JP2000192097A - 高嵩密度粒状洗剤組成物の製造方法 - Google Patents

高嵩密度粒状洗剤組成物の製造方法

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JP2000192097A
JP2000192097A JP36712098A JP36712098A JP2000192097A JP 2000192097 A JP2000192097 A JP 2000192097A JP 36712098 A JP36712098 A JP 36712098A JP 36712098 A JP36712098 A JP 36712098A JP 2000192097 A JP2000192097 A JP 2000192097A
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slurry
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spray
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JP36712098A
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Isao Nishimura
功 西村
Yoshiari Oowaku
善有 大和久
Yoshiko Isobe
佳子 磯部
Hitoshi Tanaka
斉 田中
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲の組成の高嵩密度粒状洗剤組成物の製
造に適用でき、しかも単一の噴霧乾燥造粒装置により、
界面活性剤含有スラリーから容易に高嵩密度粒状洗剤組
成物を得ることができる製造方法を提供する。 【解決手段】 塔型装置の下部から上部方向に熱風が流
れ、該装置の下部では、流動層を形成する構造を備えた
塔型装置において、界面活性剤を含有するスラリーを装
置内に噴霧して微細粒子を形成させ、形成微細粒子を装
置内で流動させつつ、該微細粒子に上記スラリーを噴霧
することにより該微細粒子を核粒子として造粒を行い、
平均粒子径200〜1500μm、嵩密度600g/L
以上の界面活性剤含有高嵩密度造粒物を形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高嵩密度粒状洗剤組
成物の製造方法に関し、詳しくは単一装置で噴霧乾燥・
造粒を行なう高嵩密度粒状洗剤組成物の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、高嵩密度粒状洗剤は、一般に噴霧
乾燥工程+造粒工程+粉砕(整粒)工程+ブレンド工程
から構成されるプロセスにより製造されており、プロセ
スは複雑化し且つ多数の装置が使用されている。従って
製造コスト(投資・維持・ランニングコスト)も高くな
っている。
【0003】このような点を解決するには、界面活性剤
含有スラリーを噴霧し、熱風で乾燥すればよいのである
が、通常の界面活性剤含有スラリーを噴霧し、一気に熱
風で乾燥すると、パフィング(風船のようにふくらむ現
象)を起こして、多孔質で、且つ嵩密度が0.5g/c
3以下の低嵩密度の粒子となる。
【0004】そこで、例えば特開平8−501118号
公報には、洗剤組成物及びその製造方法として特定組成
の低含水率の洗剤スラリーを噴霧乾燥することにより高
嵩密度洗剤を製造する方法が提案されているが、該方法
は含水率が35%以下の特定粘度(57.2〜90.5
℃、17〜18sec-1で1,000〜20,000c
ps)のスラリーを噴霧乾燥する、即ち、スラリー粘度
が低く、含水率の低いスラリーを噴霧乾燥することによ
って高嵩密度粒状洗剤(500g/L以上)を得るもの
である。ただ、洗剤スラリーの配合組成によっては、ス
ラリー含水率35%以下では所望の低粘度とすることが
できない場合があるので、該方法には適用する洗剤組成
に制約を受けるという難点がある。
【0005】また、特開平9−502214号公報に
は、高い見かけ密度を有する噴霧乾燥顆粒として、アニ
オン活性剤、石鹸、ノニオン1〜30%、糖酸/糖酸塩
を含有する噴霧乾燥顆粒が提案されているが、該顆粒も
35重量%未満の水を含み、粘度15,000mPas
以下のスラリーを噴霧乾燥して製造されたものである。
従って、該顆粒の製造方法も、スラリー粘度が低く、含
水率の低いスラリーを噴霧乾燥する点で、特表平8−5
01118号公報の方法と同一であって、特にスラリー
の粘度低下のために糖酸/糖酸塩を配合する点に特徴を
有するものであるが、やはり適用する洗剤組成にある程
度の制約は受ける。
【0006】なお、特開平7−246325号公報に
は、槽内上部に噴霧器により噴霧する原液を熱風乾燥し
て微粉を生成する噴霧乾燥部を設け、槽内下部には微粉
を所定の粒径の顆粒に造粒するための流動造粒部を設け
