JP2000187741A - アニメーション作成装置及びアニメーション作成方法 - Google Patents

アニメーション作成装置及びアニメーション作成方法

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JP2000187741A
JP2000187741A JP36585298A JP36585298A JP2000187741A JP 2000187741 A JP2000187741 A JP 2000187741A JP 36585298 A JP36585298 A JP 36585298A JP 36585298 A JP36585298 A JP 36585298A JP 2000187741 A JP2000187741 A JP 2000187741A
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JP36585298A
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Kengo Tanaka
健吾 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の仮想物体間に動作が伝播するような複
雑なアニメーション定義/設定を、簡単な操作にて行う
ことができるアニメーション作成装置及びアニメーショ
ン作成方法を提供する。 【解決手段】 仮想物体の基本形状タイプ属性のパラメ
ータを設定するためのアニメーション基本形状設定手段
1と、仮想物体のスケール属性及び座標値属性のパラメ
ータを設定するための仮想物体形状設定手段2と、仮想
物体の変位属性のパラメータを設定し、各種動作を指示
するためのアニメーション動作指示手段3と、動作指示
がされた仮想物体に接触し、連動する仮想物体を判定す
るとともに、接触物体属性及び変位属性を設定するため
の仮想物体接触判定処理手段6と、仮想物体毎に設定さ
れた変位属性に基づいて、仮想物体の所定時間後のアニ
メーション変化量を更新するアニメーション更新処理手
段7と、更新された座標値に基づいて、仮想物体の描画
を行うためのアニメーション描画処理手段8とを設けた
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仮想現実感(バー
チャルリアリティー)生成装置、及び3次元CGを用い
たコンピュータソフトウェアなどにおけるアニメーショ
ン作成装置に関し、より詳細には、3次元仮想空間内で
の複数仮想物体のアニメーション動作定義を容易に行う
ことができるアニメーション作成装置及びアニメーショ
ン作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バーチャルリアリティーシステム及び3
次元CGを用いたコンピュータソフトウェアにおいて
は、表示装置のウインドウ内にリアルタイムに生成され
た3次元仮想空間コンピュータグラフィック映像が表示
されるが、近年、グラフィックプロセッサの表示能力の
向上に伴い、より複雑な3次元アニメーションを多用
し、魅力的なコンテンツを作成する要求が高まってきて
いる。
【0003】3次元仮想空間内に、現実の世界における
物体を模した様々な3次元オブジェクト(仮想物体)を
配置し、その中を1人称視点で動き回ることにより、視
覚的に現実の世界により近いインターフェースを提供す
ることができ、商業広告的な効果も期待できるが、ただ
静的な空間内を移動するだけでは、現実味に欠け、広告
に必要なアミューズメント性も薄らいでしまう。
【0004】従って、リアルタイム3次元CG表示能力
が高まっている中、よりフォトリアリスティックである
のみならず、個々の仮想物体が仮想空間内において座標
移動、回転動作などの組み合わせにより動作定義される
3次元アニメーション(以下、単にアニメーションと称
す)が重要な要素となっている。
【0005】従来、これらのアニメーションは、オーサ
リングツールを用いて、デザイナーがモデリングを行
い、経験を積んだアニメーターが個々のモデル(仮想物
体)に対してアニメーションを付加することにより実現
していた。さらに、仮想空間内に配置されたアニメーシ
