JP2000166147A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JP2000166147A
JP2000166147A JP10330634A JP33063498A JP2000166147A JP 2000166147 A JP2000166147 A JP 2000166147A JP 10330634 A JP10330634 A JP 10330634A JP 33063498 A JP33063498 A JP 33063498A JP 2000166147 A JP2000166147 A JP 2000166147A
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phase
electric machine
housing
rotating electric
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Fumio Uchiyama
布美男 内山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単相と三相の交流の出力電圧波形に切り換え
可能な発電機を提供する。 【解決手段】 ハウジング12の中心部に回転軸17を
回転可能に設け、該回転軸17に第1〜第4のロータ2
1〜24を嵌合固定し、各ロータに永久磁石29〜32
を設ける。又、ハウジング12の通しボルト40〜42
は第1〜第3のコイルステータ41〜43を装着し、第
1及び第3のコイルステータ41,43のロータ回転方
向の取付位相を調節する操作レバー53,54を設け
る。そしてコイルステータ41,43の渦巻きコイル4
7a〜47d、49a〜49dの取付位相を切り換える
ことにより、出力電力波形を単相交流波形と三相交流波
形との間で切り換えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発電機や電動機
等の回転電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、発電機は、ハウジングに支持さ
れた回転軸に永久磁石を複数個備えたロータを嵌合固定
し、ハウジングの内周面に複数のステータコイルを取り
付けている。前記ステータコイルの取付位置はそれぞれ
固定されており、回転軸によりロータが回転されると、
そのロータの回転速度に応じた周波数の交流波形の電圧
が得られるようになっている。
【0003】一方、電動機は前述した発電機と基本構造
は同じであり、前記複数のステータコイルにそれぞれ交
流電圧を印加するとロータ及び回転軸が回転され、外部
負荷を作動するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
発電機や電動機においては、ハウジングに複数のコイル
ステータが固定されていたので、発電機にあっては出力
電圧の位相を変更することができず、電動機にあっては
位相の異なる交流電圧を印加することができないという
問題があった。
【0005】すなわち、単相発電機の場合に複数のコイ
ルステータから発生する電圧は同じ位相の正弦波形しか
得られず、三相交流の発電機にあっても三つの電圧波形
が常に同じ位相差にしかならないという問題があった。
従って、発電機においては、単相発電機は単相発電機と
してのみ用いられ、三相発電機は三相発電機としてのみ
用いられ、一つの発電機を単相発電機から三相発電機に
切り換えることができないという問題があった。一つの
発電機から発電された交流を単相と三相との間で変化す
る装置も提案されているが、構造が非常に複雑で価格面
で問題があった。
【0006】さらに、電動機においても、前述した発電
機と逆の問題点すなわち複数のコイルステータへの印加
電圧の位相を変化させて回転することはできず、一つの
電動機を単相電動機から三相電動機に切り換えたりその
逆の切り換えを行うことができないという問題があっ
た。一つの電動機を単相で駆動したり三相で駆動したり
する装置も提案されているが、構造が非常に複雑で価格
面で問題があった。
【0007】この発明の主たる目的は、複数のコイルス
テータのうち少なくとも一つのコイルステータの円周方
向の取付位相を調整することにより、一つの回転電機の
機能を増加することができる回転電機を提供することに
ある。
【0008】又、この発明の別の目的は、回転電機が発
