JP2000181393A - 複電子銃式画像表示装置 - Google Patents
複電子銃式画像表示装置Info
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- JP2000181393A JP2000181393A JP36279198A JP36279198A JP2000181393A JP 2000181393 A JP2000181393 A JP 2000181393A JP 36279198 A JP36279198 A JP 36279198A JP 36279198 A JP36279198 A JP 36279198A JP 2000181393 A JP2000181393 A JP 2000181393A
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- JP
- Japan
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- vertical
- vertical scanning
- screen
- signal
- screens
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- Pending
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- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
- Details Of Television Scanning (AREA)
- Studio Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】映像が水平方向において複数画面に分割して表
示される場合に製造コストを増大させずに垂直方向にお
ける映像のずれを画面境界で目立たなくする。 【解決手段】複電子銃式画像表示装置は映像信号を水平
方向に2画面RS,LS分に分割して、それぞれを2倍
に時間伸張した2つの部分映像信号を生成し、これらを
電子銃G1,G2にそれぞれ供給し、電子銃G1,G2
から出射される2本の電子ビームで右側画面RSおよび
左側画面LSを走査して描かれる部分映像を連結して全
映像を表示するもので、両画面RS、LSについてこれ
ら電子ビームの垂直走査位置を検出することによって検
出される垂直走査位置が両画面の境界で互いに一致する
ように一方の電子ビームの垂直走査特性を補正する。
示される場合に製造コストを増大させずに垂直方向にお
ける映像のずれを画面境界で目立たなくする。 【解決手段】複電子銃式画像表示装置は映像信号を水平
方向に2画面RS,LS分に分割して、それぞれを2倍
に時間伸張した2つの部分映像信号を生成し、これらを
電子銃G1,G2にそれぞれ供給し、電子銃G1,G2
から出射される2本の電子ビームで右側画面RSおよび
左側画面LSを走査して描かれる部分映像を連結して全
映像を表示するもので、両画面RS、LSについてこれ
ら電子ビームの垂直走査位置を検出することによって検
出される垂直走査位置が両画面の境界で互いに一致する
ように一方の電子ビームの垂直走査特性を補正する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電子銃を備
える複電子銃式受像管を用い、これら電子銃で描かれる
部分映像を連結して表示する複電子銃式画像表示装置に
関する。
える複電子銃式受像管を用い、これら電子銃で描かれる
部分映像を連結して表示する複電子銃式画像表示装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、複電子銃式画像表示装置にお
いて複数の電子銃で描かれる部分映像を高精度で連結す
る技術が開発されている。この技術では、電子ビーム検
出体がこれら電子銃から出射される電子ビームで走査可
能な範囲で表示画面領域外の位置に配置され、走査誤差
信号発生器が電子ビーム検出体の出力変化によって走査
誤差信号を発生し、さらにデジタルコンバーゼンス装置
がこの誤差信号に基づいて電子ビームの偏向特性を変え
ることによりこれら電子ビームでそれぞれ描かれる部分
映像を隣接画面の境界上で自動的に連結する。この技術
は、例えば水平方向において8画面で垂直方向において
3画面というような多数画面に映像を分割して表示する
上で大変威力を発揮する。この場合、中央寄りの画面は
上下左右という4辺で他の画面に隣接するが、この技術
でこれら4辺の全てにおいて良好な映像のつながりを得
ることができる。
いて複数の電子銃で描かれる部分映像を高精度で連結す
る技術が開発されている。この技術では、電子ビーム検
出体がこれら電子銃から出射される電子ビームで走査可
能な範囲で表示画面領域外の位置に配置され、走査誤差
信号発生器が電子ビーム検出体の出力変化によって走査
誤差信号を発生し、さらにデジタルコンバーゼンス装置
がこの誤差信号に基づいて電子ビームの偏向特性を変え
ることによりこれら電子ビームでそれぞれ描かれる部分
映像を隣接画面の境界上で自動的に連結する。この技術
は、例えば水平方向において8画面で垂直方向において
3画面というような多数画面に映像を分割して表示する
上で大変威力を発揮する。この場合、中央寄りの画面は
上下左右という4辺で他の画面に隣接するが、この技術
でこれら4辺の全てにおいて良好な映像のつながりを得
ることができる。
【0003】また、映像が例えば水平方向に並ぶ2画面
に分割されるような場合には、水平方向の走査位置を検
出し、部分映像の表示位置を適切にするようこの検出結
果に基づいて映像信号を補正することも考えられる。こ
の場合には、デジタルコンバーセンス装置を必要とせず
に水平方向において生じる映像のずれを解消できる。
に分割されるような場合には、水平方向の走査位置を検
出し、部分映像の表示位置を適切にするようこの検出結
果に基づいて映像信号を補正することも考えられる。こ
の場合には、デジタルコンバーセンス装置を必要とせず
に水平方向において生じる映像のずれを解消できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方式は垂
直方向において生じる映像のずれに対処できない。例え
ば初期調整で映像の絵柄を垂直方向において適切に合わ
せることができても、表示装置の位置または向きの変更
に伴う地磁気の影響で各画面の中心を軸として回転する
方向に生じる映像のずれを解消することはできない。ま
た、左右に並ぶ画面に向う電子ビームの垂直偏向特性が
経時変化によってばらついても、映像のずれが垂直方向
において発生する。
直方向において生じる映像のずれに対処できない。例え
ば初期調整で映像の絵柄を垂直方向において適切に合わ
せることができても、表示装置の位置または向きの変更
に伴う地磁気の影響で各画面の中心を軸として回転する
方向に生じる映像のずれを解消することはできない。ま
た、左右に並ぶ画面に向う電子ビームの垂直偏向特性が
経時変化によってばらついても、映像のずれが垂直方向
において発生する。
【0005】本発明は映像を複数画面に分割して表示す
る場合に垂直方向における映像のずれをこれら画面の境
界で目立たなくできる複電子銃式画像表示装置を提供す
ることを目的とする。
る場合に垂直方向における映像のずれをこれら画面の境
界で目立たなくできる複電子銃式画像表示装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、映像信
号を水平方向においてn(ここで、nは2以上の整数)
画面分に分割して、それぞれをn倍に時間伸張したn系
統の部分映像信号を生成し、前記部分映像信号を複電子
銃式受像管のn個の電子銃にそれぞれ供給し、これら電
子銃から出射されるn本の電子ビームでそれぞれの画面
を走査することにより描かれる部分映像を連結して全映
像を表示する複電子銃式画像表示装置において、全画面
についてこれら電子ビームの垂直走査位置を検出する検
出手段と、前記検出手段によって検出される垂直走査位
置が隣接画面の境界で互いに一致するようにn−1本の
電子ビームの垂直走査特性を補正する制御手段とを備え
ることを特徴とする複電子銃式画像表示装置が提供され
る。
号を水平方向においてn(ここで、nは2以上の整数)
画面分に分割して、それぞれをn倍に時間伸張したn系
統の部分映像信号を生成し、前記部分映像信号を複電子
銃式受像管のn個の電子銃にそれぞれ供給し、これら電
