ
り、光ファイバ101と光ファイバ102を連結させて
いる。
【0079】第1及び第2の連結部材33,34は、上
述した光ファイバ連結器1の第1の連結部材3と略同一
の構成からなる。
【0080】第1の連結部材33は、光ファイバ101
に装着されるとともに、第3の連結部材35に嵌合する
ような形状とされ、具体的には、光ファイバ101の端
面101aの近傍に装着される結合部41と、第3の連
結部材35に嵌合されるフランジ状突出部42とから構
成されている。
【0081】結合部41は、略円管形状とされ、その内
径が光ファイバ101の外径と略同一とされている。結
合部41の先端側の外周部には、フランジ状突出部42
が設けられている。
【0082】フランジ状突出部42は、第3の連結部材
35に嵌合されるように、結合部41の外周部から突出
された形状とされている。具体的には、フランジ状突出
部42は、結合部41の外周部から突出されて、略平板
の円盤形状に形成され、結合部41に一体的に形成され
ている。
【0083】そして、フランジ状突出部42の外周縁
は、第3の連結部材35と係合される係合部42aとさ
れている。このフランジ状突出部42の外周縁は、例え
ば、略凸トーラス面形状に形成されている。
【0084】なお、第1の連結部材33において、少な
くともフランジ状突出部42は、弾性のある材料により
形成されている。また、フランジ状突出部42は、結合
部41と一体とされて形成されることに限定されるもの
ではなく、結合部41と別個の部材として構成すること
もできる。
【0085】このような構成を有する第1の連結部材3
3は、端面41aを、光ファイバ101の端面101a
より若干後退させて、すなわち、光ファイバ101の端
面101aが突出されるように、当該端面101aの近
傍に装着されている。
【0086】第2の連結部材34も第1の連結部材33
と略同形状に形成されている。すなわち、第2の連結部
材34は、光ファイバ102に装着されるとともに、第
3の連結部材35に嵌合するような形状とされ、具体的
には、光ファイバ102の端面102aの近傍に装着さ
れる結合部43と、第3の連結部材35に嵌合されるフ
ランジ状突出部44とから構成されている。
【0087】結合部43は、略円管形状とされ、その内
径が光ファイバ102の外径と略同一とされている。そ
して結合部43の先端側の外周部に、フランジ状突出部
44が設けられている。
【0088】フランジ状突出部44は、第3の連結部材
35に嵌合されるように、結合部43の外周部から突出
された形状とされている。具体的には、フランジ状突出
部44は、結合部43の外周部から突出されて、略平板
形状に形成され、結合部43に一体的に形成されてい
る。
【0089】そして、フランジ状突出部44の外周縁
は、第3の連結部材35と係合される係合部44aとさ
れている。このフランジ状突出部44の外周縁は、例え
ば、略凸トーラス面形状に形成されている。
【0090】なお、第2の連結部材34において、少な
くともフランジ状突出部44は、弾性のある材料により
形成されている。また、フランジ状突出部44は、結合
部43と一体とされて形成されることに限定されるもの
ではなく、結合部43と別個の部材として構成すること
もできる。
【0091】このような構成を有する第2の連結部材3
4は、端面43aを、光ファイバ102の端面102a
より若干後退させて、すなわち、光ファイバ102の端
面102aが突出されるように、当該端面102aの近
傍に装着されている。
【0092】この第1及び第2の連結部材33,34が
嵌合される第3の連結部材35は、屈折率整合部材32
が取り付けられる取り付け部35aと、第1及び第2の
連結部材33,34が嵌合される係合部35b,35c
とが設けられ、略円盤形状に形成されている。
【0093】取り付け部35aは、略平板の円盤形状を
なして、その略中央に各面32a,32bが各光ファイ
バの102,101の端面102a,101aそれぞれ
に対向されるように配置されている。
【0094】係合部35b,35cは、取り付け部35
aの外周部に、当該取り付け部35aに対して略垂直と
されて、光ファイバ101,102それぞれの後方に向
かって突出した形状として形成されている。そして、係
合部35bの内周側には、フランジ状突出部42の係合
部42aと係合する溝部35dが形成され、例えば、溝
部35dは、略凹トーラス面形状に形成されている。ま
た、係合部35cの内周側には、係合部44aと係合す
る溝部35eが形成され、例えば、溝部35eは、略凹
トーラス面形状に形成されている。
【0095】なお、第2の連結部材34において、少な
くともフランジ状突出部44を弾性のある材料により形
成することもできる。
