JP2000185334A - 合成樹脂成形体の成形方法 - Google Patents

合成樹脂成形体の成形方法

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JP2000185334A
JP2000185334A JP29265099A JP29265099A JP2000185334A JP 2000185334 A JP2000185334 A JP 2000185334A JP 29265099 A JP29265099 A JP 29265099A JP 29265099 A JP29265099 A JP 29265099A JP 2000185334 A JP2000185334 A JP 2000185334A
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cavity
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陽二 牛木
Chiaki Mori
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単層構造の合成樹脂成形体の成形方法におい
て,第1,第3の材料の交換を能率良く行う。 【解決手段】 第1の材料M1 を用いて射出成形を行う
ことにより第1の成形体11 を得る。第1の材料M1
第3の材料M3 と交換する場合には,スキンが第2の材
料M2 よりなり,またコアが第1の材料M1 およびクリ
ーニング用材料M 0 よりなる第1の中間体201 を得る
サンドイッチ成形と,スキンが第2の材料M2 よりな
り,またコアがクリーニング用材料M0 および第3の材
料M3 よりなる第2の中間体202 を得るサンドイッチ
成形を行う。第3の材料M3 を用いて射出成形を行うこ
とにより第3の成形体13 を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成樹脂成形体の成
形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,例えば射出成形法の実施におい
て,その合成樹脂材料を別の合成樹脂材料に代える場合
には,先の合成樹脂材を射出ユニットから排出し,次い
でその射出ユニットをクリーニングし,その後射出ユニ
ットに新な合成樹脂材料を供給する,といった手段が採
用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記交換
作業には比較的多くの時間を要し,これは色違いの合成
樹脂材料の交換作業において著しい,という問題があっ
た。その上,射出ユニットから先の合成樹脂材料を排出
する時や排出した後に,その材料をこぼしたり,汚した
りして無駄にすることが多い,という問題もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は,合成樹脂成形
体の成形に用いられる合成樹脂材料の交換を,先のもの
と新なものとが混ざることなく能率良く行うと共に先の
合成樹脂材料の無駄を省くことができる前記成形方法を
提供することを目的とする。
【0005】前記目的を達成するため本発明によれば,
1つのキャビティならびにそのキャビティに連通し,且
つ互に独立した少なくとも2つの第1および第2ゲート
を持つ金型と,前記キャビティ内に溶融状態の合成樹脂
材料を充填すべく,前記第1および第2ゲートにそれぞ
れ接続された第1および第2射出ユニットとを備えた成
形装置を用意し,第1の成形体の成形に当っては,前記
第1射出ユニットを作動させて第1の合成樹脂材料を前
記キャビティ内に充填し,また第2の成形体の成形に当
っては,前記第2射出ユニットを作動させて第2の合成
樹脂材料を前記キャビティ内に充填し,第3の成形体を
成形すべく,前記第1の合成樹脂材料を第3の合成樹脂
材料に代えるときには,前記第2射出ユニットを作動さ
せて前記第2の合成樹脂材料を前記キャビティ内に供給
し,次いで前記第1射出ユニットを作動させて前記第1
の合成樹脂材料および第3の合成樹脂材料を前記第2の
合成樹脂材料内に流入させるサンドイッチ成形を行うこ
とにより,その第1射出ユニット側に残存する前記第1
の合成樹脂材料の消尽を行う,合成樹脂成形体の成形方
法が提供される。
【0006】前記のように,第1の(先の)合成樹脂材
料と第3の(新な)合成樹脂材料の交換をサンドイッチ
成形を行うことによって完了するので,その交換作業の
能率化を図ることができる。
【0007】またそれら合成樹脂材料の交換に際し,第
1および第3の合成樹脂材料によりコアを成形し,また
第2の合成樹脂材料によりスキンを成形し,しかも第1
の合成樹脂材料等と第2の合成樹脂材料とが別々の第
1,第2射出ユニットから供給されて別々の第1,第2
ゲートを流通するので,第2の合成樹脂材料への第1の
合成樹脂材料等の混入,例えば色混りは生じない。した
がってサンドイッチ成形により成形されたサンドイッチ
中間体を第2の成形体と見做して使用に供することが可
能である。このようにして,第1の(先の)合成樹脂材
料の無駄を省くことができる。
【0008】前記同様の目的を達成するため本発明によ
れば,1つのキャビティならびにそのキャビティに連通
し,且つ互に独立した少なくとも2つの第1および第2
ゲートを持つ金型と,前記キャビティ内に溶融状態の合
成樹脂材料を充填すべく,前記第1および第2ゲートに
それぞれ接続された第1および第2射出ユニットとを備
えた成形装置を用意し,第1の成形体の成形に当って
は,前記第1射出ユニットを作動させて第1の合成樹脂
材料を前記キャビティ内に充填し,また第2の成形体の
成形に当っては,前記第2射出ユニットを作動させて第
2の合成樹脂材料を前記キャビティ内充填し,第3の成
形体を成形すべく,前記第1の合成樹脂材料を第3の合
成樹脂材料に代えるときには,第1工程として,前記第
2射出ユニットを作動させて前記第2の合成樹脂材料を
前記キャビティ内に供給し,次いで前記第1射出ユニッ
トを作動させて前記第1の合成樹脂材料およびクリーニ
ング用合成樹脂材料を前記第2の合成樹脂材料内に流入
させるサンドイッチ成形を行うことにより,その第1射
出ユニット側に残存する前記第1の合成樹脂材料の消尽
を行い,また第2工程として,前記第2射出ユニットを
作動させて前記第2の合成樹脂材料を前記キャビティ内
に供給し,次いで前記第1射出ユニットを作動させて前
記クリーニング用合成樹脂材料および第3の合成樹脂材
料を前記第2の合成樹脂材料内に流入させるサンドイッ
チ成形を行うことにより,その第1射出ユニット側に残
存する前記クリーニング用合成樹脂材料の消尽を行う,
合成樹脂成形体の成形方法が提供される。
【0009】前記のように,第1の(先の)合成樹脂材
料と第3の(新な)合成樹脂材料の交換を2種のサンド
イッチ成形を行うことによって完了するので,その交換
作業の能率化を図ることができる。
【0010】またそれら合成樹脂材料の交換に際し,第
1の合成樹脂材料およびクリーニング用合成樹脂材料,
ならびに第3の合成樹脂材料およびクリーニング用合成
樹脂材料によりコアを成形し,また第2の合成樹脂材料
によりスキンを成形し,しかも第1の合成樹脂材料等と
第2の合成樹脂材料とが別々の第1,第2射出ユニット
から供給されて別々の第1,第2ゲートを流通するの
で,第2の合成樹脂材料への第1の合成樹脂材料等の混
入,例えば色混りは生じない。したがって2種のサンド
イッチ成形により成形されたサンドイッチ中間体を第2
の成形体と見做して使用に供することが可能である。こ
のようにして,第1の(先の)合成樹脂材料の無駄を省
くことができる。
【0011】合成樹脂成形体として,サンドイッチ構造
を持つ成形体が知られている。この種の成形体を成形す
る場合,先ず,スキン用合成樹脂材料を金型のゲートを