ョン物体を制御するため、イベント処理を行わねばなら
ず、これにはコンピュータプログラミング能力が要求さ
れるため、プログラマーも必要であった。
【0006】このようなアニメーション作成の労力を軽
減するために、例えば特開平9−330425号公報に
は、アニメーション動作スクリプトをアイコン化し、仮
想空間内のアニメーションさせたい仮想物体にドラッグ
&ドロップ操作を行うことにより、プログラミングの知
識を持たないユーザでも、視覚的・直感的にオブジェク
トの動作定義を可能にする動作定義方法が提案されてい
る。
【0007】また、特開平7−98772号公報には、
CGにより生成する仮想世界内の物体に干渉または反応
に関する属性という概念を導入して、仮想空間内におけ
る物体の移動または外部からの起動指示に対し、関係す
る物体の属性に従って物体の状態変化を行うことによ
り、各物体の移動干渉計算を簡便化するものが提案され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平9−330425号公報に記載のものにおいて
は、ひとつの仮想物体に対する動作定義ができても、そ
の動作定義された仮想物体に接触する他の仮想物体に対
してはアニメーションの影響が及ばないため、個々の仮
想物体に対して動作定義を行う必要があるという問題が
あった。
【0009】例えば、歯車のような仮想物体を例にとる
と、歯車A及び歯車Bが仮想空間内に配置され、互いに
噛み合っている場合、歯車Aと歯車Bとの双方に対して
アニメーション定義を行う必要がある。
【0010】しかも、歯車Aの動作と歯車Bの動作とは
同期が取れていなければ、ユーザの望むアニメーション
が完成しないため、アニメーションの影響が及ぶ接触物
体毎に同期を取るための動作定義を行う必要があり、そ
の手間が増大してしまうという問題があった。
【0011】また、特開平7−98772号公報に記載
のものの場合、上述のような物体間の動作関係を計算式
でユーザが定義するような手法をとっているが、個々の
物体毎に対し、属性設定画面を用いて各々の属性を定義
/設定しなければならず、使い勝手が悪いという問題が
あった。
【0012】しかも、物体毎の干渉または反応に関する
属性の設定は、数学的技能やプログラム能力が要求され
るため、これらの知識を持たないユーザにとって、容易
な動作定義方法とは言い難い。
【0013】本発明は、上述したような点に鑑みてなさ
れたものであり、複数の仮想物体間に動作が伝播するよ
うな複雑なアニメーション定義/設定を、簡単な操作に
て行うことができるアニメーション作成装置及びアニメ
ーション作成方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に記載の発
明に係るアニメーション作成装置は、3次元仮想空間に
おける仮想物体の動作定義を行うアニメーション作成装
置であって、前記仮想物体の基本形状タイプ属性のパラ
メータを設定するためのアニメーション基本形状設定手
段と、前記仮想物体のスケール属性及び座標値属性のパ
ラメータを設定するための仮想物体形状設定手段と、前
記仮想物体の変位属性のパラメータを設定し、各種動作
を指示するためのアニメーション動作指示手段と、前記
アニメーション動作指示手段によって動作指示がされた
仮想物体に接触し、連動する仮想物体を判定するととも
に、接触物体属性及び変位属性を設定するための仮想物
体接触判定処理手段と、前記仮想物体毎に設定された変
位属性に基づいて、前記仮想物体の所定時間後のアニメ
ーション変化量を更新するアニメーション更新処理手段
と、前記アニメーション更新処理手段によって更新され
た座標値に基づいて、仮想物体の描画を行うためのアニ
メーション描画処理手段とを設けたものである。
【0015】本願請求項2に記載の発明に係るアニメー
ション作成装置は、前記請求項1に記載のアニメーショ
ン作成装置において、前記アニメーション基本形状設定
手段として、予め用意されたアニメーション基本形状ア
イコンをドラッグ&ドロップ操作することにより、仮想
物体の基本形状タイプ属性のパラメータを設定するよう
に構成したものである。
【0016】本願請求項3に記載の発明に係るアニメー
ション作成装置は、前記請求項1に記載のアニメーショ
