JP2000180081A - 蓄熱体およびこの蓄熱体を用いた蓄熱式ラジアントチューブバーナ - Google Patents

蓄熱体およびこの蓄熱体を用いた蓄熱式ラジアントチューブバーナ

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JP2000180081A JP10352550A JP35255098A JP2000180081A JP 2000180081 A JP2000180081 A JP 2000180081A JP 10352550 A JP10352550 A JP 10352550A JP 35255098 A JP35255098 A JP 35255098A JP 2000180081 A JP2000180081 A JP 2000180081A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炉内冷却機能を備えるとともに、破損がな
く、かつ、蓄熱(冷却)効率のよい蓄熱体を備えた蓄熱
式ラジアントチューブバーナを提供する。 【解決手段】 ラジアントチューブ10の両端部内にバ
ーナ本体Bra,Brbを設けるとともに、多数の貫通孔1
6を有する複数の板状蓄熱材15を前記バーナ本体の外
周に所定空間Bを保ち、かつ、隣接する板状蓄熱材の貫
通孔が同一直線上とならないように積層一体化した蓄熱
体14a,14bをラジアントチューブ内面と所定空間
Aを有するように配設するとともに、蓄熱体と前記空間
Aをラジアントチューブの長手方向に仕切部材23a,
23bで区画し、この仕切部材で区画された空間のラジ
アントチューブ端部側に燃焼用空気供給兼排ガス排気口
24a,24bを、他方側に冷却空気供給口25a,2
5bを設けた蓄熱式ラジアントチューブバーナ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄熱体およびこの
蓄熱体を用いた蓄熱式ラジアントチューブバーナに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、鉄
鋼炉やアルミ溶解炉等の工業用燃焼加熱炉においては、
高温の燃焼排ガスの顕熱を最大限に利用するため、蓄熱
体により排ガスの熱を回収し、つぎにこの熱により燃焼
用空気を予熱して省エネルギーを図る蓄熱式バーナが広
く採用実用化されている。
【0003】そして、前記蓄熱体としては、特開平9−
243055号公報に記載のセラミックからなるボール
状の蓄熱材を利用したものや、特開平8−24767号
公報に記載のセラミックからなるハニカム状の蓄熱材を
利用するものが知られている。
【0004】しかしながら、蓄熱体としてボール状の蓄
熱材を使用する場合には、通気ガスが蓄熱材に衝突しな
がら流れる、つまり、乱流となるので熱伝達は良いが近
接する蓄熱材間の通気抵抗が大きく、かつ、蓄熱材と通
気ガスとの接触面積が小さいため効果的に熱回収するこ
とができず、必要な伝熱面積を確保するためには蓄熱体
を大型化する必要があるという問題を有する。
【0005】一方、ハニカム状の蓄熱体は、その体積の
割に表面積が大きいため、通気抵抗が少なく効果的に熱
回収できるが、高温の燃焼排ガスから排熱を回収する場
合、その構造上、周辺部分は中心部分に比べて高温とな
り、燃焼用空気を予熱する場合は、周辺部分は中心部分
に比べて低温となって、大きな温度勾配が生じるため、
一様に燃焼用空気(燃焼排ガス顕熱)を予熱(蓄熱)で
きない。また、セラミックからなるハニカム状の蓄熱材
を使用する場合は外側部分が破損しやすいという問題を
有する。
【0006】また、蓄熱式ラジアントチューブバーナと
しては、特公平6−35885号公報で図9に示すよう
に、ラジアントチューブ40の両端部に蓄熱体41a,
41bを備えたバーナ本体42a,42bを設け、バー
