JP2000188737A - 映像信号の送信方法および装置ならびに受信方法および装置 - Google Patents

映像信号の送信方法および装置ならびに受信方法および装置

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JP2000188737A
JP2000188737A JP10364463A JP36446398A JP2000188737A JP 2000188737 A JP2000188737 A JP 2000188737A JP 10364463 A JP10364463 A JP 10364463A JP 36446398 A JP36446398 A JP 36446398A JP 2000188737 A JP2000188737 A JP 2000188737A
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frame
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video signal
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JP10364463A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Takeuchi
与哲 竹内
Minoru Nishioka
稔 西岡
Tatsuji Sakauchi
達司 坂内
Tsugio Murao
次男 村尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模の増大や運用の複雑化等を招くこと
なく各種フォーマットの映像信号の伝送を可能とし、そ
の伝送を受信側でモニタにより直接かつ容易に確認でき
るようにする。 【解決手段】 予めインタフェース信号のフォーマット
を決めておき、例えばインタレース走査の映像信号Si
を伝送する場合は、制御回路2により映像信号Siの映
像データをフレーム/フィールドメモリ1に書き込んで
読み出すことにより、映像信号Si の第1フィールドの
アクティブ区間のデータをインタフェース信号の所定フ
レームの奇数ラインに、第2フィールドのアクティブ区
間のデータをインタフェース信号の次のフレームの偶数
ラインにそれぞれマッピングする。次に、インタフェー
ス信号のアクティブ区間のうち映像信号Si をマッピン
グしない区間をペデスタルレベルとし、インタフェース
信号の伝送フォーマットへのフォーマッティングをして
伝送路100に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放送局スタジオ内
で使用される各種フォーマットの映像信号をHDTV(H
igh Definition Television)信号のインタフェース信号
にマッピングして伝送するための送信方法および装置な
らびに受信方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放送局スタジオ内で使用される映像信号
の各種フォーマットは、SMPTE259M規格、SM
PTE292M規格、SMPTE294M規格等のスタ
ジオデジタルインタフェース規格において規定されてい
る。これらの規格に規定されている通り、放送局スタジ
オ内では、フレーム周波数が同一で有効ライン数が異な
る方式、すなわち、(1)走査線数525本、フレーム
周波数30/1.001Hz、インタレース走査の48
0/60I方式(以下「480/60I」という)や、
(2)走査線数525本、有効ライン数483本、フレ
ーム周波数60/1.001Hz、プログレッシブ走査
の480/60P方式(以下「480/60P」とい
う)や、(3)走査線数1125本、有効ライン数10
80本、フレーム周波数30/1.001Hz、インタ
レース走査の1080/60I方式(以下「1080/
60I」という)や、(4)走査線数750本、有効ラ
イン数720本、フレーム周波数60/1.001H
z、プログレッシブ走査の720/60P方式(以下
「720/60P」という)等が使用されている。ま
た、有効ライン数や1ライン当たりの有効サンプル数が
同一でフレーム周波数が異なる方式、すなわち、(1)
有効ライン数1080本、フレーム周波数24/1.0
01Hz、プログレッシブ走査の1080/24P方式
(以下「1080/24P」という)や、(2)有効ラ
イン数1080本、フレーム周波数30/1.001H
z、プログレッシブ走査の1080/30P方式(以下
「1080/30P」という)等、がSMPTE等で規
格化され使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
種フォーマットの伝送速度は、480/60I方式の場
合で270Mbps、480/60P方式の場合で54
0Mbps(例えば270Mbpsを2本で伝送す
る)、1080/60Iおよび720/60P方式では
1.485/1.001Gbpsというように、それぞ
れ異なる。このようにフォーマット毎に伝送速度が異な
るため、複数のフォーマットを扱う場合、各フォーマッ
トに対応した送信装置および受信装置がそれぞれ必要と
なり、回路規模およびコストが増加し、運用も複雑にな
る。
【0004】また、フレーム周波数が24/1.001
Hzや30/1.001Hz等の映像信号は、水平ブラ
ンキング期間を拡張し、有効ライン数や1ライン当たり
の有効サンプル数が同じであるフレーム周波数60/
1.001Hzの映像方式と同一の伝送速度にして伝送
される。この場合、フレーム周波数が24/1.001
Hzおよび30/1.001Hzである映像信号を表示
可能なモニタは現在ほとんどないため、フレーム周波数
が24/1.001Hzや30/1.001Hz等の映像信
号の伝送は可能であるが、これらの映像信号を直接モニ
タに表示することができない。そのため、どのような映
像信号が伝送されているのかを確認することは非常に困
難であった。
【0005】そこで本発明は、回路規模およびコストの
増大や運用の複雑化を招くことなく、伝送速度の異なる
各種フォーマットの映像信号を扱うことを可能にすると
ともに、それら各種フォーマットの映像信号の伝送をモ
ニタにより直接かつ容易に確認できるようにした、映像
信号の送信方法および装置ならびに受信方法および装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、映像信号を送信するための送信方法であって、
1フレームが第1および第2フィールドの2フィールド
からなるインタレース走査方式の映像信号である第1信
号を入力してプログレッシブ走査方式の映像信号である
第2信号に変換する信号変換ステップと、前記第2信号
を送出する送出ステップとを備え、前記信号変換ステッ
プは、前記第1信号の第1フィールドの各ラインのアク
ティブ区間のデータを前記第2信号の所定フレームの奇
数番目のラインのアクティブ区間にマッピングする第1
マッピングステップと、前記第1信号の第2フィールド
の各ラインのアクティブ区間のデータを前記第2信号の
前記所定フレームの次のフレームの偶数番目のラインの
アクティブ区間にマッピングする第2マッピングステッ
プと、前記第1および第2マッピングステップにより得
られる映像信号を予め決められた伝送フォーマットにフ
ォーマッティングして前記第2信号として出力するフォ
ーマッティングステップと、を含むことを特徴とする。
【0007】このような第1の発明によれば、インタレ
ース走査方式の映像信号である第1信号が予め決められ
た伝送フォーマットのプログレッシブ走査方式の第2信
号にマッピングされて伝送されるため、その第2信号に
対応した送信手段や、受信手段、伝送路などからなる伝
送手段が用意されている場合には、第2信号と異なるフ
ォーマットのインタレース走査方式の映像信号を、その
映像信号のフォーマットに対応した伝送手段を別途必要
とすることなく、伝送することができる。しかも、第1
信号の第1フィールドのデータが第2信号の所定フレー
ムの奇数番目のラインにマッピングされ、第1信号の第
2フィールドのデータが第2信号の次のフレームの偶数
番目のラインにマッピングされるため、受信側におい
て、第2信号を用いてモニタに映像を表示した場合、第
1信号による映像が、インタレース走査とプログレッシ
ブ走査の違いよるフリッカーを生じさせることなく、良
好に表示される。これにより、第2信号にマッピングさ
れた映像信号(第1信号)の伝送を直接にかつ容易に確
認することができる。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、前記
第1信号は、走査線数が525本であってフレーム周波
数が30/1.001Hzであるインタレース走査方式
の映像信号であり、前記第2信号は、走査線数が750
本であってフレーム周波数が60/1.001Hzであ
るプログレッシブ走査方式の信号であることを特徴とす
る。
【0009】第3の発明は、映像信号を送信するための
送信方法であって、映像信号である第1信号を入力して
該第1信号のアクティブ区間よりも大きいアクティブ区
間を有する映像信号である第2信号に変換する信号変換
ステップと、前記第2信号を送出する送出ステップとを
備え、前記信号変換ステップは、前記第1信号のアクテ
ィブ区間のデータを前記第2信号のアクティブ区間にマ
ッピングするマッピングステップと、前記マッピングス
テップにより得られる映像信号を予め決められた伝送フ
ォーマットにフォーマッティングして前記第2信号とし
て出力するフォーマッティングステップとを含み、前記
フォーマッティングステップでは、前記第1信号のアク
ティブ区間のデータがマッピングされる前記第2信号に
おけるマッピング位置を示す位置情報を補助データとし
て前記第2信号に付加することを特徴とする。
【0010】このような第3の発明によれば、映像信号
である第1信号のアクティブ区間のデータが第2信号の
大きいアクティブ区間にマッピングされて伝送されるた
め、第2信号に対応した送信手段や、受信手段、伝送路
などからなる伝送手段が用意されている場合には、第2
信号よりもアクティブ区間の小さい映像信号を、その映
像信号のフォーマットに対応した伝送手段を別途必要と
することなく、伝送することができる。しかも、受信側
において、第2信号に補助データとして付加された位置
情報であるマッピング位置を示す情報に基づき、第2信
号を用いて、それにマッピングされた第1信号による映
像をモニタの画面に表示することができる。このとき、
補助データとして第2信号に付加されるマッピング位置
の情報を送信側で適切に設定しておくことにより、第1
信号の示す映像をモニタ画面の中央部などの見やすい位
置に表示することができる。このため、第2信号を用い
てモニタに映像を表示することにより、第2信号にマッ
ピングされたアクティブ区間の小さい映像信号(第1信
号)の伝送を直接にかつ容易に確認することができる。
【0011】第4の発明は、第1または第3の発明にお
いて、前記信号変換ステップは、前記第2信号における
アクティブ区間のうち前記第1信号のアクティブ区間の
データがマッピングされる区間以外のアクティブ区間を
予め決められた固定レベルに設定する固定レベル設定ス
テップを更に含むことを特徴とする。
【0012】このような第4の発明によれば、第2信号
のアクティブ区間のうち第1信号のデータがマッピング
されない区間に対し固定レベルが設定されるため、受信
側において、第2信号を用いて、それにマッピングされ
た第1信号による映像をモニタの画面に良好に表示する
ことができる。
【0013】第5の発明は、第4の発明において、前記
固定レベルは前記第2信号のペデスタルレベルであるこ
とを特徴とする。
【0014】このような第5の発明によれば、第2信号
のアクティブ区間のうち第1信号のデータがマッピング
されない区間に対し第2信号のペデスタルレベルが設定
されるため、受信側において、第2信号を用いて、それ
にマッピングされた第1信号による映像をモニタの画面
に良好に表示することができる。
【0015】第6の発明は、第3の発明において、前記
信号変換ステップは、前記マッピング位置を示す位置情
報を外部から入力する入力ステップを更に含み、前記マ
ッピングステップでは、入力された前記位置情報に基づ
き前記第1信号のアクティブ区間のデータを前記第2信
号のアクティブ区間にマッピングし、前記フォーマッテ
ィングステップでは、入力された前記位置情報を前記補
助データとして前記第2信号に付加することを特徴とす
る。
【0016】このような第6の発明によれば、外部から
入力される位置情報に基づき第1信号のアクティブ区間
のデータが第2信号のアクティブ区間にマッピングされ
るため、第2信号を用いて映像を表示した場合における
画面上の映像の表示位置を任意に設定することができ
る。
【0017】第7の発明は、映像信号を送信するための
送信方法であって、映像信号である第1信号を入力して
該第1信号のフレーム周波数よりも高いフレーム周波数
を有する映像信号である第2信号に変換する信号変換ス
テップと、前記第2信号を送出する送出ステップとを備
え、前記信号変換ステップは、前記第1信号の本来のフ
レームのアクティブ区間のデータを前記第2信号の所定
フレームのアクティブ区間にマッピングするとともに、
前記第1信号のフレームのアクティブ区間のデータの複
製により得られる複製フレームのアクティブ区間のデー
タを前記所定フレーム以外の前記第2信号のフレームの
アクティブ区間にマッピングすることにより、前記本来
のフレームと前記複製フレームとを合わせたフレームを
有する映像信号であってフレーム周波数が前記第2信号
のフレーム周波数に等しい映像信号を生成するマッピン
