JP2000172870A - ポリゴン描画方法および画像処理装置 - Google Patents

ポリゴン描画方法および画像処理装置

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JP2000172870A
JP2000172870A JP34386298A JP34386298A JP2000172870A JP 2000172870 A JP2000172870 A JP 2000172870A JP 34386298 A JP34386298 A JP 34386298A JP 34386298 A JP34386298 A JP 34386298A JP 2000172870 A JP2000172870 A JP 2000172870A
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triangle
edge
span
polygon
end point
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Akihiro Onozuka
明弘 小野塚
Masahiro Shiraishi
雅裕 白石
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリゴンエッジをライン描画によらず、三角形
描画アルゴリズムのみにより指定幅でかすれなく描画す
る。 【解決手段】三次元物体をポリゴンモデルにしたがって
描画する画像処理装置において、ホストPC51からジオ
メトリ処理した三角形単位の頂点座標値や色値ととも
に、エッジ幅及びエッジモードを、描画コントローラ52
のレジスタ521に格納する。プロセッサ523はPC51から
三角形描画起動フラグ5231を書き込まれると起動し、描
画命令をバスコントローラ522経由で受け取り、レジス
タ521のデータを読みだして三角形描画演算(ピクセル
展開)を行い、結果をフレームバッファ53、Zバッファ
531に書き込む。このとき、三角形単位にエッジモード
レジスタ5211を参照し、0であれば三角形の水平スパン
毎に始点と終点を求めて通常の三角形内全体の塗りつぶ
しを行う。一方、モードが1であれば、エッジ幅分の終
点を求めて、上記始点からエッジ幅終点までの塗りつぶ
しを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピクセル描画方式の
画像処理装置に関し、特にポリゴンモデルで定義された
三次元イメージのポリゴンエッジの描画方式に関する。
【0002】
【従来の技術】三次元CGによる描画方式として、三次
元の物体を複数の三角形に分割したポリゴンモデルを用
い、この三角形を順次、フレームメモリに画素展開して
物体の描画を行う場合に、ポリゴンを塗りつぶし描画し
た後、そのポリゴンエッジ(境界)にラインを描画す
る。このポリゴンエッジの描画により、ポリゴンを明確
に分割できるので、物体の衝突や歪みなどの数値解析結
果を明確に表示する等に多用されている。
【0003】ポリゴン描画は一般的に多角形を表わす頂
点座標から各辺を求め、Y座標値をインクリメントしつ
つ、そのY座標値を持つX軸と平行なラインと、対とな
る2辺との間で塗りつぶし処理する。
【0004】図7に、従来の三角形描画の処理フローを
示す。従来のポリゴン描画方法は、三角形の3頂点から
辺を求め(s101)、スパンの始点演算(s10
2)、スパンの終点演算(s104)の後、スパンを始
点から終点まで1ピクセルずつ描画している(s10
6)。この三角形描画処理で、始点の1ピクセルのみを
塗りつぶしてポリゴンエッジを描画すると、エッジ幅を
指定できない。
【0005】また、DDA(Digital Differential Ana
lyzer)による直線補間を施したポリゴンエッジを描画
した場合と、塗りつぶし処理でポリゴンを描画した場合
とではエッジ部の形状が異なるので、ポリゴンエッジが
かすれてしまう。以下に、具体的に説明する。
【0006】グラフィックス・ライブラリのOpenG
Lでは、ラインと三角形の描画アルゴリズムが次のよう
に規定されている。まず、図8を参照してラインの描画
アルゴリズムを説明する。
【0007】ラインの描画アルゴリズムは、ブレゼンハ
ムのアルゴリズムである。理想的なライン31上の点を
座標(x,y)、各ピクセルの座標を(xf,yf)と
すると、ラインの描画アルゴリズムは数1によって記述
でき、Rfを満たすピクセルは描画する。
