JP2000192790A - トンネル内面における二次覆工構造及びその施工方法 - Google Patents
トンネル内面における二次覆工構造及びその施工方法Info
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Abstract
くするとともに、その施工作業の容易化を図る。 【解決手段】 トンネル内面に断面視L字状の取り付け
金具3をアンカーベース4によってトンネル内面へ押し
付けて取り付ける。支持板部11bの略中央に連結片1
1aが形成された断面視T字状の支持鋼材11を、連結
片11aを取り付け金具3の固定部3bへ連結すること
により、トンネル周方向へわたってかつトンネル軸方向
へ間隔をあけて支持させる。ボードBの両端をトンネル
軸方向へ配設された支持鋼材11同士に係止金具15に
よって係止させる。トンネル内面とボードBとの間に充
填材Cを充填し硬化させ、トンネル内面とボードBとを
一体化させる。
Description
よって構築されたトンネルの内面に施されるトンネル内
面における二次覆工構造及びその施工方法に関するもの
である。
を連結することにより構築されており、このセグメント
からなるトンネルには、その内面に二次覆工が施され
る。また、コストダウン等を図るために、二次覆工を省
略したトンネルも構築されている。しかしながら、この
二次覆工を省略したトンネルにあっても、その老朽化等
にともなうトンネル内面の補強を行うために、トンネル
内面に二次覆工を施すことが行われている。
ンネル内面に、市販されているH鋼からなる支保工をト
ンネル周方向に沿ってかつトンネル軸方向へ所定間隔あ
けて固定し、この支保工に、プレキャスト版を、その両
端をトンネル軸方向に配設された支保工に支持させるこ
とにより配設し、このプレキャスト版とトンネル内面と
の間に、モルタル、コンクリート等の充填材を充填して
既設のトンネルとプレキャスト版とを一体化させるもの
が知られている。
工の構造は、プレキャスト版を支持させる支保工とし
て、高さ寸法が決められた市販のH鋼を用いているの
で、二次覆工部分の厚さは、H鋼の高さとプレキャスト
版の厚さ寸法とを合わせた寸法となり、嵩んでしまうと
いう問題があった。また、H鋼からなる支保工は、トン
ネル内面に固定した後に、その位置を再調整することが
困難であり、このため、この支保工をトンネル内面に固
定する際に、トンネル軸方向へ精度良く位置決めして固
定しなければならず、その作業に多大な労力を要すると
いう問題があった。
ので、極めて容易に、かつ薄く構築することが可能なト
ンネル内面における二次覆工構造及びその施工方法を提
供することを目的としている。
に、請求項1記載のトンネル内面における二次覆工構造
は、プレキャスト製の複数のボードを、トンネル内面に
配設し、これらボードとトンネル内面との間に充填材を
充填して一体化させてなるトンネル内面における二次覆
工構造であって、トンネル内面に、トンネル周方向へわ
たってかつトンネル軸方向へ間隔をあけて配設された断
面視T字状の支持鋼材に、前記ボードが支持されてな
り、前記支持鋼材は、前記ボードが係止されて支持され
る支持板部と、該支持板部の略中央に、長手方向へわた
って立設された連結片とを有し、前記支持鋼材は、その
連結片が、前記トンネル内面に固定された取り付け金具
に連結されて前記トンネル内面に沿って支持されている
ことを特徴としている。
覆工構造は、請求項1記載のトンネル内面における二次
覆工構造において、前記取り付け金具は、前記トンネル
の内面に当接される当接部と、該当接部に対して直交す
るように設けられた固定部とを有する断面視L字状に形
成され、前記当接部が前記トンネル内面に固定され、前
記固定部が前記支持鋼材の連結片と連結されていること
特徴としている。
ネル内面における二次覆工構造によれば、支持板部の略
中央に連結片が形成された断面視T字状の支持鋼材の連
結片が取り付け金具によってトンネル内面に固定され、
この支持鋼材の支持板部にボードが支持された構造であ
