JP2000184664A - 電動送風機 - Google Patents

電動送風機

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JP2000184664A
JP2000184664A JP10359824A JP35982498A JP2000184664A JP 2000184664 A JP2000184664 A JP 2000184664A JP 10359824 A JP10359824 A JP 10359824A JP 35982498 A JP35982498 A JP 35982498A JP 2000184664 A JP2000184664 A JP 2000184664A
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JP
Japan
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brush
sleeve
commutator
axial direction
brush sleeve
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JP10359824A
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English (en)
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Takao Taruya
隆夫 樽谷
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 種々のブラシに確実に対応でき、放熱効果を
高める。 【解決手段】 略直方体のブラシ2の軸方向側の面に、
整流子側の先端から反対側の終端まで、凹状の窪み2
a,2bを設けると共に、その凹状の窪み2a,2b内
に位置するように、ブラシスリーブ1の軸方向側の面に
凸部1a,1bを設ける。これにより、ブラシスリーブ
1の幅をブラシ幅に対してギャップを大きくとっても、
ガタつき等が生じないで、ブラシ2の摺動がスムーズに
行なえる。また、ブラシスリーブ1の軸方向の面から切
り起こして、凸部1a,1bを設けた場合は、部品点数
の削減、加工費の低減等が実現できるだけでなく、凸部
1a,1bの切り起こし開口部により、放熱性が良くな
り、ブラシの温度上昇を押さえることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は交流整流子電動機と
ファンを有する電動送風機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】交流整流子電動機の整流動作は、ブラシ
と整流子との接触面積が広い方が電流密度が低くなり、
温度上昇が低減できるので、性能アップ、ブラシ寿命ア
ップが実現できる。よって、ブラシの寸法は、できるだ
け大きい方が良いが、整流子の外径や、モーターブラケ
ット径や、コスト、性能等により、ブラシサイズは様々
の種類がある。
【0003】そのため、そのブラシを保持するブラシス
リーブやブラシホルダ一はそのブラシ毎に別部品となっ
ていた。そのため、金型費の増大と、部品管理の煩雑さ
を招いていた。また、ブラシサイズを変更したくても、
金型費用の問題からあきらめざるを得なかった。
【0004】また、整流子の周速を低減し、高速化に対
応するために、現在主に使用されている小径の整流子で
は、ブラシの幅よりも高さの方が大きくなっており、従
来から交流整流子電動機に使用されているブラシとブラ
シスリーブの組立体は、図7に示すのものがある。
【0005】図7(A)は側面図、図7(B)は側面断
面図である。黄銅等の導電性金属板を折曲げて断面略長
方形状の筒体に形成されたブラシスリーブ1の筒体の中
空部にカーボン等からなるブラシ2を挿入保持する構造
になっている。8は固定子巻線と整流子を接続するブラ
シスリーブの中継端子、6は端子金具であり、筒体の中
空部を塞ぐように折曲げられてブラシ2のリード線と接
続され、また押えスプリング3のストッパの役目を果し
ている。
【0006】このようなタイプのブラシとブラシスリー
ブの組立体では、円形で構成されるスプリング3の径
は、ブラシ2の幅により制約を受け、高さ方向にはブラ