【0008】
【数1】
【0009】つまり、各ピクセル内の菱型領域内32を
理想ラインが通るとき、そのピクセルは描画される。図
8の場合、×印33のあるピクセルを描画する。このよ
うに、ラインの描画アルゴリズムでは理想ラインに対し
て、左右両方にピクセルが存在する。
【0010】次に、図9を参照して三角形の描画アルゴ
リズムを説明する。理想三角形41より内側にピクセル
の中心42があるとき、そのピクセルを描画する。図4
の場合、×印43のあるピクセルを描画する。このよう
に、三角形の描画アルゴリズムでは理想三角形のエッジ
に対して、左右どちらか一方にピクセルが存在する。
【0011】このように、ポリゴンエッジの描画では、
ラインと三角形の描画アルゴリズムが異なるため、描画
座標が異なる。つまり、ポリゴンとエッジのラインが重
ならないため、ポリゴンのZ座標とエッジのZ座標が一
致しないピクセルが発生する。このようなピクセルで
は、Z比較でエッジのラインのかすれが発生する。
【0012】図10は、三角形の描画アルゴリズムとラ
インの描画アルゴリズムを適用した、隣接する2つの三
角形の描画例を示す。2つの三角形ABC,ABDを三
角形の描画アルゴリズムで塗りつぶし、その後に隣接す
る辺ABをラインの描画アルゴリズムで描画したときの
様子を示す。塗りつぶされる各ピクセルを、三角形AB
Cは×印、三角形ABDは四角印、エッジABは丸印で
示している。
【0013】三角形を描画するときに与えられているの
は、各頂点のX,Y,Z座標と色情報である。塗りつぶ
しのとき、フレームバッファに色情報を描画するが、そ
の頂点間のピクセルのX,Y,Z座標と色情報は演算に
より補間される。このとき、Zバッファに描画されるZ
値の演算で、頂点のX,Y,Z座標に依存する量子化誤
差が発生する。
【0014】図示のように、三角形描画のアルゴリズム
では、2つの三角形は互いに重なるピクセルがないの
で、×と四角は問題なく描画できる。次に、2つの三角
形の共通辺であるエッジABを描画する際、三角形の描
画アルゴリズムとラインの描画アルゴリズムが相違する
ので、2つの三角形のそれぞれによるエッジAB近辺の
ピクセルのZ座標値と、ライン描画による丸印のピクセ
ルのZ座標値に一致しない場合を生じ、不一致のピクセ
ルのエッジは描画されないため(点線丸)、エッジがか
すれてしまう。
【0015】ポリゴンエッジをかすれなく描画する方法
として、特開平9−293143号公報(引用例1)に
記載されているものがある。この方式では、従来のDD
Aによるポリゴンエッジの描画と、塗りつぶしによるポ
リゴン描画の組み合わせによるが、ポリゴンを描画する
とき、上記の一般的な方法に対して、X軸に平行なライ
ンを描画する際の始点と終点を補正している。
【0016】また、特開平5−250492号公報(引
用例2)に記載の方式では、従来と同様にエッジ描画手
段と塗りつぶし描画手段を備え、最初にエッジを描画す
る際に、該エッジと同じ座標に対応するエッジ領域指定
メモリにフラグを書き込む。次に、ポリゴンを塗りつぶ
すときに、対応座標にフラグが書き込まれていないと
き、塗りつぶし処理する。これにより、量子化誤差等で
Z値に誤差が生じたときでも、エッジのかすれがない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ポリゴンエッジをかす
れなく描画する引用例1の方法は、ハードウェア化する
とき、DDA軌跡でポリゴンエッジを描画するハードウ
ェアと、エッジ補正機能を追加したポリゴンを描画する
ハードウェアが必要になる。また、引用例2の方法は、
フレームバッファとZバッファの他に、フレームバッフ
ァと同じサイズのエッジ領域指定メモリが必要になる。
【0018】このように、従来技術によるポリゴンエッ
ジの描画方式は、あらたなハードウエアを必要とするた
め、従来の描画装置に簡単に適用できず、コストも高く
なる。また、ライン描画と三角形描画の2段階処理、あ
るいはピクセル毎にフラグの書き込みや確認が必要にな
るなど、描画の処理性も悪い。
【0019】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を克服し、三角形描画のみでポリゴンエッジを描画で
き、かつ。指定した幅でかすれなく描画できる画像処理
方法と装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は三次元の物体を複数の三角形に分割するポ
リゴンモデルを用い、前記三角形を順次、ピクセルに展
