JP2000164179A - バッテリー用の水素ガス処理装置 - Google Patents

バッテリー用の水素ガス処理装置

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JP2000164179A
JP2000164179A JP10334609A JP33460998A JP2000164179A JP 2000164179 A JP2000164179 A JP 2000164179A JP 10334609 A JP10334609 A JP 10334609A JP 33460998 A JP33460998 A JP 33460998A JP 2000164179 A JP2000164179 A JP 2000164179A
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JP
Japan
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battery
opening
case
catalyst
case body
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JP10334609A
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English (en)
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Seiya Matsushima
誠也 松島
Hiroaki Makino
宏明 牧野
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Honda Access Corp
Original Assignee
Honda Access Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水素ガスを水蒸気としこの水蒸気をそのまま
外部へ排気する構成とすると共に、更にバッテリーに対
して被覆状態で収納するケース体に触媒を設ける構成と
して、バッテリーのメーカーが異なっても収納でき、バ
ッテリー内で発生する水素ガスを水蒸気化して外部へ排
出させることができ、バッテリーを車室内にも置くこと
ができることとなる画期的なバッテリー用の水素ガス処
理装置を提供すること。 【解決手段】 バッテリー1全体を完全に密閉収納し得
るケース体2に排気部3を設け、このケース体2内に収
納したバッテリー1から発生する水素ガスを酸化させ水
蒸気とする触媒4を前記排気部3に配設したバッテリー
用の水素ガス処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリーの充電
時に発生する水素ガスを酸化し水蒸気として排気するバ
ッテリー用の水素ガス処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、アウトドア用電源として、廉価な車載用のバッテリ
ーが用いられているが、バッテリーは充電時に水素ガス
を発生するため車室内では充電させない仕様となってい
る。
【0003】また、最近、車載ソーラセルの電力を充電
するバッテリーを車室内に置きたい要望もあるが、やは
り充電時に水素ガスを発生するため、車室内には置けな
い仕様とせざるを得ない。
【0004】一方、バッテリー技術の中に触媒栓という
技術がある。
【0005】この触媒栓は、バッテリーの上部の排気口
となるネジ込み孔に栓体をネジ込み装着するもので、バ
ッテリーの内部で発生する酸素ガスと水素ガスをこの栓
体内に設けた触媒により水蒸気化して自然冷却し、水と
して再び排気口を介してバッテリー内に戻し、無補水化
を実現しようとするものである。
【0006】しかし、このような触媒栓は排気口となる
ネジ込み口にネジ込み装着する構成であるから、このネ
ジ込み口の規格が各社同一ではないために、バッテリー
交換の際、他社のバッテリーを購入すると装着できない
場合がある。
【0007】本発明は、このような問題に着目し、水素
ガスを水として再びバッテリー内へ戻すというこれまで
