JP2000185428A - 粉体現像剤噴射式画像形成装置 - Google Patents

粉体現像剤噴射式画像形成装置

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JP2000185428A
JP2000185428A JP36428598A JP36428598A JP2000185428A JP 2000185428 A JP2000185428 A JP 2000185428A JP 36428598 A JP36428598 A JP 36428598A JP 36428598 A JP36428598 A JP 36428598A JP 2000185428 A JP2000185428 A JP 2000185428A
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pulse
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JP36428598A
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English (en)
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Oichi Sano
央一 佐野
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉体現像剤噴射式画像形成装置において、縦
線の縦縁部の形状の滑らかさを維持しつつ、かつ、縦線
及び横線の幅の差を最小限に留める。 【解決手段】 1ドットを記録媒体上に形成する場合、
その1ドットについて縦線方向の後続ドットが存在する
ならば、その1ドットを形成するための印加パルスのデ
ューティ比を大きなものとし、その1ドットについて縦
線方向の後続ドットが存在しないならば、その1ドット
を形成するための印加パルスのデューティ比を小さなも
のとするよう、印加パルスを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像剤担持体に担
持されている粉体現像剤を電気的な力により飛翔させて
記録媒体に付着させる、粉体現像剤噴射式画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体現像剤噴射式画像形成装置として、
(特開平6−234233号に対応する)米国特許第
5,477,250号に開示されているものがある。こ
の画像形成装置は、荷電性の粉体現像剤を担持する現像
剤担持ローラと、現像剤担持ローラに所定の間隔を置い
て対向する背面電極と、現像剤担持ローラ上の現像剤を
背面電極に向けて付勢する電界を形成するための電源を
有する。現像剤担持ローラと背面電極との間には隔壁が
配置され、この隔壁と背面電極との間に記録媒体の通過
できる空間が形成されている。隔壁は、現像剤担持ロー
ラと背面電極との対向する領域に位置する部分に、複数
の貫通孔が形成されている。また、隔壁は、各貫通孔の
周囲に個別電極を有し、各個別電極が駆動装置に接続さ
れている。
【0003】この画像形成装置によれば、作成すべき画
像に対応した画像信号が個別電極に印加される。このと
き、画像信号は、現像剤担持ローラに保持されている現
像剤を背面電極に向けて電気的に付勢する極性を有す
る。従って、画像信号の印加により生じる付勢力と、現
像剤担持ローラと背面電極との間に形成されている電界
の付勢力との協力により、画像信号の印加された個別電
極に対向する位置にある一群の現像剤が現像剤担持ロー
ラから分離し、対応する貫通孔を介して、隔壁と背面電
極との間を通過する記録媒体に到達し、この記録媒体上
に現像剤のドットが形成される。そして、該ドットの集
合により記録媒体上に目的の画像が作成される。
【0004】上述の従来技術の画像形成装置において、
貫通孔から吐出された粉体現像剤は、一塊の紡錘体形状
になって記録媒体上へ飛翔する。その紡錘体形状は貫通
孔の開口時間比率〔具体的には、個別電極に印加される
パルス信号において、1周期(T)当たりのオン時間
(Ton)の比率(Ton/T)。即ち、デューティ比〕に
よって、図1のように変化する。
【0005】図1に示されるように、デューティ比が1
00%に近づくに従い、印加信号が粉体現像剤の現像剤
坦持ローラからの分離動作に加担する時間が増加し、粉
