JP2000183843A - 可変フレーム送受信方法及び装置 - Google Patents

可変フレーム送受信方法及び装置

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JP2000183843A
JP2000183843A JP36252698A JP36252698A JP2000183843A JP 2000183843 A JP2000183843 A JP 2000183843A JP 36252698 A JP36252698 A JP 36252698A JP 36252698 A JP36252698 A JP 36252698A JP 2000183843 A JP2000183843 A JP 2000183843A
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transmission
reception
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machine cycle
signal
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JP36252698A
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Kazuhiro Sato
和弘 佐藤
Suetoshi Katayama
季利 片山
Sadao Toki
定雄 土岐
Kazutomo Kon
一智 今
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Fujitsu Ltd
Fujitsu I Network Systems Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Fujitsu I Network Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】データ回線の動的な割当変更に伴うキャリアフ
レーム構成の変化やデータ回線のデータフレームの変更
に対応でき、非対称型伝送に対応でき、その送受信デー
タをCPUを介さずに自律的に外部装置とデータ転送が
行える可変フレームの送受信方法及び装置を実現するこ
と。 【解決手段】mビット列毎を送受信処理単位とし、その
処理単位を周期とする基本マシンサイクルを該処理タイ
ミングを定義する受信チャネル割当情報をORAMから
読み出して該基本マシンサイクルを選択し、その選択さ
れた選択的マシンサイクルの一部で、mビット列毎の受
信処理手順を定義するmビット列プログラム情報をOR
AMから読み出しながらチャネル受信処理を実行すると
共に、同様にORAMから該送信チャネル割当情報を読
み出して該基本マシンサイクルを選択し、その選択的マ
シンサイクルの一部で該プログラム情報を読み出しなが
らチャネル送信処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル多重通
信方式における可変フレームの送受信方法及び装置に関
するものである。
【0002】ディジタル多重通信方式は、従来の幹線網
から末端の端末機器へと広く採用されるようになり、様
々なフレーム方式が実現もしくは提案されている。
【0003】たとえば、近年ではCATV網のディジタ
ル化の進展に伴い、電話サービスとインターネット接続
サービスなど、音声回線とデータ回線の同時利用に向
け、それらの回線比率をトラフィックの状況や要求に応
じてダイナミックに変更できる動的可変チャネル割付フ
レーム方式(ダイナミック・チャネル・アサインメント
・フレーム)を採り入れたシステムが提案されている。
【0004】また、データ回線を利用するアプリケーシ
ョンによって、その要求性能は様々である。例えば、テ
レビ電話や会議では高速で双方向対称な伝送特性で、
(専用回線のような)連続した安定性が要求され、イン
ターネット接続では、一般的に局方向より端末方向のデ
ータトラフィックが多いことが知られている。このよう
に多様なニーズに応えるべく、局からの指示(ダウンロ
ードなど)によりフレームの可変範囲や可変チャネルの
フォーマットをダイナミックに変更する方式が望まれて
いる。
【0005】また、CATV網の伝送路に見られる上り
流合雑音帯域をできるだけ効率良く避けるために、上り
搬送周波数帯域を小刻みに設定するようにした非対称型
伝送方式(上り低速、下り高速)も知られている。
【0006】このような事から、非対称型伝送方式や様
々なフレームフォーマットの動的な変化に対応でき、音
声回線とデータ回線を効率よく両立できる通信方式に好
適で、且つ家庭用端末として小型・低消費電力・経済化
に不可欠なLSI化に適した可変フレームの送受信方法
及び装置が望まれる。
【0007】
【従来の技術】図47において、CATV局(以下、局
とも記す)から加入者宅内機器(以下、宅内機器又は端
末とも記す)に向けたフレームを下りフレーム(図48
参照)と呼び、その逆方向を上りフレームと呼ぶと、図
示の如く、下りフレームは4ms周期で連続して送信さ
れ、上りフレームはガードタイムGTがあるように、バ
ースト信号である。言い換えると、下りフレームは時分
割多重(TDM)方式であり、上りフレームは、決めら
れたタイミング(タイムスロット)を狙って送信される
時分割多重アクセス(TDMA)方式である。
【0008】そして、上り/下りの各フレームは同じ伝
送速度(8MBPS)で、それぞれ音声回線サービス用
の通話チャネル(以下、B−chと略称することがあ
る)とビデオ・オン・デマンド(DOV)やデータ回線
サービス用のデータチャネル(同、C−ch)と2つの
制御チャネルから成り、その2つの制御チャネルはメン
テナンスチャネル(M−ch)とB−ch制御チャネル
(同、D−ch)から成っている。
【0009】また、上りフレームについては、下りD−
ch及びC−chに対する受信確認応答信号(ACK)
を返すためのチャネルとして、D−ch用アックノーリ
ッジチャネル(同、AD−ch)及びC−ch用アック
ノーリッジチャネル(同、AC−chが組み込まれてい
る。これらの各チャネルは、図示のような各フォーマッ
トで構成されている。
【0010】上りフレームのように、多数の端末から一
つの局に向かって時分割で送信するTDMA方式では、
上りチャネルの衝突による他チャネルへの妨害を極力避
けるために段階的にバースト信号を送信するような手段
がとられるのが一般的である。
【0011】例えば、図48では上り下りのM−chを
使用して、先ずバースト信号の送信タイミングを決定す
るアクイジション制御が行われ、次にその位相を維持す
るための送信遅延(微調整)制御が継続的に行われる。
【0012】このようにして、各端末は各チャネルの送
信位相を共有し、統制のとれた送信が可能となり、D−
ch、C−ch、B−chなど個々に決められたそれぞ
れのチャネル使用手順に従って、各チャネルの送受信を
行う。
【0013】D−chやC−chは複数の端末で共用さ
れるので、伝送路上での衝突を前提にその使用手順(再
送手段など)が決められており、それに対して、B−C
Hは音声回線なので、衝突しないように局からの指示
(下りD−chを通して)に従って送信するように決め
られており、通話中はその端末が独占することになる。
【0014】図47は、CATV網の局と端末のディジ
タル多重通信における、宅内機器に適用された場合の上
記フレームの送受信処理を行う従来例の説明図である
が、本図のフレーム送受信装置の動作については、関連
出願(整理番号96−01546)に詳細に示されてい
るので繰り返しは避け、ここでは、本図を参照してデー
タ回線として使用するC−chのデータ・フローについ
て概略説明し、従来例の課題(問題点)を明らかにす
る。
【0015】C−chは、上記関連出願でも述べている
ように、VODサービスで必須となるビデオ・サーバと
の通信回線を提供することも目的の一つであるが、その
ビデオ・サーバの他に様々なサーバを備えることにより
サービスの幅を広げ、例えば、インターネット網に接続
するサービスも可能である。
【0016】そこで、C−chを使用したインターネッ
ト接続サービス時のデータ・フローを説明すると、パソ
コンPCからの上りデータ(パケット)は、イーサネッ
ト回線10Base-Tを介してLANコントローラLNCで受
信され、プライベートバスPBUSを介してシェアード
メモリーSMEMに一旦格納される。
【0017】LANコントローラLNCは、そのパケッ
ト受信完了を割込によってCPUに通知し、CPUはそ
れを受けると、シェアードメモリーSMEMからメイン
メモリーMMEMにそのパケットデータを読み込み、更
にそれをフレーム送受信装置内の共有RAM(図示せ
ず)に転送し、フレーム送受信装置に送信要求をする。
【0018】送信要求を受けたフレーム送受信装置は、
C−chのタイムスロットでモデムにキャリアオン信号
と共に、共有RAMからそのパケットデータを読み込み
ながら送出し、モデムはそれをキャリアに乗せて局に伝
送する。
【0019】もし、上りデータが伝送路上で他の端末の
送信バースト信号と衝突したり、伝送誤り等によって、
局側で正常受信できなかった場合には、下りC−chを
使用した受信確認応答信号(ACK情報)が規定時間内
に返ってこないので、CPUはそれを認知し、再送処理
を行う。
【0020】一方、局からの下りデータ(パケット)
は、モデムを介してフレーム送受信装置内の共有RAM
に受信フラグと共に格納され、CPUはその受信フラグ
から受信データが格納されていることを知り、且つ正常
データ(CRC演算エラーが無い)であれば、そのデー
タを共有RAMからSMEMに転送し、LANコントロ
ーラLNCに送信要求をする。もし、局からの下りデー
タが伝送誤りでなどで正常に受信できていなかった場合
には、CPUは上りAC−chを使用して再送要求を送
信し、正常受信できてから前記のデータ転送処理に入
る。
【0021】送信要求を受けたLNCは、そのパケット
をSMEMから読み込み、イーサネット回線10base-T経
由でパソコンPCに送信し、終了するとCPUに送信完
了を通知する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】まず、従来例において
は、前述のフレームフォーマットに示されるように、音
声回線であるB−chとデータ回線であるC−chは予
め固定的に割り付けてあり、音声回線とデータ回線のト
ラフィック変動に対応した動的フレーム再構成に対応で
きないという第1の問題があった。また、上下の伝送速
度が同じであり、非対称型伝送に対応できないという第
2の問題があった。
【0023】さらに、C−chの送受信データはCPU
を介して転送されるため、データチャネルのトラフィッ
クが増えるとCPUの処理負担が増大し、接続遅延など
のサービス品質劣化を引き起こすという第3の問題があ
った。
【0024】従って本発明は、上記3つの課題を解決す
るため、チャネル割当情報に従って動的にチャネルが割
り当てられる可変フレームの送受信する方法及び装置に
おいて、第1にデータ回線の動的な割当変更に伴うキャ
リアフレーム構成の変化に迅速に対応でき且つデータ回
線のデータフレームの変更にも柔軟に対応でき、第2に
非対称型伝送に対応でき、第3にその送受信データをC
PUを介さずに自律的に外部装置とデータ転送が行える
データ転送装置を備えた可変フレームの送受信方法及び
装置を実現することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】[1]上記の第1の目的
を達成するため、本発明に係る可変フレーム送受信方法
は、予め外部からチャネル割当情報とチャネル処理手順
をメモリー(ORAM)に格納しておき、フレームを構
成するビット数の1/N(Nは正の整数)のm(mは2
より大きい正の整数)ビットを周期として、且つ受信フ
レームの所定位相(フレームタイミング)に同期したタ
イミングを基本マシンサイクルとし、受信処理は、該メ
モリーに書き込まれている受信チャネル割当情報に基づ
いて該基本マシンサイクルを選択した受信用選択的マシ
ンサイクルで該メモリーに書き込まれている受信チャネ
ル処理手順を定義したmビット列プログラム情報に従っ
て処理を行い、送信処理は、該メモリーに書き込まれて
いる送信チャネル割当情報に基づいて該基本マシンサイ
クルを選択した送信用選択的マシンサイクルで該メモリ
ーに書き込まれている送信チャネル処理手順を定義した
mビット列プログラム情報に従って送信処理を行う。
【0026】すなわち、第1の本発明方法においては、
mビット列毎を送受信処理単位とし、その処理単位を周
期とする基本マシンサイクルを該処理タイミングを定義
する受信チャネル割当情報をORAMから読み出して該
基本マシンサイクルを選択し、その選択された受信用選
択的マシンサイクルの一部で、mビット列毎の受信処理
手順を定義するmビット列プログラム情報をORAMか
ら読み出しながらチャネル受信処理を実行する。
【0027】これと共に、同様にORAMから該送信チ
ャネル割当情報を読み出して該基本マシンサイクルを選
択し、その送信用選択的マシンサイクルの(受信部と
は)別の一部で該プログラム情報を読み出しながらチャ
ネル送信処理を実行する。
【0028】従って、可変チャネルの割当範囲内におい
て、mビット列を最小可変ビット列としてプログラムで
きるので、チャネルのフレーム構成(データ長、スクラ
ンブル/デスクランブルの範囲、CRCチェックの範
囲、ガードタイム長 、ヘッダー長やそのパターンな
ど)や送受信すべきチャネル(チャネル数やそのタイム
スロット)が変更になっても前記mビット列プログラム
情報と前記チャネル割当情報を変更することによって容
易に対応することができる。
【0029】さらにまた、互いに独立したORAMのア
クセス(リードライト)タイミングは受信送信互いに独
立したマシンサイクルの一部で行われるので、ORAM
は一般的なRAMチップを1個だけ用意すればよい。 [2]上記の第2の目的を達成するため、本発明に係る
非対称伝送速度の可変フレーム送受信方法は、相対伝送
速度が速い受信フレームを構成するビット数の1/N
(Nは正の整数)のm(mは2より大きい正の整数)ビ
ットを周期として、且つ受信フレームの所定位相(フレ
ームタイミング)に同期したタイミングを基本マシンサ
イクルとすると共にその受信クロックも基本クロックと
し、送受信の伝送速度比によって該基本マシンサイクル
と該基本クロックを分周生成した分周マシンサイクルと
分周クロックを送信処理の基本タイミングとし、受信処
理は、該メモリーに予め書き込まれている受信チャネル
割当情報に基づいて該基本マシンサイクルを選択した受
信用選択的マシンサイクルで該メモリーに書き込まれて
いる受信チャネル処理手順を定義したmビット列プログ
ラム情報に従って処理を行い、送信処理は、該メモリー
に書き込まれている送信チャネル割当情報に基づいて該
分周マシンサイクルを選択した送信用選択的分周マシン
サイクルで該メモリーに書き込まれている送信チャネル
処理手順を定義したmビット列プログラム情報に従って
分周マシンサイクルレベルの処理を行い、該分周クロッ
クでビットレベルの送信処理を行う。
【0030】すなわち、第2の本発明方法においては、
受信処理は、前記第1の本発明方法と同じであり、送信
処理はmビット列毎を処理単位とし、伝送速度比に応じ
た分周マシンサイクルで該メモリーに予め書き込まれた
送信チャネル割当情報を読み出して該分周マシンサイク
ルを選択し、該選択的分周マシンサイクルの一部でmビ
ット列毎の送信処理手順を定義するmビット列プログラ
ム情報をORAMから読み出しながら分周マシンサイク
ルレベルの送信処理を実行し、シリアル処理が必要なビ
ットレベルの処理は該分周クロックで行う。
【0031】従って、伝送速度が異なるチャネル送受信
でもその伝送速度を意識せずにmビット列を最小可変ビ
ット列としてプログラムでき、且つそのプログラム情報
は伝送速度比情報によって選択的に読み込まれ実行され
るので、チャネルのフレーム構成のみならず伝送速度比
が変更になっても該伝送速度比情報を変更することによ
って容易に対応することができる。 [3]また本発明方法では、上記[1]又は[2]にお
いて、該受信処理は、受信フレームのビット列を該mビ
ット列プログラム情報の読み込みから該マシンサイクル
の一定周期以内に処理を完了する受信パイプに入力し、
該受信パイプからの処理済みデータをメモリーの所定の
空き領域に書き込み、送信処理は、メモリーの所定領域
に予め書き込まれているデータを該mビット列プログラ
ム情報の読み込みから該マシンサイクルの一定周期以内
に処理を完了する送信パイプに入力し、送信パイプから
の処理済みデータをビット列に変換して送信する。
【0032】
【発明の実施の形態】図43は本発明に係る可変フレー
ム送受信方法を実現する可変フレーム送受信装置と関連
装置との位置関係を示した図であり、まず初めに、この
位置付けと機能分担について簡単に述べる。
【0033】この図43は、CATV網で使用される端
末機器の場合を主な機能ブロックで示しており、変復調
器MODEM、固定フレーム送受信装置COM、LAN
コントローラLNC、シェアードメモリーSMEM、中
央処理装置CPU、音声コーデックCODECは、いず
れも公知のものである。図示のように、本発明に係る可
変フレーム送受信装置CCHは、固定フレーム送受信装
置COMとLANコントローラLNCとの間に位置して
おり、中央処理装置CPUの制御の下に可変フレームの
送受信処理を行う。
【0034】ここで、実施例における可変チャネルとそ
の割当情報を含むフレームフォーマットについて簡単に
説明すると、図44及び図45に示すように、固定チャ
ネルとして、上り/下り共、M−ch、D−ch、AD
−ch及びB−chが、更に下りにはC−ch割当用チ
ャネルTA−chが組み込まれており、可変チャネルと
しては上り/下り共、C−chがある。また、下りC−
chにはC−ch用アックノーリッジチャネルAC−c
hが含まれている。
【0035】このC−chは、B−chのタイムスロッ
トを排他的に使用して割り当てられるほか、その他の空
きタイムスロットも使用してダイナミックに割り当てら
れる。その割当はトラフィック状況や、データ通信サー
ビスのグレードによって局がTA−chを介してチャネ
ル割当情報を送信し、端末はそれを固定フレーム送受信
装置COMで受信し、中央処理装置CPUがその割当情
報を可変フレーム送受信装置CCHに設定することで行
われる。
【0036】このように、固定割付されたチャネル、す
なわち、M−ch、D−ch、AD−chの送受信及び
TA−chの受信は、固定フレーム送受信装置COMが
行い、可変割付のチャネル部分、すなわちC−chの送
受信を本発明に係わる可変フレーム送受信装置CCHが
行うという機能分担であるが、これらを一体化して一つ
のLSIチップにすことも可能であり、図示のように個
別のチップで構成しても、その効果が変わるものではな
い。
【0037】なお、上記の如く、受信されるチャネル割
当情報によってC−chがダイナミックに割り当てられ
ることから、ここでは、可変フレーム(又は可変チャネ
ル)と称している。
【0038】図1は、本発明に係わる可変フレーム送受
信方法を実現する可変フレーム送受信装置の実施例
(1)であり、本図をもう少し詳しく示したのが図3で
ある。
【0039】まず、この装置の構成を図3を参照して説
明する。
【0040】送受信タスク制御部2000の構成は、公知の
固定フレーム送受信装置COM(以下,単にCOMと略す
場合がある)から受信マルチフレームタイミング信号Rx
MFTが同期マシンサイクル生成部2100と受信チャネル割
当制御部2200に、送信フレームタイミング信号TxFTが送
信チャネル割当制御部2500にそれぞれ与えられており、
同期マシンサイクル生成部2100の出力はタイミングバス
TMBUSを介して各機能部に分配するように接続されてい
る。また、送受信タスク制御部2000に入力されるクロッ
ク信号8MCLKも同期マシンサイクル生成部2100経由で他
の各機能部に分配されている(クロック信号類は被分配
側での図示を省略)。
【0041】受信チャネル割当制御部2200、受信チャネ
ルタスク制御部2300、送信チャネル割当制御部2500、送
信チャネルタスク制御部2600の各部は、バス接続されて
OBUSインタフェース部2900を介してオペレーション
用ランダムアクセスメモリー(以下、ORAM)に接続
されており、受信チャネル割当制御部2200はORAMか
ら受信チャネル割当情報を読み込んで受信チャネルタス
ク制御部2300を制御するように接続され、同様に送信チ
ャネル割当制御部2500もORAMから送信チャネル割当
情報を読み込んで送信チャネルタスク制御部2600を制御
できるように接続されている。
【0042】さらに受信チャネルタスク制御部2300及び
送信チャネルタスク制御部2600は、ORAMからmビッ
ト列プログラム情報を読み出しながら、チャネル送受信
処理内容とその処理バイト数を解析し各種タスク制御信
号を送受信処理部3000に与えるため、受信チャネルタス
ク制御部2300の出力は受信チャネル処理部3100と受信書
込制御部4100に接続されており、送信チャネルタスク制
御部2600の出力は送信チャネル処理部3500と送信読出制
御部4800にそれぞれ接続されている。
【0043】なお、受信チャネルタスク制御部2300は、
受信チャネル処理部3100から端末識別子TIDの照合結果T
IMATを受けるようにも接続されていて、自端末向けのチ
ャネルに対するタスク制御信号のみ出力するようになっ
ている。
【0044】一方、送信チャネルタスク制御部2600は、
データ転送部4000から送信要求TxREQを受けるようにも
接続されており、その要求があった場合のみタスク制御
信号を出力するようになっている。
【0045】また、送信チャネルタスク制御部2600には
送信バーストの先頭に付くヘッダをORAMから読み出
すレジスタも含まれていて、そのレジスタの出力が送信
チャネル処理部3500に接続されている。
【0046】次に、送受信処理部3000の構成は、受信部
は受信チャネル処理部3100と受信書込制御部4100、送信
部は送信チャネル処理部3500と送信読出制御部4800から
それぞれ成っており、受信チャネル処理部3100にはCO
Mからビットシリアルな受信フレームRxFMが入力され、
送信チャネル処理部3500からはビットシリアルな送信
(バースト)フレームTxFMが出力されるように接続され
ている。また、送信チャネル処理部3500からはキャリア
オン・オフ信号CARRとスクランブルオン・オフ信号SCRM
もCOMに出力するように接続されている。
【0047】受信チャネル処理部3100にはCRC演算回
路3150が含まれ、受信書込制御部4100とパラレル受信デ
ータ線で接続され、また送信チャネル処理部3500にもC
RC演算回路3550が含まれ、送信読出制御部4800とパラ
レル送信データ線で接続されており、更に受信書込制御
部4100の出力及び送信読出制御部4800の入力はバス接続
されTBUSインタフェース部4900を経由してデータ転
送用ランダムアクセスメモリー(以下、TRAM)に接
続されていて、受信データをTRAMへ書き込んだり、
逆に送信データをTRAMから読み出したりできるよう
になっている。
【0048】受信チャネル処理部3100にはまた、端末識
別子TIDの照合回路が含まれており、受信データの先頭
に備えられた受信識別子RTIDとI/Oレジスタ部1100か
ら与えられている自端末の識別子TIDを照合し、それが
一致したとき、その検出信号TIMATを受信チャネルタス
ク制御部2300に出力するように接続されていて、受信チ
ャネルタスク制御部2300は、その端末識別子TIDが自端
末のTIDと一致したチャネルに対するタスク制御信号の
み出力するようになっている。
【0049】受信書込制御部4100には、C−ch用アッ
クノーリッジチャネル(以下、AC−ch)受信書込制
御部4110とC−ch受信書込制御部4120が含まれてい
て、それぞれの受信チャネルのデータブロックは、初期
設定部1000のI/Oレジスタ部1100から与えられたパラ
メータに従って決められたTRAMのバッファ領域に書
き込むようになっている。また、それらのデータブロッ
クの書き込み終了時は、受信チャネルタスク制御部2300
からのタスク制御が正常であったかどうかをチェック
し、その結果をそのデータブロックの先頭に書き込むよ
うになっている。
【0050】送信読出制御部4800は、送信データをTR
AMから読み出しながら送信チャネルタスク制御部2600
からのタスク制御が正常であったかどうかをチェック
し、そのデータブロックの送信が完了した時、その結果
をI/Oレジスタ部1100に出力し、CPUがその状態を
読み込めるようになっている。
【0051】また、受信書込制御部4100と送信読出制御
部4800は、データ転送部4000にTRAMアクセス(リー
ド/ライト)タイミング信号を出力し、データ転送部で
それを受けてTRAMのバッファ領域の空き具合を監視
できるようになっている。
【0052】次に、データ転送部4000の受信データ転送
部は、受信ポインタ部4300と受信データ転送読出部4400
から成り、送信データ転送部は、送信ポインタ部4500と
送信データ転送書込部4600から成っており、各部はTB
USを介してTRAMと接続され、さらにタイミングバ
スTMBUSからマシンサイクルのタイミングが与えら
れるように接続されている。
【0053】また、データ転送部4000とLNCインタフ
ェース部5000はローカルバスLBUSで接続されており、デ
ータ転送部4000は受信書込制御部4100から受信データ転
送要求信号RTREQを受けると、そのデータ転送をLNC
インタフェース部5000を介して開始し、受信書込制御部
4100に転送終了信号RTENDを返すように接続されてお
り、また、LANコントローラLNCから送信データを
取り込み終えると送信チャネルタスク制御部2600に送信
要求信号TxREQを出力し、その結果信号である送信完了
信号TxENDを送信読出制御部4800から受けるように接続
されている。
【0054】さらに、このデータ転送部4000は割込制御
部7000へ転送処理に関する各種割込要求信号TIRQを
出力するようになっている。
【0055】LNCインタフェース部5000は、公知のL
ANコントローラLNCとシステムバスSBUSで接続さ
れ、I/Oチャネルレディ信号IORDYも受けられるよう
になっており、データ転送部4000から書込要求信号WRRE
Q、読出要求信号RDREQを受けてLANコントローラLN
Cと送受信データの授受が行えるようになっている。
【0056】また、共通バスCBUSを介してCPUと
も接続されており、CPUがこのLNCインタフェース
部5000を介してLANコントローラLNCにアクセスで
きるようになっている。さらに、CPUのアクセスに対
して、LANコントローラLNCやLNCインタフェー
ス部5000がそれに応答する準備ができたことを示すレデ
ィ信号LRDYがCPUに与えられるようになってい
る。
【0057】また、LNCインタフェース部5000は、デ
ュアルポートRAM用のデータ転送専用バスDBUSも
備えており、シェアードメモリーSMEMにデュアルポ
ートRAMを使用して、LANコントローラLNCを介
さずにデータ転送ができるようにもなっている。
【0058】さらに、このデータ転送専用バスDBUS
を使用したデュアルポートシェアードメモリーモードD
PSMMか、システムバスSBUSを使用したシングルポー
トメモリーモードSPSMMにするか選択できるよう
に、そのモード選択信号DP/SPがI/Oレジスタ部1100
から接続されている。
【0059】OBUSインタフェース部2900の構成は、
送受信タスク制御部2000とタイミングバスTMBUS、メモ
リーORAM及び共通バスCBUSが接続されていて、CP
Uと送受信タスク制御部2000からORAMをアクセス
(リード/ライト)できるようになっており、送受信タ
スク制御部2000のORAMアクセス(リード)は、CP
Uのアクセスよりも優先的に行えるようになっている。
そのため、CPUに対してアクセスを待たせるOBUS
レディ信号ORDYがCPUのレディ入力RDYにワイヤード
オア接続されている。
【0060】また、送受信タスク制御部2000の受信チャ
ネル割当制御部2200、受信チャネルタスク制御部2300、
送信チャネル割当制御部2500、送信チャネルタスク制御
部2600の各部がORAMをアクセスするタイミングは、
タイミングバスTMBUSから与えられるマシンサイクルの
タイミングが予め割り当てられていて、各部は1マシン
サイクル内に必要とするリードアクセスが保証されるよ
うになっている。
【0061】TBUSインタフェース部4900の構成は、
送受信処理実行部3000と、データ転送部4000と、タイミ
ングバスTMBUSと、メモリーTRAMと、共通バスCBUS
とが接続されていて、CPUと送受信処理部3000及びデ
ータ転送部4000の各部がTRAMをアクセス(リード/
ライト)できるようになっている。また、送受信処理部
3000とデータ転送部4000のTRAMアクセスタイミング
は、タイミングバスTMBUSによって与えられるマシンサ
イクルで予め割り当ててあり、もし、そのアクセス中に
CPUがアクセスしたら、CPUを待たせるようにTB
USレディ信号TRDYがCPUのレディ入力RDYにワイヤ
ードオア接続されている。
【0062】初期設定部1000はI/Oレジスタ部1100と
初期化制御部1200から成り、I/Oレジスタ部1100の一
方は共通バスCBUSに接続され、他の一方は、送受信タス
ク制御部2000、送受信処理部3000、データ転送部4000の
各部に接続されている。また、初期化制御部1200はI/
Oレジスタ部1100からTRAMに関するパラメータを受
けられるように接続されていると共に、そのパラメータ
に従って確保したTRAMの各種領域の開始アドレスを
I/Oレジスタ部1100に返すように接続されている。
【0063】割込制御部7000は、初期化制御部1200、送
受信処理部3000、データ転送部4000の各部から、それぞ
れの割込要求信号IIRQ、BIRQ、TIRQが接続されていて、
それらの割込要求信号は、この割込制御部7000で割込要
因として一旦保持され、CPUの割込入力IRQに与えら
れるように接続されている。また、CPUがその割込要
因を知ることができるように、割込制御部7000は、共通
バスCBUSにも接続されている。
【0064】次に、上記の本発明に係る送受信装置の実
施例(1)の動作について、動作概要を示す図4を参照
しながら個々の動作を詳しく説明する。
【0065】1.初期設定動作 電源が入ると、外部からリセット信号が与えられること
によって各機能部はリセットされ、送受信タスク制御部
2000、OBUSインタフェース部2900、送受信処理部30
00、データ転送部4000、及びTBUSインタフェース部
4900の各部はオフライン状態で立ち上がり、CPUから
の動作条件や各種パラメータの設定を待つ状態となる
(図4のS1参照)。
【0066】ここで、オフライン状態について簡単に述
べておくと、本実施例では、主要機能部毎にオンライン
/オフラインの設定ができるようになっていて、オフラ
インとは、その機能部が強制的にリセットされた(機能
停止)状態のことであり、CPUからは、あたかもその
機能部が切り離されているかのように見える状態のこと
である。こうすることによって、順次機能立ち上げが可
能となり、まだ動作条件が確定しない機能部から擾乱さ
れるという恐れが無く、手際よく初期設定や障害探索が
できるなどの数々のメリットがある(詳細後述)。
【0067】CPUは、前記オフライン状態で図38に
示すアドレスマップのI/Oエリアに備えられた書込レ
ジスタ群(図39参照)に動作モードや各種パラメータ
を設定する。
【0068】図39のI/Oレジスタ一覧を参照して説
明すると、動作(機能)条件は、オンラインレジスタON
L(4000h番地、hは16進表示を意味する、以下同様)
と機能選択レジスタTST(4001h番地)及び動作モードレ
ジスタFMD(4012h番地)の各レジスタに設定する。
【0069】各種パラメータは、受信リングポインタ数
レジスタRxPL(4002h番地)と送信リングポインタ数レジ
スタTxPL(4004h番地)にそれぞれのポインタの数を設定