た噴霧乾燥造粒装置において、造粒製品の粒径、粒子の
形状及び粒径分布等を光センサを利用してリアルタイム
に測定し、装置の運転条件を制御して、所望の形状、粒
径分布などを有する粒状粒子を製造する造粒制御方法が
提案されているが、これは化学品、医薬品、食料品等の
粉末製品の製造に関するものであって、界面活性剤含有
スラリーについては全く触れられておらず、高嵩密度粒
状洗剤の製造に関する記載は全くない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、広範囲の組成の高嵩密度粒状洗剤組成物の製造に適
用でき、しかも単一の噴霧乾燥造粒装置により、界面活
性剤含有スラリーから容易に高嵩密度粒状洗剤組成物を
得ることができる製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、界面活性剤ス
ラリーを噴霧し、まず微細粒子を形成し、これを核粒子
として更に、界面活性剤含有スラリーを噴霧して造粒す
ることにより、パフィングを抑制して高嵩密度の粒状洗
剤組成物が得られることを見出し、本発明に到達した。
【0009】即ち、本発明によれば、塔型装置の下部か
ら上部方向に熱風が流れ、該装置の下部では、流動層を
形成する構造を備えた塔型装置において、 A)界面活性剤を含有するスラリーを装置内に噴霧して
微細粒子を形成させ、 B)形成微細粒子を装置内で流動させつつ、該微細粒子
に上記スラリーを噴霧することにより該微細粒子を核粒
子として造粒を行い、 C)平均粒子径200〜1500μm、嵩密度600g
/L以上の界面活性剤含有高嵩密度造粒物を形成させる
ことを特徴とする高嵩密度粒状洗剤組成物の製造方法が
提供される。
【0010】一般に、界面活性剤含有スラリーを噴霧
し、熱風で乾燥するとパフィングを起こし、多孔質で且
つ嵩密度が0.5g/cm3以下の低嵩密度の粒子を生
成する。しかし、本発明では、界面活性剤含有スラリー
を一気に噴霧乾燥して洗剤粒子を形成させるのではな
く、まず微細粒子(平均粒径50μm以下)を形成さ
せ、続いて該微細粒子を核粒子として被覆/凝集による
造粒を行うというステップを踏むことによって、パフィ
ングを抑制し、高嵩密度の洗剤粒子を生成させることが
可能になる。
【0011】以下、本発明について、更に詳しく説明す
る。本発明においては、塔型装置の下部から上部方向に
熱風が流れ、該装置の下部では流動層を形成する構造を
備えた塔型装置において、 A)界面活性剤を含有するスラリーを装置内に噴霧して
微細粒子を形成させ、 B)形成微細粒子を装置内で流動させつつ、該微細粒子
に上記スラリーを噴霧することにより該微細粒子を核粒
子として造粒を行うことにより、平均粒子径200〜1
500μm、嵩密度600g/L以上の界面活性剤含有
高嵩密度造粒物を形成させることから、熱風供給部、造
粒促進部及び微細粒子捕集・循環部を備えた塔型噴霧乾
燥造粒装置が用いられる。
【0012】本発明で使用される噴霧乾燥造粒装置は、
簡単に説明すると、塔上部にフィルターバッグその他の
微細粒子捕集・循環用手段、塔底部に通気板(目皿板)
及び原料スラリー供給用スプレーノズルを少なくとも備
えたものであり、大型装置においては、原料スラリー供
給用スプレーノズルは塔上部にも備えられていることが
好ましい。従って、本発明においては、従来の噴霧乾燥
装置、ディスク噴霧乾燥装置・流動層乾燥装置、流動層
造粒装置等を、場合により一部改良して用いることがで
きる。
【0013】本発明で使用される装置においては、塔上
部にはフィルターバッグその他の微細粒子捕集・循環手
段が備えられるが、フィルターバッグ以外に、サイクロ
ン等で微細粒子を分離し、スプレーゾーンに戻す方法等
を採用することができる。また、スラリー供給用のスプ
レーノズルは通気板上方部に取り付け、塔上部に向けて
スラリーを噴霧するボトムスプレー方式を採用すること
が好ましい。前記したように、大型装置においては、ス
プレーノズルは塔上部にも設けることが好ましい。ノズ
ル形式は任意であるが、2流体ノズルや加圧ノズルを使
用するのが好ましい。ノズルの本数は任意である。な
お、通気板の口径は、所定の粒度に達した造粒物が塔外
に排出可能な熱風流速となるように設定される。もちろ
ん、造粒品は連続的に排出することが可能であるし、装
置内にコーティング剤や粉体投入手段を設けたり、2種
類以上の界面活性剤含有スラリーやバインダーを供給す
るスプレーノズルを設けることもできる。
【0014】本発明の実施に当たっては、界面活性剤を
含有するスラリーの水分含有量は30〜90重量%の範
囲で選択することができるが、固形分濃度を高めるとパ
フィングが起り易くなるので、約40〜80重量%とす
るのが好ましく、更に好ましくは45〜80重量%であ
る。(通常の噴霧乾燥による洗剤粒子の製造ではこの逆
で、水分はできるだけ少ない方が好ましく、通常約40
%以下で、水分含有量30〜約40%が好ましい。)水
