JP2000181034A - 改良された色素安定性を有するイエロ―カプラ―を含有しているハロゲン化銀要素 - Google Patents

改良された色素安定性を有するイエロ―カプラ―を含有しているハロゲン化銀要素

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JP2000181034A
JP2000181034A JP11360930A JP36093099A JP2000181034A JP 2000181034 A JP2000181034 A JP 2000181034A JP 11360930 A JP11360930 A JP 11360930A JP 36093099 A JP36093099 A JP 36093099A JP 2000181034 A JP2000181034 A JP 2000181034A
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B Rascher Barbara
ビー.ラッシャー バーバラ
J Proseus Michael
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    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改良された光安定性および望ましい色相を示
す色素を現像時に形成するイエロー画像色素形成カプラ
ーを提供する。 【解決手段】 本発明は、アセトアニリド環の窒素原子
に対してオルトの位置にアルコキシまたはアリールオキ
シ置換基を含み、前記環がクロマンエーテル基を含有し
ている置換基をさらに含んでいるアシルアセトアニリド
化合物であるイエロー色素形成カプラーを関連して有す
るハロゲン化銀乳剤層を含んでなる写真要素に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色素の退色に対し
て改良された安定性を示す色素を現像時に形成するイエ
ロー色素形成カプラーを含んでなるカラー写真材料また
は要素に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な写真要素は多層の感光性写真用
ハロゲン化銀乳剤を含有しており、これらの層の1層以
上が、それぞれ青色光、緑色光、および赤色光に対して
分光増感されている。概して、これらの青、緑、および
赤感性の層は、それぞれイエロー、マゼンタ、またはシ
アンの色素形成カプラーを含有しているであろう。
【0003】カラー写真画像を形成させるには、カラー
写真材料を像様露光させ、芳香族第一級アミン発色現像
主薬を含有しているカラー現像液浴中で処理する。発色
現像主薬の酸化生成物とこれらのカプラーとのカップリ
ング反応によって画像色素が形成される。一般に、画像
カプラーは、熱および光に対する良好な安定性を画像色
素に提供するように選ばれ、色再現が良好なカラー写真
画像を提供するためには、ピーク吸収が好適で、好まし
くない副吸収が低い吸収曲線を有するのが望ましい。
【0004】本発明は、イエロー画像色素の光安定性を
改良することに関する。酸化された発色現像主薬との反
応時にイエロー色素を形成するカプラーは、米国特許第
2,298,443号、同 2,407,210号、同 2,875,057号、同
3,048,194号、同 3,265,506号、同 3,447,928号、同 4,
022,620号、同 4,443,536号の各明細書、および AgfaMi
tteilungenにて発行された "Farbkuppler-eine Literat
ure Ubersicht", BandIII, pp. 112-126 (1961)などの
代表的な特許および刊行物に記載されている。イエロー
色素形成カプラーの他の例は、リサーチディスクロージ
ャー(ResearchDisclosure) 第 365号、アイテム 3654
4、1994年9月、セクションX−B(6)に詳述されて
いる。このようなカプラーは概して開鎖ケトメチレン化
合物である。
【0005】イエロー色素の退色に耐える能力は、カラ
ー画像、とりわけ長期貯蔵または一定の昼光露光に付さ
れることになっているもの、例えばプロ用ポートレイト
などの長寿命にとって重要である。イエロー画像は退色
し、構成成分としてのイエロー色素で形成された画像
は、イエロー色素の退色速度と写真要素の他の色素の退
色速度との釣合いが不十分な場合に変色することがあ
る。
【0006】これまで、イエロー画像色素の光安定性を
改良する1つの方法は、1種以上の安定化添加剤をカプ
ラー分散系に添加することであった。この目的に好適な
化合物は、リサーチディスクロージャー第 365号、アイ
テム 36544、1994年9月、セクションX−Dに、より完
全に記載されている。しかしながら、安定化添加剤はセ
ンシトメトリーに悪影響を及ぼすことがある。そのう
え、乳剤層に添加されなければならないすべての添加剤
が、製品のコストを増大させ、さらなる製造工程をつく
りだす。米国特許第 4,207,111号は、o-クロロアニリド
およびアリールエーテルを含有しているカプラーに関
し、これらのカプラーが耐光堅牢性を提供すると述べて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、改良さ
れた光安定性および望ましい色相を示す色素を現像時に
形成するイエロー画像色素形成カプラーに対する要求は
未だに存在する。安定化添加剤を殆どまたはまったく必
要としないような色素を提供することが特に望ましい。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、アセトアニリ
ド環の窒素原子に対してオルトの位置にアルコキシまた
はアリールオキシ置換基を含み、前記環がクロマンエー
テル基を含有している置換基をさらに含んでいるアシル
アセトアニリド化合物であるイエロー色素形成カプラー
を関連して有するハロゲン化銀乳剤層を含んでなる写真
要素を提供する。
【0009】本発明の写真要素において利用されるカプ
ラーは、処理時に形成されるイエロー色素の改良された
長期安定性を有する。この写真要素において利用されな
ければならない光安定化添加剤の量は、かなり少ない
か、または場合によっては削除される。利用されるカプ
ラーは活性が高く、望ましい色相を有する。これらのカ
プラーを製造するための出発原料は容易に入手可能であ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の写真要素において利用さ
れるカプラーは、アセトアニリド環の窒素原子に対して
オルトの位置にアルコキシまたはアリールオキシ置換基
を含み、前記環がクロマンエーテル基を含有している置
換基をさらに含んでいるアシルアセトアニリド化合物で
あるイエロー色素形成カプラーである。アルコキシまた
はアリールオキシ置換基とクロマンエーテル含有置換基
との組み合わせにより、優れた光安定性および望ましい
色相を有するカプラーが提供される。好ましくは、窒素
原子に対してオルトの位置にある置換基およびクロマン
エーテル基を含有している置換基が少なくとも1個、好
ましくは少なくとも2個、もっとも好ましくは少なくと
も3個の分岐アルキル基を含んでなる。これらの基は、
α炭素のところで枝分かれして、第三級または第四級炭
素を形成しているのが好ましい。好ましい態様において
は、カプラーは以下の式によって表される。
【0011】
【化2】
【0012】Yは、カプラーの所望の活性を妨げない何
らかの置換基である。好ましいYはハロゲンまたはアル
コキシ基であり、qは0または1である。Xは水素また
は、酸化された現像主薬との反応時にカプラーから分裂
することができる脱離基である。カップリング部位に水
素が存在すると4当量カプラーが提供され、別の脱離基
が存在すると通常は2当量カプラーが提供される。この
ような脱離基の代表的な種類には、例えば、クロロ、ア
ルコキシ、アリールオキシ、ヘテロ−オキシ、スルホニ
ルオキシ、アシルオキシ、アシル、複素環、スルホンア
ミド、メルカプトテトラゾール、ベンゾチアゾール、メ
ルカプトプロピオン酸、ホスホニルオキシ、アリールチ
オ、およびアリールアゾが含まれる。これらの脱離基
は、当該技術分野において、例えば、米国特許第 2,45
5,169号、同 3,227,551号、同 3,432,521号、同 3,476,
563号、同 3,617,291号、同 3,880,661号、同 4,052,21
2号、および同 4,134,766号、並びに英国特許第 1,466,