電機である場合に、交流出力電圧の位相を簡単な構成で
容易に切り換えることができる回転電機を提供すること
にある。
【0009】この発明の別の目的は、回転電機が電動機
である場合に、交流印加電圧の位相を変化して駆動する
ことができる回転電機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、ハウジングに支持さ
れた回転軸に磁石ホルダを同期回転可能に取り付け、該
磁石ホルダに対しその回転方向に複数個の永久磁石を取
着してロータを構成し、ハウジングに支持された複数の
コイルホルダと、該コイルホルダに前記ロータの永久磁
石の回転軌跡と対応するように取着されたコイルとから
なる複数のステータコイルとを備えた回転電機におい
て、前記ハウジングと前記ステータコイルとの間に、少
なくとも一つの前記ステータコイルの回転方向への取付
位相を変更し得る位相変更手段を設けている。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、回転軸には円盤状をなす第1〜第3のロータが装
着され、前記第1〜第3のロータの間の二つの空間に位
置するように、ハウジングには第1、第2のコイルステ
ータが介装され、第1のコイルステータは所定位置に取
り付けられ、第2のコイルステータには位相変更手段が
設けられている。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項1にお
いて、回転軸には円盤状をなす第1〜第4のロータが装
着され、前記第1〜第4のロータの間の三つの空間に位
置するように、ハウジングには第1〜第3のコイルステ
ータが介装され、第1〜第3のコイルステータのうち少
なくとも二つのコイルステータに位相変更手段が設けら
れている。
【0013】請求項4に記載の発明では、請求項3にお
いて、第1〜第4のロータの間の両端部の空間に配設さ
れた第1及び第3のコイルステータには位相変更手段が
設けられ、中央部の空間に配設された第2のコイルステ
ータはハウジングに固定されている。
【0014】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のいずれかにおいて、複数のロータに取着した偶数の永
久磁石はロータの回転方向に関して同一位相になるよう
に取着され、かつ互いに対向する永久磁石の極性は互い
に異極となるように、同一のロータに設けられた永久磁
石の極性は回転方向に行くに従い交互に反転するように
設定され、各コイルステータの複数のコイルは永久磁石
の個数と同じ個数に設定されている。
【0015】請求項6に記載の発明では、請求項3にお
いて、回転電機は発電機であって、第1〜第3のコイル
ステータのコイルの出力端子U、V、W及び互いに接続
された出力端子X、Y、Zには、単相出力端子と三相出
力端子を交互に切り換える開閉器が接続されている。
【0016】請求項7に記載の発明では、請求項3にお
いて、回転電機は電動機であって、第1〜第3のコイル
ステータのコイルの入力端子U、V、W及び互いに接続
された入力端子X、Y、Zには、単相入力端子と三相入
力端子を交互に切り換える開閉器が接続されている。
【0017】請求項8に記載の発明では、請求項2〜7
のいずれかにおいて、前記ハウジングには回転軸と平行
に複数の支持ロッドが設けられ、コイルホルダの外周寄
りに円周方向に形成した長孔に対し前記支持ロッドを貫
通することによりコイルステータがロータの回転方向へ
の位置を変更可能に支持され、該コイルステータのコイ
ルホルダにはハウジングに円周方向に形成した案内孔を
貫通して外部に突出する操作レバーが取り付けられてい
る。
【0018】請求項9に記載の発明では、請求項8にお
いて、ハウジングはセンタハウジングとフロント及びリ
ヤのハウジングにより構成され、前記複数の支持ロッド
は前記各ハウジングを締め付け固定するボルトを兼用す
るものである。
【0019】請求項10に記載の発明では、請求項2〜
7のいずれかにおいて、複数のコイルステータのコイル
は中心部から外周部に密に渦巻き状に巻回され、その渦
巻面が前記ロータの永久磁石の磁極平面と平行になるよ
うになっている。
【0020】請求項11に記載の発明では、請求項2〜
7のいずれかにおいて、最外側に位置するロータの外側
面には磁束遮蔽板が取り付けられている。請求項12に
記載の発明では、請求項2〜7のいずれかにおいて、前
記ロータの磁石ホルダ及びコイルステータのコイルホル
