JP2000166165A - 電動機および永久磁石回転式同期電動機 - Google Patents
電動機および永久磁石回転式同期電動機Info
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Abstract
容易に軸受の交換が行なえる電動機を提供する。 【解決手段】本発明の電動機は、モータシャフト8をモ
ータケース1の端壁3,4に回転自在に支持する軸受部
9を、端壁外面側のシャフト部分に圧入されモータシャ
フト8を回転自在に支持する軸受10と、軸受10を内
部に挿脱可能に嵌挿して端壁3,4の外面に着脱自在に
取り付けられた軸受箱15とを有して構成し、端壁外面
から軸受箱15を取り外すと、軸受箱15から軸受10
が抜け出て外部に表れるようにした。
Description
ステータ、ロータを収めて構成される電動機および永久
磁石回転式同期電動機に関する。
導電動機には、分割式構造のモータケース内にステー
タ、ロータを配設した構造が用いられている。具体的に
は、図4(a),(b)に示されるように誘導電動機の
モータケースaには、筒形の胴部b、胴部bの開口端を
塞ぐ端壁c,dを締結具、例えば長尺なボルトeで締結
して構成される構造が採用され、胴部bの内面にステー
タfを設置し、このステータf内にロータgを収めてい
る。
内で、ロータgから軸方向に延びるモータシャフトhを
回転自在に支持する軸受部iが採用されている。具体的
には、図4(a),(b)に示されるように各端壁gの
内面側に軸受収容用の環状凹部jを形成しておき、電動
機の組立時、これら環状凹部jに、モータシャフトhの
両端側のシャフト部分に圧入された軸受kを挿脱自在に
嵌挿させて、モータシャフトhを回転自在に支持する構
造が用いられていた。
等の駆動機器を設置した現地で行われる保守・点検、さ
らには修理の際、モータシャフトhを支える軸受kの交
換が求められることがある。
置された電動機だと、軸受kの交換は、モータシャフト
hの全体をモータケースa外に出してからでないと行な
えない。
示されるようにボルトeを抜去して、胴部b、端壁c,
dの結合を解き、一方の端壁dを胴部bから取り外し、
軸受kが両端側に圧入されているモータシャフトhをロ
ータgと共に外部へ引き出してから、プーリー抜具(図
示しない)といった抜出治具を用いて、モータシャフト
hに圧入されている軸受kを抜き出し、代わりに新規の
軸受(図示しない)を装着することになる。
解しないと作業が進められない。
作業が強いられる。しかも、この交換のときは、モータ
ケースaの内部全体が開放される上、ロータgは移動さ
せたり、床面等に置いたりするようになるので、モータ
ケースa内に異物が混入したり、ロータgの表面を傷つ
けるおそれがある。
用いた永久磁石回転式同期電動機(回転子鉄心が永久磁
石で構成されるもの)は、電動機を分解して、つぎの作
業を行なうべくロータgを床面等に置くと、磁力により
ロータgの表面に鉄粉等の異物が付いて、交換後の電動
機の再組立てが難しくなるので、現地では軸受kの交換
を行なえず、専門の工場に電動機を運んで、同工場で軸
受kの交換することが余儀なくされていた。
で、その第1の目的は、異物の混入、ロータを傷つける
ことなく、容易に軸受の交換が行なえる電動機を提供す
ることにある。
加え、専門の工場でなく、現地で軸受の交換を可能にし
た永久磁石回転式同期電動機を提供することにある。
るために請求項1に記載した電動機は、ロータから延び
るモータシャフトをモータケースの端壁に回転自在に支
持する軸受部を、端壁の外面側のシャフト部分に圧入さ
れモータシャフトを回転自在に支持する軸受と、軸受を
内部に挿脱可能に嵌挿して端壁の外面に着脱自在に取り
付けられた軸受収容体とを有して構成し、モータケース
の端壁外面から軸受収容体を取り外すと、軸受収容体か
ら軸受が抜け出て、該軸受がモータシャフト部分から抜
き出し可能な姿勢でモータケース外に表れるようにし
た。
ースの端壁外面から軸受収容体を取り外して、モータシ
ャフト部分に圧入されている軸受をモータケース外に表
し、該軸受を抜出治具(プーリー抜具等)を用いて、モ
ータシャフトから引き抜いて新規な軸受と交換すること
により行われる。
なく、容易に軸受の交換が行なえる。しかも、交換作業
は、異物がモータケース内に入りにくい状態、モータケ
ース内にロータが収められたままで進められるので、電
動機内部に異物が混入したり、ロータが傷つけられたり
せずにすむ。
に記載した永久磁石回転式同期電動機は、永久磁石を有
するロータから延びるモータシャフトを回転自在にモー
タケースの端壁に支持する軸受部を、端壁の外面側のシ
ャフト部分に圧入されモータシャフトを回転自在に支持
する軸受と、軸受を内部に挿脱可能に嵌挿して端壁の外
面に着脱自在に取り付けられた軸受収容体とを有して構
成し、モータケースの端壁外面から軸受収容体を取り外
すと、軸受収容体から軸受が抜け出て、該軸受がモータ
シャフト部分から抜き出し可能な姿勢でモータケース外
に表れるようにした。
作業は、モータケースの端壁外面から軸受収容体を取り
外して、モータシャフト部分に圧入されている軸受をモ