728号、同 1,531,927号、同 1,533,039号の各明細書、
および英国特許出願公開明細書第 2,006,755号、および
同 2,017,704号に記載されている(これらの開示は引用
することにより本明細書に取り入れられる)。好ましい
脱離基はN-複素環およびアルコキシ基である。
【0013】R5 は化合物の所望の活性を妨げない置換
基である。好ましくは、R5 はアルキル、アリール、も
しくは複素環式基、またはジアルキルアミノ基である。
より好ましくは1〜20個の炭素原子、もっとも好ましく
は1〜10個の炭素原子を有するアルキル基である。1つ
の好適な態様において、当該アルキル基は枝分かれして
おり、好ましくはα炭素のところで枝分かれしている。
好適な基には、例えば、イソプロピル、t-ブチル、t-ペ
ンチル、t-オクチル、メチルシクロプロピル、またはア
ダマンチル基が含まれる。1つの好ましい態様におい
て、R5 はアダマンチル基である。この位置にアダマン
チル基があると、光安定性がさらにいっそう改良される
ことが見出された。R5 がアリール基である場合には、
5 が6〜10個の炭素原子を有するのが好ましい。好ま
しいアリール基の例には、フェニルおよびナフチル基が
含まれ、フェニル基がより好ましい。
【0014】R1 はアルキルまたはアリール基である。
1 は、好ましくは1〜20個、より好ましくは1〜10個
の炭素原子を有するアルキル基である。1つの好適な態
様において、当該アルキル基は枝分かれしており、好ま
しくはα炭素のところで枝分かれしている。好適な基に
は、例えば、イソプロピル、t-ブチル、t-ペンチル、t-
オクチル、メチルシクロプロピル、またはアダマンチル
基が含まれる。R1 がアリール基である場合には、R1
が6〜10個の炭素原子を有するのが好ましい。好ましい
アリール基の例には、フェニルおよびナフチル基が含ま
れ、フェニル基がより好ましい。R1 が1〜10個の炭素
を有する分岐アルキル基であるのがもっとも好ましい。
【0015】Wはクロマンエーテル基を含有している置
換基である。好ましくは、クロマンエーテル基はフェニ
ル環上に置換基を含有しており、より好ましくは、クロ
マンエーテル基のフェニル環上の置換基が、その置換基
のα炭素のところで枝分かれしているアルキル基であ
る。1つの好適な態様において、Wは下式を有する。
【0016】
【化3】
【0017】上式中、R2 は水素または置換基であり、
4 はmが0〜3である置換基であり、R3 はpが0〜
3であるアルキル、アリール、または水素であり、そし
てLはnが0〜3である2価の結合基である。
【0018】基Lは任意に存在するものである。3以下
のnという値で示されているように、3個もの多くのL
基が存在していてもよい。各々のL基は独立に選ばれて
結合を提供していてもよい。もっとも広義には、Lは、
クロマンエーテル基をアセトアニリド間に結合するいず
れの2価の基であってもよい。各々のLを、例えば、下
記の基によって表してもよい。
【0019】
【化4】
【0020】上式中、Rは水素またはアルキル基であ
り、R' はアルキレン基である。とりわけ有用なのは以
下のものである。
【0021】
【化5】
【0022】幾つかの特に好適なL基は、アミノカルボ
ニル、アシルアミノ、アシルオキシ、またはオキシカル
ボニル基である。
【0023】R2 はカプラーの所望の活性を妨げないな
らばいずれの置換基であってもよいけれども、好ましく
は、R2 はアルキル、アルコキシ、またはアリール基で
ある。より好ましくは、R2 は1〜20個、より好ましく
は1〜12個の炭素原子を有するアルキル基である。R2
がアリール基である場合には、R2 が6〜10個の炭素原
子を有するのが好ましい。好ましいアリール基の例に
は、フェニルおよびナフチル基が含まれ、フェニル基が
より好ましい。
【0024】R4 もまたカプラーの所望の活性を妨げな
いならばいずれの置換基であってもよいけれども、好ま
しくは、R4 はアルキル、アルコキシ、ジアルキルアミ
ノ、またはアルキルチオ基である。より好ましくは、R
4 は1〜20個、もっとも好ましくは1〜10個の炭素原子
を有するアルキル基である。1つの好適な態様におい
て、当該アルキル基は枝分かれしており、好ましくはα
炭素のところで枝分かれしている。好適な基には、例え
ば、イソプロピル、t-ブチル、t-ペンチル、t-オクチ
ル、メチルシクロプロピル、またはアダマンチル基が含
まれる。
【0025】1つの態様において、イエロー色素形成カ
プラーは以下の式によって表される。
【0026】
【化6】
【0027】上式中、L、X、R1 、R2 、R3
4 、およびR5 は上記に規定されているものであり、
1 、R3 、およびR4 の少なくとも1つはα炭素のと
ころで枝分かれしているアルキル基である。より好まし
くは、R1 、R3 、およびR4 の少なくとも2つはα炭
素のところで枝分かれしているアルキル基である。好ま
しくは、当該アルキル基は枝分かれして、第三級または
第四級炭素を形成している。1つの態様において、
1 、R3 、およびR4 は独立にアルキル基であり、好
ましくは1〜10個の炭素原子を有するアルキル基であ
り、R5 はアルキルまたはアリール基である。
【0028】特に断らない限り、本明細書中の分子上で
置換されていてもよい置換基には、写真用途に必要な性
質を破壊しない限り、置換されていようといまいと、あ
らゆる置換基が含まれる。「基」という用語を置換可能
な水素を含有している置換基を指すのに用いる場合、置
換基の未置換の形のみならず、本明細書中で述べられて
いるいずれの基(複数であってもよい)でさらに置換さ
れた形をも包含するものと解される。好適には、当該基
はハロゲンであってもよく、または炭素、珪素、酸素、
窒素、リン、もしくは硫黄の原子によって分子の残りに
結合されていてもよい。置換基は、例えば、ハロゲン
(例えば塩素、臭素、またはフッ素)、ニトロ、ヒドロ
キシル、シアノ、カルボキシル、またはさらに置換され
ていてもよい基、例えば直鎖もしくは分岐鎖のアルキル
(例えばメチル、トリフロロメチル、エチル、t-ブチ
ル、 3-(2,4-ジ -t-ペンチルフェノキシ) プロピル、お
よびテトラデシル)、アルケニル(例えばエチレン、2-
ブテン)、アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、ブトキシ、2-メトキシエトキシ、sec-ブトキ
シ、ヘキシルオキシ、2-エチルヘキシルオキシ、テトラ
デシルオキシ、 2-(2,4-ジ -t-ペンチルフェノキシ) エ
トキシ、および2-ドデシルオキシエトキシ)、アリール
(例えばフェニル、4-t-ブチルフェニル、2,4,6-トリメ
チルフェニル、ナフチル)、アリールオキシ(例えばフ
ェノキシ、2-メチルフェノキシ、α−またはβ−ナフチ
ルオキシ、および4-トリルオキシ)、カルボンアミド
(例えばアセトアミド、ベンズアミド、ブチルアミド、
テトラデカンアミド、α-(2,4-ジ -t-ペンチルフェノキ
シ) アセトアミド、α-(2,4-ジ -t-ペンチルフェノキ
シ) ブチルアミド、α-(3-ペンタデシルフェノキシ)-ヘ
キサンアミド、α-(4-ヒドロキシ-3-t-ブチルフェノキ
シ)-テトラデカンアミド、2-オキソピロリジン -1-イ
ル、2-オキソ -5-テトラデシルピロリン -1-イル、N-メ
チルテトラデカンアミド、N-スクシンイミド、N-フタル
イミド、2,5-ジオキソ -1-オキサゾリジニル、3-ドデシ
ル -2,5-ジオキソ -1-イミダゾリル、およびN-アセチル
-N-ドデシルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、フェ
ノキシカルボニルアミノ、ベンジルオキシカルボニルア
ミノ、ヘキサデシルオキシカルボニルアミノ、2,4-ジ -
t-ブチルフェノキシカルボニルアミノ、フェニルカルボ
ニルアミノ、 2,5-(ジ -t-ペンチルフェニル) カルボニ
ルアミノ、p-ドデシル−フェニルカルボニルアミノ、p-
トルイルカルボニルアミノ、N-メチルウレイド、N,N-ジ
メチルウレイド、N-メチル -N-ドデシルウレイド、N-ヘ
キサデシルウレイド、N,N-ジオクタデシルウレイド、N,
N-ジオクチル-N'-エチルウレイド、N-フェニルウレイ
ド、N,N-ジフェニルウレイド、N-フェニル -N-p-トルイ
ルウレイド、 N-(m-ヘキサデシルフェニル) ウレイド、
N,N-(2,5-ジ -t-ペンチルフェニル) -N'-エチルウレイ
ド、およびt-ブチルカルボンアミド)、スルホンアミド
(例えばメチルスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミ
ド、p-トルイルスルホンアミド、p-ドデシルベンゼンス
ルホンアミド、N-メチルテトラデシルスルホンアミド、
N,N-ジプロピル−スルファモイルアミノ、およびヘキサ
デシルスルホンアミド)、スルファモイル(例えばN-メ
チルスルファモイル、N-エチルスルファモイル、N,N-ジ
プロピルスルファモイル、N-ヘキサデシルスルファモイ
ル、N,N-ジメチルスルファモイル)、N-[3-(ドデシルオ
キシ) プロピル] スルファモイル、N-[4-(2,4-ジ -t-ペ
ンチルフェノキシ) ブチル] スルファモイル、N-メチル
-N-テトラデシルスルファモイル、およびN-ドデシルス
ルファモイル)、カルバモイル(例えばN-メチルカルバ
モイル、N,N-ジブチルカルバモイル、N-オクタデシルカ
ルバモイル、N-[4-(2,4-ジ -t-ペンチルフェノキシ) ブ
チル] カルバモイル、N-メチル -N-テトラデシルカルバ
モイル、N,N-ジオクチル・カルバモイル)、アシル(例
えばアセチル、 (2,4-ジ -t-アミルフェノキシ) アセチ
ル、フェノキシカルボニル、p-ドデシルオキシフェノキ
シカルボニル、メトキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ル、テトラデシルオキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、ベンジルオキシカルボニル、3-ペンタデシルオキシ
カルボニル、およびドデシルオキシカルボニル)、スル
ホニル(例えばメトキシスルホニル、オクチルオキシス
ルホニル、テトラデシルオキシスルホニル、2-エチルヘ
キシルオキシスルホニル、フェノキシスルホニル、2,4-
ジ -t-ペンチルフェノキシスルホニル、メチルスルホニ
ル、オクチルスルホニル、2-エチルヘキシルスルホニ
ル、ドデシルスルホニル、ヘキサデシルスルホニル、フ
ェニルスルホニル、4-ノニルフェニルスルホニル、およ
びp-トルイルスルホニル)、スルホニルオキシ(例えば
ドデシルスルホニルオキシ、およびヘキサデシルスルホ
ニルオキシ)、スルフィニル(例えばメチルスルフィニ
ル、オクチルスルフィニル、2-エチルヘキシルスルフィ
ニル、ドデシルスルフィニル、ヘキサデシルスルフィニ
ル、フェニルスルフィニル、4-ノニルフェニルスルフィ
ニル、およびp-トルイルスルフィニル)、チオ(例えば
エチルチオ、オクチルチオ、ベンジルチオ、テトラデシ
ルチオ、 2-(2,4-ジ -t-ペンチルフェノキシ) エチルチ
オ、フェニルチオ、2-ブトキシ -5-t-オクチルフェニル
チオ、およびp-トリルチオ)、アシルオキシ(例えばア
セチルオキシ、ベンゾイルオキシ、オクタデカノイルオ
キシ、p-ドデシルアミドベンゾイルオキシ、N-フェニル
カルバモイルオキシ、N-エチルカルバモイルオキシ、お
よびシクロヘキシルカルボニルオキシ)、アミン(例え
ばフェニルアニリノ、2-クロロアニリノ、ジエチルアミ
ン、ドデシルアミン、イミノ(例えば1(N-フェニルイミ
ド) エチル、N-スクシンイミド、または3-ベンジルヒダ
ントイニル)、ホスフェート(例えばリン酸ジメチルお
よびリン酸エチルブチル)、ホスフィット(例えばジエ
チルホスフィットおよびジヘキシルホスフィット)、複
素環式基、複素環式オキシ基、または複素環式チオ基で
あってもよく、これらの各々は置換されていてもよく、
炭素原子と、酸素、窒素、および硫黄からなる群より選
ばれる少なくとも1個のヘテロ原子とからなる3〜7員
の複素環(例えば2-フリル、2-チエニル、2-ベンゾイミ
ダゾリルオキシ、または2-ベンゾチアゾリル)、第四級
アンモニウム(例えばトリエチルアンモニウム)、およ
びシリルオキシ(例えばトリメチルシリルオキシ)を含
有していてもよい。
【0029】望まれる場合には、これらの置換基自体
が、上述の置換基で1回以上さらに置換されていてもよ
い。使用される個々の置換基は、特定の用途に望まれる
写真特性を達成するように、当業者によって選ばれ、例
えば、疎水基、可溶化基、ブロック基、放出基または放
出可能基などを含むことができる。一般に、上記の基お
よびそれらの置換基は、48個以下の炭素原子、概して1
〜36個の炭素原子、通常は24個以下の炭素原子を有する
ものを含んでいてもよいけれども、選ばれる個々の置換
基によっては、より大きな数も可能である。
【0030】本発明において利用されるイエローカプラ
ーは、カプラーのモルあたりに 0.5モル未満のカプラー
安定化添加剤、より好ましくはカプラーのモルあたりに
0.3モル未満のカプラー安定化添加剤を含有しているハ
ロゲン化銀乳剤といっしょに利用されていてもよい。も
っとも好ましくは、カプラー安定化添加剤はまったく利
用されない。
【0031】本発明において利用されるカプラーの1つ
の大きな利点は、さらなる光安定化化合物をまったく必
要としないということであるけれども、本発明のイエロ
ーカプラーと共にカプラー安定化添加剤を導入すること
によって、極めて安定なマゼンタおよびシアン色素を利
用する場合でさえ、中性な退色を達成することができ
る。概して使用される添加剤は化合物1〜3によって例
示されているものであるけれども、これらに限定される
ものではない。高分子安定化添加剤もまた好適である。
ポリマーは、カプラーおよび、例えば、ラテックスもし
くは有機溶液として存在するカプラー溶媒と混和性であ
るホモポリマーまたはコポリマーであることができる。
とりわけ有用なのは、スチレンおよび/またはアクリル
系誘導体(例えばアクリルアミド(特にx=99かつy=
1の下記P1などのt-ブチルアクリルアミド)、アクリ
レート、メタクリルアミド、およびメタクリレート)か
ら誘導されるモノマーをを含有しているポリマーであ
る。
【0032】
【化7】
【0033】本発明の材料は、当該技術分野において既
知のいずれの方法およびいずれの組み合わせで使用する
こともできる。概して、本発明の材料は、ハロゲン化銀
乳剤に導入され、この乳剤が支持体上に層として塗布さ
れ、写真要素の一部を形成する。あるいは、特に規定さ
れない限り、それらをハロゲン化銀乳剤層に隣接する位
置に導入し、そこで、現像時に、それらを酸化された発
色現像主薬などの現像生成物と反応的に関連させること
ができる。従って、本明細書において使用されているよ
うに、「関連している」という用語は、その化合物がハ
ロゲン化銀乳剤層または、現像時に、その化合物がハロ
ゲン化銀現像生成物と反応することが可能な隣接する位
置に在ることを意味する。
【0034】写真要素は単色要素または多色要素である
ことができる。多色要素は、スペクトルの3原色領域の
各々に対して感受性のある画像色素形成ユニットを含有
している。各々のユニットは、スペクトルの所定の領域
に対して感受性のある単一の乳剤層または多層の乳剤層
を含むことができる。それらの要素の層(画像形成ユニ
ットの層を含む)は、当該技術分野において知られてい
るさまざまな順序で配置することができる。別のフォー
マットにおいては、スペクトルの3原色領域の各々に対
して感受性のある乳剤層を単一の区分層として配置する
こともできる。
【0035】典型的な多色写真要素は、少なくとも1種
のシアン色素形成カプラーを関連して有する赤感性ハロ
ゲン化銀乳剤層を少なくとも1層含んでなるシアン色素
画像形成ユニット、少なくとも1種のマゼンタ色素形成
カプラーを関連して有する緑感性ハロゲン化銀乳剤層を
少なくとも1層含んでなるマゼンタ色素画像形成ユニッ
ト、および少なくとも1種のイエロー色素形成カプラー
を関連して有する青感性ハロゲン化銀乳剤層を少なくと
も1層含んでなるイエロー色素画像形成ユニットを担持
している支持体を含んでなる。この要素は、追加層、例
えばフィルター層、中間層、オーバーコート層、下塗り
層などを含有していてもよい。
【0036】望まれる場合には、写真要素を、リサーチ
ディスクロージャー、1992年11月、アイテム 34390(Ke
nneth Mason Publications, Ltd., Dudley Annex, 12a
North Street, Emsworth, Hampshire PO10 7DQ, ENGLAN
D 発行)(この内容は引用することにより本明細書に取
り入れられる)に記載されているような磁性層と共に使
用することができる。さらに、これらの写真要素は、19
94年3月15日に発行された Hatsumei Kyoukai Koukai G
ihou No. 94-6023(日本特許庁および日本国会図書館)
に記載されているものなどの、アニーリングされたポリ
エチレンナフタレートフィルムベースを有していてもよ
