JP2000182174A - 防災システム - Google Patents

防災システム

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JP2000182174A
JP2000182174A JP10361487A JP36148798A JP2000182174A JP 2000182174 A JP2000182174 A JP 2000182174A JP 10361487 A JP10361487 A JP 10361487A JP 36148798 A JP36148798 A JP 36148798A JP 2000182174 A JP2000182174 A JP 2000182174A
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Japan
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signal
distribution line
alarm
sensor
circuit
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JP10361487A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yasunaka
浩 安中
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HASSHU SPACE KONSARU KK
Pentax Corp
Original Assignee
HASSHU SPACE KONSARU KK
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 災害に関する情報を通報したい人に迅速に、
かつ確実に伝達することができて被災を軽減することが
でき、また、専用の通信線を新設することなく情報を伝
達することができて設備コストを大幅に低減することが
できる。 【解決手段】 災害等の発生が予測される地域にセンサ
10を設置する。コントローラ3は、センサ10の出力
状況に応じて異なる警報内容を設定し、この警報内容に
応じた信号を電力会社の配電線1へ送出する。配電線1
に伝送されたコントローラ3からの信号を住宅6a,6
b内に置かれた警報機9に伝送し、受信信号の内容に応
じて音声メッセージや警報音を出したり、複数のランプ
を点灯制御する。必要に応じて同時に、道路11の所定
位置に設置された遮断機12及び表示灯13にもコント
ローラ3からの信号を引き込み線2を介して伝送し、遮
断機12による道路閉鎖、表示灯13による警告を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防災システム、更
に詳しくは、自然災害等の予想や発生等に伴う警告を付
近の住民等に行うための防災システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の防災システムにあっては、山崩
れ、地滑り、橋の倒壊、川の増水、堤防の決壊等の自然
災害が発生し、或いは発生するおそれのある場所(地
域)に、その予想される災害に応じたセンサを設置し、
このセンサの出力情報を無線、あるいは専用回線で監視
センター等に送る。そして、監視センター等では、得ら
れた情報を専門の係員が分析し、その結果を今後の被害
予測や対策に活用するとともに、緊急性が高いときに
は、直ちに自治体等に連絡し、自治体等が所望箇所に設
置している無線式拡声器による通報システムや、農村地
域に普及している有線放送システムを用いて、災害予想
の警告、災害発生の警告、緊急避難の要請等を付近の住
民や通行車両(通行人)に報知するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のように
従来の防災システムにおいては、各住戸への災害発生の
確認や、道路封鎖等の積極的な対策や、各戸への個別の
警報等は、センサ等で得られたデータを監視センター等
の係員が分析し、その結果を待ってから必要な対策を講
じている。このため、避難勧告や道路封鎖等が後手に回
るおそれがあり、これらの処置に手間取れば、被害は更
に増大することが予想される。
【0004】また、住民等に無線式拡声器や有線放送等
のシステムによる警告は行われているが、放送を行って
いても部屋のテレビ等の音量が大きいために聞き漏らし
たり、別の部屋に居て気付かなかったりするおそれがあ
る。また、走行車両の搭乗者にあっては、走行時の騒音
や車載音響製品の音量等が比較的大きいために、屋外の
放送が聞こえなかったり、聞き漏らすおそれがある。こ
のような問題を解決するには、拡声器の設置場所を増や