体現像剤の紡錘体形状は、飛翔方向に引き伸ばされる。
一方、記録媒体は、隔壁と背面電極との間の空間を所定
の速度で搬送されるから、移動する記録媒体上に付着す
るドットの形状は、上記の飛翔粉体現像剤の雲形状の伸
びに応じて、図2、図3に示すように変化する。即ち、
印加されるパルス信号のデューティ比が大きくなると、
記録媒体上に付着するドットはより長楕円化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記のよ
うな従来技術の画像形成装置では、隔壁内の個別電極に
印加されるパルス信号のオン時間(デューティ比)が増
加するのに応じて、ドットが長楕円化するため、記録媒
体上の画像において、記録媒体の通過(移動)方向に平
行な線(以下、縦線と言う。)よりも、記録媒体の通過
(移動)方向に垂直な線(以下、横線と言う。)が、太
く作成されてしまう(図4参照)。
【0007】一方、隔壁内の個別電極に印加されるパル
ス信号のオン時間(デューティ比)が増加すると、縦線
形成においては長円のドットを重ねて付着することにな
るから、線の縦縁部(ラインエッジ)の形状がより滑ら
かになる(図4参照)。
【0008】そこで、本発明は、縦線の縦縁部(ライン
エッジ)の形状の滑らかさを維持しつつ、かつ、縦線及
び横線の幅の差を最小限に留めることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置は
このような目的を達するためになされたもので、荷電性
の粉体現像剤を担持する現像剤担持体と、現像剤担持体
に対向して配置され、現像剤担持体と対向する領域に貫
通孔を有する、非導電材料からなる隔壁と、貫通孔の近
傍に配置された個別電極と、隔壁を挟んで現像剤坦持体
の反対側で、隔壁に沿って記録媒体を移動させる手段
と、個別電極にパルスを印加し、これにより現像剤坦持
体と隔壁との間の電界強度を変化させることで、個別電
極に対向する位置に坦持されている現像剤坦持体上の現
像剤を貫通孔を介して飛翔させ、隔壁に沿って移動して
いる記録媒体に付着させる制御装置とを、備えている。
この画像形成装置においては、制御装置は、一定の周期
で信号を出力する第1の信号出力部と、画像情報に応じ
て信号を出力する第2の信号出力部と、第1の信号出力
部と第2の信号出力部の両方から同時に信号が出力され
たときに信号を出力するアンド回路と、アンド回路から
の出力信号に応じて電極にパルスを出力する出力回路と
を有しており、さらに、この出力回路は、各パルスのデ
ューティ比を、そのパルスから上記一定の周期後に次の
パルスが出力される場合は第1のデューティ比に設定
し、そのパルスから上記一定周期後に次のパルスが出力
されない場合は、第1のデューティ比よりも小さな第2
のデューティ比に設定することを特徴とするものであ
る。
【0010】また、本発明の他の形態は、出力回路から
上記一定の周期で連続して信号が出力された場合、出力
回路はこれら連続した複数の信号から所定の信号を間引
き、残る複数の信号に応じたパルスを出力するようにし
たことを特徴とする。
【0011】さらに、出力回路から上記一定の周期で連
続して信号が出力された場合、出力回路は、第1のデュ
ーティ比に対するパルスの電圧を第2のデューティ比に
対するパルスの電圧よりも低くすることを特徴とする。
【0012】
【発明の効果】上述した本発明の画像形成装置を用いる
と、横線を形成する場合に、従来デューティ比の高いパ
ルスがドットの横列を形成して不自然に幅広となってい
た部分が、デューティ比が低くかつ形成されるドットが
真円に近いパルスがドットの横列を形成するため、横線
が自然な幅となる。さらに、縦線を形成する場合に、縦
線の縦縁部(ラインエッジ)の部分は、デューティ比の
高いパルスがドットの縦列を形成するため、デューティ
比の低いパルスがドットを形成するよりも、より滑らか
になる(図4参照)。
【0013】また、出力回路から上記一定の周期で連続
して信号が出力された場合、出力回路がこれら連続した
複数の信号から所定の信号を間引き、残る複数の信号に
応じたパルスを出力するようにしたことを特徴とする、
別の形態においては、ドットの密度が小さくなり、画像
の濃度が下がる。即ちデューティ比の異なる複数パルス
を用いてドットを形成すると、ドットの形状のみならず
現像剤の飛翔量自体にも変化が生じ、形成される画像に
不用意な濃度のばらつきが生じることがあるが、この弊
害を防げる。
【0014】さらに、もう1つの形態は、出力回路から
