JP2000191145A - アンローダの姿勢制御装置 - Google Patents

アンローダの姿勢制御装置

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JP2000191145A
JP2000191145A JP10367506A JP36750698A JP2000191145A JP 2000191145 A JP2000191145 A JP 2000191145A JP 10367506 A JP10367506 A JP 10367506A JP 36750698 A JP36750698 A JP 36750698A JP 2000191145 A JP2000191145 A JP 2000191145A
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洋人 増田
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秀行 諏訪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ばら物を掻き取を効率良く行なえるようにす
るとともに、底ざらい時の安定性、安全性を高める。 【解決手段】 アンローダ1の水平ブーム23、垂直ブ
ーム31、供給機50には、傾斜センサが設けてあり、
これらの傾きを検出し、コントローラに入力する。コン
トローラは、これらの傾斜センサの朮力信号に基づい
て、水平用シリンダ25、垂直用シリンダ33に供給す
る圧油量を制御し、水平ブーム23の俯仰角と垂直ブー
ム33の傾斜角とを制御し、また供給機シリンダ47に
供給する圧油を制御して供給機50を船底5に対して垂
直に保持するとともに、船底5と並行に移動させて船倉
3b内のばら物を陸揚げする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アンローダの姿
勢制御装置に係り、特に、石炭や石灰石等の難流動性ば
ら物を船倉から陸上に荷揚げする機械式に連続したアン
ローダの姿勢制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に機械式に連続したアンローダは、
船倉内の層状のばら物を供給機により掻き取り、その掻
き取ったばら物を垂直ブーム、水平ブーム内部に設置し
たひれ付きコンベア、あるいは、スクリュコンベアで陸
上に荷揚げする装置である。船倉内のばら物を掻き取る
供給機は、バケットホィールあるいは熊手状の切崩し装
置等がアンローダに付随して用いられていた。このよう
なバケットホィールは供給能力に比べて装置の寸法や重
量が大きいという問題があった。熊手状の切崩し装置は
比較的軽量で小型になるという利点がある一方、切崩し
た層状のばら物を垂直コンベアに効率良く供給すること
が難しいという問題があった。このため、本出願人は、
実公平2−35697号公報で、切崩した層状のばら物
を効率良く垂直コンベアに供給する粉体の切崩し及び供
給装置の改良を提案している。この粉体の切崩し及び供
給装置は、一般的に、アンローダを搭載した機械全体を
走行させて供給機を移動させてばら物を荷役する方法で
あり、供給機の掻き取り方向を前後左右に変えながら、
船倉内で移動させながらばら物を掻き取ることが行われ
ている。例えば、その一例として、図10に示すアンロ
ーダ1Aは、主として、地上8に設置されたレール9上
を走行する車輪15が回転自在に取着された走行フレー
ム11と、走行フレーム11に旋回自在に取着される旋
回フレーム13と、旋回フレーム13に揺動自在に取着
された水平ブーム23と、水平ブーム23の先端に設け
た垂直ブーム31とを有し、水平ブーム23に対して垂
直ブーム31をスイングさせ供給機200を円弧に移動
させながらばら物201を荷役することも行われてい
る。
【0003】この掻き取り操作を行う制御装置は、従来
一般的に、単なるオン・オフのみの簡単な制御回路であ
り、荷揚げ操作、及びハッチ3a、船底203との接触
回避操作は、ハッチ3aの傍で供給機200を見ながら
オペレータの目視により行っている。このアンローダの
制御装置の先行技術の一例として、特開平3−2661
4号公報が提案されている。同公報によれば、縦型スク
リュコンベア付アンローダを用いて、スクリュコンベア
の下端の取込口から取り込まれたばら物は上部のシュー
トからブームコンベアに移送され、更に、シュートを経
て地上コンベアに移される。このような作業を行いなが
ら走行架台は地上のレール上を定速で走行する。このア
ンローダにおける荷揚量は、スクリュコンベアの突込み
深さによって決まるが、船倉内のばら物の表面は必ずし
も平坦ではないので荷揚量が変動する。スクリュコンベ
アのばら物内への突込みが深過ぎるとコンベアが過負荷
状態となり、荷揚作業を中断しなければならないばあい
がある。このために、同公報によれば、縦型スクリュコ
ンベア駆動用モータへの供給電力が増加すると負荷が大
きくなったものと見なして走行速度を低下させることで
過負荷を吸収し、供給電力が低下すると負荷が小さくな
ったものと見なして走行速度を上昇させることで負荷を
適正な値にすることが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のごと
く特開平3−26614号公報では、供給機で掻き取り
とる量が変動するため、縦型スクリュコンベア駆動用モ
ータへの供給電力を検出して走行速度を制御するように
しているが、走行体、旋回体、ブーム、およびアーム等
を含む機械装置全体の重い重量の走行速度を変速するた
めに走行装置は大きな駆動力が必要となり、走行装置が
大型になる。また、速度制御は、駆動力の大きい走行装
置の走行速度を制御する必要があるため装置が複雑にな
るとともに、重い重量の機械全体を制御するため、応答
性が遅れて掻き取り量を一定にするのが困難となり荷役
効率があまり向上しないという問題がある。また、水平
ブーム23に対して垂直ブーム31をスイングさせ供給
機200を円弧に移動させてばら物201を荷役するこ
とも行われているが、この場合には、図10に示すよう
に、供給機200で掻き取りとる量が変動するため、荷
役効率の変動が大きくなることから、不安定となるため
後段の荷役設備が大規模となり、設備のイニシャルコス
トが大きくなるという問題がある。また、底ざらい時の
操作では、供給機200が船底203に接触する頻度が
多くなり、アンローダ1A、船底203、および、供給
機200を破損する恐れがあり、安全性に欠けている。
これを回避するためには、船底近傍(Za)および横部
(Zb)の荷役が隅までも行なうことが出来ずに、かな
りの石炭積み残し量が発生するという問題がある。本出
願人が提案した実公平2−35697号公報でも、垂直
ブームをスイングさせる場合には同様な問題が生ずると
いう問題がある。
【0005】本発明は上記の問題点に着目してなされた
もので、その目的は、ばら物を掻き取る供給装置を船底
近傍および船の横方向の壁近傍まで接近できるので、掻
き取り効率が良くなるとともに、荷役効率の変動を小さ
くし、底ざらい時の安定性、安全性を高めることができ
るアンローダの姿勢制御装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的達成のため、
この発明に係るアンローダの姿勢制御装置は、第1に、
地上において船に沿って走行する走行体に旋回自在に取
着された旋回体と、旋回体に取着されて水平ブーム用シ
リンダにより俯仰自在な水平ブームと、水平ブームの先
端部に取着されて垂直ブーム用シリンダにより揺動自在
な垂直ブームと、垂直ブームの先端部に揺動可能に取着
され、船倉内のばら物を掻き取る供給装置とを有するア
ンローダの姿勢を制御するアンローダの姿勢制御装置に
おいて、前記水平ブームの傾斜を検出する水平ブーム用
傾斜検出手段と、前記垂直ブームの傾斜を検出する垂直
ブーム用傾斜検出手段と、前記水平ブーム用シリンダと
前記垂直ブーム用シリンダと前記供給装置を揺動させる
供給装置用シリンダとに圧油を供給する油圧駆動装置
と、前記水平ブーム用傾斜検出手段および前記垂直ブー
ム用傾斜検出手段からの出力信号を受けて前記油圧駆動
装置を制御し、前記水平ブーム用シリンダおよび前記垂
直ブーム用シリンダに圧油を供給して前記水平ブームお
よび前記垂直ブームを作動させ、前記供給装置の高さを
一定に保ちながら、かつ水平に移動させるコントローラ
と、からなる構成としている。
【0007】傾斜検出手段は、水平ブーム、垂直ブーム
の傾きを検出できるものであればなんでもよく、例えば
クリノメータやジャイロなどの傾斜センサや角度セン
サ、または水平ブーム用シリンダ、垂直ブーム用シリン
ダのストロークを検出するストロークセンサと、このス
トロークセンサの出力信号に基づいて水平ブーム、垂直
ブームの傾斜角を演算する演算器とから構成してもよ
い。
【0008】第2に、前記供給装置は、供給装置の傾斜
角を検出する供給装置用傾斜検出手段を有し、前記コン
トローラは、前記供給装置用傾斜検出手段からの傾斜信
号を受けて、前記油圧駆動装置を介して前記供給装置用
シリンダに圧油を供給して前記供給装置を地上に対して
垂直に維持する、構成としている。なお、供給装置用傾
斜検出手段も上記の傾斜検出手段と同様に構成すること
ができる。
【0009】第3に、前記油圧駆動装置は、閉回路によ
り構成され、かつ、前記水平ブーム用シリンダ、前記垂
直ブーム用シリンダ、および、前記供給装置用シリンダ
のそれぞれに独立した配設されて圧油を供給するそれぞ
れの可変容量形ポンプ・モータと、前記水平ブーム用シ
リンダ、前記垂直ブーム用シリンダ、および、前記供給
装置用シリンダのそれぞれのヘッド側に吐出油を供給す
る油圧ポンプと、前記それぞれのヘッド側と油圧ポンプ
との間に配設された逆止弁と、それぞれの可変容量形ポ
ンプ・モータとそれぞれのシリンダのボトム側とを接続
するボトム管路、および、それぞれの可変容量形ポンプ
・モータとそれぞれのシリンダのヘッド側とを接続する
ヘッド管路との間に配設され、それぞれのシリンダのボ
トム側の余剰油をタンクに戻す戻し用切換バルブと、と
を有する構成としている。
【0010】第4に、前記油圧駆動装置は、開回路によ
り構成され、かつ、前記水平ブーム用シリンダ、前記垂
直ブーム用シリンダ、および、前記供給装置用シリンダ
に圧油を供給する可変容量形ポンプと、 この可変容量
形ポンプからの吐出油を前記各シリンダのボトム側、あ
るいは、ボトム側よりシリンダロッド分だけ容量の少な
いヘッド側のいずれかに切り換える電磁式方向制御弁
と、前記可変容量形ポンプと前記各シリンダのボトムと
の間に配設されたボトム側電磁式流量制御弁と、前記可
変容量形ポンプと前記各シリンダのヘッドとの間に配設
され、かつボトム側流量よりシリンダロッド分の容積だ