ータケース外に表し、該軸受を抜出治具(プーリー抜具
等)を用いて、モータシャフトから引き抜いて新規な軸
受と交換することにより行われる。
ロータが収められたままで進められるので、磁気を帯び
たロータに鉄粉等の異物が付くことはない。
機を据え付けた現地において容易に軸受の交換が行なえ
る。
示す第1の実施形態にもとづいて説明する。
誘導電動機の正面側および側面側の構造を示していて、
図1中1はモータケースである。
胴部2の開口端を塞ぐ端壁3,4を締結具、例えば長尺
なボルト5で締結して構成されている。このうち胴部2
の内面にはステータ6が設置され、このステータ6内に
はロータ7が収めてある。またロータ7の両端からは、
軸方向に沿ってモータシャフト8が延びていて、各端壁
3,4を貫通している。なお、3a,4aは、端壁3,
4に形成されている貫通孔を示している。そして、この
モータシャフト8の両端側が、本発明の要部となる端壁
3,4の外面側に形成されている軸受部9により、それ
ぞれ回転自在に支持してある。
このうち端壁4側の軸受部5の構造について説明すれ
ば、10は、端壁4の外面から突き出たモータシャフト
部分の外周面に、スリーブ11を介して、圧入された例
えばボール式の軸受である。なお、スリーブ11は、端
壁4の直後のシャフト部分に形成されている段差部8a
の外周面に嵌挿され、軸受10を端壁外面と近接する位
置に挿脱可能に配置させている。
りから囲うよう軸受箱15(軸受収容体に相当)が取付
けられている。
るように内面中央に円形状の凹部16が形成された円盤
状のカバー体17が用いられている。そして、凹部16
が軸受10を挿脱自在に嵌挿している。この凹部16の
中央部には、シャフト貫通用の通孔18が形成されてい
て、スリーブ11を貫通したシャフト部分がこの通孔1
8からカバー体16外へ突き出ている。またカバー体1
6の外周部全周には、端壁4の外面に形成した取付座1
9と重なるフランジ20が形成してある。そして、この
フランジ20が、該フランジ17から端壁4へ螺挿され
るボルト21により、端壁4に締結され、内部に軸受1
0を収めたカバー体17、つまり軸受箱15を端壁4の
外面に着脱自在に取付けている。また軸受10の外周囲
から同軸受10の側面と対向する部分となる端壁4の外
面部分には、治具先挿入用の凹部22が形成されてい
て、端壁外面から軸受箱15を取り外すと、同軸受箱1
5から軸受10が抜け出て、同軸受10が、図示しない
プーリー抜具(抜出治具)によりモータシャフト8から
抜き出し可能な姿勢、すなわちプーリー抜具が容易にセ
ット可能な姿勢で外部に表れるようにしてある。
壁4側の軸受部9と同じ部分に同一符号を付してその説
明を省略する。
機において、今、現地において、端壁4側の軸受10の
交換が求められたとする。
ト21を取り外して、端壁4の外面から軸受箱15を取
り外す。
る軸受10は、モータケース1外に表れる。このとき軸
受10の背面側は、端壁外面に形成されている凹部22
により、端壁5の外面から離れた姿勢で端壁4外に表れ
る。つまり、モータシャフト8に圧入されている軸受1
0は、プーリー抜具(図示しない)がセットしやすい姿
勢を保ちながら外部に表れる。
ない)をセットし、同プーリー抜具による作業で、モー
タシャフト1から軸受10を引き抜く。そして、代わり
に新規な軸受(図示しない)を装着してから、再び軸受
箱15をボルト21で端壁4の外面に組み付けることに
より、軸受10の交換を終える。なお、端壁3側の軸受
10を交換するときもその作業は同じである。
となく、容易に軸受10の交換を行なうことができる。
しかも、軸受10の交換作業は、異物がモータケース1
内に入りにくい状態、すなわちモータケース内部を開放
させない状態で、かつモータケース1内にロータ7が収
められたまま進められるので、誘導電動機の内部に異物
が混入したり、ロータ7が不用意に傷つけられたりする
ことを解消できる。
く、永久磁石を有するロータを採用した永久磁石回転式
同期電動機に適用したものである。
期電動機は、図3に示されるように外周部に永久磁石2
5を有するロータ7を用いた回転式同期電動機である。
そして、この電動機に第1の実施形態と同じ軸受部9を
採用して、モータシャフト1の両端側をモータケース1
外で回転自在に支持させてある。
第1の実施形態と同じく、モータシャフト8を支える軸
受10の交換作業は、端壁4の外面から軸受箱15を取
り外して、モータシャフト8に圧入されている軸受9を
モータケース外に表し、プーリー抜具(図示しない)を
用いて、モータシャフト8から軸受10を引き抜き、代
わりに新規な軸受(図示しない)を組み付けることによ
り行われる。
ース1内にロータ7が収められたままで進めることがで
き、交換作業中、磁気を帯びたロータ7に鉄粉等の異物
が付着することない。
工場を頼らずに、現地において永久磁石回転式同期電動
機の軸受9を容易に行なうことができる。
部分には同一符号を付してその説明を省略した。
明によれば、モータケースを分解することなく、容易に
モータシャフトを支える軸受の交換を行なうことができ
る。しかも、軸受の交換は、異物がモータケース内に入