子銃から出射されるn本の電子ビームでそれぞれの画面
を走査することにより描かれる部分映像を連結して全映
像を表示する複電子銃式画像表示装置において、全画面
についてこれら電子ビームの垂直走査位置を検出する検
出手段と、前記検出手段によって検出される垂直走査位
置が隣接画面の境界で互いに一致するようにn−1本の
電子ビームの垂直走査特性を補正する制御手段とを備え
ることを特徴とする複電子銃式画像表示装置が提供され
る。
【0007】この複電子銃式画像表示装置では、検出手
段が両画面についてこれら電子ビームの垂直走査位置を
検出し、制御手段が検出手段によって検出されるこれら
垂直走査位置が両画面の境界で一致するように一方の電
子ビームの垂直走査特性を補正する。電子ビームの垂直
走査特性は映像が水平方向に並ぶ比較的少ない数の画面
に分割して表示される場合比較的単純な構成で補正可能
であるため、製造コストを上げることなく垂直方向にお
ける映像のずれを両画面の境界で目立たなくできる。
段が両画面についてこれら電子ビームの垂直走査位置を
検出し、制御手段が検出手段によって検出されるこれら
垂直走査位置が両画面の境界で一致するように一方の電
子ビームの垂直走査特性を補正する。電子ビームの垂直
走査特性は映像が水平方向に並ぶ比較的少ない数の画面
に分割して表示される場合比較的単純な構成で補正可能
であるため、製造コストを上げることなく垂直方向にお
ける映像のずれを両画面の境界で目立たなくできる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
複電子銃式画像表示装置について図面を参照して説明す
る。
複電子銃式画像表示装置について図面を参照して説明す
る。
【0009】図1はこの複電子銃式画像表示装置の回路
構成を示し、図2は図1に示す複電子銃式受像管の概略
的構造を立体的に示す。この複電子銃式画像表示装置は
例えば2つの受像部100Aおよび100Bが画面仕切
枠を設けずに水平方向に並べられた構造の複電子銃式受
像管100を用い、これら受像部100Aおよび100
Bの電子銃G1およびG2から出射される2本の電子ビ
ームでそれぞれ右側画面RSおよび左側画面LSを垂直
および水平走査することにより描かれる部分映像の組合
わせで全体映像を表示するものである。この複電子銃式
画像表示装置では、赤(R)、緑(G)、青(B)とい
う3系統の映像信号処理がカラー映像を表示するために
行われるが、図1では説明を簡単にするために1系統に
まとめている。これは複電子銃式受像管100に対する
映像信号の供給についても同様である。この複電子銃式
受像管100は、左側画面LSを画面境界から左に向っ
て水平走査し、右側画面RSを画面境界から右に向って
水平走査する。また、両画面RSおよびLSを上から下
に向って垂直走査する。
構成を示し、図2は図1に示す複電子銃式受像管の概略
的構造を立体的に示す。この複電子銃式画像表示装置は
例えば2つの受像部100Aおよび100Bが画面仕切
枠を設けずに水平方向に並べられた構造の複電子銃式受
像管100を用い、これら受像部100Aおよび100
Bの電子銃G1およびG2から出射される2本の電子ビ
ームでそれぞれ右側画面RSおよび左側画面LSを垂直
および水平走査することにより描かれる部分映像の組合
わせで全体映像を表示するものである。この複電子銃式
画像表示装置では、赤(R)、緑(G)、青(B)とい
う3系統の映像信号処理がカラー映像を表示するために
行われるが、図1では説明を簡単にするために1系統に
まとめている。これは複電子銃式受像管100に対する
映像信号の供給についても同様である。この複電子銃式
受像管100は、左側画面LSを画面境界から左に向っ
て水平走査し、右側画面RSを画面境界から右に向って
水平走査する。また、両画面RSおよびLSを上から下
に向って垂直走査する。
【0010】はじめに、偏向系の構成について説明す
る。水平同期信号HDは端子35を介して水平偏向信号
発生回路33に供給する。水平偏向信号発生回路33は
水平同期信号HDに応答して水平走査に必要なノコギリ
波を水平偏向信号として発生する。この水平偏向信号は
受像部100Aのネック部分に取り付けた水平偏向コイ
ル101および受像部100Bのネック部分に取り付け
た水平偏向コイル102に供給する。水平偏向コイル1
01および102は共通の水平偏向信号に対応して互い
に逆極性の磁界を発生するよう配置し、左側画面LSが
画面境界から左に向って水平走査されるよう左側電子銃
G2からの出射電子ビームを偏向し、右側画面RSが画
面境界から右に向って水平走査されるよう右側電子銃G
1からの出射電子ビームを偏向する。水平同期信号HD
は、インデックス検出タイミング発生回路31および位
相比較器26にも供給する。位相比較器26、電圧制御
発振器(VC0)27、およびカウンタ23はフェーズ
ロックドループ(PLL)を構成する。VC027は位
相比較器26から出力される位相差電圧の制御により微
調整される発振周波数のクロック信号を発生する。カウ
ンタ23はこのクロック信号のクロック数を計数し、こ
の計数結果のカウント値が1水平走査期間に対応する所
定数nに達する毎に位相比較器26に出力信号を送ると
共にリセットする。この構成により、水平同期信号HD
の周波数に対してn倍の周波数のクロック信号をVC0
27から得ることができる。さらに、クロック数のカウ
ント値はカウンタ23からDフリップフロップ19およ
び20に供給する。
る。水平同期信号HDは端子35を介して水平偏向信号
発生回路33に供給する。水平偏向信号発生回路33は
水平同期信号HDに応答して水平走査に必要なノコギリ
波を水平偏向信号として発生する。この水平偏向信号は
受像部100Aのネック部分に取り付けた水平偏向コイ
ル101および受像部100Bのネック部分に取り付け
た水平偏向コイル102に供給する。水平偏向コイル1
01および102は共通の水平偏向信号に対応して互い
に逆極性の磁界を発生するよう配置し、左側画面LSが
画面境界から左に向って水平走査されるよう左側電子銃
G2からの出射電子ビームを偏向し、右側画面RSが画
面境界から右に向って水平走査されるよう右側電子銃G
1からの出射電子ビームを偏向する。水平同期信号HD
は、インデックス検出タイミング発生回路31および位
相比較器26にも供給する。位相比較器26、電圧制御
発振器(VC0)27、およびカウンタ23はフェーズ
ロックドループ(PLL)を構成する。VC027は位
相比較器26から出力される位相差電圧の制御により微
調整される発振周波数のクロック信号を発生する。カウ
ンタ23はこのクロック信号のクロック数を計数し、こ
の計数結果のカウント値が1水平走査期間に対応する所
定数nに達する毎に位相比較器26に出力信号を送ると
共にリセットする。この構成により、水平同期信号HD
の周波数に対してn倍の周波数のクロック信号をVC0
27から得ることができる。さらに、クロック数のカウ
ント値はカウンタ23からDフリップフロップ19およ
び20に供給する。
【0011】垂直同期信号VDは端子36を介して垂直
偏向信号発生回路34に供給する。垂直偏向信号発生回
路34は垂直同期信号VDに応答して垂直走査に必要な
ノコギリ波を垂直偏向信号として発生する。この垂直偏
向信号は受像部100Aのネック部分に取り付けた垂直
偏向コイル103および受像部100Bのネック部分に
取り付けた垂直偏向コイル104に供給する。垂直偏向
コイル103,104は共通の垂直偏向信号に対応して
互いに同極性の磁界を発生するように配置され、これに
より右側画面RSが上述したように上から下に向って垂
直走査されるよう右側電子銃G1からの出射電子ビーム
を偏向し、左側画面LSが右側画面RSと同様に上から
下に向って垂直走査されるよう左側電子銃G2からの出
射電子ビームを偏向する。垂直同期信号VDはインデッ
クス検出タイミング発生回路31にも供給する。
偏向信号発生回路34に供給する。垂直偏向信号発生回
路34は垂直同期信号VDに応答して垂直走査に必要な
ノコギリ波を垂直偏向信号として発生する。この垂直偏
向信号は受像部100Aのネック部分に取り付けた垂直
偏向コイル103および受像部100Bのネック部分に
取り付けた垂直偏向コイル104に供給する。垂直偏向
コイル103,104は共通の垂直偏向信号に対応して
互いに同極性の磁界を発生するように配置され、これに
より右側画面RSが上述したように上から下に向って垂
直走査されるよう右側電子銃G1からの出射電子ビーム