け少ない流量を流すヘッド側電磁式流量制御弁と、前記
各シリンダのボトム側電磁式流量制御弁およびヘッド側
電磁式流量制御弁にそれぞれ並列に配設され、かつ、前
記可変容量形ポンプの圧油を受けて流量を前記各シリン
ダのボトム側あるいはヘッド側からタンクに戻すパイロ
ット操作逆止弁と、を有するからなる構成としている。
【0011】
【作用】上記構成によれば、水平ブームと垂直ブームと
は、水平ブーム用傾斜検出手段および垂直ブーム用傾斜
検出手段からの信号をコントローラで受けて演算し、か
つ、コントローラからの指令により油圧駆動装置を介し
て水平ブーム用シリンダおよび垂直ブーム用シリンダを
縮小あるいは伸長されるとともに、同時に作動されて供
給装置の高さを一定に保ちながら、水平に安定性良く移
動させられる。また、供給装置は、供給装置用傾斜セン
サからの信号に応じて受けて演算し、かつ、コントロー
ラからの指令により供給装置用シリンダを縮小あるいは
伸長し、円周に配設されたカッタの翼を船底に垂直に維
持しながら円周にあるばら物を集積するとともに、ロー
タを船底に平行に移動することにより、船底近傍までの
ばら物を安全に集積する。水平ブームと垂直ブームとを
制御するコントローラと、供給装置をコントローラとが
別々に設けられているため、制御する速度が速くなり、
高さを一定に保ちながら、かつ水平に移動させる作業速
度を早く出来るとともに、作業の精度が良くなる。
【0012】油圧駆動装置は、閉回路により構成される
とともに、それぞれの回路に可変容量形ポンプ・モータ
を用いているため、水平ブーム、垂直ブーム、あるい
は、供給装置の重量をばら物を掻き取る作動力として用
いることができ、小さい駆動力の電動モータで可変容量
形ポンプ・モータを駆動することができる。
【0013】または、油圧駆動装置は、開回路により構
成されるとともに、各シリンダのボトム側の容積および
ヘッド側の容積に合った流量を流すように制御している
ため、供給装置を高さを一定に保ちながら、かつ水平に
精度良く移動させる。また、可変容量形ポンプの圧油を
受けて開度するパイロット操作逆止弁が用いられている
ため、各シリンダは確実にメータイン制御ができるとと
もに、カウンタバランス機能が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るアンローダ
の姿勢制御装置の実施の形態について、図面を参照して
詳述する。まず、図1はアンローダ1の実施形態の全体
概略図、図2は全体側面概略図である。図1において、
アンローダ1は、主として、アンローダ本体部10と、
水平ブーム部20と、垂直ブーム部30と、供給装置4
0、油圧駆動装置80(図6および図9に示す)、及
び、姿勢制御装置130(図7に示す)とからなる。ア
ンローダ1は、船3のハッチ3aから垂直ブーム部30
および供給装置40を船倉3b内に挿入して、垂直ブー
ム部30および供給装置40を船3の横方向(A方向)
に移動しながら、アンローダ本体部10を船3の前後方
向(X方向)に移動し、積み込まれているばら物等の被
運搬物7(以下、被運搬物7という)を搬出する。
【0015】アンローダ本体部10は、走行フレーム1
1と、走行フレーム11に旋回自在に取着される旋回フ
レーム13とからなる。そして、走行フレーム11は、
下端部に地上8に設置されたレール9上を走行する車輪
15が回転自在に取着され、自走して所定の位置に移動
できるよう構成されている。また、旋回フレーム13
は、走行フレーム11に図示しないモータにより旋回自
在に取着されている。水平ブーム部20は、水平ブラケ
ット21と、水平ブーム23と、水平ブーム用シリンダ
25(以下、水平用シリンダ25という)と、水平ブー
ム用連結ピン27(以下、水平用ピン27という)とか
らなる。水平ブラケット21は、旋回フレーム13に固
設されるとともに、水平用ピン27を介して水平ブーム
23を俯仰自在に保持している。水平ブーム23は、中
間部を水平用ピン27により水平ブラケット21に俯仰
自在に保持され、かつ、一端部には後述する水平ブーム
部20が取着されるとともに、他端部には調整用のバラ
ンサ重量29が取着されている。
【0016】水平用シリンダ25は、水平ブーム用ボト
ム部25B(以下、水平用ボトム部25Bという)が旋
回フレーム13に、水平ブーム用ヘッド部25H(以
下、水平用ヘッド部25Hという)から突出した水平ブ
ーム用シリンダロッド25a(以下、水平用ロッド25
aという)が水平ブーム23に各々揺動自在に取着さ
れ、後述する油圧駆動装置80からの圧油を受けて、水
平ブーム23を旋回フレーム13に対して揺動自在に作
動させる。
【0017】垂直ブーム部30は、垂直ブーム31と、
垂直ブーム用シリンダ33(以下、垂直用シリンダ33
という)と、垂直ブーム用連結ピン35(以下、垂直用
ピン35という)からなる。垂直ブーム31は、垂直用
ピン35を介して水平ブーム23の先端部に揺動自在に
取着されている。また、垂直用シリンダ33は、垂直ブ
ーム用ボトム部33B(以下、垂直用ボトム部33Bと
いう)が水平ブーム23に、垂直ブーム用ヘッド部33
H(以下、垂直用ヘッド部33Hという)から突出した
垂直ブーム用シリンダロッド33a(以下、垂直用ロッ
ド33aという)が垂直ブーム31に揺動自在に取着さ
れ、後述する油圧駆動装置80からの圧油を受けて、垂
直ブーム31を垂直用ピン35により水平ブーム23に
対して揺動自在に作動させる。
【0018】図3は供給装置40、および、その供給装
置40の供給機50の拡大図であり、図4は供給機50
の一部断面図(図3のA−A断面図)、図5は正面断面
図である。
【0019】供給装置40は、供給本体41と、ひれ付
コンベア43と、ひれ付コンベア用第1ローラ45A
(以下、第1ローラ45Aという)と、ひれ付コンベア
用第2ローラ45B(以下、第2ローラ45Bという)
と、供給機用シリンダ47と、供給装置用ピン49と、
供給機50と、から構成されている。
【0020】供給本体41は、垂直ブーム31の先端部
に供給装置用ピン49により揺動自在に取着され、供給
機用シリンダ47の作動力により揺動する。また他の例
として、油圧モータ等のアクチュエータからチェーンを
介して揺動しても良い。また、供給本体41の上方部に
は一対の第1ローラ45Aと第2ローラ45Bが回転自
在に取着される。供給本体41の中央下部には、ひれ付
コンベア用第3ローラ45Cが回転自在に取着されてい
る。このとき、一対の第1ローラ45Aと第2ローラ4
5Bは、供給本体41が垂直ブーム31に対して揺動し
たとき、ひれ付コンベア43の下方側となるひれ付コン
ベア43Aを中央下部に配設された第3ローラ45Cに
スムーズに導くように配設されている。
【0021】ひれ付コンベア43は、それぞれ垂直ブー
ム31および水平ブーム23内に収納され、図示しない
コンベア用駆動源により回転し、供給機50により掻き
寄せられたばら物等の被運搬物7を地上に送っている。
特に、本案では従来と異なり、ひれ付コンベア43は、
垂直ブーム31に対して供給本体41が、船底5に対し
て垂直になるように揺動したときに、下方側のひれ付コ
ンベア43Aが供給本体41に伴って屈折して被運搬物
7を垂直ブーム31内に配設されたひれ付コンベア43
に送付している。
【0022】一対の第1ローラ45Aと第2ローラ45
Bは、図示に示すように、垂直ブーム31の先端部の供
給装置用ピン49の左右方向(移動方向)に一対が回転
自在に配設され、ひれ付コンベア43のうちの下方のひ
れ付コンベア43Aを中央下部に配設された第3ローラ
45Cにスムーズに導くように配設されている。また、
第3ローラ45Cは中央下部に配設され、供給本体41
に伴って屈折し、後述する供給機50により掻き寄せら
れたばら物等の被運搬物7を受け、下方のひれ付コンベ
ア43A及び、垂直ブーム31内に配設されたひれ付コ
ンベア43を経て地上に送っている。
【0023】供給機用シリンダ47は、供給機用ボトム
部47Bが垂直ブーム31に、供給機用ヘッド部47H
から突出した供給機用シリンダロッド47a(以下、供
給機用ロッド47aという)が供給本体41にそれぞれ
揺動自在に取着され、後述する油圧駆動装置80からの
圧油を受けて、供給機50を垂直ブーム31に対して揺
動自在に作動させる。
【0024】図3、図4、および、図5において、供給
機50は、供給機本体部51と、掻取り部70とからな
っている。供給機本体部51は、回転軸53と、ロータ
55と、掻揚げ羽根57と、スクリュー型搬送部材59
(以下、スクリュー部材59という)と、案内板61
と、ロータ用駆動モータ63と、および、無端チェーン
65とからなっている。そして、回転軸53は、船底5
に対して平行となるように配設されている。即ち、回転
軸53は、第3ローラ45Cの中央下部に平行に配設さ
れ、垂直ブーム31の揺動方向に直交して配設されてい
る。
【0025】ロータ55は、中央に配設された後述する
無端チェーン65を挟んで一対が回転軸53の左右に配
設されている。また、ロータ55は、円周方向に複数枚
の掻揚げ羽根57が付設されている。また、ロータ55
の両端部には、スクリュー部材59が配設され、掻き取
った被運搬物7を中心部、即ち、掻揚げ羽根57の方向
に送り込んでいる。そして、案内板61は、ロータ55
とひれ付コンベア43Aとの間で、ロータ55の回転に
伴って、掻揚げ羽根57で跳ね上げた被運搬物7がひれ
付コンベア43Aに効率良く入るように配設されてい
る。また、ロータ用駆動モータ63は供給本体41に回
転自在に配設され、その回転は無端チェーン65を介し
て回転軸53に伝達されている。さらに、無端チェーン
65は、ロータ用駆動モータ63と回転軸53に掛けら
れており、ロータ用駆動モータ63の回転を回転軸53
に伝達している。
【0026】掻取り部70は、ブレード71と、回転リ
ング73と、伝動軸75と、および、ブレード用駆動モ
ータ77とからなっている。ブレード71は、外観形状
が中空円筒で構成され、この中空円筒部に所定間隔離間
した翼71aがシロッコファンと同様な形状で多翼に配
設されるとともに、かつ、それぞれの翼71aが垂直ブ
ーム31と同方向、すなわち、船底5に垂直になるよう
に、ロータ55、あるいは、ロータ55とスクリュー型
搬送部材59の周囲に配設されている。このブレード7
1が回転することにより、翼71aの間を流通させて被
運搬物7をロータ55、あるいは、ロータ55とスクリ
ュー型搬送部材59の方向に掻き寄せて供給する。ま
た、各翼71aは、それらの上側に位置する回転リング
73により固定支持されている。
【0027】回転リング73は、内側73aが供給本体
41に固設され、外側にはギヤ73bを有し、このギヤ
73bが伝動軸75に接続している。この伝動軸75
は、ギヤ73bとブレード用駆動モータ77との間に配