し、ACKバッファ長レジスタAKBL(4006h番地)と受信
データバッファ長レジスタRxBL(4008h,4009h番地)及び
送信データバッファ長レジスタTxBL(400Ch番地)にそれ
ぞれのバッファ領域のバイト数を設定し、ACKデータ
長レジスタAKSZ(4007h番地)と受信データ長レジスタRxS
Z(400Ah番地)及び送信データ長レジスタTxSZ(400Dh番
地)にそれぞれのデータバイト数を設定する。また、端
末共通識別子レジスタTIDC(400Eh,400Fh番地)と端末個
別識別子レジスタTIDI(4010h,4011h番地)にそれぞれの
識別子を設定する。必要に応じて割込マスクレジスタMS
K(401Dh番地)も設定する。
【0070】なお、受信ブロックバッファリング数レジ
スタRxBF(400Bh番地)は、そのブロック(データフレー
ム)数を設定すると、受信バッファの空き塞がり管理を
そのブロック単位で行い、設定されない場合には自動的
にバイト単位で管理することになる。データブロック
(データフレーム)については、後述の受信書込処理と
送信読出処理の説明で詳しく述べられる。また、具体的
なI/Oレジスタの設定例は図40に示されている。
【0071】前記I/Oレジスタ部1100の設定を終了す
ると、CPUは、次に、オンラインレジスタONL(4000h
番地)に“03h”を書いてORAMとTRAMをオン
ライン状態に設定する。
【0072】CPUはオンライン状態のORAMに、図
38のORAMアドレスマップに示されるように、前半
アドレス(0000h〜01FFh)には受信処理用プログラム情
報を、後半アドレス(0200h〜03FFh)には送信処理用プ
ログラム情報を、それぞれ設定する(同S2)。
【0073】前記受信処理用プログラム情報には、図4
1の設定例に示されるように、データチャネル処理に関
するmビット列プログラム情報、すなわち、受信オペレ
ーションコードRxOP(図41の(1))と、そのデータ
チャネルを伝送するフレーム(キャリアフレームと呼ぶ
場合がある)上のタイムスロット割当に係わるフレーム
定義情報、すなわち、受信シングルフレーム定義SFF
(同(2))と割当チャネル番号に係わる受信チャネル
マップRxBM(同(3))がある。
【0074】また、前記送信処理用プログラム情報に
は、図42の設定例に示されるように、データチャネル
処理に関するmビット列プログラム情報、すなわち、送
信オペレーションコードTxOP(図42の(1))と、そ
のデータチャネルを伝送するキャリアフレーム上の割当
(バーストの開始タイミング、長さ、数)に係わるフレ
ーム定義情報、すなわち、バーストフレーム定義BFF
(同(4))と、そのバーストフレームの先頭に付加さ
れるヘッダとTIDパターンHED(同(2))と、割当
チャネル番号に係わる送信チャネルマップTxBM(同
(3))がある。
【0075】なお、以下の説明では、これらのプログラ
ム情報を、mビット列プログラム情報はオペコード、フ
レーム定義情報はチャネル割当と簡潔に呼ぶ場合があ
る。
【0076】一方、TRAMは、オンラインに設定され
たことを契機に、初期化制御部1200による領域確保の動
作が自動的に開始される(同S3)。
【0077】領域確保とは、図38のアドレスマップの
TRAM部分に示されているように、TRAMは受信デ
ィスクリプタRxDP、送信ディスクリプタTxDP、AC−c
h受信データバッファACKB、C−ch受信データバッフ
ァRxDB、C−ch送信データバッファTxDBの順で各領域
を持つことができるようになっていて、それらの容量を
確保することである。
【0078】その領域確保は、先にI/Oレジスタ部11
00に設定されている受信リングポインタ数レジスタRxPL
(4002h番地)、送信リングポインタ数レジスタTxPL(40
04h番地)、ACKバッファ長レジスタAKBL(4006h番
地)、受信データバッファ長レジスタRxBL(4008h,4009
h番地)の各レジスタを参照しながら各領域の開始(先
頭)アドレスを計算することによって行われる。
【0079】具体的には、TRAMの先頭アドレス(20
00h番地)に受信リングポインタ数(レジスタRxPL:400
2h番地)を加えて送信リングポインタ開始アドレスTxRST
Aを算出し、その算出したアドレスTxRSTAに送信リング
ポインタ数(レジスタTxPL:4004h番地)を加えてAC−
ch受信データバッファ開始アドレスAKBSTAを算出し、
以下同様に、そのアドレスAKBSTAにACKバッファ長
(レジスタAKBL:4006h番地)を加えてC−ch受信デ
ータバッファ開始アドレスRxBSTA、受信データバッファ
長(レジスタRxBL:4008h,4009h番地)を加えてC−c
h送信データバッファ開始アドレスTxBSTAを、というよ
うに順次計算し、その計算結果を各々の開始アドレスに
対応した読込レジスタ(図39のI/Oレジスタ一覧を
参照)に返す。
【0080】こうして得られた各開始アドレスは、送受
信データの読み書き処理で参照されるばかりでなく、C
PUからも読み出すことができるようになっているの
で、例えば、CPUは後に続くディスクリプタの初期設
定処理で送信リングポインタ開始アドレスTxRSTA(4002
h、4003h番地)を参照して送信ディスクリプタ領域(T
xDP)のアドレスを知ることができる。
【0081】初期化制御部1200は、TRAMの領域確保
を終えると割込制御部7000に割込要求信号IIRQを出力
し、割込制御部7000はそれを受けて割込要因レジスタ
(4014h番地)にその要求信号IIRQを一旦保持すると共
に、CPUに対して割込信号INTを出力して領域確保終
了を知らせる。
【0082】割込信号INTを受け付けたCPUは、割込
要因レジスタINT(4014h番地)を読み込んで初期化制御
部1200からの割込であることを知り、さらに、エラー表
示レジスタERR(4015h番地)を読み込んでTRAM領域
確保の結果を知ることができる。
【0083】エラー表示レジスタERRからは、図39の
アドレス4015h番地に示すように、TRAMの容量(102
4バイト)をオーバーした、容量に満たなかった、ちょ
うど一致したの3状態が分かるようになっており、も
し、容量オーバーの表示が見られた場合には、以降の動
作が正常に働かないので、上記の設定パラメータを再チ
ェックするなどして、回路障害か設定ミスかを判断し適
切な処置をとる。
【0084】このように、CPUは、TRAMの領域確
保が正常に終了したことを確認した上で次のステップに
進むことになっており、その後、CPUはデータ転送処
理に必要な送受信各ディスクリプタ領域(図38のRx
DP、TxDP)にそれぞれデータ転送元、転送先のア
ドレスなどを書き込んで初期設定する(同S4)。
【0085】上記ディスクリプタの初期設定終了後は、
CPUがオンラインレジスタONL(4000h番地)に“FF
h”を書いてすべての機能部をオンラインにすると、初
期設定部1000がすべての機能部にオンライン信号を与
え、マシンサイクルに同期した送受信処理が開始する
(同S5)。
【0086】オンラインレジスタONLの最上位ビットbit
7はプロテクト機能を持っており、一旦、そのビットbit
7が“1”にセットされてオンラインになると、下位ビ
ットbit6〜0はプロテクトされ、個々の機能部に対して
オンライン・オフラインの変更はできないようになって
いる。従って、チャネルフォーマットの変更などでTR
AMの領域を変更する必要が生じた場合には、まずbit7
に“0”を書いてプロテクトを解除し(解除された段階
ですべての機能部は一斉にオフラインになる)、I/O
レジスタの設定(同S1)から行う。
【0087】このような手順をとるのは、通常の運用時
では、たとえ一部の機能と言えども一瞬たりともその機
能が停止してはならないが、立ち上がる前や機能確認試
験では、必ずしも全ての機能が同時に作動することを必
要としない、と言う考え方に基づいている。
【0088】本実施例では、上記のように、段階的(部
分的)オンライン、一斉オフラインの手法を採ることに
より、ダイナミックなチャネルフォーマットの変更に対
しても、再開(立ち上がり)をスムーズに且つ確実に行
え、また、一部の機能を分離することにより、トラブル
シューティングも容易に行えるという効果を持ってい
る。なお、各機能部の説明図では、簡略化のため、この
オンライン信号が省略されているところもある。
【0089】このように、TRAMの各領域は初期化動
作で確保できるようになっていて、送受信チャネルのサ
イズ(伝送容量)が変わった場合でも、CPUが上記の
ようなパラメータを変更し、TRAMをオンラインに設
定することで領域の再確保が自動的に行われるので、様
々な伝送容量のチャネル送受信に対して、TRAMは柔
軟に対応することができる。
【0090】以上で初期化動作が終了し、次は送受信オ
ンライン処理の動作に移るが、本発明の基本に関わるマ
シンサイクルについて、予めここで詳しく述べ、その
後、各部のオンライン動作について説明する。
【0091】受信マルチフレームタイミングRxMFTに同
期したタイミングM0〜M7の連続した繰り返し周期を
1マシンサイクルと呼び、このマシンサイクルがこれか
ら述べる各部の動作の基本タイミングとなり、プログラ
マブル送受信処理単位の基本概念となる。この同期マシ
ンサイクルの生成回路は図5に示されている。
【0092】本実施例(1)では、下り(受信)は8M
BPSのビットストリーム、上り(送信)は8MBPS
又は2MBPSのビットストリームを処理する場合を示
しているが、いずれの場合でもマシンサイクルのタイミ
ングM0〜M7は、ビット0〜ビット7(1バイト又は
1タイムスロット)の時間的位置に対応させて考えるこ
ともできる。
【0093】すなわち、図7に示す如く、8MBPS/2MBPS
の伝送速度に関係なく1タイムスロットに8ビット(1
バイト)のシリアルデータが入るようにタイムスロット
を定義しており、シリアルに8ビットが入力(または出
力)される度に1マシンサイクルが経過することにな
る。このことは、1マシンサイクルで1タイムスロット
(8ビット分)の送受信処理ができれば、1タイムスロ
ット毎のプログラム化が可能であることを示している。
【0094】そして、伝送速度との関連付けは、基本マ
シンサイクルを1マシンサイクル単位で選択すること
と、直並列変換(又はその逆)や直列処理部のクロック
を1クロック単位で選択するという手法をとっており、
したがって、速度が2MBPSの場合、固定フレーム送受信
装置COMとの同期動作は、受信マルチフレームタイミ
ング信号RxMFTから作成したクロック分周信号CKDVとマ
シンサイクル分周信号MCDVでそれぞれ選択することによ
って実現している(図5、図7)。
【0095】すなわち、図7にも示される如く、2MBPS
は8MBPSの1/4であるから、送信処理は、4マシンサイク
ルに一度選択された1マシンサイクルで1タイムスロッ
ト実行し、シリアルビット処理も、4クロックに一度選
択された1クロックで1ビット処理するようにしてお
り、それらは、図中、「基本クロック8MCLK」に対して
「分周されたクロック2MCLK」と、「基本マシンサイク
ルM0〜M7」に対して「分周されたマシンサイクルDM0〜D
M7」と表記されている。
【0096】図7では、さらに、「選択された基本マシ
ンサイクルSM0〜SM7」及び「選択された分周マシンサイ
クルSDM0〜SDM7」が示されているが、これらはフレーム
定義情報から生成されたマシンサイクル選択信号RxMCS
(受信部)又はTxMCS(送信部)によって、基本マシン
サイクルの連続したタイミングM0〜M7と分周されたマシ
ンサイクルの連続したタイミングDM0〜DM7を選択したも
のである。
【0097】実施例では、このように4種のマシンサイ
クルタイミングと2種のクロックタイミングがあるの
で、以下の説明では、「基本マシンサイクルM0〜M7」と
「基本クロック8MCLK」を略して単に「マシンサイク
ル」と「クロック」、その他を「選択的マシンサイク
ル」や「選択的分周マシンサイクル」、「分周クロッ
ク」と呼ぶ場合がある。
【0098】以上のように、本実施例(1)では、上り
/下り非対称な伝送速度で、且つフレームアサインメン
トが変わっても、分周クロックと選択的分周マシンサイ
クルによって処理することにより、「1マシンサイクル
=1タイムスロット」という概念を崩さずに適用できる
ことを示しており、フレーム構成のプログラム容易性の
みならずハードウェア構成においても統一性と汎用性を
備えることができる。(本発明の可変フレーム送受信装
置が接続される固定フレーム送受信装置COMも本発明
の概念に基づいて構成し、非対称型伝送に対応すること
ができる)さらに、本実施例(1)では同位相の2系統
のマシンサイクル、O(オペレーション)系とT(トラ
ンスファー)系を備え、O系は、タイミングM0〜M3
とM4〜M7の2つに分け、前者は受信制御、後者は送
信制御の各々のメモリーアクセス用に割り振ることによ
って、―つのランダムアクセスメモリ(ORAM)を利
用できるようにし、一方T系は、タイミングM0、M1
とM2、M3とM4、M5とM6、M7の4グループに
分け、送受信データのバッファリングや転送処理のメモ
リーアクセス用に割り振ることによって、―つのランダ
ムアクセスメモリ(TRAM)を利用できるようにした
ものである(図9参照)。
【0099】すなわち、プログラム情報を読み出したり
処理データのリード/ライトは、図9に示す如く、送受
信部で時分割的に行われるが、送受信ビットシリアルデ
ータに関わるすべての処理動作は、パイプライン構造か
ら成る送受信部(受信パイプと送信パイプ)で独立に並
行して行われる。従って、以下の動作説明は主にその受
信パイプと送信パイプの動作について述べることにな
る。
【0100】これからの動作説明で、マシンサイクルの
タイミングを時間的に特定する必要がある場合には、
「#nM@」、「#nDM@」、「#nSM@」、「#
nSDM@」の表記方法をとり、#に続けて何番目
(n)の基本(M)/選択(SM)/分周(DM)/選
択分周(SDM)マシンサイクルのタイミング(@)で
あることを示すことにする。
【0101】たとえば、#0DM7と表記した場合は、
説明中の動作の起点となる信号(たとえば受信マルチフ
レームタイミング信号RxMFTなど)を含む(存在する)
その分周されたマシンサイクル、すなわち0番目の分周
マシンサイクルDMのタイミング7を意味し、#1DM
2と表記した場合には、その次の分周マシンサイクルの
タイミング2を意味する。
【0102】また、本実施例(1)では、メモリーアク
セスから実際の処理が完了するまで2〜3マシンサイク
ルを要するが、リアルタイムで連続するビット列を処理
できるようにパイプライン構造が採られており、上記の
ようなある一点のマシンサイクルと一つの動作関係を表
記するだけでは不十分な場合がある。そこで、オーバー
ラップしている動きを意識して示す必要がある場合は、
上記の#nに続いてPnを加え、先行している処理の残
りのマシンサイクル番号をPで引き継ぐことにする。
【0103】たとえば、#0P2SM7と表記した場合
は、説明中の動作の起点となる信号(とえば受信オペコ
ードの読出タイミング信号RTOVFなど)を含む(存在す
る)その選択されたマシンサイクル、すなわち0番目の
選択的マシンサイクルSMのタイング7を意味し、同時
にP2では、選択的マシンサイクルの2サイクル先行し
たオペコード読出しによる処理が引き続き行われている
ことを示す。
【0104】このように、動作の説明起点となるマシン
サイクルを#0番目とし、以後マシンサイクルの経過に
従って#nを順次プラス1する。また、先行する処理が
同時並行して行われていることを示す場合にはPを伴っ
たnを加え、そのPnも同様に順次プラス1すること
で、以下の動作説明を進める。
【0105】2.オンライン動作 電源投入後、本装置はリセットされてオフラインモード
で立ち上がるので、CPUは初期設定部1000のI/Oレ
ジスタ部1100に各種パラメータを設定し、ORAMとT
RAMをオンラインに設定し、ORAMにプログラム情
報を初期設定し、初期化制御部1200がTRAMの領域確
保を終了するのを確認してから送受信ディスクリプタに
初期設定し、すべての機能部をオンラインに設定するこ
とを上記に示した。
【0106】全オンラインに設定されると、初期設定部
1000はそのオンライン信号を送受信タスク制御部2000、
送受信処理部3000及びデータ転送部4000の各部に与え
(同S5)、各部はそれを受けて、上記の初期設定に基
づいた送受信処理動作を開始する。
【0107】ここからは、受信系、送信系、データ転送
系及びバス系の各々について、可能な限り動作の流れに
沿いながら、次の順で述べる。 第2.1項 受信部の動作 (1)受信プログラム情報読込とタスク制御 (2)受信チャネル処理(シリアル処理) (3)受信データ書込(パラレル処理) 第2.2項 送信部の動作 (1)送信プログラム情報読込とタスク制御 (2)送信データ読出・書込(パラレル処理) (3)送信チャネル処理(シリアル処理) 第2.3項 バス系の動作 (1)OBUSインタフェース (2)TBUSインタフェース (3)CPUアクセス 第2.4項 データ転送部の動作 (1)受信データ転送処理−−TRAMからSMEM
(LNC)へ (2)送信データ転送処理−−SMEM(LNC)から
TRAMへ (3)LNCインタフェース 2.1 受信部の動作 ORAMのアクセスが、図9に示されるように、O系の
マシンサイクルで送信部と受信部によって時分割的にア
クセスされることは既に述べたが、ここでは受信部につ
いて、プログラム情報の読込からそれに基づくタスク制
御、更にそのタスク制御に基づく受信チャネルのリアル
タイムデータ処理について、より詳細で具体的な動作説
明を行う。(CPUからのORAMアクセスは後述) (1)受信プログラム情報読込とタスク制御 送受信タスク制御部2000の受信部は、受信チャネル割当
制御部2200と受信チャネルタスク制御部2300から成り、
前者はORAMからフレーム定義情報を読み込みながら
その情報に基づいて後者のマシンサイクルを選択制御し
(同S6)、後者の受信チャネルタスク制御部2300は、
その選択されたマシンサイクルでORAMからオペコー
ドを読み込みながら受信チャネル処理部3100と受信書込
制御部4100を制御する(同S7)。
【0108】図11は、受信チャネル割当制御部2200の
回路説明図である。
【0109】本図において、COMから1タイムスロッ
ト幅の受信マルチフレームタイミング信号RxMFTが入力
されると、ORAMからシングルフレーム定義SFFとチ
ャネルマップRxBMがフレーム割当レジスタ2209とチャネ
ルマップレジスタ2212にそれぞれ読み込まれるととも
に、タイムスロットカウンタ(TSCTR)2201と第1シング
ルフレームカウンタ(SFCTR1)2202から成る受信マルチフ
レームカウンタ2203がクリアスタートする(同S6
1)。
【0110】シングルフレーム定義SFFは、第2シング
ルフレームカウンタ(SFCTR2)2204の出力信号SFFA0-4を
アドレスとし、受信マルチフレームタイミング信号RxMF
Tとタイムスロットカウンタ2201のオーバーフロー信号1
27TS(すなわち、シングルフレームタイミング)を入力
とするORゲート2205の出力RxFTを読込タイミング信号
SFFRDTとして、そのマンサイクルのタイミングM2(#
0M2)でフレーム割当レジスタ2209に読み込まれる
(同S6 2)。
【0111】一方、チャネルマップ情報RxBMは、タイム
スロットカウンタ2201の下位5ビットTSQ0-4をアドレス
信号RBMA0-4とし、受信マルチフレームタイミングRxMFT
で起動される読込パルス作成回路2211からのチャネルマ
ップ読込タイミング信号RBMRDTの間、その連続するマシ
ンサイクルのタイミングM3でチャネルマップレジスタ
2212及び受信チャネル数カウンタ2210に読み込まれる
(同S6 3)。
【0112】更に詳しく、図27のタイミング図を参照
してフレーム定義の読込について説明すると、タイムス
ロットカウンタ(TSCTR)2201の下位5ビットTSQ0-4
は、読込パルス発生回路2211にも接続されていて、読込
パルス発生回路2211は、受信マルチフレームタイミング
信号RxMFTを受けると、次のマシンサイクルのタイミン
グ#1M3から順次#2M3、#3M3、・・・#13
M3まで、上記TSQ0-4に従って読込パルスRD0〜RD11及
びRD12を発生し、チャネルマップRxBMの12バイト(01
E0h〜01EBh番地)をチャネルマップレジスタ2212に、残
り1バイト(01ECh番地)を受信チャネル数カウンタ221
0にそれぞれ読み込む。なお、チャネルマップレジスタ2
212は、8ビットのパラレル・イン・シリアル・アウト
・レジスタ12個で構成されている。
【0113】受信マルチフレームカウンタ2203は、上記
のように、7ビットのタイムスロットカウンタ(TSCT
R)2201と5ビットの第1シングルフレームカウンタ(S
FCTR1)2202から成り、それぞれ、図46に示す受信フ
レームフォーマットのタイムスロット数(番号)とフレ
ーム数(番号)をカウントする。なお、初期化終了後は
オール“0”で停止しており、受信マルチフレームタイ
ミング信号RxMFTが入力されると、そのマシンサイクル
のタイミング#0M7で“0”がプリセットされ、タイ
ミング#1M7から順次カウントアップする。
【0114】上記第1シングルフレームカウンタ(SFCT
R1)2202と第2シングルフレームカウンタ(SFCTR2)22
04の違いは、歩進タイミングであり、図示のように、前
者は、タイムスロットカウンタ(TSCTR)2201の出力信
号127TSで歩進し、後者は1タイムスロット早い出力信
号126TSで歩進する。これは、シングルフレーム定義SFF
の読み込みがそのフレームが開始すると同時に完了し、
その読込情報をフレームの先頭タイムスロットから有効
となるようにするためである。すなわち、シングルフレ
ームの位相と、シングルフレーム定義SFFの更新位相を
一致させるために、アドレスを指定する第2シングルフ
レームカウンタ(SFCTR2)2204を早めに歩進させてい
る。
【0115】なお、実際のORAMアドレス信号は、後
述のOBUSインタフェース部2900でオフセットアドレ
スが加算され、チャネルマップ読込アドレス信号RBMA0-
4にはRBMA5-9(01E0h)、シングルフレーム定義読込ア
ドレス信号SFFA0-4には、SFFA5-9(01C0h)がそれぞれ
加えられ、10ビットのアドレス信号としてORAMに
与えられる。
【0116】以上のように、ORAMの受信フレーム定
義情報のシングルフレーム定義SFFは、第1シングルフ
レームカウンタ2202が歩進する毎にその直前で01C0h番
地から01DFh番地まで順次フレーム割当レジスタ2209に
読み込まれ、チャネルマップRxBMは、受信マルチフレー
ムタイミングRxMFTが与えられる毎に01E0h番地から01EC
h番地まで1タイムスロット(又は1マシンサイクル)
に1バイトの割合でチャネルマップレジスタ2212と受信
チャネル数カウンタ2210に読み込まれる。
【0117】次は、上記のようにして各レジスタに読み
込まれたフレーム定義情報がどのように作用するかを説
明すると、まず、フレームNo.0の開始直前(No.0フレー
ムタイミング=マルチフレームタイミング)でレジスタ
に読み込まれた01C0h番地のデータ“1Fh”の下位7
ビットDB0-6は、一致回路2206によってタイムスロット
カウンタ2201の値TSQ0-6と比較されるように構成されて
いて、TSカウンタ2201が“1Fh”、すなわちタイム
スロットが31(TS31)のタイミングに達したとき
一致信号FMSTRが出力され、そのマシンサイクルのタイ
ミング#0M7でJ−Kフリップフロップ2207がオンに
なり(タイムスロットイネーブル信号TSENが論理“1”
になり)、マシンサイクル選択制御回路2208を起動す
る。
【0118】起動されたマシンサイクル選択制御回路22
08は、タイミング#1M7から#2M7、#3M7・・
と、上記タイムスロットイネーブル信号TSENが受信シン
グルフレームタイミングRxFT(SFFRDTと同じ)でJ−K
フリップフロップ2207がオフになるまでチャネルマップ
レジスタ2212に対してシフトクロックSFTCLKを出力し、
チャネルマップレジスタ2212の内容をビットシリアル信
号SRBMPで受け取りながら、それに基づいたマシンサイ
クル選択信号RxMCSをタイミング#1M7から順次(M
7毎に)受信チャネルタスク制御部2300に送出する(同
S6 4)。
【0119】実施例では、チャネルマップ情報を1ビッ
トで1タイムスロットを示すようにしているので、12
バイトx8ビットで96タイムスロットの範囲で割当を
自由にできるようになっており、チャネルマップレジス
タ2212の割当ビットは、1フレーム当たり96発のシフ
トクロックSFTCLKが供給され、1マルチフレームでは3
2回転(32フレーム分)することになる(レジスタの
最後のシリアル出力は最初のレジスタのシリアル入力に
戻されている)。
【0120】フレームNo.0のTS127(No.1フレーム
タイミング)になると、上記のようにフレーム割当レジ
スタ2209には01C1h番地のデータ“1Fh”が読み込ま
れ、同様にして、マシンサイクル選択制御回路2208が起
動され、2フレーム目のマシンサイクル選択信号RxMCS
が送出される。以後、同様にフレームNo.4まで続けられ
る。
【0121】フレームNo.5になると、01C5h番地から
“9Fh”が読み込まれ、最上位ビットDB7が論理
“1”になるので、マシンサイクル選択制御回路2208
は、一致信号FMSTRを待たずにそのマシンサイクルから
4サイクル後のマシンサイクルのタイミングM7(#4
M7)でマシンサイクル選択信号RxMCSの送出を開始
し、その後、一致信号FMSTRがあると、直ちに(#0M
7で)該マシンサイクル選択信号RxMCSを停止すると共
にタイムスロットイネーブル信号STENによる上記動作を
開始し、上記ビットシリアル信号SRBMPに基づいたマシ
ンサイクル選択信号RxMCSを送出する。従って、フレー
ムNo.5〜31は、最上位ビットDB7によるチャネルマップ
制御も加えられてマシンサイクル選択信号RxMCSの送出
が続けられる。
【0122】以上述べたように、受信チャネル割当制御
は、受信マルチフレームタイミングRxMFT毎にチャネル
マップレジスタ2212への再読込を行い、受信シングルフ
レームタイミング信号RxFT毎にフレーム割当レジスタ22
09への再読込を行うので、ORAMのチャネルマップRx
BMとシングルフレーム定義SFFは、それぞれマルチフレ
ーム毎、シングルフレーム毎にマシンサイクルの選択制
御に反映されることになり、ダイナミックなキャリアフ
レーム構造(タイムスロット割当)の変更要求に対応で
きる。
【0123】なお、受信チャネル数カウンタ2210は、1
チャネル分の受信タスク制御が終了する度に後述の受信
チャネルタスク制御部2300から出力される受信終了タイ
ミング信号RxENDを受けてカウントダウンし、受信すべ
きチャネル数が“0”になると、C−ch終了信号CHEN
Dを後述の受信処理部3100に返して受信チャネルタスク
制御を停止させる。これは、割り当てられたC−ch数
でマルチフレームのタイムスロットが割り切れず、空き
タイムスロットが生じた場合に無用な受信処理動作を避
けるために備えられている。また、この機能は、動作モ
ード設定レジスタFMD(4012h番地)のビット1(FMD1)
を“0”に設定することで無効にすることもできる。
【0124】次に、図12を参照して受信チャネルタス
ク制御部2300の動作を述べる。
【0125】受信チャネルタスク制御部2300は、上記の
受信チャネル割当制御部2200が出力するマシンサイクル
選択信号RxMCSに基づいて、ORAMからAC−chと
C−chのフォーマットを規定するオペコードを読み込
みながらタスク制御を行うようになっていて、まず、最
初のオベコードの読み出しは、受信マルチフレームタイ
ミング信号RxMFT(1マシンサイクル幅)で行われる
(同S7)。
【0126】図12において、受信マルチフレームタイ
ミング信号RxMFT(1マシンサイクル幅)は、オペコー
ド読込制御回路2301とタスク制御信号生成回路2306に与
えられており、タスク制御信号生成回路2306は、その受
信マルチフレームタイミング信号を受信したマシンサイ
クルのタイミング#0M3でアドレスリセットパルスRx
OARSTを出力して、ORAM読込アドレスカウンタ2307
を“00h”にリセットする。
【0127】一方、オペコード読込制御回路2301は、次
のタイミング#1M0で、バイトレジスタ2302にセット
パルスを出力して、ORAMの0000h番地(図41参
照)に格納されている処理バイト数“01h”を読み込
み、それに続くタイミング#1M1で一次機能レジスタ
2303にセットパルスを出力し、0001h番地に格納されて
いる処理機能“27h”を読み込むと共に、タイミング
#1M7でバイトカウンタ2304と二次機能レジスタ2305
にパラレルロード信号PLを与え、先の読込データをバイ
トカウンタ2304と機能レジスタ2305にロードする。
【0128】また、タスク制御信号生成回路2306は、同
じマシンサイクルのタイミング#1M1で、ORAM読
込アドレスカウンタ2307にインクリメント信号RxOINCを
出力してアドレスを一つ進め、次の読み込みに備える。
【0129】なお、実際のORAM読込アドレスの指定
は、アドレスカウンタ2307の出力信号RxOA1-8に、後述
のOBUSインタフェース部2900によって、最下位ビッ
トアドレス信号RxOA0と最上位ビットアドレス信号RxOA9
がタイミングM0〜M7をカウントする3ビットカウン
タの出力MQ0とMQ2(図5参照)が、それぞれ加え
られ、10ビットのアドレス信号RxOA0-9として行われ
る。
【0130】これで、処理手順の一つが読み込まれたこ
とになり、アドレスも一つ進めたので、次のオペコード
の読み込みにも備えたことになる。
【0131】ここで、オペコードの意味について簡単に
述べると、上記で読み込んだオペコードは、図41にも
示されるように、処理バイト数は「01h」で2バイト
を意味し、処理機能は「27h」で端末識別子TID検
出とサイクリックリダンダンシーチェックCRC開始を
意味する。以下同様であり、第1バイトで処理バイト
数、第2バイトで処理機能を表している。
【0132】このようにして最初のオペコードを読み出
した状態で、前述のマシンサイクル選択信号RxMCSが入
力されると、タスク制御信号生成回路2306は、そのタイ
ミング#0SM0から二次機能レジスタ2305の出力(処
理機能)に従ってタスク制御信号を生成すると共に、バ
イトカウンタ2304にイネーブル信号ENを与えるので、バ
イトカウンタ2304もタイミング#0SM7でカウントア
ップを開始する。
【0133】このバイトカウンタ2304は、マシンサイク
ル選択信号RxMCSが与えられる選択的マシンサイクルの
タイミングSM7毎に歩進し、指定の処理バイト数に達
すると、オーバーフロー信号RTOVFを出力し、次のオペ
コードの読み込みを指示する。
【0134】具体的には、ORAMには実際のバイト数
より1バイト少ない値を予め格納し、レジスタ2302に読
み込む。その値を前記バイトカウンタ2304にロードする
とき、論理反転してロードし、バイトカウンタ2304はそ
の値からカウントアップを開始し、オーバーフロー信号
RTOVFで所定のバイト数に達したことをオペコード読込
制御回路2301とタスク制御信号生成回路2306に通知す
る。
【0135】オペコード読込制御回路2301とタスク制御
信号生成回路2306は、オーバーフロー信号RTOVF(選択
的マシンサイクル1サイクルのSM0〜SM7の幅)を
受けると、そのマシンサイクルのタイミング#0SM0
及び#0SM1で次のオペコード読込、#0SM1でア
ドレス歩進、そして#0SM7でバイト数と処理機能の
ロードを実行する。
【0136】従って、読み込まれたオペコードは、マシ
ンサイクルのタイミング#0SM7でバイトカウンタ23
04と二次機能レジスタ2305にそれぞれ一斉にロードされ
るので、二次機能レジスタ2305には、そのnバイト処理
中(#1SM0から#nSM7)は、処理機能情報が常
