JP2000168863A - 収納ケース - Google Patents
収納ケースInfo
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- JP2000168863A JP2000168863A JP10344587A JP34458798A JP2000168863A JP 2000168863 A JP2000168863 A JP 2000168863A JP 10344587 A JP10344587 A JP 10344587A JP 34458798 A JP34458798 A JP 34458798A JP 2000168863 A JP2000168863 A JP 2000168863A
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- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
- Road Signs Or Road Markings (AREA)
- Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【解決手段】 収納体10aは、収納される物品の蓄光
部に光を照射して蓄光させるための光照射手段12を備
え、蓋体10bが閉じられているときに点灯するように
されている。放熱孔13および強制放熱手段を設けるこ
とにより、収納体10a内部の温度が過度に上昇しない
ようにされる。光照射手段12は、時間スイッチによ
り、蓋体10bが閉じられたときから一定時間だけ点灯
するようにしたり、蓋体10bが閉じられている間に一
定の時間間隔で点灯/消灯する等の選択により、必要な
時間だけ点灯される。 【効果】 その一部または全部に蓄光性蛍光体を用いて
形成された種々の装飾品や標識類を、蓄光された状態で
収納できるようになる。
部に光を照射して蓄光させるための光照射手段12を備
え、蓋体10bが閉じられているときに点灯するように
されている。放熱孔13および強制放熱手段を設けるこ
とにより、収納体10a内部の温度が過度に上昇しない
ようにされる。光照射手段12は、時間スイッチによ
り、蓋体10bが閉じられたときから一定時間だけ点灯
するようにしたり、蓋体10bが閉じられている間に一
定の時間間隔で点灯/消灯する等の選択により、必要な
時間だけ点灯される。 【効果】 その一部または全部に蓄光性蛍光体を用いて
形成された種々の装飾品や標識類を、蓄光された状態で
収納できるようになる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄光性蛍光材を用
いた蓄光部を有する物品に光を照射して蓄光させる機能
を備えた収納ケースに関する。
いた蓄光部を有する物品に光を照射して蓄光させる機能
を備えた収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】案内・誘導標識、宣伝・広告媒体、アク
セサリー・装飾品などは、人目を引きつけるために鮮明
に視認されることが望まれるものであることから、その
一部または全部を、可視光の照射を受けて蛍光を発生す
る蛍光体を用いて構成することが従来から行われてい
る。
セサリー・装飾品などは、人目を引きつけるために鮮明
に視認されることが望まれるものであることから、その
一部または全部を、可視光の照射を受けて蛍光を発生す
る蛍光体を用いて構成することが従来から行われてい
る。
【0003】図4は、従来の蛍光体を用いて視認性を高
めるように構成された誘導標識の一例を示している。こ
の誘導標識40は、板状あるいはフィルム状のベース4
1に矢印部42が蛍光体を含む材料で形成されているも
のである。もちろん、矢印部42の色彩は、ベース41
の色彩と高いコントラストをなすように選ばれているの
が通常であるが、矢印部42を蛍光体を用いて形成する
ことにより、さらに高い視認性を得られるようにされて
いる。
めるように構成された誘導標識の一例を示している。こ
の誘導標識40は、板状あるいはフィルム状のベース4
1に矢印部42が蛍光体を含む材料で形成されているも
のである。もちろん、矢印部42の色彩は、ベース41
の色彩と高いコントラストをなすように選ばれているの
が通常であるが、矢印部42を蛍光体を用いて形成する
ことにより、さらに高い視認性を得られるようにされて
いる。
【0004】このような蛍光体を用いた誘導標識は、建