く、リサーチディスクロージャー、1994年6月、アイテ
ム 36230(Kenneth Mason Publications, Ltd., Dudley
Annex,12a North Street, Emsworth, Hampshire PO10
7DQ, ENGLAND 発行)に記載されているもの、およびAdv
anced Photo System 、特にKodak ADVANTIXフィルムま
たはカメラのなどの小型システムにおいて利用してもよ
い。
【0037】以下の表では、(1)リサーチディスクロ
ージャー、1978年12月、アイテム 17643、(2)リサー
チディスクロージャー、1989年12月、アイテム308119、
(3)リサーチディスクロージャー、1994年9月、アイ
テム 36544、および(4)リサーチディスクロージャ
、1996年9月、アイテム 38957(すべてKenneth Maso
n Publications, Ltd., Dudley Annex, 12a North Stre
et, Emsworth, Hampshire PO10 7DQ, ENGLAND 発行)を
参照する(これらの開示は引用することにより本明細書
に取り入れられる)。以下の表および表中で引用されて
いる参考文献は、本発明の要素に使用するのに好適な個
々の構成成分を説明しているものとして読まれるべきで
ある。以下の表およびその引用参考文献はまた、要素の
調製、露光、処理および取り扱いの好適な方法、並びに
そこに含有されている画像をも説明している。本発明で
使用するのに特に好適な写真要素およびこのような要素
を処理する方法は、リサーチディスクロージャー、1995
年2月、アイテム 37038(Kenneth Mason Publication
s, Ltd., Dudley Annex, 12a North Street, Emsworth,
Hampshire PO10 7DQ, ENGLAND 発行)に記載されてい
る(この開示は引用することにより本明細書に取り入れ
られる)。
【0038】
【表1】
【0039】これらの写真要素を、繰り返し使用するこ
とを目的とする露光構造体または、シングルユースカメ
ラ、レンズ付きフィルム、もしくは感光材料パッケージ
ユニットなどと、さまざまに呼ばれる、限られた使用を
目的とする露光構造体の中に導入することができる。
【0040】脱離基は当該技術分野において周知であ
る。このような基がカプラーの化学当量、すなわち、2
当量カプラーであるか、もしくは4当量カプラーである
かを決定することができ、またはカプラーの反応性を変
更することができる。このような基は、カプラーからの
放出後に、例えば色素形成、色素色相調整、現像の促進
または抑制、漂白の促進または抑制、電子移動の促進、
色補正などの機能を果たすことによって、写真記録材料
中のカプラーが塗布されている層または他の層に好都合
な影響を及ぼすことができる。
【0041】カップリング部位に水素が存在すると4当
量カプラーが提供され、別の脱離基が存在すると通常は
2当量カプラーが提供される。このような脱離基の代表
的な種類には、例えば、クロロ、アルコキシ、アリール
オキシ、ヘテロオキシ、スルホニルオキシ、アシルオキ
シ、アシル、複素環、スルホンアミド、メルカプトテト
ラゾール、ベンゾチアゾール、メルカプトプロピオン
酸、ホスホニルオキシ、アリールチオ、およびアリール
アゾが含まれる。これらの脱離基は、当該技術分野にお
いて、例えば、米国特許第 2,455,169号、同 3,227,551
号、同 3,432,521号、同 3,476,563号、同 3,617,291
号、同 3,880,661号、同 4,052,212号、および同 4,13
4,766号、並びに英国特許第 1,466,728号、同 1,531,92
7号、同 1,533,039号、および英国特許出願公開明細書
第 2,006,755号、および同 2,017,704号に記載されてい
る(これらの開示は引用することにより本明細書に取り
入れられる)。
【0042】米国特許第 2,367,531号、同 2,423,730
号、同 2,474,293号、同 2,772,162号、同 2,895,826
号、同 3,002,836号、同 3,034,892号、同 3,041,236
号、同 4,333,999号、同 4,883,746号の各明細書、およ
び Agfa Mitteilungenにて発行された "Farbkuppler-ei
ne Literature Ubersicht", Band III, pp. 156-175 (1
961)などの代表的な特許および刊行物に記載されてい
る、酸化された発色現像主薬との反応時にシアン色素を
形成するカプラーなどの画像色素形成カプラーを要素に
含ませてもよい。好ましくは、このようなカプラーは、
酸化された発色現像主薬との反応時にシアン色素を形成
するフェノールおよびナフトールである。
【0043】酸化された発色現像主薬との反応時にマゼ
ンタ色素を形成するカプラーは、米国特許第 2,311,082
号、同 2,343,703号、同 2,369,489号、同 2,600,788
号、同2,908,573号、同 3,062,653号、同 3,152,896
号、同 3,519,429号の各明細書、および Agfa Mitteilu
ngenにて発行された "Farbkuppler-eine Literature Ub
ersicht", Band III, pp. 126-156 (1961)などの代表的
な特許および刊行物に記載されている。好ましくは、こ
のようなカプラーは、酸化された発色現像主薬との反応
時にマゼンタ色素を形成するピラゾロン、ピラゾロトリ
アゾール、またはピラゾロベンゾイミダゾールである。
【0044】酸化された発色現像主薬との反応時に無色
の生成物を形成するカプラーは、英国特許第 861,138
号、米国特許第 3,632,345号、同 3,928,041号、同 3,9
58,993号、および同 3,961,959号の各明細書などの代表
的な特許に記載されている。概して、このようなカプラ
ーは、酸化された発色現像主薬との反応時に無色の生成
物を形成する環状カルボニル含有化合物である。
【0045】酸化された発色現像主薬との反応時に黒色
色素を形成するカプラーは、米国特許第 1,939,231号、
同 2,181,944号、同 2,333,106号、および同 4,126,461
号の各明細書、ドイツ国特許出願公開明細書第 2,644,1
94号、および同 2,650,764号などの代表的な特許に記載
されている。概して、このようなカプラーは、酸化され
た発色現像主薬との反応時に黒色または中性の生成物を
形成するレソルシノールまたはm-アミノフェノールであ
る。
【0046】前述のものの他に、いわゆる「ユニバーサ
ル」カプラーまたは「ウォッシュアウト」("washout")
カプラーを用いてもよい。これらのカプラーは画像色素
情報には寄与しない。従って、例えば、未置換カルバモ
イルまたは2位もしくは3位を低分子量の置換基で置換
されたカルバモイルを有するナフトールを用いてもよ
い。このタイプのカプラーは、例えば、米国特許第 5,0
26,628号、同 5,151,343号、および同 5,234,800号の各
明細書に記載されている。
【0047】カプラーの組み合わせを使用するのが有用
であることがあり、それらのカプラーのいずれかが、米
国特許第 4,301,235号、同 4,835,319号、および同 4,3
51,897号の各明細書に記載されているものなどの既知の
バラスト基または脱離基を含有していてもよい。カプラ
ーは、米国特許第 4,482,629号に記載されているものな
どの可溶化基を含有していてもよい。カプラーはまた、
(例えば層間補正のレベルを調整するための)「逆」着
色("wrong" colored) カプラーといっしょに使用しても
よく、また、カラーネガ用途においては、欧州特許第 2
13.490号明細書、特開昭58-172,647号公報、米国特許第
2,983,608号、同 4,070,191号、および同 4,273,861号
の各明細書、ドイツ国特許出願公開明細書第 2,706,117
号、および同 2,643,965号、英国特許第 1,530,272号明
細書、特開昭58-113,935号公報に記載されているものな
どのマスキングカプラーと共に使用してもよい。これら
のマスキングカプラーは、望まれる場合には、シフトま
たはブロックされていてもよい。
【0048】本発明の材料を、例えば漂白または定着の
処理工程を促進さもなければ変更する材料といっしょに
