JP2000189440A - 医療用機器 - Google Patents

医療用機器

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JP2000189440A
JP2000189440A JP10373799A JP37379998A JP2000189440A JP 2000189440 A JP2000189440 A JP 2000189440A JP 10373799 A JP10373799 A JP 10373799A JP 37379998 A JP37379998 A JP 37379998A JP 2000189440 A JP2000189440 A JP 2000189440A
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actuator
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Akio Kato
明夫 加藤
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃による不具合の発生を未然に防止するこ
とができるようにする。 【解決手段】 バイポーラ凝固装置1には加速度センサ
ユニット26が内蔵されている。この加速度センサユニ
ット26及びマイクロコンピュータ18等は内部電池3
0により給電されており、電源のオフ状態でも動作可能
となっている。バイポーラ凝固装置1を誤って落下して
しまったときは、加速度センサユニット26から加速度
がマイクロコンピュータ18に出力されるので、マイク
ロコンピュータ18は、その衝撃をEEPROM28に
記憶する。マイクロコンピュータ18は、電源がオンし
たときは、EEPROM28に記憶されている加速度の
うち1つでも単独許容値を上回っているとき、或いは積
算した積算加速度が積算許容値を上回っていたときは、
液晶表示パネル13に使用不可を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外科手術等で生体
組織の凝固,切開に用いられる医療用凝固装置などの医
療用機器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来から、例えば脳動
脈瘤等の病変発生部位である血管の患部の塞栓術とし
て、患部にバルーンやコイル等の生体内留置部材を留置
する方法が行われており、前記生体内留置部材はカテー
テルやガイドワイヤ等の誘導子の先端に接続されて患部
に挿入されるようになっている。そして、このように患
部に挿入され生体内留置部材を誘導子から分離するため
に、高周波電源装置が利用されている。
【0003】一方、バイポーラピンセットの一対の電極
を生体の組織(血管)に接触させ、高周波電圧をその一
対の電極を介して生体の組織に印加することにより、組
織にジュール熱を発生させて組織を凝固させ、止血させ
る医療用凝固装置たるバイポーラ凝固装置も供されてい
る。
【0004】ところで、手術中或いは搬送中などに高周
波電源装置或いはバイポーラ凝固装置を落下して損傷さ
せたと思われる修理品が頻繁に持込まれている。この場
合、一目で落下損傷品と分るものはよいものの、外装に
異常がなく内部が損傷している場合など、手術中に意図
しない高電圧が発生したり、或いは漏電が発生したりし
て、患者や術者に危害が及ぶ虞がある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、衝撃による不具合の発生を未然に防止
することができる医療用機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の医療用機器は、
機器本体から電流を出力することにより患部に施術する
医療用機器において、前記機器本体に印加した衝撃の大
きさを検出する衝撃検知手段を設け、この衝撃検知手段
が検知した衝撃度が所定の許容値を上回ったときは前記
機器本体を使用不可態様に切換える切換手段を設けたも
のである(請求項1)。
【0007】このような手段によれば、衝撃検知手段
は、機器本体に印加した衝撃の大きさを検出する。この
とき、切換手段は、衝撃検知手段が検出した衝撃度が所
定の許容値を上回ったときは機器本体を使用不可態様に
切換えるので、使用者は、機器本体が使用不可態様に切
換わったときは医療用機器の修理を業者に委託する。
【0008】上記手段において、前記切換手段は、使用
不可を使用者に報知することにより前記機器本体を使用
不可態様に切換えるようにしてもよい(請求項2)。こ
のような手段によれば、使用不可を使用者に報知するこ
とにより機器本体を使用不可態様に切換えるので、使用
者は、使用不可が報知されたときは医療用機器の修理を
業者に委託する。
【0009】また、前記切換手段は、前記機器本体の動
