JP2000193629A - 酸素センサ及び酸素センサの製造方法 - Google Patents

酸素センサ及び酸素センサの製造方法

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JP2000193629A
JP2000193629A JP10371056A JP37105698A JP2000193629A JP 2000193629 A JP2000193629 A JP 2000193629A JP 10371056 A JP10371056 A JP 10371056A JP 37105698 A JP37105698 A JP 37105698A JP 2000193629 A JP2000193629 A JP 2000193629A
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Japan
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oxygen
separator
ceramic separator
rear end
casing
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JP10371056A
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English (en)
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Shoji Akatsuka
正二 赤塚
Satoshi Ishikawa
聡 石川
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミックセパレータと接続金具との酸素検
出素子に対する一体組付けを容易に行うことができる構
造を有した酸素センサを提供する。 【解決手段】 セラミックセパレータ18の前端面に該
外部電極接続金具33の後端縁を当接させているので、
接続金具33を検出素子2に対し軸線方向に相対接近さ
せてその外側に嵌め込む際に、例えば外部電極接続金具
33からリード線側に引出し線部33bが延びている場
合でもその挫屈等が起こらない。その結果、セパレータ
18を一体化した形での、酸素検出素子2に対する接続
金具33の組付けを支障なく行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば内燃機関
の排気ガスなど、被測定ガス中の酸素を検出するための
酸素センサに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなヒータ付き酸素センサの一
形態として、先端部が閉じた中空軸状をなし、それの内
壁面に電極層を有する酸素検出素子を備えたものが知ら
れている。このようなタイプのセンサは、酸素検出素子
の中空部内に軸状のヒータが配置され、例えばエンジン
始動直後など排気ガス温度が低いときに、固体電解質で
構成された酸素検出素子をそのヒータで加熱・活性化さ
せるようにしている。そして、その酸素検出素子からの
センサ出力は、素子の内外面に形成された電極層を介し
てリード線により取り出される。
【0003】ところで、近年は自動車産業の隆盛に伴い
酸素センサに対する需要も増え、かつ価格低下に対する
要望も年々強まりつつある。酸素センサは、自動車用電
装部品の中でも部品点数が多く、組立工程の簡略化を如
何にして図るかが製造コスト削減の重要な鍵を握ってい
る。そのためには、組立工程の自動化など生産設備側の
技術改良も必要であるが、工数削減に有利なセンサ構造
を工夫することも重要である。
【0004】例えば、上記タイプの酸素センサにおいて
は、酸素検出素子の外面に形成される外部電極層からの
出力を、素子の開口端部に被せられる筒状の接続金具を
介してリード線により取り出すようにしている。リード
線は、接続金具の後方に配置されたセラミックセパレー
タを貫いて、ケーシング末端から外部に引き出される。
ここで、接続金具にはスリットが形成され、これを弾性
的に拡径させながら素子の末端部を押し込むことにより
組み付けを行う。
【0005】
【発明が解決しようする課題】ところで、一般の多くの
酸素センサにおいては、酸素検出素子を収容するケーシ
ングの後端側(検出部と反対側)に、基準ガスとしての
大気をケーシング内に導入するための気通部を有したカ
バー部材が組み付けられる。リード線は、カバー部材の
後端開口部に嵌め込まれたシール用のゴムグロメットを
貫いて引き出される。また、接続金具の端部に一端がつ
ながる形で一体形成された引出し線部をセラミックセパ
レータ内に導き、コネクタを介してその引出し線部にリ
ード線を接続するようにしている。
【0006】ここで、カバー部材の内側にセラミックセ
パレータと接続金具とを予め組み付けておき、酸素検出
素子が配置されたケーシングに後方側からカバー部材を
差し込みつつ、接続金具の検出素子への押込・装着を同
時に行う(すなわち、セパレータと接続金具とを一体化
した形で検出素子に組み付ける)ことができれば、工数
