JP2000180455A - フローインジェクション自動分析装置 - Google Patents
フローインジェクション自動分析装置Info
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- JP2000180455A JP2000180455A JP10356048A JP35604898A JP2000180455A JP 2000180455 A JP2000180455 A JP 2000180455A JP 10356048 A JP10356048 A JP 10356048A JP 35604898 A JP35604898 A JP 35604898A JP 2000180455 A JP2000180455 A JP 2000180455A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】多種類の分析を１つのサンプラーを使用して同
時に行うことができ、かつ、一回の分析に長時間を要す
る場合にあっても、効率よく多種類の試料の分析が可能
なフローインジェクション自動分析装置の提供。 【解決手段】１つのサンプラー１に対して複数の分析系
Ａ〜Ｄを備えるとともに、その各分析系毎に切換弁２０
Ａ〜２０Ｄ、キャリヤー液供給路２５をそれぞれ備え、
各切換弁は、試料導入路２１から排液路２３へ連通する
経路と、キャリヤー供給路２５から分析系へ連通する経
路のどちらか一方を、サンプルループ２２を経由させて
なる経路とするための２つのポジションを有し、複数の
切換弁間において、サンプラー１に近い上流側の切換弁
からの排液路２３とその下流側の切換弁への試料導入路
２１とをそれぞれ連通させる。
時に行うことができ、かつ、一回の分析に長時間を要す
る場合にあっても、効率よく多種類の試料の分析が可能
なフローインジェクション自動分析装置の提供。 【解決手段】１つのサンプラー１に対して複数の分析系
Ａ〜Ｄを備えるとともに、その各分析系毎に切換弁２０
Ａ〜２０Ｄ、キャリヤー液供給路２５をそれぞれ備え、
各切換弁は、試料導入路２１から排液路２３へ連通する
経路と、キャリヤー供給路２５から分析系へ連通する経
路のどちらか一方を、サンプルループ２２を経由させて
なる経路とするための２つのポジションを有し、複数の
切換弁間において、サンプラー１に近い上流側の切換弁
からの排液路２３とその下流側の切換弁への試料導入路
２１とをそれぞれ連通させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液その他の液体
試料を分析するためのフローインジェクション方式の自
動分析装置に関する。
試料を分析するためのフローインジェクション方式の自
動分析装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、フローインジェクション方式の
分析装置は、サンプラーによって分析しようとする試料
を吸引し、切換弁を通じてサンプルループに溜め、これ
を切換弁の操作によってキャリヤー液をもって分析系に
送り出し、分析系では、反応液を合流させて反応させ、
その反応状況を検出器で検出したり、試料をカラムに吸
着させこれを各種の溶剤にて溶出させ、これを検出器で
検出させるようにしている。
分析装置は、サンプラーによって分析しようとする試料
を吸引し、切換弁を通じてサンプルループに溜め、これ
を切換弁の操作によってキャリヤー液をもって分析系に
送り出し、分析系では、反応液を合流させて反応させ、
その反応状況を検出器で検出したり、試料をカラムに吸
着させこれを各種の溶剤にて溶出させ、これを検出器で
検出させるようにしている。
【０００３】この種の従来の、フローインジェクション
方式の分析装置では、１つのサンプラーに対して１つの
切換弁及び１つの分析系を使用し、カラムを使用する分
析系、試薬の混合により反応させる分析系など、同一試
料について多種類分析を行う場合には、それぞれ別々の
分析装置に用意した試料を送り込んで分析を行ってい
る。
方式の分析装置では、１つのサンプラーに対して１つの
切換弁及び１つの分析系を使用し、カラムを使用する分
析系、試薬の混合により反応させる分析系など、同一試
料について多種類分析を行う場合には、それぞれ別々の
分析装置に用意した試料を送り込んで分析を行ってい
る。
【０００４】また、異なった試料を同一の分析系にて分
析する場合には、１つの試料の分析が完全に終了した
後、洗浄を行い、次の試料のサンプリングを行うように
している。
析する場合には、１つの試料の分析が完全に終了した
後、洗浄を行い、次の試料のサンプリングを行うように
している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の分析
装置にあっては、１つの分析系毎にサンプラーを備えた
単独の装置を使用しているため、同一試料について多種
類の分析を行う場合に、分析毎に試料を所定場所にセッ
トしなければならず、試料番号などの管理も分析装置毎
に行わなければならず、それらの作業が煩雑であるとい
う問題があった。
装置にあっては、１つの分析系毎にサンプラーを備えた
単独の装置を使用しているため、同一試料について多種
類の分析を行う場合に、分析毎に試料を所定場所にセッ
トしなければならず、試料番号などの管理も分析装置毎
に行わなければならず、それらの作業が煩雑であるとい
う問題があった。
【０００６】また、この種の従来の分析装置にあって
は、特に試薬による反応を伴わせる分析法の場合、分析
系への試料の送り込みから、分析完了までに数十分を要
する場合があり、このような場合には、１つの試料の分
析完了を待って次の試料の送り込みを開始する方式で
は、分析装置の使用効率が著しく悪いという問題があっ
た。
は、特に試薬による反応を伴わせる分析法の場合、分析
系への試料の送り込みから、分析完了までに数十分を要
する場合があり、このような場合には、１つの試料の分
析完了を待って次の試料の送り込みを開始する方式で
は、分析装置の使用効率が著しく悪いという問題があっ
た。
【０００７】本発明は、このような従来の問題に鑑み、
多種類の分析を１つのサンプラーを使用して同時に行う
ことができ、かつ、一回の分析に長時間を要する場合に
あっても、効率よく多種類の試料の分析が可能なフロー
インジェクション自動分析装置の提供を目的としたもの
である。
多種類の分析を１つのサンプラーを使用して同時に行う
ことができ、かつ、一回の分析に長時間を要する場合に
あっても、効率よく多種類の試料の分析が可能なフロー
インジェクション自動分析装置の提供を目的としたもの