シ2の方が長いので、実際に使用時には図7(C)のよ
うに、スプリング3はブラシスリーブ1内で蛇行するこ
ととなり、ブラシ圧の不均一やブラシ2の片押しや摺動
不良、ピグテールのカミコミ等の問題があった。
【0007】また、ブラシの整流子摺動部では、火花が
発生し、温度が最も高くなり、その熱がブラシスリーブ
内でこもり、ブラシ内の樹脂成分が溶けだし、ブラシス
リーブとブラシ間に付着し、ブラシとブラシスリーブの
摺動不良を発生させる原因となっていた。
【0008】そのために、ブラシの放熱に関しては、特
開平10−73096号公報に示されるように、ブラシ
とブラシホルダー間に冷却気流流路を設けるものが開示
されているが、ブラシスリーブ内に風を流すには十分な
風路が確保できず、また、スプリングの蛇行を防止する
ものは、特開平8−228970号公報に示されものが
あるが、ブラシサイズの様々な種類に対応できるもので
はない等の多くの問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みなされたもので、様々なサイズと種類のブラシに
対応でき、スプリングのブラシスリーブ内での蛇行を防
止し、ブラシスリーブ内の放熱効果を高めることができ
る電動機送風機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
電動送風機は、ハウジング内に設けられ、且つ両端部が
ベアリングで支持されたシャフトと、シャフトに設けら
れ、電機子巻線が巻装された電機子鉄心と、シャフトに
設けられ、電機子巻線に接続された整流子と、電機子鉄
心を中心として電機子鉄心を囲繞して配設され、界磁巻
線が巻装された界磁鉄心とを備え、シャフトの一方端部
側に吸引用のファンを設け、かつハウジングの整流子に
対向する部分にターミナルに電気的に接続された略直方
体のブラシと、それを保持するブラシスリーブと、それ
を保持しモータブラケットに固定されるブラシホルダー
を有する電動送風機において、略直方体のブラシの軸方
向側の面に整流子側の先端から反対側の終端まで凹状の
窪みを設けると共に、その凹状の窪み内に位置するよう
に、ブラシスリ−ブの軸方向側の面に凸部を設けた構成
とする。
【0011】こうして、凸部が凹状の窪みに位置してブ
ラシをホールドするので、ブラシスリーブの回転方向側
の面の幅をブラシ幅に対してギャップを大きくとって
も、ブラシのガタつき等が生じないでブラシスリーブの
面に沿った摺動が確実にスムーズに行なえる。
【0012】また、ブラシとブラシスリーブとの間にギ
ャップによる空間が存在することにより、ブラシの火花
による熱が直接外気に放熱でき、ブラシからの燃えカス
や溶融した樹脂成分は、ブラシとブラシスリーブの間隔
が広いことにより、付着することなく排気風により吹き
飛ばされるので、ブラシとブラシスリーブ間で摺動不良
を引き起こす危険性が少なくなる。
【0013】そして、ブラシ幅が広い状態でも狭い状態
でも、その凹凸部でブラシ位置を固定できるので、ブラ
シスリーブとブラシホルダーを変更することなく、ブラ
シ幅の変更が可能となり部品の共通化が図られる。
【0014】本発明の請求項2に係る電動送風機は、ハ
ウジング内に設けられ、且つ両端部がベアリングで支持
されたシャフトと、シャフトに設けられ、電機子巻線が
巻装された電機子鉄心と、シャフトに設けられ、電機子
巻線に接続された整流子と、電機子鉄心を中心として電
機子鉄心を囲繞して配設され、界磁巻線が巻装された界
磁鉄心とを備え、シャフトの一方端部側に吸引用のファ
ンを設け、かつハウジングの整流子に対向する部分にタ
ーミナルに電気的に接続された略直方体のブラシと、そ
れを保持するブラシスリーブと、それを保持しモータブ
ラケットに固定されるブラシホルダーを有する電動送風
機において、略直方体のブラシの軸方向側の面に整流子
側の先端部から反対側の終端部まで凹状の窪みを設ける
と共に、その凹状の窪み内に位置するように、ブラシス
リ−ブの軸方向側の面に凸部を設け、凸部を整流子側の
先端付近から反対側の終端付近の、内蔵されるスプリン
グが位置する部分にまで設け、スプリングをその凸部で
ホ−ルドするように構成する。
【0015】こうして、ブラシスリーブの軸方向側の面
に設けられた凸部を、内蔵されるスプリングが位置する
部分まで設けることにより、スプリングをその凸部でホ
ールドすることができ、スプリングの蛇行を防止でき、
