JP2000183423A - ホールセンサ用チップ - Google Patents

ホールセンサ用チップ

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JP2000183423A
JP2000183423A JP10352942A JP35294298A JP2000183423A JP 2000183423 A JP2000183423 A JP 2000183423A JP 10352942 A JP10352942 A JP 10352942A JP 35294298 A JP35294298 A JP 35294298A JP 2000183423 A JP2000183423 A JP 2000183423A
Authority
JP
Japan
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layer
hall sensor
chip
substrate
undoped gaas
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Pending
Application number
JP10352942A
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English (en)
Inventor
Eiichi Kunitake
栄一 国武
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化による不平衡電圧の変動を抑制した
ホールセンサ用チップを提供する。 【解決手段】 半絶縁性GaAsの基板1の上にn型G
aAsの電子移動層2を形成したホールセンサ用チップ
において、電子移動層2の上に所定の厚さ、たとえば、
0.3μm以上の厚さを有するアンドープGaAs層3
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホールセンサ用チ
ップに関し、特に、温度変化による不平衡電圧の変動を
抑制したホールセンサ用チップに関する。
【0002】
【従来の技術】磁束密度を電圧に変換することのできる
ホールセンサは、磁気センサとして活用されている。図
3は、ホールセンサの構造を示したもので、5はリード
フレーム、6はフレーム5の上に搭載された半導体チッ
プを示し、InSb、GaAs等のエピタキシャル層を
感磁材として有する。7は半導体チップ6の電極にワイ
ヤ8によりボンディングされた端子、9は全体を覆う樹
脂モールドを示す。
【0003】図4は、半導体チップ6の構造を示したも
ので、半絶縁性GaAsの基板1の上に、たとえば、厚
さが0.2μm程度のn型GaAsエピタキシャル層か
ら構成される電子移動層2を形成してこれを十字状にエ
ッチングし、この十字の各先端に電極10を設けること
によって構成されている。 十字状の電子移動層によっ
て構成される感磁部と電極10を除くエッチ部が保護膜
11によって被覆されている。
【0004】現在使用されているホールセンサには、感
磁材を構成する電子移動層2として、InSbを用いた
ものとGaAsを用いたものとがある。前者は、高感度
の特徴を活かして、主にブラシレスDCモータの回転検
出用に使用されており、一方、後者は、InSbに比べ
て感度は低いものの、安定した性能を有することから、
ブラシレスモータの回転検出以外の用途にも使用されて
おり、たとえば、電流計、変位計等の各種測定器の用途
に使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のホール
センサによると、温度の影響を受けやすく、このため、
温度変化の大きな環境下では精度的な問題を抱えてい
る。
【0006】図5に、磁束密度とホール出力電圧との関
係を示す。Aは磁束密度に対する理想(理論)の電圧で
あり、磁束密度が0のとき、出力電圧は0である。しか
し、実際の出力電圧Bには、電圧Cが発生する。
【0007】不平衡電圧と呼ばれるこの電圧Cは、常時
同じであれば回路的補正が可能であるので問題はない
が、温度変化がこれに変動を与える。図6は、不平衡電
圧と温度との関係を示したもので、不平衡電圧は、25
℃付近で急変し、低温になるにつれて大きく上昇する。
この25℃を境にする急変を回路的に補正することは困
難であり、従って、低温での精度の維持は、ホールセン
サにとって重要な課題とされている。
【0008】従って、本発明の目的は、温度変化による
不平衡電圧の変動を抑制したホールセンサ用チップを提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、半絶縁性GaAsの基板と、前記電子移
動層の表面に形成された所定の厚さのアンドープGaA
s層から構成されることを特徴とするホールセンサ用チ
ップを提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるホールセンサ
用チップの実施の形態について説明する。図1(a)に
おいて、1は半絶縁性GaAsの基板、2は基板1の上
にMOVPE法で成長させた0.2μm厚さのn型Ga
Asエピタキシャル層による電子移動層、3は層2の上
に成長させたアンドープGaAs層を示し、0.3μm
以上の厚さを有する。
【0011】図1(b)は、本発明の実施の形態のホー
ルセンサ用チップの構造を示し、基板1、電子移動層
2、およびアンドープGaAs層3は、エッチングによ
って所定の形状、たとえば、十字状に加工され、これに
より感磁部4が形成される。感磁部4には、所定の位置
に電極が取り付けられ、保護膜が施される。
【0012】図2は、このチップにおけるアンドープG
aAs層3の厚さと不平衡電圧との関係を示したもの
で、アンドープGaAs層3の厚さと不平衡電圧の関係
25℃と−50℃の温度下で測定し、これら両温度での
不平衡電圧の差を示したものである。
【0013】このグラフによれば、アンドープGaAs
層3の厚さが0.3μm以上の領域においては、不平衡
電圧が0.4mV以下になっていることが認められる。
一方、アンドープGaAs層の厚さが、それぞれ0.1
μmおよび0.2μm以下であっても、図6に比較して
著しく低減していることが判る。
【0014】25℃と−50℃の間に不平衡電圧の差が
生じないことは、温度変化による影響を減少することを
意味し、従って、このチップを使用してホールセンサを
構成すれば、広い温度領域において高い検出精度を確保
することができる。
【0015】以上の実施の形態においては、基板1上に
単層の電子移動層2を形成したが、複層のエピタキシャ
ル構造としてもよく、また、電子移動層2としてn型I
nSbを使用してもよい。InSbを使用したセンサ
は、温度変化による影響が大きいので、電子移動層上へ
のアンドープGaAs層3の形成は、n型GaAsの場
合と同様に良好な結果をもたらすことになる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるホー
ルセンサ用チップによれば、電子移動層の上に所定の厚
さのアンドープGaAs層を形成したため、温度が変化
しても不平衡電圧の変動の少ないホールセンサを提供で
きるものであり、適切な温度補償を行うことによって精
度の高い磁気測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるホールセンサ用チップの実施の形
態を示す断面図であり、(a)はチップの原材料の構
造、(b)はチップの構造を示す。
【図2】図1のホールセンサ用チップにおいて、アンド
ープGaAs層3の厚さを変化させたときの常温と低温
下での不平衡電圧の差を示す説明図。
【図3】ホールセンサの構造を示す説明図。
【図4】ホールセンサ用チップの一般的な構造を示す説
明図であり、(a)は平面図、(b)は正面から見た場
合の断面図を示す。
【図5】ホールセンサの磁束密度と不平衡電圧の関係を
示す説明図。
【図6】従来のホールセンサにおける温度と不平衡電圧
の関係を示す説明図。
【符号の説明】
1 基板 2 電子移動層 3 アンドープGaAs層 4 感磁部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半絶縁性GaAsの基板と、前記基板の上
    に形成された電子移動層と、前記電子移動層の表面に形
    成された所定の厚さのアンドープGaAs層から構成さ
    れることを特徴とするホールセンサ用チップ。
  2. 【請求項2】前記アンドープGaAs層は、0.3μm
    以上の厚さを有することを特徴とする請求項第1項記載
    のホールセンサ用チップ。
  3. 【請求項3】前記電子移動層は、n型GaAsであるこ
    とを特徴とする請求項第1項記載のホールセンサ用チッ
    プ。
JP10352942A 1998-12-11 1998-12-11 ホールセンサ用チップ Pending JP2000183423A (ja)

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