りにくい状態、モータケース内にロータが収められたま
まで行なえるので、電動機内部に異物が混入したり、ロ
ータが傷つけられたりせずにすむ。
記効果に加え、ロータが収められたまま、軸受の交換作
業が進められることを利用して、磁気を帯びたロータに
鉄粉等の異物が付着することなく、軸受の交換を行なう
ことができる。
おいてモータシャフトを支える軸受の交換を行なうこと
ができる。
造を説明するための図。
るための一部断面した分解正面図。
同期電動機を説明するための一部断面した正面図。
ための図。
めの一部断面した分解正面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 モータケース内にステータが設置され、
このステータ内にロータが配置され、このロータから軸
心方向に延びる前記モータシャフトが前記モータケース
の端壁に設置した軸受部で回転自在に支持される電動機
であって、 前記軸受部は、前記端壁の外面側のシャフト部分に圧入
され前記モータシャフトを回転自在に支持する軸受と、
前記軸受を内部に挿脱可能に嵌挿して前記端壁の外面に
着脱自在に取り付けられた軸受収容体とを有して構成さ
れ、 前記モータケースの端壁外面から前記軸受収容体を取り
外すと、前記軸受収容体から前記軸受が抜け出て、該軸
受が前記モータシャフト部分から抜き出し可能な姿勢で
前記モータケース外に表れるようにしたことを特徴とす
る電動機。 - 【請求項2】 モータケース内にステータが設置され、
このステータ内に永久磁石を有するロータが配置され、
このロータから軸心方向に延びる前記モータシャフトが
前記モータケースの端壁に設置した軸受部で回転自在に
支持される永久磁石回転式同期電動機であって、 前記軸受部が、前記端壁の外面側のシャフト部分に圧入
され前記モータシャフトを回転自在に支持する軸受と、
前記軸受を内部に挿脱自在に嵌挿して前記端壁の外面に
着脱自在に取り付けられた軸受収容体とを有して構成さ
れ、 前記モータケースの端壁外面から前記軸受収容体を取り
外すと、前記軸受収容体から前記軸受が抜け出て、該軸
受が前記モータシャフト部分から抜き出し可能な姿勢で
前記モータケース外に表れるようにしたことを特徴とす
る永久磁石回転式同期電動機。
Priority Applications (1)
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JP33267098A JP4199343B2 (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | 電動機および永久磁石回転式同期電動機 |
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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JP4199343B2 JP4199343B2 (ja) | 2008-12-17 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33267098A Expired - Fee Related JP4199343B2 (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | 電動機および永久磁石回転式同期電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4199343B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013230026A (ja) * | 2012-04-26 | 2013-11-07 | Fuji Electric Co Ltd | 回転電機の軸受支持構造 |
WO2021162297A1 (ko) * | 2020-02-11 | 2021-08-19 | 효성중공업 주식회사 | 에어갭 조절장치 |
-
1998
- 1998-11-24 JP JP33267098A patent/JP4199343B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013230026A (ja) * | 2012-04-26 | 2013-11-07 | Fuji Electric Co Ltd | 回転電機の軸受支持構造 |
WO2021162297A1 (ko) * | 2020-02-11 | 2021-08-19 | 효성중공업 주식회사 | 에어갭 조절장치 |
US11962208B2 (en) | 2020-02-11 | 2024-04-16 | Hyosung Heavy Industries Corporation | Air gap adjustment apparatus |
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---|---|
JP4199343B2 (ja) | 2008-12-17 |
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