通じてキャビティ内に供給し,次いでそのスキン用合成
樹脂材料がキャビティ内を流動している間にコア用合成
樹脂材料をキャビティ内のスキン用合成樹脂材料内に流
入させる,といった手段が採られている。
【0012】本発明は,サンドイッチ構造を持つ合成樹
脂成形体の成形に用いられるスキン用合成樹脂材料の交
換を能率良く行うと共に先のスキン用合成樹脂材料の無
駄を省くことができる前記成形方法を提供することを目
的とする。
【0013】前記目的を達成するため本発明によれば,
1つのキャビティならびにそのキャビティに連通し,且
つ互に独立した少なくとも2つの第1および第2ゲート
を持つ金型と,前記キャビティ内に溶融状態の合成樹脂
材料を充填すべく,前記第1および第2ゲートにそれぞ
れ接続された第1および第2射出ユニットとを備えた成
形装置を用意し,サンドイッチ構造を持つ第1の成形体
の成形に当っては,前記第1射出ユニットを作動させて
第1のスキン用合成樹脂材料を前記キャビティ内に供給
し,次いで前記第2射出ユニットを作動させて第1のコ
ア用合成樹脂材料を前記第1のスキン用合成樹脂材料内
に流入させるサンドイッチ成形を行い,サンドイッチ構
造を持つ第2の成形体を成形すべく,前記第1のスキン
用合成樹脂材料を第2のスキン用合成樹脂材料に代える
ときには,第1工程として,前記第1射出ユニットを作
動させて前記第1のスキン用合成樹脂材料を前記キャビ
ティ内に供給し,次いで前記第2射出ユニットを作動さ
せて前記第1のコア用合成樹脂材料および前記第2のス
キン用合成樹脂材料を前記第1のスキン用合成樹脂材料
内に流入させるサンドイッチ成形を行うことにより,そ
の第2射出ユニット側に残存する前記第1のコア用合成
樹脂材料の消尽を行い,また第2工程として,前記第2
射出ユニットを作動させて前記第2のスキン用合成樹脂
材料を前記キャビティ内に供給し,次いで前記第1射出
ユニットを作動させて前記第1のスキン用合成樹脂材料
ならびに前記第1のコア用合成樹脂材料および第2のコ
ア用合成樹脂材料の一方を前記第2のスキン用合成樹脂
材料内に流入させるサンドイッチ成形を行うことによ
り,その第1射出ユニット側に残存する前記第1のスキ
ン用合成樹脂材料の消尽を行い,前記第2の成形体の成
形に当っては,前記第2射出ユニットを作動させて前記
第2のスキン用合成樹脂材料を前記キャビティ内に供給
し,次いで前記第1射出ユニットを作動させて前記第1
のコア用合成樹脂材料および前記第2のコア用合成樹脂
材料の一方を前記第2のスキン用合成樹脂材料内に流入
させるサンドイッチ成形を行う,合成樹脂成形体の成形
方法が提供される。
【0014】前記のように,第1の(先の)スキン用合
成樹脂材料と第2の(新な)スキン用合成樹脂材料の交
換を2種のサンドイッチ成形を行うことによって完了す
るので,その交換作業の能率化を図ることができる。
【0015】またそれらスキン用合成樹脂材料の交換に
際し,第1のスキン用合成樹脂材料と第2のスキン用合
成樹脂材料とが別々の第1,第2射出ユニットから供給
されて別々の第1,第2ゲートを流通するので,第2の
スキン用合成樹脂材料への第1のスキン用合成樹脂材料
の混入は生じない。その上,第1のサンドイッチ成形に
おいて,第1のスキン用合成樹脂材料によりスキンを,
また第1のコア用合成樹脂材料および第2のスキン用合
成樹脂材料によりコアをそれぞれ成形するので,この成
形体を第1の成形体と見做して使用に供することが可能
である。また第2のサンドイッチ成形において,第2の
スキン用合成樹脂材料によりスキンを,また第1のスキ
ン用合成樹脂材料および,例えば,第1のコア用合成樹
脂材料によりコアをそれぞれ成形するので,この成形体
を第2の成形体と見做して使用に供することが可能であ
る。このようにして,第1の(先の)スキン用合成樹脂
材料の無駄を省くことができる。
【0016】また本発明は単層構造を持つ合成樹脂成形
体の成形方法において,合成樹脂材料の交換を能率良く
行うと共に先の合成樹脂材料の無駄を省くことができる
前記成形方法を提供することを目的とする。
【0017】前記目的を達成するため本発明によれば,
1つのキャビティならびにそのキャビティに連通し,且
つ互に独立した少なくとも2つの第1および第2ゲート
を持つ金型と,前記キャビティ内に溶融状態の合成樹脂
材料を充填すべく,前記第1および第2ゲートにそれぞ
れ接続された第1および第2射出ユニットとを備えた成
形装置を用意し,第1の合成樹脂材料よりなる第1の成
形体の成形に当っては前記第1射出ユニットを作動さ
せ,第2の成形体を成形すべく,前記第1の合成樹脂材
料を第2の合成樹脂材料に代えるときには,先ず,前記
第2射出ユニットを作動させて前記第2の合成樹脂材料
を前記キャビティ内に供給し,次いで前記第1射出ユニ
ットを作動させて前記第1の合成樹脂材料を前記第2の
合成樹脂材料内に流入させるサンドイッチ成形を行うこ
とにより,その第1射出ユニット側に残存する前記第1
の合成樹脂材料を消尽させ,前記第2の成形体の成形に
当っては前記第2射出ユニットを作動させる,合成樹脂
成形体の成形方法が提供される。
【0018】前記のように,第1,第2の合成樹脂材料
の交換を1種のサンドイッチ成形を行うことによって完
了するので,その交換作業の能率化を図ることができ
る。
【0019】またそれら合成樹脂材料の交換に際し,第
1の(先の)合成樹脂材料と第2の(新な)合成樹脂材
料とが別々の第1,第2射出ユニットから供給されて別
々の第1,第2ゲートを流通するので,第2の合成樹脂
材料への第1の合成樹脂材料の混入は生じない。さらに
サンドイッチ成形において,第2の合成樹脂材料により
スキンを,また第1の合成樹脂材料によりコアをそれぞ
れ成形するので,この成形体を第2の成形体と見做して
使用に供することが可能である。このようにして,第1
の(先の)合成樹脂材料の無駄を省くことができる。
【0020】本発明は,合成樹脂成形体の成形に用いら
れる合成樹脂材料の交換を,クリーニング用合成樹脂材
料を使用せずに,先のものと新なものとが混ざることな
く能率良く行うと共に先の合成樹脂材料の無駄を省くこ
とができる前記成形方法を提供することを目的とする。
【0021】前記目的を達成するため本発明によれば,
1つのキャビティおよびそのキャビティに連通する1つ
のゲートを持つ金型と,前記キャビティ内に溶融状態の
合成樹脂材料を充填すべく,弁装置を介して前記ゲート
に接続された少なくとも2つの第1および第2射出ユニ
ットとを備えた成形装置を用意し,第1の成形体の成形
に当っては,前記第1射出ユニットを作動させて第1の
合成樹脂材料を前記キャビティ内に充填し,また第2の
成形体の成形に当っては,前記第2射出ユニットを作動
させて第2の合成樹脂材料を前記キャビティ内に充填
し,第3の成形体を成形すべく,前記第1の合成樹脂材
料を第3の合成樹脂材料に代えるときには,最初の工程
として,前記第1射出ユニットを作動させて前記第1の
合成樹脂材料を前記キャビティ内に供給し,次いで前記
第2射出ユニットを作動させた後前記第1射出ユニット
の作動を停止させて前記第2の合成樹脂材料を前記第1
の合成樹脂材料と共に前記第1の合成樹脂材料内に流入
させ,その後前記第2の合成樹脂材料のみを前記第1,
第2の合成樹脂材料内に流入させるサンドイッチ成形を
行い,中間工程として,前記第2射出ユニットを作動さ
せて前記第2の合成樹脂材料を前記キャビティ内に供給
し,次いで前記第1射出ユニットを作動させた後前記第
2射出ユニットの作動を停止させて前記第1,第3の合
成樹脂材料を前記第2の合成樹脂材料と共に前記第2の
合成樹脂材料内に流入させ,この流入過程終了間際に前
記第1の合成樹脂材料が前記第1射出ユニット側に残存
している場合には前記第2射出ユニットを再び作動させ
た後前記第1射出ユニットの作動を停止させて前記第2
の合成樹脂材料を第1,第3の合成樹脂材料と共に前記