グステップと、前記マッピングステップにより得られる
前記映像信号を予め決められた伝送フォーマットにフォ
ーマッティングして前記第2信号として出力するフォー
マッティングステップとを含み、前記フォーマッティン
グステップでは、前記マッピングステップにより得られ
る前記映像信号の各フレームにつき前記第1信号の本来
のフレームのデータがマッピングされているか複製フレ
ームのデータがマッピングされているかを示す識別情報
を補助データとして前記第2信号に付加することを特徴
とする。
【0018】このような第7の発明によれば、予め決め
られた伝送フォーマットの第2信号のフレーム周波数よ
りも低いフレーム周波数の映像信号である第1信号が第
2信号にマッピングして伝送されるため、その第2信号
に対応した送信手段や、受信手段、伝送路などからなる
伝送手段が用意されている場合には、フレーム周波数の
低い映像信号のフォーマットに対応した伝送手段を別途
必要とすることなく、その映像信号を伝送することがで
きる。しかも、第1信号が第2信号にマッピングされる
際に第1信号の本来のフレームの間に複製フレームが適
切に挿入されるため、受信側において、第2信号を用い
て第1信号の示す映像をモニタに良好に表示することが
できる。これにより、第2信号にマッピングされたフレ
ーム周波数の低い映像信号(第1信号)の伝送を直接に
かつ容易に確認することができる。また、第2信号の各
フレームにつき第1信号の本来のフレームと複製フレー
ムのいずれがマッピングされているかを示す識別情報が
第2信号に補助データとして付加されるため、受信側で
は、この識別情報を用いて第2信号から第1信号を取り
出すことができる。
【0019】第8の発明は、映像信号を送信するための
送信装置であって、1フレームが第1および第2フィー
ルドの2フィールドからなるインタレース走査方式の映
像信号である第1信号を入力してプログレッシブ走査方
式の信号である第2信号に変換する信号変換手段と、前
記第2信号を送出する送出手段とを備え、前記信号変換
手段は、前記第1信号のアクティブ区間のデータを一時
的に記憶するためのメモリと、前記メモリから読み出さ
れるデータを示す映像信号を予め決められた伝送フォー
マットにフォーマッティングして前記第2信号として出
力するフォーマッティング回路と、前記メモリを制御す
る制御回路とを含み、前記制御回路は、前記第1信号の
水平および垂直タイミング信号である第1の水平および
垂直タイミング信号、ならびに前記第2信号の水平およ
び垂直タイミング信号である第2の水平および垂直タイ
ミング信号を外部から入力し、前記第1の水平および垂
直タイミング信号に基づき前記第1信号のアクティブ区
間のデータを前記メモリに書き込み、前記第2の水平お
よび垂直タイミング信号に基づき、前記第1信号の第1
フィールドの各ラインのアクティブ区間のデータを前記
第2信号の所定フレームの奇数番目のラインのアクティ
ブ区間のデータとして前記メモリから読み出すととも
に、前記第1信号の第2フィールドの各ラインのアクテ
ィブ区間のデータを前記第2信号の前記所定フレームの
次のフレームの偶数番目のラインのアクティブ区間のデ
ータとして前記メモリから読み出ことにより、前記映像
信号を前記メモリに出力させることを特徴とする。
【0020】このような第8の発明の送信装置によれ
ば、第1の発明の送信方法により、インタレース走査方
式の映像信号をプログレッシブ走査方式の信号にマッピ
ングして送信することができる。
【0021】第9の発明は、第8の発明において、前記
第1信号は、走査線数が525本であってフレーム周波
数が30/1.001Hzであるインタレース走査方式
の映像信号であり、前記第2信号は、走査線数が750
本であってフレーム周波数が60/1.001Hzであ
るプログレッシブ走査方式の信号であることを特徴とす
る。
【0022】第10の発明は、映像信号を送信するため
の送信装置であって、映像信号である第1信号を入力し
て該第1信号のアクティブ区間よりも大きいアクティブ
区間を有する映像信号である第2信号に変換する信号変
換手段と、前記第2信号を送出する送出手段とを備え、
前記信号変換手段は、前記第1信号のアクティブ区間の
データを一時的に記憶するためのメモリと、前記メモリ
から読み出されるデータを示す映像信号を予め決められ
た伝送フォーマットにフォーマッティングして前記第2
信号として出力するフォーマッティング回路と、前記メ
モリを制御する制御回路とを含み、前記制御回路は、前
記第1信号の水平および垂直タイミング信号である第1
の水平および垂直タイミング信号、ならびに前記第2信
号の水平および垂直タイミング信号である第2の水平お
よび垂直タイミング信号を外部から入力し、前記第1の
水平および垂直タイミング信号に基づき前記第1信号の
アクティブ区間のデータを前記メモリに書き込み、前記
第2の水平および垂直タイミング信号に基づき前記第1
信号のアクティブ区間のデータを前記第2信号のアクテ
ィブ区間内のデータとして前記メモリから読み出し、前
記フォーマッティング回路は、前記第1信号のアクティ
ブ区間のデータがマッピングされる第2信号のアクティ
ブ区間におけるマッピング位置を示す位置情報を補助デ
ータとして前記第2信号に付加することを特徴とする。
【0023】このような第10の発明の送信装置によれ
ば、第3の発明の送信方法により、アクティブ区間の小
さい映像信号をアクティブ区間の大きい信号にマッピン
グして送信することができる。
【0024】第11の発明は、第8または第10の発明
において、前記信号変換手段は、所定の固定レベル信号
を発生する固定レベル発生回路と、前記メモリから出力
される前記映像信号と前記固定レベル信号とのいずれか
を選択して出力する選択回路とを更に含み、前記制御回
路は、前記第2の水平および垂直タイミング信号に基づ
き、前記第2信号のアクティブ区間のうち前記第1信号
のデータが前記メモリから読み出される区間では前記選
択回路に前記メモリからの前記映像信号を選択させ、前
記第2信号のアクティブ区間のうち前記第1信号のデー
タが前記メモリから読み出される区間以外のアクティブ
区間では前記選択回路に前記固定レベル信号を選択さ
せ、前記フォーマッティング回路は、前記選択回路から
出力される信号を予め決められた伝送フォーマットにフ
ォーマッティングして前記第2信号として出力すること
を特徴とする。
【0025】このような第11の発明によれば、第4の
発明と同様、第2信号のアクティブ区間のうち第1信号
のデータがマッピングされない区間に対し固定レベルが
設定されるため、受信側において、第2信号を用いて、
それにマッピングされた第1信号による映像をモニタの
画面に良好に表示することができる。
【0026】第12の発明は、第11の発明において、
前記固定レベル信号は前記第2信号のペデスタルレベル
を示す信号であることを特徴とする。
【0027】第13の発明は、第10の発明において、
前記信号変換手段は、前記マッピング位置を示す前記位
置情報を外部から入力し、前記制御回路は、入力された
前記位置情報に基づき、前記第1信号のアクティブ区間
のデータを前記第2信号のアクティブ区間のうち該位置
情報が示す区間のデータとして読み出し、前記フォーマ
ッティング回路は、入力された前記位置情報を前記補助
データとして前記第2信号に付加することを特徴とす
る。
【0028】第14の発明は、映像信号を送信するため
の送信装置であって、映像信号である第1信号を入力し
て該第1信号のフレーム周波数よりも高いフレーム周波
数を有する映像信号である第2信号に変換する信号変換
手段と、前記第2信号を送出する送出手段とを備え、前
記信号変換手段は、前記第1信号のアクティブ区間のデ
ータを一時的に記憶するためのメモリと、前記メモリか
ら読み出されるデータを示す映像信号を予め決められた
伝送フォーマットにフォーマッティングして前記第2信
号として出力するフォーマッティング回路と、前記メモ
リを制御する制御回路とを含み、前記制御回路は、前記
第1信号の水平および垂直タイミング信号である第1の
水平および垂直タイミング信号、ならびに前記第2信号
の水平および垂直タイミング信号である第2の水平およ
び垂直タイミング信号を外部から入力し、前記第1の水
平および垂直タイミング信号に基づき前記第1信号のア
クティブ区間のデータを前記メモリに書き込み、前記第
2の水平および垂直タイミング信号に基づき、前記第1
信号の各フレームのアクティブ区間のデータを前記第2
信号のフレーム周波数に応じて繰り返し前記メモリから
読み出すことにより、前記第1信号の本来のフレームの
アクティブ区間のデータとともに前記第1信号の複製フ
レームのアクティブ区間のデータが前記第2信号の各フ
レームのアクティブ区間にマッピングされた信号として
前記第2信号のフレーム周波数に等しいフレーム周波数
を有する前記映像信号を前記メモリに出力させ、前記フ
ォーマッティング回路は、前記メモリから出力される前
記映像信号の各フレームにつき前記第1信号の本来のフ
レームのデータがマッピングされているか複製フレーム
のデータがマッピングされているかを示す識別情報を補
助データとして前記第2信号に付加することを特徴とす
る。
【0029】このような第14の発明の送信装置によれ
ば、第7の発明の送信方法により、フレーム周波数の低
い映像信号をフレーム周波数の高い信号にマッピングし
て送信することができる。
【0030】第15の発明は、映像信号を受信するため
の受信方法であって、請求項1に記載の送信方法により
送信された前記第2信号を受信する受信ステップと、前
記第2信号から前記第1信号を分離して受信映像信号と
して出力する信号分離ステップとを備え、前記信号分離
ステップは、前記第2信号の所定フレームの奇数番目の
ラインのアクティブ区間にマッピングされている前記第
1信号のデータを、前記受信映像信号の第1フィールド
の各ラインのアクティブ区間のデータとして抽出する第
1抽出ステップと、前記第2信号の前記所定フレームの
次のフレームの偶数番目のラインのアクティブ区間にマ
ッピングされている前記第1信号のデータを、前記受信
映像信号の第2フィールドの各ラインのアクティブ区間
のデータとして抽出する第2抽出ステップと、を含むこ
とを特徴とする。
【0031】このような第15の発明によれば、インタ
レース走査方式の映像信号である第1信号がマッピング
されているプログレッシブ走査方式の第2信号を受信
し、受信した第2信号から第1信号を取り出すことがで
きる。
【0032】第16の発明は、映像信号を受信するため
の受信方法であって、請求項3に記載の送信方法により
送信された前記第2信号を受信する受信ステップと、前
記第2信号から前記第1信号を分離して受信映像信号と
して出力する信号分離ステップとを備え、前記信号分離
ステップは、前記第2信号に付加されている補助データ
から前記マッピング位置を示す位置情報を抽出する位置
情報抽出ステップと、前記位置情報に基づき、前記第2
信号のアクティブ区間にマッピングされている前記第1
信号のデータを前記受信映像信号のアクティブ区間のデ
ータとして抽出する映像情報抽出ステップと、を含むこ
とを特徴とする。
【0033】このような第16の発明によれば、アクテ
ィブ区間の小さい映像信号である第1信号がマッピング
されているアクティブ区間の大きい第2信号を受信し、
受信した第2信号から第1信号を取り出すことができ
る。
【0034】第17の発明は、映像信号を受信するため
の受信方法であって、請求項7に記載の送信方法により
送信された前記第2信号を受信する受信ステップと、前
記第2信号から前記第1信号のデータを分離し、該デー
タに基づき、予め設定された出力フレーム周波数の映像
信号を出力する信号分離ステップとを備え、前記信号分
離ステップは、前記第2信号に付加されている補助デー
タから、前記第2信号における各フレームにつき前記第
1信号の本来のフレームのデータがマッピングされてい
るか複製フレームのデータがマッピングされているかを
示す識別情報を抽出する識別情報抽出ステップと、前記
第2信号の各フレームのうち前記識別情報に基づき前記
出力フレーム周波数に応じて選択されるフレームのアク
ティブ区間のデータを、前記出力フレーム周波数の前記
映像信号のアクティブ区間のデータとして抽出する映像
情報抽出ステップと、を含むことを特徴とする。
【0035】このような第17の発明によれば、フレー
ム周波数の低い映像信号である第1信号がマッピングさ
れているフレーム周波数の高い第2信号を受信し、受信
した第2信号から、第1信号のデータにより構成される
映像信号であって予め設定された出力フレーム周波数を
有する映像信号を取り出すことができる。なお、出力フ
レーム周波数を第1信号のフレーム周波数に設定した場
合には、受信した第2信号から第1信号を取り出すこと
ができる。
【0036】第18の発明は、映像信号を受信するため
の受信装置であって、請求項1に記載の送信方法により
送信された前記第2信号を受信する受信手段と、前記第
2信号から前記第1信号を分離し受信映像信号として出
力する信号分離手段とを備え、前記信号分離手段は、前
記第2信号から水平および垂直タイミング信号を抽出す
るとともに、前記第2信号からアクティブ区間のデータ
を取り出して出力するデフォーマッタ回路と、前記デフ
ォーマッタ回路が出力する前記データを一時的に記憶す
るためのメモリと、前記メモリを制御する制御回路とを
含み、前記制御回路は、前記デフォーマッタ回路が抽出
する前記水平および垂直タイミング信号に基づき、前記
デフォーマッタ回路が出力する前記第2信号のアクティ
ブ区間のデータを前記メモリに書き込み、前記第2信号
の所定フレームの奇数番目のラインのアクティブ区間に
マッピングされている前記第1信号のデータを、前記受
信映像信号の第1フィールドの各ラインのアクティブ区
