JP2000176498A - 容積式汚泥脱水装置 - Google Patents

容積式汚泥脱水装置

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JP2000176498A
JP2000176498A JP10359380A JP35938098A JP2000176498A JP 2000176498 A JP2000176498 A JP 2000176498A JP 10359380 A JP10359380 A JP 10359380A JP 35938098 A JP35938098 A JP 35938098A JP 2000176498 A JP2000176498 A JP 2000176498A
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JP
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sludge
piston
outer peripheral
screen pipe
cake
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JP10359380A
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English (en)
Inventor
Takao Hagino
隆生 萩野
Shoichi Goda
昭一 郷田
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来技術の問題点を比較的コンパクトな構造
で解消することが可能な容積式汚泥脱水装置を提供す
る。 【解決手段】 シリンダ・チューブ8内の両側加圧室に
交互に汚泥を圧送し、ピストン9を貫通するスクリーン
・パイプ12の外周濾過面に捕捉された汚泥から濾水を分
離してシリンダ8外に排出すると共に、一方の加圧室に
おけるスクリーン・パイプ12の表面に捕捉された脱水ケ
ーキをピストン9の動作によりスクリーン・パイプ12の
表面から剥離しながら圧搾しシリンダ8外に排出する容
積式汚泥脱水装置30であって、スクリーン・パイプ12が
脱水ケーキを捕捉、累積する前記濾過面に沿ってコイル
ばね31,32を巻回して成り、ピストン9の動作に伴いコイ
ルばね31,32のワイヤー部がスクリーン・パイプ12の外
周濾過面に接しながらスクリーン・パイプ12の長手方向
に摺動して、前記濾過面から脱水ケーキ膜の剥離を促進
させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上水処理、下水処
理、産業廃水処理等で発生する汚泥を脱水するための汚
泥脱水装置に関し、特に、前記汚泥を所定の固形分濃度
まで圧搾、脱水する容積式汚泥脱水装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の容積式汚泥脱水装置は、例えば特
開平10−272500号公報に開示され、且つ図3及
び図4に示したように構成されていた。即ち、従来の容
積式汚泥脱水装置1の要部は、汚泥ストックタンク2か
ら汚泥SLを吸引する給泥ポンプ3と、内部をピストン
9によって両側に二分された各加圧室8A,8Bで前記
汚泥SLを脱水し、且つ脱水ケーキDCを更に圧搾、脱
水するシリンダ・チューブ8と、前記シリンダ・チュー
ブ8から排出される前記脱水ケーキDCを所定の収容場
所に搬出するスクリュー・コンベア22とを具備して成
っていた。
【0003】なお、前記給泥ポンプ3は、その吐出側に
別途配設された汚泥凝集剤調整添加ライン(図示せず)
から注入される汚泥凝集剤の添加量を適宜制御する添加
量調節器4に引き続き、前後に圧力計6を配置した汚泥