第1〜第3の合成樹脂材料内に流入させ,次いで第2の
合成樹脂材料のみを前記第1〜第3の合成樹脂材料内に
流入させ,このようなサンドイッチ成形を少なくとも1
回行い,最終工程として,前記第2射出ユニットを作動
させて前記第2の合成樹脂材料を前記キャビティ内に供
給し,次いで前記第1射出ユニットを作動させた後第2
射出ユニットの作動を停止させて前記第1,第3の合成
樹脂材料を前記第2の合成樹脂材料と共に前記第2の合
成樹脂材料内に流入させることにより,その第1射出ユ
ニット側に残存する前記第1の合成樹脂材料を消尽さ
せ,その後,前記第3の合成樹脂材料のみを前記第1〜
第3の合成樹脂材料内に流入させるサンドイッチ成形を
行う,合成樹脂成形体の成形方法が提供される。
【0022】前記のように,第1の(先の)合成樹脂材
料と第3の(新な)合成樹脂材料の交換を3種のサンド
イッチ成形を行うことによって完了するので,その交換
作業の能率化を図ることができ,多種少量生産に有効で
ある。またその交換作業をクリーニング用合成樹脂材料
を使用せずに行うので経済的である。
【0023】さらに最初の工程による第1のサンドイッ
チ中間体におけるスキンは,そのゲート位置以外を,例
えば色混じりのない第1の合成樹脂材料より構成されて
いるので,そのゲート位置を目立たない位置にする等の
工夫をすることによって第1のサンドイッチ中間体を第
1の成形体と見做して使用に供することができる。また
中間および最終工程による第2,第3のサンドイッチ中
間体におけるスキンは,そのゲート位置以外を,例えば
色混りのない第2の合成樹脂材料より構成されているの
で,前記同様の工夫をすることによって第2,第3のサ
ンドイッチ中間体を第2の成形体と見做して使用に供す
ることができる。このようにして,第1の(先の)合成
樹脂材料の無駄を省くことができる。
【0024】さらにまた,ゲートを1つにすることによ
って,金型の生産コストを低減し,また射出成形装置の
構造の簡素化を図ることができる。
【0025】前記同様の目的を達成するため本発明によ
れば,1つのキャビティおよびそのキャビティに連通す
る1つのゲートを持つ金型と,前記キャビティ内に溶融
状態の合成樹脂材料を充填すべく,弁装置を介して前記
ゲートに接続された少なくとも2つの第1および第2射
出ユニットとを備えた成形装置を用意し,第1の成形体
の成形に当っては,前記第1射出ユニットを作動させて
第1の合成樹脂材料を前記キャビティ内に充填し,また
第2の成形体の成形に当っては,前記第2射出ユニット
を作動させて第2の合成樹脂材料を前記キャビティ内に
充填し,第3の成形体を成形すべく,前記第1の合成樹
脂材料を第3の合成樹脂材料に代えるときには,第1工
程として,前記第1射出ユニットを作動させて前記第1
の合成樹脂材料を前記キャビティ内に供給し,次いで前
記第2射出ユニットを作動させた後前記第1射出ユニッ
トの作動を停止させて前記第2の合成樹脂材料を前記第
1の合成樹脂材料と共に前記第1の合成樹脂材料内に流
入させ,その後前記第2の合成樹脂材料のみを前記第
1,第2の合成樹脂材料内に流入させるサンドイッチ成
形を行い,第2工程として,前記第2射出ユニットを作
動させて前記第2の合成樹脂材料を前記キャビティ内に
供給し,次いで前記第1射出ユニットを作動させた後前
記第2射出ユニットの作動を停止させて前記第1,第3
の合成樹脂材料を前記第2の合成樹脂材料と共に前記第
2の合成樹脂材料内に流入させることにより,その第1
射出ユニット側に残存する前記第1の合成樹脂材料を消
尽させ,その後,前記第3の合成樹脂材料のみを前記第
1〜第3の合成樹脂材料内に流入させるサンドイッチ成
形を行う,合成樹脂成形体の成形方法が提供される。
【0026】このような手段を採用すると前記同様の効
果を得ることができる。
【0027】さらに本発明によれば,前記のような1つ
のゲートを持つ金型を用いた前記成形方法において,前
記第3の成形体の成形に当っては,前記第1射出ユニッ
トを作動させて前記第3の合成樹脂材料を前記キャビテ
ィ内に供給し,次いで前記第2射出ユニットを作動させ
た後,第1射出ユニットの作動を停止させて前記第2の
合成樹脂材料を前記第3の合成樹脂材料と共に前記第3
の合成樹脂材料内に流入させ,次いで第1射出ユニット
を再び作動させた後前記第2射出ユニットの作動を停止
させて前記第3の合成樹脂材料を第2の合成樹脂材料と
共に前記第2,第3の合成樹脂材料内に流入させ,その
後前記第3の合成樹脂材料のみを前記第2,第3の合成
樹脂材料内に流入させるサンドイッチ成形を行う,合成
樹脂成形体の成形方法が提供される。
【0028】前記のような手段を採用すると,第3の合
成樹脂材料が高価なものである場合,第2の合成樹脂材
料として安価なものを用いて,第3の成形体の生産コス
トを低減することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】A.2つのゲートを持つ金型を用
いた射出成形 図1において,略鉢形をなす単層構造の合成樹脂成形体
1は,例えばABS樹脂,PP樹脂,PS樹脂等から選
択された一種を用いて成形される。図2において,略鉢
形をなす合成樹脂成形体01はサンドイッチ構造を持つ
もので,内側のコア2と,そのコア2全体を被覆するス
キン3とよりなる。コア用合成樹脂材料としては,例え
ば,特定の色を持つABS樹脂が用いられ,またスキン
用合成樹脂材料としては,種々の色を持つABS樹脂が
用いられる。
【0030】図3,4は,前記二種類の合成樹脂成形体
1,01を成形するために用いられるスクリュ式射出成
形装置4を示す。その装置4において,金型5は水平方
向に開閉可能な可動型6と固定型7とよりなり,両型
6,7を閉じることによってそれらの間に1つの成形体
成形用キャビティ8が形成される。固定型7において,
第1,第2ゲート91 ,92 は次のように構成されてい
る。即ち,固定型7に,そのキャビティ形成面に開口す
るように2つのテーパ孔a1 ,a2 が互に独立し,且つ
接近して平行に形成され,またそれらテーパ孔a1 ,a
2 に連なるように2つの大径孔b1 ,b2 が形成され
る。両大径孔b1 ,b2 に第1,第2ホットランナ11
1 ,112 の両ノズル121 ,122 がそれぞれ挿入さ
れ,それらのテーパ先端部が両テーパ孔a1 ,a2 にそ
れぞれ嵌合される。また両ホットランナ111 ,112
のノズル支持体101 ,102 が固定型7に取付けられ
る。
【0031】第1,第2ホットランナ111 ,112
おける両ランナ131 ,132 の出口側,つまり両ノズ
ル121 ,122 の先端開口部が第1,第2ゲート
1 ,9 2 であり,また両ランナ131 ,132 の入口
がそれぞれ固定型7の後方に向って開口する。両ゲート
1 ,92 は,油圧により作動する両ロッド状弁体17
1,172 によりそれぞれ開閉される。各ノズル1
1 ,122 の外周面にはバンドヒータhが巻回され
る。
【0032】両ランナ131 ,132 の入口周縁には,
第3ホットランナ113 の一対のノズル141 ,142
の先端面がそれぞれ当接し,両ノズル141 ,142
を通る両ランナ151 ,152 の出口がそれぞれ両ラン
ナ131 ,132 の入口に連通する。両ランナ151
152 の入口にはスクリュ式第1,第2射出ユニット1
1 ,162 の射出ノズルがそれぞれ連通するようにな
っている。
【0033】前記のように両ノズル121 ,122 を接
近して平行に配置すると,両テーパ孔a1 ,a2 の形成
方向および両大径孔b1 ,b2 の形成方向が同一となる
ので,固定型7に対する孔の形成性が良く,また両ゲー
ト91 ,92 の接近によりサンドイッチ成形を確実に行
うことができる。 〔実施例A−I〕図1に示した単層構造の合成樹脂成形
体1と同様の第1〜第3の成形体11 〜13 の成形方法
について説明する。