設され、ブレード用駆動モータ77の回転をギヤ73b
を介してブレード71に伝達している。そして、ブレー
ド用駆動モータ77は、供給本体41に回転自在に配設
され、その回転は伝動軸75を介してブレード71に伝
達されている。
【0028】船倉3b等の船底5に堆積状に貯蔵された
被運搬物7は、掻取り部70の各翼71aにより切崩さ
れるとともに、中心に向けて寄集められる。切崩された
被運搬物7は、ロータ55の掻揚げ羽根57により直接
掻き揚げられるか、あるいは、スクリュー部材59によ
り、ロータ55により送り込れる。ロータ55の掻揚げ
羽根57上に集められた被運搬物7は、ロータ55の回
転により遠心力を付与され、直接あるいは案内板61の
補助を介して、ひれ付コンベア43Aに効率良く入る。
したがって、被運搬物7は、ひれ付コンベア43によ
り、船底7内から所定の場所に速やかに搬出されること
になる。
【0029】図6は、アンローダの供給装置の油圧駆動
装置80の第1の実施形態の全体概略図である。図6に
おいて、油圧駆動装置80は、水平ブーム用油圧駆動装
置90(以下、水平用油圧装置90という)と、垂直ブ
ーム用油圧駆動装置100(以下、垂直用油圧装置10
0という)と、および供給装置用油圧駆動装置120
(以下、供給用油圧装置120という)とからなってい
る。また、油圧駆動装置80は、本実施形態では、水平
用油圧装置90を駆動する第1電動モータ81と、垂直
用油圧装置100および供給用油圧装置120を駆動す
る第2電動モータ83(専用の第3電動モータを設けて
も良い)と、および、タンク87を有している。
【0030】第1電動モータ81には水平用油圧装置9
0を駆動する水平ブーム用可変容量形ポンプ・モータ9
1(以下、水平用可変ポンプ91という。)が接続され
ている。また、第2電動モータ83には垂直用油圧装置
100を駆動する垂直ブーム用可変容量形ポンプ・モー
タ101(以下、垂直用可変ポンプ101という。)
が、また、供給用油圧装置120を駆動する供給装置用
可変容量形ポンプ・モータ121(以下、供給装置用可
変ポンプ121という。)が接続されている。
【0031】水平用油圧装置90は、第1電動モータ8
1と、水平用可変ポンプ91と、水平用シリンダ25
と、水平用3ポート切換弁93と、第1調圧弁95A
と、第1固定ポンプ97と、逆止弁99と、第2調圧弁
95Bと、からなっている。水平用可変ポンプ91は、
ポンプあるいはモータの吐出容積(cc/rev)を可
変とする電磁式水平用可変装置91Aが付設され、後述
する姿勢制御装置130からの指令を受けて、指令を受
けた所定の吐出容積(cc/rev)にしている。水平
用可変ポンプ91は、一方の出入口が水平用シリンダ2
5の水平用ボトム部25Bが水平用ボトム管路25b
に、また、他方の出入口が水平用シリンダ25の水平用
ヘッド部25Hが水平用ヘッド管路25hに接続してい
る。
【0032】水平用3ポート切換弁93は、水平用ボト
ム管路25bと水平用ヘッド管路25hとの間に配設さ
れ、それぞれ水平用ボトム管路25bと水平用ヘッド管
路25hに接続するポートと、タンク87に接続するポ
ートを有している。この水平用3ポート切換弁93はそ
れぞれの両端部にそれぞれの水平用ボトム管路25bと
水平用ヘッド管路25hのパイロット油圧を受けて切り
換えられる。また、第1調圧弁95Aは、水平用3ポー
ト切換弁93とタンク87との間に配設され、タンク8
7への戻り圧力を調圧し制限している。
【0033】第1固定ポンプ97は、第1電動モータ8
1により駆動され、その吐出油は、逆止弁99を介して
水平用シリンダ25の水平用ロッド25a分の不足の油
量を水平用ヘッド部25H側に供給している。以下、ロ
ッド分の不足あるいは余剰の油量とは、シリンダの移動
に対してボトム側の容積とヘッド側の容積とがロッド分
の容積だけ差があるため生ずる油量を、シリンダの移動
方向に応じて不足、あるいは余剰という。以下では同様
に、この3ポート切換弁は、シリンダロッド分の余剰の
油をタンク87に戻す戻し用切換バルブを示す。
【0034】一方、逆止弁99は、水平用ヘッド部25
Hと第1固定ポンプ97との間に配設され、水平用ヘッ
ド部25Hの第1固定ポンプ97に作用しないようにし
ている。また、第2調圧弁95Bが第1固定ポンプ97
の吐出側に配設され、吐出油が不要時にはタンク87に
戻している。
【0035】垂直用油圧装置100は、第2電動モータ
83と、垂直用可変ポンプ101と、垂直用シリンダ3
3と、垂直用3ポート切換弁103と、第3調圧弁10
5Aと、第2固定ポンプ107と、逆止弁109と、第
4調圧弁105Bとからなっている。垂直用可変ポンプ
101は、ポンプおよびモータの吐出容積(cc/re
v)を可変とする電磁式垂直用可変装置101Aが付設
され、後述する姿勢制御装置130からの指令を受け
て、指令を受けた所定の吐出容積(cc/rev)にし
ている。垂直用可変ポンプ101は、一方の出入口が垂
直用シリンダ33の垂直用ボトム部33Bが垂直用ボト
ム管路33bに、また、他方の出入口が垂直用シリンダ
33の垂直用ヘッド部33Hが垂直用ヘッド管路33h
に接続している。
【0036】垂直用3ポート切換弁103は、垂直用ボ
トム管路33bと垂直用ヘッド管路33hとの間に配設
され、それぞれ垂直用ボトム管路33bと垂直用ヘッド
管路33hに接続するポートと、タンク87に接続する
ポートを有している。この垂直用3ポート切換弁103
はそれぞれの両端部にそれぞれの垂直用ボトム管路33
bと垂直用ヘッド管路33hのパイロット油圧を受けて
切り換えられる。
【0037】第3調圧弁105Aが、垂直用3ポート切
換弁103とタンク87との間に配設され、タンク87
への戻り圧力を調圧し制限している。また、第2固定ポ
ンプ107は、第2電動モータ83により駆動され、そ
の吐出油は、逆止弁109を介して、垂直用ロッド33
a分の不足の油量を垂直用ヘッド部33Hに供給してい
る。そして、逆止弁109は、第2固定ポンプ107と
垂直用ボトム部33Bとの間に配設され、垂直用ヘッド
部33Hの油圧が固定ポンプ97に作用しないようにし
ている。さらに、第4調圧弁105Bが第2固定ポンプ
107の吐出側に配設され、吐出油が不要時にはタンク
87に戻している。
【0038】供給用油圧装置120は、第2電動モータ
83と、供給用可変ポンプ121と、供給機用シリンダ
47と、供給用3ポート切換弁123と、第5調圧弁1
25Aと、第3固定ポンプ127と、逆止弁129と、
第6調圧弁125Bとからなっている。供給用可変ポン
プ121は、ポンプおよびモータの吐出容積(cc/r
ev)を可変とする電磁式供給用可変装置121Aが付
設され、後述する姿勢制御装置130からの指令を受け
て、指令を受けた所定の吐出容積(cc/rev)にし
ている。供給用可変ポンプ121は、一方の出入口が供
給機用シリンダ47の供給機用ボトム部47Bが供給機
用ボトム管路47bに、また、他方の出入口が供給機用
シリンダ47の供給機用ヘッド部47Hが供給機用ヘッ
ド管路47hに接続している。
【0039】供給用3ポート切換弁123は、供給用ボ
トム管路47bと供給用ヘッド管路47hとの間に配設
され、それぞれ供給用ボトム管路47bと供給用ヘッド
管路47hに接続するポートと、タンク87に接続する
ポートを有している。この供給用3ポート切換弁123
はそれぞれの両端部にそれぞれの供給用ボトム管路47
bと供給用ヘッド管路47hのパイロット油圧を受けて
切り換えられる。
【0040】第5調圧弁125Aが供給用3ポート切換
弁123とタンク87との間に配設され、タンク87へ
の戻り圧力を調圧し制限している。そして、第3固定ポ
ンプ127は、第2電動モータ83により駆動され、そ
の吐出油は、逆止弁129を介して供給機用ヘッド部4
7Hに供給している。また、 逆止弁129は、供給機
用ヘッド管路47hと固定ポンプ97との間に配設さ
れ、供給機用ヘッド部47Hの油圧が第3固定ポンプ1
27に作用しないようにしている。
【0041】図7は、アンローダの供給装置の姿勢制御
装置130の全体概略図である。図7において、アンロ
ーダの供給装置の姿勢制御装置130は、水平ブーム用
傾斜検出手段である水平ブーム用傾斜センサ131(以
下、水平用センサ131という)、垂直ブーム用傾斜検
出手段である垂直ブーム用傾斜センサ133(以下、垂
直用センサ133という)と、供給装置用傾斜検出手段
である供給装置用傾斜センサ135(以下、供給用セン
サ135という)と、A/D変換器137と、コントロ
ーラ139と、D/A変換器141と、操作盤143
と、および、油圧駆動装置80とからなる。
【0042】水平用センサ131は、水平ブーム23に
取着され、水平ブラケット21、即ち旋回フレーム13
に対する水平ブーム23の水平傾斜角度θaを検出して
いる。垂直用センサ133は、垂直ブーム31に取着さ
れ、垂直ブーム31の垂直角度、即ち旋回フレーム13
に対する水平ブーム23の垂直角度傾斜角度θhを検出
している。また、供給用センサ135は、供給本体41
に取着され、供給装置40の船底5に対する垂直角度θ
e、即ちレール9(あるいは走行フレーム11)に対す
る垂直角度θeを検出している。
【0043】上記の傾斜センサは、例えば、いずれも液
面の変化を4枚のキャパシタープレートを使って静電容
量の変化としてとらえ、ピッチとロールの2軸をそれぞ
れ同時に検出できるクリノメータなどの低価格で小型の
傾斜センサを用いると良い。
【0044】A/D変換器137とD/A変換器141
とは、いずれもアナログ信号とディジタル信号との間で
変換を行う通常の変換器である。そして、コントローラ
139は、水平用センサ131、垂直用センサ133、
および供給用センサ135からのアナログ信号をA/D
変換器137を介してディジタル信号として受けて供給
装置40を船底5に対して高さHaを一定で水平に、か
つ、供給装置40が船底5に対して垂直で移動するよう
に、水平ブーム23、垂直ブーム31、および、供給装
置40の移動最適速度を演算し、その演算して求めた指
令値を油圧駆動装置80に出力する。油圧駆動装置80
は、コントローラ139で求めた指令値をD/A変換器
141を介してアナログ信号として受け、水平ブーム用
シリンダ25、垂直ブーム用シリンダ33、および、供
給機用シリンダ47に移動最適速度に適した圧油の供給
量を送給するように作動する。
【0045】また、第1の実施形態では、例えば図6に
示すように、コントローラ139は2個用いられ、1個
の第1コントローラ139Aは水平用センサ131およ
び垂直用センサ133からの信号を受けて供給装置40
を船底5に対して高さHaを一定で水平に移動するよう
に、水平ブーム23と垂直ブーム31の移動最適速度を
演算し、その演算して求めた指令値を、水平用油圧装置
90および垂直用油圧装置100の油圧駆動装置80に
