JP2000175874A - 磁気計測装置 - Google Patents

磁気計測装置

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JP2000175874A
JP2000175874A JP10359407A JP35940798A JP2000175874A JP 2000175874 A JP2000175874 A JP 2000175874A JP 10359407 A JP10359407 A JP 10359407A JP 35940798 A JP35940798 A JP 35940798A JP 2000175874 A JP2000175874 A JP 2000175874A
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bed
sensor
notch
frame
subject
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JP10359407A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Sakuma
芳裕 佐久間
Yoichi Takada
洋一 高田
Shigeharu Oyu
重治 大湯
Izumi Watanabe
渡辺  泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気計測装置自体を非常に小型化かつ簡易な構
造にし、オペレータの使い勝手を向上させる。 【解決手段】寝台3に載置された患者Pの診断部位から
発せられた微弱磁界を微弱磁界計測用センサ2aを用い
て計測する磁気計測装置1。患者Pの体表側上方に配置
され寝台3の長手方向の一側面3a側まで寝台3の被検
体載置面3bに沿って延びる第1フレーム5aおよびこ
の第1フレーム5aの一側面3a側端部からその一側面
3aに沿って下方に延びる第2フレーム5bとを有し、
微弱磁界計測用センサ2aを第1フレーム5aおよび第
2フレーム5b内に収容して構成されたデュワー2と、
このデュワー2を患者Pの体軸方向、寝台3の短手方向
および上下方向に移動自在に支持する移動支持機構4と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寝台に載置された
被検体である患者の心臓等の診断部位から発せられた微
弱磁界を微弱磁界計測用センサを用いて計測する磁気計
測装置に係わり、特に、簡易な構成で患者の負担無くそ
の診断部位に微弱磁界計測用センサを位置決めできる磁
気計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気計測装置としては、生体磁気
等の極微弱な磁界を高感度で検出可能なSQUID素子
(超伝導量子干渉素子)を用いて計測するSQUID磁
束計等が知られている。
【0003】このSQUID磁束計等の磁気計測装置8
0では、図20に示すように、検出コイルやSQUID
素子等を有する微弱磁界計測用センサ81をセンサ収容
容器であるデュワー82内に収容し、このデュワー82
を診断ルームの天井Cに設置された天井走行支持機構8
3を介して吊り下げて寝台84に載置された被検体であ
る患者Pの上方に配置する。そして、微弱磁界(生体磁
気)計測を行なう際には、このデュワー82を天井走行
支持機構83により患者Pの体軸方向(寝台84の長手
方向)、寝台の短手方向および上下方向へ移動させるこ
とにより患者Pの診断部位(例えば心臓)に対する所定
位置へデュワー82を位置決めし、この位置決め後にデ
ュワー82に収容された微弱磁界計測用センサ81を介
して心臓から発せられた生体磁気を計測していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た天井走行方式のデュワー82を用いた磁気計測装置8
0においては、天井Wに設置された天井走行支持機構8
3を介してデュワー82を吊り下げながら移動させてい
るため、装置自体が非常に複雑かつ大掛かりになり、デ
ュワー操作者(計測者、以下、オペレータという)の使
い勝手が悪かった。
【0005】また、寝台84から天井Wまでの空間(ス
ペース)の全てを磁気計測装置80で使用してしまうた
め、診断ルーム内の計測有効スペースを減少させてい
た。
【0006】さらに、磁気計測装置80のデュワー82
が所定の診断ルームの天井Wに設置されているため、患
者Pに対する生体磁気計測は、常にその診断ルームでし
か行なうことができない。したがって、所定の診断ルー
ムが使用中である場合には磁気計測装置を用いた計測を
行なうことができず、磁界計測結果を利用した診断効率
を悪化させる要因の一つになっていた。
【0007】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、微弱磁界計測用センサが収容されたセンサ収容
容器(デュワー)を天井走行支持機構を用いることなく
被検体の体軸方向、寝台の短手方向および上下方向へ移
動させて被検体の診断部位近傍に配置させることが可能
な磁気計測装置を提供することにより、磁気計測装置自
体を非常に小型化かつ簡易な構造にし、オペレータの使
い勝手を向上させることをその第1の目的とする。
【0008】また、上述した磁気計測装置を提供するこ
とにより、寝台から天井までのスペースを他の計測作業
等に用いることを可能にして計測有効スペースを増大さ
せることをその第2の目的とする。
【0009】さらに、上述した磁気計測装置を提供する
ことにより、磁気計測装置を所定の診断ルームから不使
用の診断ルームへ移動させることを可能にして診断効率
を向上させることをその第3の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明に係わる磁気計測装置によれば、寝台に
載置された被検体の診断部位から発せられた微弱磁界を
微弱磁界計測用センサを用いて計測する磁気計測装置に
おいて、前記被検体の体表側上方に配置され前記寝台の
長手方向の一側面側まで前記寝台の被検体載置面に沿っ
て延びる第1フレームおよびこの第1フレームの前記一
側面側端部からその一側面に沿って下方に延びる第2フ
レームとを有し、前記微弱磁界計測用センサを前記第1
フレームおよび第2フレーム内に収容して構成されたセ
ンサ収容容器と、このセンサ収容容器を前記被検体の体
軸方向、前記寝台の短手方向および上下方向に移動自在
に支持する移動支持機構とを備えている。
【0011】本発明に係わる磁気計測装置では、特に、
前記被検体は前記寝台の略中央に載置されているととも
に、前記寝台の長手方向の一側面における前記被検体の
診断部位に対応して定められた所定範囲から前記被検体
の体側面近傍までに亘る一部を切り欠いて切欠部を形成
し、この切欠部内に前記センサ収容容器を配置してい
る。
【0012】本発明に係わる磁気計測装置において、好
適には、前記寝台の一部の切欠片を前記切欠部に嵌合さ
せて前記寝台に取り付け可能に構成し、前記切欠片が前
記切欠部に嵌合して前記寝台に取り付けられた際に、そ
の切欠部に嵌合した切欠片を前記寝台に固定させる固定
機構をその寝台に取り付けている。
【0013】さらに、本発明に係わる磁気計測装置によ
れば、前記移動支持機構は、前記寝台の体軸方向に沿っ
