JP2000165669A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

Info

Publication number
JP2000165669A
JP2000165669A JP11237492A JP23749299A JP2000165669A JP 2000165669 A JP2000165669 A JP 2000165669A JP 11237492 A JP11237492 A JP 11237492A JP 23749299 A JP23749299 A JP 23749299A JP 2000165669 A JP2000165669 A JP 2000165669A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
threshold value
value
image processing
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11237492A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4192351B2 (ja
Inventor
Seiji Oshima
誠二 大島
Toshitsugu Yamamoto
敏嗣 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP23749299A priority Critical patent/JP4192351B2/ja
Priority to US09/399,180 priority patent/US6625327B1/en
Publication of JP2000165669A publication Critical patent/JP2000165669A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4192351B2 publication Critical patent/JP4192351B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤差拡散法における問題点を解決することが
できる画像作成装置を提供する。 【解決手段】 入力された画素値を補正されたしきい値
Th(x)によりしきい値処理し、2値化された画素値
を出力する。その出力値から補正されたしきい値Th
(x)を減算し、フィードバック係数βを掛け合わせた
後、その周囲の画素のしきい値に拡散させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像処理装置およ
び画像処理方法に関し、特にしきい値を用いることによ
って階調を低減させた画像を作成することができる画像
処理装置および画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像の取扱いをデジタルで行なうことが
現在の画像処理の主流である。デジタル画像の表示や出
力に際しては、出力デバイスの特性による制約などによ
り、その画像の階調性をより少ない階調レベルで表現す
る必要が生じる場合が多い。当初より、擬似ハーフトー
ン処理として白と黒のドットのみで階調を再現する2値
化処理法など、さまざまなデジタルハーフトーニングの
画像処理手法が研究されてきている。
【0003】現在もなお用いられている組織的ディザ法
や誤差拡散法、そしてそれらの系統のさまざまな手法が
1960年代以降、開発され、改良されてきている。ま
た、近年においては計算処理のハードウェアの発展につ
れ、コスト最小化の手法など直接的に画素配置の最適な
探索を行なう方法等が開発されている。
【0004】こういった各ハーフトーニングの手法に対
しては、各々その利用目的に応じて長所や短所があり、
さまざまな課題とそれに対する対策が研究されている。
たとえば組織的ディザ法は処理が簡単であり、使いやす
いが、再現された画質は良好とは言い難い。誤差拡散法
はディザ法と比べて計算量は多くなるものの、画質は優
れている。
【0005】コスト最小化の手法など直接的に最適な探
索を行なう方法においては、ニューラルネットワークや
遺伝的アルゴリズム、シミュレーティッドアニーリング
などの各種最適化法が用いられている。これらの方法を
採用することにより、視覚モデルや出力デバイスモデル
などもプロセスに取り入れやすく、処理の自由度が拡大
する。しかしながら、反復的に演算し最適な状態を探索
するため、計算量が膨大になるという課題がある。
【0006】これらの課題は技術の進展とともに変化す
る。直接的に最適な探索を行なう方法を用いた場合にお
ける計算量が膨大になるという問題点は、計算処理速度
を規定するハードウェアの進歩により解決されるかもし
れない。しかし、簡便で高品質の出力デバイスの普及と
いう点からは、より簡単な計算処理が望まれる。
【0007】また、さらに共通の課題として、解像度と
階調性のトレードオフの問題がある。これも出力デバイ
ス自体の出力階調レベルの増加や解像度特性の向上によ
り解決されるかもしれない。しかしながら、たとえば文
字が画像として処理される機会の増大なども考えられ、
できるだけ簡便にこれらの処理を行なうことが望まれて
いる。
【0008】従来より、たとえば階調性を要する画像領
域と解像度を要する画像領域とを判別し、判別結果に応
じてそれぞれの領域で処理方法を変える方法や、複数の
処理方法を合体させて用いる方法などが画像処理の改良
のための手段として研究されてきている。しかし、それ
らを実行するためには領域判別などの新たな処理を開
発、付加する必要があり、簡便な方法とは言い難い。ハ
ード(出力デバイス)とのバランスから言うのであれ
ば、できれば誤差拡散法程度の処理で解像度と階調性と
を良好に保つという目的を達成したいものである。
【0009】図66は、従来の誤差拡散法を実行する画
像処理装置の構成を示すブロック図である。
【0010】図を参照して、画像処理装置は、多値画像
の1つの画素の画素値を入力する入力部501と、入力
された画素値から拡散された誤差を減算する減算器50
3と、減算器503の出力を補正された画素値として出
力する出力部505と、出力部505の出力に対ししき
い値処理を行ない2値データを形成するしきい値処理部
507と、しきい値処理部507の出力を画素データと
して出力する出力部509と、出力部505の出力をし
きい値処理部507の出力から減算する減算部511
と、減算部511からの出力結果を処理の対象となって
いる画素(注目画素)の周囲の画素に拡散させるための
誤差メモリ513とから構成される。
【0011】誤差拡散法により作成される画像は、特有
のテクスチャを有する。しかしブルーノイズ特性が指摘
されているように、そのテクスチャは視覚的には目立ち
にくい。ディザ法においてもより簡単にこのブルーノイ
ズ特性を得られるようにディザパターンを設定する方法
が研究されている。しかし、誤差拡散法は入力画像に対
して適応的にドットパターンを生み出していくため、デ
ィザ法よりも入力画像の特性を反映することができる。
【0012】その点で誤差拡散法は画質的にディザ法を
上回るが、誤差拡散法特有のノイズもある。これは穏や
かな階調変化領域においてテクスチャが変化することに
より境界のない部分においても境界線があるように見え
てしまう現象(テクスチャシフト)や、黒または白に近
い階調の領域で白または黒のドットがライン状に並びや
すくなる現象などである。
【0013】これらの現象を防ぐために誤差の拡散の重
み係数やしきい値を変調させるなどの改良法が各種開発
されている。また、解像度についてはその内在的なエッ
ジ強調特性が指摘されているが、十分であるとは言えな
い。
【0014】さらに誤差拡散法はそのアルゴリズムから
して入力画像の画素値を平均的に再現するように機能す
る。すなわち、画像の局所的な0次成分を再現するよう
に機能する。それに対して、1次以上の成分を強調すべ
く誤差拡散法の改善が行なわれている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した画
像処理方法の欠点を解消し、画質を改善することができ
る画像処理装置および画像処理方法を提供することを目
的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明のある局面に従うと、画像処理装置は、所定の
階調数で各画素の濃度レベルを示す第1画像信号を、前
記所定の階調数より少ない階調数の第2画像信号に変換
する画像処理装置であって、各画素の第1画像信号を順
次入力して、各画素の濃度レベルを所定のしきい値と比
較し、第2画像信号に変換するコンバータと、コンバー
タから出力される第2画像信号の信号レベルと前記しき
い値とに基づいて、続く画素の変換で用いられる前記所
定のしきい値を補正するフィードバック回路とを備え
る。
【0017】好ましくはフィードバック回路は、フィー
ドバック回路におけるフィードバック値を制御する制御
手段を備える。
【0018】好ましくは制御手段は、フィードバック係
数を設定するフィードバック係数設定器を備える。
【0019】好ましくはフィードバック係数設定器は、
フィードバック係数を変更可能である。
【0020】好ましくはフィードバック係数設定器は、
コンバータで変換される各画素の濃度レベルに応じて変
化するフィードバック係数を設定する。
【0021】好ましくはフィードバック係数設定器は、
コンバータで変換される各画素の各濃度レベルとフィー
ドバック係数との間の所定の関係に基づいて、フィード
バック係数を算出する算出部と、算出部で用いられる所
定の関係を変更する手段とを備える。
【0022】好ましくはフィードバック回路は、フィー
ドバック回路によるフィードバック値を、続いて変換さ
れる複数の周辺画素に、各周辺画素ごとに設定された重
みに応じて分散させる補正値メモリを備える。
【0023】好ましくは補正値メモリの重みは変更可能
とされる。好ましくは画像処理装置は、各画素の変換に
対して変化する値を所定のしきい値として発生させるし
きい値発生部をさらに備える。
【0024】好ましくはしきい値発生部は、変換する画
素の位置に応じて所定のしきい値を変化させる。
【0025】好ましくはしきい値発生部は、変換する画
素の濃度レベルに応じて所定のしきい値を変化させる。
【0026】好ましくは画像処理装置は、コンバータの
前に設けられ、コンバータで変換される各画素の濃度レ
ベルに所定の係数を乗算する乗算器をさらに備える。
【0027】好ましくは所定の係数は変更可能とされ
る。好ましくは画像処理装置は、第1画像信号のレベル
と、変換後の第2画像信号のレベルとの間の関係を示す
