JP2000193575A - 衝撃荷重試験装置 - Google Patents

衝撃荷重試験装置

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JP2000193575A
JP2000193575A JP10216334A JP21633498A JP2000193575A JP 2000193575 A JP2000193575 A JP 2000193575A JP 10216334 A JP10216334 A JP 10216334A JP 21633498 A JP21633498 A JP 21633498A JP 2000193575 A JP2000193575 A JP 2000193575A
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JP10216334A
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English (en)
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Sadami Matsubara
定己 松原
Takeshi Kuromatsu
健 黒松
Masuya Ikemoto
倍也 池本
Yoshihide Hasegawa
嘉秀 長谷川
Yuji Danyama
裕司 椴山
Takako Hirai
孝子 平井
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Kyocera Document Solutions Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面倒で煩わしい準備動作を解消でき、かつ、
正確で精度の高い試験が行える衝撃荷重試験装置を得
る。 【解決手段】 試験片を装着する取付台13と、ヘッド
15を落下移動自在な衝撃付与部16と、二度打ち防止
機構Cとを備えた衝撃荷重試験装置。衝撃付与部16
は、ヘッド15を所定高さの待機位置に保持する保持機
構と、待機位置にあるヘッド15の保持を解除するスタ
ート機構と、落下したヘッド15を待機位置に復帰移動
させる戻し機構を備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の硬度を検出
するための衝撃荷重試験装置(評価治具)に係り、詳し
くは、簡単便利に試験操作が行えるとか、ヘッドによる
二度打ちがないように改善する技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の衝撃荷重試験装置は、図4に示す
ように、装置本体1と、打撃エレメント2と、荷重リリ
ースコーン3という主要部分から成る携帯用に構成され
ていた。装置本体1は、枠部4、打撃エレメントガイド
5、リリース機構6等を備えて構成され、打撃エレメン
ト2は、ハンマーヘッド7、ハンマーシャフト8、コッ
クノブn等から成っている。
【0003】つまり、コックノブnを持ってハンマース
プリング10をその付勢力に抗して圧縮変形させながら
ハンマーヘッド7を所定位置まで引っ張り移動させる
と、リリースジョー11にハンマーシャフト8が係合し
て位置保持された待機状態となる。その待機状態にある
枠部4を持って測定対象箇所にリリースコーン3を当て
がい、それからリリースコーン3を測定対象箇所に垂直
方向に押付け、リリースコーン3をコーンバネ12に抗
して後退移動させる。
【0004】そして、リリースコーン3がリリースバー
9に接当するとリリース機構6が作動して、リリースジ
ョー11のハンマーシャフト8の係合が解かれ、ハンマ
ースプリング10の付勢力によってハンマーヘッド7が
勢い良く飛び出し移動して測定対象箇所に衝撃力を与え
るのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術による衝撃荷重試験装置は、該装置を持ち運びで
きて便利である点は良いが、反面、次のような問題があ
った。 測定対象箇所に対して手指で装置を押し当てて使用
するため、衝撃を与える箇所・角度の正確さの点で不利
である。 衝撃力の大きさが固定されており、加減し難い。 1回の衝撃試験を行うのに、手指による複数の準備
動作が必要であって面倒であるとともに、繰り返して試
験を行うのに時間が掛かる。 ハンマーヘッドの跳ね返りによる二度打ちを避ける
ため、ハンマーヘッドが測定対象箇所に衝突したら直ぐ
に装置を引き離し移動させる必要があり、測定操作にあ
る程度の熟練を要する。
【0006】そこで本発明は、面倒で煩わしい準備動作