造物の内部などで非常時の避難経路を示す案内・誘導標
識や、注意を促して安全確保を図るための各種の標識と
して使用するために好適なものである。しかし、従来の
蛍光体は、比較的明るい場所に置かれている間は鮮明に
認識され得るものであるが、暗闇に置かれた場合には確
実に認識される程度の十分な明るさの蛍光(残光)を得
ることができなかった。
造物の内部などで非常時の避難経路を示す案内・誘導標
識や、注意を促して安全確保を図るための各種の標識と
して使用するために好適なものである。しかし、従来の
蛍光体は、比較的明るい場所に置かれている間は鮮明に
認識され得るものであるが、暗闇に置かれた場合には確
実に認識される程度の十分な明るさの蛍光(残光)を得
ることができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来の蛍光体
に比べて長時間の残光特性を有する、いわゆる蓄光性蛍
光体を上述したような標識類や装飾品等に応用すること
が考えられる。ところが、上述の蓄光性蛍光体の残光時
間は、従来の蛍光体の残光時間に比べて長いものではあ
るが、暗闇に置かれた場合にも確実に認識される程度の
十分な明るさの蛍光(残光)を得るためには、事前に所
定の条件下で光照射を受けていることが必要である。
に比べて長時間の残光特性を有する、いわゆる蓄光性蛍
光体を上述したような標識類や装飾品等に応用すること
が考えられる。ところが、上述の蓄光性蛍光体の残光時
間は、従来の蛍光体の残光時間に比べて長いものではあ
るが、暗闇に置かれた場合にも確実に認識される程度の
十分な明るさの蛍光(残光)を得るためには、事前に所
定の条件下で光照射を受けていることが必要である。
【0006】このため、高い被認識性を期待される標識
類や装飾品等に、単に蓄光性蛍光体を用いても、その機
能を十分に発揮できない場合が少なくなかった。
類や装飾品等に、単に蓄光性蛍光体を用いても、その機
能を十分に発揮できない場合が少なくなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る収納ケース
は、このような課題を解決するために提案されたもので
あり、その一部または全部に蓄光部を有する物品を収納
する収納体と、上記収納体に収納される物品に光を照射
する光照射手段とを備え、蓄光部を有する物品が使用さ
れずに収納されている間に必要な光照射を行って蓄光さ
せるようにしたことを特徴とするものである。
は、このような課題を解決するために提案されたもので
あり、その一部または全部に蓄光部を有する物品を収納
する収納体と、上記収納体に収納される物品に光を照射
する光照射手段とを備え、蓄光部を有する物品が使用さ
れずに収納されている間に必要な光照射を行って蓄光さ
せるようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る収納ケース
の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、
本発明の実施の一形態としての装飾品収納ケースの一実
施例を示している。
の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、
本発明の実施の一形態としての装飾品収納ケースの一実
施例を示している。
【0009】この装飾品収納ケース10は、内部に柔ら
かい材料を用いて内張り等が施されており、指輪、ペン
ダントやイアリング、ペンダントなどのアクセサリー・
装飾品(以下、単に装飾品という。)を収納して保管す
るために好適なものである。以下では、この装飾品収納
ケース10に、その一部に蓄光性蛍光体が塗着された装
飾品が収納される場合を想定して説明する。なお、かか
る蓄光性蛍光体については、具体的に後述する。
かい材料を用いて内張り等が施されており、指輪、ペン
ダントやイアリング、ペンダントなどのアクセサリー・
装飾品(以下、単に装飾品という。)を収納して保管す
るために好適なものである。以下では、この装飾品収納
ケース10に、その一部に蓄光性蛍光体が塗着された装
飾品が収納される場合を想定して説明する。なお、かか
る蓄光性蛍光体については、具体的に後述する。
【0010】装飾品収納ケース10は、装飾品を収納す
るための収納体10aと、収納体10aの開口部を覆う
蓋体10bを備えて構成されている。収納体10aは、
収納される装飾品に光を照射してその蓄光部に蓄光させ
るための光照射手段12を設えている。この光照射手段
としては、例えば蛍光灯を用いることができ、小形化が