に存在することになる。
【0137】タスク制御信号生成回路2306は、タイミン
グ#0SM7で与えられた処理機能情報からタスク種別
信号を生成すると共に、マシンサイクル選択信号RxMCS
に基づいたタイミングSM0〜SM7(又はM0〜M
7)をもとに、受信処理に必要なタスク制御信号を生成
し、タイミング#1SM0から出力を開始することによ
って後述の受信チャネル処理部3100と受信書込制御部41
00を制御する。
【0138】なお、タスク制御は、自端末(自局とも言
う)宛のチャネルだけを受信するように、端末識別子T
IDの判定タイミングであるのTIDストローブ信号TI
DSTBを受信チャネル処理部3100に与え、その結果信号で
あるTID一致信号TIMATを受けてから実質的なタスク
制御に入る(同S8)。
【0139】すなわち、もし、TID一致信号TIMATが
論理“0”(自局宛でない)であれば、受信チャネルタ
スク制御部2300はオペコードの読み込みと解析のみ続行
し、受信チャネル処理部3100と受信書込制御部4100に対
するタスク制御信号の送出は行わない。この状態をアイ
ドリング状態と呼ぶことにする。
【0140】また、タスク制御信号生成回路2306は、
“01D2h”(CRCエンド及びリターン)のオペコ
ードが二次機能レジスタ2305にタイミング#0SM7で
ロードされると、タイミング#1SM3で読込アドレス
カウンタ2307をリセットして最初のアドレスに戻し、C
RC演算が終了する(オーバーフロー信号RTOVFが出力
される)タイミング#0P2SM0、#0P2SM1で
先頭のオペコードを読み込み、前記の動作を繰り返す。
【0141】このように、オペコードの読み込みは、1
マルチフレームの間にORAMの先頭オペコードからリ
ターン命令までの間を繰り返し行われ、タスク制御は、
複数のチャネルに対して個々の端末識別子TIDを判定
し、自局宛チャネルに対してのみ受信処理部を制御す
る。
【0142】以上のように、受信チャネルタスク制御
は、受信マルチフレームの周期で起動され、マシンサイ
クル選択信号RxMCSによって選択されたマシンサイクル
のタイミングでオペコードの読み出し解析を行いなが
ら、受信チャネル処理を制御するので、チャネルフォー
マットを定義するmビット列プログラム情報は、キャリ
アフレームの構成によらない、独立したフォーマット情
報として扱うことができるので、同時に異なるフォーマ
ットのチャネル(複数チャネル)に対応できる。
【0143】また、オペコードには、リターン命令が備
えられていて、それを読み込んだとき、オペコードの先
頭アドレスに戻って読み込みを実行するようにしている
ので、複数のチャネル受信に対して繰り返し使用するこ
とができ、チャネル数が増えてもオペコードの変更は不
要である。
【0144】(2)受信チャネル処理 受信フレームのチャネル処理は、前述の受信タスク制御
に基づいて送受信処理部3000の受信チャネル処理部3100
で行われる。
【0145】まず、動作概要から述べると、受信チャネ
ルが自局宛であるかどうかを調べるために、チャネルの
先頭2タイムスロットで送られてくる端末識別子(以
下、TID)を、予め設定されている共通TID及び自
局TIDと照合し、もし、自局宛であれば、それに続く
データを取り込みながらCRCチェックも同時に実行す
る。最後のブロックチェックキャラクタ(BCC)まで
受信したところでそのチェック結果を取り込み、1チャ
ネル分の受信処理を終了する(同S8)。
【0146】実施例(1)では、C−chに割り当てら
れたタイムスロット例(図46の網掛け部分)には、図
示のように、フォーマットが異なるAC−chとC−c
h(互いにデータ内容に関連はない)が交互に伝送され
るようになっているが、受信オペコードもその順番で受
信するようにプログラムされているので、受信チャネル
処理部3100は、AC−chかC−chかを区別すること
なく、前述の受信チャネルタスク制御部2300からのタス
ク制御信号(各処理タイミング)に従って処理を実行す
る。
【0147】AC−chとC−chの受信データ及びC
RCチェック結果は、受信書込制御部4100によって、予
め決められたTRAMの各バッファ領域に振り分けて書
き込まれるので、受信チャネル処理部3100は、複数の異
なる構造のチャネルを連続的に処理できる。
【0148】図13は受信チャネル処理部3100の細部を
示しており、本図において、受信チャネル処理部3100は
前述のタスク制御信号生成回路2306からTIDストロー
ブ信号TIDSTBを受けて、その照合結果をタスク制御信号
生成部2306に返すことから動作を開始する。
【0149】各端末には、すべての端末に共通に与えら
れる共通TIDと個々の端末毎に与えられる自局TID
の2種類のTIDが、I/Oレジスタ1100(400Eh〜401
1h番地)に予め設定されており、これらのビットパター
ンと受信TIDは、それぞれの照合回路によって同時に
チェックされる。
【0150】具体的には、自局TIDの照合は、自局T
IDの下位8ビットTIDI0-7を照合する一致回路3104
と、同上位6ビットTIDI8-13を照合する一致回路3105と
その結果をTIDストローブ信号TIDSTBで保持するフリ
ップフロップ3106と、下位上位ともに一致が成立したか
どうかを判定するアンドゲート3107から成る自局TID
照合回路で行われる。
【0151】共通TIDも同様に、一致回路3108及び31
09とフリップフロップ3110とアンドゲート3111から成る
共通TID照合回路で行われ、両TID照合回路の出力
は、オアゲート3112を介してTID一致信号TIMATとし
てタスク制御信号生成回路2306に返される。
【0152】このように、TID照合回路は、2バイト
のTIDがフレーム構成が変わってることによって、連
続しない状態になっても、上位の照合結果を保持するフ
リップフロップ3106及び3110を備えることにより、柔軟
に対応できるようになっている。
【0153】なお、TIDの最上位2ビットRTID14-15
は、端末内の論理ポート番号を示すものであり、TID
ストローブ信号TIDSTBで2ビットレジスタ3113に一旦保
持される。
【0154】次にCRC回路3150の動作は、その構成か
ら簡単に述べると、図示のように、制御部3151とブロッ
クチェックレジスタ(以下、BCCレジスタ)3152とバ
ッファレジスタ3153から成っており、受信シリアルデー
タRxBSDは、直並列変換レジスタ3101の出力Q2を経由し
て3ビット遅れのシリアルデータCRCINとしてBCCレ
ジスタ3152に与えられている。
【0155】更にCRC回路3150の細部は図14に示さ
れており、BCCレジスタ3152の回路構成は公知のCR
C−CCITTに対応し、生成多項式はX16+X12+X
5+1である。
【0156】BCCレジスタ3152の図中、丸付き+は排
他的論理和(EX-OR)回路、丸付きAは論理積(A
ND)回路を示し、CB0〜CB15は、クロックイネ
ーブル(EN)入力付きのDタイプフリップフロップ
(DFF)を示す。なお、CB0〜CB15のDFFの
EN入力とクロック入力は、制御部3151からクロックイ
ネーブル信号CLKENとクロック信号8MCLKがマルチ接続さ
れているが、本図では省略されている。
【0157】また、制御部3151では、入力シリアルデー
タCRCINの3ビット遅延に伴って、マシンサイクル選択
信号RxMCSも、同様に、フリップフロップDF1〜DF3で3
クロック分遅延させており、CRCスタート信号CRCSTR
T、CRCポーズ信号CRCPUSE、CRCリスタート信号CR
CRSTAを受けて、プリセット信号PRSET及びクロックイネ
ーブル信号CLKENをBCCレジスタ回路3152に与えてC
RC演算の制御を行うようになっている。
【0158】バッファレジスタ3153は、CRC演算終了
直前、CRC演算終了信号CRCENDでBCCレジスタ回路
3152のフリップフロップCB8〜CB15の入力データを取り
込むようになっている。
【0159】次に、図28のCRCスタートとCRCポ
ーズ、CRCリスタート及び受信データの取込処理に関
するタイミング図も参照しながら動作説明を述べる。な
お、本タイミング図は、C−chのタイムスロットが1
つ置きに割り当てられた場合を示しており、受信シリア
ルデータRxBSDは、図示のようにマシンサイクル選択信
号RxMCSとマシンサイクルの両位相に合わせて直並列変
換レジスタ3101に入力されている。
【0160】前述のタスク制御信号生成回路2306は、T
ID一致信号TIMATを確認すると(以下、この確認した
タイミングを#0SM7とする)、次の選択的マシンサ
イクル(#1SM7)から処理バイト数(この場合は2
バイト)をカウント開始すると共に、タイミング#1S
M2でCRCスタート信号CRCSTRT出力し、制御部3151
は、それを受けて#1SM2でプリセット信号PRSETと
クロックイネーブル信号CLKENをBCCレジスタ3152に
与えて初期化(オール“0”)すると共に、J−Kフリ
ップフロップJK1をオンにする。
【0161】J−KフリップフロップJK1はタイミング
#1SM3からオンになり、その出力は、フリップフロ
ップDF1〜DF3で3クロック遅延されたマシンサイクル選
択信号RxMCSと共にAND回路に入力され、さらにOR
回路を通してBCCレジスタ3152のフリップフロップCB
0〜CB15のクロックイネーブルENに与えられるので、B
CCレジスタ3152は、図示のように、タイミング#1S
M3から有効になるCRCクロックで除算を開始する。
【0162】この除算開始は、図示のようにCRC回路
内部の3クロック遅延されたマシンサイクルで説明する
と、タイミング#1SM0の直前で初期化され、#1S
M0〜#1SM7の8クロックで1バイト(8ビット=
1タイムスロット)の演算が行われ、以下、同様に#2
SM0〜SM7でもクロックが有効となって除算が続け
られる。このように、CRC回路内部のマシンサイクル
と受信データ入力の位相についても考え方を統一してい
る。
【0163】図示例では、3バイト目はCRCポーズ
(受信データも取り込まない)となっており、タイミン
グ#3SM2でCRCポーズ信号CRCPUSEを受けると制
御部3151のJ−KフリップフロップJK1はタイミング#
3SM3からオフになり、クロックイネーブル信号CLKE
Nが無くなるのでBCCレジスタ3152の除算も停止し、
#3SMで入力される受信データ1バイトは処理されな
いで見送られる。
【0164】次のタイミング#4SM2でCRCリスタ
ート信号CRCRSTRを受けるとJ−KフリップフロップJK1
が#4SM3からオンになり、クロックイネーブル信号
CLKENがBCCレジスタ3152に再び与えられるので、除
算を再開する。
【0165】このように、CRCスタートとリスタート
の違いは、BCCレジスタ3152を初期化してから除算を
開始するか、直前の状態を引き継いで開始するかの違い
である。本実施例では、より柔軟に対応できるように、
選択的マシンサイクルのほかにこのようなオペコードに
よるポーズ(一時停止)機能を備えている。
【0166】一方、受信データの取込処理は、タスク制
御信号生成回路2306からの受信データセット信号RxDSET
をタイミング#1SM7、#2SM7及び#4SM7で
受け、直並列変換レジスタ3101の出力Q0〜Q7のパラレル
受信データを8ビットレジスタ3102に一旦取り込みなが
ら、それに続くタイミング#2SM2、#3SM3及び
#5SM2で後述する受信書込制御部4100によってTR
AMに書き込まれる。
【0167】なお、上記のCRC演算処理と受信データ
の取込処理例は、受信チャネルのフォーマットがCRC
処理の開始対象データと受信取り込み開始データが一致
している場合について述べたものであり、オペコードの
設定例(図41)で示した処理をする場合とは異なって
いる。
【0168】具体的には、図41に示すオペコードを実
行した場合には、CRC処理は2バイトのTIDにもか
かっているので、この場合には取り込みデータより2バ
イト分早くCRC処理を開始する。すなわち、ORAM
から読み込まれたオペコードは、タイミング#−2SM
7(上述の基準#0SM7を変えないためあえて負号を
用いる)でバイトカウンタ2304や二次レジスタ2305にロ
ードされるので、#−1SM2でCRC処理がスタート
し、#−1SM7で受信TIDの上位バイト、#0SM
7で下位バイトがそれぞれ照合され、その照合結果が一
致していれば、#1SM7で受信データセット信号RxDS
ETが与えられ、CRC処理も継続し、後述するCRC終
了処理まで進む。もし、受信TIDが一致しない場合に
は、前述のように、タスク制御はアイドリング状態であ
るから制御信号(受信データセット信号RxDSETなど)は
与えられず、受信処理そのものが行われない。
【0169】実施例はプログラマブルなので、このよう
な処理手順の違い(チャネルフォーマットの違い)は、
オペコードの設定によって、自由に変更できるものであ
り、以下の説明でも、本発明の特徴をより特徴的に簡潔
に述べるために、図41や34に示されるオペコード設
定とは異なる内容で述べる場合がある。
【0170】次に、CRCチェックの終了処理(その結
果の取り込み)と次のCRCチェック開始の連続動作に
ついて、CRC回路3150の細部を示す図14とタイミン
グチャートを示す図29を参照して説明する。
【0171】CRC終了処理は、タスク制御部のオペコ
ードCRCENDの読み込みマシンサイクルを起点(#0S
M)とすると、図29に示すように受信BCCの下位バ
イトRxBCC0及び上位バイトRxBCC1は、#1SM及び#2
SMの選択的マシンサイクルの位相にあり、CRC回路
3100内部では、3ビット遅れの選択的マシンサイクルの
タイミング#1SM0〜7及び#2SM0〜7の16ク
ロックで受信BCC(RxBCC0及びRxBCC1)を除算する。
【0172】ところで、本発明では、1バイト(1タイ
ムスロット)毎に送受信処理をプログラム可能とし、且
つ連続的に処理出来るように、その単位当たりの送受信
処理をTRAMへのアクセスを含めて1マシンサイクル
内(一つの処理に着目したTRAMアクセスから処理完
了までの時間ではない、パイプライン構造により異なる
処理が並行して行われ、個々の結果が1マシンサイクル
以内と言う意味)からに完結するようにしていること
は、すでに述べたが、このようなCRC演算において
は、BCCレジスタからその演算結果が得られるのは1
6クロック後であり、連続的に次のチャネルデータを受
信するためには何らかの工夫が必要である。
【0173】そこで本実施例(1)では、BCCレジス
タ回路3152において、16番目のクロックを待たずに、
15番目のクロックで出力される次段のフリップフロッ
プへの入力を取り込むことと、同じ15番目のクロック
で次段のフリップフロップへプリセットデータを入力し
て16番目のクロックでプリセットするようにしてい
る。すなわち、演算結果BCCの取込とプリセットを1
6番目のクロックで同時に行っている。
【0174】具体的に図14を参照してその構成を説明
すると、演算結果の下位バイトBCC0と上位バイトBCC1
は、BCCレジスタ回路3152のフリップフロップCB1(C
B0ではなく)の出力から順次引き出されており、EX−
OR回路へ出力するCB0、CB4、CB11ではそれらのEX−
OR回路の出力(次段への入力となる)から取り出され
ている。そして、すべてのフリップフロップの入力はA
ND回路を介して接続されており、プリセット信号PRSE
T(負信号)が一斉に入力できるようになっている。
【0175】また、TRAMへのCRC演算結果の書き
込みをバイト単位で行うため、上位バイトBCC1は、CR
C終了信号CRCENDで(16番目のクロックで)一旦バッ
ファレジスタ3153に保持されようになっている。
【0176】従って、その動作は図29のタイミング図
に示す如く、タイミング#1P3SM2で下位バイトBC
C0がデータセレクタ3103の入力「Aポート」に現れると
共に、CRC終了信号CRCENDによってBCCレジスタの
各フリップフロップ入力にはプリセット信号(負信号)
が与えられ、バッファレジスタの入力には上位バイトBC
C1が現れているので、#1P3SM2(16番目のクロ
ック)でその上位バイトが格納されると同時にBCCレ
ジスタも“オール0”にプリセットされ、#1P3SM
3の間、その格納された上位バイトBCC1がデータセレク
タ3103の入力「1ポート」に与えられる。
【0177】データセレクタ3103は、セレクト信号SEL0
とSEL1を受けて、受信データRxDと、CRCの除算結果
であるブロックチェックキャラクタBCC0及びBCC1を選択
的に出力するためのもので、タイミング#1P3SM1
までは受信データRxDn、#1P3SM2ではBCC0そ
して#1P3SM3ではBCC1を順次出力し、それらのデ
ータは、後述の受信書込制御部4100によって、TRAM
書込タイミングTRAMWRTに示されるタイミングでTRA
Mの所定領域に書き込まれる。
【0178】また、タイミング#0P2SMでは、連続
する次のチャネル受信のためのオペコード読み込みが行
われているので、#1P3SM2でCRCスタート信号
CRCSTRTも与えられ、J−KフリップフロップJK1はオン
の状態が続き、#3SM3から切れ目無く、次のチャネ
ルに対するCRC演算を新たに開始する事ができる。
【0179】以上のように、本実施例(1)では、極力
浅いパイプライン構造で1マシンサイクル以内の処理が
できるように、BCCレジスタ回路において、演算結果
のBCC取込と次の演算に備えたプリセット動作を1ク
ロック先行して同時に行うことで、連続CRCチェック
及び1マシンサイクル以内での2バイト取込を実現して
いる。
【0180】(3)受信データ書込 上記のようにして処理された受信チャネルのデータは、
受信書込制御部4100によってTRAMに書き込まれる。
【0181】図15は、その受信書込制御部4100を示
し、図示のようにAC−ch受信書込制御部4110、C−
ch受信書込制御部4120、アドレスセレクタ4130及びデ
ータセレクタ4140及びライト/リードタイミング部4150
から成り、各チャネルの受信データは各々の書込制御部
によって処理される。
【0182】受信書込制御部4100は、前述の初期化で設
定されたパラメータに基づいて、受信チャネルのデータ
をTRAMの所定領域にリアルタイムで書き込む機能の
ほかに、書込の際には、受信処理チェック、バッファ空
塞チェックとそれらの結果を表示するフラグ処理を主な
機能目的として備えられている。
【0183】受信処理チェックとは、データ内容その物
のチェックではなく、正常に処理されたものであるかど
うかを、初期設定時のパラメータを元にチェック(判
断)することであり、実施例では、TID照合の正常
性、受信データ長の正常性、CRC処理の正常性を判断
し、その結果をフラグ情報の一部として表示している。
【0184】このようなチェック及び表示は、前述のタ
スク制御や受信処理及びデータ転送部の監視をすること
になり、前述の各種パラメータの設定とオペコードのプ
ログラミングの矛盾、回路異常の発見手段を提供し、機
器の信頼性やインプリメントの容易性の向上に貢献しよ
うとするものである。
【0185】ここで、AC−chとC−chの書込制御
の違いについて簡単に説明すると、AC−chの場合
は、書き込まれた受信データをCPUが直接TRAMか
ら読み込んで処理をすることになっているので、転送の
必要が無く、ハードウェア的にはこの受信書き込みで完
結し、C−chの場合は、データ転送部4000が自律的に
それを外部のシェアードメモリSMEMに転送することか
ら、下記に述べるように、フラグ処理や受信終了処理な
どで異なる。
【0186】まず、AC−ch受信書込処理の流れを図
35を参照して概説すると、AC−ck受信書込制御部
4110は、 1AC−chのTID検出信号ATIDDETを受け
ると、 2TRAMのバッファ領域の先頭アドレスからフ
ラグを読み込んでバッファが空きであることを確認する
と共にそのフラグアドレスを一旦保持し、 3受信データ
書込タイミング信号RxDWRTを受けると、そのフラグアド
レスの次のアドレスから、連続したアドレスに受信デー
タを書き込んで行く。その後、 4BCC書込タイミング
信号RBCCWRを受けると、そのBCC2バイトを連続して
書き込んだ後、シーケンスカウンタを一つ進め、続いて
5バッファ塞がり表示ビット(“1”)及び読み込んだ
バッファ塞がり表示ビット(“0”)、受信ポート番
号、受信処理チェック結果、及び生成したシーケンス番
号で先に読み出したフラグを更新して同じフラグアドレ
スに書き戻し、 6CPUにAC−ch受信完了割込(図
示せず)をして1チャネル分のデータ書き込みを終了す
る。
【0187】もし、前記 1でバッファが塞がっていた場
合には、受信データ書込タイミング信号RxDWRTを受けて
も、受信データは上書きせず(アドレスも進めない)、
7BCC書込タイミング信号RBCCWRを受けたときに、 8
塞がり表示ビット(“1”)及び読み込んだフラグの塞
がり表示ビット(“1”)、今回の受信ポート番号、受
信処理チェック結果、現在のシーケンス番号でフラグを
更新して書き戻し、 6CPUに受信完了割込(図示せ
ず)をする。すなわち、フラグのみ書き換えて、(バッ
ファがすべて塞がっていたため)受信データの書きみが
できなかった事をCPUに通知する。そして、次回のT
ID検出信号を受けた時は、この止まっているアドレス
から再びフラグを読み込み、上記の動作を繰り返す。
【0188】一方、C−ch受信書込処理の流れは、上
記AC−chの流れに対比させ且つ図36を参照して説
明すると、 1がC−chのTID検出信号CTIDDETに変
わり、 2はフラグアドレスを一旦保持するのみ、 3 4で
は、その書き込み毎に後述のバッファ入力カウンタ歩進
パルスを出力し、 5は受信ポート番号、受信処理チェッ
ク結果、及び受信バッファでの滞留データブロック数
を、保持されているフラグアドレスに書き込むと共にバ
ッファ入力カウンタ歩進パルスを出力し、 6はデータ転
送部4000に転送要求(図示せず)を出して1チャネル分
のデータ書き込みを終了する。
【0189】以上のように、C−ch受信書込処理で
は、フラグの読み込みは行わないので、AC−ch受信
書込における処理 7 8のようなバッファ管理は行わない
こと、そして 6の受信完了時にはCPUに通知するので
はなく、データ転送部4000に転送要求を出して処理を引
き継がせるという点で異なるが、その他はほぼ同じであ
る。
【0190】従って、以下の動作説明では、図17を参
照してC−chの受信書込制御について述べ、AC−c
hについてはその都度述べることにする。図中、同機能
(動作)するものについては、同番号(又は信号略称)
が付与されている。
【0191】受信書込制御部4100は前述の初期化終了直
後、初期化制御部1000からTRAM領域確保終了信号CN
FENDを受けると、その信号でリングアドレスカウンタ部
4111を初期化し、待機している。
【0192】ここで予め、リングアドレスカウンタ部41
21の動作を説明すると、リングアドレスカウンタ部4121
は二つのカウンタCTR1及びCTR2で構成され、カウンタCT
R2はI/Oレジスタ部1100から与えらるパラメータのバ
ッファ開始アドレスRxBSTA0-9(AC-ch受信書込制御部41
10ではAKBSTA0-9)から受信データバッファ長RxBL0-7
(同AKBL0-7)で指定されるバイト数のTRAMアドレ
ス範囲を、リング状に繰り返し指定するようになってい
る。
【0193】具体的には、リングアドレスカウンタ部41
21がTRAM領域確保終了信号CNFENDを受けると、その
信号はオアゲートG1を介してカウンタCTR1及びCTR2に
パラレルロード信号PLAとしてそれぞれ与えられ、I/
Oレジスタ部1100から定常的に与えられているパラメー
タの受信データバッファ長RxBL0-7(同AKBL0-7)とバッ
ファ開始アドレスRxBSTA0-9(同AKBSTA0-9)をそれぞれ
のカウンタに初期セットする。
【0194】その後、カウンタCTR1及びCTR2は受信チェ
ック部4122(同4112)から歩進信号INCAが与えられて歩
進し、受信データバッファ長RxBL0-7(同AKBL0-7)に達
するとカウンタCTR1がオーバーフロー信号BOVFを出力す
るのでゲートG2が開かれ、次の歩進信号INCAがゲートG
2とG1を通ってパラレルロード信号PLAとしてカウンタ
CTR1及びCTR2に与えられるので、バッファ開始アドレス
RxBSTA0-9(同AKBSTA0-9)に戻る。
【0195】このようにして、リングアドレスカウンタ
部4121はバッファ開始アドレスRxBSTA0-9(同AKBSTA0-
9)と受信データバッファ長RxBL0-7(同AKBL0-7)で定め
られるアドレス範囲を、リング状に繰り返し指定するこ
とになる。
【0196】次に、受信チェック部4122(同4112)は、
受信チャネルタスク制御部2300から1マシンサイクル幅
のTID一致検出信号CTIDET(同AKTIDET)が与えられ
ると、そのマシンサイクルのタイミング#0SM0で受
信データ長カウンタCTR4にパラレルロード信号PLDを与
え、I/Oレジスタ1100から定常的に与えられているパ
ラメータの受信データ長RxDL0-7(同AKDL0-7)をそのカ
ウンタに設定する。
【0197】次のタイミング#0SM1では、C−ch
受信書込制御部4120の場合はフラグ読出は行わないが、
フラグアドレスセット信号FADSETをレジスタREG1に与え
てカウンタCTR2の示しているアドレスを取り込んで退避
させる。
【0198】AC−ch受信書込制御部4110の場合、受
信チェック部4112がフラグアドレスセット信号FADSETと
フラグ読出信号FLGRDとを同時に出力し、レジスタREG1
にフラグアドレスを取り込んで退避させると共に、TR
AMから空塞表示ビット(TDB7)をレジスタREG3に読み
込む。
【0199】ここでは、読み込んだ空塞表示ビットRFLG
が空表示(論理“0”)であったと仮定して動作説明を
進め、塞表示(論理“1”)の場合については後述す
る。
【0200】次に、選択的マシンサイクル#1SMから
#116SM(同#2SM)まで受信データ書込タイミ
ング信号CHDWRT(同AKDWRT)が来るので、受信チェック
部4122(同4112)は、各マシンサイクルのタイミングM
2で受信データ書込信号RxDWRを出力すると同時にリン
グアドレスカウンタ部4121に歩進信号INCA、受信データ
長カウンタCTR4に歩進信号INCDを与える。
【0201】最後に選択的マシンサイクル#118SM
(同#4SM)でBCC書込タイミング信号CBCCWR(同
ABCCWR)が来るので、受信チェック部4122(同4112)
は、そのマシンサイクルのタイミングM2とM3でBC
C書込信号BCCWRを出力すると同時にリングアドレスカ
ウンタ部4121に歩進信号INCA、受信データ長カウンタCT
R4に歩進信号INCDを与える。
【0202】このようにして、リングアドレスカウンタ
部4121及びデータ長カウンタCTR3が、データバイトの書
込毎にカウントアップし、データ長カウンタCTR3が所定
のバイト数に達するとオーバーフロー信号COVFをタイミ
ング#118SM4(同#4SM4)で出力するので、
受信チェック部4122(同4112)はそれをタイミング#M
4と照合し、一致していれば受信処理正常表示RCVOKを
オンにし、不一致であれば受信処理異常表示RCVNGをオ
ンにする。
【0203】そのチェック結果RCVOK、RCVNGは、受信チ
ェック部4122(同4112)が選択的マシンサイクル#11
8SMに続くマシンサイクルのタイミング#M0でフラ
グ書込信号FLGWRを出力すると同時に、セレクタSELにア
ドレス選択信号ADSELを与えて先に退避させておいた受
信フラグのアドレス(レジスタREG1)に切り替えること
によって、受信データの書き込まれたブロックの先頭ア
ドレスに他の情報と共に書き込まれる。
【0204】他の情報とは図示のように、C−ch受信
書込制御部4120の場合は、受信データブロック残留数RB
K0-3と受信ポート番号RTID14、15であり(図36の受信
フラグ内容参照)、AC−ch受信書込制御部4110の場
合は、カウンタCTR3からのシーケンス番号SEQ0-1、受信
ポート番号RTID14、15、読出空塞表示ビットRFLG及び書
込空塞表示ビットWFLGである(図35同)。
【0205】なお、受信データブロック残留数RBK0-3
は、受信バッファに書き込まれた転送待ち若しくは転送
中のデータブロック数を示しており、受信データブロッ
ク残留数カウンタ4430が受信データブロックの区切りで
ある受信フラグを書き込む毎にカウントアップするよう
に、フラグ書込信号FLGWRをカウントアップ入力+1に与
えている。
【0206】AC−ch受信書込制御部4110の場合は、
書き込むフラグの最上位ビット、すなわち空塞表示ビッ
トAKFG7はフラグ書込信号FLGWRそのものが与えられるの
で、書込時は必ず論理“1”になって塞がり状態を示す
ことになる。
【0207】また、シーケンス番号SEQ0-1は、受信チェ
ック部4112がフラグ書込信号FLGWRを出力した直後、歩
進信号INCSをカウンタCTR3に与えて一つ進められ、2ビ
ットなので0〜2の値を繰り返す。
【0208】以上がAC−chとC−ch各々につい
て、受信データ1ブロックの書込処理が正常に行われた
場合の動作である。
【0209】次に受信処理が異常であった場合の動作を
説明すると、例えば、オペコードで定義した受信データ
長(数)とパラメータで設定したデータ長が一致しない
場合、チェックのために備えられたデータ長カウンタCT
R4のオーバーフロー信号COVFとBCC書込タイミング信
号CBCCWR(同ABCCWR)が、一致しないという状態に陥
る。本実施例のチェック原理は、このようなタイミング
の不一致状態を利用して行うものである。
【0210】受信チェック部4122(同4112)はTID一
致検出信号CTIDET(同AKTIDET)を受けると、チェック
をイネーブル状態(受信データ書込信号RxDWRとBCC
書込信号BCCWRを受け付ける状態)にする。そして、も
し、データ長カウンタCTR4のオーバーフロー信号COVFが
BCC書込タイミング信号CBCCWR(同ABCCWR)より早く
出力された場合には、そのオーバーフロー信号COVFで直
ちにチェックをディスエーブル状態にして歩進信号INC
を閉塞すると共に受信処理異常表示RCVNGをオンにし、
更にフラグ書込信号FLGWRをタイミング#M0で出力し
てフラグを書き込む。
【0211】もし、オーバーフロー信号COVFよりBCC
書込タイミング信号CBCCWR(同ABCCWR)が早く出力され
た場合には、上記とは反対に、オーバーフロー信号COVF
が出るまで連続的に歩進信号INCを各カウンタに与え、
そのオーバーフロー信号COVFで直ちにチェックをディス
エーブル状態にして歩進信号INCを閉塞すると共に受信
処理異常表示RCVNGをオンにし、更にフラグ書込信号FLG
WRをタイミング#M0で出力してフラグを書き込む。
【0212】このように、TID一致検出信号CTIDET
(同AKTIDET)でチェックを開始し、所要データ数より
多く受信書込がある場合には強制的にそれを禁止し、不
足する場合には強制的に各カウンタの歩進を所定の数ま
で進めることによって、一旦受信開始後は、たとえその
受信バイト数に過不足があってもデータブロック毎のバ
ッファアドレスが狂わないようにしている。
【0213】従って、予めバッファサイズをフラグを含
めたデータブロック長の整数倍に設定しておけば、AC
−chのようにCPUが直接読み出すデータにおいて
は、そのフラグのアドレスは正常/異常受信に係わらず
定位置のアドレスになり、CPUの処理が容易になる。
また、C−chのように受信データを外部に転送する場
合でも、同様にデータブロックの境界は常に定位置であ
り、バッファから読み出す際のハードウェア処理も容易
になる。
【0214】更に、仮に一時的な受信処理異常があって
も、すでに正常受信されてバッファリングされているデ
ータブロックを破壊することが無いので、その影響は最
小限に止められる。
【0215】次に、AC−ch受信において、バッファ
塞がりに遭遇した場合について説明する。
【0216】AC−ch受信における受信フラグは、受