作を禁止することにより前記機器本体を使用不可態様に
切換えるようにしてもよい(請求項3)。このような手
段によれば、切換手段は、機器本体の動作を禁止するこ
とにより機器本体を使用不可態様に切換えるので、使用
者は、機器本体の動作が禁止されたときは医療用機器の
修理を業者に委託する。この場合、不具合の発生確率が
高い機器本体の継続使用を禁止することができるので、
安全性を高めることができる。
【0010】また、前記検知手段は、所定値以上の衝撃
により通常位置から異常位置に移動するアクチュエータ
から構成され、前記切換手段は、前記アクチュエータが
異常位置に位置したときは使用者による前記機器本体に
対する操作を禁止することにより前記機器本体の動作を
禁止するようにしてもよい(請求項4)。
【0011】このような手段によれば、機器本体に所定
値以上の衝撃が作用したときは、アクチュエータが通常
位置から異常位置に移動する。このとき、切換手段は、
アクチュエータが異常位置に位置したときは使用者によ
る機器本体に対する操作を禁止することにより機器本体
の動作を禁止するので、使用者は機器本体を操作するこ
とができなくなり、安全性を高めることができる。
【0012】また、前記アクチュエータには、異常位置
に位置した状態で使用者から視認可能となる使用不可表
示部が設けられていてもよい(請求項5)。このような
手段によれば、アクチュエータが異常位置に位置する
と、使用者は、アクチュエータに設けられた使用不可表
示部を視認するようになるので、機器本体が使用不可と
なったことを知ることができる。この場合、アクチュエ
ータの移動に伴って使用不可を表示するようにしたの
で、使用不可表示部を使用者に視認可能に個別に構成す
る場合に比較して、簡単に構成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明をバイポーラ凝固装置に適用した第1の実施の形態に
ついて図1乃至図4を参照して説明する。図2はバイポ
ーラ凝固装置(医療用機器に相当)を示している。この
バイポーラ凝固装置1は、血液の凝固による止血を行う
凝固装置本体の機能(以下場合によって「COAG」の
機能と略称する)の他に、切断(電気メス)の機能(以
下場合によって「CUT」の機能と略称する)を兼ね備
えている。
【0014】本体2の前面に設けられた操作部3は、左
半部がCOAG機能に関する操作部に設定され、右半部
がCUT機能に関する操作部に設定されている。つま
り、操作部3の下段部には複数の押しボタンが設けられ
ている。これらの押しボタンとしては、電源のオンオフ
スイッチ4、COAG/CUT機能切換スイッチ5、テ
ストスイッチ6、リセットスイッチ7、マニュアルデタ
ッチスイッチ8が設定されている。また、中段部には2
個の回転操作摘みが設けられている。これらの回転操作
摘みとしては、COAGの出力調整用摘み9、CUTの
出力調整用摘み10が設定されている。また、それらの
調整用摘み9,10の中間にCOAG機能かCUT機能
かの何れの機能が有効化されているのかを表示する表示
部11が設けられている。
【0015】操作部3の上段には、COAGの出力調整
用の回転操作摘みの上方に位置して表示用の電源ランプ
12が設けられ、CUTの出力調整の回転操作摘みの上
方に対応して液晶表示パネル13が設けられている。こ
の液晶表示パネル13には、例えばCUT機能時の出力
がデジタル表示されるようになっている。
【0016】一方、操作部3の上段において、電源ラン
プ12と液晶表示パネル13との中間に2個の接続端子
14が設けられている。これらの接続端子14には、図
3に示すように中継コード15を介して接続されている
一対の電極16,16を備えたバイポーラピンセット1
7が接続されるようになっている。
【0017】図1は、バイポーラ凝固装置1の電気回路
を示している。この図1において、マイクロコンピュー
タ(以下、マイコン)18(切換手段に相当)は、各ス
イッチ4〜7の操作に応じて出力回路19を駆動する。
この出力回路19には操作部3の接続端子14が接続さ
れている。
【0018】図4は出力回路19の構成を示している。
この図4において、出力回路19は、例えば300kHz
の高周波信号を発生する高周波発振回路20と高周波電
力増幅回路21とからなる高周波電力出力回路と出力ト
ランス22とから構成されている。
【0019】出力トランス22には、一次コイル23と
磁気的に結合された凝固・切開用二次コイル24が設け
られており、その二次コイル24の両端子は、操作部3
に設けられた接続端子14,14に接続されている。
【0020】さて、上記構成の出力回路19から出力さ
れる高周波電力は、出力調整用摘み9,10の回転に応
じて調整される可変抵抗器25を操作することによりそ
の電圧を調整することができるようになっている。これ