【0096】以上のように構成された光ファイバ連結器
31は、第1の連結部材33及び第2の連結部材34
を、第3の連結部材35に嵌合することにより、第1及
び第2の連結部材33,34に装着されている光ファイ
バ101,102の端面101a,102aを屈折率整
合部材32に接合させて、当該端面101aと端面10
2aとを対向させて配置させる。これにより、屈折率整
合部材32が光ファイバ101,102の屈折率と等し
い屈折率を有していることから、光ファイバ101,1
02の端面101a,102aにおけるフレネル反射を
抑制することができる。
【0097】例えば、このような構成からなる光ファイ
バ連結装置31は、第3の連結部材35の着脱が容易に
なされることから、屈折率整合部材32の交換を容易に
する。
【0098】なお、本発明の実施の形態では、光ファイ
バ同士を連結する場合を示して説明してきた。しかし、
本発明に係る光ファイバ連結装置はすべての光導波路に
適用することができ、すべての光導波路のフレネル反射
防止のための装置として応用できる。
【0099】また、実施の形態として、光ファイバ連結
器1が家庭内のLAN (Local Area Netowork)、つまりホ
ームネットワークやオフィスLANに用いられた例を示し
た。しかし、これに限らず、自動車や飛行機などの移動
体内における各種情報のやり取りを行うための通信系統
等にも適用することができる。
【0100】また、屈折率を整合する光の波長を650
nmとして説明したが、650nmに限らず他の波長領
域を用いることももちろん可能である。
【0101】
【発明の効果】本発明に係る光ファイバ連結装置は、光
ファイバのコアの屈折率と略同等の屈折率を有する屈折
率整合手段と、2本の光ファイバの間に上記屈折率整合
手段を介在させて各端面を上記屈折率整合手段に接触さ
せた状態で連結する光ファイバ連結手段とを備えること
により、光ファイバの端面の間に屈折率整合手段を介在
させて各端面を屈折率整合手段に接触させた状態で連結
することができる。
【0102】例えば、これにより、光ファイバの端面を
精度よく丸く研磨する等、加工精度が要求されることな
く、製品コストを下げることができ、また、光ファイバ
同士の連結・取り外しを自由にできることとしながら
も、光通信に適した光信号の送信を可能にすることがで
きる。
【0103】また、本発明に係る光ファイバ連結装置
は、2本の光ファイバの端面の間に当該光ファイバのコ
アの屈折率と略同等の屈折率を有する屈折率整合手段を
介在させて各端面を屈折率整合手段に接触させた状態で
連結することにより、例えば、光ファイバの端面を精度
よく丸く研磨する等、加工精度が要求されることなく、
製品コストを下げることができ、また、光ファイバ同士
の連結・取り外しを自由にできることとしながらも、光
通信に適した光信号の送信を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である光ファイバ連結器の
構成を示すものであって、第1の連結部材と第2の連結
部材を接続していない状態を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態である光ファイバ連結器の
構成を示すものであって、第1の連結部材と第2の連結
部材を接続した状態を示す断面図である。
【図3】光ファイバ連結器において、第1の連結部材と
第2の連結部材を接続していない状態の詳細を示す斜視
図である。
【図4】光ファイバ連結器において、第1の連結部材と
第2の連結部材を接続した状態の詳細を示す斜視図であ
る。
【図5】光ファイバ連結器による効果を評価するために
構成された実験系であって、比較のための結果を得るた
めの実験系を示す図である。
【図6】光ファイバ連結器による効果を評価するために
構成された実験系であって、光ファイバ連結器の構成を
適用した実験系を示す図である。
【図7】光ファイバの損失スペクトルの特性を示す特性
図である。
【図8】光ファイバ連結器により光ファイバを連結して
構築されたホームネットワークを示す図である。
【図9】光ファイバ連結器を、各機器からの光ファイバ
を連結する場合に適用した具体例を示す側面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態である光ファイバ連
結器の構成を示すものであって、第3の連結部材に、第
1の連結部材及び第2の連結部材を接続していない状態
を示す断面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態である光ファイバ連
結器の構成を示すものであって、第3の連結部材に、第
1の連結部材及び第2の連結部材を接続した状態を示す