の触媒栓の基本的な発想を転換し、水素ガスを水蒸気と
しこの水蒸気をそのまま外部へ排気する構成とすると共
に、更にバッテリー全体を収納するケース体に触媒を設
ける構成として、バッテリーのメーカーが異なっても収
納でき、バッテリー内で発生する水素ガスを漏らさず水
蒸気化して外部へ排出させることができ、バッテリーを
車室内にも置くことができることとなる画期的なバッテ
リー用の水素ガス処理装置を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0009】バッテリー1全体を密閉収納し得るケース
体2に排気部3を設け、このケース体2内に収納したバ
ッテリー1から発生する水素ガスを酸化させ水蒸気とす
る触媒4を前記排気部3に配設したことを特徴とするバ
ッテリー用の水素ガス処理装置に係るものである。
【0010】また、前記ケース体2にこのケース体2の
一部を開閉可能な開閉カバー体5を設けて、この開閉カ
バー体5を開放したケース体2の開放部6よりケース体
2内にバッテリー1を収納・取り出し可能に構成し、こ
の開閉カバー体5が前記開放部6を閉塞してケース体2
内を密閉状態に保持する閉塞機構7をケース体2に設け
たことを特徴とする請求項1記載のバッテリー用の水素
ガス処理装置に係るものである。
【0011】また、一部が開口した収納ケース部8内に
前記バッテリー1を収納配設し、このバッテリー1の電
力を出力する出力端を設けて成る電源装置Aのこの収納
ケース部8を前記ケース体2とするものであって、この
収納ケース部8の開口部を前記開放部6とし、この開放
部6を密閉閉塞する前記開閉カバー体5を設け、この収
納ケース部8と開閉カバー体5とによってバッテリー1
全体を収納する前記ケース体2を構成し、この収納ケー
ス部8若しくは開閉カバー体5に前記触媒4を配設した
排気部3を設け、この開閉カバー体5に前記閉塞機構7
を設けたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項
に記載のバッテリー用の水素ガス処理装置に係るもので
ある。
【0012】また、上部が開口した収納ケース部8内に
前記バッテリー1を収納配設し、このバッテリー1の電
力を出力する出力端を設けて成る電源装置Aのこの収納
ケース部8を前記ケース体2とするものであって、この
収納ケース部8の上部開口部を前記開放部6とし、この
開放部6を密閉閉塞する開閉カバー体5を開閉上蓋とし
て設け、この収納ケース部8と開閉カバー体5とによっ
てバッテリー1全体を収納する前記ケース体2を構成
し、この開閉上蓋となる開閉カバー体5に前記触媒4を
配設した排気部3を設け、この開閉カバー体5に前記閉
塞機構7を設けたことを特徴とする請求項3記載のバッ
テリー用の水素ガス処理装置に係るものである。
【0013】また、前記ケース体2に設けた排気部3
に、前記触媒4を収納した通気可能な収納部10を設け
て、前記触媒4を前記排気部3に配設したことを特徴と
する請求項1〜4のいずれか1項に記載のバッテリー用
の水素ガス処理装置に係るものである。
【0014】また、通気材9を対設して構成した前記収
納部10に前記触媒4を配設したことを特徴とする請求項
5記載のバッテリー用の水素ガス処理装置に係るもので
ある。
【0015】また、前記排気部3に容体取付部10Bを設
け、前記触媒4を通気可能に収納した収納体10Aを前記
容体取付部10Bに配設して前記収納部10を構成したこと
を特徴とする請求項5,6のいずれか1項に記載のバッ
テリー用の水素ガス処理装置に係るものである。
【0016】また、前記排気部3に配設した前記触媒4
の周囲を、耐熱性を有する素材で構成したことを特徴と
する請求項1〜7のいずれか1項に記載のバッテリー用
の水素ガス処理装置に係るものである。
【0017】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0018】例えば、バッテリー1全体を本発明たるケ
ース体2で完全に密閉収納する。或いは、予めケース体
2内にバッテリー1を密閉収納したケース付バッテリー
を提供する。
【0019】このバッテリー1においては、充電時に水
素ガスが発生しても、この水素ガスは密閉されたケース
