JP2000184369A - 参照画像と被参照画像との同時表示方法 - Google Patents

参照画像と被参照画像との同時表示方法

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JP2000184369A
JP2000184369A JP10351499A JP35149998A JP2000184369A JP 2000184369 A JP2000184369 A JP 2000184369A JP 10351499 A JP10351499 A JP 10351499A JP 35149998 A JP35149998 A JP 35149998A JP 2000184369 A JP2000184369 A JP 2000184369A
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English (en)
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Yoshitaka Kozakura
義▲隆▼ 小櫻
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Yokogawa Bridge Corp
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Yokogawa Bridge Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 参照画像と被参照画像とを同時に表示するに
当たり、これらの画像の取り込みを異なる場所で異なる
状況で行っても、両画像の相対座標が一致するようにし
て画像取り込みの簡易化を図る。 【解決手段】 撮像視野内に設定された4個以上の基準
物点を含む第1の基準座標画像を撮像し、同じ条件の下
で参照画像を撮像し、撮像視野内に設定された4個以上
の基準物点を含む第2の基準座標画像を撮像し、同じ条
件で被参照基準画像を撮像する。第1および第2の基準
座標画像中の基準物点の座標が一致する座標変換パラメ
ータを求め、これに基づいて座標変換した参照画像と被
参照画像とをマルチ画面として同時に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ、野球、テ
ニスなどのスポーツにおけるスイングを、参照画像と被
参照画像とを同時に表示してチェックしたり習得したり
するのに使用するのが特に好適な参照画像と被参照画像
との同時表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばゴルフスイングを行ってい
るプレーヤを正面、後方および上方から同時に撮像し
て、正面から撮像した画像、後方から撮像した画像およ
び上方から撮像した画像をそれぞれ単独でまたは2つま
たは3つの画像をマルチ画面として表示することは既知
である。このようなマルチ画面の表示は、そのプレーヤ
のスイングを同時に異なる角度から見ることができるの
で、その分析を行なう際に非常に有用である。
【0003】しかしながら、このような表示方法は、同
一人の同じスイングを表示するものであって、例えばレ
ッスンプロまたは上級者(以下簡単のため先生と称す
る)のスイングと、それよりも技量の劣るプレーヤ(以
下生徒と称する)のスイングとを比較する用途には使用
できない。このように先生のスイングと生徒のスイング
とを、例えばマルチ画面として表示することも従来より
行われている。この表示方法は、先生のスイングを撮像
して録画した後、カメラの位置および向きや撮影レンズ
のズーム比などの撮影条件を変えないとともに先生がス
イングを行った場所に生徒が立って先生と同じ方向に向
けてスイングするのを撮像して録画し、これら先生のス
イング画像(以下参照画像と称する)と生徒のスイング
画像(被参照画像と称する)とをマルチ画面として表示
するようにしている。この場合、両者のスイングを同期
させたり、スローモーション表示したり、ストロボスコ
ープ表示したり、一方のスイングの一部分を先に表示
し、続いて他方のスイングの同一部分を表示したりして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の表示方
法においては、先生のスイングと生徒のスイングを同じ
条件で撮像しなければならいということから多くの制約
がある。例えば、先生と生徒が同じ撮影現場に同時に集
まる必要があるが、これはなかなか面倒である。特に参
照画像を有名なプレーヤによるスイング画像とする場合