使用して、画質を高めてもよい。欧州特許第 193,389
号、同301,477号、米国特許第 4,163,669号、同 4,865,
956号、および同 4,923,784号の各明細書に記載されて
いるものなどの漂白促進剤放出カプラーが有用であるこ
とがある。また、これらの組成物を、ヒドロキノン、ア
ミノフェノール、アミン、没食子酸の誘導体、カテコー
ル、アスコルビン酸、ヒドラジン、スルホンアミドフェ
ノール、および非カラー形成カプラーなどの、核生成
剤、現像促進剤またはそれらの先駆物質(英国特許第
2,097,140号、同 4,912,025号)、電子移動剤(米国特
許第 4,859,578号、同 4,912,025号)、カブリ防止剤お
よび混色(color-mixing)防止剤といっしょに使用するこ
とも企図されている。
【0049】本発明の材料を、水中油形分散液、ラテッ
クス分散液、または固体粒子分散液のいずれかとして、
コロイド状銀ゾルまたはイエロー、シアン、および/も
しくはマゼンタのフィルター色素を含んでなるフィルタ
ー色素層と組み合わせて使用してもよい。さらに、本発
明の材料を(例えば米国特許第 4,366,237号、欧州特許
第96,570号、米国特許第 4,420,556号、および同 4,54
3,323号の各明細書に記載されている)「スミアリン
グ」("smearing")カプラーと共に使用してもよい。ま
た、これらの組成物を、例えば、特願昭61-258,249号ま
たは米国特許第 5,019,492号の各明細書に記載されてい
る保護形態で、ブロックまたは塗布してもよい。
【0050】さらに、本発明の材料を「現像抑制剤放
出」化合物(DIR)などの画像修飾化合物と組み合わ
せて使用してもよい。本発明の組成物と組み合わせて有
用なDIRは当該技術分野において既知であり、例は、
米国特許第 3,137,578号、同 3,148,022号、同 3,148,0
62号、同 3,227,554号、同 3,384,657号、同 3,379,529
号、同 3,615,506号、同 3,617,291号、同 3,620,746
号、同 3,701,783号、同 3,733,201号、同 4,049,455
号、同 4,095,984号、同 4,126,459号、同 4,149,886
号、同 4,150,228号、同 4,211,562号、同 4,248,962
号、同 4,259,437号、同 4,362,878号、同 4,409,323
号、同 4,477,563号、同 4,782,012号、同 4,962,018
号、同 4,500,634号、同 4,579,816号、同 4,607,004
号、同 4,618,571号、同 4,678,739号、同 4,746,600
号、同 4,746,601号、同 4,791,049号、同 4,857,447
号、同 4,865,959号、同 4,880,342号、同 4,886,736
号、同 4,937,179号、同 4,946,767号、同 4,948,716
号、同 4,952,485号、同 4,956,269号、同 4,959,299
号、同 4,966,835号、同 4,985,336号、並びに特許公開
英国特許第 1,560,240号、同 2,007,662号、同 2,032,9
14号、同 2,099,167号、ドイツ国特許第 2,842,063号、
同 2,937,127号、同 3,636,824号、同 3,644,416号の各
明細書、並びに欧州特許出願公開明細書第 272,573号、
同 335,319号、同 336,411号、同 346,899号、同 362,8
70号、同 365,252号、同 365,346号、同 373,382号、同
376,212号、同 377,463号、同 378,236号、同 384,670
号、同 396,486号、同 401,612号、同 401,613号に記載
されている。このような化合物はまた、"Developer-Inh
ibitor-Releasing (DIR) Couplers for Color Photogra
phy", C.R. Barr, J.R. Thirtle and P.W. Vittum in P
hotographic Science and Engineering, Vol. 13, p.17
4 (1969) においても開示されている(引用することに
より本明細書に取り入れられる)。
【0051】本発明の概念を用いて、リサーチディスク
ロージャー、1979年11月、アイテム18716(Kenneth Mas
on Publications, Ltd., Dudley Annex, 12a North Str
eet, Emsworth, Hampshire PO101 7DQ, ENGLANDから入
手可能)(引用することにより本明細書に取り入れられ
る)に記載されている反射式カラープリントを得ること
もまた企図されている。本発明の材料を、米国特許第
4,917,994号明細書に記載されているpH調整された支
持体に、酸素透過率を下げた支持体に(欧州特許第 55
3,339号)、エポキシ溶媒と共に(欧州特許第 164,961
号)、ニッケル錯体安定剤と共に(例えば米国特許第
4,346,165号、同 4,540,653号、および同 4,906,559
号)、カルシウムなどの多価カチオンに対する感受性を
低下させるための米国特許第 4,994,369号明細書にある
ものなどのバラスト化キレート剤と共に、および米国特
許第 5,068,171号に記載されているものなどの汚染低減
化合物と共に塗布してもよい。本発明と組み合わせて有
用な他の化合物は、Derwent Abstracts に記載されてい
る、以下の受け入れ番号を有する日本国公開公報におい
て開示されている。90-072,629、90-072,630、90-072,6
31、90-072,632、90-072,633、90-072,634、90-077,82
2、90-078,229、90-078,230、90-079,336、90-079,33
7、90-079,338、90-079,690、90-079,691、90-080,48
7、90-080,488、90-080,489、90-080,490、90-080,49
1、90-080,492、90-080,494、90-085,928、90-086,66
9、90-086,670、90-087,360、90-087,361、90-087,36
2、90-087,363、90-087,364、90-088,097、90-093,66
2、90-093,663、90-093,664、90-093,665、90-093,66
6、90-093,668、90-094,055、90-094,056、90-103,40
9、83- 62,586、83- 09,959。
【0052】利用されるハロゲン化銀乳剤は、臭化銀、
臭ヨウ化銀、塩化銀、塩臭化銀、および塩ヨウ化銀を含
む、いずれのハロゲン化銀組成のものであってもよいけ
れども、これらに限定されるものではない。好ましく
は、本発明において利用されるハロゲン化銀乳剤は50モ
ル%強が塩化銀である。より好ましくは、当該乳剤は90
モル%強が塩化銀であり、もっとも好ましくは95モル%
強が塩化銀である。
【0053】これらのハロゲン化銀乳剤は任意の大きさ
および形態の粒子を含有することができる。従って、こ
れらの粒子は、立方形、八面体、立方八面体、または立
方格子タイプのハロゲン化銀粒子において天然に産出す
る任意の他の形態の形をとっていてもよい。さらに、こ
れらの粒子は非等軸のもの、例えば球状粒子または平板
状粒子であってもよい。平板状または立方形の形態を有
する粒子が好ましく、立方形が特に有用である。
【0054】これらの乳剤は、表面感受性乳剤、すなわ
ち、主にハロゲン化銀粒子の表面上に潜像を形成する乳
剤であることができ、またはこれらの乳剤は、主にハロ
ゲン化銀粒子の内部に内部潜像を形成できるものである
ことができる。これらの乳剤は、ネガ型乳剤、例えば、
表面感受性乳剤もしくは未カブリ内部潜像形成乳剤であ
ることができ、または現像を均一露光を用いて行うか、
核生成剤の存在下で行うとポジ型となる未カブリ内部潜
像形成型の直接陽画乳剤であることができる。
【0055】写真要素を化学線(概してスペクトルの可
視領域)に露光させて潜像を形成させ、次に、処理して
可視色素像を形成させることができる。可視色素像を形
成させるための処理には、要素を発色現像主薬と接触さ
せて、現像可能なハロゲン化銀を還元し、かつ発色現像
主薬を酸化する工程が含まれる。酸化された発色現像主
薬は、次にカプラーと反応して色素を生ずる。
