JP2000171593A - 放射性廃液の処理方法およびその処理装置 - Google Patents

放射性廃液の処理方法およびその処理装置

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JP2000171593A JP10349906A JP34990698A JP2000171593A JP 2000171593 A JP2000171593 A JP 2000171593A JP 10349906 A JP10349906 A JP 10349906A JP 34990698 A JP34990698 A JP 34990698A JP 2000171593 A JP2000171593 A JP 2000171593A
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秀司 関
Manabu Sakurai
学 桜井
Shinji Tateyama
伸治 立山
Fumio Tomita
文夫 富田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原子力発電設備の廃止措置時に発生する高濃度
カルシウムイオンを含む放射性廃液(高濃度スラッジ)
のろ過処理を容易にし、下流側に設置した処理設備の負
荷を低減する。 【解決手段】排出先1から流出した高濃度のカルシウム
イオンを含んだ廃液3を廃液受タンク2内に受入れ、こ
の廃液3に炭酸ナトリウムまたはリン酸等の添加剤4を
加えて廃液3中のカルシウムイオンを凝集させ固形化す
る。この固形化物をろ過処理装置6で精密ろ過する。ろ
過処理水11を濃縮処理装置12で濃縮した後、脱塩処理装
置14で脱塩し、系外放出16または再利用17する。ろ過処
理装置6から排出する捕獲固形分7は水分調整した後、
固化処理10する。これにより、廃止措置時に発生する高
濃度スラリー廃液を移送時の堆積をなくし、円滑に処理
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば原子力発電所
の廃止措置時にワイヤーソー切断装置から発生する高濃
度のカルシウムイオンを含んだ放射性廃液を処理するた
めに好適する放射性廃液の処理方法およびその処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原子力発電所の設備および建物の
運転,廃棄時に発生する高濃度のカルシウムイオンを含
んだ廃液は、従来使用されている濃縮処理装置および脱
塩処理装置で処理を行う場合、それぞれ次に示す問題点
がある。濃縮装置の場合、濃縮装置内でのスケーリング
防止のため、通常高いカルシウム濃度での運転は行わな
い。また、実施する場合は速やかに濃縮装置を薬品等で
洗浄する必要がある。洗浄等を実施しない場合、缶体に
発生するスケーリングにより、缶体にすきま腐食等が発
生する恐れがあり、設備に損傷を与える恐れがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】濃縮装置に給液される
廃液が高い濃度のカルシウムイオンを含む場合、濃縮倍
率が高く設定できず、濃縮を十分に行わないうちに濃縮
装置内の濃縮廃液を薄い状態で排出する必要があり、濃
縮廃液が多量に発生し、その濃縮廃液の処理設備の負担
も増大する。
【0004】脱塩装置の場合は、イオン負荷が増大する
ことが考えられ、廃樹脂の発生量の増大、樹脂交換運転
の増大に伴う運転費用の増大等の問題点があり、改善が
望まれている。
【0005】従来の処理方法では十分な濃縮ができず、
濃縮廃液が多量に発生した場合、最終的には、この濃縮
廃液は固化体として固化処理されることとなる。この
際、固化処理方法としては、セメントによる固化体とす
ることが考えられる。セメント固化を実施する際には、
セメント量,固形分量および水分量の割合構成比が大き
な要因項目であり、固化体の本数を低減するには、固形
分量と水分量の割合を適正化することが必要である。
【0006】つまり、固形分の薄い濃縮廃液でセメント
と混練する場合、水分量とセメント量の割合で量が設定
されるため、添加できる固形分量が少ない。全ての固形
分を固化体とするためには、固化体本数が非常に多くな
り、廃棄物量が増大し、それに伴い廃棄処分費用が増大
する。
【0007】原子力発電施設の解体時の工法としてはワ
イヤーソー切断等が候補として挙がっている。ワイヤー
ソー工法においては、切断時にワイヤーソーの摩耗,粉
塵の発生を低減する観点から大量の冷却水が使用され
る。
【0008】この冷却水は二次廃棄物として発生し、高
濃度のスラッジを含有している。従来の技術において
は、高濃度スラッジの処理方法は確立されていない。ま
た、切断設備と二次廃棄物処理設備が一体となった設備