したり、設備を拡充する等によりある程度解決される
が、このために設備費や維持費が膨大になるという問題
があり、簡単には解決しない。
【0005】そこで、本発明の目的は、災害に関する情
報を通報したい人に迅速に、かつ確実に伝達することが
できて被災を軽減することができ、また、専用の通信線
を新設することなく災害に関する情報を伝達することが
できて設備コストを大幅に低減することができるように
した防災システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の防災システムは、災害等の発生が予測され
る地域に設置されたセンサと、このセンサによる測定情
報に応じた信号を商用電源の配電線へ送出可能な信号形
態に変換して送信する送信手段と、前記商用電源の低圧
配電線を介して前記送信手段から送られてくる信号を家
屋等に引かれている前記低圧配電線に接続された電源コ
ード等を介して受信する受信手段と、この受信手段によ
り受信した信号の内容に応じた警報を発する警報手段と
を備えたものである。
【0007】そして、前記構成において、送信手段が、
センサによる測定情報のレベルに応じて異なる警報内容
を設定してこの警報内容に応じた信号を送信し、警報手
段が、前記警報内容に対応した警報を発するように構成
することができる。
【0008】また、送信手段が、センサの出力を複数の
基準値と比較して複数レベルのセンサ出力を生成するコ
ンパレータと、前記センサ出力毎に異なる内容のDTM
F信号を発生させるDTMFエンコーダと、前記DTM
F信号に変調及び周波数変換の処理を施した信号を所定
のインターバルで出力する送信部と、この送信部を前記
低圧配電線に結合させる整合回路とを備え、受信手段
が、前記低圧配電線からの信号を増幅後に検波する受信
部と、この受信部の出力信号をもとに前記送信手段より
送出されたDTMF信号を復号するDTMFデコーダと
を備えることができる。
【0009】また、警報手段が、受信手段からの信号に
応じて音声メッセージまたは警報音を生成する警報発生
部と、この警報発生部で生成した信号を増幅してスピー
カより出力する警報出力部とを備えることができる。
【0010】また、警報手段が、音量調整器と、警報発
生部の機能時に前記音量調整器による音量調整機能を解
除する音量調整解除回路を備えることができる。
【0011】また、警報手段が、受信手段からの信号に
応じて発光素子を点灯駆動する表示灯回路を備えること
ができ、特に、送信手段がセンサによる測定情報のレベ
ルに応じた信号を送出する場合には、前記表示灯回路
は、受信手段からの信号に応じて複数の異なる発光色の
発光素子を選択的に点灯駆動するように構成することが
できる。
【0012】前記目的を達成するために、本発明の他の
防災システムは、災害等の発生が予測される地域に設置
されたセンサと、このセンサによる測定情報に応じた信
号を商用電源の配電線へ送出可能な信号形態に変換して
送信する送信手段と、前記商用電源の低圧配電線と同一
系統の低圧配電線から電源供給を受けると共に、前記低
圧配電線を介して前記送信手段から送られてくる信号内
容に応じた制御信号を生成する受信手段と、この受信手
段からの制御信号に応じて動作する駆動部により車両通
行遮断部材を可動させる遮断機とを備えたものである。
【0013】そして、前記構成において、低圧配電線を
伝送する信号は、DTMF信号に変換することができ
る。
【0014】前記目的を達成するために、本発明の更に
他の防災システムは、災害等の発生が予測される地域に
設置されたセンサと、このセンサによる測定情報に応じ
た信号を商用電源の配電線へ送出可能な信号形態に変換
して送信する送信手段と、前記商用電源の低圧配電線と
同一系統の低圧配電線から電源供給を受けると共に、前
記低圧配電線を介して前記送信手段から送られてくる信
号内容に応じた制御信号を生成する受信手段と、この受
信手段からの制御信号に応じて通行車両、若しくは通行
者に道路封鎖を警告する警告表示手段とを備えたもので
ある。
【0015】そして、前記構成において、低圧配電線を
伝送する信号は、DTMF信号に変換することができ
る。
【0016】前記構成によれば、センサの出力は送信手
段において警報内容及び伝送条件に応じた所定の信号内
容に処理された後、商用電源の低圧配電線に送出され
る。低圧配電線は電力供給と同時に通信線として機能
し、家屋等に設置され、かつ前記低圧配電線に接続され
た受信手段へ信号を伝送する。受信手段では低圧配電線
からの信号をもとに、警報内容に合わせた音声メッセー
ジ、警報音等の警報を発生する。したがって、送信側と
受信側に端末装置を設置するのみで、災害に関する情報
について防災センター等を経由することなく、通報した
い人に迅速に、かつ確実に伝達することができる。しか