上記一定の周期で連続して信号が出力された場合、出力
回路はデューティ比の高いパルスの電圧をデューティ比
の低いパルスの電圧よりも低くすることを特徴とする
が、この形態においても、その弊害を防ぐことができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を説明する。図5は、本発明に係る
粉体現像剤噴射式画像形成装置における画像形成部10
の概略構成を示す。画像形成部10は、導電性の材料か
らなる現像剤担持ローラ(現像剤担持体)12を有す
る。現像剤担持ローラ12は矢印14で示す方向に回転
自在に支持されている。また、現像剤担持ローラ12
は、第1のバイアス電源16に接続され、所定の電圧
(本実施形態では負極性のバイアス電圧VB1)が印加で
きるようにしてある。現像剤担持ローラ12の外周には
粉体の現像剤18が担持されており、この現像剤18は
所定の極性(本実施形態では負極)に帯電されている。
【0016】現像剤担持ローラ12の下方には、この現
像剤担持ローラ12と所定の間隔をあけて背面電極ロー
ラ(背面電極)20が、現像剤担持ローラ12と平行に
設けてある。背面電極ローラ20は矢印22で示す方向
に回転自在に支持されている。また、背面電極ローラ2
0は第2のバイアス電源24に接続され、所定の電圧
(本実施形態では正極性のバイアス電圧VB2)が印加で
きるようにしてある。バイアス電圧VB1、VB2の値は、
現像剤担持ローラ12と背面電極ローラ20との電位差
によってそれらの間に形成される電界により、現像剤担
持ローラ12に担持されている負極帯電現像剤18が背
面電極ローラ20に向けて吸引されるが、その吸引力だ
けでは現像剤18が現像剤担持ローラ12から分離しな
いように調節されている。
【0017】現像剤担持ローラ12と背面電極ローラ2
0との間には隔壁26が配置されている。現像剤担持ロ
ーラ12と隔壁26の間隔L1は、現像剤担持ローラ1
2に保持されている現像剤18が隔壁26との接触によ
り掻き取られないように、両者の間に僅かの隙間を設け
るか、または両者の接触圧を最小限に抑えるように設定
する。他方、背面電極ローラ20と隔壁26の間隔L2
は、これらの間を記録媒体28(例えば、紙、樹脂フィ
ルム)が通過できると共に、後に説明するように、この
記録媒体28に付着した現像剤18が隔壁26と接触し
ない程度の空間30が形成されるように設定する。記録
媒体28は、現像剤坦持ローラ12の中心軸と垂直な方
向に搬送される。
【0018】隔壁26は非導電性材料からなる薄い板で
形成されている。図5、図6に示すように、隔壁26の
一部、すなわち現像剤担持ローラ12と背面電極ローラ
20とが対向する領域(印刷領域32)に含まれる部分
には、この隔壁26を貫通する複数の孔34が、現像剤
担持ローラ12の中心軸と平行な線上に、所定の間隔を
あけて形成されている。隔壁26の内部または表面に
は、各孔34を囲むように、リング状の個別電極36が
設けてある。個別電極36はコントローラ(画像制御装
置)38に接続され、このコントローラ38から各個別
電極36に印字信号すなわちパルス44が印加できるよ
うにしてある。
【0019】コントローラ38は、図7に示すように、
一定の周期(T)でパルス44を発生するパルス発生器
42と、画像形成装置で作成する画像に対応した信号を
出力する画像信号出力部40とを有する。パルス発生器
42と画像信号出力部40の出力部は、AND回路46
と出力回路48を介して対応する個別電極36に接続さ
れており、これらパルス発生器42と画像信号出力部4
0の両方からそれぞれ信号が同時に出力されていると
き、パルス44を出力回路48が増幅し、その増幅した
パルス44を個別電極36に印加するようにしてある。
【0020】出力回路48は、デューティ比制御部50
を有する。後で説明するように、デューティ比制御部5
0は、AND回路46からの出力信号の前後関係条件を
判断の基礎として出力回路48が出力するパルス44の
デューティ比を決定する。よって、コントローラ38か
ら各個別電極36には、デューティ比の異なる複数種類
のパルス44が印加され得る。
【0021】このように構成された画像形成部10の画
像作成動作時、記録媒体28が印刷領域32に運ばれる
と、この記録媒体28と同期を取って、コントローラ3
8より個別電極36にパルス44が印加される。このと
き印加されるパルス44は正極性である。
【0022】その結果、個別電極36とこれに対向する