は確立されていない。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、原子力発電所の設備建物の運転,廃棄時に発
生する高濃度のカルシウムイオンを含んだ放射性廃液を
ろ過処理と必要に応じて濃縮処理および脱塩処理するに
あたり、移送時の堆積をなくして円滑に処理することが
でき、既設処理装置へ接続する場合、下流側の処理装置
の負荷を低減し、廃止措置時に発生する廃液のサンプリ
ングから放出までを容易に行うことができる放射性廃液
の処理方法およびその処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、放射
性廃棄物の取扱設備または建物の運転,廃棄時に発生す
るカルシウムイオンを含んだ放射性廃液にカルシウムイ
オンと化合物を生成する成分の添加剤を加えて、この添
加剤の陰イオンとカルシウムイオンを化合させ、前記廃
液中のカルシウムイオン成分を固形化し、この固形化物
をろ過分離することを特徴とする放射性廃液の処理方法
である。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記添加剤は炭酸ナトリウムまたはリン酸からなる
ことを特徴とする。請求項3の発明は、同じく前記固形
化物のろ過分離は中空糸膜フィルタまたはロータリーフ
ィルタにより精密ろ過することを特徴とする。請求項4
の発明は、同じく前記ろ過分離後の捕獲固形分は水分調
整された後、固化処理されることを特徴とする。
【0012】請求項5の発明は、カルシウムイオンを含
む放射性廃液およびカルシウムイオンと化合物を生成す
る成分の添加剤が投入される廃液受タンクと、この廃液
受タンクに接続したろ過処理装置と、このろ過処理装置
から流出するろ過処理水を濃縮する濃縮処理装置と、こ
の濃縮処理装置で濃縮された濃縮液を脱塩する脱塩処理
装置と、前記ろ過処理装置から排出する捕獲固形分を受
入れる捕獲固形分受入タンクとを具備したことを特徴と
する放射性廃液の処理装置である。
【0013】請求項6の発明は、カルシウムイオンを含
む放射性廃液およびカルシウムイオンと化合物を生成す
る成分の添加剤が投入される廃液受タンクと、この廃液
受タンクに接続したろ過処理装置と、このろ過処理装置
から流出するろ過処理水を脱塩するイオン交換樹脂カー
トリッジと、前記ろ過処理装置から排出する捕獲固形分
を受入れる捕獲固形分受入タンクとを具備したことを特
徴とする。
【0014】請求項7の発明は、カルシウムイオンを含
む放射性廃液およびカルシウムイオンと化合物を生成す
る成分の添加剤およびイオン交換樹脂が投入される廃液
受タンクと、この廃液受タンクに接続したろ過処理装置
と、このろ過処理装置から流出するろ過処理水を系外放
出するか、再利用するろ過処理水系外放出ラインまたは
再利用ラインと、前記ろ過処理装置から排出する捕獲固
形分を受入れる捕獲固形分受入タンクと、この捕獲固形
分受入タンクに割合調整水を注入する割合調整水注入ラ
インとを具備したことを特徴とする。
【0015】請求項8の発明は、前記添加剤を前記廃液
受タンクに直接投入することなく、前記ろ過処理装置の
前段から投入する添加剤投入ラインを前記ろ過処理装置
に設けてなることを特徴とする。
【0016】請求項9の発明は、原子力発電施設の廃止
措置時に発生する高濃度カルシウムイオンを含む放射性
廃液(高濃度スラッジ)および添加剤が投入される廃液
受タンクと、この廃液受タンクに接続した廃液循環ポン
プを有する廃液循環ラインと、前記廃液循環ポンプの吐
出側から分岐して接続したろ過処理装置と、このろ過処
理装置から流出するろ過処理水を脱塩するイオン交換樹
脂カートリッジと、前記ろ過処理装置から排出する捕獲
固形分を受入れる捕獲固形分受入タンクとを具備したこ
とを特徴とする。
【0017】請求項10の発明は、前記廃液受タンク,前
記廃液循環ライン,前記ろ過処理装置,前記イオン交換
樹脂カートリッジおよび前記捕獲固形分受入タンクの機
器類をそれぞれ配管接続し一体化して移動台車上に載置
固定するとともに、前記移動台車上機器類を遮蔽壁で覆
ってなることを特徴とする。
【0018】請求項1〜4の発明による放射性廃液の処
理方法によれば、運転,廃棄により発生する高濃度カル
シウムイオン廃液にカルシウムイオンと化合物を生成し
易い成分を添加する前処理を実施し、カルシウムイオン
を固形分にし、精密ろ過によりカルシウム分を取除くこ
とにより、下流処理設備での処理、例として、濃縮処理
および脱塩処理が容易なカルシウムイオン濃度に低減さ
せることができる。
【0019】請求項5〜8の発明による放射性廃液の処
理装置によれば、カルシウム濃度を低減した廃液をろ過
処理装置と、必要に応じて濃縮処理装置および脱塩処理
装置、またはイオン交換樹脂カートリッジで処理を行う
ため、高濃度のカルシウムイオンを含んだ廃液を処理す
る場合に比較し、運転費用の低減,運転作業量の低減お
よび設備維持費用の低減が図れる。