ナを交互に燃焼させ、燃焼排ガスを一方の蓄熱体で回収
し、つぎのバーナ切替え時にこの蓄熱体で燃焼用空気を
予熱して省エネルギーを図る蓄熱式ラジアントチューブ
バーナが提案されている。
【0007】この蓄熱式ラジアントチューブバーナにお
いては、切替弁V10および遮断弁V11、V12を操作して
燃料ガスと燃焼用空気を図に示すように、一方のバーナ
本体42aに供給して燃焼させて炉内を加熱する。そし
て、800〜900℃の燃焼排ガスは蓄熱体41bを通
過して蓄熱体41bを800〜900℃とし、燃焼排ガ
ス自身は約200℃に降温して切替弁V10を介して排ガ
ス吸引ファン43から排気される。その後、所定時間経
過すると、前記切替弁V10および遮断弁V11,V12を操
作して、バーナ本体42bを燃焼させる。この場合、燃
焼用空気は蓄熱体41bを通過することにより予熱さ
れ、その燃焼排ガスは約200℃の蓄熱体41aを80
0〜900℃に加熱したのち排ガス吸引ファン43から
排気されるものである。なお、44は燃焼用空気ブロ
ワ、45は炉壁である。
【0008】ところで、ヒートサイクルの変更あるいは
炉内修理等を行なう場合、炉内温度を急速に冷却させる
ことが要求される。このような場合、前記蓄熱式ラジア
ントチューブバーナにおいて、炉内冷却機能をもたせる
ためには、バーナを消火して、ラジアントチューブ40
内に燃焼用空気(冷却空気兼用)を供給することにより
ラジアントチューブを冷却することが考えられる。
【0009】しかしながら、いま、燃焼状態のバーナ本
体42aを消火し、この消火したバーナ本体42a側か
ら冷却用空気を供給すると、常温の冷却用空気は初期に
おいて約200℃の蓄熱体41aを通過して予熱された
のち、ラジアントチューブ40内に流入し、ラジアント
チューブ40を冷却したのち、バーナ本体42aの燃焼
によって発生した燃焼排ガスで800〜900℃に加熱
された蓄熱体41bを通過するため、冷却初期には70
0〜800℃に加熱されて排出されることになるが、こ
のとき、切替弁V10および排ガス吸引ファン43を焼損
するという問題を有する。
【0010】なお、切替弁V10および排ガス吸引ファン
43を耐熱鋼製とすることにより焼損事故は防止できる
が、高価になるばかりか、つぎにバーナを燃焼させる場
合、各蓄熱体41a,41bは低温になっているため、
立上がり時間がかかるという問題を有する。
【0011】また、逆に、他方のバーナ本体42b側か
ら冷却用空気を供給すると、前記同様、冷却用空気は初
期において高温状態の蓄熱体41bを通過して予熱さ
れ、700〜800℃となってラジアントチューブ40
内に供給されるため、冷却時間が長くなるという問題を
有する。
【0012】さらに、切替弁V10および排ガス吸引ファ
ン43の焼損を防止するために、冷却空気を短時間(数
秒間隔)で供給方向を切換えるようにすると、前述の7
00〜800℃の空気の熱を蓄熱体41a,41bで受
渡しすることになり、炉内を短時間で冷却することがで
きないという問題を有する。
【0013】したがって、本発明は前記問題を解決すべ
く種々検討の結果なされたもので、熱回収効率の良好な
蓄熱体およびこの蓄熱体を用いて、冷却空気を蓄熱体を
通過することなくラジアントチューブに供給して前記課
題を解決することのできる蓄熱式ラジアントチューブバ
ーナを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、蓄熱体を、多数の貫通孔を有する複数の
板状蓄熱材を、所定空間を保ち、かつ、隣接する板状蓄
熱材の貫通孔が同一直線上とならないように積層一体化
した構成としたものである。また、蓄熱式ラジアントチ
ューブバーナを、ラジアントチューブの両端部内にバー
ナ本体を設けるとともに、多数の貫通孔を有する複数の
リング状蓄熱材を前記バーナ本体の外周に所定空間を保
ち、かつ、隣接するリング状蓄熱材の貫通孔が同一直線