も、専用の通信線を新設することなく情報を伝達するこ
とができる。
【0017】また、前記と同様にして受信手段が送信手
段を介してセンサの出力を受信すると、制御信号により
遮断機の駆動部を制御し、遮断機の車両通行遮断部材を
可動させて道路を遮断し、車両や人の通行を阻止する。
したがって、人手を介することなく、災害の発生が予想
された時点で、或いは発生と同時に道路封鎖を自動的に
行うことができ、被災地域に人が立ち入らないようにす
ることができる。しかも、専用の通信線を新設すること
なく情報を遮断機へ伝達し、必要な制御を行うことがで
きる。
【0018】また、前記と同様して受信手段が送信手段
を介してセンサの出力を受信すると、制御信号により警
告表示手段を制御して点灯させ、或いはメッセージを表
示させる。したがって、人手を介することなく、災害の
発生が予想された時点で、或いは発生と同時に通行者や
通行車両に対し、その先に危険が迫っていることを報知
することができる。しかも、警告表示手段の制御は、専
用の通信線を新設することなく行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明による防
災システムの概略構成を示す。本発明においては、通信
線として電力会社の200V、100V等の低圧の配電
線を用いている。現在、日本においては、人の住む所の
殆どに電気が引かれているほど電気が普及している。そ
こで、新たに通信線を各戸に引かなくとも、この電力会
社の電力線との接続に何らかの対策を施せば、通信線に
兼用することができる。したがって、配電線1の一部の
長さ範囲を通信区間として設定し、その一端に電源線兼
通信線である引き込み線2を介してコントローラ(送信
手段)3を接続する。このコントローラ3にはセンサ1
0が接続され、各種のデータを収集する。センサ10
は、災害が発生するおそれのある場所、または近傍に設
置されているが、データの種類等によっては複数種を設
置する場合もある。引き込み線2は専用のポール4を用
いて布線されている。また、配電線1は、道路際等に所
定間隔で立設された電柱5に懸架されている。
【0020】コントローラ3の設置場所から近い住宅6
a,6bには、最も近い位置にある電柱5から引き込み
線7a,7bにより分電が行われている。例えば、住宅
6aの場合、部屋の壁には、引き込み線7aに接続され
ているコンセント8が設けられており、このコンセント
8に電源コード9aのプラグ9bが挿入され、受信手段
を内臓している警報機9に電源が供給される。
【0021】また、災害が発生するおそれのある場所の
近くの道路11には、走行してくる車両を停止させるた
めの遮断機12が設置され、更に、通行車両及び通行者
に道路封鎖を報知するため、警告表示手段としての表示
灯13が設置されている。この場合、遮断機12及び表
示灯13はそのいずれか一方のみを使用し、若しくは両
方を組み合わせて使用してもよい。遮断機12は、垂直
方向と水平方向の約90度の範囲で起倒する車両通行遮
断部材としてのバー12aと、このバー12aを垂直方
向と水平方向とに回転駆動する駆動装置12bとを備え
ている。遮断機12は引き込み線14によってコントロ
ーラ3に接続されており、コントローラ3からの指令を
受信したときに、駆動装置12bはバー12aを水平位
置へ回動させる。表示灯13は、コントローラ3からの
指令を受信したときに点滅点灯し、遮断機12と組み合
わされて使用される場合には、遮断機12のバー12a
が倒される動作に連動して点滅点灯する。
【0022】図2は、コントローラ3の概略構成、及び
センサ10の構成を示している。センサ10として水量
センサを用いており、地中の水分を取り込んで排出する
際の貯水量から雨量を計測するセンサ本体15と、この
センサ本体15による雨量計測値を電気信号に変換及び
増幅して出力する増幅器16を備えている。
【0023】コントローラ3は、増幅器16の出力信号
を増幅する増幅器31、複数のレベルの基準電圧、本実
施形態においてはL(low level,)、M(middle leve
l)、H(high level)の3つの基準電圧を生成する基
準電圧発生回路32、増幅器31の出力電圧と基準電圧
発生回路32による基準電圧とを比較するコンパレータ
33,34,35、コンパレータ33〜35のいずれか
の出力(A,B,C)をDTMF(Dual Tone Multi-Fr
equency )信号に変換するDTMFエンコーダ36、D
TMFエンコーダ36の出力信号を所定の周波数に変換
する発振/変調回路37、発振/変調回路37の出力信
号を増幅する増幅器38、増幅器38の出力信号を電力
増幅する電力増幅器39、コンパレータ33〜35の出
力信号の内の1つを選択して出力する選択回路40、選