【0020】さらに、廃止措置時に発生する高濃度スラ
ッジを含有する廃液は、既設の前処理としての固液分
離、液中のカルシウムイオン成分を除去することによ
り、既設の濃縮装置,脱塩装置に負荷なく処理をするこ
とが可能となり、既設設備の安全性を確保することが可
能となる。
【0021】また、請求項9および10の発明においては
原子力発電施設の廃止措置時に使用するワイヤーソー切
断装置から発生する廃液を廃液受タンクに供給しながら
添加剤の投入,ろ過,脱塩処理を実施し、固形分,イオ
ン成分を除去し、既設設備で処理することなく系外放出
あるいは再利用することができる。このことより、運転
費用の低減,使用水量の低減,運転作業員の低減が可能
となる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1により本発明に係る放射性廃
液の処理方法およびその処理装置の第1の実施の形態を
併せて説明する。図1において、符号1は放射性廃棄物
を取扱う設備または建物の運転,廃棄時に発生する高濃
度のカルシウムイオンを含んだ廃液が排出される排出先
を示している。符号2は廃液受タンクで、排出先1から
の廃液3と添加剤4が投入される。添加剤4はカルシウ
ムイオンと化合物を生成する成分で、例えば炭酸ナトリ
ウムまたはリン酸である。
【0023】廃液受タンク2に廃液3が底面から流出し
て廃液受タンク2の上方から流入する廃液循環ライン5
が接続されており、廃液循環ライン5には廃液循環ポン
プ5aが設けられている。
【0024】廃液循環ポンプ5aの吐出側で廃液循環ラ
イン5から分岐してろ過処理装置6が接続している。こ
のろ過処理装置6は中空糸膜フィルタまたはロータリー
フィルタなどの精密ろ過器である。
【0025】ろ過処理装置6の下流側にはろ過処理装置
6から流出するろ過処理水11を濃縮する濃縮処理装置1
2,濃縮処理装置12で濃縮された濃縮液を脱塩する脱塩
処理装置14が接続している。脱塩処理装置14の下流側に
は系外放出16と再利用17の配管が接続している。脱塩処
理装置14にはイオン交換樹脂が充填されており、廃樹脂
15を排出する配管が接続している。
【0026】ろ過処理装置6から排出する捕獲固形分7
を受入れる捕獲固形分受入タンク8が設けられており、
捕獲固形分受入タンク8には固化処理10を行うための捕
獲固形分7に水分調整を施す割合調整水9を注入する配
管が接続している。
【0027】つぎに、図1に示した構成の放射性廃液の
処理装置により、放射性廃液を処理する方法を図1から
図3により説明する。排出先1の原子力発電所の設備,
建物の運転時または廃棄時に発生する高濃度のカルシウ
ムを含んだ廃液3は廃液受タンク2により収集し、受入
れた廃液3にカルシウムイオンの化合物を生成させるた
めの添加剤4をタンク等から添加する。添加剤の例とし
ては、炭酸ナトリウム(Na2 CO3 ),正リン酸(H
3 PO4 )等カルシウムイオンと結合し、不溶解の固形
分を多く生成する添加剤を使用する。
【0028】生成した不溶解の固形分と廃液を廃液循環
ポンプ5aでろ過処理装置5に通水して固形分を捕獲す
る。ろ過処理されたろ過処理水11は、系外放出16または
処理水再利用17のため、濃縮処理装置12および脱塩処理
装置14等へ移送する。
【0029】この場合の具体的な低減効果としては、廃
液3のカルシウムイオン濃度が約140ppmの廃液に炭酸ナ
トリウムを添加することにより、イオン成分を結合さ
せ、固形分をろ過処理にて捕獲することにより、図2に
示すようにろ過処理水に含まれるカルシウムイオン濃度
は約7.7ppmに低減できる。図2はカルシウムイオン濃度
に対する添加剤の効果を示している。
【0030】この廃液を濃縮処理装置12で濃縮処理する
場合、最終的な濃縮処理装置内の濃縮廃液のカルシウム
イオン濃度の管理濃度が200ppmである場合、約25倍(20
0 /7.7 =25.97 倍)の濃縮が可能である。本実施の形
態における前処理を行わない場合(200 /140 =1.4
倍)に比較し、約18倍もの濃縮率が得られることとな
る。この時、濃縮廃液11の量は約18分の1となり大きく
低減できる。
【0031】また、添加剤3として正リン酸を添加する
場合には図2に示すように、ろ過処理水のカルシウムイ
オン濃度は30.2ppm に低減できる。この廃液を同様に濃
縮処理装置12で濃縮処理する場合、約30倍(200 /140
=1.4 倍)に比較し、約4.7倍もの濃縮率が得られ、濃
縮廃液11の発生量を低減できる。
【0032】さらに、添加剤を加えた場合、図3に示す
ようにろ過速度が向上する傾向がある。図3はろ過時間
とろ過量との管径を添加剤がある場合とない場合とを比
較して示している。図3から明らかなように、添加剤を
加えることにより、カルシウムイオンの固形分が凝集
し、フロックが大きくなることから、ろ過性の向上を図
ることが可能となり、ろ過に要する時間を低減すること