【0034】図5(a)に示すように,第1射出ユニッ
ト161 を作動させて,第1の合成樹脂材料M1 を第
3,第1ホットランナ113 ,111 のランナ151
131および第1ゲート91 を通じてキャビティ8内に
充填する。これにより,第1の成形体11 が成形され
る。一方,第2射出ユニット162 を作動させて,第2
の合成樹脂材料M2 を第3,第1ホットランナ113
111 のランナ152 ,132 および第2ゲート92
通じてキャビティ8内に充填すれば,第2の成形体12
を成形することができる。
【0035】第3の成形体13 を成形すべく,第1の合
成樹脂材料M1 を第3の合成樹脂材料M3 に代えるとき
には次のような2種のサンドイッチ成形を行う。 (i) 図5(b)に示すように,第2射出ユニット16
2 を作動させて,第2の合成樹脂材料M2 を第2ゲート
2 を通じてキャビティ8内に供給する。 (ii) 図5(c)に示すように,第2射出ユニット16
2 の作動下で第1射出ユニット161 を作動させて,第
1の合成樹脂材料M1 および無着色または半透明のクリ
ーニング用合成樹脂材料M0 を第1ゲート91 を通じキ
ャビティ8内に供給して第2の合成樹脂材料M2 内に流
入させると共にそれら合成樹脂材料M2 ,M1 ,M0
キャビティ8内に流動させ,その後第2射出ユニット1
2 の作動を停止する。クリーニング用合成樹脂材料M
0 としては,PP樹脂,PE樹脂等の熱可塑性のものが
用いられる。 (iii) 図5(d)に示すように,第1射出ユニット1
1 の作動下でキャビティ8内にサンドイッチ構造の合
成樹脂材料M2 ,M1 ,M0 を充填し,次いで第1射出
ユニット161 の作動を停止する。
【0036】このような第1のサンドイッチ成形を行う
ことによって第1のサンドイッチ中間体201 を得る。
このサンドイッチ成形を1回または複数回行うことによ
り,その第1射出ユニット161 側に存する第1の合成
樹脂材料M1 を消尽させる。この消尽は,第1の合成樹
脂材料M1 が赤色であった場合,第1射出ユニット16
1 側が無着色等のクリーニング用合成樹脂材料M0 によ
り満たされることによって容易に判る。前記工程で成形
された第1のサンドイッチ中間体201 は1回のサンド
イッチ成形終了毎に離型される。 (iv) 図5(e)に示すように,第2射出ユニット16
2 を作動させて第2の合成樹脂材料M2 を第2ゲート9
2 を通じキャビティ8内に供給し,次いで第2射出ユニ
ット162 の作動下で第1射出ユニット161 を作動さ
せてクリーニング用合成樹脂材料M0 および第3の合成
樹脂材料M3 を第1ゲート91 を通じキャビティ8内に
供給して第2の合成樹脂材料M2 内に流入させる,つま
り第2のサンドイッチ成形を行うことによって第2のサ
ンドイッチ中間体202 を得る。このサンドイッチ成形
を1回または複数回行うことにより,第1射出ユニット
16 1 側に存するクリーニング用合成樹脂材料M0 を消
尽させる。この工程で成形された第2のサンドイッチ中
間体202 は1回のサンドイッチ成形終了毎に離型され
る。
【0037】第3の成形体13 の成形に当っては,図5
(f)に示すように,第1射出ユニット161 を作動さ
せて第3の合成樹脂材料M3 を第1ゲート91 を通じキ
ャビティ8内に充填する。
【0038】前記のように,第1の(先の)合成樹脂材
料M1 と第3の(新な)合成樹脂材料M3 の交換を2種
のサンドイッチ成形を行うことによって完了するので,
その交換作業の能率化を図ることができる。
【0039】またそれら合成樹脂材料M1 ,M3 の交換
に際し,第1の合成樹脂材料M1 およびクリーニング用
合成樹脂材料M0 ,ならびに第3の合成樹脂材料M3
よびクリーニング用合成樹脂材料M0 によりコアを成形
し,また第2の合成樹脂材料M2 によりスキンを成形
し,しかも第1の合成樹脂材料M1 等と第2の合成樹脂
材料M2 とが別々の第1,第2射出ユニット161 ,1
2 から供給されて別々の第1,第2ゲート91 ,92
を流通するので,第2の合成樹脂材料M2 への第1の合
成樹脂材料M1 等の混入,例えば色混りは生じない。し
たがって2種のサンドイッチ成形により成形された第
1,第2のサンドイッチ中間体201 ,20 2 を第2の
成形体12 と見做して使用に供することが可能である。
このようにして,第1の(先の)合成樹脂材料M1 の無
駄を省くことができる。
【0040】図5(C)工程以後において,クリーニン
グ用合成樹脂材料M0 の代りに第3の合成樹脂材料M3
を用いることによって第1の合成樹脂材料M1 を第3の
合成樹脂材料M3 と交換することができる。 〔実施例A−II〕図2に示したサンドイッチ構造を持つ
合成樹脂成形体01と同様の第1,第2のサンドイッチ
成形体011 ,012 の成形方法について説明する。 (i) 図6(a)に示すように,第1射出ユニット16
1 を作動させて,第1のスキン用合成樹脂材料S1 を第
1ゲート91 を通じてキャビティ8内に供給する。 (ii) 図6(b)に示すように,第1射出ユニット16
1 の作動下で第2射出ユニット162 を作動させて,第
1のコア用合成樹脂材料Cを第2ゲート92 を通じキャ
ビティ8内に供給して第1のスキン用合成樹脂材料S1
内に流入させると共にそれらスキン用およびコア用合成
樹脂材料S1 ,Cをキャビティ8内を流動させ,その後
第1射出ユニット161 の作動を停止する。 (iii) 図6(c)に示すように,第2射出ユニット1
2 の作動下でキャビティ8内にサンドイッチ構造の合
成樹脂材料S1 ,Cを充填し,次いで第2射出ユニット
162 の作動を停止する。
【0041】このようなサンドイッチ成形を行うことに
よって第1のサンドイッチ成形体011 を得る。
【0042】第2のサンドイッチ成形体012 を成形す
べく,第1のスキン用合成樹脂材料S1 を第2のスキン
用合成樹脂材料S2 に代えるときには,次のような二工
程が実施される。 (i) 図7(a)は図6(c)に対応する。先ず,図7
(b)に示すように,第1射出ユニット161 を作動さ
せて第1のスキン用合成樹脂材料S1 を第1ゲート91
を通じてキャビティ8内に供給し,次いで第1射出ユニ
ット161 の作動下で第2射出ユニット162 を作動さ
せて第1のコア用合成樹脂材料Cおよび第2のスキン用
合成樹脂材料S2 を第2ゲート92 を通じキャビティ8
内に供給して第1のスキン用合成樹脂材料S1 内に流入
させる,つまり第1のサンドイッチ成形を行うことによ
って第1のサンドイッチ中間体201 を得る。このサン
ドイッチ成形を1回または複数回行うことにより,第2
射出ユニット162 側に存する第1のコア用合成樹脂材
料Cを消尽させる。この工程で成形された第1のサンド
イッチ中間体201 は1回のサンドイッチ成形終了毎に
離型される。 (ii) 図7(c)に示すように,第2射出ユニット16
2 を作動させて第2のスキン用合成樹脂材料S2 を第2
ゲート92 を通じてキャビティ8内に供給し,次いで,
第2射出ユニット162 の作動下で第1射出ユニット1
1 を作動させて第1のスキン用合成樹脂材料S1 およ
び第1のコア用合成樹脂材料(または第2のコア用合成
樹脂材料)Cを第1ゲート91 を通じキャビティ8内に
供給して第2のスキン用合成樹脂材料S2 内に流入させ
る,つまり第2のサンドイッチ成形を行うことによって
第2のサンドイッチ中間体202 を得る。このサンドイ
ッチ成形を1回または複数回行うことにより,第1射出
ユニット161 側に存する第1のスキン用合成樹脂材料
1 を消尽させる。この工程で成形された第2のサンド
イッチ中間体202 は1回のサンドイッチ成形終了毎に
離型される。
【0043】第2のサンドイッチ成形体012 の成形に
当っては,図7(d)に示すように,第2射出ユニット