択回路40の出力信号に応じたタイマー時間を設定する
タイマー回路41、電力増幅器39の出力信号を引き込
み線2に対して交流結合させるための整合回路42を備
えている。整合回路42は、整合トランス42aとLC
回路42bを備えている。
【0024】図3は警報機9の詳細構成を示している。
警報機9は、電源コード9aに接続される電源回路9
0、電源コード9aに接続された整合回路(LC回路9
1aと整合トランス91bにより構成されている。)9
1、整合回路91に接続されたBPF(バンドパスフィ
ルタ)92、BPF92の出力信号を増幅する高周波増
幅回路93、この高周波増幅回路93の出力信号を検波
する検波回路94、検波回路94の検波信号からDTM
F信号を取り出すDTMFデコーダ95、DTMデコー
ダ95から出力されるDTMFデコード信号に対応した
音声メッセージを生成する音声発生回路(警報音を生成
するようにしてもよい。)96、音声発生回路96の出
力レベルを調整するための音量調整器97、音量調整器
97の機能をキャンセルするための音量調整解除回路9
8、音量調整器97の出力信号を増幅する増幅器99、
増幅器99の出力信号を電気−音響変換するスピーカ1
00、DTMFデコーダ95の出力信号をもとに表示ラ
ンプを点灯させる表示灯回路101を備えている。表示
灯回路101は、赤色ランプ101a、黄色ランプ10
1b、緑色ランプ101c、これらのランプ101a〜
101cをDTMFデコーダ95の出力信号に基づいて
選択的に連続点灯させる点灯保持回路101d,101
e,101fを備えている。
【0025】なお、黄色ランプ101bに代えて橙色ラ
ンプ、緑色ランプ101cに代えて青色ランプ等にして
もよい。また、ランプ101a〜101cには、豆ラン
プと呼ばれる2.5V〜12Vの何れかの電圧で点灯す
る小型の白熱ランプ、LED等を用いることができる。
【0026】図4は遮断機12の電気回路を示してい
る。遮断機12は、駆動装置12bとしてバー12aを
回動するためのモータ(不図示)を内蔵するほか、施設
管理者等の判断によって手動でバー12aを開閉できる
ように、駆動装置12bに手動開閉ボタン12cを備え
ている。さらに、本実施形態においては、遮断機12に
表示灯13を併設しており、「通行止」などの文字を点
灯表示し、車のドライバーに注意を喚起できるようにし
ている。
【0027】遮断機12の電気回路は、例えば、駆動装
置12bに内蔵されており(図4においては、便宜上、
駆動装置12bの外部に表わしている。)、引き込み線
14に接続された整合回路(LC回路120aと整合ト
ランス120bにより構成されている。)120、整合
回路120に接続されたBPFフィルタ121、BPF
フィルタ121に接続された高周波増幅回路122、高
周波増幅回路122の出力信号を検波する検波回路12
3、検波信号からDTMF信号を取り出すDTMFデコ
ーダ124、DTMFデコード信号をもとに駆動装置1
2bのモータの駆動を正転保持させるモータ正転保持回
路125、このモータ正転保持回路125の出力信号に
よりモータを駆動するモータ制御回路126、DTMF
デコーダ124の出力信号をもとに表示灯13を表示さ
せるための信号を生成する点灯保持回路127、点灯保
持回路127の出力信号により表示灯13を点滅させる
表示灯制御回路128を備えている。
【0028】次に、以上のように構成された防災システ
ムの動作について説明する。センサ10の出力信号(検
出信号)はコントローラ3に常時読み込まれる。センサ
10からの信号は、増幅器31で増幅された後、そのレ
ベル値がコンパレータ33〜35によって基準電圧発生
回路32から出力されるL(low level,)、M(middle
level)、H(high level)の3つの基準電圧と比較さ
れ、これら基準電圧L,M,Hの内の1つを越えたか否
かが判定され、信号A,B,Cのいずれかが出力され
る。ここでは、信号Cが最も重要度が高く、「危険」に
相当する情報を含み、信号Bは「注意」に相当し、信号
Aは「安全」に相当する。コンパレータ33〜35の出
力信号はDTMFエンコーダ36によってDTMF信号
に変換され、更に、発振/変調回路37で変調された高
周波信号に処理される。この高周波信号は増幅器38及
び電力増幅器39で順次増幅され、整合回路42を介し
て引き込み線2へ送出される。
【0029】コンパレータ33〜35の出力信号(信号
A〜C)は選択回路40を介してタイマー回路41にも
入力される。タイマー回路41は、入力信号に応じた動
作間隔を設定し、この設定による間隔時間で増幅器38
と電力増幅器39が動作し、引き込み線2に信号が送出
される。つまり、信号Aが入力されたときには送信間隔
が長くなり、信号Cが入力されたときには送信間隔が短