には、多くの生徒と一緒の撮影を実施することは殆ど不
可能である。
【0005】さらに、同一プレーヤの異なる時期のスイ
ングを同時に表示して比較検討したい場合もしばしばあ
る。例えば、非常に調子が良いときのスイングと現在の
スイングとを比較することによって現在のスイングの矯
正を行いたい場合には、調子の良いときのスイングと、
現在のスイングとをマルチ画面として表示するのがきわ
めて有用である。しかしながら、上述したような従来の
表示方法では原理的に不可能である。
【0006】ここで、調子の良いときのスイングを撮影
した条件とほぼ同じ条件で現在のスイングを撮影するこ
とによって疑似的に上述したマルチ画面を表示すること
も考えられるが、プレーヤとカメラとの相対位置関係や
カメラの撮影条件などを同じに設定して撮影を行なうこ
とが現実には非常に困難であり、参照画像と被参照画像
との間に大きなずれが生じてしまう恐れがある。このよ
うな欠点を画像処理のみによって解消しようとすると非
常に複雑な画像処理が要求され、実用的ではない。
【0007】本発明の目的は上述した従来の表示方法の
欠点を解消し、参照画像と被参照画像とを別個に撮像す
るにも拘らず、両者をほぼ同じ条件で表示することがで
き、しかも複雑な画像処理を行なう必要がないように構
成した参照画像と被参照画像との同時表示方法を提供し
ようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による参照画像と
被参照画像との同時表示方法は、参照画像を表す参照画
像データを、撮像視野内に設定された4個以上の基準物
点との相対位置関係が確立されるように取り込む工程
と、この参照画像データを取り込む際に使用した4個以
上の基準物点と同じ4個以上の基準物点との相対位置関
係が確立されるように被参照画像を表す被参照画像デー
タを取り込む工程と、前記参照画像データおよび被参照
画像データの相対座標を、参照画像中での前記基準物点
の位置と被参照画像中での前記基準物点の位置とがほぼ
一致するように変換する工程と、この相対座標を変換し
た参照画像データと被参照画像データとを同時に表示す
る工程と、を具えることを特徴とするものである。本発
明による表示方法では、上述したように、撮影視野内に
設定された4個以上の基準物点との相対位置関係を確立
した状態で参照画像データおよび被参照画像データを取
り込み、参照画像中の基準物点と被参照画像中の基準物
点とが一致するような座標変換を行なうようにしたの
で、参照画像と被参照画像とを別々に撮像した場合にも
これら画像の位置関係を一致させることができる。後述
するように、4個以上の基準点を配置することによって
参照画像と被参照画像とを正確に重畳することができ
る。
【0009】このような本発明による表示方法の好適な
実施例においては、前記参照画像を表す参照画像データ
を取り込む工程が、撮像視野内に4個以上の基準物点を
設定する工程と、これらの基準物点を含む第1の基準座
標画像を撮像して第1の基準座標画像データを取り込む
工程と、前記4個以上の基準物点を位置の基準として参
照画像を撮像して参照画像データを取り込む工程とを含
み、前記被参照画像データを取り込む工程が、撮像視野
内に4個以上の基準物点を設定する工程と、これらの基
準物点を含む第2の基準座標画像を撮像して第2の基準
座標画像データを取り込む工程と、前記4個以上の基準
物点を位置の基準として被参照画像を撮像して被参照画
像データを取り込む工程とを含むものである。このよう
な実施例によれば、例えばプレーヤがスイングを行なう
ときには基準物点は取り除かれているので、スイングに
全く支障はなく、通常通りのスイングを行なうことがで
きる。
【0010】さらに本発明による好適な実施例において
は、前記参照画像データおよび被参照画像データの相対
座標を変換する工程が、前記第1の基準座標画像データ
に含まれる4個以上の基準物点を、前記第2の基準座標
画像データに含まれる4個以上の基準物点と一致させる
ような座標変換パラメータを導出する工程と、このよう
にして導出された座標変換パラメータに基づいて前記参
照画像データを座標変換する工程とを含むものである。
このような実施例においては、座標変換される画像は参
照画像となるが、この参照画像は多数の被参照画像に対
して共通に使用されることが多いので、座標変換パラメ
ータの算出の手間が少なくて済む利点がある。
【0011】また、本発明による同時表示方法において
は、前記参照画像と被参照画像とを同一のディスプレイ
の表示画面上にマルチ画像として同時に表示したり、重