を軽減又は解消でき、かつ、正確で精度の高い試験が行
える衝撃荷重試験装置を得ることを目的とする。又、操
作に熟練を要することなく、確実に二度打ち現象を防止
できるようにすることも目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】〔構成〕第1発明は、試
験片を装着する取付台と、この取付台に向けてヘッドを
落下移動自在な衝撃付与部とを備えて衝撃荷重試験装置
を構成するとともに、衝撃付与部は、ヘッドを所定高さ
の待機位置に保持する保持機構と、待機位置にあるヘッ
ドの保持を解除するスタート機構と、落下したヘッドを
待機位置に復帰移動させる戻し機構を備えてあることを
特徴とするものである。
【0008】第2発明は、第1発明において、ヘッドが
試験片に衝突して跳ね上がるのを検出する跳返りセンサ
と、ヘッドを試験片の上方で近傍の位置において落下移
動不能に受止めて維持する受止め機構とを設け、跳返り
センサの検出情報に基づいて受止め機構を作動させるこ
とにより、ヘッドが跳ね上がってから再落下するのを阻
止する二度打ち防止機構を構成してあることを特徴とす
る。
【0009】〔作用〕請求項1の構成によれば、試験片
を取付台に取付けてヘッドを落下させる固定の装置であ
るから、衝撃付与箇所が所期する位置からずれるとか、
付与角度が変化するといったことが無くなり、同じ箇所
に正確に再現性を持って衝撃を与えるとができるように
なる。試験片への衝撃はヘッドの自由落下によるもので
あるから、ヘッドに装備する重りの数又は重さを調節す
ることにより、衝撃荷重の変更設定が行えるようにな
る。
【0010】又、ヘッドに作用する保持機構と、スター
ト機構と、戻し機構とを備えたので、ヘッドを所定高さ
から落下させて試験片に衝撃を与える一連の動作が自動
的に行われるで、従来のように準備操作で実験者の手を
煩わせることが解消されるとともに、繰り返して連続的
に衝撃試験を行えるようになる。
【0011】請求項2の構成によれば、ヘッドの落下作
動に起因して再落下を阻止する二度打ち防止機構を備え
たので、試験片からの跳ね返りによる予定外の衝撃付与
が解消され、特別な操作を行うことなく誤差が少なく精
度の高い衝撃試験を実行させることができるようにな
る。
【0012】〔効果〕請求項1及び2に記載の衝撃荷重
試験装置では、試験片を持ってきて装着する固定式に構
成することにより、測定対象箇所に正確に衝撃を与える
ことや、衝撃力の大きさの変更調節が行え、かつ、衝撃
試験の準備動作が不要となるので、操作簡単でありなが
ら高精度で信頼性に優れたものにできた。
【0013】請求項2に記載の衝撃荷重試験装置では、
固定式構造故に、ヘッドの通過を検出するセンサと受止
め機構との連係制御が行えて、特別な操作を要すること
なく自動的に二度打ちを阻止することができて、試験の
精度や信頼性を一層向上させることができた。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明による衝撃荷重試
験装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1
に、配線rで互いに電気的に接続された装置本体Aと操
作部Bとで成る衝撃荷重試験装置が示されている。装置
本体Aは、試験片Sを装着する取付台13と、この取付
台13を固定支持する台枠14と、取付台13に向けて
ヘッド15を落下移動自在な衝撃付与部16と、衝撃付
与部16を装着したアーム17を台枠14に支持させる
一対の支柱18,18等を備えて構成されている。
【0015】ここで、衝撃荷重試験装置による衝撃試験
手順の概略を説明すると、先ず、試験片Sを取付台13
に固定するとともに、衝撃を受ける試験片Sの上面の高
さ位置を調節して所定の落下高さにセットする。次い
で、操作部Bの回数設定器39を操作してヘッド15に
よる衝撃付与回数を設定してから、開始スイッチ40を
操作して試験作動の開始指令を出す。すると、所定高さ
からのヘッド15の落下による試験片Sへの衝撃付与作
動と、落下したヘッド15の所定高さの待機位置への復
帰移動とが、設定された衝撃付与回数に達するまで繰り
返されてから停止するのである。
【0016】図2、図3に示すように、衝撃付与部16
は、ヘッド15を所定高さの待機位置に保持する保持機
構aと、待機位置にあるヘッド15の保持を解除するス
タート機構bと、落下したヘッド15を待機位置に復帰
移動させる戻し機構cを備えて構成されている。
【0017】ヘッド15は、半球形の先端部19を備え
た下カウンタ部材20と、一対の上カウンタ部材21,
21と、これらカウンタ部材21,21を上部において