ン作成装置において、前記アニメーション動作指示手段
として、予め用意されたアニメーション動作指示アイコ
ンをドラッグ&ドロップ操作することにより、仮想物体
の変位属性のパラメータを設定するように構成したもの
である。
【0017】本願請求項4に記載の発明に係るアニメー
ション作成装置は、3次元仮想空間における仮想物体の
動作定義を行うアニメーション作成方法であって、前記
仮想物体の基本形状タイプ属性のパラメータを設定する
ステップと、前記仮想物体のスケール属性及び座標値属
性のパラメータを設定するステップと、前記仮想物体の
変位属性のパラメータを設定し、各種動作を指示するス
テップと、動作指示がされた仮想物体に接触し、連動す
る仮想物体を判定するとともに、接触物体属性及び変位
属性を設定するステップと、前記仮想物体毎に設定され
た変位属性に基づいて、前記仮想物体の所定時間後のア
ニメーション変化量を更新するステップと、更新された
座標値に基づいて、仮想物体の描画を行うステップとを
有するものである。
【0018】これによって、ユーザは個々の仮想物体に
基本形状タイプ属性、スケール属性及び座標値属性のパ
ラメータを設定するとともに、アニメーションの動作起
点となる仮想物体のみに変位属性のパラメータを設定す
るだけで、設定されたパラメータ(属性値)に基づい
て、影響を受ける仮想物体の動作を自動的に計算するこ
とにより、接触する仮想物体全てに対する時間変位量の
定義をユーザに強要することなく、動作が伝播する仮想
物体のアニメーションを簡単に実現することができる。
【0019】すなわち、個々のオブジェクトに対して変
位属性のパラメータを設定せずとも、動作の起点となる
オブジェクトのみに変位属性のパラメータの設定を施す
だけで、該変位属性のパラメータが付加されたパーツを
アクティブ(能動)オブジェクトとすると、このアクテ
ィブオブジェクトに接触している可動オブジェクトがパ
ッシブ(受動)オブジェクトとして連動するので、容易
にアニメーション動作を伝播させることが可能となる。
【0020】従って、従来非常に手間のかかっていた物
体間のアニメーション調整が自動的に行われるため、初
心者でも簡単に思い通りのコンテンツを作成することが
可能となる。
【0021】また、各パラメータの設定の際は、予め用
意されたアイコンをドラッグ&ドロップ操作するだけで
良く、マウス操作(ドラッグ&ドロップ操作)を用いて
容易に設定することが可能であり、スクリプト記述など
のプログラミングを行う作業を不要とすることができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明のアニメーション作
成装置の一実施形態を、図1乃至図7とともに説明す
る。ここで、図1は本実施形態のアニメーション作成装
置の概略構成を示す機能ブロック図、図2は本実施形態
のアニメーション作成装置における概略動作を示すフロ
ーチャート、図3は本実施形態のアニメーション作成装
置における操作インターフェース画面を示す説明図であ
る。
【0023】図4は本実施形態のアニメーション作成装
置における歯車形状の仮想物体のアニメーション属性を
示す説明図、図5は本実施形態のアニメーション作成装
置における2物体間のアニメーションパターンを示す説
明図、図6は本実施形態のアニメーション作成装置にお
ける車両モデルを示す説明図、図7は本実施形態のアニ
メーション作成装置における車両モデルを構成する仮想
物体のアニメーション属性を示す説明図である。
【0024】図1において、1はユーザのドラッグ&ド
ロップによって、仮想物体の基本形状タイプ属性のパラ
メータを設定/付加するためのアニメーション基本形状
設定部、2は仮想物体のスケール(大きさ)属性及び座
標値属性のパラメータを設定するための仮想物体形状設
定部、3はユーザのドラッグ&ドロップによって、アク
ティブなオブジェクトに回転や移動などの動作指示を行
い、変位属性のパラメータを設定するためのアニメーシ
ョン動作指示部である。
【0025】4は前記アニメーション基本形状設定部
1、仮想物体形状設定部2、アニメーション動作指示部
3にて設定されたアニメーションパラメータを調整し、
アニメーションデータ格納部6へのデータ登録及び更新
