JP2000171480A - 圧電センサ素子および加速度検出装置および加速度検出方法 - Google Patents

圧電センサ素子および加速度検出装置および加速度検出方法

Info

Publication number
JP2000171480A
JP2000171480A JP10345093A JP34509398A JP2000171480A JP 2000171480 A JP2000171480 A JP 2000171480A JP 10345093 A JP10345093 A JP 10345093A JP 34509398 A JP34509398 A JP 34509398A JP 2000171480 A JP2000171480 A JP 2000171480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration
piezoelectric
piezoelectric sensor
detecting
sensor element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10345093A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Ootsuchi
哲郎 大土
Takafumi Koike
隆文 小池
Yoshihiro Tomita
佳宏 冨田
Osamu Kawasaki
修 川▲さき▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10345093A priority Critical patent/JP2000171480A/ja
Publication of JP2000171480A publication Critical patent/JP2000171480A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転加速度(角加速度)と並進加速度を検出
する場合、2つの加速度センサを用いると温度差などの
周囲環境の影響を受けるため正確に検出できない。 【解決手段】 支持体3の両側に一直線上に配置された
2つの機械ー電気変換素子1a、1bで構成される圧電
センサ素子100を用い、2つの機械ー電気変換素子の
出力の符号により回転加速度(角加速度)と並進加速度
を識別して検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器の衝
撃を検知するために使用される圧電センサ素子および圧
電センサ素子を含む加速度検出装置および加速度検出方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型が進み、ノート型
パソコン等の携帯用電子機器が普及してきた。これらの
電子機器の衝撃に対する信頼性を確保・向上するため
に、小型で表面実装可能な高性能の加速度(衝撃)セン
サの需要が高まっている。例えば、高密度の磁気記録装
置への書き込み動作中に衝撃が加わると、ヘッドの位置
ずれが生じる。その結果、データの書き込みエラーやヘ
ッドの破損を引き起こす可能性がある。そこで、磁気記
録装置に加わった衝撃を検出し、書き込み動作を停止し
たり、ヘッドを安全な位置に退避させる必要がある。
【0003】さらに、磁気記録装置装置では記録密度が
高密度化し、ディスク面におけるトラック幅が狭くなっ
てきている。このため、わずかな振動でもヘッドの位置
ずれ(トラックずれ)が生じやすくなっている。磁気記
録装置の外部から加わる衝撃や振動のみならず、磁気記
録装置内部のモータなどの回転による小さな振動でも磁
気ヘッドがトラックずれを起こしてしまうという問題が
ある。
【0004】磁気記録装置内の振動は、並進の振動だけ
でなく、回転の振動も起こる。したがって、制御する場
合には、並進加速度と角加速度(以下、回転加速度とい
う)を識別する必要があり、並進加速度と回転加速度を
検出可能なセンサが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】加速度センサ1個だけ
では並進加速度しか検出できず、回転加速度を検出でき
ないという問題を有していた。
【0006】回転を検出するには、回転中心からできる
だけ離れた位置に2つの加速度センサを配置すると最も
感度よく検出できる。しかしながら、2つの加速度セン
サの特性の差や設置位置による環境の差、たとえば温度
の差などにより出力信号にばらつきが生じて、回転加速
度を正確に認識できないという問題を有していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の請求項1の発明は、少なくとも2つの圧電
体の貼り合わせ面同士を接合した圧電素子と、前記圧電
素子の相対する面の少なくともどちらか一方の中心付近
に設けられた支持体と、前記圧電素子の相対する両面上
に設けられた電極とからなり、前記両面上の電極は少な
くともどちらか一方の中心付近で2つの部分に分離され
ていることで、前記支持体の両側に機械ー電気変換素子
を備えたことを特徴とする圧電センサ素子である。これ
により、加速度センサを2つ設けることなく、1つの素
子で並進加速度だけでなく、回転加速度をも検出するこ
とができる。
【0008】本発明の請求項2の発明は、互いに分極方
向が逆になるように少なくとも2つの圧電体を接合した
ことを特徴とする請求項1に記載の圧電センサ素子であ
り、これにより、加速度センサを2つ設けることなく、
1つの素子で並進加速度だけでなく、回転加速度をも検
出することができる。
【0009】本発明の請求項3の発明は、分極方向が同
じになるように少なくとも2つの圧電体を電極を間に介
して接合したことを特徴とする請求項1に記載の圧電セ
ンサ素子であり、これにより、加速度センサを2つ設け
ることなく、1つの素子で並進加速度だけでなく、回転
加速度をも検出することができる。
【0010】本発明の請求項4の発明は、電極が2つの
部分に分離された面は支持体が設けられている側にあっ
て、かつ、前記支持体の表面上で2つの部分に分離され
ていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記
載の圧電センサ素子であり、これにより、支持体上から
導通層との導通を取るので圧電センサの特性に影響を与
えることを少なくできる。
【0011】本発明の請求項5の発明は、電極が2つの
部分に分離された面は支持体が設けられている側にあっ
て、かつ、前記支持体と圧電素子の境界部付近で2つの
部分に分離されていることを特徴とする請求項1から3
のいずれかに記載の圧電センサ素子である。
【0012】本発明の請求項6の発明は、少なくとも2
つの圧電体の貼り合わせ面同士が直接接合されたことを
特徴とする。これにより、接着層が形成されないため、
振動の吸収がなく、感度が高く、安定な素子が実現でき
る。
【0013】本発明の請求項7の発明は、2つの圧電体
の貼り合わせ面同士の直接接合は、前記圧電体の構成原
子が酸素原子及び水酸基からなる群から選ばれる少なく
とも1つを介して相互に結合することにより接合されて
いることを特徴とする。これにより、基板の構成原子が
水酸基または酸素を介して化学結合するため、中間層が
なく、振動の吸収がなく、感度が高く、安定な素子が実
現できる。
【0014】本発明の請求項8の発明は、異なる種類の
加速度を検出する加速度検出装置であって、請求項1か
ら7のいずれかに記載の圧電センサ素子と、前記圧電セ
ンサ素子の2つの機械ー電気変換素子の出力信号をそれ
ぞれ検出する信号検出手段と、前記信号検出手段の出力
信号に基づき加速度を判別する加速度判別手段とからな
ることを特徴とする加速度検出装置である。これによ
り、1つの圧電センサ素子を用いて異なる加速度を判別
し検出できる。
【0015】本発明の請求項9の発明は、異なる種類の
加速度が回転加速度または並進加速度であることを特徴
とする請求項8に記載の加速度検出装置であり、これに
より、回転加速度であるか並進加速度であるかをそれぞ
れ判別して検出できる。
【0016】本発明の請求項10の発明は、信号検出手
段が増幅回路または増幅回路とアナログ/デジタル変換
器を含む回路であることを特徴とする請求項8に記載の
加速度検出装置である。
【0017】本発明の請求項11の発明は、請求項1か
ら7のいずれかに記載の圧電センサ素子と、少なくとも
2つの信号検出手段と加速度判別手段とが組み込まれ、
移動手段と制御手段からなる位置ぎめ装置であって、前
記圧電センサ素子の2つの機械ー電気変換子の出力が前
記信号検出手段、加速度判別手段にそれぞれ接続されて
おり、加速度判別手段からの出力信号に基づき制御手段
により、前記移動手段を移動して位置決めを行うことを
特徴とする位置決め装置である。これにより、位置決め
装置に外乱がおこり加速度が加わったときでも、正確に
位置決めができる。
【0018】本発明の請求項12の発明は、請求項1か
ら7のいずれかに記載の圧電センサ素子と、少なくとも
2つの信号検出手段と加速度判別手段とが組み込まれ、
ディスク上の目標位置にヘッドを位置決めして、前記デ
ィスクにデータの記録再生を行なうディスク記録再生装
置であって、前記ヘッドを移動させるためのヘッド移動
手段と、ヘッドの移動量を制御する制御手段からなり、
前記圧電センサ素子の2つの機械ー電気変換子の出力が
前記信号検出手段、加速度判別手段にそれぞれ接続され
ており、加速度判別手段からの出力信号に基づき、制御
手段によりヘッドの移動量を算出して、前記ヘッドをヘ
ッド移動手段により移動してヘッドの位置決めを行うこ
とを特徴とするディスク記録再生装置である。これによ
り、ヘッドに外乱がおこり加速度が加わったときでも正
確に位置決めができるので、ディスク記録再生装置の耐
震性の向上やディスク記録再生装置の高密度化を達成で
きる。
【0019】本発明の請求項13の発明は、異なる種類
の加速度を検出する加速度検出方法であって、支持体の
両側に第1、第2の機械ー電気変換素子を備えた圧電セ
ンサ素子の前記第1の機械ー電気変換素子の出力信号と
前記第2の機械ー電気変換素子の出力信号を検出し、前
記検出された信号を比較し、加速度を判別することを特
徴とする加速度検出方法である。これにより、一つの圧
電センサのみで異なる加速度を検出することができる。
【0020】本発明の請求項14の発明は、異なる種類
の加速度を検出する加速度検出装置であって、支持体の
両側に互いに分極方向が逆になるように少なくとも2つ
の圧電体を接合した圧電素子からなる第1、第2の機械
ー電気変換素子を備えた圧電センサ素子の、前記第1の
機械ー電気変換素子の出力信号と前記第2の機械ー電気
変換素子の出力信号をそれぞれ信号検出手段にて検出
し、加速度判別手段においてそれぞれの信号検出手段か
らの出力信号の正負が同符号の場合に並進加速度、異符
号の場合に回転加速度と判別することを特徴とする加速
度検出方法である。これにより、一つの圧電センサのみ
で並進加速度と回転加速度を区別して検出することがで
きる。
【0021】本発明の請求項15の発明は、異なる種類
の加速度を検出する加速度検出装置であって、支持体の
両側に分極方向が同じになるように少なくとも2つの圧
電体を接合した圧電素子からなる第1、第2の機械ー電
気変換素子を備えた圧電センサ素子の、前記第1の機械
ー電気変換素子の出力信号と前記第2の機械ー電気変換
素子の出力信号をそれぞれ信号検出手段にて検出し、加
速度判別手段においてそれぞれの信号検出手段からの出
力信号の正負が同符号の場合に回転加速度、異符号の場
合に並進加速度と判別することを特徴とする加速度検出
方法である。これにより、一つの圧電センサのみで並進
加速度と回転加速度を区別して検出することができる。
【0022】本発明の請求項16の発明は、異なる種類
の加速度を検出する加速度検出方法であって、支持体の
両側に第1、第2の機械ー電気変換素子を備えた圧電セ
ンサ素子の前記第1の機械ー電気変換素子の出力信号と
前記第2の機械ー電気変換素子の出力信号を検出し、前
記検出された出力信号の差を増幅することにより回転加
速度を検出することを特徴とする加速度検出方法であ
る。これにより、回転加速度が加わったことを一つの増
幅系のみで容易に検知することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図14を用いて説明する。