貫通する軸22と、この軸22に支承されたベアリング
23と、複数のウエイトリング24を貫通支持する装着
棒25等から構成されており、枠体26に形成されたガ
イドレール27に沿って落下及び上昇移動自在である。
カウンタ部材21,21の左右夫々に、上下一対で計4
個のフランジ付きスライダ44を支持してあり、左右一
対のコ字状のガイドレール27,27に案内されること
で、ヘッド15を垂直に上下移動自在に構成してある。
【0018】枠体26には、スピードコントロールが自
在な電動モータmで回転駆動される上側の駆動スプロケ
ット28と、下側の従動スプロケット29に突起31付
きチェーン30を巻回して成るチェーン機構32を備え
てある。チェーン機構32は、突起31がヘッド15の
落下移動経路に侵入し、かつ、経路に沿って上昇移動す
る方向に回動駆動されるものであり、一対のカウンタ部
材21,21間の間隙に侵入した突起31がベアリング
23を押し上げることで、落下したヘッド15を待機位
置に復帰移動させる戻し機構cになっている。
【0019】そして、駆動スプロケット28部位で突起
31が回動移動してベアリング23との干渉が解除され
るに従ってヘッド15の落下移動が開始されるのであ
り、それによってスタート機構bが構成されているとと
もに、突起31がベアリング23から離れるときにヘッ
ド15が所定高さ位置となる前述した待機位置に相当し
ている。又、突起31がベアリング23から離れない限
りはヘッド15が落下しないように維持されるので、そ
れによって保持機構aも構成されている。
【0020】図3(ロ)に示すように、枠体26の上部
にはリミットスイッチ33が備えてあり、その接触片3
3aをヘッド15の昇降移動経路に張出してある。つま
り、チェーン機構32で戻り上昇移動されるヘッド15
が待機位置近くまで達すると接触片33aを接触操作す
ることにより、ヘッド15の衝撃回数をリミットスイッ
チ33でカウントできるようにしてある。
【0021】図3に示すように、落下するヘッド15が
試験片Sに衝突して跳ね上がるのを検出する跳返りセン
サ34と、ヘッド15を試験片Sの上方で近傍の位置に
おいて落下移動不能に受止めて維持する受止め機構35
とを設け、跳返りセンサ34の検出情報に基づいて受止
め機構35を作動させることにより、ヘッド15が跳ね
上がってから再落下するのを阻止する二度打ち防止機構
Cを構成してある。
【0022】すなわち、枠体26の下端部に、ピストン
ロッド36aを横方向に駆動出退移動自在なソレノイド
36を取付けるとともに、L字ステー37をヘッド15
の先端部分に装備して受止め機構35が構成されてお
り、ソレノイド36を作動させてピストンロッド36a
を突出させると、そこにL字ステー37が干渉してヘッ
ド15を受け止めてそれより下降しないように機能す
る。
【0023】又、跳返りセンサ34は、光学式等の非接
触型に構成され、試験片Sに衝突して跳ね上がり移動す
るヘッド15を、L字ステー37に反応して検出するも
のに構成されてソレノイド37と同じ高さ位置において
枠体26に配置されている。例えば、光路を遮られると
作動する光式又は超音波式のセンサを上下に近接させて
2個配備し、下側のセンサが先に作動してから上側のセ
ンサが作動すれば、跳ね上がりによるヘッド15の上昇
方向への移動であることが検出できる。
【0024】そうして、操作部Bに備えた制御装置38
の機能により、跳返りセンサ34が検出作動するに伴っ
て退入状態にあるピストンロッド36aが突出移動する
ようにソレノイド36が作動するように制御され、それ
によって再落下するヘッド15をL字ステー37を介し
てピストンロッド36aで受け止められるようになり、
二度打ちが防止されるのである。
【0025】尚、図2、図3(ロ)に示すように、待機
位置にあるヘッド15の下方となる枠体26の上下中間
位置に、支持機構45を介して発光部と受光部を備えて
成る光学式センサ46を配備するとともに、ヘッド15
の上カウンタ部材21に遮光板47を取付け、ヘッド1
5の落下に伴って光学式センサ46の光を遮光板47が
遮ることによって検出作動するようにしても良い。
【0026】すなわち、光学式センサ46の検出作動に
よって落下回数をカウントする手段に用いることができ
る、又、落下高さ、ヘッド15の試験片Sに衝突したと
きの反発係数、跳ね上がり最大高さ等の諸条件から光学
式センサ46を通過してから試験片Sに衝突して跳ね上
がってソレノイド36より上昇するに要する所定時間を
求めておき、光学式センサ46の検出作動から前記所定
時間後にソレノイド36が突出作動するように連係制御
することで二度打ち防止機構Cを構成することが可能で