間のデータとして前記メモリから読み出し、前記第2信
号の前記所定フレームの次のフレームの偶数番目のライ
ンのアクティブ区間にマッピングされている前記第1信
号のデータを、前記受信映像信号の第2フィールドの各
ラインのアクティブ区間のデータとして前記メモリから
読み出すことを特徴とする。
【0037】このような第18の発明の受信装置によれ
ば、第15の発明の受信方法により、インタレース走査
方式の映像信号である第1信号がマッピングされている
プログレッシブ走査方式の第2信号を受信し、受信した
第2信号から第1信号を取り出すことができる。
【0038】第19の発明は、映像信号を受信するため
の受信装置であって、請求項3に記載の送信方法により
送信された前記第2信号を受信する受信手段と、前記第
2信号から前記第1信号を分離し受信映像信号として出
力する信号分離手段とを備え、前記信号分離手段は、前
記第2信号から水平および垂直タイミング信号を抽出
し、前記第2信号に付加されている補助データから前記
マッピング位置を示す位置情報を抽出するとともに、前
記第2信号からアクティブ区間のデータを取り出して出
力するデフォーマッタ回路と、前記デフォーマッタ回路
が出力する前記データを一時的に記憶するためのメモリ
と、前記メモリを制御する制御回路とを含み、前記制御
回路は、前記デフォーマッタ回路が抽出する前記水平お
よび垂直タイミング信号と前記位置情報とに基づき、前
記デフォーマッタ回路が出力する前記第2信号のアクテ
ィブ区間のデータを前記メモリに書き込み、前記第2信
号のアクティブ区間にマッピングされている前記第1信
号のデータを前記受信映像信号のアクティブ区間のデー
タとして前記メモリから読み出すことを特徴とする。
【0039】このような第19の発明の受信装置によれ
ば、第16の発明の受信方法により、アクティブ区間の
小さい映像信号である第1信号がマッピングされている
アクティブ区間の大きい第2信号を受信し、受信した第
2信号から第1信号を取り出すことができる。
【0040】第20の発明は、映像信号を受信するため
の受信装置であって、請求項7に記載の送信方法により
送信された前記第2信号を受信する受信手段と、前記第
2信号から前記第1信号のデータを分離し、該データに
基づき、予め設定された出力フレーム周波数の映像信号
を出力する信号分離手段とを備え、前記信号分離手段
は、前記第2信号から水平および垂直タイミング信号を
抽出し、前記第2信号に付加されている補助データから
前記識別情報を抽出するとともに、前記第2信号からア
クティブ区間のデータを取り出して出力するデフォーマ
ッタ回路と、前記デフォーマッタ回路が出力する前記デ
ータを一時的に記憶するためのメモリと、前記メモリを
制御する制御回路とを含み、前記制御回路は、前記デフ
ォーマッタ回路が抽出する前記水平および垂直タイミン
グ信号に基づき、前記デフォーマッタ回路が出力する前
記第2信号のアクティブ区間のデータを前記メモリに書
き込み、前記第2信号の各フレームのうち前記識別情報
に基づき前記出力フレーム周波数に応じて選択されるフ
レームのアクティブ区間のデータを前記メモリから読み
出すことにより、前記出力フレーム周波数の映像信号を
前記メモリに出力させることを特徴とする。
【0041】このような第20の発明の受信装置によれ
ば、第17の発明の受信方法により、フレーム周波数の
低い映像信号である第1信号がマッピングされているフ
レーム周波数の高い第2信号を受信し、受信した第2信
号から、第1信号のアクティブ区間のデータにより構成
される映像信号であって予め設定された出力フレーム周
波数を有する映像信号を取り出すことができる。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明では、送信装置に入力され
る所定フォーマットの映像信号を予め決められた伝送フ
ォーマットの映像信号であるインタフェース信号として
送信し、受信装置ではそのインタフェース信号から映像
信号を取り出して元のフォーマットの映像信号として出
力する。以下、このような本発明の各種実施形態につい
て添付図面を参照して説明する。
【0043】<1.第1の実施形態> <1.1 第1の実施形態の送信装置>まず、本発明の
第1の実施形態として本発明の第1の送信方法によりイ
ンタレース走査方式の映像信号を送信する送信装置につ
いて説明する。この送信装置は、データ量の少ないイン
タレース走査の映像信号である入力映像信号をデータ量
の多いプログレッシブ走査方式の映像信号であるインタ
フェース信号にマッピングして送信する送信装置であっ
て、入力映像信号のフィールド周波数とインタフェース
信号のフレーム周波数とが同一であることを前提として
いる。
【0044】図1は、本実施形態の送信装置の構成を示
すブロック図である。この送信装置は、信号変換部11
0と送出部200とから成り、信号変換部110は入力
映像信号Si をインタフェース信号Sif1 に変換し、送
出部200は信号変換部110で得られたインタフェー
ス信号Sif1 を伝送路100に信号Sif2 として送出す
る。
【0045】本実施形態の送信装置における信号変換部
110は、フレーム/フィールドメモリ1と、制御回路
2と、ペデスタルレベル発生回路3と、選択回路4と、
インタフェースフォーマッタ回路5とを備えている。フ
レーム/フィールドメモリ1は、インタレース走査方式
の入力映像信号Si のアクティブ区間のデータを一時的
に記憶する。制御回路2は、外部から入力映像信号Si
の水平タイミング信号Hi および垂直タイミング信号V
i とインタフェース信号における水平タイミング信号H
ifおよび垂直タイミング信号Vifとを受け取り、フィー
ルド/フレームメモリ1を制御するための書込制御信号
WEおよび読出制御信号REを生成するとともに、選択
回路4を制御する選択信号Sseを生成する。ペデスタル
レベル発生回路3は、インタフェース信号におけるペデ
スタルレベルの信号Spdを発生する。選択回路4は、フ
レーム/フィールドメモリ1から読み出された映像デー
タを示す映像信号(以下「第2映像信号Si2」という)
とペデスタルレベルの信号Spdのいずれかを選択信号S
seに基づいて選択し、選択した信号を第3映像信号Si3
として出力する。インタフェースフォーマッタ回路5
は、インタフェース信号における水平タイミング信号H
ifおよび垂直タイミング信号Vifにしたがって、第3映
像信号Si3のフォーマットをインタフェース信号の伝送
フォーマットに変換することにより、入力映像信号Si
の映像データを含むインタフェース信号Sif1 を生成す
る。
【0046】上記のように構成された本実施形態の送信
装置は、以下に述べる送信方法により映像信号を送信す
る。
【0047】480/60I方式の伝送速度は270M
bpsであって、720/60P方式や1080/60
I方式の伝送速度は1.485/1.001Mbpsで
あり、現在使用されている伝送速度のうちで最も高くか
つ広く使われている伝送速度は1.485/1.001
Gbpsである。そこで以下では、480/60I方式
の入力映像信号Si を720/60P方式のインタフェ
ース信号にマッピングして送信する場合の送信方法につ
いて説明する。
【0048】図2は、480/60I方式の入力映像信
号Si のフォーマットを示す図である。この480/6
0I方式の映像信号Si を720/60P方式のインタ
フェース信号にマッピングして伝送した場合、受信側に
おいて、720/60P方式上にマッピングされた48
0/60I方式の映像信号による映像を受信側で直接7
20/60P方式によりモニタに表示して確認できるこ
とが望ましい。このため、480/60I方式の各フィ
ールド内の映像データすなわちアクティブ区間のデータ
を720/60P方式の各フレーム内のアクティブ区間
にマッピングする際に、480/60I方式の1ライン
中のアクティブ区間のデータを720/60P方式の1
ライン内のアクティブ区間にライン毎に順番にマッピン
グしていく。このとき480/60I方式の輝度信号Y
系列は720/60P方式の輝度信号Y系列に、色差信
号Pb/Pr系列は色差信号Pb/Pr系列にマッピン
グする。ところで、このとき、例えばインタレース走査
方式である480/60I方式の映像信号のアクティブ
区間の開始ラインであるライン20の映像データ(48
0/60I方式のライン20の映像データ)を、プログ
レッシブ走査である720/60P方式のインタフェー
ス信号のアクティブ区間の開始ラインであるライン26
のアクティブ区間(720/60P方式のライン26の
アクティブ区間)にマッピングし、次に480/60I
方式のライン21の映像データを720/60P方式の
ライン27のアクティブ区間にマッピングするという具
合に、480/60I方式の各ラインの映像データを7
20/60P方式のアクティブ区間の各ラインに順番に
マッピングすることが考えられる。しかし、この場合、
720/60P方式のインタフェース信号にマッピング
された480/60I方式の映像信号を受信側で直接7
20/60P方式によりモニタに表示すると、インタレ
ース走査とプログレッシブ走査の違いよりフリッカーが
生じて映像が良好に表示されず、映像の伝送を適切に確
認できないおそれがある。
【0049】そこで本実施形態では、480/60I方
式の映像信号Si のアクティブ区間のデータを720/
60P方式のインタフェース信号のアクティブ区間に図
3に示すようにマッピングし、図4に示すようなインタ
フェース信号を得る。すなわち、まず、480/60I
方式の映像信号Si の第1フィールドのアクティブ区間
の各データを、720/60P方式のインタフェース信
号の或るフレームの奇数ラインのアクティブ区間にマッ
ピングする。480/60I方式の映像信号のアクティ
ブ区間のデータをマッピングした区間以外の720/6
0P方式のインタフェース信号のアクティブ区間に対し
ては、輝度信号Y系列が10ビットで表現される場合に
は「64」(16進数で「040h」)、多重された色
差信号Pb/Pr系列が10ビットで表現される場合に
は「512」(16進数で「200h」)のペデスタル
レベルを設定する。次に、480/60I方式の映像信
号Si の第2フィールドのアクティブ区間の各データ
を、720/60P方式のインタフェース信号の次のフ
レームの偶数ラインのアクティブ区間にマッピングす
る。480/60I方式の映像信号をマッピングした区
間以外の720/60P方式のアクティブ区間に対して
は、720/60P方式のインタフェース信号の一つ前
のフレームの場合の処理と同様にペデスタルレベルを設
定する。
【0050】上記のように480/60I方式の映像信
号Si を720/60P方式のインタフェース信号にマ
ッピングするために、本実施形態の送信装置では、信号
変換部110が以下のように動作する。まず、制御回路
2が、入力映像信号Si における水平タイミング信号H
i および垂直タイミング信号Vi に基づき、図5(a)
に示す480/60I方式の映像信号Si に対して図5
(b)に示すような書込制御信号WEを生成する。すな
わち、書込制御信号WEは、入力映像信号Siの第1フ
ィールドについては、ライン20〜ライン263の各ラ
インにおけるアクティブ区間でHレベル(ハイレベル)
となり、それ以外の区間でLレベル(ローレベル)とな
る。また、書込制御信号WEは、入力映像信号Si の第
2フィールドについては、ライン283〜ライン525
の各ラインにおけるアクティブ区間でHレベルとなり、
それ以外の区間でLレベルとなる。フレーム/フィール
ドメモリ1は、この書込制御信号WEに基づき、480
/60I方式の入力映像信号Si のアクティブ区間のデ
ータを取り込んで記憶する。
【0051】また、制御回路2は、インタフェース信号
における水平タイミング信号Hifおよび垂直タイミング
信号Vifに基づき、図6(a)、図7(a)に示す72
0/60P方式のインタフェース信号に対して図6
(b)、図7(b)にそれぞれ示すような読出制御信号
REを生成する。ここで、図6は、入力映像信号Si の
第1フィールドのデータの読み出しによる映像信号のマ
ッピング動作を示すタイミングチャートであり、図7
は、入力映像信号Si の第2フィールドのデータの読み
出しによる映像信号のマッピング動作を示すタイミング
チャートである。フレーム/フィールドメモリ1は、読
出制御信号REに基づき、480/60I方式の入力映
像信号Si のアクティブ区間のデータを第2映像信号S
i2として出力する。すなわち、読出制御信号REは、イ
ンタフェース信号における一つ置きのラインのアクティ
ブ区間のうち入力映像信号Si におけるアクティブ区間
に対応する期間だけHレベルとなり、読出制御信号RE
がHレベルとなる毎に、フレーム/フィールドメモリ1
から入力映像信号Si の各ラインのアクティブ区間のデ
ータが順次読み出される。この読み出し動作においてフ
レーム/フィールドメモリ1は、入力映像信号Si の第
1フィールドのアクティブ区間のデータをインタフェー
ス信号の或るフレームにおける奇数ラインのアクティブ
区間に出力し、入力映像信号Si の第2フィールドのア
クティブ区間のデータをインタフェース信号の次のフレ
ームにおける偶数ラインのアクティブ区間に出力する。
具体的には、図4からわかるように、入力映像信号Si
の第1フィールドについては、入力映像信号Si のライ
ン20のアクティブ区間のデータをインタフェース信号
のライン27のアクティブ区間に出力し、入力映像信号
Si のライン21のアクティブ区間のデータをインタフ
ェース信号のライン29のアクティブ区間に出力する。
入力映像信号Si のライン22以降の各ラインのアクテ
ィブ区間のデータについても同様にしてインターフェー
ス信号の対応するラインのアクティブ区間に出力し、入