【0056】ネガ型ハロゲン化銀の場合、上述の処理工
程によりネガ像が生ずる。上述の要素は、The British
Journal of Photography Annual of 1988, 191〜 198頁
に記載されている既知のKodak C-41処理で処理すること
ができる。適切な場合は、The British Journal of Pho
tography Annual of 1988, Pp 198-199 に記載されてい
るEastman Kodak Company のRA-4処理などのカラープリ
ント処理によって、この要素を処理してもよい。概し
て、このようなネガ型乳剤は、上述のC-41またはRA-4処
理などのカラーネガティブ法を使用して処理するように
書かれた使用説明書を添えて販売されている。ポジティ
ブ(またはリバーサル)画像を提供するには、非発色現
像主薬を用いてに現像して、露光ハロゲン化銀を現像す
るけれども、色素は形成させず、続いて要素に均一にカ
ブリを生じさせて、未露光ハロゲン化銀を現像可能にす
ることによって、発色現像工程を進行させることができ
る。概して、このようなリバーサル乳剤は、E-6 などの
カラーリバーサル法を使用して処理するように書かれた
使用説明書を添えて販売されている。あるいは、直接陽
画乳剤を用いてポジティブ画像を得ることができる。
【0057】好ましい発色現像主薬は、4-アミノ -N,N-
ジエチルアニリン塩酸塩、4-アミノ -3-メチル -N,N-ジ
エチルアニリン塩酸塩、4-アミノ -3-メチル -N-エチル
-N-(2-メタンスルホンアミド−エチル) アニリン三二硫
酸水和物、4-アミノ -3-メチル -N-エチル-N-(2-ヒドロ
キシエチル) アニリン硫酸塩、4-アミノ-3-(2-メタンス
ルホンアミド−エチル)-N,N-ジエチルアニリン塩酸塩、
および4-アミノ -N-エチル-N-(2-メトキシエチル)-m-ト
ルイジン ジ -p-トルエンスルホン酸、などのp-フェニ
レンジアミンである。
【0058】通常は、現像の後に、漂白、定着、または
漂白−定着という従来の工程が続き、銀またはハロゲン
化銀を除去し、洗浄し、そして乾燥する。
【0059】
【実施例】以下の例は本発明を説明することを目的とす
るものであり、本発明を限定するものではない。
【0060】調製例 中間体I:エチル-[a(2,2,4-トリメチル -7-t-オクチル
-6-クロマンオキシ) オクタノエート] の調製 乾燥N,N-ジメチルホルムアミド( 150mL)中の2,2,4-ト
リメチル -7-t-オクチル -6-クロマノール( 106.6g、
0.35モル)の溶液に、水素化ナトリウム( 8.4g、0.35
モル)を添加した。この溶液を16時間にわたって窒素下
で室温において攪拌しておき、次に、30分間にわたって
50℃に加熱した。エチル -2-ブロモオクタノエート(8
7.9g、0.35モル)を滴下添加し、この反応混合物を5
時間にわたって50℃で攪拌した。この反応混合物を冷却
し、 300mLの水に添加し、酢酸エチル(3× 100mL)で
抽出した。洗浄液が中性のpHとなるまで有機抽出物を
水で洗い、次に、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
真空中で除去し、琥珀色の油として 142.5gの生成物を
得た。
【0061】中間体II: [a(2,2,4-トリメチル -7-t-オ
クチル -6-クロマンオキシ) オクタン酸] の調製 上記の如く調製された粗エチルエステル( 142.5g、
0.3モル)を1:1のメタノール/THF( 400mL)に
溶解させ、室温で攪拌した。この溶液に、6モル/L
(6N)の水酸化カリウム( 150mL、 0.9モル)を添加
した。この反応混合物を加熱して、16時間にわたって還
流させた。この反応混合物を室温まで冷却し、3モル/
L(3N)のHClで中和し、EtOAcで抽出した。
有機溶媒を真空中で除去し、 142.5gの褐色の油を得
た。この油を、95:5のリグロイン/酢酸エチルを溶離
剤として使用してシリカ上でフラッシュクロマトグラフ
ににかけて、非常に粘性の琥珀色の油として115.68gの
生成物を得た。
【0062】中間体III : [a(2,2,4-トリメチル -7-t-
オクチル -6-クロマンオキシ) 塩化オクタノイル] の調
製 上記の如く調製された精製カルボン酸( 101.1g、 0.2
26モル)を乾燥ジクロロメタン( 500mL)に溶解させ
た。塩化オキサリル(57.8mL、 0.678モル)を滴下添加
した。この混合物を窒素下で3時間にわたって室温で攪
拌しておいた。ジクロロメタンおよび過剰の塩化オキサ
リルを減圧蒸留によって除去した。得られた油を乾燥ト
ルエン(50mL)ですりつぶし、次に、減圧蒸留して、琥
珀色の油として粗酸塩化物(次の反応に使用するのに好
適な純度)を得た。
【0063】中間体IV: 2-(3-オキソ -4,4-ジメチルバ
レルアミド) -4-[a(2,2,4-トリメチル-7-t-オクチル -6
-クロマンオキシ) オクタンアミド] アニソールの調製 上記の如く調製された酸塩化物( 105.1g、 0.226モ
ル)をアセトニトリル(300mL)に溶解させた。アセト
ニトリル(75mL)中の 2-(3-オキソ -4,4-ジメチルバレ
ルアミド)-4-アミノアニソール塩酸塩( 67.98g、 0.2
26モル)の溶液を添加した。この懸濁液に、トリエチル
アミン(31.5mL、 0.226モル)をゆっくりと添加した。
この反応混合物を攪拌し、50℃に加熱し、次に、等量の
トリエチルアミン(31.5mL、 0.226モル)を再びゆっく
りと添加した。この反応混合物を16時間にわたって50℃
で窒素下で攪拌した。溶媒を真空中で除去した。得られ
た油を酢酸エチルに溶解させ、 0.1モル/L( 0.1N)
のHClおよびブラインで洗浄し、次に、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。生成物をペンタンから再結晶させ、13
3.2gの白色結晶を得た。
【0064】中間体V: 2-(2-クロロ -3-オキソ -4,4-
ジメチルバレルアミド) -4-[a(2,2,4-トリメチル -7-t-
オクチル -6-クロマンオキシ) オクタンアミド] アニソ
ールの調製 中間体IV(47.0g、0.0678モル)をジクロロメタン( 4
00mL)に溶解させた。そのフラスコに、乾燥ジクロロメ
タン(5mL)中の塩化フルフリル( 5.5mL、 0.068モ
ル)を滴下添加した。この反応混合物を2時間にわたっ
て室温で窒素下で攪拌した。溶媒を真空中で除去して、
黄色の油として48.8gの生成物を得た。
【0065】イエローカプラーY−5の調製 上記 2-(2-クロロ -3-オキソ -4,4-ジメチルバレルアミ
ド) -4-[a(2,2,4-トリメチル -7-t-オクチル -6-クロマ
ンオキシ) オクタンアミド] アニソール(48.0g、0.06
60モル)および5,5-ジメチルオキサゾリジン -2,4-ジオ
ン(9.37g、0.0726モル)を乾燥アセトン( 500mL)に
溶解させた。この溶液を攪拌しながら、炭酸カリウム
(27.4g、 0.198モル)を添加した。この反応混合物を
50℃に加熱し、8時間にわたって攪拌しておいた。アセ
トンを真空中で除去した。残渣を酢酸エチルに再溶解さ
せ、 0.1モル/L( 0.1N)のHCl(3×50mL)、水
(3×50mL)、およびブラインで洗浄し、次に、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を真空中で除去した。得ら
れた油を熱ペンタンから再結晶させ、51.4gの生成物を
得た。
【0066】質量分析:m/e 819 NMR(CDCl3):d 0.8-2.2 (57H, m,アルキル); 2.8 (1H,
t, OCH); 3.8 (3H, t,OCH3); 4.6 (1H, t, OCH-hex);
5.6 [1H, s, C(O)-CH-C(O)]; 6.5-8.2 (5H, アリール);
9.0 (1H, s, NH) HPLC 99.8%
【0067】例1 写真要素の調製 カプラーY−1〜Y−12およびC−1〜C−6の分散
液を以下の手法で調製した(代表的なカプラーY−5で
説明する)。1つの容器に、1.57gのカプラーY−5、
0.72gのフタル酸ジブチル、 0.6gの酢酸 2-(2-ブトキ
シエトキシ) エチル、および 4.6gの酢酸エチルを併
せ、60℃に加熱して溶解させた。第2の容器に、21.2g
の 11.55%ゼラチン、2.44gのAlkanol XC(商標)(E.