特に望まれる場合には冷陰極型蛍光灯を用いたり、より
短時間の光照射で効率的な蓄光が可能な紫外線ランプを
用いてもよい。
るための収納体10aと、収納体10aの開口部を覆う
蓋体10bを備えて構成されている。収納体10aは、
収納される装飾品に光を照射してその蓄光部に蓄光させ
るための光照射手段12を設えている。この光照射手段
としては、例えば蛍光灯を用いることができ、小形化が
特に望まれる場合には冷陰極型蛍光灯を用いたり、より
短時間の光照射で効率的な蓄光が可能な紫外線ランプを
用いてもよい。
【0011】なお、図1では光照射手段12が収納体1
0a内部の側面に配されている場合を例示しているが、
収納体10aに収納される物品の蓄光材に所用の光を照
射できればよいものであるため、光照射手段12の位置
はこれに限られるものではなく、例えば蓋体10bに設
けられていてもよい。収納体10aに収納される装飾品
の蓄光部に蓄光するための光照射は、必要以上に長時間
である必要はない。このため、図示していない時間スイ
ッチを設けて、収納体10aに装飾品が納められて蓋体
10bが閉じられた後に一定時間だけ光照射手段12を
オンするようにしたり、蓋体10bが閉じられている間
に一定の時間間隔で光照射手段12をオン/オフするよ
うにすることが望ましい。
0a内部の側面に配されている場合を例示しているが、
収納体10aに収納される物品の蓄光材に所用の光を照
射できればよいものであるため、光照射手段12の位置
はこれに限られるものではなく、例えば蓋体10bに設
けられていてもよい。収納体10aに収納される装飾品
の蓄光部に蓄光するための光照射は、必要以上に長時間
である必要はない。このため、図示していない時間スイ
ッチを設けて、収納体10aに装飾品が納められて蓋体
10bが閉じられた後に一定時間だけ光照射手段12を
オンするようにしたり、蓋体10bが閉じられている間
に一定の時間間隔で光照射手段12をオン/オフするよ
うにすることが望ましい。
【0012】このため、装飾品収納ケース10は、蓋体
10bの開閉状態を検出するための開閉検出手段を備え
ており、その検出結果に応じて前述の時間スイッチを動
作させ、光照射手12をオン/オフするようにしてい
る。さらに、開閉検出手段による蓋体10bの開閉状態
の検出結果に基づいて、時間スイッチを動作させること
により、蓋体10bが閉じられている間の予め設定され
た時刻に光照射手段12をオン/オフできるように構成
してもよい。
10bの開閉状態を検出するための開閉検出手段を備え
ており、その検出結果に応じて前述の時間スイッチを動
作させ、光照射手12をオン/オフするようにしてい
る。さらに、開閉検出手段による蓋体10bの開閉状態
の検出結果に基づいて、時間スイッチを動作させること
により、蓋体10bが閉じられている間の予め設定され
た時刻に光照射手段12をオン/オフできるように構成
してもよい。
【0013】このように、光照射手段12のオン状態が
必要以上に長くならないようにすれば、消費電力を低減
することができるため内蔵電池で使用できると共に、収
納体10a内部の温度上昇を抑制することもできる。ま
た、蓋体10bが開いているときには光照射手段12が
点灯しないようにすることによって、光照射手段12か
らの光が直接に眼に入らないようにすることができる。
必要以上に長くならないようにすれば、消費電力を低減
することができるため内蔵電池で使用できると共に、収
納体10a内部の温度上昇を抑制することもできる。ま
た、蓋体10bが開いているときには光照射手段12が
点灯しないようにすることによって、光照射手段12か
らの光が直接に眼に入らないようにすることができる。
【0014】なお、光照射手段12の発熱に加え、光照
射手段12として高電圧駆動が必要な冷陰極型の蛍光灯
を使用する場合に備える必要がある昇圧回路などもわず
かに発熱することを考慮すると、収納体10a内部の温
度上昇を防ぐために、上記各部から発生する熱を収納体
10aの外部に排出するために適当な放熱手段を設ける
必要がある。
射手段12として高電圧駆動が必要な冷陰極型の蛍光灯
を使用する場合に備える必要がある昇圧回路などもわず
かに発熱することを考慮すると、収納体10a内部の温
度上昇を防ぐために、上記各部から発生する熱を収納体
10aの外部に排出するために適当な放熱手段を設ける
必要がある。
【0015】図1に例示の装飾品収納ケースでは、この
ような放熱手段として、光照射手段12からの光が漏れ
ないように考慮された通風孔13を備えている。装飾品