上とならないように積層一体化した蓄熱体を前記ラジア
ントチューブ内面と所定空間を有するように配設すると
ともに、前記蓄熱体とラジアントチューブ内面との空間
をラジアントチューブの長手方向に仕切部材で区画し、
この仕切部材で区画された空間のラジアントチューブ端
部側に燃焼用空気供給兼排ガス排気口を、他方側に冷却
空気供給口を設けた構成としたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて図を参照しながら説明する。図1は、本発明の蓄熱
体の分解斜視図を示し、蓄熱体1は多数の貫通孔3を有
する複数の、たとえばセラミック焼成体からなる円形の
板状蓄熱材2と、同じくセラミック焼成体からなる環状
のスペーサ4からなる。
【0016】そして、前記各板状蓄熱材2はスペーサ4
を介し、かつ、隣接する板状蓄熱材2の貫通孔3が同一
直線上にならないように積層した状態で、図示しないダ
クト内に装着して一体化するか、あるいは、積層状態と
したうえで外周に図示しないセラミックペーパを巻回し
て一体化したものである。
【0017】なお、前記説明では、各円形の板状蓄熱材
2に同一パターンで貫通孔3を設けたものを使用したた
め、隣接する板状蓄熱材2を互いに円周方向に所定角度
ずらして、各貫通孔が同一直線上にならないように積層
するが、パターンの異なる2種類の板状蓄熱材2を使用
する場合には、単に交互に積層してもよい。
【0018】また、スペーサ4も環状のものに限らず、
Y字形、十字形のリブ部分を中央部に設けたり、板状蓄
熱材2の片側縁部に環状突条のスペーサ部を設けて、前
記スペーサ4を使用しなくてもよい。さらに、前記板状
蓄熱材2および貫通孔3の形状も、円形に限らず方形、
六角形等であってもよい。
【0019】前述のように、蓄熱体1は、多数の貫通孔
3を有する複数の板状蓄熱材2をスペーサあるいはスペ
ーサ部4を介在させることにより形成される空間5を介
して、かつ、隣接する板状蓄熱材2の貫通孔3が同一直
線上とならないように積層一体化したため、一端から供
給された高温の燃焼排ガスは貫通孔3を通過して空間5
に至る。しかし、隣接する板状蓄熱材2の貫通孔3は同
一直線上に位置していないため、まず、空間5に流入し
た燃焼排ガスの大部分は次の板状蓄熱材2の平面部に衝
突して拡散され、その後、同様に次の板状蓄熱材2の貫
通孔3から次の空間5へと流入する。このように、板状
蓄熱材2の伝熱面積は貫通孔3内面に加えて板状蓄熱材
2の表面におよぶため広く、燃焼排ガスは空間5内での
拡散により各貫通孔3へ均一に流入するので、熱回収効
率は向上する。燃焼用空気を予熱するに際しては前記燃
焼排ガスとは逆に蓄熱体1の他端から空気を供給する
が、前記燃焼排ガスと同様、前述のように、通気ガスは
空間5内からつぎの板状蓄熱材2の貫通孔3へ万遍なく
均一に流入するため、板状蓄熱材2の外周部と内周部と
の温度差がなく、前記燃焼用空気を効率よく、一様に予
熱することができる。
【0020】なお、板状蓄熱材2に設ける貫通孔3の開
口率は板状蓄熱材2の平板部における30〜60%であ
るのが好ましい。また、板状蓄熱材2の材質は本実施例
に限定されるものではなく、例えばステンレス鋼やイン
コネル等の金属製であってもよい。
【0021】つぎに、前記発明からなる蓄熱体を用いた
蓄熱式ラジアントチューブバーナを図3〜図8にしたが
って説明する。10はラジアントチューブで、その両端
部には、燃料供給管11a,11bが設けられるととも
に、この燃料供給管11a,11bの外方に設けた内筒
12a,12bの外周に外筒13a,13bが設けら
れ、前記内筒12a,12bと外筒13a,13bとで
形成される空間には下記する蓄熱体14a,14bが配
設されている。なお、蓄熱体14a,14bの前方には
多数の開口22a,22bが設けられている。
【0022】ところで、前記蓄熱体14a,14bは、