により、使用者は、バイポーラピンセット17の機能並
びに手術の対象となる生体組織に応じて、前記バイポー
ラピンセット17の一対の電極16,16間に供給され
る高周波電力の電圧を変えることができる。この場合、
バイポーラピンセット17の機能としては「凝固・止
血」と「切開」があり、一対の電極16,16間の電圧
を比較的低くすることにより「凝固・止血」の機能が得
られ、一対の電極16,16間の電圧を比較的高くする
ことにより「切開」の機能が得られる。
【0021】図1において、バイポーラ凝固装置1には
加速度センサユニット26(衝撃検知手段に相当)が設
けられている。この加速度センサユニット26はX,
Y,Z軸の3方向の加速度を検出する3個の加速度セン
サを有して構成されており、それらが検出した加速度を
合成することにより真の加速度を求めて増幅器27を通
じてマイコン18に出力するようになっている。これら
の加速度センサとしては、圧電素子或いはピエゾ抵抗素
子を用いた電気的歪検出素子が用いられている。また、
増幅器27はオペアンプから構成されており、入力信号
を増幅すると共にノイズ除去を行ってマイコン18に出
力するようになっている。
【0022】マイコン18は、加速度センサユニット2
6からの出力に基づいて所定の規定値以上の加速度が入
力したと判断したときはその加速度をEEPROM28
に記憶する。また、マイコン18は、電源回路29がオ
ンしたときは、それまでの加速度を積算し、その積算値
が所定の積算許容値を上回ったとき、或いは加速度セン
サユニット26から入力した加速度が所定の単独許容値
を上回ったときは、液晶表示パネル13に「落下品 使
用不可」を表示するようになっている。
【0023】ここで、上記加速度センサユニット26、
増幅器27、EEPROM28、マイコン18は電源回
路29に加えて内部電池30によっても給電されるよう
になっている。これは、電源回路29のオフ状態であっ
ても、バイポーラ凝固装置1に作用する加速度を検出し
て記憶するためである。
【0024】次に上記構成の作用について説明する。マ
イコン18は、電源回路29がオンしたときは、セルフ
チェックにより自己の機能に異常が発生していないかを
確認し、異常が発生しているときは液晶表示パネル13
に異常発生を表示する。
【0025】さて、使用者がCOAG/CUT切換スイ
ッチ5により所望の機能を選択した状態で出力調整用摘
み9,10を操作すると、出力回路19の高周波電力増
幅回路21から出力トランス22の一次コイル23に高
周波電流が供給される。すると、二次コイル24に誘起
される誘起電圧に基づいてバイポーラピンセット17の
一対の電極16,16間に高周波電力が供給される。こ
のとき、使用者は、対象となる血管に応じて、一次コイ
ル23に供給される高周波電力の電圧を変化させながら
手術を行うことになる。
【0026】ところで、近年、上記構成のバイポーラ凝
固装置1を落下させて損傷させたと思われる修理品が頻
繁に持込まれている。この場合、一目で落下損傷品と分
るものはよいものの、外装に異常がなく内部が損傷して
いる場合などには、セルフチェックにより故障無しと診
断されるにしても、手術中に意図しない高電圧が発生し
たり、或いは漏電が発生したりして、患者や術者に危害
が及ぶ虞がある。
【0027】そこで、本実施の形態では、落下などの衝
撃によりバイポーラ凝固装置1に不具合が発生する虞を
生じた場合であっても、次のようにして患者や術者に危
害が及ぶことを未然に防止するようにした。
【0028】即ち、バイポーラ凝固装置1を落下して衝
撃を与えてしまったときは、加速度センサユニット26
から衝撃の大きさを示す加速度がマイコン18に出力さ
れる。この加速度は、X,Y,Z軸方向を検出方向とす
る加速度センサが検出した加速度の合成であるので、加
速度センサユニット26から出力される加速度は衝撃の
方向にかかわらず真の衝撃の大きさを示している。
【0029】マイコン18は、加速度センサユニット2
6から入力した加速度が規定値を上回ったか否かを判断
し、規定値を上回っていたときはその加速度をEEPR
OM28に記憶する。この規定値としては、バイポーラ
凝固装置1の通常の使用時には絶対に超えることがない
加速度の値が設定されている。従って、通常の取扱いで
は、EEPROM28に加速度が記憶されることはな
い。
【0030】このようなEEPROM28への加速度の
記憶は、電源回路29のオフ状態でも行われるようにな
っている。つまり、内部電池30により加速度センサユ
ニット26、増幅器27、EEPROM28、マイコン
18に給電されて動作しているので、電源のオフ状態で
あっも衝撃を示す加速度をEEPROM28に記憶する
ことができる。これにより、バイポーラ凝固装置1に規
定値以上の衝撃が印加する毎に、EEPRO28には衝
撃の大きさを示す加速度が順に記憶されることになる。