力映像信号Si のライン263のアクティブ区間のデー
タをインタフェース信号のライン513のアクティブ区
間に出力すると、第1フィールドの1回分の出力を終了
する。また、入力映像信号Si の第2フィールドについ
ては、入力映像信号Si のライン283のアクティブ区
間のデータをインタフェース信号の次のフレームにおけ
るライン26のアクティブ区間に出力し、入力映像信号
Siのライン284のアクティブ区間のデータをインタ
フェース信号の次のフレームにおけるライン28のアク
ティブ区間に出力する。入力映像信号Si のライン28
5以降の各ラインのアクティブ区間のデータについても
同様にしてインターフェース信号の次のフレームにおけ
る対応するラインのアクティブ区間に出力し、入力映像
信号Si のライン525のアクティブ区間のデータをイ
ンタフェース信号の次のフレームにおけるライン510
のアクティブ区間に出力すると、第2フィールドの1回
分の出力を終了する。
【0052】制御回路2は、上記の書込制御信号WEお
よび読出制御信号REに加えて、選択信号Sseを、イン
タフェース信号における水平タイミング信号Hi および
垂直タイミング信号Vi に基づいて生成する。この選択
信号Sseは、図6(c)および図7(c)に示すよう
に、インタフェース信号におけるアクティブ区間のうち
フレーム/フィールドメモリ1から入力映像信号のデー
タが読み出されない期間すなわちアクティブ期間のうち
読出制御信号REがLレベルとなる期間においてHレベ
ルとなり、それ以外の期間においてLレベルとなる。選
択回路4は、この選択信号Sseに基づき、フレーム/フ
ィールドメモリ1から出力される第2映像信号Si2とペ
デスタルレベル発生回路3から出力されるペデスタルレ
ベルの信号Spdのうちのいずれか一方を選択し、選択し
た信号を第3映像信号Si3として出力する。すなわち選
択回路4は、第3映像信号Si3として、選択信号Sseが
Lレベルのときは第2映像信号Si2を出力し、選択信号
SseがHレベルのときはペデスタルレベルの信号Spdを
出力する。
【0053】上記のようにして480/60I方式の入
力映像信号Si が720/60Pの信号にマッピングさ
れた第3映像信号Si3(図6(d)および図7(d))
が得られ、この第3映像信号Si3はインタフェース回路
5に入力される。インタフェースフォーマッタ回路5
は、公知の回路であって、第3映像信号Si3に対し、イ
ンタフェース信号における水平タイミング信号Hifおよ
び垂直タイミング信号Vifに基づき、予め決められた伝
送フォーマットにフォーマッティングを行う。本実施形
態におけるインタフェースフォーマッタ回路5は、映像
信号Si3をSMPTE292規格のインタフェース信号
にしたがってシリアル化し、図6(e)および図7
(e)に示すインタフェース信号Sif1 として出力す
る。この図6(e)、図7(e)および図4に示すよう
に、インタフェースフォーマッタ回路5により、映像タ
イミング基準コードSAV(Start of Active Video)お
よびEAV(End of Active Video)や、LN(line Numbe
r)、誤り検出コードCRCC(CyclicRedundancy Check
Code)などのコードが付加される。
【0054】このようにして、480/60I方式の入
力映像信号Si のマッピングされた720/60p方式
のインタフェース信号Sif1 が得られ、このインタフェ
ース信号Sif1 は、送出部200により信号Sif2 とし
て伝送路100に送出される。
【0055】<1.2 第1の実施形態の受信装置>次
に、上記送信装置から伝送路100に送出されたインタ
フェース信号Sif2を受信する受信装置について説明す
る。図8は、この受信装置の構成を示すブロック図であ
る。図8に示すように、この受信装置は、受信部300
と信号分離部410とから成り、受信部300は伝送路
100からインタフェース信号Sif2を受信して信号分
離部410に信号Sif1 として入力し、信号分離部41
0はそのインタフェース信号Sif1 から480/60I
方式の映像信号を分離する。
【0056】本実施形態の受信装置における信号分離部
410は、インタフェースデフォーマッタ回路6と、フ
レーム/フィールドメモリ7と、制御回路8とを備えて
いる。受信部300により受信されたインタフェース信
号Sif2 は、まず、インタフェースデフォーマッタ回路
6に信号Sif1 として入力される。インタフェースデフ
ォーマッタ回路6は、公知の回路であって、インタフェ
ース信号Sif1 から、水平タイミング信号Hi および垂
直タイミング信号Vi を取り出すとともに、SAVや、
EAV、LN、CRCCなどのコードの除去された72
0/60P方式の映像信号である第4映像信号Si4を出
力する。制御回路8は、インタフェースデフォーマッタ
6から水平タイミング信号Hi および垂直タイミング信
号Vi を受け取るとともに、外部から480/60I方
式の映像信号の水平タイミング信号Ho および垂直タイ
ミング信号Vo を受け取り、これらのタイミング信号よ
り、フレーム/フィールドメモリ7のメモリ制御信号と
して、書込制御信号WEおよび読出制御信号REを生成
する。
【0057】書込制御信号WEは、インタフェース信号
Sif1 における水平タイミング信号Hifおよび垂直タイ
ミング信号Vifに基づいて生成され、720/60P方
式の第4映像信号Si4のアクティブ区間のうち480/
60Iの映像信号のアクティブ区間のデータが書き込ま
れている期間にHレベルとなり、それ以外の期間にはL
レベルとなる。すなわち、この書込制御信号WEの信号
波形は、送信装置のフレーム/フィールドメモリ1の読
出制御信号REと同様の波形つまり図6(b)、図7
(b)に示したような波形である。一方、読出制御信号
REは、480/60I方式の映像信号における水平タ
イミング信号Ho および垂直タイミング信号Vo に基づ
いて生成され、480/60I方式の信号における各ラ
インのアクティブ区間においてHレベルとなり、それ以
外の期間にはLレベルとなる。すなわち、この読出制御
信号REの信号波形は、送信装置のフレーム/フィール
ドメモリ1の書込制御信号WEと同様の波形つまり図5
(b)に示したような波形である。
【0058】上記のような書込制御信号WEおよび読出
制御信号REに基づいて制御回路8がフレーム/フィー
ルドメモリ7に対する読出および書込を制御することに
より、図3に示したマッピングと逆のマッピングが行わ
れる。すなわち、書込制御信号WEにより、720/6
0P方式の第4映像信号Si4に含まれる480/60I
のアクティブ区間のデータがフレーム/フィールドメモ
リ7に書き込まれる。具体的には、第4映像信号Si4の
フレームのうち480/60I方式の映像信号の第1フ
ィールドのデータがマッピングされているフレームにつ
いては、ライン27からライン513までの奇数ライン
のそれぞれにおける720ワードのデータが順次書き込
まれる。そして、読出制御信号REにより、480/6
0I方式の信号における各ラインのアクティブ区間に相
当するデータがフレーム/フィールドメモリ7から水平
タイミング信号Ho および垂直タイミング信号Vo に応
じたタイミングで読み出される。これにより、送信側で
入力された映像信号Si のフォーマットである480/
60I方式の映像信号が得られる。この映像信号は出力
映像信号So として受信装置から出力される。
【0059】ところで本実施形態では、受信装置の信号
分離部410においてインタフェース信号Sif1 から4
80/60I方式の映像信号So を上記のようにして分
離する前に、モニタにより映像信号の伝送を確認するこ
とができる。この確認の際には、図8において点線で示
すように、受信部300から出力されるインタフェース
信号Sif1 をデジタル信号からアナログ信号に変換する
D/A変換回路51と、D/A変換回路51から出力さ
れるアナログ映像信号を入力して映像を表示するモニタ
53とを設ける。本実施形態では、図3に示すように、
入力映像信号Si の第1フィールドの各ラインのアクテ
ィブ区間のデータがインタフェース信号の所定フレーム
の奇数ラインのアクティブ区間にマッピングされ、入力
映像信号Si の第2フィールドの各ラインのアクティブ
区間のデータがインタフェース信号の前記所定フレーム
の次のフレームの偶数ラインのアクティブ区間にマッピ
ングされるため、受信側においてモニタ53により入力
映像信号Si による映像が良好に表示され、インタレー
ス走査とプログレッシブ走査の違いよるフリッカーは生
じない。
【0060】<1.3 第1の実施形態の効果>本実施
形態によれば、インタレース走査方式の映像信号Si が
予め決められた伝送フォーマットのプログレッシブ走査
方式のインタフェース信号にマッピングされて伝送され
る。このため、そのインタフェース信号に対応した送信
手段や、受信手段、伝送路などからなる伝送手段が用意
されている場合には、そのインタフェース信号と異なる
フォーマットのインタレース走査方式の映像信号Si
を、その映像信号Si のフォーマットに対応した伝送手
段を別途必要とすることなく、伝送することができる。
また、映像信号Si はインタフェース信号にマッピング
されて伝送されるため、映像信号Si をインタフェース
信号のフォーマットに変換して伝送する場合に比べ、少
ない回路量の追加でインタフェース信号とフォーマット
の異なる映像信号Si を伝送することができ、信号の遅
延も少なくて済む。しかも、受信側において、インタフ
ェース信号Sif1 を用いてモニタに映像を表示した場
合、映像信号Si による映像が、インタレース走査とプ
ログレッシブ走査の違いよるフリッカーを生じさせるこ
となく、良好に表示される。このため、インタフェース
信号Sif1 を用いてモニタに映像を表示することによ
り、インタフェース信号Sif1 にマッピングされたイン
タレース走査方式の映像信号Si の伝送を直接にかつ容
易に確認することができる。
【0061】<1.4 第1の実施形態の変形例>上述
の実施形態の説明では、480/60I方式の映像信号
Si を720/60P方式のインタフェース信号にマッ
ピングする場合を想定しているが、伝送すべきインタレ
ース走査の映像信号Si のフィールド周波数とプログレ
ッシブ走査のインタフェース信号のフレーム周波数とが
同一であれば、それらのフォーマットが上記以外の場合
であっても、そのフォーマットに対応した水平タイミン
グ信号Hi ,Hifおよび垂直タイミング信号Vi ,Vif
を使用することにより、同様に実施可能である。
【0062】<2.第2の実施形態> <2.1 第2の実施形態の送信装置>次に、本発明の
第2の実施形態として本発明の第2の送信方法により映
像信号を送信する送信装置について説明する。この送信
装置は、データ量の少ないプログレッシブ走査の映像信
号である入力映像信号をデータ量の多いプログレッシブ
走査方式の映像信号であるインタフェース信号にマッピ
ングして送信する送信装置であって、入力映像信号とイ
ンタフェース信号とのフレーム周波数が等しいことを前
提としている。
【0063】図9は、本実施形態の送信装置の構成を示
すブロック図である。この送信装置は、信号変換部12
0と送出部200とから成り、信号変換部120は入力
映像信号Si をインタフェース信号Sif1 に変換し、送
出部200は信号変換部120で得られたインタフェー
ス信号Sif1 を伝送路100に信号Sif2 として送出す
る。
【0064】本実施形態の送信装置における信号変換部
120は、フレーム/フィールドメモリ9と、制御回路
10と、ペデスタルレベル発生回路11と、選択回路1
2と、インタフェースフォーマッタ回路13とを備えて
いる。フレーム/フィールドメモリ9は、各種フォーマ
ットの映像信号Si を入力し、入力映像信号Si のアク
ティブ区間のデータを一時的に記憶する。制御回路10
は、外部から入力映像信号Si の水平タイミング信号H
i および垂直タイミング信号Vi と、インタフェース信
号における水平タイミング信号Hifおよび垂直タイミン
グ信号Vifと、多重位置信号Sm とを受け取り、フィー
ルド/フレームメモリ9を制御するための書込制御信号
WEおよび読出制御信号REを生成するとともに、選択
回路12を制御する選択信号Sseを生成する。ペデスタ
ルレベル発生回路11は、インタフェース信号における
ペデスタルレベルの信号Spdを発生する。選択回路12
は、フレーム/フィールドメモリ9から読み出された映
像データを示す映像信号(以下、第1の実施形態の場合
と同様「第2映像信号Si2」という)とペデスタルレベ
ルの信号Spdのいずれかを選択信号Sseに基づいて選択
し、選択した信号を第3映像信号Si3として出力する。
インタフェースフォーマッタ回路13は、インタフェー
ス信号における水平タイミング信号Hifおよび垂直タイ
ミング信号Vifにしたがって、第3映像信号Si3のフォ
ーマットをインタフェース信号の伝送フォーマットに変
換するとともに、入力映像信号Si のインタフェース信
号へのマッピングの位置を示す多重位置信号Sm の情報
をパケット化し補助データとしてインタフェース信号に
付加する。
【0065】上記のように構成された本実施形態の送信
装置は、以下に述べる送信方法により映像信号を送信す
る。
【0066】現在、480/60P方式の伝送速度は2
70Mbps×2又は360Mbpsであり、720/
60P方式や1080/60I方式の伝送速度は1.4
85/1.001Mbpsである。現在使用されている
伝送速度のうちで最も高くかつ広く使われている伝送速
度は1.485/1.001Gbpsである。そこで以
下では、480/60P方式の入力映像信号Si を1.