162 を作動させて第2のスキン用合成樹脂材料S2
第2ゲート92 を通じキャビティ8内に供給し,次いで
第2射出ユニット162 の作動下で第1射出ユニット1
1 を作動させて第1のコア用合成樹脂材料Cを第1ゲ
ート91 を通じてキャビティ8内に供給して第2のスキ
ン用合成樹脂材料S2内に流入させる等前記同様のサン
ドイッチ成形を行う。
【0044】前記のように,第1の(先の)スキン用合
成樹脂材料S1 と第2の(新な)スキン用合成樹脂材料
2 の交換を2種のサンドイッチ成形を行うことによっ
て完了するので,その交換作業の能率化を図ることがで
きる。
【0045】またそれらスキン用合成樹脂材料S1 ,S
2 の交換に際し,第1のスキン用合成樹脂材料S1 と第
2のスキン用合成樹脂材料S2 とが別々の第1,第2射
出ユニット161 ,162 から供給されて別々の第1,
第2ゲート91 ,92 を流通するので,第2のスキン用
合成樹脂材料S2 への第1のスキン用合成樹脂材料S 1
の混入は生じない。その上,第1のサンドイッチ成形に
おいて,第1のスキン用合成樹脂材料S1 によりスキン
3を,また第1のコア用合成樹脂材料Cおよび第2のス
キン用合成樹脂材料S2 によりコア2をそれぞれ成形す
るので,この第1のサンドイッチ中間体201 を第1の
サンドイッチ成形体011 と見做して使用に供すること
が可能である。また第2のサンドイッチ成形において,
第2のスキン用合成樹脂材料S2 によりスキン3を,ま
た第1のスキン用合成樹脂材料S 1 および,例えば,第
1のコア用合成樹脂材料Cによりコア2をそれぞれ成形
するので,この第2のサンドイッチ中間体202 を第2
のサンドイッチ成形体01 2 と見做して使用に供するこ
とが可能である。このようにして,第1の(先の)スキ
ン用合成樹脂材料S1 の無駄を省くことができる。 〔実施例A−III 〕図1に示した単層構造の合成樹脂成
形体1と同様の第1,第2の成形体11 ,12 の成形方
法について説明する。 (i) 図8(a)に示すように,第1射出ユニット16
1 を作動させて第1の合成樹脂材料M1 を第1ゲート9
1 を通じキャビティ8内に充填する。これにより第1の
成形体11 が成形される。 (ii) 図8(b)に示すように,第2の成形体12 を成
形すべく,第1の合成樹脂材料M1 を第2の合成樹脂材
料M2 に代えるときには,先ず,第2射出ユニット16
2 を作動させて第2の合成樹脂材料M2 を第2ゲート9
2 を通じキャビティ8内に供給し,次いで第1射出ユニ
ット161 を作動させて第1の合成樹脂材料M1 を第1
ゲート91 を通じキャビティ8内に供給して第2の合成
樹脂材料M 2 内に流入させる,つまりサンドイッチ成形
を行うことによってサンドイッチ中間体20を得る。こ
のサンドイッチ成形を1回または複数回行うことによ
り,第1射出ユニット161 側に残存する第1合成樹脂
材料M1 を消尽させる。この工程で成形されたサンドイ
ッチ中間体20は1回のサンドイッチ成形終了毎に離型
される。 (iii) 図8(c)に示すように,第2射出ユニット1
2 を作動させて第2の合成樹脂材料M2 を第2ゲート
2 を通じキャビティ8内に充填する。これにより,第
2の成形体12 が成形される。
【0046】前記のように,第1,第2の合成樹脂材料
1 ,M2 の交換を1種のサンドイッチ成形を行うこと
によって完了するので,その交換作業の能率化を図るこ
とができる。
【0047】またそれら合成樹脂材料M1 ,M2 の交換
に際し,第1の(先の)合成樹脂材料M1 と第2の(新
な)合成樹脂材料M2 とが別々の第1,第2射出ユニッ
ト161 ,162 から供給されて別々の第1,第2ゲー
ト91 ,92 を流通するので,第2の合成樹脂材料M2
への第1の合成樹脂材料M1 の混入は生じない。その上
サンドイッチ成形において,第2の合成樹脂材料M2
よりスキンを,また第1の合成樹脂材料M1 によりコア
をそれぞれ成形するので,このサンドイッチ中間体20
を第2の成形体12 と見做して使用に供することが可能
である。このようにして,第1の(先の)合成樹脂材料
1 の無駄を省くことができる。
【0048】なお,金型5は上,下方向に開閉可能なも
のでもよく,また本発明の成形方法には射出圧縮成形法
も含まれる。また第1射出ユニット161 から2以上の
ゲートに合成樹脂材料を供給することもあり,これは第
2射出ユニット162 についても同じである。 B.1つのゲートを持つ金型を用いた射出成形 図9に示すスクリュ式射出成形装置4において,金型5
は水平方向に開閉可能な可動型6と固定型7とよりな
り,両型6,7を閉じることによってそれらの間に1つ
の成形体成形用キャビティ8が形成される。固定型7の
背面にホットランナ11が付設され,そのホットランナ
11および固定型7に一連に,入口dをホットランナ1
1内に位置させ,また出口eをキャビティ8に連通させ
た1つのゲート9が設けられている。ホットランナ11
における2つランナ131 ,132の出口fはゲート9
の入口dに連通し,また両ランナ131 ,132 の入口
gはそれぞれホットランナ11の背面に開口する。両ラ
ンナ131 ,132 の入口gにはスクリュ式第1,第2
射出ユニット161 ,162 の射出ノズルがそれぞれ連
通する。両ランナ131 ,132 の出口fは弁孔を兼
ね,それら出口fを開閉するロッド状弁体171 ,17
2 を持つ油圧式第1,第2開閉弁V1 ,V2 がホットラ
ンナ11に設けられ,両弁V1 ,V2 は弁装置Vを構成
する。 〔実施例B−I〕図9において,第1開閉弁V1 が開
で,且つ第2開閉弁V2 が閉の状態において,第1射出
ユニット161 を作動させて,第1の合成樹脂材料M1
を第1ランナ131 ,第1開閉弁V1 およびゲート9を
通じてキャビティ8内に充填すれば,第1の成形体が成
形される。一方,第1開閉弁V1 が閉で,且つ第2開閉
弁V 2 が開の状態において,第2射出ユニット162
作動させて,第2の合成樹脂材料M2 を第2ランナ13
2 ,第2開閉弁V2 およびゲート9を通じてキャビティ
8内に充填すれば,第2の成形体が成形される。
【0049】第3の成形体を成形すべく,第1の合成樹
脂材料M1 を第3の合成樹脂材料M 3 に代えるときには
次のような3種のサンドイッチ成形を行う。なお,この
成形過程において,第1,第2開閉弁V1 ,V2 および
ゲート9に関する記述は省略する。また第1射出ユニッ
ト161 が作動状態にあるときは第1開閉弁V1 は開で
あり,それが不作動状態にあるときは第1開閉弁V1
閉である。これは,第2射出ユニット162 と第2開閉
弁V2 との関係について同じである。 (i) 図10(a)に示すように,第1射出ユニット1
1 を作動させて,第1の合成樹脂材料M1 をキャビテ
ィ8内に供給する。 (ii) 図10(b)に示すように,第1射出ユニット1
1 の作動下で第2射出ユニット162 を作動させ,第
2の合成樹脂材料M2 を第1の合成樹脂材料M1と共に
キャビティ8内に供給して第1の合成樹脂材料M1 内に
流入させると共にそれら合成樹脂材料M1 ;M1 ,M2
をキャビティ8内に流動させ,次いで第1射出ユニット
161 の作動を停止する。その後,第2射出ユニット1
2 の作動下で第2の合成樹脂材料M2 のみを第1,第
2の合成樹脂材料M1 ,M2 内に流入させて,キャビテ
ィ8内にサンドイッチ構造の合成樹脂材料M1 ;M1
2を充填し,次いで第2射出ユニット162 の作動を
停止する。
【0050】最初の工程として,前記のような第1のサ
ンドイッチ成形を行うことによって第1のサンドイッチ
中間体201 を得る。この第1のサンドイッチ中間体2
1におけるスキン3は,そのゲート9位置以外を,例
えば色混じりのない第1の合成樹脂材料M1 より構成さ
れているので,そのゲート9位置を目立たない位置にす