断面図である。
【図12】従来の光ファイバの連結器により、光ファイ
バを連結した際の状態を示す側面図である。
【図13】従来の光ファイバの連結器により連結された
光ファイバにおいて発生するクロストークの問題を説明
するために使用した図である。
【図14】フレネル反射を防止する従来の光ファイバの
連結器を示す断面図である。
【図15】光学接着剤を用いて遠端反射防止して光ファ
イバを接続する従来の光ファイバの連結器を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 光ファイバ連結器、2 屈折率整合部、3 第1の
連結部材、4 第2の連結部材
フロントページの続き (72)発明者 大久保 賢一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2H036 MA01 QA41

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光通信回路に接続されている2本の光フ
    ァイバを直列につなぐ光ファイバ連結装置であって、 上記光ファイバのコアの屈折率と略同等の屈折率を有す
    る屈折率整合手段と、上記2本の光ファイバの間に上記
    屈折率整合手段を介在させて各端面を上記屈折率整合手
    段に接触させた状態で連結する光ファイバ連結手段とを
    備えることを特徴とする光ファイバ連結装置。
  2. 【請求項2】 上記屈折率整合手段は、弾性体により形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の光ファイ
    バ連結装置。
  3. 【請求項3】 上記屈折率整合手段は、シリコーンによ
    り形成されていることを特徴とする請求項1記載の光フ
    ァイバ連結装置。
  4. 【請求項4】 上記屈折率整合手段は、上記2本の光フ
    ァイバの端面が接合される接合面を有しており、 上記光ファイバ連結手段は、上記2本の光ファイバの端
    面を、上記接合面に接合させることを特徴とする請求項
    1記載の光ファイバ連結装置。
  5. 【請求項5】 上記光ファイバ連結手段は、弾性変形に
    より、上記接合面に上記2本の光ファイバそれぞれの端
    面を密着させることを特徴とする請求項4記載の光ファ
    イバ連結装置。
  6. 【請求項6】 上記光ファイバ連結手段は、一の上記光
    ファイバの端面近傍に取り付ける第1の連結部と、他の
    上記光ファイバの端面近傍に取り付ける第2の連結部と
    から構成され、 上記第1の連結部と上記第2の連結部を接続することに
    より、上記2本の光ファイバの間に上記屈折率整合手段
    を介在させて各端面を上記屈折率整合手段に接触させた
    状態で連結することを特徴とする請求項1記載の光ファ
    イバ連結装置。
  7. 【請求項7】 上記光ファイバ連結手段は、一の上記光
    ファイバの端面近傍に取り付ける第1の連結部と、他の
    上記光ファイバの端面近傍に取り付ける第2の連結部と
    から構成され、 上記第1の連結部と上記第2の連結部を接続することに
    よる当該第1及び第2の連結部の弾性変形により、上記
    接合面に上記2本の光ファイバそれぞれの端面を密着さ
    せることを特徴とする請求項5記載の光ファイバ連結装
    置。
  8. 【請求項8】 上記第1の連結部と上記第2の連結部
    は、着脱自在とされていることを特徴とする請求項6記
    載の光ファイバ連結装置。
  9. 【請求項9】 光通信回路に接続されている2本の光フ
    ァイバを直列につなぐ光ファイバ連結方法であって、 上記2本の光ファイバの端面の間に上記光ファイバのコ
    アの屈折率と略同等の屈折率を有する屈折率整合手段を
    介在させて、各端面を当該屈折率整合手段に接触させた
    状態で連結することを特徴とする光ファイバ連結方法。
  10. 【請求項10】 上記屈折率整合手段は、弾性体により
    形成されていることを特徴とする請求項9記載の光ファ
    イバ連結方法。
  11. 【請求項11】 上記屈折率整合手段は、シリコーンに
    より形成されていることを特徴とする請求項9記載の光
    ファイバ連結方法。
  12. 【請求項12】 上記屈折率整合手段は、上記2本の光
    ファイバの端面が接合される接合面を有しており、 上記2本の光ファイバの端面を、上記接合面に接合させ
    ることを特徴とする請求項9記載の光ファイバ連結方
    法。
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