JP2000180866A - 液晶表示装置用カラーフィルタ及びその製造方法 - Google Patents
液晶表示装置用カラーフィルタ及びその製造方法Info
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Abstract
スペーサ粒子41をセル内部の画素層部に存在させるこ
となく、スペーサ機能をカラーフィルタにもたせた液晶
表示装置用カラーフィルタ40、及びその製造方法を提
供すること。 【解決手段】透明基板11上に、遮光部層12、カラー
フィルタ画素層13、遮光部層上にフォトレジストを光
硬化させて固着させたスペーサ粒子41を具備するこ
と。フォトマスク44を介した露光70により遮光部層
12上のフォトレジスト43を光硬化させ、遮光部層上
に散布したスペーサ粒子41を固着させること。
Description
いるカラーフィルタに関するものであり、特に遮光部層
上にスペーサ粒子を備えた液晶表示装置用カラーフィル
タ及びその製造方法に関する。
セル基板間に液晶層の厚みを保つために、スペーサと呼
ばれるガラス又は合成樹脂の透明球状体粒子(ビーズ)
をセル内部に散布している。このスペーサは透明な粒子
であることから、画素内に液晶と一諸にスペーサが入っ
ていると、黒色表示時にスペーサ粒子を介して光が漏れ
てしまい、また、液晶材料が封入されているセル基板間
にスペーサ粒子が存在することによって、スペーサ粒子
近傍の液晶分子の配列が乱され、この部分で光漏れを生
じ、液晶表示装置のコントラストが低下し表示品質に悪
影響を及ぼすといった問題を有している。
で示した断面図である。図3に示すように、この液晶表
示装置は、電極(16)及び配向膜(17)が形成され
たカラーフィルタ(10)、対向基板(20)、それら
に挟持された液晶(60)、及び、液晶(60)層の厚
みを保つスペーサ粒子(18、19)などで構成されて
いる。そして、カラーフィルタ(10)は、透明基板
(11)上に遮光部層(12)、カラーフィルタ画素層
(13)が形成されたものである。遮光部層(12)
は、厚み約1μm程度の黒色樹脂であり、また、カラー
フィルタ画素層(13)は、例えば、赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)で、各画素の厚みは約1μm程度の
ものである。
ーフィルタ画素層(13)が重なる部分は、カラーフィ
ルタ画素層(13)のみの部分より透明基板(11)か
らの厚みが厚いため、液晶(60)層の厚みを保つスペ
ーサ粒子(18)はこの位置においては、カラーフィル
タ(10)側と対向基板(20)に固定されているが、
他の部分、例えば、カラーフィルタ画素層(13)のみ
の位置においては、スペーサ粒子(19)のようにカラ
ーフィルタ(10)側と対向基板(20)に固定されて
いない。
て、カラーフィルタ画素層(13)の厚みは、遮光部層
(12)にカラーフィルタ画素層(13)が重なった部
分の厚みより薄いために、カラーフィルタ画素層(1
3)内にあるスペーサ粒子(19)は移動し易くなって
おり、振動などによりスペーサ粒子が移動した際には配
向膜(17)に傷が付き、液晶表示装置の表示品質に悪
影響を及ぼすといった問題を有している。
断面で示した断面図である。この液晶表示装置は図3に
示す一例と同様の構成であるが、図4の例においては、
遮光部層(32)は厚み約0.1μm程度の金属薄膜で
あり、また、カラーフィルタ画素層(13)の赤色
(R)、緑色(G)、青色(B)の各画素の厚みは約1
〜3μm程度の異なった厚みを有するものである。
は、青色(B)の画素(33)の厚みが厚いため、液晶
(60)層の厚みを保つスペーサ粒子(18)はこの位
置においては、カラーフィルタ(30)側と対向基板
(20)に固定されているが、他の部分、例えば、赤色
(R)、緑色(G)の各画素の位置においては、カラー
フィルタ(30)側と対向基板(20’)に固定されて
いない。このため、赤色(R)、緑色(G)の各画素層
内にあるスペーサ粒子(19)は移動し易くなってお
り、振動などによりスペーサ粒子が移動した際には配向
膜(17)に傷が付き、液晶表示装置の表示品質に悪影
響を及ぼすといった問題を同様に有している。
解決するために成されたものであり、液晶表示装置に於
いて、セル基板間の液晶層の厚みを保つためのスペーサ
粒子をセル内部の画素層部に存在させることなく、液晶
層の厚みを保つためのスペーサ機能をカラーフィルタに
持たせ、画素層部にはスペーサ粒子を存在させない液晶
表示装置用カラーフィルタを提供するものである。ま
た、その液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法を提
供するものである。
に、遮光部層、カラーフィルタ画素層を具備する液晶表
示装置用カラーフィルタにおいて、該遮光部層上にフォ
トレジストを光硬化させて固着させたスペーサ粒子を備
えていることを特徴とする液晶表示装置用カラーフィル
タである。
タ画素層を形成した透明基板上に、(1)スペーサ粒子
を散布し、(2)フォトレジストを塗布し、(3)フォ
トマスクを介した露光により該遮光部層上の該フォトレ
ジストを光硬化させ、遮光部層上の該スペーサ粒子を固
着させ、(4)現像により遮光部層上以外の部分のフォ
トレジスト及びスペーサ粒子を除去し、遮光部層上に固