るので、トンネル内面と支持鋼材との間隔を取り付け金
具によってある程度自由に設定することができる。つま
り、支持鋼材とトンネル内面との間隔を狭めることによ
り、予め寸法が決められたH鋼を用いる場合と比較し
て、トンネル内面とボードとの間隔を大幅に狭めること
ができ、これにより、厚さを極力薄くすることができ
る。また、H鋼からなる支保工と比較して、軽量化を図
ることができる。
覆工構造は、請求項2記載のトンネル内面における二次
覆工構造において、前記取り付け金具の前記固定部と前
記支持鋼材の前記連結片との間に、ライナーを介在させ
ることにより、前記支持鋼材がトンネル軸方向へ位置決
めされていることを特徴としている。
金具の固定部との間にライナーを介在させて支持鋼材の
トンネル軸方向への位置決めが行われているので、ボー
ドが精度良く支持された二次覆工構造とすることができ
る。
覆工構造の施工方法は、プレキャスト製の複数のボード
を、トンネル内面に配設し、これらボードとトンネル内
面との間に充填材を充填して一体化させるトンネル内面
における二次覆工の施工方法であって、支持板部と、こ
の支持板部の略中央に連結片が立設された断面視T字状
の支持鋼材を、前記連結片を取り付け金具によって前記
トンネル内面に固定することにより、前記トンネル内面
に、トンネル周方向へわたってかつトンネル軸方向へ間
隔をあけて支持し、前記ボードの両端部を、前記支持鋼
材の前記支持板部に係止させることにより、前記ボード
をトンネル周方向へ配設し、これらボードとトンネル内
面との間に、充填材を充填することを特徴としている。
された断面視T字状の支持鋼材の連結片を取り付け金具
によってトンネル内面に固定し、この支持鋼材の支持板
部にボードを支持させ、トンネル内面とボードとの間に
充填材を充填することにより、極めて容易に、トンネル
内面に充填材によってボード一体化させてなる二次覆工
を施工することができる。また、ボードをトンネル内面
に支持させる支持鋼材として、支持板部の略中央に連結
片が形成された断面視T字状のものを用い、その連結片
を取り付け金具によってトンネル内面に固定するので、
トンネル内面と支持鋼材との間隔を取り付け金具によっ
てある程度自由に設定することができる。つまり、支持
鋼材とトンネル内面との間隔を狭めることにより、予め
寸法が決められたH鋼を用いる場合と比較して、厚さを
薄くすることができ、さらには、軽量化に伴う作業の容
易化を図ることができる。
覆工の施工方法は、請求項4記載のトンネル内面におけ
る二次覆工の施工方法において、前記取り付け金具が、
前記トンネルの内面に当接される当接部と、該当接部に
対して直交するように設けられた固定部とを有する断面
視L字状に形成され、前記当接部を前記トンネル内面に
固定し、前記固定部を前記支持鋼材の連結片と連結する
ことにより、前記支持鋼材を前記トンネル内面に沿って
支持してなり、前記支持鋼材の取り付け時に、前記取り
付け金具の前記固定部と前記支持鋼材の前記連結片との
間に、ライナーを介在させることにより、前記支持鋼材
をトンネル軸方向へ位置決めすることを特徴としてい
る。
り付ける際に、取り付け金具の固定部と支持鋼材の連結
片との間にライナーを介在させることにより、支持鋼材
のトンネル軸方向の位置を容易に調整することができ、
支持鋼材同士を極めて高精度にてトンネル軸方向へ位置
決めすることができる。
覆工構造の施工方法は、請求項4または請求項5記載の
トンネル内面における二次覆工の施工方法において、前
記支持鋼材の前記支持板部の表面にナットを設け、該ナ
ットへ仮設板をボルト止めすることにより、前記ボード
の端部を前記支持板部と前記仮設板とによって挟持して
前記ボードを支持させ、前記充填材の硬化後に、前記仮
設板を取り外すことを特徴としている。
設板をボルト止めすることにより、極めて容易に、ボー
ドの端部を支持板部と仮設板とによって挟持して支持さ
せることができる。また、充填材の硬化後に、ボードを
支持させる仮設板を取り外し、他のボードの支持に用い
ることができる。つまり、仮設板が転用可能であるの