分含有量が90重量%を超えると能力が下がるし、逆に
30重量%未満では粒径が小さくならず、パフィングが
起り、多孔質の低嵩密度粒子が形成されるし、また粘度
が高くてハンドリングが困難になる。また、操作条件下
でのスラリーの粘度は、1CP〜50Pの範囲とするの
が適切である。1CP未満では能力が下がるし、50P
超過では粒径が小さくならず、しかもハンドリングが困
難となる。
【0015】原料スラリーを装置内に噴霧する際のスプ
レー液滴の平均粒子径は100μm以下、好ましくは1
〜100μmである。液滴の粒子径が小さい方が核粒子
になり易い。また、最初に形成される微細粒子の平均粒
径は1〜50μmの範囲とするのが好ましい。平均粒径
が50μm超過では、核粒子になりにくくなる。なお、
装置内に導入する熱風の温度は、入口温度105〜40
0℃、出口温度60〜150℃とするのが良い。また、
熱風の風速は0.5〜7m/sが適切である。
【0016】本発明において使用される界面活性剤含有
スラリーとしては、水分含有量が高いため、粘度が低
く、広範囲の配合組成を採用することができる。本発明
で使用される好ましい洗剤成分としては、次のようなも
のが挙げられる。
【0017】(1)界面活性剤 (a)アニオン界面活性剤 好ましいアニオン界面活性剤としては、例えば、炭素数
8〜16のアルキル基を有する直鎖又は分岐鎖のアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、炭素数10〜20のアルキル
硫酸(AS)塩又はアルケニル硫酸塩、炭素数10〜2
0のα−オレフィンスルホン酸(AOS)塩、炭素数1
0〜20のアルカンスルホン酸塩、炭素数10〜20の
直鎖又は分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基を有
し、平均0.5〜8モルのエチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド、ブチレンオキサイド又はエチレンオキ
サイド/プロピレンオキサイド=0.1/9.9〜9.
9/0.1の比で付加したアルキルエーテル硫酸(AE
S)塩、又はアルケニルエーテル硫酸塩、炭素数10〜
20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル
基を有し、平均0.5〜8モルのエチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド又はエチレ
ンオキサイド/プロピレンオキサイド=0.1/9.9
〜9.9/0.1の比で付加したアルキルエーテルカル
ボン酸塩又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、炭素数
10〜20のアルキルグリセリルエーテルスルホン酸の
ようなアルキル多価アルコールエーテル硫酸塩、炭素数
10〜20の高級脂肪酸塩、炭素数8〜20の飽和又は
不飽和α−スルホ脂肪酸(α−SF)塩又はそのメチ
ル、エチル若しくはプロピルエステル等のアニオン界面
活性剤、若しくはそれらの混合物を使用することができ
る。特に好ましいアニオン界面活性剤としては、例え
ば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(LAS)のアル
カリ金属塩(例えば、ナトリウム又はカリウム塩等)
や、AOS、α−SF、AESのアルカリ金属塩(例え
ば、ナトリウム又はカリウム塩等)、高級脂肪酸のアル
カリ金属塩(例えば、ナトリウム又はカリウム塩等)な
どを挙げることができる。
【0018】(b)ノニオン界面活性剤 好ましいノニオン界面活性剤としては、例えば、以下の
ものを挙げることができる。 炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂肪族アルコ
ールに炭素数2〜4のアルキレンオキシドを平均3〜3
0モル、好ましくは5〜20モル付加したポリオキシア
ルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル。この中
でも、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)
エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンア
ルキル(又はアルケニル)エーテルが好適である。ここ
で使用される脂肪族アルコールとしては、第1級アルコ
ールや、第2級アルコールが使用される。また、そのア
ルキル基は、分岐鎖を有していてもよい。好ましい脂肪
族アルコールとしては、第1級アルコールが使用され
る。 ポリオキシエチルアルキル(又はアルケニル)フェニ
ルエーテル。
【0019】長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル
結合間にアルキレンオキシドが付加した、例えば以下の
式で示される脂肪酸アルキルエステルアルコキシレー
ト。 R1CO(OA)n OR2 (R1COは、炭素数6〜22、好ましくは8〜18の
脂肪酸残基を表わす。OAは、エチレンオキシド、プロ
ピレンオキシド等の炭素数2〜4、好ましくは2〜3の
アルキレンオキシドの付加単位を表わす。nは、アルキ
レンオキシドの平均付加モル数を示し、一般に3〜3
0、好ましくは5〜20の数である。R2は、炭素数1
〜3の置換基を有してもよい低級アルキル基を表す。)
【0020】ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル。 ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル。 ポリオキシエチレン脂肪酸エステル。 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。 グリセリン脂肪酸エステル。 脂肪酸アルカノールアミド。
【0021】上記のノニオン界面活性剤の中でも、融点
が40℃以下でHLBが9〜16のポリオキシエチレン
アルキル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレンアルキル(又はアルケニル)
エーテル、脂肪酸メチルエステルにエチレンオキシドが
付加した脂肪酸メチルエステルエトキシレート、脂肪酸
メチルエステルにエチレンオキシドとプロピレンオキシ
ドが付加した脂肪酸メチルエステルエトキシプロポキシ
レート等が特に好適に用いられる。また、これらのノニ
オン界面活性剤は混合物として使用してもよい。
【0022】(C)両性界面活性剤 好ましい両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリ
ン系や、アミドベタイン系等の両性界面活性剤を挙げる
ことができる。特に好ましい両性界面活性剤としては、
例えば、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒ
ドロキシエチルイミダゾリニウムベタインや、ラウリン
酸アミドプロピルベタイン等が挙げられる。
【0023】(2)洗剤ビルダー 洗剤ビルダーとしては、通常洗剤に使用されるアルカリ
ビルダーやキレートビルダーが好ましく使用される。 (a)アルカリビルダーとしては、炭酸ナトリウム、炭
酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸ナトリウムカリウム等のアルカリ金属炭酸塩や、ケ
イ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、層状ケイ酸ナトリウ
ム等のアルカリ金属ケイ酸塩などがある。 (b)キレートビルダーとしては、アルミノ珪酸塩、ト
リポリリン酸塩、ピロリン酸塩、クエン酸塩、コハク酸
塩、ポリアクリル酸塩、アクリル酸−マレイン酸共重合
体、イミノカルボン酸/塩、EDTAなどがある。な
お、洗剤ビルダーは、粒状洗剤組成物の重量に基づい
て、通常10〜90重量%、好ましくは20〜80重量
%、特に好ましくは30〜70重量%含有される。
【0024】その他の洗剤中に配合される成分として
は、以下のものが挙げられる。なお、通常スラリー中に
配合されずに、粉体で後添加される成分も併せ記載す
る。 (3)吸油性担体 トクシールN(トクヤマ社製)、ニップシールNS−K
(日本シリカ社製)、サイリシア#310(富士シリシ
ア化学社製)、シルデックスH−52(旭硝子社製)、
アエロジル#300(日本アエロジル社製)、フローラ
イトR(トクヤマ社製)、ゾノトライト(宇部化学社
製)、非晶質アルミノ珪酸塩、珪酸マグネシウム、炭酸
マグネシウム、炭酸カルシウム等。 (4)粘土鉱物 モンモリロナイト、ノントロナイト、バイデライト、パ
イロフィライト、サポナイト、ヘクトライト、スチーブ
ンサイト、タルク等。 (5)蛍光剤:ビス(トリアジニルアミノ)スチルベン
ジスルホン酸誘導体、ビス(スルホスチリル)ビフェニ
ル塩[チノパールCBS]等。 (6)酵素:リパーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、ア
ミラーゼ等。 (7)漂白剤:過炭酸塩、過硼酸塩等。 (8)帯電防止剤:ジアルキル型4級アンモニウム塩な
どのカチオン界面活性剤等。 (9)表面改質剤:微粉炭酸カルシウム、微粉ゼオライ
ト、ポリエチレングリコール等。 (10)再汚染防止剤:カルボキシメチルセルロースなど
のセルロース誘導体等。 (11)増量剤:硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩酸ナ
トリウム等。 (12)還元剤:亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム等。 (13)香料類 (14)色素類