る等の工夫をすることによって第1のサンドイッチ中間
体201 を第1の成形体と見做して使用に供することが
できる。
【0051】前記のように,第2射出ユニット162
作動を第1射出ユニット161 の作動下で開始させる
と,第2の合成樹脂材料M2 を第1の合成樹脂材料M1
の流れに混ぜてキャビティ8内の第1の合成樹脂材料M
1 内へスムーズに流入させることができる。第1射出ユ
ニット161 の作動を停止させた後,第2射出ユニット
162 を作動させた場合には,ゲート9の出口eが,キ
ャビティ8内で硬化した第1の合成樹脂材料M1 表面に
より閉じられて,第2の合成樹脂材料M2 の第1の合成
樹脂材料M1 内への流入がスムーズに行われず,第2の
合成樹脂材料M2の一部がキャビティ8内面と第1の合
成樹脂材料M1 表面との間に入り込んで不良品を生じる
ことがある。 (iii) 図10(c)に示すように,第2射出ユニット
162 を作動させて,第2の合成樹脂材料M2 をキャビ
ティ8内に供給する。 (iv) 図10(d)に示すように,第2射出ユニット1
2 の作動下で,第3の合成樹脂材料M3 を供給された
第1射出ユニット161 を作動させて,第1,第3の合
成樹脂材料M1 ,M3 を第2の合成樹脂材料M2 と共に
キャビティ8内に供給して第2の合成樹脂材料M2 内に
流入させると共にそれら合成樹脂材料M2;M1 〜M3
をキャビティ8内に流動させ,その後第2射出ユニット
162 の作動を停止する。 (v) 図10(e)に示すように,第1射出ユニット
161 作動下での前記流入過程終了間際において第1の
合成樹脂材料M1 が未だ第1射出ユニット161側に残
存している場合には第1射出ユニット161 の作動下で
第2射出ユニット162 を再び作動させた後第1射出ユ
ニット161 の作動を停止させて第2の合成樹脂材料M
2 を第1,第3の合成樹脂材料M1 ,M3 と共に第1〜
第3の合成樹脂材料M1 〜M3 内に流入させ,次いで第
2の合成樹脂材料M2 のみを第1〜第3の合成樹脂材料
1 〜M3 内に流入させることによりキャビティ8内に
サンドイッチ構造の合成樹脂材料M2 ;M1 〜M3 を充
填し,その後第2射出ユニット162 の作動を停止す
る。
【0052】中間工程として,前記のような第2のサン
ドイッチ成形を行うことによって第2の中間体202
得る。このサンドイッチ成形を1回または複数回行うこ
とにより,その第1射出ユニット161 側に存する第1
の合成樹脂材料M1 を大幅に減少させる。 (vi) 図10(f)に示すように,第2射出ユニット1
2 を作動させて,第2の合成樹脂材料M2 をキャビテ
ィ8内に供給する。 (vii) 図10(g)に示すように,第2射出ユニット
162 の作動下で第1射出ユニット161 を作動させ
て,第1,第3の合成樹脂材料M1 ,M3 を第2合成樹
脂材料M2 と共にキャビティ8内に供給して第2の合成
樹脂材料M2 内に流入させると共にそれら合成樹脂材料
2 ;M1 〜M3 をキャビティ8内に流動させ,その後
第2射出ユニット162 の作動を停止する。 (viii) 図10(h)に示すように第1射出ユニット1
1 作動下での前記流入過程において第1の合成樹脂材
料M1 が消尽した場合には第1射出ユニット16 1 の作
動を継続させてキャビティ8内に第3の合成樹脂材料M
3 のみを供給することによってサンドイッチ構造の合成
樹脂材料M2 ;M1 〜M3 をキャビティ8内に充填し,
次いで第1射出ユニット161 の作動を停止する。
【0053】最終工程として,前記のような第3のサン
ドイッチ成形を行うことによって第3のサンドイッチ中
間体203 を得る。前記第2のサンドイッチ中間体20
2 〔図10,(e)〕および第3のサンドイッチ中間体
203 におけるスキン3は,そのゲート9位置以外を,
例えば色混りのない第2の合成樹脂材料M2 より構成さ
れているので,前記同様の工夫をすることによって第
2,第3のサンドイッチ中間体202 ,203 を第2の
成形体と見做して使用に供することができる。 〔実施例B−II〕前記第3の合成樹脂材料M3 が高価な
ものである場合,第3の成形体の成形に当っては次のよ
うな方法が採用される。 (i) 図11(a)に示すように,第1射出ユニット1
1 を作動させて,第3の合成樹脂材料M3 をキャビテ
ィ8内に供給する。 (ii) 図11(b)に示すように,第1射出ユニット1
1 の作動下で第2射出ユニット162 を作動させて,
比較的安価な第2の合成樹脂材料M2 を第3の合成樹脂
材料M3 と共にキャビティ8内に供給して第3の合成樹
脂材料M3 内に流入させると共にそれら合成樹脂材料M
3 ;M2 ,M3 をキャビティ8内を流動させ,その後第
1射出ユニット161 の作動を停止する。 (iii) 図11(c)に示すように,キャビティ8内が
合成樹脂材料M3 ;M2,M3 により満たされる前に,
第2射出ユニット162 の作動下で第1射出ユニット1
1 を再び作動させた後第2射出ユニット162 の作動
を停止させて第3の合成樹脂材料M3 を第2の合成樹脂
材料M2 と共に第2,第3の合成樹脂材料M2 ,M3
に流入させ,次いで第3の合成樹脂材料M3 のみを第
2,第3の合成樹脂材料M2 ,M3 内に流入させること
によりキャビティ8内にサンドイッチ構造の合成樹脂材
料M3 ;M2 ,M3 を充填し,その後第1射出ユニット
161の作動を停止する。
【0054】このようなサンドイッチ成形を行うことに
よって,スキン3が第3の合成樹脂材料M3 よりなり,
またコア2が第2,第3の合成樹脂材料M2 ,M3 より
なる第3の成形体13 を得ることができる。
【0055】図10(d)の工程中において,第1の合
成樹脂材料M1 が消尽した場合には,直ちに図10
(h)の工程に移行する。
【0056】なお,1つのゲート9に弁装置Vを介して
2以上の射出ユニットを接続することもある。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば,前記のような手段を採
用することによって,先の合成樹脂材料と新な合成樹脂
材料との交換を,それらが混ざることなく能率良く行う
ことができ,また先の合成樹脂材料の無駄を省くことが
できる。したがって,本発明は各種の色および/または
材質を持つ合成樹脂成形体の成形方法として極めて有効
であり,特に多種少量生産に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】単層構造を持つ合成樹脂成形体の断面図であ
る。
【図2】サンドイッチ構造を持つ合成樹脂成形体の断面
図である。
【図3】スクリュ式射出成形装置の一例を示す概略図で
ある。
【図4】図3の部分拡大図である。
【図5】実施例A−Iの成形工程説明図である。
【図6】サンドイッチ構造を持つ合成樹脂成形体の成形
工程説明図である。
【図7】実施例A−IIの成形工程説明図である。
【図8】実施例A−III の成形工程説明図である。
【図9】スクリュ式射出成形装置の他例を示す概略図で
ある。
【図10】実施例B−Iの成形工程説明図である。
【図11】実施例B−IIの成形工程説明図である。
【符号の説明】
1 〜13 …………第1〜第3の成形体(合成樹脂成形
体) 011 ,012 ……第1,第2のサンドイッチ成形体
(合成樹脂成形体) 4……………………射出成形装置 5……………………金型 8……………………キャビティ 9……………………ゲート 91 ,92 …………第1,第2ゲート 161 ,162 ……第1,第2射出ユニット S1 ,S2 …………第1,第2のスキン用合成樹脂材料 C……………………第1のコア用合成樹脂材料 M1 〜M3 …………第1〜第3の合成樹脂材料 V1 ,V2 …………第1,第2開閉弁 V……………………弁装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つのキャビティ(8)ならびにそのキ