ダはともに非磁性材料により構成されている。
【0021】請求項13に記載の発明では、請求項7に
おいて、前記位相変更手段は開閉器と連動機構を介して
連結されている
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この本発明を単相と三相の
間で交互に切り換え可能な発電機に具体化した一実施形
態を図1〜図11に基づいて説明する。
【0023】図1に示すように発電機11を構成するハ
ウジング12は横円筒状に形成されたセンタハウジング
13と、このセンタハウジング13のフロント側(右
側)端面に接合固定されたフロントハウジング14と、
センタハウジング13のリヤ側(左側)端部に接合固定
されたリヤハウジング15とにより構成されている。フ
ロント及びリヤのハウジング14、15の中心部に一体
形成したボス部にはラジアルベアリング16,16を介
して回転軸17が支持され、該回転軸17の外端部には
プーリ18が嵌合固定されている。このプーリ18は例
えばガソリンエンジン等の動力源19によって回転駆動
されるようになっている。
【0024】前記回転軸17の外周面にはハウジング1
2内に位置するように第1,第2,第3,第4のロータ
21,22,23,24が嵌合され、図示しないがキー
やスプライン等により回転軸17と同期回転するよう
に、かつC型リング等により軸方向への移動不能に取り
付けられている。前記第1〜第4のロータ21〜24
は、例えば合成樹脂等の非磁性体よりなる肉厚円盤状の
磁石ホルダ25〜28と、磁石ホルダ25〜28にそれ
ぞれ複数個(この実施形態では4個)回転方向に等間隔
に嵌入固定した永久磁石29,30,31,32とによ
り構成されている。
【0025】図6に示すように、前記各磁石ホルダ25
〜28に取着した四個の永久磁石29,30,31,3
2はロータの回転方向(矢印参照)に関してそれぞれ同
一位相になるように取着され、かつ互いに対向する磁石
29〜32の極性はN極とS極になるように、同一のロ
ータ21〜24に設けられた永久磁石29〜32の極性
は回転方向に行くに従い交互に反転するように設定され
ている。
【0026】前記第1ロータ21と第4ロータ24の外
側面には、図1に示すように磁束遮蔽板33,34が接
触され、座金35,36を介してナット37,38によ
り第1及び第4のロータ21、24の外側面に締付固定
されている。
【0027】前記フロントハウジング14及びリヤハウ
ジング15には前記回転軸17と平行に、かつ所定間隔
をおいて円周方向に複数箇所(4箇所)に支持ロッドと
しての通しボルト40〜40が貫通され、各ボルトに螺
合したナットにより各ハウジング13、14、15が締
め付け固定され、密閉状のハウジング12を構成してい
る。前記複数の通しボルト40〜40には、前記第1〜
第4のロータ21〜24のそれぞれの間に形成された三
つの空間内に位置するように第1コイルステータ41、
第2コイルステータ42及び第3コイルステータ43が
装着されている。
【0028】図7に示すように、第1コイルステータ4
1は肉厚円盤状をなす合成樹脂等の非磁性材料よりなる
コイルホルダ44と、該コイルホルダ44に複数箇所
(この実施例では4箇所)に等間隔に嵌合固定した渦巻
きコイル47a〜47dとにより構成されている。第2
コイルステータ42及び第3コイルステータ43もコイ
ルホルダ45,46と渦巻きコイル48a〜48d,4
9a〜49dとにより構成されている。前記コイルステ
ータ41〜43の複数のコイル47a〜47d、48a
〜48d、49a〜49dは永久磁石29,30,3
1,32の個数とそれぞれ同じ個数(4個)に設定され
ている。
【0029】前記第1〜第3のコイルステータ41〜4
3のコイルホルダ44,45,46の外周面寄りには複
数箇所(この実施形態では四箇所)に前記通しボルト4
0〜40を貫通する孔44a、45a、46aが形成さ
れ、コイルホルダ44,45,46をボルト40〜40
に支持している。前記各コイルホルダ44,45,46
の前後両側面には、図1に示すように各通しボルト40
に嵌合したワッシャー51が当接され、該ワッシャー5
1は通しボルト40の外周面に形成した溝に係止された
サークリップ52〜52により所定位置に保持されてい
る。
【0030】前記第1〜第3のコイルステータ41〜4
3のうち前後両端部に位置する第1及び第3のコイルス
テータ41、43には、コイル47a〜47d、49a
〜49dの円周方向(ロータ21〜24の回転方向)の