収納ケース10を特に小型に構成する場合など、積極的
な放熱が必要な場合には、強制的な放熱手段として、例
えば小型ファンをさらに備えるようにしてもよい。かか
る強制的な放熱手段は、もちろん常時動作する必要はな
く、光照射手段12がオン状態の間だけ動作するように
すれば十分である。強制放熱手段を備える場合には、小
型で薄型のファンを収納体10aの底面あるいは背面な
どに設ければよい。また、この収納体10aの底面ある
いは背面などのスペースには、必要に応じて前述した昇
圧回路なども配される。
ような放熱手段として、光照射手段12からの光が漏れ
ないように考慮された通風孔13を備えている。装飾品
収納ケース10を特に小型に構成する場合など、積極的
な放熱が必要な場合には、強制的な放熱手段として、例
えば小型ファンをさらに備えるようにしてもよい。かか
る強制的な放熱手段は、もちろん常時動作する必要はな
く、光照射手段12がオン状態の間だけ動作するように
すれば十分である。強制放熱手段を備える場合には、小
型で薄型のファンを収納体10aの底面あるいは背面な
どに設ければよい。また、この収納体10aの底面ある
いは背面などのスペースには、必要に応じて前述した昇
圧回路なども配される。
【0016】また、図1では、蓋体10bがヒンジ11
を介して収納体10aに取り付けられている場合を例示
しているが、蓋体10bは収納体10aから取り外しで
きる構造であってもよいことはもちろんである。図2
は、上述した装飾品収納ケース10の光照射手段12の
オン/オフ動作を制御するための電気的接続の一例を示
している。
を介して収納体10aに取り付けられている場合を例示
しているが、蓋体10bは収納体10aから取り外しで
きる構造であってもよいことはもちろんである。図2
は、上述した装飾品収納ケース10の光照射手段12の
オン/オフ動作を制御するための電気的接続の一例を示
している。
【0017】収納体10aには、蓋体10bの開閉状態
の検出手段として機能するスイッチ14が設けられてお
り、電源17から光照射手段12に供給される電流が蓋
体10bの開/閉状態に応じて断/続される。また、こ
のスイッチ14の動作により、小型のファンなどの強制
放熱手段16が光照射手段12に連動してオン/オフさ
れるようにされている。これにより、蓋体10bが開放
されているときには、光照射手段12および強制放熱手
段が動作しないようになっている。
の検出手段として機能するスイッチ14が設けられてお
り、電源17から光照射手段12に供給される電流が蓋
体10bの開/閉状態に応じて断/続される。また、こ
のスイッチ14の動作により、小型のファンなどの強制
放熱手段16が光照射手段12に連動してオン/オフさ
れるようにされている。これにより、蓋体10bが開放
されているときには、光照射手段12および強制放熱手
段が動作しないようになっている。
【0018】なお、電源17からの電流が、時間スイッ
チ15を介して光照射手段12および強制放熱手段16
に供給されるように切替スイッチ18を選択切替えする
ことにより、蓋体10bが閉じられた後の一定時間だけ
光照射手段12を点灯させるようにしたり、蓋体10b
が閉じられている間に一定の時間間隔で光照射手段12
を点灯/消灯するようにすることができる。この時間ス
イッチ15により、蓋体10bが閉じられている間の予
め設定された時刻に光照射手段12を点灯/消灯できる
ようにすることもできる。
チ15を介して光照射手段12および強制放熱手段16
に供給されるように切替スイッチ18を選択切替えする
ことにより、蓋体10bが閉じられた後の一定時間だけ
光照射手段12を点灯させるようにしたり、蓋体10b
が閉じられている間に一定の時間間隔で光照射手段12
を点灯/消灯するようにすることができる。この時間ス
イッチ15により、蓋体10bが閉じられている間の予
め設定された時刻に光照射手段12を点灯/消灯できる
ようにすることもできる。
【0019】電源17には、必要に応じて、前述した昇
圧回路などが含まれる。図3は、前述した装飾品収納ケ
ース10に収納される装飾品の一例として蓄光性蛍光体
を用いて一部が構成された装飾品の一具体例を示してい
る。この装飾品30は、流氷の天使とも呼ばれるクリオ
ネをかたどったアクセサリーであり、銀製のベースに七
宝などを施した装飾部31、蓄光性の蛍光顔料が塗着さ
れた蓄光部32、および装飾品30を身につけるための
留め具33、鎖部34の各部から構成されている。な
