JP2000172971A - 補助緊急応答エ―ジェンシ―に警報する装置および方法 - Google Patents

補助緊急応答エ―ジェンシ―に警報する装置および方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 １つの場所をサービスする緊急応答エージェ
ンシーが複数ある場合にも有効に緊急呼びを適切なエー
ジェンシーに接続することができる緊急アクセス電話シ
ステムを提供する。 【解決手段】 緊急アクセス呼びの開始点の地理的位置
を特定し、適切な緊急応答エージェンシーをその緊急ア
クセス呼びに接続する。緊急アクセスシステムは、それ
ぞれがサービスする緊急エージェンシーを定義する複数
のセルにカバーされる領域を分割する。交換システム
（１０１）は、緊急アクセス呼びが発せられた位置を決
定し、どのセルがこの位置のためのサービスする緊急エ
ージェンシーを定義するかを決定する。到来呼びを指定
された緊急サービスエージェンシーに導き、同様に到来
緊急呼びに対する緊急応答に関与するサービスする補助
緊急エージェンシーに導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話通信システム
に関し、特に、加入者電話ステーションの場所をサービ
スする適切な緊急応答エージェンシーに呼びを導き、か
つその場所の管轄または統制を有する補助的な緊急応答
エージェンシーを含むように、加入者電話ステーション
から発せられた緊急アクセス呼びを処理するためのシス
テムに関する。
【０００２】
【従来の技術】現行の緊急アクセスシステム（米国にお
ける９１１システム）の問題は、特定の場所または地域
をサービスする緊急応答エージェンシーが現行の緊急ア
クセスシステムに接続された緊急応答エージェンシーで
ない場合、緊急アクセス呼びデータは、緊急アクセスオ
ペレータにより、手動で別の緊急応答エージェンシーに
転送されなければならない。この逐次的なアクセス手順
は、緊急呼びへの応答の対策にかなりの遅れとなり、し
たがって応答を全く不十分なものにしてしまう。
【０００３】さらに、補助的なエージェンシー統制が加
入者位置へアクセスし、緊急呼びに気付かなければなら
ない数多くの場合があり、その努力は、緊急応答エージ
ェンシーの努力で調整されなければならない。そのよう
な状況の例は、キャンパス警備隊、憲兵隊、オフィスビ
ルまたは門が設けられた地域社会における私設警備隊、
公園警察、民間のエンタテイメント施設における私設警
備隊である。また、典型的には、複数の警察機関が一つ
の場所で活動しており、例えば州警察はアクセスが制限
された米国高速道路をパトロールしており、これらの高
速道路は、地方自治体警察によりパトロールされる自治
体内に存在している。２つの警察機関の間の労力の調整
は、現在そのような場合で行うことは困難である。
【０００４】この問題は、緊急アクセス呼びがセルラ移
動体加入者局から発せられた場合に一層悪化する。標準
的な電話ステーションの物理的位置は、物理的設備によ
り定義されており、公衆電話交換網（ＰＴＳＮ）へ電話
ステーションを接続し、この位置は、電話ステーション
が位置する応答アドレスと、各発呼で生成される自動番
号識別子（ＡＮＩ）データとの間の対応を示すルックア
ップテーブルにより定義される。セルラ移動体加入者局
は、可変の位置を有し、緊急アクセス呼びがセルラ移動
体加入者局から発せられた場合、その緊急事態に応答す
るために適切な緊急応答エージェンシーを自動的に特定
することは平凡な仕事ではない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】したがって、緊急呼び
を発した加入者からの緊急アクセス呼びを適切な緊急応
答エージェンシーと正確に接続することは、緊急エージ
ェンシーのサービスエリア境界間の調和が欠けているこ
と、および緊急応答エージェンシーに対して重複するサ
ービスエリア境界が共通に発生していることのために困
難な仕事である。これらの問題は、限られたデータしか
なく、かつ時間が本質的であるときに、緊急応答エージ
ェンシーのオペレータが加入者位置および必要とされる
緊急応答エージェンシーとの間の一致を手動で取り、か
つ／またはその緊急対応に参加するべき補助的なエージ
ェンシーに別の呼びを発することになる。この現行の緊
急アクセスシステムは、その有効性が限定されている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述した問題は、緊急ア