階調特性を、所定のしきい値およびフィードバック係数
の少なくとも1つを変更することにより調整する。
【0028】好ましくは画像処理装置は、第1画像信号
の最大レベルおよび最小レベルに対する階調特性を固定
し、最大レベルと最小レベルとの間の中間レベルの階調
特性を、所定のしきい値およびフィードバック係数の少
なくとも1つを変更することにより調整する。
【0029】好ましくは画像処理装置は、画像処理装置
内のいずれかの信号に、変換する第1画像信号とは関係
のない信号成分を重畳する。
【0030】好ましくは重畳する信号成分は、周期的な
パターンを表わす。好ましくは周期的なパターンは、分
散型ディザパターン、集中型ディザパターン、ライン型
パターンのいずれかである。
【0031】好ましくは重畳する信号成分は、ランダム
ノイズである。好ましくはランダムノイズは、ホワイト
ノイズ、ブルーノイズ、ピンクノイズのいずれかであ
る。
【0032】好ましくはフィードバック回路は、コンバ
ータから出力される第2画像信号の信号レベルの反転値
としきい値との差をフィードバックする。
【0033】この発明の他の局面に従うと、画像処理方
法は、所定の階調数で各画素の濃度レベルを示す第1画
像信号を、所定の階調数より少ない階調数の第2画像信
号に変換する画像処理方法であって、各画素の第1画像
信号を順次入力して、各画素の濃度レベルを所定のしき
い値と比較し、第2画像信号に変換する変換ステップ
と、変換ステップにより出力される第2画像信号の信号
レベルとしきい値とに基づいて、続く画素の変換で用い
られる所定のしきい値を補正するフィードバックステッ
プとを備える。
【0034】好ましくはフィードバックステップは、フ
ィードバックステップにおけるフィードバック値を制御
する制御ステップを含む。
【0035】好ましくは画像処理方法は、各画素の変換
に対して変化する値を所定のしきい値として発生させる
しきい値発生ステップをさらに備える。
【0036】好ましくは画像処置方法は、第1画像信号
のレベルと変換後の第2画像信号のレベルとの間の関係
を示す階調特性を、所定のしきい値およびフィードバッ
ク係数の少なくとも1つを変更することにより調整す
る。
【0037】好ましくは画像処理方法は、第1画像信号
の最大レベルおよび最小レベルに対する階調特性を固定
し、最大レベルと最小レベルとの間の中間レベルの階調
特性を、所定のしきい値およびフィードバック係数の少
なくとも1つを変更することにより調整する。
【0038】この発明のさらに他の局面に従うと、画像
処理装置は、所定の階調数で各画素の濃度レベルを示す
第1画像信号を、所定の階調数より少ない階調数の第2
画像信号に変換する画像処理装置であって、各画素の第
1画像信号を順次入力して、第2画像信号の階調数に対
応した区分に区分けする区分回路と、区分回路で区分け
された区分内で、入力した第1画像信号を正規化する正
規化回路と、正規化回路で正規化された第1画像信号を
順次入力して、各画素の信号レベルを所定のしきい値と
比較するコンパレータと、コンパレータから出力される
比較結果と所定のしきい値とに基づいて、続く画素の変
換で用いられる所定のしきい値を補正するフィードバッ
ク回路と、コンパレータから出力される比較結果と区分
回路で区分けされた区分に応じて、各画素に第2画像信
号の階調レベルを割り当てる割り当て回路とを備える。
【0039】好ましくはフィードバック回路は、フィー
ドバック回路におけるフィードバック値を制御する制御
手段を備える。
【0040】好ましくはフィードバック回路は、フィー
ドバック回路によるフィードバック値を、続いて変換さ
れる複数の周辺画素に、各周辺画素ごとに設定された重
みに応じて分散させる補正値メモリを備える。
【0041】好ましくは画像処理装置は、各画素の変換
に対して変化する値を所定のしきい値として発生させる
しきい値発生部をさらに備える。
【0042】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]図1は、本
発明の第1の実施の形態における画像作成装置の構成を
示すブロック図である。この装置が実行する画像の2値
化処理を「しきい値拡散法」と称する。尚、本件の図面
において、通常の矩形で囲われた部分は何らかの演算処
理を行う部分であり、丸角の矩形で囲われた部分は演算
処理を行わず値を出力するだけの部分であることを示し
ている。
【0043】図を参照して、画像作成装置は、イメージ
(画素値)入力部101と、しきい値処理部103と、
2値イメージ出力部105と、反転部113と、初期し
きい値発生部107と、減算部109と、補正しきい値
出力部111と、減算部115と、係数乗算部117
と、補正値メモリ119とから構成される。
【0044】多値画像の1つの画素値(0〜1)がイメ
ージ入力部101に入力される。例えば256階調の多
値画像n(0〜255)を扱う場合、イメージ入力部1
01には0〜1に正規化された値(n/255)が入力
される。しきい値処理部103は、補正しきい値出力部
111が出力する補正しきい値Th(x)と、イメージ
入力部101に入力された画素値とを比較する。画素値
≧補正しきい値Th(x)であれば、しきい値処理部1
03は“1”を出力し、画素値<補正しきい値Th
(x)であれば、しきい値処理部103は、“0”を出
力する。これにより、2値イメージ出力部105は、
“0”または“1”の2値のイメージを出力する。
【0045】初期しきい値発生部107は、補正前の初
期しきい値Th(x)を出力する。補正前の初期しきい
値Th(x)は、一定値でもよいし、ディザパターンと
なるように画素の位置に応じて変化させるようにしても
よい。
【0046】減算器109は、処理の対象となっている
画素(注目画素)に対応する補正値メモリ119に記憶
された補正値を読出し、その補正値を初期しきい値Th
(x)から減算する。その結果が補正しきい値Th
(x)とされる。
【0047】反転部113は、しきい値処理部103の
出力を反転させる。すなわち、しきい値処理部103の
出力が“0”であれば“1”を、“1”であれば“0”
を反転部113は出力する。
【0048】減算部115は、反転部113の出力から
補正しきい値Th(x)を減算し、出力する。係数乗算
部117は、減算部115の出力に対し、0〜1の間で
設定されるフィードバック係数βを掛け合わせ、出力す
る。なおβ=0とすることは、しきい値拡散を行なわな
いことを意味する。
【0049】補正値メモリ119は、処理の対象となっ
ている画素の周辺画素に対するしきい値の補正値に、係
数乗算部117の出力結果を分散させるためのメモリで
ある。図2を参照して、処理の対象となっている画素を
白丸で示すと、その周辺画素に対するしきい値の補正値
に係数乗算部117の出力結果が1〜32の比率(重み
係数)で振り分けられて記憶される。
【0050】図2に示されるように係数乗算部117の
出力結果の配分対象とする画素の数を通常の誤差拡散法
と比べて多くしているのは、配分の重み係数の種類を増
やして配分される値の単調さをなくすためである。すな
わち、誤差拡散法においては多様に変化する入力値(画
素値)に対して拡散処理を行うのに対して、しきい値拡
散法においては一定または一定に近いしきい値に対して
拡散処理を行う場合が多いからである。補正前の初期し
きい値が一定値ではなく、多様に変化する値をとる場合
には、配分対象の画素数を減らすようにしてもよい。
【0051】なお、誤差拡散法を用いた画像処理装置の
ブロック図(図66)と比較して、しきい値拡散法を用
いた装置においては出力をフィードバックするに際し
て、反転部113で反転処理を行なっている。これは出
力結果が入力値の側から見た出力であるため、それをし
きい値の側から見た出力に変えるための処理である。
【0052】また、しきい値へのフィードバックに際し
て係数乗算部117においてフィードバック係数βを掛
けているが、これは以下で述べるようにフィードバック
係数βを掛けなければ平均的にしきい値を再現するよう
にしか機能しないしきい値拡散法において、平均的に入
力値を再現するように働かせるための処理である。
【0053】以下にフィードバック係数βを変更した場
合の出力画像について説明する。図9〜図11はそれぞ
れフィードバック係数βを1,0,0.5としてしきい
値拡散法による2値化を行なった画像サンプルを示す図
である。初期しきい値は中央値である0.5で一定とし
た。図9に示されるフィードバック係数β=1の場合に
おいては、白と黒とのドットが画像の全面にわたりほぼ
均一に半々の密度となるように分布しており、しきい値
すなわち50%の濃度値が再現されている。微細構造と
しては入力画像のエッジ部分だけが強調され、全体的に
はフラットで輪郭だけが再現されている。すなわち、入
力画像の局所的な1次成分は出力画像に再現されるが、
入力画像の局所的な0次成分は再現されず、代りにしき
い値が再現される。尚、画像は局所的な0次成分(低周
波成分)と局所的な1次以上の成分(高周波成分)とか
らなっている。
【0054】一方、図10に示されるようにフィードバ
ック係数β=0とすると、しきい値拡散を行なわないこ
とに相当するため、単にしきい値(0.5)で入力値の
大小を判別し、2値化しただけの画像となる。
【0055】図11に示されるようにフィードバック係
数βを1と0の中間値の0.5と設定すると、図9の画
像と図10の画像の中間の画像となる。このサンプル画
像を見てわかるように、フィードバック係数βを0.5
に設定すると、しきい値ではなく入力画像の局所的な0
次成分が再現されるようになる。もちろん、入力画像の
局所的な1次以上の成分も再現されている。
【0056】しきい値拡散法において局所的な0次成分
として入力値が反映される仕組みを、入力値と初期しき
い値と出力値との関係を示す図15〜図18を用いて説
明する。参考までに、図12〜図14に、誤差拡散法を
用いたときの入力値としきい値と出力値との関係を示
す。
【0057】各々の図は原点をOとして、3次元空間で
入力値Im、初期しきい値Thに対する出力値Outを
ハッチングされた面により表示している。もちろん本来
の出力はmax(“1”)とmin(“0”)の2値し
かとりえないので、出力値Outは平均的な再現値つま
り局所的なドット密度を示している。
【0058】また、初期しきい値Thを中央値で一定と
した場合の入力値Imに対する出力値Outを各3次元
空間上に線で示した。また、図18は、初期しきい値T
hを中央値で一定とした場合の入力値Imと出力値Ou
tとの関係を2次元グラフ上で示したものである。
【0059】図15に示されるフィードバック係数β=
0の場合はしきい値拡散を行なわないことを示してい
る。図16に示されるフィードバック係数β=1の場合