現像剤担持ローラ12部分との間には、この現像剤担持
ローラ部分に保持されている負極性現像剤18を背面電
極ローラ20に向けて付勢する新たな電界が形成され
る。この新たに形成された電界は、すでに第1と第2の
バイアス電源16、24により現像剤担持ローラ12と
背面電極ローラ20との間に形成されている電界と相俟
って、現像剤担持ローラ12部分に担持されている一群
の現像剤18を現像剤担持ローラ12から分離し、飛翔
させる。
【0023】飛翔した現像剤の集団は対応する孔34を
通り、この孔34に対向する記録媒体28部分に付着し
てドットを形成する。なお、記録媒体28に付着した現
像剤は記録媒体28と共に図示しない定着工程に運ば
れ、そこで加熱溶融されて記録媒体28に固定される。
【0024】次に、個別電極36に印加するパルス44
のデューティ比について説明する。当該実施形態では、
印加するパルス44として、デューティ比が80%のも
のと、デューティ比が20%のものの、2種類が用意さ
れている。いずれのパルスを印加すべきかの判断は、上
記デューティ比制御部50が行うが、その判断ロジック
は図8のフローチャートに示される。
【0025】図8では、まず、各孔を囲む個別電極36
に印加すべきAND回路46からの信号を待ち(判断1
12)、信号が入力されればデューティ比制御部50に
備わるタイマ機能がスタートする(処理114)。
【0026】タイマはパルス発生器42がパルスを発生
させる一定の周期(T)の時間を計測し(判断11
6)、その時間が経ったときに、同じ孔の個別電極36
に印加すべき次の信号がAND回路46から入力されて
きているかどうかを判断する(判断118)。その時点
においてAND回路46からの次の入力信号が存在すれ
ば、その信号の一周期分前の信号のデューティ比を80
%とし(処理120)、さらに出力回路48にて増幅し
個別電極36へ印加する。そして再び、次のタイマ機能
がスタートする処理114以降へ進む。
【0027】また、そもそも上記判断118の時点にお
いて、一定周期Tが経ったときにAND回路46からの
信号が入力されてきていないならば、一周期分前の信号
のデューティ比を20%とし(処理122)出力回路4
8にて増幅し個別電極36へ印加する。この場合は、図
8のフローチャートの当初部分に戻り、AND回路46
からの信号を待つ(判断112)。
【0028】信号の終了により(判断110)、終了す
る。
【0029】記録媒体上に形成される画像において図8
のロジックを利用すると、例えば横線を、横列に配置さ
れた複数ドットの1列で形成する場合は、デューティ比
20%のパルスによるドットの横列により形成されるか
ら、デューティ比80%のパルスのドットによる形成よ
りも、横線が不自然に幅広となることがない(図4参
照)。また、例えば横線を、横列に配置された複数ドッ
トの複数列で形成する場合は、大半の横列はデューティ
比80%のパルスのドットで形成されるが、最後の横列
はデューティ比20%のパルスのドットで形成されるか
ら、横線全体としてやはり不自然に幅広となることがな
い。その上さらに、記録媒体上に形成される画像におい
て、縦線の縦縁部(ラインエッジ)が表出する部分は、
図8のロジックを利用すると、デューティ比80%のパ
ルスによるドットの縦列により形成されるから、デュー
ティ比20%のパルスのドットによる形成よりも、より
滑らかになる(図4参照)。
【0030】以下の条件で、かつ、図8のパルスデュー
ティ比決定のロジックを用いて、1ドット幅で構成され
る縦線と横線を記録媒体上に形成した。表1はその結果
をまとめたものである。また、図8のロジックではなく
パルスデューティ比を一定とする従来ロジックを用い
て、かつ、他の条件は上記実験と同一として、比較実験
を2例行った。1つの例は、パルスのデューティ比を常
に65%にしており、もう1つの例は、パルスのデュー
ティ比を常に20%にしている。それぞれの結果は、表
2と表3とに示した。なお、表1、表2、表3におい
て、「滑らかさ」とは、図10に示すように、縦線の縦
縁部(ラインエッジ)における凹部と凸部の差である。
図10から明らかなように、数値が小さいほど、肉眼で
は線縁部が滑らかに見える。 (A)ドット密度 ・300dpi(ドット/インチ) (B)記録媒体搬送速度 ・50mm/sec. (C)バイアス電圧 ・バイアス電圧VB1:0ボルト ・バイアス電圧VB2:+1000ボルト (D)パルス条件 ・オン時:+300ボルト ・オフ時:−100ボルト (E)孔径 ・140μm (F)現像剤(トナー) ・エプソン社製プリンタ LP−9200用トナー