クセス呼びを補助的に監視する本発明によるシステム
（ここでは「補助監視システム」ともいう）により解決
されかつ技術的な進歩が達成される。このシステムは、
緊急アクセス呼びの発生点の場所を特定し、この緊急ア
クセス呼びに、この場所をサービスする適切な緊急対応
エージェンシーおよび適切な補助エージェンシーを接続
するように機能する。
【０００７】補助監視システムは、カバーされる地域
を、それぞれがサービスする緊急応答エージェンシーお
よびサービスする補助エージェンシーを定義する複数の
セルに分割するようにプログラムされる。これらのセル
は、警察および救急車のように、緊急応答エージェンシ
ーが、特定の地域について二重の管轄を有しうるので、
それらのカバレッジ地域において重複することができ
る。
【０００８】電話ステーションからの到来緊急呼びを受
信すると、交換機システムは、緊急アクセス呼びが発せ
られた位置を決定し、補助監視システムは、この位置に
対するサービスする緊急エージェンシーを定義するセル
を決定する。また、補助監視システムは、到来緊急呼び
に対する緊急応答に関係すべき補助的エージェンシーを
特定するために、到来緊急呼びに関連づけられた情報を
分析する。
【０００９】特定された補助エージェンシーは、多数の
可能な方法のうちの１つで警報される。これらの方法
は、さらなるデータのない単純な警報、到来緊急呼びに
ついての受話ブリッジング、到来緊急呼びの二方向音声
接続である。警報の選択されたモードは、サービスする
補助的エージェンシーが適切な緊急応答エージェンシー
へのタイムリーなアクセスを提供するおよび／または応
答に活発に参加することを可能にする。
【００１０】サービスするセルラ呼びにおけるこの補助
監視システムの使用は、セルラ通信システムまたは他の
より正確な移動体加入者局位置決定装置によるセル／セ
クタ定義の手段による発呼者の位置の決定を必要とす
る。この発呼位置データが利用可能であると、決定され
た位置とこの位置をサービスすることができる適切な緊
急応答エージェンシーおよび補助エージェンシーとの間
の対応が上述したようになされる。
【００１１】代替的な具現化として、オフィスビルのよ
うな閉じたまたははっきりと区切られたサイトからの緊
急アクセス呼びの発生は、私設警備エージェンシーのよ
うな補助エージェンシーがそのサイトをサービスする場
合のように、そのサイトをサービスする局地的顧客構内
装置により処理されうる。この能力は、呼び処理責務を
分配し、かつ緊急応答エージェンシーと補助エージェン
シーとの局地的統合を可能にする。この場所に対するサ
ービスする緊急エージェンシーをどのセルが定義するか
を決定する補助監視システムの上述したより一般的な場
合が、このシステムの動作について説明される。
【００１２】
【発明の実施の形態】緊急サービスの提供において、緊
急アクセスシステム（９１１システム）が、加入者を、
その緊急性の性質を決定する緊急アクセスオペレータに
自動的に接続し、加入者を支援するために、必要とされ
る緊急要員を派遣するために使用される。これらのシス
テムにおいて、各呼び発生と共に生成される自動番号識
別子（ＡＮＩ）データが、加入者の位置を識別するため
に使用される。緊急アクセスオペレータにより決定され
るこの位置データおよび緊急性の性質は、緊急アクセス
システムから選択された緊急対応エージェンシーへの直
接的な通信接続により、適切な緊急応答エージェンシー
に通知するために使用される。
【００１３】しかし、補助エージェンシーが加入者の位
置へのアクセスを制御し、緊急呼びに気づかなければな
らず、それらの努力が緊急応答エージェンシーの努力と
調整され得るような多くの場合がある。そのような状況
の例は、キャンパス警備隊、憲兵隊、オフィスビルまた
は門が設けられたコミュニティ内の私設警備、公園警
察、民間遊戯施設における構内警備隊である。また、複
数の警察署が１つの場所で活動することがある。州警察
がアクセスを制限された米国ハイウェイをパトロール
し、このハイウェイは１つの地方自治体の中にあり、地
方自治体警察によりパトロールされる。２つの警察間の
努力の調整は、そのような場合において行うことが現在
困難である。
【００１４】現行の緊急アクセスサービス 図３は、補助監視システムの能力を使用する典型的な緊
急アクセスシステムサービスエリアの区切りの一例を示
す。図３に示された領域３００は、電話交換システム１
