JP2000167193A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000167193A
JP2000167193A JP10344712A JP34471298A JP2000167193A JP 2000167193 A JP2000167193 A JP 2000167193A JP 10344712 A JP10344712 A JP 10344712A JP 34471298 A JP34471298 A JP 34471298A JP 2000167193 A JP2000167193 A JP 2000167193A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者に不利益にならないように補正払出制
御を行うことができる遊技機において、誤った補正払出
が行われてしまうことを確実に防止したい。 【解決手段】 賞球制御基板に搭載されている賞球制御
用CPU、主基板から補正払出指定を受けると、賞球処
理中フラグがオンしているか否か確認する。賞球処理中
フラグがオンしている場合には、受信した補正払出指定
の賞球制御コマンドを無視する。賞球処理中フラグがオ
ンしていなければ、コマンドに含まれている補正個数を
補正カウンタにセットして補正払出制御を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者の操作に応
じて遊技が行われるパチンコ遊技機やコイン遊技機等の
遊技機に関し、特に、遊技盤における遊技領域において
遊技者の操作に応じて遊技が行われる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機として、遊技球を発射装置によっ
て遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口
などの入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定個の遊技
球が賞球として遊技者に払い出されるものがある。遊技
球の払い出しは払出機構によって行われるので、遊技機
の遊技進行を制御する遊技御手段から、入賞に応じた賞
球個数が払出機構に指示される。
【0003】払出機構は、その指示に応じた個数の遊技
媒体を払い出す。払出機構は、一般に、賞球制御基板に
搭載された賞球制御手段によって制御される。遊技の進
行は主基板に搭載された遊技制御手段によって制御され
るので、入賞にもとづく賞球個数は、遊技制御手段によ
って決定され、賞球制御基板に送信される。
【0004】各入賞に対する賞球数はあらかじめ定めら
れた値でなければならないので、玉払出装置には払い出
された遊技球数を検出するためのスイッチ手段が設けら
れている。そして、遊技制御手段は、スイッチ手段の検
出信号を入力し、あらかじめ定められた所定個数に一致
した個数の遊技球が払い出されるように監視している。
【0005】従来の遊技機は以上のように構成されてい
るので、遊技制御手段が遊技球の払い出しがあらかじめ
定められた個数に達しなかったことを検出した場合に
は、すなわち、遊技制御手段が賞球個数不足を検出した
場合には、不足分を補正するための補正払出指示を行う
ことが望ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】補正払出制御を行うこ
とは遊技者に不利益がもたらされることが防止されるの
で好ましいことであるが、賞球制御手段が正常に払出制
御を行っているにもかかわらず、遊技制御手段が補正払
出指示を行ってしまうおそれもある。例えば、何らかの
原因で払出動作の完了が遅れた場合には、遊技制御手段
が払出が完了したと認識し、しかも、正規の個数が払い
出されていないと認識する可能性がある。その場合に
は、余計な補正払出指示がなされ、正規の賞球数よりも
多い個数の遊技球が賞球として払い出されてしまって遊
技店に不利益をもたらすことになる。
【0007】そこで、本発明は、遊技者に不利益になら
ないように補正払出制御を行うことができる遊技機にお
いて、誤った補正払出が行われてしまうことを確実に防
止することができる遊技機を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による遊技機は、
遊技盤に遊技領域が設けられ遊技領域に設けられている
入賞領域への入賞に応じて賞球払出装置から所定個の賞
球が払い出される遊技機であって、制御コマンドに応じ
て賞球払出装置を駆動して賞球払出を行わせる賞球制御
手段と、遊技の進行を制御するとともに入賞領域への入
賞を検出すると賞球制御手段に対して入賞に応じた賞球
払出個数を特定可能に通知する遊技制御手段とを含み、
遊技制御手段は、賞球払出装置が払い出した払出個数が
正常であるか否か監視する監視手段と、払出個数が不足
している場合には不足数分の賞球を行うための補正用情
報を賞球制御手段に出力する補正払出指示手段とを有
し、賞球制御手段は、賞球払出装置を駆動して補正払出
制御を行う補正払出手段と、補正用情報が正当である場
合には補正払出手段に補正払出制御を行わせ補正用情報
が正当でない場合には補正用情報を無効にする補正用情
報判定手段とを有するように構成される。
【0009】補正用情報判定手段は、例えば、賞球払出
が完了していないときに補正用情報が受信されるとその
補正用情報を無効にする。
【0010】監視手段は、賞球払出装置が払い出した払
出球を検出する払出球検出手段からの払出球検出情報を
入力して払出個数が正常であるか否か監視し、補正払出
指示手段は、払出球検出情報にもとづく払出個数が賞球
制御手段へ通知した払出個数に満たないにも関わらず所
定期間払出球検出情報が入力されない場合には不足数分
の賞球を行うための補正用情報を賞球制御手段に出力す
るように構成されていてもよい。
【0011】賞球払出個数を通知するための制御コマン
ドと補正用情報を通知するための制御コマンドとは異な
るコマンドであることが望ましい。
【0012】遊技制御手段と賞球制御手段とは別体に収
容されているように構成されていてもよい。
【0013】遊技機は、制御指令が遊技制御手段から賞
球制御手段に向かう方向にのみ伝達可能であるように構
成されていることが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチン
コ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチン
コ遊技機1を正面からみた正面図、図2はパチンコ遊技
機1の内部構造を示す全体背面図、図3はパチンコ遊技
機1の遊技盤を背面からみた背面図である。なお、ここ
では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本
発明はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機
等であってもよい。
【0015】図1に示すように、パチンコ遊技機1は、
額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠
2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の
下部には、打球供給皿3からあふれた景品玉を貯留する
余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル5が設
けられている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着
脱可能に取り付けられている。また、遊技盤6の前面に
は遊技領域7が設けられている。
【0016】遊技領域7の中央付近には、複数種類の図
柄を可変表示するための可変表示部9と7セグメントL
EDによる可変表示器10とを含む可変表示装置8が設
けられている。可変表示装置8の側部には、打球を導く
通過ゲート11が設けられている。通過ゲート11を通
過した打球は、玉出口13を経て始動入賞口14の方に
導かれる。通過ゲート11と玉出口13との間の通路に
は、通過ゲート11を通過した打球を検出するゲートス
イッチ12がある。
【0017】また、始動入賞口14に入った入賞球は、
遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ17によって
検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動作
を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞
球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされ
る。
【0018】可変入賞球装置15の下部には、特定遊技
状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開
状態とされる開閉板20が設けられている。開閉板20
から遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち一方(Vゾ
ーン)に入った入賞球はVカウントスイッチ22で検出
される。また、開閉板20に入った入賞球はカウントス
イッチ23で検出される。可変表示装置8の下部には、
始動入賞口14に入った入賞球数を表示する4個の表示
部を有する始動入賞記憶表示器18が設けられている。
この例では、4個を上限として、始動入賞がある毎に、
始動入賞記憶表示器18は点灯している表示部を1つず
つ増やす。そして、可変表示部9の可変表示が開始され
る毎に、点灯している表示部を1つ減らす。
【0019】遊技盤6には、複数の入賞口19,24が
設けられている。入賞口19,24に入った入賞球は、
それぞれ入賞口スイッチ19a,24aで検出される。
遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装
飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打
球を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の
外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ2
7が設けられている。遊技領域7の外周には、遊技効果
LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28cが設
けられている。
【0020】そして、この例では、一方のスピーカ27
の近傍に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設
けられ、他方のスピーカ27の近傍に、補給玉が切れた
ときに点灯する玉切れランプ52が設けられている。さ
らに、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設置さ
れ、プリペイドカードが挿入されることによって玉貸し
を可能にするカードユニット50も示されている。
【0021】カードユニット50には、使用可能状態で
あるか否かを示す使用可表示ランプ151、カード内に
記録された残額情報に端数(100円未満の数)が存在
する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられる
度数表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ1
52、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技
機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器15
3、カードユニット50内にカードが投入されているこ
とを示すカード投入表示ランプ154、記録媒体として
のカードが挿入されるカード挿入口155、およびカー
ド挿入口155の裏面に設けられているカードリーダラ
イタの機構を点検する場合にカードユニット50を解放
するためのカードユニット錠156が設けられている。
【0022】打球発射装置から発射された打球は、打球
レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7
を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートス
イッチ12で検出されると、図柄の変動を開始できる状
態であれば、普通図柄を可変表示する可変表示器10の
表示数字が連続的に変化する状態になる。普通図柄の変
動を開始できる状態でなければ、ゲート通過記憶を1増
やす。
【0023】また、打球が始動入賞口14に入り始動口
スイッチ17で検出されると、可変表示部9内の3つの
図柄が回転を始める。可変表示部9内の画像の回転は、
一定時間が経過したときに停止する。停止時の図柄の組
み合わせが大当たり図柄の組み合わせであると、大当り
遊技状態に移行する。すなわち、開閉板20が、一定時
間経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の
打球が入賞するまで開放する。そして、開閉板20の開
放中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ
22で検出されると、継続権が発生し開閉板20の開放
が再度行われる。この継続権の発生は、所定回数(例え
ば15回)許容される。
【0024】停止時の可変表示部9内の図柄の組み合わ
せが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせであって、
可変表示器10の示す図柄が所定の図柄である場合に
は、その後、可変入賞球装置15が高い頻度で開状態と
なるとともに、次に大当りとなる確率が高くなる。すな
わち、遊技者にとってさらに有利な状態となる。
【0025】停止時の可変表示部9内の画像の組み合わ
せが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせである場合
には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、高
確率状態という遊技者にとってさらに有利な状態とな
る。また、可変表示器10における停止図柄が所定の図
柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所