で、設備費を削減させることができる。
ける二次覆工構造及びその施工方法の実施の形態を図に
よって説明する。図1において、符号1は、トンネルで
ある。このトンネル1には、その内面にプレキャスト製
のボードBを複数配設してなる二次覆工が施されてい
る。
る。トンネル1の内面には、図2及び図3にも示すよう
に、その周方向へ間隔をあけて等辺山形鋼からなる複数
の取り付け金具3が設けられている。この取り付け金具
3は、断面視L字状に形成されたもので、トンネル1の
内面に当接された当接部3aと、この当接部3aに対し
て直交するように設けられた固定部3bとから構成され
ている。これら取り付け金具3は、セグメント2の内面
に取り付けられたアンカーベース4によってそれぞれト
ンネル1の内面に取り付けられている。
4aが形成された板体からなるもので、表裏に貫通した
孔部4bに、締結ボルト5が挿通されている。そして、
この締結ボルト5は、予め、トンネル1の内面側に埋め
込んだアンカーナット6にねじ込まれている。つまり、
この締結ボルト5をアンカーナット6へ締結することに
より、アンカーベース4の他端部が取り付け金具3の当
接部3aをトンネル1の内面へ押し付け、これにより、
この取り付け金具3がトンネル1の内面に支持されるよ
うになっている。
の取り付け金具3には、固定部3b同士の間に、支持鋼
材11の連結片11aが配設されている。この支持鋼材
11は、前記連結片11aを有する断面視T字状に形成
された鋼材からなるもので、支持板部11bの略中央
に、長手方向へ沿って連結片11aが設けられている。
この連結片11aには、前記取り付け金具3の当接部3
aに形成されたボルト挿通孔3cと連通するボルト挿通
孔11cが形成されており、これら連通されたボルト挿
通孔3c、11cには、連結ボルト12が挿通され、対
向側にてナット13が螺合されている。
13を互いに締結することにより、支持鋼材11が、取
り付け金具3に固定されて、トンネル1の内面に沿って
支持されるようになっている。このように、取り付け金
具3に連結固定される支持鋼材11は、トンネル1の周
方向へ複数連結されて支持されている。
aは、その端部が互いに突き合わされ、この突き合わさ
れた部分にて、連結片11a同士にわたって継手板14
が設けられ、この継手板14と、それぞれの支持鋼材1
1の連結片11a同士をボルト・ナットによって締結固
定することにより、これら支持鋼材11同士が互いに連
結されている。
bには、図4に示すように、前記ボードBの端部が固定
されている。ボードBは、平面視長方形状に形成された
コンクリート等からなるプレキャスト製であり、その両
端部が、トンネル軸方向へ配設された支持鋼材11にそ
れぞれ支持されており、トンネル周方向へ配設されて、
二次覆工部分の内壁を構成している。このボードBに
は、その両端近傍における内面側に、係止金具15がボ
ルト16によって固定されている。この係止金具15
は、側面視略Z字状に形成されたもので、端部側には、
ボードBの内面に対して隙間Sが形成されている。
持板部11bを入り込ませるように、ボードBが支持鋼
材11に支持されている。なお、ボードBの上方側に設
けられた係止金具15は、図5に示すように、係止金具
15を固定しているボルト16が、ボードBの表面側か
ら回動可能とされた構造となっている。
ンネル1の内面との間には、モルタルあるいはコンクリ
ート等の充填材Cが充填されており、この充填材Cによ
ってトンネル1とボードBとが一体的に固定されてい
る。また、このボードB同士の間には、コーキング材2
0が充填されており、これらボードB同士の隙間が埋め
られている。
は、その端部に、内部にケーブル等が収納される側溝2
3が支持されており、トンネル1の底部に設けられたイ
ンバート22と、モルタルあるいはコンクリート等によ
って一体に固定されている。
内面に構築する場合について、図6及び図7を参照しな
がら説明する。 (1)支持鋼材11の取り付け まず、トンネル1の内面に、一方の取り付け金具3をア
ンカーベース4によって押さえ付けて取り付ける。この