位相を変更するための位相変更手段が設けられている。
中央部に位置する第2のコイルステータ42は通しボル
ト40〜40に位相変更不能に支持されている。従っ
て、第1及び第3のコイルステータ41、43のコイル
ホルダ44、46の孔44a、46aは円周方向に延び
る長孔となっており、第2のコイルステータ42のコイ
ルホルダ45の孔45aは丸孔となっている。
【0031】前記第1コイルステータ41及び第3コイ
ルステータ43のコイルホルダ44,46にはハウジン
グ12の外部において操作されるつまみ53a,54a
を備えた操作レバー53,54がセンタハウジング13
に形成した案内孔13a、13bを貫通するように連結
されている。そして、両レバー53、54をそれぞれ独
立して操作することにより第1コイルステータ41,第
3コイルステータ43の円周方向の位相を所定角度範囲
(60度)内で変更可能としている。
【0032】第1のコイルステータ41の操作レバー5
3は図2、7に示すように、センタハウジング13の外
周面の頂点から時計回り方向に形成した案内孔13aに
沿って往復傾動されるようにしている。一方、第3のコ
イルステータ43の操作レバー54は、センタハウジン
グ13の外周面の頂点から反時計回り方向に形成した案
内孔13bに沿って往復傾動されるようにしている。そ
して、第2のコイルステータ42の固定位置に配設され
た複数のコイル48a〜48dに対する第1のコイルス
テータ41のコイル47a〜47dの円周方向の位相が
60度の範囲でロータ21〜24の回転方向(時計回り
方向)に関して先行するように変更される。一方、コイ
ル48a〜48dに対する第3のコイルステータ43の
コイル49a〜49dの円周方向の位相が60度の範囲
でロータ21〜24の回転方向に関して遅行するように
変更される。
【0033】前記操作レバー53、54の操作により発
電機11は後述するように単相発電機と三相発電機との
間で交互に切り換え可能である。この切り換え動作に基
づいて出力端子を単相と三相に切り換えるための開閉器
61を図8及び図9に基づいて説明する。
【0034】前記第1〜第3のコイルステータ41〜4
3のそれぞれの渦巻きコイル47a〜47d、48a〜
48d、49a〜49dはそれぞれ直列に接続され、そ
の三相用の出力端子U,V,Wには切り換え開閉器61
が設けられている。又、他方の単相用の出力端子X,
Y,Zは互いに接続され、その端末には単相回路の二つ
の出力端子S、RのうちS相の端子66aが接続されて
いる。
【0035】前記切り換え開閉器61は、三相回路のT
相、S相、R相の端子65a〜65cにそれぞれ接続さ
れた三つの固定接触子62〜62と、前記単相の二つの
出力端子S、RのうちR相の端子66bに接続された三
つの固定接触子63〜63と、前記端子U,V,Wに常
時接続され、固定接触子62〜62又は固定接触子63
〜63に切り換えられる三つの可動接触子64〜64と
により構成されている。図9に示すように、可動接触子
64〜64には共通の操作つまみ64aが設けられてい
る。そして、操作つまみ64aが図9において時計回り
方向に回動されると、可動接触子64〜64が三相側の
固定接触子62〜62側に切り換えられて、T相、S
相、R相の三相交流電圧が取り出し可能となる。操作つ
まみ64aが反時計回り方向に回動されると、可動接触
子64〜64が単相側の固定接触子63〜63に切り換
えらて、S相、R相の単相交流電圧が取り出し可能とな
る。
【0036】次に、前記のように構成した発電機の動作
を説明する。図1,2,7は一対の操作レバー53,5
4がハウジング12に設けた案内孔13a,13bの頂
点側端部に位置していて、第1〜第3のコイルステータ
41〜43の各コイル47a〜47d、48a〜48
d、49a〜49dが円周方向に関してそれぞれ同一位
相に対向配置された状態を示す。又、第1〜第4のロー
タ21〜24の各永久磁石29〜29、30〜30、3
1〜31、32〜32は、図6に示すようにN極とS極
が交互に反転するように配設されている。
【0037】さらに、図7、8に示す開閉器61の可動
接触子64〜64が中立位置又は三相位置に配置されて
いる場合には、これを単相側の固定接触子63〜63に
切り換え保持する。
【0038】この状態において、動力源19によりプー
リ18が回転されて回転軸17が回転されると、第1〜
第4のロータ21〜24が同時に回転される。この回転
により各コイル47a〜47d、48a〜48d、49