０１（図１）によりこの例においてサービスされてい
る。電話交換システム１０１は、標準的な有線電話ステ
ーションＴＳＳ１〜ＴＳＳｍが備えられた複数の加入者
を相互接続するようにサービスする。
【００１５】また、セルラ通信システム１０２は、同じ
領域中の移動体加入者局をサービスし、電話交換システ
ム１０１によりサービスされる加入者とセルラ通信シス
テム１０２によりサービスされる移動体加入者局との間
の呼び接続を可能にするために、複数のトランク回路Ｔ
１〜Ｔｎにより電話交換システム１０１に接続されてい
る。
【００１６】電話交換システム１０１には、緊急アクセ
スシステム（ＥＡＳ:Emergency Access System）１１１
が含まれており、これは複数の加入者のうちの一人によ
り発せられた緊急呼びを、この領域中で活動可能な複数
の緊急サービスエージェンシーのうちの適切な１つへ自
動的に経路選択するように機能する。緊急サービスエー
ジェンシーのそれぞれには、通信システムＥＳ１〜ＥＳ
ｋが備えられており、これらは緊急オペレータが配置さ
れ、緊急オペレータが発呼加入者と通信することを可能
にし、加入者からの緊急呼びに応答する緊急人員と通信
することを可能にする。緊急アクセスシステム１１１
は、発呼加入者を電話交換システム１０１に接続する物
理的設備により決定される発呼加入者の物理的位置に基
づいて、呼び経路選択機能を実行する。
【００１７】緊急アクセス呼びの補助監視のためのシス
テム 図１は、全体的なアーキテクチャを形成するブロック図
を示し、図２は、本発明による補助監視システム（ＡＭ
Ｓ）１１２の動作を示すフローチャートである。この補
助監視システム１１２は、現行の緊急アクセスシステム
（９１１システム）１１１において動作可能であり、典
型的には、現行の制御ソフトウェアと一体であるか、ま
たは現行のソフトウェアの動作を保管する補助的プロセ
スである。いずれの場合においても、補助監視システム
１１２は、発呼加入者との適切な緊急サービスエージェ
ンシーの接続を自動的に統合し、同様に受信された緊急
呼びに応答して参加すべき補助エージェンシーの接続も
自動的に統合する。
【００１８】緊急呼び処理は、電話ステーションＴＳＳ
１における加入者が、ステップ２０１において、緊急ア
クセスシステム１１１への緊急アクセス呼びを発したと
きに開始される。加入者の電話ステーションＴＳＳ１を
サービスする電話交換システム１０１は、ステップ２０
２において、ダイアルされた数字からその呼びの性質を
識別し、この呼びを適切な緊急サービスエージェンシー
に経路選択するために、加入者電話ステーションＴＳＳ
１の場所を決定しなければならない。
【００１９】ステップ２０３において、電話交換システ
ム１０１は、各呼び発生で生成された自動番号識別子
（ＡＮＩ）データを検索する。発呼加入者が移動体加入
者局を使用している場合、電話交換システム１０１は、
セルラ通信システム１０２から場所データを検索する。
多くのセルラ通信システムにおいて、移動体加入者局の
場所は、特定のセルサイトまたはセクタのレベルに対し
てのみ確認されうる。
【００２０】しかし、より進歩したセルラ通信システム
（ＴＤＭＡおよびＣＤＭＡ）は、呼びをタイムスタンプ
し、セルラ通信システムによりサービスされる特定の領
域内の移動体加入者局の場所をより正確に突き止めるこ
とができる。いずれの場合においても、セルラ通信シス
テムは、緊急アクセスシステム１１１が呼びを適切な緊
急サービスエージェンシーに自動的に経路選択できるよ
うにするために、発呼加入者情報を電話交換システム１
０１に提供する。
【００２１】ステップ２０４において、補助監視システ
ム１１２は、発呼加入者の場所に対応するセルを識別す
るために、補助監視システム１１２のメモリに格納され
たデータ構造（図１Ａ）をアクセスするために、発呼加
入者場所データを使用する。サービスエリアのセルへの
分割およびそれらの管理は以下に説明される。ステップ
２０５において、補助監視システム１１２は、一次セル
データから一次緊急サービスエージェンシーを特定し、
電話交換システム１０１は、ステップ２０６において、
この選択された一次緊急サービスエージェンシーをサー
ビスする通信設備ＥＦ１に加入者緊急呼びを経路選択す
る。
【００２２】この呼び接続を確立するステップ２０５お
よび２０６と同時か、またはこの呼び接続の確立の直後
に、ステップ２０７において、補助監視システム１１２
は、発呼加入者の場所を管轄または制御する二次セルデ