安定したブラシ圧を実現できる。そして、蛇行防止のた
め、ブラシスリーブに膨らみを設け、スプリングを大き
くする方法に比して、ブラシスリーブ及びスプリングを
大きくすることなくブラシスリーブ、スプリングを同一
寸法のままで、実現できる。
【0016】本発明の請求項3に係る電動送風機は、ハ
ウジング内に設けられ、且つ両端部がベアリングで支持
されたシャフトと、シャフトに設けられ、電機子巻線が
巻装された電機子鉄心と、シャフトに設けられ、電機子
巻線に接続された整流子と、電機子鉄心を中心として電
機子鉄心を囲繞して配設され、界磁巻線が巻装された界
磁鉄心とを備え、シャフトの一方端部側に吸引用のファ
ンを設け、かつハウジングの整流子に対向する部分にタ
ーミナルに電気的に接続された略直方体のブラシと、そ
れを保持するブラシスリーブと、それを保持しモータブ
ラケットに固定されるブラシホルダーを有する電動送風
機において、略直方体のブラシの軸方向側の面に整流子
側の先端部から反対側の終端部まで凹状の窪みを設ける
と共に、その凹状の窪み内に位置するように、ブラシス
リ−ブの軸方向側の面に凸部を設け、この凸部をブラシ
スリーブの軸方向の面から切り起こして設けた構成とす
る。
【0017】こうして、部品点数の削減、材料費の低
減、加工費の低減が実現できるだけでなく、ブラシスリ
ーブの軸方向の面に凸部の切り起こし跡による開口部が
でき、ブラシスリーブ内に熱の逃げ道ができ放熱性が良
くなり、ブラシの温度上昇を押さえることができる。
【0018】本発明の請求項4に係る電動送風機は、ハ
ウジング内に設けられ、且つ両端部がベアリングで支持
されたシャフトと、シャフトに設けられ、電機子巻線が
巻装された電機子鉄心と、シャフトに設けられ、電機子
巻線に接続された整流子と、電機子鉄心を中心として電
機子鉄心を囲繞して配設され、界磁巻線が巻装された界
磁鉄心とを備え、シャフトの一方端部側に吸引用のファ
ンを設け、かつハウジングの整流子に対向する部分にタ
ーミナルに電気的に接続された略直方体のブラシと、そ
れを保持するブラシスリーブと、それを保持しモータブ
ラケットに固定されるブラシホルダーを有する電動送風
機において、略直方体のブラシの軸方向側の面に整流子
側の先端部から反対側の終端部まで凹状の窪みを設ける
と共に、その終端部にのみ凹状の窪みが存在しない部分
を設け、その凹状の窪み内に位置するように、ブラシス
リ−ブの軸方向側の面に凸部を設けた構成とする。
【0019】こうして、ブラシが摩耗しブラシ寿命に達
した時、凹状の窪みが存在しない部分、即ち、ストッパ
ーが、スリーブの凸部に当たり、それ以上ブラシが整流
子側に出ないようになるので、この時点で電動機への通
電が不可となり、電動機は停止する。
【0020】従って、整流子の表面を、大きな火花やピ
グテールの付け根で傷つけ荒されることなく、他の部分
にも異常なブラシ摩耗粉をまき散らすことない。そし
て、その時点でブラシの寿命となるので、ブラシ交換を
行なうことのみで電動機の運転を再開できるので、電動
機のメンテナンス性が大幅に向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1乃至図
6に基づいて以下に詳述する。図1は本発明の電動送風
機の垂直水平半断面図を示し、図2はブラシスリーブの
ホルダーからなるブラシアセンブリの構成を示す。図1
は中心より上半分は垂直断面を、下半分は水平断面を展
開している垂直水平半断面図である。
【0022】図において、1はブラシスリーブ、2はブ
ラシスリーブ1に挿入されたカーボンブラシ、3はカー
ボンブラシ2を整流子5に押圧するスプリング、4はブ
ラシスリーブホルダーであり、8は中継端子、9は電動
送風機のハウジング、10は界磁鉄心に巻装された界磁
巻線、11は電機子巻線、12は送風部、13はファ
ン、14は軸受(ベアリング)、15は電機子鉄心、1
6はシャフトである。
【0023】次にブラシスリーブとホルダーについて説
明する。図2は本発明のブラシスリーブを取り付ける樹
脂製のホルダー4を示す。図2(A)は正面図、(B)
は底面図、(C)は側面図である。同図において、1は
ブラシスリーブ、2はカーボン等からなるブラシ、3は
スプリング、5はスプリングのストッパとなる端子金
具、6は端子金具、7は電源と電動機とを接続する接続
端子、8は中継端子である。そして、ブラシスリーブ1
はホルダー4の挿入口に挿入されて保持され、ブラシス