体2内へ排気されるものの、ケース体2の外部へそのま
ま排気されることがない。
【0020】このケース体2内の水素ガスはケース体2
に設けた触媒4へと導かれ、この触媒4によって酸化さ
れ水蒸気となってケース体2に設けた排気部3からケー
ス体2外部へと排出される。
【0021】従って、ケース体2がバッテリー全体を密
閉収納するから、水素ガスがケース体2外へ漏れ出るこ
とが略完全に防止されることになり、またケース体2内
に排気された水素ガスは水蒸気となってケース体2外へ
排出されるから、バッテリー1を車両室内に置くことも
取付配設することも可能となる。
【0022】尚、本発明によれば、充電時におけるケー
ス体2外周囲の外気中における水素ガス濃度は0に近い
ことが確認されている。
【0023】また、この触媒4はバッテリー1全体を密
閉収納するケース体2に設け、従来の触媒栓のようにネ
ジ込み装着する構成でないため、バッテリー1の外形規
格にさほどの相違がないことから、バッテリー1のメー
カーが異なってもケース体2内に容易に収納可能とな
る。
【0024】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0025】バッテリー1全体を密閉収納し得るケース
体2に排気部3を設け、このケース体2内に収納したバ
ッテリー1から発生する水素ガスを酸化させ水蒸気とす
る触媒4を前記排気部3に配設した構成としている。
【0026】本実施例のケース体2は、バッテリー1を
収納し得る一部が開放した箱状体に構成している。ま
た、この収納したバッテリー1とケース体2内側面との
間に、バッテリー1上面部の液口栓12の通気孔13から排
気される水素ガスと酸素ガスとを導くための導入空間14
が形成されるようにこのケース体2の大きさ寸法を設定
している。
【0027】図1〜図3は、第一実施例を示している。
【0028】本実施例では、ケース体2を、上部が開放
した箱状のケース本体8と,このケース本体8の上部開
放部6を閉塞し得る底部が開放した箱状の開閉カバー体
5とから成る構成としている。
【0029】また、このケース本体8の上部開放部6よ
りケース本体8内にバッテリー1を収納・取り出し可能
に構成し、バッテリー1を収納したこのケース本体8の
開放部6を前記開閉カバー体5で閉塞すると、このバッ
テリー1全体を密閉収納し得るように構成している。
【0030】この開閉カバー体5が前記開放部6を閉塞
してケース体2内を密閉状態に保持する閉塞機構7を設
けている。
【0031】この閉塞機構7は、前記ケース本体8にバ
ックル15を複数設ける一方、開閉カバー体5がケース本
体8を閉塞した状態でこのバックル15を係止する係止具
16を開閉カバー体5に設けた構成としている。従って、
このバックル15で確実に閉塞状態を保持できることにな
り、またこのバックル15による閉塞保持構造は、簡易に
設計実現な構成であるため量産性に秀れ安価に構成でき
る。
【0032】本実施例では、この開閉カバー体5の上部
位置に通気可能な排気部3を設け、この排気部3に前記
触媒4を収納した通気可能な収納部10を設けて、この触
媒4を前記排気部3に配設している。
【0033】更に具体的に説明すれば、前記排気部3
は、開閉カバー体5の上壁部に容体取付部10Bを設け、
この容体取付部10Bの底部には開閉カバー体5の内部と
外部とを連通する連通孔17を形成し、この連通孔17を介
してケース体2の内部と外部とを通気可能とした構成と
している。
【0034】この容体取付部10Bに触媒4を通気可能に
収納した収納体10Aを配設して前記収納部10を構成して
いる。
【0035】この収納体10Aを具体的に説明すると、粒
状の触媒4を上下に対設した通気材9間に配設し、この
触媒4の周側部に例えばガラス板などの不通気性材11を
設けて、この通気材9と不通気性材11とで触媒4を収納
した構成としているもので、この触媒4入りの収納体10
Aを容体取付部10Bに係合し、押さえ板(係止片部)18
で止着して収納部10を構成したものである。
【0036】尚、水素ガスを酸化させる触媒4として
は、アルミナ粒にPd処理したものが一般的であって、
このような触媒4を採用することが好ましく、また、通