信データが存在することをCPUに知らせる役割もあ
り、CPUが処理をし終えればそのフラグを空き状態に
変更することになっている。そして、受信チェック部41
12は、前述のように、TID一致検出信号AKTIDETを受
信したタイミング#0SM1毎にフラグを読み込み、バ
ッファの空きを確認してから書き込みを実行する。
【0217】フラグを読み込んだ時、もし、バッファが
塞がっている場合には、レジスタREG3のビット6及び7
が論理“1”になり、ビット7すなわち読込フラグRFLG
の論理“1”が受信チェック部4112に与えられるので、
受信チェック部4112は直ちにカウンタCTR1、CTR2及びCT
R3に対する歩進信号INC、受信データ書込信号RxDWR及び
BCC書込信号BCCWRを閉塞すると共に、データ長カウ
ンタCTR4は有効にして受信処理チェックのみ行い、前述
のようにチェックを終了すると、フラグを書き戻す。
【0218】このとき書き戻されるフラグの更新内容
は、シーケンス番号SEQ0-1、ポート番号RTID14、15とチ
ェック結果RCVOK、RCVNG及びビット6の読み出した空塞
表示ビットRFGFL(論理“1”)である。CPUはこの
フラグ内容から、例えば、正常受信したがバッファ塞が
りのために書き込めなかったと言う事実を知り、適切な
処置を施すことになる。
【0219】このように、AC−ch受信のフラグ処理
は、受信データを書き込む直前でバッファの空き塞がり
を確認し、塞がっているときには受信データを上書きせ
ずにそのフラグのみ書き換えて、受信スピードがCPU
の処理に追いついたことを通知するようになっており、
バッファが空きになるまで、そのアドレスとシーケンス
番号を進めずにこの動作を繰り返す。
【0220】従って、AC−ch受信書込制御部4100は
バッファ塞がり状態に遭遇しても既にTRAM上に格納
した受信データを破壊することなく、受信処理の正常性
(チェック結果)と塞がり状態に遭遇した事実をシーケ
ンス番号を伴って通知することが出来るので、CPUは
シーケンス番号の不連続度からその回数を知ることが出
来る。また、割込信号も発生するので、CPUはルック
インか割込か自由に選択できる。
【0221】なお、バッファ使用量カウンタ歩進信号BU
FINCは、フラグ(M0)、受信データ(M3)、BCC
(M2,M3)をTRAMに書き込む毎に論理1になる
もので、データ転送部でバッファ管理やフロー制御のた
めに使用する目的で出力するようになっている。
【0222】2.2 送信部の動作 送信部の動作は、シリアル処理を行う送信チャネル処理
部を除いて基本的には今まで述べてきた受信部と同じで
ある。図9に示されるように、O系及びT系のマシンサ
イクルが送信部用に割り当ててあり、ORAMとTRA
Mをアクセス出来るタイミングが受信部とは異なってい
るが、それらの構成は酷似している。
【0223】なお、実施例の送信部は、基本マシンサイ
クルと分周マシンサイクルを使い分けることで、8MB
PSと2MBPSの両フレームに対応できるようになっ
ている。
【0224】また、送信部はビットレベルでCOMから
の送信フレームタイミングに追従して送信できるよう
に、同期化送信フレームタイミング信号TxFTSと、ビッ
トタイミングTxBTGを生成しており、各部の動作説明に
入る前に、この基本となる同期化送信フレームタイミン
グ信号TxFTSとビットタイミングTxBTGについて述べる。
【0225】COMは1ビット単位で送信バーストの位
相を制御するため、送信フレームタイミングの遅延制御
を行うようになっており、送信部は、この送信フレーム
タイミング信号TxFTを分周マシンサイクル(8MBPS
時は基本マシンサイクル)でサンプリングし、マシンサ
イクルに同期化した上でマシンサイクルレベルの処理を
行う(同S10)。
【0226】また、その受けた送信フレームタイミング
信号TxFTの位相とマシンサイクルの位相(タイミングD
M0〜DM7又はM0〜M7)を比較し、それに応じて
ビットレベルのシリアル処理を行い、バースト送信の位
相を制御する。
【0227】図18は、その送信フレームタイミングの
同期化と送信ビットタイミングを生成する部分の実施例
である。本図において、COMから1分周(同基本)マ
シンサイクル幅の送信フレームタイミング信号TxFTが与
えられると、フリップフロップ2710がタイミング#0D
M7(同#0M7)でオンになり、#1DM7(同#1
M7)でオフになる。これが1分周(同基本)マシンサ
イクル幅の同期化送信フレームタイミング信号TxFTSで
ある(同S9)。
【0228】送信ビットタイミングの生成は、フリップ
フロップ2720とアンドゲート2730でFBTGで送信フレーム
タイミング信号TxFTの先端微分を行い、1分周(同基
本)クロック幅のフレームビットタイミング信号FBTGを
レジスタ2740に与え、レジスタ2740はそのタイミング
で、フリーランニングしているビットカウンタ2750の値
を取り込み照合回路2760に与える。照合回路2760はレジ
スタ2740とビットカウンタ2750の値を照合し、一致した
とき送信ビットタイミング信号TxBTGを出力する。
【0229】この送信ビットタイミング信号TxBTGは、
ビットカウンタ2750が8ビット周期(0〜7)で繰り返
しているので、一旦レジスタ2740に値がセットされる
と、そのカウント値のタイミングで1クロック幅のパル
スが繰り返し出力されることになる。(図31のタイミ
ングチャート参照)従って、送信フレームタイミング信
号TxFTが1分周(同基本)マシンサイクル以内の位相変
化は、同期化送信フレームタイミング信号TxFTSの位相
は変わらず、送信ビットタイミング信号TxBTGの位相が
追従してビットレベルの処理が開始され、それ以上の位
相変化は同期化送信フレームタイミング信号TxFTSの位
相と送信ビットタイミング信号TxBTGの位相が追従して
マシンサイクルレベルの処理とビットレベルの処理が開
始される(S13)。
【0230】以下の動作説明は、図44に示す 2上りフ
レームで2MBPSの場合について述べる。従って、マ
シンサイクルは、分周マシンサイクルを使用して動作す
るので、例えば、タイミングM7はDM7と表記され
る。
【0231】(1)送信プログラム情報読込とタスク制
御 送受信タスク制御部2000の送信部は、送信チャネル割当
制御部2500と送信チャネルタスク制御部2600から成り、
前者はORAMからフレーム定義情報を読み込みながら
その情報に基づいて後者のマシンサイクルを選択制御
し、後者の送信チャネルタスク制御部2600は、その選択
されたマシンサイクルでORAMからオペコードを読み
込みながら送信チャネル処理部3500と送信読出制御部48
00を制御する。
【0232】図19は、送信チャネル割当制御部2500の
細部説明図である。
【0233】本図において、同期化送信フレームタイミ
ング信号TxFTS(1タイムスロット幅=1マシンサイク
ル幅)が入力されると、送信フレームカウンタ2501がク
リアスタートする(同S10 1)とともに、ORAMか
ら送信チャネル割当情報である送信バーストフレーム構
成BFFと送信チャネルマップTxBMが読込パルス発生回路2
512からの読込タイミング信号TBMRDTの間、その連続す
るマシンサイクルのタイミングDM7で各レジスタに読
み出される(同S10 2 3)。
【0234】ここで予め、送信チャネルマップTxBMと送
信バーストフレーム構成BFF情報について簡単に説明す
ると、前者は、音声チャネルの何チャネルをデータチャ
ネルとして割り当てるかを示すもので、各チャネルは1
ビットのオン/オフ(使用/不使用)で表現され且つ昇
順に並べられたものである。後者は送信バーストの時間
的位置と、その長さと、その数などを定義するもので、
送信禁止TxSTP、開始タイムスロットCHST、バースト長L
OBと及びバースト数NOBで構成されている。
【0235】具体的な送信チャネル割当情報の読み出し
は、送信フレームカウンタ2501の下位5ビットTFQ0-4を
アドレス信号TBMA0-4とし、読込パルス作成回路2512
は、送信フレームタイミングTxFT(#0DMとする)で
起動され、タイミング#0DM7から#15DM7まで
順次読込パルスRD0-15を発生する。一方、送信フレーム
カウンタ2501も#0DM7から順次歩進し、ORAMの
アドレス03E0h〜03EFhを指定するので、その内容(図
42(3)、(4))が次のように各レジスタに読み出
される。
【0236】まず、読込パルスRD0-11で送信チャネルマ
ップTxBMが、チャネルマップレジスタ2513に、同パルス
RD12で送信禁止TxSTPがレジスタ2511に、同パルスRD13
でC−ch割当範囲の開始点となる開始タイムスロット
CHSTがレジスタ2505に、同パルスRD14でバースト長LOB
がバースト長レジスタ2507に、同パルスRD15でバースト
数NOBがバースト数レジスタ2506に、それぞれ読み出さ
れる。
【0237】なお、チャネルマップレジスタ2513は、受
信部のチャネルマップレジスタ2212と同じように8ビッ
トのパラレル・イン・シリアル・アウト・レジスタ12
個で構成されており、2MBPSの場合は先頭の3個の
み用い、8MBPSの場合は12個すべてを使用する
(図42(3))。そして、シリアル・アウトは、チャ
ネルマップの若いビット番号(音声チャネルの若番か
ら)から出力するように構成されている。
【0238】また、実際のORAMアドレス信号は、後
述のOBUSインタフェース部2900でオフセットアドレ
スTBMA5-9(03E0h)が加算され、10ビットのアドレス
信号TBMA0-9としてORAMに与えられる。
【0239】以上のようにして、ORAMの03E0h〜03
EFh番地に格納された送信バーストフレーム構成情報BFF
と送信チャネルマップ情報TxBMは、送信フレームタイミ
ングTxFT毎に順次1タイムスロット(又は1マシンサイ
クル)に1バイトの割合で各レジスタに読み出される。
【0240】次は、各レジスタに読み込まれた送信チャ
ネル割当情報がどのように作用するかを説明すると、ま
ず、送信フレームカウンタ2501の下位8ビットTFQ0-7が
照合回路2503の一方の入力に与えられており、もう一方
の入力には先に読み出したレジスタ2505の開始タイムス
ロットCCHACTが与えられているので、送信フレームカウ
ンタ2501が分周マシンサイクルのタイミングDM7で歩
進して行く過程で、照合回路2503から一致信号CCHACTが
出力されるとC−chの実質的な送信部の動作が開始す
ることになる。具体的な一致信号CCHACTの位置は、図4
4 2上りフレームに示されているように、送信フレーム
タイミングTxFTを受けてから184タイムスロット(バ
イト)目である。
【0241】一致信号CCHACTは、アンドゲート2515を介
してバースト長カウンタ2508とバースト数カウンタ2509
の各パラレルロード入力PLと、J−Kフリップフロップ
2510のJ入力と、オアゲート2504を介してバースト長カ
ウンタ2508のイネーブル入力ENに与えられるので(#0
DMとする)、バースト長カウンタ2508とバースト数カ
ウンタ2509の各カウンタには、タイミング#0DM7で
先にレジスタ2507及び2506に読み出しておいたバースト
長LOBとバースト数NOBが各パラレルロードされ、J−K
フリップフロップ2510はオンになる。
【0242】J−Kフリップフロップ2510がオンになる
と、アンドゲート2514が開かれてチャネルマップレジス
タ2513のシリアル出力信号SRBMPが送信マシンサイクル
選択信号TxMCS(音声チャネルのB0相当)として出力
され、また、バースト長カウンタ2508のイネーブル入力
ENにもオアゲート2504を介して論理“1”が与えられる
ので、バースト長カウンタ2508はタイミング#1DM7
からDM7毎に歩進する。
【0243】バースト長カウンタ2508は、パラレルロー
ドされたバースト長に達すると、バースト終了信号BSTE
NDをバースト数カウンタ2509とチャネルマップレジスタ
2513に与えると共に、再びバースト長LOBを自らパラレ
ルロードしタイミングDM7毎に歩進し続ける。
【0244】バースト終了信号BSTENDは、図42の設定
例のようにバースト長が35バイト(タイムスロット)
の場合、実際に設定される値は、35−1=34(22
h)が設定されており、一致信号CCHACTが与えられた分
周マシンサイクル#0DMから35カウント目のマシン
サイクル#34DMで出力される。
【0245】バースト数カウンタ2509は、前記マシンサ
イクル#34Dでバースト終了信号BSTENDを受けたとす
ると、タイミング#34DM7で一つ歩進し、チャネル
マップレジスタ2513も同時にチャネルマップ情報TxBMを
1ビットシフトする。従って、分周マシンサイクル#3
5Dでは、アンドゲート2514から音声チャネルの2チャ
ネル目(B1)に対応する送信バーストの送信マシンサ
イクル選択信号TxMCSが出力されることになる(同S1
0 4)。
【0246】図42の設定例のようにバースト数が24
の場合は、24−1=23(17h)が設定されている
から、前述のようにして、分周マシンサイクル35サイ
クルに一回のバースト終了信号BSTENDをバースト数カウ
ンタ2509が23までカウントし、所定のバースト数に達
したとき、すなわち分周マシンサイクル#839Dで送
信フレーム終了信号FMENDをJ−Kフリップフロップ251
0のK入力に与えるので、J−Kフリップフロップ2510
はタイミング#839DM7でオフになり、アンドゲー
ト2514が閉ざされると共に、バースト長カウンタ2508も
停止する。
【0247】以上述べたように、送信チャネル割当制御
は、同期化送信フレームタイミングTxFTSを受ける毎に
送信フレーム構成BFFと送信チャネルマップTxBMを各レ
ジスタに再読込を行い、マシンサイクルの選択制御に反
映されることになるのでダイナミックなキャリアフレー
ム構造(タイムスロット割当)の変更要求に対応でき
る。
【0248】また、マシンサイクル選択信号TxMCSの出
力条件には送信許可ビットが含まれているから、CPU
はそのビットを操作することにより1フレーム毎に容易
に送信処理の実行/停止制御が行えるようになってい
る。
【0249】次に図20を参照して送信チャネルタスク
制御部2600の動作を説明する。
【0250】送信チャネルタスク制御部2600は、上記の
送信チャネル割当制御部2500が出力する送信マシンサイ
クル選択信号TxMCSに基づいて、ORAMからC−ch
のフォーマットを規定するオペコードを読み込みながら
タスク制御を行うようになっていて、まず、最初のオベ
コードの読み出しは、同期化送信フレームタイミング信
号TxFTS(1マシンサイクル幅)で行われる(同S1
1)。
【0251】図20において、同期化送信フレームタイ
ミング信号TxFTSは、オペコード読込制御回路2601とタ
スク制御信号生成回路2606に与えられており、タスク制
御信号生成回路2606は、その送信フレームタイミング信
号TxFTSを受けた分周マシンサイクルのタイミング#0
DM1でアドレスリセットパルスRxOARSTを出力して、
ORAM読込アドレスカウンタ2607を“00h”にリセ
ットする。
【0252】一方、オペコード読込制御回路2601は、同
じ分周マシンサイクルのタイミング#0DM4で、バイ
トレジスタ2602のパラレルロード入力PLにセットパルス
を与えて、ORAMの0200h番地(図42参照)に格納
されている処理バイト数“00h”を読み込み、それに
続くタイミング#0DM5で一次機能レジスタ2603のパ
ラレルロード入力PLにセットパルスを与えて、0201h番
地に格納されている処理機能“01h”を読み込む。次
に、タイミング#0DM7でバイトカウンタ2604と二次
機能レジスタ2605にパラレルロード入力PLにセットパル
スを与え、先に各レジスタ2602、2603に読み込んだデー
タをバイトカウンタ2604と機能レジスタ2605にロードす
る。
【0253】また、タスク制御信号生成回路2606は、同
じ分周マシンサイクルのタイミング#0DM5で、OR
AM読込アドレスカウンタ2607にインクリメント信号Tx
OINCを出力してアドレスを一つ進め、次の読み込みに備
える。
【0254】なお、実際のORAM読込アドレスの指定
は、アドレスカウンタ2607の出力信号TxOA1-8に、後述
のOBUSインタフェース部2900によって、最下位ビッ
トアドレス信号TxOA0と最上位ビットアドレス信号TxOA9
がタイミングM0〜M7をカウントする3ビットカウン
タの出力MQ0とMQ2(図5参照)が、それぞれ加え
られ、10ビットのアドレス信号TxOA0-9として行われ
る。
【0255】これで、処理手順の一つが読み込まれたこ
とになり、アドレスも一つ進めたので、次のオペコード
の読み込みにも備えたことになる。
【0256】ここで、オペコードの意味について簡単に
説明すると、上記で読み込んだオペコードは、図42に
も示されるように、処理バイト数は「00h」で1バイ
トを意味し、処理機能は「01h」でガードタイムGT
を意味する。すなわち、このオペコードの場合は、1バ
イト長のガードタイムを取りなさいと言う命令である。
以下同様であり、受信オペコードと同じ様に第1バイト
で処理バイト数、第2バイトで処理機能を表している。
【0257】このようにして最初のオペコードを読み出
した状態で、前述のマシンサイクル選択信号TxMCSが入
力されると、タスク制御信号生成回路2606は、そのタイ
ミング#0SDM0から二次機能レジスタ2605の出力
(処理機能)に従ってタスク制御信号を生成すると共
に、バイトカウンタ2604にイネーブル信号ENを与えるの
で、バイトカウンタ2604も選択された分周マシンサイク
ルのタイミング#0SDM7でカウントアップを開始す
る。
【0258】このバイトカウンタ2604は、送信マシンサ
イクル選択信号TxMCSが与えられる選択的分周マシンサ
イクルのタイミングSDM7毎に歩進し、指定の処理バ
イト数に達すると、オーバーフロー信号TTOVFを出力
し、次のオペコードの読み込みを指示する。
【0259】具体的には、ORAMには実際のバイト数
より1バイト少ない値を予め格納し、レジスタ2602に読
み込む。その値を前記バイトカウンタ2604にロードする
とき、論理反転してロードし、バイトカウンタ2604はそ
の値からカウントアップを開始し、オーバーフロー信号
TTOVFで所定のバイト数に達したことをオペコード読込
制御回路2601とタスク制御信号生成回路2606に通知す
る。
【0260】オペコード読込制御回路2601とタスク制御
信号生成回路2606は、オーバーフロー信号TTOVF(選択
的マシンサイクル1サイクルのSM0〜SM7の幅)を
受けると、そのマシンサイクルのタイミング#0SDM
4及び#0SDM5で次のオペコード読込、#0SDM
5でアドレス歩進、そして#0SDM7でバイト数と処
理機能のロードを実行する。
【0261】従って、読み込まれたオペコードは、マシ
ンサイクルのタイミング#0SDM7でバイトカウンタ
2604と二次機能レジスタ2605にそれぞれ一斉にロードさ
れるので、二次機能レジスタ2605には、そのnバイト処
理中(#1SDM0から#nSDM7)は、処理機能情
報が常に存在することになる。
【0262】タスク制御信号生成回路2606は、タイミン
グ#0SDM7で与えられた処理機能情報からタスク種
別信号を生成すると共に、マシンサイクル選択信号TxMC
Sに基づいたタイミングSDM0〜SDM7をもとに、
受信処理に必要なタスク制御信号を生成し、タイミング
#1SDM0から出力を開始することによって後述の送
信チャネル処理部3500と送信読出制御部4800を制御す
る。
【0263】なお、実送信処理は、データ転送部4000か
ら送信要求信号TxREQがある時のみ行うようになってお
り、その送信要求信号TxREQが無ければ、送信チャネル
タスク制御部2600はオペコードの読み込みと解析のみ続
行し、送信チャネル処理部3500と送信読出制御部4800に
対するタスク制御信号の送出は行わない。この状態をア
イドリング状態と呼ぶことにする。
【0264】また、タスク制御信号生成回路2606は、
“0172h”(CRCエンド及びリターン)のオペコ
ードが二次機能レジスタ2605にタイミング#0SDM7
でロードされると、タイミング#1SDM1で読込アド
レスカウンタ2607をリセットして最初のアドレスに戻
し、CRC演算が終了する(オーバーフロー信号TTOVF
が出力される)タイミング#0P2SDM4、#0P2
SDM5で先頭のオペコードを読み込み、前記の動作を
繰り返す。
【0265】このように、オペコードの読み込みは、1
フレーム(4ms)の間にORAMの先頭オペコードか
らリターン命令までの間を繰り返し行われ、タスク制御
は、複数のチャネルに対して送信要求信号TxREQの有無
を確認しながら送信処理部3500、4800を制御する(S1
1)。
【0266】以上のように、送信チャネルタスク制御
は、送信フレームの周期で起動され、送信マシンサイク
ル選択信号TxMCSによって選択された選択的分周マシン
サイクルのタイミングでオペコードの読み出し解析を行
いながら、送信処理を制御するので、チャネルフォーマ
ットを定義するmビット列プログラム情報は、キャリア
フレームの構成によらない独立したフォーマット情報と
して扱うことができ、データチャネルを構成する異なる
複数のバースト構成に対応できる。
【0267】また、オペコードには、リターン命令が備
えられていて、それを読み込んだとき、オペコードの先
頭アドレスに戻って読み込みを実行するようにしている
ので、複数のデータチャネル送信に対して繰り返し使用
することができ、チャネル数が増えてもオペコードの変
更は不要である。
【0268】(2)送信チャネル処理 送信チャネルの処理は、前述の送信タスク制御に基づい
て送受信処理部3000の送信チャネル処理部3500と送信読
出制御部4800で行われる。
【0269】動作概要を予め説明すると、送信チャネル
処理は、データ転送部4000がTRAMの送信バッファ領
域(TxDB)に準備したデータブロックを図37に示
すようなデータチャネルのフォーマット(構成)に組み
立て、ビットレベルの遅延処理をして送信することであ
る。
【0270】遅延処理とは、COMから与えられる送信
フレームタイミング信号TxFTに従属して送信位相(タイ
ミング)を制御することであり、マシンサイクルレベル
では送信フレームタイミング信号TxFTをマシンサイクル
で取り込み(同期化)、ビットレベルではその送信フレ
ームタイミング信号TxFTを取り込んだマシンサイクルの
タイミングM0〜M7によってシリアル送信バーストの
送出タイミングが決まる。すなわち、送信読出制御部48
00は、すでに送信部動作説明の冒頭で述べた同期化送信
フレームタイミング信号TxFTSでマシンサイクルレベル
の処理を開始し、送信チャネル処理部3500は、送信ビッ
トタイミング信号TxBTGでビットレベルの処理を開始す
る(S13)。
【0271】送信チャネルタスク制御部2600は前述のよ
うに、通常アイドリング状態にあって、そのデータブロ
ックの準備ができたことを通知する送信要求信号TxREQ
を受けると、その直後のデータチャネルの先頭バースト
の処理タイミングからタスク制御信号を送信チャネル処
理部3500と送信読出制御部4800に与え始める。
【0272】送信読出制御部4800は、そのタスク制御信
号に従ってORAMからヘッダ(PW、UW、とTI
D)を、TRAMから送信データを、それぞれマシンサ
イクルレベルで読み出し、送信チャネル処理部3500は、
その読み出されたデータの並直列変換やCRC演算とそ
の結果の取り込みの他、キャリア制御信号、スクランブ
ル制御信号をマシンサイクルレベルからビットレベルへ
の変換などを行う。
【0273】図42の(1)オペコードTxOPの設定例
は、図37に示すデータチャネルのフォーマットに組み
立てるようにプログラムされたものである。このよう
に、TRAMのデータブロックは3つのバーストに分解
されて送信される。換言すれば、音声チャネル3チャネ
ル分で一つのデータチャネルを構成するようになってい
る。
【0274】次に、マシンサイクルレベルのORAMと
TRAMからのデータ読出動作について、図23の送信
読出制御部4800を参照して具体的に説明する。
【0275】前述のチャネルタスク制御部2600は、タイ
ミング#0SDM4及び5でガードタイム1バイトのオ
ペコード「00h、01h」(図42の0200h、0201h番
地)を読み出したとすると、次のマシンサイクルのタイ
ミング#0P1SDM4及び5でヘッダ2バイト送信の
オペコード「01h、80h」(図42の0202h、0203h
番地)を読み出し、図32に示すようにタイミング#1
P1P2SDM6と#0P2P3SDM6でヘッダ読出
パルスHEDRDTをヘッダ読出レジスタ4820に与えるので、
ORAMの03C0h番地と03C1h番地に予め書き込まれてい
るプリアンブルワードPWとユニークワードUWが読み
出される。
【0276】また、チャネルタスク制御部2600は、タイ
ミング#0P2P3SDM4及び5で次のTID送信と
CRC開始及びスクランブル制御のオペコード「01
h、86h」(図42の0204h、0205h番地)を読み込
み、タイミング#1P1P4SDM6と#0P2P5S
DM6でヘッダ読出パルスHEDRDTをヘッダ読出レジスタ
4820に与えるので、ORAMの03C2h番地と03C3h番地に
予め書き込まれているTID0と1が読み出され、CR
C演算部3550にはCRC開始信号CRCSTRがタイミング#
1P1P4SDM7から#0P2P5SDM6の間与え
られる。
【0277】同様に、タイミング#0P2P5SDM4
及び5では、次のオペコード「1Bh、A2h」(図4
2の0206h、0207h番地)が読み出されており、タスク制
御信号生成部2606は、選択的分周マシンサイクル#1P
3P6SDMから#28P31P30P33SDMのタ
イミング6毎に28発の送信データ読出パルスTxBRDTを
データ読出レジスタ4840に与えるので、TRAMの送信
バッファ領域の送信データブロックの第1バイト目から
第28バイト目の送信データTxD0〜27(図37)
が読み出される。
【0278】この時のTRAMの読出アドレスは、リン
グアドレスカウンタ4810によって指定される。このアド
レスカウンタ4810は、初期設定部のI/Oレジスタ1100
からバッファー長TxBLN0-7と開始アドレスTxBSTA0-9が
カウンタCTR1とCTR2にそれぞれ与えられており、カウン
タCTR2は、その開始アドレスTxBSTA0-9からそのバッフ
ァー長TxBLN0-7までのアドレスを繰り返し指定するもの
である。このカウンタ4810の動作説明は省略し、送信デ
ータTxD28〜30の読み出しの説明を続ける。
【0279】マシンサイクル#28P30P33SDM
まで進むと、そのマシンサイクルのタイミング#SDM
4及び5では、次のCRCポーズのオペコード「01
h、AAh」(図42の0208h、0209h番地)が読み出さ
れており、次のマシンサイクルのタイミング#1P29
P31P34SDM6で送信データブロックの第29バ
イト目、更に次の#2P30P32P35SDM6で最
後の第30バイト目が読み出されると共に、CRC演算
部3550には同タイミングでCRCポーズ信号CRCPUSが与
えられる。
【0280】こうして読み出されたヘッダ(TID含
む)及びデータは、セレクタ4850のAポートとBポート
にそれぞれ与えられ、フリップフロップ4830は送信デー
タ読出パルスTxBRDTを1クロック遅延させてセレクタ48
50を制御し、送信データが読み出された時にはBポート
の送信データを送信チャネル処理部3500に与えるように
する。
【0281】キャリア制御信号CRR0Nはガードタイムの
オペコード「00h、01h」によってタイミング#1
P2SDM6で与えられ、スクランブル制御信号SCRON
は、CRC開始・TID送信・スクランブル制御を同時
指定したオペコード「01h、86h」によって#1P
4SDM6で与えられる。(図32参照)以上で第1送
信バーストのマシンサイクルレベルの処理は終了し、次
に第2送信バーストの処理が開始される。第2送信バー
ストは、図37に示されるように第1送信バーストに比
べてTIDが無くなりその分データが32バイトになっ
ていることと、CRC開始がCRC再開になるところが
異なるだけであり、その処理動作については省略する。
なお、CRC再開とは、BCCレジスタの初期化は行わ
ず、前の演算結果を引き継いで行うことである。
【0282】第3送信バーストの処理は、第2送信バー
スト処理に対してCRC演算結果であるBCC2バイト
をシリアル送信データブロックの最後に付加すること
と、その分データが30バイトになる点で異なる。
【0283】従って、ここではCRC演算の終了処理に
ついて簡単に説明すると、マシンサイクルレベルでのC
RC演算の終了処理は、CRC演算結果のBCC2バイ
トをBCC書込パルスBCCWRTのタイミングで(送信BC
Cを控えるために)TRAMに書き込むことである。こ
の具体的な動作についてはシリアルCRC演算終了処理
に深く係わるので、後述のビットレベル処理(送信チャ
ネル処理部3500)の説明で行う。
【0284】送信処理チェック部4880は、送信データ読
出パルスTxBRDTとCRC演算結果であるBCCを書き込
むBCC書込パルスBCCWRTをモニタし、送信データ長Tx
DLN0-7と照合することによって送信処理が正しく行われ
たか否かをチェックする。そのチェック結果はストロー
ブ信号STBでレジスタ4870に保持し、I/Oレジスタ部1
100に出力する。
【0285】以上が、マシンサイクルレベル(バイトレ
ベル)のパラレル処理である。次は、ビットレベルのシ
リアル処理について説明する。
【0286】送信チャネル処理部3500(図21)には、
前述の送信ビットタイミング信号TxBTGが送信ビットタ
イミング生成部2700より与えられており、送信チャネル
タスク制御部2600からは最低1分周マシンサイクル幅の
タスク制御信号、すなわち、キャリアオン信号CRRON、
スクランブルオン信号SCRON、送信データセット信号TxD
SET、CRC開始信号CRCSTR、CRC再開信号CRCRSR、
CRCポーズ信号CRCPUS、CRC終了信号CRCEND及びB
CC選択信号SEL0が、また、送信読出制御部4800からも
最低1分周マシンサイクル幅のパラレル送信データTxPD
がそれぞれ与えられる。
【0287】図37に示す送信バーストのフォーマット
に沿って、まず、第1のバースト送信処理から図21及
び図32のタイミングチャートを参照して説明する。
【0288】キャリア制御信号CRRONがタイミング#1
P1P2SDM6でフリップフロップ3510のデータ端子
に与えられ、送信ビットタイミング信号TxBTGもビット
タイミングB7でイネーブル端子ENに与えられると、そ
のB7のクロックでフリップフロップ3510がオンにな
り、ビットレベルで位相制御されたキャリアオン信号CA
RRがCOMに出力される(S13)。
【0289】送信データセット信号TxDSETも上記キャリ
アオン信号CRRONと同時にアンドゲート3530に入力され
るので、ビットタイミングB7で並直列変換レジスタ35
60にパラレルロードパルスPLが与えられ、そのビットタ
イミングB7のクロックでパラレル送信データTxPDが並
直列変換レジスタ3560にロードされ、送信シリアルデー
タTxBITの最初のビットがオアゲート3580を通して出力
される。
【0290】このように、パラレルに読み出されたプリ
アンブルワードPWは、キャリアオン信号CARRONと同じ
位相でビットタイミングB7の直後から第1ビットP
0、第2ビットP1・・・第8ビットP7と、図示のよ
うに順次COMに出力される(S13)。
【0291】次のマシンサイクル#0P2P3SDMで
は、ユニークワードUWがビットタイミングB7で並直
列変換レジスタ3560にパラレルロードされるので、上記
プリアンブルワードPWの第8ビットP7に続いて、第
1ビットU0からU7まで順次シリアル出力される。
【0292】さらに次のマシンサイクル#1P1P4S
DMでは、端末識別子の下位バイトTID0がビットタイミ
ングB7で並直列変換レジスタ3560にパラレルロードさ
れるので、上記ユニークワードUWの第8ビットP7に続