【0031】上述したようにしてEEPROM28に衝
撃の大きさを示す加速度が記憶された状態で、バイポー
ラ凝固装置1の電源回路29がオンされて、マイコン1
8がセルフチェックを実行によりEEPROM28に記
憶されたデータを読出したときは、それまでにバイポー
ラ凝固装置1に印加した衝撃の大きさを示す加速度がマ
イコン18により読出されることになる。
【0032】ここで、マイコン18は、EEPROM2
8に加速度が記憶されていたときは、その加速度のうち
1つの加速度でも所定の単独許容値を上回っていたとき
は、自己の回路に不具合が発生する確率が高いと判断し
て液晶表示パネル13に「落下品 使用不可」を表示す
ることにより使用不可態様に切換える。
【0033】また、EEPROM28に記憶されている
全ての加速度が単独許容値を下回っていたときは、それ
らの加速度を積算し、その積算値が許容積算値を超えた
ときは自己の回路に不具合を生じる可能性が高いと判断
して液晶表示パネル13に「落下品 使用不可」を表示
することにより使用不可態様に切換える。
【0034】従って、使用者は、電源をオンしたときに
液晶表示パネル13に「落下品 使用不可」が表示され
たときは、バイポーラ凝固装置1に不具合が生じる可能
性が高いと判断して、バイポーラ凝固装置1の修理を業
者に委託する。
【0035】尚、電源のオン状態でバイポーラ凝固装置
1を落下してしまうことにより加速度センサユニット2
6からの単独許容規定値以上の加速度が出力されたとき
は、マイコン18は、電源がオンしていることにより液
晶表示パネル13に「落下品使用不可」を直ちに表示す
るようになっている。
【0036】このような実施の形態によれば、バイポー
ラ凝固装置1に加速度センサユニット26を設け、バイ
ポーラ凝固装置1に作用した衝撃を加速度センサユニッ
ト26で検出し、その衝撃が単独許容値よりも大きいと
きは1回の衝撃で使用不可を表示すると共に、衝撃が小
さいときはその衝撃の積算値が積算許容値を上回ったと
ころで使用不可を表示するようにしたので、衝撃の大き
さにかかわらずバイポーラ凝固装置1に不具合を生じる
確率が高くなったタイミングで適切に異常を報知するこ
とができる。従って、衝撃が印加したことを外観検査で
のみ判別していた従来例のものと違って、手術中に意図
しない高電圧が発生したり、漏電が発生したりして、患
者や術者に危害が及ぶ虞を未然に回避することができ
る。
【0037】この場合、内部電池30により加速度セン
サユニット26、増幅器27、EEPROM28、マイ
コン18に給電するようにしたので、電源のオフ状態で
あってもバイポーラ凝固装置1に作用する加速度の検出
が可能となり、バイポーラ凝固装置1の異常の発生に対
処することができる。
【0038】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を図5乃至図8を参照して説明するに、第1
の実施の形態と同一部分には同一符号を付して説明を省
略する。この第2の実施の形態は、バイポーラ凝固装置
1に作用した衝撃度の大きさに応じて機械的にバイポー
ラ凝固装置1に対する操作を禁止したことを特徴とす
る。
【0039】即ち、図5に示した操作部3の裏側には図
6に示すような扇状の揺動アクチュエータ31(検知手
段、切換手段)が設けられている。この揺動アクチュエ
ータ31は揺動可能なように軸部32で支持されている
と共に、引張りバネ33により下方に付勢されている。
この揺動アクチュエータ31の下段には「POWER」
表示部34が設けられ、上段には「落下品 使用不可」
表示部35(使用不可表示部に相当)が設けられてお
り、通常状態においては電源オンオフスイッチ4の上方
に形成された表示窓36から「POWER」表示部34
が外方を臨むようになっている(図5参照)。
【0040】ここで、揺動アクチュエータ31の先端に
形成された係止部31aはラッチリンク37(衝撃検知
手段に相当)に係止されている。つまり、ラッチリンク
37は揺動可能なように軸部38で支持されており、一
辺の先端に形成された爪部37aに揺動アクチュエータ
31の係止部31aが係止されていると共に、他辺の先
端に重錘39が装着されている。これにより、バイポー
ラ凝固装置1に所定値以上の衝撃が印加したときは、重
錘39の慣性力によりラッチリンク37が揺動するの
で、揺動アクチュエータ31に対する係止状態を解除す
るようになっている。
【0041】この場合、ラッチリンク37による揺動ア
クチュエータ31に対する係止が解除された状態では、
図7に示すように揺動アクチュエータ31が操作部3に
設けられた電源オンオフ用のノブ4とスイッチ40との
間に介在して、ノブ4によるスイッチ40に対する操作
を禁止することにより使用不可態様に切換えるようにな
っている。また、ラッチリンク37による揺動アクチュ
エータ31に対する係止が外れた状態では揺動アクチュ