くなる。コントローラ3の送信信号は、引き込み線2を
通して配電線1へ伝送され、同時に引き込み線14を通
して遮断機12及び表示灯13へ伝送される。
【0030】配電線1に送出された送信信号は、引き込
み線7aを通して住宅6aのコンセント8に到達し、警
報機9に取り込まれる。警報機9においては、整合回路
91により送信信号が取り込まれる。不要な信号成分が
BPF92で除去された後、高周波増幅回路93で増幅
され、この増幅出力は検波回路94で検波される。検波
信号に含まれるDTMF信号はDTMFデコーダ95に
よって復号され、この復号されたDTMF信号が音声発
生回路96及び表示灯回路101に入力される。3種類
のDTMF信号の内、信号B,Cに対してのみ音声メッ
セージ(「危険ですので退避して下さい」等)や警報音
(ピーピー、ピンポーン等)が音声発生回路96で作ら
れ、音量調整器97を介して増幅器99で増幅された
後、スピーカ100から出力される。「安全」に相当す
るDTMF信号が受信されたときには、緑色ランプ10
1cのみを常時点灯させ、音声や警報音は出力しない。
【0031】災害の発生のおそれがあること、或いは発
生したことを確実に住民等に知らせるためには、スピー
カ100から最大音量で音声メッセージや警報音(一
方、または両方)が出力されることが望ましい。しか
し、利用者が音量調整器97を調整していて、出力音量
を小さくしたままになっていることがある。このような
場合、防災システムが有効に機能しないことになる。そ
こで、音量調整器97がどういう状態にあるかにかかわ
らず、DTMFデコード回路95から音量調整解除回路
98に信号を送り、この音量調整解除回路98によって
音量調整器97の機能を強制的にオフにし、スピーカ1
00が大音量で駆動されるようにし、警報機9から離れ
た場所にいる人にも確実に緊急情報が伝わるようにす
る。
【0032】また、表示灯回路101においては、DT
MF信号の内容に応じて3つの表示灯の内の1つを点灯
する。例えば、「危険」を知らせたい状態では赤色ラン
プ101aを点灯し、「注意」を知らせたい状態では黄
色ランプ101bを、「安全」を知らせたい状態では緑
色ランプ101cを点灯させる。
【0033】一方、遮断機12においては、引き込み線
14からの送信信号が整合回路120によって取り込ま
れる。BPFフィルタ121によって不要な信号成分が
除去され、さらに高周波増幅回路122で増幅の後、検
波回路123で検波が行われる。検波信号に含まれるD
TMF信号はDTMFデコーダ124によって復号さ
れ、モータ正転保持回路125及び点灯保持回路127
に入力される。モータ正転保持回路125は信号Cに対
応したDTMF信号をもとにモータを回転させるための
信号を出力し、この信号をもとにモータ制御回路126
は駆動装置12b内のモータを駆動し、バー12aを道
路11上に水平方向に倒し、車両の通行を遮断する。ま
た、例えば、緊張車両の通行等のように危険が多いこと
を承知で道路封鎖を解除したい場合には、駆動装置12
bに設けられている手動開閉ボタン12cを押すことに
よってモータ制御回路126を介して駆動装置12b内
のモータを逆転させることができ、これによりバー12
aは起立し、初期位置に戻される。
【0034】また、信号Cに対応したDTMF信号をも
とに点灯保持回路127及び表示灯制御回路128が動
作し、「通行止」の文字が表記されている表示灯13を
点滅させる。これにより、車の運転者は、遮断機12が
下りていること、及び道路封鎖が行われていることを知
ることができる。
【0035】また、必要に応じてコントローラ3からの
信号により、道路11の交差点等に設置されている信号
機の表示色を青から赤または黄色に変えるようにするこ
とができる。その一例として、コントローラ3が信号B
に対応したDTMF信号を出力したときには黄色灯を点
灯させ、信号Cに対応したDTMF信号を出力したとき
には赤色灯を点灯させる。
【0036】以上のように、本実施形態によれば、災害
発生現場にコントローラ3及びセンサ10を設置し、各
戸に受信回路を主体にした警報機9を設置するのみで、
電力会社の配電線を通信線に代用したローコストな情報
伝送が可能になり、しかも人が介在することなく自動で
警報を発することができる。更には、道路封鎖を自動的
に行うことができるので、走行車両や乗員が災害に巻き
こまれるのを防止することができる。そして、このよう
な複合的な機能を持つ防災システムをローコストに構築
することができる。
【0037】図1においては、センサを1つとし、それ
が水量センサ(雨量センサ)であるとしたが、図5に示
すように、種類の異なる複数のセンサを設置することも
できる。例えば、水量センサ15のほかに、歪みセンサ