【0024】(実施の形態1)図1、図2は本発明に係
る第1の実施の形態における圧電センサ素子の斜視図で
あり、図3、図4、図5、図6は本発明に係る第1の実
施の形態における圧電センサ素子の断面図である。
【0025】図1の斜視図は図3(a)の断面図と、図
2の斜視図は図4(a)の断面図とそれぞれ対応してい
る。
【0026】図1および図3(a)の圧電センサ素子1
00は、2枚の圧電体を互いに分極方向が逆方向になる
ように貼り合わしたバイモルフ型の梁を中心部で支持体
3により支持した構造を有する。梁の対向する2つの面
には電極2a、2bが形成されている。支持体のある面
の電極は、連続して支持体の表面にも形成されている
が、支持体の面上で2a、2bの2つに分離されてい
る。支持体と反対側の面の電極2cは表面全体に形成さ
れている。これにより、支持体の両側に一直線上に片持
ち梁が形成されていることになる。片持ち梁は、圧電体
を貼り合わせたバイモルフ型であるため、加速度による
たわみ振動を電気信号に変換し、電極上から取り出すこ
とができる。この片持ち梁を機械ー電気変換素子と呼ぶ
こととする。したがって、圧電センサ素子100には支
持体3を中央にして一直線上に機械ー電気変換素子1
a、1bが配置されていることになる。
【0027】機械ー電気変換素子の長さ、厚さにより共
振周波数が決まる。共振周波数に近い周波数の加速度に
対しては感度が高くなるため、測定周波数範囲より共振
周波数が高くなるように機械ー電気変換素子の形状を決
めればよい。本実施の形態では、機械ー電気変換素子は
50μmの圧電体を貼り合わせ、厚さ100μmとし、
長さは2mmとして、共振周波数を20kHzとした。
圧電体としては、圧電単結晶であるニオブ酸リチウム
(LiNbO3)を用いた。
【0028】次に、圧電センサの製造方法を述べる。厚
さ400μmのニオブ酸リチウム基板を直接接合により
貼り合わせる。直接接合の工程では基板の表面を研磨し
て表面を均一に鏡面にしたのち、洗浄し表面のゴミや汚
染物を取り去る。この基板を親水化処理して表面を活性
化し、乾燥した後、2枚の基板を重ね合わせる。
【0029】ここで、直接接合法を図7に示した直接接
合の原理を示す図に基づき説明する。図7は本発明の第
1の実施の形態における圧電センサに用いる機械ー電気
変換素子の製造方法における直接接合の各段階の圧電基
板の界面状態を示す説明図である。図7中、L1、L2
3は圧電基板間の距離を示している。まず、圧電基板
21a、21bである2枚のニオブ酸リチウム(LiN
bO3)基板の両面を鏡面研磨した。次いで、これらの
圧電基板21a、21bを、アンモニアと過酸化水素と
水の混合液(アンモニア水:過酸化水素水:水=1:
1:6(容量比))で洗浄することにより、圧電基板2
1a、21bに親水化処理を施した。図7(a)に示す
ように、前記混合液で洗浄された圧電基板21a、21
bの表面は水酸基(−OH基)で終端され、親水性にな
った(接合の前の状態)。
【0030】次いで、図7(b)に示すように、親水化
処理を施した2枚の圧電基板(LiNbO3)21a、
21bを、分極軸の向きが互いに逆方向となるようにし
て接合した(L1>L2)。これにより、脱水が起こり、
圧電基板(LiNbO3)21aと圧電基板(LiNb
3)21bは、−OH重合や水素結合などの引力によ
り引き合って接合された。
【0031】次いで、上記のようにして接合した圧電基
板(LiNbO3)21a、21bに、450℃の温度
で熱処理を施した。これにより、図7(c)に示すよう
に、圧電基板(LiNbO3)21aの構成原子と圧電
基板(LiNbO3)21bの構成原子との間が酸素原
子(O)を介して共有結合した状態となり(L2
3)、圧電基板21a、21bが原子レベルで強固に
直接接合された。すなわち、接合の界面に接着剤などの
接着層の存在しない結合状態が得られた。あるいは、圧
電基板(LiNbO3)21aの構成原子と圧電基板
(LiNbO3)21bの構成原子との間が水酸基を介
して共有結合した状態となり、圧電基板21a、21b
が原子レベルで強固に直接接合される場合もある。
【0032】LiNbO3のキュリー点は1210℃で
あり、これに近い温度履歴によって特性が劣化するた
め、熱処理温度はキュリー点以下であるのが望ましい。
【0033】接合したいものの鏡面研磨された面同士を
表面処理して、接触させることにより、接着剤などの接
着層を介さずに界面間に直接生ずる接合を「直接接合」
と呼ぶ。一般的には、熱処理を施すことにより、分子間
力による接合から共有結合やイオン結合などの原子レベ
ルの強力な接合となる。
【0034】直接接合は接着剤を使用しないので、接合
界面に接着層が存在しない。接着層は振動を吸収して感
度を劣化させたり、ばらつきの原因となったり、温度特
性を劣化させたりするが、直接接合を用いることにより
振動吸収がなく、ばらつきや温度変化のない接合を得る
ことができる。
【0035】このように直接接合したニオブ酸リチウム
の一方の基板を平面研削により、全面を研削して厚さ5
0μmとした。他方の面は、支持体となる部分を残して
厚さ50μmに研削した。これにより、機械ー電気変換
素子の梁は計100μmの厚さとなり、支持体は厚さ4
50μmとなった。このように、研削加工した基板の両
面に電極として厚さ500Aのクロムと2000Aの金
を蒸着した。支持体上では電極は分離するため、金属マ
スクを用いて蒸着した。他方の面は平面上に形成するだ
けで分離する必要がなく容易である。この後、ダイシン
グソーにより、幅0.5mmに切断した。
【0036】図8は、本実施の形態における圧電センサ
の分解斜視図である。圧電センサ素子100がパッケー
ジ4aの上に固定されている。パッケージ4aには、機
械ー電気変換素子の梁部がパッケージに接触してたわみ
を妨げないように溝が掘り込まれている。
【0037】パッケージ4aの両端と中央には外部電極
5a、5b、5cが形成されており、圧電センサ素子の
電極2a、2b、2cはそれぞれ外部電極5a、5b、
5cとパッケージ4a上の導電層を介して接続されてい
る。導電層と電極は導電ペースト6で電気的に接続され