着させたスペーサ粒子を形成することを特徴とする液晶
表示装置用カラーフィルタの製造方法である。
用カラーフィルタを、その実施形態に基づいて詳細に説
明する。図1は、本発明による液晶表示装置用カラーフ
ィルタの一実施例の遮光部層部分を拡大して示す部分断
面図である。図1に示すように、液晶表示装置用カラー
フィルタ(40)は、透明基板(11)上に形成され
た、遮光部層(12)、カラーフィルタ画素層(1
3)、光硬化したフォトレジスト(42)、フォトレジ
ストで固着したスペーサ粒子(41)などで構成されて
いる。
り、遮光部層の厚み(T1 )は約1μm程度である。ま
た、カラーフィルタ画素層(13)は、赤色(R)、緑
色(G)、青色(B)で、各画素の厚み(T2 、T3 )
は約1μm程度のものである。図1においては緑色
(G)画素と青色(B)画素が示されており、緑色
(G)画素と青色(B)画素の片側が各々遮光部層(1
2)の両端部に重なっている。スペーサ粒子(41)
は、粒径約4μm程度で遮光部層(12)上に散布され
たものが、光硬化したフォトレジスト(42)により遮
光部層(12)上に固着されているものである。また、
遮光部層(12)の幅(W1 )は約10μm程度のもの
である。
装置用カラーフィルタ(40)は、遮光部層(12)上
のみにスペーサ粒子(41)が存在するので、本発明に
よる液晶表示装置用カラーフィルタを液晶表示装置に用
いると、前記のようなセル基板間(画素層部)にスペー
サ粒子が存在することによって発生する光漏れによるコ
ントラストの低下がない。また、遮光部層(12)上に
スペーサ粒子(41)が固着されているので、本発明に
よる液晶表示装置用カラーフィルタを液晶表示装置に用
いると、前記のようなスペーサ粒子が移動することによ
って発生する配向膜の傷による液晶表示装置の表示品質
の低下がない。
ラーフィルタにおいては、透明基板(11)からスペー
サ粒子(41)上部までの厚さは一定であるので、本発
明による液晶表示装置用カラーフィルタを液晶表示装置
に用いると、カラーフィルタ(40)側と対向基板(2
0)間は一定となり、液晶表示装置の表示品質は優れた
ものとなる。
ーフィルタの他の例の遮光部層部分を拡大して示す部分
断面図である。この液晶表示装置用カラーフィルタ(5
0)は図1に示す実施例と同様の構成であるが、図2の
例においては、遮光部層(32)の材料は金属薄膜であ
り、遮光部層の厚み(T11)は約0.1μm程度であ
る。また、カラーフィルタ画素層(33)の赤色
(R)、緑色(G)、青色(B)の各画素の厚みは約1
〜3μm程度の異なった厚みを有するものである。図2
においては緑色(G)画素と青色(B)画素が示されて
おり、厚み(T13、T12)は各々約1及び3μm程度で
ある。緑色(G)画素と青色(B)画素の片側が各々遮
光部層(32)の両端部に重なっている。
度で遮光部層(32)上に散布されたものが、光硬化し
たフォトレジスト(42)により遮光部層(32)上に
固着されているものである。また、遮光部層(32)の
幅(W11)は約10μm程度のものである。
装置用カラーフィルタ(50)を液晶表示装置に用いる
と、図1に示す液晶表示装置用カラーフィルタ(40)
と同様の作用、すなわち、光漏れによるコントラストの
低下のない、また、配向膜の傷による表示品質の低下の
ない液晶表示装置となり、更にまた、セル基板間は一定
となり、液晶表示装置の表示品質は優れたものとなる。
表示装置用カラーフィルタの製造方法の概念を示す説明
図である。先ず、図5(イ)示すように、遮光部層(1
2)、カラーフィルタ画素層(13)を形成した透明基
板上(11)の全面にスペーサ粒子(41)を散布す
る。そして、図5(ロ)示すように、その全面にフォト
レジスト(43)を、例えば、フローコータにより塗布
する。
ク(44)を介した露光(70)により遮光部層(1
2)上のフォトレジスト(43)を光硬化させ、遮光部
層上のスペーサ粒子(41)を固着させる。続いて、現
像により遮光部層上以外の部分のフォトレジスト及びス
ペーサ粒子を除去し、光硬化したフォトレジスト(4
2)によって遮光部層(12)上に固着させたスペーサ
粒子を形成する。(図5(ニ))。
ラーフィルタ画素層を具備する液晶表示装置用カラーフ
ィルタにおいて、遮光部層上にフォトレジストを光硬化
させて固着させたスペーサ粒子を備えているので、液晶
層の厚みを保つためのスペーサ機能をカラーフィルタが
有することになり、液晶表示装置に於いて、セル基板間
の液晶層の厚みを保つためのスペーサ粒子をセル内部の
画素層部に存在させる必要のない液晶表示装置用カラー
フィルタとなる。従って、本発明による液晶表示装置用
カラーフィルタを液晶表示装置に用いると、セル基板間
(画素層部)にスペーサ粒子が存在することによって発
生する光漏れによるコントラストの低下がない。また、
遮光部層上にスペーサ粒子が固着され、スペーサ粒子が
移動することによって発生する配向膜の傷による液晶表
示装置の表示品質の低下がない。更にまた、透明基板か
らスペーサ粒子上部までの厚さは一定で、液晶表示装置
の表示品質は優れたものとなる。
ィルタ層、遮光部層を具備する液晶表示装置用カラーフ
ィルタを製造する際に、フォトマスクを介した露光によ
り遮光部層上のフォトレジストを光硬化させ、遮光部層
上に散布したスペーサ粒子を固着させるので、遮光部層