て配設された体軸側スライドレールと、この体軸側スラ
イドレールに沿って体軸側スライド部を介してスライド
可能に支持され、かつ前記寝台の短手方向に沿った短手
側スライドレールを有する体軸側スライドフレームと、
この体軸側スライドフレームの短手側スライドレールに
沿って短手側スライド部を介してスライド可能に支持さ
れ、かつ上下方向に沿った上下側スライドレールを有す
る短手側スライドフレームとを備え、前記センサ収容容
器はその上下側スライド部を介して前記上下側スライド
レールに沿ってスライド可能に支持されている。
【0014】本発明に係わる磁気計測装置によれば、特
に、オペレータが前記センサ収容容器を動かして前記移
動支持機構の体軸側スライドレール、短手側スライドレ
ールおよび上下側スライドレールの何れか1つに沿って
スライドさせているときに前記オペレータが前記センサ
収容容器の移動を停止させた際に、移動方向に対応する
レールに係合してその停止位置でセンサ収容容器をロッ
クさせるロック機構を前記体軸側スライド部、短手側ス
ライド部および上下側スライド部それぞれに設けてい
る。
【0015】好適には、前記センサ収容容器の第1フレ
ームおよび第2フレームにおける前記被検体の診断部位
に面する内側面にそれぞれ設けられ前記被検体に接触し
た際に検知信号を出力する第1および第2の接触センサ
と、この第1および第2の接触センサからの検知信号に
応じて外部に対して前記センサ収容容器が前記被検体に
接触したことを警告する警告情報を出力する警告情報出
力手段と、前記短手側スライド部に設けられたロック機
構を前記被検体から離れる方向へ付勢する第1の付勢機
構と、前記上下側スライド部に設けられたロック機構を
上方へ付勢する第2の付勢機構とを備え、前記オペレー
タが前記警告情報出力手段からの警告情報により前記セ
ンサ収容容器の前記短手方向に沿った移動および前記上
下方向に沿った移動の内の何れか一方を停止させた際
に、前記ロック機構は、停止させた移動方向に対応する
前記第1の付勢機構および前記第2の付勢機構内の一方
の付勢力により前記センサ収容容器を前記移動方向と反
対方向へ所定距離移動させて前記センサ収容容器をロッ
クするようにしている。
【0016】さらに、本発明に係わる磁気計測装置によ
れば、前記センサ収容容器の第1フレームおよび第2フ
レームにおける前記被検体の診断部位に面する内側面に
それぞれ設けられ前記被検体に接触した際に検知信号を
出力する第1および第2の接触センサと、前記微弱磁界
計測実行中に前記第1および第2の接触センサから検知
信号が出力された場合に、その検知信号に応じて外部に
対して前記センサ収容容器が前記被検体に接触したこと
を警告する警告情報を出力する警告情報出力手段とを備
えている。
【0017】そして、本発明に係わる磁気計測装置によ
れば、前記移動支持機構を前記寝台が据付られた床上に
設置し、この移動支持機構と前記床との間に前記移動支
持機構を介して前記センサ収容容器に伝わる床からの振
動を吸収する防振機構を設けている。
【0018】さらに、本発明に係わる磁気計測装置によ
れば、前記体軸側スライドレールは前記寝台の被検体載
置面と対向する背面に取り付けられており、この体軸側
スライドレールと前記寝台背面との間に前記体軸側スラ
イドレールを含む移動支持機構を介して前記センサ収容
容器に伝わる寝台からの振動を吸収する防振機構を設け
ている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気計測装置の実
施の形態を図面に従って以下に説明する。なお、以下の
実施形態においては、被検体の診断部位を心臓とし、そ
の心臓から発せられた生体磁気を計測する場合を例にと
って説明する。
【0020】(第1の実施の形態)本発明の磁気計測装
置に係わる第1の実施の形態を図1乃至図3を用いて説
明する。
【0021】図1〜図3によれば、磁気計測装置1は、
内部に検出コイルやSQUID素子等を有する微弱磁界
計測用センサ2aが収容されたセンサ収容容器であるデ
ュワー2と、被検体である患者Pが載置された寝台3に
取り付けられ、デュワー2を患者Pの体軸方向(図中z
方向)、寝台3の短手方向(図中x方向)および上下方
向(図中y方向)に移動自在に支持する移動支持機構4
とを備えている。
【0022】デュワー2は、患者Pの体表側上方に配置
され寝台3の長手方向における患者Pが載置された状態
での診断部位(心臓)に近い一側面3a側まで寝台3の
患者Pの載置面3bに沿って延びる矩形状第1フレーム
5aと、この第1フレーム2aの一側面3a側端部から
その一側面3aに沿って下方に延びる矩形状第2フレー
ム5bとから構成された略L字型容器として構成されて
おり、微弱磁界計測用センサ2aは、デュワー2の第1
フレーム5aおよび第2フレーム5b内にそれぞれ収容
されている。
【0023】移動支持機構4は、寝台3の体軸方向であ
るz方向に沿って寝台3の被検体載置面3bと対向する
背面に互いに平行に取り付けられた一対の体軸側スライ
ドレール6と、この体軸側スライドレール6に支持され
た体軸側スライド用のスライドフレーム7とを備えてい
る。
【0024】体軸側スライドフレーム7は、寝台3の短
手方向であるx方向において互いに対向する長手側の両
側面が開口である中空状かつ矩形状のフレームとして構
成されている。そして、その上面には、一対の体軸側ス
ライドレール6にスライド自在に係合された体軸側スラ
イド部7aが取り付けられており、体軸側スライドフレ
ーム7は、体軸側スライドレール6に沿って体軸側スラ
イド部7aを介してz方向にスライドできるようになっ
ている。
【0025】また、体軸側スライドフレーム7における
z方向において互いに対向する短手側の各側面には、x
方向に沿って互いに対向するように一対の短手側スライ
ドレール7bが設置されており、移動支持機構4は、短
手側スライドレール7bに支持された短手側スライド用
のスライドフレーム8を備えている。
【0026】短手側スライドフレーム8は、そのフレー
ム8を体軸側スライドフレーム7の寝台3の一側面3a
側の開口面から体軸側スライドフレーム7内に出し入れ
できるような大きさを有する平面視で凹字形かつその両
端部8aが下方に突出した略凹字型フレームとして構成
されている。そして、短手側スライドフレーム8の一対
の短手側スライドレール7bにそれぞれ対向する側面に
は、その短手側スライドレール7bにスライド自在に係
合された短手側スライド部8bが取り付けられており、
短手側スライドフレーム8は、短手側スライドレール7
bに沿って短手側スライド部8bを介して短手方向(x
方向)に沿ってスライドして体軸側スライドフレーム7
に対してテレスコピックに移動できるようになってい
る。
【0027】また、短手側スライドフレーム8の凹部8
cは、デュワー2を、その上方あるいは下方から出し入
れできるような大きさに形成されており、その下方に突
出した両端部8aの互いに対向する内側面には、上下方
向であるy方向に沿って互いに対向するように一対の上
下側スライドレール8dが設置されている。
【0028】さらに、移動支持機構4は、デュワー2の
第2フレーム5bの下端部におけるz方向において互い
に対向する各側面、すなわち、一対の上下側スライドレ
ール8dにそれぞれ面する各側面に取り付けられその上