もある。つまり、光学式センサ46と、所定時間を割り
出す制御装置38の機能とによって跳ね返りセンサ34
の機能を発揮している。
【0027】そして、ソレノイド36横の跳返りセンサ
34又は光学式センサ46のいずれを用いた二度打ち防
止機構Cでも、ヘッド15の落下を許容するべくソレノ
イド36を退入移動させるには、チェーン機構32によ
って上昇移動するヘッド15の遮光板47による光学式
センサ46の作動、或いは、ヘッド15が最上昇しての
リミットスイッチ33の作動によって行うと良い。
【0028】図1に示すように、操作部Bには、メイン
スイッチMsの他、前述した回数設定器39と開始スイ
ッチ40、並びにチェーン機構32の駆動速度を調節し
て、単位時間当たりの衝撃付与回数を設定する頻度設定
器(速度制御器)41、衝撃回数を表示するカウント表
示部42、停止スイッチ43等が備えてあり、試験片S
の種類や測定条件等に応じて適宜に設定操作する。
【0029】取付台13は、試験片Sを装着する台座1
3aと支持片13bとで構成され、台枠14に固定され
た調節器14aと支持片13bとの固定角度を変更可能
として、台座13aの、すなわち、試験片Sの衝撃面の
角度を調節できるようにしてある。
【0030】〔別実施形態〕チェーン機構32で持ち上
げられるヘッド15をラチェット等を備えることで自動
的に所定高さ位置で保持する専用のストッパーを設けて
保持機構aとしても良く、その場合にはスタート機構b
となるストッパーの退避移動を、自動的や手動操作的に
行わせる機構を装備することになる。
【0031】二度打ち防止機構Cとしては、試験片Sの
直上位置におけるヘッド15の落下移動方向の通過を検
出するセンサと、ヘッド15を摩擦保持するブレーキ機
構(受止め機構に相当)とを設け、センサが検出作動す
るとブレーキ機構を作動状態として、跳ね上がるヘッド
15を把持して摩擦保持させるという構造も可能であ
る。
【0032】例えば、チェーン30のテンション機構を
備えることで、上側のスプロケット28の高さ位置を上
下調節可能に構成して、ヘッド15の落下高さを調節設
定できるようにすれば好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】衝撃荷重試験装置の全体図
【図2】衝撃付与部の平面図
【図3】(イ)は主にヘッドの構造を示す一部切欠きの
正面図、(ロ)は衝撃付与部の構造を示す一部切欠きの
側面図
【図4】従来の衝撃荷重試験装置の構造を示す断面図
【符号の説明】
13 取付台 15 ヘッド 16 衝撃付与部 34 跳ね返りセンサ 35 受止め機構 a 保持機構 b スタート機構 c 戻し機構 C 二度打ち防止機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 嘉秀 大阪府中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 椴山 裕司 大阪府中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 平井 孝子 大阪府中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 Fターム(参考) 2G061 AA13 AB04 BA20 DA10 DA16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験片を装着する取付台と、該取付台に
    向けてヘッドを落下移動自在な衝撃付与部とを備え、こ
    の衝撃付与部は、前記ヘッドを所定高さの待機位置に保
    持する保持機構と、前記待機位置にある前記ヘッドの保
    持を解除するスタート機構と、落下したヘッドを前記待
    機位置に復帰移動させる戻し機構を備えて構成されてい
    る衝撃荷重試験装置。
  2. 【請求項2】 前記ヘッドが前記試験片に衝突して跳ね
    上がるのを検出する跳返りセンサと、前記ヘッドを前記
    試験片の上方で近傍の位置において落下移動不能に受止
    めて維持可能な受止め機構とを設け、前記跳返りセンサ
    の検出情報に基づいて前記受止め機構を作動させること
    により、前記ヘッドが跳ね上がってから再落下するのを
    阻止する二度打ち防止機構を構成してある請求項1に記
    載の衝撃荷重試験装置。
JP10216334A 1998-07-31 1998-07-31 衝撃荷重試験装置 Pending JP2000193575A (ja)

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