を偏向し、左側画面LSが右側画面RSと同様に上から
下に向って垂直走査されるよう左側電子銃G2からの出
射電子ビームを偏向する。垂直同期信号VDはインデッ
クス検出タイミング発生回路31にも供給する。
【0012】次に、映像処理系の構成について説明す
る。映像信号は端子1から、信号帯域を越える高調波を
取除くローパスフィルタ(LPF)2およびアナログか
らデジタルに変換するA/D変換器3を介して映像分割
処理回路4に供給する。映像分割処理回路4は各水平走
査ライン分の映像信号を画面RSおよびLSに割当てる
ために前半および後半の2つに分割し、これら前半およ
び後半を2倍に時間伸張して映像開始タイミングの等し
い2系統の映像信号として出力する。前半の映像信号は
左側画面LSに表示される映像を表す左側部分となり、
後半の映像信号は右側画面RSに表示される映像を表す
右側部分となる。右側部分映像信号は映像分割処理回路
4から1H遅延回路5を介してインデックス検出映像多
重回路9に供給する。他方、左側部分映像信号は左右反
転回路6を介してインデックス検出映像多重回路10に
供給する。左右反転回路6は通常とは逆に右から左に向
う左側画面LSの水平走査に適合するよう時間軸上で左
側部分映像信号の左右反転処理を行う。この左右反転処
理は、例えば1水平走査期間に左側部分映像信号として
得られる複数の画素データをメモリ(図示せず)にアド
レス順序で書き込み、このアドレス順序とは逆順でこの
メモリからこれら画素データを読み出すことにより行
う。1H遅延回路5は、左右反転処理の結果として生じ
る左側部分映像信号の遅延時間に等しい1水平走査期間
だけ右側部分映像信号を遅延させてこれら左側および右
側部分映像信号の遅延量を揃える。
る。映像信号は端子1から、信号帯域を越える高調波を
取除くローパスフィルタ(LPF)2およびアナログか
らデジタルに変換するA/D変換器3を介して映像分割
処理回路4に供給する。映像分割処理回路4は各水平走
査ライン分の映像信号を画面RSおよびLSに割当てる
ために前半および後半の2つに分割し、これら前半およ
び後半を2倍に時間伸張して映像開始タイミングの等し
い2系統の映像信号として出力する。前半の映像信号は
左側画面LSに表示される映像を表す左側部分となり、
後半の映像信号は右側画面RSに表示される映像を表す
右側部分となる。右側部分映像信号は映像分割処理回路
4から1H遅延回路5を介してインデックス検出映像多
重回路9に供給する。他方、左側部分映像信号は左右反
転回路6を介してインデックス検出映像多重回路10に
供給する。左右反転回路6は通常とは逆に右から左に向
う左側画面LSの水平走査に適合するよう時間軸上で左
側部分映像信号の左右反転処理を行う。この左右反転処
理は、例えば1水平走査期間に左側部分映像信号として
得られる複数の画素データをメモリ(図示せず)にアド
レス順序で書き込み、このアドレス順序とは逆順でこの
メモリからこれら画素データを読み出すことにより行
う。1H遅延回路5は、左右反転処理の結果として生じ
る左側部分映像信号の遅延時間に等しい1水平走査期間
だけ右側部分映像信号を遅延させてこれら左側および右
側部分映像信号の遅延量を揃える。
【0013】インデックス検出映像多重回路9および1
0は、インデックス検出用映像をインデックス検出タイ
ミング発生回路31から供給される右側画面用および左
側画面用インデックス検出タイミング信号に基づいて右
側および左側映像信号にそれぞれ多重化する。インデッ
クス検出タイミング発生回路31は電子銃G1,G2か
らの電子ビームが図1に示すシャドウマスク112上の
インデックス蛍光体503,504を通過する走査タイ
ミングに合わせてこれらインデックス検出タイミング信
号を発生させる。右側画面RSの検出タイミング信号は
インデックス検出映像多重回路9に加えて右側画面垂直
走査位置検出値ホールド回路53にも供給する。左側画
面LSの検出タイミング信号はインデックス検出映像多
重回路10に加えて左側画面垂直走査位置検出値ホール
ド回路54にも供給する。インデックス検出用映像は部
分映像信号を所定の直流電圧レベルに設定して得ること
が好ましい。インデックス検出映像多重回路9は右側部
分映像信号をD/A変換器11およびLPF13を介し
て映像ドライブ回路15に供給する。また、インデック
ス検出映像多重回路10は左側部分映像信号をD/A変
換器12およびLPF14を介して映像ドライブ回路1
6に供給する。D/A変換器11,12は右側および左
側部分映像信号をデジタル形式からアナログ形式に変換
し、LPF13,14はD/A変換器11から得られる
右側部分映像信号およびD/A変換器12から得られる
左側部分映像信号からそれぞれ高調波を除去する。
0は、インデックス検出用映像をインデックス検出タイ
ミング発生回路31から供給される右側画面用および左
側画面用インデックス検出タイミング信号に基づいて右
側および左側映像信号にそれぞれ多重化する。インデッ
クス検出タイミング発生回路31は電子銃G1,G2か
らの電子ビームが図1に示すシャドウマスク112上の
インデックス蛍光体503,504を通過する走査タイ
ミングに合わせてこれらインデックス検出タイミング信
号を発生させる。右側画面RSの検出タイミング信号は
インデックス検出映像多重回路9に加えて右側画面垂直
走査位置検出値ホールド回路53にも供給する。左側画
面LSの検出タイミング信号はインデックス検出映像多
重回路10に加えて左側画面垂直走査位置検出値ホール
ド回路54にも供給する。インデックス検出用映像は部
分映像信号を所定の直流電圧レベルに設定して得ること
が好ましい。インデックス検出映像多重回路9は右側部
分映像信号をD/A変換器11およびLPF13を介し
て映像ドライブ回路15に供給する。また、インデック
ス検出映像多重回路10は左側部分映像信号をD/A変
換器12およびLPF14を介して映像ドライブ回路1
6に供給する。D/A変換器11,12は右側および左
側部分映像信号をデジタル形式からアナログ形式に変換
し、LPF13,14はD/A変換器11から得られる
右側部分映像信号およびD/A変換器12から得られる
左側部分映像信号からそれぞれ高調波を除去する。
【0014】映像ドライブ回路15,16はそれぞれL
PF13,14から得られる右側および左側部分映像信
号を増幅して受像部100Aのカソード105および受
像部100Bのカソード106に供給する。カソード1
05,106はそれぞれの部分映像信号の大きさに対応
した量の電子ビームを放出する。グリッド群107はカ
ソード105からの電子ビームを集束、加速し、さらに
上述した偏向系は右側画面RSを走査するよう電子ビー
ムの偏向を行い、フェースプレート113上に映像とし
て表示する。グリッド群108はカソード106からの
電子ビームを集束、加速し、さらに上述した偏向系は左
側画面LSを走査するよう電子ビームの偏向を行い、フ
ェースプレート113上に映像として表示する。
PF13,14から得られる右側および左側部分映像信
号を増幅して受像部100Aのカソード105および受
像部100Bのカソード106に供給する。カソード1
05,106はそれぞれの部分映像信号の大きさに対応
した量の電子ビームを放出する。グリッド群107はカ
ソード105からの電子ビームを集束、加速し、さらに
上述した偏向系は右側画面RSを走査するよう電子ビー
ムの偏向を行い、フェースプレート113上に映像とし
て表示する。グリッド群108はカソード106からの
電子ビームを集束、加速し、さらに上述した偏向系は左
側画面LSを走査するよう電子ビームの偏向を行い、フ
ェースプレート113上に映像として表示する。
【0015】ここで、図3に示すシャドウマスク112
について説明する。このシャドウマスク112では、カ
ソード105から放出される電子ビームの走査可能範囲
115で右側画面RSに対応する有効表示範囲116外
の3カ所に敷設されるV字型インデックス蛍光体503
−1〜505−3でインデックス蛍光体503を構成
し、カソード106から放出される電子ビームの走査可
能範囲115で左側画面LSに対応する有効表示範囲1
16外の3カ所に敷設されるV字型インデックス蛍光体
504−1〜504−3でインデックス蛍光体503を
構成する。ちなみに、垂直偏向コイル103,104は
同極性で直列に接続され、単一の垂直偏向信号発生回路
34で駆動される構造であるため、著しい偏向特性の違
いが左側画面LSを走査する電子ビームおよび右側画面