ができる。
【0033】また、図1において、添加剤4により固形
分となった成分を中空糸膜フィルタまたはロータリーフ
ィルタによるろ過処理装置6でろ過して捕獲するが、最
終的にはこの固形分は固化処理10により固化体として固
化される。この場合、下流の固化方法に合わせた固形分
と水分量の割合をろ過処理装置6側で調整し、捕獲固形
分7として捕獲固形分受入タンク8に排出する。
【0034】排出された固形分を含んだ廃液は捕獲固形
分受入タンク8で固化方法に最適な割合に、必要な場合
は割合調整水9を用いて再調整し、固化する。これによ
り固化体製作を容易にすることができる。
【0035】つぎに図4により本発明に係る放射性廃液
の処理方法およびその処理装置の第2の実施の形態を説
明する。本実施の形態が図1に示した第1の実施の形態
と異なる点は、図1における濃縮処理装置12と脱塩処理
装置14を削除し、その代りにイオン交換樹脂カートリッ
ジ18を設けたことにある。なお、図4において、図1と
同一部分には同一符号を付して重複する部分の説明は省
略する。
【0036】本実施の形態では第1の実施の形態と同様
に、原子力発電所の設備,建物の運転時および廃棄時に
発生する高濃度のカルシウムを含んだ廃液は、廃液受タ
ンク2により収集し、受入れた廃液3にカルシウムイオ
ンの化合物を生成させるための添加剤4をタンク等から
添加する。
【0037】生成した不溶解の固形分と廃液をポンプ5
aでろ過処理装置6に通水して固形分を捕獲する。ろ過
処理水11はイオン交換樹脂カートリッジ18に通水し、カ
ルシウムイオン以外のイオン成分および放射能を除去
し、系外放出16または再利用17する。
【0038】本実施の形態によれば、ろ過処理装置6で
ろ過されたろ過処理水11をイオン交換樹脂カートリッジ
18によってイオン成分および放射能を低減し、得られた
処理水をサンプリングして系外放出16または再利用17す
ることができる。
【0039】つぎに図5により本発明に係る放射性廃液
の処理方法およびその処理装置の第3の実施の形態を説
明する。本実施の形態が図1に示した第1の実施の形態
と異なる点は、図1における濃縮処理装置12と脱塩処理
装置14を削除し、その代りに廃液受タンク2にイオン交
換樹脂19を投入する配管系を設けたことにある。なお、
図5において図1と同一部分には同一符号を付して重複
する部分の説明は省略する。
【0040】本実施の形態において、原子力発電所の設
備,建物の運転時および廃棄時に発生する高濃度のカル
シウムを含んだ廃液は、廃液受タンク2により収集し、
受入れた廃液3にカルシウムイオンの化合物を生成させ
るための添加剤4をタンク等から添加する。
【0041】また、カルシウムイオン以外のイオン成分
除去のために、イオン交換樹脂19を投入する。生成した
不溶解の固形分と廃液およびイオン交換樹脂を廃液循環
ポンプ5aでろ過処理装置6に通水して固形分を捕獲す
る。ろ過処理されたろ過処理水11は、系外放出16,処理
水再利用17する。
【0042】本実施の形態によれば、固形分を分離する
ろ過処理装置6にロータリーフィルタを使用してその前
段でイオン交換樹脂19および添加剤4を廃液3に投入す
ることでカルシウムイオンを固形分にし、カルシウムイ
オン成分および放射能を低減する。廃樹脂,カルシウム
イオンの固形分をそのままろ過処理装置6で分離し、ろ
液をサンプリングし、系外放出16または再利用17するこ
とができる。
【0043】つぎに図6および図7により本発明に係る
放射性廃液の処理方法およびその処理装置の第3の実施
の形態を説明する。本実施の形態が図1に示した第1の
実施の形態と異なる点は、図1における添加剤4を廃液
受タンク2内に投入するのではなく、ろ過処理装置6の
前段に添加剤投入ライン33を設けたことと、ろ過処理装
置6から流出するろ過処理水11の一部を取出して受入れ
るろ過水タンク20を設け、このろ過水タンク20に添加剤
4を投入するタンク等を設けたことにある。なお、ろ過
水タンク20には添加剤投入ポンプ21が接続し、添加剤投
入ポンプ21の吐出側は添加剤投入ライン33が接続してい
る。
【0044】図6に示した放射性廃液の処理装置におい
て、原子力発電所の設備,建物の運転時,廃棄時発生す
る高濃度のカルシウムを含んだ廃液3は、廃液受タンク
2により収集し、受入れた廃液3を廃液循環ポンプ5a
でろ過処理装置6に供給してろ過し、固形分を捕獲す
る。
【0045】ろ過処理水11はろ過水タンク20に収集し、
カルシウムイオンの化合物を生成させるための添加剤4
をタンク等より添加する。生成した不溶解の固形分は添
加剤投入ポンプ21によって再度、ろ過処理装置6に通水
して固形分を捕獲する。ろ過処理されたろ過処理水11
は、系外放出16または処理水再利用17のため、濃縮処理
装置12および脱塩処理装置14等へ移送する。
【0046】この場合の具体的な低減効果としては、廃