開して、前記物体を二次元の図形に描画するポリゴン描
画方法において、3頂点から前記三角形の各辺を求め、
前記三角形のy軸方向に刻まれるスパン毎に前記スパン
のx軸方向の始点と終点を求め、前記始点から前記終点
まで三角形描画アルゴリズムにしたがって塗りつぶし描
画する場合に、描画モードが三角形内描画のときは前記
終点を前記始点の対辺から求め、一方、前記描画モード
がポリゴンエッジ(ライン)のみを塗りつぶすエッジ描
画のときは前記終点を指定されたエッジ幅に基づいて求
めることを特徴とする。
【0021】前記描画モードは、前記三角形または前記
図形の描画単位に切り替える。前記スパンは、前記始点
のX座標と前記終点のX座標とこれら始点と終点に共通
のY座標を与えると、始点から終点の間までを幅1ピク
セルの帯として補間する。
【0022】また、本発明の方法を適用する描画処理装
置は、描画命令を発行するホストプロセッサと、バスを
経由して前記描画命令を受け取り三角形描画処理を行う
プロセッサ、及び三角形頂点座標や色データを格納する
レジスタを有する描画コントローラと、前記三角形描画
処理で求めたアドレスとデータを格納するフレームバッ
ファ及びZバッファを備え、三次元の物体を定義したポ
リゴンモデルの各三角形を順次、ピクセルに展開して描
画するものにおいて、前記レジスタは、三角形内描画か
エッジ描画を前記ホストプロセッサから指定するための
描画モード設定領域と、エッジ幅を指定するためのエッ
ジ幅設定領域を備え、前記プロセッサは、3頂点を与え
られて前記三角形の各辺を求め、前記三角形のy軸方向
に1ピクセル幅で刻まれるスパン毎にそのx軸方向の始
点と終点を求めるスパン演算機能と、前記スパンを前記
始点から前記終点まで三角形描画アルゴリズムにしたが
って塗りつぶす三角形描画機能を備え、かつ、前記スパ
ン演算機能は、描画モードが前記エッジ描画の場合に、
前記終点を前記エッジ幅に基づいて求めることを特徴と
する。
【0023】上記構成による本発明では、従来のライン
描画のアルゴリズムを使用せず、従来の三角形描画アル
ゴリズムを使用し、その一部を変更して、ポリゴンエッ
ジ(ライン)を指定幅で描画できるようにした。これに
よれば、ポリゴンエッジ描画はその始点がポリゴン描画
の座標と同一になるので、エッジ描画のされないピクセ
ルがなく、指定幅で明瞭に描画できる。しかも、従来の
ライン描画手段を不要とし、従来の三角形描画手段に簡
単な改良を加えるのみで実現できるので、既存の描画装
置にも広く適用できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図1〜図6を用いて詳細に説明する。図2は、一実
施例による画像処理装置の構成を示すブロック図であ
る。ホストPC51は主演算装置で、3次元座標から2
次元座標変換をするジオメトリ演算部511が含まれ
る。ジオメトリ演算部は、描画コントローラに内蔵され
る場合とホストPCに内蔵される場合があるが、本実施
例ではホストPCに内蔵される。
【0025】ホストPC51と描画コントローラ52は
システムバス56で接続されている。描画コントローラ
52は、バスコントローラ522、レジスタ部521、
プロセッサ523、内部バス524を有する。システム
バス56は、描画コントローラ52の内部のバスコント
ローラ522に接続している。バスコントローラ522
は、内部バス524とシステムバス56の間の入出力を
制御している。
【0026】ホストPC51から見ると、レジスタ部5
21は、主メモリ(図示なし)のあるアドレスに割り当
てられている。レジスタ部521は、エッジモードレジ
スタ5211、エッジ幅レジスタ5212、三角形頂点
座標レジスタ5213、カラーレジスタ5214を持
つ。
【0027】エッジモードレジスタ5211は1ビット
のレジスタであり、通常の三角形描画の時は0、エッジ
のみ描画のときは1が書き込まれる。エッジ幅レジスタ
5212には任意の値が設定され、この設定値をエッジ
幅として使用する。三角形頂点座標レジスタ5213
は、三角形の3頂点の座標(x1,y1,z1),(x
2,y2,z2),(x3,y3,z3)を、三角形単
位に図形全体のデータを保持する。カラーレジスタ52
14は、描画する各三角形のカラーを保持する。
【0028】プロセッサ523は、内部バス524とメ
モリバス57に接続している。プロセッサ523は、三
角形描画起動フラグ5231を有する。ホストPC51
から見ると、三角形描画起動フラグ5231はあるアド
レスに割り当てられている。三角形を描画したいとき