お、図3には、留め具33に鎖部34が取り付けられて
ペンダント型にされている場合を例示しているが、留め
具33にイアリング用の金具等を取り付けて他の種類の
アクセサリーとすることもできる。
圧回路などが含まれる。図3は、前述した装飾品収納ケ
ース10に収納される装飾品の一例として蓄光性蛍光体
を用いて一部が構成された装飾品の一具体例を示してい
る。この装飾品30は、流氷の天使とも呼ばれるクリオ
ネをかたどったアクセサリーであり、銀製のベースに七
宝などを施した装飾部31、蓄光性の蛍光顔料が塗着さ
れた蓄光部32、および装飾品30を身につけるための
留め具33、鎖部34の各部から構成されている。な
お、図3には、留め具33に鎖部34が取り付けられて
ペンダント型にされている場合を例示しているが、留め
具33にイアリング用の金具等を取り付けて他の種類の
アクセサリーとすることもできる。
【0020】クリオネの胸もとに相当する、蓄光顔料が
塗着された蓄光部32は、太陽光や蛍光灯の光を予め照
射しておけば、暗闇でも数時間光り続ける。ところで、
上述した装飾品の蓄光部材として好適な蓄光性蛍光体と
して、例えば、根本特殊化学株式会社製の「N夜光(商
品名)」を用いることができる。この蓄光性蛍光体は、
ユーロピウム,ディスプロシウムで付活されたアルミン
酸ストロンチウム(SrAl2O4:Eu,Dy)を基本的な組成と
するものであり、可視光下では白色に認識されるが紫外
域の光が照射されると特定の色彩の蛍光を発するように
調製することができるものである。また、この蓄光性蛍
光体は、放射性物質を全く含有せず、人体に対する毒性
がないという優れた特徴を有するものである。かかる蓄
光性蛍光体については、例えば、登録特許公報第254
3825号に記載されている。
塗着された蓄光部32は、太陽光や蛍光灯の光を予め照
射しておけば、暗闇でも数時間光り続ける。ところで、
上述した装飾品の蓄光部材として好適な蓄光性蛍光体と
して、例えば、根本特殊化学株式会社製の「N夜光(商
品名)」を用いることができる。この蓄光性蛍光体は、
ユーロピウム,ディスプロシウムで付活されたアルミン
酸ストロンチウム(SrAl2O4:Eu,Dy)を基本的な組成と
するものであり、可視光下では白色に認識されるが紫外
域の光が照射されると特定の色彩の蛍光を発するように
調製することができるものである。また、この蓄光性蛍
光体は、放射性物質を全く含有せず、人体に対する毒性
がないという優れた特徴を有するものである。かかる蓄
光性蛍光体については、例えば、登録特許公報第254
3825号に記載されている。
【0021】この蓄光性蛍光体を用いると、太陽光や蛍
光灯などの光を数10分間照射しておくと、その後6〜
8時間程度にわたって十分な明るさの蛍光(残光)を得
ることができる。前述したアクセサリーの一部に形成さ
れた蓄光部には、上記の蓄光性蛍光体を含む蛍光顔料が
塗着されている。なお、この蓄光性蛍光体は、蛍光顔料
として塗料・インクに用いたり、ペレット状の樹脂とし
て様々な形状の樹脂製品に加工することが可能なもので
ある。
光灯などの光を数10分間照射しておくと、その後6〜
8時間程度にわたって十分な明るさの蛍光(残光)を得
ることができる。前述したアクセサリーの一部に形成さ
れた蓄光部には、上記の蓄光性蛍光体を含む蛍光顔料が
塗着されている。なお、この蓄光性蛍光体は、蛍光顔料
として塗料・インクに用いたり、ペレット状の樹脂とし
て様々な形状の樹脂製品に加工することが可能なもので
ある。
【0022】この蓄光性蛍光体が最も効率よく蛍光を発
する励起光の波長は365nm付近であり、蛍光をより
鮮明に認識できるようにするために波長400nm以下
の可視光を除いた光を照射することが望ましい。このよ
うに可視光を除いた紫外域の光だけを照射できる光照射
手段は、いわゆるブラックライトと呼ばれるものであ
る。
する励起光の波長は365nm付近であり、蛍光をより
鮮明に認識できるようにするために波長400nm以下
の可視光を除いた光を照射することが望ましい。このよ
うに可視光を除いた紫外域の光だけを照射できる光照射
手段は、いわゆるブラックライトと呼ばれるものであ
る。
【0023】なお、蓄光材料としては上述の組成以外に
も、蛍光体もしくは燐光体を含有するものが知られてお
り、例えば、ビスマス付活性酸化亜鉛(ZnS:Bi)の微粒
子を主成分として調製されるものがある。これらの蛍光
体もしくは燐光体は、例えば、特開昭60―26318
8号公報および特開平6―67612号公報に記載の材