内径を前記内筒12a,12bと略同一で、外径を外筒
13a,13bより若干小径とし多数の貫通孔16を有
する円板状のセラミック焼成体等からなる複数の板状蓄
熱材15と、内径を内筒12a,12bと略同一の内環
状部18と外径を前記板状蓄熱材15の外径と等しくし
た外環状部19とをリブ20で一体化した複数のスペー
サ17とからなる。
【0023】そして、前記板状蓄熱材15とスペーサ1
7とを、図6に示すように、内筒12a,12b上に交
互に、しかも、前記隣接する板状蓄熱材15の貫通孔1
6が同一直線上にならないように積層するとともに、そ
の外周にセラミックテープ21を巻回して一体化したも
ので、その後、外筒13a,13b内に装着したもので
ある。なお、貫通孔16の開口率は、蓄熱材15の平板
部における35〜55%であるのが好ましい。
【0024】また、前記蓄熱体14a,14bを内蔵す
る外筒13a,13bとラジアントチューブ10との間
には空間Aが形成されているが、この空間Aは仕切板2
3a,23bにより長手方向に2分割されている。
【0025】さらに、ラジアントチューブ10の前記仕
切板23a,23bより後方には燃焼用空気供給兼排気
口24a,24bが、前方には冷却用空気供給兼排気口
25a,25bが設けられている。
【0026】そして、前記燃料供給管11a,11bは
燃料遮断弁V1a,V1bを介して燃料供給ラインに接続す
るとともに、燃焼用空気供給兼排気口24a,24bは
排ガス遮断弁V2a,V2bを介して排ガス吸引ファンF1
に連通し、かつ、前記排ガス遮断弁V2a,V2bと燃焼用
空気供給兼排気口24a,24b間は燃焼用空気遮断弁
3a,V3bを介して燃焼用空気ブロワF2に連通してい
る。
【0027】また、前記冷却用空気供給兼排気口25
a,25bは冷却用空気遮断弁V4a,V4bを介して前記
燃焼用空気ブロワF2に連通するとともに、前記冷却用
空気遮断弁V4a,V4bと冷却用空気供給兼排気口25
a,25bとの間は冷却用空気遮断弁V5a,V5bに接続
している。
【0028】さらに、前記排ガス遮断弁V2a,V2bより
下流の排ガス合流点aより下流の排ガスラインに排ガス
遮断弁V6を設けるとともに、この排ガス遮断弁V6のバ
イパスラインに調整弁V7とモータ駆動により開・閉す
る脈動流発生機構である回転弁V8が設置してある。
【0029】前記回転弁V8は、図7に示すように、流
路Pを有する弁箱27と、弁体28を回転するシャフト
29とからなり、モータMの駆動により流路Pを開閉す
るものである。なお、30はシールパッキンで31はグ
ランドである。
【0030】つぎに、前記構成からなる蓄熱式ラジアン
トチューブバーナBrは、まず、前記燃料遮断弁V1a
排ガス遮断弁V2b、燃焼用空気遮断弁V3aおよび排ガス
遮断弁V6を開、その他の遮断弁を閉とし、燃焼用空気
ブロワF2、排ガス吸引ファンF1を駆動するとともに燃
料供給ラインから燃料ガスを一方のバーナ本体Braに供
給する。燃焼用空気は蓄熱体14aを通過して開口22
aから噴出する一方、燃料ガスは燃料供給管11aの先
端開口部から噴出する。そして、燃焼用空気と燃料ガス
は開口22aと燃料供給管11aの先端開口部との間に
形成される保炎部26aで混合され、図示しない点火プ
ラグのスパークによりバーナ本体Braが着火し完全燃焼
する。そして、その燃焼排ガスはラジアントチューブ1
0を通り、その輻射伝熱により炉T内を加熱したのち蓄
熱体14bを通過して、該蓄熱体14bを800〜90
0℃に加熱し、燃焼ガス自身は約200℃に降温し、排
ガス吸引ファンF1から排気される。
【0031】このように、前記蓄熱体14a,14bは
燃焼排ガスを通過させることにより蓄熱し、燃焼用空気
を通過させることにより燃焼用空気を予熱するが、蓄熱
体14a,14bは前述のように、板状蓄熱材15とス
ペーサ17とからなり、しかも隣接する板状蓄熱材15