液3のカルシウムイオン濃度が約140ppm、つまり136ppm
の廃液に炭酸ナトリウムを添加して、カルシウムイオン
成分を結合させ、固形分をろ過処理で捕獲することによ
り、図7に示したように、ろ過処理水11に含まれるカル
シウムイオン濃度は約1.2ppmに低減できる。
【0047】この廃液3を濃縮処理装置12で濃縮処理す
る場合、最終的な濃縮処理装置12内の濃縮廃液13のカル
シウムイオン濃度の管理濃度が約200ppmである場合、約
170倍(200 /1.2 =167 倍)の濃縮が可能である。
【0048】本実施の形態における前処理を行わない場
合(200 /140 =1.4 倍)に比較し、約120 倍もの濃縮
率が得られることとなる。この時、濃縮廃液13の量は約
120分の1となり大きく低減できる。また、添加剤4と
して正リン酸を添加した場合には図7に示したように、
ろ過処理水のカルシウムイオン濃度は6.8ppmに低減でき
る。
【0049】この廃液を同様に濃縮処理装置12で濃縮処
理する場合、約30倍(200 /6.8 =29倍)の濃縮が可能
であり、本実施の形態における前処理を行わない場合
(200/140 =1.4 倍)に比較し、約20倍もの濃縮率が
得られ、濃縮廃液13の発生量を低減できる。
【0050】本実施の形態によれば、ろ過処理装置6の
後段でろ過処理水11を一旦収集し、添加剤4を投入して
カルシウムイオンを固形分にし、再循環してろ過処理装
置6で分離し、ろ過処理液11を既設設備の濃縮処理装置
12,脱塩処理装置14で濃縮,脱塩を行い、系外放出16ま
たは再利用17することができる。
【0051】つぎに図8により本発明に係る放射性廃液
の処理方法およびその処理装置の第4の実施の形態を説
明する。本実施の形態が図6に示した第3の実施の形態
と異なる点は、濃縮処理装置12および脱塩処理装置14を
削除し、その代りにイオン交換樹脂カートリッジ18を設
置したことにある。その他の部分は第3の実施の形態と
同様なので、図8中、図6と同一部分には同一符号を付
して重複する部分の説明は省略する。
【0052】図8において、原子力発電所の設備,建物
の運転時および廃棄時に発生する高濃度のカルシウムを
含んだ廃液は、廃液受タンク2により収集し、受入れた
廃液3を廃液循環ポンプ5aでろ過処理装置6で固形分
を捕獲する。ろ過処理水11はろ過水タンク20に収集し、
カルシウムイオンの化合物を生成させるための添加剤4
をタンク等から添加する。生成した不溶解の固形分は添
加剤投入ポンプ21によって再度ろ過処理装置6に通水し
て固形分を捕獲する。ろ過処理されたろ過処理水11は、
イオン交換樹脂カートリッジ18に通水し、系外放出16ま
たは再利用17する。
【0053】本実施の形態によれば、固形分の分離方法
として、中空糸膜またはロータリーフィルタを用い、ろ
過処理装置の後段でろ液を一旦収集し、添加剤4を投入
し、カルシウムイオンを固形分にし、再度循環してろ過
処理装置6で分離し、固形分を分離した後の廃液はイオ
ン交換樹脂カートリッジ18においてイオン成分,放射能
を除去し、サンプリングして系外16または再利用17する
ことができる。
【0054】つぎに図9により本発明に係る放射性廃液
の処理方法およびその処理装置の第5の実施の形態を説
明する。本実施の形態が図8に示した第4の実施の形態
と異なる点は、図9から明らかなようにイオン交換樹脂
カートリッジ18の前段にろ過処理水11を流出し、系外放
出16と再利用17に供する配管系をろ過処理装置6の後段
から分岐して接続する。また、イオン交換樹脂カートリ
ッジ18で処理された処理水22を貯留する処理水タンク23
を設けたことにある。
【0055】さらに、処理水タンク23に添加剤4を投入
する配管系を接続し、処理水タンク23に処理水流出ポン
プ24を設け、この処理水流出ポンプ24の吐出側に添加剤
含有処理水25を移送する配管系として添加剤投入ライン
33を設けたことにある。添加剤投入ライン33はろ過処理
装置6の前段に接続している。
【0056】図9に示す放射性廃液の処理装置におい
て、原子力発電所の設備,建物の運転時および廃棄時に
発生する高濃度のカルシウムを含んだ廃液3は、廃液受
タンク2により収集し、受入れた廃液3を廃液循環ポン
プ5aでろ過処理装置6に供給してろ過し固形分を捕獲
する。
【0057】ろ過処理水11はイオン交換樹脂カートリッ
ジ18でイオン成分,放射能を除去する。処理水22は処理
水タンク23に収集し、添加剤4を投入し、カルシウムイ
オンの化合物を生成し、添加剤含有処理水ポンプ24によ
って再度、ろ過処理装置6に通水し、固形分を捕獲す
る。ろ過処理水11は、分岐接続した系外放出16または再
利用17する。
【0058】本実施の形態によれば、固形分の分離方法
として、中空糸膜またはロータリーフィルタを用い、ろ
過処理装置6の後段で、イオン交換樹脂カートリッジ18