ータから補助エージェンシーを特定し、ステップ２０８
において、電話交換システム１０１は、緊急呼びが補助
エージェンシーの通信設備ＥＦｋを電話交換システム１
０１に接続するアクセスラインＥＬｋにより受信された
ことを、補助エージェンシーに警報する。この警報は、
補助エージェンシーの性質の機能として、ステップ２０
９〜２１１のうちの１つの形式であり得る。
【００２３】例えば、ステップ２０９において、電話交
換システム１０１は、識別された補助エージェンシーに
サービスする通信設備ＥＦｋへの呼び接続を開始し、三
方向呼びにおけるこの呼び接続を、この選択された一次
緊急サービスエージェンシーをサービスする通信設備Ｅ
Ｆ１により現在処理されている加入者緊急呼びにブリッ
ジする。選択された一次緊急サービスエージェンシーに
おけるオペレータは、識別された補助エージェンシーに
おけるオペレータのオンライン支援で、発呼加入者から
の情報を得ることができ、緊急人員応答を調整すること
ができる。
【００２４】例えば、緊急呼びが鍵のかかった入口を有
するアパートメントの住人に対する医療の支援に対する
ものである場合、識別された補助エージェンシーのオペ
レータは、救急車乗員のそのビルへの進入が可能になる
ようにスタッフに警報することができ、かつ緊急応答を
急送するために選択された一次緊急サービスエージェン
シーのオペレータに位置特定情報を提供することができ
る。
【００２５】緊急アクセス呼びは電話交換システム１０
１においてアクティブのままであるので、発呼加入者が
電話ステーションにおいて電話を切った場合であって
も、選択された一次緊急サービスエージェンシーのオペ
レータおよび特定された補助エージェンシーのオペレー
タは、呼び接続を終了することを決心するまで、三方向
通話で通信し続ける。
【００２６】代替的には、ステップ２１０において、電
話交換システム１０１は、通信設備ＥＦｋへの呼び接続
を開始し、この通信設備ＥＦｋは、特定された補助エー
ジェンシーをサービスし、この選択された一次緊急サー
ビスエージェンシーをサービスする通信設備ＥＦ１によ
り現在処理されている加入者緊急呼びへ、三方向呼びの
聞くだけのモードにおいてこの呼び接続をブリッジす
る。
【００２７】選択された一次緊急サービスエージェンシ
ーのオペレータは、発呼加入者からの情報を得ることが
でき、かつ特定された補助エージェンシーのオペレータ
が発呼加入者と選択された一次緊急サービスエージェン
シーのオペレータとの間の通信を邪魔することなしに、
その緊急性の性質を気づかせて、緊急人員応答を調整す
ることができる。選択された一次緊急サービスエージェ
ンシーのオペレータは、呼びの通信状態の制御を行うこ
とができ、聞くだけのモードを解放して、特定された補
助エージェンシーのオペレータが適切な場合呼び接続に
おいて通信することができる。
【００２８】上述の例のように、特定された補助エージ
ェンシーのオペレータは、その進行を妨げることなく緊
急応答を容易にすることができる。特定された補助エー
ジェンシーにおけるオペレータが訓練されたプロフェッ
ショナルではなく、良い意図により到来緊急呼びの処理
を不注意で妨害することがあるが、最初のデータ収集が
行われると、選択された一次緊急サービスエージェンシ
ーのオペレータと限定されたモードで通信することがで
きなければならないような場合である。
【００２９】最終的に、ステップ２１１において、電話
交換システム１０１は、選択された一次緊急サービスエ
ージェンシーをサービスする通信設備ＥＦ１により現在
処理されている加入者緊急呼びの存在を、特定された補
助エージェンシーのオペレータに警報するために、特定
された補助エージェンシーをサービスする通信設備ＥＦ
ｋへの警報信号を発する。この警報は、緊急要求の性質
を特徴づける予め定められたテキストメッセージを含み
うる可視的および／または可聴的信号を含む。上記の例
におけるように、特定された補助エージェンシーのオペ
レータは、その進行を妨げることなく、緊急応答を促進
することができる。
【００３０】代替的な具現化として、オフィスビルのよ
うな閉じたまたはしっかりと区切られたサイトからの緊
急アクセス呼びの発生は、構内警備エージェンシーのよ
うな補助エージェンシーがそのサイトをサービスする場
合に、そのサイトをサービスする局所顧客構内装置によ
り処理されうる。この能力は、呼び処理責務を分配し、
緊急応答エージェンシーとの補助エージェンシーの局地
的統合を可能にする。