流量計5を具備していた。また、前記シリンダ・チュー
ブ8は、その両端部から軸芯に沿って貫入する各テレス
コピック・ピストンロッド10,11の小径先端部をピ
ストン9の両側に固定して該ピストン9を矢印A及びB
方向に往復動可能にする一方、該各テレスコピック・ピ
ストンロッド10,11の大径後端部を前記給泥ポンプ
3の吐出側に汚泥供給切換弁7を介して接続し、前記小
径先端部に透設した開口部から前記シリンダ・チューブ
8の内部に前記汚泥SLを注入可能にした。
【0004】更に、前記シリンダ・チューブ8は、前記
両端部内側の近傍に配設した各濾水排出管13,14間
に前記ピストン9を貫通した単数または複数本のスクリ
ーン・パイプ12を前記シリンダ・チューブ8の軸芯に
平行して架橋させ、該スクリーン・パイプ12の外周濾
過面上に前記各テレスコピック・ピストンロッド10,
11の小径先端部から注入された前記汚泥SLを捕捉、
濾過し、得られた濾水FWを前記各濾水排出管13,1
4から排出させる。また、前記シリンダ・チューブ8
は、前記両端部を貫通する前記各テレスコピック・ピス
トンロッド10,11の前記大径後端部を略同心円状に
包囲して前記各加圧室8A,8Bと連通する各脱水ケー
キ排出管15,16を形成して前記スクリュー・コンベ
ア22に接続し、該各脱水ケーキ排出管15,16の中
間に各脱水ケーキ排出弁20,21を配設していた。
【0005】以上のように構成された従来の容積式汚泥
脱水装置1は、例えば、前記一方の加圧室8Aの内部容
積が相対的に狭められた状態を前記ピストン9の位置検
出器17の出力信号に基づいて検知されると、その物性
が予め均質に整えられた前記汚泥SLを前記位置検出器
17の出力信号に基づいて切り換え作動する前記汚泥供
給切換弁7を介して、前記一方のテレスコピック・ピス
トンロッド10の後端部から前記小径先端部に透設した
前記開口部を経て注入し続けて、前記一方の加圧室8A
における前記単数または複数本のスクリーン・パイプ1
2が、その外周濾過面上に前記汚泥SLを捕捉、濾過し
て得られた濾水FWを前記濾水排出管13から排出させ
る。引き続き、前記単数または複数本のスクリーン・パ
イプ12の外周濾過面上における前記脱水ケーキDCの
捕捉累積量が増加するに従い、前記一方の加圧室8Aの
内部圧力が上昇して前記ピストン9の一方の側面に圧力
を与えて、該ピストン9を矢印Bの方向、即ち既に前記
脱水ケーキDCが既に充満している前記他方の加圧室8
Bに向けに移動させる。
【0006】更に、前記一方の加圧室8Aへの前記汚泥
SLの注入を続け、前記ピストン9を矢印Bの方向に移
動させると、前記他方の加圧室8Bにおける前記脱水ケ
ーキDCの圧搾、脱水が促進される。前記ピストン9の
移動位置に基づく前記各加圧室8A,8Bの容積、汚泥
供給積算量、供給汚泥固形分濃度及び脱水ケーキの限界
含水率あるいは固形分濃度の各パラメータをコンピュー
タに入力、演算して、前記脱水ケーキDCの脱水処理中
又は処理後の含水率あるいは固形分濃度をリアルタイム
に表示し、且つ所望する含水率あるいは固形分濃度まで
脱水処理を行っていた。
【0007】コンピュータによる演算の結果、前記他方
の加圧室8Bにおける前記脱水ケーキDCが所望する含
水率あるいは固形分濃度まで脱水処理されると、前記他
方の脱水ケーキ排出管16における前記脱水ケーキ排出
弁21が開放される。前記ピストン9によって前記シリ
ンダ・チューブ8の他方の端部内側近傍まで押圧される
ことにより、前記単数または複数本のスクリーン・パイ
プ12の外周濾過面上に捕捉された脱水ケーキDCは剥
離しながら圧搾され、前記他方の脱水ケーキ排出管16
から前記スクリュー・コンベア22に排出され、更に前
記スクリュー・コンベア22から吐出された後、補助コ
ンベア23を経てコンテナ24に収容される。
【0008】前記ピストン9が前記他方の加圧室8Bの