削減上有利である。しかしながら、従来の酸素センサで
は接続金具は、長く延びる引出し線部により、セラミッ
クセパレータの端面からかなり離れた位置において、い
わばぶら下げられる形で組み付けられている。そのた
め、カバー部材とともにセラミックセパレータを酸素検
出素子に対し接近させ、接続金具の素子後端外側への嵌
め込みを行おうとすると、細い引出し線部がセラミック
セパレータと接続金具との間で挫屈して嵌め込みがうま
く行えないばかりでなく、引出し線部の破断等のトラブ
ルも引き起こしかねない。
【0007】そのため、従来は、まず手作業により接続
金具の酸素検出素子への嵌め込みを行い、セラミックセ
パレータを酸素検出素子の後方側にて指等で保持しなが
らカバー部材をその外側に静かに被せ、その後、カバー
部材をケーシングに対し加締めや溶接等により接合して
組み付けていた。しかしこれでは、接続金具の取付けを
挟む前後の一連の工程が手作業中心にならざるを得ず、
工数も増えるので能率の低下が甚だしかった。
【0008】本発明の課題は、セラミックセパレータと
接続金具との酸素検出素子に対する一体組付けを容易に
行うことができ、ひいては高能率な製造が可能な構造を
有する酸素センサと、その構造を利用した酸素センサの
製造方法とを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記課題
を解決するために、本発明の請求項1の酸素センサは、
先端部が閉じた中空軸状をなし、その中空部の内外面に
電極層を有する酸素検出素子と、その酸素検出素子を収
容するケーシングと、そのケーシング内において酸素検
出素子の後方側に配置され、該酸素検出素子の内面に形
成された内部電極層と、同じく外面に形成された外部電
極層とのそれぞれに電気的に導通するリード線を挿通す
るための複数のリード線挿通孔が軸線方向に貫通して形
成されたセラミックセパレータと、セラミックセパレー
タの少なくとも後端側を覆うと共に、前端側がケーシン
グの後端部に結合されるカバー部材とを備え、酸素検出
素子の後端部には、外部電極層に導通する外部側出力取
出部が形成される一方、これに対応するリード線の端部
には外部電極接続金具が取り付けられており、酸素検出
素子の後端部がその外部電極接続金具の内側に嵌入され
るとともに、該外部電極接続金具の後端縁がセラミック
セパレータの前端面に当接配置され、かつ、セラミック
セパレータの外周面には、その軸線方向中間部に外向き
に突出するセパレータ側係合部が形成される一方、カバ
ー部材の内面には、セパレータ側係合部よりも軸線方向
後方側において、該セパレータ側係合部と係合するカバ
ー側係合部が形成されていることを特徴とする。
【0010】この構造の採用により、以下の本発明の酸
素センサの製造方法が実現される。すなわち、カバー部
材をセラミックセパレータの外側に被せる一方、酸素検
出素子の後端部を外部電極接続金具の前端側開口部に位
置決めし、その状態で、カバー側係合部とセパレータ側
係合部とを係合させ、さらにセラミックセパレータの前
端面に外部電極接続金具の後端縁を当接させながら、セ
ラミックセパレータをカバー部材とともに酸素検出素子
に向けて軸線方向に相対的に接近させることにより、酸
素検出素子の後端部を外部電極接続金具の内側に嵌入さ
せて組み付ける。
【0011】これによれば、セラミックセパレータの前
端面に該外部電極接続金具の後端縁を当接させているの
で、接続金具を検出素子に対し軸線方向に相対接近させ
てその外側に嵌め込む際に、例えば外部電極接続金具か
らリード線側に引出し線部が延びている場合にもその挫
屈等が起こらない。その結果、セパレータを一体化した
形での、酸素検出素子に対する接続金具の組付けを支障
なく行うことができる。例えば、酸素検出素子を覆うケ
ーシングの後端側にカバー部材を組み付ける場合、カバ
ー部材の内側にセラミックセパレータと接続金具とを予
め組み付けておき、酸素検出素子が配置されたケーシン
グに後方側からカバー部材を差し込みつつ、接続金具の
検出素子への押込を同時に行う工程を問題なく行うこと
ができる。このように、上記本発明の酸素センサの構造
及び製造方法の採用により、酸素センサの大幅な組立工
数の削減を図ることができ、ひいては酸素センサの製造
能率の向上とコストダウンが実現する。
【0012】なお、上記のセンサにおいては、セラミッ
クセパレータのセパレータ側係合部よりも前方側に位置
する部分がケーシングの後端部に収容されるとともに、
セパレータ側係合部とカバー側係合部との間に、軸線方
向に弾性変形可能なリング状の弾性部材を配置すること
ができる。この弾性部材を圧縮した状態にて、カバー部
材をケーシングに接合することにより、セラミックセパ
レータはその弾性部材の弾性付勢力によりケーシング側
に軸線方向に押しつけ固定され、セパレータのがたつき
等を防止できる。この場合、弾性部材の弾性力は、セラ
ミックセパレータを酸素検出素子側、ひいてはその後端
部に係合した外部電極接続金具側に付勢する形ともなる
ので、外部電極接続金具とセラミックセパレータ前端面
との当接状態を維持しやすくなる。
【0013】他方、請求項6の酸素センサのように、こ