畳画像として表示することができる。また、重畳画像と
して表示する場合には、静止画を表示することにより参
照画像と被参照画像とのずれ量を計測することもでき
る。
【0012】さらに、前記参照画像と被参照画像とを同
時に表示するに当たっては、参照画像と被参照画像との
表示開始タイミングを合わせることができるが、タイミ
ングをずらして表示することもできる。例えばゴルフス
イングにおいては、最初に参照画像のテークバックのみ
をスローモーションで表示し、参照画像の方はこの状態
で停止しておき、次に被参照画像のテークバックをスロ
ーモーションで表示するようにしても良い。
【0013】
【発明の実施の形態】図1〜4は本発明による参照画像
と被参照画像との同時表示方法の一実施例を示すもので
ある。本例では先生のゴルフスイングを参照画像とし、
生徒のスイングを被参照画像とするものである。図1お
よび2は先生のゴルフスイングを表す参照画像を取り込
むための動作を説明するものである。図1は準備段階を
示し、参照画像を撮像するためのCCDカメラ11の視
野12内に、座標変換のための基準位置となる4個の物
点P1〜P4を設定する。これらの物点は、例えばフレ
ーム13の四隅に設け、このフレームを地面に固定する
ことによって設定することができる。このフレーム13
の大きさは、後述するように、プレーヤの大きさと同じ
位にするのが好適である。このように基準物点P1〜P
4を設定した後、CCDカメラ11で撮影を行う。この
画像を第1の座標基準画像と称することにする。この第
1の座標基準画像は静止画とすることができる。CCD
カメラ11から出力されるこの第1の座標基準画像を表
す画像信号を録画再生装置14へ供給し、モニタ15で
表示するとともに座標基準画像信号としてビデオテープ
などの記録媒体16に録画する。
【0014】図2は上述した準備を終了した後に実際の
参照画像を取り込む動作を説明するものである。上述し
たように基準物点P1〜P4を有するフレーム13に対
して先生となるプレーヤ19が立ち、撮影視野12内の
所定の位置に入るように立つ位置を調整した後、フレー
ムを取り外す。図2では基準物点位置P1〜P4を有す
るフレーム13を仮想線で示す。このように設定した
後、プレーヤ19のスイングをCCDカメラ11で撮影
し、これから出力される参照画像信号を録画再生装置1
4で処理し、モニタ15上で映出するとともに記録媒体
16に記憶する。この参照画像信号は動画である。
【0015】図3および4は、生徒のゴルフスイングを
表す被参照画像を取り込む動作を説明するものである。
被参照画像を取り込むに当たっては、図3に示すよう
に、CCDカメラ21の前方の視野22内に図1に示し
たフレーム13またはこれと同じ形状、寸法のフレーム
23を適当な場所に設置する。図3では、別個のフレー
ム23を用いるものとし、その四隅に設けられた4個の
基準物点をQ1〜Q4で示す。これらの基準物点Q1〜
Q4は、図1および2に示した基準物点P1〜P4とそ
れぞれ対応するものである。
【0016】被参照画像を取り込む場合、CCDカメラ
21とフレーム23とは、それらの相対位置関係が、図
1に示す基準座標画像を取り込む際のCCDカメラ11
とフレーム13との相対位置関係とほぼ等しくなるよう
に設置するのが好適であるが、必ずしも一致させる必要
はない。一般に、参照画像を取り込む状況と、被参照画
像を取り込む状況とは異なっているので、上述したCC
Dカメラ21とフレーム23との相対位置関係を、CC
Dカメラ11とフレーム13との相対位置関係と一致さ
せることは困難であり、本発明ではこれらの相対位置関
係を大まかに一致させれば良い。
【0017】上述したように、CCDカメラ21の視野
22内に設置したフレーム23をCCDカメラで撮影す
る。このときの画像を第2の基準座標画像と称すること
にする。この第2の基準座標画像も静止画である。CC
Dカメラ21から出力されるこの第2の基準座標画像を
録画再生装置24およびコンピュータ25を含むディジ
タルビデオプロセッサ(DVP)26へ供給し、モニタ
27で表示しながら所望の画像を選択し、第2の基準座
標画像をコンピュータに内蔵されているかまたはコンピ
ュータに接続された記憶装置に格納する。この記憶装置
としてはハードディスク、フロッピーディスク、各種の
光磁気記録媒体などを用いることができる。
【0018】図4は実際の被参照画像を取り込む動作を
示すものである。上述したように設置したフレーム23
に対して生徒となるプレーヤ29が立ち、その画像を撮
像してモニタ25上に映出して生徒のスイングが視野2
2内に収まるのを確認した後、フレーム23を取り除