ている。パッケージ4aは、パッケージ4bで蓋をされ
て圧電センサ500を構成する。
【0038】次に、この圧電センサを用いた加速度の検
出方法について述べる。図9は、加速度検出のブロック
図である。圧電センサ500の機械ー電気変換素子1
a、1bは、それぞれ信号検出手段に接続されており、
信号検出手段の出力は加速度判別手段に接続されてい
る。
【0039】本実施の形態における信号検出手段の回路
図を図10に示す。機械ー電気変換素子1a、1bの電
極2a、2bからの出力は電界効果型トランジスタ(F
ET)8a、8bのゲートに入力されている。電極2c
はパッケージの外部電極5cから接地されている。機械
ー電気変換素子1a、1bと並列に抵抗9a、9bが接
続されており出力を電圧に変換している。また、電界効
果型トランジスタ8a、8bのソースには抵抗が接続さ
れ、ソースフォロワ回路を構成している。電界効果型ト
ランジスタ8a、8bの出力は、オペアンプ10a、1
0bに入力され増幅される。にオペアンプ10a、10
bの出力は、アナログ/デジタル変換器11a、11b
によりデジタル値に変換して、加速度判別手段であるマ
イコンや演算装置などに入力され検出される。
【0040】図11は圧電センサからの出力を示す図で
ある。図11(a)は並進加速度が加わった場合の機械
ー電気変換素子1a、1bに発生し、信号検出手段によ
り増幅された電気信号を示す。機械ー電気変換素子1
a、1bには同一の方向の加速度が加わるため、出力信
号の正負の符号が同じで、ほぼ同じ振幅の信号が得られ
る。図11(b)は回転加速度が加わった場合である。
圧電センサには、支持体を中心に回転加速度が加わる。
機械ー電気変換素子1a、1bには互いに逆方向の加速
度が加わり、たわみ方向も逆になる。したがって、アン
プを介して出力される信号も、正負が逆向きのほぼ同じ
振幅の信号が得られる。したがって、加速度判別手段に
より2つの機械ー電気変換素子から出力される信号の符
号を検出することで、回転か並進かを識別することがで
きる。つまり、出力された信号の符号の正負が同じ場合
に並進加速度、異符号である場合に回転加速度と判別す
ることができる。
【0041】さらに本発明では、機械ー電気変換素子が
共通の圧電体基板を用いて構成されているため、温度の
差などの環境の差がセンサの出力に与える影響は無視で
きるほど小さく、かつ材料のばらつきも考慮する必要が
ないため、機械ー電気変換素子間の特性差が極めて小さ
く、正確に回転加速度をも検出できる。
【0042】なお、圧電センサ素子としては図2および
図4(a)に示すように両面に支持体3a、3bを設け
たものを用いてもよい。図1の圧電センサ素子では、電
極2cがある平面側から導通を導電層と導電ペーストで
取っていた。この場合、梁の部分に導電ペーストがはみ
出し、センサの共振周波数が変化したりすることがあ
る。図2の圧電センサ素子では支持体3a、3bの表面
でパッケージ上の導電層と導ペーストで導通を取ること
ができ、梁の共振周波数などが導電ペーストの塗布量に
影響されることがなくなる。
【0043】つまり、支持体から導電ペーストなどで電
極と接続することにより、センサ部の共振周波数や感度
などの特性のばらつきを小さくすることができる。すな
わち、センサ部の梁から導電ペースト等を塗布して取り
出すと、塗布量のばらつきやセンサの梁へのはみだし量
の差により、上記特性が影響を受けばらついてしまう。
支持体部で取り出す場合、これら塗布量やはみ出し量の
差に関係なく、圧電センサ素子の形状のみで特性がほぼ
決まるため、ばらつきが小さくできる。電極が2つに分
離されている面では、接続部の面積が小さいため導電性
ペーストの塗布量が制限されるため、支持体部の電極か
ら取り出す方が望ましい。
【0044】さらに、はんだなどを用いて導通を確保す
る場合には、センサ部が高温になり、圧電体の特性が劣
化し、センサの感度などが低下するという問題がある
が、支持体部からはんだで取り出すことにより、このよ
うな問題を避けることができる。
【0045】また、図3(b)は、電極を支持体の反対
側の面の中心付近で2つの部分に分離した例である。こ
のように、電極を支持体上で分離することに限るもので
はなく、反対側の平面側で分離してもよい。
【0046】また、図4(b)に示すように、電極が両
面とも2つの部分に分離されたものでもよい。また、支
持体と圧電素子の境界部付近で電極が2つに分離されて
もよい。これにより、電極を圧電素子上に形成した後に
支持体を設けることができる。
【0047】また、図5(a),(b)に示すように、
支持体は半円柱形でもよい。なお、支持体の形成は研削
加工で行ったがこれに限るものではなく、支持体となる
部材を接着や直接接合により貼り合わせて形成してもよ
い。
【0048】図6(a)は、2枚の圧電体を互いに分極
方向が同方向になるように貼り合わし、かつ、その間に
電極を有したバイモルフ型の梁を中心部で支持体3によ
り支持した構造を有する。このように、分極方向が同方
向になるように貼り合わせても、本願発明である圧電セ
ンサ素子を形成することができる。
【0049】その際に、並進加速度が加わった場合に機
械ー電気変換素子1a、1bに発生する電気信号は、圧
電体の分極方向が違いに逆になるように接合した場合と
は違って、正負が逆向きのほぼ同じ振幅の信号が得られ
る。また、回転加速度が加わった場合に機械ー電気変換
素子1a、1bに発生する電気信号は、正負の符号が同
じでほぼ同じ振幅の信号が得られる。
【0050】したがって、加速度判別手段により2つの
機械ー電気変換素子から出力される信号の符号を判別す
ることで、回転か並進かを識別することができる。つま
り、出力された信号の符号の正負が同じ場合に回転加速
度、異符号である場合に並進加速度と判別することがで
きる。
【0051】図6(b)は、圧電体と電極を交互に積層
することで機械ー電気変換素子を形成することを特徴と
する圧電センサ素子である。この構成にすることで、圧
電素子の容量を増やすことができるので低周波領域での
感度が向上するといった特徴を持つ。
【0052】なお、本実施例において、圧電体としてニ
オブ酸リチウムを用いたがこれに限るものではなく、タ
