JP2000182732A - 電源プラグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ２ピン→３ピンもしくは３ピン→２ピンに簡
単に変更できるようにする。 【解決手段】 プラグ本体１ａに雌ネジ７１付きのアー
スプレート７を設け、このアースプレート７に対してア
ースピン４を着脱可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は一対のオス端子のほ
かにアースピンを有する電源プラグに関し、さらに詳し
く言えば、そのアースピンを着脱可能とした電源プラグ
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】駆動電源を一般商用電源から得る電気機
器には電源コードが接続されており、その先端には一般
商用電源のコンセントに差し込むための電源プラグが設
けられている。電源プラグには、一対のオス端子のみを
有する２ピン式と、そのほかにアースピンを備えた３ピ
ン式とがあるが、図３にはその内の３ピン式のものが示
されている。

【０００３】すなわち、３ピン式電源プラグＰは、電気
コード２に取り付けられる電気絶縁樹脂からなるプラグ
本体１を備え、同プラグ本体１の端面１０には、一対の
オス端子３，３のほかにアースピン４が設けられてい
る。このアースピン４は、例えば落雷時の過電流から電
気機器を保護し、機器の絶縁不良による人体への感電を
防止するためのもので、電気コード２内に配線されてい
る図示しない接地線と接続されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、相手側
の一般商用電源のコンセントが２穴式である場合、この
３ピン式電源プラグＰをそのまま２穴式コンセントに差
し込むことは物理的に不可能である。このような場合、
従来においては図３に併記されているような変換アダプ
ター５を用いて、３ピン式電源プラグＰを２穴式コンセ
ントに接続するようにしている。

【０００５】すなわち、この変換アダプター５は、その
アダプター本体５１の一方の端面側に、３ピン式電源プ
ラグＰのオス端子３，３およびアースピン４用の図示し
ない３つの差込口を備えているとともに、反対側の他方
の端面に２穴式コンセントに差し込み可能な一対のオス
端子５２，５２を備えている。さらに、この変換コネク
タ５には、先端に例えばＵ字型の接続金具６１を有する
補助アース引出線６が設けられている。

【０００６】しかしながら、これには次のような課題が
ある。まず第１に、変換アダプター５を購入するのに手
間と費用がかかる。第２に、変換アダプター５を用いた
場合、変換アダプター５がコンセント部分から出っ張る
ことになるため、余計なスペースを必要とする。第３
に、何かに引っかかった場合抜けやすいばかりでなく、
それ自体の重さによっも抜けることがあり、総じて接続
が不安定になりがちである。

【０００７】また、変換アダプター５には補助アース引
出線６が設けられているが、この補助アース引出線６を
アースラインに接続しないでそのままとしておくと、例
えば落雷時の衝撃的な過電流が補助アース引出線６の接
続金具６１から放電することがあり危険である。また、
機器の絶縁が悪化している場合にあっては、それに触れ
ると感電することがあり危険である。さらに、接続金具
６１が誤ってコンセント差込口に入ってしまうなどの危
険性も考えられる。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するためになされたものであって、その目的
は、変換アダプターを必要とすることなく、２穴式コン
セントもしくは３穴式コンセントのいずれにも対応する
ことができるようにした電源プラグを提供することにあ
る。

【０００９】本発明によれば、この目的は、電気絶縁樹
脂からなるプラグ本体を有し、同プラグ本体の端面に被
接続側であるコンセントの差込口に挿入される２つのオ
ス端子と、アースピンとが突出されている電源プラグに
おいて、上記アースピンを上記プラグ本体に対して着脱
可能とすることにより達成される。

【００１０】すなわち、相手方のコンセントが２穴式の
場合は、アースピンを取り外せばよい。相手方のコンセ
ントが３穴式の場合には、アースピンを取り付けて使用
することにより３ピン式となり、電源接続と同時にアー
ス接続も行なわれる。

【００１１】本発明の好ましい態様としては、プラグ本
体内に、電源コードとともに同プラグ本体内に引き込ま
れる接地線に接続されるアースプレートを設け、同アー
スプレートに雌ネジ（または雄ネジ）を形成するととも
に、アースピン側にはそれに螺合する雄ネジ（または雌
ネジ）を形成するとよい。これによれば、簡単な操作で
ありながら、アースピンを強固にアースプレートに取り
付けることができる。

【００１２】また、アースプレートに対して、アースピ
ンと交代的に取り付けられる補助アース引出線を備えて
いることが好ましい。これによれば、２ピン式として使
用する場合であっても、近くにアースラインがある場合
には、その補助アース引出線によりアースをとることが
できる。

【００１３】なお、アースプレートに代えて、プラグ本
体内に例えばジャックを設け、そのジャックにアースピ
ンを嵌合させるようにしてもよく、このような態様も本
発明に含まれる。この場合においても、補助アース引出
線の使用を排除するものではない。すなわち、補助アー
ス引出線側にそのジャックに嵌合する単頭プラグを設け
ればよい。

【００１４】また、本発明においては、アースプレート
のアースピンが連結される連結端面は、プラグ本体の端
面よりも一段低く形成された凹部内に配置されているこ
とが好ましく、これによれば、アースプレートに対して
不用意に他の導電物が接触するのを効果的に防止するこ
とができる。

【００１５】

【発明の実施の形態】次に、本発明を図面に示された実
施例により説明する。なお、図１はこの実施例に係る電
源プラグＰＡの斜視図、図２はその要部断面図である。

【００１６】この電源プラグＰＡは、電源コード２の端
部に取り付けられる電気絶縁性樹脂からなるプラグ本体
１ａを備え、同プラグ本体１ａの端面（図示しないコン
セントと対向する側の面）１０には、２つのオス端子
３，３が突出されているとともに、これとは別にアース
ピン４が着脱可能に取り付けられている。