485/1.001Gbpsの720/60P方式のイ
ンタフェース信号にマッピングして送信する場合の送信
方法について説明する。
【0067】図10は、480/60P方式の入力映像
信号Si のフォーマットを示す図である。この480/
60P方式の映像信号Si を720/60P方式のイン
タフェース信号にマッピングして伝送した場合、受信側
において、720/60P方式上にマッピングされた4
80/60P方式の映像信号による映像を直接720/
60P方式によりモニタに表示して映像信号の伝送を良
好に確認できることが望ましい。そこで、インタフェー
ス信号を用いて受信側で720/60P方式により直接
に480/60Pの方式の映像信号による映像を表示し
た場合に画面のほぼ中央部に映像が表示されるように、
図11に示す如く、480/60P方式の映像信号Si
をインタフェース信号にマッピングする。本実施形態に
おけるこのマッピングの詳細は以下の通りである。
【0068】480/60P方式のフレーム内の映像デ
ータすなわちアクティブ区間のデータを720/60P
方式のフレーム内のアクティブ区間にマッピングする際
に、480/60P方式の1ライン中のアクティブ区間
のデータを720/60P方式の1ライン内のアクティ
ブ区間にライン毎に順番にマッピングしていく。このと
き480/60P方式の輝度信号Y系列は720/60
P方式の輝度信号Y系列に、色差信号Pb/Pr系列は
色差信号Pb/Pr系列にマッピングする。
【0069】480/60Pの方式の映像信号Si によ
る映像を受信側でインタフェース信号を用いて映像72
0/60P方式により直接にモニタに示した場合におい
て画面のほぼ中央部に映像が表示されるようにするため
には、上記のマッピングの際に、まず480/60P方
式の映像信号Si のアクティブ区間の最初のラインであ
るライン43のアクティブ区間のデータを、720/6
0P方式のインタフェース信号のライン144のアクテ
ィブラインのアクティブ区間の先頭のワードより281
ワード目からマッピングしていく。以後、図11に示す
通り、各ライン毎に順々にマッピングし、480/60
P方式の映像信号Si のアクティブ区間の最終ラインで
ある525ラインのアクティブ区間の各データを、72
0/60P方式のインタフェース信号のライン626の
アクティブラインのアクティブ区間の先頭のワードより
281ワード目から720ワード分マッピングしてい
く。480/60P方式の映像信号Si のアクティブ区
間のデータをマッピングした区間以外の720/60P
方式のインタフェース信号のアクティブ区間に対して
は、輝度信号Y系列が10ビットで表現される場合には
「64」(16進数で「040h」)、多重された色差
信号Pb/Pr系列が10ビットで表現される場合には
「512」(16進数で「200h」)のペデスタルレ
ベルを設定する。
【0070】上記のように480/60P方式の映像信
号Si を720/60P方式のインタフェース信号にマ
ッピングするために、本実施形態の送信装置では、信号
変換部120が以下のように動作する。まず、制御回路
10が、入力映像信号Si における水平タイミング信号
Hi および垂直タイミング信号Vi に基づき書込制御信
号WEを生成する。この書込制御信号WEの信号波形
は、480/60P方式の映像信号Si のアクティブ区
間(図10参照)でHレベルとなり、それ以外の期間で
Lレベルとなる波形である。フレーム/フィールドメモ
リ9は、この書込制御信号WEに基づき、480/60
P方式の入力映像信号Si のアクティブ区間のデータを
読み込んで保持する。また、制御回路10は、インタフ
ェース信号における水平タイミング信号Hifおよび垂直
タイミング信号Vifと多重位置信号Sm とに基づき、読
出制御信号REを生成する。この読出制御信号REは、
インタフェース信号におけるアクティブ区間のうち入力
映像信号Si がマッピングされる区間においてHレベル
となり、それ以外の期間でLレベルとなる。すなわち、
インタフェース信号のライン144からライン626ま
での各ラインのアクティブ区間のうち、各ラインのアク
ティブ区間の先頭より281ワード目から720ワード
分進んだ1000ワード目までの区間においてHレベル
となる。フレーム/フィールドメモリ9は、この読出制
御信号REに基づき、480/60P方式の入力映像信
号Si のアクティブ区間のデータを読み出し、読み出し
たデータを、図11に示すように入力映像信号Si がマ
ッピングされた第2映像信号Si2として出力する。
【0071】制御回路10は、上記の書込制御信号WE
および読出制御信号REに加えて、選択信号Sseを、イ
ンタフェース信号における水平タイミング信号Hifおよ
び垂直タイミング信号Vifと多重位置信号Sm とに基づ
いて生成する。この選択信号Sseは、第1の実施形態に
おける選択信号(図6(c)および図7(c))と同
様、インタフェース信号におけるアクティブ区間のうち
フレーム/フィールドメモリ9から入力映像信号Si の
データが読み出されない期間においてHレベルとなり、
それ以外の期間においてLレベルとなる。選択回路12
は、この選択信号Sseに基づき、フレーム/フィールド
メモリ9から読み出される第2映像信号Si2とペデスタ
ルレベル発生回路11から出力されるペデスタルレベル
の信号Spdのうちのいずれか一方を選択し、選択した信
号を第3映像信号Si3として出力する。すなわち選択回
路12は、第3映像信号として、選択信号SseがLレベ
ルのときは第2映像信号Si2を出力し、選択信号Sseが
Hレベルのときはペデスタルレベルの信号Spdを出力す
る。
【0072】上記のようにして480/60P方式の入
力映像信号Si が720/60Pの信号にマッピングさ
れた第3映像信号Si3が得られ、この第3映像信号Si3
はインタフェースフォーマッタ回路13に入力される。
インタフェースフォーマッタ回路13は、公知の回路で
あって、第3映像信号Si3に対し、インタフェース信号
における水平タイミング信号Hifおよび垂直タイミング
信号Vifと多重位置信号Sm とに基づき、予め決められ
た伝送フォーマットにフォーマッティングを行う。
【0073】上記フォーマッティングでは、図11に示
すようにSAVおよびEAVや、LN、CRCCのコー
ドが付加されるとともに、多重位置信号Sm に基づく位
置情報が補助データとして第3映像信号Si3のブランキ
ング期間に付加されて、インタフェース信号Sif1 が生
成される。例えば図11に示した例では、インタフェー
ス信号Sif1 の各ラインのアクティブ区間のうち入力映
像信号Si をマッピングしたアクティブ区間の最初のワ
ード位置を示す値「281」を水平方向の多重位置情報
とし、インタフェース信号Sif1 の各ラインのうち入力
映像信号Si をマッピングした最初のライン位置を示す
値「144」を垂直方向の多重位置情報とする。そし
て、これらの水平および垂直方向の多重位置情報をパケ
ット化し補助データとして伝送する。図12(a)は、
こられの多重位置情報を補助データとして伝送する場合
のパケットの一例を示している。このパケットにおい
て、先頭から6ワードまでと最終ワードとは、SMPT
E291M規格で定められている補助データの一般的な
構成となっている。このパケットの先頭から7ワード目
以降にUDW(User Data Word)の領域が設けられてお
り、本実施形態では、このUDWの領域に、映像信号の
識別およびインタフェース信号の識別と水平および垂直
方向の多重位置とを示す各情報を格納する。ここで、映
像信号の識別情報は、入力映像信号Si のフォーマット
が何であるか(例えば480/60I方式であるか48
0/60P方式であるか等)を示す情報であり、インタ
フェース信号の識別情報は、インタフェース信号Sif1
のフォーマットが何であるか(例えば720/60P方
式であるか1080/60I方式であるか等)を示す情
報である。
【0074】伝送すべき映像信号Si のフォーマットお
よびインタフェース信号のフォーマットは固定されてい
る場合には、補助データとして付加されて伝送される上
記情報のうち、映像信号の識別およびインタフェース信
号の識別を示す情報は無くてもよい。しかし、送信装置
が入力映像信号Si のフォーマットとして480/60
I方式と480/60P方式のいずれにも対応可能な場
合には、映像信号の識別情報を補助データとして伝送す
るのが好ましい。入力映像信号Si のフォーマットとし
て480/60I方式と480/60P方式のいずれに
も対応可能とするためには、制御回路10を、入力映像
信号Si がインタレース走査の480/60I方式のと
きには第1の実施形態の信号変換部110におけるよう
な書込制御信号WE、読出制御信号REおよび選択信号
Sse(図5、図6および図7)を生成し、入力映像信号
Si がプログレッシブ走査の480/60P方式のとき
には第2の実施形態の信号変換部120におけるような
書込制御信号WE、読出制御信号REおよび選択信号S
seを生成する構成とすればよい。
【0075】なお上記説明では、入力映像信号Si をマ
ッピングした後のインタフェース信号Sif1 を用いてモ
ニタに表示した場合における映像の位置が画面のほぼ中
央となるように多重位置信号Sm が設定されているもの
としているが(図11参照)、その画面における映像の
位置が中央以外となるように設定することも可能であ
る。この場合、その画面における映像の位置に対応する
水平および垂直方向の多重位置情報が補助データとして
インタフェース信号Sif1 に付加されて伝送される。
【0076】<2.2 第2の実施形態の受信装置>次
に、上記送信装置から伝送路100に送出されたインタ
フェース信号Sif2を受信する受信装置について説明す
る。図13は、この受信装置の構成を示すブロック図で
ある。この受信装置は、受信部300と信号分離部42
0とから成り、受信部300は伝送路100からインタ
フェース信号Sif2 を受信して信号分離部420に信号
Sif1 として入力し、信号分離部420はそのインタフ
ェース信号Sif1 にマッピングされている映像信号を分
離する。以下では、インタフェース信号Sif1 に480
/60P方式の映像信号がマッピングされているものと
して説明する。
【0077】本実施形態の受信装置における信号分離部
420は、インタフェースデフォーマッタ回路14と、
フレーム/フィールドメモリ15と、制御回路16とを
備えている。受信部300により受信されたインタフェ
ース信号Sif2 は、まず、インタフェースデフォーマッ
タ回路14に信号Sif1 として入力される。インタフェ
ースデフォーマッタ回路14は、公知の回路であって、
インタフェース信号Sif1 から、水平タイミング信号H
ifおよび垂直タイミング信号Vifを取り出すとともに、
補助データとしてインタフェース信号Sif1 に付加され
ているパケットを分離して多重位置信号Sm を生成し、
SAVや、EAV、LN、CRCCなどのコードの除去
された720/60P方式の映像信号として第4映像信
号Si4を出力する。ここで多重位置信号Sm は、分離さ
れたパケットに補助データとして含まれている水平およ
び垂直方向の多重位置情報を示す信号である。制御回路
16は、インタフェースデフォーマッタ14から水平タ
イミング信号Hifおよび垂直タイミング信号Vifに加え
て多重位置信号Sm を受け取るとともに、外部から48
0/60P方式の映像信号の水平タイミング信号Ho お
よび垂直タイミング信号Vo を受け取り、これらのタイ
ミング信号より、フレーム/フィールドメモリ15のメ
モリ制御信号として、書込制御信号WEおよび読出制御
信号REを生成する。
【0078】書込制御信号WEは、インタフェース信号
Sif1 における水平タイミング信号Hifおよび垂直タイ
ミング信号Vifと多重位置信号Sm とに基づいて生成さ
れ、720/60P方式の第4映像信号Si4のアクティ
ブ区間のうち480/60P方式の映像信号のアクティ
ブ区間のデータが書き込まれている期間にHレベルとな
り、それ以外の期間にはLレベルとなる。すなわち、こ
の書込制御信号WEの信号波形は、本実施形態の送信装
置のフレーム/フィールドメモリ9の読出制御信号RE
と同様の波形である。一方、読出制御信号REは、48
0/60P方式の映像信号における水平タイミング信号
Ho および垂直タイミング信号Vo に基づいて生成さ
れ、480/60P方式の信号における各ラインのアク
ティブ区間においてHレベルとなり、それ以外の期間に
はLレベルとなる。すなわち、この読出制御信号REの
信号波形は、本実施形態の送信装置のフレーム/フィー
ルドメモリ9の書込制御信号WEと同様の波形である。
【0079】上記の書込制御信号WEにより、インタフ
ェース信号Sif1 にマッピングされている480/60
P方式の映像信号の映像データのみ、すなわち第4映像
信号Si4に含まれる480/60P方式の映像信号の映
像データのみが、フレーム/フィールドメモリ15に書
き込まれる。また、上記の読出制御信号REにより、4
80/60P方式の信号における各ラインのアクティブ
区間に相当するデータが、フレーム/フィールドメモリ
15から水平タイミング信号Ho および垂直タイミング
信号Vo に応じたタイミングで読み出される。これによ
り、送信側で入力された映像信号Si のフォーマットで
ある480/60P方式の映像信号が得られる。この映
像信号は出力映像信号So として受信装置から出力され
る。
【0080】ところで本実施形態では、受信装置の信号
分離部420においてインタフェース信号Sif1 から4
80/60P方式の映像信号So を分離する前に、モニ
タにより映像信号の伝送を確認することができる。この
確認の際には、図13において点線で示すように、受信
部300から出力されるインタフェース信号Sif1 をデ
ジタル信号からアナログ信号に変換するD/A変換回路
51と、D/A変換回路51から出力されるアナログ映
像信号を入力して映像を表示するモニタ53とを設け
る。本実施形態では、図11に示すように、送信側にお
いて、入力映像信号Si のアクティブ区間のデータがイ
ンタフェース信号のアクティブ区間のほぼ中央部にマッ