ンタル酸リチウム、水晶や圧電セラミックなどを用いて
もよい。
【0053】なお、圧電体の貼り合わせには直接接合を
用いたがこれに限るものではなく、接着剤を用いてもよ
い。
【0054】なお、信号検出手段としては電界効果型ト
ランジスタとオペアンプを用いたがこれに限るものでは
なく、電界効果型トランジスタを用いずオペアンプに直
接入力してもよい。また、基準電圧回路やフィルタ回路
を設けてもよい。また、アナログ/デジタル変換器を用
いたが、コンパレータなどを組み合わせてもよい。
【0055】なお、電極とパッケージの導電層との接続
には導電ペーストを用いたが、これに限るものではな
く、はんだや鉛レスはんだを用いることができる。はん
だなどを用いることにより、高温高湿などでの信頼性を
向上させることができる。
【0056】以上により、一つの圧電センサで回転加速
度と並進加速度を検出することができ、かつ直接接合さ
れているため接着層がなく高感度が得られる圧電センサ
が実現できた。
【0057】(実施の形態2)本発明の第2の実施の形
態における圧電センサの分解斜視図を図12に示す。図
12の圧電センサは、圧電センサ素子100、半導体素
子18a、18b、抵抗19a、19b、パッケージ1
4a、14b、外部電極17a、17b、17c、17
dからなる。圧電センサ素子100は、実施の形態1で
用いた図1に示すものと同様とした。半導体素子18
a、18bとしては電界効果型トランジスタをベアチッ
プで用いた。ベアチップを用いることにより小型化でき
る。半導体素子18a、18bの上面の電極とパッケー
ジ14a上の導電層とはワイヤーボンディングで接続
し、裏面の電極はダイボンディングした。抵抗19a、
19bは半田づけした。圧電センサ素子100の電極と
導電層とは導電ペーストで接続した。
【0058】図13は本実施の形態における圧電センサ
の内部回路図である。圧電センサ素子100の電気ー機
械変換素子1a、1bのうちの共通電極2cは、外部電
極17dに接続されており、他の電極は電界効果型トラ
ンジスタ18a、18bのゲートに接続されている。抵
抗19a、19bは電気ー機械変換素子1a、1bと並
列に接続されている。電界効果型トランジスタ18a、
18bのドレインは外部電極17cに接続され、ソース
は外部電極17a、17bに接続されている。
【0059】この圧電センサを用いることにより、図1
0と同じ検出回路を構成し、並進加速度と回転加速度を
検出することができる。
【0060】各素子をプリント基板上に配置しても検出
回路は構成できるが配線長が長くなるとノイズの影響が
大きくなり、S/Nが劣化する。半導体素子や抵抗を圧
電センサ素子と同一パッケージ内に近接して収納するこ
とにより、ノイズを低減することができ、高いS/Nを
維持できる。センサの検出分解能はS/Nで決まるた
め、パッケージ内に半導体素子などを同梱することによ
り、高い分解能が得られる。特に、ニオブ酸リチウムな
どの圧電単結晶を用いた圧電センサ素子の場合、静電容
量が小さく、インピーダンスが高くなるため、ノイズを
拾いやすくなる。また、低周波側のカットオフ周波数を
低くする場合には、抵抗19a、19bの抵抗値を大き
くしなければならないため、ノイズの影響を受けやすく
なる。このような場合には、本実施の形態が極めて有効
となる。
【0061】また、圧電センサ素子だけでなく、2つの
半導体素子が同一パッケージ内に納められるため、温度
などの環境の差による増幅率などの差がほぼ無視できる
ため、回転加速度をも極めて正確に検出することができ
る。
【0062】なお、本実施の形態では半導体素子として
電界効果型トランジスタを用いたが、これに限るもので
はなく、バイポーラトランジスタやオペアンプを用いて
もよい。
【0063】なお、本実施の形態では半導体素子と抵抗
を同梱したが、どちらか一方のみでもよく、あるいは後
段の増幅回路やアナログ/デジタル変換器をも同梱して
もよい。
【0064】以上により、回転加速度と並進加速度を一
つのセンサで検出でき、かつS/Nに優れ分解能の高
い、小型の圧電センサを実現できた。
【0065】(実施の形態3)図14(a)は、本発明
の圧電センサを具備した位置決め装置の例としてのディ
スク記録再生装置の概略の構成図である。ディスク記録
再生装置700には、データの記録を行うディスク31
と記録再生を行うためのヘッド32がある。ヘッド32
はヘッド移動手段33により、ディスクの半径方向に移
動し、ディスク上の指定された位置に位置決めされるこ
とができる。このディスク記録再生装置に外乱として加
速度が加わった場合、ヘッドの位置が加速度によって指
定の位置よりずれてしまう。これを防止するため、圧電
センサ600を設置して、ディスク記録再生装置700
に加わる回転加速度と並進加速度を検出して外乱に抗し
てヘッドの位置を制御する。図14(b)は、ディスク
記録再生装置なる位置決め装置における圧電センサを用
いた場合の制御のブロック図である。外乱振動のない場
合は、ディスク上に記録した位置情報をもとに位置検出
手段によりヘッドの位置を認識し制御手段によりヘッド
の移動量を決め、ヘッド移動手段によりヘッドを移動し
て位置決めする。外乱振動などが発生した場合、圧電セ
ンサ素子1a、1bの出力は、増幅回路などを含む信号
検出手段により検出される。信号検出手段からの出力信
号は、加速度判別手段により回転加速度か並進加速度か
を判別され、またその大きさを判別される。加速度判別
手段の判別結果を基に制御手段は、ヘッドを所定の位置
に移動させるための移動量を算出し、ヘッド移動手段に
よりヘッドを移動させるように指示をヘッド移動手段に
与える。このような制御により、外乱振動として回転加
速度や並進加速度が加わってもヘッドを所定の位置に位
置決めすることが可能となる。したがって、精密な位置
決めを行うことができ、ディスク記録再生装置の高密度
化を実現できる。
【0066】(実施の形態4)図15に本発明の他の実
施の形態の検出回路の回路図を示す。図15において
は、図10の検出回路と同様に電界効果型トランジスタ
28a、28bのゲートに圧電センサ素子100の機械
ー電気変換素子1a、1bの一方の電極が接続され、機
械ー電気変換素子からの出力信号が入力されている。機