気材9としては、酸化アルミニウムや炭化珪素の砥粒を
ビトリファイド,レジノイド,セラックというような結
合剤でくっつけたものが一般的であって、このような通
気材9を採用することが好ましい。
【0037】このように構成することで排気部3の形成
と共に、触媒4のこの排気部3への配設構成が容易に行
えることになり、量産性に秀れる。
【0038】即ち、排気部3に設ける触媒4を収納した
収納部10を、前記開閉カバー体5の内部上部位置に配設
した構成とし、前記バッテリー1から発生する水素ガス
が空気よりも軽いため、連通孔17を介して触媒4に導か
れ、この触媒4によって酸化された(水素ガスと酸素ガ
スとが結合した)水蒸気が前記開閉カバー体5の外部へ
排気され易いように構成している。
【0039】また、この容体取付部10Bの底壁部に、収
納体10Aを構成する下側の通気材9の周縁部を接着固定
している。
【0040】従って、下側の収納体10Aの周縁部を容体
取付部10Bの底壁部に接着したことで、水素ガスが下側
の収納体10Aを通らずに容体取付部10B底から触媒4と
容体取付部10B内側面との間を通過してしまうことを防
止し、また、触媒4の側部に位置する不通気性材11によ
り下側の収納体10Aは通過したものの、触媒4の途中
(酸化途中)で触媒4と容体取付部10B側面との間に酸
化しかけの水素ガスが抜け出てしまうことも防止し、確
実に水素ガスを酸化させ水蒸気化させて外部に排出し得
るように構成している。
【0041】また、本実施例では、前記排気部3に配設
した前記触媒4の周囲、即ち容体取付部10Bを、耐熱性
を有する素材で構成し、触媒4で水素ガスが酸化反応を
起こす際に反応加熱が生じ、この反応熱によって触媒4
を支えている容体取付部10Bが熱変形することを防止し
ている。
【0042】また、本実施例では、パッキン19を開閉カ
バー体5の下端部内側面の全周に設け、開閉カバー体5
がケース本体8の上部開放部6を閉塞した際、この開放
部6が密閉状態となるように構成している。
【0043】従って、例えば、バッテリー1全体をケー
ス体2で密閉収納する。或いは、予めケース体2内にバ
ッテリー1を密閉収納したケース付バッテリーを提供す
れば、バッテリー1の充電時に発生する水素ガスは、バ
ッテリー1の外部へそのまま排気されず密閉されたケー
ス体2内へ排気され、ケース体2(開閉カバー体5)上
部に設けた触媒4へと導かれ、この触媒4によって酸化
され水蒸気となってケース体2に設けた排気部3からケ
ース体2外部へと排出される。
【0044】即ち、バッテリー1内で水素ガス・酸素ガ
スが発生すると、バッテリー1の上面部の例えば液口栓
12に設けてある通気孔13からケース体2内の導入空間14
に排気され、水素ガス・酸素ガスは空気より軽く排気部
3も上部に設けてあるため、ケース体2内を上昇し、排
気部3へと導かれる。
【0045】この際、ケース体2がバッテリー全体を密
閉収納するから、水素ガスがケース体2外へ漏れ出るこ
とが略完全に防止される。
【0046】従って、ケース体2内に排気された水素ガ
スは、水蒸気となってケース体2外へ排出されるから、
バッテリー1を車両室内に置くことも取付配設すること
も可能となる。
【0047】尚、出願人が、本実施例の水素ガス処置装
置を使用して充電時におけるケース体2外周囲の外気中
における水素ガス濃度を測定したところ、本実施例にお
いては、数日充電を行っても数十ppm程度とほとんど0
に近いことが確認されている。即ち、本実施例によれ
ば、ケース体2外部への水素ガス漏れがなく、水素ガス
を酸化し水蒸気化してケース体2外部へ排出できた。
【0048】しかも、この触媒4はバッテリー1全体を
密閉収納するケース体2(開閉カバー体5)に設け、従
来の触媒栓のようにネジ込み装着する構成でないため、
バッテリー1の外形規格にさほどの相違がないことか
ら、バッテリー1のメーカーが異なってもケース体2内
に容易に収納可能となる。
【0049】また、本実施例では、触媒4を収納した収
納部10を開閉カバー体5の内部上面の最上部位置、即ち
導入空間14の最上部に設けたため、水素ガスが上部に停
留することなく確実に触媒4へ導かれて水蒸気となり外
部へ排出される。