I. Dupont Co., USA の界面活性剤)、および9.62gの
水を併せ、40℃に加熱した。これら2つの混合物を併
せ、Gaulinコロイドミルに3回通した。
【0068】
【化8】
【0069】
【化9】
【0070】
【化10】
【0071】
【化11】
【0072】
【化12】
【0073】
【化13】
【0074】
【化14】
【0075】写真要素は、樹脂コート紙支持体上に、列
挙されている順序で以下の層を塗布することによって調
製した。
【0076】第1層 ゼラチン 3.23g/m2 第2層 カプラー分散液 8.8 ×10-4モルのカップリング部分/m2 AgCl乳剤 0.28gのAg/m2 (青増感されている)第3層 ゼラチン 1.4 g/m2 ビス (ビニルスルホニルメチル) エーテル 0.14g/m2
【0077】写真要素の露光および処理 上記写真要素を青色光に対する階段露光に付し、35℃に
おいて以下のように処理した。
【0078】 発色現像主薬 45秒 漂白−定着 45秒 洗浄(流水) 90秒
【0079】現像主薬および漂白−定着は以下の組成と
した。
【0080】現像主薬 水 700 mL トリエタノールアミン 12.41g Blankophor REU TM (Mobay Corp) 2.3 g ポリスチレンスルホン酸リチウム(30%) 0.3 g N,N-ジエチルヒドロキシルアミン(85%) 5.4 g 硫酸リチウム 2.7 g N-[2-[(4-アミノ -3-メチルフェニル) エチルアミノ]- エチル]-メタンスルホンアミド三二硫酸塩 5.0 g 1-ヒドロキシエチル -1,1-ジホスホン酸(60%) 0.81g 炭酸カリウム無水物 21.16g 塩化カリウム 1.6 g 臭化カリウム 7.0 g 水で 1.0Lとした。pHを26.7℃で10.2に調整した。
【0081】漂白−定着 水 700 mL チオ硫酸アンモニウム(56.4%) +亜硫酸アンモニウム(4%)の溶液 127.4 g メタ重亜硫酸ナトリウム 10.0 g 酢酸(氷酢酸) 10.2 g エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム(44%) +エチレンジアミン四酢酸( 3.5%)の溶液 110.4 g 水で 1.0Lとした。pHを26.7℃で 6.7に調整した。
【0082】写真試験 写真要素の処理時にイエロー色素が形成された。これら
のコーティングの以下の特性について、センシトメトリ
ー評価を行った。D-max(青色光に対する最大濃度)、
D-min(青色光に対する最小濃度)、コントラスト
((S−T)/ 0.6の比。Sは、露光量の対数がスピー
ド値よりも 0.3単位高いところでの濃度であり、Tは、
露光量の対数がスピード値よりも 0.3単位低いところで
の濃度である。)、スピード(青色光に対する濃度を
1.0とするのに必要とされる露光量の相対的な逆数)、
およびλ-max(濃度 1.0におけるピーク吸収波長)。デ
ータを表Iに報告する。
【0083】表I.センシトメトリーデータ カプラー D-max D-min コントラスト λ-max ────────────────────────────────── Y−1 2.8 0.07 2.5 439 Y−2 2.9 0.06 2.7 439 Y−3 2.9 0.06 2.8 436 Y−4 2.5 0.09 2.7 437 Y−5 2.8 0.05 3.0 438 Y−6 2.5 0.05 3.0 439 Y−7 2.5 0.06 2.8 436 Y−8 2.6 0.05 3.0 438 Y−9 2.6 0.08 2.9 439 Y−10 2.7 0.07 2.9 437 Y−11 2.8 0.07 3.0 439 Y−12 2.6 0.08 2.8 439 C−1 2.8 0.07 2.6 447 C−2 2.8 0.07 2.7 437 C−3 2.7 0.08 2.7 447 C−4 2.6 0.05 2.7 447 C−5 2.8 0.07 3.0 442 C−6 2.7 0.08 3.0 445
【0084】例2 光安定性試験 上記コーティングストリップを、光源と試料との間にWR
ATTEN 2Cフィルターを挿入して、50キロルクスの光束レ
ベルで、高輝度キセノン光源に露光させた。これらのス
トリップを週毎に取り出し、 1.7、 1.0、および 0.5の
初期濃度からの濃度の減少を測定した。このデータを、
各々の試料色素についての残存色素百分率の測定値とし
て、表IIに記録する。これらの結果は、本発明のカプラ
ーに由来する色素の耐光堅牢度を先行技術のものと比較
するものである。表III は、環におけるオルト置換基の
みが異なる(オルト−クロロ対オルト−アルコキシ)本
発明のカプラーと比較用のカプラーとに由来するデータ
を比較するものである。オルト−アルコキシ置換基の優
れた耐光堅牢度は、露光時間が長い場合に特に明らかで
ある。
【0085】表II.初期読み取り値 1.0からの、50キロ
ルクス露光における4週間後の残存色 素百分率(内部標準に対して正規化) カプラー 残存色素 ────────────── Y−1 78% Y−2 79% Y−3 78% Y−4 83% Y−5 77% Y−6 75% Y−7 79% Y−8 79% Y−9 70% Y−10 70% Y−11 70% Y−12 87% C−1 17% C−2 26% C−3 38% C−4 62% C−5 65% C−6 65%
【0086】表III .オルト−アルコキシ対オルト−クロロの組の直接比較 50キロルクスでの残存色素 カプラー オルト置換基 ────────────── 4週間後 5週間後 ────────────────────────────────── Y−5 OCH3 77% 70% C−4 Cl 62% 44% Y−9 OCH3 70% 60% C−6 Cl 65% 50% Y−10 OCH3 70% 68% C−5 Cl 65% 44%
【0087】表IIから解るように、本発明のカプラー
は、当該技術分野において概して使用されているカプラ
ーと比較して、優れた耐光堅牢度を有する。本発明のカ
プラーは、典型的なマゼンタ色素およびシアン色素と共
に中性な退色水準が望まれる場合に光安定化添加剤無し
で使用するのに十分安定である。
【0088】例3 本発明のイエローカプラーといっしょに光安定化添加剤
を導入すれば、たとえ極めて安定なマゼンタ色素および
シアン色素が用いられている場合でさえも、中正な退色
を達成することができる。以下の重量比を用いて上述の
ものと類似の写真フォーマットで写真試料を調整した。
イエローカプラー:フタル酸ジブチル:酢酸 2-(2-ブト
キシエトキシ) エチル:化合物1=54:15:18:13。表
IVに、化合物1を添加剤として使用する代表的なカプラ
ーから形成される色素についての4週間後の光退色デー
タを記載する。
【0089】
【化15】