く。図4では4個の基準物点Q1〜Q4を有するフレー
ム23を仮想線で示す。次に、生徒となるプレーヤ29
が実際にスイングを行い、この動作をCCDカメラ21
で撮影する。このようにして撮像される画像は被参照画
像であり、これをDVP26の録画再生装置24に供給
し、モニタ27上に表示するとともにコンピュータ25
の記憶装置に格納する。このようにして被参照画像を取
り込むことができる。
【0019】次に、上述したようにして、参照画像と同
じ座標位置関係を有する第1の基準座標画像と参照画像
とが記憶された記録媒体16をセットして、これらの第
1の基準座標画像および参照画像を表すデータを録画再
生装置24を介してコンピュータ25に取り込み、記憶
装置に格納する。このようにして参照画像と同じ座標位
置関係を有する第1の基準座標画像データと参照画像デ
ータおよび被参照画像と同じ座標位置関係を有する第2
の基準座標画像データと被参照画像データとがコンピュ
ータ25に内蔵された記憶装置またはコンピュータに接
続された記憶装置に格納されることになる。ここで、第
1の基準座標画像データおよび参照画像データを取り込
むための機器、すなわちCCDカメラ11、録画再生装
置14、モニタ15、ビデオテープ16などと、第2の
基準座標画像データおよび被参照画像データを取り込む
ための機器、すなわちCCDカメラ21、録画再生装置
24、モニタ27などはそれぞれ別個の機器として説明
したが、それらの一部または全部を共通に用いることも
できる。
【0020】次に、上述したようにして取り込んだ参照
画像と、被参照画像とを同時に表示するための操作を、
図5に示すフローチャートを参照して説明する。ここで
は、参照画像を被参照画像の座標に合わせるように座標
変換するものとする。その理由は、参照画像は多くの被
参照画像に対して共通に使用されるので、これを座標変
換した方が座標変換処理が簡単となるためである。
【0021】先ず、ステップS1に示すように、コンピ
ュータ25を介して記憶装置から、第1の基準座標画像
信号と参照画像信号とを読み出す。確認のためのこれら
の画像はモニタ27上に表示する。次に、ステップS2
で示すように、コンピュータ25において、第1および
第2の基準座標画像データ中に含まれる4つの基準物点
P1〜P4およびQ1〜Q4の座標を検出する。一般に
これらの基準物点は円形とするので、その中心の座標を
以て基準物点の座標とすることができる。このように円
の中心の座標を求める画像処理のプロトコルは周知であ
るので、ここでは詳細には説明しない。
【0022】次に、ステップS3に示すように、上述し
たようにして求めた第1の基準座標画像中の基準物点P
1〜P4の座標と、第2の基準座標画像中の基準物点Q
1〜Q4とがそれぞれ一致するような座標変換パラメー
タを演算により求める。この場合、上述したように第1
の基準座標画像と第2の基準座標画像とは異なる状況で
撮影されたものであるので、完全な一致が取れない場合
もあるが、その場合には一致状態が最適となるような座
標変換パラメータを求めればよい。またこの座標変換
は、第1の基準座標画像中の基準物点を第2の基準座標
画像中の基準物点に合わせる場合と、この逆に第2の基
準座標画像中の基準物点を第1の基準座標画像中の基準
物点に合わせる場合とが考えられるが、本例では上述し
たように前者を採用する。その理由は、参照画像は多数
の被参照画像に対して共通に用いられるので、座標変換
パラメータの算出が1回で済む利点がある。
【0023】次に、ステップS4に示すように、コンピ
ュータ25において、上述したようにして求めた座標変
換パラメータを用いて参照画像データを座標変換し、さ
らにステップS5においてこのようにして座標変換され
た参照画像データを記憶装置に格納する。この座標変換
については後に詳述する。上述したように座標変換パラ
メータは、第1の基準座標画像中の基準物点P1〜P4
を第2の基準座標画像中の基準物点Q1〜Q4とそれぞ
れ一致またはほぼ一致させるようなものであるので、参
照画像データと被参照画像データとの相対位置関係は一
致したものとなる。
【0024】次に、ステップS6で示すように、被参照
画像データを記憶装置から読み出し、記録再生装置24
を介して被参照画像をモニタ27上に表示し、参照画像
と比較対象すべき部分を、早送り、巻戻し、ストップ、
順方向スロー、逆方向スローなどの再生モードを駆使し
ながら検索する。このような再生モードの選択を容易に
行なうために、図4に示すようにリモートコントローラ
30を用いるのが好適である。このような検索によって