指令を出力している。また、他の1個の第2コントロー
ラ139Bは、供給用センサ135からの供給装置40
が船底5に対して垂直で移動するように、供給装置40
の移動最適速度を演算し、その演算して求めた指令値を
供給用油圧装置120の油圧駆動装置80に出力する。
【0046】操作盤143は、供給機50を船底5に対
して何処に位置に配置するかを決めるとともに、供給機
50の移動方向を決める。このため、操作盤143に
は、供給機50を上下方向に移動する上げ操作ボタン1
43Upおよび下げ操作ボタン143Dnと、左右方向
に移動する右方向操作ボタン143Rおよび左方向操作
ボタン143Lとを有している。また、操作盤143
は、左右方向に継続して移動する専用の操作ボタンを有
しても良く、無線操作にしても良い。
【0047】上記構成において、次に、船倉3b等の船
底5に堆積状に貯蔵された被運搬物7を供給機50で掻
き取り搬出するときの作動について、図6および図8を
用いて説明する。このとき、供給機50は、水平用油圧
装置90および垂直用油圧装置100の制御により、船
底5に対して高さHaを一定で水平に移動するものと
し、さらに、供給機50は他の供給用油圧装置120の
制御により船底5に対して垂直に移動ものとする。
【0048】図2において、A1方向の作業時は、供給
機50が船底5の一番奥Yo、即ち、走行フレーム11
から一番離れた位置から船底5の中央部Ycまでの被運
搬物7を掻き出すときの作動であり、A2方向の作業時
は供給機50が船底5の中央部Ycから一番手前Yn、
即ち、走行フレーム11から一番近い位置までの被運搬
物7を掻き出すときの作動である。また、A3方向の作
業時およびA4方向の作業時は、A1方向およびA2方
向の反対であり、供給機50が船底5の一番手前Ynか
ら船底5の中央部Ycまでの被運搬物7を掻き出すとき
の作動であり、A4方向の作業時は船底5の中央部Yc
から一番奥Yoからまでの被運搬物7を掻き出すときの
作動である。
【0049】図8において、供給機50が中央部Yc
(図2のA1方向の作業時)に向けて水平に移動するた
めには、垂直ブーム31は図示で右側(矢印Qrのよう
に反時計方向側)に揺動するとともに、水平ブーム23
は図示で上側(矢印Quのように時計方向側)に揺動す
る。このためには、垂直用シリンダ33は縮小するとと
もに、水平用シリンダ25は伸長する必要があり、垂直
用シリンダ33では垂直ブーム31および供給機50の
重量が作用するため、垂直用シリンダ33の垂直用ボト
ム部33Bに圧油(垂直ボトム圧力Svb)が生じ、ま
た、水平用シリンダ25では、水平ブーム23、垂直ブ
ーム31、および供給機50の重量が作用するため、水
平用シリンダ25の水平用ボトム部25Bに圧油(水平
ボトム圧力Shb)が生ずる。
【0050】垂直用ボトム部33Bの垂直ボトム圧力S
vbは、垂直用シリンダ33が縮小しながら供給機50
を被運搬物7を掻き取るが、その垂直ボトム圧力Svb
だけでは、供給機50で継続して被運搬物7を掻き取る
ことができない。継続して供給機50で被運搬物7を掻
き取るために、垂直用可変ポンプ101は第2電動モー
タ83からの回転トルクを受けて駆動され油圧ポンプと
して作動するが、このとき垂直ボトム圧力Svbが垂直
用ボトム管路33bを経て垂直用可変ポンプ101に作
用するため、垂直用可変ポンプ101に作用する差圧が
小さくなり、与える回転トルクは小さくて良くなり、電
力が少なくて済む。すなわち、垂直用可変ポンプ101
から垂直用ヘッド部33Hに供給される垂直ヘッド圧力
Pvhには、被運搬物7を掻き取るために垂直ブーム3
1および供給機50の重量が作用するときの垂直ボトム
圧力Svbが加わるために、垂直用可変ポンプ101に
与える回転トルクは小さくて良くなり、電力が少なくて
済むことになる。
【0051】また、このとき、垂直用可変ポンプ101
から垂直用ヘッド部33Hに供給される垂直ヘッド圧力
Pvhは、垂直用ボトム部33Bの垂直ボトム圧力Sv
bよりも大きいため、垂直用ヘッド管路33hからパイ
ロット圧として垂直用3ポート切換弁103に作用し、
垂直用3ポート切換弁103をイ位置に切り換える。こ
のため、垂直用ボトム部33Bから垂直用可変ポンプ1
01を経て垂直用ヘッド管路33hに来た垂直用ロッド
33a分の余剰の油は、垂直用3ポート切換弁103の
イ位置、および第3調圧弁105Aを経てタンク87に
戻る。また、第2固定ポンプ107の吐出油は第4調圧
弁105Bを経てタンク87に戻っている。
【0052】水平用ボトム部25Bの水平ボトム圧力S
hbは、水平用ボトム管路25bを経て水平用可変ポン
プ91に作用するが、水平用シリンダ25は伸長するた
め水平用可変ポンプ91を油圧ポンプとして作動する。
このとき、水平ボトム圧力Shbは、水平ブーム23の
他端部には調整用のバランサ重量29が取着されている
ため小さい圧力となっている。
【0053】水平用可変ポンプ91は、第1電動モータ
81からの回転トルクを受けて回転し、前記の重量によ
り生ずる水平ボトム圧力Shbよりも大きい水平ボトム
圧力Phbの圧油を水平用ボトム部25Bに供給し水平
用シリンダ25は伸長する。したがって、調整用のバラ
ンサ重量29を用いることにより、水平ブーム23の上
昇に用いる第1電動モータ81の回転トルクを小さくす
ることができる。
【0054】また、水平用ボトム部25Bの水平ボトム
圧力Shbは、水平用ボトム管路25bからパイロット
圧として水平用3ポート切換弁93に作用し、水平用3
ポート切換弁93をヘ位置に切り換える。このとき、水
平用ヘッド部25Hから水平用可変ポンプ91を経て水
平用ボトム部25Bに来る油は、水平用ロッド25a分
だけ不足している。このため、水平用3ポート切換弁9
3をヘ位置を経て、第1調圧弁95Aに来た油は、低圧
となっているため第1調圧弁95Aで遮断され、タンク
87に戻らない。この水平用ロッド25a分だけ不足い
る油は、第1固定ポンプ97から吐出された油が逆止弁
99を経て水平用ヘッド部25Hに低圧で供給され、水
平用可変ポンプ91を経て水平用ボトム部25Bに供給
されるとともに、余剰したときには第2調圧弁95B
(あるいは第1調圧弁95Aの調圧の低い方)を経てタ
ンク87に戻る。
【0055】上記において、堆積状に貯蔵された被運搬
物7が砂等の柔らかい物体の場合には、垂直ブーム31
において、垂直用ボトム部33Bの垂直ボトム圧力Sv
bが、垂直用ヘッド部33Hに供給される垂直ヘッド圧
力Pvhよりも小さい場合がある。この時には、垂直用
可変ポンプ101はモータとして作動し、垂直用ボトム
部33Bの油量は、垂直用可変ポンプ101を経由して
垂直用ヘッド部33Hに供給される。このときには、前
述した水平用ボトム部25Bと同様に作動し、垂直ボト
ム圧力Svbが垂直用3ポート切換弁103に作用し、
水平用3ポート切換弁93をハ位置に切り換える。この
とき、垂直用ボトム部33Bから垂直用可変ポンプ10
1を経て垂直用ヘッド部33Hに来る油は、垂直用ロッ
ド33a分だけ余剰している。この油は、垂直用3ポー
ト切換弁103のF位置、および第3調圧弁105Aを
経てタンク87に戻る。また、第2固定ポンプ107の
吐出油は第4調圧弁105Bを経てタンク87に戻って
いる。
【0056】上記のA1方向の作業時において、供給装
置40では、シリンダが装着されている位置から供給機
50の重量は供給機用シリンダ47に作用する引張力に
より保持するため、供給機用シリンダ47の供給機用ヘ
ッド部47Hに圧力が作用している。このため、図示の
ごとく本実施形態では、通常は、供給機50が中央部Y
cに移動するにつれて供給機用シリンダ47は縮小して
反時計方向に揺動して行く。供給機用シリンダ47が縮
小しながら供給機50を被運搬物7を掻き取るが、その
供給機用ヘッド部47Hの圧力だけでは、供給機50で
継続して被運搬物7を掻き取ることができない。したが
って、供給機用シリンダ47の供給機用ヘッド部47H
に圧油を供給して供給機用シリンダ47は縮小(図3の
Qf矢印方向)して行く。このとき、供給用可変ポンプ
121から供給機用ヘッド部47Hに供給される供給機
ヘッド圧力Pvhaは、供給機用ヘッド部47Hからパ
イロット圧として供給用3ポート切換弁123に作用
し、供給用3ポート切換弁123をリ位置に切り換え
る。このため、供給機用ボトム部47Bから供給用可変
ポンプ121を経て供給機用ヘッド部47Hに来た供給
機用シリンダロッド47aのロッド分だけ余剰する。こ
の余剰の油は、供給用3ポート切換弁123のリ位置、
および第5調圧弁125Aを経てタンク87に戻る。ま
た、供給機用ヘッド部47Hが高圧のために逆止弁12
9は閉じられており、第3固定ポンプ127の吐出油は
第6調圧弁125Bを経てタンク87に戻っている。
【0057】上記において、堆積状に貯蔵された被運搬
物7が砂等の柔らかい物体の場合には、供給機用シリン
ダ47の供給機用ヘッド部47Hに圧力が作用している
ため、この作用力で掻き取ることができる場合がある。
この時には、供給用可変ポンプ121はモータとして作
動し、供給機用ボトム部47Bの油量は、供給用可変ポ
ンプ121を経由して供給機用ヘッド部47Hに供給さ
れる。このときには、供給機用ヘッド部47Hが垂直用
3ポート切換弁103に作用し、供給用3ポート切換弁
123をリ位置に切り換える。このとき、供給機用ボト
ム部47Bから供給用可変ポンプ121を経て供給機用
ヘッド部47Hに来る油は、供給機用シリンダロッド4
7aのロッド分だけ余剰している。この油は、前記と同
様に、供給用3ポート切換弁123をリ位置、およびお
よび第5調圧弁125Aを経てタンク87に戻る。ま
た、供給機用ヘッド部47Hが高圧のために逆止弁12
9は閉じられており、第3固定ポンプ127の吐出油は
第6調圧弁125Bを経てタンク87に戻っている。
【0058】図6および図8において、A2方向の作業
時について説明する。供給機50が中央部Ycから一番
手前Ynに向けて水平に移動するためには、垂直ブーム
31は図示で右側(反時計方向側)に揺動するととも
に、水平ブーム23は図示で下側(反時計方向側)に揺
動する。このためには、垂直用シリンダ33が縮小する
とともに、水平用シリンダ25も縮小する必要がある。
垂直用シリンダ33については、A1方向の作業時に対
して垂直ブーム31および供給機50の重量を押し上げ
る圧力が加わること以外は、同じため説明は省略する。
【0059】また、水平用シリンダ25では、前記と同
様に、水平ブーム23、垂直ブーム31、および供給機
50の重量が作用するため、水平用シリンダ25の水平
用ボトム部25Bに圧油(水平ボトム圧力Shb)が生
ずる。
【0060】A2方向の作業時では、水平用ボトム部2
5Bの水平ボトム圧力Shbは、水平用ボトム管路25