【0050】本実施例では、単に前述のように開閉カバ
ー体5の上壁部に収納部10を配設し得るように構成する
ことで前記作用・効果を確実に発揮できると共に、構成
が簡単となり、量産性に秀れ、触媒4の収納も容易とな
る。
【0051】尚、前記触媒4への導入作用が一層良好と
なるように開閉カバー体5の内部上面を収納部10へ向か
って上昇傾斜する傾斜面を付けても良い。
【0052】また、本実施例では、開閉カバー体5の閉
塞機構7としてバックル15による係止構造を採用した場
合を示したが、開閉カバー体5とケース本体8とに圧入
係合構造を設けて圧入装着するように構成しても良い
し、ベルト掛けにより閉塞状態を保持する構成でも良
い。
【0053】尚、図中符号20はバッテリー1上面の極栓
21と係合するための配線22をケース体2内へ導くための
配線22挿通部で、グロメットなどを利用して外部と通気
遮断状態に配設できるようにした構成で、23は極栓21と
係合する係合具である。
【0054】また、図4に示す第二実施例は、第一実施
例において、前記ケース本体8の一側上縁部と開閉カバ
ー体5の一側下縁部とをヒンジ部24を介して一体的に連
結し、このヒンジ部24を介して開閉カバー体5が前記開
放部6を起伏開閉可能に構成した場合の実施例である。
【0055】また、図5,図6に示す第三実施例は、ケ
ース体2を、側部開口型の箱状のケース本体8と、この
ケース本体8の側部開放部6を閉塞し得る側部開口型の
箱状の開閉カバー体5とから成る構成とした実施例であ
る。更に説明すると、ケース本体8の側部開放部6は傾
斜状に開口し、この側部開放部6を閉塞し得るように開
閉カバー体5も側部開口部が傾斜した三角形状の変形箱
型に構成している。
【0056】また、この開閉カバー体5の上部角部に前
記第一実施例と同様の構成の触媒4を配設した排気部3
を設け、本実施例においても触媒4をケース体2の上部
位置に配設することで水素ガスが良好に触媒4に導かれ
るように構成している。
【0057】本実施例の閉塞機構7は、ケース本体8の
下壁部の側部開放部6側端部から水平板部25を延長突設
し、この水平板部25に係止孔26を複数設ける一方、この
係止孔26に係脱自在に嵌挿係止するL形の係止片27を開
閉カバー体5の図面における下端縁に複数突設してい
る。また、前記係止孔26に係止片27を係止した上で、開
閉カバー体5で側部開放部6を閉塞した状態を係止保持
するバックル15を、ケース本体8の上面部の側部開放部
6寄りに複数設けた構成としている。この本実施例の閉
塞機構7構造も簡易に設計実現可能な構成であり、量産
性に秀れ安価に構成できる。
【0058】また、本実施例では、図示していないが、
ケース本体8の側部開放部6の周縁部や開閉カバー体5
の周縁部にパッキン19を設けて、開閉カバー体5がケー
ス本体8の上部開放部6を閉塞した際、この開放部6が
密閉状態となるように構成する。
【0059】図中符号28は、開閉カバー体5の上面部に
設けた把手部であり、この把手部28によりケース体2の
持ち運びを容易に行えるように構成している。
【0060】また、上記した第一・第二・第三実施例以
外にも、側部が開口した収納ケース部8内に前記バッテ
リー1を収納配設し、このバッテリー1の電力を出力す
る出力端を設けて成る既存の電源装置Aがあるが、図7
に示すようにこの収納ケース部8(ケース本体8)の側
部開口部を前記開放部6とし、この開放部6を密閉閉塞
する前記開閉カバー体5を設けて、この収納ケース部8
と開閉カバー体5とによってバッテリー1全体を密閉収
納する前記ケース体2を構成し、この開閉カバー体5若
しくは収納ケース部8に前記触媒4を配設した排気部3
を設ける(図面では収納ケース部8に設けた)構成とし
ても良い。図中符号29は把手部である。
【0061】また、この場合、前述の各実施例と同様に
バックル15による閉塞機構や、開閉カバー体5と収納ケ
ース部8とに圧入係合構造を設けて圧入装着するように
構成する閉塞機構や、ベルト掛けによる閉塞機構を設け
て、密閉閉塞状態を保持するように構成し、また、開閉
カバー体5と収納ケース部8とにパッキン19を設けて、
開放部6を開閉カバー体5が閉塞した状態が密閉状態と
なるように構成すると良い。