下側スライドレール8dにスライド自在に係合可能な上
下側スライド部9を有しており、デュワー2は、上下側
スライド部9を介して上下側スライドレール8dに沿っ
てスライド可能に支持されている。
【0029】また、デュワー2の第1フレーム5aおよ
び第2フレーム5bの上端部におけるx方向において対
向する側面には、その略対向する位置にオペレータが手
で掴むことができる把手10がそれぞれ取り付けられて
いる。
【0030】次に本構成の磁気計測装置1の全体動作に
ついて説明する。
【0031】磁気計測装置1を用いて心臓から発せられ
た生体磁気計測を行なう場合、オペレータは、患者Pに
指示して患者Pをその心臓がデュワー2に最も近接する
ように寝台3の一側面3a側端部に載置して固定する
(図1および図2参照)。なお、患者Pの左手は、頭側
上方に置いてもらうか、あるいは頭側上方から寝台3の
下方へ垂れ下げてもらう)。
【0032】そして、オペレータは、デュワー2の把手
10を掴んでデュワー2を患者Pの体軸方向、寝台3の
短手方向および上下方向、すなわち図中z方向、x方向
およびy方向に移動させることにより、デュワー2(そ
の微弱磁界計測用センサ2a)を寝台3の一側面3a側
から患者Pの診断部位である心臓に近接させる。
【0033】このとき、オペレータは、デュワー2を、
その第1フレーム5aの内側面5cおよび第2フレーム
5bの内側面5dが患者Pの体表に対して所定距離d
{患者Pが呼吸、心臓の動き等により微小に動いてもデ
ュワー2(その内側面5c、5d)に接触しない程度の
距離、例えば5mm〜10mm}離間させるように位置決め
して、患者Pの呼吸等の微小な動きに起因した振動ノイ
ズがデュワー2(その微弱磁界計測用センサ2a)に影
響を与えないようにする(以下、この距離を測定可能離
間距離dと呼ぶ)。
【0034】このようにして、デュワー2(第1フレー
ム5a、5bの内側面5c、5d)を患者Pの心臓に最
大限近接させた状態(測定可能離間距離dだけ離した状
態)において、デュワー2に収容された微弱磁界計測用
センサ2aを図示しない駆動回路を介して駆動させて心
臓から発せられた生体磁気を計測することができる。
【0035】以上述べたように本実施形態の磁気計測装
置1によれば、デュワー2を天井から吊り下げることな
く、寝台3の一側方に取り付けて体軸方向(z方向)、
寝台3の短手方向(x方向)および上下方向(y方向)
へそれぞれ移動させることができるため、磁気計測装置
1自体を従来の天井吊り下げ走行式の磁気計測装置と比
べて非常に簡易な構造かつコンパクトにすることができ
る。また、オペレータがデュワー2に取り付けられた把
手10を掴んでデュワー2を移動させながら患者Pの診
断部位である心臓に対して位置決めすることができるた
め、従来の天井吊り下げ走行式の磁気計測装置と比べて
位置決め作業が非常に容易になり、磁気計測装置1に対
する使い勝手が向上する。
【0036】また、本実施形態の磁気計測装置1によれ
ば、デュワー2を寝台3に対して図中(x、y、z)方
向へ移動自在に取り付けているため、寝台3から天井ま
でのスペースを他の診断装置等(例えば、磁気計測装置
1に隣接して設置される天井吊り下げ走行式の診断装置
の走行レール等)で使用することが可能になる。したが
って、診断ルーム内の計測有効スペースを増大させるこ
とができる。
【0037】さらに、本実施形態の磁気計測装置1によ
れば、デュワー2を寝台3に対して図中(x、y、z)
方向へ移動自在に取り付けているため、例えば寝台3が
配置された診断ルームを他の診断に使わなければならな
い場合や、その診断ルームが使用不可の場合等におい
て、デュワー2を寝台3ごと他の不使用の診断ルームに
運んでその不使用の診断ルームで生体磁気計測診断を行
なうことができる。したがって、生体磁気計測結果を利
用した診断効率を向上させることができる。
【0038】(第2の実施の形態)本発明の磁気計測装
置に係わる第2の実施の形態を図4〜図7を用いて説明
する。
【0039】図4によれば、患者Pは寝台3Aの略中央
部に載置かつ固定されている。そして、本実施形態の磁
気計測装置20は、寝台3Aの長手方向の一側面3aに
おける患者Pの診断部位である心臓に対応して定められ
た所定範囲から患者Pの体側面近傍までに亘る一部を寝
台3の長手方向(体軸方向;z方向)および短手方向
(x方向)に沿って矩形状に切り欠いて形成された切欠
部21を備え、この切欠部21内にデュワー2を配置し
ている。なお、寝台3における切り欠いた一部を切欠片
と呼ぶ。
【0040】また、寝台3の一側面3aの患者Pの頭側
端部には、x方向に沿って患者Pから離れる方向に突出
して患者Pの左手を載置できる載置台22が寝台3の載
置面3bと略同じ高さになるように連設されている。な
お、その他の構成は、第1実施形態の磁気計測装置1
(図1〜図3参照)と略同等であるため、同一の符号を
付してその説明は省略する。
【0041】本実施形態の構成は、第1実施形態の磁気
計測装置1を改良したものである。すなわち、第1実施
形態の磁気計測装置1は、デュワー2を寝台3の一側面
3a側から患者Pの診断部位である心臓に対して近接さ
せるため、患者Pを寝台3の心臓に近接する一側面3a
側端部に載置して固定している。
【0042】このように患者Pをデュワー2配設側であ
る寝台3の一側面3a側端部に載置する理由は、デュワ
ー2の第2フレーム5bの内側面5dを患者Pの心臓に
測定可能離間距離dだけ離した状態で近接させるためで
ある。
【0043】只、患者Pを寝台3の通常の載置位置であ
る中央部から一側面3a側端部に載置させるためには、
患者P自身で移動してもらわなければならず、患者Pの
負担が増加する。また、患者Pを寝台3の一側面3a側
端部に載置することは、たとえ固定されていても、以前
から慣れている寝台3の中央部から上記端部に移ること
は、心理的な負担を与える恐れもある。
【0044】したがって、本実施形態の磁気計測装置2
0は、第1実施形態の効果を維持しながら上述した第1
実施形態の構成の磁気計測装置1を実施した際に考えら
れる要望に応えるために考え出されたものである。
【0045】すなわち、本実施形態の磁気計測装置20
によれば、患者Pを寝台3の中央部に載置した状態にお
いて、デュワー2を患者Pの心臓に対応して定められた
所定範囲から患者Pの体側面近傍までに亘る一部を切り
欠いて形成された切欠部21内に配置することができる
ため、デュワー2の第2フレーム5bの内側面5dを、
患者Pを寝台3のデュワー2配設側である一側面3a端
部に載置することなく患者Pの心臓に近接させることが
できる。したがって、患者Pを寝台3の一側面3a端部
に載置したことから生じた上述した2つの要望に応える
こと、すなわち、患者Pの移動による肉体的負担および
心理的負担を低減させることができる。
【0046】なお、本実施形態においては、単に切欠部
21を設けているが、この切欠部21の存在により患者
Pが寝台3の載置面3bに対する載り降りがしにくくな
る恐れがあるため、切り欠かれた切欠片を切欠部21に
嵌合させて寝台3に取り付け可能に構成し、切欠片が切
欠部21に嵌合して寝台3に取り付けられた際に、切欠
部21に嵌合した切欠片を寝台3に固定させる固定機構
を寝台3に取り付けてもよい。
【0047】このように構成すれば、患者Pが寝台3の