bを経て水平用可変ポンプ91に作用するが、水平用シ
リンダ25は縮小するため水平用可変ポンプ91を油圧
モータとして作動する。このとき、水平ボトム圧力Sh
bは、水平ブーム23の他端部には調整用のバランサ重
量29が取着されているため小さい圧力となっている。
【0061】水平用可変ポンプ91は、前記の重量によ
り生ずる水平ボトム圧力Shbを受けて油圧モータとし
て作動するため、第1電動モータ81に回転トルクを与
えて回転させながら水平用シリンダ25は縮小する。し
たがって、調整用のバランサ重量29を用いることによ
り、水平ブーム23の下降に用いる第1電動モータ81
の制動回転トルクを小さくすることができる。
【0062】また、水平用ボトム部25Bの水平ボトム
圧力Shbは、水平用ボトム管路25bからパイロット
圧として水平用3ポート切換弁93に作用し、水平用3
ポート切換弁93をヘ位置に切り換える。このとき、水
平用ボトム部25Bから水平用可変ポンプ91を経て水
平用ヘッド部25Hに来る油は、水平用ロッド25a分
だけ余剰している。このため、水平用3ポート切換弁9
3をヘ位置を経て、第1調圧弁95Aに来た油は、低圧
となっている第1調圧弁95Aを経てタンク87に戻さ
れる。このため第1固定ポンプ97から吐出された油は
第2調圧弁95B(あるいは第1調圧弁95Aの調圧の
低い方)を経てタンク87に戻る。上記のA2方向の作
業時において、供給装置40では、A1方向の作業時と
同一のため説明は省略する。
【0063】図6および図2において、A3方向の作業
時について説明する。供給機50が一番手前Ynから中
央部Ycに向けて水平に移動するためには、垂直ブーム
31は図示で左側(時計方向側)に揺動するとともに、
水平ブーム23は図示で上側(時計方向側)に揺動す
る。このためには、垂直用シリンダ33が伸長するとと
もに、水平用シリンダ25も伸長する必要がある。
【0064】垂直用シリンダ33については、垂直ブー
ム31および供給機50の重量が作用するため、垂直用
シリンダ33の垂直用ヘッド部33Hに圧油(垂直ヘッ
ド圧力Svh)が生じ、また、水平用シリンダ25で
は、A1方向の作業時と同じに、水平ブーム23、垂直
ブーム31、および供給機50の重量が作用するため、
水平用シリンダ25の水平用ボトム部25Bに圧油(水
平ボトム圧力Shb)が生ずる。
【0065】垂直用ヘッド部33Hの垂直ヘッド圧力S
vhは、垂直用シリンダ33が伸長しながら供給機50
を被運搬物7を掻き取るが、その垂直ヘッド圧力Shb
だけでは、供給機50で継続して被運搬物7を掻き取る
ことができない。継続して供給機50で被運搬物7を掻
きとるために、垂直用可変ポンプ101は第1電動モー
タ81からの回転トルクを受けて駆動され油圧ポンプと
して作動するが、このとき垂直ヘッド圧力Svhが垂直
用ヘッド管路33hを経て垂直用可変ポンプ101に作
用するため、垂直用可変ポンプ101に作用する差圧が
小さくなり、与える回転トルクは小さくて良くなり、電
力が少なくて済む。すなわち、垂直用可変ポンプ101
から垂直用ボトム部33Bに供給される垂直ボトム圧力
Pvbは、被運搬物7を掻きとるために垂直ブーム31
および供給機50の重量が作用するときの垂直ヘッド圧
力Svhが加わるために、垂直用可変ポンプ101に与
える回転トルクは小さくて良くなり、電力が少なくて済
むことになる。
【0066】また、このとき、垂直用可変ポンプ101
から垂直用ボトム部33Bに供給される垂直ボトム圧力
Pvbは、垂直用ヘッド部33Hの垂直ヘッド圧力Sv
hよりも大きいため、垂直用ボトム管路33bからパイ
ロット圧として垂直用3ポート切換弁103に作用し、
垂直用3ポート切換弁103をハ位置に切り換える。こ
のため、垂直用ボトム部33Bから垂直用可変ポンプ1
01を経て垂直用ヘッド管路33hに来た垂直用ロッド
33a分だけ不足の油は、垂直用3ポート切換弁103
のハ位置から第3調圧弁105Aに来た油は、低圧とな
っているため第3調圧弁105Aで遮断され、タンク8
7に戻らない。このシリンダのロッド分だけ不足してい
る油は、第2固定ポンプ107から吐出された油が逆止
弁109を経て垂直用ヘッド部33Hに低圧で供給さ
れ、垂直用可変ポンプ101を経て垂直用ボトム部33
Bに供給されるとともに、余剰したときには第4調圧弁
105B(あるいは第3調圧弁105Aの調圧の低い
方)を経てタンク87に戻る。A3方向の作業時では、
水平用シリンダ25については、A1方向の作業時と同
じため説明は省略する。
【0067】上記のA3方向の作業時において、供給装
置40では、シリンダが装着されている位置から供給機
50の重量は供給機用シリンダ47に作用する圧縮力に
より保持するため、供給機用シリンダ47の供給機用ボ
トム部47Bに圧力が作用している。このため、図示の
ごとく本実施形態では、通常は、供給機50が中央部Y
cに移動するにつれて供給機用シリンダ47は伸長して
時計方向に揺動して行く。したがって、供給機用シリン
ダ47の供給機用ボトム部47Bに圧油を供給して供給
機用シリンダ47は伸長して行く。このとき、供給用可
変ポンプ121から供給機用ボトム部47Bに供給され
る供給機ヘッド圧力Pvhbは、供給機用ボトム部47
bからパイロット圧として供給用3ポート切換弁123
に作用し、供給用3ポート切換弁123をト位置に切り
換える。このため、供給機用ヘッド部47hから供給用
可変ポンプ121を経て供給機用ボトム部47bに来た
供給機用シリンダロッド47aのロッド分だけ余剰の油
は、供給用3ポート切換弁123のト位置を経て、供給
用3ポート切換弁123のト位置、および第5調圧弁1
25Aを経てタンク87に戻る。また、第3固定ポンプ
127の吐出油は第4調圧弁105Bを経てタンク87
に戻っている。
【0068】図6において、図2のA4方向の作業時に
ついて説明する。供給機50が中央部Ycから一番奥Y
oに向けて水平に移動するためには、垂直ブーム31は
図示で左側(時計方向側)に揺動するとともに、水平ブ
ーム23は図示で下側(反時計方向側)に揺動する。こ
のためには、垂直用シリンダ33が伸長するとともに、
水平用シリンダ25も縮小する必要がある。
【0069】垂直用シリンダ33については、A3方向
の作業時に対して垂直ブーム31および供給機50の重
量を押し上げる圧力が加わること以外は、同じため説明
は省略する。A4方向の作業時では、水平用シリンダ2
5については、A2方向の作業時と同じため説明は省略
する。上記のA4方向の作業時において、供給装置40
では、A3方向の作業時と同一のため説明は省略する。
【0070】また、A2方向の作業時からA3方向の作
業時、あるいは、A4方向の作業時からA1方向の作業
時、に切り換えるときで、かつ、供給機50を被運搬物
7に押し付けて掻き取るとき、水平用シリンダ25の水
平用ヘッド部25Hに圧力を作用させる必要があるた
め、水平用可変ポンプ91は油圧ポンプとして作用させ
る。水平用可変ポンプ91の吐出圧力は、水平用ヘッド
管路25hからパイロット圧として水平用3ポート切換
弁93に作用し、水平用3ポート切換弁93をニ位置に
切り換える。このとき、水平用ボトム部25Bから水平
用可変ポンプ91を経て水平用ヘッド部25Hに来る油
は、水平用ロッド25a分だけ余剰している。この余剰
した油は、水平用3ポート切換弁93のニ位置を経て、
第1調圧弁95Aに来た油は、低圧となっている第1調
圧弁95Aを経てタンク87に戻される。このため第1
固定ポンプ97から吐出された油は第2調圧弁95B
(あるいは第1調圧弁95Aの調圧の低い方)を経てタ
ンク87に戻る。
【0071】上記の第1実施形態において、水平用油圧
装置90および垂直用油圧装置100により、供給機5
0が船底5に対して高さHaを一定で水平に移動する制
御は次のようにして行われる。オペレータは、クレーン
の運転室あるいはハッチより操作盤143の上下方向お
よび左右方向への操作ボタンを操作して、供給機50に
船底5に対する高さHaおよび図示の左右方向の希望す
る所定の位置に移動する。
【0072】A1方向の作業時には、供給機50を一番
奥Yoの所定の位置に移動する。供給機50が一番奥Y
oの所定の位置に来たときに、水平用センサ131の傾
斜量および垂直用センサ133の傾斜量の両方の信号よ
り、第1コントローラ139Aは船底5に対する供給機
50の高さHaおよび奥方向位置を演算して求める。次
に、オペレータは、供給機50の高さHaを一定にして
水平にA1方向に移動するため操作盤143を操作し、
指令を第1コントローラ139Aに出力する。第1コン
トローラ139Aは、供給機50が所定の速度でA1方
向に移動するように、垂直ブーム31を図示で右側(反
時計方向側)に揺動するとともに、水平ブーム23は図
示で上側(時計方向側)に揺動するため、垂直ブーム3
1を揺動する垂直用可変ポンプ101の吐出容積(cc
/rev)と、水平ブーム23を上昇する水平用可変ポ
ンプ91の吐出容積(cc/rev)を演算して求め
る。この求めた結果は、垂直用可変ポンプ101の電磁
式垂直用可変装置101Aに油圧ポンプとしての傾転角
度が、また、水平用可変ポンプ91の電磁式水平用可変
装置91Aに油圧ポンプとしての傾転角度が、出力され
る。これにより、垂直用可変ポンプ101および水平用
可変ポンプ91は所定の油量を吐出して、垂直用シリン
ダ33を縮小し、かつ、水平用シリンダ25を伸長し
て、供給機50を高さHaが一定で、かつ、所定の速度
で移動する。
【0073】次に、供給機50の制御について説明す
る。本実施形態においては、以下、A1方向の作業から
A4方向の作業について同様なのでここで説明する。供
給用センサ135は、供給本体41に取着され、供給機
50の船底5に対する垂直角度θe、即ちレール9(あ
るいは走行フレーム11)に対する垂直角度θeを検出
している。供給機50がレール9(あるいは走行フレー
ム11)に対して垂直で無いときには、垂直角度θeに
なるように補正する。
【0074】先ず、一例として、第2コントローラ13
9Bは、例えばA1方向の作業では、水平用センサ13
1の傾斜量および垂直用センサ133の傾斜量に対して
供給機50が船底5に対して垂直角度θe、すなわち、
供給機用シリンダ47の長さ(ストローク)を求めてお
くとともに、供給機50の水平方向の移動速度に対して
の供給機用シリンダ47の長さの変化を求めて記憶して
置く。A1方向の作業で供給機50が水平方向への移動
を水平用センサ131の傾斜量および垂直用センサ13
3の傾斜量より記憶していた供給機用シリンダ47の長
さの変化を求める。次に、前記で記憶しておいた図示し
ない表、あるいは図より供給機用シリンダ47の変化に
応じた供給用可変ポンプ121のポンプ容積(cc/r
ev)を求め、その値を電磁式供給用可変装置121A
に出力し、必要な吐出量を供給機用シリンダ47の供給