においては、出力Outは初期しきい値Thのみに依存
することになる。すなわち、初期しきい値Thが一定で
あれば出力値Outも一定となる。従って、しきい値拡
散法においては、フィードバック係数βを0と1との中
間とすることが重要である。
【0060】フィードバック係数βが0から1に変化す
るにつれて出力値Outの関数面は傾いていき、フィー
ドバック係数β=0.5においては、図17に示される
ように入力値Imと初期しきい値Thとの両方の軸方向
に対して傾きを持つようになる。すなわち、この場合に
おいて出力値Outは入力値Imと初期しきい値Thと
の両方に依存する。従って、βを0.5に設定すること
によって、しきい値拡散法のアルゴリズムにより微細構
造としては入力画像の局所的な1次以上の成分を反映し
ながら、さらに、入力画像の局所的な0次成分をも再現
できるということになるのである。
【0061】平均的に入力値Imを再現可能にするため
にはフィードバック係数βの設定が重要であることは上
に述べた通りだが、図からもわかるように通常はフィー
ドバック係数β=0.5近辺が適当であるということに
なる。しかしながら、これは条件によって変化する。す
なわち、フィードバック係数β=0.5が妥当であるの
は、例に示したように初期しきい値が中央値で一定ある
いは一定に近い場合のみであって、初期しきい値が異な
る場合には最適なフィードバック係数βの値は変化す
る。
【0062】たとえば、図19に示されるように初期し
きい値Th(x)が入力値のような他の要素で変調され
るようにすることも可能である。この場合入力値に対す
る依存の程度によってフィードバック係数βは変わって
くる。図15〜図17から推察すると、入力値Imに対
して負に依存する程度が大きくなるに従い、出力関数面
は立っていき、最適なフィードバック係数βは0に近づ
いていく。また、入力値に対して正に依存する程度が大
きくなるに従い、出力関数面は寝ていき、最適なフィー
ドバック係数βは1に近づいていく。従って初期しきい
値は何であってもよいが、それに応じてフィードバック
係数βの設定を変えていく必要がある。
【0063】このようにして出力関数面の特性を生かす
ようにフィードバック係数βを設定することにより、し
きい値拡散法は入力値の局所的な1次以上の成分、すな
わち高周波成分を優先して再現するように機能しなが
ら、局所的な0次成分、すなわち低周波成分の再現をも
行なうことができる。
【0064】尚、図12から図14は誤差拡散法におけ
る3者の関係を示しており、図12のβ=0とは誤差拡
散を実施しない場合を示している。すなわち、図12に
おいては単純なしきい値による2値化が行なわれてい
る。図13のβ=1とは、通常の誤差拡散法を実施する
ことに相当している。出力値Outは入力値Imを反映
している。誤差拡散法の場合、βを0と1との中間にし
ても、出力関数は入力値がしきい値に近い部分で入力値
を反映し、入力値がmaxとminに近い部分において
は単純な2値化が行われるだけで大した意味を持たな
い。すなわち、誤差拡散法においては、βを0と1の中
間にしてもそれは単なる不十分な誤差拡散となるだけで
ある。
【0065】以下に、誤差拡散法との比較によりしきい
値拡散法の作用・効果を示す。図66に示される誤差拡
散法を用いた画像処理装置と図1に示されるしきい値拡
散法を用いた装置とを比較してわかるように、誤差拡散
法では入力された画素値と出力との差を入力へフィード
バックしているのに対して、しきい値拡散法ではしきい
値と出力との差をしきい値へフィードバックしている点
で大きく異なっている。すなわち、出力との差を演算す
る対象及び差をフィードバックする対象が、誤差拡散法
では入力値(入力された画素値)であるのに対して、し
きい値拡散法ではしきい値となっている。尚、しきい値
拡散法においても、そのフィードバックアルゴリズムに
より誤差拡散法と同様のテクスチャ(ブルーノイズ特
性)を得ることができる。
【0066】図3に4×4画素のfat-typeパターンによ
る組織的ディザ法を用いたハーフトーン処理結果を示
し、図4に誤差拡散法を用いたハーフトーン処理結果を
示し、図5に初期しきい値Th(x)として一定値を用
いた場合のしきい値拡散法(フィードバック係数β=
0.5)によるハーフトーン処理結果を示す。
【0067】組織的ディザ法を採用した場合には階調
性、および解像度とも最も悪くなる。誤差拡散法を用い
た場合にはディザ法と比べて階調性および解像度とも良
好になる。しかしながら、しきい値拡散法を用いた場合
には特に解像度において誤差拡散法を上回る。階調性、
およびテクスチャについてしきい値拡散法ではほぼ誤差
拡散法と同等の結果が得られる。特にしきい値拡散法に
おいても、誤差拡散法と同様にテクスチャシフトの発生
が見られる。ただし、誤差拡散法では発生している黒ま
たは白地に近い領域でドットがライン状に並ぶ欠点は、
しきい値拡散法においては発生しない。
【0068】図6は、初期しきい値Th(x)として4
×4画素のfat-typeのディザパターンを用いたしきい値
拡散法(フィードバック係数β=0.5)によるハーフ
トーン処理結果を示し、図7はしきい値として4×4画
素のfat-typeパターンをモデファイした誤差拡散法によ
るハーフトーン処理結果を示し、図8はエッジ強調を伴
った誤差拡散法を用いたハーフトーン処理結果を示して
いる。
【0069】しきい値拡散法において初期しきい値Th
(x)としてディザパターンを用いることにより、テク
スチャシフトの改善が見られる。誤差拡散法でも同様の
改善が行われている。しかしながら、しきい値拡散法に
おいてはこの改善により解像度など他の特性に悪影響を
与えることがなく、しきい値拡散法は依然として誤差拡
散法に対して優れている。エッジ強調を伴った誤差拡散
法を用いることにより、やはり解像度の向上が見られ
る。しかしながらこの場合においても平均的な入力値の
再現という誤差拡散法の本質的な機能に制約されること
から、特に低コントラストの細い線などでは十分な再現
性を得られない。
【0070】しきい値拡散法による2値化処理の出力画
像品質の特徴については既に述べたとおりである。そう
いった画像品質を生み出すプロセスについて誤差拡散法
と比較して説明する。
【0071】誤差拡散法が入力値を最大に利用して、つ
まり出力と入力の誤差を入力にフィードバックするとい
うプロセスを用いて適応的にドット配置を決めていく方
法で入力値を反映させた画像を作るのに対して、しきい
値拡散法では直接的には入力値をフィードバックに関与
させない。しきい値拡散法においては入力値は出力値を
決めるための比較に用いられるだけである。すなわち出
力のオン(“1”)またはオフ(“0”)はフィードバ
ックされるが、入力値そのものはフィードバックのプロ
セスには入り込まない。
【0072】ところが、しきい値拡散法においては、前
述したようにフィードバック係数βを適切な値に設定す
ることにより、出力結果に入力値を反映し、すなわち入
力画像の階調性を再現することができるのである。
【0073】また、誤差拡散法はその本質として局所的
には入力値を平均的に再現するように機能するが、しき
い値拡散法においてはそれがない。これも入力画像の再
現には一見不利なように見えるが、逆に言えば入力値に
拘束されにくいということでもある。
【0074】この入力値の平均的な再現という誤差拡散
法の機能が逆に制約となって働くケースを説明する。た
とえば白いバックグラウンドに対してグレーの、すなわ
ち低コントラストの細い線が存在するような場合を想定
する。この場合グレーであるからその度合いに応じてド
ット密度が決まることになる。仮に50%のグレーとす
ると、白と黒とのドットが平均的に半分ずつ存在しなけ
ればならない。すると、細い線であるからその線を構成
するドットの半分を白くすると、極端な場合には実線が
点線のようになりかねない。すなわち黒いドットを増や
して周囲に白いドットを負担してほしいところである
が、周囲はもともと白地であるから周囲にそれ以上の白
いドットを配分することができない。すなわちグレーの
細い線の濃度を平均的に再現するため線としての特性を
破壊してしまうこともあり得る。
【0075】こういった場合は線のグレーレベルをある
程度無視してでも線の特性、つまり低コントラストのエ
ッジ特性を再現するようにした方がよい。誤差拡散法の
機能は局所的な0次成分(低周波成分)の再現を優先す
る。しかしながら、その画像の性質によっては局所的な
1次以上の成分(高周波成分)を優先した方が望ましい
場合もあり、たとえば局所的に比較的微小な凹凸が存在
するような部分では0次成分すなわち平均的なレベルの
再現よりも1次以上の成分すなわち凹凸の再現を優先す
る方が望ましい。もちろん、なだらかな階調部分では0
次成分が再現されてもよい。
【0076】一方、前述したように、しきい値拡散法に
おいては局所的な1次以上の成分の再現に重きが置かれ
る。従って、誤差拡散法の機能が制約となって働く前述
した白いバックグラウンドに対してグレーの細い線が存
在するケースに対しても、局所的な1次以上の成分の再
現に重きが置かれるしきい値拡散法では、線のエッジ特
性が再現されるため良好な結果を得ることができるので
ある。
【0077】図23は、しきい値拡散法による具体的な
演算例を説明するための図である。図を参照して、減算
部109,115と、しきい値処理部103と、係数乗
算部117と、反転部113とによって、装置内の数値
がどのように変化するかが示されている。
【0078】具体的には、初期しきい値(しきい値t
h)、入力値(入力)、および係数βに対して、減算部
109の出力(補正しきい値Mod th)と、しきい
値処理部103の出力と、反転部113の出力(反転出
力)と、減算部115の出力(FB)と、係数乗算部1
17の出力(FB*β)とがどのように変化するかが示
されている。ここに、角谷繁明「誤差拡散法の高画質化
技術」日本写真学会誌60巻6号pp.353〜356
に倣って、しきい値拡散の助走区間を概算する。
【0079】ひとつの階調が出力の最大値に対して1/
255(=0.00392)のとき、しきい値が1方向
に1次元的に拡散されるとすると、図23の計算例から
わかるように、補正しきい値(Mod th)は1ステ
ップごとに半減していく。補正しきい値が最大値に対し
て1/255に達するのは、わずかに8ステップ目であ
る。これは望ましい助走区間((255)1/2/2≒
8)とほぼ等しい。誤差拡散法の場合は、128ステッ
プ後であるから、しきい値拡散法は誤差拡散法に比べ大
変有利である。ただし、実際には2次元的にしきい値は
拡散されるため、1方向に1次元的に拡散する場合に比
べて助走の期間は長くなる。
【0080】次に、具体的な画像処理の結果について説