【0062】また、この他にも、例えば、上部が開口し
た開閉上蓋付の収納ケース部8内に前記バッテリー1を
収納配設し、このバッテリー1の電力を出力する出力端
を設けて成る既存のポータブル電源装置Aがあるが、図
8に示すようにこの収納ケース部8(ケース本体8)の
上部開口部を前記開放部6とし、この開放部6を密閉閉
塞する開閉上蓋を開閉カバー体5として、この収納ケー
ス部8と開閉カバー体5とによってバッテリー1全体を
密閉収納する前記ケース体2を構成し、この開閉カバー
体5若しくは収納ケース部8に前記触媒4を配設した排
気部3を設ける(図面では開閉カバー体5に設けた)構
成としても良い。
【0063】また、この場合においても閉塞機構7(図
面ではバックル15係止構造)によって開閉カバー体5の
閉塞状態を保持する構成とすると共に、収納ケース部8
の開放部6若しくは開閉カバー体5にパッキン19を設け
て閉塞状態が密閉されるように構成することが好まし
い。
【0064】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、バ
ッテリーから発生する水素ガスはそのまま外部へは排気
されずにこのバッテリー全体を密閉収納したケース体内
に排出され、このケース体内の水素ガスは外部へ漏れ出
ることなく確実に水蒸気となってケース体外へ排出され
るため、バッテリーを車室内などへ置くことも可能とな
り、しかもバッテリー全体を密閉収納するケース体に触
媒を設ける構成であるため、触媒栓とは違い例えばバッ
テリーのメーカーが異なっても容易に収納可能となり、
触媒栓に比して著しく汎用性が向上する極めて画期的な
バッテリー用の水素ガス処理装置となる。
【0065】また、請求項2記載の発明においては、閉
塞機構によりケース体に対してバッテリーを簡易に出し
入れできることになるから、既に所持使用しているバッ
テリーにもケース体を使用して上記作用・効果を発揮で
きることになり、しかも閉塞機構によりケース体を容易
に密閉状態に保持できるし、この簡易な構成にして量産
性に秀れるなど、一層実用的なバッテリー用の水素ガス
処理装置となる。
【0066】また、請求項3記載の発明においては、例
えば実施例の図7で示したようなバッテリー収納ケース
の一側部が開口したタイプの既存の電源装置に簡単な改
良を加えることで本発明を設計実現可能となる極めて実
用性に秀れたバッテリー用の水素ガス処理装置となる。
【0067】また、請求項4記載の発明においては、例
えば実施例の図8で示したようなバッテリー収納ケース
の上部に開閉上蓋を備えたタイプの既存の電源装置に簡
単な改良を加えることで本発明を設計実現可能となる極
めて実用性に秀れたバッテリー用の水素ガス処理装置と
なる。
【0068】また、請求項5記載の発明においては、更
に前記触媒の配設が容易となり、簡易な構成にして量産
性に秀れ、一層確実にして良好に前記作用・効果を発揮
するバッテリー用の水素ガス処理装置となる。
【0069】また、請求項6記載の発明においては、排
気部に設ける触媒を収納した通気可能な収納部を簡易に
設計実現可能となり、簡易な構成にして量産性に秀れた
バッテリー用の水素ガス処理装置となる。
【0070】また、請求項7記載の発明においては、排
気部の形成と共に触媒の排気部への配設構成が一層容易
となり、一層量産性に秀れたバッテリー用の水素ガス処
理装置となる。
【0071】また、請求項8記載の発明においては、触
媒で水素ガスが酸化反応を起こす際に反応加熱が生じ、
この反応熱によって触媒を支えている周囲部分が熱変形
することが防止される秀れた構成のバッテリー用の水素
ガス処理装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例の使用状態を示す斜視図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】第一実施例のケース本体より開閉カバー体を分
離させて開放部を開放した状態を示す説明斜視図であ
る。
【図4】第二実施例のケース本体より開閉カバー体を起
動させて開放部を開放した状態を示す説明斜視図であ
る。
【図5】第三実施例の使用状態を示す斜視図のである。
【図6】図5において開閉カバー体を分離させた状態を