    ャビティ(8)に連通し,且つ互に独立した少なくとも
    2つの第1および第2ゲート(91 ,92 )を持つ金型
    (5)と,前記キャビティ(8)内に溶融状態の合成樹
    脂材料を充填すべく,前記第1および第2ゲート
    (91 ,92 )にそれぞれ接続された第1および第2射
    出ユニット(161 ,162 )とを備えた成形装置
    (4)を用意し,第1の成形体(11 )の成形に当って
    は,前記第1射出ユニット(161 )を作動させて第1
    の合成樹脂材料(M1 )を前記キャビティ(8)内に充
    填し,また第2の成形体(12 )の成形に当っては,前
    記第2射出ユニット(162 )を作動させて第2の合成
    樹脂材料(M2 )を前記キャビティ(8)内に充填し,
    第3の成形体(13 )を成形すべく,前記第1の合成樹
    脂材料(M1 )を第3の合成樹脂材料(M3 )に代える
    ときには,前記第2射出ユニット(162 )を作動させ
    て前記第2の合成樹脂材料(M2 )を前記キャビティ
    (8)内に供給し,次いで前記第1射出ユニット(16
    1 )を作動させて前記第1の合成樹脂材料(M1 )およ
    び第3の合成樹脂材料(M3 )を前記第2の合成樹脂材
    料(M2 )内に流入させるサンドイッチ成形を行うこと
    により,その第1射出ユニット(161 )側に残存する
    前記第1の合成樹脂材料(M1 )の消尽を行う,ことを
    特徴とする合成樹脂成形体の成形方法。
  2. 【請求項2】 1つのキャビティ(8)ならびにそのキ
    ャビティ(8)に連通し,且つ互に独立した少なくとも
    2つの第1および第2ゲート(91 ,92 )を持つ金型
    (5)と,前記キャビティ(8)内に溶融状態の合成樹
    脂材料を充填すべく,前記第1および第2ゲート
    (91 ,92 )にそれぞれ接続された第1および第2射
    出ユニット(161 ,162 )とを備えた成形装置
    (4)を用意し,第1の成形体(11 )の成形に当って
    は,前記第1射出ユニット(161 )を作動させて第1
    の合成樹脂材料(M1 )を前記キャビティ(8)内に充
    填し,また第2の成形体(12 )の成形に当っては,前
    記第2射出ユニット(162 )を作動させて第2の合成
    樹脂材料(M2 )を前記キャビティ(8)内に充填し,
    第3の成形体(13 )を成形すべく,第1工程として,
    前記第1の合成樹脂材料(M1 )を第3の合成樹脂材料
    (M3 )に代えるときには,前記第2射出ユニット(1
    2 )を作動させて前記第2の合成樹脂材料(M2 )を
    前記キャビティ(8)内に供給し,次いで前記第1射出
    ユニット(161 )を作動させて前記第1の合成樹脂材
    料(M1 )およびクリーニング用合成樹脂材料(M0
    を前記第2の合成樹脂材料(M2 )内に流入させるサン
    ドイッチ成形を行うことにより,その第1射出ユニット
    (161 )側に残存する前記第1の合成樹脂材料
    (M1 )の消尽を行い,また第2工程として,前記第2
    射出ユニット(162 )を作動させて前記第2の合成樹
    脂材料(M2 )を前記キャビティ(8)内に供給し,次
    いで前記第1射出ユニット(161 )を作動させて前記
    クリーニング用合成樹脂材料(M0 )および第3の合成
    樹脂材料(M3 )を前記第2の合成樹脂材料(M2)内
    に流入させるサンドイッチ成形を行うことにより,その
    第1射出ユニット(161 )側に残存する前記クリーニ
    ング用合成樹脂材料(M0 )の消尽を行う,ことを特徴
    とする合成樹脂成形体の成形方法。
  3. 【請求項3】 1つのキャビティ(8)ならびにそのキ
    ャビティ(8)に連通し,且つ互に独立した少なくとも
    2つの第1および第2ゲート(91 ,92 )を持つ金型
    (5)と,前記キャビティ(8)内に溶融状態の合成樹
    脂材料を充填すべく,前記第1および第2ゲート
    (91 ,92 )にそれぞれ接続された第1および第2射
    出ユニット(161 ,162 )とを備えた成形装置
    (4)を用意し,サンドイッチ構造を持つ第1の成形体
    (011 )の成形に当っては,前記第1射出ユニット
    (161 )を作動させて第1のスキン用合成樹脂材料
    (S1 )を前記キャビティ(8)内に供給し,次いで前
    記第2射出ユニット(162 )を作動させて第1のコア
    用合成樹脂材料(C)を前記第1のスキン用合成樹脂材
    料(S 1 )内に流入させるサンドイッチ成形を行い,サ
    ンドイッチ構造を持つ第2の成形体(012 )を成形す
    べく,前記第1のスキン用合成樹脂材料(S1 )を第2
    のスキン用合成樹脂材料(S2 )に代えるときには,第
    1工程として,前記第1射出ユニット(161 )を作動
    させて前記第1のスキン用合成樹脂材料(S1 )を前記
    キャビティ(8)内に供給し,次いで前記第2射出ユニ
    ット(162 )を作動させて前記第1のコア用合成樹脂
    材料(C)および前記第2のスキン用合成樹脂材料(S
    2 )を前記第1のスキン用合成樹脂材料(S1 )内に流
    入させるサンドイッチ成形を行うことにより,その第2
    射出ユニット(162 )側に残存する前記第1のコア用
    合成樹脂材料(C)の消尽を行い,また第2工程とし
    て,前記第2射出ユニット(162 )を作動させて前記
    第2のスキン用合成樹脂材料(S2 )を前記キャビティ
    (8)内に供給し,次いで前記第1射出ユニット(16
    1 )を作動させて前記第1のスキン用合成樹脂材料(S
    1 )ならびに前記第1のコア用合成樹脂材料(C)およ
    び第2のコア用合成樹脂材料の一方を前記第2のスキン
    用合成樹脂材料(S2 )内に流入させるサンドイッチ成
    形を行うことにより,その第1射出ユニット(161
    側に残存する前記第1のスキン用合成樹脂材料(S1
    の消尽を行い,前記第2の成形体(012 )の成形に当
    っては,前記第2射出ユニット(16 2 )を作動させて
    前記第2のスキン用合成樹脂材料(S2 )を前記キャビ
    ティ(8)内に供給し,次いで前記第1射出ユニット
    (161 )を作動させて前記第1のコア用合成樹脂材料
    (C)および前記第2のコア用合成樹脂材料の一方を前
    記第2のスキン用合成樹脂材料(S2 )内に流入させる
    サンドイッチ成形を行うことを特徴とする合成樹脂成形
    体の成形方法。
  4. 【請求項4】 1つのキャビティ(8)ならびにそのキ
    ャビティ(8)に連通し,且つ互に独立した少なくとも
    2つの第1および第2ゲート(91 ,92 )を持つ金型
    (5)と,前記キャビティ(8)内に溶融状態の合成樹
    脂材料を充填すべく,前記第1および第2ゲート
    (91 ,92 )にそれぞれ接続された第1および第2射
    出ユニット(161 ,162 )とを備えた成形装置
    (4)を用意し,第1の合成樹脂材料(M1 )よりなる
    第1の成形体(11 )の成形に当っては前記第1射出ユ
    ニット(161 )を作動させ,第2の成形体(12 )を
    成形すべく,前記第1の合成樹脂材料(M1 )を第2の
    合成樹脂材料(M2 )に代えるときには,先ず,前記第
    2射出ユニット(162 )を作動させて前記第2の合成