状態において、一方側の取り付け金具3の固定部3bに
支持鋼材11の連結片11aを当接させ、さらに、この
連結片11aに、他方の取り付け金具3の固定部3bを
当接させる。
b及び支持鋼材11の連結片11aのボルト挿通孔3
c、11cを互いに連通させて連結ボルト12を挿通さ
せ、この連結ボルト12にナット13を螺合させる。な
お、支持鋼材11は、トンネル軸方向へ隣り合うものと
の間隔が所定寸法となるように、精度良く位置決めして
固定する必要がある。
向へ位置決めする場合は、図8に示すように、取り付け
金具3の固定部3bと支持鋼材11の連結片11bとの
間に、薄板等のライナー10を介在させることにより行
う。次いで、上記のように、トンネル1の内面に取り付
けた支持鋼材11同士を、継手板14によって周方向へ
連結させる。
付けたら、ボードBを、その両端を支持鋼材11に支持
させながら設置する。ボードBを設置する場合、このボ
ードBを傾けた状態にして、支持鋼材11へあてがい、
その後、このボードBを水平にする。このようにする
と、このボードBの下方側における内面側に設けられた
係止金具15が支持鋼材11の支持板部11bの裏面側
へ入り込んだ状態となり、この係止金具15によってボ
ードBの下方側が支持鋼材11に係止される。
に設けられた係止金具15をボードBの表面側から回動
させることにより、これら係止金具15をボードBの両
端方向へ向ける。このようにすると、これら上方側の係
止金具15が支持鋼材11の支持板部11bの裏面側へ
入り込み、ボードBの上方側が支持鋼材11に係止され
る。これにより、このボードB全体が、係止金具15に
よって支持鋼材11に支持される。このようにして、ト
ンネル周方向へ複数のボードBを支持鋼材11へ支持さ
せて、トンネル1の内面をボードBによって覆う。
面との間に隙間をあけた状態に確実に支持させたら、こ
れらボードBとトンネル1の内面との隙間へ充填材Cを
充填する。そして、この充填材Cが硬化することによ
り、トンネル1の内面に、ボードBが充填材Cによって
一体に固定される。その後、ボードB同士の隙間へコー
キング材20を充填する。
における二次覆工構造によれば、支持板部11bの略中
央に連結片11aが形成された断面視T字状の支持鋼材
11の連結片11aが取り付け金具3によってトンネル
内面に固定され、この支持鋼材11の支持板部11bに
ボードBが支持された構造であるので、トンネル内面と
支持鋼材11との間隔を取り付け金具3によってある程
度自由に設定することができる。つまり、支持鋼材11
とトンネル内面との間隔を狭めることにより、予め寸法
が決められた市販のH鋼を用いる場合と比較して、トン
ネル内面とボードBとの間隔を大幅に狭めることがで
き、これにより、厚さを極力薄くすることができる。ま
た、支持鋼材11は、H鋼からなる支保工と比較して、
軽量化を図ることができる。
付け金具3の固定部3bとの間にライナー10を介在さ
せて支持鋼材11のトンネル軸方向への位置決めが行わ
れているので、ボードBが精度良く支持された二次覆工
構造とすることができる。
よれば、支持板部11bの略中央に連結片11aが形成
された断面視T字状の支持鋼材11の連結片11aを取
り付け金具3によってトンネル内面に固定し、この支持
鋼材11の支持板部11bにボードBを支持させ、トン
ネル内面とボードBとの間に充填材Cを充填することに
より、極めて容易に、トンネル内面に充填材Cによって
ボードBを一体化させてなる二次覆工を施工することが
できる。
る支持鋼材11として、支持板部11bの略中央に連結
片11aが形成された断面視T字状のものを用い、その
連結片11aを取り付け金具3によってトンネル内面に
固定するので、前述したように、トンネル内面と支持鋼
材11との間隔を取り付け金具3によってある程度自由
に設定することができる。つまり、支持鋼材11とトン
ネル内面との間隔を狭めることにより、予め寸法が決め
られた市販のH鋼を用いる場合と比較して、厚さを薄く
することができ、さらには、軽量化に伴う作業の容易化