【００３１】サービスエリアの分割 図３は、本発明による補助監視システム１１２の能力を
使用する典型的な緊急アクセスシステムサービスエリア
３００の分割の一例を示す。サービスエリア３００は、
典型的には、権限を与えられていない個人がその設備に
アクセスすることを防止するために、その設備へのアク
セスが制限された設備を含みうる町Ｔ１，Ｔ２のような
複数のコミュニティを含む。
【００３２】そのようなアクセスを制限された設備の例
は、ゲートを設けられた住居コミュニティ、入口がロッ
クされたアパートメント、オフィスビル、学校のキャン
パス、軍隊／政府設備、公園などである。これらのアク
セスが制限された設備は、典型的には、設備へのアクセ
スを管理する常駐スタッフを有する、および／またはこ
れらの設備を所有するものに対して警備サービスを提供
する。緊急アクセスシステムサービスエリアには、警察
（州、地域、保安官）、消防、および救急を含む複数の
緊急サービスエージェンシーが含まれる。
【００３３】緊急アクセスシステム１１２は、カバーさ
れる領域３００を複数の一次セルＰおよび二次セルＳに
分割するようにプログラムされる。各一次セルＰは、緊
急応答エージェンシーを定義し、各二次セルＳは、適切
な場合、補助エージェンシーを定義する。一次セルＰお
よび二次セルＳは、警察および救急のように特定の領域
に対する二重の管轄を緊急応答エージェンシーが有する
可能性があるので、それらのカバレージエリアは重複す
ることがあり、一次応答エージェンシーは、補助エージ
ェンシーにより管理されるエリアをサービスする。
【００３４】図３に示されているように、町Ｔ１および
Ｔ２は、それら自体の緊急応答エージェンシーを有し、
それらは、それぞれ別個の一次セルＰ１およびＰ２とし
て境界を定められている。そして、領域３００の残りの
エリアは、第３の一次セルＰ３として定義され、典型的
には、郡保安官および消防署のような単一の緊急応答エ
ージェンシーによりサービスされる。領域３００内に、
補助エージェンシーにより管理される典型的なエリアを
表す多数の二次セルがある。
【００３５】例えば、二次セルＳ１は、住宅警備隊がそ
の土地へのコントロールされたアクセスをそこに住む個
人にのみ与えるゲートが設けられたコミュニティを含
む。したがって、住宅警備隊は、補助エージェンシーで
あり、その通信設備は、二次セルＳ１データ構造中の対
応として表される。同様に、二次セルＳ２は、居住者公
園レンジャーがその土地をパトロールするが、地域の郡
保安官が一次的警察管轄権を有する公園設備を含む。し
たがって二次セルＳ２データ構造は、このセルにおいて
活動する補助エージェンシーとして、公園レンジャー設
備を表す。
【００３６】サービスエリア３００の上述した一次セル
Ｐおよび二次セルＳへの分割は、電話会社のサービス人
員により図１Ａに示されたデータ構造にデータを手動入
力することによって行われ、加入者電話ステーションの
場所とサービスする一次セルＰおよび二次セルＳとの間
の対応を定義する。セルの粗さは、補助エージェンシー
の性質の関数である。
【００３７】例えば、それぞれが警備アクセスロビーを
有する複数の個々のビルを含むゲートが設けられたアパ
ートメントの複合コミュニティは、緊急応答人員の複合
コミュニティ中の単一のアパートメントのような最終目
的地へのアクセスを容易にすることができる補助エージ
ェンシー（コミュニティ警備）において、利用可能なオ
ペレータがいる場合、単一の二次セルＳ１であり得る。
【００３８】代替的に、別個の二次セルＳ１１〜Ｓ１４
は、コミュニティ中の各ビルに対して要求され、同様に
コミュニティ入口に対して二次セルＳ１が要求される。
この場合において、四方向通信接続が必要とされること
になり、コミュニティ入口からのコミュニティ人員、個
別ビルからのコミュニティ人員が、上述したように緊急
呼びに関与する。
【００３９】いかなる場合にも、各電話ステーションの
サービスアドレスは、データ構造にプログラムされ、適
切な緊急サービスエージェンシーおよび補助エージェン
シーへのその対応は、そこに記録されるので、補助監視
システム１１２は、受信した緊急呼びに応答して、この
緊急呼びにサービスしかつ緊急応答を促進するために通
信することが要求される全てのエージェンシーを定義す
るこれらのデータ構造からデータを即座かつ自動的に検
索する。
【００４０】セルラ通信システムインタフェース 発呼加入者が移動体加入者局を使用する場合において、
緊急アクセスシステム１１２は、発呼加入者を適切な緊