械ー電気変換素子1a、1bと並列に抵抗29a、29
bが接続されており、電界効果型トランジスタ28a、
28bはソースフォロワ回路を構成している。
【0067】電界効果型トランジスタ28aのソース電
極からの出力信号は、オペアンプ30の正帰還入力端子
に入力され、電界効果型トランジスタ28bのソース電
極からの出力信号は、オペアンプ30の負帰還入力端子
に入力される。これにより、2つの機械ー電気変換素子
1a、1bの出力信号は、差動増幅器30により差動増
幅される。図11(a)のように並進加速度が加わった
場合には、機械ー電気変換素子1a、1bの出力は同符
号でほぼ等しいため、差動増幅器30から信号は出力さ
れないが、図11(b)の場合のように回転加速度が加
わった場合には、機械ー電気変換素子1a、1bの出力
は異符号でほぼ等しいため、差動増幅器30から信号は
出力される。2つの機械ー電気変換素子の出力を差動増
幅するため、高感度に回転加速度を検出することができ
る。
【0068】なお、本実施の形態の回路に限るものでは
なく、電界効果型トランジスタを用いず直接差動増幅器
に入力してもよい。また、フィルタ回路や基準電圧回路
を設けてもよい。
【0069】以上により、1つの圧電センサで高感度に
回転加速度を検出することができる検出法を実現でき
た。
【0070】
【発明の効果】以上によると、温度などの環境条件に左
右されず一つの圧電センサで回転加速度(角加速度)を
検出でき、さらに回転加速度のみならず並進加速度をも
識別して高感度かつ高分解能で検出可能な圧電センサ素
子および加速度検出装置および加速度検出方法を提供で
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における圧電センサ
素子の斜視図
【図2】本発明の第1の実施の形態おける他の圧電セン
サ素子の斜視図
【図3】本発明の第1の実施の形態における圧電センサ
素子の断面図
【図4】本発明の第1の実施の形態における圧電センサ
素子の断面図
【図5】本発明の第1の実施の形態における圧電センサ
素子の断面図
【図6】本発明の第1の実施の形態における圧電センサ
素子の断面図
【図7】本発明の第1の実施の形態に用いる直接接合の
原理を説明する図
【図8】本発明の第1の実施の形態における圧電センサ
の分解斜視図
【図9】本発明の第1の実施の形態における加速度検出
方法を示すブロック図
【図10】本発明の第1の実施の形態における圧電セン
サを用いた加速度検出回路の回路図
【図11】本発明の第1の実施の形態における加速度検
出方法を示す説明図
【図12】本発明の第2の実施の形態における圧電セン
サの分解斜視図
【図13】本発明の第2の実施の形態における圧電セン
サの内部回路図
【図14】本発明の第3の実施の形態における圧電セン
サを具備した位置決め装置の図
【図15】本発明の第4の実施の形態における加速度検
出方法を示す回路図
【符号の説明】
100,200 圧電センサ素子 500,600 圧電センサ 1a,1b 機械ー電気変換素子 2a,2b,2c,2d,2e 電極 3,3a,3b 支持体 4a,4b,14a,14b パッケージ 5a,5b,5c,17a,17b,17c,17d
外部電極 8a,8b,18a,18b,28a,28b 電界効
果型トランジスタ 9a,9b 19a,19b,29a,29b 抵抗 10a,10b オペアンプ 11a,11b アナログ/デジタル変換器 30 差動増幅器 31 ディスク 32 ヘッド 33 ヘッド移動手段 34 信号検出手段 35 加速度判別手段 36 位置検出手段 37 制御手段 700 ディスク記録再生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 佳宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 川▲さき▼ 修 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J108 AA09 BB01 CC01 FF03 JJ01 KK01 KK07

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機械的振動を電気的出力に変換する圧電セ
    ンサ素子であって、前記圧電センサ素子は、少なくとも
    2つの圧電体の貼り合わせ面同士を接合した圧電素子
    と、前記圧電素子の相対する面の少なくともどちらか一
    方の中心付近に設けられた支持体と、前記圧電素子の相
    対する両面上に設けられた電極とからなり、前記両面上
    の電極は少なくともどちらか一方の中心付近で2つの部
    分に分離されていることで、前記支持体の両側に機械ー
    電気変換素子を備えたことを特徴とする圧電センサ素
    子。
  2. 【請求項2】互いに分極方向が逆になるように少なくと
    も2つの圧電体を接合したことを特徴とする請求項1に
    記載の圧電センサ素子。
  3. 【請求項3】分極方向が同じになるように少なくとも2
    つの圧電体を電極を間に介して接合したことを特徴とす
    る請求項1に記載の圧電センサ素子。
  4. 【請求項4】電極が2つの部分に分離された面は支持体
    が設けられている側にあって、かつ、前記支持体の表面
    上で2つの部分に分離されていることを特徴とする請求
    項1から3のいずれかに記載の圧電センサ素子。
  5. 【請求項5】電極が2つの部分に分離された面は支持体
    が設けられている側にあって、かつ、前記支持体と圧電
    素子の境界部付近で2つの部分に分離されていることを
    特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の圧電セン
    サ素子。
  6. 【請求項6】少なくとも2つの圧電体の貼り合わせ面同
    士が直接接合されたことを特徴とする請求項1に記載の
    圧電センサ素子。
  7. 【請求項7】2つの圧電体の貼り合わせ面同士の直接接
    合は、前記圧電体の構成原子が酸素原子及び水酸基から