定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態では、可
変表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が
高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と
開放回数が高められる。
【0026】なお、遊技領域7には、ゲート通過記憶を
表示するための表示器も設けられるが、図1では省略さ
れている。また、大当り遊技状態におけるラウンド表示
および各ラウンド中のテンカウント表示を行う7セグメ
ントLED等や、V入賞表示を行うLED等が設置され
ていることもある。
【0027】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて図2を参照して説明する。パチンコ遊技機1の裏面
では、図2に示すように、機構板36の上部に玉タンク
38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設
置された状態でその上方から景品玉が玉タンク38に供
給される。玉タンク38内の景品玉は、誘導樋39を通
って玉払出装置97に至る。
【0028】また、機構板36の上部には、パチンコ遊
技機1内の各情報を外部に出力するための端子や電源コ
ネクタおよび電源スイッチ等が設けられているターミナ
ル基板160が設置されている。なお、ターミナル基板
160の裏面には、各種基板で使用される電圧を生成す
る電源回路が搭載された電源基板が設置されている。
【0029】玉タンク38は、その左右に設けられてい
る取付片によって上部ベースユニット161の所定の位
置(この位置には、玉タンク38の側面形状に沿った凹
部が形成されている)にビスで取り付けられている。ま
た、玉タンク38は、上面が開放したボックス状に形成
され、その底面下流側に誘導樋39につながる落下口1
68が形成されている。落下口168の上部の傾斜底面
には揺動自在に軸支されている玉切れ検出レバー166
が設けられている。
【0030】そして、玉切れ検出レバー166の下方に
は玉切れ検出スイッチ167が設置されている。玉切れ
検出スイッチ167が玉タンク38内の補給玉が不足を
検出すると、遊技場に設置されているホールコンピュー
タに補給玉要求信号が出力されるとともに、遊技盤6に
設けられている玉切れランプ52が点灯される。玉切れ
検出レバー166は、玉タンク38内に補給玉が存在し
ている場合には玉切れ検出スイッチ167をオフ状態に
し、玉タンク38内の補給玉がなくなった場合には玉切
れ検出スイッチ167をオン状態にする。
【0031】玉タンク38の下流側に配置された誘導樋
39は、上部ベースユニット161の一端から他端に向
けて傾斜して取り付けられている。誘導樋39の内部中
央には仕切り壁39aが設置され、仕切り壁39aは、
落下口168から流出した補給玉を下流に向かって確実
に左右2列に整列させるために徐々に高く設置されてい
る。誘導樋39の下流側上部には玉ならし部材170が
設置され、玉ならし部材170は、誘導樋39を上下2
段になって流れる補給玉を1段にするように作用する。
玉ならし部材170の下流側には、玉止め金具171と
玉ならし金具172とが設置されている。玉止め金具1
71は、誘導樋39に貯留された補給玉を故障時や点検
時に一時的に止めておくためのものである。また、玉な
らし金具172は、補給玉を最終的に1段に整列させる
ためのものである。
【0032】誘導樋39のさらに下流側には、逆「く」
字状の通路が形成されるカーブ樋174が接続されてい
る。カーブ樋174は、誘導樋39によって前後方向2
列になって流下する補給玉を、左右方向3列になって玉
払出装置97に向かって落下するように方向転換する。
また、カーブ樋174の屈曲部には玉抜き口が形成さ
れ、玉抜き口は玉抜き弁175で塞がれている。玉抜き
弁175はパチンコ遊技機1の前面から玉抜きピンが差
し込まれることによって開放状態とされる。そして、玉
抜き弁175の下部には、玉抜き通路176が形成され
ている。なお、玉抜きピンが差し込まれると、玉抜き状
態検出スイッチ178がオンする。また、この実施の形
態では、玉抜き状態検出スイッチ178の出力は、後述
する遊技制御基板(主基板)に入力される。
【0033】カーブ樋174の左右下部には連結突部1
77が設けられている。連結突部177には、中間ベー
スユニット162の上端に形成されている連結凹突部1
82が挿入される。その状態で、連結凹突部182の上
方からビス止めがなされ、中間ベースユニット162は
上部ベースユニット161に固定される。中間ベースユ
ニット162には、カーブ樋174を通った補給玉が通
過する通路体や玉払出装置97が固定される
【0034】また、機構板36の下部には、下部ベース
ユニット163が設置されている。下部ベースユニット
163の前面側(遊技盤6の側)のほぼ中程には入賞球
集合樋203が傾斜して設けられている。入賞球集合樋
203は、遊技盤の各入賞装置に入賞した入賞球を受け
止めて、入賞球出口221に誘導する。よって、入賞球
集合樋203の下流側が、入賞球を1個ずつ流下させる
入賞球誘導通路205となっている。そして、入賞球誘
導通路205には、通過する入賞球を検出するスイッチ
である集合検出器115が設けられている。また、遊技
盤6のアウト口26からのアウト玉を導くアウト玉誘導
通路206も形成されている。アウト玉誘導通路206
の末端は、玉抜き下部通路207に合流するように形成
されている。
【0035】下部ベースユニット163の後面側(遊技
盤6から遠い側)には、景品玉払出通路208が形成さ
れている。そして、景品玉払出通路208の下端には上
皿連通口210が形成されている。上皿連通口210
は、遊技機の前面に設置されている打球供給皿3に景品
玉を導くものである。また、景品玉払出通路208の側
方には、玉抜き通路176と連通する玉抜き下部通路2
07が形成されている。玉抜き下部通路207は、途中
で景品玉払出通路208と入賞球出口221と連通し、
最終的にアウト玉誘導通路206と合流する。
【0036】下部ベースユニット163の下部には、賞
球制御回路基板収納部148に取り付けられた基板ボッ
クス149が設置されている。なお、基板ボックス14
9は、主基板が収納される主基板収納部(図2において
図示せず)に取り付けられる基板ボックスとは別物であ
る。基板ボックス149には、賞球制御基板37が収納
されている。そして、賞球制御基板37には、玉払出装
置97やカードユニット50からの配線を接続するため
のコネクタ153が設置されている。
【0037】図3はパチンコ遊技機1の遊技盤を背面か
らみた背面図である。遊技盤6の裏面には、図3に示す
ように、各入賞口および入賞球装置に入賞した入賞玉を
所定の入賞経路に沿って導く入賞玉集合カバー40が設
けられている。入賞玉集合カバー40に導かれる入賞玉
のうち、開閉板20を経て入賞したものは、玉払出装置
97が相対的に多い景品玉数(例えば15個)を払い出
すように制御される。始動入賞口14を経て入賞したも
のは、玉払出装置(図3において図示せず)が相対的に
少ない景品玉数(例えば6個)を払い出すように制御さ
れる。そして、その他の入賞口24および入賞球装置を
経て入賞したものは、玉払出装置が相対的に中程度の景
品玉数(例えば10個)を払い出すように制御される。
なお、図3には、中継基板33が例示されている。
【0038】賞球払出制御を行うために、集合検出器1
15、始動口スイッチ17、入賞口スイッチ19a,2
4aおよびカウントスイッチ23からの信号が、主基板
31に送られる。始動口スイッチ17がオンすると、主
基板31から賞球制御基板に賞球個数「6」を示す賞球
制御コマンドが出力され、カウントスイッチ23がオン
すると、主基板31から賞球制御基板に賞球個数「1
5」を示す賞球制御コマンドが出力される。そして、入
賞口スイッチ19a,24aがオンすると、主基板31
から賞球制御基板に賞球個数「10」を示す賞球制御コ
マンドが出力される。
【0039】このように、この実施の形態では、各入賞
口および入賞装置対応に設けられているスイッチによっ
て入賞が検出されると、直ちに主基板31から賞球制御
基板に賞球払出を指示する賞球制御コマンドが送出され
る。なお、各入賞口および入賞装置対応に設けられてい
るスイッチによって入賞が検出された後、所定時間が経
過しても集合検出器115によって入賞球が検出されな
い場合には、不正入賞が発生したか、または、入賞球集
合樋203や入賞球誘導通路205で玉詰まりが発生し
たとして遊技機はエラー状態にされる。
【0040】次に、機構板36に設置されている中間ベ
ースユニット162と玉払出装置97の構成について説
明する。図4に示すように、中間ベースユニット162
の上下には連結凹突部182が形成されている。連結凹
突部182は、中間ベースユニット162と上部ベース
ユニット161および下部ベースユニット163を連結
固定するものであって、上部ベースユニット161の連
結突部177に上部の連結凹突部182が連結固定さ
れ、下部ベースユニット163の連結突部202に下部
の連結凹突部182が連結固定される。
【0041】中間ベースユニット162の上部には通路
体184が固定されている。そして、通路体184の下
部に玉払出装置97が固定されている。通路体184
は、カーブ樋174によって流下方向を左右方向変換さ
れた3列の景品玉を流下させる景品玉通路186a,1
86b,186cを有する。景品玉通路186a,18
6b,186cの上流側には、玉切れスイッチ187
a,187b,187cが設置されている。玉切れスイ
ッチ187a,187b,187cは、景品玉通路18
6a,186b,186c内の景品玉の有無を検出する
ものであって、玉切れスイッチ187a,187bが景
品玉を検出しなくなると玉払出装置97における賞球モ
ータ(図4において図示せず)の回転を停止して賞球払
出が不動化される。
【0042】また、玉切れスイッチ187cが景品玉を
検出しなくなると玉払出装置97における玉貸しモータ
(図4において図示せず)の回転を停止して玉貸しが不
動化される。なお、玉切れスイッチ187a,187
b,187cは、景品玉通路186a,186b,18
6cに27〜28個の景品玉が存在することを検出でき
るような位置に係止片188によって係止されている。
【0043】通路体184の中央部は、内部を流下する
景品玉の玉圧を弱めるように、左右に湾曲する形状に形
成されている。そして、景品玉通路186a,186b
の間に止め穴189が形成されている。止め穴189の
裏面は中間ベースユニット162に設けられている取付
ボスがはめ込まれる。その状態で止めねじがねじ止めさ
れて、通路体184は中間ベースユニット162に固定
される。なお、ねじ止めされる前に、中間ベースユニッ
ト162に設けられている係止突片185によって通路
体184の位置合わせを行えるようになっている。
【0044】通路体184の下方には、玉払出装置97
に景品玉を供給するとともに故障時等には玉払出装置9
7への景品玉の供給を停止する玉止め装置190が設け
られている。玉止め装置190の下方に設置される玉払
出装置97は、直方体状のケース198の内部に収納さ
れている。ケース198の左右4箇所には突部が設けら
れている。各突部が中間ベースユニット162に設けら
れている位置決め突片200に係った状態で、中間ベー
スユニット162の下部に設けられている弾性係合片2
01にケース198の下端がはめ込まれる。
【0045】次に、玉払出装置97の構成および作用を
図5〜図11を参照して説明する。図5は、図4に示さ
れた玉払出装置97の左側部分である賞球機構部分97
Aの分解斜視図、図6は玉払出装置97の賞球機構部分
97Aを前方(機構板36に垂直な方向)から見た部分
断面図、図11は玉払出装置97の賞球機構部分97A
を側方(機構板36に平行な方向)から見た部分断面図
である。
【0046】賞球機構部分97Aにおいて、図5〜図1
1に示すステッピングモータ(賞球モータ)289Aが
スクリュー288Aを回転させることによって、賞球に
もとづく景品玉を1個ずつ払い出す。
【0047】図5に示すように、玉払出装置97の賞球
機構部分97Aは、2つのケース198a,198bを
有する。ケース198aの左右2箇所に、玉払出装置9
7の設置位置上部に設けられた位置決め突片200(図
4参照)に当接される係合突部280a,280bが設
けられている。また、それぞれのケース198a,19
8bには、玉供給路281a,281bが形成されてい
る。玉供給路281a,281bは湾曲面282a,2
82bを有し、湾曲面282a,282bの終端の下方
には、玉送り水平路284a,284bが形成されてい
る。さらに、玉送り水平路284a,284bの終端に
玉排出路283a,283bが形成されている。玉供給
路281a,281b、玉送り水平路284a,284
bおよび玉排出路283a,283bは、ケース198
a,198bをそれぞれ前後に区画する区画壁295
a,295bの前方に形成されている。
【0048】また、区画壁295a,295bの前方に
おいて、玉圧緩衝部材285Aがケース198a,19
8b間に挟み込まれる。玉圧緩衝部材285Aは、玉払
出装置97の賞球機構部分97Aに供給される景品玉を
左右側方に振り分けて玉供給路281a,281bに誘
導する。また、玉圧緩衝部材285Aの下部には、発光
素子(LED)286Aと受光素子287Aとによる賞
球モータ位置スイッチ300Aが設けられている。発光
素子286Aと受光素子287Aとは、所定の間隔をあ
けて設けられている。そして、この間隔内に、スクリュ
ー288Aの先端が挿入されるようになっている。な
お、玉圧緩衝部材285Aは、ケース198a,198
bが張り合わされたときに、完全にその内部に収納固定
される。
【0049】玉送り水平路284a,284bには、払
出モータ(賞球モータ)289Aによって回転させられ
るスクリュー288Aが配置されている。払出モータ2
89Aはモータ固定板290Aに固定され、モータ固定
板290Aは、区画壁295a,295bの後方に形成
される固定溝291a,291bにはめ込まれる。その
状態で払出モータ289Aのモータ軸が区画壁295
a,295bの前方に突出するので、その突出の前方に
スクリュー288Aが固定される。スクリュー288A
の外周には、払出モータ289Aの回転によって玉送り