RSを走査する電子ビーム間で生じることがない。従っ
て、インデックス蛍光体を1から3カ所程度敷設するだ
けで実用となる。しかし、垂直偏向コイル103,10
4が独立した垂直偏向信号発生回路で個別に駆動される
構成である場合には、インデックス蛍光体を各画面用に
ついて3カ所以上敷設することが好ましい。また、右側
および左側画面RS,LSの境界に複数のインデックス
蛍光体を配置することによりこれらインデックス蛍光体
を両画面について共用することが可能となる。この場合
には、インデックス検出が右側および左側画面RS,L
Sについて交互に行われる。
について説明する。このシャドウマスク112では、カ
ソード105から放出される電子ビームの走査可能範囲
115で右側画面RSに対応する有効表示範囲116外
の3カ所に敷設されるV字型インデックス蛍光体503
−1〜505−3でインデックス蛍光体503を構成
し、カソード106から放出される電子ビームの走査可
能範囲115で左側画面LSに対応する有効表示範囲1
16外の3カ所に敷設されるV字型インデックス蛍光体
504−1〜504−3でインデックス蛍光体503を
構成する。ちなみに、垂直偏向コイル103,104は
同極性で直列に接続され、単一の垂直偏向信号発生回路
34で駆動される構造であるため、著しい偏向特性の違
いが左側画面LSを走査する電子ビームおよび右側画面
RSを走査する電子ビーム間で生じることがない。従っ
て、インデックス蛍光体を1から3カ所程度敷設するだ
けで実用となる。しかし、垂直偏向コイル103,10
4が独立した垂直偏向信号発生回路で個別に駆動される
構成である場合には、インデックス蛍光体を各画面用に
ついて3カ所以上敷設することが好ましい。また、右側
および左側画面RS,LSの境界に複数のインデックス
蛍光体を配置することによりこれらインデックス蛍光体
を両画面について共用することが可能となる。この場合
には、インデックス検出が右側および左側画面RS,L
Sについて交互に行われる。
【0016】電子ビームの垂直走査位置は次のようにし
て検出される。すなわち、画面がインデックス検出用映
像を多重化した部分映像信号に対応して発生される電子
ビームで水平走査されると、この電子ビームが各V字型
インデックス蛍光体を水平に横切ることにより2つのパ
ルスがインデックス信号として光電変換素子109から
発生される。従って、これらパルスの発生タイミングの
時間差からV字型インデックス蛍光体における走査部分
を特定することにより電子ビームの垂直走査位置を検出
できる。図1では、境界プレート114が隣の画面側に
位置するインデックス蛍光体に向う電子ビームを遮りこ
のインデックス蛍光体の発光に伴って生じるインデック
スの検出誤りを防止するために左側および右側画面L
S,RSの境界に配置される。インデックス信号はノイ
ズ成分を除去するLPF17を介して光電変換素子10
9からデジタル変換回路18に供給される。デジタル変
換回路18はインデックス信号をデジタル形式に変換し
てDフリップフロップ19のクロック端子に直接供給す
ると共に、信号極性を反転させるインバータ28を介し
てDフリップフロップ20のクロック端子に供給する。
Dフリップフロップ19,20はそれぞれカウンタ23
から供給され1水平走査期間毎にリセットされるカウン
ト値をインデックス信号の立上がりおよび立ち下がりに
伴ってホールドして、平均回路21に供給する。平均回
路21はフリップフロップ19,20から得られるカウ
ント値を平均化した平均値を光電変換素子109から出
力される各パルスの中央に相当するパルス発生タイミン
グとして求める。この構成により、インデックス蛍光体
503−1〜503−3,504−1〜504−3から
の光に対応して光電変換素子109から出力される各パ
ルスのレベルが小さく不安定であっても、各パルス発生
タイミングを正確に検出できる。
て検出される。すなわち、画面がインデックス検出用映
像を多重化した部分映像信号に対応して発生される電子
ビームで水平走査されると、この電子ビームが各V字型
インデックス蛍光体を水平に横切ることにより2つのパ
ルスがインデックス信号として光電変換素子109から
発生される。従って、これらパルスの発生タイミングの
時間差からV字型インデックス蛍光体における走査部分
を特定することにより電子ビームの垂直走査位置を検出
できる。図1では、境界プレート114が隣の画面側に
位置するインデックス蛍光体に向う電子ビームを遮りこ
のインデックス蛍光体の発光に伴って生じるインデック
スの検出誤りを防止するために左側および右側画面L
S,RSの境界に配置される。インデックス信号はノイ
ズ成分を除去するLPF17を介して光電変換素子10
9からデジタル変換回路18に供給される。デジタル変
換回路18はインデックス信号をデジタル形式に変換し
てDフリップフロップ19のクロック端子に直接供給す
ると共に、信号極性を反転させるインバータ28を介し
てDフリップフロップ20のクロック端子に供給する。
Dフリップフロップ19,20はそれぞれカウンタ23
から供給され1水平走査期間毎にリセットされるカウン
ト値をインデックス信号の立上がりおよび立ち下がりに
伴ってホールドして、平均回路21に供給する。平均回
路21はフリップフロップ19,20から得られるカウ
ント値を平均化した平均値を光電変換素子109から出
力される各パルスの中央に相当するパルス発生タイミン
グとして求める。この構成により、インデックス蛍光体
503−1〜503−3,504−1〜504−3から
の光に対応して光電変換素子109から出力される各パ
ルスのレベルが小さく不安定であっても、各パルス発生
タイミングを正確に検出できる。
【0017】第1パルス時刻ホールド回路50および第
2パルス時刻ホールド回路51は電子ビームがV字型イ
ンデックス蛍光体を水平に横切ることにより光電変換素
子109から発生される第1および第2パルスに対応し
て平均回路21から得られる平均値をそれぞれホールド
し、減算器52はこれら第1および第2パルス時刻ホー
ルド回路50,51によってホールドされた平均値の差
をパルス発生タイミングの時間差として求める。この時
間差は電子ビームの垂直走査位置を反映する検出値とさ
れる。右側および左側画面垂直走査位置検出値ホールド
回路53,54は減算器52から出力される検出値をイ
ンデックス検出タイミング発生回路31からの右側およ
び左側画面用インデックス検出タイミング信号にそれぞ
れ同期してホールドし、減算器55は検出値ホールド回
路53,54にホールドされた検出値の差分を左側画面
LSの垂直走査に対する右側画面RSの垂直走査の位置
ずれ量として求める。例えば右側画面用インデックス蛍
光体504について得られた検出値と左側画面用インデ
ックス蛍光体503について得られた検出値とが等しい
場合は、位置ずれ量“0”を減算器55から出力する。
2パルス時刻ホールド回路51は電子ビームがV字型イ
ンデックス蛍光体を水平に横切ることにより光電変換素
子109から発生される第1および第2パルスに対応し
て平均回路21から得られる平均値をそれぞれホールド
し、減算器52はこれら第1および第2パルス時刻ホー
ルド回路50,51によってホールドされた平均値の差
をパルス発生タイミングの時間差として求める。この時
間差は電子ビームの垂直走査位置を反映する検出値とさ
れる。右側および左側画面垂直走査位置検出値ホールド
回路53,54は減算器52から出力される検出値をイ
ンデックス検出タイミング発生回路31からの右側およ
び左側画面用インデックス検出タイミング信号にそれぞ
れ同期してホールドし、減算器55は検出値ホールド回
路53,54にホールドされた検出値の差分を左側画面
LSの垂直走査に対する右側画面RSの垂直走査の位置
ずれ量として求める。例えば右側画面用インデックス蛍
光体504について得られた検出値と左側画面用インデ
ックス蛍光体503について得られた検出値とが等しい
場合は、位置ずれ量“0”を減算器55から出力する。
【0018】右側用および左側画面用インデックス検出
タイミング信号は、図3に示す隣接インデックス蛍光体
503−1と504−1,503−2と504−2,5
03−3と504−3に発生するため、垂直走査の位置
ずれ量をこれら隣接インデックス蛍光体の各対毎に減算
器55で検出し、垂直補助偏向信号発生回路501に供
給する。垂直補助偏向信号発生回路501は、位置ずれ
量の検出値に対応する波形の垂直補助偏向信号を発生し
て、これを受像部100Aのネック部分において垂直偏