明する。図24は、処理の対象となる画像を示す図であ
る。この画像は、0〜255の256の階調を有する。
画像中の黒色の部分は251/255の濃度を示す部分
であり、中央の正方形の部分は4/255の濃度を示す
部分である。また、2つの矢印で示される部分に、23
0/255の濃度のラインが引かれている。
【0081】上述の第1の実施の形態のしきい値拡散法
を用いた画像作成装置で、図24に示される画像の2値
化処理を行なった。なお、初期しきい値は0.5とし、
係数βは0.5とした。また、しきい値の拡散には図2
に示されるマトリックスを使った。
【0082】図25は、その画像処理結果を示す図であ
る。図に示されるように、しきい値拡散法を採用する
と、ドット発生の遅延や尾引きが少ない。
【0083】図26は、図24に示される画像を誤差拡
散法(しきい値は0.5、誤差の拡散には図2と同じマ
トリックスを使った)により処理した結果を示した図で
ある。この図からわかるように、誤差拡散法を採用した
場合には、ドット発生の遅延や尾引きが激しくなる。こ
のように、しきい値拡散法は誤差拡散法よりも優れてい
ることがわかる。
【0084】尚、参考までに、図27および図28に、
初期しきい値を0.5、入力値を0.2としたときのし
きい値拡散処理の結果を示す。図28においては、4つ
のステップ(1)〜(4)における各数値の流れが示さ
れている。
【0085】[変形例]図1に示される構成に代えて、
図19に示される構成をしきい値拡散法に採用するよう
にしてもよい。図19の構成では、初期しきい値Th
(x)が入力値により変調される。この場合、フィード
バック係数βを調整する必要がある。
【0086】また、図1に示される構成に代えて、図2
0に示される構成を採用してもよい。これは、入力値に
係数αを掛け合わせる乗算部302を備えたものであ
る。係数αにより2値化処理の効果の度合いを制御する
ことができ、エッジの強調度合いをたとえば強くするこ
となどが可能となる。この場合においても係数αにより
適正なフィードバック係数βの値が変化するため、フィ
ードバック係数βを調整する必要が生じる。
【0087】なお、図19に示される装置構成と、図2
0に示される装置構成とを足し合わせ、初期しきい値T
h(x)の入力値による変調と、入力値に対し係数αを
掛け合わせる処理とを同時に行なうようにしてもよい。
【0088】以上に述べたようにしきい値拡散法は、画
像入力値の局所的な1次以上の成分を優先して再現する
ように機能する。しかしそれにもかかわらず、パラメー
タを設定することにより局所的な0次成分の再現を行な
うことも可能である。また、アルゴリズムとしては誤差
拡散法と同様のフィードバックを用いており、出力画像
のテクスチャも誤差拡散法と同様のブルーノイズ特性を
持つ。また、計算量も誤差拡散法並みである。
【0089】しきい値拡散法により、誤差拡散法に似た
出力の画像品質を保ちながら、白または黒に近い下地部
分でのドットがライン状に並びやすいという誤差拡散法
の欠点を解消することができる。また、低コントラスト
のエッジ成分の再現などさまざまなメリットをしきい値
拡散法は有している。
【0090】2値化によるハーフトーンの再現に関して
は、視覚特性の考慮が今後さらに注目されると考えられ
る。その場合、観察される画像の全体的な特性と局所的
な特性のバランスとが重要である。すなわち、画像内の
局所的な相関を維持しながら全体的な階調を再現するこ
とが必要となってくる。画像を観察する者は両者の特性
が最大限となるように心理的にバランスさせていると考
えられるからである。従って、入力画像の局所的な0次
成分と1次以上の成分とをそれぞれコントロールして簡
単に再現できるような手法がより必要となってくる。し
きい値拡散法はそのような要求を満たす画像作成方法に
寄与していくものである。
【0091】[第2の実施の形態]第2の実施の形態に
おける画像処理装置は、第1の実施の形態における画像
作成装置を複数用いて、複数の色成分からなる多値画像
の階調を低減させる。
【0092】ここでは、プリンタ用のC(シアン)、M
(マゼンタ)、Y(イエロー)、およびK(ブラック)
の4色からなるカラー画像の処理を対象としている。
【0093】図21は、本実施の形態における画像処理
装置の構成を示すブロック図である。図を参照して、画
像処理装置は、カラー画像データを入力し、C、M、Y
およびKの多値画像に分解して出力する入力部601
と、C、M、YおよびKのそれぞれに対応した画像作成
装置100a〜100dと、画像作成装置100a〜1
00dから出力される2値画像を重ね合わせて出力する
出力部603とから構成される。
【0094】ここに、画像作成装置100a〜100d
の1つの構成として、第1の実施の形態およびその変形
例の構成を用いることができる。
【0095】図21に示される画像作成装置100a〜
100dのそれぞれにおいて異なるフィードバック係数
βを設定することができる。すなわち、4色を重ね合わ
せるときの効果を考えて、フィードバック係数を各色ご
とに変えて設定してもよい。
【0096】また、初期しきい値Th(x)について
も、自由に設定することができる。つまり、適当なパタ
ーンを4種類用意してそれを初期しきい値としてもよ
い。このような工夫により、4色の画像データを重ね合
わせたときの色再現への有利な効果を与えることができ
る。
【0097】すなわち、色の重ね合わせ時に干渉による
ノイズなどが発生しないように処理を行なうことができ
る。たとえば、ディザスクリーンを初期しきい値Th
(x)として利用する処理ではスクリーンのピッチや角
度を変えて4種類のスクリーンパターンを用意し、それ
ぞれの色に対応させればよい。このようにして、本実施
の形態においてはカラー画像固有の処理をすることがで
きる。
【0098】また、図21に示されるように4色の画像
データをそれぞれ独立に処理することは処理の簡素化の
目的から望ましいが、必ずしもそのようにする必要はな
い。
【0099】たとえば、入力を4次元色空間でのベクト
ルの集合と考えて、4次元空間でのしきい値拡散を行な
ってもよい。その場合、フィードバックの係数も各次元
の成分を持ったベクトルとして設定することになる。ま
た、初期しきい値もその出力値がベクトルであるような
関数として設定することになる(初期しきい値ベクトル
Th(x))。
【0100】しきい値拡散方式を採用することによっ
て、第2の実施の形態においても第1の実施の形態で述
べたようなメリットがあるが、それを第2の実施の形態
のように適切な方法でカラー画像に適応することによ
り、さらに出力媒体上での各色の発色ドット配置の関係
をコントロールすることができる。これにより、より綺
麗な色再現に寄与することができる。たとえば本実施の
形態においては、各色ごとの初期しきい値に互いに干渉
し合わないようなパターンを設定することにより、それ
を実現することができる。
【0101】また、各色のフィードバック係数(β)を
それぞれ独立に調整することにより、各色の階調性を制
御し、出力画像の色味自体を調整することも可能であ
る。このように、しきい値拡散方式をカラー画像に適用
することにより、新たな画質調整の自由度ができてくる
というメリットもある。
【0102】すなわち、カラー画像にしきい値拡散法を
採用した場合の効果として、色ごとに係数や初期しきい
値を可変設定することができ、出力時のドット配置に対
する調整操作が可能となる。また、出力時の階調再現に
も各色独立に効果を与えることができ、色味を調整する
ことができる。
【0103】これらの操作を適切に行なうことにより、
出力されるカラー画像の発色自体の鮮やかさや、色味の
最適化など、より良好な色再現を実現することができ
る。
【0104】このような発明は、デジタル化されたフル
カラー階調画像を出力可能な色成分に分解し、各々の色
成分について2値の出力を行なう装置などに適用するこ
とができる。特にカラープリンタなどのカラー画像出力
装置は、ペーパー上に画素位置に応じてインクなどの色
材を出力するが、各カラー成分の色材の出力がオン/オ
フの2値に制約されるものが多い。こういった場合、各
色材のドット配置、面積などにより、色相や彩度といっ
た色再現とともにハーフトーンを表現するような処理
(2値化処理)が行なわれるが、こういった処理として
本発明を実施することができ、その効果が生きてくる。
【0105】すなわち、比較的簡単な計算とあまり大き
くないメモリで処理を行なうことができ、オリジナルの
カラー画像の階調性を十分に再現することができ、また
色再現などの画質についてもより向上できるような2値
化処理を提供することができる。
【0106】[変形例]なお、図21に示される装置構
成を、図22に示されるような構成に変形してもよい。
【0107】図22を参照して、画像処理装置は、C、
M、YおよびKの画像データを入力する入力部701
と、入力部701からC、M、YおよびKの画像データ
を順次入力し、2値画像を作成する画像作成装置100
と、画像作成装置100からの出力データをC、M、Y
およびKの画像データとして出力する出力部703と、
C、M、YおよびKの画像処理のそれぞれに応じて初期
しきい値Th(x)やフィードバック係数βを設定する
設定部705と、装置全体の制御を行なう制御部707
とを備える。
【0108】この装置においては、順次入力されたC、
M、YおよびKの画像データを1つの画像作成装置10
0でシリアルに処理し、出力するものである。また、そ
れぞれの色成分に応じてしきい値やフィードバック係数
を変更するものである。このように装置を構成すること
で、図21の装置と同様な動作を行なう画像処理装置を
提供することが可能となる。
【0109】[第3の実施の形態]図29は、本発明の
第3の実施の形態における画像作成装置の構成を示すブ
ロック図である。図を参照して、画像作成装置は、第1
の実施の形態と同様に、入力部101と、しきい値処理
部103と、2値イメージ出力部105と、反転部11
3と、初期しきい値発生部107と、減算部109と、
補正しきい値出力部111と、減算部115と、係数乗
算部117と、補正値メモリ119とを備えている。
【0110】そして、本実施の形態において画像作成装
置はさらに、係数βを入力する係数β入力部601と、
初期しきい値th設定部603と、係数β設定部605
とを備えている。すなわち、この画像作成装置は、ユー
ザによって初期しきい値thおよび係数βの少なくとも
一方を設定することを特徴としている。これにより、画
像再現におけるγ特性(画像再現特性)をコントロール
することができる。
【0111】図30は、初期しきい値thおよび係数β
を変化させたときのγ特性を示す図である。初期しきい
値th、係数βのそれぞれにおいて、示されるグラフの