17及び予備追加センサ18を設けた構成が考えられ
る。歪みセンサ17は地殻変動や地滑りの発生を検出す
るために用いることができる。また、予備追加センサ1
8には、必要に応じて他のセンサで得られない情報を得
るためのセンサを割り当てることができる。例えば、地
震計、ガスセンサ、圧力センサ、温度センサ、音響セン
サ等のセンサの利用が考えられる。
【0038】図5に示すように、複数のセンサの出力信
号は、3入力の増幅機能及びAND機能をもつIC19
に入力され、このIC19の出力信号を増幅器16の出
力信号に代えてコントローラ3へ印加する。したがっ
て、この構成では、複数のセンサの全てに出力信号が発
生したときにのみ、コントローラ3が動作することにな
る。複数のセンサのいずれか1つに検出信号が生じたと
きに動作する構成にしたい場合には、IC19にOR機
能を有する構成のものを用いればよい。
【0039】上記実施の形態においては、受信回路を遮
断機12の駆動装置12bに内蔵させるように説明した
が、別に設けてもよい。また、遮断機12と表示灯13
とを並設し、受信回路を共通に用いるように構成した場
合について説明したが、遮断機12と表示灯13を別々
に設置してもよく、この場合には、勿論、遮断機12と
表示灯13の受信回路を別々に設ける。また、センサ出
力をDTMF信号に変換して送信するものとしたが、本
発明はDTMFに限定されるものではなく、例えば、パ
ルス変調を含む構成にしてもよい。また、上記実施の形
態における表示灯13は、文字が印刷等により記載され
た表示面を内部の光源のオン/オフによって表示を行う
構成としたが、高輝度の多数の発光ダイオード(LE
D)をマトリックス状に配置し、これら発光ダイオード
を文字情報に応じて駆動する構成にしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防災シス
テムによれば、災害等の発生が予測される地域にセンサ
を設置し、このセンサが測定した情報に応じた信号を送
信手段により商用電源の配電線へ送出し、受信手段によ
り前記低圧配電線を介して送られてくる信号を家屋等に
引かれた低圧配電線を通して受信し、警報手段で前記受
信内容に応じた音声メッセージ、または警報音等の警報
を発するようにしているので、送信側と受信側に端末装
置を設置するのみで、災害に関する情報を防災センター
等を経由することなく、通報したい相手に迅速に、かつ
確実に伝達することができ、被災を軽減することがで
き、しかも、専用の通信線を新設することなく情報を伝
達することができるので、設備コストを大幅に低減する
ことができる。
【0041】また、災害等の発生が予測される地域にセ
ンサを設置し、このセンサが測定した情報に応じた信号
を送信手段により商用電源の配電線へ送出し、受信手段
により前記低圧配電線を介して送られてくる信号を受信
し、遮断機、或いは警告表示手段を前記受信信号に応じ
て制御するようにしているので、人手を介することな
く、災害の発生が予想された時点で、或いは発生と同時
に防災センター等を介することなく、直ちに道路封鎖や
警告表示を自動的に行うことができる。この結果、被災
地域に人が立ち入らないようにできるので、人身事故の
発生を低減できるようになる。しかも、遮断機や警告表
示手段の制御は、専用の通信線を新設することなく行う
ことができるので、設備コストを大幅に低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による防災システムの概略
構成を示す構成図である。
【図2】同防災システムに用いるコントローラの概略を
示す構成図及びセンサの構成を示すブロック図である。
【図3】同防災システムに用いる警報機の詳細を示すブ
ロックである。
【図4】同防災システムに用いる遮断機及び表示灯の受
信回路を示すブロック図である。
【図5】本発明の他の実施形態による防災システムに用
いるセンサの構成例を示す接続図である。
【符号の説明】
1 配電線 2,14 引き込み線 3 コントローラ 6a,6b 住宅 8 コンセント 9 警報機 9a 電源コード 10 センサ 12 遮断機 12a バー 12b 駆動装置 12c 手動開閉ボタン 13 表示灯 32 基準電圧発生回路 33〜35 コンパレータ 36 DTMFエンコーダ 37 発振/変調回路 38,99 増幅器 39 電力増幅器 41 タイマー回路 42,91,120 整合回路 93,122 高周波増幅回路 94,123 検波回路 95,124 DTMFデコーダ 96 音声発生回路 100 スピーカ 101 表示灯回路 101a 赤色ランプ 101b 黄色ランプ 101c 緑色ランプ 126 モータ制御回路 128 表示灯制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C087 AA05 AA10 AA12 AA16 AA23 AA32 AA38 AA44 BB08 BB39 DD02 DD24 EE13 EE16 FF01 FF04 FF10 GG07 GG09 GG30 GG31 GG40 GG51 GG68 GG82 5K046 AA01 BA01 BA06 BB05 CC16 DD11 PP01 PS05 PS29 PS44 ZZ19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 災害等の発生が予測される地域に設置さ