向コイル103およびグリッド群107間に配置された
補助偏向コイル502に供給する。補助偏向コイル50
2は右側画面RSを走査する電子ビームの垂直走査位置
のずれを無くすようこの電子ビームの垂直偏向特性を補
正する。この垂直偏向特性の補正は例えば垂直補助偏向
信号で各垂直走査ライン毎に設定される補助偏向コイル
502の電流調整により行う。
タイミング信号は、図3に示す隣接インデックス蛍光体
503−1と504−1,503−2と504−2,5
03−3と504−3に発生するため、垂直走査の位置
ずれ量をこれら隣接インデックス蛍光体の各対毎に減算
器55で検出し、垂直補助偏向信号発生回路501に供
給する。垂直補助偏向信号発生回路501は、位置ずれ
量の検出値に対応する波形の垂直補助偏向信号を発生し
て、これを受像部100Aのネック部分において垂直偏
向コイル103およびグリッド群107間に配置された
補助偏向コイル502に供給する。補助偏向コイル50
2は右側画面RSを走査する電子ビームの垂直走査位置
のずれを無くすようこの電子ビームの垂直偏向特性を補
正する。この垂直偏向特性の補正は例えば垂直補助偏向
信号で各垂直走査ライン毎に設定される補助偏向コイル
502の電流調整により行う。
【0019】従って、垂直補助偏向信号発生回路501
は、補助偏向コイル502の電流値がインデックス検出
用垂直走査ラインにおいて位置ずれ量の検出値に基づい
て増減され、インデックス検出用垂直走査ラインに続く
非インデックス検出用垂直走査ラインにおいて上述の増
減値を基準とする内挿処理に基づいて増減されるように
垂直補助偏向信号を発生し、これにより右側画面RSを
走査する電子ビームの垂直偏向特性を滑らかに補正す
る。
は、補助偏向コイル502の電流値がインデックス検出
用垂直走査ラインにおいて位置ずれ量の検出値に基づい
て増減され、インデックス検出用垂直走査ラインに続く
非インデックス検出用垂直走査ラインにおいて上述の増
減値を基準とする内挿処理に基づいて増減されるように
垂直補助偏向信号を発生し、これにより右側画面RSを
走査する電子ビームの垂直偏向特性を滑らかに補正す
る。
【0020】上述した複電子銃式画像表示装置では、左
側画面用電子ビームの垂直走査位置および右側画面用電
子ビームの垂直走査位置が左側および右側画面用インデ
ックス蛍光体503,504をこれら電子ビームで走査
したときに光電変換素子109から得られる信号に基づ
いて検出され、右側画面用電子ビームの垂直走査特性が
これら垂直走査位置が画面境界で一致するように補助偏
向コイル502を介して補正される。補助偏向コイル5
02は比較的単純な構成であるため、製造コストを増大
させることなく垂直方向における映像のずれを両画面の
境界で目立たなくできる。
側画面用電子ビームの垂直走査位置および右側画面用電
子ビームの垂直走査位置が左側および右側画面用インデ
ックス蛍光体503,504をこれら電子ビームで走査
したときに光電変換素子109から得られる信号に基づ
いて検出され、右側画面用電子ビームの垂直走査特性が
これら垂直走査位置が画面境界で一致するように補助偏
向コイル502を介して補正される。補助偏向コイル5
02は比較的単純な構成であるため、製造コストを増大
させることなく垂直方向における映像のずれを両画面の
境界で目立たなくできる。
【0021】尚、インデックス蛍光体503,504は
例えばひし形のようなV字以外の形状であっても構わな
い。この場合、電子ビームの垂直走査位置は、上述の水
平走査で光電変換素子109から発生される単一のパル
スの持続期間、すなわちパルス幅からひし形インデック
ス蛍光体の走査部分を特定することにより検出できる。
また、インデックス蛍光体503,504の形状を一本
の斜め線に設定した場合には、上述の水平走査で光電変
換素子109から発生される単一のパルスの発生タイミ
ングと水平同期信号の発生タイミングとの時間差からイ
ンデックス蛍光体の走査部分を特定することにより電子
ビームの垂直走査位置を検出できる。但し、いずれの場
合も上述した回路構成をインデックス蛍光体の形状に適
合するよう若干変更する必要がある。
例えばひし形のようなV字以外の形状であっても構わな
い。この場合、電子ビームの垂直走査位置は、上述の水
平走査で光電変換素子109から発生される単一のパル
スの持続期間、すなわちパルス幅からひし形インデック
ス蛍光体の走査部分を特定することにより検出できる。
また、インデックス蛍光体503,504の形状を一本
の斜め線に設定した場合には、上述の水平走査で光電変
換素子109から発生される単一のパルスの発生タイミ
ングと水平同期信号の発生タイミングとの時間差からイ
ンデックス蛍光体の走査部分を特定することにより電子
ビームの垂直走査位置を検出できる。但し、いずれの場
合も上述した回路構成をインデックス蛍光体の形状に適
合するよう若干変更する必要がある。
【0022】以下、本発明の第2実施形態に係る複電子
銃式画像表示装置を説明する。
銃式画像表示装置を説明する。
【0023】図4はこの複電子銃式画像表示装置の回路
構成を示す。図4に示す複電子銃式画像表示装置は次に
述べる構成を除いて図1に示す第1実施形態と同様に構
成される。このため、図4において第1実施形態と同様
の部分を同一参照符号で表し、その説明を省略あるいは
簡略化する。
構成を示す。図4に示す複電子銃式画像表示装置は次に
述べる構成を除いて図1に示す第1実施形態と同様に構
成される。このため、図4において第1実施形態と同様
の部分を同一参照符号で表し、その説明を省略あるいは
簡略化する。
【0024】この複電子銃式画像表示装置では、受像部
100Aの垂直偏向コイル103が受像部100Bの垂
直偏向コイル104を制御する垂直偏向信号発生回路3
4から独立した垂直偏向信号発生回路35により制御さ
れる。これら垂直偏向信号発生回路34,35の各々は
電子ビームの垂直走査振幅、垂直走査中心位置、および
垂直走査リニアリティーという制御パラメータについて
制御できるよう構成される。垂直走査信号発生回路35
は、減算器55から出力される垂直走査位置検出値の差
分に基づいて上述の制御パラメータを設定することによ
り右側画面RSを走査する電子ビームの垂直走査特性を
補正可能である。
100Aの垂直偏向コイル103が受像部100Bの垂
直偏向コイル104を制御する垂直偏向信号発生回路3
4から独立した垂直偏向信号発生回路35により制御さ
れる。これら垂直偏向信号発生回路34,35の各々は
電子ビームの垂直走査振幅、垂直走査中心位置、および
垂直走査リニアリティーという制御パラメータについて
制御できるよう構成される。垂直走査信号発生回路35
は、減算器55から出力される垂直走査位置検出値の差
分に基づいて上述の制御パラメータを設定することによ
り右側画面RSを走査する電子ビームの垂直走査特性を
補正可能である。
【0025】この複電子銃式画像表示装置では、垂直偏
向信号発生回路34,35が垂直偏向コイル103,1
04をそれぞれ個別に制御し、特に垂直偏向信号発生回
路35が右側画面RSを走査する電子ビームの垂直偏向
特性を補正してこの電子ビームの垂直走査位置のずれを
無くすよう補助偏向コイル502を減算器55から得ら
れる垂直走査位置検出値の差分に基づいて制御する。こ
れにより、左側画面LSに表示される部分映像の垂直位
置を基準とし、これに右側画面RSに表示される部分映
像の垂直位置を合わせることができる。この場合、図1
に示す垂直補助偏向信号発生回路501を垂直偏向信号
発生回路35に置換えることにより補助垂直偏向コイル
502を不要にできる。
向信号発生回路34,35が垂直偏向コイル103,1
04をそれぞれ個別に制御し、特に垂直偏向信号発生回
路35が右側画面RSを走査する電子ビームの垂直偏向
特性を補正してこの電子ビームの垂直走査位置のずれを
無くすよう補助偏向コイル502を減算器55から得ら
れる垂直走査位置検出値の差分に基づいて制御する。こ
れにより、左側画面LSに表示される部分映像の垂直位
置を基準とし、これに右側画面RSに表示される部分映
像の垂直位置を合わせることができる。この場合、図1
に示す垂直補助偏向信号発生回路501を垂直偏向信号
発生回路35に置換えることにより補助垂直偏向コイル
502を不要にできる。
【0026】以下、本発明の第3実施形態に係る複電子
銃式画像表示装置を説明する。
銃式画像表示装置を説明する。
【0027】図5はこの複電子銃式画像表示装置の回路
構成を示し、図6は図5に示す画像表示装置のシャドウ
