JP2000192700A - 立体配置の刻みを備えた鍵構造 - Google Patents

立体配置の刻みを備えた鍵構造

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JP2000192700A JP10369239A JP36923998A JP2000192700A JP 2000192700 A JP2000192700 A JP 2000192700A JP 10369239 A JP10369239 A JP 10369239A JP 36923998 A JP36923998 A JP 36923998A JP 2000192700 A JP2000192700 A JP 2000192700A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械強度が高く、1本の鍵で様々な異なるコ
ードの錠前を解錠できる、立体配置の刻みを備えた鍵構
造を提供する。 【解決手段】 つまみ部21と、つまみ部21に一体に
形成され、丸棒状胴部の軸沿いに、断面扇形状で、中心
角がそれぞれ異なり、かつ、厚さも異なる多数の刻み2
4を形成した心軸22と、心軸22の先端部に設けた所
定形状の駆動端部25とからなる構成とする。そして、
心軸22を、全長にかけて軸心線に沿って中心角90度
で切欠いており、扇形状とした刻み24を、切欠きの一
端から90度の範囲を残し、180度の範囲内で位相変
化させて所定の鍵コードを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鍵に関し、特に、機
械強度が高く、1本の鍵で様々な異なるコードの錠前を
解錠できる立体配置の刻みを備えた鍵構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図13及び図14に示すように、従来、
湾曲可能に錠前内に挿入できる鍵構造は、主として、板
ばねなどの弾性材料により鍵ブレード10を成形し、こ
の鍵ブレード10に多数の歯先11を直列配置として設
け、これら歯先11の表面に錠前の鍵コードに基づいて
それぞれ深さが異なる窪み12を凹設している。そし
て、鍵ブレード10を錠プラグ100の鍵穴101に挿
入すると、この鍵穴101に沿って上記鍵ブレード10
が湾曲し、歯先11の窪み12に、錠プラグ100のそ
れぞれ高さが互いに対応するピン102が係合し、鍵ブ
レード10を回動させることにより鎖錠状態を解除し、
解錠させるものである。ここで、上記コードとは、特定
の鍵ブレードで解錠操作をしなかった場合には、解錠で
きないというパターン形状を意味する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記湾曲可能な鍵ブレ
ード10は、一般の鍵構造とは異なり、極めて盗難防止
効果が高いが、構造上、及び、盗難防止の面で、未だ問
題がある。具体的には、鍵ブレード10が弾性材料によ
って成形され、ばね片に似た構造をなしているため湾曲
性には優れているが、鍵を回す時に、つまみ部分との付
根に応力がかかる。そのため、回動させる時に、やや抵
抗があるにも拘わらず、使用者が無理に回動させると、
鍵が捻じ切れ易く、最悪の場合にはその断片が鍵穴10
1内にそのまま残る。
【0004】また、他の錠前と相違させるためのコード
を形成する手段は、単なる窪み12の深さだけであり、
窪み12の深さを相違させるには制限があるため、少量
のコード変化しかできず、大量の鍵を生産するコード手
段としては利用することが出来ない。
【0005】さらに、市販の鍵構造は盗難防止の点か
ら、鍵はそれぞれ1つの錠前だけに対応させている。そ
のため、日常生活において多数の錠前を使わなければな
らない場合は、通常、多数のキーチェーンやホルダーに
束ねて携帯し、解錠する時には、それぞれ錠前と対応す
る鍵を探し出して解錠しているが、このような作業はか
なり繁雑で煩わしく、使用上及び携帯上、不便である。
【0006】そこで、本発明では、機械強度が高く、1
本の鍵で様々な異なるコードの錠前を解錠できる立体配
置の刻みを備えた鍵構造を提供することを課題とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題と解決するた
め、本発明の立体配置の刻みを備えた鍵構造は、つまみ
部と、上記つまみ部に一体に形成され、丸棒状胴部の軸