急サービスエージェンシーに接続するために、移動体加
入者局の現在位置を特定しなければならない。この作業
を行うために、上述したサービスエリアの分割は、サー
ビスエリアの複数のセルサイト／セクタ（図３には単純
化のためにＣＳ１〜ＣＳ３のみが示されている）に分割
することを含む。各セルサイト／セクタは、緊急アクセ
スシステムが緊急呼びを適切な緊急サービスエージェン
シーおよび補助エージェンシーに自動的に転送すること
を実行することを可能にするために、一次セルＰおよび
二次セルＳに関連づけられている。
【００４１】特に、データ構造のセットは、各緊急サー
ビスエージェンシーおよび各補助エージェンシーのサー
ビスエリアの地理的範囲を示すために、緊急アクセスシ
ステムに保持され、そのデータは、受信した緊急呼びを
適切な目的地に転送するために、有線電話システムのＡ
ＮＩデータに関して上述したものと同様の方法で、セル
ラ通信システムから受信された地理座標および／または
セルサイト／セクタデータと共に使用され得る。
【００４２】したがって、緊急アクセスシステムは、カ
バーされる領域を各々がサービスする緊急応答エージェ
ンシーおよびサービスする補助エージェンシーを定義す
る複数のセルに分割するようにプログラムされる。電話
ステーションからの到来緊急呼びの受信により、交換シ
ステムは、緊急アクセス呼びが発せられた場所を決定
し、緊急アクセスシステムは、どのセルがこの場所に対
するサービスする緊急エージェンシーおよび補助エージ
ェンシーを定義するかを特定する。
【００４３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
１つの場所をサービスする緊急応答エージェンシーが複
数ある場合にも有効に緊急呼びを適切なエージェンシー
に接続することができる緊急アクセス電話システムおよ
びその操作方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態による緊急アクセス呼びを
補助的に監視するためのシステムの全体的アーキテクチ
ャを示すブロック図。 （１Ａ）： ここで使用される典型的なデータ構造の内
容およびフォーマットを示す図。
【図２】本発明の一実施形態による緊急アクセス呼びを
補助的に監視するためのシステムの動作を示すフローチ
ャート。
【図３】本発明の一実施形態による緊急アクセス呼びを
補助的に監視するシステムの能力を使用する典型的なサ
ービスエリアの分割の一例を示す図。
【符号の説明】
１０１ 電話交換システム １０２ セルラ通信システム １１１ 緊急アクセスシステム １１２ 補助監視システム
フロントページの続き (71)出願人 596077259 600 Ｍｏｕｎｔａｉｎ Ａｖｅｎｕｅ, Ｍｕｒｒａｙ Ｈｉｌｌ， Ｎｅｗ Ｊｅ ｒｓｅｙ 07974−0636Ｕ．Ｓ．Ａ. (72)発明者 ハロルド アール．スミス，ジュニア アメリカ合衆国，60181 イリノイ，オー クブルック テラス，ナンバー 305，バ ターフィールド ロード 17ダブリュー 702

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 緊急アクセス電話システムにおける到来
    する緊急アクセス呼びに応答して補助緊急応答エージェ
    ンシーに警報する装置であって、 （Ａ）複数の緊急応答エージェンシーおよび補助緊急応
    答エージェンシーと前記複数の緊急応答エージェンシー
    および補助緊急応答エージェンシーの各々のサービスエ
    リアとの間の対応を示すデータを保持する手段と、 （Ｂ）前記緊急アクセス電話システムのサービスエリア
    内に位置する加入者電話ステーションからの到来緊急ア
    クセス呼びの受信に応答して、前記加入者電話ステーシ
    ョンに関連づけられた位置を特定する手段と、 （Ｃ）前記データおよび前記特定された位置から、前記
    特定された位置をサービスする前記複数の緊急応答エー
    ジェンシーおよび補助緊急応答エージェンシーのうちの
    一方を特定する手段と、 （Ｄ）前記複数の緊急応答エージェンシーおよび補助緊
    急応答エージェンシーのうちの前記一方に警報する手段
    とを有することを特徴とするシステム。
  2. 【請求項２】 前記加入者電話ステーションが、移動体
    加入者局を含み、前記位置を特定する手段が、前記移動
    体加入者局をサービスするセルラ通信システムから移動