は、三角形描画起動フラグ5231に書き込み動作を行
うことにより、プロセッサ523の三角形描画処理が起
動する。
【0029】フレームバッファ53は、2つの入出力ポ
ートを持つメモリである。一方はメモリバス57、他方
は表示用バス58に接続されている。Zバッファ531
は、各ピクセルの奥行き(Z座標)を記憶するメモリで
ある。これはメモリバス57に接続されている。
【0030】表示コントローラ54は、フレームバッフ
ァ53から表示用バス58を通して表示データを読み出
し、D/A変換を行った後、RGB信号と同期信号をR
GB・同期信号線59通して、表示装置55へ出力す
る。
【0031】次に、本画像処理装置による三角形描画の
手順を説明する。まず、ホストPC51は、描画したい
図形のジオメトリ処理後の三角形のデータをレジスタ部
521の各レジスタに書き込む。エッジモードレジスタ
5211には、まず0を書き込む。
【0032】ホストPC51が三角形描画起動フラグ5
231に書き込みを行うと、プロセッサ523が三角形
描画動作を行う。プロセッサ523は、ホストPC51
が発行する描画命令をバスコントローラ522経由で受
け取り、レジスタ部521の値を読み出し、ピクセルに
展開し、その展開したデータをフレームバッファ53の
アドレスとデータに変換して書き込みを行う。
【0033】図1に、本実施例による三角形描画動作の
フローチャートを示す。プロセッサ523は、ポリゴン
エッジに対応した三角形描画を、処理s101〜s10
7のフローで行う。図7に示した従来の三角形描画のフ
ローと比較すると、本実施例は処理s103とs105
を追加しているのみである。以下、本実施例の描画処理
を詳細に説明する。
【0034】本実施例では、三角形を高さ1ピクセルの
細い横長の帯(スパン)に分割して描画を行う。スパン
を縦にした場合でも、座標xとyを入れ替えて同様に処
理できる。
【0035】まず、三角形描画の準備として、3頂点か
ら辺を求める(s101)。三角形頂点座標レジスタ5
213に格納されている座標(x1,y1,z1),
(x2,y2,z2),(x3,y3,z3)を、yが
小さい順に並べ替える。yが小さい順に頂点U、頂点
M、頂点Dとする。頂点U、頂点M、頂点Dの座標は順
に、(xU,yU,zU),(xM,yM,zM),
(xD,yD,zD)である。
【0036】図3に並べ替えた後の三角形を示す。図示
のように、三角形61と三角形62の2通りに分類され
る。つまり、辺UDに対して、頂点Mがxの正方向か負
方向かのどちらに存在するかで分類される。三角形61
は正方向、三角形62は負方向である。
【0037】次に、三角形のy方向の描画範囲を求め
る。y方向の始点yBはyB=yU、y方向の終点yE
はyE=yDであるが、yBとyEは整数でなければな
らない。y≧0とすると、始点yBと終点yEは数2の
関係になる。
【0038】
【数2】
【0039】yBとyEの判定方法が異なるのは、三角
形が隣接している場合に、同じ点に対し、ある三角形描
画ではyU、他の三角形描画ではyDとするとき、同じ
ピクセルを2回描画することを避けるためである。
【0040】図4は三角形描画のモデルで、三角形のあ
るスパンの拡大図を示す。三角形描画のときは、スパン
の始点xB71からスパンの終点xE73まで描画す
る。一方、エッジのみ描画のときは、スパンの始点xB
71からスパンの終点xE72まで、つまりエッジ幅の
みを描画する。
【0041】本実施例では、三角形を塗りつぶす従来同
様の描画をスパンの始点を変えながら三角形全体につい
て終了すると、ホストPC51からエッジモードが指定
され、次に、エッジのみを塗りつぶす処理がスパンの始
点から開始される。このエッジ描画で、各スパンの始点
は三角形描画での値を利用できる。なお、三角形描画と
エッジ描画の切り替えは、図形単位に切り替えてもよ
い。
【0042】このように、三角形描画のときも、エッジ
のみ描画のときも、共に三角形描画アルゴリズムに従っ
て演算されるので、スパンの始点は必ず同一点となる。
したがって、エッジの描画されないピクセルがなく、エ
ッジかすれが発生しない。
【0043】次に、図1の各処理を詳細に説明する。ス
パンの始点演算(s102)では、描画するスパンの始
点71を三角形の頂点座標より演算する。図5に、始点
の演算方法を示す。点(xa,ya)と点(xb,y
b)の直線上であり、かつ、y=Yである点を(X,
Y)とすると、Xは数3により求まる。
【0044】
【数3】