ピングされるため、受信側において、モニタ53により
入力映像信号Si による映像が良好に表示される。
【0081】上記説明では、受信したインタフェース信
号Sif2 にマッピングされている映像信号のフォーマッ
トがプログレッシブ走査の480/60P方式であるこ
とを前提としているが、インタフェース信号Sif2 に付
加されている補助データに含まれる映像信号の識別情報
(図12(b)参照)に基づいて、インタフェース信号
にマッピングされている映像信号のフォーマットを識別
し、その結果に応じて信号分離部420が動作する構成
としてもよい。すなわち、制御回路16が、多重位置信
号Sm に基づき、補助データに含まれている映像信号の
識別情報が示すフォーマットに応じた書込制御信号WE
および読出制御信号REを生成するように構成してもよ
い。例えば、補助データに含まれている映像信号の識別
情報がインタレース走査の480/60I方式を示して
いる場合には、第1の実施形態の信号分離部410にお
けるような書込制御信号WEおよび読出制御信号REを
生成し、その映像信号の識別情報がプログレッシブ走査
の480/60P方式を示している場合には、第2の実
施形態の信号分離部420におけるような書込制御信号
WEおよび読出制御信号REを生成する構成としてもよ
い。このような構成によれば、受信装置における信号分
離部は、インタフェース信号Sif1 に480/60I方
式と480/60P方式のいずれの方式の映像信号がマ
ッピングされている場合であっても、その映像信号をイ
ンタフェース信号Sif1 から正しく取り出すことができ
る。
【0082】<2.3 第2の実施形態の効果>本実施
形態によれば、480/60P方式などの映像信号Si
が予め決められた伝送フォーマットの720/60P方
式のインタフェース信号にマッピングされて伝送され
る。このため、そのインタフェース信号に対応した送信
手段や、受信手段、伝送路などからなる伝送手段が用意
されている場合には、そのインタフェース信号と異なる
フォーマットの映像信号Si を、その映像信号Si のフ
ォーマットに対応した伝送手段を別途必要とすることな
く、伝送することができる。しかも、受信側において、
インタフェース信号Sif1 を用いて、それにマッピング
されたフォーマットの異なる映像信号Si による映像を
モニタの画面の中央部に表示することができる。このた
め、インタフェース信号Sif1 を用いてモニタに映像を
表示することにより、インタフェース信号Sif1 にマッ
ピングされたフォーマットの異なる映像信号Si の伝送
を直接にかつ容易に確認することができる。なお、この
ときのモニタ画面における映像の表示位置は、インタフ
ェース信号Sif1 に付加された補助データに含まれる水
平および垂直方向の多重位置情報(図12(b)参照)
によって決まる。したがって、送信側におけるこの多重
位置情報の設定により、モニタ画面の中央部以外に映像
を表示させることも可能である。
【0083】<3.第3の実施形態> <3.1 第3の実施形態の送信装置>次に、本発明の
第3の実施形態として、本発明の第3の送信方法により
映像信号を送信する送信装置について説明する。この送
信装置は、入力された映像信号をフレーム周波数の異な
るインタフェース信号にマッピングして送信する。
【0084】図14は、本実施形態の送信装置の構成を
示すブロック図である。この送信装置は、信号変換部1
30と送出部200とから成り、信号変換部130は入
力映像信号Si をインタフェース信号Sif1 に変換し、
送出部200は信号変換部130で得られたインタフェ
ース信号Sif1 を伝送路100に信号Sif2 として送出
する。
【0085】本実施形態の送信装置における信号変換部
130は、第1〜第3のフレーム/フィールドメモリ1
7,18,19と、制御回路20と、インタフェースフ
ォーマッタ回路21とを備えている。第1〜第3のフレ
ーム/フィールドメモリ17,18,19は、各種フォ
ーマットの映像信号Si を入力し、入力映像信号Siの
アクティブ区間のデータを一時的に記憶する。制御回路
20は、外部から入力映像信号Si の水平タイミング信
号Hi および垂直タイミング信号Vi と、インタフェー
ス信号における水平タイミング信号Hifおよび垂直タイ
ミング信号Vifとを受け取り、第1〜第3のフレーム/
フィールドメモリ17,18,19を制御するための第
1〜第3書込制御信号WE1,WE2,WE3および第
1〜第3読出制御信号RE1,RE2,RE3を生成す
るとともに、インタフェースフォーマッタ回路21で使
用される後述のフラグ信号Flgを生成する。インタフェ
ースフォーマッタ回路21は、インタフェース信号にお
ける水平タイミング信号Hifおよび垂直タイミング信号
Vifとにしたがって、第1〜第3フレーム/フィールド
メモリ17,18,19から読み出された映像データを
示す映像信号(以下、第1および第2の実施形態の場合
と同様「第2映像信号Si2」という)のフォーマットを
インタフェース信号の伝送フォーマットに変換するとと
もに、フラグ信号Flgの示す情報をパケット化し補助デ
ータとしてインタフェース信号Sifに付加する。
【0086】上記のように構成された本実施形態の送信
装置は、以下に述べる送信方法により映像信号を送信す
る。以下では、720/24P方式の映像信号Si を7
20/60P方式のインタフェース信号にマッピングす
る場合の送信方法について説明する。なお、720/2
4Pの映像信号と720/60Pの映像信号とでは、フ
レーム周波数が異なるが、1フレーム当たりのアクティ
ブ区間のデータ数は同一である。
【0087】720/24P方式の映像信号Si を72
0/60P方式のインタフェース信号にマッピングして
伝送した場合、受信側において、720/60P方式上
にマッピングされた720/24P方式の映像信号によ
る映像を直接720/60P方式によりモニタに表示し
て映像信号の伝送を良好に確認できることが望ましい。
そこで、図15に示す如く、入力映像信号Si のアクテ
ィブ区間のデータの複製により得られる複製フレームを
入力映像信号Si の各フレームの間に挿入することによ
りフレーム周波数がインタフェース信号に等しくなるよ
うに、720/24P方式の映像信号Si を720/6
0P方式のインタフェース信号へとマッピングする。
【0088】図15に示すように720/24P方式の
映像信号Si を720/60P方式のインタフェース信
号にマッピングするために、本実施形態の送信装置で
は、信号変換部130が以下のように動作する。制御回
路20は、720/24Pの1フレーム取分のアクティ
ブ区間が第1〜第3のフレーム/フィールドメモリ1
7,18,19に順番に書き込まれるように、第1〜第
3のフレーム/フィールドメモリ17,18,19のそ
れぞれに対する書込制御信号WE1,WE2,WE3を
生成する。例えば図15に示すように720/24Pの
映像信号Si においてフレームA,B,C,Dの各フレ
ームがこの順に続いている場合に、書込制御信号WE
1,WE2,WE3により、フレームA,B,Cの映像
データがその順に第1、第2、第3フレーム/フィール
ドメモリ17,18,19にそれぞれ書き込まれ、その
後、フレームDの映像データが第1フレーム/フィール
ドメモリ17に書き込まれる。
【0089】また、制御回路20は、720/24P方
式の映像信号Si から720/60P方式の第2映像信
号Si2を生成するために、第1〜第3フレーム/フィー
ルドメモリ17,18,19から同一フレームの映像デ
ータが図15(c)に示す如く2度または3度読み出さ
れるように、第1〜第3のフレーム/フィールドメモリ
17,18,19のそれぞれに対する読出制御信号RE
1,RE2,RE3を生成する。すなわち、映像データ
が読み出されるメモリが第1〜第3のフレーム/フィー
ルドメモリ17,18,19の間で循環的に切り替わ
り、かつ、各フレーム/フィールドメモリ17,18,
19から同一フレームの映像データが続けて2度読み出
される動作と3度読みされる動作とが交互に繰り返さ
れ、かつ、各読み出し動作の周期が720/60P方式
のフレーム周期となるように、読出制御信号RE1,R
E2,RE3を生成する。例えば、前述のように書込制
御信号WE1,WE2,WE3により第1、第2、第3
のフレーム/フィールドメモリ17,18,19にフレ
ームA,B,Cがそれぞれ書き込まれているとすると、
これらの読出制御信号RE1,RE2,RE3により、
まず、第1のフレーム/フィールドメモリ17からフレ
ームAの映像データが720/60P方式のフレーム周
期で2度読み出され、次に、第2のフレーム/フィール
ドメモリ18からフレームBの映像データが720/6
0P方式のフレーム周期で3度読み出され、その次に、
第3のフレーム/フィールドメモリ19からフレームC
の映像データが720/60P方式のフレーム周期で2
度読み出される。これにより、図15(c)に示す如
く、720/24Pの映像信号Si の各フレームが本来
のフレーム、複製フレーム、本来のフレーム、複製フレ
ーム、複製フレーム、本来のフレーム、複製フレーム…
…という順に続くように、本来のフレームの間に複製フ
レームが挿入される。このようにして720/24P方
式の入力映像信号Si がマッピングされた720/60
P方式の第2映像信号Si2が生成される。
【0090】インタフェースフォーマッタ21は、72
0/60P方式の上記第2映像信号Si2を、インタフェ
ース信号における水平タイミング信号Hifおよび垂直タ
イミング信号Vifに従ってインタフェース信号の伝送フ
ォーマットに変換する。さらにインタフェースフォーマ
ッタ21は、フラグ信号Flgに基づき、インタフェース
信号Sif1 にマッピングされている入力映像信号Si の
各フレームが入力映像信号Si の本来のフレームか複製
フレームかを示すフラグをパケット化し補助データとし
てインタフェース信号Sif1 に付加する。
【0091】<3.2 第3の実施形態の受信装置>次
に、上記送信装置から伝送路100に送出されたインタ
フェース信号Sif2を受信する受信装置について説明す
る。図16は、この受信装置の構成を示すブロック図で
ある。この受信装置は、受信部300と信号分離部43
0とから成り、受信部300は伝送路100からインタ
フェース信号Sif2 を受信して信号分離部430に信号
Sif1 として入力し、信号分離部430はそのインタフ
ェース信号Sif1 からそれにマッピングされている映像
信号を分離する。以下では、インタフェース信号Sif1
に720/24P方式の映像信号がマッピングされてい
るものとして説明する。
【0092】本実施形態の受信装置における信号分離部
430は、インタフェースデフォーマッタ回路22と、
フレーム/フィールドメモリ23と、制御回路24とを
備えている。受信部300により受信されたインタフェ
ース信号Sif2 は、まず、インタフェースデフォーマッ
タ回路22に信号Sif1 として入力される。インタフェ
ースデフォーマッタ回路22は、インタフェース信号S
if1 から、水平タイミング信号Hifおよび垂直タイミン
グ信号Vifを取り出すとともに、補助データとしてイン
タフェース信号Sif1 に付加されているパケットを分離
してフラグ信号Flgを生成し、SAVや、EAV、L
N、CRCCなどのコードの除去された720/60P
方式の映像信号として第4映像信号Si4を出力する。こ
こでフラグ信号Flgは、インタフェース信号Sif1 に補
助データとして付加されているフラグを示す信号であっ
て、このフラグにより、720/60P方式のインタフ
ェース信号Sif1 にマッピングされている720/24
P方式の映像信号の各フレームすなわち第4映像信号S
i4の各フレームが、その720/24P方式の映像信号
の本来のフレームか複製フレームかを識別することがで
きる。制御回路24は、インタフェースデフォーマッタ
22から水平タイミング信号Hifおよび垂直タイミング
信号Vifに加えてフラグ信号Flgを受け取るとともに、
外部から720/24P方式の映像信号の水平タイミン
グ信号Ho および垂直タイミング信号Vo を受け取り、
これらの信号より、フレーム/フィールドメモリ23の
制御信号として、書込制御信号WEおよび読出制御信号
REを生成する。
【0093】書込制御信号WEは、インタフェース信号
Sif1 における水平タイミング信号Hifおよび垂直タイ
ミング信号Vifとフラグ信号Flgとに基づいて生成さ
れ、720/60P方式の第4映像信号Si4の各フレー
ムのうち720/24P方式の映像信号の本来のフレー
ムのアクティブ区間に相当する期間にHレベルとなり、
それ以外の期間にはLレベルとなる。したがって、この
書込制御信号WEは、720/24P方式の映像信号の
複製フレームのアクティブ区間に相当する期間にはLレ
ベルとなる。一方、読出制御信号REは、720/24
P方式の映像信号における水平タイミング信号Ho およ
び垂直タイミング信号Vo に基づいて生成され、720
/24P方式の信号における各ラインのアクティブ区間
においてHレベルとなり、それ以外の期間にはLレベル
となる。
【0094】上記の書込制御信号WEにより、インタフ
ェース信号Sif1 にマッピングされている720/24
P方式の映像信号の映像データのみ、すなわち第4映像
信号Si4の各フレームのうち720/24P方式の映像
信号の本来のフレームの映像データのみが、フレーム/
フィールドメモリ23に書き込まれる。また、上記の読
出制御信号REにより、720/24P方式の信号にお
ける各ラインのアクティブ区間に相当するデータが、フ
レーム/フィールドメモリ23から水平タイミング信号
Ho および垂直タイミング信号Vo に応じたタイミング
で読み出される。これにより、送信側で入力された映像
信号Si のフォーマットである720/24P方式の映
像信号が得られる。この映像信号は出力映像信号So と
して受信装置から出力される。
【0095】ところで本実施形態では、受信装置の信号
分離部430においてインタフェース信号Sif1 から7
20/24P方式の映像信号So を分離する前に、モニ
タにより映像信号の伝送を確認することができる。この