いて、第1ビットT0からT7まで順次シリアル出力さ
れる。一方で、CRC開始信号CRCSTRが、タイミング#
1P1P4SDM6でCRC演算部3550に与えられてい
るので、CRC演算部3550はその第1ビットT0から演
算を開始する。また、スクランブル制御信号SCRONも同
じタイミング#1P1P4SDM6でフリップフロップ
3520に与えられるので、そのB7のクロックでオンにな
りビットレベルで位相制御されたスクランブルオン信号
SCRMがCOMに出力される(S13)。
【0293】CRC演算部3550の細部は図22に示され
ているように、BCCレジスタは下位レジスタ3552、上
位レジスタ3553からなり、その生成多項式は受信部と同
じX16+X12+X5+1である。
【0294】また、図中のシンボルも受信部と同じよう
に、丸付き+は排他的論理和(EX-OR)回路、丸付
きAは論理積(AND)回路を示し、CB0〜CB15
は、クロックイネーブルEN入力付きのDタイプフリッ
プフロップを示す。なお、CB0〜CB15の各フリッ
プフロップのEN入力には制御部3551からBCCクロッ
クイネーブル信号CSHFTが与えられるが、この図では個
別の結線は省略されている。また、制御部3551からフリ
ップフロップCB0〜CB15に与えられるリセット信
号PRSETも個別結線は省略されている。
【0295】CRC演算部3550(図22)は、上記CR
C開始信号CRCSTRを制御部3551で受け、その先端微分を
フリップフロップDF1とアンドゲートG7で行い、プリセ
ットパルスPRSETをBCCレジスタ3552と3553に与えて
初期化(オール“0”)すると共に、ビットタイミング
B7でアンドゲートG1がフリップフロップJK1のJ入力
に論理“1”を与えるので、BCCクロックイネーブル
信号CSHFTがオンになり、BCCレジスタ3552及び3553
は図示のようにCRCクロックが供給され、送信シリア
ルデータTxBITの端末識別子TIDの第1ビットT0から演
算を開始する。
【0296】次のオペコード読出マシンサイクル#0P
2P5SDMになると、データ送信のオペコードTxD
が読み出され、タイミング#1P3P6SDM6(図示
せず)からオペコードが示すバイト数まで送信データ読
出パルスTxBRDTが連続的に出力されるので、TRAMの
送信バッファに格納されているデータブロックの第1バ
イトから順次読み出され、ビットタイミングB7毎にシ
リアル変換されて送信されると共にCRC演算部3550に
も与えられてその演算が継続する。
【0297】これまで述べてきた送信処理動作の説明を
マシンサイクルのタイミング表記に基づいて整理する
と、最新のタイミング#1P3P6SDM6の表記から
現在の処理内容を次のようにして知ることができる。
【0298】動作説明は#1P1P2SDM6のキャリ
ア制御信号CRRONから始まっているが、2マシンサイク
ル遡った#0P0SDM(P0の場合P0を省いて#0
SDMと表記)、すなわち#0SDMでガードタイム1
バイトのオペコードを読み込んだ結果、2マシンサイク
ル後のタイミング#1P1P2SDM6でキャリア制御
信号CRRONが出力されたものであることを知ることが出
来る。このように、フレームフォーマットが示されてい
れば、遡ってマシンサイクル#0SDMの説明も可能で
ある。
【0299】新たなオペコードを読み出したとき、先の
オペコードの処理が継続して行われていれば、その処理
をPnで引き継ぎ、更に引き継ぐ処理があれば先のPn
を右にシフトして新たなPnをその前に加える。従っ
て、#から遠い後のPnほど先に開始された処理が継続
していることを表し、その継続期間はnで、すなわちオ
ペコードの処理バイト(又はタイムスロット)数から知
る事が出来るので、#1P3P6SDM6のP6は、ガ
ードタイム1バイト後のキャリア・オン、すなわち5バ
イト目のキャリア・オン中、P3は3バイト目のスクラ
ンブル・オン中とCRC演算中、#1は最新のオペコー
ドによるデータブロックの第1バイトがSDM6で読み
出されることを示している。
【0300】なお、P6のキャリア・オンとP3のスク
ランブル・オン及びCRC演算は、P6とP3で3マシ
ンサイクルの開きがあり、キャリアオンが6バイト継続
しているように見えるが、実施例では、ガードタイムの
オペコードにはキャリア制御やスクランブル制御のオペ
コードも組み込まれており、P6処理の実際は、ガード
タイム処理1バイトが経過してからキャリア・オンとな
るので、P6−1=P5と考えることができる。従って
キャリア・オンの長さは上記のように5バイト目まで続
いていることになる。
【0301】この結果を図37のフォーマット例と比較
すると、更に分かりやすい。
【0302】このように、マシンサイクルのタイミング
表記から同時並行して処理されている動きを知ることが
出来る。
【0303】CRC演算の説明に戻ると、#1P3P6
SDM6から始まった送信データブロック94(BCC
2バイトを除く)バイトの読み出しは、図37に示すよ
うに3バーストに分割されて送信されるので、第1のバ
ーストでは30バイト、すなわち、#30P32P35
SDM6まで続けられる。しかし、途中CRC演算の一
時停止が必要なので、前記30バイトは、図42(1)
の0206h〜0209h番地に示すように処理を28バイトと2
バイトに分け、2バイト処理にそのCRCポーズのオペ
コードを挿入している。
【0304】従って、送信データブロックの読み出し途
中のマシンサイクル#28P30P33SDMでCRC
ポーズのオペコードが読み出されるので、このマシンサ
イクルの表記は#0P28P30P33SDMとなり、
次のマシンサイクル#1P29P31P34SDM6で
送信データブロックの第29バイト目、更に次の#2P
30P32P35SDM6で最後の第30バイト目が読
み出されると共に、CRC演算部3550には同タイミング
でCRCポーズ信号CRCPUSが与えられる。
【0305】CRC演算部3550(図22)は、CRCポ
ーズ信号CRCPUSが制御部3551のアンドゲートG3に与えら
れると、送信ビットタイミング信号TxBTGのタイミン
グ、例えばB7でフリップフロップJK1のK入力が論理
“1”になりBCCクロックイネーブル信号CSHFTがオ
フになるので、BCCレジスタ3552及び3553のCRCク
ロックが停止して演算は一時停止となる。
【0306】また、前記#2P30P32P35SDM
では並行して第2バーストのガードタイムのオペコード
が読み出されるので、このマシンサイクルの表記は#0
P2P30P32P35SDMとなり、その次のマシン
サイクルではヘッダのオペコードが読み出されると共に
スクランブル・オフ及びキャリア・オフも行われ、第1
バーストの送信が終了するので#0P1SDMとなる。
この場合のP1は言うまでもなくガードタイム1バイト
である。
【0307】以上で第1バースト35バイト分の送信処
理がすべて終了し、引き続き第2バースト、第3バース
トの送信処理が行われるが、前述のように次々と読み出
されたパラレル送信データTxPDは、送信データセット信
号TxDSETと共に送信チャネル処理部3500に与えられるの
で、送信ビットタイミング信号TxBTGでシリアルに変換
され送信される一方、CRC演算回路3550にも入力され
る。
【0308】第2、第3バースト処理のCRC演算の再
開は、各処理のタイミング#1P1P4SDM6でCR
C再開信号CRCRSRが与えられると、CRC演算部3550
(図22)はビットタイミングB7でアンドゲートG2が
オアゲートG5を介してフリップフロップJK1のJ入力が
論理“1”になるので、BCCクロックイネーブル信号
CSHFTがオンになり、BCCレジスタ3552及び3553はC
RCクロックが供給され、送信シリアルデータTxBITの
送信データTxDの第1ビットD0から演算を再開す
る。
【0309】第3バースト処理のCRC演算の終了処理
は、タイミング#1P29P31P34SDM6でCR
C終了信号CRCENDを受けると、CRC演算部3550(図1
5F)のアンドゲートG4からビットタイミングB7でオ
アゲートG6を介してフリップフロップJK1のK入力に論
理“1”を与えるので、BCCクロックイネーブル信号
CSHFTがオフになり、CRCクロックが停止するのでB
CCレジスタ3552及び3553は演算を停止する。
【0310】また、アンドゲートG4の出力(同じビット
タイミングB7)は、並直列レジスタ3554と3555にBC
Cロード信号BCCLDと、フリップフロップJK2のK入力に
論理“1”を与えるので、演算結果であるBCCレジス
タCB0〜7(3552)とCB8〜15(3553)の値、すなわち下
位バイトBCC0と上位バイトBCC1が並直列レジス
タ3554と3555にそれぞれパラレルセットされると共に、
CRC開始からオンになっていたフリップフロップJK2
もオフになる。
【0311】フリップフロップJK2がオフになると、フ
リップフロップDF2、DF3がオフになるまで、すなわち2
バイトの間アンドゲートG8が開いてBCCシフト信号BS
HFTを並直列レジスタ3554と3555に与えると共に、アン
ドゲート3558を開くので、図33に示すようにビットタ
イミングB0から送信BCCデータTxBCCがシリアル出
力され、図21のオアゲート3580によって送信データTx
BITの最後に付加されて送信される。
【0312】また、停止しているBCCレジスタCB0〜7
(3552)とCB8〜15(3553)の値、BCC0とBCC1
は、タイミング#0P2P30P32P35SDM6及
び7でTRAMの当該送信データブロックの最後に書き
込まれる。(図37)具体的には、該マシンサイクルの
タイミング#SDM6で下位選択信号SEL0が論理
“0”、#SDM7で論理“1”になり、セレクタ3557
は#SDM6でBCC0、#SDM7でBCC1を選択
出力し、TBUSインタフェース部4900に送信BCCデ
ータTBCC0〜7を与える。TBUSインタフェース部4900
は、送信チャネルタスク制御部2600からのBCC書込パ
ルスBCCWRTで書き込む。
【0313】ところで本発明では、1バイト(1タイム
スロット)毎に送受信処理をプログラム可能とし、且つ
連続的に処理出来るように、その単位当たりの送受信処
理をTRAMへのアクセスを含めて1マシンサイクル内
に完結するようにしていることは、すでに述べたが、こ
のようなシリアルCRC演算においては、BCCレジス
タからその演算結果が得られるのは16クロック後であ
り、連続的にBCCを送信データの最後に付加して送信
するためには何らかの工夫第1が必要である。
【0314】また、ビットレベル遅延制御を兼ねたシリ
アル処理では、8MBPSモードで且つ最大遅延になっ
た時、すなわち、送信ビットタイミングTxBTGがB6で
シリアル変換が行われるとき、タイミング#SM6で下
位バイトを選択して書き込むときは、まだCRC演算途
中であり、この場合も何らかの工夫第2が必要である。
【0315】そこで本実施例では、第1の工夫として、
下位バイトBCC0と上位バイトBCC1を並直列レジ
スタ3554と3555にそれぞれパラレルセットする際に、1
6番目のクロックを待たずに、15番目のクロックで出
力される次段のフリップフロップへの入力データを一斉
に16番目のクロックで並直列レジスタに取り込むと同
時に、シリアルモードに切り替える。すなわち、演算結
果BCCの取込とシリアルアウトを16番目のクロック
で同時に行っている。
【0316】また、第2の工夫として、8MBPSモー
ドではシリアル処理の遅延に連動して、下位BCC0の
取り出し位置を選択して送信BCCデータTBCCM0〜7を
出力している。
【0317】第1の工夫を具体的に図22を参照してそ
の構成を説明すると、演算結果の下位バイトBCC0と上位
バイトBCC1は、BCCレジスタ回路3552、3553のフリッ
プフロップCB1(CB0ではなく)の出力から順次引き出さ
れており、EX−OR回路へ出力するCB0、CB4、CB11で
はそれらのEX−OR回路の出力(次段への入力とな
る)から取り出されているので、16番目のクロックで
CRC演算が終了すると同時に並直列レジスタにも取り
込まれるようになっている。
【0318】また、第2の工夫を具体的に図22を参照
してその構成を説明すると、下位BCC0セレクタ3556
を備え、そのセレクタのAポート入力は下位BCCレジ
スタ3552の各フリップフロップCB0〜7の入力側から接続
し、Bポート入力は出力側から接続している。すなわ
ち、Aポート入力はBポート入力より1クロック早く演
算結果が入力されるので、タイミング#SM6で下位バ
イトを選択して書き込むときは、図21のナンドゲート
3570から選択制御信号BCCSLを論理”0”にして、セレ
クタ3556がAポート側を選択出力するように制御してい
る。
【0319】2.3 バス系の動作 (1)OBUSインタフェース OBUSインタフェース部2900は、CPUと送受信タス
ク制御部2000が競合せずにORAMにアクセスできるよ
うに、CPUのORAMアクセスに対して待合制御す
る。
【0320】図24はOBUSインタフェース部2900の
回路ブロック図である。図示のように、送受信タスク制
御部2000とCPUの共通バスCBUSとORAMの3方向に
接続されている。
【0321】まず、送受信タスク制御部2000の受信部と
の接続から説明すると、受信用オペコード読出アドレス
信号RxOA1-8に、マシンサイクルカウンタの第1ビット
MQ0と第3ビットMQ2がアドレス信号RxOA0及び9と
してそれぞれ加えられてアドレスマルチプレクサ2901の
0ポートと1ポートに入力され、2ポートには、シング
ルフレーム定義読出アドレス信号SFFA0-4に、論理
“0”がアドレス信号SFFA5、論理“1”がアドレス信
号SFFA6-8、マシンサイクルカウンタ2103の第3ビット
MQ2がアドレス信号SFFA9としてそれぞれ加えられて
入力され、3ポートには、受信チャネルマップ読出アド
レス信号RBMA0-4に、論理“1”がアドレス信号RBMA5-
8、マシンサイクルカウンタ2103の第3ビットMQ2が
アドレス信号RBMA9としてそれぞれ加えられて入力され
ている。
【0322】送受信タスク制御部2000の送信部との接続
は、同マルチプレクサ2901の4ポートと5ポートには、
送信用オペコード読出アドレス信号TxOA1-8に、マシン
サイクルカウンタ2103の第1ビットMQ0と第3ビット
MQ2がアドレス信号RxOA0及び9としてそれぞれ加えら
れて入力され、6ポートにはヘッダ及びTID読出アド
レス信号HEDA0-4に、論理“0”がアドレス信号HEDA5、
論理“1”がアドレス信号HEDA6-8、マシンサイクルカ
ウンタ2103の第3ビットMQ2がアドレス信号HEDA9と
してそれぞれ加えられて入力され、7ポートには、送信
チャネルマップ読出アドレス信号TBMA0-4に、論理
“1”がアドレス信号TBMA5-8、マシンサイクルカウン
タ2103の第3ビットMQ2がアドレス信号TBMA9として
それぞれ加えられて入力されている。
【0323】そして、同マルチプレクサ2901の選択信号
入力S0〜2には、マシンサイクルカウンタ2103の第1
〜第3ビットMQ0〜2が与えられている。
【0324】受信チャネルタスク制御部2300、受信チャ
ネル割当制御部2200、送信チャネルタスク制御部2600、
送信チャネル割当制御部2500の各部からの読出パルス、
RxORDT、SSFRDT及びRBMRDT、TxORDT及びHEDRDT、TBMRDT
は、6入力のオア回路2902でまとめられ、さらにアンド
ゲート2903を介してCPU読出回路2950とCPU書込回
路2970に与えられている。
【0325】アンドゲート2903はI/Oレジスタ部1100
からOBUS解放信号TST1Nを受けて6入力のオア回路2
902の出力を有効にするように備えられている。
【0326】次にCPU側の接続は、CPUの共通バス
CBUSからデータバスCDB、アドレスバスCAB及びチップセ
レクト信号がCPU読出回路2950とCPU書込回路2970
の双方に与えられており、更にCPU読出回路2950には
CPUリードパルスCPRD、CPU書込回路2970にはCP
U書込パルスがそれぞれ与えられている。
【0327】また、CPU読出回路2950から読出レディ
信号RRDYとCPU書込回路2970から書込レディ信号WRDY
が、そしてI/Oレジスタ部1100からORAMオンライ
ン信号ONL0Nがオアゲート2923を介してCPUに接続さ
れている。
【0328】最後にORAMとの接続は、ORAMのデ
ータバスODB0〜7の読出方向が送受信タスク制御部2000
の各部とCPU読出回路2950の入力に接続され、書込方
向はCPU書込回路2970の書込データCWRD0〜7が3ステ
ートバッファ2910を介して接続されている。
【0329】ORAMのアドレスバスOAB0〜9は、CP
U読出回路2950からのアドレスCRDA0〜9とCPU書込回
路2970からのアドレスCWRA0〜9をアドレスマルチプレク
サ2920のAポートとBポートにそれぞれ入力して多重化
し、更にそのアドレスとアドレスマルチプレクサ2901か
らのアドレスをアドレスマルチプレクサ2921のBポート
に入力して多重化されたアドレスが接続されている。
【0330】そして、アドレスマルチプレクサ2920の選
択信号入力Sと3ステートバッファ2910の出力イネーブ
ル入力Gは、CPU書込回路2970からの書込タイミング
信号WRTMGが与えられ、アドレスマルチプレクサ2921の
選択信号入力Sはオアゲート2922を介してCPU読出回
路2950からの読出タイミング信号RDTMGとCPU書込回
路2970からの書込タイミング信号WRTMGが与えられてい
る。
【0331】また、書込タイミング信号WRTMGは、OR
AMとナンドゲート2930にも与えられており、ナンドゲ
ート2930は、書込タイミング信号WRTMGと負クロックパ
ルス8MNとのアンド条件で負の書込パルスをORAMに
与えるように接続されている。
【0332】OBUSインタフェース部の動作は、OR
AMがオンラインの場合とオフラインの場合があり、オ
フラインの場合から説明すると、この状態はI/Oレジ
スタ部1100からORAMオンライン信号ONL0Nが論理”
1”で与えられ、CPUがプログラム情報を予め設定す
るためのアクセスと送受信処理制御のためのマシンサイ
クルによるプログラム情報の読出とが衝突しないよう
に、 (2)TBUSインタフェース TBUSインタフェース部4900は、マシンサイクルによ
るリアルタイムアクセス、すなわち受信データの書込及
び送信データの読出と、それらのLNCとのデータ転送
処理のためのアクセス、及びCPUのアクセスの競合を
回避するように制御する。
【0333】図26はTBUSインタフェース部4900の
回路ブロック図である。図示のように、受信系(受信書
込制御部4100、受信ポインタ部4300、受信データ転送読
出部4400)送信系(送信ポインタ部4500、送信データ転
送書込部4600、送信読出制御部4800、送信チャネル処理
部3500、送信チャネルタスク制御部2600)とCPUとT
RAMの3方向に接続されている。
【0334】まず、受信系との接続から説明すると、受
信書込制御部4100から受信書込データRxDM0-7がデータ
マルチプレクサ4940のBポートに、受信バッファアドレ
スRxBA0-9がアドレスマルチプレクサ4901のBポートに
それぞれ入力されている。
【0335】また、受信書込制御部4100からフラグアク
セスタイミング信号FGACCがオアゲート4902に与えら
れ、その出力はアンドゲート4903を介してCPU読出回
路4950とCPU書込回路4970に与えられている。また、
受信バッファ書込タイミング信号RxBWRTがオアゲート49
38に与えられ、その出力はオアゲート4939を介してアン
ドゲート4930とTRAMに与えられている。
【0336】受信ポインタ部4300から受信ディスクリプ
タ下位バイトRxP0-7が送受ディスクリプタマルチプレク
サ4941のAポートに与えられ、その出力はディスクリプ
タバイトマルチプレクサ4943のAポートを経由してデー
タマルチプレクサ4940のCポートに与えられており、受
信ディスクリプタ上位バイトRxP8-15が送受ディスクリ
プタマルチプレクサ4942のAポートに与えられ、その出
力はディスクリプタバイトマルチプレクサ4943のBポー
トを経由してデータマルチプレクサ4940のCポートに与
えられている。
【0337】また、受信ポインタ部4300から受信ポイン
タアドレスRxPA0-9がポインタアドレスマルチプレクサ4
945のAポートに与えられ、その出力は、マルチプレク
サ4946のBポート、アドレスマルチプレクサ4901のCポ
ート及びマルチプレクサ4921のAポート経由でTRAM
のアドレスTAB0-9に与えられている。
【0338】また、受信ポインタ部4300から受信ディス
クリプタ読出タイミング信号RxPRDTと同書込タイミング
信号RxPWRTがオアゲート4935とオアゲート4902に入力さ
れ、オアゲート4935の出力はオアゲート4937を介してマ
ルチプレクサ4946の選択信号入力Sに与えられている。
また、受信ディスクリプタ書込タイミング信号RxPWRTは
オアゲート4938にも入力されている。
【0339】受信データ転送読出部4400から受信バッフ
ァ読出アドレスRxTA0-9がマルチプレクサ4944のAポー
トに与えられ、その出力がアドレスマルチプレクサ4901
のAポートとマルチプレクサ4946のAポート、アドレス
マルチプレクサ4901のCポート及びマルチプレクサ4921
のAポート経由でTRAMのアドレスTAB0-9に与えられ
ている。また、受信データ転送読出部4400から受信転送
データ読出タイミング信号RxTRDTがオアゲート4902に入
力されている。
【0340】次に送信系との接続は、送信ポインタ部45
00から送信ディスクリプタ下位バイトTxP0-7が送受ディ
スクリプタマルチプレクサ4941のBポートに与えられ、
その出力はディスクリプタバイトマルチプレクサ4943の
Aポートを経由してデータマルチプレクサ4940のCポー
トに与えられており、送信ディスクリプタ上位バイトTx
P8-15が送受ディスクリプタマルチプレクサ4942のBポ
ートに与えられ、その出力はディスクリプタバイトマル
チプレクサ4943のBポートを経由してデータマルチプレ
クサ4940のCポートに与えられている。
【0341】また、送信ポインタ部4500から送信ディス
クリプタ書込タイミング信号TxPWRTが各オアゲート490
2、4938、4936とマルチプレクサ4941、4942の選択信号
入力Sに与えられており、同読出タイミング信号TxPRDT
が各オアゲート4902、4936に入力され、オアゲート4936
の出力はオアゲート4937を介してマルチプレクサ4946の
選択信号入力Sに与えられている。
【0342】また、送信ポインタ部4500から送信ポイン
タアドレスTxPA0-9がポインタアドレスマルチプレクサ4
945のBポートに与えられ、その出力はマルチプレクサ4
946のBポート、アドレスマルチプレクサ4901のCポー
ト及びマルチプレクサ4921のAポート経由でTRAMの
アドレスTAB0-9に与えられている。
【0343】送信データ転送書込部4600から送信バッフ
ァ書込アドレスTxTA0-9がマルチプレクサ4944のBポー
トに与えられ、その出力がアドレスマルチプレクサ4901
のAポートとマルチプレクサ4946のAポート、アドレス
マルチプレクサ4901のCポート及びマルチプレクサ4921
のAポート経由でTRAMのアドレスTAB0-9に与えられ
ている。
【0344】また、送信データ転送書込部4600から送信
データ転送書込タイミング信号TxTWRTがオアゲート4902
と4938に入力され、送信転送データTxTD0-7がデータマ
ルチプレクサ4940のAポートに与えられ、その出力は、
マルチプレクサ4910のAポート経由でTRAMのデータ
バスTDB0-7に与えられている。
【0345】送信読出制御部4800から送信バッファ読出
アドレスTxBA0-9がアドレスマルチプレクサ4901のDポ
ート及びマルチプレクサ4921のAポート経由でTRAM
のアドレスバスTAB0-9に与えられている。
【0346】送信チャネル処理部3500から送信BCCTB
CCM0-7がデータマルチプレクサ4940のDポート及びマル
チプレクサ4910のAポート経由でTRAMのデータバス
TDB0-7に与えられている。
【0347】送信チャネルタスク制御部2600から送信B
CC書込タイミング信号BCCWRTがオアゲート4902と4938
に与えられており、送信バッファ読出タイミング信号Tx
BRDTがオアゲート4902に与えられている。
【0348】マルチプレクサのS入力の説明を書くそし
て、同マルチプレクサ2901の選択信号入力S0〜2に
は、マシンサイクルカウンタ2103の第1〜第3ビットM
Q0〜2が与えられている。
【0349】5入力のオア回路4938は、以上述べたよう
に各部からの書込タイミング信号をまとめ、その出力信
号WRTをオアゲート4939を介してマルチプレクサ4910の
出力イネーブルG入力とナンドゲート4930とTRAMに
与えている。
【0350】10入力のオア回路4902は、以上述べたよ
うに各部からの読出と書込タイミング信号をまとめ、そ
の出力信号をアンドゲート4903を介してCPU読出回路
4950とCPU書込回路4970の双方に与えている。
【0351】アンドゲート4903はI/Oレジスタ部1100
からTBUS解放信号TST2Nを受けて10入力のオア回
路4902の出力を有効にするように備えられている。
【0352】次にCPU側の接続は、CPUの共通バス
CBUSからデータバスCDB及びアドレスバスCABがCPU読
出回路4950とCPU書込回路4970の双方に与えられてお
り、更にCPU読出回路4950にはCPUリードパルスCP
RD、CPU書込回路4970にはCPU書込パルスがそれぞ
れ与えられている。
【0353】また、チップセレクト信号CSTNがオアゲー
ト4924経由でCPU読出回路4950とCPU書込回路4970
の双方に与えられている。
【0354】また、CPU読出回路4950から読出レディ
信号RRDYとCPU書込回路4970から書込レディ信号WRDY
が、そしてI/Oレジスタ部1100からORAMオンライ
ン信号ONL0Nがオアゲート4923を介してCPUに接続さ
れている。
【0355】最後にTRAMとの接続は、TRAMのデ
ータバスTDB0-7の読出方向が受信書込制御部4100、受信
ポインタ部4300、受信データ転送読出部4400、送信ポイ
ンタ部4500、送信読出制御部4800の各部とCPU読出回
路4950の入力に接続され、書込方向はCPU書込回路49
70の書込データCWRD0-7が3ステート出力のマルチプレ
クサ4910を介して接続されている。
【0356】TRAMのアドレスバスTAB0〜9は、CP
U読出回路4950からのアドレスCRDA0-9とCPU書込回
路4970からのアドレスCWRA0-9をアドレスマルチプレク
サ4920のAポートとBポートにそれぞれ入力して多重化
し、更にそのアドレスとアドレスマルチプレクサ4901か
らのアドレスをアドレスマルチプレクサ4921のAポート
に入力して多重化されたアドレスが接続されている。
【0357】そして、アドレスマルチプレクサ4920の選
択信号入力Sと3ステート出力のマルチプレクサ4910の
出力イネーブル入力Gは、CPU書込回路4970からの書
込タイミング信号WRTMGが与えられ、アドレスマルチプ
レクサ4921の選択信号入力Sはオアゲート4922を介して
CPU読出回路4950からの読出タイミング信号RDTMGと
CPU書込回路4970からの書込タイミング信号WRTMGが
与えられている。
【0358】また、書込タイミング信号WRTMGは、TR
AMとナンドゲート4930にも与えられており、ナンドゲ
ート4930は、書込タイミング信号WRTMGと負クロックパ
ルス8MNとのアンド条件で負の書込パルスをTRAMに
与えるように接続されている。
【0359】動作説明 (3)CPUアクセス OBUS及びTBUSインタフェース部のCPUアクセ
スは、送受信部がORAM又はTRAMをアクセスして
いない時間をぬって行われる。そのアクセスしていない
時間はTBUSビジー信号TBBSY又はOBUSビジー信
号OBBSYで表示され、論理“0”で空き時間を示してい
る。
【0360】図25はOBUSインタフェース部2900の
先読回路2950の細部である。ハードウェアリセット直後
は、フリップフロップJK1、JK2共オフの状態にある。C
PUからリードアクセスがあると、CPU読出パルスCP
RDNとチップセレクト信号CSNが論理“0”になり、アン
ドゲートG1からリードアクセス信号READ(論理
“1”)が出力され、同期化回路2951がそれをクロック
8MCLKで取り込み、同期化リードアクセス信号SREA
Dを出力して先端微分回路2962及び後端微分回路2963に
与える。また、リードアクセス信号READはフリップフロ
ップJK2のリセット入力Rにも与えられるのでリセット
は解除され、動作できる状態になる。
【0361】先端微分回路2962は同期化リードアクセス
信号SREADの先端(立上り)を1クロック幅のパルスに
微分したリード開始パルスRDSTをアンドゲートG2及び
G3入力の一方に与える。アンドゲートG2及びG3の
他の入力にはアンドゲートG4からアドレス一致信号AD
RMが不一致表示で論理“0”が与えられているので、ア
ンドゲートG3は閉ざされアンドゲートG2が開かれて
いるので、リード開始パルスRDSTはアンドゲートG2を
通って読出制御回路2954に入力される。
【0362】読出制御回路2954はリード開始パルスRDST
を受けると、カウンタ2956にパラレルロード信号PLを与
え、CPUからの読出アドレス信号CAB0-9をカウンタ29
56にロードし、OBUSビジー信号OBBSYが論理“0”
になるのを待つ。読出制御回路2954はOBUSビジー信
号OBBSYが論理“0”になると、読出タイミング信号RDT
MGを読出レジスタ2955のイネーブル入力ENに与え、O
RAMからデータを読み込む。読出レジスタ2955に読み
込まれたデータCRDD0-7はトライステートバッファTB
Gを介して共通バスに出力される。
【0363】また、読出タイミング信号RDTMGはオアゲ
ートG5を介してフリップフロップJK2のJ入力にも与
えられているので、フリップフロップJK2はその読出直
後にオンになり、読出レディ信号RRDYをオアゲートG6
を介して出力する。
【0364】CPUが読出レディ信号RRDYを受けると読
出データCRDD0-7の取り込みを終了し、CPU読出パル
スCPRDNを論理“1”にするので、リードアクセス信号R
EADは論理“0”になり、その後端(立下り)を後端微
分回路2963が検出し、1クロック幅の先読開始パルスAR
DSTを読出制御回路2954に与える。
【0365】読出制御回路2954は先読開始パルスARDST
を受けるとカウンタ2956に歩進信号INCを与えて読出ア
ドレスを1つ進ませた後、読出タイミング信号RDTMGを
読出レジスタ2955のイネーブル入力ENに与え、データ
を読み込ませる。
【0366】このとき、読出タイミング信号RDTMGはオ
アゲートG5を介してフリップフロップJK2のJ入力に
も与えられるが、フリップフロップJK2のリセット入力
Rにはリードアクセス信号READが与えられてリセット中
なのでオンにはならない。
【0367】この状態でCPUから連続した次のアドレ
スに対してリードアクセスがあると、そのアドレスとカ
ウンタ2956の値が一致し、一致回路2967の論理“1”出
力がアンドゲートG4からアドレス一致信号ADRMが出力
されるので、リード開始パルスRDSTはアンドゲートG2
を通過せず、アンドゲートG3を通ってオアゲートG5
を介してフリップフロップJK2のJ入力にも与えられ、
フリップフロップJK2はその読出直後にオンになり、読
出レディ信号RRDYをオアゲートG6を介して出力する。
【0368】2.4データ転送部の動作 (1)受信データ転送処理−−TRAMからSMEM
(LNC )へ 受信データの転送処理は、受信転送ポインタ管理部4300
と受信転送データ読出部4400で行われ、前述のC−ch
受信書込部によってTRAMに書き込まれた受信データ
ブロックを読み出し、そのデータブロックを受信ディス