においてろ液のイオン成分,放射能を除去し、一旦処理
水を収集し、添加剤4を加えてカルシウムイオンを固形
分にし、再度循環してろ過処理装置6で分離し、固形分
を分離した後のろ液はサンプリングして系外放出16する
ことができる。
【0059】つぎに、図10により本発明に係る放射性廃
液の処理方法およびその処理装置の第6の実施の形態を
説明する。本実施の形態は図8に示した第4の実施の形
態において、イオン交換樹脂カートリッジ18を削除し、
その代りに廃液受タンク2にイオン交換樹脂19を直接投
入する配管系を設けるとともに、ろ過処理水再利用26の
ラインをろ過処理装置6の下流側に分岐して接続したこ
とにある。その他の部分は第4の実施の形態と同様なの
で、図10中、図8と同一部分には同一符号を付して重複
する部分の説明は省略する。
【0060】図10に示す放射性廃液の処理装置におい
て、原子力発電所の設備,建物の運転時および廃棄時に
発生する高濃度のカルシウムを含んだ廃液3は、廃液受
タンク2により収集し、受入れた廃液3にイオン交換樹
脂19をタンク等で添加し、カルシウムイオン以外のイオ
ン成分および放射能を除去し、ポンプによりろ過処理装
置6に通水する。
【0061】ろ過処理水はろ過水タンクに収集し、カル
シウムイオンの化合物を生成させるための添加剤をタン
ク等から添加する。生成した不溶解の固形分と廃液をポ
ンプで再度ろ過処理装置6に通水して固形分を捕獲す
る。ろ過処理水はろ過処理水再利用26,系外放出16また
は再利用17する。
【0062】本実施の形態によれば、固形分の分離方法
として、ロータリーフィルタを用い、ろ過処理装置の前
段で樹脂を投入し、イオン成分および放射能を低減し、
固形分および廃樹脂はろ過処理装置で除去し、得られた
ろ液は一旦収集し、添加剤を加えてカルシウムイオンを
固形分にして、再度ろ過処理装置6で固形分を分離し、
得られたろ液のサンプリングを行い、系外放出16または
再利用17することができる。
【0063】つぎに図11により本発明に係る放射性廃液
の処理方法およびその処理装置の第7の実施の形態を説
明する。本実施の形態は図2に示した第2の実施の形態
において、廃液の排出先1が原子力発電所の廃止措置時
に使用するワイヤーソー切断装置27からなるものであ
り、またろ過処理装置6とイオン交換樹脂カートリッジ
18との間から分岐してろ過処理水11を再利用するろ過処
理水再利用26のラインを設けたことにある。その他の部
分は図4と同様であるので、図11中、図4と同一部分に
は同一符号を付して重複する部分の説明は省略する。
【0064】ワイヤーソー切断装置27は原子力発電施設
の解体工法に使用するもので、ワイヤーソー切断装置27
を使用した切断によって発生する高スラッジ濃度を含ん
だ廃液3は重力により廃液受タンク2に収集される。廃
液受タンク2をワイヤーソー切断装置27の下部に設置
し、廃液3内の固形分が移送途中で堆積しないように配
置する。なお、廃液3の以降の処理は第2の実施の形態
に準じて行うが、処理水の性状により排出先を選択す
る。
【0065】本実施の形態によれば、ワイヤーソー切断
装置27から発生するスラリー廃液を重力により回収する
ことができ、廃止措置時に発生する高濃度スラリーを円
滑に処理することができ、既設の放射性廃棄物処理設備
の負荷を低減することができる。また、切断装置と二次
廃棄物処理設備とを一体化できるので、運転費用の低
減,使用水量の低減,運転作業員の低減を図ることがで
きる。
【0066】つぎに図12により本発明に係る放射性廃液
の処理方法およびその処理装置の第8の実施の形態を説
明する。本実施の形態は第7の実施の形態において、廃
液受タンク2,廃液循環ライン5,ろ過処理装置6,イ
オン交換樹脂カートリッジ18および捕獲固形分受入タン
ク8の機器類をそれぞれ配管接続して一体化し、移動台
車30上に載置固定し、移動台車30上の機器類を遮蔽壁32
で覆っている。
【0067】ここで、ワイヤーソー切断装置27と廃液受
タンク2とは入口配管28を介して着脱自在に接続され、
イオン交換樹脂カートリッジ18と系外放出16および再利
用17の配管は出口配管29により着脱自在に接続される。
移動台車30は架台の下部に複数の車輪31が取付けられて
いる。
【0068】本実施の形態によれば、廃止措置時のワイ
ヤーソー切断装置27から発生する廃液を処理するにあた
り、各機器類を移動台車30に載置しているため、切断箇
所への移動自在であり、廃液を既設の放射性廃液処理設
備へ移動する必要がなく、その切断箇所で直接廃液処理
を行うことができる。また、廃液の受入および放出の際
の入口配管28と出口配管29を着脱自在な構造のアタッチ
メント構造とすることにより、液体移送時の作業が容易
となる。
【0069】さらに、ワイヤーソー切断装置27から発生
する廃液を供給しながら処理を施し、固形分,イオン成
分を除去し、既設の設備で処理することなく、系外放出