選択された一連のフレームの先頭のフレーム位置を表示
開始位置として設定し、最後のフレームを表示終了位置
として設定し、その後、参照画像をモニタ27上に表示
し、被参照画像と対比される部分を同様の検索によって
選択し、選択した部分の最初のフレームに表示開始とし
て設定し、最後のフレームを表示終了位置として設定し
た様子を図6に示す。なお、図6では、参照画像をA
で、その最初のフレームをA1で、最後のフレームをA
nで示し、被参照画像をBで、その最初のフレームをB
1で、最後のフレームをBnで示す。
【0025】次に、図5に示すステップS7に示すよう
に、上述したようにして選択した参照画像Aと、被参照
画像Bとを合成し、モニタ27上に図7に示すようにマ
ルチ画面として同時に表示する。この場合にもリモート
コントローラ30を操作することによって、スローモー
ション、早送り、巻戻し、停止などの機能を持たせるこ
とができ、さらには、参照画像Aと被参照画像Bとを別
個のモードで表示することもできる。例えば、生徒のス
イングを示す被参照画像Bを停止した状態としておい
て、先生のスイングを示す参照画像Aのみを、アドレス
した状態からトップスイングまでスローモーションで再
生し、次に参照画像を停止した状態で被参照画像をスロ
ーモーションでアドレスした状態からトップスイングま
でスローモーションで再生したりすることができる。ま
た、上述した各種の画像は記録媒体16または28に記
録することもできる。
【0026】本発明においては上述したように参照画像
中の基準物点P1〜P4の座標と、被参照画像中の基準
物点Q1〜Q4とがそれぞれ一致するような座標変換パ
ラメータを演算により求め、参照画像の座標を被参照画
像の座標と一致するように座標変換するが、図8はこの
座標変換の原理を説明するための線図である。図におい
て、撮像面41の計測大座標値(Xi ,Yi )と、参照
画像を撮影する位置での固体撮像装置11の受像面(図
面ではこの受光面の符号11で示す)におけるカメラ座
標値(xi ,yi )との間には、特許第2515932
号明細書に記載されているように射影変換により、次式
(1)の関係が成立する。なお、図8では固体撮像装置
11の撮影レンズを符号Lで示す。
【数1】 Xi =(a0 +A0 i +B0 i )/(1+u0 i +v0 i ) Yi =(b0 +C0 i +D0 i )/(1+u0 i +v0 i ) ただし、(i=1〜n) ---(1) (Xi ,Yi ):計測大座標値 (xi ,yi ):参照画像を撮影する位置での受像面1
1の座標値 (a0 ,b0 ,A0 ,B0 ,C0 ,D0 ,u0
0 ):定数
【0027】また、計測大座標値と、被参照画像を撮影
する位置での固体撮像装置21の受像面(この受光面も
符号21で示す)のカメラ座標値(ξi ,ηi )との間
にも上述した(1)式と同じ形式の次式(2)で表され
る関係が成立する。
【数2】 Xi =(a1 +A1 ξi +B1 ηi )/(1+u1 ξi +v1 ηi ) Yi =(b1 +C1 ξi +D1 ηi )/(1+u1 ξi +v1 ηi ) ただし、(i=1〜n) --- (2) (Xi ,Yi ):計測大座標値 (ξi ,ηi ):被参照画像を撮影する位置での受像面
21の座標値 (a1 ,b1 ,A1 ,B1 ,C1 ,D1 ,u1
1 ):定数
【0028】上述した(1)式と(2) 式における撮像
面41の計測大座標値(Xi ,Yi)は共に同じなの
で、これらの式が等価であるとして整理すると、(1)
式または(2)式と同様に次式(3)の射影変換式で表
すことができる。
【数3】 ξi =(a2 +A2 i +B2 i )/(1+u2 i +v2 i ) ηi =(b2 +C2 i +D2 i )/(1+u2 i +v2 i ) ただし、(i=1〜n) --- (3) (ξi ,ηi ):参照画像を撮影する位置での受像面1
1の座標値 (xi ,yi ):被参照画像を撮影する位置での受像面
21の座標値 (a2 ,b2 ,A2 ,B2 ,C2 ,D2 ,u2
2 ):定数
【0029】次に、(3)式の定数(a2 ,b2
2 ,B2 ,C2 ,D2 ,u2 ,v2 )をキャリブレー
ションによって決定する方法について述べる。この場合
は、8個の定数を決定するために、図9のように撮像領
域41に4個の基準物点Pを配置する。そして(3)式
において、左辺−右辺=0の条件式の残差を、次式
(4)
【数4】 φξi =f(a2 ,A2 ,B2 ,u2 ,v2 ) φηi =f(b2 ,C2 ,D2 ,u2 ,v2 ) ここで、(i=1〜n≧4) ---(4) のように置き、これらの2乗和である(5)式