を図ることができる。
り付ける際に、取り付け金具3の固定部3bと支持鋼材
11の連結片11aとの間にライナー10を介在させる
ことにより、支持鋼材11のトンネル軸方向の位置を極
めて容易に調整することができ、支持鋼材11同士を極
めて高精度にてトンネル軸方向へ位置決めすることがで
きる。
ル1の補強として施すこともできるのは勿論である。ま
た、ボードBの取り付け、充填材Cの充填を、トンネル
周方向へ複数段階、例えば、下段、中段、上段の順に分
割して行っても良い。
及び図10に示すように、この構造の二次覆工を構成す
るボードBには、その内面側における下方側に係止板1
5が設けられていないボードBが用いられている。支持
鋼材11には、支持板部11bの表面側に、長手方向へ
間隔をあけて、例えば、ステンレス等の耐腐食性に優れ
た金属材料から形成された高ナット17が溶接固定され
ている。この高ナット17には、後述する仮設板18が
ボルト19によって止め付けられるようになっている。
なお、この高ナット17に表面処理を施して、耐腐食性
を高めても良い。
鋼材11の支持板部11bに、前記ボードBの下方側に
おける端部を配設し、支持板部11bと仮設板16とに
よって挟持して支持する。なお、ボードBには、その両
端部に凹部21が形成されており、ボードBを支持鋼材
11に支持させる際に、凹部21内に、前記高ナット1
7が配設されるようになっている。なお、コーキング材
20は、高ナット17のネジ孔にも充填され、さらに、
高ナット17の端面もコーキング材20によって覆われ
ている。
施す場合は、図11及び図12に示すように、ボードB
を支持鋼材11へ当接させた状態にて、このボードBの
上方側における内面に設けられた係止金具15を表面側
から回動させて、両端方向へ向けることにより、このボ
ードBの係止金具15を支持鋼材11に係止させ、その
後、仮設板18に形成された挿通孔18aへボルト19
を挿通させ、このボルト19を高ナット17へ締結させ
る。このようにすると、この仮設板18と支持鋼材11
の支持板部11bとの間にて、ボードBの端部が挟持さ
れて、それぞれのボードBが確実に支持される。
隙間へ充填材Cを充填した後、ボードBを支持させてい
た仮設板18を、ボルト19を緩めて取り外し、ボード
B同士の隙間及び高ナット17のネジ孔へコーキング材
20を充填し、さらに、高ナット17の端面をコーキン
グ材20によって覆う。なお、取り外した仮設板18
は、他のボードBを支持する際に再び用いる。
持鋼材11の支持板部11bの高ナット17へ仮設板1
8をボルト19によってボルト止めすることにより、極
めて容易に、ボードBの端部を支持板部11bと仮設板
18とによって挟持して支持させることができる。ま
た、充填材Cの硬化後に、ボードBを支持させる仮設板
18を取り外し、他のボードBの支持に用いることがで
きる。つまり、仮設板18が転用可能であるので、設備
費の削減を図ることができる。
ル内面における二次覆工構造及びその施工方法によれ
ば、下記の効果を奏することができる。請求項1及び請
求項2記載のトンネル内面における二次覆工構造によれ
ば、支持板部の略中央に連結片が形成された断面視T字
状の支持鋼材の連結片が取り付け金具によってトンネル
内面に固定され、この支持鋼材の支持板部にボードが支
持された構造であるので、トンネル内面と支持鋼材との
間隔を取り付け金具によってある程度自由に設定するこ
とができる。つまり、支持鋼材とトンネル内面との間隔
を狭めることにより、予め寸法が決められたH鋼を用い
る場合と比較して、トンネル内面とボードとの間隔を大
幅に狭めることができ、これにより、厚さを極力薄くす
ることができる。また、H鋼からなる支保工と比較し
て、軽量化を図ることができる。
覆工構造によれば、支持鋼材の連結片と取り付け金具の
固定部との間にライナーを介在させて支持鋼材のトンネ
ル軸方向への位置決めが行われているので、ボードが精
度良く支持された二次覆工構造とすることができる。
覆工構造の施工方法によれば、支持板部の略中央に連結