を行うアニメーションパラメータ調整部、5はアクティ
ブとなったアニメーション物体に接触し、パッシブなア
ニメーションを起こす仮想物体を判断し、接触物体属
性、時間変化属性のパラメータを設定するための仮想物
体接触判定処理部である。
【0026】6は前記アニメーションパラメータ調整部
からのアニメーションパラメータを格納するアニメーシ
ョンデータ格納部、7は前記接触判定された仮想物体に
対して、時間Δt後の座標値を算出し、アニメーション
データ格納部に格納されている座標値属性のパラメータ
を更新するためのアニメーション更新処理部、8はアニ
メーションデータ格納部6に格納されているアニメーシ
ョンパラメータに基づいて、所望のアニメーション映像
の描画処理を行うアニメーション描画処理部である。
【0027】上記のように構成してなるアニメーション
作成装置の動作について、図2に示すフローチャートと
ともに、以下説明する。まず、仮想空間内に表示されて
いる個々の仮想物体に対し、ユーザがアイコン化されて
いるアニメーション基本形状をドラッグ&ドロップする
ことによって、アニメーション基本形状設定部1で、基
本形状タイプ属性のパラメータを設定する(ステップ
1)。
【0028】次に、ユーザの指示により、個々の仮想物
体に対し、スケーリング及び配置の変更を施すことによ
り、仮想物体形状設定部2で、スケール属性及び座標値
属性のパラメータを設定する(ステップ2)。以上の設
定を、仮想空間内の全てのアニメーション物体に対して
行ったか否かを判断し(ステップ3)、全ての仮想物体
に対して、上記アニメーションパラメータの設定が終了
した場合、アクティブなオブジェクトに対するアニメー
ション設定に移る。
【0029】すなわち、アニメーション動作指示部3
で、ドラッグ&ドロップによるアニメーションの動作指
示が発生したか否かを判定し(S4)、動作指示があっ
た場合には、仮想物体のアニメーションパラメータの調
整処理に移る(S5)。動作指示がない場合には、前回
の処理までに確定しているアニメーションパラメータに
基づいて、仮想空間内の物体の描画を継続し、アニメー
ション動作指示が発生するまで、仮想空間内の仮想物体
描画とアニメーション動作指示判定処理とのループを繰
り返す。
【0030】アニメーション動作指示が発生し、これに
伴い変位属性のパラメータが設定されると、次に仮想物
体接触判定処理部5で、そのアニメーションの起点とな
る物体に接触し、受動的なアニメーションが引き起こさ
れるべき物体を判定し(S6)、判定された物体に対し
ては、再びステップ5にて仮想物体のアニメーションパ
ラメータ調整処理が施される。
【0031】このステップS5、S6の処理をループ
し、アニメーションが伝播する全ての仮想物体に対し
て、アニメーションパラメータが設定された後、アニメ
ーション更新処理部7で、時間Δtにおける各物体の変
位量を算出し、個々の仮想物体における現在の座標値を
更新する(S7)。
【0032】そして、これらのアニメーション処理を経
た後、アニメーションデータ格納部6に現在登録されて
いるアニメーションパラメータに基づいて、アニメーシ
ョン描画処理部6で、仮想物体の描画が行われる(S
8)。これによって、時間Δt後の仮想物体の状態が視
覚的にユーザに提示され、処理を継続しなければ(S
9)、終了する。
【0033】処理を継続し、ステップ4での動作処理が
判定されなければ、さらに時間Δt後の座標更新処理
(S7)及び描画処理(S8)が繰り返し行われるた
め、ユーザには仮想物体が継続して運動しているかのよ
うな視覚効果が得られる。
【0034】上述した本実施形態のアニメーション作成
装置においては、アニメーション作成時には操作インタ
ーフェース画面として、図3に示すような、アニメーシ
ョン作成画面が表示される。すなわち、アニメーション
作成画面には、アニメーション設定を行う仮想三次元空
間11内に、グローバル座標12を基に仮想物体が表示
される。ここでは、仮想空間11内に回転アニメーショ
ンを付加すべき仮想物体13と、該仮想物体13のアニ
メーション動作に対応して回転動作する接触仮想物体1
4が配置されているものとする。
【0035】また、プリミティブ選択メニューの表示パ