示す斜視図である。
【図7】既存の電源装置を用いて構成した他の実施例を
示す説明斜視図である。
【図8】図7の電源装置とは異なるタイプの既存の電源
装置を用いて構成した他の実施例を示す説明斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 バッテリー 2 ケース体 3 排気部 4 触媒 5 開閉カバー体 6 開放部 7 閉塞機構 8 収納ケース部 9 通気材 10 収納部 10A 収納体 10B 容体取付部 A 電源装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリー全体を密閉収納し得るケース
    体に排気部を設け、このケース体内に収納したバッテリ
    ーから発生する水素ガスを酸化させ水蒸気とする触媒を
    前記排気部に配設したことを特徴とするバッテリー用の
    水素ガス処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ケース体にこのケース体の一部を開
    閉可能な開閉カバー体を設けて、この開閉カバー体を開
    放したケース体の開放部よりケース体内にバッテリーを
    収納・取り出し可能に構成し、この開閉カバー体が前記
    開放部を閉塞してケース体内を密閉状態に保持する閉塞
    機構をケース体に設けたことを特徴とする請求項1記載
    のバッテリー用の水素ガス処理装置。
  3. 【請求項3】 一部が開口した収納ケース部内に前記バ
    ッテリーを収納配設し、このバッテリーの電力を出力す
    る出力端を設けて成る電源装置のこの収納ケース部を前
    記ケース体とするものであって、この収納ケース部の開
    口部を前記開放部とし、この開放部を密閉閉塞する前記
    開閉カバー体を設け、この収納ケース部と開閉カバー体
    とによってバッテリー全体を収納する前記ケース体を構
    成し、この収納ケース部若しくは開閉カバー体に前記触
    媒を配設した排気部を設け、この開閉カバー体に前記閉
    塞機構を設けたことを特徴とする請求項1,2のいずれ
    か1項に記載のバッテリー用の水素ガス処理装置。
  4. 【請求項4】 上部が開口した収納ケース部内に前記バ
    ッテリーを収納配設し、このバッテリーの電力を出力す
    る出力端を設けて成る電源装置のこの収納ケース部を前
    記ケース体とするものであって、この収納ケース部の上
    部開口部を前記開放部とし、この開放部を密閉閉塞する
    開閉カバー体を開閉上蓋として設け、この収納ケース部
    と開閉カバー体とによってバッテリー全体を収納する前
    記ケース体を構成し、この開閉上蓋となる開閉カバー体
    に前記触媒を配設した排気部を設け、この開閉カバー体
    に前記閉塞機構を設けたことを特徴とする請求項3記載
    のバッテリー用の水素ガス処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ケース体に設けた排気部に、前記触
    媒を収納した通気可能な収納部を設けて、前記触媒を前
    記排気部に配設したことを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載のバッテリー用の水素ガス処理装置。
  6. 【請求項6】 通気材を対設して構成した前記収納部に
    前記触媒を配設したことを特徴とする請求項5記載のバ
    ッテリー用の水素ガス処理装置。
  7. 【請求項7】 前記排気部に容体取付部を設け、前記触
    媒を通気可能に収納した収納体を前記容体取付部に配設
    して前記収納部を構成したことを特徴とする請求項5,
    6のいずれか1項に記載のバッテリー用の水素ガス処理
    装置。
  8. 【請求項8】 前記排気部に配設した前記触媒の周囲
    を、耐熱性を有する素材で構成したことを特徴とする請
    求項1〜7のいずれか1項に記載のバッテリー用の水素
    ガス処理装置。
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