a〜49dを永久磁石29〜32の磁束が横切り、コイ
ルに電磁誘導作用により起電力が発生する。従って、両
相R相,S相には、図10に示すように単相の交流電圧
が発生する。この電力は例えば電灯を点灯するのに使用
される。
【0039】一方、この発電機を三相交流発電機として
用いる場合には、前記両操作レバー53,54を図1、
2、7に示す状態から互いに反対方向へ回動して第1及
び第3のコイルステータ41、43のコイル47a〜4
7d、49a〜49dの円周方向の位相を調整する。即
ち、図4に示すように、第1のコイルステータ41を時
計回り方向に回動して、固定側の第2コイルステータ4
2のコイル48a〜48dに対する位相をロータ21〜
24の回転方向に関して60度だけ先行させる。一方、
第3のコイルステータ43を反時計方向に回動して、固
定側の第2コイルステータ42のコイル48a〜48d
に対する位相をロータの回転方向に関して60度だけ遅
行する。
【0040】又、図8、9において、開閉器61の操作
つまみ64aを操作して可動接触子64を単相側から三
相側に切り換える。この状態において、動力源19を作
動して回転軸17及び第1〜第4のロータ21〜24を
回転すると、第1〜第3のコイルステータ41〜43の
各コイル47a〜47d、48a〜48d、49a〜4
9dに起電力が発生する。この電圧波形は、図11に示
すように三相交流電圧となり、三相回路の出力端子T
相、S相、R相から取り出すことができ、例えば、家屋
のシャツターを開閉する三相交流電動機を作動し、シャ
ツターを電力会社から供給される三相交流電圧の停電時
において開閉することができる。
【0041】次に、前記のように構成した発電機の作用
効果を構成とともに列記する。 (1)前記実施形態では、回転軸17に第1〜第4のロ
ータ21〜24を嵌合固定するとともに、ハウジング1
2側に第1〜第3のコイルステータ41〜43を配設
し、第1コイルステータ41と第3コイルステータ43
の取付位相を調整する操作レバー53,54を設けた。
このため、第1及び第3のコイルステータ41,43の
渦巻きコイル47a〜47d、49a〜49dのロータ
回転方向の取付位相が第2コイルステータ42のコイル
48a〜48dに対し変更され、この結果、出力電圧波
形を単相交流電圧波形と三相交流電圧波形との間で容易
に切り換えることができる。
【0042】(2)前記実施形態では、第1〜第3のコ
イルステータ41〜43のコイル47a〜47d、48
a〜48d、49a〜49dの出力端子U、V、W及び
単相側の出力端子X、Y、Zには、単相出力端子と三相
出力端子を交互に切り換える開閉器61が接続されてい
る。このため、単相出力端子66、66と三相出力端子
65〜65との切り換えを、簡単な構成により行うこと
ができる。
【0043】(3)前記実施形態ではセンタハウジング
13に対しフロント及びリヤのハウジング14,15を
締付固定する通しボルト40〜40と、ホルダー44、
46の長孔44a,46aとを利用して、第1のコイル
ステータ41と第3のコイルステータ43の回転方向の
位相を調整するようにしたので、部品点数を減少して製
造及び組み付け作業を容易に行うことができる。
【0044】(4)前記実施形態ではロータ21〜24
に偶数の永久磁石29〜32を取り付け、各ロータの永
久磁石はロータの回転方向に関して同一位相になるよう
に取着され、かつ互いに対向する磁石の極性はN極とS
極になるように、しかも同一のロータに設けられた永久
磁石の極性は回転方向に行くに従い交互に反転するよう
に設定されている。又、コイルステータ41〜43の複
数のコイル47a〜47d、48a〜48d、49a〜
49dは永久磁石29〜32の個数とそれぞれ同じ個数
に設定されている。このため、発電機の発電効率を向上
することができる。
【0045】(5)前記実施形態では、複数のコイルス
テータ41〜43のコイル47a〜47d、48a〜4
8d、49a〜49dは中心部から外周部に密に渦巻き
状に巻回され、その渦巻面が前記ロータの永久磁石29
〜32の磁極平面と平行になるように構成した。このた
め、発電効率を向上することができる。
【0046】(6)前記実施形態では、最外側に位置す
るロータ21、24の外側面に磁束遮蔽板33、34を
取り付けたので、磁束がロータ21、24の外側方へ逃
げるのを抑制して、発電効率を向上することができる。
【0047】(7)前記実施形態では、前記ロータ21