    なる群から選ばれる少なくとも1つを介して相互に結合
    することにより接合されている請求項6に記載の圧電セ
    ンサ素子。
  8. 【請求項8】異なる種類の加速度を検出する加速度検出
    装置であって、請求項1から7のいずれかに記載の圧電
    センサ素子と、前記圧電センサ素子の2つの機械ー電気
    変換素子の出力信号をそれぞれ検出する信号検出手段
    と、前記信号検出手段の出力信号に基づき加速度を判別
    する加速度判別手段とからなることを特徴とする加速度
    検出装置。
  9. 【請求項9】異なる種類の加速度が回転加速度または並
    進加速度であることを特徴とする請求項8に記載の加速
    度検出装置。
  10. 【請求項10】信号検出手段は、増幅回路または増幅回
    路とアナログ/デジタル変換器を含む回路であることを
    特徴とする請求項8に記載の加速度検出装置。
  11. 【請求項11】請求項1から7のいずれかに記載の圧電
    センサ素子と、少なくとも2つの信号検出手段と加速度
    判別手段とが組み込まれ、移動手段と制御手段からなる
    位置ぎめ装置であって、前記圧電センサ素子の2つの機
    械ー電気変換子の出力が前記信号検出手段、加速度判別
    手段にそれぞれ接続されており、加速度判別手段からの
    出力信号に基づき制御手段により、前記移動手段を移動
    して位置決めを行うことを特徴とする位置決め装置。
  12. 【請求項12】請求項1から7のいずれかに記載の圧電
    センサ素子と、少なくとも2つの信号検出手段と加速度
    判別手段とが組み込まれ、ディスク上の目標位置にヘッ
    ドを位置決めして、前記ディスクにデータの記録再生を
    行なうディスク記録再生装置であって、前記ヘッドを移
    動させるためのヘッド移動手段と、ヘッドの移動量を制
    御する制御手段からなり、前記圧電センサ素子の2つの
    機械ー電気変換子の出力が前記信号検出手段、加速度判
    別手段にそれぞれ接続されており、加速度判別手段から
    の出力信号に基づき、制御手段によりヘッドの移動量を
    算出して、前記ヘッドをヘッド移動手段により移動して
    ヘッドの位置決めを行うことを特徴とするディスク記録
    再生装置。
  13. 【請求項13】異なる種類の加速度を検出する加速度検
    出方法であって、支持体の両側に第1、第2の機械ー電
    気変換素子を備えた圧電センサ素子の前記第1の機械ー
    電気変換素子の出力信号と前記第2の機械ー電気変換素
    子の出力信号を検出し、前記検出された信号を比較し、
    加速度を判別することを特徴とする加速度検出方法。
  14. 【請求項14】異なる種類の加速度を検出する加速度検
    出装置であって、支持体の両側に互いに分極方向が逆に
    なるように少なくとも2つの圧電体を接合した圧電素子
    からなる第1、第2の機械ー電気変換素子を備えた圧電
    センサ素子の、前記第1の機械ー電気変換素子の出力信
    号と前記第2の機械ー電気変換素子の出力信号をそれぞ
    れ信号検出手段にて検出し、加速度判別手段においてそ
    れぞれの信号検出手段からの出力信号の正負が同符号の
    場合に並進加速度、異符号の場合に回転加速度と判別す
    ることを特徴とする加速度検出方法。
  15. 【請求項15】異なる種類の加速度を検出する加速度検
    出装置であって、支持体の両側に分極方向が同じになる
    ように少なくとも2つの圧電体を接合した圧電素子から
    なる第1、第2の機械ー電気変換素子を備えた圧電セン
    サ素子の、前記第1の機械ー電気変換素子の出力信号と
    前記第2の機械ー電気変換素子の出力信号をそれぞれ信
    号検出手段にて検出し、加速度判別手段においてそれぞ
    れの信号検出手段からの出力信号の正負が同符号の場合
    に回転加速度、異符号の場合に並進加速度と判別するこ
    とを特徴とする加速度検出方法。
  16. 【請求項16】異なる種類の加速度を検出する加速度検
    出方法であって、支持体の両側に第1、第2の機械ー電
    気変換素子を備えた圧電センサ素子の前記第1の機械ー
    電気変換素子の出力信号と前記第2の機械ー電気変換素
    子の出力信号を検出し、前記検出された出力信号の差を
    増幅することにより回転加速度を検出することを特徴と
    する加速度検出方法。
JP10345093A 1998-12-04 1998-12-04 圧電センサ素子および加速度検出装置および加速度検出方法 Pending JP2000171480A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10345093A JP2000171480A (ja) 1998-12-04 1998-12-04 圧電センサ素子および加速度検出装置および加速度検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10345093A JP2000171480A (ja) 1998-12-04 1998-12-04 圧電センサ素子および加速度検出装置および加速度検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000171480A true JP2000171480A (ja) 2000-06-23

Family

ID=18374246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10345093A Pending JP2000171480A (ja) 1998-12-04 1998-12-04 圧電センサ素子および加速度検出装置および加速度検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000171480A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002055116A (ja) * 2000-08-10 2002-02-20 National Institute Of Advanced Industrial & Technology フレキシブル高感度セラミックスセンサー