【0090】 データ表IV.初期濃度 1.0からの残存色素、50キロルクスHIDカプラー+/− 化合物1 カプラー 添加剤無し カプラー+化合物1 ─────────────────────────── Y−1* 78% 85% Y−2* 79% 93% Y−3* 78% 89% C−1 17% 69% * 本発明のカプラー
【0091】本発明を、その特定の好ましい態様に特に
関連して詳細に説明してきたけれども、本発明の精神お
よび範囲内でさまざまな変更および改良を行うことがで
きることが理解されるであろう。
【0092】本発明の他の好ましい態様を、請求項との
関連において、次に記載する。
【0093】[1]アセトアニリド環の窒素原子に対し
てオルトの位置にアルコキシまたはアリールオキシ置換
基を含み、前記環がクロマンエーテル基を含有している
置換基をさらに含んでいるアシルアセトアニリド化合物
であるイエロー色素形成カプラーを関連して有するハロ
ゲン化銀乳剤層を含んでなる写真要素。
【0094】[2]当該カプラーが式(I)
【0095】
【化16】
【0096】(上式中、Yは置換基であり、qは0また
は1であり、Wはクロマンエーテル基を含有している置
換基であり、Xは水素または脱離基であり、R5 は置換
基であり、そしてR1 はアルキルまたはアリール基であ
る)を有する、[1]に記載の要素。
【0097】[3]R1 がアルキル基である、[2]に
記載の要素。
【0098】[4]R1 が1〜10個の炭素原子を有する
アルキル基である、[3]に記載の要素。
【0099】[5]R1 がα炭素のところで枝分かれし
ているアルキル基である、[4]に記載の要素。
【0100】[6]当該クロマンエーテル基がフェニル
環上に置換基を含有している、[2]に記載の要素。
【0101】[7]当該クロマンエーテル基のフェニル
環上の置換基が、1〜10個の炭素原子を有するアルキル
基である、[6]に記載の要素。
【0102】[8]当該クロマンエーテル基のフェニル
環上の置換基が、当該置換基のα炭素のところで枝分か
れしているアルキル基である、[6]に記載の要素。
【0103】[9]Wが下式
【0104】
【化17】
【0105】(上式中、R2 は置換基であり、R4 はm
が0〜3である置換基であり、R3はpが0〜3である
アルキル、アリール、または水素であり、そしてLは2
価の結合基である)を有する、[2]に記載の要素。
【0106】[10]Lが
【0107】
【化18】
【0108】である、[9]に記載の要素。
【0109】[11]Lが、アミノカルボニル、アシル
アミノ、アシルオキシ、またはオキシカルボニル基であ
る、[9]に記載の要素。
【0110】[12]当該ハロゲン化銀乳剤層がカプラ
ーのモルあたりに 0.5モル未満のカプラー安定剤を含有
している、[2]に記載の要素。
【0111】[13]当該ハロゲン化銀乳剤層の90モル
%強が塩化銀である、[2]に記載の要素。
【0112】[14]R5 がアダマンチルである、
[2]に記載の要素。
【0113】[15]以下の式
【0114】
【化19】
【0115】(上式中、R1 はアルキルまたはアリール
基であり、R2 は置換基であり、R 4 は置換基であり、
3 はpが0〜3であるアルキル、アリール、または水
素であり、R5 は置換基であり、COGは水素または脱
離基であり、そしてLは2価の結合基であって、R1
3 、およびR4 の少なくとも1つはα炭素のところで
枝分かれしているアルキル基である)によって表される
イエロー色素形成カプラーを関連して有するハロゲン化
銀乳剤層を含んでなる写真要素。
【0116】[16]R1 がアルキル基である、[1
5]に記載の要素。
【0117】[17]R1 が1〜10個の炭素原子を有す
るアルキル基である、[16]に記載の要素。
【0118】[18]R2 がアルキル、アルコキシ、ま
たはアリール基である、[15]に記載の要素。
【0119】[19]R2 が1〜12個の炭素原子を有す
るアルキル基である、[15]に記載の要素。
【0120】[20]R5 がアルキル、またはアリール
基である、[15]に記載の要素。
【0121】[21]R5 がアルキル基である、[2
0]に記載の要素。
【0122】[22]R5 がアダマンチル基である、
[21]に記載の要素。
【0123】[23]R1 、R3 、およびR4 の少なく
とも2つがα炭素のところで枝分かれしているアルキル
基である、[15]に記載の要素。
【0124】[24]当該ハロゲン化銀乳剤層の90モル
%強が塩化銀である、[15]に記載の要素。
【0125】[25]当該ハロゲン化銀乳剤層がカプラ
ーのモルあたりに 0.5モル未満のカプラー安定剤を含有
している、[15]に記載の要素。
【0126】[26]R1 がアルキル基であり、R2
アルキル、アルコキシ、またはアリール基であり、そし
てR5 がアルキルまたはアリール基である、[15]に
記載の要素。
【0127】[27]R1 がアルキル基であり、R2
アルキル、アルコキシ、またはアリール基であり、R5
がアルキルまたはアリール基である、[23]に記載の
要素。
【0128】[28]R4 がアルキル、アルコキシ、ジ
アルキルアミノ、またはアルキルチオ基である、[1
5]に記載の要素。
【0129】[29]R1 、R2 、R3 、およびR4
独立に1〜10個の炭素原子を有するアルキル基であり、
5 がアルキルまたはアリール基である、[15]に記
載の要素。
【0130】[30]R1 、R2 、R3 、およびR4
独立に1〜10個の炭素原子を有するアルキル基であり、
5 がアルキルまたはアリール基である、[23]に記
載の要素。
【0131】[31]当該ハロゲン化銀乳剤層が、以下
の式
【0132】
【化20】
【0133】によって表される安定化添加剤、またはス
チレンおよび/またはアクリレート、メタクリルアミ
ド、もしくはメタクリレートから誘導されるモノマーを
含有する高分子安定化剤をも含有している、[15]に
記載の要素。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アセトアニリド環の窒素原子に対してオ
    ルトの位置にアルコキシまたはアリールオキシ置換基を
    含み、前記環がクロマンエーテル基を含有している置換
    基をさらに含んでいるアシルアセトアニリド化合物であ
    るイエロー色素形成カプラーを関連して有するハロゲン
    化銀乳剤層を含んでなる写真要素。
  2. 【請求項2】 以下の式 【化1】 (上式中、R1 はアルキルまたはアリール基であり、R
    2 は置換基であり、R 4 は置換基であり、R3 はpが0
    〜3であるアルキル、アリール、または水素であり、R
    5 は置換基であり、COGは水素または脱離基であり、
    そしてLは2価の結合基であって、R1 、R3 、および
    4 の少なくとも1つはα炭素のところで枝分かれして
    いるアルキル基である)によって表されるイエロー色素
    形成カプラーを関連して有するハロゲン化銀乳剤層を含
    んでなる写真要素。
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