である。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、
１若しくは複数の試料容器内から試料を吸引して送り出
すサンプラーと、該サンプラーからの試料を一定量だけ
貯留するサンプルループを有する切換弁と、前記サンプ
ルループ内の試料を押し出すキャリヤー送液ポンプと、
前記サンプルループからの試料が送り込まれて分析を行
うフローインジェクション方式の分析系と、前記サンプ
ラー、切換弁及びポンプを自動的に作動させるコントロ
ーラとを備えてなるフローインジェクション自動分析装
置において、１つの前記サンプラーに対して複数の前記
分析系を備えるとともに、該分析系毎に前記切換弁、キ
ャリヤー液供給路をそれぞれ備え、前記各切換弁は、サ
ンプラー側からの試料導入路――サンプルループ――試
料排液路なる経路、及びキャリヤー送液ポンプからのキ
ャリヤー液供給路――分析系への試料送液路なる経路の
それぞれを連通させる第一のポジションと、前記試料導
入路――前記試料排液路なる経路、及び前記キャリヤー
液供給路――前記サンプルループ――前記試料送液路な
る経路のそれぞれを連通させる第二のポジションとを有
し、前記複数の切換弁の内の第１の切換弁の試料導入路
を前記サンプラーに連通させるとともに、該切換弁の排
液路を第２の切換弁の試料導入路に連通させ、同様にし
て第２、第３……第ｎの切換弁間において、前記サンプ
ラーに近い上流側の切換弁からの排液路とその下流側の
切換弁への試料導入路とをそれぞれ連通させたことにあ
る。
解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、
１若しくは複数の試料容器内から試料を吸引して送り出
すサンプラーと、該サンプラーからの試料を一定量だけ
貯留するサンプルループを有する切換弁と、前記サンプ
ルループ内の試料を押し出すキャリヤー送液ポンプと、
前記サンプルループからの試料が送り込まれて分析を行
うフローインジェクション方式の分析系と、前記サンプ
ラー、切換弁及びポンプを自動的に作動させるコントロ
ーラとを備えてなるフローインジェクション自動分析装
置において、１つの前記サンプラーに対して複数の前記
分析系を備えるとともに、該分析系毎に前記切換弁、キ
ャリヤー液供給路をそれぞれ備え、前記各切換弁は、サ
ンプラー側からの試料導入路――サンプルループ――試
料排液路なる経路、及びキャリヤー送液ポンプからのキ
ャリヤー液供給路――分析系への試料送液路なる経路の
それぞれを連通させる第一のポジションと、前記試料導
入路――前記試料排液路なる経路、及び前記キャリヤー
液供給路――前記サンプルループ――前記試料送液路な
る経路のそれぞれを連通させる第二のポジションとを有
し、前記複数の切換弁の内の第１の切換弁の試料導入路
を前記サンプラーに連通させるとともに、該切換弁の排
液路を第２の切換弁の試料導入路に連通させ、同様にし
て第２、第３……第ｎの切換弁間において、前記サンプ
ラーに近い上流側の切換弁からの排液路とその下流側の
切換弁への試料導入路とをそれぞれ連通させたことにあ
る。
【０００９】尚、コントローラは、サンプラー及び１若
しくは複数の切換弁を必要な時間間隔で作動させるもの
であることが好ましく、また、サンプラーには、試料導
入路へ試料を希釈して供給する希釈装置を備えることが
好ましい。
しくは複数の切換弁を必要な時間間隔で作動させるもの
であることが好ましく、また、サンプラーには、試料導
入路へ試料を希釈して供給する希釈装置を備えることが
好ましい。
【００１０】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
ついて説明する。
ついて説明する。
【００１１】図１、図２は、本発明に係る分析装置の概
略を示す流路図であり、図において１は、サンプラーで
ある。
略を示す流路図であり、図において１は、サンプラーで
ある。
【００１２】サンプラー１は、試料台２、洗浄槽３、吸
引ノズル４及びノズル移動機構５を有している。
引ノズル４及びノズル移動機構５を有している。
【００１３】試料台２は、上面の所定の位置に多数の試
験管６，６…が載置できるようになっている。
験管６，６…が載置できるようになっている。
【００１４】試験管載置部の側方に洗浄槽３が備えられ
ており、これは、図３に示すように、中央の洗浄液槽３
ａの底部より洗浄液が供給され、その周囲の溢流路３ｂ
より流出させるようになっている。
ており、これは、図３に示すように、中央の洗浄液槽３
ａの底部より洗浄液が供給され、その周囲の溢流路３ｂ
より流出させるようになっている。
【００１５】吸引ノズル４は、棒状をなし、ノズル移動
機構５に支持されており、ポンプ７によってその先端よ
り液を吸引するようになっている。
機構５に支持されており、ポンプ７によってその先端よ
り液を吸引するようになっている。
【００１６】平行配置に撹拌棒８が備えられ、モータ９
によって撹拌棒８を回転させるようになっている。
によって撹拌棒８を回転させるようになっている。
【００１７】ノズル移動機構５は図１、図２に示すよう
に、水平方向に平行移動する横向きレール１０に対し
て、その長手方向に移動自在に縦レール１１を支持さ
せ、該縦レール１１に沿って昇降自在に昇降台１２が支
持され、該昇降台１２にノズル４及び撹拌棒８が支持さ
れており、横向きレール１０の水平移動及び縦向レール
１１の横向レール１０上の水平移動によってノズル４が
試料台２に沿って水平移動し、昇降台１２の縦向レール
１１に沿った昇降によって、ノズル４及び撹拌棒８が昇
降されるようになっている。
に、水平方向に平行移動する横向きレール１０に対し
て、その長手方向に移動自在に縦レール１１を支持さ
せ、該縦レール１１に沿って昇降自在に昇降台１２が支
持され、該昇降台１２にノズル４及び撹拌棒８が支持さ
れており、横向きレール１０の水平移動及び縦向レール
１１の横向レール１０上の水平移動によってノズル４が
試料台２に沿って水平移動し、昇降台１２の縦向レール
１１に沿った昇降によって、ノズル４及び撹拌棒８が昇
降されるようになっている。
【００１８】尚、これらの各動作は、ステッピングモー
タをコンピューター制御することによってなされるよう
になっている。
タをコンピューター制御することによってなされるよう
になっている。
【００１９】サンプラー１のノズル４は、後述する切換
弁の試料導入路に連通されている。
弁の試料導入路に連通されている。
【００２０】図中サンプラー１からは、第１〜第４の切
換弁２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃ，２０Ｄに同時に試料が送