エータ31に設けられた「落下品 使用不可」表示部3
5が表示窓36から外方を臨むようになっている(図8
参照)。
【0042】さて、バイポーラ凝固装置1に落下による
大きな衝撃が作用した場合は、ラッチリンク37による
揺動アクチュエータ31に対する係止状態が解除される
ので、揺動アクチュエータ31が通常位置から異常位置
に揺動して揺動アクチュエータ31が電源オンオフスイ
ッチのノブ4とスイッチ40との間に介在するようにな
る。これにより、ノブ4に対する押圧操作が禁止される
ようになるので、電源をオンすることができなくなる。
また、操作部3の表示窓36には「落下品 使用不可」
という文字が表示されるので、使用者は、バイポーラ凝
固装置1に大きな衝撃が作用したと判断して、バイポー
ラ凝固装置1の修理を業者に委託する。
【0043】この第2の実施の形態によれば、大きな衝
撃が作用したときは通常位置から異常位置に移動して電
源オンオフスイッチ4に対する操作を機械的に禁止する
揺動アクチュエータ31を設けたので、加速度センサユ
ニット26を用いる第1の実施の形態のものに比較し
て、コストを大幅に低減することができる。また、電源
オンオフスイッチ4に対する操作を強制的に禁止する構
成であるので、不具合が発生する確率が高い異常な状態
で継続使用されてしまうことを確実に防止することがで
きて安全性を高めることができる。
【0044】しかも、使用不可の報知と電源オンオフス
イッチ4に対する操作禁止とを揺動アクチュエータ31
の揺動により同時に行うように構成したので、全体の構
成を簡単化することができる。
【0045】本発明は、上記各実施の形態に限定される
ものではなく、次のように変形または拡張できる。バイ
ポーラ凝固装置に大きな衝撃が印加したり、小さな衝撃
が何回も印加したときは、電源を強制的にしゃ断するよ
うにしてもよい。また、バイポーラ凝固装置に限らず、
患部にバルーンやコイルなどの生体内留置部材を留置す
るための高周波電源装置に適用するようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の医療用機器によれば、機器本体に大きな衝撃が印加し
たり、小さな衝撃が繰返して印加したときは、機器本体
を使用不可態様に切換えるようにしたので、衝撃による
不具合の発生を未然に防止することができるという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における電気回路を
示すブロック図
【図2】バイポーラ凝固装置を示す斜視図
【図3】バイポーラピンセットによる施術状態を示す斜
視図
【図4】出力回路を示す電気回路図
【図5】本発明の第2の実施の形態における操作部を示
す正面図
【図6】揺動アクチュエータとラッチリンクとの係合状
態を示す正面図
【図7】揺動アクチュエータの平面図
【図8】衝撃の検知状態で示す図5相当図
【符号の説明】
1はバイポーラ凝固装置(医療用機器)、18はマイク
ロコンピュータ(切換手段)、26は加速度センサユニ
ット(衝撃検知手段)、31は揺動アクチュエータ(検
知手段、切換手段)、35は「落下品 使用不可」表示
部(使用不可表示部)、37はラッチリンク(衝撃検知
手段)である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器本体から電流を出力することにより
    患部に施術する医療用機器において、 前記機器本体に印加した衝撃の大きさを検出する衝撃検
    知手段と、 この衝撃検知手段が検知した衝撃度が所定の許容値を上
    回ったときは前記機器本体を使用不可態様に切換える切
    換手段とを備えたことを特徴とする医療用機器。
  2. 【請求項2】 前記切換手段は、使用不可を使用者に報
    知することにより前記機器本体を使用不可態様に切換え
    ることを特徴とする請求項1記載の医療用機器。
  3. 【請求項3】 前記切換手段は、前記機器本体の動作を
    禁止することにより前記機器本体を使用不可態様に切換
    えることを特徴とする請求項1記載の医療用機器。
  4. 【請求項4】 前記検知手段は、所定値以上の衝撃によ
    り通常位置から異常位置に移動するアクチュエータから
    構成され、 前記切換手段は、前記アクチュエータが異常位置に位置
    したときは使用者による前記機器本体に対する操作を禁
    止することにより前記機器本体の動作を禁止することを
    特徴とする請求項3記載の医療用機器。
  5. 【請求項5】 前記アクチュエータには、異常位置に位
    置した状態で使用者から視認可能となる使用不可表示部
    が設けられていることを特徴とする請求項4記載の医療
    用機器。
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