片が形成された断面視T字状の支持鋼材の連結片を取り
付け金具によってトンネル内面に固定し、この支持鋼材
の支持板部にボードを支持させ、トンネル内面とボード
との間に充填材を充填することにより、極めて容易に、
トンネル内面に充填材によってボードを一体化させてな
る二次覆工を施工することができる。また、ボードをト
ンネル内面に支持させる支持鋼材として、支持板部の略
中央に連結片が形成された断面視T字状のものを用い、
その連結片を取り付け金具によってトンネル内面に固定
するので、トンネル内面と支持鋼材との間隔を取り付け
金具によってある程度自由に設定することができる。つ
まり、支持鋼材とトンネル内面との間隔を狭めることに
より、予め寸法が決められたH鋼を用いる場合と比較し
て、厚さを薄くすることができ、さらには、軽量化に伴
う作業の容易化を図ることができる。
覆工構造の施工方法によれば、支持鋼材をトンネル内面
に取り付ける際に、取り付け金具の固定部と支持鋼材の
連結片との間にライナーを介在させることにより、支持
鋼材のトンネル軸方向の位置を容易に調整することがで
き、支持鋼材同士を極めて高精度にてトンネル軸方向へ
位置決めすることができる。
覆工構造の施工方法によれば、支持鋼材の支持板部のナ
ットに仮設板をボルト止めすることにより、極めて容易
に、ボードの端部を支持板部と仮設板とによって挟持し
て支持させることができる。また、充填材の硬化後に、
ボードを支持させる仮設板を取り外し、他のボードの支
持に用いることができる。つまり、仮設板が転用可能で
あるので、設備費を削減させることができる。
二次覆工構造を説明するトンネルの断面図である。
二次覆工構造を説明するトンネルの一部の断面図であ
る。
二次覆工構造を説明するトンネルの一部の軸方向の断面
図である。
二次覆工構造を説明するトンネル内面から視た正面図で
ある。
二次覆工構造に用いられるボードの構造を説明するボー
ドの一部の断面図である。
二次覆工構造の施工方法を説明するトンネル内面から視
た正面図である。
二次覆工構造の施工方法を説明するトンネルの一部の軸
方向の断面図である。
二次覆工構造の施工方法を説明するトンネルの一部の軸
方向の断面図である。
二次覆工構造の他の構造を説明するトンネル内面から視
た正面図である。
る二次覆工構造の他の構造を説明するトンネルの一部の
軸方向の断面図である。
る二次覆工構造の他の構造の施工方法を説明するトンネ
ル内面から視た正面図である。
る二次覆工構造の他の構造を説明するトンネルの一部の
軸方向の断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 プレキャスト製の複数のボードを、トン
ネル内面に配設し、これらボードとトンネル内面との間
に充填材を充填して一体化させてなるトンネル内面にお
ける二次覆工構造であって、 トンネル内面に、トンネル周方向へわたってかつトンネ
ル軸方向へ間隔をあけて配設された断面視T字状の支持
鋼材に、前記ボードが支持されてなり、 前記支持鋼材は、前記ボードが係止されて支持される支
持板部と、該支持板部の略中央に、長手方向へわたって
立設された連結片とを有し、 前記支持鋼材は、その連結片が、前記トンネル内面に固
定された取り付け金具に連結されて前記トンネル内面に
沿って支持されていることを特徴とするトンネル内面に
おける二次覆工構造。 - 【請求項2】 前記取り付け金具は、前記トンネルの内
面に当接される当接部と、該当接部に対して直交するよ
うに設けられた固定部とを有する断面視L字状に形成さ
れ、前記当接部が前記トンネル内面に固定され、前記固
定部が前記支持鋼材の連結片と連結されていること特徴
とする請求項1記載のトンネル内面における二次覆工構
造。 - 【請求項3】 前記取り付け金具の前記固定部と前記支
持鋼材の前記連結片との間に、ライナーを介在させるこ
とにより、前記支持鋼材がトンネル軸方向へ位置決めさ
れていることを特徴とする請求項2記載のトンネル内面
における二次覆工構造。 - 【請求項4】 プレキャスト製の複数のボードを、トン