り込まれるようになっており、各切換弁２０Ａ〜２０Ｄ
を介して、それぞれ個別の分析系Ａ〜Ｄへ試料を送り込
むようになっている。
換弁２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃ，２０Ｄに同時に試料が送
り込まれるようになっており、各切換弁２０Ａ〜２０Ｄ
を介して、それぞれ個別の分析系Ａ〜Ｄへ試料を送り込
むようになっている。
【００２１】各切換弁２０Ａ〜２０Ｄは、同一形状のも
のを使用しており、それぞれ図１に示すように、サンプ
ラー側からの試料導入路２１――サンプルループ２２―
―試料排液路２３なる経路、及びキャリヤー送液ポンプ
２４からのキャリヤー液供給路２５――分析系への試料
送液路２６なる経路のそれぞれを連通させる第一のポジ
ションと、図２に示すように試料導入路２１――試料排
液路２３なる経路、及びキャリヤー液供給路２５――サ
ンプルループ２２――試料送液路２６なる経路のそれぞ
れを連通させる第二のポジションとを有している。そし
て、各切換弁の内の第１の切換弁２０Ａの試料導入路２
１をサンプラー１のノズル４に連通させるとともに、第
１の切換弁２０Ａからの試料排液路２３を第２の切換弁
２０Ｂの試料導入路２１に連通させ、同様にして第２、
第３及び第４の切換弁２０Ｂ，２０Ｃ，２０Ｄ間におい
てもサンプラー１に近い上流側の切換弁の試料排液路２
３とその下流側の切換弁への試料導入路２１とをそれぞ
れ連通させている。
のを使用しており、それぞれ図１に示すように、サンプ
ラー側からの試料導入路２１――サンプルループ２２―
―試料排液路２３なる経路、及びキャリヤー送液ポンプ
２４からのキャリヤー液供給路２５――分析系への試料
送液路２６なる経路のそれぞれを連通させる第一のポジ
ションと、図２に示すように試料導入路２１――試料排
液路２３なる経路、及びキャリヤー液供給路２５――サ
ンプルループ２２――試料送液路２６なる経路のそれぞ
れを連通させる第二のポジションとを有している。そし
て、各切換弁の内の第１の切換弁２０Ａの試料導入路２
１をサンプラー１のノズル４に連通させるとともに、第
１の切換弁２０Ａからの試料排液路２３を第２の切換弁
２０Ｂの試料導入路２１に連通させ、同様にして第２、
第３及び第４の切換弁２０Ｂ，２０Ｃ，２０Ｄ間におい
てもサンプラー１に近い上流側の切換弁の試料排液路２
３とその下流側の切換弁への試料導入路２１とをそれぞ
れ連通させている。
【００２２】分析系Ａは、例えば全リン分析、分析系Ｂ
は、全窒素分析、分析系Ｃはアンモニア態窒素分析、分
析系Ｄは硝酸態／亜硝酸態窒素分析を行うためのそれぞ
れ独立をした分析流路を構成している。
は、全窒素分析、分析系Ｃはアンモニア態窒素分析、分
析系Ｄは硝酸態／亜硝酸態窒素分析を行うためのそれぞ
れ独立をした分析流路を構成している。
【００２３】尚、これらの各分析流路は、後述する自動
コントローラに試料毎にその分析項目を設定することに
より、必要な分析流路を自動的に選択使用するように構
成されている。
コントローラに試料毎にその分析項目を設定することに
より、必要な分析流路を自動的に選択使用するように構
成されている。
【００２４】各流路において、３０はポンプ、３５は還
元カラム、３１は圧力計、３２は分解槽、３３は反応
槽、３４は検出器を示している。
元カラム、３１は圧力計、３２は分解槽、３３は反応
槽、３４は検出器を示している。
【００２５】各分析系Ａ〜Ｄでは、キャリヤー送液ポン
プ２４と連動する１〜３の送液ポンプ３０があり、それ
ぞれ試薬その他の液を分析系に送り込むようにしてい
る。
プ２４と連動する１〜３の送液ポンプ３０があり、それ
ぞれ試薬その他の液を分析系に送り込むようにしてい
る。
【００２６】次に上記実施形態の装置の動作について説
明すると、まず、サンプラー１においては、分析しよう
とする試料を必要に応じて希釈する。この希釈は、１の
試験管内の試料を所定量だけノズル４で吸引させ、空の
別の希釈用試験管に移し、次いでノズル４の洗浄液槽５
もしくは他の希釈液槽から所定量の試料毎に希釈率を設
定できる希釈液を吸引させて、希釈用試験管に移し、こ
れと同時の撹拌棒８を動作させて撹拌する。
明すると、まず、サンプラー１においては、分析しよう
とする試料を必要に応じて希釈する。この希釈は、１の
試験管内の試料を所定量だけノズル４で吸引させ、空の
別の希釈用試験管に移し、次いでノズル４の洗浄液槽５
もしくは他の希釈液槽から所定量の試料毎に希釈率を設
定できる希釈液を吸引させて、希釈用試験管に移し、こ
れと同時の撹拌棒８を動作させて撹拌する。
【００２７】このようにして、希釈したもしくは希釈し
ない試料を切換弁２０Ａ〜２０Ｄ側へ送り出す。この
時、各切換弁は図１に示す第１のポジションにあり、第
１の切換弁２０Ｄの試料導入路２１から送り込まれる試
料は、各切換弁２０Ａ〜２０Ｄの各サンプルループ２２
内に充填されて貯留される。
ない試料を切換弁２０Ａ〜２０Ｄ側へ送り出す。この
時、各切換弁は図１に示す第１のポジションにあり、第
１の切換弁２０Ｄの試料導入路２１から送り込まれる試
料は、各切換弁２０Ａ〜２０Ｄの各サンプルループ２２
内に充填されて貯留される。
【００２８】また、この時、キャリヤー送液ポンプ２４
ａからのキャリヤー液は、各切換弁の試料送液路２５か
ら送り出されている。
ａからのキャリヤー液は、各切換弁の試料送液路２５か
ら送り出されている。
【００２９】このようにして、試料が各サンプルループ
２２に充填されたら、試料の供給を止め、各切換弁を図
２に示す第２のポジションに変換させる。
２２に充填されたら、試料の供給を止め、各切換弁を図
２に示す第２のポジションに変換させる。
【００３０】これによってサンプルループ２２内の試料
は、キャリヤー送液ポンプ２４ａからのキャリヤー液に
よって押し出され、試料送液路２６から各分析系に送り
出され、所定の分析がなされる。
は、キャリヤー送液ポンプ２４ａからのキャリヤー液に
よって押し出され、試料送液路２６から各分析系に送り
出され、所定の分析がなされる。
【００３１】このサンプラーによる試料の吸引送り出
し、各切換弁及びポンプ等その他の動作装置の一連の動
作は、コンピューター制御による自動コントローラによ
ってコントロールされており、この自動コントローラに
必要な設定事項を入力することによって、予め入力した
プログラムに従って動作がなされるようになっている。
し、各切換弁及びポンプ等その他の動作装置の一連の動
作は、コンピューター制御による自動コントローラによ
ってコントロールされており、この自動コントローラに
必要な設定事項を入力することによって、予め入力した
プログラムに従って動作がなされるようになっている。