クリプタの示す転送先(SMEM)アドレスに転送す
る。
【0369】転送モードとして2つのモードを備えてお
り、一つは、シェアードメモリー(SMEM)にシング
ルポートRAMを使用した場合のシングルポート・シェ
アード・メモリー・モード(SPSMM)、もう一つは
デュアルポートRAMを使用した場合のデュアルポート
・シェアード・メモリー・モード(DPSMM)であ
る。
【0370】SMEMMとDPSMMのデータ転送経路
は、前者がシステムバスSBUS、後者がデュアルポー
トバスDBUSである。従って、外部LNCコントロー
ラ、CPU及びデータ転送部でSBUSを共有するSP
SMMでは、データ転送の際に待ち合わせが発生し、デ
ータ転送専用バスであるDBUSを使用するDPSMM
では、こうした待ち合わせが発生することはないことか
ら、データ転送の性能面ではDPSMMが優れている
が、DPSMMは高価なデュアルポートRAMを使用す
ることからコスト的には不利となる。
【0371】実施例では、コスト重視と性能重視の2通
りに対応すべく、且つ、コスト重視でも極力DPSMM
モードに近い転送能力を持つSPSMMを実現してい
る。
【0372】受信データの転送は、受信転送データ読出
部4400がC−ch受信書込部4120から転送要求信号RTRE
Qを受信し、残留データブロック数カウンタCTR2がそれ
をカウントアップし、残留数が0から1に変化すると開
始するが、その前に転送先であるSMEMのアドレスを
取得しておく必要がある。
【0373】この転送先アドレス取得は、受信ポインタ
管理部4300で行われ、取得の契機は初期化完了時の取得
ともう一つは通常時におけるデータブロック転送完了時
の取得である。どちらも読み出し後は、該アドレスに付
加されている転送先のバッファ状態(空き塞がり)を示
すフラグを確認し、もし、それが論理1になっている場
合には、その転送先のバッファエリアが未処理データで
塞がっていることを示すことになっているので、空き
(同0)になるまで同じアドレス(ディスクリプタ)の
読み込みを続ける。
【0374】転送先バッファが空きになれば、その転送
先アドレスから連続したアドレスにデータブロックを転
送し、終了時には当該バッファエリアが塞がったことを
表示するためにフラグを論理1にして同じアドレス(デ
ィスクリプタ)に書き戻し、一方では、CPUに割込を
かけて受信転送完了通知をする。また、フラグを書き戻
した後は、ポインタのアドレスを一つ進め、次のディス
クリプタを読み込んで転送に備える。
【0375】以下、具体的に図49、図50を参照し
て、転送先アドレス取得とデータブロック転送及び終了
処理について説明すると、まず、図49の受信ポインタ
部4300において、受信ポインタアドレスカウンタ4310に
は、初期化制御部1200からの初期化完了信号CONFENDで
I/Oレジスタ部1100から定常的に出力されている次の
2つのパラメータ、受信ポインタ長(数)RxPLN0-7と受
信ポインタ開始アドレスRxRSTA0-9が設定される。
【0376】その設定された開始アドレスRxRSTA0-9の
うち最下位ビットRxRSTA0は使用されず、受信ポインタ
アドレスカウンタ4310の出力RxPA1-9にマシンサイクル
カウンタの最下位ビット出力MQ0が加えられて10ビ
ットの受信ポインタアドレス信号RxPA0-9としてTBU
Sインタフェース部4900に与えられる。
【0377】一方、受信ポインタ制御部4320にも初期化
完了信号CONFENDが与えられ、受信ポインタ制御部4320
は第1、第2の読み込みタイミング信号RDR1ST、RDR2ND
をそれぞれマシンサイクルのタイミングM4、M5でデ
ィスクリプタ読込レジスタ4330及び4340に与えて、先に
設定された受信ポインタ開始アドレスRxPA0-9で指定さ
れるTRAMのアドレスから、2バイト構成のディスク
リプタ内容を読み込み、続くタイミングM6でローカル
バス(LBUS)アドレスカウンタ4350にセットパルス
信号LASETを出力してその読み込んだ内容をパラレルロ
ードする。
【0378】2バイト構成のディスクリプタは、若番地
に転送先アドレスの下位8ビット、老番地にはアドレス
の上位7ビットと残る1ビットにフラグが格納されるよ
うになっており、LBUSアドレスカウンタ4350には、
そのフラグを除いた15ビットと、そのフラグ位置に相
当する最上位ビットにはDフリップフロップ4360の出力
Qをロードし、転送先のスタートアドレスとする。な
お、読み込んだフラグが論理1の場合は、ディスクリプ
タ読込レジスタ4340の最上位ビットが論理1になり、こ
れが受信ブロック塞がり信号RBKBSYとなって受信ポイン
タ制御部4320に与えられるので、前述のように、受信ポ
インタ制御部4320はそのフラグが論理0になるまで繰り
返し読み込みを行う。
【0379】以上で、転送先のスタートアドレス取得動
作は完了し、いつでも受信データ転送を開始できる体制
が整ったことになる。
【0380】図51の受信データ転送読出部4400におい
て、C−ch受信書込部4120から転送要求信号RTREQを
受信し、残留データブロックカウンタCTR2が0から1に
変化すると、次のようにして転送処理を開始する。
【0381】データブロックレベルバッファ管理回路44
30のデータブロックカウンタCTR2は4ビットのアップダ
ウンカウンタであり、その4ビット出力をORゲートG8
で監視し、カウント数が0の場合はその出力も論理0に
なり、ANDゲートG7からも論理0が出力されるので、
ANDゲートG4は閉塞され、読み込みは行われない。
【0382】ここで、転送要求信号RTREQを受信する
と、データブロックカウンタCTR2がカウントアップし、
0から1になってANDゲートG8の出力が論理1にな
り、ANDゲートG7も開かれるので、その他の条件が整
い且つタイミングM1又はM5が与えられたときに、A
NDゲートG4から読み込みタイミング信号RXTRDTがTB
USインタフェース部4900、バイトレベルバッファ管理
回路4420のバッファリングバイトカウンタCTR1及び読出
レジスタREG1に出力され、転送データ読出アドレスカウ
ンタ4410のアドレス信号RxTA0-9が示すデータがそのレ
ジスタに読み込まれ、同時にカウンタCTR1は一つだけカ
ウントダウンする。
【0383】上記の「その他の条件」とは、下記の禁止
的条件群2つと1つの許可的条件群である。
【0384】まず、禁止的条件の第1群は5入力NOR
ゲートG6に入力される条件、すなわち、マシンサイクル
のタイミングM1で前述のフラグ処理アクセス(読み込
み)がされていないこと(信号TM1BSY)、LBUSが送
信部の転送読み出しで使用されていないこと(信号LRDB
SY)、試験コマンドで閉塞されていないこと(信号TSCM
D)、先行して行われた受信データ転送の終了処理に入
ろうとしていないこと(信号RTEND)また、そのディス
クリプタ更新処理の待ち合わせ中でないこと(信号RBNR
DY)の5つの条件である。
【0385】禁止的条件第2群は、2入力NORゲート
G5に入力される条件、すなわち、送信部でディスクリプ
タ更新処理中でないこと(信号TxRACC)と、先行して行
われた受信データ転送の終了処理に入ろうとしていない
こと(信号RTEND)である。
【0386】最後に、許可的条件群は2入力ORゲート
G1に入力される条件、すなわち、バッファに半分以上デ
ータが存在すること(信号MID)、または転送の優先度
が高く設定されていること(信号TST7)である。
【0387】禁止的条件の第1群はマシンサイクルのM
1及びM5に対してかかるように、NORゲートG6出力
からANDゲートG7の入力に接続されており、禁止的条
件第2群はタイミングM5に対してかかるように、NO
RゲートG5の出力からANDゲートG2の入力に、選択さ
れたタイミングM5Sと共に接続されている。
【0388】また、ANDゲートG2の入力には、許可的
条件群、ORゲートG1の出力も接続されているので、A
NDゲートG2からは、禁止的条件第2群が無く、許可的
条件群がある時のみタイミングM5が出力され、ORゲ
ートG3を介してタイミングM1と共にANDゲートG7に
入力されることになる。
【0389】このように、禁止的条件でTBUS上の競
合回避や試験条件の設定を行い、許可的条件でタイミン
グM5を与えることにより転送速度を加速するようにな
っている。また、タイミングM5は送信部側のデータ転
送の優先度が加味されたM5Sを使用することにより、
自動的なフロー制御(転送速度制御)が行われようにも
なっている。
【0390】ANDゲートG7の出力はJKフリップフロ
ップJK1、JK2及びLANインタフェース部5000にも接続
されており、タイミングM1又はM5で読み込みタイミ
ング信号RxTRDTが出力されると、LANインタフェース
部5000に書込要求信号WRREQを与えると共に、JKフリ
ップフロップJK1及びJK2はその直後のタイミングM2又
はM6でオンになる。
【0391】JKフリップフロップJK1のオンによって
ANDゲートG4は閉塞され、レジスタREG1に読み出され
たデータが転送先のSMEMに書き込まれるまで、次の
読み込みは禁止される。
【0392】一方、JKフリップフロップJK2がオンに
なると、ANDゲートG7が閉塞されると共にANDゲー
トG9、G10が開き、先にLANインタフェース部5000に
出した書込要求信号WRREQに対する受付信号WRACCの有無
を確認する状態となる。
【0393】もし、書込受付信号WRACCが無い場合に
は、ANDゲートG10の出力が論理1になりタイミング
M3又はM7でJKフリップフロップJK2がオフにな
り、ANDゲートG7が再び開かれた後の直近のタイミン
グM1又はM5で書込要求信号WRREQが再度出され、受
付信号WRACCが現れるまで繰り返される。
【0394】書込受付信号WRACCが有ると、ANDゲー
トG9の出力が論理1になるのでタイミングM3又はM7
でJKフリップフロップJK3がオンになり、ANDゲー
トG7の閉塞が続けられると共に、LBUS書込中信号LW
RBSYを送信部のデータ転送書込部4600に出力する。
【0395】これで、LANインタフェース部5000が書
込要求信号WRREQを受け付けてデータ書込シーケンスに
入ったことになり、受信データ転送読出部4400の転送終
了監視回路4450は、LANインタフェース部5000から書
込終了信号PWENDが送出されるのを待つ。
【0396】ここで、転送終了監視回路4450は、パイプ
ライン化された論理回路で且つ応答時間の不明な(定ま
らない)外部装置とデータの授受を行う場合に生じる処
理遅延を改善する重要な役割を担っている。
【0397】具体的に説明すると、3バイトのデータを
転送する方法1として、データ#1を読み込み、転送要
求#1を出し終了#1を受け、転送バイトカウンタを1
にして3バイトに達したかどうか判定する。これで1バ
イト目の転送終了で、これを3回繰り返して3バイトの
転送を終了する。このことから、転送先の応答時間を0
としても、1バイト転送当たり最低4クロック必要であ
ることがわかる。従って、3バイト転送では、この3倍
の12クロックが必要である。(転送先装置の応答時間
が定まらないので、確実に相手から書込終了を受けてか
ら所定のデータバイト数が転送完了したかを判断する必
要がある)しかし、方法2として、データ#1の読み込
み、転送要求#1を出し終了#1を受け、転送バイトカ
ウンタを1にすると同時に次のデータ#2を読み込む、
とすれば、1バイト目で3クロック、2バイト目で3ク
ロック、3バイト目でも3クロックとなり合計9クロッ
クで済むが、このままでは、3バイト目終了と同時に4
バイト目まで読み込んでしまい、オーバーランとなる。
【0398】そこで、方法3として、方法2において、
最後の3バイト目の終了確認だけ、転送バイトカウンタ
のカウントアップ後に行うようにすれば、方法2のオー
バーランは防げる。
【0399】この方法3によれば、3バイト転送時で1
0クロックとなり、単純計算で1.2倍(約16%)の
速度向上が見込まれ、1ブロック当たりの転送バイト数
が多くなれば1.3倍(25%)に近づく。
【0400】以上は、単純なモデルで説明したが、実際
には、パイプライン化の程度により、書込終了から所定
の転送バイト数に達したことを確認するに要するクロッ
ク数は様々であり、実施例では4クロック(D1〜D3
及びJK1)を要しているから、方法1と方法3で3バ
イト転送時の比較をすれば、21(3x7)クロックと
15(2x4+7)クロックとなり、1.4倍(約28
%)向上することになる。同様に、ブロック長が長くな
れば1.75倍(約43%)に近づく。(転送先装置の
応答時間が定まらないことは別として)すなわち、転送
終了監視回路4450は、上記方法3を具体化し、最後のバ
イト転送の終了確認の時だけ転送バイトカウンタのカウ
ントアップ後に行うように、内部遅延回路を切り替える
重要な働きをするものであり、本実施例では、たとえば
119バイトのデータブロックを転送した場合、1.7
4倍(約42.5%)の速度向上に繋がっている。
【0401】また、方法3を変形して、データ#1読み
込みと同時に転送バイトカウンタを進め、書込要求#1
を出して終了#1を受け、最終バイトに達していなけれ
ばデータ#2を読み出しと同時に転送バイトカウンタを
進め、を繰り返し、終了#3受信で転送処理を終了する
という方法4もある。
【0402】方法4は転送バイトカウンタのカウントア
ップを終了確認に先行して行う方法であり、カウントア
ップ遅延は終了を受信する直前まで許されるので、方法
3同様、パイプライン化にも自由度があり、その効果も
同等である。(実施図省略)図58は、上述の受信デー
タ転送処理例を示したタイミング図であり、書込要求信
号WRREQと書込受付信号WRACC、書込終了信号PWENDとバ
イトカウンタ4320及びブロックカウンタCTR2、及びブロ
ック転送終了信号RTENDの関係が分かるように、3つの
回路ブロック図にわたるタイミングチャートとなってい
る。図中、()付きの信号タイミングは回路ブロック図
では省略されており、その他の信号は、各回路ブロック
図中に表記された信号名に対応している。
【0403】また、図58は、後述のLNCインタフェ
ース部5000の動作の一部も示しており、転送モードはS
PSMMの場合を示している。SPSMMの特徴的な表
示箇所を簡単に説明しておくと、例えば、図中、W印が
付いた書込パルスWRNが他の同パルスより幅広になって
いるのは、LNCがSMEMにアクセス中のためにレデ
ィ信号IORDYがWだけ遅れて到着したためであり、ま
た、X印が付いた書込要求信号WRREQはCPUのアクセ
ス要求に負けたために受け付けられず、X印の受付信号
WRACCが与えられなかったことを示している。
【0404】このタイミング図のように、1ブロックの
データ転送が終わる1バイト前までは、受信ポインタ部
4300から読出停止予告信号RDSTPが出力されないので、
転送終了監視回路4450のフリップフロップD4とD5はオフ
状態が続き、ANDゲートG11が開かれ、反対にAND
ゲートG13は閉ざされている。
【0405】そこで、書込終了信号PWENDを受けるとそ
れがANDゲートG11を通過し、更にORゲートG12を経
由してフリップフロップJK1とJK3のK入力に入るので、
両フリップフロップは次のクロックでオフになり、直近
のタイミングM1又はM5で次のバイトが読み出され
る。
【0406】従って、図中、#n−1と#nの書込要求
信号WRREQ間に付された番号1〜4が示しているよう
に、最終バイトの読み出しまでは、最短4クロックの周
期で転送される。
【0407】しかし、最終バイトの手前(バイトカウン
タ4320が残り1バイト)になると、読出停止予告信号RD
STPが受信ポインタ部4300から転送終了監視回路4450の
フリップフロップD4に与えられ、D4がオンになるとAN
DゲートG11が閉ざされると共に、フリップフロップD5
が次のクロックタイミングでオンになり、ANDゲート
G13は反対に開かれる。
【0408】この状態で、LNCインタフェース部5000
から書込終了信号PWENDを受けると、ANDゲートG11は
上記の如く閉ざされているので出力されず、フリップフ
ロップD1、D2、D3で遅延された書込終了信号がANDゲ
ートG13を通ってORゲートG12に与えられるので、フリ
ップフロップJK1とJK3は、フリップフロップD3のオフと
同時に3クロック遅れてオフになる。
【0409】一方、受信ポインタ制御部4320のバイトカ
ウンタCTR1はフリップフロップD2のオンと同時にカウン
トダウンし、転送終了信号RTENDを出力して受信データ
転送読出部4400のゲートG5、G6に禁止的条件として与え
るので、以降の読み出しは停止する。
【0410】また一方では、先端微分回路4440が、その
転送終了信号RTENDの立ち上がり変化から1クロック分
のパルスを出力してブロックカウンタCTR2に与えるの
で、ブロックカウンタCTR2も1つカウントダウンする。
【0411】このように、最終バイトの転送では、バイ
トカウンタCTR1とブロックカウンタCTR2が更新されたの
を確認してから次のデータを読み出すか否かを判断する
ために、フリップフロップJK1とJK3をオフにするタイミ
ングを、フリップフロップD1、D2、及びD3で3クロック
遅延させている。
【0412】従って、最終バイトの書込要求から次の書
込要求までは、図中、#nと#1の書込要求信号WRREQ
間に付された番号1〜7が示しているように、最短で7
クロック必要とする。
【0413】なお、番号7のタイミングに破線で示され
た書込要求信号WRREQは、次の転送データブロックの最
初のデータ(受信ステータスフラグ)のためのものであ
るが、実施例ではその前にディスクリプタ更新を行って
新たな転送先アドレスを取得する処理が入るので、実際
にはそれが終わるまで待たされることになる。
【0414】それでは、そのディスクリプタ更新を行う
受信ポインタ制御部4320について、図50の詳細図を参
照して説明する。
【0415】まず、バイトカウンタCTR1は8ビットのバ
イナリーアップカウンタ8CTRと2つのフリップフロップ
D1、D2から成り、このカウンタ8CTRには初期化完了信号
CNFENDによって予め受信データ長RxDLN0-7の補数がパラ
レルセットされており、転送終了監視回路4450から書込
終了信号SWENDを受ける度にカウントアップする。(RxD
LN0-7を論理反転してアップカウンタに初期設定し、オ
ーバーフロー信号をアンダーフロー信号と見なすこと
で、カウントダウンと等価な機能を実現する)データ長
RxDLN0-7の値は、図36に示される受信データRxD0
からRxD115及びBCC0、1の合計118バイト
であるが、実際の設定値はそれから−1した値117を
I/Oレジスタ部1100の400Ah番地の受信データ長
レジスタRxSZに設定しておく。なお、このように−1し
た値を設定することは、C−ch受信書込部4120でも受
信チェックのために使用しているので、統一する目的も
ある。
【0416】C−ch受信書込部4120で受信フラグ1バ
イトを付加(図36)するので、実際にTRAMにバッ
ファリングされるデータ長は119バイトとなり、この
転送データバイト数からすれば−2された値の補数(1
38)がカウンタ8CTRに初期設定されることになる。従
って、バイトカウンタCTR1の回路は上述の如くフリップ
フロップD1とD2を伴った構成となり、フリップフロップ
D1は最終バイトの1バイト手前(カウント256)、フ
リップフロップD2は最終バイト(カウント257)でそ
れぞれオンになる。
【0417】最終バイトでフリップフロップD2がオンに
なると、ORゲートG9を介して送信部に受信部ディスク
リプタアクセス信号RxPACCが与えられると共に、ゲート
G12でタイミングM6と送信部のディスクリプタアクセ
ス信号TxPACCの反転信号とのAND条件がとられ、成立
すれば(送信部がディスクリプタ処理を行っていなけれ
ば)タイミングM7でフリップフロップJK4がオンにな
る。
【0418】フリップフロップJK4がオンになるとAN
DゲートG13、G15及びG16が開かれ、そのマシンサイク
ル#0からディスクリプタ書込シーケンスに入る。書込
シーケンスはタイミング#0M4、#0M5でディスク
リプタ書込信号RxPWRTをTBUSインタフェース部4900
に与え、ディスクリプタ内容RxP0-7及びRxP8-15を書き
戻すと共に、CPUに対しては割込信号RxINTを送出す
る。
【0419】書き戻しの際は、最上位ビットRxP15(バ
ッファ空き塞がり表示ビット)にディスクリプタ書込信
号RxPWRTが与えられるので、論理1(塞がり)が書き込
まれる。
【0420】また、タイミング#0M5ではポインタア
ドレス歩進信号RPADINCがゲートG15からポインタアドレ
スカウンタ4310に与えられるので、書き戻しの終了した
タイミング#0M6からそのアドレスカウンタ4310は次
のディスクリプタを指し示すことになる。
【0421】また、バイトカウンタCTR1、リップフロッ
プJK4及びJK2の各部は、ゲートG16からタイミング#0
M6を受け、タイミング#0M7でバイトカウンタCTR1
は初期化、フリップフロップJK4及びJK2はそれぞれオ
フ、オンになり、マシンサイクル#1からディスクリプ
タ読出シーケンスに入る。
【0422】ディスクリプタ読出シーケンスでは、ゲー
トG3、G4から下位バイト読出信号RDR1ST及び上位バイト
読出信号RDR2NDをそれぞれタイミング#1M4、#1M
5でレジスタ4330と4340に与えると同時に、その2つの
読出信号をORゲート4370から受信ディスクリプタ読出
信号RxPRDとしてTBUSインタフェース部4900に与
え、転送先アドレス15ビットとそのバッファ空き塞が
りフラグ1ビットを前記レジスタ4330、4340に読み込
む。
【0423】そして、タイミング#1M6でLBUSア
ドレスセット信号LASETをゲートG5からアドレスカウン
タ4350とフリップフロップJK2に出力し、先に読み込ん
だ転送先アドレスをレジスタ4330、4340からカウンタ43
50にパラレルロードすると同時にフリップフロップJK2
をリセットする。
【0424】もし、読み込んだ空き塞がりフラグが論理
1であれば、受信バッファブロックビジー信号RBKBSYと
してゲートG6に与えられるので、タイミング#1M7で
フリップフロップJK3がオンになり、タイミング#2M
6がゲートG7、G8、G2を介してフリップフロップJK2の
J入力に入るので、JK2はタイミング#2M7で再びオ
ンになってマシンサイクル#3から2回目のディスクリ
プタ読出シーケンスに入る。
【0425】このように、受信バッファーブロックが塞
がっている場合には、空きになるまで2マシンサイクル
に一回の割合でディスクリプタの読み出しを繰り返す。
また、受信バッファブロックビジー信号RBKBSYは割込制
御回路7000にも送出され、CPUへの割込要因の一つと
なる。
【0426】また、このようなディスクリプタアクセス
(読出、書込)中は、送信部やCPUからのTRAMア
クセスとの競合を避けるためにバスビジー信号BNRDYを
ゲート10から出力する。
【0427】(2)送信データ転送処理−−SMEM
(LNC)からTRA Mへ シェアードメモリーSMEMからTRAMへの送信デー
タの転送は、CPUからの送信要求によって開始される
が、実施例では送信ディスクリプタに組み込まれた転送
要求フラグ(図57)を周期的に読み込んで要求の有無
を確認するルックイン方式を採っている。
【0428】CPUはLNCから(割込信号で)送信転
送要求を受けると、TRAMの送信ディスクリプタ領域
の当該転送要求フラグを論理1に書き換え、送信ポイン
タ部4500は周期的又は転送完了後のルックイン動作でそ
の要求フラグを読み込み、CPUから送信要求があった
ことを知る。
【0429】ルックイン動作は送信ポインタ制御部4520
の詳細を示す図53に示されるカウンタCTR1のオーバー
フロー信号TxPTMGで開始する。
【0430】図53において、カウンタCTR1はマシンサ
イクルのタイミングM6でフリーランニングしている4
ビットのバイナリーカウンタであり、そのオーバーフロ
ー信号TxPTMGは16マシンサイクルに一回の割合で出力
される。
【0431】オーバーフロー信号TxPTMGが出力される
と、そのマシンサイクルのタイミング#0M6でAND
ゲートG5が開かれ、ORゲートG6を介してJKフリップ
フロップJK1のJ入力が論理1になるので、タイミング
#0M7でJKフリップフロップJK1がオンになる。
【0432】JKフリップフロップJK1がオンになる
と、ANDゲートG1、G2、G3が開かれ、タイミング#1
M4及び#1M5で第1バイト読込タイミング信号RDT1
STと第2バイト読込タイミング信号RDT2NDが、図52の
レジスタ4530とレジスタ4540にそれぞれ与えられて転送
元アドレスが読み込まれ、更にその読み込まれた15ビ
ットの転送元アドレスは、タイミング#1M6のアドレ
スセット信号LASETによって図52のアドレスカウンタ4
550にパラレルロードされる。
【0433】レジスタ4540に読み込まれた第2バイト
(上位)の最上位ビットbit7はCPUからの転送要求フ
ラグTxTRQとなっており、もし、このビットが論理0で
あれば要求はまだ無いと認識してポインタ制御部4520の
JKフリップフロップJK2(図53)はオン状態を保っ
ているので、次のオーバーフロー信号TxPTMGがあると前
記のようにして再びディスクリプタを読み込み、転送要
求フラグTxTRQが論理1になるまで同じディスクリプタ
の読み込みを繰り返す。
【0434】転送要求フラグTxTRQが論理1であれば、
ポインタ制御部4520のゲートG4の出力が論理0になり、
JKフリップフロップJK2のJ入力に論理1が与えられ
るのでタイミング#1M7でフリップフロップJK2がオ
フになり、ディスクリプタのルックイン動作は停止す
る。
【0435】転送要求フラグTxTRQはまた、送信データ
転送書込部4600(図54)にも与えられており、この要
求フラグTxTRQが論理1になると図54のANDゲートG
7が開かれ、送信データ転送書込部4600は受信部がLBUS
を使用していなければ(LBUS書込使用中信号LWRBSYが論
理0)転送シェアードメモリーSMEMから転送データ
の読出要求信号RDREQの送出を開始する。
【0436】送信データ転送は、まず、LNCインタフ
ェース部5000に対してANDゲートG7からSMEM読出
要求信号RDREQを出してLBUSアドレスカウンタ4550(図
52)が示すSMEMのバッファ領域から転送データを
レジスタREG1に読み込み、アドレスカウンタ4610が示す
TRAMの送信バッファ領域にそのデータを書き込む。
【0437】LBUSアドレスカウンタ4550には、前記のよ
うにディスクリプタのルックイン動作でSMEM内の被
転送データブロックの先頭(開始)アドレスがパラレル
ロードされており、このカウンタはそのアドレスから読
込終了信号SRENDを受ける毎に(アドレスを進め(カウ
ントアップし)、データブロックの最終アドレスまで指
し示すことになる。
【0438】アドレスカウンタ4610は、初期化終了信号
CNFENDで送信バッファ長TxBLN0-9と送信バッファア開始
アドレスTxBSTA0-9が予め設定されており、送信転送書
込信号TxTWRTを受ける毎にその開始アドレスからアドレ
スを進め(カウントアップし)、そのバッファ長(バイ
ト数)に達すると再びその開始アドレスに戻って繰り返
す、リングカウンタである。(回路構成は図23の4810
参照)SMEM読出要求信号RDREQがタイミングセレク
タ4630からのタイミングM0S又はM4Sで出力される
と、フリップフロップJK2はそのマシンサイクルのタイ
ミング#0M1又は#0M5でオンになり、LNCイン
タフェース部5000からの受付信号RDACCを待つ。
【0439】タイミング#0M1又は#0M5で受付信
号RDACCが無ければゲートG9とG10の出力はそれぞれ論理
0、1なので、フリップフロップJK3はオフのまま、フ
リップフロップJK2はK入力にゲートG8から論理1が与
えられるのでオフになり、その後、タイミングセレクタ
4630からタイミングM0S又はM4Sが出力されると再
び要求信号RDREQを出してフリップフロップJK2もオンに
なり、この動作を受付信号RDACCが得られるまで繰り返
す。
【0440】受付信号RDACCを受信すると、タイミング
#0M2又は#0M6でフリップフロップJK3とJK2がそ
れぞれオン、オフになると共にゲートG6が開かれる一
方、NORゲートG5を介してANDゲートG7が閉塞され
るので、要求信号RDREQは出なくなる。
【0441】この状態でLNCインタフェース部5000か
ら読込終了信号PRDENDを受信すると転送終了監視回路46
50は、ゲートG11、G12を介してフリップフロップJK3の
K入力と更にゲートG6を介してフリップフロップJK1の
J入力に論理1が与えるので前者はオフ、後者はオンに
なり、後者はゲートG2を開くと共にゲートG7の閉塞を前
者から引き継ぐ。
【0442】なお、この転送終了監視回路4650は、すで
に述べた受信部の場合と同じ目的で同じ働きをするもの
なので説明は省略するが、この回路からのSMEM読込
終了信号SRENDは送信ポインタ制御部4520のデータ長カ
ウンタCTR2(図53)に与えられている。
【0443】ゲートG2が開かれると、タイミングM0で
送信転送書込信号TxTWRTをTBUSインタフェース部49
00に出力してレジスタREG1に読み込まれているデータを
TRAMに書き込み、フリップフロップJK1は次のタイ
ミングM1でオフになって、再びゲートG7を開く。
【0444】また、送信転送書込信号TxTWRTはバッファ
管理回路4620のアップダウンカウンタCTR1のアップ(+
1)入力とアドレスカウンタ4610にも与えられているの
で、タイミングM0で書き込む毎に各カウンタはタイミ
ングM1で+1した値となる。
【0445】ゲートG1は書込信号TxTWRTに禁止的条件を
与えて書込を待たせるもので、タイミングM0使用中信
号M0BSY又は送信バッファフル信号TBFULがある場合に
は、TRAM書込を禁止し、バス競合やデータの上書き
を回避している。
【0446】(3)LNCインタフェース LNCインタフェース部5000は、データ転送部4000とC
PUがLANコントローラLNCをアクセスする際に競
合しないようにする目的で備えられており、データ転送
部4000はローカルバスLBUSを、CPUは共通バスCBUS
を、LANコントローラLNCはシステムバスSBUSを介
してそれぞれ接続されている。更にまた、LNCインタ
フェース部5000は、LANコントローラLNCの配下に
あるシェアード・メモリーSMEMにデュアルポートR
AMを使用することが出来るデュアルポートバスDBUSも
備えている(デュアルポート・シェアード・メモリー・
モードDPSMM)。
【0447】図55はLNCインタフェース部5000のブ
ロック図であり、その構成は次のようになっている。
【0448】まず下り方向は、データ転送部4000の受信
データ転送読出部4400から、転送データがローカルバス
LBUSの出力データバスLODB0-7でトライステートバ
ッファ5001とデータセレクタ5002のAポートに入力さ
れ、前記トライステートバッファ5001を介して双方向の
デュアルポートデータバスDDB0-7に出力されると共に、
前記データセレクタ5002を介してシステムバスSBUS
の双方向データバスSDB0-7にも出力されるようになって
いる。
【0449】受信ポインタ部4300から、転送先アドレス
がローカルバスLBUSのアドレスバスLRA0-15を介し
てアドレスセレクタ5003のBポートに入力され、その出
力はバッファゲート5005を介してデュアルポートアドレ
スバスDAB0-15に出力されると共に、セレクタ5004のA
ポート経由でシステムバスSBUSのアドレスバスSAB0
-15にも出力されようになっている。また、そのアドレ
スに前記データを書き込むための書込要求信号WRREQが
受信データ転送読出部4400から要求受付部5050に与えら
れるようになっている。
【0450】要求受付部5050から、書込タイミング信号
WRTがトライステートバッファ5001及び5007とセレクタ5
008のA0入力に、そしてチップセレクトタイミング信