の弾性部材はケーシングの後端開口端面とセパレータ側
係合部との間に配置することもできるが、この場合は、
弾性部材による付勢力は、セラミックセパレータを、酸
素検出素子の後端部に係合した外部電極接続金具から離
間する向きに作用することとなる。従って、外部電極接
続金具は、セラミックセパレータを酸素検出素子側に相
対的に接近させ、酸素検出素子の後端部を外部電極接続
金具の内側に嵌入させる組立時においては、外部電極接
続金具は、セラミックセパレータの前端面に当接した状
態となるが、上記接近のための軸線方向の加圧を解除し
た状態、ひいては最終的なセンサの組立状態において
は、弾性部材の付勢力によりセラミックセパレータが外
部電極接続金具から離間していることもありうる。ただ
し、この場合においても、該外部電極接続金具の後端縁
とセラミックセパレータの前端面とは、両者の間に形成
される隙間量が、弾性部材を軸線方向において弾性圧縮
変形限度まで変形させたときの圧縮ストロークに対応す
る大きさ以下となるように近接配置される形となる。
【0014】酸素検出素子の中空部の開口端部内側に
は、内部電極層に導通する内部電極接続金具を挿入する
ことができる。この場合、内部電極接続金具の後端縁を
セラミックセパレータの前端面に当接配置することで、
外部電極接続金具と同様に内部電極接続金具も、セパレ
ータを一体化した形での酸素検出素子への組付けを支障
なく行うことができ、ひいては酸素センサの製造能率を
さらに向上させることができる。なお、外部電極接続金
具の場合と同様に、弾性部材がケーシングの後端開口端
面とセパレータ側係合部との間に配置されるときは、該
金具の後端縁とセラミックセパレータの前端面の間に隙
間が形成されることがありえる。そして、その隙間量
は、弾性部材を軸線方向において弾性圧縮変形限度まで
変形させたときの圧縮ストロークに対応する大きさ以下
となるように近接配置される形となる。
【0015】なお、上記酸素センサは、ケーシングの後
方側においてこれと一体的に設けられ、ケーシング内に
外気を導くための第一気体導入孔が形成された第一フィ
ルタ保持部と、その第一フィルタ保持部の内側又は外側
に設けられ、ケーシング内に外気を導くための第二気体
導入孔が形成された第二フィルタ保持部と、それら第一
及び第二フィルタ保持部の間において第一及び第二気体
導入孔を塞ぐ形態で配置され、液体の透過は阻止し気体
の透過は許容するフィルタとを備え、第一フィルタ保持
部が、ケーシングとは別体の筒状体として該ケーシング
に対し後方側から連結されるものとして構成できる。
【0016】上記のセンサ構成の要旨は、フィルタを含
む気通構造部をフィルタアセンブリとしてケーシングと
は独立に構成し、これをケーシングに連結・一体化した
構成を有する点にある。これにより、その製法上、次の
ような効果が達成される。 フィルタアセンブリの組立てを、酸素検知素子などの
ケーシング内への組付けとは独立に行うことができるの
で、例えば検知素子のリード線が邪魔になったりせず、
組立作業を極めて能率的に行うことができる。 ケーシング内への部品の組付けと、フィルタアセンブ
リの組立てとを並行して行えるので、生産性が飛躍的に
向上する。また、フィルタの組付け不良などが生じて
も、フィルタアセンブリの段階で不良が発見できれば、
センサ完成品に該不良の影響は及ばず、部品等の無駄等
が生じにくい。 フィルタアセンブリのケーシングへの組付けと同時
に、外部電極接続金具への酸素検出素子の後端部の挿入
・組付けも同時に完了するので、極めて能率的である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例に基づき説明する。図1は本発明のガスセ
ンサの一実施例たる酸素センサの内部構造を示してい
る。該酸素センサ1は、先端が閉じた中空軸状の固体電
解質部材である酸素検出素子2と、発熱体3とを備え
る。酸素検出素子2は、ジルコニア等を主体とする酸素
イオン伝導性固体電解質により中空に形成されている。
また、この酸素検出素子2の外側には金属製のケーシン
グ10が設けられている。
【0018】ケーシング10は、酸素センサ1を排気管
等の取付部に取り付けるためのねじ部9bを有する主体
金具9、その主体金具9の一方の開口部に内側が連通す
るように結合された主筒14、該主筒14とは反対側か
ら主体金具9に取り付けられたプロテクタ11等を備え
る。図2に示すように、酸素検出素子2の外面及び中空
部2aの内面には、そのほぼ全面を覆うように、例えば
PtあるいはPt合金により多孔質に形成された外部電
極層2bと内部電極層2cとが設けられている。
【0019】図1に戻り主体金具9の後方側の開口部に
は、前述の主筒14が絶縁体6との間にリング15を介
して加締められ、この主筒14に筒状のフィルタアセン
ブリ16(カバー部材)が外側から嵌合・固定されてい
る。このフィルタアセンブリ16の後端側開口部はゴム
等で構成されたグロメット17で封止され、またこれに
続いてさらに内方にセラミックセパレータ18が設けら
れている。そして、それらセラミックセパレータ18及
びグロメット17を貫通するように、酸素検出素子2用