載置面3bに載る際には、デュワー2をx方向に沿って
寝台3から離れる方向へ移動させて切欠部21から引き
出しておき、切欠片を切欠部21に取り付けて固定機構
により固定しておけば、患者Pは寝台3の載置面3bに
載りやすくなる。そして、患者Pが寝台3の載置面3b
に載置された後で切欠片を切欠部21から取り外し、デ
ュワー2をx方向に沿って寝台3に近付く方向へ移動さ
せて切欠部21内に配置させることによりデュワー2の
第2フレーム5bの内側面5dを患者Pの心臓に近接さ
せることができる。また、デュワー2を用いた患者Pの
心臓からの生体磁気計測が終了して患者Pが寝台3の載
置面3bから降りる際には、再度デュワー2をx方向に
沿って寝台3から離れる方向へ移動させて切欠部21か
ら引き出し、切欠片を切欠部21に取り付けて固定機構
により固定することにより、患者Pは寝台3の載置面3
bから降りやすくなる。
【0048】この切欠片を切欠部21に対して取り付け
・取り外しが可能な構成の具体例を図5乃至図7を用い
て説明する。
【0049】図5によれば、寝台3から切り欠かれた切
欠片25は切欠部21にヒンジ機構26を介して取り付
けられており、ヒンジ機構26を介して切欠片25を回
転させて寝台3の下方へ落とし込むこと、および上方へ
回転させて切欠部21に嵌合させることができるように
構成されている。また、切欠片25が切欠部21に嵌合
した状態において切欠片25を切欠部21、すなわり寝
台3に対して固定させる固定機構27が設けられてい
る。なお、その他の構成および動作は、図4に示した磁
気計測装置20の構成および動作と略同等であるため、
その説明は省略する。
【0050】すなわち、本変形例によれば、患者Pが寝
台3の載置面3bに載り降りする際には、デュワー2を
切欠部21から引き出した後で切欠片25をヒンジ機構
26を介して上方へ回転させて切欠部21に取り付けて
固定機構27により固定すること、および患者Pが寝台
3の載置面3bに載り降りした後では、固定機構27の
固定を解除して切欠片25を切欠部21から取り外し、
ヒンジ機構26を介して下方に落とし込むことができる
ため、患者Pの寝台3に対する載り降りが容易になる。
【0051】また、図6および図7によれば、寝台3に
は、その下方に延びる上下スライド用レール30と、こ
の上下スライド用レール30から延びて寝台3の短手方
向に沿って延びる水平スライド用レール31とが寝台3
に設置されている。そして、寝台3から切り欠かれた切
欠片25を切欠部21に対する嵌合位置から上下スライ
ド用レール30および水平スライド用レール31に沿っ
て下方および寝台3の短手方向にスライド可能に支持す
るスライド支持機構32が切欠片25に取り付けられて
おり、さらに、切欠片25を切欠部21に嵌合させるよ
うに上方へ付勢する弾性機構である押上バネ33が寝台
3に取り付けられている。
【0052】スライド機構31は、切欠片25の背面側
に、上下スライド用レール30および水平スライド用レ
ール31にスライド自在に係合されたローラ34を有し
ており、切欠片25は、スライド機構31(ローラ3
4)と一体に上下スライド用レール30および水平スラ
イド用レール31に沿ってスライド可能になっている。
なお、本構成においても、切欠片25が切欠部21に嵌
合した状態において切欠片25を寝台3に対して固定さ
せる固定機構27が設けられている。
【0053】すなわち、本変形例によれば、切欠片25
は、通常時においては、押上バネ33からの付勢力によ
り上下スライド用レール30を介して押し上げられてお
り、固定機構27を介して寝台3に固定されている。し
たがって、患者Pは容易に寝台3に対して載り降りする
ことができる。
【0054】そして、患者Pが寝台3から載り降りした
後においては、固定機構27の固定を解除した後で切欠
片25を押上バネ33の付勢力に抗して下方へ押し下げ
ることにより、切欠片25はローラ34と一体に上下ス
ライド用レール30に沿って下方に移動し、上下スライ
ド用レール30の最下部に到達した後、水平スライド用
レール31に沿って寝台3の短手方向に沿って寝台3の
中央部に向かってスライドする。したがって、切欠部2
1内にデュワー2を配置することができるため、デュワ
ー2を用いた患者Pの心臓からの生体磁気計測に影響無
く患者Pの寝台3に対する載り降りを容易にすることが
できる。
【0055】(第3の実施の形態)本発明の磁気計測装
置に係わる第3の実施の形態を図8〜図17を用いて説
明する。
【0056】図8によれば、本実施形態の磁気計測装置
40は、デュワー2の第1フレーム5aおよび第2フレ
ーム5bの患者Pの診断部位である心臓に面する内側面
5c、5dにそれぞれ設けられ、患者Pに図示しない機
械的な検知レバーが接触した際に検知信号を出力する第
1および第2の接触センサ41、42を有している。
【0057】また、磁気計測装置40は、デュワー2の
第1フレーム5aあるいは第2フレーム5bの外面(例
えば第1フレーム5aの上面や第2フレーム5bの側
面)に取り付けられた警告表示用表示ランプ45および
スピーカ46と、第1および第2の接触センサ41、4
2からの検知信号に応じて外部のオペレータに対してデ
ュワー2が患者Pに接触したことを警告するために表示
ランプ45を点滅させるランプ点滅回路47と、上記検
知信号に応じて外部のオペレータに対してデュワー2が
患者Pに接触したことを警告するためにスピーカ46を
介して警報を出力する警報出力回路48とを有する警告
情報出力部49を備えている。
【0058】図9は、デュワー2内の上述した警告表示
を行なうためのシステム構成を示す図であり、第1の接
触センサ41および第2の接触センサ42により検知さ
れた検知信号は、ランプ点滅回路47および警報出力回
路48に送られる。ランプ点滅回路47では、第1の接
触センサ41および第2の接触センサ42から送られた
検知信号に応じて表示ランプ45に対して点滅処理が行
なわれる。この結果、表示ランプ45が点滅表示する。
また、警報出力回路48においては、送られた検知信号
に応じて駆動してスピーカ46に対して警報出力処理が
行なわれ、この結果、スピーカ46から警報が出力され
る。
【0059】さらに、本実施形態の磁気計測装置40の
移動支持機構4の各スライド部(体軸側スライド部7
a、短手側スライド部8bおよび上下側スライド部9)
には、オペレータがデュワー2を動かして移動支持機構
4の体軸側スライドレール6、短手側スライドレール7
bおよび上下側スライドレール8dの何れか1つに沿っ
てスライドさせているときにオペレータがデュワー2の
移動を停止させた際に、各スライドレール6、7bおよ
び8dに係合してその停止位置でデュワー2を固定(ロ
ック)させるロック機構50がそれぞれ設けられてい
る。
【0060】以下、上下側スライド部9に設けられたロ
ック機構50について説明する。
【0061】図10〜図13によれば、上下側スライド
レール8dは、短手側スライドフレーム8cの両端部8
aの内側面に対して形成された凹溝51と、この凹溝5
1の向かい合う内側面に互いに対向して上下方向に沿っ
て敷設された表面に凹凸溝52aを有する一対のレール
本体52とを備えている。また、デュワー2に取り付け
られた上下側スライド部9は、上記凹溝51に遊挿可能
な第2フレーム5bの側面から凸状に突出した形状を成