US6629462B2 (en) 2000-07-24 2003-10-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Acceleration sensor, an acceleration detection apparatus, and a positioning device
US7299695B2 (en) 2002-02-25 2007-11-27 Fujitsu Media Devices Limited Acceleration sensor
JP2011163813A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Sony Corp センサ
JP2018537677A (ja) * 2015-12-04 2018-12-20 キストラー ホールディング アクチエンゲゼルシャフト 加速度測定装置及び加速度測定装置を製造するための方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6629462B2 (en) 2000-07-24 2003-10-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Acceleration sensor, an acceleration detection apparatus, and a positioning device
SG126680A1 (en) * 2000-07-24 2006-11-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd An acceleration sensor, an acceleration detection apparatus, and a positioning device
JP2002055116A (ja) * 2000-08-10 2002-02-20 National Institute Of Advanced Industrial & Technology フレキシブル高感度セラミックスセンサー
US7299695B2 (en) 2002-02-25 2007-11-27 Fujitsu Media Devices Limited Acceleration sensor
JP2011163813A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Sony Corp センサ
US8631703B2 (en) 2010-02-05 2014-01-21 Sony Corporation Sensor
JP2018537677A (ja) * 2015-12-04 2018-12-20 キストラー ホールディング アクチエンゲゼルシャフト 加速度測定装置及び加速度測定装置を製造するための方法
US10871504B2 (en) 2015-12-04 2020-12-22 Kistler Holding, Ag Acceleration measuring device and method for the production of an acceleration measuring device of said type

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6629462B2 (en) Acceleration sensor, an acceleration detection apparatus, and a positioning device
US6098460A (en) Acceleration sensor and shock detecting device using the same
US20080229842A1 (en) Suspension equipped with vibration sensor and manufacturing method thereof
WO2000030080A1 (fr) Mecanisme support pour tete d'enregistrement/de reproduction, et dispositif d'enregistrement/de reproduction
US7299695B2 (en) Acceleration sensor
JPH06508498A (ja) 機械的振動消去圧電セラミック・マイクロホン
JP2000171480A (ja) 圧電センサ素子および加速度検出装置および加速度検出方法
US6980388B2 (en) Magnetic head supporting and positioning control mechanism
JP3428803B2 (ja) 加速度センサ及びその製造方法
JP2002107374A (ja) 加速度センサ及び加速度検出装置並びに位置決め装置
JP2001027648A (ja) 加速度センサ
JPH1096742A (ja) 加速度センサ及びその製造方法、並びに加速度センサを利用した衝撃検知機器
KR20020062795A (ko) 가속도 센서
EP1553418A1 (en) Acceleration sensor
JPS5946432B2 (ja) バイモルフ圧電素子
JP2007003373A (ja) 圧電加速度センサ
JPH11183510A (ja) 加速度センサ及びその製造方法
JPH11118823A (ja) 機械−電気変換子、機械−電気変換子の製造方法及び加速度センサ
JP3342748B2 (ja) 加速度センサ
JP2000321299A (ja) 加速度センサ
JPH0627134A (ja) 加速度センサ
JPH10206456A (ja) 加速度センサ及びその製造法
JP2002372421A (ja) 角速度センサ及びその製造方法
JPH1151962A (ja) 加速度センサ
JPS6246267A (ja) 振動センサ