マスクの構成を示す。図5に示す複電子銃式画像表示装
置は次に述べる構成を除いて図1に示す第1実施形態と
同様に構成される。このため、図5および図6において
第1実施形態と同様の部分を同一参照符号で表し、その
説明を省略あるいは簡略化する。
構成を示し、図6は図5に示す画像表示装置のシャドウ
マスクの構成を示す。図5に示す複電子銃式画像表示装
置は次に述べる構成を除いて図1に示す第1実施形態と
同様に構成される。このため、図5および図6において
第1実施形態と同様の部分を同一参照符号で表し、その
説明を省略あるいは簡略化する。
【0028】図5に示す複電子銃式画像表示装置は例え
ば3つの受像部200A、200Bおよび200Cが画
面仕切枠を設けずに水平方向に並べられた構造の複電子
銃式受像管200を用い、これら受像部200A、20
0B、および200Cの電子銃G1〜G3から出射され
る3本の電子ビームでそれぞれ右側画面RS、中央画面
CS、並びに左側画面LSを垂直および水平走査するこ
とにより描かれる部分映像の組合わせで全体映像を表示
するものである。この複電子銃式受像管200は、左
側,中央,および右側画面LS,CS,RSの全てを左
から右に向って水平走査し、同様にこれら全てを上から
下に向って垂直走査する。
ば3つの受像部200A、200Bおよび200Cが画
面仕切枠を設けずに水平方向に並べられた構造の複電子
銃式受像管200を用い、これら受像部200A、20
0B、および200Cの電子銃G1〜G3から出射され
る3本の電子ビームでそれぞれ右側画面RS、中央画面
CS、並びに左側画面LSを垂直および水平走査するこ
とにより描かれる部分映像の組合わせで全体映像を表示
するものである。この複電子銃式受像管200は、左
側,中央,および右側画面LS,CS,RSの全てを左
から右に向って水平走査し、同様にこれら全てを上から
下に向って垂直走査する。
【0029】この複電子銃式受像管200は図1に示す
ようにシャドウマスク219上に右側および左側画面用
インデックス蛍光体215,216を有する。このシャ
ドウマスク219では、カソード207,208から放
出される電子ビームの走査可能範囲217で右側および
中央画面RS,CSに対応する有効表示範囲218外の
3カ所に敷設されるV字型インデックス蛍光体215−
1〜215−3でインデックス蛍光体215を構成し、
カソード208,209から放出される電子ビームの走
査可能範囲217で中央および左側画面CS,LSに対
応する有効表示範囲218外の3カ所に敷設されるV字
型インデックス蛍光体216−1〜216−3でインデ
ックス蛍光体216を構成する。
ようにシャドウマスク219上に右側および左側画面用
インデックス蛍光体215,216を有する。このシャ
ドウマスク219では、カソード207,208から放
出される電子ビームの走査可能範囲217で右側および
中央画面RS,CSに対応する有効表示範囲218外の
3カ所に敷設されるV字型インデックス蛍光体215−
1〜215−3でインデックス蛍光体215を構成し、
カソード208,209から放出される電子ビームの走
査可能範囲217で中央および左側画面CS,LSに対
応する有効表示範囲218外の3カ所に敷設されるV字
型インデックス蛍光体216−1〜216−3でインデ
ックス蛍光体216を構成する。
【0030】この複電子銃式画像表示装置の偏向系は次
のように構成される。水平偏向信号発生回路33は端子
35からの水平同期信号HDに応答して水平走査に必要
なノコギリ波を水平偏向信号として発生し、この水平偏
向信号を受像部200A〜200Cのネック部分に取り
付けた水平偏向コイル201,202,および203に
供給する。これら水平偏向コイル201〜203は水平
走査方向を全画面RS、CS、およびLSについて揃え
るために互いに同一の極性に設定される。垂直偏向信号
発生回路34は端子36からの垂直同期信号VDに応答
して垂直走査に必要なノコギリ波を垂直偏向信号として
発生し、この垂直偏向信号を垂直偏向コイル204〜2
06に供給する。これら垂直偏向コイル204〜206
は垂直走査方向を全画面RS、CS、およびLSについ
て揃えるために互いに同一極性に設定する。
のように構成される。水平偏向信号発生回路33は端子
35からの水平同期信号HDに応答して水平走査に必要
なノコギリ波を水平偏向信号として発生し、この水平偏
向信号を受像部200A〜200Cのネック部分に取り
付けた水平偏向コイル201,202,および203に
供給する。これら水平偏向コイル201〜203は水平
走査方向を全画面RS、CS、およびLSについて揃え
るために互いに同一の極性に設定される。垂直偏向信号
発生回路34は端子36からの垂直同期信号VDに応答
して垂直走査に必要なノコギリ波を垂直偏向信号として
発生し、この垂直偏向信号を垂直偏向コイル204〜2
06に供給する。これら垂直偏向コイル204〜206
は垂直走査方向を全画面RS、CS、およびLSについ
て揃えるために互いに同一極性に設定する。
【0031】映像信号は端子1、LPF2、およびA/
D変換器3を介して映像分割処理回路50に供給する。
映像分割処理回路59は各水平走査ライン分の映像信号
を画面RS、CS、およびLSに割当てるために連続す
る第1、第2、および第3部分に分割し、これら第1、
第2、および第3部分を3倍に時間伸長して映像開始タ
イミングの等しい3系統の映像信号として出力する。第
1部分の映像信号は左側画面LSに表示される映像を表
す左側部分映像信号としてインデックス検出映像多重回
路68に供給する。第2部分の映像信号は中央画面CS
に表示される映像を表す中央部分映像信号としてインデ
ックス検出映像多重回路67に供給する。第3部分の映
像信号は右側画面RSに表示される映像を表す右側部分
映像信号としてインデックス検出映像多重回路66に供
給する。インデックス検出映像多重回路66〜68は、
インデックス検出用映像をインデックス検出タイミング
発生回路65から供給される右側、中央、および左側画
面用インデックス検出タイミング信号に基づいて右側、
中央号、および左側部分映像信号にそれぞれ多重化す
る。
D変換器3を介して映像分割処理回路50に供給する。
映像分割処理回路59は各水平走査ライン分の映像信号
を画面RS、CS、およびLSに割当てるために連続す
る第1、第2、および第3部分に分割し、これら第1、
第2、および第3部分を3倍に時間伸長して映像開始タ
イミングの等しい3系統の映像信号として出力する。第
1部分の映像信号は左側画面LSに表示される映像を表
す左側部分映像信号としてインデックス検出映像多重回
路68に供給する。第2部分の映像信号は中央画面CS
に表示される映像を表す中央部分映像信号としてインデ
ックス検出映像多重回路67に供給する。第3部分の映
像信号は右側画面RSに表示される映像を表す右側部分
映像信号としてインデックス検出映像多重回路66に供
給する。インデックス検出映像多重回路66〜68は、
インデックス検出用映像をインデックス検出タイミング
発生回路65から供給される右側、中央、および左側画
面用インデックス検出タイミング信号に基づいて右側、
中央号、および左側部分映像信号にそれぞれ多重化す
る。
【0032】インデックス検出タイミング発生回路65
は電子銃G1からの電子ビームが図5に示すシャドウマ
スク219のインデックス蛍光体215を通過する走査
タイミングに合わせて右側画面用インデックス検出タイ
ミング信号を発生し、インデックス検出タイミング発生
回路65は電子銃G2からの電子ビームがシャドウマス
ク219のインデックス蛍光体216,215を通過す
る走査タイミングに合わせて中央画面用インデックス検
出タイミング信号を発生し、インデックス検出タイミン
グ発生回路65は電子銃G3からの電子ビームがシャド
ウマスク219のインデックス蛍光体216を通過する
走査タイミングに合わせて左側画面用インデックス検出
タイミング信号を発生する。右側画面用インデックス検
出タイミング信号はインデックス検出映像多重回路66
に加えて垂直位置検出値ホールド回路60にも供給す
る。中央画面用インデックス検出タイミング信号はイン
デックス検出映像多重回路67に加えて垂直位置検出値
ホールド回路61にも供給する。左側画面用インデック
ス検出タイミング信号はインデックス検出映像多重回路
68に加えて垂直位置検出値ホールド回路62にも供給
する。
は電子銃G1からの電子ビームが図5に示すシャドウマ
スク219のインデックス蛍光体215を通過する走査