水平路284a,284bに載置された景品玉を前方に
移動させるための螺旋突起288aが設けられている。
【0050】そして、スクリュー288Aの先端には、
発光素子286Aを収納するように凹部が形成され、そ
の凹部の外周には、2つの切欠部292Aが互いに18
0度離れて形成されている。従って、スクリュー288
Aが1回転する間に、発光素子286Aからの光は、切
欠部292Aを介して受光素子287Aで2回検出され
る。なお、発光素子286A、受光素子287Aおよび
払出モータ289Aからの配線293Aは、まとめられ
てケース198a,198bの後部下方に形成された引
出穴から外部に引き出されコネクタ294Aに結線され
る。
【0051】景品玉が玉送り水平路284a,284b
に載置された状態において、払出モータ289Aが回転
すると、スクリュー288Aの螺旋突起288aによっ
て、景品玉は、玉送り水平路284a,284b上を前
方に向かって移動する。そして、遂には、玉送り水平路
284a,284bの終端から玉排出路283a,28
3bに落下する。このとき、左右の玉送り水平路284
a,284bからの落下は交互に行われる。すなわち、
スクリュー288Aが半回転する毎に一方から1個の景
品玉が落下する。従って、1回の検出毎に受光素子28
7Aから出力される信号の数が1個の入賞に対応してあ
らかじめ定められた景品玉数に到達したときに払出モー
タ289Aの駆動を停止するように制御すれば、正確に
入賞に対応した景品玉数を払い出すことができる。
【0052】また、玉送り水平路284a,284bの
下方には、例えば近接スイッチによる賞球カウントスイ
ッチ301A,301Bが設けられている。玉送り水平
路284a,284bから1個の景品玉が落下する毎
に、賞球カウントスイッチ301A,301Bがオンす
る。従って、賞球カウントスイッチ301A,301B
の検出信号によって、実際に払い出された景品玉の数を
計数することができる。
【0053】なお、この実施の形態では、賞球機構部分
97Aは2条構成になっているが、1条構成でもよい。
また、図6において賞球機構部分97Aの右側に示され
ている玉貸し機構部分は、1条構成であるが、その構成
は賞球機構部分97Aと同様である。よって、詳しい説
明を省略する。
【0054】図8は、主基板31における回路構成の一
例を示すブロック図である。なお、図8には、賞球制御
基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板70、発
射制御基板91および表示制御基板80も示されてい
る。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技
機1を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ12、
始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウン
トスイッチ23、集合検出器115、余剰玉受皿4の満
タンを検出する満タンスイッチ402、各入賞口スイッ
チ19a,24a、玉切れ検出スイッチ167、玉切れ
スイッチ187、玉抜き状態検出スイッチ178および
賞球カウントスイッチ301A,301Aからの信号を
基本回路53に与えるスイッチ回路58と、可変入賞球
装置15を開閉するソレノイド16および開閉板20を
開閉するソレノイド21を基本回路53からの指令に従
って駆動するソレノイド回路59と、装飾ランプ25を
駆動するランプ・LED回路60とを含む。
【0055】また、基本回路53から与えられるデータ
に従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示部
9の画像表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す
有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等
をホール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対
して出力する情報出力回路64を含む。
【0056】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れるRAM55、制御用のプログラムに従って制御動作
を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。な
お、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されて
いる場合もある。
【0057】さらに、主基板31には、電源投入時に基
本回路53をリセットするための初期リセット回路65
と、定期的(例えば、2ms毎)に基本回路53にリセ
ットパルスを与えてゲーム制御用のプログラムを先頭か
ら再度実行させるための定期リセット回路66と、基本
回路53から与えられるアドレス信号をデコードしてI
/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポートを選
択するための信号を出力するアドレスデコード回路67
とが設けられている。
【0058】図8に示すように、この実施の形態では、
遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,28
c、賞球ランプ51、玉切れランプ52、可変表示器1
0および始動入賞記憶表示器18の点滅や表示は、ラン
プ制御基板35に搭載されたランプ制御用CPUが主基
板31からのランプ制御コマンドに応じて制御動作を行
うことによって制御される。
【0059】図9は、賞球制御基板37およびそれに関
連する構成要素を示すブロック図である。図9に示すよ
うに、満タンスイッチ402からの検出信号は、中継基
板71を介して主基板31のI/Oポート57に入力さ
れる。また、玉切れ検出スイッチ167、玉切れスイッ
チ187、賞球カウントスイッチ301A,301Bお
よび玉抜き状態検出スイッチ178からの検出信号は、
中継基板72および中継基板71を介して主基板31の
I/Oポート57に入力される。
【0060】CPU56は、玉切れ検出スイッチ167
または玉切れスイッチ187からの検出信号が玉切れ状
態を示しているか、または、満タンスイッチ402から
の検出信号が満タン状態を示していると、玉貸し禁止を
指示する賞球制御コマンドを賞球制御基板37に出力す
る。賞球制御基板37の賞球制御用CPU371は、そ
の賞球制御コマンドに応じて賞球処理を停止する。ま
た、満タンスイッチ402からの検出信号が満タン状態
を示していると、主基板31のCPU56は、打球の発
射停止指令を指示する賞球制御コマンドを賞球制御基板
37に出力する。賞球制御基板37の賞球制御用CPU
371は、その賞球制御コマンドに応じて発射制御基板
91に発射停止指令を出力する。なお、玉切れスイッチ
187からの検出信号は、具体的には、玉切れスイッチ
187a,187b,187cの出力のオア(OR)を
とった信号に相当する。
【0061】つまり、この実施の形態では、発射停止指
令は、主基板31からの賞球制御コマンドに含められて
出力される。よって、主基板31から発射制御基板91
に至る配線が不要になる。その結果、遊技機内における
配線引き回しを簡略化することができ、製造コストの削
減を図ることができる。また、主基板31からの配線を
少なくすることによって、不正行為を受けにくくする点
でも有利である。
【0062】賞球制御基板37には、主基板31から賞
球制御コマンドが入力される。賞球制御コマンドは、バ
ッファ回路373を介してI/Oポート372に入力さ
れる。バッファ回路373における各バッファは、主基
板31から賞球制御基板37へ向かう方向にのみ信号を
通過させることができる。従って、賞球制御基板37側
から主基板31側に信号が伝わる余地はない。賞球制御
基板37内の回路に不正改造が加えられても、不正改造
によって出力される信号が主制御基板31側に伝わるこ
とはない。
【0063】また、賞球制御用CPU371は、I/O
ポート372を介して、貸し玉数を示す玉貸し個数信号
をターミナル基板160に出力し、ブザー駆動信号をブ
ザー基板75に出力する。ブザー基板75にはブザーが
搭載されている。さらに、I/Oポート372を介し
て、エラー表示用LED374にエラー信号を出力す
る。
【0064】さらに、賞球制御基板37には、中継基板
72を介して、賞球カウントスイッチ301Aの検出信
号および玉貸しカウントスイッチ301Cの検出信号が
入力される。また、賞球センサ基板73を介して賞球モ
ータ位置センサ300Aおよび玉貸しモータ位置センサ
300Cの検出信号が入力されている。賞球制御基板3
7からの賞球モータ289Aおよび玉貸しモータへの駆
動信号は、中継基板72を介して賞球モータ289Aお
よび玉貸しモータに伝えられる。
【0065】カードユニット50には、カードユニット
制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、
カードユニット50には、端数表示スイッチ152、連
結台方向表示器153、カード投入表示ランプ154お
よびカード挿入口155が設けられている(図1参
照)。残高表示基板74には、打球供給皿3の近傍に設
けられている度数表示LED、玉貸しスイッチおよび返
却スイッチが接続される。
【0066】残高表示基板74からカードユニット50
には、遊技者の操作に応じて、玉貸しスイッチ信号およ
び返却スイッチ信号が賞球制御基板37を介して与えら
れる。また、カードユニット50から残高表示基板74
には、プリペイドカードの残高を示すカード残高表示信
号および玉貸し可表示信号が賞球制御基板37を介して
与えられる。カードユニット50と賞球制御基板37の
間では、ユニット操作信号(BRDY信号)、玉貸し要
求信号(BRQ信号)、玉貸し完了信号(EXS信号)
およびパチンコ機動作信号(PRDY信号)がやりとり
される。
【0067】パチンコ遊技機1の電源が投入されると、
賞球制御基板37の賞球制御用CPU371は、カード
ユニット50にPRDY信号を出力する。カードユニッ
ト50においてカードが受け付けられ、玉貸しスイッチ
が操作され玉貸しスイッチ信号が入力されると、カード
ユニット制御用マイクロコンピュータは、賞球制御基板
37にBRDY信号を出力する。この時点から所定の遅
延時間が経過すると、カードユニット制御用マイクロコ
ンピュータは、賞球制御基板37にBRQ信号を出力す
る。そして、賞球制御基板37の賞球制御用CPU37
1は、玉貸しモータ289Cを駆動し、所定個の貸し玉
を遊技者に払い出す。そして、払出が完了したら、賞球
制御用CPU371は、カードユニット50にEXS信
号を出力する。
【0068】以上のように、カードユニット50からの
信号は全て賞球制御基板37に入力される構成になって
いる。従って、玉貸し制御に関して、カードユニット5
0から主基板31に信号が入力されることはなく、主基
板31の基本回路53にカードユニット50の側から不
正に信号が入力される余地はない。
【0069】図10は、打球発射装置におけるモータ9
4の駆動を制御する発射制御基板91の回路構成を示す
ブロック図である。この実施の形態では、モータ94と
してパルスモータを用いる。発射制御基板91には、所
定周波数のクロック信号を発生するクロック生成回路4
50が設けられ、クロック生成回路450が出力するク
ロック信号は、パルス発生回路451に入力される。こ
こでは、パルス発生回路451としてD−フリップフロ
ップ452と4つの論理回路(NOR回路)453,4
54,455,456が用いられている。パルス発生回
路451が発生した各パルスは、それぞれドライバ回路
459,460,461,462で電流増幅されて、モ
ータ94のA ̄相、A相、B ̄相、B相に印加される。
なお、この実施の形態では、ドライバ回路459,46
0,461,462は、入力がハイレベルであると(ハ
イアクティブのパルス入力があると)、モータ94の対
応する相に電流を供給する。
【0070】発射制御基板91には、遊技者が操作ノブ
5のハンドルリングに触れたことによって生ずるタッチ
センサ入力、単発発射スイッチ412の出力、および賞
球制御基板37からの発射制御信号が入力されている。
遊技者が操作ノブ5のハンドルリングに触れると、例え
ばハイレベルのタッチセンサ入力が発射制御基板91に
入力される。タッチセンサ回路471は、例えばフリッ
プフロップと遅延回路等によって構成され、タッチセン
サ入力が確実にハイレベルになったことを検出してHレ
ベル(ハイレベル)信号を出力する。
【0071】遊技者が単発発射ボタン411を押下する
と、単発発射スイッチはLレベル(ローレベル)の信号
を出力する。その信号は、反転回路472で反転されH
レベルの信号となる。
【0072】賞球制御基板37における賞球制御用CP
U371は、主基板31から発射停止の指令を受けてい
ないときには、発射制御信号をLレベルにする。発射制
御信号は、反転回路473で反転される。
【0073】タッチセンサ回路471の出力、反転回路
472の出力および反転回路473の出力は、論理回路
(NAND回路)474に入力する。従って、NAND
回路474は、タッチセンサ回路471の出力、反転回
路472の出力および反転回路473の出力が全てHレ
ベルであれば、Lレベルを出力する。NAND回路47
4の出力は、反転回路475を介してパルス発生回路4
51のD−フリップフロップ452のクリア(CLR)
入力端子に出力される。クリア入力はローアクティブで
あり、クリア入力端子にLレベルが入力されると、全て
のQ出力をLレベルとし、全てのQ ̄出力をHレベルに
する。
【0074】タッチセンサ回路471の出力、反転回路
472の出力および反転回路473の出力が全てHレベ
ルであれば、NAND回路474の出力はLレベルにな
っているので、D−フリップフロップ452のクリア入
力はHレベルになり、モータ94側にパルス信号が出力
される状態になる。なお、タッチセンサ回路471の出
力、反転回路472の出力および反転回路473の出力
が全てHレベルであるとは、遊技者が操作ノブ5のハン
ドルリングに触れ、単発発射ボタン411が押下され
ず、かつ、発射制御信号がLレベル(発射可の状態)に
なっている状態である。
【0075】ここで、遊技者が操作ノブ5から手を離す
と、タッチセンサ入力がLレベルになるので、NAND