【0025】
【作用】装置底部の通気板上方部にスプレーノズルを備
え、上部に向けてスラリーを噴霧するボトムスプレー方
式を採用した場合を例にとって、造粒物製造のメカニズ
ムを説明すると、次のようになる。ボトムスプレーノズ
ルより噴霧供給された液体原料は、乾燥され、微細粒子
となり、塔上部でフィルターバッグに捕獲され、定期的
な払い落としによりスプレーゾーンに落下し液体原液に
レイヤリングされる.この現象の継続により粒子成長を
遂げ、粒子径が高温空気流の上昇速度に対し終末速度以
下に成長し、装置下部で流動層を形成する。連続排出は
所定の顆粒ホールド量に達した時点より排出口からシー
ルつき排出機(ロータリーバルブ等)を介して連続・定
量的に排出される。(なお、前述したように、フィルタ
ーバッグは必須ではなく、微細粒子をスプレーゾーンに
戻す手段があればよい:サイクロン等で微細粒子を分離
し、スプレーゾーンに戻す方法もある)
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
具体例について説明する。図1は、従来の噴霧乾燥塔を
改良することによって、本発明を実施可能とした装置の
1例である。本装置は、乾燥造粒塔本体に熱風を導入す
る熱風入口1、導入された熱風を整流し塔内に導く整流
板7、塔内に洗剤スラリーを微粒化して導入する噴霧ノ
ズル5、6(これは圧力ノズル又は2流体ノズルが用い
られるが、所定の液滴を得るためには2流体ノズルが好
ましい)、乾燥ガスから微粉を分離する分離フィルター
(バグフィルター)4、排ガスの出口2を備えている。
塔内に噴霧された液滴は、乾燥造粒ゾーン10で乾燥さ
れながら、且つ後から噴霧された液滴と合一を行ないな
がら、造粒されて行く。一部微粉は分離フィルター4に
よって捕集され、再び落下することによって同じように
粒子成長を進める。微粉は終末速度が小さいため、乾燥
塔内の熱風によって上昇させられ、BDの軽いうちは塔
下部まで落下することはない。粒子径がある程度大きく
なると塔の下部まで落下するようになるが、塔下部では
更に乾燥が行われ粒子自体の重量が軽くなるため、再び
上昇する。こうして造粒が進んである一定の重量を持っ
た粒子のみが塔下部の乾燥造粒粉出口から排出される。
微粒化ノズルはここでは2段のものを例示しているが段
数は2段以上でも差し支えなく、また噴霧の向きも下向
き、上向きどちらでも可能である。
【0027】図2も、従来の噴霧乾燥塔を改良すること
によって、本発明を実施可能とした装置の1例である。
本装置は、乾燥造粒塔本体に熱風を導入する熱風入口
1、導入された熱風を整流し塔内に導く整流板7、塔内
に洗剤を微粒化して導入する噴霧ノズル5、6(これは
圧力ノズル又は2流体ノズルが用いられるが、所定の液
滴を得るためには2流体ノズルが好ましい)、排ガスの
出口2を備えている。更に、本例では排ガス中に含まれ
る微粉をサイクロン11によって分離し、分離粉導入管
12、微粉導入管を通してブロアー13から供給される
分散エアーによって分散させ、微粉分散口から乾燥塔内
にリサイクルする構成となっている。基本的な造粒機構
は同様であるが、微粉への噴霧液の接触がより効率的に
行なえるという特徴がある。
【0028】図3は流動層タイプの装置の例である。本
装置は、乾燥造粒塔20、微粉を分離する分離フィルタ
ー(バグフィルター)21、熱風の導入口23、細孔版
24、製品取り出し口25、製品排出用スクリュー2
7、スラリーの噴霧ノズル22で構成されている。ここ
でノズル22から噴霧された洗剤スラリーは、塔内で流
動しながら後から噴霧された液滴と合一を行ないながら
造粒されて行く。一部微粉は分離フィルター21によっ
て捕集され、再び落下することによって同じように粒子
成長を進める。微粉は終末速度が小さいため、乾燥塔内
の熱風によって上昇させられ、BDの軽いうちは塔下部
まで落下することはない。粒子径がある程度大きくなる
と、塔の下部の細孔板の上に落下するようになる。こう
して造粒が進んである一定の重量を持った粒子のみが、
塔下部のスクリュー27によって乾燥造粒粉出口から連
続的に排出される。微粒化ノズルはここでは1本のみ例
示しているが、本数は2本以上でも差し支えない。ま
た、噴霧の向きは上向きが好ましい。
【0029】図4は、流動層タイプの装置の別の例であ
る。本装置の構成は図3とほぼ同であるが、塔の下部の
細孔板の上に蓄積された一定の重量を持った粒子を、排
出管蓋28を排出管蓋開閉ロッドにより開閉することに
よって、乾燥製品取り出し口から連続的に排出される。
微粒化ノズルはここでは1本のみ例示しているが、本数
は2本以上でも差し支えない。また、噴霧の向きは上向
きが好ましい。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明の技術的範囲がこれらにより限定される
ものではない。
【0031】実施例1 表1に示す原料組成を200L配合槽でスラリ−状に