沿いに、断面扇形状で、中心角がそれぞれ異なり、か
つ、厚さも異なる多数の刻みを形成した心軸と、上記心
軸の先端部に設けた所定形状の駆動端部とからなる構成
としている。
【0008】上記のように構成された本発明の鍵構造で
は、その鍵の心軸に軸沿いに周方向に角度を変化させた
複数の刻みを設け、その立体曲線状配列の刻みにより多
数のコード変化を得ることができるため、製造した各鍵
のコードを重複させることなく、鍵を極めて大量に製造
することができる。
【0009】上記鍵構造では、上記心軸を、全長にかけ
て軸心線に沿って中心角90度で切欠いており、上記扇
形状とした刻みを、上記切欠きの一端から90度の範囲
を残し、180度の範囲内で位相変化させて所定の鍵コ
ードを形成することが好ましい。
【0010】また、上記駆動端部の直径を上記心軸の直
径よりも小さくし、かつ、断面3/4円形状の円形錘桿
として形成することが好ましい。
【0011】さらに、上記心軸の軸沿いに少なくとも3
から12の刻みを形成することが好ましい。
【0012】そして、上記心軸は3つの刻みを1組の群
として2組以上形成し、各群を組み合わせることによっ
て1以上の鍵を解錠できるようにすることが好ましい。
即ち、3つの刻みを1組の群とし、2組以上の刻み群を
形成すれば、1本の鍵に多数コードを備えさせることが
でき、その結果、屋外から屋内へと全ての錠を解錠させ
得るので、使用者は、1本の鍵で多数の錠前を解錠で
き、各錠についてそれぞれ異なるコードの鍵で、1個づ
つ解錠する必要がなく、随分と便利に使用することがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。本発明の第1実施形態の立体配置の
刻みを備えた鍵構造の鍵20は、図1及び図2に示すよ
うに、主としてつまみ部21及び心軸22からなる。
【0014】上記心軸22は、丸棒状とした剛性材料
を、中心角、位相角度、及び軸方向厚さが不揃いの凹凸
をなすように所定の階段踏み面形状とした軸体からな
る。本実施例では、心軸22は、軸に沿って90度の範
囲を切欠いて直角踏み面23を形成し、この心軸22を
断面3/4円形状とする。そして、この直角踏み面23
には、その軸沿いの所定位置に連続的に形成した1組以
上の刻み群が設けられる。本実施形態では、この刻み群
は、3つの刻み24からなる。この刻み24は、周方向
に所定の中心角で軸心に向けて切削して断面扇形状をな
すように形成したもので、上記心軸22において、上記
直角踏み面23の一端から少なくとも1/4円の基底肉
厚を残すという条件の下で、180度の周方向角度範囲
内で刻み深さを位相変化させ、軸向きに少なくとも3か
ら12の刻み24を形成し、所定のコードが形成される
ようになっている。
【0015】上記心軸22の前端部には、所定形状の駆
動端部25が設けられている。この駆動端部25は、そ
の直径が心軸22よりも小さく、かつ、断面3/4円形
状の円形錘桿として形成され、後述する錠前に挿入して
錠プラグ30を回動させることにより、この錠前を解錠
させるものである。
【0016】上記刻み24を形成した鍵が有するコード
の組合わせ数は、180度の範囲内で1度毎に変化可能
であるため、軸方向における所定位置に形成する1つの
刻み24で、180通りのコードを得ることができる。
そのため、設置した刻み数(n)によれば、総計で(1
80)n個のコード組合わせ数がある。ここで、この個
数は、累乗計算を容易とするため、公式として(200
−20)nで表すことができ、数学的な表示方式による
と(a−b)nである。まず、1から12の刻み24に
よって組み合わせ可能なコード数を下記の表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】本実施形態では、1つの刻み24は180
度の範囲内で位相変化可能とし、かつ、3つの刻み24
を1つの刻み群としているので、3,6,9及び12の
刻み24のコードの組合わせ数はそれぞれ下記の公式で
表せる。
【0019】
【式1】
【0020】具体的に、本実施形態では、少なくとも3
から12個の刻み24のコード変化を形成できるため、
下記の表2に示すように、1つの刻み24群から言え
ば、その3つの刻み24で形成できるコードの組合わせ
数は(200−20)3個もある。即ち、本実施形態の
鍵で使えるコード組合わせ変化は、少なくとも(18