16または再利用17できる。したがって、運転費用の低
減,使用水量の低減,運転作業員の低減を図ることがで
きる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、運転,廃棄により発生
する高濃度カルシウムイオン廃液にカルシウムイオンと
化合物を生成し易い成分を添加する前処理を実施し、カ
ルシウムイオンを固形分にし、精密ろ過によりカルシウ
ム分を取除くことにより、下流処理設備での処理、例と
して濃縮処理および脱塩処理が容易なカルシウムイオン
濃度に低減させる。
【0071】したがって、カルシウム濃度を低減した廃
液を濃縮処理装置および脱塩処理装置で処理を行うた
め、高濃度のカルシウムイオンを含んだ廃液を処理する
場合に比較して、運転費用の低減,運転作業量の低減お
よび設備維持費用の低減が図れる。
【0072】また、捕獲固形分の排出にあたっては、そ
の廃液の固化処理に合わせた固形分と水分量に設定し排
出を行い、適切な配合割合とすることにより、固化体本
数を低減する。
【0073】廃止措置時に発生する高濃度スラッジを含
有する廃液は、既設の前処理としての固液分離,液中の
カルシウムイオン成分を除去することにより、既設の濃
縮,脱塩装置に負荷なく処理をすることが可能となり、
既設設備の安全性を確保することが可能となる。
【0074】また、切断設備から発生する廃液を供給し
ながら処理を実施し、固形分,イオン成分を除去し、既
設設備にて処理することなく系外放出あるいは再利用す
ることができる。このことより、運転費用の低減,使用
水量の低減,運転作業員の低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放射性廃液の処理方法およびその
処理装置の第1の実施の形態を説明するための系統図。
【図2】本発明方法における添加剤の効果を説明するた
めの棒線図。
【図3】本発明方法におけるろ過速度の推移を説明する
ための特性図。
【図4】本発明に係る放射性廃液の処理方法およびその
処理装置の第2の実施の形態を説明するための系統図。
【図5】本発明に係る放射性廃液の処理方法およびその
処理装置の第3の実施の形態を説明するための系統図。
【図6】本発明に係る放射性廃液の処理方法およびその
処理装置の第4の実施の形態を説明するための系統図。
【図7】本発明方法における添加剤の効果の他の例を説
明するための棒線図。
【図8】本発明に係る放射性廃液の処理方法およびその
処理装置の第5の実施の形態を説明するための系統図。
【図9】本発明に係る放射性廃液の処理方法およびその
処理装置の第6の実施の形態を説明するための系統図。
【図10】本発明に係る放射性廃液の処理方法およびそ
の処理装置の第7の実施の形態を説明するための系統
図。
【図11】本発明に係る放射性廃液の処理方法およびそ
の処理装置の第8の実施の形態を説明するための系統
図。
【図12】本発明に係る放射性廃液の処理方法およびそ
の処理装置の第9の実施の形態を説明するための系統
図。
【符号の説明】
1…排出先、2…廃液受タンク、3…廃液、4…添加
剤、5…廃液循環ライン、5a…廃液循環ポンプ、6…
ろ過処理装置、7…捕獲固形分、8…捕獲固形分受入タ
ンク、9…割合調整水、10…固化処理、11…ろ過処理
水、12…濃縮処理装置、13…濃縮廃液、14…脱塩処理装
置、15…廃樹脂、16…系外放出、17…再利用、18…イオ
ン交換樹脂カートリッジ、19…イオン交換樹脂、20…ろ
過水タンク、21…添加剤投入ポンプ、22…処理水、23…
処理水タンク、24…処理水流出ポンプ、25…添加剤含有
処理水、26…ろ過処理水再利用、27…ワイヤーソー切断
装置、28…入口配管、29…出口配管、30…移動台車、31
…車輪、32…遮蔽壁、33…添加剤投入ライン。
フロントページの続き (72)発明者 丸木 慎一郎 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 関 秀司 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 桜井 学 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 立山 伸治 神奈川県川崎市幸区堀川町66番の2 東芝 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 富田 文夫 神奈川県川崎市幸区堀川町66番の2 東芝 エンジニアリング株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性廃棄物の取扱設備または建物の運
    転,廃棄時に発生するカルシウムイオンを含んだ放射性
    廃液にカルシウムイオンと化合物を生成する成分の添加
    剤を加えて、この添加剤の陰イオンとカルシウムイオン