〜24の磁石ホルダ25〜28及びコイルステータ41
〜43のコイルホルダ44〜46をともに非磁性材料に
より構成したので、発電効率を向上することができる。
【0048】次に、この発明の別の実施形態について説
明する。 ・図示しないが、ハウジング12内に第1〜第3のロー
タ21、22、23と第1及び第2のコイルステータ4
1、42とを収容する。両コイルステータ41、42の
うち少なくもとも一方のコイルステータの円周方向の位
相を調整することにより、出力電圧を一つの交流波形と
二相の交流波形との間で切り換え可能に構成した発電機
としてもよい。
【0049】従って、この発電機を用いて、単相交流電
動機と二相交流電動機を切り換えて駆動することができ
る。 ・前記実施形態では発電機について述べたが、電動機に
具体化してもよい。電動機は発電機と構造が基本的に同
じであるので、説明を省略する。
【0050】・前記永久磁石を備えたロータの個数を一
個、ニ個又は五個以上にしたり、コイルステータの個数
を四個以上の任意の個数にしたりしてもよい。 ・前記ロータの永久磁石の個数を二個以上の偶数個と
し、コイルの個数を永久磁石の個数と同じ偶数個にして
もよい。
【0051】・前記実施形態では、各ロータを回転軸1
7の軸線方向に所定の間隔をおいて配設したが、これを
半径方向に所定間隔をおいて同心状に装着し、各ロータ
の間に形成された複数の空間に位置するように筒状をな
すコイルステータを複数箇所に設け、少なくとも一つの
コイルステータの円周方向の位相を変更する手段を設け
るようにしてもよい。
【0052】・図示しないが、前記一対の操作レバー5
3、54と開閉器61を連動する機構を設け、操作レバ
ー53、54が操作されると、これに連動して可動接触
子64〜64が単相と三相の間で自動的に切り換えられ
るようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1〜13に記載
の発明によれば、複数のコイルステータのうち少なくと
も一つのコイルステータの円周方向の取付位相を調整す
ることにより、回転電機の機能を増加することができ
る。
【0054】請求項6に記載の発明によれば、上記の効
果に加えて、回転電機が発電機である場合に、交流出力
電圧の位相を簡単な構成で容易に切り換えることができ
る。請求項7に記載の発明によれば、上記の効果に加え
て、回転電機が電動機である場合に、交流印加電圧の位
相を変化して回転駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を発電機に具体化した中央部縦断面
図。
【図2】 図1のI−I線断面図。
【図3】 第2のコイルステータの正面図。
【図4】 第1のコイルステータの位相変更後の正面
図。
【図5】 第3のコイルステータの位相変更後の正面
図。
【図6】 第1〜第4のロータの斜視図。
【図7】 第1〜第3のコイルステータの斜視図。
【図8】 発電機の電気回路図。
【図9】 開閉器の略体正面図。
【図10】 単相交流の出力波形を示すグラフ。
【図11】 三相交流の出力波形を示すグラフ。
【符号の説明】
11…発電機、12…ハウジング、13…センタハウジ
ング、14…フロントハウジング、15…リヤハウジン
グ、17…回転軸、19…動力源、21〜24…第1〜
第4のロータ、25〜28…磁石ホルダ、29〜32…
永久磁石、33,34…磁束遮蔽板、40…支持ロッド
としての通しボルト、41,42,43…第1,第2,
第3のコイルステータ、44,45,46…コイルホル
ダ、47a〜47d、48a〜48d、49a〜49d
…渦巻きコイル。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに支持された回転軸に磁石ホ
    ルダを同期回転可能に取り付け、該磁石ホルダに対しそ
    の回転方向に複数個の永久磁石を取着してロータを構成
    し、ハウジングに支持された複数のコイルホルダと、該
    コイルホルダに前記ロータの永久磁石の回転軌跡と対応
    するように取着されたコイルとからなる複数のステータ
    コイルとを備えた回転電機において、 前記ハウジングと前記ステータコイルとの間に、少なく
    とも一つの前記ステータコイルの回転方向への取付位相
    を変更し得る位相変更手段を設けたことを特徴とする回
    転電機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、回転軸には円盤状を