料を適宜選択して使用することができる。
も、蛍光体もしくは燐光体を含有するものが知られてお
り、例えば、ビスマス付活性酸化亜鉛(ZnS:Bi)の微粒
子を主成分として調製されるものがある。これらの蛍光
体もしくは燐光体は、例えば、特開昭60―26318
8号公報および特開平6―67612号公報に記載の材
料を適宜選択して使用することができる。
【0024】本発明に係る収納ケースの用途は、以上説
明した実施の形態に限定されるものではなく、もちろん
他の様々な用途に利用が可能なものである。具体的に
は、本発明に係る収納ケースの第2の実施の形態とし
て、標識収納ケースとししたものがある。
明した実施の形態に限定されるものではなく、もちろん
他の様々な用途に利用が可能なものである。具体的に
は、本発明に係る収納ケースの第2の実施の形態とし
て、標識収納ケースとししたものがある。
【0025】この標識収納ケースは、例えば、建造物の
内部や壁面に埋め込まれる等して設置され、夜間や停電
時でも非常灯などの収納場所などを容易に認識できるよ
うにするものである。具体的には、標識収納ケースの収
納体には、少なくとも筐体の一部が蓄光性蛍光体で構成
された非常灯などが格納され、収納体に設けられている
光照射手段により光が照射されるようになっている。一
部が蓄光性蛍光体で構成された非常灯などは、前述した
蓄光性を有する蛍光顔料が筐体に塗着されたものでも、
シート状に形成された蓄光性蛍光体を貼付等したもので
も、また筐体自体が蓄光性蛍光体を含む樹脂等により成
形されているものでもよい。
内部や壁面に埋め込まれる等して設置され、夜間や停電
時でも非常灯などの収納場所などを容易に認識できるよ
うにするものである。具体的には、標識収納ケースの収
納体には、少なくとも筐体の一部が蓄光性蛍光体で構成
された非常灯などが格納され、収納体に設けられている
光照射手段により光が照射されるようになっている。一
部が蓄光性蛍光体で構成された非常灯などは、前述した
蓄光性を有する蛍光顔料が筐体に塗着されたものでも、
シート状に形成された蓄光性蛍光体を貼付等したもので
も、また筐体自体が蓄光性蛍光体を含む樹脂等により成
形されているものでもよい。
【0026】このような標識収納ケースにより、収納さ
れている非常灯などの蓄光部に蓄光しておき、停電など
で突然に暗闇になった場合でも非常灯などの位置を認識
することができる。もちろん、収納体自体を構成する材
料にも蓄光性蛍光体を用いれば、より認識しやすくなり
望ましいことは言うまでもない。なお、この標識収納ケ
ースは、アクリル樹脂などの透光性を有する材料で作ら
れた蓋体を備え、この蓋体が閉じられているときにだけ
光照射手段が動作するようにしてもよいが、蓋体を省略
するとともに、収納体の内部の所定位置に非常灯などが
装着されて収納されている間だけ光照射手段がオン状態
にされ得るようにスイッチ手段を配してもよい。
れている非常灯などの蓄光部に蓄光しておき、停電など
で突然に暗闇になった場合でも非常灯などの位置を認識
することができる。もちろん、収納体自体を構成する材
料にも蓄光性蛍光体を用いれば、より認識しやすくなり
望ましいことは言うまでもない。なお、この標識収納ケ
ースは、アクリル樹脂などの透光性を有する材料で作ら
れた蓋体を備え、この蓋体が閉じられているときにだけ
光照射手段が動作するようにしてもよいが、蓋体を省略
するとともに、収納体の内部の所定位置に非常灯などが
装着されて収納されている間だけ光照射手段がオン状態
にされ得るようにスイッチ手段を配してもよい。
【0027】このような構成によれば、収納体の内部の
所定位置に非常灯などが収納されていないときに光照射
手段が不必要に点灯することがない。また、本発明に係
る収納ケースの第3の実施の形態として、夜釣り用浮き
収納ケースとしたものがある。この夜釣り用浮き収納ケ
ースは、一部または全部に前述の蓄光性蛍光体を用いて
蓄光部が設けられた浮きを収納するとともに、予め光照
射して蓄光しておくことができるものである。このよう
な場合には、蛍光体に蓄光するための光照射手段は電池
駆動するようにすればよい。
所定位置に非常灯などが収納されていないときに光照射
手段が不必要に点灯することがない。また、本発明に係
る収納ケースの第3の実施の形態として、夜釣り用浮き
収納ケースとしたものがある。この夜釣り用浮き収納ケ
ースは、一部または全部に前述の蓄光性蛍光体を用いて
蓄光部が設けられた浮きを収納するとともに、予め光照
射して蓄光しておくことができるものである。このよう