端部に達し、該加圧室8Bの脱水ケーキDCが排出され
ると、前記脱水ケーキ排出弁21が閉止され、前記汚泥
供給切換弁7を介して、前記他方のテレスコピック・ピ
ストンロッド11の後端部から前記小径先端部に透設し
た前記開口部を経て前記汚泥SLの注入が始まる。前記
他方の加圧室8Bにおける前記単数または複数本のスク
リーン・パイプ12は、その外周濾過面上に新たな汚泥
SLを捕捉、濾過して得られた濾水FWを前記濾水排出
管14から排出させる。引き続き、前記単数または複数
本のスクリーン・パイプ12の外周濾過面上における新
しい脱水ケーキDCの捕捉累積量が増加するに従い、前
記他方の加圧室8Bの内部圧力が上昇して前記ピストン
9の他方の側面に圧力を与えて、該ピストン9を矢印A
の方向、即ち既に前記脱水ケーキDCが既に充満してい
る前記一方の加圧室8Aに向けに移動させ、前記脱水ケ
ーキDCの剥離、圧搾、脱水が促進される。
【0009】前述した他方の加圧室8Bの場合と同様に
コンピュータによる演算の結果、前記一方の加圧室8A
における前記脱水ケーキDCが所望する含水率あるいは
固形分濃度まで脱水処理されると、前記一方の脱水ケー
キ排出管15における前記脱水ケーキ排出弁20が開放
され、前記ピストン9によって前記シリンダ・チューブ
8の一方の端部内側近傍まで押圧されることにより、前
記単数または複数本のスクリーン・パイプ12の外周濾
過面上に捕捉された前記脱水ケーキDCは剥離、圧搾、
脱水され、前記一方の脱水ケーキ排出管15から前記ス
クリュー・コンベア22に排出される。次に、前記ピス
トン9が前記一方の加圧室8Aの端部に達し、該加圧室
8Aの脱水ケーキDCが排出されると、前記脱水ケーキ
排出弁20が閉止され、前記汚泥供給切換弁7を介し
て、新しい汚泥SLが前記一方の加圧室8Aに注入され
るように構成されていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
容積式汚泥脱水装置1は、図4に示したように、前記ピ
ストン9が例えば矢印Bの方向に移動して前記単数また
は複数本のスクリーン・パイプ12の外周濾過面上から
前記脱水ケーキDCを剥離させた場合、前記ピストン9
が通過した直後の該濾過面上は前記脱水ケーキDCが完
全に剥離されているが、前記ピストン9が通過してから
ある程度の時間が過ぎている箇所では該濾過面上に新た
な脱水ケーキDCが捕捉され、前記加圧室に新たに汚泥
を供給した場合、この汚泥の脱水効率に影響を及ぼすこ
とがあった。本発明は、このような従来技術の影響を比
較的コンパクトな構造で少なくすることが可能な容積式
汚泥脱水装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
シリンダ・チューブの両端部からピストンによって二分
された前記シリンダ・チューブ内の両側加圧室に交互に
汚泥を圧送し、前記シリンダ・チューブ内で該シリンダ
・チューブの長手方向に沿って前記ピストンを貫通する
単数または複数本のスクリーン・パイプによって前記汚
泥から濾水を分離して前記シリンダ外に排出すると共
に、前記加圧室における前記スクリーン・パイプの表面
に膜状に捕捉された前記汚泥の脱水ケーキを前記ピスト
ンの動作により前記スクリーン・パイプの表面から剥離
しながら所定の固形分濃度まで圧搾し前記シリンダ・チ
ューブ外に排出する容積式汚泥脱水装置において、前記
スクリーン・パイプが、前記脱水ケーキを膜状に捕捉、
累積する前記外周濾過面に沿ってコイルばねを巻回して
成り、前記ピストンの動作に伴い前記コイルばねのワイ
ヤー部が前記スクリーン・パイプの外周濾過面に接しな
がら前記スクリーン・パイプの長手方向に摺動して、前
記スクリーン・パイプの外周濾過面から前記脱水ケーキ
膜の剥離を促進させることを特徴とする容積式汚泥脱水
装置によって達成される。