横軸が入力値、縦軸が出力値を示している。
【0112】従来技術である誤差拡散法によると、γ特
性を変動させるためには、別個特性を補正するための補
正関数演算部やルックアップテーブルなどを用いる必要
があった。しかし、しきい値拡散法を用いると、thや
βを変化させるだけでγ特性をコントロールすることが
できる。
【0113】[第4の実施の形態]図31は、本発明の
第4の実施の形態における画像作成装置の構成を示すブ
ロック図である。図を参照して、画像作成装置は第1の
実施の形態と同様に、入力部101と、しきい値処理部
103と、2値イメージ出力部105と、反転部113
と、初期しきい値発生部107と、減算部109と、補
正しきい値出力部111と、減算部115と、係数乗算
部117と、補正値メモリ119とを備えている。
【0114】そして、本実施の形態において画像作成装
置はさらに、初期しきい値thを設定する初期しきい値
th設定部603と、係数βを算出するための係数kを
出力する係数k出力部609と、入力部101の入力
値、初期しきい値thおよび係数kに基づいて各画素ご
とにβを算出するβ算出部611と、係数kを設定する
k設定部607とから構成されている。
【0115】図32は、β算出部611によるβの算出
方法を説明するための図である。図に示されるように、
入力部101からの入力値が“0”であれば、βの値に
は初期しきい値thが設定される。入力値がthと等し
ければ、βの値にはkが設定される。入力値が“1”で
あれば、βの値には1−thが設定される。
【0116】図33は、本実施の形態における効果を説
明するための図である。図を参照して、(A)に示され
るように、入力値に応じてβを変化させることで、
(B)に示されるように入力が0(最小レベル)のとき
に出力(ドット密度)が0、入力が1(最大レベル)の
ときに出力が1となるγ特性を装置に持たせることがで
きる。
【0117】すなわち、白やベタを表現するために、ド
ット密度0(=ドットを打たない)、ドット密度1(=
ドット密度100%)を表現することが、多くの場合必
要となってくる。また、連続した階調性を確保するため
に、γ特性は連続で単調(に増加、または減少する)で
あることが必要である。またハーフトーニング処理で求
められるγ特性は必ずしもリニア(=直線)ではない。
【0118】本実施の形態においては、このような要求
を満たす画像処理を行なうことができる。すなわち、入
力が0のとき、β=thとなるようにすると、入力が0
(=最小値)のとき出力ドット密度が0で、かつ入力が
中間レベルである場合に単調に出力が増加するという特
性を得ることができる。同様に、入力が1(=最大値)
のときβ=1−thとなるようにすると、入力が1のと
きに、出力ドット密度が1となる。また、入力が0や1
以外のときにはβおよびthを入力に対して連続に自由
に定めることができる。この実施の形態では、パラメー
タkを任意に定め、入力とβとを関係付けるという方法
を取っている。このような構成にすると、thとkとを
変更するだけで、必要な特性を簡単に得ることができ
る。
【0119】図34は、k=0.7の状態において、t
hを変化させたときのγ特性の変化を示す図である。こ
のように、thを変化させると、出力画像全体の明るさ
を変えることができる。
【0120】また、図35はth=0.5の状態におい
て、kの値を変化させたときのγ特性の変化を示す図で
ある。このように、kを変化させることで出力画像のコ
ントラストを変えることができる。
【0121】[応用例]図36(A)は、あるレーザプ
リンタの特性を示した図であり、印字されるドットの密
度と明度L(人間の目に対する映り方)との関係を示す
図である。図から明らかなように、ドット密度と明度L
とはリニアな特性ではない。もしも、図37(C)で示
されるような特性が画像処理の過程で得られれば図36
(B)に示されるリニアなドット密度と明度Lとの特性
が得られるはずである。
【0122】図38および図39は、kとthとを変更
して得られる入力イメージと出力ドット密度との関係を
示す図である。また、図40および図41は、図36
(A)で示される特性を有するレーザビームプリンタに
第4の実施の形態における画像作成装置を適用し、kお
よびthを調整することによりγ特性を持たせた場合の
入力イメージと出力明度との関係を示す図である。
【0123】図40(D)に示されるように、誤差拡散
法のみを採用し、γ補正を行なわなかった場合には、図
36(B)に示されるような望ましいγ特性が得られな
いこととなるが、本実施の形態のようにしきい値拡散法
によりkとthとを調整することで、望ましいγ特性に
近いγ特性(図40の〜および図41の〜)を
得ることができる。
【0124】また、入力値の変化に基づいて図2に示さ
れる重み係数を変化させるようにしてもよい。
【0125】さらに本実施の形態においては入力値に基
づいて係数βや重み係数を変化させることとしたが、し
きい値拡散アルゴリズム内の値(出力値、反転出力値、
フィードバック値、補正しきい値など)に基づいて、t
hやβや重み係数を変化させるようにしてもよい。
【0126】さらに、画像の種類によってthやβや重
み係数を変化させてもよい。ここに、画像の種類とは画
像の色(C,M,Y,Kなど)、カラー/モノクロ、イ
メージであるかテキストであるか、自然画であるかグラ
フィックであるかなどである。
【0127】従来、誤差拡散法などを用いたデジタルハ
ーフトーニング技術を採用した場合において、CMYK
のそれぞれが同じ値の画像データ(グラフィックスであ
りがちな画像データ)を処理する場合では、同じドット
パターンが生じ、画質を損ねていた。そこでCMYKで
それぞれth,β,重み係数のいずれかを互いに異なら
せるようにすると、そのような問題を解決することがで
きる。
【0128】また、CMYKそれぞれの色材で一般に発
色の特性は異なる。従って、好ましい特性を得るために
は、従来それぞれの色について特性を補正するための補
正関数演算もしくはルックアップテーブルなどを用いる
必要があった。しかししきい値拡散法を用いることによ
り、色ごとにふさわしいth,βなどを設定するだけで
CMYKそれぞれで好ましい特性を得ることができる。
【0129】さらに、画像の種類によって好ましいγ特
性は異なる。たとえばテキスト画面では高いコントラス
トが必要とされるが、しきい値拡散法を用いれば、βを
小さく設定することにより高いコントラストを得ること
ができる。また、モノクロ自然画では、一般にハイキー
な画面がよいとされるため、thを小さくすればよい。
一般に、1つの作像手段は他種類の画像に対応しなけれ
ばならないし、それぞれの画像データに対し異なったγ
特性を与えることが好ましい。このような要求も、画像
の種類に応じて異なったth、β、重み係数を与えれば
実現できる。
【0130】また、補正値メモリ119はフィードバッ
ク係数乗算部117の後に入れることとしたが、図31
の(*)で示される位置にもってくるようにしてもよ
い。
【0131】さらに、図2に示される重みをユーザの任
意に変更可能としてもよい。 [第5の実施の形態]また、図31に示される初期しき
い値th設定部603およびk設定部607による設定
を、図42に示されるようにセンサ651の出力に基づ
いて自動的に行なうようにしてもよい。すなわち、セン
サ651により環境値を検出し、環境値によってthや
k(あるいはさらに重み係数やβ)を変化させるのであ
る。ここに、環境値とは、温度、電源電圧、湿度、紙の
種類、作像方式、色材の残量、色材の種類、経年変化、
感光体、発光素子などにより定まる値である。
【0132】作像手段のγ特性は一般に環境値によって
変化する。環境値の変化によるγ特性の変化を補うため
にth、k、β、重み係数を変化させるのである。ま
た、環境値を検出する代わりに、出力部105からの出
力を直接検出するようにしてもよい。
【0133】[第6の実施の形態]図43は、本発明の
第6の実施の形態における画像作成装置の構成を示すブ
ロック図である。図を参照して、画像作成装置は第1の
実施の形態と同様に入力部101と、しきい値処理部1
03と、2値イメージ出力部105と、反転部113
と、初期しきい値発生部107と、減算部109と、補
正しきい値出力部111と、減算部115と、係数乗算
部117と、補正値メモリ119とを備えている。
【0134】そして、本実施の形態において画像作成装
置はさらに、ノイズレベルの最大値(係数n)を設定す
るn設定部701と、係数nを出力する係数n出力部7
03と、入力値、係数nおよび初期しきい値thに基づ
いてノイズを発生させるノイズ発生部705と、初期し
きい値thとノイズとを加算させる加算部707とを備
える。
【0135】また、画像作成装置は第4の実施の形態と
同様に、係数k出力部709と、入力値、初期しきい値
thおよび係数kに基づいて各画素ごとにβを算出する
β算出部701とを備えている。
【0136】図44は、図43のノイズ発生部705の
構成を示すブロック図である。図を参照して、ノイズ発
生部705は、入力値と係数nと初期しきい値thとに
基づいて、ノイズレベル(N)を発生させるノイズレベ
ル発生器705aと、周期的なノイズパターンを発生さ
せるノイズパターン発生器705bと、ノイズレベル発
生器705aの出力とノイズパターン発生器705bと
の出力を掛け合わせる乗算器705cとから構成され
る。
【0137】図45(A)はノイズ発生部705の処理
を示す図であり、図45(B)はβ算出部701の処理
を示す図である。
【0138】図45(A)に示されるように、ノイズレ
ベルは入力値が0であれば、0となり、入力値がthで
あればnとなり、入力値が1であれば0となる。
【0139】図45(B)に示されるβ算出部701の
処理は、第4の実施の形態と同じであるためここでの説
明を繰返さない。
【0140】図46〜図51はノイズパターン発生器7
05bが出力するパターンの具体例を示す図である。図
46〜図49は集中型のディザパターンであり、図50
は分散型のディザパターンであり、図51はライン型の
パターンである。
【0141】このようなパターンは予めメモリに記憶さ
せてもよいし、画素の位置の情報からパターンを算出す
るようにしてもよい。このような規則的なパターンをし
きい値に加えることにより、出力される画像の画質を向
上させることができる。
【0142】すなわち、しきい値拡散法では結晶化、テ
クスチャシフトが誤差拡散法に比べて大きい(誤差拡散
法よりも格子状に規則的にドットが並ぶ傾向が強く、テ
クスチャシフトが目立つ)という問題点と、図34およ
び図35示されるようにγ特特性を示すグラフに凹凸が
あるという問題点とがあるが、本実施の形態ではノイズ