に設けた貫通孔16は同一直線上にならないようになっ
ている。したがって、たとえば、高温の燃焼排ガスは貫
通孔16を通過してスペーサ17により形成された空間
Bに至るが、貫通孔16が同一直線上に配置されていな
いため、燃焼排ガスは板状蓄熱材15の平面部に衝突し
て拡散される。つまり、空間B内は乱流となり、板状蓄
熱材15は貫通孔16の内面および平面部を一様に加熱
されて燃焼排ガス自身は抜熱されて、順次、下流側の空
間Bへと流れる。したがって、加熱(蓄熱)効率は非常
に良好である。また、同様に、燃焼用空気をも効率よく
予熱することができる。
【0032】その後、所定時間経過後、前記冷却用空気
遮断弁V4a,V4b,V5a,V5bを除く他の遮断弁を互い
に逆方向に切替え、つまり、バーナ本体Brbが燃焼し、
バーナ本体Braは消火する。この場合、バーナ本体Brb
に供給される燃焼用空気は、既に高温となった蓄熱体1
4bを通過して高温(700〜800℃)に予熱されて
開口22bから噴出する一方、燃料ガスは燃料供給管1
1bの先端開口部から噴出する。そして、燃焼用空気と
燃料ガスは燃料供給管11bの先端開口部との間で形成
される保炎部26bで混合され完全燃焼する。この燃焼
排ガスは今度は蓄熱体14aを通って蓄熱体14aを8
00〜900℃に予熱して排気される。その後、所定時
間が経過すると、前述とは逆に各遮断弁が元の状態に切
替り順次バーナ本体Bra,Brbは交番燃焼を行なう。
【0033】ところで、バーナ装置において、加熱効率
を向上させる技術として、伝熱管内の燃焼排ガスを脈動
させることにより流速を速め熱伝達係数を大きくするパ
ルス燃焼方式が知られている。したがって、これを前記
蓄熱式ラジアントチューブバーナBrに適用するには、
前述のように、バーナ本体Bra,Brbを交番燃焼させる
とともに、前記排ガス遮断弁V6を閉とし、調整弁V7
ラジアントチューブ10内の圧力P1をプラス圧力とな
るように調整したうえで、モータMの駆動により回転弁
8を作動させて数10Hz〜100Hzのサイクルで
流路Pを開閉させる。これによりラジアントチューブ1
0内の圧力は、図8に示すように圧力はP1,Pmaxと変
動し、つまり、燃焼排ガスは脈動流となって排気される
こととなり、ラジアントチューブ10内の加熱効率を向
上させることになる。
【0034】つぎに、ヒートサイクルの変更等により、
炉温を降温させる必要が生じると、前記燃料遮断弁
1a,V1b、排ガス遮断弁V2a,V2b、燃焼用空気遮断
弁V3a,V3bを閉とするとともに、たとえば、冷却用空
気遮断弁V4aを開、V4bを閉とする一方、冷却用空気遮
断弁V5aを閉、V5bを開、排ガス吸引ファンF1を停止
する。そうすると、冷却用空気供給兼排気口25aから
燃焼用空気ブロワF2からの冷却用空気が供給され、こ
の冷却用空気は高温となっている蓄熱体14a内を通過
することなく、すなわち、余り昇温することなくラジア
ントチューブ10に供給され、ラジアントチューブ10
を有効に冷却したのち冷却用空気遮断弁V5bから排気さ
れることになる。
【0035】なお、冷却用空気を供給する冷却用空気供
給口兼排気口は25a,25bのいずれでもよいが、低
温側蓄熱体、たとえば、今まで燃焼状態にあったバーナ
本体側から供給すれば、ラジアントチューブ10を通過
して昇温した冷却用空気が高温側蓄熱体の外周を通過す
るため該蓄熱体の保有熱の損失が少なく、つぎのバーナ
燃焼時に、バーナ点火初期から燃焼用空気を予熱するこ
とができる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかる蓄熱体によれば、多数の貫通孔を有する板状蓄熱
材をスペーサを介して所定空間を介するとともに隣接す
る貫通孔が互いに同一直線上とならないように積層一体
化したものである。したがって、一端側の蓄熱材の貫通
孔を通過して空間に入った高温(低温)気体は貫通孔内