【0012】更に、本発明のかかる目的は、前記コイル
ばねが1〜20mmの素線径のスプリングワイヤから成
り、且つ最大伸長時に30〜100mmの前記ピッチ及
び前記スクリーン・パイプの外周濾過面に対する0〜3
mmの間隙が得られるように、その自由長さ及び平均巻
き径を設定して成ることを特徴とする容積式汚泥脱水装
置によって達成される。
【0013】〔作用〕本発明の容積式汚泥脱水装置は、
前記シリンダ・チューブの両端部から前記ピストンによ
って二分された前記シリンダ・チューブ内の前記両側加
圧室に交互に前記汚泥を圧送し、前記シリンダ・チュー
ブ内で該シリンダ・チューブの長手方向に沿って前記ピ
ストンを貫通する前記単数または複数本のスクリーン・
パイプによって前記汚泥から前記濾水を分離して前記シ
リンダ外に排出すると共に、前記加圧室における前記ス
クリーン・パイプの表面に膜状に捕捉された前記汚泥の
脱水ケーキを前記ピストンの動作により剥離しながら所
定の固形分濃度まで圧搾し前記シリンダ・チューブ外に
排出する容積式汚泥脱水装置であって、前記スクリーン
・パイプが、前記脱水ケーキを膜状に捕捉、累積する前
記外周濾過面に沿って前記コイルばねを巻回して成るの
で、前記ピストンの動作に伴い前記脱水ケーキ膜中に埋
没した前記コイルばねは、前記ピッチが変化して伸縮す
る過程で、前記コイルばねのワイヤー部が前記スクリー
ン・パイプの外周濾過面に接しながら前記スクリーン・
パイプの長手方向に摺動して、前記脱水ケーキ膜を前記
スクリーン・パイプの外周濾過面から剥離させ、且つ前
記コイルばねのワイヤー部の摺動により剥離した前記脱
水ケーキ膜を前記ピストンによる加圧により所定の固形
分濃度になるまで圧搾する。
【0014】前記コイルばねのワイヤー部が前記スクリ
ーン・パイプの外周面を長手方向に摺動して、前記スク
リーン・パイプの外周濾過面に捕捉された脱水ケーキ膜
を剥離する作用についての詳細は以下の通りである。即
ち、ピストンの動作により、汚泥、脱水ケーキが加圧、
圧搾される加圧室側では、前記コイルばねはそのピッチ
が引き伸ばされた巻き状態から密着巻き状態に収縮する
過程でワイヤー部の摺動が生じ、その結果スクリーン・
パイプの外周濾過面に捕捉された脱水ケーキ膜が剥離さ
れる。一方、汚泥が新たに供給される加圧室側では、前
記コイルばねはそのピッチが密着巻き状態から引き伸ば
された巻き状態に伸長する過程でワイヤー部の摺動が生
じ、その結果スクリーン・パイプの外周濾過面に捕捉さ
れた脱水ケーキ膜が剥離される。
【0015】更に、本発明の容積式汚泥脱水装置の前記
コイルばねは、1〜20mmの素線径の前記スプリング
ワイヤから成り、且つ最大伸長時に30〜100mmの
前記ピッチ及び前記スクリーン・パイプの外周濾過面に
対する0〜3mmの間隙が得られるように、その自由長
さ及び平均巻き径を設定して成るので、前記脱水ケーキ
膜が前記スクリーン・パイプの外周濾過面から一層容易
に且つ確実に剥落する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の容積式汚泥脱水装置の一
実施態様について、添付した図面に基づき以下に詳述す
る。図1は本発明の容積式汚泥脱水装置30の要部を一
部破断して示した概略側面図であり、図2は本発明の容
積式汚泥脱水装置30におけるピストン9とスクリーン
・パイプ12を拡大して示した縦断面図である。なお、
本発明の容積式汚泥脱水装置30は、スクリーン・パイ
プ12の外周濾過面に巻回するコイルばね31,32を
除き、前述した従来の容積式汚泥脱水装置1と同等の部
材で構成されるので、同一の符号を使用して説明する。
【0017】本発明の容積式汚泥脱水装置30の要部
は、従来の容積式汚泥脱水装置1と同様に、汚泥ストッ
クタンク2から汚泥SLを吸引する給泥ポンプ3と、内