回路474の1つに入力がLレベルになる。NAND回
路474は少なくともいずれか1つの入力がLレベルに
なると、出力をHレベルにする。すると、反転回路47
5を介してD−フリップフロップ452のクリア入力は
Lレベルになる。すなわち、D−フリップフロップ45
2の全てのQ出力がLレベルになり、全てのQ ̄出力が
Hレベルになる。この結果、論理回路(NOR回路)4
53はパルス信号を発生せずその出力はHレベルに固定
される。また、NOR回路454はパルス信号を発生せ
ずその出力はLレベルに固定される。同様に、NOR回
路455の出力はHレベルに固定され、NOR回路45
6の出力はLレベルに固定される。
【0076】NAND回路474の出力はNPNトラン
ジスタ476,477にも接続されている。NPNトラ
ンジスタ476,477のコレクタはNOR回路45
3,455の出力に抵抗を介して接続されている。また
エミッタは接地されている。NAND回路474の出力
がHレベルになると、NPNトランジスタ476,47
7が導通するので、ドライバ回路459,461の入力
はLレベルに固定される。また、NOR回路454,4
56の出力はLレベルになっているので、やはり、ドラ
イバ回路460,462の入力はLレベルに固定され
る。この結果、モータ94の各相には電流が供給され
ず、モータ94が回転しない状態になる。
【0077】遊技者が単発発射ボタン411を押下した
ときにも、単発発射スイッチ412の出力がHレベルに
なるので、NAND回路474の出力がHレベルになっ
てモータ94が回転しない状態になる。
【0078】そして、賞球制御基板37からの発射制御
信号がHレベル、すなわち、発射不可を示す状態になる
と、NAND回路474の出力がHレベルになる。よっ
て、やはり、モータ94が回転しない状態になる。
【0079】以上のように、この実施の形態では、タッ
チセンサ入力および単発発射スイッチ入力に加えて、発
射制御信号によってもモータ94に電流が供給されない
ようにしたので、従来の遊技機のようにモータ電源を遮
断するためのリレーを必要としない。従って、遊技機の
コストを低減することができる。また、一般にリレーの
ような機械的スイッチに対して、論理回路による電気的
スイッチの方が信頼性が高いので、発射制御信号が発射
不可を示しているときのモータ停止制御をより確実に実
行することができる。
【0080】さらに、発射制御信号は発射制御基板91
に単に電圧レベルで入力されるので、発射制御信号を受
信するためのCPU等の高価な部品は必要とされない。
また、賞球制御基板37から発射制御信号が出力される
ので、主基板からの配線を減らすことができ、その結
果、遊技機内における配線引き回しを簡略化することが
できて製造コストの削減等を図ることができる。
【0081】次に遊技機の動作について説明する。図1
1は、主基板31における基本回路53の動作を示すフ
ローチャートである。上述したように、この処理は、定
期リセット回路66が発するリセットパルスによって、
例えば2ms毎に起動される。基本回路53が起動され
ると、基本回路53は、まず、クロックモニタ制御を動
作可能状態にするために、CPU56に内蔵されている
クロックモニタレジスタをクロックモニタイネーブル状
態に設定する(ステップS1)。なお、クロックモニタ
制御とは、入力されるクロック信号の低下または停止を
検出すると、CPU56の内部で自動的にリセットを発
生する制御である。
【0082】次いで、CPU56は、スタックポインタ
の指定アドレスをセットするためのスタックセット処理
を行う(ステップS2)。この例では、スタックポイン
タに00FFHが設定される。そして、システムチェッ
ク処理を行う(ステップS3)。システムチェック処理
では、CPU56は、RAM55にエラーが含まれてい
るか判定し、エラーが含まれている場合には、RAM5
5を初期化するなどの処理を行う。
【0083】次に、表示制御基板80に送出されるコマ
ンドデータをRAM55の所定の領域に設定する処理を
行った後に(表示制御データ設定処理:ステップS
4)、コマンドデータを表示制御コマンドデータとして
出力する処理を行う(表示制御データ出力処理:ステッ
プS5)。
【0084】次いで、各種出力データの格納領域の内容
を各出力ポートに出力する処理を行う(データ出力処
理:ステップS6)。また、ランプタイマを1減ずる処
理を行い、ランプタイマがタイムアウトしたら(=0に
なったら)、ランプデータポインタを更新するとともに
新たな値をランプタイマに設定する(ランプタイマ処
理:ステップS7)。
【0085】また、ランプデータポインタが示すアドレ
スのデータ、ホール管理用コンピュータに出力される大
当り情報、始動情報、確率変動情報などの出力データを
格納領域に設定する出力データ設定処理を行う(ステッ
プS8)。さらに、パチンコ遊技機1の内部に備えられ
ている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行わ
れ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる(エ
ラー処理:ステップS9)。
【0086】次に、遊技制御に用いられる大当り判定用
乱数等の各判定用乱数を示す各カウンタを更新する処理
を行う(ステップS10)。
【0087】次に、CPU56は、特別図柄プロセス処
理を行う(ステップS11)。特別図柄プロセス制御で
は、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で
制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当す
る処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プ
ロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新
される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステップ
S12)。普通図柄プロセス処理では、7セグメントL
EDによる可変表示器10を所定の順序で制御するため
の普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び
出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグ
の値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0088】さらに、CPU56は、スイッチ回路58
を介して、各スイッチの状態を入力し、スイッチ状態に
応じて必要な処理を行う(スイッチ処理:ステップS1
3)。また、音声タイマを1減ずる処理を行い、音声タ
イマがタイムアウトしたら(=0になったら)、音声デ
ータポインタを更新するとともに新たな値を音声タイマ
に設定する。そして音声データポインタが示すアドレス
のデータを、音声制御基板70に送出する(音声処理:
ステップS14)。
【0089】基本回路53は、さらに、表示用乱数を更
新する処理を行う(ステップS15)。すなわち、図柄
決定用乱数を生成するためのカウンタやリーチ判定用乱
数を生成するためのカウンタ等のカウントアップ(1加
算)を行う。
【0090】また、基本回路53は、賞球制御基板37
との間の信号処理を行う(ステップS16)。すなわ
ち、所定の条件が成立すると賞球制御基板37に賞球個
数を示す賞球制御コマンドを出力する。賞球制御基板3
7に搭載されている賞球制御用CPUは、受信した賞球
個数に応じて玉払出装置97を駆動する。その後、基本
回路53は、次に定期リセット回路66からリセットパ
ルスが与えられるまで、ステップS17の表示用乱数更
新処理を繰り返す。
【0091】図12および図13は、図11に示された
メイン処理におけるスイッチ処理(ステップS13)を
示すフローチャートである。スイッチ処理において、C
PU56は、ゲートスイッチ12がオンしたことを検出
するとゲートスイッチONフラグをセットし(ステップ
S121,S122)、始動口スイッチ17がオンした
ことを検出すると始動口スイッチONフラグをセットし
(ステップS123,S124)、カウントスイッチ2
3がオンしたことを検出するとカウントスイッチONフ
ラグをセットし(ステップS125,S126)、Vカ
ウントスイッチ22がオンしたことを検出するとVカウ
ントスイッチONフラグをセットする(ステップS12
7,S128)。
【0092】なお、ゲートスイッチONフラグは普通図
柄プロセス処理(メイン処理のステップS12)で検出
され、始動口スイッチONフラグは特別図柄プロセス処
理(メイン処理のステップS11)で検出される。ま
た、カウントスイッチONフラグおよびVカウントスイ
ッチONフラグは、特別図柄プロセス処理で検出され
る。
【0093】さらに、CPU56は、打球供給皿3から
あふれた景品玉を貯留する余剰玉受皿4の満タンを検出
する満タンスイッチ402がオンすると満タン状態フラ
グをセットし(ステップS129,S130)、満タン
スイッチ402がオフすると満タン状態フラグをリセッ
トする(ステップS129,S131)。また、入賞口
スイッチ19a,24aがオンすると入賞口ONフラグ
をセットし(ステップS132,S133)、集合検出
器115がオンしたことを検出すると集合検出器ONフ
ラグをセットする(ステップS134,S135)。な
お、この実施の形態では、満タン状態フラグ、入賞口O
Nフラグおよび集合検出器ONフラグは、入賞球信号処
理において参照される。
【0094】さらに、玉切れ検出スイッチ167または
玉切れスイッチ187がオンすると玉切れ状態フラグを
セットし(ステップS136,S137)、玉切れ検出
スイッチ167および玉切れスイッチ187がオフする
と玉切れ状態フラグをリセットする(ステップS13
6,S138)。また、賞球カウントスイッチ301
A,301Bがオンしたことを検出すると賞球カウント
スイッチONフラグをセットする(ステップS139,
S140)。この実施の形態では、玉切れ状態フラグお
よび賞球カウントスイッチONフラグは、入賞球信号処
理において参照される。
【0095】また、玉抜き状態検出スイッチ178がオ
ンすると(ステップS141)、玉抜き中フラグをオン
する(ステップS142)。そして、玉抜き状態検出ス
イッチ178がオフすると(ステップS141)、玉抜
き中フラグをオフする(ステップS143)。
【0096】図14は、図11に示されたメイン処理に
おけるシステムチェック処理の一例を示すフローチャー
トである。この例では、システムチェック処理におい
て、CPU56は、RAM55にエラーがあるか否かチ
ェックし(ステップS31)、エラーがあればRAMク
リア処理を行う(ステップS32)。一般に、RAM5
5にエラーがある場合とは電源投入時のRAM内容不定
時である。よって、電源投入時に、RAMクリア処理が
実行される。
【0097】次に、CPU56は、遊技停止中か否か確
認する(ステップS33)。遊技停止中でなければ、玉
抜き中フラグがオンしたか否か確認する(ステップS3
4)。上述したように、玉抜き中フラグは、玉抜き状態
検出スイッチ178がオンするとセットされる。すなわ
ち、玉抜きピンが遊技機の所定位置に挿入されると、玉
抜き中フラグがセットされる。
【0098】玉抜き中フラグがセットされると、CPU
56は、遊技停止中フラグをオンする(ステップS3
5)。また、特別図柄プロセスフラグおよび普通図柄プ
ロセスフラグをRAM55の所定領域に保存し(ステッ
プS36,S37)、使用中の各タイマ値および遊技進
行中に用いられていた各種データをRAM55の所定領
域に保存する(ステップS38,S39)。
【0099】なお、特別図柄プロセス処理(メイン処理
におけるステップS11の処理)では、遊技停止中フラ
グをオンを検出すると、可変表示部9において特別図柄
が変動中であれば特別図柄の停止処理等を行う。また、
大当り遊技中であれば、大入賞口閉成処理等を行う。普
通図柄プロセス処理(メイン処理におけるステップS1
2の処理)では、遊技停止中フラグをオンを検出する
と、可変表示器10において普通図柄が変動中であれば
普通図柄の停止処理等を行う。また、始動入賞口の閉成
処理等を行う。
【0100】すなわち、遊技停止中フラグがオンする
と、遊技機における遊技制御が中断される。よって、遊
技が続行して、入賞が連続して発生したにも関わらず、
玉抜きによって払い出されるべき賞球用の遊技球がなく
なってしまうといった事態が生ずることが防止される。
なお、この実施の形態では、中断の形態として、図柄の
停止や大入賞口の閉成を例示したが、遊技者に不利益が
与えられないような範囲で他の中断形態を採用してもよ
い。例えば、図柄変動中であれば停止図柄が確定してか
ら遊技停止状態に入るようにすることもできる。また、
大当り遊技中であれば、そのラウンドが終了してから遊
技停止状態に入るようにすることもできる。
【0101】遊技停止中フラグがオンしているときに
(ステップS33)、すなわち遊技制御が中断している
ときに、玉抜き中フラグがオフすると、CPU56は、
遊技停止中フラグをオフする(ステップS42)。ま
た、RAM55の所定領域に保存されている特別図柄プ
ロセスフラグおよび普通図柄プロセスフラグを、正規の
プロセスフラグ領域に設定し(ステップS43,S4
4)、RAM55の所定領域に保存されている各タイマ
値および遊技進行中に用いられていた各種データを正規
の領域に設定する(ステップS45,S46)。
【0102】従って、遊技停止中フラグがオフすると、
遊技機における遊技制御を、中断時の状態から再開でき
るようになる。なお、この実施の形態では自動的に遊技
制御が再開されるが、遊技店の店員等による例えばリセ
ットスイッチの押下等によって遊技制御を再開してもよ
い。
【0103】玉抜き状態検出スイッチ178がオンした
ときに、遊技を中断するのではなく、何らかの方法でそ
の旨を報知するようにしてもよい。例えば、可変表示部
9にその旨を表示してもよい。
【0104】可変表示9の表示制御は表示制御基板80
に搭載されている表示制御用CPUによって制御される
が、表示制御用CPUは、主基板31の基本回路53か
らの表示制御コマンドに従って表示制御を行う。図15
は、主基板31から遊技制御基板80に与えられる表示
制御コマンドデータの送出タイミングの一例を示すタイ
ミング図である。図15に示すように、この実施の形態