【００３２】この自動コントローラでは、各分析系への
先の試料の送り込み後、その試料が所定の処理がなされ
て検出器による検出が完了しているか否かにかかわら
ず、次の別の試料の送り込みを開始させることができる
ようになっている。
先の試料の送り込み後、その試料が所定の処理がなされ
て検出器による検出が完了しているか否かにかかわら
ず、次の別の試料の送り込みを開始させることができる
ようになっている。
【００３３】尚、この自動コントローラでは、分析しよ
うとする試料数、リピート回数、１回の試料吸引量、リ
ピート回数、洗浄タイム、アナリシスタイム及びディレ
ータイムを試料に応じて設定することによって自動的に
各試料について自動的に分析動作がなされるようになっ
ている。
うとする試料数、リピート回数、１回の試料吸引量、リ
ピート回数、洗浄タイム、アナリシスタイム及びディレ
ータイムを試料に応じて設定することによって自動的に
各試料について自動的に分析動作がなされるようになっ
ている。
【００３４】リピート回数とは、同一試料について繰り
返しサンプラー１及び切換弁２０Ａ〜２０Ｄを動作させ
て、各分析系の試料送液路２６へ間欠的に送り込む回数
をいい、リピート回数とは、その時の１回の送り込みか
ら次の送り込みまでの時間、洗浄タイムとは、リピート
回数中において洗浄液にて試料導入路２１及びサンプル
ループ２２を洗浄する時間をいう。
返しサンプラー１及び切換弁２０Ａ〜２０Ｄを動作させ
て、各分析系の試料送液路２６へ間欠的に送り込む回数
をいい、リピート回数とは、その時の１回の送り込みか
ら次の送り込みまでの時間、洗浄タイムとは、リピート
回数中において洗浄液にて試料導入路２１及びサンプル
ループ２２を洗浄する時間をいう。
【００３５】また、アナリシスタイムとは、１回の試料
の送り込みからその試料が検出器３４を通過するまでの
時間をいい、ディレータイムとは、第１試料の検出器３
４通過による分析データ検出から次に送られる別の第２
試料の分析データが検出されるまでの時間をいう。
の送り込みからその試料が検出器３４を通過するまでの
時間をいい、ディレータイムとは、第１試料の検出器３
４通過による分析データ検出から次に送られる別の第２
試料の分析データが検出されるまでの時間をいう。
【００３６】これらの各設定条件値を入力することによ
り、自動的に第１試料の送り込みから第２試料の送り込
みまでの時間、即ち、インジェクトタイムが算出され
て、第１試料の分析結果を待たずに次の試料の送り込み
を順次行わせる装置のコントロールと、得られた検出デ
ータのグラフ、表作成、記録等のデータ処理とを１台の
コンピュータにて支障なく行わせるようになっている。
り、自動的に第１試料の送り込みから第２試料の送り込
みまでの時間、即ち、インジェクトタイムが算出され
て、第１試料の分析結果を待たずに次の試料の送り込み
を順次行わせる装置のコントロールと、得られた検出デ
ータのグラフ、表作成、記録等のデータ処理とを１台の
コンピュータにて支障なく行わせるようになっている。
【００３７】この自動コントローラでは、試料の液質
（粘性、比重等）に応じて試料吸引速度が設定できるの
で、正確な試料導入が可能となり、更に、試料吸引料が
設定できるので、貴重な試料を効率よく利用できる。
（粘性、比重等）に応じて試料吸引速度が設定できるの
で、正確な試料導入が可能となり、更に、試料吸引料が
設定できるので、貴重な試料を効率よく利用できる。
【００３８】
【発明の効果】上述したように、本発明のフローインジ
ェクション自動分析装置においては、上流側の切換弁の
試料排出路と下流側の切換弁の試料導入路とを連通させ
て、複数の切換弁を１つのサンプラーに連通させたこと
により、１つのサンプラーによって、多数の異なった分
析を行う分析系に試料を送り込むことができ、多数の分
析が同時に行われているため、装置の操作や試料の扱い
が簡略化される。
ェクション自動分析装置においては、上流側の切換弁の
試料排出路と下流側の切換弁の試料導入路とを連通させ
て、複数の切換弁を１つのサンプラーに連通させたこと
により、１つのサンプラーによって、多数の異なった分
析を行う分析系に試料を送り込むことができ、多数の分
析が同時に行われているため、装置の操作や試料の扱い
が簡略化される。
【００３９】また、コントローラは、サンプラー及び切
換弁の動作を必要な時間間隔で作動させることができる
ようにしたことにより、１回の分析に数十分といった長
時間を要する場合にも試料の送り込み間隔を短くするこ
とによって、多数の試料の全体の分析時間を短くするこ
とができる。
換弁の動作を必要な時間間隔で作動させることができる
ようにしたことにより、１回の分析に数十分といった長
時間を要する場合にも試料の送り込み間隔を短くするこ
とによって、多数の試料の全体の分析時間を短くするこ
とができる。
【００４０】更に、サンプラーに希釈装置を設けたこと
により、濃度を違えた後、数回の分析を自動的に行うこ
とができ、作業効率がよい。
により、濃度を違えた後、数回の分析を自動的に行うこ
とができ、作業効率がよい。
【図１】本発明の一実施形態の全体の概略を示す流路図
である。
である。
【図２】同上の切換弁動作状態を示す流路図である。
【図３】同上のサンプラーの洗浄液槽及び吸引ノズルと
撹拌装置を示す断面図である。
撹拌装置を示す断面図である。
Ａ〜Ｄ 分析系 １ サンプラー ２ 試料台 ３ 洗浄槽 ３ａ 洗浄液槽 ３ｂ 溢流路 ４ 吸引ノズル ５ ノズル移動機構 ６ 試験管 ７ ポンプ ８ 撹拌棒 ９ モータ １０ 横向きレール １１ 縦向きレール １２ 昇降台 ２０Ａ 第１の切換弁 ２０Ｂ 第２の切換弁 ２０Ｃ 第３の切換弁 ２０Ｄ 第４の切換弁 ２１ 試料導入路 ２２ サンプルループ ２３ 試料排液路 ２４ キャリヤー送液ポンプ ２５ キャリヤー送液給路 ２６ 試料送液路 ３０ ポンプ ３１ 圧力計 ３２ 分解槽 ３３ 反応槽 ３４ 検出器 ３５ 還元カラム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１２年１月２７日（２０００．１．２
７）
７）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 フローインジェクション自動分析装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液その他の液体
試料を分析するためのフローインジェクション方式の自
動分析装置に関する。
試料を分析するためのフローインジェクション方式の自
動分析装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、フローインジェクション方式の