【0045】三角形61のときは、始点となる辺UDに
数3を適用する。三角形62のときは、始点が辺UMと
辺MDの部分に分かれるので、それぞれに数3を適用す
る。これにより、描画するスパンの始点71を演算でき
る。
【0046】ただし、上述したyBと同様の理由で、始
点xBはXの小数部≠0ならxB=Xの整数部+1、X
の小数部=0ならxB=Xの整数部となる。なお、Z座
標の演算は、与えられたYからXを演算する方法と同様
で、数3のxをzに置き換えすればよい。
【0047】次に、エッジモード判定(s103)で
は、エッジモードレジスタ5211を読み出して、現在
描画対象としているスパンを三角形描画するか、エッジ
のみ描画するかを判定する。エッジモードの切り替えは
三角形または図形単位に行われるが、モードのチエック
はスパン毎に行う。エッジモードでないときは処理s1
04へ、エッジモードのときは処理s105へジャンプ
する。
【0048】次に、三角形の頂点座標から三角形を塗り
つぶすスパンの終点演算(s104)では、三角形の頂
点座標から三角形を塗りつぶすときのスパンの終点73
を演算する。三角形61のときは、辺UMと辺MDに数
3を適用する。三角形62のときは、辺UDに数3を適
用する。ただし、前記のyEと同様の理由で、終点xE
はXの小数部≠0ならxE=Xの整数部、Xの小数部=
0ならxE=Xの整数部−1となる。
【0049】また、三角形の頂点座標とエッジ幅からエ
ッジのみを塗りつぶすスパンの終点演算(s105)で
は、三角形の頂点座標とエッジ幅レジスタ5212から
エッジのみを塗りつぶすスパンの終点72を演算する。
【0050】図6に、エッジのみを塗りつぶすスパンの
終点の算出方法を示す。図示の三角形ACGは図7の三
角形ACGに対応し、三角形81に対してエッジ82を
描画する場合を示している。ここで、指定されたエッジ
幅EFからエッジ幅分のx方向スパンの長さFDを求め
る。エッジ幅EFは、エッジ幅レジスタ5212に格納
されている。
【0051】ここで、頂点Aからx方向の線と頂点Cか
らの垂線との交点をBとして、直角三角形ABCを考え
ると、三角形ABC三角形DEFと相似であるから、C
A:BC=FD:EFとなる。よって、エッジ幅分のx
方向スパンの長さFDは数4により求まる。
【0052】
【数4】
【0053】数4は正確なエッジ描画に適するが、平方
根の演算を行うため計算量が多くなり現実的でない。そ
こで、本実施例では数5の近似式によってFDを算出す
る。
【0054】
【数5】
【0055】なお、点A(XA,YA)、点C(XC
C)とすると、AB=┃XC−XA┃、BC=┃YC−Y
A┃である。また、AB≦BCのとき、∠CAB≧45
度となる。
【0056】この近似式を使用しても、エッジ幅は1に
近い値を使うため、大きく外れた値とはならない。ま
た、描画する座標は、処理s102で算出した始点のx
座標にこのx方向スパンの長さFDを加算して算出でき
る。
【0057】次に、スパンを始点から終点まで描画(s
106)では、処理s102で演算した始点座標から処
理s104またはs105で演算した終点座標までのス
パンを描画する。すなわち、スパンの始点座標から終点
座標まで、x座標を1加算しながら、各ピクセルにカラ
ーレジスタ5214の値を書き込む。
【0058】最後に、三角形描画終了判定(s107)
では、y座標を1加算して、処理s101で演算したy
の終了値を越えたかを判定する。yの終了値を越えたと
きは三角形描画終了、yの終了値を越えていないときは
処理s102へジャンプして繰り返し処理を行う。
【0059】本実施例によれば、三角形描画アルゴリズ
ムのみを適用して、三角形の各辺を求めてx方向のスパ
ン毎に最も左側の辺から始点を求め、次に、描画モード
が三角形描画またはエッジ描画の場合に応じてスパンの
終点を求め、前者の場合は左辺から右辺までの塗りつぶ
し、後者の場合は左辺から指定幅に応じたx位置まで塗
りつぶしを行う。このように、同じ描画アルゴリズムで
ポリゴンとポリゴンエッジを描画するので、同じピクセ
ルに対してZ値が異なる場合がなく、エッジが確実に、
かつ指定された幅で鮮明に描画できる。
【0060】本実施例の実現には、従来の描画コントロ
ーラのレジスタ部に、スパンに対応したエッジモードレ
ジスタを設けるのみでよく、既存の描画装置に簡単に適
用できる。しかも、従来のDDAによるライン描画手段
が不要であり、引用例のようなハードウエアの増設も必
要ない。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、ポリゴンとポリゴンエ