を付加することによりそれらの問題点を解決することが
できる。
【0143】なお、積極的にパターンを見せることによ
り質感の向上を図る場合には、集中型ディザパターンま
たはライン型のパターンを用いるのがよい。一方、パタ
ーンを見せたくないのであれば分散型のパターンを用い
るのがよい。
【0144】[第6の実施の形態の効果]図52および
図53は、係数kと初期しきい値thとを変化させたと
きのγ特性の変化を示す図であり、図34および図35
に対応する図である。なお、ここに係数nは0.2とし
た。
【0145】図からも明らかであるように、本実施の形
態によりしきい値にノイズを付加させると、γ特性の曲
線に凹凸が生じることを防ぐことができる。
【0146】また、図54はテクスチャシフトの具体例
を示す図である。図において、1つの四角形内は一定濃
度の現画像をしきい値拡散法により2値化した結果を示
している。図に示されるように、1つの四角形内でドッ
トパターンの変化により模様(テクスチャシフト)が現
われている。
【0147】図55、56および57はそれぞれ、本実
施の形態において図46、47および51のパターンを
付加した画像処理を行なった結果を示す図である。図に
示されるように、本実施の形態ではテクスチャシフトの
発生を防ぐことができることがわかる。
【0148】なお、上述の実施の形態においてはノイズ
として周期的パターンを加えることとしたが、ランダム
ノイズを加えるようにしてもよい。ここにランダムノイ
ズとはたとえばホワイトノイズや、ブルーノイズやピン
クノイズを示す。ホワイトノイズとは、すべての周波数
成分を均等に含んだノイズであり、ブルーノイズとは高
い周波数成分をより多く含むノイズであり、ピンクノイ
ズとは低い周波数成分をより多く含むノイズである。
【0149】図58は、図54に対応する原画像にホワ
イトノイズを付加してテクスチャシフトの改善を図った
例である。
【0150】最も一般的なノイズはホワイトノイズであ
り、発生も容易である。解像度を重視する場合にはブル
ーノイズを用いた方が一般的によい結果が得られる。逆
に軟らかな質感を求める場合にはピンクノイズを用いる
のがよい。
【0151】また、ノイズはしきい値に加えることとし
たが、フィードバック係数や重み係数や初期しきい値や
入力値などの画像作成装置内のいずれかの信号にノイズ
を加えるようにしてもよい。さらに、しきい値を拡散さ
せる範囲を広くするか狭くするかを変化させることでノ
イズとしてもよい。
【0152】また、本実施の形態においては入力値によ
りノイズの強度を変えることとしたが、しきい値拡散ア
ルゴリズム内の値(たとえば出力値、反転出力値、フィ
ードバック値、初期しきい値、フィードバック係数な
ど)に基づいて、加えるノイズの強度およびパターンを
変化させるようにしてもよい。
【0153】さらに、CMYKなどの色によって、加え
るノイズの強度やパターンを変化させるようにしてもよ
い。すなわち複数の色を重ねて印字する場合、異なる色
に同じパターンが存在すると互いに干渉して画質の低下
をもたらすので好ましくない。従って色ごとに、異なっ
た信号パターンを加えたり、強度を変えたり、パターン
の角度を変えたり、周期を変えることでこのような問題
を解決することができる。
【0154】さらに、画像の種類によって、加える信号
パターンの強度やパターンの種類を変化させてもよい。
ここに画像の種類とは、カラー/モノクロ、イメージ/
テキスト、自然画/グラフィックなどである。
【0155】さらに、温度、湿度、電源電圧、色材残
量、色材の種類、経年変化、感光体、発光素子などに基
づく値である環境値によって、加える信号パターンの強
度およびパターンを変化させてもよい。
【0156】これらは画像の種類や環境値によって加え
る信号(ノイズ)の最適値が異なるからである。
【0157】[出力のサンプル]図59〜図63は、し
きい値拡散法および誤差拡散法を用いた画像のプリント
結果を示す図である。
【0158】図59〜図61および図63はしきい値拡
散法による出力結果を示すものであり、図62は誤差拡
散法による出力結果を示すものである。
【0159】また、図59において、しきい値拡散法に
用いた係数はk=0.9,th=0.7,n=0.2で
あり、図60においてはk=0.9,th=0.75,
n=0.2であり、図61においてはk=0.9,th
=0.8,n=0.2であり、図63においてはk=
0.9,th=0.7,n=0.2である。なお、これ
らの画像のプリントに用いたレーザプリンタは、図36
(A)の特性を示すプリンタである。
【0160】これらの出力結果からわかるように、誤差
拡散法を用いた場合(図62)では、画像が黒く潰れて
しまうが、しきい値拡散法を用いた場合には良好な画像
を得ることができるという効果がある。
【0161】[第7の実施の形態]第1から第6の実施
の形態は入力された多値画像を2値化処理するものであ
ったが、第7の実施の形態はしきい値拡散法にて多値化
処理を行うものである。ここで多値化処理とは、入力さ
れた例えば256階調の多値画像をそれよりも階調数の
少ない例えば4階調の多値画像に変換する処理を指す。
【0162】まず、多値化処理の基本的な考え方を説明
する。図64は256階調の入力画像から4階調の出力
画像への変換を説明するグラフである。図64では、入
力画像を3つの区分に区切り、それぞれの区分毎にしき
い値拡散法を利用した2値化処理を行っている。すなわ
ち、区分aでは階調0と階調1の2階調を出力するしき
い値拡散を行い、区分bでは階調1と階調2の2階調を
出力するしきい値拡散を行い、区分cでは階調2と階調
3の2階調を出力するしきい値拡散を行っている。この
区分毎のしきい値拡散法を利用した2値化処理により、
256階調の入力画像は階調0から階調3の4階調の出
力画像に変換される。尚、区分けに利用される境界値は
出力階調に応じて決定される。例えば、出力階調が0、
0.4、0.8、1の4階調であるとすると、入力画像
は0〜102(=255*0.4)、103〜204
(255*0.8)、205〜255の3つの区分に区
分けされる。
【0163】図65は、本実施の形態における画像作成
装置の構成を示すブロック図である。図中、破線Aで囲
った部分がしきい値拡散法にて2値化処理を行う部分で
あり、それ以外の部分は入力画像の区分けや出力階調の
割り当てなどの処理を行う。2値化処理部分は第1から
第6の実施の形態と同様の構成が利用できるため説明は
省略する。尚、前述の実施の形態と同様にしきい値Th
(x)やフィードバック係数βが手動あるいは自動で変
更できるのは言うまでもない。以下、2値化処理部分以
外の構成を説明する。
【0164】まず多値画像(0〜1)が入力部B1に入
力される。例えば256階調の画像の場合は0/255
〜255/255に正規化された値が入力される。入力
画像は区分け部B2により入力階調に応じて3個の区分
に区分けされる。すなわち、入力画像が0〜102/2
55の場合は区分aに、入力画像が103/255〜2
04/255の場合は区分bに、入力画像が205/2
55〜255/255の場合は区分cに区分けされる。
一方、正規化処理部B3では、区分け部B2の区分け結
果に応じてそれぞれの区分内で入力画像を0〜1に正規
化した値Rinを出力する。
【0165】しきい値処理部B4は、正規化された値R
inに対してRin≧しきい値Th(x)であれば"1"
を出力し、Rin<しきい値Th(x)であれば"0"を
出力するという通常の2値化処理を行う。割り当て部B
5では、区分け部B2での区分け結果及びしきい値処理
部B4での2値化処理結果に基づいて、出力階調の割り
当てを行う。すなわち、入力画像が区分aの場合、2値
化処理結果が0であれば階調0を割り当て2値化処理結
果が1であれば階調1を割り当てる。入力画像が区分b
の場合、2値化処理結果が0であれば階調1を割り当て
2値化処理結果が1であれば階調2を割り当てる。入力
画像が区分cの場合、2値化処理結果が0であれば階調
2を割り当て2値化処理結果が1であれば階調3を割り
当てるこのように、各区分毎に2値化処理を行うことに
より、256階調の入力画像を4階調の出力画像に変換
することが可能になる。
【0166】尚、上記の説明では256階調の入力画像
から4階調の出力画像への変換だけを示しているが、任
意の入力階調から任意の出力階調への変換も同様の手法
で可能である。
【0167】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の1つにおける画像作成
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 補正値メモリ119の作用を説明するための
図である。
【図3】 組織的ディザ法を用いたハーフトーン処理結
果を示す図である。
【図4】 誤差拡散法を用いたハーフトーン処理結果を
示す図である。
【図5】 しきい値拡散法によるハーフトーン処理結果
を示す図である。
【図6】 しきい値拡散法によるハーフトーン処理結果
を示す図である。
【図7】 誤差拡散法によるハーフトーン処理結果を示
す図である。
【図8】 エッジ強調を伴った誤差拡散法を用いたハー
フトーン処理結果を示す図である。
【図9】 フィードバック係数β=1とした場合のしき
い値拡散処理結果を示す図である。
【図10】 フィードバック係数β=0とした場合のし
きい値拡散処理結果を示す図である。
【図11】 フィードバック係数β=0.5とした場合
のしきい値拡散処理結果を示す図である。
【図12】 誤差拡散法においてβ=0である場合の入
力値Imとしきい値Thと出力値Outの関係を示す図
である。
【図13】 誤差拡散法においてβ=1である場合の入
力値Imとしきい値Thと出力値Outとの関係を示す
図である。
【図14】 しきい値が中央値である場合の入力値と出
力値との関係を示す図である。
【図15】 しきい値拡散法においてβ=0である場合
の入力値Imとしきい値Thと出力Outとの関係を示
す図である。
【図16】 しきい値拡散法においてβ=1である場合
の入力値Imとしきい値Thと出力Outとの関係を示
す図である。
【図17】 しきい値拡散法においてβ=0.5である
場合の入力値Imとしきい値Thと出力Outとの関係
を示す図である。
【図18】 しきい値が中央値である場合の入力値と出
力値との関係を示す図である。
【図19】 初期しきい値Th(x)を入力値により変
調させるしきい値拡散法を用いた画像作成装置のブロッ
ク図である。
【図20】 図1の装置の変形例を示す図である。
【図21】 第2の実施の形態における画像処理装置の
構成を示すブロック図である。
【図22】 図21の装置の変形例を示すブロック図で
ある。