のリード線20,21及び発熱体3用のリード線(図示
していない)が配置されている。
【0020】次に、図4に示すように、セラミックセパ
レータ18には、各リード線20,21を挿通するため
の複数のセパレータ側リード線挿通孔72が軸方向に貫
通して形成されており、その軸方向中間位置には、外周
面から突出する形態でフランジ状のセパレータ側支持部
73(セパレータ側係合部)が形成されている。そし
て、図3に示すように、該セラミックセパレータ18
は、セパレータ側支持部73よりも前方側に位置する部
分を主筒14の後端部内側に入り込ませた状態で、該セ
パレータ側支持部73において主筒14の後端面に当接
するとともに、セパレータ側支持部73よりも後方側に
位置する部分を主筒14の外側に突出させた状態で配置
される。
【0021】図1に戻り、酸素検出素子2用の一方のリ
ード線20は、互いに一体に形成されたコネクタ23
a、引出し線部23b、金具本体23a及び発熱体把持
部23dからなる内部電極接続金具23を経て前述の酸
素検出素子2の内部電極層(以下、内部電極層という)
2c(図2)と電気的に接続されている。なお、内部電
極層2cと金具本体23aとは、別の導電部材(例えば
筒状のもの)を介して導通させるようにしてもよい。一
方、他方のリード線21は、互いに一体に形成されたコ
ネクタ33a、引出し線部33b及び金具本体部33c
とを有する外部電極接続金具33を経て、酸素検出素子
2の外部電極層(以下、外部電極層という)2b(図
2)と電気的に接続されている。酸素検出素子2は、そ
の内側に配置された発熱体3で加熱することで活性化さ
れる。発熱体3は棒状のセラミックヒータであり、抵抗
発熱線部(図示せず)を有する発熱部42(図2)がリ
ード線19,22(図1)を経て通電されることによ
り、酸素検出素子2の先端部(検出部)を加熱する。
【0022】図7に示すように、外部電極接続金具33
は、筒状の金具本体部33cを有するとともに、前記し
た引出し線部33bの一端が周方向の1ケ所に接続する
形で一体化されている。他方、その中心軸線を挟んで引
出し線部33bの接続点と反対側には、軸線方向のスリ
ット33eが形成されている。このような金具本体部3
3cの内側に、酸素検出素子2の後端部がこれを弾性的
に押し広げる形で内側から挿入されている。具体的に
は、酸素検出素子2の外周面後端部には外部側出力取出
部としての導電層2fが、周方向に沿って帯状に形成さ
れている。外部電極層2bは、例えば無電解メッキ等に
より、酸素検出素子2の係合フランジ部2sよりも前端
側の要部全面を覆うものとされている。他方、導電層2
fは、例えば金属ペーストを用いたパターン形成・焼き
付けにより形成されるもので、同様に形成される軸線方
向の接続パターン層2dを介して外部電極層2bと電気
的に接続されている。
【0023】一方、内部電極接続金具23は、発熱体3
の先端側に形成された発熱体把持部23dにおいて発熱
体23を把持するとともに、金具本体23cにより酸素
検出素子2の内面にこれを固定する役割を果たす。発熱
体把持部23dは、発熱体3の周囲を包囲するC字状の
横断面形状を有している。そして、発熱体3を未挿入の
状態では該発熱体3の外径よりは少し小さい内径を有
し、発熱体3の挿入にともない弾性的に拡径してその摩
擦力により該発熱体3を把持する。
【0024】また、金具本体23cは、左右両側の縁に
鋸刃状の接触部23eがそれぞれ複数形成された板状部
分を円筒状に曲げ加工することにより、発熱体3を包囲
する形態で形成されている(すなわち、発熱体3が挿通
される)。そして、図2に示すように、その外周面と酸
素検知素子2の中空部2aの内壁面との間の摩擦力によ
って発熱体3を該中空部2aに対し軸線方向に位置決め
する役割を果たすとともに、上記複数の接触部26aの
各先端部において内部電極層2cと接触・導通するよう
になっている。
【0025】次に、図3に示すように、フィルタアセン
ブリ16は、主筒14(ケーシング10)に対し後方外
側からほぼ同軸的に連結される筒状形態をなすととも
に、内部が主筒14の外部と連通し、かつ壁部に複数の
気体導入孔52が形成された第一フィルタ保持部51を
備える。そして、その第一フィルタ保持部51の外側に
は、上記気体導入孔52を塞ぐ筒状のフィルタ53が配
置され、さらに、そのフィルタ53の外側には、壁部に
1ないし複数の気体導入孔55が形成されるとともに、
フィルタ53を第一フィルタ保持部51との間で挟み付
けて保持する第二フィルタ保持部54が配置される。
【0026】図6は、フィルタアセンブリ16の組立状
態を示している。気体導入孔52及び気体導入孔55
は、第一フィルタ保持部51及び第二フィルタ保持部5
4に対し、各軸方向中間部において互いに対応する位置
関係で周方向に沿って所定の間隔で形成されており、フ
ィルタ53は、第一フィルタ保持部51を周方向に取り
囲むように配置されている。なお、フィルタ53は、例
えばポリテトラフルオロエチレンの多孔質繊維構造体
(商品名:例えばゴアテックス(ジャパンゴアテックス
(株)))等により、水滴等の水を主体とする液体の透