0)3=5832000個のコード数を備え、12個の
刻み24で組合わせると、優に(180)12=1.15
68314×1027個という天文数字のコード変化を組
合わせることができ、任意の鍵のコードをすべて完全に
異ならせるように確保できる。
【0021】
【表2】
【0022】上記鍵20は、主に錠片34を解錠手段と
した錠前に利用される。この錠前の錠プラグ30は、図
2及び図3に示すように、錠シェル31、錠軸32、錠
コア33、所定数の錠片34、パッキン35及び駆動片
36により組み立てられる。
【0023】錠コア33と錠軸32は連結され、結連動
するように構成されている。錠軸32には、錠シェル3
1の内周壁に凹設された長溝311と対応する長条孔3
21が開設されている。そして、この長条孔321と長
溝311の間に係止ピン37がそれぞれ架設されるよう
に設置することにより、錠軸32を錠シェル31内に回
動不能に固持する。
【0024】錠片34の数は、錠前の用途に基づいて設
計されるものである。具体的には、錠片34の周縁に
は、所定角度の欠口341が凹設され、その中央部に3
/4円状の心孔362が開設されている。ここで、この
錠片34の欠口341が解錠制御の手段である。
【0025】そして、鍵20の心軸22を貫挿させるこ
とにより、その先端部(駆動端部25)が位置する駆動
片36の周縁には、扇形の制動部361が形成され、そ
の中央部に比較的小さい3/4円状心孔362が開設さ
れている。これにより、鍵20の駆動端部25を挿入
し、この鍵20を回動させることにより、上記制動部3
61を錠コア33の凸条331に係止させて、錠コア3
3を回動させるようにする。
【0026】次に、本発明の刻みを備えた鍵構造による
作用、効果について説明する。図4に示すように、ま
ず、鍵20の心軸22を錠プラグ30に挿入し、錠片3
4の心孔342に進入すると、心軸22の各刻み24が
丁度その中心角と対応する錠片34を所定角度押動す
る。そして、鍵20の心軸22を最後まで挿入すること
により、全て錠片34の欠口341を上向きにさせる。
【0027】これにより、係止ピン37が錠軸32と錠
片34の欠口341の間に落ち、錠軸32が錠シェル3
1との係止状態から離脱し、自由に回動できるようにな
るとともに、鍵20の駆動端部25が最深層の駆動片3
6に係止する。この状態で、鍵20を回動すると、錠プ
ラグ30の錠コア33を連動して回動させることによ
り、解錠することができる。
【0028】また、本発明の鍵構造では、1本の鍵20
で多数の錠を解錠できる。例えば普通の家庭を例にする
と、一般に住宅では屋外から屋内へとドア錠、個人部屋
錠、引出し錠などを解錠しなければならない。そこで、
本発明の鍵構造によれば、コードが異なる錠の鍵を1本
に纏めて、1本の鍵を構成することができる。
【0029】具体的には、本実施形態において、本発明
が心軸22に12個の刻み24を切削し、各3つの刻み
24毎に1つの刻み群を形成すると、4組の刻み群を備
えさせることができる。そのため、鍵20の先端部の刻
み24を基準として先端からつまみ部21側に向けて徐
々に重畳して使用することにより、総計4組のコードで
4つの錠前を鎖錠及び解錠することに利用することがで
きる。なお、鍵20のつまみ部21側の刻み24を基準
として先端に向けて徐々に重畳して使用しても良い。
【0030】次に、本発明の鍵構造による4組のコード
を利用した解錠について説明する。図5に示すように、
まず、一般の人が出入りするマンションの玄関ドアの第
1の錠40は、その錠内部において3片の錠片41で形
成しておく。そして。使用者がこの第1の錠40を解錠
する時には、上記と同様に、錠40に鍵20の心軸22
を挿入し、単に1組のコード(I)を使うことにより、
鍵20前端部の3つの刻み24で解錠できる。
【0031】また、図6に示すように、家族内の人が出
入りする自宅の第2の錠50は、その錠内部において6
片の錠片51で形成しておく。そして、使用者がこの第
2の錠50を解錠する時には、単に2組のコード(II)
を使うことにより、鍵20の6つの刻み24(上記3つ
の刻み24を重畳して使用する。)で解錠できる。
【0032】さらに、図7に示すように、比較的プライ
べートな個人部屋の第3の錠60は、その錠内部におい
て9片の錠片61は形成しておく。そして、使用者がこ
の第3の錠60を解錠する時には、単に3組のコード
(III)を使うことにより、鍵20の9つの刻み24