しており、その上端部および下端部におけるレール本体
52に面する側には、レール本体52に当接して上下側
スライド部9を含むデュワー2を上下側スライドレール
8dに対して支持し、所定の外力(オペレータがデュワ
ー2を上下方向へ移動させたとき)に応じてレール本体
52上を走行する一対のローラ53がそれぞれ取り付け
られている。
【0062】ロック機構50は、上下側スライド部9の
中央部における一方のレール本体52に近接する側の端
部に支軸54を介して一端部55aが回動自在に支持さ
れた第1のレバー55と、この第1のレバー55の他端
部55bに中央部が支軸56を介して回動自在に支持さ
れた「へ」の字形の第2のレバー57とを備えている。
【0063】第2のレバー57の支軸54側の一端部5
7aには、上方に沿って延びる作動用レバー58が取り
付けられており、また他端部57bには、その先端に他
方のレール本体52の凹凸溝52aに係合する凹凸溝5
7cが形成されている。
【0064】また、第1のレバー55の他端部55b
は、付勢機構59(カウンターウエイト59aやバネ5
9b)により上述した測定可能離間距離dに基づいて予
め定められた付勢力で上方へ付勢された状態で上下側ス
ライド部9に支持されており、この結果、他端部55b
は上記測定可能距離dに基づく力で上方へ引っ張られて
いる。
【0065】このように構成されたロック機構50によ
れば、第2のレバー57は、その一端部57aが下方へ
付勢されているため、この付勢力により第2のレバー5
7が支軸56を中心に回動してその他端部57bが上方
に向けて回転する。したがって他端部57bの凹凸溝5
7cがレール本体52の凹凸溝52aに噛合して第2の
レバー57を含むロック機構50、すなわちデュワー2
が上下側スライドレール8dに対して固定される。
【0066】また、上述したデュワー2のロック状態に
おいて、オペレータが作動用レバー58を上方へ引っ張
ると、第2のレバー57が支軸56を中心に回動してそ
の一端部57aが上方に向けて回転し、かつ他端部57
bが下方に向けて回転するため、他端部57bの凹凸溝
57cがレール本体52の凹凸溝52aから外れてデュ
ワー2のロック状態が解除される。
【0067】なお、体軸側スライドレール6および短手
側スライドレール7bの構成は、上下側スライドレール
8dの構成と略同等であり、また、体軸側スライド部7
aおよび短手側スライド部8bの構成は、上下側スライ
ド部9の構成と略同等であるため、その説明は省略する
(なお、体軸側スライドレール6および体軸側スライド
部7aにおいては、スライドに係わる方向は“上下方
向”から“体軸方向”となり、また、短手側スライドレ
ール7bおよび短手側スライド部8bにおいては、スラ
イドに係わる方向は“上下方向”から“短手方向”とな
る)。
【0068】そして、体軸側スライド部7aに設けられ
たロック機構50の構成は、上下側スライド部9に設け
られたロック機構50と比べて、付勢機構59ではな
く、単なる支持機構により体軸側スライド部7aにより
支持されており、それ以外の構成については、上下側ス
ライド部9に設けられたロック機構50と略同等である
ため、その説明は省略する。
【0069】また、短手側スライド部8bに設けられた
ロック機構50の構成は、上下側スライド部9に設けら
れたロック機構50と略同等であるが、付勢方向や作動
レバー58の引っ張り方向については、“上下方向”で
はなく、“短手方向”となる。
【0070】すなわち、短手側スライド部8bに設けら
れたロック機構50によれば、図14に示すように、第
2のレバー57は、その一端部57aが寝台3に近付く
x2方向へ付勢されているため、この付勢力により第2
のレバー57が支軸56を中心に回動してその他端部5
7bが寝台3から遠ざかるx1 方向に向けて回転する。
したがって他端部57bの凹凸溝57cがレール本体5
2の凹凸溝52aに噛合して第2のレバー57を含むロ
ック機構50、すなわちデュワー2が短手側スライドレ
ール7bに対して固定される。
【0071】また、上述したデュワー2のロック状態に
おいて、オペレータが作動用レバー58をx1 方向へ引
っ張ると、第2のレバー57が支軸56を中心に回動し
てその一端部57aがx1 方向に向けて回転し、かつ他
端部57bがx2 方向に向けて回転するため、他端部5
7bの凹凸溝57cがレール本体52の凹凸溝52aか
ら外れてデュワー2のロック状態が解除される。
【0072】なお、その他の構成は、第1実施形態の磁
気計測装置1あるいは第2実施形態の磁気計測装置20
と同等であるため、その説明は省略する。
【0073】本実施形態の構成は、第1および第2実施
形態の磁気計測装置1および20を改良したものであ
る。
【0074】すなわち、第1および第2の実施形態の磁
気計測装置1、20においては、オペレータがデュワー
2を動かして、第1フレーム5aの内側面5cおよび第
2フレーム5bの内側面5dが患者Pの体表に対して測
定可能離間距離dだけ離れるように位置決めして、患者
Pの呼吸等の微小な動きに起因した振動ノイズがデュワ
ー2(その微弱磁界計測用センサ2a)に影響を与えな
いようにしている。
【0075】只、オペレータが自らの経験等によりマニ
ュアルでデュワー2を動かして患者Pの体表から上記測
定可能離間距離dだけ離した位置に配置することは、熟
練したオペレータでなければかなりの時間を要する操作
であり、計測・診断効率を悪化させる恐れがある。ま
た、上記位置決め作業に基づくオペレータの負担も増加
する可能性もある。
【0076】そこで、本実施形態の磁気計測装置40
は、第1実施形態あるいは第2実施形態の効果を維持し
ながら、上述した第1実施形態あるいは第2実施形態の
構成の磁気計測装置1、20を実施した際に考えられる
要望に応えるために考え出されたものである。
【0077】すなわち、本実施形態の磁気計測装置40
によれば、移動支持機構4を介して例えば上下側スライ
ドレール8dに沿って下方へデュワー2を移動させてデ
ュワー2の第1フレーム5aを患者Pの体表面から測定
可能離間距離dだけ離した位置に位置決めする際におい
て、オペレータは、作動用レバー58を上方へ引っ張っ
てロック機構50のデュワー2に対するロック状態を解
除した後、作動用レバー58を引っ張った状態でデュワ
ー2を患者Pに対する測定可能距離dを意識せずにゆっ
くりと下方へ移動させていく。この結果、デュワー2の
第1フレーム5aの内側面5cが患者Pの体表面に接触
する。
【0078】このとき、第1の接触センサ41により上
記デュワー2の接触が検知され、その検知信号はランプ
点滅回路47および警報出力回路48に送られる。この
結果、ランプ点滅回路47および警報出力回路48の処
理により表示ランプ45が点滅表示し、かつスピーカ4
6から警報が出力される。
【0079】オペレータは、表示ランプ45の点滅およ
びスピーカ46からの警報の少なくとも一方を認識する
と、デュワー2の下方への移動を停止させて作動用レバ
ー58を放す。この結果、作動用レバー58を介した第
2のレバー57への上方への付勢力が解除される。
【0080】上方への付勢力が解除された第2のレバー
57は、他端部57bが上方に向かうように回転するた
め、その他端部57bの凹凸溝57cがレール本体52
の凹凸溝52aに噛合して第2のレバー57を含むロッ