タイミングに合わせて右側画面用インデックス検出タイ
ミング信号を発生し、インデックス検出タイミング発生
回路65は電子銃G2からの電子ビームがシャドウマス
ク219のインデックス蛍光体216,215を通過す
る走査タイミングに合わせて中央画面用インデックス検
出タイミング信号を発生し、インデックス検出タイミン
グ発生回路65は電子銃G3からの電子ビームがシャド
ウマスク219のインデックス蛍光体216を通過する
走査タイミングに合わせて左側画面用インデックス検出
タイミング信号を発生する。右側画面用インデックス検
出タイミング信号はインデックス検出映像多重回路66
に加えて垂直位置検出値ホールド回路60にも供給す
る。中央画面用インデックス検出タイミング信号はイン
デックス検出映像多重回路67に加えて垂直位置検出値
ホールド回路61にも供給する。左側画面用インデック
ス検出タイミング信号はインデックス検出映像多重回路
68に加えて垂直位置検出値ホールド回路62にも供給
する。
【0033】インデックス検出映像多重回路66は右側
部分映像信号をD/A変換器76およびLPF79を介
して映像ドライブ回路82に供給する。インデックス検
出映像多重回路67は中央部分映像信号をD/A変換器
77およびLPF80を介して映像ドライブ回路83に
供給する。インデックス検出映像多重回路68は左側部
分映像信号をD/A変換器78およびLPF81を介し
て映像ドライブ回路84に供給する。D/A変換器76
〜78はそれぞれ右側、中央、および左側部分映像信号
をデジタル形式からアナログ形式に変換する。LPF7
9〜81はD/A変換器76から得られる右側部分映像
信号、D/A変換器77から得られる中央部分映像信
号、およびD/A変換器78から得られる左側部分映像
信号からそれぞれ高調波を除去する。
部分映像信号をD/A変換器76およびLPF79を介
して映像ドライブ回路82に供給する。インデックス検
出映像多重回路67は中央部分映像信号をD/A変換器
77およびLPF80を介して映像ドライブ回路83に
供給する。インデックス検出映像多重回路68は左側部
分映像信号をD/A変換器78およびLPF81を介し
て映像ドライブ回路84に供給する。D/A変換器76
〜78はそれぞれ右側、中央、および左側部分映像信号
をデジタル形式からアナログ形式に変換する。LPF7
9〜81はD/A変換器76から得られる右側部分映像
信号、D/A変換器77から得られる中央部分映像信
号、およびD/A変換器78から得られる左側部分映像
信号からそれぞれ高調波を除去する。
【0034】映像ドライブ回路82〜84はそれぞれL
PF79〜81から得られる右側、中央、および左側部
分映像信号を増幅して受像部200Aのカソード20
7、受像部200Bのカソード208、および受像部2
00Cのカソード209に供給する。カソード207〜
209はそれぞれの部分映像信号の大きさに対応した量
の電子ビームを放出する。グリッド群210はカソード
207からの電子ビームを集束、加速し、さらに上述し
た偏向系が右側画面RSを走査するよう電子ビームの偏
向を行い、フェースプレート220上に映像として表示
する。グリッド群211はカソード208からの電子ビ
ームを集束、加速し、さらに上述した偏向系は中央画面
CSを走査するよう電子ビームの偏向を行い、フェース
プレート220上に映像として表示する。グリッド群2
12はカソード209からの電子ビームを集束、加速
し、さらに上述した偏向系は左側画面LSを走査するよ
う電子ビームの偏向を行い、フェースプレート220上
に映像として表示する。
PF79〜81から得られる右側、中央、および左側部
分映像信号を増幅して受像部200Aのカソード20
7、受像部200Bのカソード208、および受像部2
00Cのカソード209に供給する。カソード207〜
209はそれぞれの部分映像信号の大きさに対応した量
の電子ビームを放出する。グリッド群210はカソード
207からの電子ビームを集束、加速し、さらに上述し
た偏向系が右側画面RSを走査するよう電子ビームの偏
向を行い、フェースプレート220上に映像として表示
する。グリッド群211はカソード208からの電子ビ
ームを集束、加速し、さらに上述した偏向系は中央画面
CSを走査するよう電子ビームの偏向を行い、フェース
プレート220上に映像として表示する。グリッド群2
12はカソード209からの電子ビームを集束、加速
し、さらに上述した偏向系は左側画面LSを走査するよ
う電子ビームの偏向を行い、フェースプレート220上
に映像として表示する。
【0035】減算器52は第1実施形態と同様に第1お
よび第2パルス時刻ホールド回路50,51によってホ
ールドされた平均値の差をパルス発生タイミングの時間
差として求める。この時間差は電子ビームの垂直走査位
置を反映する検出値とされる。右側、中央、および右側
画面垂直走査位置検出値ホールド回路60,61,54
は減算器52から出力される検出値をインデックス検出
タイミング発生回路65からの右側、中央、および左側
画面用インデックス検出タイミング信号にそれぞれ同期
してホールドする。
よび第2パルス時刻ホールド回路50,51によってホ
ールドされた平均値の差をパルス発生タイミングの時間
差として求める。この時間差は電子ビームの垂直走査位
置を反映する検出値とされる。右側、中央、および右側
画面垂直走査位置検出値ホールド回路60,61,54
は減算器52から出力される検出値をインデックス検出
タイミング発生回路65からの右側、中央、および左側
画面用インデックス検出タイミング信号にそれぞれ同期
してホールドする。
【0036】減算器63は検出値ホールド回路60,6
1にホールドされた検出値の差分を中央画面CSの垂直
走査に対する右側画面RSの垂直走査の位置ずれ量とし
て求める。右側および中央画面用インデックス検出タイ
ミング信号は図6に示す隣接インデックス蛍光体215
−1〜215−3に発生するため、垂直走査の位置ずれ
量を各インデックス蛍光体毎に減算器63で検出し、垂
直補助偏向信号発生回路512に供給する。垂直補助偏
向信号発生回路512は、位置ずれ量の検出値に対応す
る波形の垂直補助偏向信号を発生して、これを受像部2
00Aのネック部分において垂直偏向コイル204およ
びグリッド群210間に配置された補助偏向コイル51
4に供給する。補助偏向コイル514は右側画面RSを
走査する電子ビームの垂直走査位置のずれを無くすよう
この電子ビームの垂直偏向特性を滑らかに補正する。
1にホールドされた検出値の差分を中央画面CSの垂直
走査に対する右側画面RSの垂直走査の位置ずれ量とし
て求める。右側および中央画面用インデックス検出タイ
ミング信号は図6に示す隣接インデックス蛍光体215
−1〜215−3に発生するため、垂直走査の位置ずれ
量を各インデックス蛍光体毎に減算器63で検出し、垂
直補助偏向信号発生回路512に供給する。垂直補助偏
向信号発生回路512は、位置ずれ量の検出値に対応す
る波形の垂直補助偏向信号を発生して、これを受像部2
00Aのネック部分において垂直偏向コイル204およ
びグリッド群210間に配置された補助偏向コイル51
4に供給する。補助偏向コイル514は右側画面RSを
走査する電子ビームの垂直走査位置のずれを無くすよう
この電子ビームの垂直偏向特性を滑らかに補正する。
【0037】減算器64は検出値ホールド回路61,6
2にホールドされた検出値の差分を中央画面CSの垂直
走査に対する左側画面LSの垂直走査の位置ずれ量とし
て求める。中央および左側画面用インデックス検出タイ
ミング信号は図6に示すインデックス蛍光体216−1
〜216−3に発生するため、垂直走査の位置ずれ量を
各インデックス蛍光体毎に減算器64で検出し、垂直補
助偏向信号発生回路513に供給する。垂直補助偏向信
号発生回路513は、位置ずれ量の検出値に対応する波
形の垂直補助偏向信号を発生して、これを受像部200
Cのネック部分において垂直偏向コイル206およびグ
リッド群212間に配置された補助偏向コイル515に
供給する。補助偏向コイル515は左側画面LSを走査
する電子ビームの垂直走査位置のずれを無くすようこの
電子ビームの垂直偏向特性を滑らかに補正する。これに
より、垂直方向に生じる映像のずれを右側および中央画
面RS,CSの境界並びに左側および中央画面LS,C
Sの境界で目立たなくできる。
2にホールドされた検出値の差分を中央画面CSの垂直
走査に対する左側画面LSの垂直走査の位置ずれ量とし