【表1】
【表2】
【表3】
【0031】まず、それぞれの実験結果において縦線幅
と横線幅の差に注目する。表3(パルスデューティ比が
常に20%)では、縦線幅と横線幅がほぼ同じ数値(1
20μm、121μm)を示すが、表2(パルスデュー
ティ比が常に65%)では大幅に異なる。一方、表1
(本発明に基づく実験)では、表3の場合とほぼ同様に
縦線幅と横線幅に差異がほとんどない。従って、本発明
に基づいて記録媒体上に形成される画像において、横線
の横縁部(ラインエッジ)は、不自然に幅広となること
がないことが実証された。
【0032】次に、それぞれの実験結果において「滑ら
かさ」に注目する。表2(パルスデューティ比が常に6
5%)では、3μmであるが、表3(パルスデューティ
比が常に20%)では8μmとなり大幅に大きくなる。
なお、滑らかさが6μmを超えると、線の縁部のがたつ
き具合が肉眼に認識されうることは、当業者には広く知
られた事実である。一方、表1(本発明に基づく実験)
では、表2の場合と同様の滑らかな縦線が得られてい
る。従って、本発明に基づいて記録媒体上に形成される
画像において、縦線の縁部(ラインエッジ)が表出する
部分は、より滑らかになることが実証された。
【0033】以上の説明は本発明の一実施形態に関する
ものであって、本発明は種々改変可能である。1つのバ
リエーションとして、記録媒体に付着するドット密度を
変更することが考えられる。上記説明の実施形態では、
デューティ比の異なる2種類のパルスを用いているが、
デューティ比を変化させると粉体現像剤の飛翔量自体に
も変化が生じるため、記録媒体上に形成される画像の部
分毎の濃度に不用意なばらつきが生じることがある。そ
こで、デューティ比を大きくする場合には、デューティ
比を小さくする場合と比較してドットの密度を小さくす
ることで、上記説明の実施形態の効果を保ちつつ、しか
も濃度を調整できる。例えば、印加すべき孔において適
宜印加動作を間引けば、ドットの密度は適宜小さくな
る。
【0034】図9はそのようなバリエーションを実現す
るための、デューティ比制御部50の判断ロジックの実
施例である。
【0035】図9のロジックは、概略、図8のロジック
と同じであるが、特に枠150で囲まれた部分が異な
る。この枠150で囲まれた部分は、図8では処理12
0の部分に対応する。
【0036】以下、その枠150の部分のロジックを中
心に説明する。まず、印加動作の間引きのタイミングを
制御するためのカウンタとして、Nを用いる。Nには最
初0(ゼロ)を設定する。
【0037】AND回路46からの入力信号が連続して
存在する場合は、フローチャート下部の枠150の部分
を繰り返すことになる。フローチャート下部の枠150
の入口にて、まずは、カウンタNが「2」になっている
かどうかを判断し、0又は1ならば、パルスのデューテ
ィ比を80%にする。そして、カウンタNを1だけイン
クリメントして、図8のフローチャートと同じく、再び
次のタイマ機能がスタートする処理以降へ進む。
【0038】カウンタNが「2」になっているかどうか
を判断し2であるならば、パルスのデューティ比を0%
とし、カウンタNを再び0にする。ここで、パルスのデ
ューティ比を0%とするということは、パルスが出力さ
れない状態にするということである。
【0039】即ち結果として、1つの孔から4ドット以
上連続して形成するようAND回路46からの入力信号
が送られてきた場合、3ドット目毎に出力回路48から
のパルスが出力されない状態になるように、ロジックが
構成されている。従って、実際に形成されるドット数が
概略3分の2になり、ドット密度が小さくなる。
【0040】また、デューティ比の異なる複数種類のパ
ルスが原因で生じる、記録媒体上に形成される画像の濃
度の不用意なばらつきがを解消するために、デューティ
比を大きくする場合にはデューティ比を小さくする場合
と比較して粉体現像剤の飛翔量を少なくすることで、濃
度を調整してもよい。例えば、デューティ比の変化に応
じて印加電圧を変化させて、粉体現像剤の飛翔量制御を
してもよい。
【0041】この現像剤飛翔量制御は、図8処理120
又は図9処理200にて信号のデューティ比を80%と
して出力回路48を経て増幅し個別電極36へ印加する
際に、増幅するパルスの電圧値を下げる等の制御の機能