分析装置は、サンプラーによって分析しようとする試料
を吸引し、切換弁を通じてサンプルループに溜め、これ
を切換弁の操作によってキャリヤー液をもって分析系に
送り出し、分析系では、反応液を合流させて反応させ、
その反応状況を検出器で検出したり、試料をカラムに吸
着させこれを各種の溶剤にて溶出させ、これを検出器で
検出させるようにしている。
分析装置は、サンプラーによって分析しようとする試料
を吸引し、切換弁を通じてサンプルループに溜め、これ
を切換弁の操作によってキャリヤー液をもって分析系に
送り出し、分析系では、反応液を合流させて反応させ、
その反応状況を検出器で検出したり、試料をカラムに吸
着させこれを各種の溶剤にて溶出させ、これを検出器で
検出させるようにしている。
【０００３】この種の従来の、フローインジェクション
方式の分析装置では、１つのサンプラーに対して１つの
切換弁及び１つの分析系を使用し、カラムを使用する分
析系、試薬の混合により反応させる分析系など、同一試
料について多種類分析を行う場合には、それぞれ別々の
分析装置に用意した試料を送り込んで分析を行ってい
る。
方式の分析装置では、１つのサンプラーに対して１つの
切換弁及び１つの分析系を使用し、カラムを使用する分
析系、試薬の混合により反応させる分析系など、同一試
料について多種類分析を行う場合には、それぞれ別々の
分析装置に用意した試料を送り込んで分析を行ってい
る。
【０００４】また、異なった試料を同一の分析系にて分
析する場合には、１つの試料の分析が完全に終了した
後、洗浄を行い、次の試料のサンプリングを行うように
している。
析する場合には、１つの試料の分析が完全に終了した
後、洗浄を行い、次の試料のサンプリングを行うように
している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の分析
装置にあっては、１つの分析系毎にサンプラーを備えた
単独の装置を使用しているため、同一試料について多種
類の分析を行う場合に、分析毎に試料を所定場所にセッ
トしなければならず、試料番号などの管理も分析装置毎
に行わなければならず、それらの作業が煩雑であるとい
う問題があった。
装置にあっては、１つの分析系毎にサンプラーを備えた
単独の装置を使用しているため、同一試料について多種
類の分析を行う場合に、分析毎に試料を所定場所にセッ
トしなければならず、試料番号などの管理も分析装置毎
に行わなければならず、それらの作業が煩雑であるとい
う問題があった。
【０００６】また、この種の従来の分析装置にあって
は、特に試薬による反応を伴わせる分析法の場合、分析
系への試料の送り込みから、分析完了までに数十分を要
する場合があり、このような場合には、１つの試料の分
析完了を待って次の試料の送り込みを開始する方式で
は、分析装置の使用効率が著しく悪いという問題があっ
た。
は、特に試薬による反応を伴わせる分析法の場合、分析
系への試料の送り込みから、分析完了までに数十分を要
する場合があり、このような場合には、１つの試料の分
析完了を待って次の試料の送り込みを開始する方式で
は、分析装置の使用効率が著しく悪いという問題があっ
た。
【０００７】本発明は、このような従来の問題に鑑み、
多種類の分析を１つのサンプラーを使用して同時に行う
ことができ、かつ、一回の分析に長時間を要する場合に
あっても、効率よく多種類の試料の分析が可能なフロー
インジェクション自動分析装置の提供を目的としたもの
である。
多種類の分析を１つのサンプラーを使用して同時に行う
ことができ、かつ、一回の分析に長時間を要する場合に
あっても、効率よく多種類の試料の分析が可能なフロー
インジェクション自動分析装置の提供を目的としたもの
である。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、
１若しくは複数の試料容器内から試料を吸引して送り出
すサンプラーと、該サンプラーからの試料を一定量だけ
貯留するサンプルループを有する切換弁と、前記サンプ
ルループ内の試料を押し出すキャリヤー送液ポンプと、
前記サンプルループからの試料が送り込まれて分析を行
うフローインジェクション方式の分析系と、前記サンプ
ラー、切換弁及びポンプを自動的に作動させるコントロ
ーラとを備えてなるフローインジェクション自動分析装
置において、１つの前記サンプラーに対して少なくとも
全リン分析、全窒素分析、アンモニア態窒素分析、及び
／又は硝酸態／亜硝酸態窒素分析を含む複数のフロ−イ
ンジェクション方式の分析系を備えるとともに、該分析
系毎に前記切換弁、キャリヤー液供給路をそれぞれ備
え、前記各切換弁は、サンプラー側からの試料導入路―
―サンプルループ――試料排液路なる経路、及びキャリ
ヤー送液ポンプからのキャリヤー液供給路――分析系へ
の試料送液路なる経路のそれぞれを連通させる第一のポ
ジションと、前記試料導入路――前記試料排液路なる経
路、及び前記キャリヤー液供給路――前記サンプルルー
プ――前記試料送液路なる経路のそれぞれを連通させる
第二のポジションとを有し、前記複数の切換弁の内の第
１の切換弁の試料導入路を前記サンプラーに連通させる
とともに、該切換弁の排液路を第２の切換弁の試料導入
路に連通させ、同様にして第２、第３……第ｎの切換弁
間において、前記サンプラーに近い上流側の切換弁から
の排液路とその下流側の切換弁への試料導入路とをそれ
ぞれ連通させ、前記コントロ−ラにより各分析系で行わ
れる分析の必要に応じて同一の試料についてサンプラ−
及び各切換弁を繰り返し動作させて分析系の試料送液路
へ試料を間欠的に送り込むように制御させることにあ
る。
解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、
１若しくは複数の試料容器内から試料を吸引して送り出
すサンプラーと、該サンプラーからの試料を一定量だけ
貯留するサンプルループを有する切換弁と、前記サンプ
ルループ内の試料を押し出すキャリヤー送液ポンプと、
前記サンプルループからの試料が送り込まれて分析を行
うフローインジェクション方式の分析系と、前記サンプ
ラー、切換弁及びポンプを自動的に作動させるコントロ
ーラとを備えてなるフローインジェクション自動分析装
置において、１つの前記サンプラーに対して少なくとも
全リン分析、全窒素分析、アンモニア態窒素分析、及び
／又は硝酸態／亜硝酸態窒素分析を含む複数のフロ−イ
ンジェクション方式の分析系を備えるとともに、該分析
系毎に前記切換弁、キャリヤー液供給路をそれぞれ備
え、前記各切換弁は、サンプラー側からの試料導入路―
―サンプルループ――試料排液路なる経路、及びキャリ