(上記6つの刻み24を重畳使用する。)で解錠でき
る。
【0033】さらにまた、図8に示すように、最もプラ
イべートな秘密の引出しや金庫の第4の錠70は、その
錠内部において全12片の錠片71で形成しておく。そ
して、使用者がこの第4の錠70を解錠する時には、単
に4組のコード(IV)を使うことにより、鍵20の全1
2の刻み24(上記9つの刻み24を重畳使用する)で
解錠できる。
【0034】このように、本発明の錠20の構造によれ
ば、複数組の刻み群を単独の刻み群で、或いは、任意の
組み合わせで複数の刻み24群を使用することにより、
1本の鍵20で多数の錠を解錠することができる。か
つ、錠前を秘密度や重要性に応じ、コードの組合わせを
増やせば、より盗難防止性を向上させることができる。
【0035】また、本発明の鍵構造は、上記と同様にし
てオフィスビル、ホテル、病院などの大型建築物内の錠
システム、特に、フロア別の管理システムに適用するこ
とができる。以下、具体的にオフィスビルを例にして、
大型建築物の錠システム管理に利用した場合の効果につ
いて説明する。
【0036】図9に示す錠20aを仮にAビルA会社A
主管のものとする。この鍵20aの1組のコード(I)
(3つの刻み24)がAビルのロビードア錠を解錠で
き、2組のコード(II)(6つの刻み24)がA会社の
ドア錠を解錠でき、3組のコード(III)(9つの刻み
24)がA主管の主管室錠を解錠できる。したがってA
主管は1本の鍵20aで逐次その専属の主管室に入るこ
とができる。
【0037】また、図10に示す鍵20bはA会社の職
員か工員のものと仮定する。その1組のコード(I)及
び2組のコード(II)は、A主管の鍵20aのものと同
じく、工員或いは職員は解錠してA会社に入れるが、錠
20bの3組のコード(III')は、A主管の鍵20aと
異なるように形成されているため、工員はA主管室を解
錠して入ることができない。
【0038】さらに、図11に示す錠20cを仮にAビ
ルのB会社の職員のものとする。その1組のコード
(I)は上記A会社の工員の鍵20bと同一に形成され
ているため、B会社の職員は上記と同様にAビルに入る
ことはできるが、2組のコード(II')から以後のコー
ドはA会社の工員と異なるように形成されているため、
B会社の職員はA会社に入ることができない。
【0039】そして、図12に示す鍵20dをBビルの
職員のものとする。1組のコード(I')はAビルの職員
の鍵20cと異なるため、Bビルの職員はAビルに入る
ことができない。
【0040】従って、本発明の立体配置の刻みを備えた
鍵構造は、その心軸22における刻み24の周奉公に沿
った中心角及び軸向きに沿った刻み24の数の変化によ
るコードは、その立体曲線状の配列及び周方向の切削角
度から多量のコード組み合わせ変化を形成することがで
きる。そのため、極めて多量の鍵を作成するのに適し、
各鍵20のコードを重複させることない。
【0041】また、本発明の刻み群は、剛性材料からな
る心軸22を切削することにより形成されているため、
その曲線形状の刻み24配置は、この種の技術を習得し
た者でも容易に模造することができない。かつ、この鍵
20と組合わせた錠は、他の鍵では解錠できないので、
盗難防止性にかなり優れている。
【0042】さらに、鍵20の心軸22は強度も充分で
あるため、やや抵抗があるにも拘わらず、使用者が無理
に回動させても湾曲変形する恐れがなく、使用寿命が至
って長い。
【0043】そのうえ、所定数の刻み24を1組の群と
し、所定数の群を組み合わせることにより、1本の鍵2
0で多種の異なるコードの錠(例えば玄関錠、部屋錠、
箪笥錠、引出し錠等)を解錠するに利用できる。また、
1本の鍵で屋外から屋内へと全ての錠を解錠することが
でき、その結果、使用者は、1本の鍵で周辺の錠前を解
錠できるため、各錠に対してそれぞれ異なるコードの鍵
を用いて解錠する必要がなく、使用上、随分と便利にな
る。
【0044】更に、家庭や公共建築物及びオフィスビル
の部屋鍵管制に好適に利用することができ、刻み群の組
合わせ重畳使用によるコード変化技術の利用から、容易
にフロア別管理効果を備えた鍵システムを形成すること
ができる。
【0045】なお、本発明の立体配置の刻みを備えた鍵
構造は、上記実施形態に限られず、例えば、上記実施形
態では、3つの刻み24を1組として1つの全ての群を