    体加入者局位置データを検索する手段を含むことを特徴
    とする請求項１記載の装置。
  3. 【請求項３】 前記データを保持する手段は、地理的位
    置と前記地理的位置をサービスする複数の緊急応答エー
    ジェンシーおよび補助緊急応答エージェンシーのうちの
    一方との間の対応する特定するデータ構造を含むことを
    特徴とする請求項２記載の装置。
  4. 【請求項４】 前記データを保持する手段は、各々が、
    加入者電話ステーションと前記特定された位置をサービ
    スする複数の緊急応答エージェンシーおよび補助緊急応
    答エージェンシーの一方との間の対応を特定する複数の
    データ構造を含むことを特徴とする請求項１記載の装
    置。
  5. 【請求項５】 前記複数の緊急応答エージェンシーおよ
    び補助緊急応答エージェンシーのうちの一方に位置する
    オペレータと前記到来緊急アクセス呼びの加入者との間
    の双方向の通信を可能にするために、前記複数の緊急応
    答エージェンシーおよび補助緊急応答エージェンシーの
    うちの一方に、前記到来緊急アクセス呼びを経路選択す
    る手段を含むことを特徴とする請求項１記載の装置。
  6. 【請求項６】 前記警報する手段が、前記複数の緊急応
    答エージェンシーの１つに位置するオペレータと前記到
    来緊急アクセス呼びの加入者との間の双方向の通信を可
    能にするために、前記複数の緊急応答エージェンシーお
    よび補助緊急応答エージェンシーの一方に、前記到来緊
    急アクセス呼びを経路選択する手段と、 前記複数の緊急応答エージェンシーの１つに位置するオ
    ペレータと前記複数の補助緊急応答エージェンシーの１
    つに位置するオペレータとの間の制御可能な双方向通信
    を可能にする手段とを含むことを特徴とする請求項１記
    載の装置。
  7. 【請求項７】 前記警報する手段が、前記複数の緊急応
    答エージェンシーのうちの１つに位置するオペレータと
    前記到来緊急アクセス呼びの加入者との間の双方向の通
    信を可能にするために、前記複数の緊急応答エージェン
    シーのうちの１つに、前記到来緊急アクセス呼びを経路
    選択する手段と、 前記複数の補助緊急応答エージェンシーのうちの１つに
    位置するオペレータに、警報信号を送信する手段とを有
    することを特徴とする請求項１記載の装置。
  8. 【請求項８】 前記送信する手段は、前記到来緊急アク
    セス呼びの受信を識別するテキストメッセージを生成す
    る手段を含むことを特徴とする請求項７記載の装置。
  9. 【請求項９】 緊急アクセス電話システムにおける到来
    緊急アクセス呼びに応答して補助緊急応答エージェンシ
    ーに警報する方法であって、 （Ａ）複数の緊急応答エージェンシーおよび補助緊急応
    答エージェンシーと前記複数の緊急応答エージェンシー
    および補助緊急応答エージェンシーの各々のサービスエ
    リアとの間の対応を示すデータを保持するステップと、 （Ｂ）前記緊急アクセス電話システムのサービスエリア
    内に位置する加入者電話ステーションからの到来緊急ア
    クセス呼びの受信に応答して、前記加入者電話ステーシ
    ョンに関連づけられた位置を特定するステップと、 （Ｃ）前記データおよび前記特定された位置から、前記
    特定された位置をサービスする複数の緊急応答エージェ
    ンシーおよび補助緊急応答エージェンシーのうちの一つ
    を特定するステップと、 （Ｄ）前記複数の緊急応答エージェンシーおよび補助緊
    急応答エージェンシーのうちの一つに警報するステップ
    とを有することを特徴とする方法。
  10. 【請求項１０】 前記加入者電話ステーションが、移動
    体加入者局を含み、前記位置を特定するステップが、前
    記移動体加入者局をサービスするセルラ通信システムか
    ら移動体加入者局位置データを検索するステップを含む
    ことを特徴とする請求項９記載の緊急アクセス電話シス
    テムの動作方法。
  11. 【請求項１１】 前記データを保持するステップが、地
    理的位置と前記地理的位置をサービスする前記複数の緊
    急応答エージェンシーおよび補助緊急応答エージェンシ
    ーのうちの一方との間の対応を特定するデータ構造を保
    持するステップを含むことを特徴とする請求項１０記載