号CSTがトライステートバッファ5007とセレクタ5008の
A2入力にそれぞれ与えるようになっている。
【0451】I/Oレジスタ部1100からモード設定信号
DPSMMがデータセレクタ5006とトライステートバッファ5
007と要求受付部5050に与えられており、ではその信号
がデュアル・ポート・シェアード・メモリー・モードを
示す時(論理“1”)、はトライステートバッファ5007
が開き、書込タイミング信号WRTとチップセレクトタイ
ミング信号CSTがデュアルポート書込パルスDWRNとデュ
アルポートチップセレクト信号DCSNがデュアルポート・
シェアード・メモリーDPSMEMに与えられるようになって
いる。
【0452】モード設定信号DPSMMが論理“0”すなわ
ち、シングル・ポート・シェアード・メモリー・モード
SPSMMの場合は、CPU待合回路部5070が要求受付
部5050からアクセス許可信号ACCPを与えられない限り、
セレクタ5008の切替信号Sには論理“0”を与えて書込
タイミング信号WRTと読出タイミング信号RDTとチップセ
レクトタイミング信号CST(A0〜A2ポート)側を選
択して書込パルスWRN又は読出パルスRDNとチップセレク
ト信号CSNをLANコントローラLNCに出力するよう
になっている。
【0453】次に、上り方向は、転送元アドレスが送信
ポインタ部4500からローカルバスLBUSのアドレスバ
スLTA0-15を介してアドレスセレクタ5003のAポート入
力にされ、バッファゲート5005を介してデュアルポート
アドレスバスDAB0-15に出力されると共にセレクタ5004
のAポート経由でシステムバスSBUSのアドレスバス
SAB0-15にも出力されようになっている。また、そのア
ドレスから転送データを読み出すための読出要求信号WR
REQが送信データ転送書込部4600から受付回路部5050に
与えられるようになっている。
【0454】受付回路部5050が読出要求信号RDREQを受
けてそれを受け付けると、読出パルスRDPとチップセレ
クト信号CSSがトライステートバッファ5007とセレクタ5
008の双方に与えるようになっている。モード設定信号D
PSMMがトライステートバッファ5007とCPU待合部5070
に与えられており、モード設定信号DPSMMが論理“1”
(デュアルポートモードDPSMM)の場合には、トラ
イステートバッファ5007が開いてデュアルポート読出パ
ルスDRDNとチップセレクト信号DCSNがトライステートバ
ッファ5007から出力され、セレクタ5008からはCPU待
合回路部5070によって選択信号Sが論理“0”になって
出力されないようになっている。シングルポートモード
SPSMMの場合には、逆に、トライステートバッファ
5007からは出力されず、セレクタ5008から読出パルスRD
Nとチップセレクト信号CSNが出力されるようになってい
る。
【0455】デュアルポートRAMから読み出された転
送データが、双方向のデュアルポートデータバスDDB0-7
を介してデータセレクタ5006のAポートに入力され、ま
た、シングルポートRAMから読み出された転送データ
が、双方向のシステムバスSBUSのデータバスSDB0-7
を介してデータセレクタ5006のBポートに入力され、そ
れらの転送データはI/Oレジスタ部1100からデータセ
レクタ5006に与えられるモード設定信号DPSMMによって
選択されて、ローカルバスLBUSの入力データバスLI
DB0-7を介して送信データ転送書込部4600に与えられる
ようになっている。
【0456】次に、CPUのライトアクセスは、CPU
から書込データが、共通バスCBUSのデータバスCDB0
-7を介してトライステート出力のデータセレクタ5002の
Bポートに入力され、システムバスSBUSの双方向デ
ータバスSDB0-7に出力されるようになっている。
【0457】CPUからの書込アドレス17ビットのう
ち最上位ビットを除く16ビットが、共通バスCBUS
のアドレスバスCAB0-15を介してアドレスセレクタ5004
のBポートに入力され、システムバスSBUSのアドレ
スバスSAB0-15に出力されようになっている。そして、
最上位ビットCAB16は受付回路部5050に与えられてい
る。また、ライトを示す書込パルスCPWRとアクセスを示
すチップセレクト信号CSSNがCPU待合部5070に入力さ
れ、チップセレクト信号CSSNは、更にトライステートバ
ッファ5009とオアゲートG1にも入力されている。
【0458】CPU待合部5070からのライトアクセス要
求CWREQが受付回路部5050に与えられ、それに対する受
付確認信号ACCPがCPU待合部5070に与えられるように
接続されている。また、CPU待合部5070がその受付確
認信号ACCPを受けると、セレクタ5008の選択信号Sに論
理“1”に を与えてBポート側を選択し、チップセレ
クト信号CSPと書込パルスWRPを反転出力のセレクタ5008
から、それぞれ、負のチップセレクト信号CSN、負の書
込パルスWRNとしてLNCに与えられるように接続され
ている。
【0459】最後に、CPUのリードアクセスは、CP
Uからリードを示す読出パルスCPRDNがCPU待合部507
0とトライステートバッファ5009に与えられ、CPU待
合部5070はリードアクセス要求CRREQを受付回路部5050
に出力し、それに対する受付確認信号ACCPがCPU待合
部5070に与えられるように接続されている。また、CP
U待合部5070がその受付確認信号ACCPを受けると、セレ
クタ5008に選択信号Sを与えてBポート側を選択し、チ
ップセレクト信号CSPと読出パルスRDPを反転出力のセレ
クタ5008から、それぞれ、負のチップセレクト信号CS
N、負の読出パルスRDNとしてLNCに与えられるように
接続されている。
【0460】LNCから読み出されたデータがシステム
バスSBUSの双方向データバスSDB0-7、トライステー
トバッファ5009及び共通バスCBUSの双方向データバ
スCDB0-7を介してCPUに与えられるようになってい
る。なお、この時の読出アドレスは、上記ライトアクセ
スの場合と同じ経路でLNCに与えられる。
【0461】上記CPUのライト又はリードアクセスが
あった時、CPU待合部5070がレディ信号CRDYをオアゲ
ートG1に与えるようになっており、LNCもオアゲー
トG1と受付回路部5050にレディ信号IORDYを与えるよ
うになっている。また、オアゲートG1の出力からレデ
ィ信号LRDYがCPUに与えられるようになっている。
【0462】次に、LNCインタフェース部5000の動作
について述べる。
【0463】まず下り方向である受信データは、データ
転送部4000の受信データ転送読出部4400から、転送デー
タがローカルバスLBUSの出力データバスLODB0-7で
トライステートバッファ5001とデータセレクタ5002のA
ポートに入力され、前記トライステートバッファ5001を
介して双方向のデュアルポートデータバスDDB0-7に出力
されると共に、前記データセレクタ5002を介してシステ
ムバスSBUSの双方向データバスSDB0-7にも出力され
るようになっている。
【0464】受信ポインタ部4300から、転送先アドレス
がローカルバスLBUSのアドレスバスLRA0-15を介し
てアドレスセレクタ5003のBポート入力にされ、その出
力はバッファゲート5005を介してデュアルポートアドレ
スバスDAB0-15に出力されると共に、セレクタ5004のA
ポート経由でシステムバスSBUSのアドレスバスSAB0
-15にも出力されようになっている。また、そのアドレ
スに前記データを書き込むための書込要求信号WRREQが
受信データ転送読出部4400から要求受付部5050に与えら
れるようになっている。
【0465】要求受付部5050が書込要求信号WRREQを受
け付けると、書込タイミング信号WRTがトライステート
バッファ5001及び5007とセレクタ5008のA0入力に、そ
してチップセレクト信号CSTがトライステートバッファ5
007とセレクタ5008のA2入力にそれぞれ与えるように
なっている。I/Oレジスタ部1100からモード設定信号
DPSMMがトライステートバッファ5007とCPU待合部507
0に与えられており、デュアルポートモードDPSMM
の場合には、トライステートバッファ5007が開いて書込
パルスDWRNとチップセレクト信号DCSNがトライステート
バッファ5007から出力され、セレクタ5008からは待ち合
わせ回路部5070によってゲート閉塞信号Gが与えられて
出力されないようになっている。
【0466】シングルポートモードSPSMMの場合に
は、逆に、トライステートバッファ5007からは出力され
ず、セレクタ5008から書込パルスWRNとチップセレクト
信号CSNが出力されるようになっている。
【0467】次に、上り方向は、転送元を示すアドレス
が送信ポインタ部4500からローカルバスLBUSのアド
レスバスLTA0-15を介してアドレスセレクタ5003のAポ
ート入力にされ、バッファゲート5005を介してデュアル
ポートアドレスバスDAB0-15に出力されると共にセレク
タ5004のAポート経由でシステムバスSBUSのアドレ
スバスSAB0-15にも出力されようになっている。また、
そのアドレスから転送データを読み出すための読出要求
信号WRREQが送信データ転送書込部4600から受付回路部5
050に与えられるようになっている。
【0468】受付回路部5050が読出要求信号WRREQを受
けてそれを受け付けると、読出パルスRDPとチップセレ
クト信号CSSがトライステートバッファ5007とセレクタ5
008の双方に与えるようになっているが、モード設定信
号DPSMMがトライステートバッファ5007と待ち合わせ回
路部5070に与えられており、デュアルポートモードDP
SMMの場合には、トライステートバッファ5007が開い
て書込パルスDPWRNとチップセレクト信号DPCSNがトライ
ステートバッファ5007から出力され、セレクタ5008から
は待ち合わせ回路部5070によってゲート開閉信号Gが与
えられて出力されないようになっている。
【0469】シングルポートモードSPSMMの場合に
は、逆に、トライステートバッファ5007からは出力され
ず、セレクタ5008から読出パルスRDNとチップセレクト
信号CSNが出力されるようになっている。
【0470】デュアルポートRAMから読み出された転
送データが、双方向のデュアルポートデータバスDDB0-7
を介してデータセレクタ5006のAポートに入力され、ま
た、シングルポートRAMから読み出された転送データ
が、双方向のシステムバスSBUSのデータバスSDB0-7
を介してデータセレクタ5006のBポートに入力され、そ
れらの転送データはI/Oレジスタ部1100からデータセ
レクタ5006に与えられるモード設定信号DPSMMによって
選択されて、ローカルバスLBUSの入力データバスLI
DB0-7を介して送信データ転送書込部4600に与えられる
ようになっている。
【0471】次に、CPUのライトアクセスは、CPU
から書込データが、共通バスCBUSのデータバスCDB0
-7を介してトライステート出力のデータセレクタ5002の
Bポートに入力され、システムバスSBUSの双方向デ
ータバスSDB0-7に出力されるようになっている。
【0472】CPUからの書込アドレス17ビットのう
ち最上位ビットを除く16ビットが、共通バスCBUS
のアドレスバスCAB0-15を介してアドレスセレクタ5004
のBポートに入力され、システムバスSBUSのアドレ
スバスSAB0-15に出力されようになっている。そして、
最上位ビットCAB16は受付回路部5050に与えられてい
る。また、ライトを示す書込パルスCPWRNとアクセスを
示すチップセレクト信号CSSNが待合回路部5070に入力さ
れ、チップセレクト信号CSSNは、更にトライステートバ
ッファ5009とオアゲートG2にも入力されている。
【0473】待合回路部5070からのライトアクセス要求
CWREQが受付回路部5050に与えられ、それに対する受付
確認信号ACCPが待合回路部5070に与えられるように接続
されている。また、待合回路部5070がその受付確認信号
ACCPを受けると、セレクタ5008に選択信号Sを与えてB
ポート側を選択し、チップセレクト信号CCSと書込パル
スCWRを反転出力のセレクタ5008から、それぞれ、負の
チップセレクト信号CSN、負の書込パルスWRNとしてLN
Cに与えられるように接続されている。
【0474】最後に、CPUのリードアクセスは、CP
Uからリードを示す読出パルスCPRDNが待合回路部5070
とトライステートバッファ5009に与えられ、待合回路部
5070はリードアクセス要求CRREQを受付回路部5050に出
力し、それに対する受付確認信号ACCPが待合回路部5070
に与えられるように接続されている。また、待合回路部
5070がその受付確認信号ACCPを受けると、セレクタ5008
に選択信号Sを与えてBポート側を選択し、チップセレ
クト信号CSPと読出パルスRDPを反転出力のセレクタ5008
から、それぞれ、負のチップセレクト信号CSN、負の読
出パルスRDNとしてLNCに与えられるように接続され
ている。
【0475】LNCから読み出されたデータがシステム
バスSBUSの双方向データバスSDB0-7、トライステー
トバッファ5009及び共通バスCBUSの双方向データバ
スCDB0-7を介してCPUに与えられるようになってい
る。なお、この時の読出アドレスは、上記ライトアクセ
スの場合と同じ経路でLNCに与えられる。
【0476】上記CPUのライト又はリードアクセスが
あった時、待合回路部5070がレディ信号CRDYをアンドゲ
ートG1に与えるようになっており、LNCもアンドゲ
ートG1と受付回路部5050にレディ信号IORDYを与える
ようになっている。また、アンドゲートG1の出力はオ
アゲートG2に接続され、オアゲートG2からレディ信
号LRDYがCPUに与えられるようになっている。
【0477】具体的には、受信データ転送読出部4400か
ら書込要求信号WRREQと送信データ転送書込部4600から
読出要求信号RDREQを受けて、LANコントローラLN
Cの配下にあるシェアードメモリーSMEMへの受信デ
ータの書込と送信データの読出を行う。また、CPUか
らLANコントローラLNCへのアクセスがあった場
合、前記データ転送のアクセスと衝突しないように先着
優先の待合制御を行う。
【0478】以上述べた実施例に基づき、本発明の実施
態様をまとめると以下のとおりである。
【0479】発明の態様1‥(チャネル割当とチャネル
処理方法) フレーム上のチャネル割当がダイナミックに変化する可
変フレームを送受信する方法において、該フレームを構
成するビット数の1/N(Nは正の整数)のm(mは2
より大きい正の整数)を周期とし且つその位相が受信フ
レームの所定位相に同期したマシンサイクルを生成す
る。
【0480】受信処理は、該マシンサイクルでORAM
(オペレーション用メモリー)に予め格納された受信フ
レームを定義した受信チャネル割当情報にしたがって該
マシンサイクルを選択して受信用選択的マシンサイクル
を生成する。受信データを該受信用選択的マシンサイク
ルで該ORAMに予め格納された該チャネルの処理手順
を定義した受信用mビット列プログラム情報にしたがっ
て処理してTRAM(データ転送用メモリー)の受信バ
ッファ領域に書き込む。
【0481】送信処理は、該マシンサイクルで該ORA
Mに予め格納された送信フレームを定義した送信チャネ
ル割当情報にしたがって該マシンサイクルを選択して送
信用選択的マシンサイクルを生成する。該送信用選択的
マシンサイクルで、該ORAMに予め格納された該チャ
ネルの処理手順を定義した送信用mビット列プログラム
情報に従って該TRAMの送信バッファ領域に予め格納
された送信データを読み出しながら処理を行う。
【0482】発明の態様2‥発明の態様1において、
(非対称型伝送対応方法) 送受信フレームのビットクロックの周波数比Kに応じて
該マシンサイクルと該ビットクロックを1/K分周して
分周マシンサイクルと分周クロックを生成する。該分周
マシンサイクルで該チャネル割当情報に従って該分周マ
シンサイクルを選択して選択的分周マシンサイクルを生
成する。該選択的分周マシンサイクルで該mビット列プ
ログラム情報に従ってマシンサイクルレベルの処理を行
い、該分周クロックでビットレベルの処理を行う。
【0483】発明の態様3‥(送受信系マシンサイクル
を完全分離−−非対称にも対応) フレーム上のチャネル割当がダイナミックに変化する可
変フレームを送受信する方法において、送受各フレーム
について、該フレームを構成するビット数の1/N(N
は正の整数)のm(mは2より大きい正の整数)を周期
とし且つその位相が各フレームの所定位相に同期した受
信マシンサイクルと送信マシンサイクルとを生成する。
【0484】受信処理は、該受信マシンサイクルでRx
RAM(受信処理用メモリー)に予め格納された受信フ
レームを定義した受信チャネル割当情報に従って該マシ
ンサイクルを選択して受信用選択的マシンサイクルを生
成する。受信データを該受信用選択的マシンサイクルで
該RxRAMに予め格納された該チャネルの処理手順を
定義した受信用mビット列プログラム情報に従って処理
してRxRAMの受信バッファ領域に書き込む。
【0485】送信処理は、該マシンサイクルでTxRA
M(送信処理用メモリー)に予め書き込まれた送信フレ
ームを定義した送信チャネル割当情報に従って該マシン
サイクルを選択して送信用選択的マシンサイクルを生成
する。該送信用選択的マシンサイクルで、該TxRAM
に予め格納された該チャネルの処理手順を定義した送信
用mビット列プログラム情報に従って該TxRAMの送
信バッファ領域に予め格納された送信データを読み出し
ながら処理を行う。
【0486】発明の態様4‥発明の態様l乃至3のいず
れかにおいて、(送信遅延制御) 外部から与えられる該送信フレームの開始点を示す送信
フレームタイミングを該マシンサイクル(又は該分周マ
シンサイクル)の繰り返し位相に同期化すると共に、そ
の位相差mに応じて該ビットクロック(又は分周クロッ
ク)を1/m選択する送信ビットタイミングを生成す
る。該送信処理は、該送信用選択的(又は該選択的分
周)マシンサイクルで該mビット列プログラム情報に従
ってマシンサイクルレベルの処理を行い、該送信ビット
タイミングで選択されたビットクロックで送信ビットシ
リアル処理を行う。
【0487】発明の態様5‥発明の態様1乃至4のいず
れかにおいて、(受信チャネル割当) 該受信フレームは複数のシングルフレーム1〜nで構成
されるマルチフレームであり、該受信用選択的マシンサ
イクルの生成は、該シングルフレーム毎にチャネル割当
を定義するn個のシングルフレーム定義情報と、複数B
の音声チャネルを1チャネル単位で排他的にデータチャ
ネルに割り当てるBビットから成るチャネルマップ情報
を含む該受信チャネル割当情報を予め該メモリーに格納
する。第1シングルフレーム(該マルチフレーム)の先
頭で該チャネルマップ情報を該メモリーからBビットの
並直列レジスタに読み出しておくとともに、各シングル
フレームの先頭では、該シングルフレームに対応した定
義情報を該メモリーから読み出しながら該マシンサイク
ルでその定義に従って該並直列レジスタをn周シリアル
回転させることによって時間軸上に変換しながら該マシ
ンサイクルの選択を行う。
【0488】発明の態様6‥発明の態様1乃至5のいず
れかにおいて、(送信チャネル割当) 該送信用選択的(又は選択的分周)マシンサイクルの生
成は、該送信バーストフレーム構成を定義する送信バー
ストフレーム構成情報と複数Bの音声チャネルを1チャ
ネル単位で排他的にデータチャネルに割り当てるBビッ
トから成るチャネルマップ情報を含む該送信チャネル割
当情報を予め該メモリーに格納する。該送信フレームの
先頭で該送信チャネルマップ情報を該メモリーからBビ
ットの並直列レジスタに読み出しておくとともに、該送
信バーストフレーム構成情報も読み出して該マシンサイ
クル(又は分周マシンサイクル)でその構成情報に従っ
て該並直列レジスタをシリアルシフトさせることによっ
て時間軸上に変換しながら該マシンサイクル(又は分周
マシンサイクル)の選択を行う。
【0489】発明の態様7‥発明の態様1乃至6のいず
れかにおいて、(アイドリング処理) 該受信処理は、該mビット列プログラム情報に従って該
受信データチャネルに含まれる受信先を指定する識別子
を照合する。自端末向けの識別子が検出できなかった場
合は、以後、該mビット列プログラム情報の読み出しと
解析のみ行うアイドリング処理を行い、該識別子が検出
された時は以後の該mビット列プログラム情報に従って
受信データ処理を実行する。該送信処理は、通常、該m
ビット列プログラム情報の読み出しと解析のみ行うアイ
ドリング処理を行い、データ転送部から送信要求を受け
たとき、直近のチャネル送信タイミングから送信データ
処理を実行する。
【0490】発明の態様8‥発明の態様1乃至7のいず
れかにおいて、(受信終了通知方法) 該受信処理は、予め設定されている受信データ長に達す
るタイミングと受信完了(BCC終了)タイミングが一
致した場合を正常終了とするタスク制御のチェックを行
いながら該受信データを該マシンサイクルの一部に割り
当てられたタイミングでリアルタイムに該メモリーの所
定受信バッファ領域の2バイト目から順次書き込む。該
チェック結果を該受信完了タイミング又は受信データ長
のタイミングのいずれか早いタイミングで該受信バッフ
ァの1バイト目(先頭)に付加して書き込んだ後、デー
タ転送部に該受信バッファのデータ転送を要求する。
【0491】発明の態様9‥発明の態様1乃至8のいず
れかにおいて、(OPコード有効利用) 該mビット列プログラム情報は該メモリーの読み出しア
ドレスを復帰させるアドレスリターン情報を含む。少な
くとも1チャネル又は複数の異なるチャネルから成る1
組の送信又は受信手順を定義する該mビット列プログラ
ム情報の最後に該リターン情報を格納する。該送信又は
受信チャネル処理終了後、該アドレスリターン情報によ
って読み出しアドレスを先頭アドレスに戻す。
【0492】発明の態様10‥(フレーム送受信装置) フレーム上のチャネル割当がダイナミックに変化する可
変フレームを送受信する装置において、該フレームを構
成するビット数の1/N(Nは正の整数)のm(mは2
より大きい正の整数)を周期とし且つその位相が受信フ
レームの所定位相に同期したマシンサイクルを生成する
同期マシンサイクル生成部と、受信フレームを定義した
受信チャネル割当情報と受信チャネルの処理手順を定義
した受信用mビット列プログラム情報と、送信フレーム
を定義した送信チャネル割当情報と送信チャネルの処理
手順を定義した送信用mビット列プログラム情報とをそ
れぞれの所定領域に格納するORAM(オペレーション
用メモリー)と、送受信データを一旦格納するTRAM
(データ転送用メモリー)と、受信部は、該マシンサイ
クルで該ORAM内の該受信チャネル割当情報に従って
受信マシンサイクル選択信号を生成する受信チャネル割
当制御部と、該受信マシンサイクル選択信号で選択され
た受信用選択的マシンサイクルで該ORAM内の該受信
用mビット列プログラム情報に従って受信タスク制御信
号を生成する受信チャネルタスク制御部と、受信データ
を該受信タスク制御信号に従って処理する。そのデータ
を該TRAMの所定領域に書き込む受信処理部と、送信
部は、該マシンサイクルで該ORAM内の該送信チャネ
ル割当情報に従って送信マシンサイクル選択信号を生成
する送信チャネル割当制御部と、該送信マシンサイクル
選択信号で選択された送信用選択的マシンサイクルで該
ORAM内の該送信用mビット列プログラム情報に従っ
て送信タスク制御信号を生成する送信チャネルタスク制
御部と、送信データを該送信タスク制御信号に従って該
TRAMの所定領域から読み出して処理する送信処理部
と、を備える。
【0493】発明の態様11‥発明の態様10におい
て、 該同期マシンサイクル生成部は、送受信フレームのビッ
トクロック周波数比Kに応じて該マシンサイクルと該ビ
ットクロックを1/Kサイクルに分周するマシンサイク
ル分周信号とクロック分周信号を生成する分周信号生成
部を更に備え、該チャネル割当制御部は、該マシンサイ
クル分周信号で分周された分周マシンサイクルで該OR
AM内の該チャネル割当情報に従って分周マシンサイク
ル選択信号を生成する。該チャネルタスク制御部は 該
分周マシンサイクル選択信号で選択された選択的分周マ
シンサイクルで該ORAM内の該mビット列プログラム
情報に従って該タスク制御信号を生成する。該処理部
は、該データを該タスク制御信号に従ってマシンサイク
ルレベルの処理を行い、ビットレベル処理を該クロック
分周信号で分周された分周クロックで行う。
【0494】発明の態様12‥(マシンサイクルを送受
信系に分離) フレーム上のチャネル割当がダイナミックに変化する可
変フレームを送受信する装置において、該フレームを構
成するビット数の1/N(Nは正の整数)のm(mは2
より大きい正の整数)を周期とし且つ位相が受信フレー
ムの所定位相に同期した受信マシンサイクルを生成する
受信同期マシンサイクル生成部と、送信フレームの所定
位相に同期した送信マシンサイクルを生成する送信同期
マシンサイクル生成部と、該受信フレームを定義した受
信チャネル割当情報と受信チャネルの処理手順を定義し
た受信用mビット列プログラム情報と、受信データとを
それぞれの所定領域に格納するRxRAM(受信処理用
メモリー)と、該送信フレームを定義した送信チャネル
割当情報と送信チャネルの処理手順を定義した送信用m
ビット列プログラム情報と、送信データとをそれぞれの
所定領域に格納するTxRAM(送信処理用メモリー)
と、受信部は、該受信マシンサイクルで該RxRAM内
の該受信チャネル割当情報に従って受信マシンサイクル
選択信号を生成する受信チャネル割当制御部と、該受信
マシンサイクル選択信号で選択された受信用選択的マシ
ンサイクルで該RxRAM内の該受信用mビット列プロ
グラム情報に従って受信タスク制御信号を生成する受信
チャネルタスク制御部と、受信データを該受信タスク制
御信号に従って処理する。そのデータを該RxRAMの
所定領域に書き込む受信処理部と、送信部は、該送信マ
シンサイクルで該TxRAM内の該送信チャネル割当情
報に従って送信マシンサイクル選択信号を生成する送信
チャネル割当制御部と、該送信マシンサイクル選択信号
で選択された送信用選択的マシンサイクルで該TxRA
M内の該送信用mビット列プログラム情報に従って送信
タスク制御信号を生成する送信チャネルタスク制御部
と、送信データを該送信タスク制御信号に従って該Tx
RAMの所定領域から読み出して処理する送信処理部
と、を備える。
【0495】発明の態様13‥発明の態様10乃至12
のいずれかにおいて、 該送信部は、外部から与えられる該送信フレームの開始
点を示す送信フレームタイミングを該マシンサイクル
(又は該分周マシンサイクル)の繰り返し位相に同期化
して同期化送信フレームタイミング信号を出力する送信
フレームタイミング同期化部と、該送信フレームタイミ
ングと該マシンサイクル(又は該分周マシンサイクル)
の位相差に応じて1/mビットクロック(又は分周クロ
ック)位相を選択する送信ビットタイミング信号を生成
する送信ビットタイミング信号生成部と、を備え、該送
信処理部は、該同期化送信フレームタイミング信号で起
動する該送信チャネル割当制御部と該送信チャネルタス
ク制御部の制御の下にマシンサイクルレベルの処理を行
うと共に、該送信ビットタイミング信号に従ったクロッ
ク位相で送信ビットシリアル処理を行う。
【0496】発明の態様14‥発明の態様10乃至13
のいずれかにおいて、 該受信フレームは複数のシングルフレーム1〜nで構成
されるマルチフレームであり、該受信チャネル割当制御
部は、予め該メモリーに格納された該シングルフレーム
毎にチャネル割当を定義するn個のシングルフレーム定
義情報と、複数Bの音声チャネルを1チャネル単位で排
他的にデータチャネルに割り当てるBビットから成るチ
ャネルマップ情報を、第1シングルフレーム(該マルチ
フレーム)の先頭で該チャネルマップ情報を読み出すB
ビットの並直列レジスタを備え、各シングルフレームの
先頭では、各々に対応したシングルフレーム定義情報を
読み出して各シングルフレーム毎に可変チャネル範囲信
号を生成する。該可変チャネル範囲信号に従って該マシ
ンサイクル又は該分周マシンサイクルで該並直列レジス
タをn周シリアル回転させることによって該チャネルマ
ップ情報を時間軸上にシリアル変換する。該シリアルチ
ャネルマップ情報にしたがって該マシンサイクルの選択
を行う。
【0497】発明の態様15‥発明の態様10乃至14
いずれかにおいて、 該送信チャネル割当制御部は、予め該メモリーに格納さ
れた送信バースト長とその数を定義する送信フレーム定
義情報と複数Bの音声チャネルを1チャネル単位で排他
的にデータチャネルに割り当てるBビットの送信チャネ
ルマップ情報を、該送信フレームの先頭で該送信チャネ
ルマップ情報を読み出すBビットの並直列レジスタを備
え、該送信フレーム定義情報を読み出して該マシンサイ
クル(又は分周マシンサイクル)でその定義情報に従っ
て該並直列レジスタをシリアルシフトさせることによっ
て時間軸上に変換しながら該マシンサイクル(又は分周
マシンサイクル)の選択を行う。
【0498】発明の態様16‥発明の態様10乃至15
のいずれかにおいて、 該受信処理部は該mビット列プログラム情報に従って該
受信データチャネルに含まれ受信先を指定する識別子を
検出する識別子照合部を備え、該受信タスク制御部は該
識別子照合部からの自端末宛識別子の検出/不検出信号
に従って、不検出の場合には、以後の受信処理は該メモ
リーからの該mビット列プログラム情報の読み出しと解
析のみ行い、実際のタスク制御は行わないアイドリング
処理を行い、該識別子が検出された時には以後の受信処
理を継続制御する。該送信タスク制御部は、データ転送
部から送信要求信号を受ける送信要求受付部を備え、該
送信要求信号がない場合には該mビット列プログラム情
報の読み出しと解析のみ行って実際の処理は行わないア
イドリング処理を行い、該送信要求信号があった時は、
直近のチャネル送信タイミングから送信処理の制御を開
始する。
【0499】発明の態様17‥発明の態様10乃至16
のいずれかにおいて、(受信終了通知) 該受信処理部は、予め設定されている受信データ長に達
するタイミングと受信完了(BCC終了)タイミングが
一致した場合を正常受信終了としそれ以外を異常受信終
了とする受信タスク制御チェック部と、TID検出直後
に所定受信バッファ領域の先頭アドレスを一旦退避する
アドレス退避レジスタ部を備え、該受信データを該マシ
ンサイクルの一部に割り当てられたタイミングでリアル
タイムに該メモリーの所定受信バッファ領域の2バイト
目から順次書き込む書込部は、該チェック部からの結果
を該受信完了タイミング又は受信データ長のタイミング
のいずれか早いタイミングで該受信バッファの該退避ア
ドレス(先頭)に書き込んだ後、データ転送部に該受信
バッファのデータ転送を要求する。
【0500】発明の態様18‥発明の態様17におい
て、(バッファ状態通知) 該受信処理部は、該データ転送要求毎にカウントアップ
し該データ転送部から転送終了を受ける毎にカウントダ
ウンして受信バッファでの滞留受信データブロック数を
表示する受信バッファブロック数カウンタ備え、該チェ
ック結果を書込際に該受信バッファブロック数カウンタ
の値も書き込む。
【0501】発明の態様19‥発明の態様10乃至18
のいずれかにおいて、 該mビット列プログラム情報は該メモリーの読み出しア
ドレスを復帰させるアドレスリターン情報を含む。少な
くとも1チャネル又は複数の異なるチャネルから成る1
組の送信又は受信手順を定義する該mビット列プログラ
ム情報の最終アドレスに続いて該リターン情報を格納す
る。該送信又は受信チャネル処理終了後、読み出しアド
レスを各々の先頭アドレスに戻す手段を備える。
【0502】発明の態様20‥発明の態様10又は19
において、(送信タスクチェック) 該送信データをバッファメモリーから読み出す送信読出
部は、予め設定されている送信データ長に達するタイミ
ングと送信完了(BCC終了)タイミング致した場合を
正常送信終了としそれ以外を異常送信終了とする送信タ
スク制御チェック部を備え、該送信タスク制御チェック
部はその結果を該送信完了タイミング又は送信データ長