過は阻止し、かつ空気及び/又は水蒸気などの気体の透
過は許容する撥水性フィルタとして構成されている。な
お、主筒14及び第一フィルタ保持部51は、いずれも
円筒状の形態を有している。また、第一フィルタ保持部
51の内面側にフィルタ53と第二フィルタ保持部54
とを配し、フィルタ53を第一フィルタ保持部51の内
面と第二フィルタ保持部54の外面との間で挟み付けて
保持するようにしてもよい。
【0027】また、第二フィルタ保持部54には、補助
気体導入孔55の列を挟んでその軸方向両側に、フィル
タ53を介して該第二フィルタ保持部54を第一フィル
タ保持部51に対して結合する環状のフィルタ加締め部
56,57(以下、単に加締め部56,57ともいう)
が形成されており、第一フィルタ保持部51の外面とフ
ィルタ53との間には隙間58が形成されている。他
方、第一フィルタ保持部51は、自身の軸方向中間部に
形成された段付き部60により、該段付き部60に関し
て軸方向前方側を第一部分61、同じく軸方向後方側を
第二部分62として、該第二部分62が第一部分61よ
りも径小となるように構成されており、気体導入孔52
はその第二部分62の壁部に形成されている。さらに、
第二フィルタ保持部54は第一フィルタ保持部51の第
一部分61の外径よりも小さい内径を有する。
【0028】図3に戻り、第一フィルタ保持部51は、
セラミックセパレータ18の突出部分を第二部分62の
内側まで進入させてこれを覆うとともに、段付き部60
(カバー側係合部)においてセパレータ側支持部73に
対し、主筒14とは反対側から金属弾性部材74(弾性
部材:例えば、リング状の波形座金にて構成される)を
介して当接するように配置される。他方、該第一フィル
タ保持部51の先端側、すなわち第一部分61において
主筒14(ケーシング10)に対し外側からこれに重な
りを生じるように配置され、その重なり部には、第一フ
ィルタ保持部51を主筒14に対し気密状態となるよう
に連結するケーシング加締め部76が形成されている。
【0029】第二フィルタ保持部54の外側には、筒状
の防護カバー64がこれを覆うように設けられている。
この防護カバー64は、第二フィルタ保存部54との間
に気体滞留空間65を生じるように配置され、第一フィ
ルタ保持部51に対し、加締め部66,67により接合
されている。なお、図6に示すように、第一フィルタ保
持部51の第一部分61の外周面には、上記防護カバー
内への気体導入部となる溝部69が周方向に沿って所定
の間隔で複数形成されている。
【0030】図3に戻り、セラミックセパレータ18は
セパレータ側支持部よりも前方側が主筒14(ケーシン
グ10)の内側に入り込むように配置され、各リード線
20,21等がセパレータ側リード線挿通孔72におい
て軸方向に挿通される。一方、グロメット17は、第一
フィルタ保持部51の後方側開口部に対しその内側に弾
性的にはめ込まれ、各リード線20,21等を挿通する
ためのシール側リード線挿通孔91を有するとともに、
それらリード線20,21等の外面と第一フィルタ保持
部51の内面との間をシールする。
【0031】セラミックセパレータ18の後端面は、軸
方向において気体導入孔52よりも後方側に位置すると
ともに、グロメット17とセラミックセパレータ18と
の間には所定量の隙間98が形成されている。また、第
一フィルタ保持部51の内周面とセラミックセパレータ
18の外周面との間にも隙間92が形成されている。そ
して、気体導入孔52からの気体は該隙間92内に供給
され、さらにセパレータ側リード線挿通孔72とリード
線との間に形成された隙間Kを通ってケーシング10内
に導かれる。
【0032】図5(a)に示すように、セラミックセパ
レータ18には、4つのリード線挿通孔72が、該セラ
ミックセパレータ18の中心軸線Oを中心とするピッチ
円Cに沿って略90°間隔で形成されている。また、同
図(c)及び(d)に示すように、セラミックセパレー
タ18の軸線方向前端側(図面では下端側)には、発熱
体端部収容孔18aが軸線方向に形成されている。発熱
体端部収容孔18aは、内径が発熱体3の外径よりも大
きく設定されてセラミックセパレータ18の前端面に開
口し、底面18eがセラミックセパレータ18の軸方向
中間部に位置し、ここに発熱体3の後端部を収容する形
となっている。これにより、センサ1の全長がが短くな
り、センサ寸法のコンパクト化が実現されている。ま
た、発熱体端部収容孔18aは、各リード線挿通孔72
に対し内側から重なりを生ずるように、セラミックセパ
レータ18の中央部を切り欠いた形態で形成されてい
る。また、図5(e)に示すように、隣接するリード線
挿通孔72,72の間に形成される隔壁部18bは、各
々上記ピッチ円C(図では、外部電極接続金具の本体部
33cの位置と略重なる形で表れている)よりも内側に
張り出して形成されている。
【0033】そして、図5(e)及び図9に示すよう
に、外部電極接続金具33の金具本体部33cの後端縁
は、セラミックセパレータ18の発熱体端部収容孔18
aの開口側の端面において、上記隔壁部18bの端面に
当接している。また、内部電極接続金具23の金具本体