では、新たな表示制御コマンドデータが出力されてから
2ms間INT信号がオン状態(ローレベル)になる。
表示制御用CPU101は、INT信号がオンしたこと
を検出すると、表示制御コマンドデータを取り込む処理
を行う。
【0105】この実施の形態では、表示制御コマンドは
2バイト構成であるから、1つの表示制御コマンドが出
力される際に、2回INT信号が出力される。なお、図
15に示されたポート出力カウンタは、メイン処理にお
ける表示制御データ出力処理(ステップS5)で使用さ
れるカウンタである。
【0106】図16は、表示制御コマンドデータの一例
を示す説明図である。この例では、2バイトの表示制御
データCMD1,CMD2で構成される表示制御コマン
ドデータによって、各変動パターンと、図柄が変動停止
すべきことおよびそのときの停止図柄の指定等がなされ
る。図16には、そのうちでエラー表示を指示するため
の表示制御コマンドデータが例示されている。表示制御
データCMD1の値が「F8(H)」の表示制御コマン
ドデータはエラー表示に関するデータを示し、表示制御
データCMD2の値が「04(H)」であれば玉抜き中
を表示すべきことが指示される。
【0107】図17は、可変表示部9において玉抜き中
であることが報知される場合のシステムチェック処理
(メイン処理におけるステップS3)の例を示すフロー
チャートである。この場合には、玉抜き中フラグがオン
すると(ステップS34)、CPU56は、表示制御コ
マンドの出力データ格納領域に「F8,04」を設定し
(ステップS51)、表示制御コマンドデータ送出要求
をセットする(ステップS52)。また、遊技停止中に
玉抜き中フラグがオフすると(ステップS41)、表示
制御コマンドの出力データ格納領域にエラー表示消去を
示す「F8,00」を設定し(ステップS55)、表示
制御コマンドデータ送出要求をセットする(ステップS
56)。
【0108】図18は、表示制御データ設定処理(メイ
ン処理におけるステップS4)の動作例を示すフローチ
ャートである。表示制御データ設定処理において、CP
U56は、まず、データ送出中フラグがセットされてい
るか否か確認する(ステップS411)。セットされて
いなければ、表示制御コマンドデータの送出要求フラグ
がセットされているか否か確認する(ステップS41
2)。送出要求フラグがセットされていれば、送出要求
フラグをリセットする(ステップS413)。また、送
出すべき表示制御コマンドデータを出力データ格納領域
に設定するとともに(ステップS414)、ポート出力
要求をセットする(ステップS416)。なお、表示制
御コマンドデータの送出要求フラグは、特別図柄プロセ
ス処理においてセットされる。また、データ送出中フラ
グは、後述する表示制御データ出力処理においてセット
される。
【0109】図19は、図11に示されたメイン処理に
おける表示制御データ出力処理(ステップS5)を示す
フローチャートである。表示制御データ出力処理におい
て、CPU56は、ポート出力要求がセットされている
か否か判定する(ステップS421)。ポート出力要求
がセットされている場合には、ポート出力要求をリセッ
トし(ステップS422)、ポート格納領域の内容(表
示制御コマンドの1バイト目)を出力ポート571に出
力する(ステップS423)。そして、ポート出力カウ
ンタを+1する(ステップS424)。さらに、INT
信号(出力ポート572)をローレベルにし(ステップ
S425)、データ送出中フラグをオンする(ステップ
S426)。
【0110】ポート出力要求がセットされていない場合
には、ポート出力カウンタの値が0であるか否か判定す
る(ステップS431)。ポート出力カウンタの値が0
でない場合には、ポート出力カウンタの値が1であるか
否か確認する(ステップS432)。ポート出力カウン
タの値が1である場合には、表示制御コマンドの1バイ
ト目に関するINT信号オフタイミングになっているの
で、INT信号をオフ(=1)にする(ステップS43
3)。また、ポート出力カウンタの値を1増やす(ステ
ップS434)。
【0111】ポート出力カウンタの値が2である場合に
は(ステップS435)、表示制御コマンドの2バイト
目の出力タイミングになっているので、ポート格納領域
の内容(表示制御コマンドの2バイト目)を出力ポート
571に出力する(ステップS436)。そして、ポー
ト出力カウンタを+1する(ステップS437)。さら
に、INT信号(出力ポート572)をローレベルにす
る(ステップS438)。
【0112】そして、ポート出力カウンタの値が2でな
い場合には、すなわち3である場合には、表示制御コマ
ンドの2バイト目に関するINT信号オフタイミングに
なっているので、ポート出力カウンタの値をクリアする
とともに(ステップS441)、INT信号をオフ(ハ
イレベル)にする(ステップS442)。また、データ
送出中フラグをオフする(ステップS443)。
【0113】この実施の形態では、図19に示された表
示制御データ出力処理は2msに1回実行される。従っ
て、図19に示されたデータ出力処理によって、図15
に示すように、表示制御コマンドデータが出力されると
きに2ms間INT信号がローレベルになる状況が2回
発生する。そして、出力データ格納領域に「F8、0
4」が設定されていたときには、玉抜き中を表示するこ
とを指示する表示制御コマンドが表示制御基板80に送
信されることになる。
【0114】図20は、表示制御基板80の表示制御用
CPUによって制御される可変表示9の表示例を示す説
明図である。例えば、図20(A)に示すような表示が
なされていたときに、「F8,04」の表示制御コマン
ドデータを受信すると、表示制御用CPUは、例えば、
図20(B)に示すような表示を行う。
【0115】玉抜き処理が行われているときには、遊技
球の発射ができない状態に設定してもよい。この実施の
形態では、発射制御信号は賞球制御基板37から発射制
御基板91に送信されるが、賞球制御用CPU371は
主基板31からの賞球制御コマンド中に定義されている
発射停止指令にもとづいて発射制御信号を送信する。す
なわち、発射制御信号のもとになる情報は主基板31の
CPU56が認識している。また、CPU56は、玉抜
き中であるか否か認識している。よって、CPU56
が、玉抜き処理中に発射停止指令を出力するのは容易で
ある。
【0116】また、玉抜き処理が行われているときに
は、玉貸しを禁止するようにしてもよい。この実施の形
態では、玉貸し禁止指定も主基板31から賞球制御基板
37に送信される賞球制御コマンド中に定義されている
ので、CPU56が玉抜き処理中に玉貸し禁止を指示す
ることは容易である。
【0117】図21は、主基板31から賞球制御基板3
7に送信される賞球制御コマンドのビット構成を示す説
明図である。図21に示すように、1バイト中のビット
0〜ビット6の7ビットが、賞球制御コマンドデータ部
分として使用される。そして、ビット0〜ビット6のう
ちの上位3ビットは制御指定として使用される。
【0118】すなわち、ビット6,5,4が「0,0,
0」であれば通常払出指定(賞球個数出力)を示し、
「0,0,1」であれば補正払出指定を示し、「0,
1,0」であれば玉貸し禁止指定を示し、「0,1,
1」であれば玉貸し禁止解除指定を示す。なお、玉貸し
禁止指定は、玉切れ検出スイッチ167または玉切れス
イッチ187がオンしたとき(玉切れ状態フラグがオン
しているとき)と、余剰玉受皿4が満タンになって満タ
ンスイッチ402がオンしたとき(満タン状態フラグが
オンしたとき)に、主基板31から送信される。そし
て、それらのスイッチがオフ状態になると、玉貸し禁止
解除指定が送信される。
【0119】なお、補正払出指令とは、主基板31のC
PU56が、賞球不足を検出したときに賞球制御基板3
7に送信する指令である。賞球制御用CPU371は、
補正払出指令を受けると、個数指定で指定された個数の
賞球払出処理を再度行う。図21に示されたように、通
常の賞球を指示するための賞球制御コマンドと補正払出
を指示するための賞球制御コマンドとを別コマンドとし
て定義しておけば、賞球制御基板37の賞球制御用CP
U371は、受信したコマンドに応じて直ちに適切な処
理を開始することができる。
【0120】また、満タンスイッチ402がオンしたと
きには、ビット6,5,4が「1,0,0」である発射
禁止指令を示す賞球制御コマンドも主基板31から賞球
制御基板37に送信され、満タン状態フラグがオフした
ときには、ビット6.5,4が「1,0,1」である発
射禁止指令解除指定を示す賞球制御コマンドが送信され
る。賞球制御基板37における賞球制御用CPU371
は、発射禁止指令を示す賞球制御コマンドを受信する
と、発射制御基板91に、打球発射禁止を示す発射制御
信号を送る。また、発射禁止指令解除指定を示す賞球制
御コマンド受信すると、発射制御基板91に、打球発射
許可を示す発射制御信号を送る。
【0121】この実施の形態では、さらに、玉抜き中フ
ラグがオンすると、ビット6,5,4が「1,0,0」
である発射禁止指令および「0,1,0」である玉貸し
禁止指定の賞球制御コマンドが主基板31から賞球制御
基板37に送信される。
【0122】賞球制御コマンドは、主基板31から賞球
制御基板37に、図9に示されたように、出力ポートを
介して送信される。そして、この実施の形態では、図2
2に示すように、主基板31から賞球制御コマンドデー
タが出力されるときに、データ出力を示す信号(INT
信号)が4ms間ローレベルになる。なお、図21に示
されたコマンド構成は一例であって、他の構成にしても
よい。例えば、1バイト中の上位下位を、図21に示さ
れた構成とは逆にしてもよい。
【0123】以下、遊技盤6に設けられている入賞領域
に打球が入賞したときの遊技制御手段および賞球制御手
段の処理および玉切れや余剰玉受皿4の遊技球量が所定
量以上になったときの遊技制御手段および賞球制御手段
の動作について図23〜図33を参照して説明する。図
23〜図25は、主基板31における基本回路53のC
PU56の処理を示すフローチャートであり、図26
は、入賞球信号処理におけるエラー処理を示すフローチ
ャートである。また、図27は賞球制御コマンドのデー
タ出力処理を示すフローチャートである。図28〜図3
3は、賞球制御基板37の賞球制御用CPU371の動
作を示すフローチャートである。
【0124】まず、図23〜図25のフローチャートを
参照して、主基板31における入賞球信号処理を説明す
る。上述したように、入賞球信号処理は2msに1回実
行される。最初に、使用される各タイマについて説明す
る。 (1)タイマT1:賞球カウントスイッチのオフ時にセ
ットされ、タイムアウトすると払出個数のチェックが行
われる。つまり、賞球制御コマンド送出時に加算され賞
球カウントスイッチがオンすると−1される払出指令個
数累積値が、タイマT1のタイムアウト時に0になって
いないと、賞球過多または賞球不足が生じていると判定
する。なお、ここでの賞球カウントスイッチの出力は、
実際には賞球カウントスイッチ301A,301Bの出
力のオア(OR)をとったものに相当する。 (2)タイマT4:各入賞口スイッチがオンしたときに
始動され、集合検出器115がオンすると停止される。
タイムアウトすると、入賞口スイッチがオンしたにもか
かわらず集合検出器115で入賞球が検出されなかった
ことになり、不正入賞または入賞球経路での玉止まりが
発生したとしてエラーとされる。 (3)タイマT5:エラー検出時にセットされ、タイム
アウトするまでエラー表示が行われる。 (4)タイマT6:タイムアウトする度に繰り返し再起
動され、タイムアウト時に累積エラー回数が所定回数を
越えていたら復帰不能なエラーとなる。累積エラー回数
が所定回数以下であれば、動作は継続される。
【0125】入賞球信号処理において、主基板31にお
けるCPU56は、玉切れ状態フラグがセットされたか
否か確認する(ステップS201)。玉切れ状態フラグ
は、図23に示された入賞球信号処理において、玉切れ
検出スイッチ167または玉切れスイッチ187がオン
するとセットされる。玉切れ状態フラグがセットされた
とき(オフ状態からセット状態に変わったとき)には、
玉貸し禁止指定および発射禁止指令を示す賞球制御コマ
ンドデータをデータ格納領域に格納する(ステップS2
02)。玉切れ状態フラグがリセットされたときには
(ステップS203)、玉貸し禁止解除指定および発射
禁止指令解除を示す賞球制御コマンドデータをデータ格
納領域に格納する(ステップS204)。また、満タン
状態フラグがセットされた(オフ状態からオン状態に変
わった)ときには(ステップS205)、発射停止指令
を示す賞球制御コマンドデータをデータ格納領域に格納
する(ステップS206)。そして、満タン状態フラグ
がオフしたときには(ステップS207)、発射停止指
令解除を示す賞球制御コマンドデータをデータ格納領域
に格納する(ステップS208)。
【0126】次いで、玉抜き中フラグがオフ状態からオ
ン状態に変化したか否か確認する(ステップS20
9)。玉抜き中フラグがオンしたら、玉貸し禁止指定お
よび発射禁止指令を示す賞球制御コマンドデータをデー
タ格納領域に格納する(ステップS210)。また、玉
抜き中フラグがオンしている状態からオフ状態に変化し
たら(ステップS211)、玉貸し禁止解除指定および
発射禁止指令解除を示す賞球制御コマンドデータをデー
タ格納領域に格納する(ステップS212)。
【0127】また、タイマT6がタイムアウトしたか否
か確認する(ステップS213)。タイムアウトしてい
た場合には、賞球エラーカウンタの値をチェックする
(ステップS214)。賞球エラーカウンタの値が所定
値を越えていた場合には、エラー状態に入る(ステップ
S215)。エラー状態では、基本回路53はホールト
状態(HALT状態)になる。例えば、動作停止フラグ
をセットする。動作停止フラグがセットされた場合に
は、例えば、図11に示されたシステムチェック処理
(ステップS3)において、ホールト状態(例えば同一
番地にジャンプ)とされる。
【0128】タイマT6がタイムアウトしたときに、賞
球エラーカウンタの値が所定回を越えていなければ、賞
球エラーカウンタは初期化され(ステップS216)、
再度タイマT6がスタートされる(ステップS21
7)。
【0129】賞球エラーカウンタの値は、賞球個数の過
多等のエラーが検出されるとカウントアップされる。従
って、所定時間内に(タイマT6のカウントアップ時間
内に)所定回数を越える賞球過多エラーが生ずると、定