ク機構50を介してデュワー2が上下側スライドレール
8dに対して固定される。
【0081】第2のレバー57の作用によりロック機構
50が上下側スライドレール8dに対して固定される
と、ロック機構50の第1のレバー55の他端部55b
は、その他端部55bに作用する上方への付勢力により
上下側スライド部9、すなわちデュワー2と一体に上記
測定可能距離dに基づく力で上方へ引っ張られるため、
デュワー2は、その第1フレーム5aの内側面5cが患
者Pの体表面から上記測定可能距離dだけ離れた位置ま
で自動的に上昇する。
【0082】なお、移動支持機構4を介して短手側スラ
イドレール7bに沿って患者Pに近接する方向(x2 方
向)へデュワー2を移動させてデュワー2の第2フレー
ム5bを患者Pの体表面から測定可能離間距離dだけ離
した位置に位置決めする際においても、上述した上下側
のスライドの場合と同様に、第2の接触センサ42およ
び短手側スライド部8bに設けられたロック機構50の
作用により、デュワー2を、その第2フレーム5bの内
側面5dが患者Pの体表面から上記測定可能距離dだけ
離れた位置まで自動的に上昇させることができる。
【0083】以上述べたように本実施形態の磁気計測装
置40によれば、オペレータは、患者Pに対する測定可
能離間距離dを意識することなくデュワー2を動かして
いけば、患者Pの体表にデュワー2が接触した際の第1
の接触センサ41および第2の接触センサ42の検知信
号に基づくロック機構50の動作により、デュワー2を
患者Pの体表から測定可能離間距離dだけ離れた位置に
自動的に位置決めすることができる。したがって、上述
したデュワー2の患者Pに対する測定可能離間距離dに
係わる位置決め作業を非常に迅速かつ容易に行なうこと
ができ、計測診断効率を向上させることができる。ま
た、本構成の磁気計測装置40に係わるデュワー2の位
置決め作業は、熟練したオペレータに限らず経験の乏し
いオペレータであっても簡単に行なえるものであるた
め、その位置決め作業中にオペレータに対してほとんど
負担を与えることがない。
【0084】なお、本構成においては、警告情報を出力
する手段として、警告表示用表示ランプ45およびラン
プ点滅回路47から構成された視覚により警告を行なう
構成と、スピーカ46および警報出力回路48から構成
された聴覚により警告を行なう構成とを併せて用いた
が、何れか1つの構成のみを用いてもよい。
【0085】また、本構成の第1の接触センサ41およ
び第2の接触センサ42は、位置決めされたデュワー2
の微弱磁界計測用センサ2aを図示しない駆動回路を介
して駆動させて患者Pの心臓から発せられた生体磁気を
計測している際にデュワー2が患者Pの体表に接触した
ことも検出して、警告表示用表示ランプ45およびラン
プ点滅回路47ならびにスピーカ46および警報出力回
路48を介してオペレータに対して知らせることができ
る。したがって、計測作業中におけるデュワー2の患者
Pへの接触をオペレータが詳細に観察しなくても容易か
つ自動的に検出することができ、オペレータの労力を軽
減することができる。
【0086】さらに、本構成によれば、上述した接触セ
ンサ41,42、警告表示用表示ランプ45,ランプ点
滅回路47およびスピーカ46,警報出力回路48を用
いてデュワー2の患者Pの体表に対して接触することを
検出したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0087】例えば、本実施形態の磁気計測装置40の
変形例を図15に示す。図15によれば、磁気計測装置
60には、接触センサ41、42の代わりに、デュワー
2の第1フレーム5aおよび第2フレーム5bの患者P
の診断部位である心臓に面する内側面5cおよび5dに
対して、患者Pの体表とデュワー2の内側面5c、5d
までの離間距離(y方向の離間距離:d1 、x方向の離
間距離:d2 )をそれぞれ検出する第1の距離センサ6
1および第2の距離センサ62がそれぞれ設けられてい
る。
【0088】また、磁気計測装置60は、図16に示す
ように、デュワー2の第1フレーム5aあるいは第2フ
レーム5bの外面(例えば第1フレーム5aの側面)に
取り付けられた上記離間距離d1 および離間距離d2 を
表示するためのディジタル型メータ63A、63Bと、
第1の距離センサ61、62により検出された離間距離
をメータ63を介して表示する離間距離表示回路64と
を備えている。なお、メータ63はアナログ型でもよ
い。
【0089】すなわち、本変形例によれば、オペレータ
がデュワー2を患者Pの診断部位である心臓へ位置決め
する際、あるいは心臓からの計測を一時中断した際等に
おいて、デュワー2をゆっくりと下方あるいはx方向に
沿って寝台3に向かう方向へ移動させていく。このと
き、第1の距離センサ61および第2の距離センサ62
では、デュワー2と患者Pとの上下方向に沿った離間距
離であるd1 およびx方向に沿った離間距離であるd2
とがそれぞれ検出されており、この検出された離間距d
1 およびd2 は、離間距離表示回路64を介してディジ
タル型メータ63A、63Bによりそれぞれ表示され
る。
【0090】したがって、オペレータは、ディジタル型
メータ63A、63Bを見ることにより、実際の患者P
とデュワー2との離間距離d1 およびd2 を容易に把握
することができ、例えば患者Pの状態や計測した心磁信
号の強弱等によりデュワー2と患者Pとの離間距離を調
整する際に非常に便利である。
【0091】また、本構成では、接触センサ41、42
として機械的な検知レバーを有する接触センサを用いた
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図
17に示すように、デュワー2の第1フレーム5aおよ
び第2フレーム5bの内側面5cおよび5dにそれぞれ
取り付けられた内部に液体が充填されたバッグ70と、
このバッグ70の内部圧力を計測し、その計測結果に応
じて上記検知信号を出力する圧力センサ71とから構成
してもよい。このように構成すれば、機械的な検知レバ
ーを有する接触センサの場合のようにスレショールド値
を大きくすることなく検知が可能である。また、静電容
量式の接触センサを用いてもよい。
【0092】さらに、上述した第1〜第3実施形態およ
びそれらの変形例においては、移動支持機構4を寝台3
に取り付けたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、移動支持機構4を寝台3から分離して寝台3が据付
られた床上に設置してもよい(分離型磁気計測装置、な
お、先に述べた寝台3に移動支持機構4が取り付けられ
た磁気計測装置を一体型磁気計測装置と呼ぶ)。このよ
うに構成すれば、デュワー2を移動支持機構4と一体に
不使用の診断ルームに運んでその不使用の診断ルームで
生体磁気計測診断を行なうことができる。
【0093】ところで、第1〜第3実施形態およびそれ
らの変形例で説明した磁気計測装置においては、寝台3
や床からデュワー2に対して振動が伝わり、その振動に
係わるノイズが微弱磁界計測用センサ2aの計測値に影
響を与える恐れがある。
【0094】そこで、上述した寝台3や床からデュワー
2に対して伝わる振動を抑制するために、一体型磁気計
測装置1Aの場合には、図18に示すように、体軸側ス