し、チューブポンプで20kg/Hrで図4に示される
流動層装置〔ホソカワミクロン(株):アグロマスタ
AGM−35M(SDタイプ〕に2流体ノズルで供給し
た。熱風温度は110℃、装置の床面積0.096m2
でバッチ方式で行い乾燥・造粒を同時に行った。乾燥・
造粒時間は60分後にサンプリングを行った結果を表1
に示す。スプレーは液滴径100μm以下で実施した。
得られた洗剤造粒物の嵩密度は、0.79g/cm3
平均粒径450μmであった。
【0032】比較例1 表1に示す原料組成を200L配合槽でスラリ−状に
し、プランジャーポンプで130kg/Hrで噴霧圧3
0kg/cm2、加圧ノズルで噴霧乾燥塔に供給した。
熱風温度は290℃で乾燥を実施した。表1に運転結果
を記す。スプレーは液滴径100μm以下で実施した。
得られた洗剤粒子の嵩密度は、0.3g/cm3、平均
粒径350μmであった。
【0033】
【表1】 注) SF :α−スルホ脂肪酸(C14〜16)メチルエステルナトリウムス ラリー(72.3%) LAS :直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(98.1%) AOS−K:α−オレフィン(C12〜18)スルホン酸カリウム(73%) ゼオライト:固形分53.6% 石鹸 :66.5% MA剤 :40% アクリル酸とマレイン酸のコポリマー(BASF社製ソ カランCP5)の水溶液 CBS :蛍光増白剤(チバガイギー社製チノパールCBS) SAH :蛍光増白剤 ASH :重質炭酸ナトリウム
【0034】
【発明の効果】本発明の方法によれば、前記構成とした
ことから、下記のような卓越した効果を奏する。 1)設備投資・ランニングコスト・メンテナンスなどの
コストを削減することができる。 2)プロセス工程が簡素化される。(プロセスがシンプ
ル) 3)系外排出の粉塵量を削減することができる。 4)物性(嵩密度・粒径等)のコントロールが容易とな
る(粒径30μm〜3mm程度の範囲で制御可能)。 5)粒径はシャープになり、且つ粒径が球形状顆粒にな
る。 6)装置がコンパクトである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する装置の1例を示す既略図であ
る。
【図2】本発明を実施する装置の別の1例を示す概略図
である。
【図3】本発明を実施する装置の別の1例を示す概略図
である。
【図4】本発明を実施する装置の別の1例を示す概略図
である。
【符号の説明】
1 熱風入口 2 排風出口 3 乾燥造粒塔 4 分離フィルター 5 下段噴霧ノズル 6 上段噴霧ノズル 7 熱風整流板 8 コーン部 9 乾燥造粒粉出口 10 乾燥造粒ゾーン 11 サイクロン 12 分離粉導入管 13 ブロアー 14 微粉分散口 15 微粉導入管 20 乾燥造粒塔 21 分離フィルター 22 噴霧ノズル 23 熱風入口 24 微孔板 25 製品取り出し口 26 排風出口 27 排出用スクリュー 28 排出管蓋 29 粉排出用管 30 排出管蓋開閉ロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯部 佳子 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 田中 斉 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4H003 AB03 AB15 AB19 AB21 BA10 CA22 EA16 EB22 EB32

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塔型装置の下部から上部方向に熱風が流
    れ、該装置の下部では、流動層を形成する構造を備えた
    塔型装置において、 A)界面活性剤を含有するスラリーを装置内に噴霧して
    微細粒子を形成させ、 B)形成微細粒子を装置内で流動させつつ、該微細粒子
    に上記スラリーを噴霧することにより該微細粒子を核粒
    子として造粒を行い、 C)平均粒子径200〜1500μm、嵩密度600g
    /L以上の界面活性剤含有高嵩密度造粒物を形成させる
    ことを特徴とする高嵩密度粒状洗剤組成物の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004035717A1 (ja) * 2002-10-16 2004-04-29 Lion Corporation α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩含有粒子、その製造方法、及び洗剤
CN110057221A (zh) * 2019-05-16 2019-07-26 北京盛赢节能技术有限公司 流化床换热器低阻力封头

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