    樹脂材料(M2 )を前記キャビティ(8)内に供給し,
    次いで前記第1射出ユニット(161 )を作動させて前
    記第1の合成樹脂材料(M1 )を前記第2の合成樹脂材
    料(M2 )内に流入させるサンドイッチ成形を行うこと
    により,その第1射出ユニット(161 )側に残存する
    前記第1の合成樹脂材料(M1 )を消尽させ,前記第2
    の成形体(12 )の成形に当っては前記第2射出ユニッ
    ト(162 )を作動させることを特徴とする合成樹脂成
    形体の成形方法。
  5. 【請求項5】 1つのキャビティ(8)およびそのキャ
    ビティ(8)に連通する1つのゲート(9)を持つ金型
    (5)と,前記キャビティ(8)内に溶融状態の合成樹
    脂材料を充填すべく,弁装置(V)を介して前記ゲート
    (9)に接続された少なくとも2つの第1および第2射
    出ユニット(161 ,162 )とを備えた成形装置
    (4)を用意し,第1の成形体の成形に当っては,前記
    第1射出ユニット(161 )を作動させて第1の合成樹
    脂材料(M1 )を前記キャビティ(8)内に充填し,ま
    た第2の成形体の成形に当っては,前記第2射出ユニッ
    ト(162 )を作動させて第2の合成樹脂材料(M2
    を前記キャビティ(8)内に充填し,第3の成形体(1
    3 )を成形すべく,前記第1の合成樹脂材料(M1 )を
    第3の合成樹脂材料(M3 )に代えるときには,最初の
    工程として,前記第1射出ユニット(161 )を作動さ
    せて前記第1の合成樹脂材料(M1 )を前記キャビティ
    (8)内に供給し,次いで前記第2射出ユニット(16
    2 )を作動させた後前記第1射出ユニット(161 )の
    作動を停止させて前記第2の合成樹脂材料(M 2 )を前
    記第1の合成樹脂材料(M1 )と共に前記第1の合成樹
    脂材料(M1 )内に流入させ,その後前記第2の合成樹
    脂材料(M2 )のみを前記第1,第2の合成樹脂材料
    (M1 ,M2 )内に流入させるサンドイッチ成形を行
    い,中間工程として,前記第2射出ユニット(162
    を作動させて前記第2の合成樹脂材料(M2 )を前記キ
    ャビティ(8)内に供給し,次いで前記第1射出ユニッ
    ト(161 )を作動させた後前記第2射出ユニット(1
    2 )の作動を停止させて前記第1,第3の合成樹脂材
    料(M1 ,M3 )を前記第2の合成樹脂材料(M2 )と
    共に前記第2の合成樹脂材料(M2 )内に流入させ,こ
    の流入過程終了間際に前記第1の合成樹脂材料(M1
    が前記第1射出ユニット(161 )側に残存している場
    合には前記第2射出ユニット(162 )を再び作動させ
    た後前記第1射出ユニット(161 )の作動を停止させ
    て前記第2の合成樹脂材料(M2 )を第1,第3の合成
    樹脂材料(M1 ,M3 )と共に前記第1〜第3の合成樹
    脂材料(M 1 〜M3 )内に流入させ,次いで第2の合成
    樹脂材料(M2 )のみを前記第1〜第3の合成樹脂材料
    (M1 〜M3 )内に流入させ,このようなサンドイッチ
    成形を少なくとも1回行い,最終工程として,前記第2
    射出ユニット(162 )を作動させて前記第2の合成樹
    脂材料(M2 )を前記キャビティ(8)内に供給し,次
    いで前記第1射出ユニット(161 )を作動させた後第
    2射出ユニット(16 2 )の作動を停止させて前記第
    1,第3の合成樹脂材料(M1 ,M3 )を前記第2の合
    成樹脂材料(M2 )と共に前記第2の合成樹脂材料(M
    2 )内に流入させることにより,その第1射出ユニット
    (161 )側に残存する前記第1の合成樹脂材料
    (M1 )を消尽させ,その後,前記第3の合成樹脂材料
    (M3 )のみを前記第1〜第3の合成樹脂材料(M1
    3 )内に流入させるサンドイッチ成形を行う,ことを
    特徴とする合成樹脂成形体の成形方法。
  6. 【請求項6】 1つのキャビティ(8)およびそのキャ
    ビティ(8)に連通する1つのゲート(9)を持つ金型
    (5)と,前記キャビティ(8)内に溶融状態の合成樹
    脂材料を充填すべく,弁装置(V)を介して前記ゲート
    (9)に接続された少なくとも2つの第1および第2射
    出ユニット(161 ,162 )とを備えた成形装置
    (4)を用意し,第1の成形体の成形に当っては,前記
    第1射出ユニット(161 )を作動させて第1の合成樹
    脂材料(M1 )を前記キャビティ(8)内に充填し,ま
    た第2の成形体の成形に当っては,前記第2射出ユニッ
    ト(162 )を作動させて第2の合成樹脂材料(M2
    を前記キャビティ(8)内に充填し,第3の成形体(1
    3 )を成形すべく,前記第1の合成樹脂材料(M1 )を
    第3の合成樹脂材料(M3 )に代えるときには,第1工
    程として,前記第1射出ユニット(161 )を作動させ
    て前記第1の合成樹脂材料(M1 )を前記キャビティ
    (8)内に供給し,次いで前記第2射出ユニット(16
    2 )を作動させた後前記第1射出ユニット(161 )の
    作動を停止させて前記第2の合成樹脂材料(M2)を前
    記第1の合成樹脂材料(M1 )と共に前記第1の合成樹
    脂材料(M1 )内に流入させ,その後前記第2の合成樹
    脂材料(M2 )のみを前記第1,第2の合成樹脂材料
    (M1 ,M2 )内に流入させるサンドイッチ成形を行
    い,第2工程として,前記第2射出ユニット(162
    を作動させて前記第2の合成樹脂材料(M2 )を前記キ
    ャビティ(8)内に供給し,次いで前記第1射出ユニッ
    ト(16 1 )を作動させた後前記第2射出ユニット(1
    2 )の作動を停止させて前記第1,第3の合成樹脂材
    料(M1 ,M3 )を前記第2の合成樹脂材料(M2 )と
    共に前記第2の合成樹脂材料(M2 )内に流入させるこ
    とにより,その第1射出ユニット(161 )側に残存す
    る前記第1の合成樹脂材料(M1 )を消尽させ,その
    後,前記第3の合成樹脂材料(M3 )のみを前記第1〜
    第3の合成樹脂材料(M1 〜M3 )内に流入させるサン
    ドイッチ成形を行う,ことを特徴とする合成樹脂成形体
    の成形方法。
  7. 【請求項7】 前記第3の成形体(13 )の成形に当っ
    ては,前記第1射出ユニット(161 )を作動させて前
    記第3の合成樹脂材料(M3 )を前記キャビティ(8)
    内に供給し,次いで前記第2射出ユニット(162 )を
    作動させた後,第1射出ユニット(161 )の作動を停
    止させて前記第2の合成樹脂材料(M 2 )を前記第3の
    合成樹脂材料(M3 )と共に前記第3の合成樹脂材料
    (M3 )内に流入させ,次いで第1射出ユニット(16
    1 )を再び作動させた後前記第2射出ユニット(1
    2 )の作動を停止させて前記第3の合成樹脂材料(M
    3 )を第2の合成樹脂材料(M2 )と共に前記第2,第
    3の合成樹脂材料(M2 ,M3)内に流入させ,その後
    前記第3の合成樹脂材料(M3 )のみを前記第2,第3
    の合成樹脂材料(M2 ,M3 )内に流入させるサンドイ
    ッチ成形を行う,請求項5または6記載の合成樹脂成形
    体の成形方法。
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