【００１７】２つのオス端子３，３およびアースピン４
は、規格に合致するような位置関係とされているが、こ
の実施例においては、プラグ本体１ａの端面１０には、
アースピン４の取り付け位置から同プラグ本体１ａの一
つの側面（この例では底面）に至るような凹溝１１が形
成されている。

【００１８】この凹溝１１内には、雌ネジ孔７１を有す
るアースプレート７がその溝底に露出するように埋設さ
れている。なお、この実施例によると、アースプレート
７は雌ネジ孔７１を有する部分を基板として、その基板
の両端にほぼ直角に折り曲げられた一対の脚片を有する
断面コ字形とされており、電源コード２内に配線されて
いる接地線２２に接続されている。また、オス端子３，
３の各々は電源コード２内に配線されている電源線２１
に接続されている。

【００１９】アースピン４の端部には、アースプレート
７の雌ネジ孔７１と螺合する雄ネジ４１が設けられてい
る。また、この電源プラグＰＡは、アースプレート７に
対してアースピン４と交代的に取り付けられる補助アー
ス引出線６Ａを備えている。

【００２０】すなわち、この補助アース引出線６Ａの一
端には、取付ネジ８を介してアースプレート７の雌ネジ
７１にネジ止めされる平角ナット状の固定金具６２が設
けられている。この場合、固定金具６２および取付ネジ
８は、いずれも凹溝１１から突出しないような板厚およ
び長さとされている。なお、補助アース引出線６Ａの他
端には、従来と同様なＵ字型の接続金具６１が設けられ
ている。

【００２１】この電源プラグＰＡは、アースピン４をア
ースプレート７に取り付けることにより３ピン式として
使用され、アースピン４を取り外すことにより、２ピン
式の電源プラグとして用いられる。

【００２２】なお、２ピン式として用いる場合でも、そ
のコンセント側もしくはその近傍にアースラインがある
ときには、補助アース引出線６Ａをアースプレート７に
取り付けて、そのアースラインに接続するようにすれば
よい。

【００２３】この場合、補助アース引出線６Ａの固定金
具６２およびその取付ネジ８は凹部１１内に納められ、
しかも補助アース引出線６Ａが凹部１１の下方から引き
出されるようになっているため、一対のオス端子３，３
を支障なく、相手方の２穴コンセントに差し込むことが
できる。

【００２４】上記実施例では、アースピン４をプラグ本
体１ａに着脱可能とするための部品として雌ネジ孔付き
のアースプレート７を用いているが、これに代えて、ジ
ャックをプラグ本体１ａ内に設けてもよい。これによれ
ば、アースピン４をより簡単に着脱することができる。
補助アース引出線６Ａについては、固定金具６２に代え
て、そのジャックに差し込み可能な単頭プラグを設けれ
ばよい。

【００２５】また、上記実施例においては、アースピン
４の端部に雄ネジ４１を設け、アースプレート７の雌ネ
ジ孔７１に螺合するようにしたが、逆にアースピン４１
側を雌ネジ、アースプレート７側を雄ネジをすることも
可能であることは言うまでもない。この場合、補助アー
ス線６Ａの取付には雌ネジを有するナットを用いたり、
固定金具６２に直接、雌ネジ部を設け螺合させてもよ
い。

【００２６】このように、本発明には、その技術的思想
の範囲内で、上記実施例に示されていない種々の変形例
も含まれる。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
変換アダプターを必要とすることなく、それ自体で３ピ
ン→２ピンへの変換、また、２ピン→３ピンへの変換を
簡単に行なうことができる電源プラグが提供される。

【００２８】また、アースピンと交代的に使用される補
助アース引出線を備えていることにより、２ピンプラグ
として使用する場合においても、必要に応じて簡単にア
ースをとることができる。

【００２９】さらに、本発明によれば、アースが必要な
場合のみ補助アース引出線を取り付ける構成であるた
め、常時補助アース引出線が接続されており、それが使
用されない場合にありがちな危険性を回避することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による電源プラグの一実施例を示した分
解斜視図。

【図２】上記実施例の要部断面図。

【図３】従来例としての３ピン式電源プラグおよびその
変換アダプターを示した斜視図。

【符号の説明】

１ａ プラグ本体 ２ 電源コード ３ オス端子 ４ アースピン ４１ 雄ネジ ６ 補助アース引出線 ７ アースプレート ７１ 雌ネジ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気絶縁樹脂からなるプラグ本体を有
   し、同プラグ本体の端面に被接続側であるコンセントの
   差込口に挿入される２つのオス端子と、アースピンとが
   突出されている電源プラグにおいて、 上記アースピンが上記プラグ本体に対して着脱可能に設
   けられていることを特徴とする電源プラグ。
2. 【請求項２】 上記プラグ本体には、電源コードととも
   に同プラグ本体内に引き込まれる接地線に接続されたア
   ースプレートが設けられ、同アースプレートには雌ネジ
   （または雄ネジ）が形成されているとともに、上記アー
   スピン側にはそれに螺合する雄ネジ（または雌ネジ）が
   形成されていることを特徴とする請求項１に記載の電源
   プラグ。
3. 【請求項３】 上記アースプレートに対して、上記アー
   スピンと交代的に取り付けられる補助アース引出線を備
   えていることを特徴とする請求項２に記載の電源プラ
   グ。
4. 【請求項４】 上記アースプレートの上記アースピンが
   連結される連結端面は、上記プラグ本体の端面よりも一
   段低く形成された凹部内に配置されていることを特徴と
   する請求項２または３に記載の電源プラグ。