【数5】 の目的関数が最小になるような定数(a2 ,b2
2 ,B2 ,C2 ,D2 ,u 2 ,v2 )を決める。
【0030】上述したようにして定数が決まると、今度
は(3) 式によって参照画像を被参照画像のアングルに
射影変換できる。しかし、射影変換した格子点は、図1
0に示すように基準画像の格子点に対応しないことが多
い。したがって、ここでは図10のように、被参照画像
の格子点Goに対応する濃度値f(i,j)を、その4
近傍の参照画像を被参照画像のアングルに射影変換した
格子点G1〜G4の濃度値(f(m, n), f(m+1, n), f(m,
n+1), f(m+1, n+1) )を用いて直線補間する。
【0031】このようにすれば、参照画像は被参照画像
のアングルに画像変換でき、両者の比較が可能となる。
その際に、比較パラメーターは、幾何寸法差と濃度差
(カラーの場合は色差)である。なお、幾何寸法差は、
図9の基準物点Pの大きさ、または基準物点相互の間隔
を既知量として与えておき、これらを基準画像のカメラ
座標値に換算して実寸法で表すことができる。
【0032】本発明は上述した実施例にのみ限定される
ものではなく、幾多の変更や変形が可能である。例え
ば、上述した実施例においては、基準物点を有するフレ
ームを撮影した基準座標画像と、参照画像とを別個に撮
影したが、基準物点を配置したままで参照画像を撮影す
ることができる場合や、前景や背景中に基準物点として
使用できるような物体が存在する場合には、基準座標画
像と参照画像との撮影を同時に行なうことができ、それ
だけ作業は簡単となる。
【0033】また、上述した実施例では、第1の基準座
標画像中の基準物点の座標を、第2の基準座標画像中の
基準物点の座標と一致するような座標変換を行ったが、
これとは逆に第2の基準座標画像中の基準物点の座標
を、第1の基準座標画像中の基準物点の座標と一致する
ような座標変換を行うこともできる。
【0034】さらに、上述した実施例では、座標変換を
行い、表示部分の選択が行われた参照画像データを記録
媒体に格納するとともに表示部分の選択が行われた被参
照画像データを記録媒体に格納し、この記録媒体から読
み出しながら参照画像と被参照画像とを同時に表示する
ようにしたが、これら参照画像と被参照画像とを重畳し
た画像信号をビデオテープなどの記録媒体に録画し、こ
れを再生して表示することもできる。このように参照画
像と被参照画像とを重畳して表示する場合、共に静止画
として表示することにより、これらのずれ量を計測する
ことができ、両画像を比較する上でさらに有用な情報を
提供することができる。また、このビデオテープには元
の参照画像や被参照画像をそのまま録画しておくことも
できるので、さらに種々の情報を得ることもできる。
【0035】上述した実施例では、先生のスイングを参
照画像とし、生徒のスイングを被参照画像としたが、例
えば同一人の、以前に撮影したものを参照画像とし、こ
れに対して現在のスイングを被参照画像として同時に表
示することもできる。このようにすれば、例えばスラン
プに陥った場合には、調子の良かった時期のスイングと
現在のスイングとを比較検討することができるので、ス
ランプ脱出が容易となる可能性がある。
【0036】
【発明の効果】本発明においては、上述したように、参
照画像と被参照画像とは別々の時刻に別々の場所で撮影
されたものであるにも拘らず、同時にマルチ画面として
表示される参照画像Aと被参照画像Bとは、それらの相
対位置関係が一致したものとなっているので、あたかも
同じ場所で同時に撮影されたように見える。さらに、先
生のスイングを撮影した一つの参照画像Aを、多くの被
参照画像Bのそれぞれと一緒に表示することができるの
で、撮影に要する時間、コストなどを著しく軽減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による参照画像と被参照画像と
の同時表示方法における第1の基準座標画像の取り込み
動作を示す線図である。
【図2】図2は、同じく参照画像の取り込み動作を示す
線図である。
【図3】図3は、同じく第2の基準座標画像の取り込み
動作を示す線図である。
【図4】図4は、同じく被参照画像の取り込み動作を示
す線図である。
【図5】図5は、本発明における座標変換動作を示すフ
ローチャートである。
【図6】図6は、本発明における参照画像および被参照
画像の表示部分の選択動作を示す線図である。
【図7】図7は、本発明における参照画像と被参照画像
とをマルチ画面として表示した状況を示す線図である。