上に固着させたスペーサ粒子が形成された液晶表示装置
用カラーフィルタの製造方法となる。
一実施例の遮光部層部分を拡大して部分断面図である。
他の例の遮光部層部分を拡大して示す部分断面図であ
る。
る。
ある。
用カラーフィルタ製造方法の概念を示す説明図である。
ルタ 42…光硬化したフォトレジスト 43…フォトレジスト 44…フォトマスク 60…液晶 70…露光 R…赤色画素 G…緑色画素 B…青色画素 T1 、T11…遮光部層の厚み T2 、T3 、T12、T13…画素の厚み W1 、W11…遮光部層の幅
Claims (2)
- 【請求項1】透明基板上に、遮光部層、カラーフィルタ
画素層を具備する液晶表示装置用カラーフィルタにおい
て、該遮光部層上にフォトレジストを光硬化させて固着
させたスペーサ粒子を備えていることを特徴とする液晶
表示装置用カラーフィルタ。 - 【請求項2】遮光部層、カラーフィルタ画素層を形成し
た透明基板上に、(1)スペーサ粒子を散布し、(2)
フォトレジストを塗布し、(3)フォトマスクを介した
露光により該遮光部層上の該フォトレジストを光硬化さ
せ、遮光部層上の該スペーサ粒子を固着させ、(4)現
像により遮光部層上以外の部分のフォトレジスト及びス
ペーサ粒子を除去し、遮光部層上に固着させたスペーサ
粒子を形成することを特徴とする液晶表示装置用カラー
フィルタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10350927A JP2000180866A (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-10 | 液晶表示装置用カラーフィルタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10350927A JP2000180866A (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-10 | 液晶表示装置用カラーフィルタ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000180866A true JP2000180866A (ja) | 2000-06-30 |
Family
ID=18413863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10350927A Pending JP2000180866A (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-10 | 液晶表示装置用カラーフィルタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000180866A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005258137A (ja) * | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Hitachi Ltd | 液晶表示パネル及びその製造方法 |
JP2007114280A (ja) * | 2005-10-18 | 2007-05-10 | Nagase & Co Ltd | スペーサの配置方法 |
JP2007178652A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Nec Lcd Technologies Ltd | 液晶パネル及びその製造方法 |
KR100908657B1 (ko) * | 2002-12-13 | 2009-07-21 | 엘지디스플레이 주식회사 | 액정표시패널 및 그 제조방법 |
CN111403459A (zh) * | 2020-03-27 | 2020-07-10 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种oled显示面板、其制作方法及显示装置 |
-
1998
- 1998-12-10 JP JP10350927A patent/JP2000180866A/ja active Pending
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US8264657B2 (en) | 2005-12-27 | 2012-09-11 | Nlt Technologies, Ltd. | Liquid crystal display panel and method of manufacturing the same |
CN111403459A (zh) * | 2020-03-27 | 2020-07-10 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种oled显示面板、其制作方法及显示装置 |
CN111403459B (zh) * | 2020-03-27 | 2022-08-09 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种oled显示面板、其制作方法及显示装置 |
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