をデューティ比制御部50に持たせることによって実現
してもよい。
【0042】また、現像剤担持ローラ12と背面電極ロ
ーラ20に印加するバイアス電圧VB1、VB2の極性及び
大きさ、現像剤の極性は、以上に説明した現像剤の飛翔
に悪影響を与えない範囲で変更できる。
【0043】さらに、現像剤担持体、背面電極はローラ
に限るものでなく、ベルト、剛性の板であってもよい。
要するに、現像剤担持体は現像剤を担持できる部材であ
ればよく、背面電極は、現像剤担持体と協働して、現像
剤担持体に保持されている現像剤を背面電極に向けて吸
引できることができるものであればよい。
【0044】さらにまた、隔壁26に形成する孔は複数
列設けてもよいし、その配置形態は千鳥状態であっても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 粉体現像剤の飛翔付着により画像を形成する
画像形成装置の、粉体現像剤の飛翔形態の概略図。
【図2】 図1の粉体現像剤の記録媒体上への付着状況
の概略図。
【図3】 図1の粉体現像剤の記録媒体上への付着形状
の概略図。
【図4】 従来技術の画像形成装置による縦線横線の形
状図。
【図5】 本発明に係る画像形成装置の画像形成部を模
式的に表した断面図。
【図6】 隔壁に形成した孔の配置を示す平面図。
【図7】 個別電極にパルスを印加するコントローラの
回路図。
【図8】 本発明に係る画像形成装置の、第1のデュー
ティ比決定ロジックのフローチャート。
【図9】 本発明に係る画像形成装置の、第2のデュー
ティ比決定ロジックのフローチャート。
【図10】 線縁部の「滑らかさ」の定義の概略図。
【符号の説明】
10:画像形成部、12:現像剤担持ローラ(現像剤担
持体)、16:第1のバイアス電源、18:現像剤、2
0:背面電極ローラ(背面電極)、24:第2のバイア
ス電源、26:隔壁、28:記録媒体、34:孔、3
6:個別電極、38:コントローラ、40:画像信号出
力部、42:パルス発生器、44:パルス、46:AN
D回路、48:出力回路、50:デューティ比制御部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電性の粉体現像剤を担持する現像剤担
    持体と、 現像剤担持体に対向して配置され、現像剤担持体と対向
    する領域に貫通孔を有する、非導電材料からなる隔壁
    と、 貫通孔の近傍に配置された個別電極と、 隔壁を挟んで現像剤坦持体の反対側で、隔壁に沿って記
    録媒体を移動させる手段と、 個別電極にパルスを印加し、これにより現像剤坦持体と
    隔壁との間の電界強度を変化させることで、個別電極に
    対向する位置に坦持されている現像剤坦持体上の現像剤
    を貫通孔を介して飛翔させ、隔壁に沿って移動している
    記録媒体に付着させる制御装置と備えた画像形成装置に
    おいて、 制御装置は、 一定の周期で信号を出力する第1の信号出力部と、 画像情報に応じて信号を出力する第2の信号出力部と、 第1の信号出力部と第2の信号出力部の両方から同時に
    信号が出力されたときに信号を出力するアンド回路と、 アンド回路からの出力信号に応じて個別電極にパルスを
    出力する出力回路とを有し、 この出力回路は、各パルスのデューティ比を、そのパル
    スから上記一定の周期後に次のパルスが出力される場合
    は第1のデューティ比に設定し、そのパルスから上記一
    定周期後に次のパルスが出力されない場合は、第1のデ
    ューティ比よりも小さな第2のデューティ比に設定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 出力回路から上記一定の周期で連続して
    信号が出力された場合、出力回路はこれら連続した複数
    の信号から所定の信号を間引き、残る複数の信号に応じ
    たパルスを出力するようにしたことを特徴とする請求項
    1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 出力回路から上記一定の周期で連続して
    信号が出力された場合、出力回路は、第1のデューティ
    比に対するパルスの電圧を第2のデューティ比に対する
    パルスの電圧よりも低くすることを特徴とする請求項1
    又は請求項2の画像形成装置。
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