機用ヘッド部47Hに送り、供給機用シリンダ47を縮
小する。この油圧回路の作動は、図6で示す、前記の段
落[0025]に記述した供給装置40の説明にしたが
って作動する。
【0075】また、反対にA4方向の作業でも同様に、
第2コントローラ139Bは、供給機50が水平方向へ
の移動を水平用センサ131の傾斜量および垂直用セン
サ133の傾斜量より記憶していた供給機用シリンダ4
7の長さの変化を求める。次に、前記で記憶しておいた
図示しない表、あるいは図より供給機用シリンダ47の
変化に応じた供給用可変ポンプ121のポンプ容積(c
c/rev)を求め、その値を電磁式供給用可変装置1
21Aに出力し、必要な吐出量を供給機用シリンダ47
の供給機用ボトム部47Bに送り、供給機用シリンダ4
7を伸長する。この油圧回路の作動は、図6で示す、前
記の段落[0025]に記述した供給装置40の説明に
したがって作動する。
【0076】また、他の実施の形態として、第2コント
ローラ139Bは、例えばA1方向の作業からA4方向
の作業のいずれにおいても、供給本体41に取着された
供給用センサ135は、供給機50の船底5に対する垂
直角度θe、即ちレール9(あるいは走行フレーム1
1)に対する垂直角度θeを検出する。その検出した垂
直角度θeに対して、予め補正すべく供給機用シリンダ
47の長さ(ストローク)を求めて置く。次に、前記で
記憶しておいた表、あるいは図より供給機用シリンダ4
7の補正すべく供給機用シリンダ47の長さに応じた供
給用可変ポンプ121のポンプ容積(cc/rev)を
求め、その値を電磁式供給用可変装置121Aに出力
し、必要な吐出量を供給機用シリンダ47の供給機用ヘ
ッド部47Hに送り、供給機用シリンダ47を縮小する
か、あるいは、必要な吐出量を供給機用シリンダ47の
供給機用ボトム部47Bに送り、供給機用シリンダ47
を伸長する。これにより、供給機50の移動に応じて、
供給機50は船底5に対して垂直角度θeを維持しなが
ら移動する。
【0077】A2方向の作業時には、A1方向の作業か
ら引き続き船底5に対する供給機50の高さHaを一定
にする制御を継続する。このとき、水平用センサ131
の傾斜量および垂直用センサ133の傾斜量の両方の信
号より、供給機50がほぼ中央部Ycに来たことを検出
し、第1コントローラ139Aに指令を出力する。第1
コントローラ139Aは、供給機50が所定の速度でA
2方向に移動するように、垂直ブーム31を図示で右側
(反時計方向側)に揺動するとともに、水平ブーム23
は図示で下側(反時計方向側)に揺動するため、引き続
き垂直ブーム31を揺動する垂直用可変ポンプ101の
吐出容積(cc/rev)と、水平ブーム23を下降す
る水平用可変ポンプ91の吐出容積(cc/rev)を
演算して求める。この求めた結果は、垂直用可変ポンプ
101の電磁式垂直用可変装置101Aに油圧ポンプと
しての傾転角度が、また、水平用可変ポンプ91の電磁
式水平用可変装置91Aに油圧モータとしての傾転角度
が、出力される。これにより、垂直用可変ポンプ101
は所定の油量を吐出して垂直用シリンダ33を縮小し、
および水平用可変ポンプ91は所定の油量を戻しながら
水平用シリンダ25を縮小して、供給機50を高さHa
が一定で、かつ、所定の速度で移動する。
【0078】A2方向の作業時からA3方向の作業時に
は、供給機50が一番手前Ynの所定の位置に来たこと
を水平用センサ131の傾斜量および垂直用センサ13
3の傾斜量の両方の信号より検出し、第1コントローラ
139Aは、垂直ブーム31および水平ブーム23をそ
のままの位置に保持するように、垂直用可変ポンプ10
1および水平用可変ポンプ91の吐出量を零にする。こ
のため、垂直用可変ポンプ101の電磁式垂直用可変装
置101Aおよび水平用可変ポンプ91の電磁式水平用
可変装置91Aに中立位置の指令を出力して吐出量を零
にする。次に、オペレータは、垂直ブーム31および水
平ブーム23の移動が停止したら、アンローダ1をレー
ル9上で走行させて次の戻り、すなわち、A3方向の作
業の所定の位置に移動する。
【0079】A3方向の作業時には、オペレータは操作
盤143の上下方向はそのままとし、左右方向の操作ボ
タンを操作して、供給機50を一番手前Ynの所定の位
置から中央部Ycに戻す操作を行う。第1コントローラ
139Aは、A1方向の作業時と同様に水平用センサ1
31の傾斜量および垂直用センサ133の傾斜量の両方
の信号より、供給機50が所定の速度でA3方向に移動
するように、垂直ブーム31を図示で左側(時計方向
側)に揺動するとともに、水平ブーム23は図示で上側
(時計方向側)に揺動するため、垂直ブーム31を揺動
する垂直用可変ポンプ101の吐出容積(cc/re
v)と、水平ブーム23を上昇する水平用可変ポンプ9
1の吐出容積(cc/rev)を演算して求める。この
求めた結果は、垂直用可変ポンプ101の電磁式垂直用
可変装置101Aに油圧ポンプとしての傾転角度が、ま
た、水平用可変ポンプ91の電磁式水平用可変装置91
Aに油圧ポンプとしてとしての傾転角度が、出力され
る。これにより、垂直用可変ポンプ101および水平用
可変ポンプ91は所定の油量を吐出して、垂直用シリン
ダ33を伸長し、かつ、水平用シリンダ25を伸長し
て、供給機50を高さHaが一定で、かつ、所定の速度
で移動する。
【0080】A4方向の作業時には、A3方向の作業か
ら引き続き船底5に対する供給機50の高さHaを一定
にする制御を継続する。この作業はA1方向の作業に対
するA2方向の作業と同様なため、詳細な説明は省略す
る。A4方向の作業が終了したら、A2方向の作業時か
らA3方向の作業時に切り換える時と同様に行われる。
【0081】以上のA1方向の作業からA4の作業を繰
り返し行うことにより、船底5に対してほぼ平行に小さ
い所定の厚さまで被運搬物7を掻きとることができる。
なお、前記の実施形態においては、傾斜検出手段として
クリノメータを用いた場合について説明したが、傾斜検
出手段は、角度センサや、水平用シリンダ25、垂直用
シリンダ33、供給機用シリンダ47のストローク量を
検出するストロークセンサとコントローラ139とで構
成し、各ストロークセンサの出力信号をコントローラ1
39に入力し、コントローラ139によって水平ブーム
23、垂直ブーム31、供給機50の傾斜角を求めるよ
うにしてもよい。
【0082】図9は、アンローダの供給装置の姿勢制御
装置130Aの油圧駆動装置80Aの第2の実施形態の
油圧回路図である。なお、第1の実施形態と同一部品に
は同一符号を付して説明は省略する。また、第1の実施
形態では、2個のコントローラを用いたが、第2の実施
形態では、1個のコントローラ139を用いた実施の形
態で説明するが、2個用いても良いことは当然のことで
ある。また、本実施形態では、コントローラ139と電
磁式回路との接続は一部のみの配線を示し、他は省略し
ている。
【0083】図9において、油圧駆動装置80Aは、水
平ブーム用油圧駆動装置160(以下、水平用油圧装置
160という)と、垂直ブーム用油圧駆動装置170
(以下、垂直用油圧装置170という)と、および供給
装置用油圧駆動装置180(以下、供給用油圧装置16
0という)とからなっている。また、油圧駆動装置80
Aは、本実施形態では、第4電動モータ151により駆
動される可変容量形油圧ポンプ153(以下、可変油圧
ポンプ153という)と、電磁式調圧弁155と、およ
びタンク87を有している。
【0084】水平用油圧装置160は、水平用電磁方向
切換弁161と、水平ボトム用流量制御弁部163と、
水平ヘッド用流量制御弁部165と、水平用シリンダ2
5とからなっている。
【0085】後述する姿勢制御装置130Aからの指令
を受けて切り換わり、可変油圧ポンプ153からの圧油
を水平用ヘッド部25Hあるいは水平用ボトム部25B
に給排している。
【0086】水平ボトム用流量制御弁部163は、水平
ボトム用流量制御弁163aと、水平ボトム用パイロッ
ト操作逆止弁163b(以下、水平ボトム逆止弁163
bという)とからなり、水平ボトム用流量制御弁163
aは、後述する姿勢制御装置130Aからの指令を受け
て切り換わり、可変油圧ポンプ153からの水平用ボト
ム部25Bに所定流量を流す。
【0087】水平ボトム逆止弁163bは、水平用ヘッ
ド管路25hの圧力が上昇したときに開度して、水平用
ボトム部25Bの油をタンク87に戻すカウンタバラン
ス弁の機能を有しており、したがって、水平ブーム23
の重量で落下しないようにしている。
【0088】水平ヘッド用流量制御弁部165は、水平
ヘッド用流量制御弁165aと、水平ヘッド用パイロッ
ト操作逆止弁165b(以下、水平ヘッド逆止弁165
bという)とからなり、水平ヘッド用流量制御弁165
aは、後述する姿勢制御装置130Aからの指令を受け
て切り換わり、可変油圧ポンプ153からの水平用ヘッ
ド部25Hに所定流量を流す。
【0089】水平ヘッド逆止弁165bは、水平用ボト
ム管路25bの圧力が上昇したときに開度して、水平用
ヘッド部25Hの油をタンク87に戻すカウンタバラン
ス弁の機能を有しており、したがって、水平ブーム23
が下から突き上げられたときに上側にさらに揺動しない
ようにしている。
【0090】垂直用油圧装置170は、垂直用電磁方向
切換弁171と、垂直ボトム用流量制御弁部173と、
垂直ヘッド用流量制御弁部175と、垂直用シリンダ3
3とからなっている。
【0091】後述する姿勢制御装置130Aからの指令
を受けて切り換わり、可変油圧ポンプ173からの圧油
を垂直用ヘッド部33Hあるいは垂直用ボトム部33B
に給排している。垂直ボトム用流量制御弁部173は、
垂直ボトム用流量制御弁173aと、垂直ボトム用パイ
ロット操作逆止弁173b(以下、垂直ボトム逆止弁1
73bという)とからなり、垂直ボトム用流量制御弁1
73aは、後述する姿勢制御装置130Aからの指令を
受けて切り換わり、可変油圧ポンプ153からの垂直用
ボトム部33Bに所定流量を流す。
【0092】垂直ボトム逆止弁173bは、垂直用ヘッ
ド管路33hの圧力が上昇したときに開度して、垂直用
ボトム部33Bの油をタンク87に戻すカウンタバラン
ス弁の機能を有しており、したがって、垂直ブーム33
の重量で落下しないようにしている。
【0093】垂直ヘッド用流量制御弁部175は、垂直
ヘッド用流量制御弁175aと、垂直ヘッド用パイロッ
ト操作逆止弁175b(以下、垂直ヘッド逆止弁175
bという)とからなり、垂直ヘッド用流量制御弁175
aは、後述する姿勢制御装置130Aからの指令を受け
て切り換わり、可変油圧ポンプ153からの垂直用ヘッ
ド部33Hに所定流量を流す。
【0094】垂直ヘッド逆止弁175bは、垂直用ボト
ム管路33bの圧力が上昇したときに開度して、垂直用
ヘッド部33Hの油をタンク87に戻すカウンタバラン