リーブ1の筒体の中空部にブラシ2を挿入しスプリング
3で押圧保持する構造になっている。
【0024】以上の構成において、電動送風機の運転は
電源からカーボンブラシ2、整流子5を介して電機子巻
線11に電流が供給されることにより行なわれる。昨今
の電機掃除機は40,000〜50,000回転/分で
運転されるため、ブラシを整流子に対し真っ直ぐに摺動
可能に保持すると共に、ブラシから整流子に通電する時
に発生する火花による熱がスリーブ内でこもることを防
止しなければならない。
【0025】また、電動送風機の運転に伴って電動送風
機内部に吸引された冷却気流(矢印)は、ファン13か
らディフューザを通りエンドブラケットの開口部からハ
ウジング9の内部に界磁鉄心により形成された通気部を
通り、界磁巻線10、電機子巻線11及びブラシ2を冷
却しながら電動送風機後部のハウジング開口部から排出
される。
【0026】次に、本発明の特徴とするブラシスリーブ
について図3を参照して説明する。図3(A)は一つの
実施形態の側面断面図であり、図3(B)は他の実施形
態の側面断面図を示す。1はブラシスリーブであり黄銅
等の導電性金属板を折曲げて断面略長方形状の筒体に形
成し、その筒体の中空部にカーボン等からなるブラシ2
を挿入保持する構造になっている。8は固定子巻線と整
流子を接続するブラシスリーブの中継端子、6は端子金
具であり、筒体の中空部を塞ぐように折曲げられてブラ
シのリード線と接続され、押えスプリング3のストッパ
の役目を果している。
【0027】図3(A)のものは、略直方体のブラシ2
の軸方向側の面に、整流子側の先端から反対側の終端ま
で、凹状の窪み2a,2bを設けると共に、その凹状の
窪み2a,2b内に位置するように、ブラシスリーブ1
の軸方向側の面に凸部1a,1bを別部品で設ける。
【0028】この凸部1a,1bが凹状の窪み2a,2
bに位置してブラシ2をホールドするので、ブラシスリ
ーブ1の回転方向側の面の幅をブラシ幅に対してギャッ
プを大きくとっても、ブラシ2のガタつき等が生じない
でブラシスリーブ1の面に沿った摺動が確実にスムーズ
に行なえる。
【0029】また、ブラシ2とブラシスリーブ1との間
にギャップによる空間が存在することにより、ブラシ2
の火花による熱が直接外気に放熱でき、ブラシ2からの
燃えカスや溶融した樹脂成分は、ブラシ2とブラシスリ
ーブ1の間隔が広いことにより、付着することなく排気
風により吹き飛ばされるので、ブラシ2とブラシスリー
ブ1間で摺動不良を引き起こす危険性が少なくなる。
【0030】ここで、この凸部はブラシスリーブ1の整
流子側に1力所1aに設けても、ブラシの寿命の末期ま
でブラシをホールドすることができるが、図示のよう
に、上下2カ所1a,1bに配置したほうがより一層の
ホールド性が得られる。
【0031】図3(B)のものは、ブラシスリーブ1の
軸方向側の面に設けられた凸部を別部品ではなく、ブラ
シスリーブ1の軸方向の面から切り起こして凸部1a,
1bを設けたものである。
【0032】これにより、上記発明の効果に加えて、部
品点数の削減、材料費の低減、加工費の低減が実現でき
るだけでなく、ブラシスリーブ1の軸方向の面に凸部1
a,1bの切り起こし跡による開口部ができ、ブラシス
リーブ1内に熱の逃げ道ができ放熱性が良くなり、ブラ
シの温度上昇を押さえることができる。
【0033】次に、他の実施形態を図4に示す。図にお
いて、図3と同等物には同じ符号を付している。この例
では、ブラシスリーブ1の軸方向側の面に設ける凸部
を、ブラシスリーブ1の軸方向の面から切り起こして凸
部1a,1bを設けたタイプである。
【0034】図4(A)に示すものは、ブラシ2の横幅
xが通常のものより小さく、ブラシスリーブ1の回転方
向側の面との間隔が大きいタイプである。略直方体のブ
ラシ2の軸方向側の面に、整流子側の先端から反対側の
終端まで、凹状の窪み2a,2bを設けると共に、その
凹状の窪み2a,2b内に位置するように、ブラシスリ
ーブ1の軸方向側の面に凸部1a,1bを設ける。
【0035】このように、ブラシ幅が広い状態でも、狭
い状態でもそのブラシ2の凹部とブラシスリーブ1の凸
部でブラシ位置を固定できるので、ブラシスリーブとブ
ラシホルダーを変更することなくブラシ幅の変更が可能
となり、部品の共通化が図られる。
【0036】図4(B)に示すものは、ブラシ2の縦幅