構成するようにしたが、群を構成する刻み24の数は、
2つまたは4つにしてもよく、また、1本の鍵20にお
いて、各群を構成する刻み24の数が異なるようにして
もよい。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の立体配置の刻みを備えた鍵構造では、コードを構成す
る心軸の刻みを、周方向の中心角及び軸向き数の変更す
ることによって形成しているので、極めて多量の鍵をコ
ードを重複させることなく製造することができる。か
つ、上記刻みは、心軸に切削して立体曲線形状配置に形
成しているため、この種技術を習得した者でも容易に模
造できないので、かなり盗難防止性に優れている。
【0047】また、鍵の心軸は、剛性材料によって形成
することにより充分な強度を備えさせることができるた
め、錠プラグに挿入し、やや抵抗がある状態で使用者が
無理に回動しても湾曲変形する恐れがなく、使用寿命が
長い。
【0048】さらに、3つの刻みを1組の群とし、2組
以上の群を形成することにより、多種の異なるコードの
錠を解錠する際に利用できる。即ち、1本の鍵で屋外か
ら屋内へと全ての錠を解錠することができるため、各錠
に対してそれぞれ異なるコードの多数の鍵を用いて解錠
する必要がないため、使用上の便利性の向上を図ること
ができる。そのうえ、刻み群の組み合わせ使用によるコ
ード変化から、容易に鍵システムを形成してフロア別の
管理効果を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の鍵構造の実施形態を示す斜視図であ
る。
【図2】 図1の鍵と錠プラグの分解斜視図である。
【図3】 錠プラグの鎖錠状態を示す断面図である。
【図4】 錠プラグの解錠状態を示す断面図である。
【図5】 図1の鍵によって第1の錠を解錠する状態を
示す断面図である。
【図6】 図1の鍵によって第2の錠を解錠する状態を
示す断面図である。
【図7】 図1の鍵によって第3の錠を解錠する状態を
示す断面図である。
【図8】 図1の鍵によって第4の錠を解錠する状態を
示す断面図である。
【図9】 フロア別の管理システムに適用する場合の第
1の鍵を示す正面図である。
【図10】 フロア別の管理システムに適用する場合の
第2の鍵を示す正面図である。
【図11】 フロア別の管理システムに適用する場合の
第3の鍵を示す正面図である。
【図12】 フロア別の管理システムに適用する場合の
第4の鍵を示す正面図である。
【図13】 従来の湾曲可能な鍵及び錠プラグの斜視図
である。
【図14】 従来の湾曲可能な鍵及び錠プラグの解錠状
態を示す断面図である。
【符号の説明】
20:鍵 21:つまみ部 22:心軸 23:直角踏み面 24:刻み24 25:駆動端部 30:錠プラグ 31:錠シェル 311:長溝 32:錠軸 321:長条孔 33:錠コア 331:凸条 34:錠片 341:欠口 342:心孔 35:パッキン 36:駆動片 361:制動部 362:円状心孔 37:係止ピン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月24日(2000.1.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】また、他の錠前と相違させるためのコード
を形成する手段は、単なる窪み12の深さだけであり、
窪み12の深さを相違させるには制限があるため、少な
い種類のコード変化しかできず、多種類の鍵を生産する
コード手段としては利用することが出来ない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題と解決するた
め、本発明の立体配置の刻みを備えた鍵構造は、コード
を構成する扇形状の心孔を有する所定数の錠片を備え、
該錠片を鍵で動作させることによって施錠および解錠す
る錠プラグの鍵構造において、つまみ部と、該つまみ部
に一体に形成され、丸棒状胴部の軸に沿って、上記錠片
の心孔に挿入可能な断面扇形状をなし、上記各錠片をそ
れぞれ動作させる刻みを、中心角がそれぞれ異なり、か
つ、厚さも異なるように設けるとともに、所定数の刻み
を1組の群として2組以上の刻み群を設けた心軸と、上
記心軸の前端部に設けた駆動端部とからなる鍵と、上記
鍵に設けた2組以上の刻み群のうち、少なくとも1組の
刻み群に対応する異なるコードを有し、上記鍵によって
施錠および解錠できる複数の錠プラグとで構成してい