ネル15内には、円盤プリミティブアイコン16、平面
プリミティブアイコン17、球体プリミティブアイコン
18、直方体プリミティブアイコン19等のアニメーシ
ョンの基本形状タイプを特定するためのアイコンが表示
されており、ユーザはマウス装置(図示せず)などを用
いて、各種アイコンの選択を行うことができるようにな
っている。
【0036】例えば、ユーザは仮想物体13,14のモ
デルを仮想空間11内に配置した後、円盤プリミティブ
アイコン16を仮想物体13,14に対してドラッグ&
ドロップすることにより、歯車のような複雑な形状をし
た仮想物体13,14の基本形状タイプが円盤(回転
体)であることを指定することができる。
【0037】すなわち、アニメーション基本形状設定部
1は、操作インターフェース画面に提示されているアニ
メーション基本形状のアイコンを、すでに表示されてい
る仮想物体にドラッグ&ドロップすることにより、選択
されたアイコンが示す基本形状タイプ属性のパラメータ
を設定することができる。
【0038】尚、アニメーション基本形状設定部1で
は、仮想物体とアニメーション基本形状とを対応させる
ことが目的であり、予め仮想物体モデルを作成する際に
アニメーション基本形状タイプ属性を設定しても良い。
【0039】そして必要であれば、仮想物体形状設定部
2にて、仮想物体13,14の各々に対し、配置位置の
調整やスケール(半径)の調整の操作を行い、座標値属
性、スケール属性のパラメータを設定することができ
る。
【0040】さらに、アニメーション動作指示のための
表示パネル20内には、回転動作又はX軸、Y軸、Z軸
方向への移動動作を指定するための各種アニメーション
動作指示アイコンが表示されており、例えば、ユーザが
マウス装置(図示せず)などを用いて、アクティブなオ
ブジェクトである仮想物体13に回転アニメーションの
アイコン21をドラッグ&ドロップすることにより、仮
想物体13に対して変位属性のパラメータを設定して、
反時計方向に回転動作させることができる。
【0041】すなわち、アニメーション動作指示部3
は、操作インターフェース画面に提示されている動作種
類のアイコンを、すでに表示されている仮想物体にドラ
ッグ&ドロップすることにより、選択されたアイコンが
示す変位属性のパラメータを設定することができる。
【0042】以上にようにして設定された各種アニメー
ションパラメータは、アニメーションパラメータ調整部
4でアニメーション属性が調整された後、アニメーショ
ンデータ格納部6に登録・保存され、一定時間後のアニ
メーション更新処理及びアニメーション描画処理に利用
される。
【0043】次に、アニメーション動作指示部3による
アニメーション動作指示が発生すると、アニメーション
の伝播を処理するため、仮想物体接触判定処理部5にて
アクティブとなったアニメーション物体、すなわち仮想
物体13に接触し、パッシブなアニメーションを起こす
べき仮想物体14が特定され、接触物体属性のパラメー
タが設定される。尚、ここでの接触判定処理は、一般に
知られた技術を用いることができる。
【0044】ここでは、接触判定されたアクティブなオ
ブジェクト(仮想物体)13に対しては、接触物体属性
として接触判定されたオブジェクト(仮想物体)14の
アニメーション属性へのポインタが設定され、アニメー
ションパラメータ調整部4を介して、アニメーションデ
ータ格納部6に更新登録される。
【0045】一方、パッシブなオブジェクト(仮想物
体)14に対しては、アクティブオブジェクト(仮想物
体)13の時間変化属性(変位属性)と連動する計算
式、又は時間変化を定義したテーブルが、変位属性とし
て設定され、アニメーションパラメータ調整部4を介し
て、アニメーションデータ格納部6に更新登録される。
【0046】さらに、複数の仮想物体が接触している場
合、或いは接触物体にさらに別の仮想物体が接触してい
る場合には、繰り返し仮想物体接触判定処理部5での仮
想物体接触判定処理と、アニメーションパラメータ調整
部4のアニメーションパラメータ調整を続ければ良い。
【0047】次に、アニメーション更新処理部6では、
当初設定された仮想物体13の動作指示を起点として、
時間Δt後のアニメーション計算式から座標値変化量を