な場合には、蛍光体に蓄光するための光照射手段は電池
駆動するようにすればよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る収納
ケースによれば、その一部または全部に蓄光性蛍光体を
用いて形成された種々の装飾品や標識類を、蓄光された
状態で収納できるようになる。これにより、この装飾品
収納ケースとして用いる場合には、装飾品が、身につけ
てから数時間程度も光り続けるように蓄光されて収納保
管されているので、急な外出であっても、かかる装飾品
本来の美観、輝き等の美しさに加えて、暗闇の中で新た
な輝きを発揮できる。
ケースによれば、その一部または全部に蓄光性蛍光体を
用いて形成された種々の装飾品や標識類を、蓄光された
状態で収納できるようになる。これにより、この装飾品
収納ケースとして用いる場合には、装飾品が、身につけ
てから数時間程度も光り続けるように蓄光されて収納保
管されているので、急な外出であっても、かかる装飾品
本来の美観、輝き等の美しさに加えて、暗闇の中で新た
な輝きを発揮できる。
【0029】また、標識収納ケースとして用いる場合に
は、夜間や停電等で突然に暗闇になった場合でも、案内
・誘導標識等がその後数時間程度光り続けるように蓄光
されているため、避難経路や非常灯などの収納場所を容
易に確認することができ、安全を確保することができ
る。また、上記の本発明に係る収納ケ−スは、光照射手
段などからの熱を放出する放熱手段を備えるようにされ
ているため、特に小型に構成する場合であっても収納体
内部の温度が過度に上昇することもない。
は、夜間や停電等で突然に暗闇になった場合でも、案内
・誘導標識等がその後数時間程度光り続けるように蓄光
されているため、避難経路や非常灯などの収納場所を容
易に確認することができ、安全を確保することができ
る。また、上記の本発明に係る収納ケ−スは、光照射手
段などからの熱を放出する放熱手段を備えるようにされ
ているため、特に小型に構成する場合であっても収納体
内部の温度が過度に上昇することもない。
【図1】本発明に係る収納ケースの実施の一形態として
の装飾品収納ケースの一例を説明するための図である。
の装飾品収納ケースの一例を説明するための図である。
【図2】図1に例示した装飾品収納ケースの光照射手段
を制御するための電気的接続の一例を示す図である。
を制御するための電気的接続の一例を示す図である。
【図3】本発明に係る収納ケースに収納保管される装飾
品の一具体例を示す図である。
品の一具体例を示す図である。
【図4】従来の蛍光体を用いた従来の誘導標識の一例を
示す図である。
示す図である。
10 装飾品収納ケース 10a 収納体 10b 蓋体 11 ヒンジ 12 光照射手段 13 通風孔 14 スイッチ 15 時間スイッチ 16 強制放射手段 17 電源 18 切替スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹田 和俊 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 坂井 一富 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 青柳 淳 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】 蓄光部を有する物品を収納する収納体
と、 上記収納体に収納される物品に光を照射する光照射手段
とを備えることを特徴とする収納ケース。 - 【請求項2】 前記光照射手段が蛍光灯であることを
特徴とする請求項1記載の収納ケース。 - 【請求項3】 前記蛍光灯は冷陰極型であることを特徴
とする請求項2記載の収納ケース。 - 【請求項4】 前記光照射手段が紫外線ランプであるこ
とを特徴とする請求項1記載の収納ケース。 - 【請求項5】 前記光照射手段を予め設定された時間間
隔でオン/オフする時間スイッチを備えることを特徴と
する請求項1記載の収納ケース。 - 【請求項6】 前記光照射手段を予め設定された時刻に
オン/オフする時間スイッチを備えることを特徴とする
請求項1記載の収納ケース。 - 【請求項7】 前記収納体の開口部の開閉状態に応じて
前記光照射手段をオフ/オンするスイッチ手段を備える
ことを特徴とする請求項1記載の収納ケース。 - 【請求項8】 前記収納体の開口部に蓋体を有すること
を特徴とする請求項7記載の収納ケース。 - 【請求項9】 前記収納体の開口部が閉状態にされたと