ネル内面に配設し、これらボードとトンネル内面との間
に充填材を充填して一体化させるトンネル内面における
二次覆工の施工方法であって、 支持板部と、この支持板部の略中央に連結片が立設され
た断面視T字状の支持鋼材を、前記連結片を取り付け金
具によって前記トンネル内面に固定することにより、前
記トンネル内面に、トンネル周方向へわたってかつトン
ネル軸方向へ間隔をあけて支持し、 前記ボードの両端部を、前記支持鋼材の前記支持板部に
係止させることにより、前記ボードをトンネル周方向へ
配設し、これらボードとトンネル内面との間に、充填材
を充填することを特徴とするトンネル内面における二次
覆工の施工方法。 - 【請求項5】 前記取り付け金具は、前記トンネルの内
面に当接される当接部と、該当接部に対して直交するよ
うに設けられた固定部とを有する断面視L字状に形成さ
れ、 前記当接部を前記トンネル内面に固定し、前記固定部を
前記支持鋼材の連結片と連結することにより、前記支持
鋼材を前記トンネル内面に沿って支持してなり、 前記支持鋼材の取り付け時に、前記取り付け金具の前記
固定部と前記支持鋼材の前記連結片との間に、ライナー
を介在させることにより、前記支持鋼材をトンネル軸方
向へ位置決めすることを特徴とする請求項4記載のトン
ネル内面における二次覆工の施工方法。 - 【請求項6】 前記支持鋼材の前記支持板部の表面にナ
ットを設け、該ナットへ仮設板をボルト止めすることに
より、前記ボードの端部を前記支持板部と前記仮設板と
によって挟持して前記ボードを支持させ、前記充填材の
硬化後に、前記仮設板を取り外すことを特徴とする請求
項4または請求項5記載のトンネル内面における二次覆
工の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10372179A JP2000192790A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | トンネル内面における二次覆工構造及びその施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10372179A JP2000192790A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | トンネル内面における二次覆工構造及びその施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000192790A true JP2000192790A (ja) | 2000-07-11 |
Family
ID=18499995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10372179A Pending JP2000192790A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | トンネル内面における二次覆工構造及びその施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000192790A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002213194A (ja) * | 2001-01-15 | 2002-07-31 | Maeda Corp | 覆工コンクリートの補強・補修方法 |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP10372179A patent/JP2000192790A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002213194A (ja) * | 2001-01-15 | 2002-07-31 | Maeda Corp | 覆工コンクリートの補強・補修方法 |
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