部をピストン9によって両側に二分された各加圧室8
A,8Bで前記汚泥SLを脱水し且つ脱水ケーキDCを
更に圧搾、脱水するシリンダ・チューブ8と、前記シリ
ンダ・チューブ8から排出される前記脱水ケーキDCを
所定の収容場所に搬出するスクリュー・コンベア22と
を具備して成る。
【0018】前記給泥ポンプ3は、その吐出側に別途配
設された汚泥凝集剤調整添加ライン(図示せず)から注
入される汚泥凝集剤の添加量を適宜制御する添加量調節
器4に引き続き、前後に圧力計6を配置した汚泥流量計
5を具備している。また、前記シリンダ・チューブ8
は、その両端部から軸芯に沿って貫入する各テレスコピ
ック・ピストンロッド10,11の小径先端部をピスト
ン9の両側に固定して該ピストン9を矢印A及びB方向
に往復動可能にする一方、該各テレスコピック・ピスト
ンロッド10,11の大径後端部を前記給泥ポンプ3の
吐出側に汚泥供給切換弁7を介して接続し、前記小径先
端部に透設した開口部から前記シリンダ・チューブ8の
内部に前記汚泥SLを注入可能にする。
【0019】更に、前記シリンダ・チューブ8は、前記
両端部内側の近傍に配設した各濾水排出管13,14間
に前記ピストン9を貫通した単数または複数本のスクリ
ーン・パイプ12を前記シリンダ・チューブ8の軸芯に
平行して架橋させ、該スクリーン・パイプ12の外周濾
過面上に前記各テレスコピック・ピストンロッド10,
11の小径先端部から注入された前記汚泥SLを捕捉、
濾過して得られた濾水FWを前記各濾水排出管13,1
4から排出させる。また、前記シリンダ・チューブ8
は、前記両端部を貫通する前記各テレスコピック・ピス
トンロッド10,11の前記大径後端部を略同心円状に
包囲して前記各加圧室8A,8Bと連通する各脱水ケー
キ排出管15,16を形成して前記スクリュー・コンベ
ア22に接続し、該各脱水ケーキ排出管15,16の中
間に各脱水ケーキ排出弁20,21が配設される。
【0020】なお、本発明の容積式汚泥脱水装置30の
特徴点は、図2で拡大して示したように、前記スクリー
ン・パイプ12が、前記脱水ケーキDCを膜状に捕捉、
累積する前記外周濾過面に沿って各コイルばね31,3
2を巻回して成り、前記ピストン9の動作に伴い、前記
コイルばね31,32のワイヤー部が前記スクリーン・
パイプ12の外周濾過面に接しながら前記スクリーン・
パイプ12の長手方向に摺動して、前記スクリーン・パ
イプ12の外周濾過面から前記脱水ケーキ膜DCの剥離
を促進させることにある。
【0021】以上のように構成される本発明の容積式汚
泥脱水装置30は例えば、相対的に狭められた前記他方
の加圧室8Bの内部容積が前記ピストン9の位置検出器
17の出力信号に基づいて検知されると、その物性を予
め均質に整えられた前記汚泥SLが、前記位置検出器1
7の出力信号に基づいて切り換え作動する前記汚泥供給
切換弁7を介して、前記他方のテレスコピック・ピスト
ンロッド11の後端部から前記小径先端部に透設した前
記開口部を経て注入し始め、前記他方の加圧室8Bにお
ける前記単数または複数本のスクリーン・パイプ12
は、その外周濾過面上に新たな汚泥SLを捕捉、濾過し
て得られた濾水FWを前記濾水排出管14から排出させ
る。
【0022】引き続き、前記単数または複数本のスクリ
ーン・パイプ12の外周濾過面上における新たな脱水ケ
ーキDCの捕捉累積量が増加するに従い、前記他方の加
圧室8Bの内部圧力が上昇して前記ピストン9の他方の
側面に圧力を与えて、密着巻き状態に収縮して前記スク
リーン・パイプ12の外周濾過面上に巻回している前記
他方のコイルばね32が次第に引き伸ばされた状態に変
化しながら、前記ピストン9は矢印Aの方向、即ち前記
脱水ケーキDCが既に充満している前記一方の加圧室8
Aに向けに移動する。このときコイルばね31,32の
ワイヤー部が前記スクリーン・パイプ12の外周濾過面