きから予め設定された時間だけ前記光照射手段をオンに
する時間スイッチを備えることを特徴とする請求項8記
載の収納ケース。 - 【請求項10】 前記光照射手段から発生する熱を前記
収納体の外部に放出する放熱手段を備えることを特徴と
する請求項1記載の収納ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10344587A JP2000168863A (ja) | 1998-12-03 | 1998-12-03 | 収納ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10344587A JP2000168863A (ja) | 1998-12-03 | 1998-12-03 | 収納ケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000168863A true JP2000168863A (ja) | 2000-06-20 |
Family
ID=18370431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10344587A Pending JP2000168863A (ja) | 1998-12-03 | 1998-12-03 | 収納ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000168863A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017006535A (ja) * | 2015-06-25 | 2017-01-12 | 櫻護謨株式会社 | 格納庫、及び格納庫を有した車両 |
KR20180002407U (ko) * | 2017-02-01 | 2018-08-09 | 조성호 | 아이스박스 |
JP2019505348A (ja) * | 2016-01-08 | 2019-02-28 | フィネス ダイアモンド コーポレーションFinesse Diamond Corp. | 紫外線ジェムストーン展示箱 |
AU2019202022B1 (en) * | 2019-03-13 | 2019-06-20 | Tiantai Jingjiu Crystal Co., Ltd. | A storage box for crystal jewelry |
CN113401477A (zh) * | 2021-07-26 | 2021-09-17 | 中国人民解放军联勤保障部队第九〇九医院 | 一种荧光标示收纳箱 |
US11395533B2 (en) | 2018-05-08 | 2022-07-26 | Yoshiko Tanaka | Jewelry box |
-
1998
- 1998-12-03 JP JP10344587A patent/JP2000168863A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017006535A (ja) * | 2015-06-25 | 2017-01-12 | 櫻護謨株式会社 | 格納庫、及び格納庫を有した車両 |
JP2019505348A (ja) * | 2016-01-08 | 2019-02-28 | フィネス ダイアモンド コーポレーションFinesse Diamond Corp. | 紫外線ジェムストーン展示箱 |
KR20180002407U (ko) * | 2017-02-01 | 2018-08-09 | 조성호 | 아이스박스 |
KR200487547Y1 (ko) * | 2017-02-01 | 2018-11-28 | 조성호 | 아이스박스 |
US11395533B2 (en) | 2018-05-08 | 2022-07-26 | Yoshiko Tanaka | Jewelry box |
AU2019202022B1 (en) * | 2019-03-13 | 2019-06-20 | Tiantai Jingjiu Crystal Co., Ltd. | A storage box for crystal jewelry |
CN113401477A (zh) * | 2021-07-26 | 2021-09-17 | 中国人民解放军联勤保障部队第九〇九医院 | 一种荧光标示收纳箱 |
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