算出し、仮想物体接触判定処理部5で接触判定された全
ての仮想物体14に対して、繰り返し同様の処理を施
す。ここで算出された座標値変化量は、アニメーション
データ格納部6に座標値属性として更新登録される。
【0048】これによって、接触している仮想物体14
が仮想物体13に連動して、逆回転アニメーションを開
始する。尚、仮想物体13、14を移動可能にし、逐次
接触判定を行うようにしておけば、仮想物体13、14
の物体を動かすだけで、連動アニメーションをオン/オ
フするという機能も簡単に実現することができる。
【0049】図4は個々のオブジェクトに付加されるア
ニメーション属性を示した表であり、図4(a)はアニ
メーションの起点となるアクティブな仮想物体13のア
ニメーション属性を示しており、図4(b)はアニメー
ションが伝播するパッシブな仮想物体14のアニメーシ
ョン属性を示している。
【0050】すなわち、仮想物体13にアニメーション
アイコンがドラッグされると、アニメーションパラメー
タとして算出式(回転変位属性)が設定される。この例
では、単純な回転アニメーションのため式Δθa=ωΔ
tという形式でアクティブなオブジェクトのアニメーシ
ョンが設定される。
【0051】尚、この変位属性は、回転角の時間変化や
移動オブジェクトの座標値の時間変化をプロットしたデ
ータの集合としても良く、結果的に時間Δt後の回転量
や座標位置が求められるものであれば良い。さらに、自
身の回転アニメーション及び他の仮想物体への動作伝播
を規定するための属性値を物体形状から求める。この例
では、回転軸とスケール(半径)のパラメータが求めら
れて設定されている。
【0052】次に、接触判定を行って仮想物体14が判
定されたとすると、接触物体属性に接触物体14のポイ
ンタが付加されるとともに、パッシブなアニメーション
仮想物体14のアニメーション属性設定処理が行われ
る。仮想物体14における時間変化の設定は、仮想物体
13との関係で規定され、この例の場合、回転体と回転
体間の関係から式Δθb=−Rω/rΔtが導き出され
る。
【0053】このような回転体間の関係だけでなく、回
転体と平面、球体と平面というように、アニメーション
プリミティブ毎に動作を規定し、プリミティブアイコン
の組み合わせに応じた回転や移動に係る計算式を用意し
ておくことによって、様々なアニメーション伝播の設定
が可能になり、高度なアニメーション表現を実現するこ
とができる。
【0054】すなわち、本実施形態においては、個々の
オブジェクトに対して、自身のアニメーションパラメー
タと、接触物体の基本形状タイプに応じて自身に及ぶ変
位属性とを保持させることにより、接触判定後の2物体
間の座標変位量を算出し、双方のオブジェクトの座標値
を変化させることによって、連動する個々のオブジェク
トにユーザがアニメーションを設定せずとも、起点とな
る物体のみにアニメーションを与えることで、簡単に複
数の仮想物体のアニメーション表現を行うことが可能に
なる。
【0055】尚、仮想物体のモデルを作成する際、球、
円柱、直方体など幾何学的な基本形状の組み合わせによ
り作成される場合があるが、これらの基本形状に、アニ
メーションのパラメータを付加しておき、また必要に応
じてユーザ登録可能なプリミティブを利用することで、
より複雑なモデルにも対応することが可能になる。
【0056】図5(a)は2つの円盤プリミティブの接
触パターンとアニメーション属性とを示した説明図であ
り、一方の円盤がある方向に回転アニメーションを持っ
た場合、他方の円盤が逆方向の回転を行う関係にあるこ
とを示している。同様に、図5(b)は円盤と平面との
関係を示した説明図であり、円盤の回転が円盤の座標値
の平行移動、若しくは平面の平行移動を引き起こす関係
にあることを示している。
【0057】ここでは、アニメーションにより引き起こ
される2物体間の相対的な位置が問題となっているた
め、円盤が移動するか、平面が移動するかは問題ではな
い。従って、平面の移動により円盤が回転するような因
果関係が逆転した場合であっても、同一の関係記述で済
む。
【0058】また、図5(c)は球体プリミティブを用
いた場合における球体の2自由度の回転と平面の関係を
示した説明図であり、さらにこれらを複合すると、図5