に接しながら前記スクリーン・パイプ12の長手方向に
摺動して、前記スクリーン・パイプ12の外周濾過面か
ら前記脱水ケーキ膜DCを剥離させる。そして、前記ピ
ストン9がその一方の側面で剥落した前記脱水ケーキ膜
DCを所定の固形分濃度まで圧搾、脱水する。
【0023】また、前記脱水ケーキ膜DCが前記スクリ
ーン・パイプ12の外周濾過面から一層容易に且つ確実
に剥落するために、前記各コイルばね31,32は、1
〜20mmの素線径のスプリングワイヤから成り、且つ
最大伸長時に30〜100mmの前記ピッチP及び前記
スクリーン・パイプ12の外周濾過面に対する0〜30
mmの間隙が得られるように、その自由長さ及び平均巻
き径を設定することが好ましい。
【0024】前記ピストン9の動作によって剥落した前
記脱水ケーキ膜DCを所定の固形分濃度まで圧搾、脱水
するに当たり、前記ピストン9の移動位置に基づく前記
各加圧室8A,8Bの容積、汚泥供給積算量、供給汚泥
固形分濃度及び脱水ケーキの限界含水率あるいは固形分
濃度の各パラメータをコンピュータに入力、演算して、
前記脱水ケーキDCの脱水処理中又は処理後の含水率あ
るいは固形分濃度をリアルタイムに表示し、且つ所望す
る含水率あるいは固形分濃度まで脱水処理を行う。
【0025】コンピュータによる演算の結果、前記一方
の加圧室8Aにおける前記脱水ケーキDCが所望する含
水率あるいは固形分濃度まで脱水処理されると、前記一
方の脱水ケーキ排出管15における前記脱水ケーキ排出
弁20が開放される。前記ピストン9によって前記シリ
ンダ・チューブ8の一方の端部内側近傍まで押圧される
ことにより、前記単数または複数本のスクリーン・パイ
プ12の外周濾過面上から剥離した前記脱水ケーキDC
は、前記他方の脱水ケーキ排出管15から前記スクリュ
ー・コンベア22に排出され、更に前記スクリュー・コ
ンベア22から吐出された後、補助コンベア23を経て
コンテナ24に収容される。
【0026】次に、前記ピストン9が前記一方の加圧室
8Aの端部に達し、該加圧室8Aの脱水ケーキDCが排
出されると、前記脱水ケーキ排出弁20が閉止され、前
記汚泥供給切換弁7を介して、前記一方のテレスコピッ
ク・ピストンロッド10の後端部から前記小径先端部に
透設した前記開口部を経て新たな汚泥SLが注入し始め
ると、前記一方の加圧室8Aにおける前記単数または複
数本のスクリーン・パイプ12は、その外周濾過面上に
新たな汚泥SLを捕捉、濾過して得られた濾水FWを前
記濾水排出管1Wから排出させる。
【0027】前記ピストン9は、密着巻き状態に収縮し
て前記スクリーン・パイプ12の外周濾過面上に巻回し
ている前記一方のコイルばね31を次第に引き伸ばされ
た状態に変化させながら、矢印Bの方向、即ち前記脱水
ケーキDCが既に充満している前記他方の加圧室8Bに
向けて移動する。このとき、また、コイルばね31,3
2のワイヤー部が前記スクリーン・パイプ12の外周濾
過面に接しながら前記スクリーン・パイプ12の長手方
向に摺動して、前記スクリーン・パイプ12の外周濾過
面から前記脱水ケーキ膜DCを剥離させる。そして、前
記ピストン9がその他方の側面で剥落した前記脱水ケー
キ膜DCを所定の固形分濃度まで圧搾、脱水する。
【0028】前述した一方の加圧室8Aの場合と同様に
コンピュータによる演算の結果、前記他方の加圧室8B
における前記脱水ケーキDCが所望する含水率あるいは
固形分濃度まで脱水処理されると、前記他方の脱水ケー
キ排出管16における前記脱水ケーキ排出弁21が開放
され、前記ピストン9によって前記シリンダ・チューブ
8の他方の端部内側近傍まで押圧されることにより、前
記単数または複数本のスクリーン・パイプ12の外周濾
過面上から剥離した前記脱水ケーキDCは、前記他方の
脱水ケーキ排出管16から前記スクリュー・コンベア2