【図23】 しきい値拡散法による具体的な演算例を説
明するための図である。
【図24】 処理の対象となる画像を示す図である。
【図25】 しきい値拡散法を用いた処理結果を示す図
である。
【図26】 誤差拡散法での処理結果を示す図である。
【図27】 しきい値拡散処理の結果を示す図である。
【図28】 しきい値拡散処理の結果をステップごとに
示した図である。
【図29】 第3の実施の形態における画像作成装置の
構成を示すブロック図である。
【図30】 初期しきい値thおよび係数βを変化させ
たときのγ特性を示す図である。
【図31】 第4の実施の形態における画像作成装置の
構成を示すブロック図である。
【図32】 β算出部611によるβの算出方法を説明
するための図である。
【図33】 第4の実施の形態における効果を説明する
ための図である。
【図34】 k=0.7の状態においてthを変化させ
たときのγ特性の変化を示す図である。
【図35】 th=0.5の状態においてkの値を変化
させたときのγ特性の変化を示す図である。
【図36】 あるレーザプリンタのドット密度と明度と
の関係を示す図である。
【図37】 図36のプリンタに対する好ましいγ特性
を示す図である。
【図38】 thを変化させたときにおけるγ特性の変
化を示す図である。
【図39】 kを変化させたときのγ特性の変化を示す
図である。
【図40】 しきい値拡散法によるγ特性の変化を示す
図である。
【図41】 しきい値拡散法によるγ特性の変化を示す
図である。
【図42】 第5の実施の形態における画像形成装置の
ブロック図である。
【図43】 第6の実施の形態における画像作成装置の
構成を示すブロック図である。
【図44】 ノイズ発生部705の構成を示すブロック
図である。
【図45】 ノイズ発生部とβ算出部との処理を示す図
である。
【図46】 ノイズパターンの第1の例を示す図であ
る。
【図47】 ノイズパターンの第2の例を示す図であ
る。
【図48】 ノイズパターンの第3の例を示す図であ
る。
【図49】 ノイズパターンの第4の例を示す図であ
る。
【図50】 ノイズパターンの第5の例を示す図であ
る。
【図51】 ノイズパターンの第6の例を示す図であ
る。
【図52】 第6の実施の形態による効果を示す第1の
図である。
【図53】 第6の実施の形態による効果を示す第2の
図である。
【図54】 テクスチャシフトの例を示す図である。
【図55】 図46のパターンを加えた状態を示す図で
ある。
【図56】 図47のパターンを加えた状態を示す図で
ある。
【図57】 図51のパターンを加えた状態を示す図で
ある。
【図58】 ホワイトノイズを付加してテクスチャシフ
トを改善した例を示す図である。
【図59】 しきい値拡散法による出力結果を示す第1
の図である。
【図60】 しきい値拡散法による出力結果を示す第2
の図である。
【図61】 しきい値拡散法による出力結果を示す第3
の図である。
【図62】 誤差拡散法による出力結果を示す図であ
る。
【図63】 しきい値拡散法による出力結果を示す第4
の図である。
【図64】 第7の実施の形態における処理を示す図で
ある。
【図65】 第7の実施の形態における画像作成装置の
構成を示すブロック図である。
【図66】 誤差拡散法を用いた画像処理装置の構成を
示す図である。
【符号の説明】
101 イメージ入力部、103 しきい値処理部、1
05 2値イメージ出力部、107 しきい値発生部、
109 減算部、111 補正しきい値出力部、113
反転部、115 減算部、117 フィードバック係
数乗算部、119 補正値メモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の階調数で各画素の濃度レベルを示
    す第1画像信号を、前記所定の階調数より少ない階調数
    の第2画像信号に変換する画像処理装置であって、 各画素の第1画像信号を順次入力して、各画素の濃度レ
    ベルを所定のしきい値と比較し、第2画像信号に変換す
    るコンバータと、 前記コンバータから出力される第2画像信号の信号レベ
    ルと前記しきい値とに基づいて、続く画素の変換で用い
    られる前記所定のしきい値を補正するフィードバック回
    路とを備えた、画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記フィードバック回路は、前記フィー
    ドバック回路におけるフィードバック値を制御する制御
    手段を備えた、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、フィードバック係数を
    設定するフィードバック係数設定器を備えた、請求項2
    に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記フィードバック係数設定器は、フィ
    ードバック係数を変更可能である、請求項3に記載の画
    像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記フィードバック係数設定器は、前記
    コンバータで変換される各画素の濃度レベルに応じて変
    化するフィードバック係数を設定する、請求項4に記載
    の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記フィードバック係数設定器は、 前記コンバータで変換される各画素の各濃度レベルとフ
    ィードバック係数との間の所定の関係に基づいて、フィ
    ードバック係数を算出する算出部と、 前記算出部で用いられる所定の関係を変更する手段とを
    備えた、請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記フィードバック回路は、前記フィー
    ドバック回路によるフィードバック値を、続いて変換さ
    れる複数の周辺画素に、各周辺画素ごとに設定された重
    みに応じて分散させる補正値メモリを備えた、請求項1
    に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記重みは変更可能である、請求項7に
    記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 各画素の変換に対して変化する値を前記
    所定のしきい値として発生させるしきい値発生部をさら
    に備えた、請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記しきい値発生部は、変換する画素
    の位置に応じて前記所定のしきい値を変化させる、請求
    項9に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記しきい値発生部は、変換する画素
    の濃度レベルに応じて前記所定のしきい値を変化させ
    る、請求項9に記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記コンバータの前に設けられ、前記
    コンバータで変換される各画素の濃度レベルに所定の係
    数を乗算する乗算器をさらに備えた、請求項1に記載の
    画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記所定の係数は変更可能である、請
    求項12に記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記第1画像信号のレベルと、変換後
    の第2画像信号のレベルとの間の関係を示す階調特性
    を、前記所定のしきい値およびフィードバック係数の少
    なくとも1つを変更することにより調整する、請求項1
    に記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 前記第1画像信号の最大レベルおよび
    最小レベルに対する階調特性を固定し、最大レベルと最
    小レベルとの間の中間レベルの階調特性を、前記所定の
    しきい値およびフィードバック係数の少なくとも1つを
    変更することにより調整する、請求項14に記載の画像
    処理装置。
  16. 【請求項16】 前記画像処理装置内のいずれかの信号
    に、前記変換する第1画像信号とは関係のない信号成分
    を重畳する、請求項1に記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記重畳する信号成分は、周期的なパ
    ターンを表わす、請求項16に記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記周期的なパターンは、分散型ディ
    ザパターン、集中型ディザパターン、ライン型パターン
    のいずれかである、請求項17に記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 前記重畳する信号成分は、ランダムノ
    イズである、請求項16に記載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】 前記ランダムノイズは、ホワイトノイ
    ズ、ブルーノイズ、ピンクノイズのいずれかである、請
    求項19に記載の画像処理装置。
  21. 【請求項21】 前記フィードバック回路は、前記コン
    バータから出力される第2画像信号の信号レベルの反転
    値と前記しきい値との差をフィードバックする、請求項
    1に記載の画像処理装置。
  22. 【請求項22】 所定の階調数で各画素の濃度レベルを
    示す第1画像信号を、前記所定の階調数より少ない階調
    数の第2画像信号に変換する画像処理方法であって、 各画素の第1画像信号を順次入力して、各画素の濃度レ
    ベルを所定のしきい値と比較し、第2画像信号に変換す
    る変換ステップと、 前記変換ステップにより出力される第2画像信号の信号
    レベルと前記しきい値とに基づいて、続く画素の変換で
    用いられる前記所定のしきい値を補正するフィードバッ
    クステップとを備えた、画像処理方法。
  23. 【請求項23】 前記フィードバックステップは、前記
    フィードバックステップにおけるフィードバック値を制
    御する制御ステップを含む、請求項22に記載の画像処
    理方法。
  24. 【請求項24】 各画素の変換に対して変化する値を所
    定のしきい値として発生させるしきい値発生ステップを
    さらに備えた、請求項22に記載の画像処理方法。