のタイミングのいずれか早いタイミングで状態表示レジ
スタに書き込む。
【0503】発明の態様21‥発明の態様10乃至20
の何れかにおいて、(受信CRC回路) 受信処理のCRC演算には、BCCレジスタの初期設定
と演算結果の取り出しを同時に1クロックで行う手段を
備える。
【0504】発明の態様22‥発明の態様10乃至22
の何れかにおいて、(送信CRC回路) 送信処理のCRC演算には、演算一時休止手段及び再開
手段と、BCCレジスタの演算結果を1クロック先行し
て取り出す手段と、取り出した送信BCCをデータバッ
ファメモリーに書き込む手段と、を備える。
【0505】発明の態様23‥(データ転送装置) 受信データ転送部は、予め設定された受信バッファ領域
内を一定順序で繰り返し指し示す受信転送データ読出ア
ドレスカウンタと、受信データの転送先アドレスとその
転送先バッファ(SMEM)に該受信データが転送され
たことを示すフラグビットを格納するTRAMの受信デ
ィスクリプタ領域内を一定順序で繰り返し指し示す受信
リングポインタと、該転送先アドレスから連続したアド
レスを生成する受信転送先アドレスカウンタと、該受信
データの転送に先立って該受信リングポインタの示す該
ディスクリプタから該転送先アドレスを読み出して該受
信転送先アドレスカウンタにロードすると共に所定のデ
ータ長の転送終了で該ディスクリプタのフラグを更新し
て受信リングポインタを一つ進める受信ポインタ制御部
と、受信部(該受信処理部)から転送要求信号を受ける
と該受信転送データ読出アドレスカウンタの示すアドレ
スから順次該受信データを読み出して該受信転送先アド
レスカウンタが示す転送先アドレス(SMEM)へ転送
する受信転送データ読出部と、1チャネル分の受信デー
タの転送が終了するとCPUに受信完了割込を行う割込
制御部と、を備え、送信データ転送部は、予め設定され
た送信バッファ領域内を一定順序で繰り返し指し示す送
信転送データ書込アドレスカウンタと、送信データの転
送元アドレスとその転送元バッファ(SMEM)に該送
信データが蓄積されていることを示すフラグビットを格
納するTRAMの送信ディスクリプタ領域内を一定順序
で繰り返し指し示す送信リングポインタと、該転送元ア
ドレスから連続したアドレスを生成する送信転送元アド
レスカウンタと、TBUSの空き時間をぬって該受信リ
ングポインタの示す該ディスクリプタから該フラグビッ
トを読み出し該フラグビットが該送信データが蓄積され
ていることを示す(送信要求)とき、その転送元アドレ
スを該送信転送元アドレスカウンタにロードすると共に
1チャネル分の転送終了で該ディスクリプタの該フラグ
ビットを書き戻し更新して送信リングポインタを一つ進
めると同時に送信部(送信タスク制御部)に送信要求を
行う送信ポインタ制御部と、該送信転送元アドレスカウ
ンタが示す転送元アドレス(SMEM)から送信データ
を順次読み込んで該送信転送データ書込アドレスカウン
タの示すアドレスに書き込む送信転送データ書込部と、
CPUに該送信要求を行う割込制御部と、を備える。
【0506】発明の態様24‥発明の態様23におい
て、(フロー制御) 該送信及び受信データ転送のためのバッファメモリーア
クセスタイミングは、送受信各々に1マシンサイクル内
に2つ以上の読み出する。又は書き込みタイミングを与
え、受信データ転送処理では、受信データを書き込む毎
に受信バッファリングバイト数を+1する。読み出して
外部装置に転送する毎に−1する受信バッファ使用状況
管理を行い、送信データ転送処理では、送信データを書
き込む毎に送信バッファリングバイト数を+1する。読
み出して送信する毎に−1する送信バッファ使用状況管
理を行い、両バッファ使用状況管理による結果と外部か
ら与える優先度に応じて該アクセスタイミングを有効/
無効の制御をすることにより、少なくとも2倍速、等速
のフロー制御を行う。
【0507】発明の態様25‥発明の態様23乃至24
のいずれかにおいて、(転送ブレーキ) 該外部装置とのデータ授受の際は、所定のデータブロッ
ク長Lに達する直前(L−1)までは、内部各部の論理
遅延を無視して外部装置の授受完了の確認後直ちに次の
データを該バッファメモリーより読み出し又は書き込
む。最終データ(L)を授受する場合には外部装置の授
受完了確認を該内部各部の論理遅延相当を待ってデータ
ブロックの授受完了とする。
【0508】発明の態様26‥発明の態様23乃至25
のいずれかにおいて、(2系統の転送バス) 該外部装置に接続されるインタフェース部(LNCイン
タフェース部)は、CPUのアクセスと競合しないデー
タ転送専用バスを備え、初期化時に設定されるデュアル
ポートモードではデータ転送専用バス(DBUS)で送
受データの転送を行い、シングルポートモードではCP
Uアクセスと共用されるシステムバス(SBUS)を介
して行う。
【0509】発明の態様27‥発明の態様23乃至26
のいずれかにおいて、(アドレス拡張) 該送受信リングポインタ制御部は、該フラグビットの更
新毎にオン又はオフにトグルする1ビットカウンタをそ
れぞれ備え、該受信転送先アドレスカウンタ又は該送信
転送元アドレスカウンタに該ディスクリプタから該アド
レスをロードする際に各カウンタの最上位ビットに、各
1ビットカウンタの出力を同時にロードすることによ
り、各々2倍のアドレス空間を指定できる。
【0510】発明の態様28‥発明の態様11乃至27
のいずれかにおいて、(オンライン・オフライン) 該OBUSインタフェース部は、該送受信タスク制御部
とCPUがORAMにアクセスすることを許可するオン
ライン状態と、許可しないオフライン状態を個々に持
ち、該TBUSインタフェース部は、送受信処理部及び
送受信データ転送部とCPUがTRAMにアクセスする
ことを許可するオンライン状態と、許可しないオフライ
ン状態を個々に持ち、少なくともチャネル当たりのデー
タ長(データブロック)を変更するときは、CPUは自
己以外のアクセスを許可しないオフライン状態にして更
新パラメータを設定する。該メモリー(TRAM)をオ
ンラインにして再領域確保を行った後、すべての機能を
再びオンラインに設定することによって送受信処理を再
開する。
【0511】発明の態様29‥発明の態様11乃至28
のいずれかにおいて、(先読み回路) 該OBUSインタフェース部又は該TBUSインタフェ
ース部は、バスの空き時間に連続した次のアドレスを先
読みする先読回路を備える。
【0512】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、該フ
レームを構成するビット数の1/N(Nは正の整数)の
m(mは2より大きい正の整数)を周期とし且つその位
相に同期したマシンサイクルを生成し、受信処理は、該
マシンサイクルで第1メモリーに予め格納された受信チ
ャネル割当情報に従って受信用選択的マシンサイクルを
生成し、受信チャネルのデータを該受信用選択的マシン
サイクルで第1メモリーに予め格納された受信用mビッ
ト列プログラム情報に従って処理して第2メモリーの受
信バッファ領域に書き込み、送信処理は、該マシンサイ
クルで該第1メモリーに予め格納された送信チャネル割
当情報に従って送信用選択的マシンサイクルを生成し、
該送信用選択的マシンサイクルで、該第1メモリーに予
め格納された送信用mビット列プログラム情報に従って
第2メモリーの送信バッファ領域に予め格納された送信
チャネルのデータを読み出しながらチャネル処理を行う
ように構成したので、「mビット列」毎に送受信チャネ
ル割当と送受信チャネル処理をプログラムできる。
【0513】また、送受信フレームのビットクロックの
周波数比に応じた分周マシンサイクルと分周クロックを
生成し、該分周マシンサイクルで該チャネル割当情報に
従って該分周マシンサイクルを選択して選択的分周マシ
ンサイクルを生成し、該選択的分周マシンサイクルで該
mビット列プログラム情報に従ってマシンサイクルレベ
ルの処理を行い、該分周クロックでビットレベルの処理
を行うので非対称型伝送方式にも対応できる。
【0514】さらに、フレーム定義情報と、チャネルマ
ップ情報を含むチャネル割当情報を予め該メモリーに格
納し、フレーム(該マルチフレーム)の先頭で該チャネ
ルマップ情報を該メモリーから並直列レジスタに読み出
しておくとともに、各フレームの先頭では、該フレーム
に対応した定義情報を該メモリーから読み出しながら該
マシンサイクルでその定義に従って該並直列レジスタを
シフトさせて時間軸上に変換しながら該マシンサイクル
の選択を行うので、キャリアフレームの変更に対応で
き、「mビット列」毎に処理はその選択されたマシンサ
イクル又は、選択された分周マシンサイクルで行われる
ので、データフレームの変更にも柔軟に対応できる。
【0515】また、受信処理部から転送要求信号を受け
て外部装置へ受信データ転送処理を開始し、1チャネル
分の受信データの転送が終了するとCPUに受信完了割
込を行い、送信データはCPUからの転送要求を自律的
に認知すると外部装置から送信データを読み込んで該バ
ッファの所定領域に書き込み、1チャネル分の送信デー
タ(送信データブロック)を書き終えると、送信完了割
込をCPUに出すと共に、送信タスク制御部に送信要求
を行うので、CPUの負荷が大幅に軽減される。
【0516】さらに、送信及び受信データ転送のための
バッファメモリーアクセスタイミングは、送受信各々に
1マシンサイクル内に2つ以上の読み出し、又は書き込
みタイミングを与え、送受信受信バッファ使用状況管理
を行い、両バッファ使用状況管理による結果と外部から
与える優先度に応じて該アクセスタイミングを有効/無
効の制御をすることにより、少なくとも2倍速、等速の
フロー制御を行うので高速なデータ転送ができる。
【0517】さらに、外部装置とのデータ授受経路は、
データ転送専用バスを介して行うデュアルポートモード
と、他の制御と共用されるシステムバスを介して行うシ
ングルポートモードを選択できるので、性能かコストを
選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変フレーム送受信装置とデータ
転送装置の実施例(1)を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る可変フレーム送受信装置とデータ
転送装置の実施例(2)を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る可変フレーム送受信装置とデータ
転送装置の実施例(1)を更に詳細に示したブロック図
である。
【図4】本発明に係る可変フレーム送受信方法及び装置
とデータ転送装置の原理を説明する流れ図である。
【図5】本発明の実施例(1)に用いられる同期マシン
サイクル生成部の回路ブロック図である
【図6】本発明の実施例(2)に用いられる同期マシン
サイクル生成部の回路ブロック図である
【図7】本発明に用いられる各種マシンサイクルとマシ
ンサイクル選択信号の関係を説明するためのタイムチャ
ート図である
【図8】本発明に用いられるマシンサイクルと処理実行
サイクルの関係を説明するためのタイムチャート図であ
【図9】本発明の実施例(1)に用いられるO系マシン
サイクルとT系マシンサイクルのメモリーアクセス割当
を説明する図である。
【図10】本発明の実施例(2)に用いられる受信系マ
シンサイクルと送信系マシンサイクルのメモリーアクセ
ス割当を説明する図である。
【図11】本発明の実施例(1)に用いられる受信チャ
ネル割当制御部の回路ブロック図である。
【図12】本発明の実施例(1)に用いられる受信チャ
ネルタスク制御部の回路ブロック図である。
【図13】本発明の実施例(1)に用いられる受信チャ
ネル処理部の回路ブロック図である。
【図14】本発明の実施例(1)の受信チャネル処理部
に用いられるCRC演算部の細部を示す回路ブロック図
である。
【図15】本発明の実施例(1)に用いられる受信書込
制御部の回路ブロック図である。
【図16】本発明の実施例(1)の受信書込制御部に用
いられるAC−ch受信書込制御部の細部を示す回路ブ
ロック図である。
【図17】本発明の実施例(1)の受信書込制御部に用
いられるC−ch受信書込制御部の細部を示す回路ブロ
ック図である。
【図18】本発明の実施例(1)又は(2)に用いられ
る送信ビットタイミング生成部の回路ブロック図であ
る。
【図19】本発明の実施例(1)に用いられる送信チャ
ネル割当制御部の回路ブロック図である。
【図20】本発明の実施例(1)に用いられる送信チャ
ネルタスク制御部の回路ブロック図である。
【図21】本発明の実施例(1)で用いられる送信チャ
ネル処理部の回路ブロック図である。
【図22】本発明の実施例(1)の送信チャネル処理部
に使用されるCRC演算部の細部を示す回路ブロック図
である。
【図23】本発明の実施例(1)に用いられる送信読出
制御部の回路ブロック図である。
【図24】本発明の実施例(1)に用いられるOBUS
インタフェース部の回路ブロック図である。
【図25】本発明の実施例(1)のOBUSインタフェ
ース部に用いられる先読回路の細部を示す回路ブロック
図である。
【図26】本発明の実施例(1)に用いられるTBUS
インタフェース部の詳細ブロック図である。
【図27】受信フレーム定義情報の読込タイミング
【図28】本発明における受信処理の実行例(CRC演
算開始処理例)を示すタイムチャート図である。
【図29】本発明における受信処理の実行例(CRC演
算終了処理例)を示すタイムチャート図である。
【図30】本発明における受信処理の実行例(受信チェ
ック処理例)を示すタイムチャート図である。
【図31】本発明におけるマシンサイクルからビットレ
ベルへの位相変換例(ビットレベル処理)を示したタイ
ムチャート図である。
【図32】本発明における送信処理の実行例(CRC演
算開始処理例)を示すタイムチャート図である。
【図33】本発明における送信処理の実行例(CRC演
算終了処理例)を示すタイムチャート図である。
【図34】本発明における送信遅延制御の実行例(CR
C演算終了処理−−最も遅延した例)を示すタイムチャ
ート図である。
【図35】本発明におけるAC−ch受信書込処理例を
示したデータフロー図である。
【図36】本発明におけるC−ch受信書込処理例を示
したデータフロー図である。
【図37】本発明におけるC−ch送信読出処理とフォ
ーマット例を示した図である。
【図38】本発明におけるアドレスマップを示した図で
ある。
【図39】本発明におけるI/Oレジスタ一覧を示した
図である。
【図40】本発明における実施例(1)又は(2)のI
/Oレジスタ設定値例を示した図である。
【図41】本発明における実施例(1)又は(2)の受
信処理用プログラム情報設定例を示した図である。
【図42】本発明における実施例(1)又は(2)の送
信処理用プログラム情報設定例を示した図である。
【図43】本発明に係わる可変フレーム送受信装置とデ
ータ転送装置の関連装置との接続(位置付け)を示した
図である。
【図44】本発明に示されるフレームのフォーマット図
である。
【図45】図44に示されるフレームフォーマットの詳
細を示す図である。
【図46】図44に示されるフレームフォーマットにお
ける下りC−chのタイムスロット割当例を示す図であ
る。
【図47】従来例のフレーム送受信装置の関連装置との
接続(位置付け)を示した図である。
【図48】従来例に示されるフレームのフォーマット図
である。
【図49】本発明のデータ転送装置に係わる実施例
(1)に用いられる受信ポインタ部の回路ブロック図で
ある。
【図50】本発明のデータ転送装置に係わる実施例
(1)の受信ポインタ部に用いられる受信ポインタ制御
部の細部を示す回路ブロック図である。
【図51】本発明のデータ転送装置に係わる実施例
(1)に用いられる受信データ転送読出部の回路ブロッ
ク図である。
【図52】本発明のデータ転送装置に係わる実施例
(1)に用いられる送信ポインタ部の回路ブロック図で
ある。
【図53】本発明のデータ転送装置に係わる実施例
(1)の送信ポインタ部に用いられる送信ポインタ制御
部の細部を示す回路ブロック図である。
【図54】本発明のデータ転送装置に係わる実施例
(1)に用いられる送信データ転送書込部の回路ブロッ
ク図である。
【図55】本発明のデータ転送装置に係わる実施例
(1)に用いられるLNCインタフェース部の回路ブロ
ック図である。
【図56】本発明における受信データ転送処理例を示し
たデータフロー図である。
【図57】本発明における送信データ転送処理例を示し
たデータフロー図である。
【図58】本発明における実施例の実行例(受信データ
転送処理例)を示すタイムチャート図である。
【図59】本発明における実施例の実行例(送信データ
転送処理例)を示すタイムチャート図である。
【符号の説明】
1000 初期設定部 1100 I/Oレジスタ部 1200 初期化制御部 2000 送受信タスク制御部 3000 送受信処理部 4000 データ転送部 5000 INCインタフェース部 6000 共通バスインタフェース部 7000 割込制御部 2100 同期マシンサイクル生成回路 2200 受信フレームアサインメント制御部 2201 受信タイムスロットカウンタ(TSカウン
タ) 2202 受信フレームカウンタ(FMカウンタ) 2204 アドレスカウンタ 2209 受信フレームレジスタ(FMレジスタ) 2212 受信チャネルマップレジスタ(TS割当レジ
スタ) 2300 受信チャネルタスク制御部 2500 送信フレームアサインメント制御部 2508 送信バースト長カウンタ 2509 送信バースト数カウンタ 2600 送信チャネルタスク制御部 2700 送信ビットタイミング生成部 2900 OBUSインタフェース部 3100 受信チャネル処理部 3150 受信CRC演算回路 3550 送信CRC演算回路 3500 送信チャネル処理部 4150 受信CRC演算回路 4100 受信バッファ書込部 4110 AC−ch受信書込制御部 4120 C−ch受信書込制御部 4300 受信ポインタ部 4310 受信ポインタアドレスカウンタ 4320 受信ポインタ制御部 4400 受信データ転送読出部 4410 受信データ転送読出アドレスカウンタ 4420 受信バッファバイトレベル管理回路 4430 受信バッファブロックレベル管理回路 4450 転送完了監視回路 4500 送信ポインタ部 4510 送信ポインタアドレスカウンタ 4520 送信ポインタ制御部 4550 SMEM読出アドレスカウンタ 4560 SMEM読出拡張アドレスカウンタ 4600 送信データ転送書込部 4610 送信データ転送書込アドレスカウンタ 4620 送信バッファバイトレベル管理回路 4800 送信バッファ読出部 4900 TBUSインタフェース部 5000 LNCインタフェース部 CARR キャリアオン・オフ制御信号 CBUS 共通バス CCH 可変フレーム送受信装置及びデータ転送装
置 COM 固定フレーム送受信装置 CPU 中央処理装置 DBUS データ転送専用バス(デュアルポートRA
M用バス) INT 割込信号 LBUS ローカルバス LNC LANコントローラ OBUS ORAMバス(O系バス) ORAM オペレーション用ランダムアクセスメモリ
ー RDY レディ信号 RTBUS 受信系タイミングバス RTREQ 受信データ転送要求信号 RTEND 受信データ転送終了 RxBUS RxRAMバス(受信系バス) RxCLK 受信クロック RxFM 受信フレーム RxMCS 受信用マシンサイクル選択信号 RxMFT 受信マルチフレームタイミング RxRAM 受信処理用ランダムアクセスメモリー SBUS システムバス SCRM スクランブルオン・オフ制御信号 SMEM シェアードメモリー TBUS TRAMバス(T系バス) TIMAT TID(端末識別子)一致信号 TMBUS タイミングバス TRAM データ転送用ランダムアクセスメモリー TTBUS 送信系タイミングバス TxBTG 送信ビットタイミング信号 TxBUS TxRAMバス(送信系バス) TxCLK 送信クロック TxEND 送信終了信号 TxFM 送信フレーム TxFT 送信フレームタイミング TxFTS 同期化送信フレームタイミング TxMCS 送信用マシンサイクル選択信号 TxRAM 送信処理用ランダムアクセスメモリー TxREQ 送信要求信号 図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 和弘 東京都新宿区西新宿六丁目12番1号 富士 通アイ・ ネットワークシステムズ株式会 社内 (72)発明者 片山 季利 東京都新宿区西新宿六丁目12番1号 富士 通アイ・ ネットワークシステムズ株式会 社内 (72)発明者 土岐 定雄 東京都新宿区西新宿六丁目12番1号 富士 通アイ・ ネットワークシステムズ株式会 社内 (72)発明者 今 一智 東京都新宿区西新宿六丁目12番1号 富士 通アイ・ ネットワークシステムズ株式会 社内 Fターム(参考) 5K028 EE12 LL11 NN01 RR01 SS23 SS24 5K030 JA01 JA07 KA03 KA04 LA15 LC01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム上のチャネル割当がダイナミッ
    クに変化する可変フレームを送受信する方法において、 該フレームを構成するビット数の1/N(Nは正の整
    数)のm(mは2より大きい正の整数)を周期とし且つ
    その位相が受信フレームの所定位相に同期したマシンサ
    イクルを生成し、 受信処理は、該マシンサイクルでオペレーション用メモ
    リーに予め格納された受信フレームを定義した受信チャ
    ネル割当情報にしたがって該マシンサイクルを選択して
    受信用選択的マシンサイクルを生成し、受信データを該
    受信用選択的マシンサイクルで該オペレーション用メモ
    リーに予め格納された該チャネルの処理手順を定義した
    受信用mビット列プログラム情報にしたがって処理して
    データ転送用メモリーの受信バッファ領域に書き込み、 送信処理は、該マシンサイクルで該オペレーション用メ
    モリーに予め格納された送信フレームを定義した送信チ
    ャネル割当情報にしたがって該マシンサイクルを選択し
    て送信用選択的マシンサイクルを生成し、該送信用選択
    的マシンサイクルで、該オペレーション用メモリーに予
    め格納された該チャネルの処理手順を定義した送信用m
    ビット列プログラム情報に従って該データ転送用メモリ
    ーの送信バッファ領域に予め格納された送信データを読
    み出しながら処理を行うことを特徴とした可変フレーム
    送受信方法。
  2. 【請求項2】 フレーム上のチャネル割当がダイナミッ
    クに変化する可変フレームを送受信する装置において、 該フレームを構成するビット数の1/N(Nは正の整
    数)のm(mは2より大きい正の整数)を周期とし且つ
    その位相が受信フレームの所定位相に同期したマシンサ
    イクルを生成する同期マシンサイクル生成部と、 受信フレームを定義した受信チャネル割当情報と受信チ
    ャネルの処理手順を定義した受信用mビット列プログラ
    ム情報と、送信フレームを定義した送信チャネル割当情
    報と送信チャネルの処理手順を定義した送信用mビット
    列プログラム情報とをそれぞれの所定領域に格納するオ
    ペレーション用メモリーと、送受信データを一旦格納す
    るデータ転送用メモリーと、 受信部は、該マシンサイクルで該オペレーション用メモ
    リー内の該受信チャネル割当情報に従って受信マシンサ
    イクル選択信号を生成する受信チャネル割当制御部と、
    該受信マシンサイクル選択信号で選択された受信用選択
    的マシンサイクルで該オペレーション用メモリー内の該
    受信用mビット列プログラム情報に従って受信タスク制
    御信号を生成する受信チャネルタスク制御部と、受信デ
    ータを該受信タスク制御信号に従って処理し、そのデー
    タを該データ転送用メモリーの所定領域に書き込む受信
    処理部と、 送信部は、該マシンサイクルで該オペレーション用メモ
    リー内の該送信チャネル割当情報に従って送信マシンサ
    イクル選択信号を生成する送信チャネル割当制御部と、
    該送信マシンサイクル選択信号で選択された送信用選択
    的マシンサイクルで該オペレーション用メモリー内の該
    送信用mビット列プログラム情報に従って送信タスク制
    御信号を生成する送信チャネルタスク制御部と、送信デ
    ータを該送信タスク制御信号に従って該データ転送用メ
    モリーの所定領域から読み出して処理する送信処理部
    と、 を備えたことを特徴とする可変フレーム送受信装置。
  3. 【請求項3】 フレーム上のチャネル割当がダイナミッ
    クに変化する可変フレームを送受信する装置において、 該フレームを構成するビット数の1/N(Nは正の整
    数)のm(mは2より大きい正の整数)を周期とし且つ
    位相が受信フレームの所定位相に同期した受信マシンサ
    イクルを生成する受信同期マシンサイクル生成部と、送
    信フレームの所定位相に同期した送信マシンサイクルを
    生成する送信同期マシンサイクル生成部と、 該受信フレームを定義した受信チャネル割当情報と受信
    チャネルの処理手順を定義した受信用mビット列プログ
    ラム情報と、受信データとをそれぞれの所定領域に格納
    する受信処理用メモリーと、 該送信フレームを定義した送信チャネル割当情報と送信
    チャネルの処理手順を定義した送信用mビット列プログ
    ラム情報と、送信データとをそれぞれの所定領域に格納
    する送信処理用メモリーと、 受信部は、該受信マシンサイクルで該受信処理用メモリ
    ー内の該受信チャネル割当情報に従って受信マシンサイ
    クル選択信号を生成する受信チャネル割当制御部と、該
    受信マシンサイクル選択信号で選択された受信用選択的
    マシンサイクルで該受信処理用メモリー内の該受信用m
    ビット列プログラム情報に従って受信タスク制御信号を
    生成する受信チャネルタスク制御部と、受信データを該
    受信タスク制御信号に従って処理し、そのデータを該受
    信処理用メモリーの所定領域に書き込む受信処理部と、 送信部は、該送信マシンサイクルで該送信処理用メモリ
    ー内の該送信チャネル割当情報に従って送信マシンサイ
    クル選択信号を生成する送信チャネル割当制御部と、該
    送信マシンサイクル選択信号で選択された送信用選択的
    マシンサイクルで該送信処理用メモリー内の該送信用m
    ビット列プログラム情報に従って送信タスク制御信号を
    生成する送信チャネルタスク制御部と、送信データを該
    送信タスク制御信号に従って該送信処理用メモリーの所
    定領域から読み出して処理する送信処理部と、 を備えたことを特徴とする可変フレーム送受信装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、 該送信及び受信データ転送のためのバッファメモリーア
    クセスタイミングは、送受信各々に1マシンサイクル内
    に2つ以上の読み出し、又は書き込みタイミングを与
    え、受信データ転送処理では、受信データを書き込む毎
    に受信バッファリングバイト数を+1し、読み出して外
    部装置に転送する毎に−1する受信バッファ使用状況管
    理を行い、送信データ転送処理では、送信データを書き
    込む毎に送信バッファリングバイト数を+1し、読み出
    して送信する毎に−1する送信バッファ使用状況管理を
    行い、両バッファ使用状況管理による結果と外部から与
    える優先度に応じて該アクセスタイミングを有効/無効
    の制御をすることにより、少なくとも2倍速、等速のフ
    ロー制御を行うことを特徴とするデータ転送装置。
  5. 【請求項5】 受信データ転送部は、 予め設定された受信バッファ領域内を一定順序で繰り返
    し指し示す受信転送データ読出アドレスカウンタと、受
    信データの転送先アドレスとその転送先バッファに該受
    信データが転送されたことを示すフラグビットを格納す
    るデータ転送用メモリーの受信ディスクリプタ領域内を
    一定順序で繰り返し指し示す受信リングポインタと、該
    転送先アドレスから連続したアドレスを生成する受信転
    送先アドレスカウンタと、該受信データの転送に先立っ
    て該受信リングポインタの示す該ディスクリプタから該
    転送先アドレスを読み出して該受信転送先アドレスカウ
    ンタにロードすると共に所定のデータ長の転送終了で該
    ディスクリプタのフラグを更新して受信リングポインタ
    を一つ進める受信ポインタ制御部と、受信部(該受信処
    理部)から転送要求信号を受けると該受信転送データ読
    出アドレスカウンタの示すアドレスから順次該受信デー
    タを読み出して該受信転送先アドレスカウンタが示す転
    送先アドレスへ転送する受信転送データ読出部と、1チ
    ャネル分の受信データの転送が終了するとCPUに受信
    完了割込を行う割込制御部と、を備え、 送信データ転送部は、 予め設定された送信バッファ領域内を一定順序で繰り返
    し指し示す送信転送データ書込アドレスカウンタと、送
    信データの転送元アドレスとその転送元バッファに該送
    信データが蓄積されていることを示すフラグビットを格
    納するデータ転送用メモリーの送信ディスクリプタ領域
    内を一定順序で繰り返し指し示す送信リングポインタ
    と、該転送元アドレスから連続したアドレスを生成する
    送信転送元アドレスカウンタと、TBUSの空き時間を
    ぬって該受信リングポインタの示す該ディスクリプタか
    ら該フラグビットを読み出し該フラグビットが該送信デ
    ータが蓄積されていることを示す(送信要求)とき、そ
    の転送元アドレスを該送信転送元アドレスカウンタにロ
    ードすると共に1チャネル分の転送終了で該ディスクリ
    プタの該フラグビットを書き戻し更新して送信リングポ
    インタを一つ進めると同時に送信部(送信タスク制御
    部)に送信要求を行う送信ポインタ制御部と、該送信転
    送元アドレスカウンタが示す転送元アドレスから送信デ
    ータを順次読み込んで該送信転送データ書込アドレスカ
    ウンタの示すアドレスに書き込む送信転送データ書込部
    と、CPUに該送信要求を行う割込制御部と、を備えた
    ことを特徴とするデータ転送装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかにおいて、 該OBUSインタフェース部は、該送受信タスク制御部
    とCPUがオペレーション用メモリーにアクセスするこ
    とを許可するオンライン状態と、許可しないオフライン
    状態を個々に持ち、該TBUSインタフェース部は、送
    受信処理部及び送受信データ転送部とCPUがデータ転
    送用メモリーにアクセスすることを許可するオンライン
    状態と、許可しないオフライン状態を個々に持ち、少な
    くともチャネル当たりのデータ長(データブロック)を
    変更するときは、CPUは自己以外のアクセスを許可し
    ないオフライン状態にして更新パラメータを設定し、該
    データ転送用メモリーをオンラインにして再領域確保を
    行った後、すべての機能を再びオンラインに設定するこ
    とによって送受信処理を再開することを特徴とする可変
    フレーム送受信装置、又はデータ転送装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021013115A (ja) * 2019-07-08 2021-02-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 ドアホンシステムおよび通信方法
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CN113687791A (zh) * 2021-09-07 2021-11-23 天津津航计算技术研究所 基于预读取和分支判断机制的存储器数据快速读取装置
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