ッジの描画の始点が同一座標となるので、指定幅でかす
れの無いポリゴンエッジを表示できる効果がある。
【0062】また、従来の三角形描画手段のみを用い、
その一部変更するのみで実現できるので、少ないハード
ウェアで実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による三角形とエッジの描画
を示すフローチャート。
【図2】本発明の一実施例による画像処理装置の構成を
示すブロック図。
【図3】描画範囲を求めるため、座標を並べ替えた三角
形の分類を示す説明図。
【図4】三角形の描画モデルを示す説明図。
【図5】始点座標の演算方法を示す説明図。
【図6】エッジのみを塗りつぶすスパンの終点算出方法
を示す説明図。
【図7】従来の三角形描画を示すフローチャート。
【図8】従来のライン描画アルゴリズムを示す説明図。
【図9】従来の三角形描画アルゴリズムを示す説明図。
【図10】従来の三角形描画とライン描画による隣接す
る三角形の描画を示す説明図。
【符号の説明】
51…CPU、52…描画コントローラ、521…レジ
スタ部、5211…エッジモードレジスタ、5212…
エッジ幅レジスタ、522…バスコントローラ、523
…プロセッサ、5231…三角形描画起動フラグ、53
…フレームバッファ、531…Zバッファ、54…表示
コントローラ、55…表示装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三次元の物体を複数の三角形に分割する
    ポリゴンモデルを用い、前記三角形を順次、ピクセルに
    展開して、前記物体を二次元の図形に描画するポリゴン
    描画方法において、 3頂点から前記三角形の各辺を求め、前記三角形のy軸
    方向に刻まれるスパン毎に前記スパンのx軸方向の始点
    と終点を求め、前記始点から前記終点まで三角形描画ア
    ルゴリズムにしたがって塗りつぶし描画する場合に、描
    画モードが三角形内描画のときは前記終点を前記始点の
    対辺から求め、一方、前記描画モードがエッジのみを塗
    りつぶすエッジ描画のときは前記終点を指定されたエッ
    ジ幅に基づいて求めることを特徴とするポリゴン描画方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記描画モードは、前記三角形単位または前記図形単位
    に切り替えることを特徴とするポリゴン描画方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記スパンは、前記始点のX座標と前記終点のX座標と
    これら始点と終点に共通のY座標を与え、始点から終点
    の間までを幅1ピクセルの帯として補間することを特徴
    とするポリゴン描画方法。
  4. 【請求項4】 描画命令を発行するホストプロセッサ
    と、バスを経由して前記描画命令を受け取り三角形描画
    処理を行うプロセッサ、及び三角形頂点座標や色データ
    を格納するレジスタを有する描画コントローラと、前記
    三角形描画処理で求めたアドレスとデータを格納するフ
    レームバッファ及びZバッファを備え、三次元の物体を
    定義したポリゴンモデルの各三角形を順次、ピクセルに
    展開して描画する画像処理装置において、 前記レジスタは、三角形内描画かエッジ描画を前記ホス
    トプロセッサから指定するための描画モード設定領域
    と、エッジ幅を指定するためのエッジ幅設定領域を備
    え、 前記プロセッサは、3頂点を与えられて前記三角形の各
    辺を求め、前記三角形のy軸方向に1ピクセル幅で刻ま
    れるスパン毎にそのx軸方向の始点と終点を求めるスパ
    ン演算機能と、前記スパンを前記始点から前記終点まで
    三角形描画アルゴリズムにしたがって塗りつぶす三角形
    描画機能を備え、 かつ、前記スパン演算機能は、描画モードが前記エッジ
    描画の場合に、前記終点を前記エッジ幅に基づいて求め
    ることを特徴とする画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100346632C (zh) * 2005-06-02 2007-10-31 复旦大学 一种抗几何变形的用于隐秘的传输图像的大容量通信方法

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