    れたセンサと、このセンサによる測定情報に応じた信号
    を商用電源の配電線へ送出可能な信号形態に変換して送
    信する送信手段と、前記商用電源の低圧配電線を介して
    前記送信手段から送られてくる信号を家屋等に引かれて
    いる前記低圧配電線に接続された電源コード等を介して
    受信する受信手段と、この受信手段により受信した信号
    の内容に応じた警報を発する警報手段とを備えた防災シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 送信手段が、センサによる測定情報のレ
    ベルに応じて異なる警報内容を設定してこの警報内容に
    応じた信号を送信し、警報手段が、前記警報内容に対応
    した警報を発する請求項1記載の防災システム。
  3. 【請求項3】 送信手段が、センサの出力を複数の基準
    値と比較して複数レベルのセンサ出力を生成するコンパ
    レータと、前記センサ出力毎に異なる内容のDTMF信
    号を発生させるDTMFエンコーダと、前記DTMF信
    号に変調及び周波数変換の処理を施した信号を所定のイ
    ンターバルで出力する送信部と、この送信部を前記低圧
    配電線に結合させる整合回路とを備え、受信手段が、前
    記低圧配電線からの信号を増幅後に検波する受信部と、
    この受信部の出力信号をもとに前記送信手段より送出さ
    れたDTMF信号を復号するDTMFデコーダとを備え
    た請求項1または2記載の防災システム。
  4. 【請求項4】 警報手段が、受信手段からの信号に応じ
    て音声メッセージまたは警報音を生成する警報発生部
    と、この警報発生部で生成した信号を増幅してスピーカ
    より出力する警報出力部とを備えた請求項1ないし3の
    いずれかに記載の防災システム。
  5. 【請求項5】 警報手段が、音量調整器と、警報発生部
    の機能時に前記音量調整器による音量調整機能を解除す
    る音量調整解除回路とを備えた請求項4記載の防災シス
    テム。
  6. 【請求項6】 警報手段が、受信手段からの信号に応じ
    て発光素子を点灯駆動する表示灯回路を備えた請求項1
    ないし5のいずれかに記載の防災システム。
  7. 【請求項7】 表示灯回路が、受信手段からの信号に応
    じて複数の異なる発光色の発光素子を選択的に点灯駆動
    するように構成された請求項6記載の防災システム。
  8. 【請求項8】 災害等の発生が予測される地域に設置さ
    れたセンサと、このセンサによる測定情報に応じた信号
    を商用電源の配電線へ送出可能な信号形態に変換して送
    信する送信手段と、前記商用電源の低圧配電線と同一系
    統の低圧配電線から電源供給を受けると共に、前記低圧
    配電線を介して前記送信手段から送られてくる信号内容
    に応じた制御信号を生成する受信手段と、この受信手段
    からの制御信号に応じて動作する駆動部により車両通行
    遮断部材を可動させる遮断機とを備えた防災システム。
  9. 【請求項9】 低圧配電線を伝送する信号がDTMF信
    号に変換されている請求項8記載の防災システム。
  10. 【請求項10】 災害等の発生が予測される地域に設置
    されたセンサと、このセンサによる測定情報に応じた信
    号を商用電源の配電線へ送出可能な信号形態に変換して
    送信する送信手段と、前記商用電源の低圧配電線と同一
    系統の低圧配電線から電源供給を受けると共に、前記低
    圧配電線を介して前記送信手段から送られてくる信号内
    容に応じた制御信号を生成する受信手段と、この受信手
    段からの制御信号に応じて通行車両、若しくは通行者に
    道路封鎖を警告する警告表示手段とを備えた防災システ
    ム。
  11. 【請求項11】 低圧配電線を伝送する信号がDTMF
    信号に変換されている請求項10記載の防災システム。
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