2に排出される。次に、前記ピストン9が前記一方の加
圧室8Bの端部に達し、該加圧室8Bの脱水ケーキDC
が排出されると、前記脱水ケーキ排出弁21が閉止さ
れ、前記汚泥供給切換弁7を介して、新しい汚泥SLが
前記一方の加圧室8Bに注入されるように構成されてい
る。
【0029】
【実施例】以下、本発明の装置と改良前の従来の装置と
を用いて汚泥脱水処理の実機運転を行い、その差を述べ
ることで本発明の有用性を述べる。なお、本発明はこの
実施例に何ら限定されるものではない。本発明の装置と
しては、図1に示すとおり、スクリーン・パイプ12
が、前記脱水ケーキDCを膜状に捕捉、累積する前記外
周濾過面に沿ってコイルばね31,32を巻回して成る
ものを用いた。また改良前の従来の装置としては、図2
に示すとおり、前記コイルばね31,32を有しないも
のを用いた。なお、本発明の装置と改良前の従来の装置
とで用いるスクリーン・パイプ12はいずれも同じもの
であり、外径が100mmのステンレス製のものであ
る。また本発明の装置に用いられるコイルばね31,3
2は、断面が1×3mmの矩形でステンレス製のワイヤ
ーを、巻き内径100mm、自然状態ピッチ70mmと
して形成したものを用いた。
【0030】これらの装置を使用して、B食品工場の排
水処理施設より発生する余剰汚泥(汚泥濃度;5.9〜
12.9mg/リットル、pH;5.9〜6.5、VS
S;80〜86%、)を対象汚泥とし、脱水処理を行っ
た。該汚泥はこれらの脱水装置に投入する前に鉄系の凝
集助剤と両性高分子凝集剤を添加することにより凝集を
行った。なお、流入汚泥量は7m/hr.に設定した。
結果を下記表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1より、本発明の装置は、スクリーン・
パイプ12の外周濾過面に沿ってコイルばね31,32
を巻回させたことにより、改良前の従来の装置と比較し
て、得られた脱水ケーキの含水率は、最小値で1.3ポ
イント、最大値で4.4ポイント低下した。
【0033】
【発明の効果】以上、記述した本発明の容積式汚泥脱水
装置は、スクリーン・パイプが、脱水ケーキを膜状に捕
捉、累積する外周濾過面に沿って前記コイルばねを巻回
して成るので、ピストンの動作に伴い前記脱水ケーキ膜
中に埋没した前記コイルばねのワイヤー部が前記スクリ
ーン・パイプの外周濾過面に接しながらその長手方向に
摺動して、該外周濾過面から前記脱水ケーキ膜(DC)
の剥離を促進させることにより、該外周濾過面におけ
る、汚泥、脱水ケーキの濾過効率が向上し、得られる脱
水ケーキの含水率を従来の装置で得られるものに比べ
て、低下させることが可能になった。
【0034】更に、本発明の容積式汚泥脱水装置は、前
記コイルばねが1〜20mmの素線径の前記スプリング
ワイヤから成り、且つ最大伸長時に30〜100mmの
前記ピッチ及び前記スクリーン・パイプの外周濾過面に
対する0〜30mmの間隙が得られるように、その自由
長さ及び平均巻き径を設定して成るので、前記脱水ケー
キ膜を前記スクリーン・パイプの外周濾過面から一層容
易に且つ確実に剥落させることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容積式汚泥脱水装置の要部を一部破断
して示した概略側面図である。
【図2】本発明の容積式汚泥脱水装置におけるピストン
とスクリーン・パイプを拡大して示した縦断面図であ
る。
【図3】従来の容積式汚泥脱水装置の要部を一部破断し
て示した概略側面図である。
【図4】従来の容積式汚泥脱水装置におけるピストンと
スクリーン・パイプを拡大して示した縦断面図である。
【符号の説明】
1 従来の容積式汚泥脱水装置 2 給泥ストックタンク 3 給泥ポンプ 4 添加量調節器 5 汚泥流量計 6 圧力計 7 汚泥供給切換弁 8 シリンダ・チューブ 8A 加圧室 8B 加圧室 9 ピストン 10 テレスコピック・ピストンロッド 11 テレスコピック・ピストンロッド 12 スクリーン・パイプ 13 濾水排水管 14 濾水排水管 15 脱水ケーキ排水管 16 脱水ケーキ排水管 17 ピストン位置検出器 18 加圧室圧力計 19 加圧室圧力計 20 脱水ケーキ排水弁 21 脱水ケーキ排水弁 22 スクリュー・コンベア 23 補助コンベア 24 コンテナ SL 汚泥 FW 濾水 DC 脱水ケーキ 30 本発明の容積式汚泥脱水装置 31 コイルばね 32 コイルばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ・チューブ(8)の両端部から
    ピストン(9)によって二分された前記シリンダ・チュ
    ーブ(8)内の両側加圧室(A,B)に交互に汚泥(S
    L)を圧送し、前記シリンダ・チューブ(8)内で該シ
    リンダ・チューブ(8)の長手方向に沿って前記ピスト
    ン(9)を貫通する単数または複数本のスクリーン・パ
    イプ(12)によって前記汚泥(SL)から濾水(F
    W)を分離して前記シリンダ(8)外に排出すると共
    に、前記加圧室(A,B)における前記スクリーン・パ
    イプ(12)の表面に膜状に捕捉された前記汚泥(S
    L)の脱水ケーキ(DC)を前記ピストン(9)の動作
    により前記スクリーン・パイプ(12)の表面から剥離
    しながら所定の固形分濃度まで圧搾し前記シリンダ・チ
    ューブ(8)外に排出する容積式汚泥脱水装置(30)
    において、 前記スクリーン・パイプ(12)が、前記脱水ケーキ
    (DC)を膜状に捕捉、累積する前記外周濾過面に沿っ
    てコイルばね(31,32)を巻回して成り、前記ピス
    トン(9)の動作に伴い前記コイルばね(31,32)
    のワイヤー部が前記スクリーン・パイプ(12)の外周
    濾過面に接しながら前記スクリーン・パイプ(12)の
    長手方向に摺動して、前記スクリーン・パイプ(12)
    の外周濾過面から前記脱水ケーキ膜(DC)の剥離を促
    進させることを特徴とする容積式汚泥脱水装置。
  2. 【請求項2】 前記コイルばね(31,32)が、1〜
    20mmの素線径のスプリングワイヤから成り、且つ最
    大伸長時に30〜100mmのピッチ(P)及び前記ス
    クリーン・パイプ(12)の外周濾過面に対する1〜3
    mmの間隙が得られるように、その自由長さ及び平均巻
    き径を設定して成ることを特徴とする請求項1に記載の
    容積式汚泥脱水装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040007967A (ko) * 2002-07-15 2004-01-28 김창균 여재가 장착된 용기를 이용한 슬러지의 탈수 장치 및 이를이용한 탈수 방법
JP2010119957A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Ebara Engineering Service Co Ltd スラリー濃縮装置及び濃縮方法
CN104140189A (zh) * 2014-08-20 2014-11-12 湖北合加环境设备有限公司 一种用于电渗脱水器的弹性阴极环
CN114590894A (zh) * 2020-12-07 2022-06-07 中国石油化工股份有限公司 曝气生物滤池反应器及处理方法
CN116239281A (zh) * 2022-12-19 2023-06-09 山东明基环保设备有限公司 污水净化处理设备

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