て求める。中央および左側画面用インデックス検出タイ
ミング信号は図6に示すインデックス蛍光体216−1
〜216−3に発生するため、垂直走査の位置ずれ量を
各インデックス蛍光体毎に減算器64で検出し、垂直補
助偏向信号発生回路513に供給する。垂直補助偏向信
号発生回路513は、位置ずれ量の検出値に対応する波
形の垂直補助偏向信号を発生して、これを受像部200
Cのネック部分において垂直偏向コイル206およびグ
リッド群212間に配置された補助偏向コイル515に
供給する。補助偏向コイル515は左側画面LSを走査
する電子ビームの垂直走査位置のずれを無くすようこの
電子ビームの垂直偏向特性を滑らかに補正する。これに
より、垂直方向に生じる映像のずれを右側および中央画
面RS,CSの境界並びに左側および中央画面LS,C
Sの境界で目立たなくできる。
【0038】この実施形態では、複電子銃式画像表示装
置が右側および中央画面RS,CSの境界並びに左側お
よび中央画面LS,CSの境界付近でそれぞれの電子ビ
ームの垂直走査位置検出を行い、中央画面CSのような
特定画面を走査する電子ビームの垂直走査位置を基準に
して右側および左側画面RS,LSのような隣接画面を
走査する電子ビームの垂直走査位置を補正するように構
成される。このため、第1および第2実施形態よりも多
い3画面に映像を分割して表示する場合においても、垂
直方向における映像のずれを画面境界で目立たなくでき
る。
置が右側および中央画面RS,CSの境界並びに左側お
よび中央画面LS,CSの境界付近でそれぞれの電子ビ
ームの垂直走査位置検出を行い、中央画面CSのような
特定画面を走査する電子ビームの垂直走査位置を基準に
して右側および左側画面RS,LSのような隣接画面を
走査する電子ビームの垂直走査位置を補正するように構
成される。このため、第1および第2実施形態よりも多
い3画面に映像を分割して表示する場合においても、垂
直方向における映像のずれを画面境界で目立たなくでき
る。
【0039】尚、本発明は上述した実施形態に限定する
ものではない。例えば各実施形態で説明したインデック
ス蛍光体の形状、敷設方法、敷設数、インデックス検出
タイミング、検出回路等は画面の境界近傍で電子ビーム
の垂直走査位置を検出するための一例にすぎず、インデ
ックス蛍光体を表示画面領域外となるフェースプレート
の上側および下側部分に敷設し、フェースプレートを通
過した光を受光するように光電変換素子を配置してもよ
い。これは、画面中央部分の歪みを取除くことはできな
いが垂直走査位置の検出を容易にすることができる。ま
た、VC027の発振周波数を高く設定すれば、インデ
ックス検出タイミングの分解能が高くなり、垂直走査位
置の検出精度を向上することができる。
ものではない。例えば各実施形態で説明したインデック
ス蛍光体の形状、敷設方法、敷設数、インデックス検出
タイミング、検出回路等は画面の境界近傍で電子ビーム
の垂直走査位置を検出するための一例にすぎず、インデ
ックス蛍光体を表示画面領域外となるフェースプレート
の上側および下側部分に敷設し、フェースプレートを通
過した光を受光するように光電変換素子を配置してもよ
い。これは、画面中央部分の歪みを取除くことはできな
いが垂直走査位置の検出を容易にすることができる。ま
た、VC027の発振周波数を高く設定すれば、インデ
ックス検出タイミングの分解能が高くなり、垂直走査位
置の検出精度を向上することができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明の複電子銃式画像表
示装置によれば、水平方向に並ぶように画面を分割して
表示する場合にこれら画面の境界での垂直方向における
映像のずれを目立たなくできる。
示装置によれば、水平方向に並ぶように画面を分割して
表示する場合にこれら画面の境界での垂直方向における
映像のずれを目立たなくできる。
【図1】本発明の第1実施形態に係る回路構成図。
【図2】図1に示す複電子銃式受像管の立体的概略的構
造図。
造図。
【図3】図1に示すシャドウマスクの平面構造を電子銃
側から見た概略図。
側から見た概略図。
【図4】本発明の第2実施形態に係る回路構成図。
【図5】本発明の第3実施形態に係る回路構成図。
【図6】図5に示すシャドウマスクの平面構造を電子銃
側から見た概略図。
側から見た概略図。
G1,G2…電子銃、RS…右側画面、LS…左側画
面、18…デジタル変換回路、19,20…フリップフ
ロップ、21…平均回路、31…インデックス検出タイ
ミング発生回路、50,51…パルス時刻ホールド回
路、52…減算器、53,54…画面垂直走査位置検出
値ホールド回路、55…減算器、109…光電変換素
子、502…補助偏向コイル、503,504…インデ
ックス蛍光体。
面、18…デジタル変換回路、19,20…フリップフ
ロップ、21…平均回路、31…インデックス検出タイ
ミング発生回路、50,51…パルス時刻ホールド回
路、52…減算器、53,54…画面垂直走査位置検出
値ホールド回路、55…減算器、109…光電変換素
子、502…補助偏向コイル、503,504…インデ
ックス蛍光体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/68 H04N 5/68 C
Claims (4)
- 【請求項1】 映像信号を水平方向においてn(ここ
で、nは2以上の整数)画面分に分割して、それぞれを
n倍に時間伸張したn系統の部分映像信号を生成し、前
記部分映像信号を複電子銃式受像管のn個の電子銃にそ
れぞれ供給し、これら電子銃から出射されるn本の電子
ビームでそれぞれの画面を走査することにより描かれる
部分映像を連結して全映像を表示する複電子銃式画像表
示装置において、 全画面についてこれら電子ビームの垂直走査位置を検出
する検出手段と、 前記検出手段によって検出される垂直走査位置が隣接画
面の境界で互いに一致するようにn−1本の電子ビーム
の垂直走査特性を補正する制御手段とを備えることを特
徴とする複電子銃式画像表示装置。 - 【請求項2】 前記制御手段は、電子ビームの垂直走査
位置に基づいて補助偏向信号を発生する補助偏向信号発
生回路と、この信号発生回路から発生される補助偏向信
号に対応して電子ビームを垂直方向において補助的に偏
向する補助垂直偏向コイルとで構成されることを特徴と
する請求項1に記載の複電子銃式画像表示装置。 - 【請求項3】 前記補助偏向信号発生回路は、電子ビー
ムの垂直走査振幅、垂直走査中心位置、垂直走査リニア
リティー、という制御パラメータの少なくとも1つを前
記補助偏向信号により補正するよう構成されることを特
徴とする請求項2に記載の複電子銃式画像表示装置。 - 【請求項4】 前記検出手段は、隣接画面について共用
されることを特徴とする請求項1に記載の複電子銃式画
像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36279198A JP2000181393A (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | 複電子銃式画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36279198A JP2000181393A (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | 複電子銃式画像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000181393A true JP2000181393A (ja) | 2000-06-30 |
Family
ID=18477739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36279198A Pending JP2000181393A (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | 複電子銃式画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000181393A (ja) |
-
1998
- 1998-12-21 JP JP36279198A patent/JP2000181393A/ja active Pending
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