ス弁の機能を有しており、したがって、垂直ブーム33
の重量で落下しないようにしている。
【0095】供給用油圧装置180は、供給用電磁方向
切換弁181と、供給ボトム用流量制御弁部183と、
供給ヘッド用流量制御弁部185と、供給機用シリンダ
47とからなっている。
【0096】供給用電磁方向切換弁181は、可変油圧
ポンプ153にパラレル回路で接続され、後述する姿勢
制御装置130Aからの指令を受けて切り換わり、可変
油圧ポンプ153からの圧油を供給用ヘッド部47Hあ
るいは供給用ボトム部47Bに給排している。
【0097】供給ボトム用流量制御弁部183は、供給
ボトム用流量制御弁183aと、供給ボトム用パイロッ
ト操作逆止弁183b(以下、供給ボトム逆止弁183
bという)とからなり、供給ボトム用流量制御弁183
aは、後述する姿勢制御装置130Aからの指令を受け
て切り換わり、可変油圧ポンプ153からの供給用ボト
ム部47Bに所定流量を流す。
【0098】供給ボトム逆止弁183bは、供給用ヘッ
ド管路47hの圧力が上昇したときに開度して、供給用
ボトム部47Bの油をタンク87に戻すカウンタバラン
ス弁の機能を有しており、したがって、供給機50の重
量で落下しないようにしている。
【0099】供給ヘッド用流量制御弁部185は、供給
ヘッド用流量制御弁185aと、供給ヘッド用パイロッ
ト操作逆止弁185b(以下、供給ヘッド逆止弁185
bという)とからなり、供給ヘッド用流量制御弁185
aは、後述する姿勢制御装置130Aからの指令を受け
て切り換わり、可変油圧ポンプ153からの供給用ヘッ
ド部47Hに所定流量を流す。
【0100】供給ヘッド逆止弁185bは、供給用ボト
ム管路47bの圧力が上昇したときに開度して、供給用
ヘッド部47Hの油をタンク87に戻すカウンタバラン
ス弁の機能を有しており、したがって、供給機50の重
量で落下しないようにしている。
【0101】上記の第2の実施形態において、水平用油
圧装置160および垂直用油圧装置170において、供
給機50が船底5に対して高さHaを一定で水平に移動
する制御は次のようにして行われる。
【0102】オペレータは、クレーンの運転室あるいは
ハッチより操作盤143の上下方向および左右方向への
操作ボタンを操作して、供給機50に船底5に対する高
さHaおよび図示の左右方向の希望する所定の位置に移
動する。
【0103】A1方向の作業時には、供給機50を一番
奥Yoの所定の位置に移動する。供給機50が一番奥Y
oの所定の位置に来たときに、水平用センサ131の傾
斜量、垂直用センサ133、および、供給用センサ13
5の傾斜量の全部の信号より、コントローラ139は船
底5に対する供給機50の高さHa、および、奥方向位
置を演算して求める。
【0104】次に、オペレータは、供給機50の高さH
aを一定にして水平にA1方向に移動するため操作盤1
43を操作し、指令をコントローラ139に出力する。
コントローラ139は、供給機50が所定の速度でA1
方向に移動するように、垂直ブーム31を図示で右側
(反時計方向側)に揺動するため垂直用シリンダ33を
縮小するように、垂直用電磁方向切換弁171、垂直ボ
トム用流量制御弁部173、および、垂直ヘッド用流量
制御弁部175に指令を出力する。
【0105】垂直用電磁方向切換弁171は指令を受
け、可変油圧ポンプ153からの圧油を垂直用ヘッド部
33Hに所定流量を流すようにヌ位置に切り換える、垂
直用ヘッド部33Hに所定流量を流すようにメータイン
制御される。また、同時に、垂直ヘッド用流量制御弁部
175は垂直用ボトム部33Bから垂直用シリンダ33
の垂直用ロッド33aの容積分だけ多い所定流量をタン
ク87に流すようにメータアウト制御される。
【0106】あるいは、他の方法として、垂直ヘッド用
流量制御弁部175は閉じられて流量を流さず、垂直ボ
トム逆止弁173bが可変油圧ポンプ153からの圧油
を受けたいるときに開き、垂直用ボトム部33Bから垂
直用シリンダ33の垂直用ロッド33aの容積分だけ多
い所定流量をタンク87に流し、可変油圧ポンプ153
の圧力がなくなると閉じるカウンタバランス弁の機能を
有するようにしても良い。
【0107】また、コントローラ139は、垂直ブーム
31を揺動させるとともに、同時に、水平ブーム23が
図示で上側(時計方向側)に揺動するように、水平用電
磁方向切換弁161と、水平ボトム用流量制御弁部16
3と、および、水平ヘッド用流量制御弁部165に指令
を出力する。
【0108】水平用電磁方向切換弁161は指令を受
け、可変油圧ポンプ153からの圧油を水平用ボトム部
25Bに所定流量を流すようにソ位置に切り換える。水
平ボトム用流量制御弁部163は指令を受けて、可変油
圧ポンプ153からの圧油を水平用ボトム部25Bに所
定流量を流すようにメータイン制御される。このとき、
水平ヘッド用流量制御弁165aは、水平ボトム用流量
制御弁部163の供給する所定流量に対して、水平用ヘ
ッド部25Hから水平用シリンダ25の水平用ロッド2
5aの容積分だけ少ない所定流量以上をタンク87に流
すようにメータアウト制御される。
【0109】あるいは、他の方法として、水平ヘッド用
流量制御弁165aは閉じられて流量を流さず、垂直ヘ
ッド逆止弁173bが可変油圧ポンプ153からの圧油
を受けたいるときに開き、水平用ヘッド部25Hから水
平ボトム用流量制御弁部163の供給する所定流量に対
して、水平用ヘッド部25Hから水平用シリンダ25の
シリンダロッド33aの容積分だけ少ない所定流量以上
をタンク87に流し、可変油圧ポンプ153の圧力がな
くなると閉じるカウンタバランス弁の機能を有するよう
にしても良い。これにより、水平用シリンダ25が上向
きの大きな力を受けても、浮き上がることがなくなる。
【0110】また、供給機50が船底5に対する垂直角
度θe、即ちレール9(あるいは走行フレーム11)に
対する垂直角度θeで移動するように、コントローラ1
39は、供給機用シリンダ47を制御する供給用油圧装
置180に指令を出力する。
【0111】コントローラ139は、例えばA1方向の
作業では、水平用センサ131の傾斜量および垂直用セ
ンサ133の傾斜量に対して供給機50が船底5に対し
て垂直角度θe、すなわち、供給機用シリンダ47の長
さ(ストローク)を求めておくとともに、供給機50の
水平方向の移動速度に対しての供給機用シリンダ47の
長さの変化を求めて記憶して置く。コントローラ139
は、例えば、A1方向の作業では、供給機用シリンダ4
7を縮小させるため、可変油圧ポンプ153からの圧油
が供給用ヘッド部47Hに流れるように供給用電磁方向
切換弁181を位置に切り換える指令を出力する。また
同時に、供給機用シリンダ47の長さの変化に対応する
流量を供給用ヘッド部47Hに供給するように、供給ヘ
ッド用流量制御弁185aに指令を出力し、メータイン
制御を行う。
【0112】また同時に、コントローラ139は、供給
ボトム用流量制御弁部183に、供給用ボトム部47B
から供給機用シリンダ47のシリンダロッドの容積分だ
け多い所定流量以上をタンク87に流すように指令を出
力し、メータアウト制御を行う。
【0113】あるいは、他の方法として、前記の垂直用
シリンダ33の制御と同様に、供給ボトム用流量制御弁
部183は閉じられて流量を流さず、供給ボトム逆止弁
183bが可変油圧ポンプ153からの圧油を受けたい
るときに開き、供給機用シリンダ47のシリンダロッド
の容積分だけ多い所定流量以上をタンク87に流し、可
変油圧ポンプ153の圧力がなくなると閉じるカウンタ
バランス弁の機能を有するようにしても良い。
【0114】A4方向の作業時には、供給ボトム用流量
制御弁部183がメータイン制御に、また、供給ヘッド
用流量制御弁185aに指令を出力し、メータアウト制
御に変わるだけで有るので詳細な説明は省略する。
【0115】A2方向の作業時からA3方向の作業時に
は、供給機50が一番手前Ynの所定の位置に来たこと
を水平用センサ131の傾斜量および垂直用センサ13
3の傾斜量の両方の信号より検出し、コントローラ13
9は、垂直ブーム31および水平ブーム23をそのまま
の位置に保持するように、可変油圧ポンプ153の吐出
量を零にする。このため、可変油圧ポンプ153の電磁
式可変装置153Aに中立位置の指令を出力して吐出量
を零にする。次に、オペレータは、垂直ブーム31およ
び水平ブーム23の移動が停止したら、アンローダ1を
レール9上で走行させて次の戻り、すなわち、A3方向
の作業の所定の位置に移動する。
【0116】A3方向の作業時には、オペレータは操作
盤143の上下方向はそのままとし、左右方向の操作ボ
タンを操作して、供給機50を一番手前Ynの所定の位
置から中央部Ycに戻す操作を行う。コントローラ13
9は、A1方向の作業時と同様に水平用センサ131の
傾斜量および垂直用センサ133の傾斜量の両方の信号
より、供給機50が所定の速度でA3方向に移動するよ
うに、A1方向と同じに、水平ブーム23は図示で上側
(時計方向側)に揺動するため詳細な説明は省略する。
また、垂直ブーム31は、A1方向の作業時と反対に、
垂直用シリンダ33を伸長するように、垂直用電磁方向
切換弁171、垂直ボトム用流量制御弁部173、およ
び、垂直ヘッド用流量制御弁部175に指令を出力す
る。したがって、垂直用シリンダ33は垂直用ボトム部
33Bに所定流量を流すようにメータイン制御を行い、
垂直ヘッド用流量制御弁部175は垂直用ヘッド部33
Hから垂直用シリンダ33のシリンダロッドの容積分だ
け少ない所定流量をタンク87に流すように所定流量を
タンク87に流すようにメータアウト制御する。また
は、他の方法は前記と同様なため詳細な説明は省略す
る。
【0117】A4方向の作業時には、A3方向の作業か
ら引き続き船底5に対する供給機50の高さHaを一定
にする制御を継続する。この作業はA1方向の作業に対
するA2方向の作業と同様なため、詳細な説明は省略す
る。A4方向の作業が終了したら、A2方向の作業時か
らA3方向の作業時に切り換える時と同様に行われる。
【0118】なお、可変油圧ポンプ153の吐出量は、
水平用シリンダ25、垂直用シリンダ33、および、供
給機用シリンダ47に必要な流量を吐出するように、コ
ントローラ139は、演算して求め、その指令値を可変
油圧ポンプ153の電磁式可変装置153Aに出力して
いる。また、他の方法として、可変油圧ポンプ153の
吐出側に圧力センサ190を付設して所定圧力以下にな
ったら、コントローラ139は、可変油圧ポンプ153
の電磁式可変装置153Aに増量の吐出をするように指
令をしても良い。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
水平ブームと垂直ブームとは、コントローラからの指令