壁を加熱(冷却)したのち次の蓄熱材表面に衝突して乱
流となりその表面を一様に加熱(冷却)し、前記空間内
で拡散された気体は次の蓄熱材の各貫通孔に均一に流入
し、前述のように各蓄熱材を一様に加熱(冷却)する。
従って、蓄熱体の中心部と周辺部とで温度差を生じるこ
とがないので、効率のよい熱交換を行なうことができ
る。
【0037】また、蓄熱式ラジアントチューブバーナに
よれば、前述の構成を有する蓄熱体を備えているため、
前記効果を有するとともに、ラジアントチューブを冷却
する冷却用空気は、蓄熱体の外方とラジアントチューブ
内方間の区画空間に供給され、蓄熱体内を通過すること
なく供給・排気されることになる。したがって、冷却用
空気が蓄熱体により予熱されることがなく、従来、炉内
冷却に要していた時間を、たとえば1時間から30分に
短縮でき生産効率を向上することができる。
【0038】さらに、炉の冷却終了後、再度、炉を昇温
させる場合、蓄熱体は余り降温していないため、バーナ
点火初期から燃焼用空気を予熱することができ省エネル
ギーを図ることができるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる蓄熱体の分解斜視図。
【図2】 蓄熱体の断面図。
【図3】 本発明にかかる蓄熱式ラジアントチューブバ
ーナおよびその配管系統を示す図。
【図4】 板状蓄熱材の平面図。
【図5】 スペーサの平面図。
【図6】 図3の部分断面拡大図。
【図7】 回転弁の断面図。
【図8】 回転弁開閉周期と炉圧との関係を示すグラ
フ。
【図9】 従来の蓄熱式ラジアントチューブバーナを示
す図。
【符号の説明】
1…蓄熱体、2…円板状蓄熱材、3…貫通孔、4…スペ
ーサ、 10…ラジアントチューブ、11a,11b…
燃料供給管、12a,12b…内筒、13a,13b…
外筒、14a,14b…蓄熱体、15…板状蓄熱材、1
6…貫通孔、17…スペーサ、22a,22b…開口、
23a,23b…仕切板、24a,24b…燃焼用空気
供給兼排気口、25a,25b…冷却用空気供給兼排気
口、A…空間、Br…蓄熱式ラジアントチューブバー
ナ、Bra,Brb…バーナ本体、F1…排ガス吸引ファ
ン、F2…燃焼用空気ブロワ、V1a,V1b…燃料遮断
弁、V2a,V2b…排ガス遮断弁、V3a,V3b…燃焼用空
気遮断弁、V4a,V4b…冷却用空気遮断弁、V5a,V5b
…冷却用空気遮断弁、V6…排ガス遮断弁、V7…調整
弁、V8…回転弁、a…排ガス合流点、T…炉。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F28D 20/00 F28D 20/00 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の貫通孔を有する複数の板状蓄熱材
    を、所定空間を保ち、かつ、隣接する板状蓄熱材の貫通
    孔が同一直線上とならないように積層一体化したことを
    特徴とする蓄熱体。
  2. 【請求項2】 ラジアントチューブの両端部内にバーナ
    本体を設けるとともに、多数の貫通孔を有する複数のリ
    ング状蓄熱材を前記バーナ本体の外周に所定空間を保
    ち、かつ、隣接するリング状蓄熱材の貫通孔が同一直線
    上とならないように積層一体化した蓄熱体を前記ラジア
    ントチューブ内面と所定空間を有するように配設すると
    ともに、前記蓄熱体とラジアントチューブ内面との空間
    をラジアントチューブの長手方向に仕切部材で区画し、
    この仕切部材で区画された空間のラジアントチューブ端
    部側に燃焼用空気供給兼排ガス排気口を、他方側に冷却
    空気供給口を設けたことを特徴とする蓄熱式ラジアント
    チューブバーナ。
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