確認の際には、図16において点線で示すように、受信
部300から出力されるインタフェース信号Sif1 をデ
ジタル信号からアナログ信号に変換するD/A変換回路
51と、D/A変換回路51から出力されるアナログ映
像信号を入力して映像を表示するモニタ53とを設け
る。本実施形態では、図12(c)に示すように、送信
側において、入力映像信号Si の本来のフレームの間に
複製フレームを挿入しつつ、720/24P方式の入力
映像信号Si がフレーム周波数の高い720/60P方
式のインタフェース信号にマッピングされるため、受信
側において、モニタ53により入力映像信号Si による
映像が良好に表示される。
【0096】<3.3 第3の実施形態の効果>本実施
形態によれば、予め決められた伝送フォーマットのイン
タフェース信号のフレーム周波数よりも低いフレーム周
波数の映像信号Si がインタフェース信号にマッピング
して伝送される。このため、そのインタフェース信号に
対応した送信手段や、受信手段、伝送路などからなる伝
送手段が用意されている場合には、フレーム周波数の低
い映像信号Si のフォーマットに対応した伝送手段を別
途必要とすることなく、その映像信号Si を伝送するこ
とができる。しかも、入力映像信号Si がインタフェー
ス信号にマッピングされる際に映像信号Si の本来のフ
レームの間に複製フレームが適切に挿入されるため、受
信側において、インタフェース信号Sif1 を用いて映像
信号Si による映像をモニタに良好に表示することがで
きる。このため、インタフェース信号Sif1 を用いてモ
ニタに映像を表示することにより、インタフェース信号
Sif1 にマッピングされたフレーム周波数の低い映像信
号Si の伝送を直接にかつ容易に確認することができ
る。
【0097】<3.4 第3の実施形態の変形例>上記
実施形態では、送信装置に入力された720/24P方
式の映像信号Siは、受信装置においてインタフェース
信号Sif1 から取り出され、送信装置に入力されたとき
の元のフォーマットである720/24P方式の映像信
号So として出力される。しかし、受信装置において7
20/60P方式から720/24P方式への変換を行
わずに、720/60P方式のままで映像信号Soを出
力することも可能である。また、受信装置において第4
映像信号Si4を1フレーム置きにフィールド/フレーム
メモリ23に書き込んで読み出すことにより、映像信号
So を720/30P方式の信号として受信装置から出
力することもできる。このように、フィールド/フレー
ムメモリ23の書込制御信号WEや読出制御信号REの
変更により、送信側の入力映像信号Si のフレーム周波
数と異なるフレーム周波数の映像信号Soを出力するこ
とができる。
【0098】なお、以上においては、720/24P方
式の映像信号を720/60P方式のインタフェース信
号にマッピングする場合について説明したが、伝送する
映像信号のアクティブ区間のデータ量とインタフェース
信号のアクティブ区間のデータ量が同一であり、かつ伝
送する映像信号のフレーム周波数がインタフェース信号
のフレーム周波数より低い場合についても、同様にして
映像信号の伝送が可能である。
【0099】<4.その他>上述の各実施形態では、映
像信号を書き込んで読み出すメモリをフィールド/フレ
ームメモリで構成しているが、これを複数のラインメモ
リで構成しても、同様にして映像信号を伝送することが
できる。例えば、インタフェース信号の開始時点と入力
映像信号Si の開始時点とが一致していない場合には、
両開始時点のずれに対応した1フィールド分以下または
1フレーム分以下の容量のメモリを複数のラインメモリ
で構成し、これをフレーム/フィールドメモリに代えて
使用することができる。
【0100】また、上述の各実施形態では、インタフェ
ース信号のフォーマットは共通しているが、インタフェ
ース信号にマッピングされて伝送される映像信号Si の
フォーマットとして使用可能なものは各実施形態におい
て1種類のみである。しかし、インタフェース信号のフ
ォーマットを一つだけ決めておき、伝送すべき映像信号
Si については各種のフォーマットに対応できるように
構成することも可能である。この場合、例えば、送信装
置における信号変換部および受信装置における信号分離
部を入力映像信号Si の各種のフォーマットに対応させ
て複数個ずつ設けておき、実際に伝送する映像信号Si
のフォーマットに応じて信号変換部および信号分離部を
それぞれ切り替えるようにすればよい。また、それに代
えて、信号変換部および信号分離部における制御回路の
動作が、実際に伝送する映像信号Si のフォーマットに
応じた動作となるように、制御回路に複数の動作モード
を持たせてもよい。
【0101】さらに、上述の説明において、伝送すべき
映像信号Si とインタフェース信号とのフォーマット上
の相違点は、第1の実施形態では走査方式(インタレー
ス走査かプログレッシブ走査か)であり、第2の実施形
態では映像データ量(1フレーム当たりの走査線数や各
ラインにおけるアクティブ区間)であり、第3の実施形
態ではフレーム周波数であるが、これらの相違点が組み
合わされている場合に対応した構成も可能である。この
場合には、送信装置における信号変換部および受信装置
における信号分離部の構成をその相違点の組み合わせに
対応した構成とすればよい。例えば、第1の実施形態
は、伝送すべき映像信号Si を480/60I方式とし
インタフェース信号を720/60Pとして説明されて
いたが、これを、第1の実施形態の相違点と第2の実施
形態の相違点が組み合わされた場合として考えることも
できる。この場合、第1および第2の実施形態における
信号変換部を組み合わせた構成の信号変換部と、第1お
よび第2の実施形態における信号分離部を組み合わせた
構成の信号分離部とを使用すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の送信装置の構成を示
すブロック図。
【図2】第1の実施形態の送信装置に入力される480
/60I方式の映像信号のフォーマットを示す図。
【図3】第1の実施形態における、480/60I方式
の入力映像信号から720/60P方式のインタフェー
ス信号へのマッピングを示す図。
【図4】第1の実施形態における、入力映像信号がマッ
ピングされたインタフェース信号を示す図。
【図5】第1の実施形態の送信装置におけるフレーム/
フィールドメモリへの書き込み動作を示すタイミングチ
ャート。
【図6】第1の実施形態の送信装置におけるフレーム/
フィールドメモリからの入力映像信号の第1フィールド
のデータの読み出しによる映像信号のマッピング動作を
示すタイミングチャート。
【図7】第1の実施形態の送信装置におけるフレーム/
フィールドメモリからの入力映像信号の第2フィールド
のデータの読み出しによる映像信号のマッピング動作を
示すタイミングチャート。
【図8】本発明の第1の実施形態の受信装置の構成を示
すブロック図。
【図9】本発明の第2の実施形態の送信装置の構成を示
すブロック図。
【図10】第2の実施形態の送信装置に入力される48
0/60P方式の映像信号のフォーマットを示す図。
【図11】第2の実施形態における、入力映像信号がマ
ッピングされたインタフェース信号を示す図。
【図12】第2の実施形態において補助データとしてイ
ンタフェース信号に付加されるパケットを示す図。
【図13】第2の実施形態の受信装置の構成を示すブロ
ック図。
【図14】本発明の第3の実施形態の送信装置の構成を
示すブロック図。
【図15】第3の実施形態における、720/24P方
式の入力映像信号から720/60P方式のインタフェ
ース信号へのマッピングを示す図。
【図16】第3の実施形態の受信装置の構成を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
1,7,9,15,17,18,19,23…フィール
ド/フレームメモリ 2,8,10,16,20,24 …制御回路 3,11 …ペデスタルレベル発生回路 4,12 …選択回路 5,13,21 …インタフェースフォーマッタ
回路 6,14,22 …インタフェースデフォーマッ
タ回路 51 …D/A変換回路 53 …モニタ 100 …伝送路 110,120,130…信号変換部 200 …送出部 300 …受信部 410,420,430…信号分離部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂内 達司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 村尾 次男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C025 BA14 BA25 BA27 DA10 5C063 AB03 AC01 CA01 CA05 CA09 CA23

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1フレームが第1および第2フィールド
    の2フィールドからなるインタレース走査方式の映像信
    号である第1信号を入力してプログレッシブ走査方式の
    映像信号である第2信号に変換する信号変換ステップ
    と、 前記第2信号を送出する送出ステップとを備え、 前記信号変換ステップは、 前記第1信号の第1フィールドの各ラインのアクティブ
    区間のデータを前記第2信号の所定フレームの奇数番目
    のラインのアクティブ区間にマッピングする第1マッピ
    ングステップと、 前記第1信号の第2フィールドの各ラインのアクティブ
    区間のデータを前記第2信号の前記所定フレームの次の
    フレームの偶数番目のラインのアクティブ区間にマッピ
    ングする第2マッピングステップと、 前記第1および第2マッピングステップにより得られる
    映像信号を予め決められた伝送フォーマットにフォーマ
    ッティングして前記第2信号として出力するフォーマッ
    ティングステップと、を含むことを特徴とする送信方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第1信号は、走査線数が525本で
    あってフレーム周波数が30/1.001Hzであるイ
    ンタレース走査方式の映像信号であり、 前記第2信号は、走査線数が750本であってフレーム
    周波数が60/1.001Hzであるプログレッシブ走
    査方式の信号であることを特徴とする請求項1に記載の
    送信方法。
  3. 【請求項3】 映像信号である第1信号を入力して該第
    1信号のアクティブ区間よりも大きいアクティブ区間を
    有する映像信号である第2信号に変換する信号変換ステ
    ップと、 前記第2信号を送出する送出ステップとを備え、 前記信号変換ステップは、 前記第1信号のアクティブ区間のデータを前記第2信号
    のアクティブ区間にマッピングするマッピングステップ
    と、 前記マッピングステップにより得られる映像信号を予め
    決められた伝送フォーマットにフォーマッティングして
    前記第2信号として出力するフォーマッティングステッ
    プとを含み、 前記フォーマッティングステップでは、前記第1信号の
    アクティブ区間のデータがマッピングされる前記第2信
    号におけるマッピング位置を示す位置情報を補助データ
    として前記第2信号に付加することを特徴とする送信方
    法。
  4. 【請求項4】 前記信号変換ステップは、前記第2信号
    におけるアクティブ区間のうち前記第1信号のアクティ
    ブ区間のデータがマッピングされる区間以外のアクティ
    ブ区間を予め決められた固定レベルに設定する固定レベ
    ル設定ステップを更に含むことを特徴とする請求項1ま
    たは3に記載の送信方法。
  5. 【請求項5】 前記固定レベルは前記第2信号のペデス
    タルレベルであることを特徴とする請求項4に記載の送
    信方法。
  6. 【請求項6】 前記信号変換ステップは、前記マッピン
    グ位置を示す位置情報を外部から入力する入力ステップ
    を更に含み、 前記マッピングステップでは、入力された前記位置情報
    に基づき前記第1信号のアクティブ区間のデータを前記
    第2信号のアクティブ区間にマッピングし、 前記フォーマッティングステップでは、入力された前記
    位置情報を前記補助データとして前記第2信号に付加す
    ることを特徴とする請求項3に記載の送信方法。
  7. 【請求項7】 映像信号である第1信号を入力して該第
    1信号のフレーム周波数よりも高いフレーム周波数を有
    する映像信号である第2信号に変換する信号変換ステッ
    プと、 前記第2信号を送出する送出ステップとを備え、 前記信号変換ステップは、 前記第1信号の本来のフレームのアクティブ区間のデー
    タを前記第2信号の所定フレームのアクティブ区間にマ
    ッピングするとともに、前記第1信号のフレームのアク
    ティブ区間のデータの複製により得られる複製フレーム
    のアクティブ区間のデータを前記所定フレーム以外の前
    記第2信号のフレームのアクティブ区間にマッピングす
    ることにより、前記本来のフレームと前記複製フレーム
    とを合わせたフレームを有する映像信号であってフレー
    ム周波数が前記第2信号のフレーム周波数に等しい映像
    信号を生成するマッピングステップと、 前記マッピングステップにより得られる前記映像信号を
    予め決められた伝送フォーマットにフォーマッティング
    して前記第2信号として出力するフォーマッティングス
    テップとを含み、 前記フォーマッティングステップでは、前記マッピング
    ステップにより得られる前記映像信号の各フレームにつ
    き前記第1信号の本来のフレームのデータがマッピング
    されているか複製フレームのデータがマッピングされて
    いるかを示す識別情報を補助データとして前記第2信号
    に付加することを特徴とする送信方法。
  8. 【請求項8】 1フレームが第1および第2フィールド