    の方法。
  12. 【請求項１２】 前記データを保持するステップが、各
    々が、加入者電話ステーションと前記特定された位置を
    サービスする複数の緊急応答エージェンシーおよび補助
    緊急応答エージェンシーのうちの一方との間の対応を特
    定する複数のデータ構造を保持するステップを含むこと
    を特徴とする請求項９記載の方法。
  13. 【請求項１３】 前記警報するステップは、前記複数の
    緊急応答エージェンシーおよび補助緊急応答エージェン
    シーのうちの一方に位置するオペレータと前記到来緊急
    アクセス呼びの加入者との間の双方向通信を可能にする
    ために、前記複数の緊急応答エージェンシーおよび補助
    緊急応答エージェンシーのうちの一方に、前記到来緊急
    アクセス呼びを経路選択するステップを含むことを特徴
    とする請求項９記載の方法。
  14. 【請求項１４】 前記警報するステップが、前記複数の
    緊急応答エージェンシーのうちの１つに位置するオペレ
    ータと前記到来緊急アクセス呼びの加入者との間の双方
    向通信を可能にするために、前記複数の緊急応答エージ
    ェンシーおよび補助緊急応答エージェンシーのうちの一
    方に、前記到来緊急アクセス呼びを経路選択するステッ
    プと、 前記複数の緊急応答エージェンシーのうちの１つに位置
    するオペレータと前記複数の補助緊急応答エージェンシ
    ーのうちの１つに位置するオペレータとの間の制御可能
    な双方向通信を可能にするステップとを含むことを特徴
    とする請求項９記載の方法。
  15. 【請求項１５】 前記警報するステップは、前記複数の
    緊急応答エージェンシーのうちの１つに位置するオペレ
    ータと前記到来緊急アクセス呼びの加入者との間の双方
    向通信を可能にするために、前記複数の緊急応答エージ
    ェンシーのうちの１つに、前記到来緊急アクセス呼びを
    経路選択するステップと、 前記複数の補助緊急応答エージェンシーのうちの１つに
    位置するオペレータに、警報信号を送信するステップと
    を含むことを特徴とする請求項９記載の方法。
  16. 【請求項１６】 前記送信するステップは、前記到来緊
    急アクセス呼びの受信を識別するテキストメッセージを
    生成するステップを含むことを特徴とする請求項１５記
    載の方法。
  17. 【請求項１７】 緊急アクセス電話システムにおける到
    来緊急アクセス呼びに応答して補助緊急応答エージェン
    シーに警報する装置であって、 （Ａ）各々が、前記加入者電話ステーションをサービス
    する複数の緊急応答エージェンシーおよび補助緊急応答
    エージェンシーの一方と加入者電話ステーションとの対
    応を特定する複数のデータ構造を保持する手段と、 （Ｂ）前記緊急アクセス電話システムのサービスエリア
    内に位置する加入者電話ステーションからの到来緊急ア
    クセス呼びの受信に応答して、前記加入者電話ステーシ
    ョンに関連づけられた位置を特定する手段と、 （Ｃ）前記データおよび前記特定された位置から、前記
    特定された位置をサービスする複数の緊急応答エージェ
    ンシーおよび補助緊急応答エージェンシーの一方を特定
    する手段と、 （Ｄ）前記複数の緊急応答エージェンシーおよび補助緊
    急応答エージェンシーの一方に位置するオペレータと前
    記到来緊急アクセス呼びの加入者との間の双方向通信を
    可能にするために、コンファレンスコール接続を確立す
    る手段とを有することを特徴とするシステム。
  18. 【請求項１８】 前記加入者電話ステーションは、移動
    体加入者局を含み、前記位置を特定する手段は、前記移
    動体加入者局をサービスするセルラ通信システムから移
    動体加入者局位置データを検索する手段を含むことを特
    徴とする請求項１７記載の装置。
  19. 【請求項１９】 前記データを保持する手段は、地理的
    位置と前記地理的位置をサービスする複数の緊急応答エ
    ージェンシーおよび補助緊急応答エージェンシーのうち
    の一方との対応を特定するデータ構造を含むことを特徴
    とする請求項１８記載の装置。
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