期リセット信号によっても解除されない状態になる。こ
のように、賞球過多エラーが生じたときに直ちにホール
ト状態とならず、頻繁に賞球過多エラーが生じた場合に
ホールト状態となるように構成すると、一時的生じ自然
復旧するようなエラーでは遊技機は動作不能状態になら
ない。また、頻繁に賞球過多エラーが生ずる場合には点
検等を要することが多いので、そのような場合には遊技
機が動作不能状態になるようにすることができる。
【0130】なお、ここでは、エラー発生とは無関係に
タイマT6をスタートさせタイマT6がタイムアウトす
る度に、時間T6における発生エラー数をチェックする
ようにしたが、エラーが発生するとタイマをスタートさ
せる等の他の監視方法を用いてもよい。要するに、所定
時間内に所定回を越えるエラーが発生したことを検出で
きれば、どのような監視方法を用いてもよい。
【0131】次に、CPU56は、賞球払出中フラグが
オンしているか否か確認する(ステップS221)。オ
ンしている場合には、ステップS235に移行する。賞
球払出中フラグがオンしていない場合には、各入賞口に
設けられているスイッチ状態を確認する。
【0132】この実施の形態では、大入賞口を経た入賞
については15個の賞球を払い出し、始動入賞口14を
経た入賞については6個の賞球を払い出し、その他の入
賞口24および入賞球装置を経た入賞については10個
の賞球を払い出すとする。よって、カウントスイッチ2
3がオンしていたときには賞球予定数15すなわち通常
払出指定15個の賞球制御コマンドデータ(図21参
照)をデータ格納領域に設定する(ステップS222,
S223)。また、払出指令個数累積値を+15する
(ステップS224)。なお、カウントスイッチ23の
オンは、スイッチ処理(図11におけるステップS1
3)でセットされるカウントスイッチONフラグによっ
て認識される。
【0133】始動口スイッチ17がオンしていたときに
は賞球予定数6すなわち通常払出指定6個の賞球制御コ
マンドデータをデータ格納領域に設定する(ステップS
225,S226)。また、払出指令個数累積値を+6
する(ステップS227)。なお、始動口スイッチ17
のオンは、スイッチ処理でセットされる始動口スイッチ
ONフラグによって認識される。
【0134】入賞口スイッチ24a,24bがオンして
いたときには賞球予定数10すなわち通常払出指定10
個の賞球制御コマンドデータをデータ格納領域に設定す
る(ステップS228,S229)。また、払出指令個
数累積値を+10する(ステップS230)。なお、入
賞口スイッチ19a,24aのオンは、スイッチ処理で
セットされる入賞口スイッチONフラグによって認識さ
れる。また、入賞口スイッチONフラグは、ステップS
228でオンが検出されるとリセットされる。
【0135】そして、CPU56は、タイマT4をスタ
ートさせ(ステップS231)、賞球払出中フラグをオ
ンする(ステップS232)。また、賞球制御コマンド
出力要求をセットする。(ステップS233)。
【0136】ステップS235において、CPU56
は、集合検出器115がオンしたか否か確認する。オン
したときにはタイマT4を停止する(ステップS23
6)。また、タイマT4がタイムアウトしたか否か確認
する(ステップS237)。タイムアウトしていた場合
には、エラー状態に入る(ステップS238)。
【0137】タイマT4はいずれかの入賞口または入賞
装置に入賞があるとスタートまたは再スタートされる。
そして、タイマT4のタイムアップ時間内に集合検出器
115がオンしないとエラー状態とされる。従って、実
際には入賞していないのに、何らかの手段で入賞を検出
するスイッチからの信号がオン状態にされてしまうよう
な不正行為が生じた場合にはエラー状態になる。また、
遊技盤裏面の入賞球誘導通路で玉止まりが生じたような
場合にもエラー状態とされる。
【0138】また、CPU56は、エラー表示フラグが
オンしているか否か確認する(ステップS241)。オ
ンしていれば、ステップS257に移行する。なお、エ
ラー表示フラグについては後で説明する。エラー表示フ
ラグがオンしていなければ、賞球カウントスイッチがオ
ンするのを待つ(ステップS242)。賞球カウントス
イッチのオンを検出すると、賞球カウントスイッチのオ
フを待ち(ステップS242)、オフしたら払出指令累
積個数を−1する(ステップS244)。そして、タイ
マT1を起動する(ステップS245)。払い出された
賞球は1個ずつ賞球カウントスイッチを通過するが、賞
球カウントスイッチのオンおよびオフを検出することに
よって玉通過が確実に検出される。そして、玉通過が検
出された場合には、1個の賞球があったとして、払出指
令累積個数が−1される。
【0139】タイマT1は、賞球カウントスイッチの出
力がオンした後オフする度に起動または再スタートされ
る。上述したように、ここでの賞球カウントスイッチの
出力は、実際には賞球カウントスイッチ301A,30
1Bの出力のオア(OR)をとったものに相当する。
【0140】ステップS242において賞球カウントス
イッチがオンしていなければ、タイマT1が動作中か否
か確認する(ステップS246)。タイマT1が動作中
であれば、CPU56は、タイマT1がタイムアウトし
たか否か確認する(ステップS250)。タイムアウト
していなければ処理を終了する。
【0141】タイマT1の値(起動時からタイムアウト
するまでの時間)は、正常に払出が行われている場合に
は払出周期(賞球カウントスイッチ301A,301B
がオンしてから次にオンするまでの期間)よりも長く設
定されている。従って、正常に払出が行われているとき
には、最後の払出を除いて、タイマT1がタイムアウト
するよりも前に、次の賞球カウントスイッチのオン(ス
テップS242)が発生する。すなわち、正常に払出が
行われているときには、タイマT1は、最後の払出が行
われた後に初めてタイムアウトする。なお、連続払出
(ある入賞に対する賞球払出と次の入賞に対する賞球払
出とが連続して行われること)における賞球払出間にイ
ンターバル時間が設けられる場合もあるが、その場合に
は、タイマT1の値は、インターバル時間よりも長く設
定される。すなわち、連続払出が行われるときには、や
はり、最後の払出が行われた後に初めてタイムアウトす
る。
【0142】ステップS250において、タイマT1が
タイムアウトすると、CPU56は、払出指令個数累積
値が0になっているか否か確認する(ステップS25
1)。後述する補正払出が行われたときには、補正個数
記憶値が0になっているか否か確認する。払出指令個数
累積値は、入賞があったときに賞球数分だけ加算され賞
球があったことを検出する賞球カウントスイッチのオン
によって−1されているので、正常に払出が完了した場
合には値は0である。従って、値が0である場合には、
賞球払出フラグをオフして処理を終了する(ステップS
252)。
【0143】タイマT1がタイムアウトしたときに払出
指令個数累積値または補正個数記憶値が0になっていな
い場合には、賞球過多または賞球不足が生じている。そ
こで、払出指令個数累積値または補正個数記憶値が0に
なっていなかった場合には、CPU56は、値の正負を
チェックする(ステップS253)。値が正である場
合、すなわち払出不足と判断される場合には、補正すべ
き個数(払出指令個数累積値または補正個数記憶値の値
である)を含む補正払出指定を示す賞球制御コマンドを
データ格納領域に格納し(ステップS254)、補正個
数を補正個数記憶値として設定し(ステップS25
5)、賞球制御コマンド送出要求をセットする(ステッ
プS256)。
【0144】図26は、エラー表示処理の一例を示すフ
ローチャートである。エラー表示処理において、CPU
56は、まず、タイマT5が動作中であるかどうか確認
する(ステップS261)。動作中でなければ、エラー
表示フラグをオンし(ステップS262)、エラー表示
要求をセットする(ステップS263)。そして、タイ
マT5を起動する(ステップS264)。また、賞球エ
ラーカウンタの値を+1する(ステップS265)。賞
球エラーカウンタの値は、ステップS212でチェック
され、所定時間内にその値が所定値を越えると自動復旧
しない完全エラー状態とされる。なお、エラー表示要求
がセットされると、例えば、図11に示された表示制御
データ設定処理(ステップS4)および表示制御データ
出力処理(ステップS5)において、表示部にエラー表
示がなされるように制御されたり、音声処理(ステップ
S14)においてスピーカ27からエラー報知音が発生
されるように制御されたりする。
【0145】そして、遊技状態が通常状態であるならば
(ステップS266)、ホールト状態になる。通常状態
とは、大当り遊技状態および可変表示部9に可変表示が
なされている状態以外の状態である。なお、ホールト状
態は、定期リセット信号によっても解除されない遊技制
御停止状態であり、遊技機の電源がオフされ、電源再投
入によって解除される。
【0146】ステップS261においてタイマT5が動
作中である場合には、CPU56は、タイマT5がタイ
ムアウトしているか否か確認する(ステップS27
0)。タイムアウトした場合には、エラー表示要求をリ
セットするとともに(ステップS271)、エラー表示
中フラグをオフする(ステップS272)。また、賞球
払出フラグをオフする(ステップS273)。よって、
遊技機は、再度入賞球検出と賞球払出制御を行える状態
に復帰する。なお、エラー表示フラグがオンしていると
きには、遊技進行は中断されている。
【0147】ステップS213のエラー状態(所定期間
内に賞球エラーカウンタの値が所定値を越えた)、およ
びステップS238のエラー状態(入賞球が集合検出器
115を通過しなかった)については、例えば、エラー
表示やエラー報知が行われるとともに、ホールト状態に
なるように制御される。ホールト状態では、例えば、動
作停止フラグがセットされる。動作停止フラグがセット
された場合には、例えば、図11に示されたシステムチ
ェック処理(ステップS3)において、ホールト状態
(例えば同一番地にジャンプ)とされる。
【0148】以上に説明したように、この実施の形態で
は、主基板31のCPU56が、玉切れ検出スイッチ1
67または玉切れスイッチ187がオンしたことを検出
したとき、すなわち、玉タンク38に遊技球がなくなっ
たことを検出したときには、賞球払出を指示するための
賞球制御コマンドを送出しない。従って、遊技制御手段
において、賞球払出が可能かどうか確認して、確認でき
たら賞球払出指示を行うように制御することができる。
【0149】また、主基板31のCPU56は、玉払出
装置97の賞球機構部分97Aが稼働しているときに
は、賞球カウントスイッチ301A,301Bの検出信
号を導入して賞球機構部分97Aに稼働異常が生じてい
ないかどうか確認している。そして、払出個数が不足し
ていれば補正払出指示を行い、払出過多であれば、エラ
ー表示を行う。また、払出過多等の異常が何回も生ずる
と、エラー状態になる。すなわち、賞球機構部分97A
は遊技制御手段に監視され、軽度の(復旧可能な)異常
については再試行を行い、遊技制御手段が正常な払出を
続行できないと判断したときにはエラーにするといった
適切な払出監視制御を行うことができる。
【0150】図27は、図11に示されたメイン処理に
おけるデータ出力処理(ステップS6)の賞球制御コマ
ンド出力処理部分を示すフローチャートである。賞球制
御コマンド出力に関するデータ出力処理において、CP
U56は、賞球制御コマンド出力要求がセットされてい
るか否か判定する(ステップS621)。賞球制御コマ
ンド出力要求がセットされている場合には、賞球制御コ
マンド出力要求をリセットし(ステップS622)、デ
ータ格納領域の内容を、賞球制御基板37に対してデー
タを出力する出力ポートに出力する(ステップS62
3)。また、データ出力を示す信号線(INT)をオン
状態にする(ステップS624)。そして、出力カウン
タを+1する(ステップS625)とともに、データ出
力中フラグをセットする(ステップS626)。
【0151】賞球制御コマンド出力要求がセットされて
いない場合には、出力カウンタの値が0であるか否か判
定する(ステップS627)。出力カウンタの値が0で
ない場合には、出力カウンタの値が2であるか否か確認
する(ステップS628)。出力カウンタの値が2では
ない、すなわち1である場合には、出力カウンタの値を
1増やす(ステップS629)。
【0152】出力カウンタの値が2である場合には、出
力カウンタの値をクリアするとともに(ステップS63
0)、データ出力を示す信号線をオフ状態にする(ステ
ップS631)。以上のようにして、図22に示された
ようなタイミングで、賞球制御コマンドが賞球制御基板
37に送信される。
【0153】図28〜図33は、賞球制御用CPU37
1の動作を示すフローチャートである。最初に、使用さ
れる各タイマについて説明する。 (1)タイマT11:賞球モータを駆動開始したとき、
または1個の景品玉払出が終了したときにセットされ、
タイムアウトすると賞球モータ位置センサのエラーとさ
れる。すなわち、賞球モータ位置センサのオンチェック
タイマである。なお、この実施の形態では、例えば、賞
球モータ位置センサからの信号が1回オンすると1個の
球払出が行われたことになる。なお、ここでの賞球モー
タ位置センサからの信号は、実際には、賞球モータ位置
センサ300A,300Bのオアをとったものに相当す
る。
【0154】(2)タイマT12:賞球モータ位置セン
サがオンするとセットされ、タイムアウトすると賞球モ
ータ位置センサのエラーとされる。すなわち、賞球モー
タ位置センサのオフチェックタイマである。 (3)タイマT13:賞球モータ位置センサがオフする
とセットされ、賞球カウントスイッチ(賞球カウントス
イッチ301A,301Bのオア信号)がオンしないと
タイムアウトしエラーと判定される。
【0155】(4)タイマT14:賞球カウントスイッ
チがオンするとセットされ、賞球カウントスイッチがオ
フしないとタイムアウトしエラーと判定される。 (5)タイマ15:連続賞球中の賞球の区切り(例え
ば、n個賞球(n=6、10または15)と次のn個賞
球との間のインターバル)。 (6)タイマT10:エラー発生時のリトライ監視タイ
マ。
【0156】賞球制御用CPU371は、カードユニッ
ト50から玉貸し要求信号を受けると(ステップS50
1)、玉貸しモータを駆動して所定個の貸し玉の払出を
行う(ステップS502)。従って、カードユニット5
0から玉貸し要求信号を受けた場合には、賞球制御用C