ヤー送液ポンプからのキャリヤー液供給路――分析系へ
の試料送液路なる経路のそれぞれを連通させる第一のポ
ジションと、前記試料導入路――前記試料排液路なる経
路、及び前記キャリヤー液供給路――前記サンプルルー
プ――前記試料送液路なる経路のそれぞれを連通させる
第二のポジションとを有し、前記複数の切換弁の内の第
１の切換弁の試料導入路を前記サンプラーに連通させる
とともに、該切換弁の排液路を第２の切換弁の試料導入
路に連通させ、同様にして第２、第３……第ｎの切換弁
間において、前記サンプラーに近い上流側の切換弁から
の排液路とその下流側の切換弁への試料導入路とをそれ
ぞれ連通させ、前記コントロ−ラにより各分析系で行わ
れる分析の必要に応じて同一の試料についてサンプラ−
及び各切換弁を繰り返し動作させて分析系の試料送液路
へ試料を間欠的に送り込むように制御させることにあ
る。
【０００９】尚、コントローラは、サンプラー及び１若
しくは複数の切換弁を必要な時間間隔で作動させるもの
であることが好ましく、また、サンプラーには、試料導
入路へ試料を希釈して供給する希釈装置を備えることが
好ましい。
しくは複数の切換弁を必要な時間間隔で作動させるもの
であることが好ましく、また、サンプラーには、試料導
入路へ試料を希釈して供給する希釈装置を備えることが
好ましい。
【００１０】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
ついて説明する。
ついて説明する。
【００１１】図１、図２は、本発明に係る分析装置の概
略を示す流路図であり、図において１は、サンプラーで
ある。
略を示す流路図であり、図において１は、サンプラーで
ある。
【００１２】サンプラー１は、試料台２、洗浄槽３、吸
引ノズル４及びノズル移動機構５を有している。
引ノズル４及びノズル移動機構５を有している。
【００１３】試料台２は、上面の所定の位置に多数の試
験管６，６…が載置できるようになっている。
験管６，６…が載置できるようになっている。
【００１４】試験管載置部の側方に洗浄槽３が備えられ
ており、これは、図３に示すように、中央の洗浄液槽３
ａの底部より洗浄液が供給され、その周囲の溢流路３ｂ
より流出させるようになっている。
ており、これは、図３に示すように、中央の洗浄液槽３
ａの底部より洗浄液が供給され、その周囲の溢流路３ｂ
より流出させるようになっている。
【００１５】吸引ノズル４は、棒状をなし、ノズル移動
機構５に支持されており、ポンプ７によってその先端よ
り液を吸引するようになっている。
機構５に支持されており、ポンプ７によってその先端よ
り液を吸引するようになっている。
【００１６】平行配置に撹拌棒８が備えられ、モータ９
によって撹拌棒８を回転させるようになっている。
によって撹拌棒８を回転させるようになっている。
【００１７】ノズル移動機構５は図１、図２に示すよう
に、水平方向に平行移動する横向きレール１０に対し
て、その長手方向に移動自在に縦レール１１を支持さ
せ、該縦レール１１に沿って昇降自在に昇降台１２が支
持され、該昇降台１２にノズル４及び撹拌棒８が支持さ
れており、横向きレール１０の水平移動及び縦向レール
１１の横向レール１０上の水平移動によってノズル４が
試料台２に沿って水平移動し、昇降台１２の縦向レール
１１に沿った昇降によって、ノズル４及び撹拌棒８が昇
降されるようになっている。
に、水平方向に平行移動する横向きレール１０に対し
て、その長手方向に移動自在に縦レール１１を支持さ
せ、該縦レール１１に沿って昇降自在に昇降台１２が支
持され、該昇降台１２にノズル４及び撹拌棒８が支持さ
れており、横向きレール１０の水平移動及び縦向レール
１１の横向レール１０上の水平移動によってノズル４が
試料台２に沿って水平移動し、昇降台１２の縦向レール
１１に沿った昇降によって、ノズル４及び撹拌棒８が昇
降されるようになっている。
【００１８】尚、これらの各動作は、ステッピングモー
タをコンピューター制御することによってなされるよう
になっている。
タをコンピューター制御することによってなされるよう
になっている。
【００１９】サンプラー１のノズル４は、後述する切換
弁の試料導入路に連通されている。
弁の試料導入路に連通されている。
【００２０】図中サンプラー１からは、第１〜第４の切
換弁２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃ，２０Ｄに同時に試料が送
り込まれるようになっており、各切換弁２０Ａ〜２０Ｄ
を介して、それぞれ個別の分析系Ａ〜Ｄへ試料を送り込
むようになっている。
換弁２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃ，２０Ｄに同時に試料が送
り込まれるようになっており、各切換弁２０Ａ〜２０Ｄ
を介して、それぞれ個別の分析系Ａ〜Ｄへ試料を送り込
むようになっている。
【００２１】各切換弁２０Ａ〜２０Ｄは、同一形状のも
のを使用しており、それぞれ図１に示すように、サンプ
ラー側からの試料導入路２１――サンプルループ２２―
―試料排液路２３なる経路、及びキャリヤー送液ポンプ
２４からのキャリヤー液供給路２５――分析系への試料
送液路２６なる経路のそれぞれを連通させる第一のポジ
ションと、図２に示すように試料導入路２１――試料排
液路２３なる経路、及びキャリヤー液供給路２５――サ
ンプルループ２２――試料送液路２６なる経路のそれぞ
れを連通させる第二のポジションとを有している。そし
て、各切換弁の内の第１の切換弁２０Ａの試料導入路２
１をサンプラー１のノズル４に連通させるとともに、第
１の切換弁２０Ａからの試料排液路２３を第２の切換弁
２０Ｂの試料導入路２１に連通させ、同様にして第２、
第３及び第４の切換弁２０Ｂ，２０Ｃ，２０Ｄ間におい
てもサンプラー１に近い上流側の切換弁の試料排液路２
３とその下流側の切換弁への試料導入路２１とをそれぞ
れ連通させている。
のを使用しており、それぞれ図１に示すように、サンプ
ラー側からの試料導入路２１――サンプルループ２２―
―試料排液路２３なる経路、及びキャリヤー送液ポンプ
２４からのキャリヤー液供給路２５――分析系への試料
送液路２６なる経路のそれぞれを連通させる第一のポジ
ションと、図２に示すように試料導入路２１――試料排
液路２３なる経路、及びキャリヤー液供給路２５――サ
ンプルループ２２――試料送液路２６なる経路のそれぞ
れを連通させる第二のポジションとを有している。そし
て、各切換弁の内の第１の切換弁２０Ａの試料導入路２
１をサンプラー１のノズル４に連通させるとともに、第
１の切換弁２０Ａからの試料排液路２３を第２の切換弁