により水平ブーム用シリンダおよび垂直ブーム用シリン
ダを縮小あるいは伸長されるとともに、同時に作動され
て供給装置の高さを一定に保ちながら、かつ水平に移動
するので、船底近傍(Za)および横部(Zb)の荷役
が隅までも行なうことが出来、ばら物を効率良く船から
外部に搬出できる。水平ブームと垂直ブームとを制御す
るコントローラと、供給装置をコントローラとが別々に
設けられているため、制御する速度が速くなり作業速度
を早くでき、ばら物を早く搬出出来るとともに、さら
に、船底近傍(Za)および横部(Zb)の荷役が隅ま
でも行え作業効率を向上出来る。また、制御精度が良く
なるため、供給機が船底に接触することがなくなり、ア
ンローダ船底、および、供給機を破損を防止することが
でき、安全性が向上する。
【0120】供給機が掻き取りとる量が変動しなくな
り、荷役効率の変動が小さくなることから、後段の荷役
設備が小規模となり、設備のイニシャルコストが小さく
できる。油圧駆動装置は、閉回路により構成されるとと
もに、それぞれの回路に可変容量形ポンプ・モータを用
いているため、水平ブーム、垂直ブーム、あるいは、供
給装置の重量をばら物を掻き取る作動力として用いるこ
とができ、小さい駆動力の電動モータで可変容量形ポン
プ・モータを駆動することができるので省エネルギーに
することができる。
【0121】または、油圧駆動装置は、開回路により構
成されるとともに、各シリンダのボトム側の容積および
ヘッド側の容積に合った流量を流すように制御している
ため、精度良く高さを一定に保ちながら、かつ水平に移
動させるので、前記と同様に、船底近傍(Za)および
横部(Zb)の荷役が隅までも行なうことが出来る。ま
た、可変容量形ポンプの圧油を受けて開度するパイロッ
ト操作逆止弁が用いられているため、各シリンダは確実
にメータイン制御ができるとともに、カウンタバランス
機能が得られ、安全に作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンローダの実施形態の全体概略図で
ある。
【図2】本発明のアンローダの実施形態の全体側面概略
図である。
【図3】本発明のアンローダの実施形態の供給装置、お
よびその供給装置の供給機の拡大図である。
【図4】本発明のアンローダの実施形態の供給機の一部
断面図(図3のA−A断面図)である。
【図5】本発明のアンローダの実施形態の供給機の一部
正面断面図である。
【図6】本発明のアンローダの供給装置の油圧駆動装置
の第1の実施形態の全体概略図である。
【図7】本発明のアンローダの供給装置の姿勢制御装置
の全体概略図である。
【図8】本発明のアンローダの供給装置の油圧駆動装置
の第1の実施形態の作動を説明するための説明図であ
る。
【図9】本発明のアンローダの供給装置の油圧駆動装置
の第2の実施形態の全体概略図である。
【図10】従来のアンローダの制御方法の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 アンローダ 5 船底 7 被運搬物 10 アンローダ本体部 11 走行フレーム 13 旋回フレーム 20 水平ブーム部 23 水平ブーム 25 水平ブーム用シリンダ25 30 垂直ブーム部 31 垂直ブーム 33 垂直ブーム用シリンダ 40 供給装置 41 供給本体 43 ひれ付コンベア 45A ひれ付コンベア用第1ローラ 45B ひれ付コンベア用第2ローラ 45C 第3ローラ 47 供給機用シリンダ 50 供給機 51 供給機本体部 70 掻取り部 80、80A 油圧駆動装置 81 第1電動モータ 83 第2電動モータ 90、160 水平ブーム用油圧駆動装置 91 水平ブーム用可変容量形ポンプ・モータ 91A 電磁式水平用可変装置 93 水平用3ポート切換弁 97 第1固定ポンプ 100、170 垂直ブーム用油圧駆動装置 101 垂直ブーム用可変容量形ポンプ・モータ 101A 電磁式垂直用可変装置 103 垂直用3ポート切換弁 107 第2固定ポンプ 120、180 供給装置用油圧駆動装置 121 供給装置用可変容量形ポンプ・モータ 121A 電磁式供給用可変装置 123 供給用3ポート切換弁 127 第3固定ポンプ 130 姿勢制御装置 131 水平ブーム用傾斜センサ 133 垂直ブーム用傾斜センサ 135 供給装置用傾斜センサ 139 コントローラ 139A 第1コントローラ 139B 第2コントローラ 153 可変容量形油圧ポンプ 153A 電磁式可変装置 161 水平用電磁方向切換弁 163 水平ボトム用流量制御弁部 163a 水平ボトム用流量制御弁 163b 水平ボトム用パイロット操作逆止弁 165 水平ヘッド用流量制御弁部 165a 水平ヘッド用流量制御弁 165b 水平ヘッド用パイロット操作逆止弁 171 垂直用電磁方向切換弁 173 垂直ボトム用流量制御弁部 173a 垂直ボトム用流量制御弁 173b 垂直ボトム用パイロット操作逆止弁 175 垂直ヘッド用流量制御弁部 175a 垂直ヘッド用流量制御弁 175b 垂直ヘッド用パイロット操作逆止弁 181 供給用電磁方向切換弁 183 供給ボトム用流量制御弁部 183a 供給ボトム用流量制御弁 183b 供給ボトム用パイロット操作逆止弁 185 供給ヘッド用流量制御弁部 185a 供給ヘッド用流量制御弁 185b 供給ヘッド用パイロット操作逆止弁 190 圧力センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇野 修三 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 Fターム(参考) 3F077 AA04 BA02 BA06 BB01 BB08 DA10 DA16 DB05 EA12 EA15 EA19 EA25 FA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上において船に沿って走行する走行体
    に旋回自在に取着された旋回体と、旋回体に取着されて
    水平ブーム用シリンダにより俯仰自在な水平ブームと、
    水平ブームの先端部に取着されて垂直ブーム用シリンダ
    により揺動自在な垂直ブームと、垂直ブームの先端部に
    揺動可能に取着され、船倉内のばら物を掻き取る供給装
    置とを有するアンローダの姿勢を制御するアンローダの
    姿勢制御装置において、 前記水平ブームの傾斜を検出する水平ブーム用傾斜検出
    手段と、 前記垂直ブームの傾斜を検出する垂直ブーム用傾斜検出
    手段と、 前記水平ブーム用シリンダと前記垂直ブーム用シリンダ
    と前記供給装置を揺動させる供給装置用シリンダとに圧
    油を供給する油圧駆動装置と、 前記水平ブーム用傾斜検出手段および前記垂直ブーム用
    傾斜検出手段からの出力信号を受けて前記油圧駆動装置
    を制御し、前記水平ブーム用シリンダおよび前記垂直ブ
    ーム用シリンダに圧油を供給して前記水平ブームおよび
    前記垂直ブームを作動させ、前記供給装置の高さを一定
    に保ちながら、かつ水平に移動させるコントローラと、 からなることを特徴とするアンローダの姿勢制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアンローダの姿勢制御
    装置において、 前記供給装置は、供給装置の傾斜角を検出する供給装置
    用傾斜検出手段を有し、 前記コントローラは、前記供給装置用傾斜検出手段から
    の傾斜信号を受けて、前記油圧駆動装置を介して前記供
    給装置用シリンダに圧油を供給して前記供給装置を地上
    に対して垂直に維持する、 ことを特徴とするアンローダの姿勢制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のアンローダの
    姿勢制御装置において、 前記油圧駆動装置は、閉回路により構成され、 かつ、前記水平ブーム用シリンダ、前記垂直ブーム用シ
    リンダ、および、前記供給装置用シリンダのそれぞれに
    独立した配設されて圧油を供給するそれぞれの可変容量
    形ポンプ・モータと、前記水平ブーム用シリンダ、前記
    垂直ブーム用シリンダ、および、前記供給装置用シリン
    ダのそれぞれのヘッド側に吐出油を供給する油圧ポンプ
    と、前記それぞれのヘッド側と油圧ポンプとの間に配設
    された逆止弁と、それぞれの可変容量形ポンプ・モータ
    とそれぞれのシリンダのボトム側とを接続するボトム管
    路、および、それぞれの可変容量形ポンプ・モータとそ
    れぞれのシリンダのヘッド側とを接続するヘッド管路と
    の間に配設され、それぞれのシリンダのボトム側の余剰
    油をタンクに戻す戻し用切換バルブと、 を有することを特徴とするアンローダの姿勢制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のア
    ンローダの姿勢制御装置において、 前記油圧駆動装置は、開回路により構成され、 かつ、前記水平ブーム用シリンダ、前記垂直ブーム用シ
    リンダ、および、前記供給装置用シリンダに圧油を供給
    する可変容量形ポンプと、 この可変容量形ポンプからの吐出油を前記各シリンダの
    ボトム側、あるいは、ボトム側よりシリンダロッド分だ
    け容量の少ないヘッド側のいずれかに切り換える電磁式
    方向制御弁と、 前記可変容量形ポンプと前記各シリンダのボトムとの間
    に配設されたボトム側電磁式流量制御弁と、 前記可変容量形ポンプと前記各シリンダのヘッドとの間
    に配設され、かつボトム側流量よりシリンダロッド分の
    容積だけ少ない流量を流すヘッド側電磁式流量制御弁
    と、 前記各シリンダのボトム側電磁式流量制御弁およびヘッ
    ド側電磁式流量制御弁にそれぞれ並列に配設され、か
    つ、前記可変容量形ポンプの圧油を受けて流量を前記各
    シリンダのボトム側あるいはヘッド側からタンクに戻す
    パイロット操作逆止弁と、 を有することを特徴とするアンローダの姿勢制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111717795A (zh) * 2020-07-01 2020-09-29 南通润邦重机有限公司 新型埋刮板卸船机垂直取料装置位置的补偿控制系统
CN115215063A (zh) * 2022-08-15 2022-10-21 安徽省中冶重工机械有限公司 装船机用的旋转装置
CN116969110A (zh) * 2023-09-22 2023-10-31 江苏闻达传动科技有限公司 一种液压动力机械平稳运输装置

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