(d)に示すような、車両の基本動作モデルを定義する
ことができる。また、上述したような円盤、平面、球体
以外のプリミティブを数多く用意しておくことにより、
表現できるアニメーションのバリエーションを増加させ
ることが可能である。
【0059】以上の複数プリミティブの動作関係を、予
め図1におけるアニメーションパラメータ調整部4に記
憶させておくことによって、アニメーション属性の回転
及び移動パラメータの設定/調整を行うことが可能であ
る。
【0060】さらに、上述した本実施形態におけるアニ
メーションパラメータの設定/調整処理を、仮想の車両
モデルに適応した場合について、図6及び図7とともに
説明する。図6(a)において、31は仮想空間内の車
両のモデル、32は地面のモデルである。
【0061】これらを、上記のようなアニメーションプ
リミティブで構成すると、図6(b)に示すように、ア
ニメーション属性Aを有する円盤アニメーションプリミ
ティブ33、アニメーション属性Bを有する床のアニメ
ーションプリミティブ34、アニメーション属性Cを有
する直方体アニメーションプリミティブ35、アニメー
ション属性Dを有する円盤アニメーションプリミティブ
36という組み合わせになる。
【0062】尚、図6(b)のようなアニメーションプ
リミティブの構成図は、アニメーション属性を示す概念
的な図であり、実際に空間内には表示されない。
【0063】図7において、前輪に相当する円盤アニメ
ーションプリミティブ33を、アクティブなアニメーシ
ョンオブジェクトとすると、アニメーション属性Aには
回転パラメータが設定されるとともに、固定された床の
アニメーションプリミティブ34との接触の結果、さら
にアニメーション属性Aに移動パラメータが設定され
る。
【0064】この移動パラメータは、車体に相当する直
方体アニメーションプリミティブ35の移動を引き起こ
し、アニメーション属性Cに移動パラメータが設定され
る。さらに、アニメーション属性Cの移動パラメータに
基づき、後輪に相当する円盤アニメーションプリミティ
ブ36の回転が引き起こされ、床のアニメーションプリ
ミティブ34との接触から、回転パラメータが設定され
る。
【0065】以上のように、通常車両の動作を生成する
には、運動の解析による膨大な計算を必要とするが、本
実施形態によれば、非常に少ない計算量のアニメーショ
ンで代用することが代用することが可能である。
【0066】
【発明の効果】本発明のアニメーション作成装置及びア
ニメーション作成方法によれば、個々の仮想物体に対し
て変位属性のパラメータを設定せずとも、動作の起点と
なる仮想物体のみに変位属性のパラメータ設定を施すだ
けで、複数の仮想物体間にアニメーション動作を伝播さ
せることができるため、3次元アニメーション作成効率
を著しく向上させることが可能である。
【0067】また、複数の仮想物体間に作用が及ぶよう
な複雑な仮想物体の動作定義を、スクリプト記述などの
プログラミングを行わず、簡単なマウス操作のみで行う
ことが可能になるので、飛躍的に量質ともに高い3次元
コンテンツの作成を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアニメーション作成装置の一実施形態
の概略構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明のアニメーション作成装置の一実施形態
における概略動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明のアニメーション作成装置の一実施形態
における操作インターフェース画面を示す説明図であ
る。
【図4】本発明のアニメーション作成装置の一実施形態
における歯車形状の仮想物体のアニメーション属性を示
す説明図である。
【図5】本発明のアニメーション作成装置の一実施形態
における2物体間のアニメーションパターンを示す説明
図である。
【図6】本発明のアニメーション作成装置の一実施形態
における車両モデルを示す説明図である。
【図7】本発明のアニメーション作成装置の一実施形態
における車両モデルを構成する仮想物体のアニメーショ
ン属性を示す説明図である。
【符号の説明】