    を化合させ、前記廃液中のカルシウムイオン成分を固形
    化し、この固形化物をろ過分離することを特徴とする放
    射性廃液の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記添加剤は炭酸ナトリウムまたはリン
    酸からなることを特徴とする請求項1記載の放射性廃液
    の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記固形化物のろ過分離は中空糸膜フィ
    ルタまたはロータリーフィルタにより精密ろ過すること
    を特徴とする請求項1記載の放射性廃液の処理方法。
  4. 【請求項4】 前記ろ過分離後の捕獲固形分は水分調整
    された後、固化処理されることを特徴とする請求項1記
    載の放射性廃液の処理方法。
  5. 【請求項5】 カルシウムイオンを含む放射性廃液およ
    びカルシウムイオンと化合物を生成する成分の添加剤が
    投入される廃液受タンクと、この廃液受タンクに接続し
    たろ過処理装置と、このろ過処理装置から流出するろ過
    処理水を濃縮する濃縮処理装置と、この濃縮処理装置で
    濃縮された濃縮液を脱塩する脱塩処理装置と、前記ろ過
    処理装置から排出する捕獲固形分を受入れる捕獲固形分
    受入タンクとを具備したことを特徴とする放射性廃液の
    処理装置。
  6. 【請求項6】 カルシウムイオンを含む放射性廃液およ
    びカルシウムイオンと化合物を生成する成分の添加剤が
    投入される廃液受タンクと、この廃液受タンクに接続し
    たろ過処理装置と、このろ過処理装置から流出するろ過
    処理水を脱塩するイオン交換樹脂カートリッジと、前記
    ろ過処理装置から排出する捕獲固形分を受入れる捕獲固
    形分受入タンクとを具備したことを特徴とする放射性廃
    液の処理装置。
  7. 【請求項7】 カルシウムイオンを含む放射性廃液およ
    びカルシウムイオンと化合物を生成する成分の添加剤お
    よびイオン交換樹脂が投入される廃液受タンクと、この
    廃液受タンクに接続したろ過処理装置と、このろ過処理
    装置から流出するろ過処理水を系外放出するか、再利用
    するろ過処理水系外放出ラインまたは再利用ラインと、
    前記ろ過処理装置から排出する捕獲固形分を受入れる捕
    獲固形分受入タンクと、この捕獲固形分受入タンクに割
    合調整水を注入する割合調整水注入ラインとを具備した
    ことを特徴とする放射性廃液の処理装置。
  8. 【請求項8】 前記添加剤を前記廃液受タンクに直接投
    入することなく、前記ろ過処理装置の前段から投入する
    添加剤投入ラインを前記ろ過処理装置に設けてなること
    を特徴とする請求項5,6または7記載の放射性廃液の
    処理装置。
  9. 【請求項9】 原子力発電施設の廃止措置時にワイヤー
    ソー切断装置から発生するカルシウムイオンを含む放射
    性廃液およびカルシウムイオンと化合物を生成する成分
    の添加剤が投入される廃液受タンクと、この廃液受タン
    クに接続した廃液循環ポンプを有する廃液循環ライン
    と、前記廃液循環ポンプの吐出側から分岐して接続した
    ろ過処理装置と、このろ過処理装置から流出するろ過処
    理水を脱塩するイオン交換樹脂カートリッジと、前記ろ
    過処理装置から排出する捕獲固形分を受入れる捕獲固形
    分受入タンクとを具備したことを特徴とする放射性廃液
    の処理装置。
  10. 【請求項10】 前記廃液受タンク,前記廃液循環ライ
    ン,前記ろ過処理装置,前記イオン交換樹脂カートリッ
    ジおよび前記捕獲固形分受入タンクの機器類をそれぞれ
    配管接続し一体化して移動台車上に載置固定するととも
    に、前記移動台車上機器類を遮蔽壁で覆ってなることを
    特徴とする請求項9記載の放射性廃液の処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002131481A (ja) * 2000-10-26 2002-05-09 Toshiba Corp 放射性廃棄物の固化処理方法
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JP2006162316A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Ebara Corp 廃液処理方法及び廃液処理装置
JP2019207136A (ja) * 2018-05-29 2019-12-05 株式会社東芝 廃液処理方法、および、廃液処理装置

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