    なす第1〜第3のロータが装着され、前記第1〜第3の
    ロータの間の二つの空間に位置するように、ハウジング
    には第1、第2のコイルステータが介装され、第1のコ
    イルステータは所定位置に取り付けられ、第2のコイル
    ステータには位相変更手段が設けられている回転電機。
  3. 【請求項3】 請求項1において、回転軸には円盤状を
    なす第1〜第4のロータが装着され、前記第1〜第4の
    ロータの間の三つの空間に位置するように、ハウジング
    には第1〜第3のコイルステータが介装され、第1〜第
    3のコイルステータのうち少なくとも二つのコイルステ
    ータに位相変更手段が設けられている回転電機。
  4. 【請求項4】 請求項3において、第1〜第4のロータ
    の間の両端部の空間に配設された第1及び第3のコイル
    ステータには位相変更手段が設けられ、中央部の空間に
    配設された第2のコイルステータはハウジングに固定さ
    れている回転電機。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、複数
    のロータに取着した偶数の永久磁石はロータの回転方向
    に関して同一位相になるように取着され、かつ互いに対
    向する永久磁石の極性は互いに異極となるように、同一
    のロータに設けられた永久磁石の極性は回転方向に行く
    に従い交互に反転するように設定され、各コイルステー
    タの複数のコイルは永久磁石の個数と同じ個数に設定さ
    れている回転電機。
  6. 【請求項6】 請求項3において、回転電機は発電機で
    あって、第1〜第3のコイルステータのコイルの出力端
    子U、V、W及び互いに接続された出力端子X、Y、Z
    には、単相出力端子と三相出力端子を交互に切り換える
    開閉器が接続されている回転電機。
  7. 【請求項7】 請求項3において、回転電機は電動機で
    あって、第1〜第3のコイルステータのコイルの入力端
    子U、V、W及び互いに接続された入力端子X、Y、Z
    には、単相入力端子と三相入力端子を交互に切り換える
    開閉器が接続されている回転電機。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7のいずれかにおいて、前記
    ハウジングには回転軸と平行に複数の支持ロッドが設け
    られ、コイルホルダの外周寄りに円周方向に形成した長
    孔に対し前記支持ロッドを貫通することによりコイルス
    テータがロータの回転方向への位置を変更可能に支持さ
    れ、該コイルステータのコイルホルダにはハウジングに
    円周方向に形成した案内孔を貫通して外部に突出する操
    作レバーが取り付けられている回転電機。
  9. 【請求項9】 請求項8において、ハウジングはセンタ
    ハウジングとフロント及びリヤのハウジングにより構成
    され、前記複数の支持ロッドは前記各ハウジングを締め
    付け固定するボルトを兼用するものである回転電機。
  10. 【請求項10】 請求項2〜7のいずれかにおいて、複
    数のコイルステータのコイルは中心部から外周部に密に
    渦巻き状に巻回され、その渦巻面が前記ロータの永久磁
    石の磁極平面と平行になるようになっている回転電機。
  11. 【請求項11】 請求項2〜7のいずれかにおいて、最
    外側に位置するロータの外側面には磁束遮蔽板が取り付
    けられている回転電機。
  12. 【請求項12】 請求項2〜7のいずれかにおいて、前
    記ロータの磁石ホルダ及びコイルステータのコイルホル
    ダはともに非磁性材料により構成されている回転電機。
  13. 【請求項13】 請求項7において、前記位相変更手段
    は開閉器と連動機構を介して連結されている回転電機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011045479A2 (fr) * 2009-10-12 2011-04-21 Julien Gillonnier Machine electrique a bobines spiralees fixes ou mobiles.
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