２０Ｂの試料導入路２１に連通させ、同様にして第２、
第３及び第４の切換弁２０Ｂ，２０Ｃ，２０Ｄ間におい
てもサンプラー１に近い上流側の切換弁の試料排液路２
３とその下流側の切換弁への試料導入路２１とをそれぞ
れ連通させている。
【００２２】分析系Ａは、例えば全リン分析、分析系Ｂ
は、全窒素分析、分析系Ｃはアンモニア態窒素分析、分
析系Ｄは硝酸態／亜硝酸態窒素分析を行うためのそれぞ
れ独立をした分析流路を構成している。
は、全窒素分析、分析系Ｃはアンモニア態窒素分析、分
析系Ｄは硝酸態／亜硝酸態窒素分析を行うためのそれぞ
れ独立をした分析流路を構成している。
【００２３】尚、これらの各分析流路は、後述する自動
コントローラに試料毎にその分析項目を設定することに
より、必要な分析流路を自動的に選択使用するように構
成されている。
コントローラに試料毎にその分析項目を設定することに
より、必要な分析流路を自動的に選択使用するように構
成されている。
【００２４】各流路において、３０はポンプ、３５は還
元カラム、３１は圧力計、３２は分解槽、３３は反応
槽、３４は検出器を示している。
元カラム、３１は圧力計、３２は分解槽、３３は反応
槽、３４は検出器を示している。
【００２５】各分析系Ａ〜Ｄでは、キャリヤー送液ポン
プ２４と連動する１〜３の送液ポンプ３０があり、それ
ぞれ試薬その他の液を分析系に送り込むようにしてい
る。
プ２４と連動する１〜３の送液ポンプ３０があり、それ
ぞれ試薬その他の液を分析系に送り込むようにしてい
る。
【００２６】次に上記実施形態の装置の動作について説
明すると、まず、サンプラー１においては、分析しよう
とする試料を必要に応じて希釈する。この希釈は、１の
試験管内の試料を所定量だけノズル４で吸引させ、空の
別の希釈用試験管に移し、次いでノズル４の洗浄液槽５
もしくは他の希釈液槽から所定量の試料毎に希釈率を設
定できる希釈液を吸引させて、希釈用試験管に移し、こ
れと同時の撹拌棒８を動作させて撹拌する。
明すると、まず、サンプラー１においては、分析しよう
とする試料を必要に応じて希釈する。この希釈は、１の
試験管内の試料を所定量だけノズル４で吸引させ、空の
別の希釈用試験管に移し、次いでノズル４の洗浄液槽５
もしくは他の希釈液槽から所定量の試料毎に希釈率を設
定できる希釈液を吸引させて、希釈用試験管に移し、こ
れと同時の撹拌棒８を動作させて撹拌する。
【００２７】このようにして、希釈したもしくは希釈し
ない試料を切換弁２０Ａ〜２０Ｄ側へ送り出す。この
時、各切換弁は図１に示す第１のポジションにあり、第
１の切換弁２０Ｄの試料導入路２１から送り込まれる試
料は、各切換弁２０Ａ〜２０Ｄの各サンプルループ２２
内に充填されて貯留される。
ない試料を切換弁２０Ａ〜２０Ｄ側へ送り出す。この
時、各切換弁は図１に示す第１のポジションにあり、第
１の切換弁２０Ｄの試料導入路２１から送り込まれる試
料は、各切換弁２０Ａ〜２０Ｄの各サンプルループ２２
内に充填されて貯留される。
【００２８】また、この時、キャリヤー送液ポンプ２４
ａからのキャリヤー液は、各切換弁の試料送液路２５か
ら送り出されている。
ａからのキャリヤー液は、各切換弁の試料送液路２５か
ら送り出されている。
【００２９】このようにして、試料が各サンプルループ
２２に充填されたら、試料の供給を止め、各切換弁を図
２に示す第２のポジションに変換させる。
２２に充填されたら、試料の供給を止め、各切換弁を図
２に示す第２のポジションに変換させる。
【００３０】これによってサンプルループ２２内の試料
は、キャリヤー送液ポンプ２４ａからのキャリヤー液に
よって押し出され、試料送液路２６から各分析系に送り
出され、所定の分析がなされる。
は、キャリヤー送液ポンプ２４ａからのキャリヤー液に
よって押し出され、試料送液路２６から各分析系に送り
出され、所定の分析がなされる。
【００３１】このサンプラーによる試料の吸引送り出
し、各切換弁及びポンプ等その他の動作装置の一連の動
作は、コンピューター制御による自動コントローラによ
ってコントロールされており、この自動コントローラに
必要な設定事項を入力することによって、予め入力した
プログラムに従って動作がなされるようになっている。
し、各切換弁及びポンプ等その他の動作装置の一連の動
作は、コンピューター制御による自動コントローラによ
ってコントロールされており、この自動コントローラに
必要な設定事項を入力することによって、予め入力した
プログラムに従って動作がなされるようになっている。
【００３２】この自動コントローラでは、各分析系への
先の試料の送り込み後、その試料が所定の処理がなされ
て検出器による検出が完了しているか否かにかかわら
ず、次の別の試料の送り込みを開始させることができる
ようになっている。
先の試料の送り込み後、その試料が所定の処理がなされ
て検出器による検出が完了しているか否かにかかわら
ず、次の別の試料の送り込みを開始させることができる
ようになっている。
【００３３】尚、この自動コントローラでは、分析しよ
うとする試料数、リピート回数、１回の試料吸引量、リ
ピートタイム、洗浄タイム、アナリシスタイム及びディ
レータイムを試料に応じて設定することによって各試料
について自動的に分析動作がなされるようになってい
る。
うとする試料数、リピート回数、１回の試料吸引量、リ
ピートタイム、洗浄タイム、アナリシスタイム及びディ
レータイムを試料に応じて設定することによって各試料
について自動的に分析動作がなされるようになってい
る。
【００３４】リピート回数とは、同一試料について繰り
返しサンプラー１及び切換弁２０Ａ〜２０Ｄを動作させ
て、各分析系の試料送液路２６へ間欠的に送り込む回数
をいい、リピートタイムとは、その時の１回の送り込み
から次の送り込みまでの時間、洗浄タイムとは、リピー
ト回数中において洗浄液にて試料導入路２１及びサンプ
ルループ２２を洗浄する時間をいう。
返しサンプラー１及び切換弁２０Ａ〜２０Ｄを動作させ
て、各分析系の試料送液路２６へ間欠的に送り込む回数
をいい、リピートタイムとは、その時の１回の送り込み
から次の送り込みまでの時間、洗浄タイムとは、リピー
ト回数中において洗浄液にて試料導入路２１及びサンプ
ルループ２２を洗浄する時間をいう。
【００３５】また、アナリシスタイムとは、１回の試料
の送り込みからその試料が検出器３４を通過するまでの
時間をいい、ディレータイムとは、第１試料の検出器３
４通過による分析データ検出から次に送られる別の第２
試料の分析データが検出されるまでの時間をいう。
の送り込みからその試料が検出器３４を通過するまでの
時間をいい、ディレータイムとは、第１試料の検出器３
４通過による分析データ検出から次に送られる別の第２