1 アニメーション基本形状設定部 2 仮想物体形状設定部 3 アニメーション動作指示部 4 アニメーションパラメータ調整部 5 仮想物体接触判定処理部 6 アニメーションデータ格納部 7 アニメーション更新処理部 8 アニメーション描画処理部 11 3次元仮想空間 12 グローバル座標 13 仮想物体 14 仮想物体 15 プリミティブ選択メニュー 16 円盤プリミティブアイコン 17 平面プリミティブアイコン 18 球体プリミティブアイコン 19 直方体プリミティブアイコン 20 アニメーション動作指示のための表示パネル 21 回転動作アイコン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元仮想空間における仮想物体の動作
    定義を行うアニメーション作成装置であって、 前記仮想物体の基本形状タイプ属性のパラメータを設定
    するためのアニメーション基本形状設定手段と、 前記仮想物体のスケール属性及び座標値属性のパラメー
    タを設定するための仮想物体形状設定手段と、 前記仮想物体の変位属性のパラメータを設定し、各種動
    作を指示するためのアニメーション動作指示手段と、 前記アニメーション動作指示手段によって動作指示がさ
    れた仮想物体に接触し、連動する仮想物体を判定すると
    ともに、接触物体属性及び変位属性を設定するための仮
    想物体接触判定処理手段と、 前記仮想物体毎に設定された変位属性に基づいて、前記
    仮想物体の所定時間後のアニメーション変化量を更新す
    るアニメーション更新処理手段と、 前記アニメーション更新処理手段によって更新された座
    標値に基づいて、仮想物体の描画を行うためのアニメー
    ション描画処理手段とを設けたことを特徴とするアニメ
    ーション作成装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載のアニメーション作
    成装置において、 前記アニメーション基本形状設定手段は、予め用意され
    たアニメーション基本形状アイコンをドラッグ&ドロッ
    プ操作することにより、仮想物体の基本形状タイプ属性
    のパラメータを設定することを特徴とするアニメーショ
    ン作成装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載のアニメーション作
    成装置において、 前記アニメーション動作指示手段は、予め用意されたア
    ニメーション動作指示アイコンをドラッグ&ドロップ操
    作することにより、仮想物体の変位属性のパラメータを
    設定することを特徴とするアニメーション作成装置。
  4. 【請求項4】 3次元仮想空間における仮想物体の動作
    定義を行うアニメーション作成方法であって、 前記仮想物体の基本形状タイプ属性のパラメータを設定
    するステップと、 前記仮想物体のスケール属性及び座標値属性のパラメー
    タを設定するステップと、 前記仮想物体の変位属性のパラメータを設定し、各種動
    作を指示するステップと、 動作指示がされた仮想物体に接触し、連動する仮想物体
    を判定するとともに、接触物体属性及び変位属性を設定
    するステップと、 前記仮想物体毎に設定された変位属性に基づいて、前記
    仮想物体の所定時間後のアニメーション変化量を更新す
    るステップと、 更新された座標値に基づいて、仮想物体の描画を行うス
    テップとを有することを特徴とするアニメーション作成
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021019799A1 (ja) * 2019-07-26 2021-02-04 株式会社日立システムズ 訓練コンテンツ作成制御装置、訓練コンテンツ作成制御方法、および訓練コンテンツ作成制御プログラム
CN114820895A (zh) * 2022-03-11 2022-07-29 支付宝(杭州)信息技术有限公司 动画数据处理方法、装置、设备及系统

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