部23cの後端縁は、外部電極接続金具33の金具本体
部33cよりも内側にて、上記隔壁部18bの端面に当
接している。
【0034】図1に戻り、主体金具9の前方側開口部に
は筒状のプロテクタ装着部9aが形成され、ここに、酸
素検出素子2の先端側(検出部)を所定の空間を隔てて
覆うようにキャップ状のプロテクタ11が装着されてい
る。プロテクタ11には、排気ガスを透過させる複数の
ガス透過口12が貫通形態で形成されている。
【0035】上記酸素センサ1においては、前述の通り
外筒部材54のフィルタ53を介して基準ガスとしての
大気が導入される一方、酸素検出素子2の外面にはプロ
テクタ11のガス透過口12を介して導入された排気ガ
スが接触し、該酸素検出素子2には、その内外面の酸素
濃度差に応じて酸素濃淡電池起電力が生じる。そして、
この酸素濃淡電池起電力を、排気ガス中の酸素濃度の検
出信号として電極層2b,2c(図2)からリード線2
1,20を介して取り出すことにより、排気ガス中の酸
素濃度を検出できる。
【0036】以下、酸素センサ1の製造方法について説
明する。まず、図8(a)に示すように、セラミックセ
パレータ18に金属弾性部材74を外挿する。一方、フ
ィルタアセンブリ16は図6に示すように予め組み立て
ておき、その内側にセラミックセパレータ18、外部電
極接続金具33、内部電極接続金具23、発熱体3及び
グロメット17等を組み付ける。なお、リード線20,
21等は両金具33,23のコネクタ33a,23aに
接続するとともに、セラミックセパレータ18のセパレ
ータ側リード線挿通孔72(図3)に通し、さらにフィ
ルタ保持部51の後端側開口部に嵌め込まれたグロメッ
ト1を経て外側に延出した状態にしておく。他方、酸素
検出素子2は主筒14内に予め組み付けておく。
【0037】そして、発熱体3を先端側から酸素検出素
子2内に挿入し、フィルタアセンブリ16の第一フィル
タ保持部61を主筒14に被せ、セラミックセパレータ
18を酸素検出素子2の後端部に向けて軸線方向に接近
させる。これにより、外部電極接続金具33の金具本体
部33cと、内部電極接続金具23の金具本体部23c
とが、酸素検出素子2の開口部に位置決めされた形とな
る。そして、その状態でセラミックセパレータ18の前
端面(図5の隔壁部18bの端面)に、金具本体部33
c及び23cの後端縁を当接させつつ、セラミックセパ
レータ18と酸素検出素子2に向けて軸線方向にさらに
接近させる。
【0038】これにより、図9に示すように、酸素検出
素子2の後端部が金具本体部33cの内側に相対的に押
し込まれるとともに、金具本体部23cは酸素検出素子
2の内側に押し込まれる。このとき、各金具本体部33
c,23cの後端縁はセラミックセパレータ18の端面
に当接しているので、軸線方向の押込力による引出し線
部33b,23bの挫屈といった不具合を生じることな
く、スムーズな組立てが可能となっている。なお、図7
に示すように、金具本体部33cの素子挿入側の開口部
には、例えばその周方向に沿って外向きに開く挿入ガイ
ド部33fを形成しておけば、挿入時の引っ掛かり等が
生じにくく、一層スムーズな組付けが可能となる。ま
た、同様の目的で、酸素検出素子2の開口部外縁に面取
部2gを形成することもできる。
【0039】そして、図8(b)において、第一フィル
タ保持部51と主筒14とを軸線方向に加圧して金属弾
性部材74を圧縮変形させ、その状態で第一フィルタ保
持部51と主筒14とにケーシング加締部76を形成し
て両者を結合することにより組立てが終了する。
【0040】なお、図10に示すように、金属弾性部材
74は主筒14(ケーシング10)の後端開口端面とセ
パレータ側支持部73(セパレータ側係合部)との間に
配置することもできる。この場合、図10(a)に示す
ように、セラミックセパレータ18をフィルタアセンブ
リ16とともに酸素検出素子2側に相対的に接近させ、
酸素検出素子2の後端部を金具本体部33cの内側に嵌
入させる組立時においては、外部電極接続金具33の金
具本体部33cは、セラミックセパレータ18の前端面
に当接した状態となる。このとき、金属弾性部材74
は、主筒14とセパレータ側指示部73との間で軸線方
向に弾性的に圧縮される。他方、図10(b)に示すよ
うに、上記接近のための軸線方向の加圧を解除した状
態、すなわち最終的なセンサの組立状態においては、金
属弾性部材74の弾性復帰によりセラミックセパレータ
18が金具本体部33c(及び内部電極接続金具23の
金具本体部23c)から離間していることもありうる。
この場合、金具本体部33cの後端縁とセラミックセパ
レータ18の前端面との間に形成される隙間量は、金属
弾性部材74を軸線方向において弾性圧縮変形限度まで
変形させたときの、その圧縮ストロークに対応する大き
さ以下(換言すれば、弾性復帰量以下)となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の酸素センサの縦断面図。
【図2】酸素検出素子の内外面に形成された電極層を示
す断面模式図。
【図3】図1の酸素センサの要部を示す縦断面図。