PU371は玉貸し動作に専念するために、主基板31
からの賞球制御コマンドにもとづく賞球要求は待たされ
る。
【0157】玉貸し要求信号を受けていない場合には、
賞球制御用CPU371は、主基板31から賞球制御コ
マンドを受信したか否か確認する(ステップS50
3)。なお、賞球制御コマンドは例えば割り込み処理で
受信されている。新たな賞球制御コマンドを受信してい
ない場合には、賞球処理中であるか否か確認する(ステ
ップS504)。賞球処理中であれば、ステップS53
3に移行する。
【0158】賞球制御コマンドを受信した場合には、そ
れが玉貸し停止指示であれば(ステップS505)、玉
貸しおよび賞球を停止する状態にする(ステップS50
6)。玉貸し停止解除指示であれば(ステップS50
7)、玉貸しおよび賞球を停止する状態を解除する(ス
テップS508)。また、発射停止指令であれば(ステ
ップS509)、発射制御基板91に対して打球発射停
止を示す発射制御信号を出力する(ステップS51
0)。すなわち、発射制御信号をHレベルにする。発射
停止解除指令であれば(ステップS511)、発射制御
基板91に対して打球発射許可を示す発射制御信号を出
力する(ステップS512)。すなわち、発射制御信号
をLレベルにする。なお、上述したように、玉抜き処理
が開始されたときには、玉貸し禁止指示および発射停止
指令が受信される。
【0159】また、賞球制御用CPU371は、カード
ユニット50が接続されていないことを検出したときに
も(ステップS513)、発射制御基板91に対して打
球発射停止を示す発射制御信号を出力する(ステップS
510)。すなわち、発射制御信号をHレベルにする。
なお、カードユニット50が接続されていないことは、
例えば、カードユニット50からのユニット操作信号
(BRDY信号)がオンしていないことで検知される。
【0160】受信した賞球制御コマンドが玉貸しまたは
打球発射に関するものでない場合には、賞球払出または
補正払出を指示する賞球制御コマンドを受信したことに
なる。そこで、賞球制御用CPU371は、賞球払出制
御を行う。賞球払出制御では、賞球制御用CPU371
は、賞球制御コマンド中の個数指定で指定された個数だ
け賞球払出が行われるように玉払出装置97の賞球機構
部分97Aを制御する。
【0161】すなわち、受信した賞球制御コマンドが1
5個の賞球払出を指示する通常払出指定であった場合に
は(ステップS521)、「15個カウンタ」の値を+
1する(ステップS522)。そして、賞球モータ28
9Aをオンするとともに(ステップS531)、賞球処
理中フラグをセットする(ステップS532)。また、
受信した賞球制御コマンドが10個の賞球払出を指示す
る通常払出指定であった場合には(ステップS52
3)、「10個カウンタ」の値を+1し(ステップS5
24)、賞球モータ289Aをオンするとともに(ステ
ップS531)、賞球処理中フラグをセットする(ステ
ップS532)。
【0162】受信した賞球制御コマンドが6個の賞球払
出を指示する通常払出指定であった場合には(ステップ
S525)、「6個カウンタ」の値を+1し(ステップ
S526)、賞球モータ289Aをオンするとともに
(ステップS531)、賞球処理中フラグをセットする
(ステップS532)。
【0163】受信した賞球制御コマンドが補正払出指定
であった場合には(ステップS527)、賞球制御用C
PU371は、その補正払出指定が正当であるか否か判
断する。この例では、賞球処理中フラグがオンしている
か否か確認する(ステップS590)。賞球処理中フラ
グがオンしている場合には、ステップS501に戻る。
すなわち、受信した補正払出指定の賞球制御コマンドを
無視する。賞球処理中フラグがオンしていなければ、コ
マンドに含まれている補正個数を補正カウンタにセット
する(ステップS528)。また、賞球モータ289A
をオンするとともに(ステップS531)、賞球処理中
フラグをセットする(ステップS532)。
【0164】ここで、賞球処理中フラグがオンしている
ときに受信した補正払出指定が正当でないと判断するの
は以下の理由による。すなわち、後述するように、この
実施の形態では、賞球制御用CPU371は賞球モータ
位置センサの出力をタイマ監視している。そして、賞球
モータ位置センサの出力が所定期間変化しないと、賞球
機構部分97Aで玉詰まりが生じていると判断して、玉
詰まりを解消するために賞球モータ289Aを一旦切
る。次いで、賞球モータ289Aを再度オンする。
【0165】賞球制御用CPU371がそのような制御
を行っている場合には、賞球機構部分97Aからの遊技
球の流下が遅れることになる。すると、賞球機構部分9
7Aの下方に設けられている賞球カウントスイッチ30
1A,301Bを監視して補正払出は必要か否か判断し
ている主基板31のCPU56が、賞球不足と判断して
補正払出指示を行う。ところが、この状況は、単に賞球
払出が遅れているだけである。従って、賞球制御用CP
U371が補正払出指示を受け入れてしまうと、結局、
余分に賞球払出が行われてしまう。そこで、賞球制御用
CPU371は、払出動作が完了しないうちに(賞球処
理中フラグがオンしているときに)、補正払出指示を受
けると、それを無視するのがよい。
【0166】賞球処理中フラグをセットすると(ステッ
プS532)、賞球制御用CPU371は、タイマT1
1を起動する(ステップS533)。その後、賞球制御
用CPU371は、賞球モータ位置センサがオンするの
を待つ(ステップS534)。オンする前にタイマT1
1がタイムアウトするとエラー処理に移行する(ステッ
プS535,S536)。賞球モータ位置センサがオン
すると、タイマT11を停止して(ステップS53
7)、タイマT12を起動する(ステップS541)。
その後、賞球制御用CPU371は、賞球モータ位置セ
ンサがオフするのを待つ(ステップS542)。オフす
る前にタイマT12がタイムアウトするとエラー処理に
移行する(ステップS543,S545)。
【0167】賞球モータ位置センサがオフすると、タイ
マT12を停止して(ステップS546)、タイマT1
3を起動する(ステップS547)。そして、賞球カウ
ントスイッチがオンするのを待つ(ステップS55
1)。賞球カウントスイッチの出力がオンする前にタイ
マT13がタイムアウトするとエラー処理に移行する
(ステップS552,S553)。
【0168】賞球カウントスイッチの出力がオン状態に
なると、タイマT13を停止して(ステップS55
4)、タイマT14を起動する(ステップS555)。
そして、賞球カウントスイッチがオフするのを待つ(ス
テップS556)。賞球カウントスイッチがオフする前
にタイマT14がタイムアウトするとエラー処理に移行
する(ステップS557,S558)。タイマT14が
タイムアウトする前に賞球カウントスイッチがオフした
場合には、タイマT14を停止して(ステップS55
9)、一時計数カウンタの値を+1する(ステップS5
61)。
【0169】以上の処理によって、賞球モータ289A
を駆動しているときに、所定時間内に賞球モータ位置セ
ンサがオンしなかったりオフしなかった場合には、エラ
ーと判定される。賞球モータ位置センサがオンしなかっ
たりオフしなかった場合には、玉詰まりが生じている場
合等が考えられるからである。
【0170】また、賞球モータ位置センサの出力が正常
であるにも関わらず、センサよりも下部に設けられてい
る賞球カウントスイッチがオンしなかった場合には、賞
球カウントスイッチ301A,301Bの故障等が考え
られるので、やはりエラーと判定される。そして、賞球
カウントスイッチがオフしなかった場合には、賞球カウ
ントスイッチの近傍の玉誘導路で玉詰まりが生じている
等が考えられるので、やはりエラーと判定される。ステ
ップS559の処理が行われたときは、1個の賞球払出
が正常に終了したときである。そのときに、一時計数カ
ウンタの値が+1される。
【0171】ステップS561において一時計数カウン
タを+1すると、賞球制御用CPU371は、まず、
「15個カウンタ」の値が0でないかどうか確認する
(ステップS562)。「15個カウンタ」には、主基
板31からの賞球制御コマンドによって払出個数15個
が指示された回数が設定されている。また、15個の賞
球払出が完了するとその値が−1される。「15個カウ
ンタ」の値が0でない場合には、賞球制御用CPU37
1は、一時記憶カウンタの値が「15」になったか否か
確認する(ステップS563)。「15」になっている
場合には、「15個カウンタ」の値を−1するとともに
(ステップS564)、一時記憶カウンタの値をクリア
する(ステップS565)。
【0172】「15個カウンタ」の値が0である場合に
は、「10個カウンタ」の値が0でないかどうか確認す
る(ステップS571)。「10個カウンタ」には、主
基板31からの賞球制御コマンドによって払出個数10
個が指示された回数のうち賞球が完了していない回数が
設定されている。「10個カウンタ」の値が0でない場
合には、賞球制御用CPU371は、一時記憶カウンタ
の値が「10」になったか否か確認する(ステップS5
72)。「10」になっている場合には、「10個カウ
ンタ」の値を−1するとともに(ステップS573)、
一時記憶カウンタの値をクリアする(ステップS57
4)。
【0173】「10個カウンタ」の値が0である場合に
は、「6個カウンタ」の値が0でないかどうか確認する
(ステップS575)。「6個カウンタ」には、主基板
31からの賞球制御コマンドによって払出個数6個が指
示された回数のうち賞球が完了していない回数が設定さ
れている。「6個カウンタ」の値が0でない場合には、
賞球制御用CPU371は、一時記憶カウンタの値が
「6」になったか否か確認する(ステップS576)。
「6」になっている場合には、「6個カウンタ」の値を
−1するとともに(ステップS577)、一時記憶カウ
ンタの値をクリアする(ステップS578)。
【0174】「6個カウンタ」の値も0である場合に
は、補正カウンタの値が0でないかどうか確認する(ス
テップS581)。補正カウンタには、主基板31から
の賞球制御コマンドによって指示された補正払出個数の
うち賞球が完了していない個数が設定されている。補正
カウンタの値が0でない場合には、補正カウンタの値を
−1するとともに(ステップS582)、減算の結果、
補正カウンタの値が0になったかどうか確認する(ステ
ップS583)。0になったときには、補正払出が完了
したことになるので、賞球モータ289Aを停止する
(ステップS584)。
【0175】「15個カウンタ」、「10個カウンタ」
または「6個カウンタ」の減算が行われたときには、賞
球モータ289Aを停止して(ステップS566)、T
15のディレイタイムをおく(ステップS567)。各
カウンタの減算が行われたときは、「15個」、「10
個」または「6個」の賞球払出が行われたときである。
この実施の形態では、そのときに、T15の賞球休止期
間がおかれる。よって、この実施の形態では、多数の入
賞があった場合に、それらの入賞に応じて連続的に賞球
が実行されるのであるが、各賞球個数単位で、区切り時
間がおかれる。その結果、連続賞球払出が行われていて
も、遊技者は、賞球払出個数を容易にチェックすること
ができる。
【0176】また、この実施の形態では、「15個カウ
ンタ」の値が0になるまで、10個払出および6個払出
が開始されない。また、「10個カウンタ」の値が0に
なるまで、6個払出が開始されない。このように優先順
位を設定することによって賞球払出制御は簡潔になって
いる。なお、この例は一例であって、優先順位の付け方
は任意である。
【0177】「15個」、「10個」、「6」個の1回
の賞球払出または補正払出が完了したときには、賞球制
御用CPU371は、各カウンタの値が全て0になって
いるか否か確認する(ステップS586)。全て0にな
っているときは、主基板31から指示された全ての賞球
払出が完了したときである。0でないときは、指示され
た賞球払出のうち、まだ完了していないものが残ってい
ることを示している。そこで、0でない場合には、賞球
モータ289Aを再度オンして(ステップS587)、
ステップS501に戻る。0になっている場合には、賞
球処理中フラグをリセットして(ステップS588)、
ステップS501に戻る。
【0178】図32は、エラー処理(ステップS53
6,S545,S553,S558)を示すフローチャ
ートである。この実施の形態では、エラー処理におい
て、まず、リトライ処理が行われる。そして、リトライ
でもエラー回復しない場合には、エラー表示が行われ
る。
【0179】エラー処理において、賞球制御用CPU3
71は、まず、賞球モータ289Aを一旦切る(ステッ
プS701)。そして、リトライ監視用のタイマT10
をスタートさせ(ステップS702)、賞球モータ28
9Aを再度オンする(ステップS703)。エラー#1
の場合(ステップS536)には、賞球モータ位置セン
サがオンするのを監視し(ステップS705)、オンし
たらステップS541に復帰する。センサがオンせずタ
イムアウトしたら(ステップS706)、ステップS7
21に移行する。また、エラー#2の場合(ステップS
545)には、賞球モータ位置センサがオフするのを監
視し(ステップS708)、オフしたらステップS54
7に復帰する。センサがオフせずタイムアウトしたら
(ステップS709)、ステップS721に移行する。
【0180】エラー#3の場合(ステップS553)に
は、賞球カウントスイッチがオンするのを監視し(ステ
ップS711)、オンしたらステップS555に復帰す
る。スイッチがオンせずタイムアウトしたら(ステップ
S712)、ステップS721に移行する。また、エラ
ー#4の場合(ステップS558)には、賞球カウント
スイッチがオフするのを監視し(ステップS713)、
オフしたらステップS561に復帰する。スイッチがオ
フせずタイムアウトしたら(ステップS714)、ステ
ップS721に移行する。
【0181】ステップS721において、賞球制御用C
PU371は、エラー種類に応じたコードをエラー表示
用LED374(図9参照)に表示するとともに、ブザ
ー基板75に対してブザーを鳴動させる指示を出す(ス
テップS722)。なお、この例では賞球モータ289
AのOFF/ONを1回行って復旧しない場合にはエラ
ー表示を行っているが、複数回リトライして、それでも
復旧しない場合にエラー表示を行うようにしてもよい。
【0182】図34〜図36は、入賞球信号処理時の主