yが通常のものより小さく、ブラシスリーブ1の面との
間隔が大きいタイプである。略直方体のブラシ2の軸方
向側の面に、整流子側の先端から反対側の終端まで、凹
状の窪み2a,2bを通常のものより浅く設けると共
に、その凹状の窪み2a,2b内に位置するように、ブ
ラシスリーブ1の軸方向側の面に凸部1a,1bを設け
る。
【0037】このようにして、ブラシスリーブ1の凸部
の高さに対し、ブラシ2の凹部の深さを変更することに
より、ブラシの軸方向(高さ方向)の寸法変更にも対応
でき、部品の共通化が図られる。
【0038】従って、図4の実施形態のものは、ブラシ
スリーブ1の凸部1a,1bがブラシ2の凹状の窪み2
a,2bに位置してブラシ2をホールドするので、ブラ
シスリーブ1の面の幅とブラシ幅との間にギャップを大
きくとっても、ブラシ2のガタつき等が生じないでブラ
シスリーブ1の面に沿った摺動が確実にスムーズに行な
える。
【0039】次に、他の実施形態を図5に示す。図にお
いて、図3と同等物には同じ符号を付している。この例
でも、ブラシスリーブ1の軸方向側の面に設ける凸部
を、ブラシスリーブ1の軸方向の面から切り起こして凸
部1a,1bを設けたタイプである。
【0040】図5(A)のものは、ブラシスリーブ1の
軸方向側の面に凸部を複数個、ブラシスリーブ1の軸方
向の面から切り起こして凸部1a・・,1b・・を設け
たものである。
【0041】このようにして、ブラシスリーブ1の回転
方向側の面に沿って設けられた複数の凸部1a,1b
が、凹状の窪み2a,2bに位置してブラシ2をホール
ドするので、ブラシスリーブ1の回転方向側の面の幅を
ブラシ幅に対してギャップを大きくとっても、ブラシ2
のガタつき等が生じないでブラシスリーブ1の面に沿っ
た摺動が確実にスムーズに行なえる。また、スプリング
3を複数の凸部でホールドすることができ、スプリング
3の蛇行を防止でき、安定したブラシ圧を実現できる。
【0042】図5(B)のものは、略直方体のブラシ2
の軸方向側の面に整流子側の先端から反対側の終端付近
まで凹状の窪み2a,2bを設けると共に、その終端部
にのみ、凹状の窪みが存在しない部分、即ち、ストッパ
ー2cを設ける。
【0043】これにより、ブラシ2が摩耗しブラシ寿命
に達した時、そのストッパー2cが、スリーブの凸部1
a,1bに当たり、それ以上ブラシ2が整流子側に出な
いようになるので、この時点で電動機への通電が不可と
なり、電動機は停止する。
【0044】従って、整流子の表面を、大きな火花やピ
グテールの付け根で傷つけ荒されることなく、他の部分
にも異常なブラシ摩耗粉をまき散らすことない。そし
て、その時点でブラシの寿命となるので、ブラシ交換を
行なうことのみで電動機の運転を再開できるので、電動
機のメンテナンス性が大幅に向上する。
【0045】図6の他の実施形態につき説明する。図に
おいて、図3と同等物には同じ符号を付している。図6
(A)は電動機に装着前のブラシの側面断面図であり、
図6(B)は電動機に装着後のブラシの側面断面図を示
す。
【0046】図6(A)のものは、略直方体のブラシ2
の軸方向側の面に整流子側の先端から反対側の終端まで
凹状の窪み2a,2bを設けると共に、その凹状の窪み
2a,2b内に位置するように、ブラシスリーブの軸方
向側の面に凸部1a,1bを設け、凸部1a,1bを整
流子側の先端付近から反対側の終端付近の、内蔵される
スプリング3が位置する部分にまで設ける。
【0047】この結果、電動機にブラシホルダを装着後
のブラシの状態は、図6(B)のようになり、ブラシの
長短にかかわらず、スプリング3を整流子側の先端付近
から反対側の終端付近までの凸部でホールドするので、
スプリング3の蛇行を防止できる。
【0048】このように、ブラシスリーブ1の軸方向側
の面に設けられた凸部1a,1bを、内蔵されるスプリ
ング3が位置する部分まで設けることにより、スプリン
グ3をその凸部でホールドすることができ、スプリング
3の蛇行を防止でき、安定したブラシ圧を実現できる。
そして、蛇行防止のため、ブラシスリーブ1に膨らみを
設け、スプリング3を大きくする方法に比して、ブラシ
スリーブ1及びスプリング3を大きくすることなくブラ
シスリーブ、スプリングを同一寸法のままで、実現でき
る。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明の電動機送風機