  25. 【請求項25】 前記第1画像信号のレベルと変換後の
    第2画像信号のレベルとの間の関係を示す階調特性を、
    前記所定のしきい値およびフィードバック係数の少なく
    とも1つを変更することにより調整する、請求項22に
    記載の画像処理方法。
  26. 【請求項26】 前記第1画像信号の最大レベルおよび
    最小レベルに対する階調特性を固定し、最大レベルと最
    小レベルとの間の中間レベルの階調特性を、前記所定の
    しきい値およびフィードバック係数の少なくとも1つを
    変更することにより調整する、請求項25に記載の画像
    処理方法。
  27. 【請求項27】 所定の階調数で各画素の濃度レベルを
    示す第1画像信号を、前記所定の階調数より少ない階調
    数の第2画像信号に変換する画像処理装置であって、 各画素の第1画像信号を順次入力して、第2画像信号の
    階調数に対応した区分に区分けする区分回路と、 前記区分回路で区分けされた区分内で、前記入力した第
    1画像信号を正規化する正規化回路と、 前記正規化回路で正規化された第1画像信号を順次入力
    して、各画素の信号レベルを所定のしきい値と比較する
    コンパレータと、 前記コンパレータから出力される比較結果と前記所定の
    しきい値とに基づいて、続く画素の変換で用いられる前
    記所定のしきい値を補正するフィードバック回路と、 前記コンパレータから出力される比較結果と前記区分回
    路で区分けされた区分に応じて、各画素に第2画像信号
    の階調レベルを割り当てる割り当て回路とを備えた、画
    像処理装置。
  28. 【請求項28】 前記フィードバック回路は、前記フィ
    ードバック回路におけるフィードバック値を制御する制
    御手段を備えた、請求項27に記載の画像処理装置。
  29. 【請求項29】 前記フィードバック回路は、前記フィ
    ードバック回路によるフィードバック値を、続いて変換
    される複数の周辺画素に、各周辺画素ごとに設定された
    重みに応じて分散させる補正値メモリを備えた、請求項
    27に記載の画像処理装置。
  30. 【請求項30】 各画素の変換に対して変化する値を所
    定のしきい値として発生させるしきい値発生部をさらに
    備えた、請求項27に記載の画像処理装置。
JP23749299A 1998-09-24 1999-08-24 画像処理装置および画像処理方法 Expired - Fee Related JP4192351B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23749299A JP4192351B2 (ja) 1998-09-24 1999-08-24 画像処理装置および画像処理方法
US09/399,180 US6625327B1 (en) 1998-09-24 1999-09-20 Method and apparatus of image processing capable of gradation reducing process with high image quality

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28883498 1998-09-24
JP10-288834 1998-09-24
JP23749299A JP4192351B2 (ja) 1998-09-24 1999-08-24 画像処理装置および画像処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000165669A true JP2000165669A (ja) 2000-06-16
JP4192351B2 JP4192351B2 (ja) 2008-12-10

Family

ID=26533233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23749299A Expired - Fee Related JP4192351B2 (ja) 1998-09-24 1999-08-24 画像処理装置および画像処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4192351B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7161708B2 (en) 2000-09-27 2007-01-09 Minolta Co., Ltd. Image processing apparatus and method allowing control of edge enhancement effect
JP2007110699A (ja) * 2005-09-16 2007-04-26 Fujifilm Corp 画像処理方法及び画像記録装置
US7826096B2 (en) 2005-09-16 2010-11-02 Fujifilm Corporation Image processing method and image recording apparatus

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7161708B2 (en) 2000-09-27 2007-01-09 Minolta Co., Ltd. Image processing apparatus and method allowing control of edge enhancement effect
JP2007110699A (ja) * 2005-09-16 2007-04-26 Fujifilm Corp 画像処理方法及び画像記録装置
US7826096B2 (en) 2005-09-16 2010-11-02 Fujifilm Corporation Image processing method and image recording apparatus
JP2010252397A (ja) * 2005-09-16 2010-11-04 Fujifilm Corp 画像処理方法及び画像記録装置
JP4596174B2 (ja) * 2005-09-16 2010-12-08 富士フイルム株式会社 画像処理方法及び画像記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4192351B2 (ja) 2008-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4902837B2 (ja) モノクロ画像への変換方法
EP0598104B1 (en) Method and apparatus for reproducing an image with gray level printing
EP1558017A2 (en) Halftoning method and system
JPH08107500A (ja) 高/低輝度画像域の均質な応答を利用した誤差拡散ハーフトーン処理システム及び方法
JPH0774950A (ja) 印刷シンボルのモデル化を用いたハーフトーン画像生成方法
JP3973734B2 (ja) 電子イメージ処理システム及び処理方法
JPH11127352A (ja) 文書のハーフトーニング方法
US5784496A (en) Error sum method and apparatus for intercolor separation control in a printing system
JP3992789B2 (ja) 入力画像変換方法及び画素値量子化方法
JP2000059624A (ja) ハ―フト―ンイメ―ジ生成方法
US5260807A (en) Method and apparatus for imbedding controlled structure for gray scale rendering
US6625327B1 (en) Method and apparatus of image processing capable of gradation reducing process with high image quality
JPH0865517A (ja) 2値印刷装置において、画像データのプレ歪によりトーン補正を行うための改良方法、および装置
JP4192351B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP4232335B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
US8139267B2 (en) Method, apparatus and program for creating a threshold value matrix
US7616347B2 (en) System and method for multi-bit halftoning
US7620243B2 (en) Noise reduction for primary tones for image replication systems
JP4023095B2 (ja) 電子写真装置及び画像処理プログラム
US7161708B2 (en) Image processing apparatus and method allowing control of edge enhancement effect
JP2001028054A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
US6006011A (en) Target patterns controlled error management
JP2004048194A (ja) 画像処理装置及び方法
JP2001358940A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP3774127B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050613

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080422

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080826

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131003

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees