JP2000182564A - 水銀を含まないメタルハライドランプ - Google Patents

水銀を含まないメタルハライドランプ

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JP2000182564A
JP2000182564A JP11352059A JP35205999A JP2000182564A JP 2000182564 A JP2000182564 A JP 2000182564A JP 11352059 A JP11352059 A JP 11352059A JP 35205999 A JP35205999 A JP 35205999A JP 2000182564 A JP2000182564 A JP 2000182564A
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metal
metal halide
hzm
halide lamp
gas
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JP11352059A
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Klaus Stockwald
シュトックヴァルト クラウス
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Osram GmbH
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Patent Treuhand Gesellschaft fuer Elektrische Gluehlampen mbH
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/02Details
    • H01J61/12Selection of substances for gas fillings; Specified operating pressure or temperature
    • H01J61/125Selection of substances for gas fillings; Specified operating pressure or temperature having an halogenide as principal component
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/82Lamps with high-pressure unconstricted discharge having a cold pressure > 400 Torr
    • H01J61/827Metal halide arc lamps

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水銀なしで5000h以上の長い寿命を達成
するメタルハライドランプを提供する。 【解決手段】 封入ガスは緩衝ガスとして作用する希ガ
スと、ハロゲンXおよび金属ハフニウムおよび・または
ジルコニウムの化合物と、別の金属ハロゲン化物から成
る光形成物と、別の金属M、または金属MとハロゲンY
との化合物である金属ハロゲン化物MYとを成分とし
て含んでおり、ハロゲン化物HZHは同時に電圧グラジ
エント形成および循環プロセスの促進の目的で使用さ
れ、前記金属ハロゲン化物MYは容易に気化し電圧グ
ラジエント形成物として使用され、前記HZHに比モル
含量は3μmol/cm以上であり、さらに5≦(X
+Y)/HZM≦15が成り立つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも70l
m/Wの発光効率と、少なくとも80の演色評価数とを
有しており、電極が真空密に挿入された放電管を有す
る、水銀を含まないメタルハライドランプに関する。
【0002】
【従来の技術】ハフニウムおよび・またはジルコニウム
のハロゲン化物をメタルハライドランプのために緩衝ガ
スとしての水銀とともに使用することはすでに以前から
周知である。ヨーロッパ特許第627759号明細書か
ら、高い発光効率を有するメタルハライドランプが公知
であり、このランプは水銀を緩衝ガスとして使用してい
る。この明細書の1つの実施例では、水銀なしの封入ガ
スが5350Kの色温度を有する昼光の適用分野に対し
て示されており、HfBrが金属ハロゲン化物とし
て、また添加物として元素状の錫が使用されている。こ
こではキセノン(冷間封入圧1bar)が緩衝ガスとし
ての役割を担っている。しかしこのランプは約600V
のきわめて大きい再点弧ピークを有しており、そのため
に複雑な回路技術を用いないと駆動できない。加えて、
ここに記載されているランプの寿命は数時間からせいぜ
い2100時間の範囲にすぎない。したがってこのラン
プは一般の照明には適していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、請求
項1の上位概念記載のメタルハライドランプを提供し、
水銀なしで5000h以上の長い寿命を達成することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題は、封入ガスは
緩衝ガスとして作用する希ガスと、ハロゲンXおよび少
なくとも1つの金属ハフニウムおよび・またはジルコニ
ウムの少なくとも1つの化合物と、少なくとも1つの別
の金属ハロゲン化物から成る光形成物と、少なくとも1
つの別の金属M、または金属MとハロゲンYとの化合物
である金属ハロゲン化物MYを成分として含んでお
り、前記金属ハフニウムおよび・またはジルコニウムを
以下金属HZMと称し、このHZMのハロゲン化物HZ
MXを以下包括的にHZHと称し、このHZHは同時
に電圧グラジエント形成および循環プロセスの促進の目
的で使用され、前記金属ハロゲン化物MYは容易に気
化し、電圧グラジエント形成物として使用され、前記H
ZHに比モル含量は3μmol/cm以上であり、さ
らにランプの寿命を5000h以上にするために 5≦(X+Y)/HZM≦15 が成り立つ構成により解決される。特に有利な実施形態
は従属請求項に記載されている。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は第1に、特にセラミック
の放電管を有するHgを使用しないメタルハライドラン
プを実現する。これは従来クォーツガラスの放電管とH
gを含むメタルハライドランプとして周知の特性、すな
わち少なくとも70lm/Wの高い発光効率、および少
なくとも80の高い演色評価数Raを250Wまでの小
さな電力で有する。この場合寿命は少なくとも5000
hである。光色はウォームホワイトから昼光ホワイトま
での領域にある。駆動は有利には前置接続された電子装
置によって行われる。
【0006】第1に光電流の際立った経過が得られる。
放電管の壁の黒化は充分に回避される。これはタングス
テンの循環プロセスの最適化により行われる。このプロ
セスは一般に知られているように、多くの場合金属ハロ
ゲン化物として存在する封入ガスのハロゲンによっての
み制御されるものではもはやない。驚くべきことに、金
属Hfおよび・またはZr(以下ではこれを“HZM”
と称する)の添加物がハロゲン化物(以下ではこれを
“HZH”と称する)として所定の濃度比が遵守される
場合には循環プロセスの効率が著しく改善されることが
判明した。これによりHgなしの封入ガスにおいても長
い寿命が得られる。
【0007】放電管はクォーツガラス管であってもよ
い。有利にはセラミックの放電管は環状または膨らみを
有する形状に構成することができる。
【0008】所定の効率で経過する循環プロセスのため
の条件は、循環プロセスに作用する金属特にHfおよび
Zr、すなわち“HZM”に特有の最小濃度である。こ
れらの物質はハロゲン化物の形で存在しており、ハフニ
ウムおよび・またはジルコニウムのハロゲン化物すなわ
ち“HZH”と称される。ハロゲンXとして臭素Br、
塩素Cl、ヨウ素Iが使用される。ここでは放電管内の
HZHに特有の量は少なくとも3μmol/cmでな
ければならない。すなわちHZH≧3μmol/cm
である。
【0009】有利な条件はこれら2つの金属が電圧グラ
ジエントの形成に関して同時に際立った特性を有し、水
銀をこの点で部分的に置換できることである。しかも少
なくとも1つの別の金属ハロゲン化物が封入ガスに電圧
形成物として加えられ、水銀による電圧グラジエントに
できる限り良好に適合される。
【0010】このためには容易に気化する金属ハロゲン
化物MYが適しており、ここでYは臭素、塩素、ヨウ
素から選択されたハロゲンである。これらの容易に気化
する金属ハロゲン化物は一般には完全に気化した状態で
存在する。なぜなら沸点ないし昇華点がせいぜい110
0℃だからである。この温度は特にセラミックの放電管
の動作中に管の壁で得られる。さらに元素状の金属がこ
こでの添加物として循環プロセスを特に効率的に形成す
るのに適しており、これにより6000h以上の長い寿
命が保証される。適切な元素状の金属Nは、遊離のハロ
ゲンとともに1000℃〜1100℃程度の典型的な壁
温度で容易に気化する金属ハロゲン化物ないし金属ハロ
ゲン化物の錯体であってもよい。このためにAl、B
i、In、Mg、Sc、Sn、Tl、Zn、Sb、Ga
の元素状の金属ないし金属ハロゲン化物が適している。
【0011】Hf/Zrハロゲン化物に結合されている
ハロゲン量Xと、付加された容易に気化する金属ハロゲ
ン化物MYに結合されているハロゲン量Y(それぞれ
μmolで表される)との和は、Hf/Zr成分に結合
されている金属成分HZMに対して、効率的な循環プロ
セスを保証するために所定の値範囲を維持しなければな
らない。すなわち、 5≦(X+Y)/HZM≦15 である。有利にはこの値は8から13の間である。付加
的な金属ハロゲン化物を金属HZMに混入しない場合、
すなわち従来技術のような元素状の金属を使用しない場
合にはこの比の値は4に等しい。
【0012】特に、封入ガスにおける全ての電圧グラジ
エント形成物(HfおよびZrすなわちHZMを含む)
のモルの全金属成分“G”と、金属HfおよびZrすな
わちHZMのモル成分との比を綿密に選定するだけで長
い寿命を実現することができる。金属GすなわちM、
N、HZMの和がほぼ完全に気化した金属ハロゲン化物
として封入ガスに存在しており、また元素状の金属、な
いし遊離のハロゲンとともに金属ハロゲン化物または金
属ハロゲン化物の錯体を形成し、典型的には1050℃
の管壁の温度でほぼ完全に気化する金属が存在する。G
/HZMの比は高くとも12である。すなわち G/HZM≦12 である。通常の下方限界は定義に相応にG/HZM=1
である。
【0013】電圧グラジエント形成物として付加される
全ての金属Gとそれ以外に循環プロセスに作用する金属
Hf、ZrすなわちHZMとの比に上方限界が与えられ
る。なぜならこの上方限界が超過されると循環プロセス
に作用する金属HZMに比べてきわめて高い競合金属
M、Nの濃度が電極周囲に発生するからである。これは
タングステンの搬送プロセスに悪影響を与え、最終的に
は経過の明らかな劣化をもたらす。
【0014】循環プロセスを促進する別の金属はチタン
Tiである。これはHfまたはZrへの添加物として適
しているが、HZMの全成分の50mol%までにしな
ければならない。
【0015】特に有利な実施形態では、ハロゲン成分の
モル全体の過剰分がX+Yで(通常は容易に気化するハ
ロゲン化物の化合物に結合して)存在している。X+Y
の値は、容易に気化するハロゲン化物化合物MYおよ
び金属Nに一緒に結合している全金属成分Gのモルの少
なくとも1.4倍である。すなわち (X+Y)/G≧1.4 である。この比の調整は特にHZHの高い原子価(通常
は4である)によって促進される。
【0016】上述の全ての条件を遵守した場合最適な循
環プロセスが達成され、これにより6000h以上の寿
命が得られる。
【0017】駆動形態として特にエッジ(すなわち異な
る極性の2つの矩形パルス間の極性反転中の電圧変化の
持続時間)の急峻性の高い矩形電流が印加される。有利
にはこれは30μsよりも短い。有利には一定の電力で
駆動される。
【0018】Hgを使用しないメタルハライドランプで
は、放電アークの電圧グラジエントとランプの温度特性
とを調整するために高い蒸気圧を有する金属ハロゲン化
物が利用される。この金属ハロゲン化物は放電管内に生
じる壁温度で完全に蒸気相へ移行するか、または大部分
が蒸気相へ移行する。長寿命の系においてHf、Zrへ
の添加物として適する電圧グラジエント形成物の典型的
な例はIn、Zn、Al、Mgのハロゲン化物である。
またBi、Sc、Sn、Tl、Sbの金属ハロゲン化物
の混入物も使用される。これらは電圧グラジエント形成
物の全金属Gとして包括的に扱われる。
【0019】ただし電圧グラジエント形成物、特にHZ
Mは光形成に対してはあまり適していない。この理由か
ら光形成物として少なくとも1つの別の金属ハロゲン化
物を封入ガスに加える必要がある。したがって380n
m〜780nmの可視のスペクトル領域に少なくとも1
つの強い線を有する化合物が加えられる。この光形成物
の典型的な例として、アルカリ金属(Na)およびラン
タノイドのハロゲン化物が挙げられる。これらの物質は
電圧グラジエント形成物よりもはるかに高い沸点と、相
応にきわめて小さい蒸気圧とを有する。
【0020】本発明の封入ガスによれば、5000hの
動作時間の後にも、100hの値に対して光電流の80
%以上を維持することができる。100h後の初期効率
は少なくとも70lm/Wである。典型的にはウォーム
ホワイトの光色はプランクの曲線経過の近傍の色位置で
=3500Kである。有利な適用分野は約2800
K〜4200Kの色温度による内部照明であり、ここで
は大抵の場合35W〜150Wのワット数は要求されな
い。低い色温度では良好な演色(Ra80以上)を実現
することが特に困難である。個々の具体的な特性は混入
される電圧形成物の選択と光形成物として挿入される成
分の混合比とに依存している。
【0021】この経過特性は気相にあるHf、Zrが直
接に関与して著しく改善されたタングステンの循環プロ
セスにより説明できる。本発明の条件をHZHの成分の
点で満足する放電管を調べると、放電管内に固体のタン
グステンの沈降はなく、相応してランプの寿命全体にわ
たっても放電管の黒化は無視できる程度となる。
【0022】本発明の封入ガスの組成は、残りの封入ガ
スの成分と使用される壁材料との反応性を考慮してお
り、クォーツガラス管においてもセラミック管において
も使用することができる。半透明の多結晶の酸化アルミ
ニウムまたは類似の半透明の多結晶セラミック材料(例
えばAION、AINなど)または単結晶のサファイア
はこれらの熱的な耐性が高いため、クォーツガラスより
も壁材料として有利である。これらの材料は高い動作温
度のもとでも封入ガス成分に対してはるかに小さな反応
性を示す。
【0023】本発明は一般照明の適用分野にも車両照明
および写真光学の分野にも適用することができる。これ
らの適用分野では高効率のHgを含まないランプにより
光電流を一定に維持し、残りの光データを寿命期間にわ
たって保持することがきわめて重要である。この場合こ
の適用領域は出力約20W〜250W以上の範囲に広が
っている。
【0024】本発明のランプ装置は有利には、前置接続
された矩形電流装置またはHF電流装置を有する照明装
置により駆動される。
【0025】個々には封入ガスは緩衝ガスとして作用す
る希ガスAr、Kr、Xe(典型的な冷間封入圧0.1
bar〜1bar、場合により0.1bar〜10ba
r)の他に、少なくともHfおよび・またはZrハロゲ
ン化物を例えばHfXを含んでいる。ここでXはI、
Br、Clである。これはこれらの物質がHgを含まな
い封入ガスにおいて機能するタングステンの循環プロセ
スの基礎となるからである。
【0026】上述の他に封入ガスは少なくとも1つの付
加的な電圧形成物を含む。この電圧形成物は電圧グラジ
エントをさらに高め、電極の早すぎる溶融を阻止するた
めに用いられる。というのは電極はHfまたはZrの現
存によりタングステンにおいて溶解度が高くなるために
強く負荷されるからである。このため典型的な壁温度約
900℃〜1100℃で高い動作蒸気圧を発生する金属
ハロゲン化物が適している。動作中の電圧形成物の典型
的な分圧は0.5barよりも大きい。同様に機能する
手段は緩衝ガスとして作用する始動ガス(大抵の場合キ
セノン)の冷間封入圧を1barよりも大きく、10b
ar程度まで高めることである。
【0027】封入ガスはさらに別の、容易には気化しな
い金属ハロゲン化物を含む。この金属ハロゲン化物は光
形成物として作用し、アークを安定化させる。希土類金
属(ランタノイド)および・またはアルカリ金属のハロ
ゲン化物、特にNa、Pr、Nd、La、Dy、Ho、
Tmのハロゲン化物が適している。
【0028】Hf/Zrハロゲン化物混合物の絶対封入
量は、きわめて安定した化学的循環プロセスがランプ内
で経過するように、下方限界値を上回っていなければな
らない。すなわち HZH≧3μmol/cm である。限界値を下回った場合には経過特性の明らかな
劣化が生じ、タングステンの循環プロセスが充分に効果
的でなくなる。有利にはこの値は4μmol/cm
6μmol/cmである。値6μmol/cmを上
回ると、HZHの成分とタングステンにおける溶解度と
の高さのために場合によっては電極が高負荷のピークに
より溶融することがある。
【0029】HZMに少なくとも1つの別の金属ハロゲ
ン化物が加えられる。これは光形成物、すなわち少なく
とも1つの別の容易に気化可能な金属ハロゲン化物MY
の形で行われる。ここでYはI、Br、Clであり、
nは1〜5である。さらに別の元素状の金属N、例えば
M、NはZn、Mg、Sn、In、Tl、Al、Sbを
添加することもできる。これらの金属は遊離のハロゲン
とともに動作中に典型的に生じる壁温度(例えば100
0℃)において高い蒸気圧を有する金属ハロゲン化物を
形成する。このために上述の物質はHf/Zrハロゲン
化物HZHとともに組み合わされ、挿入された緩衝ガス
とは独立にランプ内の蒸気圧全体の最大成分を調製す
る。HZMに加えられる金属成分の封入量(HZMを含
む)とHf/Zrハロゲン化物のみに結合している金属
成分HZMとの比は、有利には12の臨界値を上回って
はならない。したがってこの比Bに対し、G=M+N+
HZMを用いて B=G/HZM≦12 が成り立つ。有利にはこの比Bは3.3〜7.5の範囲
である。ハロゲン化物HZMに対して付加的な金属ハロ
ゲン化物の混入がなければ、この比Bは値1である。
【0030】この比の上方限界B=12を上回った場
合、W‐Hf‐Zr循環プロセスの効率は他の種類の金
属の競合により著しく阻害される。ランプの寿命は低下
し、経過特性は5000hの動作時間中に劣化してしま
う。
【0031】HZHに結合しているハロゲン量X(主と
してHfXおよび・またはZrX )、および付加さ
れた容易に気化可能な金属ハロゲン化物成分に結合して
いるハロゲン量Yの和、すなわちX+Yと、電圧形成物
として働く物質Hf/Zr‐X、MY、N(それぞ
れμmolで表される)の全ての金属成分G=M+N+
HZMとの比は有利には最小値に達する。すなわち D=(X+Y)/(HZM+M+N)≧1.4 である。有利にはこの比は1.46の上方に存在する。
HZMに対して付加的な金属および金属ハロゲン化物の
混入がなければ、この比は4に等しい。
【0032】
【実施例】以下に本発明を複数の実施例に即して詳細に
説明する。
【0033】図1には概略的に出力70Wのメタルハラ
イドランプが示されている。このランプはランプ軸線を
規定する円筒形の外管1から成っており、この外管は両
側に封止部2および口金部3を設けられたクォーツガラ
スから形成されている。軸線方向に配置された放電管4
はAlセラミックから成り、中央部5が膨らんだ
形に構成され、円筒形の2つの端部6a、6bを有して
いる。またこれを例えばヨーロッパ特許出願公開第58
7238号明細書から公知のように、栓としての細長い
管を有する円筒形状に形成することもできる。放電管は
2つの電流供給部7により外管1に支承されており、電
流供給部は薄片8を介して口金部3に接続されている。
電流供給部7は導入線9、10に溶接されている。電流
供給部のうち一方は大きな膨張差を補償するためにモリ
ブデンから成る帯状体である。導入線は栓状端部11な
いし栓にそれぞれの放電管の端部ではめ込まれている。
【0034】導入線9、10は例えばモリブデンから成
るピンである。2つの導入線9、10は栓状端部11の
両側に延在しており、放電側の電極14を支承してい
る。電極はタングステンから成る電極シャフト15と、
放電側の端部に装着されている巻線16とから形成され
ている。導入線9、10はそれぞれ電極シャフト15お
よび外側の電流案内部7に尖部なしに溶接されている。
【0035】栓状端部11は主としてそれ自体では周知
のサーメットから成っている。すなわちセラミック成分
Al、および金属成分タングステンまたはモリブ
デンを有する。
【0036】第2の端部6bにはさらに栓状端部11内
で軸線に平行な孔12が設けられており、この孔は放電
管の排気および封入を行うためにそれ自体では周知の手
法で用いられる。この孔12は封入後に当技術分野でス
トッパと称されるピン13によって閉鎖されるか、また
は溶融セラミックにより閉鎖される。
【0037】放電管の封入ガスはイナーシャの点弧ガス
ないし緩衝ガスと種々の金属ハロゲン化物の添加物から
成る。緩衝ガスはここでは150mbarの冷間封入圧
を有するアルゴンである。ここで重要なのは少なくとも
3μmol/cmのHZH成分である。
【0038】封入ガスは全体で3つの電圧グラジエント
形成物、適切に選択された光形成物としての混合物、お
よび場合により別の付加物を含む。特に付加的な電圧グ
ラジエント形成物としてヨウ化タリウムTlIが有効で
あるとわかった。場合によっては別の電圧グラジエント
形成物と組み合わせて使用することができる。TlIは
さらに可視のスペクトル領域にも寄与している。
【0039】表1には数種の封入ガスが示されており、
ここでは電圧グラジエント形成物と光形成物とは相互に
分離して示されている。この場合発光効率は(100h
の値で)70lm/W〜77lm/W、同時にRa=8
4〜88の良好な演色が得られる。ハロゲンとして全体
では臭素およびヨウ素だけでなく、塩素も適している。
これらの系の色温度は3300K〜4000Kの範囲に
ある。
【0040】
【表1】
【0041】特に光形成物としては、第1の成分として
ナトリウム、第2の成分として少なくとも1つの希土類
金属から成る混合物が適している。
【0042】あらゆる封入ガスで0.3cmのランプ
容量が使用された。電極の間隔は9mmである。特有の
壁負荷(電力/内表面積で規定される)は15W/cm
〜50W/cmであり、平均して30W/cm
ある。特有の電気的なパワー密度は100W/cm
500W/cmであり、平均して235W/cm
ある。
【0043】ランプはそのつど矩形電流を印加する前置
接続された電子装置により、70W、Ieff<1.8A
の制御された出力動作で駆動された。
【0044】このランプの寿命は5000h以上であ
る。比較的長い寿命に対して有利な封入ガスはInまた
はMgのハロゲン化物であると判明した。
【0045】特に良好な光電流の経過特性はHfまたは
Zrのハロゲン化物を使用すると得られる。ただし封入
ガスのハロゲンと金属との最適な全体量を入念に監視し
なければならない。
【0046】図2には光電流(lmで表される)の良好
な経過特性の例が動作持続時間(hで表される)に関し
て示されている。封入ガスは0.7mgのHfBr
基づいて、付加的な電圧形成物として0.7mgのIn
Br、0.3mgのInBr 、0.7mgのTlI、
付加的な光形成物として2.4mgのNaI、1.5m
gのTmI、1.4mgのDyI、1.5mgのH
oIを有する。
【0047】図3に示された別の実施例では、ランプは
出力70Wのメタルハライドランプ18である。このラ
ンプは一方側が封止されており、放電管19も一方側が
封止されたクォーツガラス管である。それ以外で対応す
る参照番号の付された構成素子は図1と同様の素子であ
る。外管1にはさらにゲッタ17が収容されている。
【0048】きわめて良好な始動特性が前置接続された
電子装置EVGによって得られる。この装置はランプに
充分に高い電力を印加し、“一定ワット数動作”(cons
tant-wattage-Betrieb)を行わせる。電子装置EVGに
より、エッジの高い急峻性による再点弧ピークの発生が
回避される重要な利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】メタルハライドランプを部分的に断面図で示す
図である。
【図2】有利な封入ガスに対する光電流の経過を示す図
である。
【図3】メタルハライドランプの別の実施例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 外管 2 封止部 3 口金部 4、19 放電管 5 中央部 6a、6b 端部 7 電流供給部 8 薄片 9、10 導入線 11 栓状端部 12 孔 13 ピン 14 電極 15 電極シャフト 16 巻線 17 ゲッタ 18 メタルハライドランプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも70lm/Wの発光効率と、
    少なくとも80の演色評価数とを有しており、 電極が真空密に挿入された放電管を有する、 水銀を含まないメタルハライドランプにおいて、 封入ガスは緩衝ガスとして作用する希ガスと、 ハロゲンXおよび少なくとも1つの金属ハフニウムおよ
    び・またはジルコニウムの少なくとも1つの化合物と、 少なくとも1つの別の金属ハロゲン化物から成る光形成
    物と、 少なくとも1つの別の金属M、または金属Mとハロゲン
    Yとの化合物である金属ハロゲン化物MYとを成分と
    して含んでおり、 前記金属ハフニウムおよび・またはジルコニウムを以下
    金属HZMと称し、該HZMのハロゲン化物HZMX
    を以下包括的にHZHと称し、該HZHは同時に電圧グ
    ラジエント形成および循環プロセスの促進の目的で利用
    され、 前記金属ハロゲン化物MYは容易に気化し電圧グラジ
    エント形成物として使用され、 前記HZHに比モル含量は3μmol/cm以上であ
    り、 ランプの寿命を5000h以上にするためにさらに 5≦(X+Y)/HZM≦15 が成り立つ、ことを特徴とする水銀を含まないメタルハ
    ライドランプ。
  2. 【請求項2】 前記HZHに比モル含量は4μmol/
    cm〜6μmol/cmである、請求項1記載のメ
    タルハライドランプ。
  3. 【請求項3】 HZMとして付加的にチタンがHZMの
    全体量の50mol%までの量で使用される、請求項1
    記載のメタルハライドランプ。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの別の元素状の金属Nが
    電圧グラジエント形成物として使用される、請求項1記
    載のメタルハライドランプ。
  5. 【請求項5】 HZM、M、および場合によりNから形
    成されている金属Gの成分(μmolで表される)とH
    ZMの成分との比は12以下であり、該比G/HZMは
    例えば3.3〜8の値である、請求項1または4記載の
    メタルハライドランプ。
  6. 【請求項6】 光形成物としてNa、Pr、Nd、L
    a、Dy、Ho、Tmのうち少なくとも1つの金属、ま
    たは該金属の化合物例えばハロゲン化物が使用される、
    請求項1記載のメタルハライドランプ。
  7. 【請求項7】 付加的な電圧グラジエント形成物として
    Al、Bi、In、Mg、Sc、Sn、Tl、Zn、S
    b、Gaのうち少なくとも1つの金属、または該金属の
    (フッ化物を除く)ハロゲン化物が使用される、請求項
    1または4記載のメタルハライドランプ。
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