は、ブラシスリーブの凸部がブラシ凹状の窪みに位置し
てブラシをホールドするので、ブラシスリーブの回転方
向側の面の幅をブラシ幅に対してギャップを大きくとっ
ても、ブラシのガタつき等が生じないでブラシスリーブ
の面に沿った摺動が確実にスムーズに行なえる。
【0050】また、ブラシとブラシスリーブとの間にギ
ャップによる空間が存在することにより、ブラシの火花
による熱が直接外気に放熱でき、ブラシからの燃えカス
や溶融した樹脂成分は、ブラシとブラシスリーブの間隔
が広いことにより、付着することなく排気風により吹き
飛ばされるので、ブラシとブラシスリーブ間で摺動不良
を引き起こす危険性が少なくなる。
【0051】そして、ブラシ幅が広い状態でも狭い状態
でも、その凹凸部でブラシ位置を固定できるので、ブラ
シスリーブとブラシホルダーを変更することなく、ブラ
シ幅の変更が可能となり部品の共通化が図られる。
【0052】また、ブラシスリーブの軸方向側の面に設
けられた凸部を、内蔵されるスプリングが位置する部分
まで設けることにより、スプリングをその凸部でホール
ドすることができ、スプリングの蛇行を防止でき、安定
したブラシ圧を実現できる。
【0053】更に、ブラシが摩耗しブラシ寿命に達した
時、ストッパーによりブラシが整流子側に出ないように
なるので、この時点で電動機は停止する。従って、整流
子の表面を、大きな火花やピグテールの付け根で傷つけ
荒されることなく、他の部分にも異常なブラシ摩耗粉を
まき散らすことない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動送風機の垂直水平半断面図。
【図2】本発明のブラシホルダーの正面図、側面図及び
側面図。
【図3】本発明のブラシとブラシスリーブの側面断面
図。
【図4】本発明の他のブラシとブラシスリーブの側面断
面図。
【図5】本発明の他のブラシとブラシスリーブの側面断
面図。
【図6】本発明の他のブラシとブラシスリーブの側面断
面図。
【図7】従来のブラシとブラシスリーブの側面図及び側
面断面。
【符号の説明】
1 ブラシスリーブ 2 ブラシ 3 スプリング 4 ブラシスリーブホルダー 5 整流子 6 端子金具 7 接続端子 8 中継端子 9 ハウジング 10 界磁巻線 11 電機子巻線 12 送風部 13 ファン 14 軸受(ベアリング) 15 電機子鉄心 16 シャフト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に設けられ、且つ両端部が
    ベアリングで支持されたシャフトと、シャフトに設けら
    れ、電機子巻線が巻装された電機子鉄心と、シャフトに
    設けられ、電機子巻線に接続された整流子と、電機子鉄
    心を中心として電機子鉄心を囲繞して配設され、界磁巻
    線が巻装された界磁鉄心とを備え、シャフトの一方端部
    側に吸引用のファンを設け、かつハウジングの整流子に
    対向する部分にターミナルに電気的に接続された略直方
    体のブラシと、それを保持するブラシスリーブと、それ
    を保持しモータブラケットに固定されるブラシホルダー
    を有する電動送風機において、略直方体のブラシの軸方
    向側の面に整流子側の先端部から反対側の終端部まで凹
    状の窪みを設けると共に、その凹状の窪み内に位置する
    ように、ブラシスリ−ブの軸方向側の面に凸部を設けた
    ことを特徴とする電動送風機。
  2. 【請求項2】 ブラシスリ−ブの軸方向側の面に設けら
    れた凸部を、整流子側の先端付近から反対側の終端付近
    の、内蔵されるスプリングが位置する部分にまで設け、
    スプリングをその凸部でホ−ルドすることを特徴とする
    請求項1記載の電動送風機。
  3. 【請求項3】 ブラシスリ−ブの軸方向側の面に設けら
    れた凸部を、ブラシスリーブの軸方向の面から切り起こ
    して凸部を設けたことを特徴とする請求項1記載の電動
    送風機。
  4. 【請求項4】 略直方体のブラシの軸方向側の面に整流
    子側の先端から反対側の終端付近まで凹状の窪みを設け
    ると共に、その終端部にのみ、凹状の窪みが存在しない
    ことを特徴とする請求項1記載の電動送風機。
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