試料の分析データが検出されるまでの時間をいう。
【００３６】これらの各設定条件値を入力することによ
り、自動的に第１試料の送り込みから第２試料の送り込
みまでの時間、即ち、インジェクトタイムが算出され
て、第１試料の分析結果を待たずに次の試料の送り込み
を順次行わせる装置のコントロールと、得られた検出デ
ータのグラフ、表作成、記録等のデータ処理とを１台の
コンピュータにて支障なく行わせるようになっている。
り、自動的に第１試料の送り込みから第２試料の送り込
みまでの時間、即ち、インジェクトタイムが算出され
て、第１試料の分析結果を待たずに次の試料の送り込み
を順次行わせる装置のコントロールと、得られた検出デ
ータのグラフ、表作成、記録等のデータ処理とを１台の
コンピュータにて支障なく行わせるようになっている。
【００３７】この自動コントローラでは、試料の液質
（粘性、比重等）に応じて試料吸引速度が設定できるの
で、正確な試料導入が可能となり、更に、試料吸引量が
設定できるので、貴重な試料を効率よく利用できる。
（粘性、比重等）に応じて試料吸引速度が設定できるの
で、正確な試料導入が可能となり、更に、試料吸引量が
設定できるので、貴重な試料を効率よく利用できる。
【００３８】
【発明の効果】上述したように、本発明のフローインジ
ェクション自動分析装置においては、上流側の切換弁の
試料排出路と下流側の切換弁の試料導入路とを連通させ
て、複数の切換弁を１つのサンプラーに連通させたこと
により、１つのサンプラーによって、多数の異なった分
析を行う分析系に試料を送り込むことができ、多数の分
析が同時に行われているため、装置の操作や試料の扱い
が簡略化される。
ェクション自動分析装置においては、上流側の切換弁の
試料排出路と下流側の切換弁の試料導入路とを連通させ
て、複数の切換弁を１つのサンプラーに連通させたこと
により、１つのサンプラーによって、多数の異なった分
析を行う分析系に試料を送り込むことができ、多数の分
析が同時に行われているため、装置の操作や試料の扱い
が簡略化される。
【００３９】また、コントローラは、サンプラー及び切
換弁の動作を必要な時間間隔で作動させることができる
ようにしたことにより、１回の分析に数十分といった長
時間を要する場合にも試料の送り込み間隔を短くするこ
とによって、多数の試料の全体の分析時間を短くするこ
とができる。
換弁の動作を必要な時間間隔で作動させることができる
ようにしたことにより、１回の分析に数十分といった長
時間を要する場合にも試料の送り込み間隔を短くするこ
とによって、多数の試料の全体の分析時間を短くするこ
とができる。
【００４０】更に、サンプラーに希釈装置を設けたこと
により、濃度を違えた後、数回の分析を自動的に行うこ
とができ、作業効率がよい。
により、濃度を違えた後、数回の分析を自動的に行うこ
とができ、作業効率がよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態の全体の概略を示す流路図
である。
である。
【図２】同上の切換弁動作状態を示す流路図である。
【図３】同上のサンプラーの洗浄液槽及び吸引ノズルと
撹拌装置を示す断面図である。
撹拌装置を示す断面図である。
【符号の説明】 Ａ〜Ｄ 分析系 １ サンプラー ２ 試料台 ３ 洗浄槽 ３ａ 洗浄液槽 ３ｂ 溢流路 ４ 吸引ノズル ５ ノズル移動機構 ６ 試験管 ７ ポンプ ８ 撹拌棒 ９ モータ １０ 横向きレール １１ 縦向きレール １２ 昇降台 ２０Ａ 第１の切換弁 ２０Ｂ 第２の切換弁 ２０Ｃ 第３の切換弁 ２０Ｄ 第４の切換弁 ２１ 試料導入路 ２２ サンプルループ ２３ 試料排液路 ２４ キャリヤー送液ポンプ ２５ キャリヤー送液給路 ２６ 試料送液路 ３０ ポンプ ３１ 圧力計 ３２ 分解槽 ３３ 反応槽 ３４ 検出器 ３５ 還元カラム
Claims (3)
- 【請求項１】１若しくは複数の試料容器内から試料を吸
引して送り出すサンプラーと、該サンプラーからの試料
を一定量だけ貯留するサンプルループを有する切換弁
と、前記サンプルループ内の試料を押し出すキャリヤー
送液ポンプと、前記サンプルループからの試料が送り込
まれて分析を行うフローインジェクション方式の分析系
と、前記サンプラー、切換弁及びポンプを自動的に作動
させるコントローラとを備えてなるフローインジェクシ
ョン自動分析装置において、 １つの前記サンプラーに対して複数の前記分析系を備え
るとともに、該分析系毎に前記切換弁、キャリヤー液供
給路をそれぞれ備え、前記各切換弁は、サンプラー側か
らの試料導入路――サンプルループ――試料排液路なる
経路、及びキャリヤー送液ポンプからのキャリヤー液供
給路――分析系への試料送液路なる経路のそれぞれを連
通させる第一のポジションと、前記試料導入路――前記
試料排液路なる経路、及び前記キャリヤー液供給路――
前記サンプルループ――前記試料送液路なる経路のそれ
ぞれを連通させる第二のポジションとを有し、前記複数
の切換弁の内の第１の切換弁の試料導入路を前記サンプ
ラーに連通させるとともに、該切換弁の排液路を第２の
切換弁の試料導入路に連通させ、同様にして第２、第３
……第ｎの切換弁間において、前記サンプラーに近い上
流側の切換弁からの排液路とその下流側の切換弁への試
料導入路とをそれぞれ連通させたことを特徴としてなる
フローインジェクション自動分析装置。 - 【請求項２】コントローラは、サンプラー及び１若しく
は複数の切換弁を必要な時間間隔で作動させるものであ
る請求項１に記載のフローインジェクション自動分析装
置。 - 【請求項３】サンプラーには、試料導入路へ試料を希釈
して供給する希釈装置を備えてなる請求項１若しくは２
に記載のフローインジェクション自動分析装置。
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| JP10356048A JP2000180455A (ja) | 1998-12-15 | 1998-12-15 | フローインジェクション自動分析装置 |
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| JP10356048A JP2000180455A (ja) | 1998-12-15 | 1998-12-15 | フローインジェクション自動分析装置 |
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ID=18447069
Family Applications (1)
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