【図8】図8は、本発明における参照画像と被参照画像
の相対座標を変換する原理を説明する線図である。
【図9】図9は、同じくこの相対座標変換の原理を説明
する線図である。
【図10】図10は、同じくこの相対座標変換の原理を
説明する線図である。
【符号の説明】
P1〜P4,Q1〜Q4 基準物点、 11,21 C
CDカメラ、 12,22 視野、 13,23 フレ
ーム、 14,24 録画再生装置、 15,27 モ
ニタ、16,28 記録媒体、 25 コンピュータ、
26 ディジタルビデオプロセッサ、 19,29
プレーヤ、 30 リモートコントローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 参照画像を表す参照画像データを、撮像
    視野内に設定された4個以上の基準物点との相対位置関
    係が確立されるように取り込む工程と、 この参照画像データを取り込む際に使用した4個以上の
    基準物点と同じ4個以上の基準物点との相対位置関係が
    確立されるように被参照画像を表す被参照画像データを
    取り込む工程と、 前記参照画像データおよび被参照画像データの相対座標
    を、参照画像中での前記基準物点の位置と被参照画像中
    での前記基準物点の位置とがほぼ一致するように変換す
    る工程と、 この相対座標を変換した参照画像データと被参照画像デ
    ータとを同時に表示する工程と、を具えることを特徴と
    する参照画像と被参照画像との同時表示方法。
  2. 【請求項2】 前記参照画像を表す参照画像データを取
    り込む工程が、 撮像視野内に複数の基準物点を設定する工程と、 これらの基準物点を含む第1の基準座標画像を撮像して
    第1の基準座標画像データを取り込む工程と、 前記4個以上の基準物点を位置の基準として参照画像を
    撮像して参照画像データを取り込む工程とを含み、 前記被参照画像データを取り込む工程が、 撮像視野内に4個以上の基準物点を設定する工程と、 これらの基準物点を含む第2の基準座標画像を撮像して
    第2の基準座標画像データを取り込む工程と、 前記4個以上の基準物点を位置の基準として被参照画像
    を撮像して被参照画像データを取り込む工程とを含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の参照画像と被参照画像
    との同時表示方法。
  3. 【請求項3】 前記参照画像データおよび被参照画像デ
    ータの相対座標を変換する工程が、 前記第1の基準座標画像データに含まれる4個以上の基
    準物点を、前記第2の基準座標画像データに含まれる4
    個以上の基準物点と一致させるような座標変換パラメー
    タを導出する工程と、 このようにして導出された座標変換パラメータに基づい
    て前記参照画像データを座標変換する工程とを含むこと
    を特徴とする請求項1〜2の何れかに記載の参照画像と
    被参照画像との同時表示方法。
  4. 【請求項4】 前記参照画像と被参照画像とを同時に表
    示する工程が、これら参照画像と被参照画像とを同一の
    ディスプレイの表示画面上にマルチ画像として表示する
    工程を含むことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
    載の参照画像と被参照画像との同時表示方法。
  5. 【請求項5】 前記参照画像と被参照画像とを同時に表
    示する工程が、これら参照画像と被参照画像とを同一の
    ディスプレイの表示画面上に重畳して表示する工程を含
    むことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の参照
    画像と被参照画像との同時表示方法。
  6. 【請求項6】 前記参照画像と被参照画像とを、静止画
    として同一のディスプレイの表示画面上に重畳して表示
    し、これら参照画像および被参照画像のずれ量を計測す
    る工程を含むことを特徴とする請求項5に記載の参照画
    像と被参照画像との同時表示方法。
  7. 【請求項7】 前記参照画像と被参照画像とを同時に表
    示するに当たり、参照画像と被参照画像との表示開始タ
    イミングを合わせることを特徴とする請求項1〜6の何
    れかに記載の参照画像と被参照画像との同時表示方法。
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