【図4】セラミックセパレータの一例を示す斜視図。
【図5】図4のセラミックセパレータを詳しく示す平面
図、側面図、A−A縦断面図、B−B縦断面図及び底面
図。
【図6】組立状態のフィルタアセンブリの部分縦断面
図。
【図7】酸素検出素子への外部電極接続金具の組付け方
法を示す分解斜視図。
【図8】図1の酸素センサの組立方法の一例を示す工程
説明図。
【図9】図8において、金具本体部がセラミックセパレ
ータとともに酸素検出素子に一体組付けされる様子を示
す縦断面図。
【図10】図1の酸素センサにおいて、金属弾性部材を
主筒とセパレータ側指示部との間に配した例を、その作
用とともに示す断面図。
【符号の説明】
1 酸素センサ 2 酸素検出素子 2a 内部電極 2b 外部電極 3 発熱体 10 ケーシング 14 主筒 16 フィルタアセンブリ(カバー部材) 18 セラミックセパレータ 18a 発熱体端部収容孔 18b 隔壁部 20,21 リード線 23 内部電極接続金具 23c 金具本体部 33 外部電極接続金具 33b 引出し線部 33c 金具本体部 53 フィルタ 54 第二フィルタ保持部 60 段付き部(カバー側係合部) 61 第一フィルタ保持部 72 リード線挿通孔 73 セパレータ側支持部(セパレータ側係合部) 74 金属弾性部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部が閉じた中空軸状をなし、その中
    空部の内外面に電極層を有する酸素検出素子と、 その酸素検出素子を収容するケーシングと、 そのケーシング内において前記酸素検出素子の後方側に
    配置され、該酸素検出素子の内面に形成された内部電極
    層と、同じく外面に形成された外部電極層とのそれぞれ
    に電気的に導通するリード線を挿通するための複数のリ
    ード線挿通孔が軸線方向に貫通して形成されたセラミッ
    クセパレータと、 前記セラミックセパレータの少なくとも後端側を覆うと
    共に、前端側が前記ケーシングの後端部に結合されるカ
    バー部材とを備え、 前記酸素検出素子の後端部には、前記外部電極層に導通
    する外部側出力取出部が形成される一方、これに対応す
    るリード線の端部には外部電極接続金具が取り付けられ
    ており、前記酸素検出素子の後端部がその外部電極接続
    金具の内側に嵌入されるとともに、該外部電極接続金具
    の後端縁が前記セラミックセパレータの前端面に当接配
    置され、 かつ、前記セラミックセパレータの外周面には、その軸
    線方向中間部に外向きに突出するセパレータ側係合部が
    形成される一方、前記カバー部材の内面には、前記セパ
    レータ側係合部よりも軸線方向後方側において、該セパ
    レータ側係合部と係合するカバー側係合部が形成されて
    いることを特徴とする酸素センサ。
  2. 【請求項2】 前記酸素検出素子の前記中空部の開口端
    部内側には、前記内部電極層に直接又は導電部材を介し
    て導通する内部電極接続金具が挿入されるとともに、そ
    の内部電極接続金具の後端縁を前記セラミックセパレー
    タの前端面に当接配置した請求項1記載の酸素センサ。
  3. 【請求項3】 前記酸素検出素子の前記中空部には軸状
    の発熱体が挿入され、 前記セラミックセパレータは、前記リード線挿通孔が、
    該セラミックセパレータの中心軸線を取り囲む形態で複
    数形成され、 また、前記セラミックセパレータの軸線方向前端側に
    は、内径が前記発熱体の外径よりも大きく設定されてセ
    ラミックセパレータの前端面に開口し、底面がセラミッ
    クセパレータの軸方向中間部に位置するとともに、前記
    発熱体の後端部を収容する発熱体端部収容孔が、各リー
    ド線挿通孔に対し内側から重なりを生ずるように、該セ
    ラミックセパレータの中央部を切り欠いた形態で形成さ
    れており、 前記外部電極接続金具の後端は、前記セラミックセパレ
    ータの前記発熱体端部収容孔の開口側の端面において、
    隣接するリード線挿通孔の間に形成される隔壁部の端面
    に当接している請求項1記載の酸素センサ。
  4. 【請求項4】 前記複数のリード線挿通孔は、該セラミ
    ックセパレータの中心軸線を中心とする所定のピッチ円
    に沿って形成され、 隣接するリード線挿通孔の間に形成される前記隔壁部
    は、各々そのピッチ円よりも内側に張り出して形成され
    ている請求項3記載の酸素センサ。
  5. 【請求項5】 前記内部電極接続金具の内側に前記発熱
    体が挿通されるとともに、該内部電極接続金具の後端縁
    が、前記外部電極接続金具よりも内側にて前記隔壁部の
    端面に当接している請求項4記載の酸素センサ。
  6. 【請求項6】 先端部が閉じた中空軸状をなし、その中
    空部の内外面に電極層を有する酸素検出素子と、 その酸素検出素子を収容するケーシングと、 そのケーシング内において前記酸素検出素子の後方側に
    配置され、該酸素検出素子の内面に形成された内部電極