ライドレール6(体軸側スライドフレーム7)と寝台3
の背面3cとの間に体軸側スライドレール7を含む移動
支持機構4を介してデュワー2に伝わる寝台3からの振
動を吸収するために、体軸型スライドレール6と寝台3
とを例えばエアダンパやバネを組み合わせた防振機構7
5を介して接続し、また、分離型磁気計測装置76の場
合には、図19に示すように、分離型移動支持機構4A
と床との間に移動支持機構4を介してデュワー2に伝わ
る床からの振動を吸収するために、床と移動支持機構4
とを例えばエアダンパやバネを組み合わせた防振機構7
5を介して接続してもよい。
【0095】このように構成すれば、寝台3、あるいは
床からの振動がデュワー3に伝達しないため、振動ノイ
ズの発生が大幅に抑制され、計測精度を向上させること
ができる。なお、防振機構75としては、エアダンパや
バネの他に、例えば液体またはゲルを封入したダンパを
寝台3、床と移動支持機構4(4A)との間に配設して
もよく、また、エア式のベアリングを用いてもよい。
【0096】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係わる磁気計
測装置によれば、微弱磁界計測用センサを収容したセン
サ収容容器を従来の天井走行支持機構を用いて天井から
吊り下げることなく、例えば寝台の一側方や床に取り付
けて体軸方向、寝台の短手方向および上下方向へそれぞ
れ移動させることができるため、磁気計測装置自体を従
来の天井吊り下げ走行式の磁気計測装置と比べて非常に
簡易な構造かつコンパクトにすることができる。また、
オペレータがセンサ収容容器をマニュアルで移動させな
がら被検体の診断部位に対して位置決めすることができ
るため、従来の天井吊り下げ走行式の磁気計測装置と比
べて位置決め作業が非常に容易になり、この結果、磁気
計測装置に対する使い勝手を向上させることができる。
【0097】また、本発明に係わる磁気計測装置によれ
ば、センサ収容容器を例えば寝台や床に対して上述した
3次元方向へ移動自在に取り付けているため、寝台から
天井までのスペースを他の診断装置で使用することがで
き、診断ルーム内の計測有効スペースを増大させること
ができる。
【0098】さらに、本発明に係わる磁気計測装置によ
れば、センサ収容容器を例えば寝台や床に対して上述し
た3次元方向へ移動自在に取り付けているため、寝台が
配置された診断ルームを他の診断に使わなければならな
い場合や、その診断ルームが使用不可の場合等におい
て、移動支持機構を含むセンサ収容容器を寝台と一体
に、あるいは単独で他の不使用の診断ルームに運んでそ
の不使用の診断ルームで生体磁気計測診断を行なうこと
ができる。したがって、生体磁気計測結果を利用した診
断効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる磁気計測装
置の概略構成を示す斜視図。
【図2】図1に示した磁気計測装置の概略構成を患者の
頭側から見た際の正面図。
【図3】図1および図2に示した磁気計測装置のデュワ
ーおよび移動支持機構の構成を示す分解斜視図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係わる磁気計測装
置の概略構成を示す斜視図。
【図5】第2の実施形態に係わる磁気計測装置の変形例
に係わる切欠部および切欠片を拡大して示す斜視図。
【図6】第2の実施形態に係わる磁気計測装置の変形例
に係わる切欠部および切欠片を拡大して示す斜視図。
【図7】図6における切欠片をスライド可能に支持する
スライド支持機構の概略構成を示す側面図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係わる磁気計測装
置の概略構成を患者の頭側から見た際の正面図。
【図9】図8に示した磁気計測装置におけるデュワー内
の警告表示を行なうためのシステム構成を示す図。
【図10】上記第3実施形態に係わる磁気計測装置にお
けるロック機構を有する上下側スライド部および上下側
スライドレールの構成を示す斜視図。
【図11】上下側スライド部と上下側スライドレールと
が係合した状態におけるデュワーおよび移動支持機構を
短手方向に切断した際の断面図。
【図12】上下側スライドレールの凹溝側から見た際の
上下側スライド部、上下側スライドレールおよびロック
機構の構成を拡大して示す図。
【図13】デュワーを寝台の短手方向側から見た際の上
下側スライド部およびロック機構の構成を拡大して示す
図。
【図14】短手側スライドレールの凹溝側から見た際短
手側スライド部、短手側スライドレールおよびロック機
構の構成を拡大して示す図。
【図15】本発明の第3実施形態に係わる磁気計測装置
の変形例の概略構成を患者の頭側から見た際の正面図。
【図16】図15に示した磁気計測装置における離間距
離を表示するためのシステム構成を示す図。
【図17】第3実施形態に係わる磁気計測装置の接触セ
ンサの変形例を示す図。
【図18】本発明の各実施形態に係わる一体型磁気計測
装置に設けられた防振機構を示す側面図。
【図19】本発明の各実施形態に係わる分離型磁気計測
装置に設けられた防振機構を示す側面図。
【図20】従来の天井走行方式の磁気計測装置を示す
図。
【符号の説明】
1、1A、20、40、60 磁気計測装置 2 デュワー 2a 微弱磁界計測用センサ 3 寝台 4 移動支持機構 5a 第1フレーム 5b 第2フレーム 6 体軸側スライドレール 7 体軸側スライドフレーム 7a 体軸側スライド部 8 短手側スライドフレーム 8d 上下側スライドレール 9 上下側スライド部 10 把手 21 切欠部 25 切欠片 26 ヒンジ機構 27 固定機構 30 上下スライド用レール 31 水平スライド用レール 32 スライド支持機構 33 押上バネ 34、53 ローラ 41 第1の接触センサ 42 第2の接触センサ 45 警告表示用表示ランプ 46 スピーカ 47 ランプ点滅回路 48 警報出力回路 49 警告情報出力部 50 ロック機構 51 凹溝 52 レール本体 52a、57c 凹凸溝 54、56 支軸 55 第1のレバー 57 第2のレバー 58 作動用レバー 59 付勢機構 61 第1の距離センサ 62 第2の距離センサ 63A、63B ディジタル型メータ 64 離間距離表示回路 70 バッグ 71 圧力センサ 75 防振機構
フロントページの続き (72)発明者 大湯 重治 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 渡辺 泉 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 Fターム(参考) 2G017 AA01 AC05 AC06 AD02 AD32 4C027 AA10 HH06 KK00 KK01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寝台に載置された被検体の診断部位から
    発せられた微弱磁界を微弱磁界計測用センサを用いて計
    測する磁気計測装置において、 前記被検体の体表側上方に配置され前記寝台の長手方向
    の一側面側まで前記寝台の被検体載置面に沿って延びる
    第1フレームおよびこの第1フレームの前記一側面側端
    部からその一側面に沿って下方に延びる第2フレームと