    の2フィールドからなるインタレース走査方式の映像信
    号である第1信号を入力してプログレッシブ走査方式の
    信号である第2信号に変換する信号変換手段と、 前記第2信号を送出する送出手段とを備え、 前記信号変換手段は、 前記第1信号のアクティブ区間のデータを一時的に記憶
    するためのメモリと、 前記メモリから読み出されるデータを示す映像信号を予
    め決められた伝送フォーマットにフォーマッティングし
    て前記第2信号として出力するフォーマッティング回路
    と、 前記メモリを制御する制御回路とを含み、 前記制御回路は、 前記第1信号の水平および垂直タイミング信号である第
    1の水平および垂直タイミング信号、ならびに前記第2
    信号の水平および垂直タイミング信号である第2の水平
    および垂直タイミング信号を外部から入力し、 前記第1の水平および垂直タイミング信号に基づき前記
    第1信号のアクティブ区間のデータを前記メモリに書き
    込み、 前記第2の水平および垂直タイミング信号に基づき、前
    記第1信号の第1フィールドの各ラインのアクティブ区
    間のデータを前記第2信号の所定フレームの奇数番目の
    ラインのアクティブ区間のデータとして前記メモリから
    読み出すとともに、前記第1信号の第2フィールドの各
    ラインのアクティブ区間のデータを前記第2信号の前記
    所定フレームの次のフレームの偶数番目のラインのアク
    ティブ区間のデータとして前記メモリから読み出ことに
    より、前記映像信号を前記メモリに出力させることを特
    徴とする送信装置。
  9. 【請求項9】 前記第1信号は、走査線数が525本で
    あってフレーム周波数が30/1.001Hzであるイ
    ンタレース走査方式の映像信号であり、 前記第2信号は、走査線数が750本であってフレーム
    周波数が60/1.001Hzであるプログレッシブ走
    査方式の信号であることを特徴とする請求項8に記載の
    送信装置。
  10. 【請求項10】 映像信号である第1信号を入力して該
    第1信号のアクティブ区間よりも大きいアクティブ区間
    を有する映像信号である第2信号に変換する信号変換手
    段と、 前記第2信号を送出する送出手段とを備え、 前記信号変換手段は、 前記第1信号のアクティブ区間のデータを一時的に記憶
    するためのメモリと、 前記メモリから読み出されるデータを示す映像信号を予
    め決められた伝送フォーマットにフォーマッティングし
    て前記第2信号として出力するフォーマッティング回路
    と、 前記メモリを制御する制御回路とを含み、 前記制御回路は、 前記第1信号の水平および垂直タイミング信号である第
    1の水平および垂直タイミング信号、ならびに前記第2
    信号の水平および垂直タイミング信号である第2の水平
    および垂直タイミング信号を外部から入力し、 前記第1の水平および垂直タイミング信号に基づき前記
    第1信号のアクティブ区間のデータを前記メモリに書き
    込み、 前記第2の水平および垂直タイミング信号に基づき前記
    第1信号のアクティブ区間のデータを前記第2信号のア
    クティブ区間内のデータとして前記メモリから読み出
    し、 前記フォーマッティング回路は、前記第1信号のアクテ
    ィブ区間のデータがマッピングされる第2信号のアクテ
    ィブ区間におけるマッピング位置を示す位置情報を補助
    データとして前記第2信号に付加することを特徴とする
    送信装置。
  11. 【請求項11】 前記信号変換手段は、 所定の固定レベル信号を発生する固定レベル発生回路
    と、 前記メモリから出力される前記映像信号と前記固定レベ
    ル信号とのいずれかを選択して出力する選択回路とを更
    に含み、 前記制御回路は、前記第2の水平および垂直タイミング
    信号に基づき、前記第2信号のアクティブ区間のうち前
    記第1信号のデータが前記メモリから読み出される区間
    では前記選択回路に前記メモリからの前記映像信号を選
    択させ、前記第2信号のアクティブ区間のうち前記第1
    信号のデータが前記メモリから読み出される区間以外の
    アクティブ区間では前記選択回路に前記固定レベル信号
    を選択させ、 前記フォーマッティング回路は、前記選択回路から出力
    される信号を予め決められた伝送フォーマットにフォー
    マッティングして前記第2信号として出力することを特
    徴とする請求項8または10に記載の送信装置。
  12. 【請求項12】 前記固定レベル信号は前記第2信号の
    ペデスタルレベルを示す信号であることを特徴とする請
    求項11に記載の送信装置。
  13. 【請求項13】 前記信号変換手段は、前記マッピング
    位置を示す前記位置情報を外部から入力し、 前記制御回路は、入力された前記位置情報に基づき、前
    記第1信号のアクティブ区間のデータを前記第2信号の
    アクティブ区間のうち該位置情報が示す区間のデータと
    して読み出し、 前記フォーマッティング回路は、入力された前記位置情
    報を前記補助データとして前記第2信号に付加すること
    を特徴とする請求項10に記載の送信装置。
  14. 【請求項14】 映像信号である第1信号を入力して該
    第1信号のフレーム周波数よりも高いフレーム周波数を
    有する映像信号である第2信号に変換する信号変換手段
    と、 前記第2信号を送出する送出手段とを備え、 前記信号変換手段は、 前記第1信号のアクティブ区間のデータを一時的に記憶
    するためのメモリと、 前記メモリから読み出されるデータを示す映像信号を予
    め決められた伝送フォーマットにフォーマッティングし
    て前記第2信号として出力するフォーマッティング回路
    と、 前記メモリを制御する制御回路とを含み、 前記制御回路は、 前記第1信号の水平および垂直タイミング信号である第
    1の水平および垂直タイミング信号、ならびに前記第2
    信号の水平および垂直タイミング信号である第2の水平
    および垂直タイミング信号を外部から入力し、 前記第1の水平および垂直タイミング信号に基づき前記
    第1信号のアクティブ区間のデータを前記メモリに書き
    込み、 前記第2の水平および垂直タイミング信号に基づき、前
    記第1信号の各フレームのアクティブ区間のデータを前
    記第2信号のフレーム周波数に応じて繰り返し前記メモ
    リから読み出すことにより、前記第1信号の本来のフレ
    ームのアクティブ区間のデータとともに前記第1信号の
    複製フレームのアクティブ区間のデータが前記第2信号
    の各フレームのアクティブ区間にマッピングされた信号
    として前記第2信号のフレーム周波数に等しいフレーム
    周波数を有する前記映像信号を前記メモリに出力させ、 前記フォーマッティング回路は、前記メモリから出力さ
    れる前記映像信号の各フレームにつき前記第1信号の本
    来のフレームのデータがマッピングされているか複製フ
    レームのデータがマッピングされているかを示す識別情
    報を補助データとして前記第2信号に付加することを特
    徴とする送信装置。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の送信方法により送信
    された前記第2信号を受信する受信ステップと、 前記第2信号から前記第1信号を分離して受信映像信号
    として出力する信号分離ステップとを備え、 前記信号分離ステップは、 前記第2信号の所定フレームの奇数番目のラインのアク
    ティブ区間にマッピングされている前記第1信号のデー
    タを、前記受信映像信号の第1フィールドの各ラインの
    アクティブ区間のデータとして抽出する第1抽出ステッ
    プと、 前記第2信号の前記所定フレームの次のフレームの偶数
    番目のラインのアクティブ区間にマッピングされている
    前記第1信号のデータを、前記受信映像信号の第2フィ
    ールドの各ラインのアクティブ区間のデータとして抽出
    する第2抽出ステップと、を含むことを特徴とする受信
    方法。
  16. 【請求項16】 請求項3に記載の送信方法により送信
    された前記第2信号を受信する受信ステップと、 前記第2信号から前記第1信号を分離して受信映像信号
    として出力する信号分離ステップとを備え、 前記信号分離ステップは、 前記第2信号に付加されている補助データから前記マッ
    ピング位置を示す位置情報を抽出する位置情報抽出ステ
    ップと、 前記位置情報に基づき、前記第2信号のアクティブ区間
    にマッピングされている前記第1信号のデータを前記受
    信映像信号のアクティブ区間のデータとして抽出する映
    像情報抽出ステップと、を含むことを特徴とする受信方
    法。
  17. 【請求項17】 請求項7に記載の送信方法により送信
    された前記第2信号を受信する受信ステップと、 前記第2信号から前記第1信号のデータを分離し、該デ
    ータに基づき、予め設定された出力フレーム周波数の映
    像信号を出力する信号分離ステップとを備え、 前記信号分離ステップは、 前記第2信号に付加されている補助データから、前記第
    2信号における各フレームにつき前記第1信号の本来の
    フレームのデータがマッピングされているか複製フレー
    ムのデータがマッピングされているかを示す識別情報を
    抽出する識別情報抽出ステップと、 前記第2信号の各フレームのうち前記識別情報に基づき
    前記出力フレーム周波数に応じて選択されるフレームの
    アクティブ区間のデータを、前記出力フレーム周波数の
    前記映像信号のアクティブ区間のデータとして抽出する
    映像情報抽出ステップと、を含むことを特徴とする受信
    方法。
  18. 【請求項18】 請求項1に記載の送信方法により送信
    された前記第2信号を受信する受信手段と、 前記第2信号から前記第1信号を分離し受信映像信号と
    して出力する信号分離手段とを備え、 前記信号分離手段は、 前記第2信号から水平および垂直タイミング信号を抽出
    するとともに、前記第2信号からアクティブ区間のデー
    タを取り出して出力するデフォーマッタ回路と、 前記デフォーマッタ回路が出力する前記データを一時的
    に記憶するためのメモリと、 前記メモリを制御する制御回路とを含み、 前記制御回路は、 前記デフォーマッタ回路が抽出する前記水平および垂直
    タイミング信号に基づき、前記デフォーマッタ回路が出
    力する前記第2信号のアクティブ区間のデータを前記メ
    モリに書き込み、前記第2信号の所定フレームの奇数番
    目のラインのアクティブ区間にマッピングされている前
    記第1信号のデータを、前記受信映像信号の第1フィー
    ルドの各ラインのアクティブ区間のデータとして前記メ
    モリから読み出し、前記第2信号の前記所定フレームの
    次のフレームの偶数番目のラインのアクティブ区間にマ
    ッピングされている前記第1信号のデータを、前記受信
    映像信号の第2フィールドの各ラインのアクティブ区間
    のデータとして前記メモリから読み出すことを特徴とす
    る受信装置。
  19. 【請求項19】 請求項3に記載の送信方法により送信
    された前記第2信号を受信する受信手段と、 前記第2信号から前記第1信号を分離し受信映像信号と
    して出力する信号分離手段とを備え、 前記信号分離手段は、 前記第2信号から水平および垂直タイミング信号を抽出
    し、前記第2信号に付加されている補助データから前記
    マッピング位置を示す位置情報を抽出するとともに、前
    記第2信号からアクティブ区間のデータを取り出して出
    力するデフォーマッタ回路と、 前記デフォーマッタ回路が出力する前記データを一時的
    に記憶するためのメモリと、 前記メモリを制御する制御回路とを含み、 前記制御回路は、 前記デフォーマッタ回路が抽出する前記水平および垂直
    タイミング信号と前記位置情報とに基づき、前記デフォ
    ーマッタ回路が出力する前記第2信号のアクティブ区間
    のデータを前記メモリに書き込み、前記第2信号のアク
    ティブ区間にマッピングされている前記第1信号のデー
    タを前記受信映像信号のアクティブ区間のデータとして
    前記メモリから読み出すことを特徴とする受信装置。
  20. 【請求項20】 請求項7に記載の送信方法により送信
    された前記第2信号を受信する受信手段と、 前記第2信号から前記第1信号のデータを分離し、該デ
    ータに基づき、予め設定された出力フレーム周波数の映
    像信号を出力する信号分離手段とを備え、 前記信号分離手段は、 前記第2信号から水平および垂直タイミング信号を抽出
    し、前記第2信号に付加されている補助データから前記
    識別情報を抽出するとともに、前記第2信号からアクテ
    ィブ区間のデータを取り出して出力するデフォーマッタ
    回路と、 前記デフォーマッタ回路が出力する前記データを一時的
    に記憶するためのメモリと、 前記メモリを制御する制御回路とを含み、 前記制御回路は、前記デフォーマッタ回路が抽出する前
    記水平および垂直タイミング信号に基づき、前記デフォ
    ーマッタ回路が出力する前記第2信号のアクティブ区間
    のデータを前記メモリに書き込み、前記第2信号の各フ
    レームのうち前記識別情報に基づき前記出力フレーム周
    波数に応じて選択されるフレームのアクティブ区間のデ
    ータを前記メモリから読み出すことにより、前記出力フ
    レーム周波数の映像信号を前記メモリに出力させること
    を特徴とする受信装置。
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