    層と、同じく外面に形成された外部電極層とのそれぞれ
    に電気的に導通するリード線を挿通するための複数のリ
    ード線挿通孔が軸線方向に貫通して形成されたセラミッ
    クセパレータと、 前記セラミックセパレータの少なくとも後端側を覆うと
    共に、前端側が前記ケーシングの後端部に結合されるカ
    バー部材とを備え、 かつ、前記セラミックセパレータの外周面には、その軸
    線方向中間部に外向きに突出するセパレータ側係合部が
    形成される一方、前記カバー部材の内面には、前記セパ
    レータ側係合部よりも軸線方向後方側において、該セパ
    レータ側係合部と係合するカバー側係合部が形成されて
    おり、前記セラミックセパレータの前記セパレータ側係
    合部よりも前方側に位置する部分が前記ケーシングの後
    端部に収容されるとともに、そのケーシングの後端開口
    端面とセパレータ側係合部との間には、軸線方向に弾性
    変形可能なリング状の弾性部材が配置され、 前記酸素検出素子の後端部には、前記外部電極層に導通
    する外部側出力取出部が形成される一方、これに対応す
    るリード線の端部には外部電極接続金具が取り付けられ
    ており、前記酸素検出素子の後端部がその外部電極接続
    金具の内側に嵌入されるとともに、該外部電極接続金具
    の後端縁と前記セラミックセパレータの前端面とは、互
    いに当接するか、又は両者の間に形成される隙間量が、
    前記弾性部材を前記軸線方向において弾性圧縮変形限度
    まで変形させたときの圧縮ストロークに対応する大きさ
    以下となるように近接配置されることを特徴とする酸素
    センサ。
  7. 【請求項7】 前記カバー部材は、 前記ケーシングの後方側においてこれと一体的に設けら
    れ、前記ケーシング内に外気を導くための第一気体導入
    孔が形成された第一フィルタ保持部と、 その第一フィルタ保持部の内側又は外側に設けられ、前
    記ケーシング内に外気を導くための第二気体導入孔が形
    成された第二フィルタ保持部と、 それら第一及び第二フィルタ保持部の間において前記第
    一及び第二気体導入孔を塞ぐ形態で配置され、液体の透
    過は阻止し気体の透過は許容するフィルタとを備え、前
    記第一フィルタ保持部は、前記ケーシングとは別体の筒
    状体として該ケーシングに対し後方側から連結されるフ
    ィルタアセンブリである請求項1ないし6のいずれかに
    記載の酸素センサ。
  8. 【請求項8】 先端部が閉じた中空軸状をなし、その中
    空部の内外面に電極層を有する酸素検出素子と、 その酸素検出素子を収容するケーシングと、 そのケーシング内において前記酸素検出素子の後方側に
    配置され、該酸素検出素子の内面に形成された内部電極
    層と、同じく外面に形成された外部電極層とのそれぞれ
    に電気的に導通するリード線を挿通するための複数のリ
    ード線挿通孔が軸線方向に貫通して形成されたセラミッ
    クセパレータと、 前記セラミックセパレータの少なくとも後端側を覆うと
    ともに、前端側が前記ケーシングの後端部に結合される
    カバー部材とを備えた酸素センサの製造方法であって、 前記酸素検出素子の後端部には、前記外部電極層に導通
    する外部側出力取出部が形成される一方、これに対応す
    るリード線の端部には外部電極接続金具が取り付けら
    れ、また、前記セラミックセパレータの外周面には、そ
    の軸線方向中間部に外向きに突出するセパレータ側係合
    部が形成される一方、前記カバー部材の内面には、前記
    セパレータ側係合部よりも軸線方向後方側において、該
    セパレータ側係合部と係合するカバー側係合部が形成さ
    れており、 前記カバー部材を前記セラミックセパレータの外側に被
    せる一方、前記酸素検出素子の後端部を前記外部電極接
    続金具の前端側開口部に位置決めし、その状態で、前記
    カバー側係合部と前記セパレータ側係合部とを係合さ
    せ、さらに前記セラミックセパレータの前端面に前記外
    部電極接続金具の後端縁を当接させながら、前記セラミ
    ックセパレータを前記カバー部材とともに前記酸素検出
    素子に向けて軸線方向に相対的に接近させることによ
    り、前記酸素検出素子の後端部を前記外部電極接続金具
    の内側に嵌入させて組み付けることを特徴とする酸素セ
    ンサの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7637145B2 (en) 2006-11-10 2009-12-29 Denso Corporation Gas sensor for use in detecting concentration of gas

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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