    を有し、前記微弱磁界計測用センサを前記第1フレーム
    および第2フレーム内に収容して構成されたセンサ収容
    容器と、このセンサ収容容器を前記被検体の体軸方向、
    前記寝台の短手方向および上下方向に移動自在に支持す
    る移動支持機構とを備えたことを特徴とする磁気計測装
    置。
  2. 【請求項2】 前記被検体は前記寝台の略中央に載置さ
    れているとともに、前記寝台の長手方向の一側面におけ
    る前記被検体の診断部位に対応して定められた所定範囲
    から前記被検体の体側面近傍までに亘る一部を切り欠い
    て切欠部を形成し、この切欠部内に前記センサ収容容器
    を配置したことを特徴とする請求項1記載の磁気計測装
    置。
  3. 【請求項3】 前記寝台の一部の切欠片を前記切欠部に
    嵌合させて前記寝台に取り付け可能に構成し、前記切欠
    片が前記切欠部に嵌合して前記寝台に取り付けられた際
    に、その切欠部に嵌合した切欠片を前記寝台に固定させ
    る固定機構をその寝台に取り付けたことを特徴とする請
    求項2記載の磁気計測装置。
  4. 【請求項4】 前記寝台の一部の切欠片は前記切欠部に
    ヒンジ機構を介して取り付けられており、そのヒンジ機
    構を介して前記切欠片を回転させて前記寝台の下方へ落
    とし込むこと、および上方へ回転させて前記切欠部に嵌
    合させることを可能にしたことを特徴とする請求項3記
    載の磁気計測装置。
  5. 【請求項5】 前記寝台の下方および前記寝台の短手方
    向に沿って延設されたスライドレールを有し、前記寝台
    の一部の切欠片を前記切欠部に対する嵌合位置から前記
    スライドレールに沿って下方および前記寝台の短手方向
    にスライド可能に支持するスライド支持機構と、前記切
    欠片を前記切欠部に嵌合させるように上方へ付勢する弾
    性機構とを備えたことを特徴とする請求項3記載の磁気
    計測装置。
  6. 【請求項6】 前記移動支持機構は、前記寝台の体軸方
    向に沿って配設された体軸側スライドレールと、この体
    軸側スライドレールに沿って体軸側スライド部を介して
    スライド可能に支持され、かつ前記寝台の短手方向に沿
    った短手側スライドレールを有する体軸側スライドフレ
    ームと、この体軸側スライドフレームの短手側スライド
    レールに沿って短手側スライド部を介してスライド可能
    に支持され、かつ上下方向に沿った上下側スライドレー
    ルを有する短手側スライドフレームとを備え、前記セン
    サ収容容器はその上下側スライド部を介して前記上下側
    スライドレールに沿ってスライド可能に支持されたこと
    を特徴とする請求項1記載の磁気計測装置。
  7. 【請求項7】 オペレータが前記センサ収容容器を動か
    して前記移動支持機構の体軸側スライドレール、短手側
    スライドレールおよび上下側スライドレールの何れか1
    つに沿ってスライドさせているときに前記オペレータが
    前記センサ収容容器の移動を停止させた際に、移動方向
    に対応するレールに係合してその停止位置でセンサ収容
    容器をロックさせるロック機構を前記体軸側スライド
    部、短手側スライド部および上下側スライド部それぞれ
    に設けたことを特徴とする請求項6記載の磁気計測装
    置。
  8. 【請求項8】 前記センサ収容容器の第1フレームおよ
    び第2フレームにおける前記被検体の診断部位に面する
    内側面にそれぞれ設けられ前記被検体に接触した際に検
    知信号を出力する第1および第2の接触センサと、この
    第1および第2の接触センサからの検知信号に応じて外
    部に対して前記センサ収容容器が前記被検体に接触した
    ことを警告する警告情報を出力する警告情報出力手段
    と、前記短手側スライド部に設けられたロック機構を前
    記被検体から離れる方向へ付勢する第1の付勢機構と、
    前記上下側スライド部に設けられたロック機構を上方へ
    付勢する第2の付勢機構とを備え、前記オペレータが前
    記警告情報出力手段からの警告情報により前記センサ収
    容容器の前記短手方向に沿った移動および前記上下方向
    に沿った移動の内の何れか一方を停止させた際に、前記
    ロック機構は、停止させた移動方向に対応する前記第1
    の付勢機構および前記第2の付勢機構内の一方の付勢力
    により前記センサ収容容器を前記移動方向と反対方向へ
    所定距離移動させて前記センサ収容容器をロックするよ
    うにしたことを特徴とする請求項7記載の磁気計測装
    置。
  9. 【請求項9】 前記センサ収容容器の第1フレームおよ
    び第2フレームにおける前記被検体の診断部位に面する
    内側面にそれぞれ設けられ前記被検体に接触した際に検
    知信号を出力する第1および第2の接触センサと、前記
    微弱磁界計測実行中に前記第1および第2の接触センサ
    から検知信号が出力された場合に、その検知信号に応じ
    て外部に対して前記センサ収容容器が前記被検体に接触
    したことを警告する警告情報を出力する警告情報出力手
    段とを備えたことを特徴とする請求項6記載の磁気計測
    装置。
  10. 【請求項10】 前記センサ収容容器と前記被検体との
    前記短手方向に沿った離間距離および前記上下方向に沿
    った離間距離をそれぞれ検出する検出手段と、検出され
    た短手方向および上下方向に沿った離間距離をそれぞれ
    表示する表示手段とを備えたことを特徴とする請求項6
    記載の磁気計測装置。
  11. 【請求項11】 前記接触センサは、前記センサ収容容
    器の第1フレームおよび第2フレームにおける内側面に
    それぞれ取り付けられた内部に液体が充填されたバッグ
    と、このバッグの内部圧力を計測し、その計測結果に応
    じて前記検知信号を出力する圧力センサ部とを備えたこ
    とを特徴とする請求項8又は9記載の磁気計測装置。
  12. 【請求項12】 前記移動支持機構を前記寝台が据付ら
    れた床上に設置し、この移動支持機構と前記床との間に
    前記移動支持機構を介して前記センサ収容容器に伝わる
    床からの振動を吸収する防振機構を設けたことを特徴と
    する請求項6記載の磁気計測装置。
  13. 【請求項13】 前記体軸側スライドレールは前記寝台
    の被検体載置面と対向する背面に取り付けられており、
    この体軸側スライドレールと前記寝台背面との間に前記
    体軸側スライドレールを含む移動支持機構を介して前記
    センサ収容容器に伝わる寝台からの振動を吸収する防振
    機構を設けたことを特徴とする請求項6記載の磁気計測
    装置。
  14. 【請求項14】 前記防振機構は前記移動支持機構と前
    記床又は寝台とを接続するバネおよびダンパを有するこ
    とを特徴とする請求項12又は13記載の磁気計測装
    置。
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