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】上記のように構成された本発明の鍵構造で
は、その鍵の心軸に軸沿いに周方向に角度を変化させ、
かつ、その厚さも変化するようにした複数の刻みを設
け、その立体曲線状配列の刻みにより多数のコード変化
を得ることができる。そのため、製造した各鍵のコード
を重複させることがないうえ、極めて多種類の鍵を製造
することができる。また、所定数の刻みを1組の群と
し、その刻み群を2組以上設け、これらのうち、少なく
とも1組の刻み群に対応する異なるコードを有する複数
の錠プラグを施錠および解錠できるようにしているた
め、例えば、屋外から屋内へと全ての異なるコードの錠
プラグを解錠できるように構成できる。即ち、使用者
は、1本の鍵で多数の錠前を解錠でき、各錠プラグにつ
いてそれぞれ異なるコードの鍵で、1個づつ解錠する必
要がなく、随分と便利に使用することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】そして、上記心軸は、3つの刻みを1組の
刻み群とすることが好ましい。即ち、3つの刻みを1組
の群とし、2組以上の刻み群を形成すれば、1本の鍵に
多数コードを備えさせることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】錠片34の数は、錠前の用途に基づいて設
計されるものである。具体的には、錠片34の周縁に
は、所定角度の欠口341が凹設され、その中央部に3
/4円状の心孔342が開設されている。ここで、この
錠片34の欠口341が解錠制御の手段である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】さらに、所定数の刻みを1組の群とし、2
組以上の刻み群を形成することにより、これらのうち、
少なくとも1組の刻み群に対応する異なるコードを有す
る複数の錠プラグを施錠および解錠できるように構成し
ている。その結果、1本の鍵で、例えば、屋外から屋内
へと全て異なるコードの錠プラグを解錠することができ
るため、各錠プラグに対してそれぞれ異なるコードの多
数の鍵を用いて解錠する必要がないため、使用上の便利
性の向上を図ることができる。そのうえ、刻み群の組み
合わせ使用によるコード変化から、容易に鍵システムを
形成してフロア別の管理効果を促進することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 つまみ部と、 上記つまみ部に一体に形成され、丸棒状胴部の軸沿い
    に、断面扇形状で、中心角がそれぞれ異なり、かつ、厚
    さも異なる多数の刻みを形成した心軸と、 上記心軸の先端部に設けた所定形状の駆動端部とからな
    る立体配置の刻みを備えた鍵構造。
  2. 【請求項2】 上記心軸を、全長にかけて軸心線に沿っ
    て中心角90度で切欠いており、上記扇形状とした刻み
    を、上記切欠きの一端から90度の範囲を残し、180
    度の範囲内で位相変化させて所定の鍵コードを形成する
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の立体配置
    の刻みを備えた鍵構造。
  3. 【請求項3】 上記駆動端部の直径を上記心軸の直径よ
    りも小さくし、かつ、断面3/4円形状の円形錘桿とし
    て形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の
    立体配置の刻みを備えた鍵構造。
  4. 【請求項4】 上記心軸の軸沿いに少なくとも3から1
    2の刻みを形成したことを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれか1項に記載の立体配置の刻みを備えた鍵
    構造。
  5. 【請求項5】 上記心軸は3つの刻みを1組の群として
    2組以上形成し、各群を組み合わせることによって1以
    上の鍵を解錠できるようにしたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項4のいずれか1項に記載の立体配置の刻み
    を備えた鍵構造。
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