基板31および賞球制御基板37に入出力される信号を
示すタイミング図である。なお、図34は賞球払出が正
常に行われた場合の例、図35は主基板31のCPU5
6が払出個数不足と判断した場合の例を示す。また、図
35は、賞球制御用CPU371が補正払出を無視する
場合の例である。
【0183】図34に示すように、主基板31のCPU
56は、各入賞口および入賞装置対応に設けられている
スイッチがオンすると、直ちに賞球制御基板37に対し
て賞球制御コマンドを送出する。そして、全ての賞球が
完了したら、すなわちT1タイムアウトが発生したら、
実際の払出個数と払出予定個数とを比較する。
【0184】このように、スイッチがオンすると直ちに
賞球制御コマンドを送出し、全ての賞球が完了したら実
際の払出個数と払出予定個数とを比較するように構成し
たので、確実な賞球払出処理が実行された上で、賞球を
速やかに完了させることができる。また、図34に示す
ように、連続賞球払出中に、所定の個数(6、10また
は15)が払い出される毎に区切り時間T15がおかれ
るので、遊技者は、容易に賞球個数を把握できる。
【0185】図35は、賞球不足が生じた状態を示すタ
イミング図である。図35に示すように、主基板31の
CPU56は、T1タイムアウトにもとづく個数チェッ
クにおいて、払出個数不足を検出すると、不足個数を補
正個数とする補正払出指示の賞球制御コマンドを賞球制
御基板37に送信する。賞球制御用CPU371は、そ
のコマンドに応じて上述した補正払出処理を行う。この
ように、補正払出処理が実行されるので、払出不足は解
消され、遊技者に不利益が与えられることは防止され
る。
【0186】そして、図36に示された例では、期間P
においてエラー#1またはエラー#2の処理(図33参
照)が行われている。すなわち、一時的な玉詰まりが生
じ、賞球制御用CPU371がそれを解消するための制
御を行っている。その間、賞球払出機構97Aから玉が
流下しないので賞球カウントスイッチはオンしない。そ
のような状態でT1タイマがタイムアウトすると、主基
板31のCPU31は、補正払出指定の賞球制御コマン
ドを賞球制御基板37に送信する。しかし、その状況で
は賞球制御用CPU371の状態は払出中であるので、
補正払出指定の賞球制御コマンドは無視される。なお、
図36には、2回のリトライを行って復旧した例が示さ
れている。
【0187】以上のように、この実施の形態では、賞球
制御用CPU371は、補正払出指定が正当なものであ
るのか否か判断し、正当なものでないと判断できるとき
にはその補正払出指令を無視する。従って、遊技制御手
段が何らかの原因で誤った補正払出指定を出したとして
も、賞球制御手段の側でその誤りを是正することがで
き、余分に賞球払出が行われてしまうことは防止され
る。
【0188】なお、上記の実施の形態では、主基板31
のCPU56は、全ての賞球が完了したら実際の払出個
数と払出予定個数とを比較して補正払出を行うか否か判
定したが、それぞれの入賞に応じた各賞球処理毎に補正
払出を行うか否か判定するように構成されている場合で
あっても、同様に本発明を適用でき、余分に賞球払出が
行われてしまうことを防止することができる。
【0189】また、既に説明したように、主基板31に
おける基本回路53のCPU56は、賞球カウントスイ
ッチの出力を監視している。上述したように賞球制御基
板37の賞球制御用CPU371も賞球カウントスイッ
チの出力を導入して監視しているのであるが、両者で監
視することによって、景品玉の払出制御はより確実にな
る。例えば、賞球カウントスイッチから賞球制御基板3
7に至るケーブルにノイズがのって賞球カウントスイッ
チの出力に誤りが生じても、正しく払出制御を実行する
ことができる。
【0190】また、賞球制御用CPU371は、エラー
が発生したら、リトライを行う。そして、リトライによ
ってもエラーが解消されない場合には、エラー表示を行
う。よって、一時的に発生したようなエラーについて
は、リトライによって解消させることができる。
【0191】この実施の形態では、主基板31のCPU
56が玉抜き状態スイッチ178によって玉抜き処理中
であることを検出したら玉貸しを禁止するように賞球制
御コマンドを送信し、また、打球の発射を停止させるた
めの賞球制御コマンドを送信した。従って、玉抜き処理
中には玉貸しおよび打球発射が停止されることによっ
て、玉抜き作業を容易に行うことができる。
【0192】さらに、玉抜き処理中には、賞球払出を停
止してもよい。すなわち、主基板31のCPU56は、
玉抜き中フラグがオンしたことを検出した場合には、新
たな賞球制御コマンド(賞球払出または補正払出に関す
る)の送出を禁止するようにしてもよい。
【0193】また、この実施の形態では、主基板31の
CPU56が、玉切れ検出スイッチ167または玉切れ
スイッチ187がオンしたことを検出したとき、すなわ
ち、玉タンク38に遊技球がなくなったことを検出した
ときには、賞球払出を指示するための賞球制御コマンド
を送出しない。従って、遊技制御手段において、賞球払
出が可能かどうか確認して、確認できたら賞球払出指示
を行うように制御することができる。
【0194】さらに、主基板31のCPU56が、玉切
れ検出スイッチ167または玉切れスイッチ187がオ
ンしたことを検出したときには、賞球制御基板37に玉
貸し禁止を指示する賞球制御コマンドを送信することに
よって玉貸しを禁止するので、玉タンク38に遊技球が
ない状態で玉貸し処理が行われようとすることが防止さ
れる。
【0195】また、遊技制御手段は、玉払出装置97の
賞球機構部分97Aが稼働しているときには、賞球カウ
ントスイッチ301A,301Bの検出信号を導入して
賞球機構部分97Aに稼働異常が生じていないかどうか
確認している。そして、払出個数が不足していれば補正
払出指示を行い、払出過多であれば、エラー表示を行
う。また、払出過多等の異常が何回も生ずると、エラー
状態になる。すなわち、賞球機構部分97Aは遊技制御
手段に監視され、復旧可能な異常については再試行を行
い、遊技制御手段が正常な払出を続行できないと判断し
たときにはエラーにするといった適切な払出監視制御を
行うことができる。
【0196】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遊技機
を、賞球制御手段が、補正用情報が正当である場合には
賞球払出装置を駆動して補正払出制御を行い、補正用情
報が正当でない場合には補正用情報を無効にするように
構成したので、遊技者に不利益にならないように補正払
出制御を行った上で、誤った補正払出が行われてしまう
ことが防止される効果がある。
【0197】補正用情報判定手段が、賞球払出が完了し
ていないときに補正用情報が受信されるとその補正用情
報を無効にするように構成されている場合には、誤った
補正払出が行われてしまうことが確実に防止される。
【0198】遊技制御手段が、払出球検出情報にもとづ
く払出個数が賞球制御手段へ通知した払出個数に満たな
いにも関わらず所定期間払出球検出情報が入力されない
場合には不足数分の賞球を行うための補正用情報を賞球
制御手段に出力するように構成されている場合には、賞
球未払いが遊技制御手段から賞球制御手段に適切に通知
される効果がある。
【0199】賞球払出個数を通知するための制御コマン
ドと補正用情報を通知するための制御コマンドとが異な
るコマンドである場合には、賞球制御手段が、受信した
コマンドに応じて直ちに適切な処理を開始することがで
きる効果がある。
【0200】遊技制御手段と賞球制御手段とが別体に収
容されているように構成されている場合には、賞球払出
手段が遊技制御手段とは別の賞球制御手段によって制御
されるので、遊技制御手段の制御の負担が軽くなって、
遊技進行に対する制御にかけられる時間を増やすことが
できる。
【0201】制御指令が遊技制御手段から賞球制御手段
に向かう方向にのみ伝達可能であるように構成されてい
る場合には、遊技制御手段への不正信号の入力が防止さ
れ、不正行為を受けにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図であ
る。
【図2】 パチンコ遊技機の内部構造を示す全体背面図
である。
【図3】 パチンコ遊技機の遊技盤を背面からみた背面
図である。
【図4】 機構板の中間ベースユニットと玉払出装置の
構成を示す断面図である。
【図5】 玉払出装置における賞球機構部分を示す分解
斜視図である。
【図6】 玉払出装置における賞球機構部分を示す部分
断面図である。
【図7】 玉払出装置における賞球機構部分を示す部分
断面図である。
【図8】 主基板における回路構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【図9】 賞球制御基板およびそれに関連する構成要素
を示すブロック図である。
【図10】 発射制御基板における回路構成を示すブロ
ック図である。
【図11】 主基板の基本回路のメイン処理を示すフロ
ーチャートである。
【図12】 メイン処理におけるスイッチ処理を示すフ
ローチャートである。
【図13】 メイン処理におけるスイッチ処理を示すフ
ローチャートである。
【図14】 メイン処理におけるシステムチェック処理
の一例を示すフローチャートである。
【図15】 表示制御コマンドデータの出力の様子を示
すタイミング図である。
【図16】 表示制御コマンドの構成の一例を示す説明
図である。
【図17】 メイン処理におけるシステムチェック処理
の他の例を示すフローチャートである。
【図18】 表示制御データ設定処理を示すフローチャ
ートである。
【図19】 表示制御データ出力処理を示すフローチャ
ートである。
【図20】 玉抜き中報知の一例を示す説明図である。
【図21】 賞球制御コマンドのビット構成を示す説明
図である。
【図22】 賞球制御コマンドデータの出力の様子を示
すタイミング図である。
【図23】 入賞球信号処理を示すフローチャートであ
る。
【図24】 入賞球信号処理を示すフローチャートであ
る。
【図25】 入賞球信号処理を示すフローチャートであ
る。
【図26】 入賞球信号処理を示すフローチャートであ
る。
【図27】 入賞球信号処理におけるエラー表示処理を
示すフローチャートである。
【図28】 データ出力処理の賞球制御コマンド出力処
理部分を示すフローチャートである。
【図29】 賞球制御用CPUの動作を示すフローチャ
ートである。
【図30】 賞球制御用CPUの動作を示すフローチャ
ートである。
【図31】 賞球制御用CPUの動作を示すフローチャ
ートである。
【図32】 賞球制御用CPUの動作を示すフローチャ
ートである。
【図33】 賞球制御用CPUの動作を示すフローチャ
ートである。
【図34】 賞球が正常に行われるときの状態を示すタ
イミング図である。
【図35】 賞球不足が生じた状態を示すタイミング図
である。
【図36】 賞球制御用CPUが補正払出指定を無視す
る状態を示すタイミング図である。
【符号の説明】
31 遊技制御基板(主基板) 37 賞球制御基板 53 基本回路 56 CPU 97 玉払出装置 97A 賞球機構部分 289A 賞球モータ 300A,300B 賞球モータ位置スイッチ 301A,301B 賞球カウントスイッチ 178 玉抜き状態検出スイッチ 371 賞球制御用CPU

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤に遊技領域が設けられ、遊技領域
    に設けられている入賞領域への入賞に応じて賞球払出装
    置から所定個の賞球が払い出される遊技機であって、 制御コマンドに応じて前記賞球払出装置を駆動して賞球
    払出を行わせる賞球制御手段と、遊技の進行を制御する
    とともに入賞領域への入賞を検出すると前記賞球制御手
    段に対して入賞に応じた賞球払出個数を特定可能に通知
    する遊技制御手段とを含み、 前記遊技制御手段は、賞球払出装置が払い出した払出個
    数が正常であるか否か監視する監視手段と、払出個数が
    不足している場合には不足数分の賞球を行うための補正
    用情報を前記賞球制御手段に出力する補正払出指示手段
    とを有し、 前記賞球制御手段は、前記賞球払出装置を駆動して補正
    払出制御を行う補正払出手段と、補正用情報が正当であ
    る場合には前記補正払出手段に補正払出制御を行わせ、
    補正用情報が正当でない場合には補正用情報を無効にす
    る補正用情報判定手段とを有することを特徴とする遊技
    機。
  2. 【請求項2】 補正用情報判定手段は、賞球払出が完了
    していないときに補正用情報が受信されるとその補正用
    情報を無効にする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 監視手段は、賞球払出装置が払い出した
    払出球を検出する払出球検出手段からの払出球検出情報
    を入力して、払出個数が正常であるか否か監視し、 補正払出指示手段は、前記払出球検出情報にもとづく払
    出個数が賞球制御手段へ通知した払出個数に満たないに
    も関わらず所定期間払出球検出情報が入力されない場合
    には不足数分の賞球を行うための補正用情報を賞球制御
    手段に出力する請求項1または請求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 賞球払出個数を通知するための制御コマ
    ンドと補正用情報を通知するための制御コマンドとは異
    なるコマンドである請求項1ないし3記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 遊技制御手段と賞球制御手段とは別体に
    収容されている請求項1ないし4記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 制御コマンドは、遊技制御手段から賞球
    制御手段に向かう方向にのみ伝達可能である請求項5記
    載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020065729A (ja) * 2018-10-24 2020-04-30 株式会社平和 遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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